JP4890797B2 - 搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、搬送装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、画像形成装置における記録紙などの転写媒体の挟持搬送機構に関する。
周知のように、複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などの画像形成装置においては、潜像担持体に形成されたトナー像の静電転写行程が実行されるようになっており、静電転写行程には、記録紙などの記録媒体への静電転写とは別に、中間転写部材に転写した後、記録媒体への転写行程を実行する場合がある。
後者の静電転写行程に用いられる構成の一つに、潜像担持体に対峙する転写ベルトを用いた構成がある。この構成は、潜像担持体と対向した展張面を有する転写ベルトが複数のローラに掛け回されており、それらローラのうちで記録媒体が給送されてくる位置に設けられているローラに対して転写部材としての転写ローラを対向配置したものがよく知られている。
記録媒体への転写に際しては、給送されてくる記録媒体が転写ベルトをはさんで対向するローラ間に導入され、所定圧力を維持した状態でローラによる挟持搬送が行われながら転写行程が実行される。
ところで、転写ベルトをはさんで対向しているローラ間は、所定の圧力を設定されて記録媒体の挟持搬送ができる条件を維持されているが、互いに当接した状態にあるローラ間に記録媒体の先端が突入した場合には、記録媒体の厚みに相当する分だけローラ間での圧力が上昇し、記録媒体あるいはこれに転写する画像を担持した転写ベルトの駆動部に対しての負荷が増加して一時的に転写位置での記録媒体あるいは転写ベルトの移動速度が変化することがある。
このため、転写行程での移動速度の変化が原因して、転写される画像に歪みが生じるなどの不具合が生じる。
従来、記録媒体の突入時に発生する速度変化を防止するための構成として、ローラ間に記録媒体が突入するまでの間、ローラ同士を離間させておき、記録媒体がローラ間に導入された時点でローラ同士による記録媒体の挟持搬送を行うようにした構成(例えば、特許文献1)、あるいは、記録媒体が潜像担持体とこれに対向する転写体との間に突入する際の移動速度を低下させるようにした構成(例えば、特許文献3)がある。
特開平6−274051号公報(段落「0011」欄) 特開2003−84641号公報(段落「0008」欄)
しかし、特許文献1に開示されている構成では、ローラ同士の接離機構が必要となるばかりでなく、接触した際に新たな衝撃力が作用することとなり、これによって記録媒体とは別部材による衝撃力によってローラの駆動負荷が発生する虞がある。
特許文献2に開示の構成では、記録媒体が潜像担持体に直接先端を突き当てる場合と潜像担持体および転写体の間に先端を導入する場合とを区別する術がないことから、一旦速度を落としたとしても、記録媒体の先端位置によっては、潜像担持体と記録媒体との間の速度差による引き摺りが生じてしまい、これにより転写不良を起こしてしまう虞がある。
本発明の目的は、上記従来の記録媒体搬送装置における問題に鑑み、記録媒体が突入する際の駆動力負荷の変化を抑えて画像劣化を防止できる構成を備えた搬送装置および画像形成装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、シート状材料を挟持搬送可能な構成を備えた搬送装置であって、シート状材料としての転写媒体を挟持搬送する位置に設けられている像担持体と転写ローラと、上記転写ローラをその軸線が上記像担持体の長手方向に相当する主走査方向に対して平行する状態と所定角度で交差する状態とに変位させる駆動手段と、上記駆動手段の駆動制御を行う制御手段とを備え、上記制御手段は、上記像担持体および転写ローラとの間に上記転写媒体が進入するタイミングおよび転写媒体の厚さを検知する手段が入力側に接続され、上記駆動手段が出力側に接続され、該検知手段からの信号に基づき、上記像担持体と転写ローラとが対向する位置に相当する挟持搬送位置に転写媒体が突入するまでの間、転写ローラをその軸線が上記像担持体の主走査方向に対して所定角度で交差する状態に設定し、上記転写媒体が上記挟持搬送可能な位置に進入するタイミングに同期させて転写ローラの軸線を上記像担持体の主走査方向に対して交差した状態から該主走査方向と平行する状態に切り換えることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、上記駆動手段は、転写ローラの軸心が像担持体主走査方向に対してある所定の角度を以って交差した状態から平行状態にする動作を、上記転写媒体の先端余白の後端が上記像担持体と転写ローラとで形成される挟持搬送位置に突入する前に行うことを特徴としている。
請求項記載の発明においては、請求項1または2記載の画像形成装置において、上記駆動手段は、上記転写媒体の厚さに応じて上記転写ローラの交差角度を調整可能であることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のうちの一つに記載の画像形成装置において、上記転写ローラの軸線方向両端を支持可能であって、装置筐体の側壁に長手方向両端が位置して該長手方向の中央を支点として水平方向に揺動可能な転写ローラ規制部材を備え、上記転写ローラ規制部材は、上記転写ローラの交差状態若しくは平行状態のいずれかを初期状態として設定され、この初期状態から軸線方向一方側を対象として上記駆動手段により変位されることにより上記転写ローラの平行状態および交差状態をそれぞれ設定可能であることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、上記駆動手段と上記転写ローラ規制部材との間には、駆動手段からの駆動力を介して該転写ローラ規制部材の揺動を行わせる伝達部材が配置され、該伝達部材は、上記転写ローラ規制部材の初期状態を設定するために設けられている弾性部材の弾性力に抗して上記転写ローラ規制部材を交差状態若しくは平行状態にそれぞれ設定可能であることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、上記伝達部材は回転可能な部材であり、回転軌跡の一部が上記転写ローラ規制部材に対する作用面とされ、該作用面が円弧状に形成されて該転写ローラ規制部材の一面に接触していることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、上記伝達部材は回転可能な部材であり、回転軌跡の一部が上記転写ローラ規制部材に対する作用面とされ、該作用面の一部が直線状に形成されて該転写ローラ規制部材の一面に接触していることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項または記載の画像形成装置において、上記伝達部材として回転可能なカムが用いられ、そのカムプロフィールの一部が円弧面若しくは直線状とされて上記転写ローラ規制部材の一面に接触し、該転写ローラ規制部材は上記カムに対して圧接する習性を付与されていることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項乃至のうちの一つに記載の画像形成装置において、上記転写ローラ規制部材は、不動部に設けられている支持部材に形成されている案内部によって水平方向のみの動作が設定されていることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項乃至のうちの一つに記載の画像形成装置において、上記転写ローラは、上記転写媒体が連続して導入される場合に交差方向を相反する方向に切り換え可能であることを特徴としている。
請求項乃至記載の発明によれば、転写媒体が挟持搬送位置に進入するタイミングおよび転写媒体の厚さを検知する手段とこの検知手段からの信号に基づき転写ローラの交差状態および平行状態を切り換えるための制御手段を備えることで、挟持搬送位置へ突入する転写材の厚さに応じてあるいは突入時期に基づき負荷増加を緩和させることができ、回転変動を抑えて画像の転写ムラが発生するのを防止することが可能となる。
請求項記載の発明によれば、転写ローラ規制部材が転写ローラの初期状態として交差状態若しくは平行状態を設定されているので、いずれかの状態変化後の復帰動作が円滑に行われることになる。これにより、転写媒体の突入時における負荷増加による回転ムラの発生防止態位や転写媒体の搬送態位を迅速に設定することが可能となる。
請求項記載の発明によれば、転写ローラ規制部材の初期状態を設定するための弾性部材の弾性力に抗して転写ローラ規制部材を交差させる状態に揺動させることができる伝達部材を設けているので、伝達部材による揺動状態から初期状態への復元動作が迅速に行われることになり、転写媒体の突入時から突入後にかけての回転ムラや搬送不良の発生を防止することが可能となる。
請求項6乃至8記載の発明によれば、転写ローラ規制部材に接触する伝達部材が回転可能なカムで構成され、その回転軌跡の一部が円弧状あるいは直線状とされていることにより、円弧状の場合には、伝達部材の回転による、転写ローラ規制部材を介した転写ローラの交差状態あるいは平行状態への状態変化に際しての過渡的な衝撃の発生を防止することが可能となり、直線状の場合には、伝達部材の回転による、転写ローラ規制部材を介して転写ローラの交差状態あるいは平行状態への状態変化をそれまでの回転軌跡が接触している場合と違って迅速化することができる。
請求項記載の発明によれば、転写ローラ規制部材が不動部に設けられている案内部により水平方向のみの動作が設定されているので、交差状態および平行状態のいずれにおいても転写媒体の厚さ方向で負荷が変化するような事態を防止できる。これにより、厚さ方向での負荷変動による回転ムラを防止することが可能となる。
請求項10記載の発明によれば、交差方向を相反する方向に切り換えることができるので、転写ローラ周面での局所的な応力集中や塑性変形を避けることができる。特に、像担持体としてベルトを用いた場合には交差方向を変更することにより同じ方向で維持する場合に発生しがちなベルトの寄りを防止することが可能となる。
以下、図示実施例により本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本実施例による搬送装置を備えた画像形成装置を示す模式図である。同図に示した画像形成装置は、異なる色の画像を形成可能な作像部が複数並置されたフルカラー画像形成装置を対象としている。なお、画像形成装置としては、複写機、プリンタおよびファクシミリ装置や印刷機を含む。
図1においてフルカラー画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色画像を形成するための作像ユニット101Y,101M,101C,101Kと、これら作像ユニットで形成された画像が重畳転写される中間転写ベルト102Aを備えた中間転写装置102と、中間転写ベルト102A上に重畳転写された画像を一括転写する転写ローラで構成された2次転写装置(以下、便宜上、2次転写ローラ103として説明する)と、2次転写ローラ103の配置位置に向け転写媒体を給送するレジストローラおよび給紙カセット(図示されず)や給送部材(図示されず)を備えた給送装置(便宜上、レジストローラを符号104で示す)と、転写媒体上に一括転写された画像を定着する定着装置105および図示しないが排出装置を備えている。
作像ユニット101Y,101M,101C,101Kはいずれも同じ構成とされており、いま、イエロー画像の作像ユニット101Yを対象として構成を説明すると次の通りである。
作像ユニット101Yには、潜像担持体としてドラム状感光体(以下、感光体ドラムという)101Y1が回転可能に設けられており、感光体ドラム101Y1の周囲には、矢印で示す回転方向に沿って画像形成処理を行うための帯電装置101Y2、書き込み装置101Y3(図では便宜上、書き込み光に符号が付けてある)、現像装置101Y4およびクリーニング装置101Y5が備えられている。
中間転写装置102には、中間転写ベルト102Aをはさんで各作像ユニットに設けてある各感光体ドラムと対向する位置に転写ローラ102Bが配置されており、転写ローラ102Bによって感光体ドラムに形成された画像を中間転写ベルト102に転写するようになっている。
中間転写ベルト102Aは、複数のローラ102A1,102A2,102A3に掛け回されており、そのうちの一つの展張面に沿って各作像ユニットが並置されている。なお、符号102A4はテンションローラを示している。
中間転写ベルト102Aが掛け回されているローラのうちで、転写媒体Sの給送路側に位置するローラ102A1は、中間転写ベルト102Aをはさんで2次転写装置103に対向しており、転写媒体Sを挟持搬送できるようになっている。
2次転写ローラ103は、その支軸(図2において符号103Aで示す部材)がバネなどの弾性体(図2において符号110で示す部材)によって中間転写ベルト102A側に向け加圧付勢されており、中間転写ベルト102Aとの間で挟持搬送される転写媒体Sに対する転写ニップを形成できるようになっている。
本実施例においては、2次転写ローラ103の軸線が、これに対して中間転写ベルト102Aをはさんで対向する従動体に相当するローラ102A、つまり、転写媒体Sの移動方向と直角な方向に相当する主走査方向を長手方向(軸方向)とする従動体の長手方向に対して交差および平行する状態にそれぞれ切り換えられるようになっている。
図2は、中間転写ベルト102A側のローラ102A1および2次転写装置103である2次転写ローラ103の支持構造を示す図であり、同図において、2次転写ベルト102A側のローラ102A1は、不動部に相当する装置筐体の側壁100A、100Bによって支軸が回転自在に支持されている。
2次転写ローラ103は、側壁100A、100Bに形成された水平方向のガイド部100A1,100B1を貫通する支軸103Aが軸受け106によって回転自在に支持され、軸受け106は、転写ローラ規制部材107に装填されている。
転写ローラ規制部材107は、2次転写ローラ103を水平方向に傾動させて中間転写ベルト102A側のローラ102A1の軸線に対して自らの軸線を交差あるいは平行のいずれかの状態に設定するために用いられる部材である。
転写ローラ規制部材107は、側壁100A、100Bに形成されている水平方向の長手方向を有するガイド部100A1’,100B1’に底辺部が挿通された上向きチャンネル形状の部材であり、両端片部に形成された支持穴107A内に軸受け106が装填されている。
支持穴107Aに装填されている軸受け106は、支持穴107A内に配置されている圧縮バネなどの弾性部材110によって中間転写ベルト102A側のローラ102A1に向けて加圧付勢されている。
転写ローラ規制部材107は、その長手方向中央部(図2において符号107Bで示す位置)が装置筐体に対して水平方向に揺動する際の揺動支点として支持されている。
転写ローラ規制部材107を水平方向で揺動させるための構成は、転写ローラ規制部材107の長手方向一方側に位置する片部に接触する伝達部材としての偏心カム108と、この偏心カム108が接触している側に一端が係止されている引張バネなどの弾性部材が用いられる復元部材109が用いられる。
偏心カム108は、図示しないが、駆動部材としてのステッピングモータに連動するようになっており、回転半径が変化している周縁を転写ローラ規制部材107の片部に対向させることで転写ローラ規制部材107を水平方向で揺動させて中間転写ベルト102A側のローラ102A1の軸線に対して交差する状態と平行する状態とを設定できるようになっている。
本実施例では、2次転写ローラ103の軸線がローラ102A1の軸線と平行する状態が初期状態とされ、この状態から偏心カム108の小径部側から大径部側に至る間の回転半径に応じた転写ローラ規制部材107の揺動量を以てローラ102A1の軸線に対する傾動量が設定されて交差することができるようになっており、偏心カム108の回転量および回転時期さらに回転方向は、図3に示す制御部200によって設定されるようになっている。
初期状態の維持は復元部材109の弾性力を利用しており、この弾性力により偏心カム108と転写ローラ規制部材107の片部とは常に圧接する関係とされている。
図3において制御部200は、画像形成のためのシーケンス処理を行うマイクロプロセッサであり、図示しないインターフェースを介して入力側には転写媒体の厚さ検知センサ201,転写媒体先端通過検知センサ202が接続されており、出力側には偏心カム108の駆動部材であるステッピングモータ108Aの駆動部203が接続されている。
転写媒体厚さ検知センサ201は、図1に示すように、レジストローラ104から転写媒体Sが繰り出される位置に配置されたセンサであり、また、転写媒体先端通過検知センサ202は、図1および図5に示すように、転写媒体Sの先端余白部(図5において黒塗り部で示す画像部よりも移動方向先端側に位置する範囲)が中間転写ベルト102A側のローラ102A1と2次転写ローラ103とが対峙する位置に達する前の段階で通過するのを検知するセンサである。
制御部200では、プリント開始の指令に基づき繰り出される転写媒体Sの厚さを検知した時点でステッピングモータ108Aを駆動する。これにより偏心カム108が回転を開始して所定の角度に2次転写ローラ103を傾動させ、ローラ102A1の軸線に対して交差する状態を設定する。
一方、転写材先端通過検知センサ202からの検知信号が入力された時点から転写媒体Sの先端が両ローラ間に達する時間を予測したうえで転写媒体の先端が両ローラ間に突入した後にステッピングモータ108Aを初期状態に復帰させて2次転写ローラ103をその軸線がローラ102A1の軸線と平行する状態に復元させるようになっている。
これにより、転写媒体Sの先端がローラ102A1と2次転写ローラ103との間に突入した際にローラに対して作用する突入衝撃の大きさを転写媒体Sの厚さから割り出して両ローラ間の軸線の向きを変えることにより、転写媒体Sからの突入衝撃を受ける範囲を少なくしてローラ側での負荷増加を抑制するようになっている。
図4は、制御部200の動作を説明するためのフローチャートであり、同図において、プリント要求があると(ST1)、転写媒体Sの厚さが検知されてその厚さに応じたステッピングモータ108Aの回転量が設定される(ST2)。
ステップST2において割り出された回転量に基づきステッピングモータ108Aが回転を開始され(ST3)、ステッピングモータ108A側のエンコーダなどからの回転量検知信号を判別して回転量が所定量に達したかどうかが判別され(ST4)、所定量の回転が行われるとステッピングモータ108Aの回転を停止してその状態が維持される(ST5)。
2次転写ローラ103は、ステッピングモータ108Aの回転量に応じた偏心カム108の回転によって転写ローラ規制部材107が揺動支点107Bを支点として水平方向で傾動するのに順じて軸線をローラ102A1の軸線に対して交差させることになる。
図5は、2次転写ローラ103とローラ102A1との間での軸線の変化を示す図であり、(A)には、上述した転写ローラ規制部材107が傾動した場合の2次転写ローラ103とローラ102A1との軸線の関係、つまり、ローラ102A1の軸線に対して2次転写ローラ103の軸線が交差している状態が示されている。この状態では、ローラ同士の接触領域がローラ同士の軸方向中央部付近の極小領域(斜線で示す範囲)となり、転写媒体Sからローラ側に作用する突入力の作用領域が少なくされてローラに対する負荷増加が緩和されていることになる。
一方、図4に示すように、制御部200において、2次転写ローラ103がローラ102A1に対して交差させた状態に維持されている段階で転写媒体先端通過検知センサ202からの信号の有無が判別され(ST6)、先端通過が検知されると、進入タイミングに同期させて偏心カム108を初期状態に復帰させるためにステッピングモータ108Aが初期状態に復元できる回転量および回転方向を設定されて駆動される(ST7)。このときの復帰操作は、転写媒体Sの先端余白(図5において黒塗り部で示す画像部よりも移動方向先端側に位置する範囲)の後端がローラ間で形成される挟持搬送位置に突入する前に行われる。
制御部200では、ステッピングモータ108の回転量に基づき初期状態に復帰したかどうかが判別され(ST8)、復帰したと判別した場合にはステッピングモータ108Aの回転を停止する(ST9)。
ステップST6からの処理により2次転写ローラ103は、図5(B)に示すように、ローラ102A1の軸線に対して自らの軸線が交差状態から平行状態に変化するように所期位置に向け移動する。この状態では、転写媒体Sの挟持搬送を行うのに必要な圧力作用領域(斜線で示す範囲)が確保されることになる。
2次転写ローラ103の傾動を行わせる部材として用いられる転写ローラ規制部材107は、上述した制御部200によってステッピングモータ108Aが駆動制御されるのに応じて偏心カム108の対向周縁が変化することで水平方向で揺動することになる。
図6は、偏心カム108の回転状態と転写ローラ規制部材107変位状態とを示す図であり、同図において実線で示す状態が初期状態としての互いに平行している状態であり、この状態から偏心カム108の回転量に基づく対向周縁の位置に応じて転写ローラ規制部材107の揺動量が設定される。
図6では、「転写媒体突入前1」と表記した状態が最も厚い転写媒体Sが突入する際の状態であり、「転写媒体突入前2」と表記した状態はある程度厚さがある転写媒体Sが突入する際の状態である。このように、制御部200では、転写媒体Sの厚さに応じて偏心カム108の回転量が0〜180°の範囲で調節できるようになっている。
本実施例では、2次転写ローラ103がローラ102A1の軸線に対して交差する状態および平行する状態に変化するようになっているが、この状態変化は2次転写ローラ103と直接接する中間転写ベルト102Aの表面で行われる。このため、2次転写ローラ103は、2次転写ローラ103と2次転写ベルト102後の間の摩擦係数を2次転写ローラ103と転写媒体との間の摩擦係数よりも小さく設定してある。このため、2次転写ローラ103には、図7に示すように表面に対して潤滑剤供給部材111が接触している。この場合の潤滑剤としては、ステアリン酸亜鉛などが用いられる。
本実施例は以上のような構成であるから、転写媒体Sの厚さに応じてローラ102A1の軸線に対する2次転写ローラ103の軸線の向きが変化する。
特に、転写ローラ規制部材107が偏心カム108の回転位置に応じて水平方向での揺動位置を変更することができるので、転写媒体Sの先端がローラ間に突入する時点ではローラ同士の軸線を交差させて転写媒体から受ける突入力の作用領域を少なくし、突入した後にはローラ同士の軸線を平行させて転写媒体の挟持搬送に必要な圧力を両ローラ間に付与することができる。これにより、転写媒体の先端がローラ間に突入する際には、転写媒体の突入力による負荷増加を抑えて負荷増加による回転ムラを防止することができ、先端が突入した後には挟持搬送力を確保して搬送不良を防止することができる。
次に実施例の別の形態について説明する。
図8は、実施例の別の形態を示す図であり、同図に示す実施例は、偏心カム(便宜上、符号108’で示す)の形状に特徴がある。つまり、偏心カム108’は、円弧状の周縁形状、いわゆる、カムプロフィールではなく、カムプロフィールの一部に直線部が設けられている。
従って、円弧状の周縁部が転写ローラ規制部材107の片部に対向する場合にはその周縁部で得られる回転半径に応じた転写ローラ規制部材107の傾動量が設定されて2次転写ローラ103の交差状態が得られる。
一方、円弧状の周縁部から直線状の周縁部が転写ローラ規制部材107の片部に対向すると、転写ローラ規制部材107の片部が一気に直線部に接触する状態に移動する。これにより、弾性部材109の弾性力を利用して初期状態への復帰動作が速められることになり、転写媒体の挟持搬送態位を迅速に設定することができる。
次に本発明のさらに別の形態について説明する。
本実施例は、転写媒体が連続して給送されるような場合に2次転写ローラ103が交差する向きを転写ローラ規制部材107の揺動支点を中心として相反する方向に交互に設定することを特徴としている。
図9および図10には、この特徴となる構成が示されている。
図9において、転写ローラ規制部材(便宜上、符号107’で示す)には、内部に偏心カム108を装填可能な開口部107A’が設けられている。
偏心カム108は、初期状態(実線で示す状態)を基準として相反する方向にそれぞれ90°回転するようになっている(一点鎖線および二点鎖線で示す状態)。
偏心カム108の回転方向に応じて転写ローラ規制部材107が水平方向で相反する方向に傾動することになり、これによって、ローラ102A1の軸線に対して2次転写ローラ103の軸線も相反する向きに交差することになる。
図10は、ローラ102A1に対する2次転写ローラ103の軸線の変化を示す図であり、(A)は、図9において「先行転写材突入前」と表記した偏心カム108および転写ローラ規制部材107’の状態で得られる態位である。この状態において転写媒体の先端がローラ間に突入した後は、(B)に示すようにローラ同士の軸線が平行する状態となる。
一方、(B)に示した状態のときに後続の転写媒体が給送される際には、(C)に示すように、2次転写ローラ103が(A)に示した交差状態と反対の交差状態となる。この状態は、図9において「後続転写媒体突入前」と表記した偏心カム108および転写ローラ規制部材107’の状態で得られる態位である。
このような実施例の構成においては、一方の交差方向のみで維持する場合に生じやすい2次転写ローラ103での局所的な応力集中、塑性変形を緩和することができ、さらには相反する方向への傾動動作によって中間転写ベルト102Aが一方向に偏ってしまうのを矯正することができる。
本実施例における偏心カム108の駆動制御は、前述した実施例に用いられる制御部200(図3参照)によって実行することが可能である。
本発明実施例による搬送装置が適用される画像形成装置を説明するための模式図である。 図1に示した画像形成装置に用いられる転写装置の要部構成を説明するための図である。 本発明実施例による搬送装置に用いられる制御部の構成を説明するためのブロック図である。 図3に示した制御部の作用を説明するためのフローチャートである。 本発明実施例による搬送装置の一態様を説明するための図であり、(A)は軸線同士の交差状態を、(B)は軸線同士の平行状態をそれぞれ示している。 本発明実施例による搬送装置に用いられる転写ローラ規制部材と伝達部材としての偏心カムとの対向状態を説明するための図である。 本発明実施例による搬送装置に用いられる転写ローラに対する摩擦係数低減構造を説明するための図である。 本発明実施例の別形態による搬送装置における転写ローラ規制部材と伝達部材としての偏心カムとの対向状態を説明するための図である。 本発明実施例のさらに別の形態による搬送装置における転写ローラ規制部材と伝達部材としての偏心カムとの対向状態を説明するための図である。 図9に示した転写ローラ規制部材と偏心カムとの対向状態によって得られる軸心同士の状態を示す図であり、(A)は先行転写媒体の突入時を、(B)は転写媒体突入後を、(C)は後続転写媒体の突入時をそれぞれ示している。
符号の説明
100 画像形成装置
102 中間転写装置
102A 中間転写ベルト
102A1 ベルト側のローラ
103 2次転写ローラ
103A 2次転写ローラの支軸
106 軸受け
107 転写ローラ規制部材
107B 揺動支点
108,108’ 伝達部材としての偏心カム
108A ステッピングモータ
109 復元用弾性部材
110 加圧付勢用弾性部材
200 制御部
201 転写材厚さ検知センサ
202 転写材先端通過検知センサ
203 ステッピングモータの駆動部
S 転写媒体

Claims (10)

  1. シート状材料を挟持搬送可能な構成を備えた搬送装置であって、
    シート状材料としての転写媒体を挟持搬送可能な像担持体と転写ローラと、
    上記転写ローラをその軸線が上記像担持体の長手方向に相当する主走査方向に対して平行する状態と所定角度で交差する状態とに変位させる駆動手段と、
    上記駆動手段の駆動制御を行う制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記像担持体および転写ローラとの間に上記転写媒体が進入するタイミングおよび転写媒体の厚さを検知する手段が入力側に接続され、上記駆動手段が出力側に接続され、該検知手段からの信号に基づき、上記像担持体と転写ローラとが対向する位置に相当する挟持搬送位置に転写媒体が突入するまでの間、転写ローラをその軸線が上記像担持体の主走査方向に対して所定角度で交差する状態に設定し、上記転写媒体が上記挟持搬送可能な位置に進入するタイミングに同期させて転写ローラの軸線を上記像担持体の主走査方向に対して交差した状態から該主走査方向と平行する状態に切り換えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記駆動手段は、転写ローラの軸心が像担持体主走査方向に対してある所定の角度を以って交差した状態から平行状態にする動作を、上記転写媒体の先端余白の後端が上記像担持体と転写ローラとで形成される挟持搬送位置に突入する前に行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    上記駆動手段は、上記転写媒体の厚さに応じて上記転写ローラの交差角度を調整可能であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のうちの一つに記載の画像形成装置において、
    上記転写ローラの軸線方向両端を支持可能であって、装置筐体の側壁に長手方向両端が位置して該長手方向の中央を支点として水平方向に揺動可能な転写ローラ規制部材を備え、
    上記転写ローラ規制部材は、上記転写ローラの交差状態若しくは平行状態のいずれかを初期状態として設定され、この初期状態から軸線方向一方側を対象として上記駆動手段により変位されることにより上記転写ローラの平行状態および交差状態をそれぞれ設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4記載の画像形成装置において、
    上記駆動手段と上記転写ローラ規制部材との間には、駆動手段からの駆動力を介して該転写ローラ規制部材の揺動を行わせる伝達部材が配置され、該伝達部材は、上記転写ローラ規制部材の初期状態を設定するために設けられている弾性部材の弾性力に抗して上記転写ローラ規制部材を交差状態若しくは平行状態にそれぞれ設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、
    上記伝達部材は回転可能な部材であり、回転軌跡の一部が上記転写ローラ規制部材に対する作用面とされ、該作用面が円弧状に形成されて該転写ローラ規制部材の一面に接触していることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5記載の画像形成装置において、
    上記伝達部材は回転可能な部材であり、回転軌跡の一部が上記転写ローラ規制部材に対する作用面とされ、該作用面の一部が直線状に形成されて該転写ローラ規制部材の一面に接触していることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6または7記載の画像形成装置において、
    上記伝達部材として回転可能なカムが用いられ、そのカムプロフィールの一部が円弧面若しくは直線状とされて上記転写ローラ規制部材の一面に接触し、該転写ローラ規制部材は上記カムに対して圧接する習性を付与されていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項4乃至8のうちの一つに記載の画像形成装置において、
    上記転写ローラ規制部材は、不動部に設けられている支持部材に形成されている案内部によって水平方向のみの動作が設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9のうちの一つに記載の画像形成装置において、
    上記転写ローラは、上記転写媒体が連続して導入される場合に交差方向を相反する方向に切り換え可能であることを特徴とする画像形成装置。
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