JP4890167B2 - 綴じ具 - Google Patents

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Description

この発明は、ファイルに関し、特に、ファイル表紙に取り付けられ、たとえば2つの綴じ孔など複数の綴じ孔が形成された書類などを綴じるための綴じ具を有する、ファイルに関する。
この発明の背景となる従来のパイプ方式の綴じ具を用いたファイルには、ファイル表紙とそのファイル表紙に取り付けられる綴じ具とを備えたものがあった(例えば特許文献1)。
許文献1のファイルでは、ファイル表紙が、背表紙部と、背表紙部の幅方向における一端側に設けられる一方の表紙部と、背表紙部の幅方向における他端側に設けられる他方の表紙部とを有し、ファイル表紙の背表紙部に、綴じ具のベースが取り付けられている。このベースには、被綴じ物の綴じ孔に挿入される第1の綴杆を有する第1の本体が設けられ、さらに、被綴じ物の綴じ孔に挿入されるために第1の綴杆に連架される第2の綴杆を有する第2の本体が、第1の本体との間隔を変えることができるように設けられている。
特許文献1のファイルでは、綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を変えることができるので、その間隔を広げれば、綴じ具に綴じられている被綴じ物を閲覧しやすくすることができる。
実公昭58−4704号公報 特開2005−132065号公報
しかしながら、特許文献1のファイルでは、綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を一番広げた状態において、ファイル表紙の一方の表紙部および他方の表紙部を閉じようとすると、綴じ具の第1の本体および第2の本体が邪魔になり、ファイル表紙の一方の表紙部および他方の表紙部を閉じることができない場合がある。この場合、ファイル表紙の一方の表紙部および他方の表紙部を無理に閉じようとすると、ファイル表紙や綴じ具を破壊してしまう場合がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、綴じ具に綴じられている被綴じ物を閲覧しやすくするために綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を広げることができるとともに、綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を一番広げた状態においてファイル表紙の一方の表紙部および他方の表紙部を閉じることができる、ファイルを提供することである。
この発明の請求項にかかるファイルは、表紙と、前記表紙に取り付けられる綴じ具とを備えたファイルであって、前記表紙は、背表紙部、前記背表紙部の幅方向における一端側に設けられる一方の表紙部、および前記背表紙部の幅方向における他端側に設けられる他方の表紙部を有し、前記綴じ具は、被綴じ物の綴じ孔に挿入される第1の綴杆を有する第1の本体、前記被綴じ物の綴じ孔に挿入されるために前記第1の綴杆に連架される第2の綴杆を有する第2の本体、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態で、前記第1の本体および前記第2の本体を表紙に固定するための固定手段、および前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を前記一番狭めた状態より広げた状態で、前記第1の本体および前記第2の本体を保持するための保持手段を有し、前記第1の綴杆および前記第2の綴杆は、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態において前記背表紙に対して平行になり、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番広げた状態において前記背表紙に対して斜めになるように構成され、前記表紙の前記一方の表紙部及び/又は前記他方の表紙部を開くとともに前記綴じ具の前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を前記一番狭めた状態より広げた状態において、前記表紙を構成する前記一方の表紙部および前記他方の表紙部のうち広げられている表紙部を開いた状態から背表紙とのなす角度を135度以下となるように閉じた際に、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当るとともに前記綴じ具の前記第1の本体および前記第2の本体の間隔が一番狭められるように構成されている、ファイルである。
この発明の請求項2にかかるファイルにおいては、前記保持手段は、前記第1の本体及び/又は第2の本体に形成されたスライド部を備え、前記第1の本体と第2の本体との間隔を広げ且つ縮めるため、第1の本体及び/又は第2の本体をスライド移動させるためのスライド部により構成されている、請求項1に記載のファイルである。
この発明の請求項3にかかるファイルは、綴じ具は、表紙に固定するための固定手段たるベースを有し、前記ベースは、第1の本体及び第2の本体を固定され、且つ、前記スライド部を案内するためのスライド案内部を備えている、請求項2に記載のファイルである。
この発明の請求項4にかかるファイルにおいては、広げられている表紙部は、前記第1の本体及び前記第2の本体の間隔を広げた状態から一番狭めた状態になるようにするために、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つを押すように構成された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項5にかかるファイルにおいては、広げられている表紙部は、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態になるようにするために、第1の本体および第2の本体を保持する保持手段による保持を外すように構成された、請求項1に記載のファイルである。
この発明の請求項6にかかるファイルにおいては、一方の表紙部及び他方の表紙部は、表紙の高さ方向においてその上端から下端に亘って連続して設けられた筋を介して、背表紙部の幅方向における一端側及び他端側に連設された、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項7にかかるファイルにおいては、広げられている表紙部は、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態になるようにするために、筋を中心として内側に向けて回動させて、第1の本体、第2の本体、固定手段および保持手段のうち少なくとも一つを押すように構成された、請求項6に記載のファイルである。
この発明の請求項8にかかるファイルにおいては、一方の表紙部及び/又は他方の表紙部は、開いた状態から閉じた際に、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当たる領域において、内側に向けて膨らませた、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項9にかかるファイルは、表紙と、前記表紙に取り付けられる綴じ具とを備えたファイルであって、前記表紙は、背表紙部、前記背表紙部の幅方向における一端側に設けられる一方の表紙部、および前記背表紙部の幅方向における他端側に設けられる他方の表紙部を有し、前記綴じ具は、被綴じ物の綴じ孔に挿入される第1の綴杆を有する第1の本体、前記被綴じ物の綴じ孔に挿入されるために前記第1の綴杆に連架される第2の綴杆を有する第2の本体、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態で、前記第1の本体および前記第2の本体を表紙に固定するための固定手段、および
前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を前記一番狭めた状態より広げた状態で、前記第1の本体および前記第2の本体を保持するための保持手段を有し、前記保持手段は、前記第1の本体及び/又は第2の本体に形成されたスライド部を備え、前記第1の本体と第2の本体との間隔を広げ且つ縮めるため、第1の本体及び/又は第2の本体をスライド移動させるためのスライド部により、前記表紙の前記一方の表紙部及び/又は前記他方の表紙部を開くとともに前記綴じ具の前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を前記一番狭めた状態より広げた状態において、前記表紙を構成する前記一方の表紙部および前記他方の表紙部のうち広げられている表紙部を閉じることによって、前記綴じ具の前記第1の本体および前記第2の本体の間隔が一番狭められるように構成され、一方の表紙部及び/又は他方の表紙部は、開いた状態から閉じた際に、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当たる領域において、内側に向けて膨らませた、ファイルである。
この発明の請求項10にかかるファイルにおいては、前記第1の綴杆および前記第2の綴杆は、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態において前記背表紙に対して平行になり、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番広げた状態において前記背表紙に対して平行になるように構成され、前記表紙の前記一方の表紙部および前記他方の表紙部を開くとともに前記綴じ具の前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番広げた状態において、前記表紙の前記一方の表紙部および前記他方の表紙部は、開いた状態から背表紙との角度を135度以下となるように閉じた際に、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当るように構成されている、請求項9に記載のファイルである。
この発明の請求項11にかかるファイルにおいては、一方の表紙部及び/又は他方の表紙部は、背表紙との境を回動中心として開いた状態から閉じるように回動したときに、前記綴じ具の第1の本体及び第2の本体の間隔を広げた状態において、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当たる点及び/又は線と前記回動中心とを通る面と、背表紙の表面とのなす角度が、135度以下となるように構成された、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のファイルである。
この発明によれば、綴じ具に綴じられている被綴じ物を閲覧しやすくするために綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を広げることができるとともに、綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を一番広げた状態においてファイル表紙の一方の表紙部および他方の表紙部を閉じることができる、ファイルが得られる。
請求項の発明によれば、綴じ具は、表紙に固定するための固定手段たるベースを有し、前記ベースは、第1の本体及び第2の本体を固定され、且つ、前記スライド部を案内するためのスライド案内部を備えているので、綴じ具に綴じられている被綴じ物を閲覧しやすくするために綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を広げることができるとともに、綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を一番広げた状態においてファイル表紙の一方の表紙部および他方の表紙部を閉じることができる。
請求項の発明によれば、広げられている表紙部は、前記第1の本体及び前記第2の本体の間隔を広げた状態から一番狭めた状態になるようにするために、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つを押すように構成されているので、綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を一番広げた状態においてファイル表紙の一方の表紙部および他方の表紙部を閉じることができる。
請求項の発明によれば、広げられている表紙部は、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態になるようにするために、第1の本体及び第2の本体を保持する保持手段による保持を外すように構成されているので、綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を一番広げた状態においてファイル表紙の一方の表紙部および他方の表紙部を閉じることができる。
請求項の発明によれば、一方の表紙部及び他方の表紙部は、表紙の高さ方向においてその上端から下端に亘って連続して設けられた筋を介して、背表紙部の幅方向における一端側及び他端側に連設されているので、筋を回転中心として回転させ、表紙を開閉させることができる。
請求項の発明によれば、広げられている表紙部は、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態になるようにするために、筋を中心として内側に向けて回動させて、第1の本体、第2の本体、固定手段および保持手段のうち少なくとも一つを押すように構成されているので、綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を一番広げた状態においてファイル表紙の一方の表紙部および他方の表紙部を閉じることができる。
請求項の発明によれば、一方の表紙部及び/又は他方の表紙部は、開いた状態から閉じた際に、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当たる領域において、内側に向けて膨らませているので、閉じるときの綴じ具と接触する位置およびそれを押す方向を変えることができる。
請求項9の発明によれば、一方の表紙部及び/又は他方の表紙部は、開いた状態から閉じた際に、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当たる領域において、内側に向けて膨らませているので、閉じるときの綴じ具と接触する位置およびそれを押す方向を変えることができる。
請求項10の発明によれば、前記第1の綴杆および前記第2の綴杆は、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態において前記背表紙に対して平行になり、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番広げた状態において前記背表紙に対して斜めになるように構成され、前記表紙の前記一方の表紙部および前記他方の表紙部を開くとともに前記綴じ具の前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番広げた状態において、前記表紙の前記一方の表紙部および前記他方の表紙部は、開いた状態から背表紙とのなす角度を135度以下となるように閉じた際に、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当るように構成されているので、綴じ具に綴じられている被綴じ物を閲覧しやすくするために綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を広げることができるとともに、綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を一番広げた状態においてファイル表紙の一方の表紙部および他方の表紙部を閉じることができる。
請求項11の発明によれば、一方の表紙部及び/又は他方の表紙部は、背表紙との境を回動中心として開いた状態から閉じるように回動したときに、前記綴じ具の第1の本体及び第2の本体の間隔を広げた状態において、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当たる点及び/又は線と前記回動中心とを通る面と、背表紙の表面とのなす角度が、135度以下となるように構成されているので、綴じ具の第1の本体および第2の本体の間隔を一番広げた状態においてファイル表紙の一方の表紙部および他方の表紙部を閉じることができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
図1は、この発明の一実施の形態であるファイルの斜視図解図であり、図2は、この発明に係る綴じ具の一例を示す斜視図解図であり、図3は、図2に示す綴じ具の分解斜視図解図であり、図4は、綴じ具に被綴じ物を綴じるときの各部の様子を示す図解図であり、図5は、図1に示す綴じ具の綴杆体を固定部材に固定した状態を示す断面図解図である。
この実施の形態のファイル10は、前記綴じ具12に綴じた用箋等の被綴じ物Sを机上等で閲覧するために、表紙14を見開いた状態(以下、「見開き状態」とする。)で使用したり、棚などに収容するために、表紙14を閉じた状態(以下、「閉じ状態」とする。)にして使用したりすることができる。
ファイル10は、綴じ具12を備え、綴じ具12は、ファイル10の一部を構成しており、ファイル10の表紙14に取り付けられている。
表紙14は、背表紙14aを含み、背表紙14aの両側に表表紙14b及び裏表紙14cが形成される。そして、背表紙14aに、綴じ具12が取り付けられる。
一方の表紙部(すなわち表表紙14b)及び他方の表表紙(すなわち裏表紙14c)は、表紙14の高さ方向においてその上端から下端に亘って、連続して設けられた筋16a及び16bを介して、背表紙部14aの幅方向における一端側及び他端側に連設されている。
筋16a及び筋16bは、表紙14の外側から内側に向けて凹まされてなるヒンジ機能を有する領域である。
綴じ具12は、表紙14に固定するための固定手段たるベース20を含む。
ベース20は、図3に示すように、金属などで形成される略方形板状の基板22を含む。
基板22は、例えばリベットなどの固定具によって、背表紙14aに固定される。
ベース20は、基板22の幅方向の一方側(裏表紙14c側、B面側)端部には、傾斜部24が形成され、且つ、基板22の幅方向の他方側(表表紙14b側、A面側)端部には、傾斜部26が形成され、断面略U字型に形成されている。
B面側の傾斜部24の上部には、支持部28が上方に向けて立設され、且つ、A面側の傾斜部26の上部には、前記支持部28と同様に上方に向けて支持部30が立設されている。
一方(B面側)の傾斜部24及び支持部28と他方(A面側)の傾斜部26及び支持部30とは、対称に形成され、後述する、綴杆体50をその両端から支持するように形成されている。
一方(B面側)の支持部28は、その上部に枢軸40を保持する枢支部32が設けられ、基板22の中央近傍には、第1の係合体92と第2の保持体96とを収容する凹部36が設けられている。枢軸40は、円筒状の枢支部32に挿通されて支持部28に固定されている。
他方(A面側)の支持部30は、その上部に枢軸42を保持する枢支部34が設けられ、基板22の中央近傍には、第1の係合体94と第2の保持体98とを収容する凹部38が設けられている。枢軸42は、円筒状の枢支部34に挿通されて支持部30に固定されている。
凹部36は、第1の係合体92の長さ方向の長さよりやや長い幅を有し、凹部38は第1の係合体94の長さ方向の長さよりやや長い幅を有している。
固定手段たるベース20は、用箋等の被綴じ物Sの綴じ孔(2穴)に挿入される上下一対の第1の綴杆52を有する第1の本体54と、被綴じ物Sの綴じ孔(2穴)に挿入されるための第1の綴杆52に連架される上下一対の第2の綴杆56を有する第2の本体58とが固定される。
前記一方の支持部28と他方の支持部30との間隔は、連架された第1の綴杆52と第2の綴杆56との間隔を縮めた状態で第1の本体54と第2の本体58とを固定できるようにするために、その間に、第1の本体54と第2の本体58との間隔に対応する長さが設けられている。
この実施の形態においては、一方の裏表紙14c側(B面側)の第1の綴杆52は、パイプ状の外側挿入部を備え、他方の表表紙14b側(A面側)の第2の綴杆56は、前記第1の綴杆52の外側挿入部に挿入されるように形成された棒状の内側挿入部を有する。
一方(B面側)の第1の本体54は、第1の綴杆52を水平方向に支持するための、且つ固定手段の基板22より適宜な高さをおいて固定するための板状の立設部60を備え、立設部60の高さは基板22より第1の綴杆52を適宜な高さにおいて支持するための高さを備え、且つ、第1の綴杆52を、たとえばJIS(日本工業規格)において規定された2穴の綴じ孔の間隔に対応した上下2本の綴杆、すなわち、一対の第1の綴杆52と第1の綴杆52とを適宜な間隔をおいて支持するための長さを備えている。
又、他方(A面側)の第2の本体58は、第1の本体54と点対称に形成され、第2の綴杆56を水平方向に支持するための、且つ固定手段の基板22より適宜な高さをおいて固定するための板状の立設部62を備え、立設部62の高さは基板22より第2の綴杆56を適宜な高さにおいて支持するための高さを備え、且つ、第2の綴杆56を、たとえばJIS(日本工業規格)において規定された2穴の綴じ孔の間隔に対応した上下2本の綴杆、すなわち、一対の第2の綴杆56と第2の綴杆56とを適宜な間隔をおいて支持するための長さを備えている。
第1の本体54の立設部60の下部には、後述するように、固定手段の支持部28の枢軸40に回転自在に支持するための固定部64が、上下方向(表紙14及びベース20を垂直に立てたときの長手方向)において二箇所に分かれて、一対突設されている。
又、第2の本体58の立設部62の下部にも、前記立設部60と同様に、固定手段の支持部30の枢軸42に回転自在に支持するための固定部66が、上下方向(表紙14及びベース20を垂直に立てたときの長手方向)において二箇所に分かれて、一対突設されて
いる。
又、第1の本体54及び第2の本体58は、連架された第1の綴杆52と第2綴杆56との間隔を縮めた状態で第1の本体54及び第2の本体58を固定手段たるベース20に固定する固定手段と、且つ、第1の綴杆52と第2の綴杆56との間隔を広げた状態で、第1の本体54及び第2の本体58を固定手段たるベース20に保持するための保持手段とを有し、固定手段としては、第1の本体54に設けられた係合部68と第2の本体58に設けられた係合部70とを含む。
第1の本体54の係合部68は、立設部60の上部に適宜な長さと深さを有する凹みをもって形成され、又、第2の本体58の係合部70は、立設部62の上部に適宜な長さと深さを有する凹みをもって形成されている。
第1の本体54の立設部60の下部から第1の綴杆52の延びる方向に向けて延びる第1の保持部72が連設され、また、第2の本体58の立設部62の下部から第2の綴杆56の延びる方向に向けて延びる第2の保持部74が連設されている。第1の保持部72及び第2の保持部74は、第1の本体54及び第2の本体58を固定手段たるベース20側から取り外したときに、後述する係合手段90の第2の保持体96の当接部120及び第2の保持体98の当接部122と2点で保持されるように、上方に向けて突き出た屈曲板体である。
また、第1の本体54の立設部60及び第2の本体58の立設部62の下部には、後述する係合手段90に係止される係合孔76及び係合孔78が貫設されている。係合孔76及び係合孔78は、第1の綴杆52と第2の綴杆56との間隔を広げた状態で、第1の本体54及び第2の本体58を固定手段たるベース20に保持するための保持手段を構成する。
前記第1の本体54及び第2の本体58に形成された保持手段と協働して第1の本体54及び第2の本体58を固定手段に連結するための保持手段が、固定手段たるベース20に設けられている。
固定手段たるベース20に設けられた保持手段は、係合手段90を含む。その係合手段90は、第1の本体54及び第2の本体58を固定手段たるベース20に固定する固定手段と、且つ、第1の綴杆52と第2の綴杆56との間隔を広げた状態で、第1の本体54及び第2の本体58を固定手段たるベース20に保持するための保持手段との機能を備えている。すなわち、係合手段90は、前記第1の本体54の上部に係合される第1の係合体92と、前記第1の本体54の側部を保持する第2の保持体96とを有するとともに、前記第2の本体58の上部に係合される第1の係合体94と、前記第2の本体58の側部を保持する第2の保持体98とを有する。
前記裏表紙14c側(B面側)の第1の係合体92及び第2の保持体96は、固定手段に設けられた枢軸40に揺動自在に固定される。また、表表紙14b側(A面側)の第1係合体94及び第2の保持体98は、固定手段に設けられた枢軸42に揺動自在に固定される。
裏表紙14c側(B面側)の第1の係合体92は、第1の本体54の長さ方向にのびる長さを有する係合体本体100の上部において内側(ベース20の幅方向における内側)に向けて折り曲げられてなる上部押さえ部104と、係合体本体100の下部に設けられた枢支部108とを備える。表表紙14b側(A面側)の第1の係合体94は、第2の本体58の長さ方向にのびる長さを有する係合体本体102の上部において内側(ベース20の幅方向における内側)に向けて折り曲げられてなる上部押さえ部106と、係合体本体102の下部に設けられた枢支部110とを備える。
第2の保持体96及び第2の保持体98は、前記第1の係合体92及び前記第1の係合体94と協働して綴杆体50を保持する。
すなわち、第2の保持体96と第2の保持体98とは、点対称に形成され、裏表紙14c側(B面側)の第2の保持体96は、綴杆体50の第1の本体54の側部を保持し、表表紙14b側(A面側)の第2の保持体98は、綴杆体50の第2の本体58の側部を保持する。
裏表紙14c側(B面側)の第2の保持体96は、断面略L字型で、第1の本体54の外側面と接合する当接部120が突設され、前記当接部120の下方において、固定手段たるベース20の支持部28の枢軸40に枢支される枢支部124が外側(ベース20の幅方向における外側)に向けて突設されている。
当接部120の下部において、第1の本体54及び第2の本体58の間隔を縮め且つ第1の綴杆52及び第2の綴杆56が連架された状態の第1の本体54を滑らせて固定手段たるベース20の最適な位置に案内するための突部128が、内側(ベース20の幅方向における内側)に延びるように突設されている。
表表紙14b側(A面側)の第2の保持体98は、断面略L字型で、第2の本体58の外側面と接合する当接部122が突設され、前記当接部122の下方において、固定手段たるベース20の支持部30の枢軸42に枢支される枢支部126が外側(ベース20の幅方向における外側)に向けて突設されている。
当接部122の下部において、第1の本体54及び第2の本体58の間隔を縮め且つ第1の綴杆52及び第2の綴杆56が連架された状態の第2の本体58を滑らせて固定手段たるベース20の最適な位置に案内するための突部130が、内側(ベース20の幅方向における内側)に延びるように突設されている。
裏表紙14c側(B面側)の第1の係合体92は、その下部において適宜な間隔をあけて一対設けられた枢支部108により、固定手段の枢軸40に回動自在に枢支される。
第1の係合体92の内側には、第2の保持体96が、その上部において適宜な間隔をあけて一対設けられた枢支部124により、枢軸40に回転自在に枢支される。
表表紙14b側(A面側)の第1の係合体94は、その下部において適宜な間隔をあけて一対設けられた枢支部110により、固定手段の枢軸42に回動自在に枢支される。
第1の係合体94の内側には、第2の保持体98が、その上部において適宜な間隔をあけて一対設けられた枢支部126により、枢軸42に回転自在に枢支される。
枢支部124及び枢支部124は、外側(ベース20の幅方向における外側)に向けて突設され、第1の係合体92において内側(ベース20の幅方向における内側)に向けて突設された一対の枢支部108及び枢支部108の間において、枢軸40に枢支される。
枢支部126及び枢支部126は、外側(ベース20の幅方向における外側)に向けて突設され、第1の係合体94において内側(ベース20の幅方向における内側)に向けて突設された一対の枢支部110及び枢支部110の間において、枢軸42に枢支される。
第1の本体54及び第2の本体58を固定手段たるベース20に固定し且つ係合手段90を構成する第1の係合体92及び第1の係合体94と第2の保持体96及び第2の保持体98との関係を保持するための弾発部材140及び弾発部材142が、枢軸40及び枢軸42に付設されている。
裏表紙14c側(B面側)の弾発部材140は、コイル部144の一端より上方に向けて突設された第1押圧部148と下方に向けて突設された第2押圧部152とを備える。
第1押圧部148は、直線状で、第1の係合体92の外側面に向けて突設され、第1の係合体92を内側(ベース20の幅方向における内側)に向けて付勢する。
第2押圧部152は、第2の保持体96の外側面から下面に向けて突設された略L字型で、第2の保持体96の突部128に係止されており、枢支部124を枢軸として、第2の保持体96を内側(ベース20の幅方向における内側)にむけて付勢する。
弾発部材140は、第1の綴杆52と第2の綴杆56とを縮めた状態で第1の本体54を固定手段たるベース20に固定するために、第1の本体54の上部に係合した第1の係合体92を内側(ベース20の幅方向における内側)にむけて付勢する。
表表紙14b側(A面側)の弾発部材142は、コイル部146の一端より上方に向けて突設された第1押圧部150と下方に向けて突設された第2押圧部154とを備える。
第1押圧部150は、直線状で、第1の係合体94の外側面に向けて突設され、第1の係合体94を内側(ベース20の幅方向における内側)に向けて付勢する。
第2押圧部154は、第2の保持体98の外側面から下面に向けて突設された略L字型で、第2の保持体98の突部130に係止されており、枢支部126を枢軸として、第2の保持体98を内側(ベース20の幅方向における内側)にむけて付勢する。
弾発部材142は、第1の綴杆52と第2の綴杆56とを縮めた状態で第2の本体58を固定手段たるベース20に固定するために、第2の本体58の上部に係合した第1の係合体94を内側(ベース20の幅方向における内側)にむけて付勢する。
ファイル10に用箋などの被綴じ物Sを保持するには、綴杆体50を固定手段から外した状態で、被綴じ物Sの綴じ孔に綴杆体50の第1の綴杆52に挿通する。このとき、第1の綴杆52の先端部は斜めになっているため、容易に書類等の被綴じ物Sの綴じ孔に第1の綴杆52を挿通することができる。
次に、第1の綴杆52の外側挿入部内に第2の綴杆56の棒状の内側の挿入部を挿入し、第1の本体54と第2の本体58との間に被綴じ物Sを保持させる。
次に、第1の本体54及び第2の本体58を、被綴じ物Sを保持した状態で、固定手段の係合手段90内にその上方から嵌め込む。
このとき、第1の本体54および第2の本体58の外側面が係合手段90の第1の係合体92および第1の係合体94の内側面、すなわち、上部押さえ部104および上部押さえ部106の内側面の傾斜に沿って、ベース20に向けて、嵌め込まれる。
そして、第1の本体54及び第2の本体58の下部に形成された固定部64及び固定部66を、固定手段の支持部28および支持部30の枢軸40および枢軸42に係合させる。
この実施の形態においては、綴杆体50の固定部64および固定部66は、固定手段の支持部28および支持部30の上部に形成された枢支部32および枢支部34の間に形成された凹部内に嵌め込まれ、枢軸40および枢軸42に係合するように構成されている。
係合手段90に嵌め込まれるとき、第1の係合体92及び第1の係合体94は、弾発部材140および弾発部材142の付勢力に抗して、その上部が押し開かれ、綴杆体50が下方に向けて嵌め込まれるように構成されている。
そして、綴杆体50の第1の本体54及び第2の本体58は、その下の縁が、第2の保持体96の突部128及び第2の保持体98の突部130に突き当り、その突部128及び突部130の上面を滑り動く。
一方、第1の係合体92及び第1の係合体94は、弾発部材140及び弾発部材142の第1押圧部148及び第1押圧部150の付勢力によって綴杆体50に嵌め込まれるとき、上方が開いた状態になった後、上方の間隔が縮まり、第1の本体54の係合部68及び第2の本体58の係合部70に係合する。
すなわち、第1の係合体92の上部押え部104と第1の係合体94の上部押え部106とは、それぞれ第1の本体54の係合部68及び第2の本体58の係合部70に係合し、第2の保持体96と第2の保持体98とは、それぞれ第1の本体54の立設部60の側部及び第2の本体58の立設部62の側部を保持する。
而して、第1の係合体92の上部押え部104の下縁及び第1の係合体94の上部押え部106の下縁が、第1の本体54の係合部68及び第2の本体58の係合部70の上部から内側縁にかけての面に係合し、且つ第1の本体54の固定部64及び第2の本体58の固定部66が枢軸40及び枢軸42に係合することにより、綴杆体50は固定手段たるベース20に連結され固定される。
ファイル10に保持した用箋などの被綴じ物Sを取り外すときには、裏表紙14c側(B面側)の係合手段90の第1の係合体92の上部を外側に向けて引き、第1の本体54を上方にむけて引けば、第1の本体54を固定手段から外すことができる。
また、綴杆体50の表表紙14b側(A面側)の第2の本体58を固定手段から外す場合、図6及び7に示すように、係合手段90の第1の係合体94の上部を外側に向けて引くことにより、第1の係合体94の上部押さえ部106を綴杆体50の係合部70から外し、綴杆体50の第2の本体58を上方に持ち上げれば、固定手段から第2の本体58を外すことができる。
そして、第1の本体54の第1の綴杆52に被綴じ物Sが挿入された状態で、第2の綴杆56を第1の綴杆52より引き抜き、第1の綴杆52に第2の綴杆56が入った状態、すなわち一部を引き抜いた状態において、第2の本体58の表表紙14b(A面側)の係合孔78を、図8に示すように、第1の係合体94の上部押さえ部106の自由端縁の近傍に係止させ且つ第2の本体58の第2の保持部74の下端の近傍を第2の保持体98で保持して、固定することができ、すなわち第1の本体54及び第2の本体58の間隔を広げて、被綴じ物Sが第1の綴杆52に挿入された状態で且つ第1の綴杆52と第2の綴杆56とが連架された状態で、保持手段たる係合手段90に綴杆体50の第2の本体58が保持される。
このように、第1の本体54と第2の本体58との間隔を広げて被綴じ物Sを見開くことができ、被綴じ物Sの閲覧が容易になる。
表表紙14bは、見開き状態から閉じ始めたとき、すなわち背表紙14aとともに同一平面になるように開いた状態から45度以上閉じた際に、すなわち開いた状態から背表紙14aとのなす角度を135度以下となるように閉じた際に、第2の本体58の固定部66に当たって、表表紙14bを押すことによって、第2の本体58の固定部66を押す力のベクトルが第2の本体58の縮む方向に略々向かうように構成されている。
表表紙14bを見開き状態から閉じた状態にするには、表表紙14bを筋16aを中心にして回転することによって閉じるのみで、第2の本体58は、第1の係合体94より外れて、第1の本体54側に移動させることができる。
前記ファイル表紙の前記一方の表紙部および又は前記他方の表紙部を開くとともに前記綴じ具の前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を前記一番狭めた状態より広げた状態において、前記ファイル10を構成する表紙12の前記一方の表紙部および前記他方の表紙部のうち広げられている表紙部のうち広げられている表紙部を閉じることによって、前記綴じ具の前記第1の本体および前記第2の本体の間隔が一番狭められる。
この実施の形態によれば、裏表紙14c(B面側)の第1の本体54側を固定手段たるベース20から外すこともでき、また、第1の本体54側と第2の本体58側とを固定手段たるベース20から外すこともできる。
そして、綴杆体50の第1の本体54及び第2の本体58のうち固定手段から外されていない側は、枢軸40及び枢軸42を中心として回動して、外された第1の本体54または第2の本体58側を上方に持ち上げることができるので、取り扱いが極めて容易であり、第1の本体54と第2の本体58との間隔を広げて閲覧が容易となる。
この発明は、前記実施の形態の綴じ具に限らず、この発明の思想に基き種々変更することが可能である。
例えば、第1の本体54の第1の保持部72又は第2の本体58の第2の保持部74の内側方向に延びる長さを固定手段の基板22の幅に近い長さに延ばし、第1の保持部72又は第2の保持部74の先端近傍に形成された、例えば鉤状の係止手段によって係合手段90の突部128又は突部130に形成された係止手段(例えば穴)と係止するようにしてもよい。
この構成により、綴杆体50の第1の綴杆52の長さと第2の綴杆56の長さとの和に近い長さに第1の本体54又は第2の本体58の間隔を広げて、被綴じ物Sの閲覧をすることができるように構成することができる。
そのようにすれば、第1の綴杆52と第2の綴杆56とが連架された状態で且つ第1の本体54及び第2の本体58の間隔を広げた状態で、綴杆体50の保持手段たる係合手段90を保持させ固定手段に固定して被綴じ物Sを閲覧することができ、より一層第1の本体54と第2の本体58との間隔を広げて閲覧することが容易となり、その閲覧性をよくすることができる。
また、綴杆体50の第1の本体54又は第2の本体58のいずれかは、固定手段たるベース20に、直接固定部64又は固定部66で回動自在に取り付け、保持手段たる係合手段90により取り外し自在に固定手段に固定することなく、固定手段から取り外しができないように連結して固定してもよい。例えば、裏表紙14c側(B面側)は、取り外しができないように、係合手段90を無くし、ベース20の支持部28の枢軸40に、綴杆体50を固定部64にて回動自在に固定するのみとし、一方、表表紙14b(A面側)は、固定手段から取り外し自在とするようにしてもよい。
図11は、図10図示綴じ具の綴杆体をのばした状態を示す平面図解図である。図12は、図10に示す綴じ具の分解斜視図解図である。図13は、図10に示す綴じ具の分解斜視図解図である。図14は、図10に示す綴じ具の分解斜視図解図である。図15は、図10に示す綴じ具の分解斜視図解図である。図16は、図10に示す綴じ具の綴杆体を固定部材に固定した状態を示す断面図解図である。図17は、のばされた綴じ具の綴杆体を縮めるときの様子を示す断面図解図である。
この実施の形態のファイル210は、前記綴じ具212に綴じた用箋等の被綴じ物Sを机上等で閲覧するために、表紙214を見開いた状態(以下、「見開き状態」とする。)で使用したり、棚などに収容するために、表紙214を閉じた状態(以下、「閉じ状態」とする。)にして使用したりすることができる。
綴じ具212は、ファイル210の一部として用いられ、ファイル210の表紙214に取り付けられる。表紙214は、背表紙214aを含み、背表紙214aの両側に表表紙214b及び裏表紙214cが形成される。そして、背表紙214aに、綴じ具212が取り付けられる。
一方の表紙部(すなわち表表紙214b)及び他方の表紙部(すなわち裏表紙214c)は、表紙214の高さ方向においてその上端から下端に亘って、連続して設けられた筋216a及び筋216bを介して、背表紙部214aの幅方向における一端側及び他端側に連設されている。
筋216a及び筋216bは、表紙214の外側から内側に向けて凹まされてなるヒンジ機能を有する領域である。
本発明に係る綴じ具212は、表紙214の背表紙214aに取り付けられるベース220a及びベース220bと、前記ベース220aに設けられ、被綴じ物Sの綴じ孔に挿入される第1の綴杆252を有する第1の本体254と、前記第1の本体254との間隔を変えることができるように前記ベース220bに設けられ、被綴じ物Sの綴じ孔に挿入されるために前記第1の綴杆252に連架される第2の綴杆256を有する第2の本体258とを備える。
また、第1の本体254の下端部には、前記第2の本体258がスライド移動すること
を案内するためのスライド案内部362が背表紙214aの幅方向に向けて突設され、
保持手段360を実現するための構成要素として構成されている。
この実施の形態においては、保持手段360は、ベース220a及びベース220bの一部をもって構成され、第1の本体254及び第2の本体258の間隔を一番狭めた状態より広げた状態で第1の本体254及び第2の本体258を保持するように構成されている。
ベース220a及びベース220bは、第1の本体254及び第2の本体258を表紙214に固定するための固定手段を構成し、図12に示すように、金属などで形成される。
ベース220aは、背表紙214aから上方に向けて立ち上がる垂直部221aより折
り曲げられて、背表紙214aの内側面に平行に取り付けられる基板部222aを有する。
基板部222aは、例えばリベットなどの固定具を、基板部222aに貫設された取付孔222a1及び取付孔222a2に挿入し、表紙214を構成するシートと固定することによって、背表紙214aに固定される。
ベース220aは、表紙214の高さ方向において上下に分かれて形成された前記基板部222aの間において、裏表紙214c側から表表紙214b側に向かうに従って漸次その高さが高くなり、背表紙214aの内側面から離れる方向に向けて斜めになるように形成されたスライド案内部362を構成する仕切り部363を備えている。
仕切り部363の下部で背表紙214aの内側面との間において、仕切り部363との間に適宜な間隔をあけてスライド案内部362を構成する摺動部364が形成されている。
摺動部364は、裏表紙214c側より表表紙214b側に向かうに従って漸次その高さが高くなり、背表紙214aの内側面より離れる方向に向けて斜めになるように形成され、その表面上を後述する第2の本体258のスライド部370が円滑に摺動することができるように形成されている。
そして、スライド案内部362を構成する仕切り部363の裏側面には、スライド部3
70が表表紙214b側に向けてスライド移動するように付勢する付勢手段366が設けられている。付勢手段366は、バネで構成され、常時スライド部370の後端を押すように構成されている。
付勢手段366は、中央の付勢手段固定部366aを仕切り部363の下面の付勢手段固定片374に固定され、付勢手段固定部366aより左右に拡がりのびる足部366b及び足部366cをスライド部370の後端の係止摺動片370aに接触させられている。
そして、付勢手段366は、無負荷時には八字状であった足部366b及び足部366
cが、負荷時には開脚摺動し、圧縮されて、第2の本体258及び第1の本体254との
間隔を最も縮んだ状態において固定される。
摺動部364の表表紙214b側端には、前記スライド部370が前記スライド案内部362からスライド移動して出ることを禁止するための係止凹部からなるロック部382を形成し、後述するロック手段380を実現するための構成要素として構成されている。
さらに、第2の本体258の下端部には、前記スライド案内部362に嵌挿されてスラ
イド移動するスライド部370が背表紙214aの幅方向に向けて突設され、保持手段
360を実現するための構成要素として構成されている。
この実施の形態においては、保持手段360は、ベース220bの一部をもって構成さ
れている。
ベース220bは、背表紙214aより上方に向けて立ち上がる垂直部221bより折
り曲げられて、表表紙214b側より裏表紙214c側に向かうに従って漸次その高さが
低くなり、背表紙214aの内側面に近づく方向に向けて斜めになるように形成されたス
ライド案内部362を構成するスライド部370を備えている。
スライド部370は、その下面に突設された係止凸部からなるロック部384を形成し、後述するロック手段380を実現するための構成要素として構成されている。
保持手段360は、第2の本体258のスライド部370がスライド移動して第1の本
体254と第2の本体258との間隔を広げた状態とするときにおいて、第1の本体25
4と第2の本体258との間隔を広げる距離を制限する間隔制御手段を有する。
間隔制御手段は、この実施の形態においては、スライド案内部362において下方に向
けて、すなわち、摺動部364側に向けて突設された停止部372と、スライド部370
の内側端において上方に向けて、すなわち摺動部364側とは反対側に向けて突設された
停止部を構成する係止摺動片370aとを備え、付勢手段366の付勢力により第2の本
体258が第1の本体254から離れる方向に押されたとき、第2の本体258を第1の
本体54との間隔が適宜な距離になったときにスライド部370の係止摺動片370aが
スライド案内部362の停止部372に係合して、第2の本体258の移動を停止するよ
うに構成されている。
第1の本体254の表表紙214b側端には、表紙214の高さ方向にのびるレバー3
86が取り付けられ、ロック手段380を実現するための構成要素として構成されている 。
レバー386は、スライド案内部362の表表紙214b側に形成された係止凹部から
なるロック部382を構成する係止部によるロックを解除するためのロック解除部388
aを備えている。そして、レバー386の手前端を押すことにより、ロック部382のロ
ック解除部388bを押し下げて、係止凹部からなるロック部382の表表紙214b側
を解除して、スライド部370が付勢手段366の押圧力により表表紙214b側に向け
て出るように構成されている。
レバー386の押す力を取り除くと、ロック部382をロックする状態に戻すロック復
元部382aがレバーを元の状態に押し戻し、ロック部382が上方に向けて戻る。
そして、第1の本体254及び第2の本体258は、それらの間隔を一番狭めた状態よ
り広げた状態で保持手段360を構成する付勢手段366の付勢力より保持される。
このとき、前述した保持手段360を構成する間隔制御手段により、第2の本体258の
第2の綴杆256が第1の本体254の第2の綴杆252から抜け出ることはない。
ベース220aは、基板部222aの幅方向の一方側(裏表紙214c側、B面側)端部であって垂直部221aには、傾斜部224が形成されている。
B面側のベース220aの傾斜部224の上部には、適宜な間隔をおいて一対の支持部228(支持部228a及び支持部228bが上方に向けて立設され、且つ、A面側のベース220bの垂直部221bの上部には、前記支持部228a及び支持部228bと同様に上方に向けて、適宜な間隔をおいて一対の支持部230(支持部230a及び支持部230bが立設されている。
一方(B面側)の垂直部221a及び支持部228aと支持部228bは、他方(A面側)の垂直部221b及び支持部230aと支持部230bと対向するように形成され、後述する、綴杆体250をその両端から支持するように形成されている。
一方(B面側)の支持部228a及び支持部228bは、それぞれその上部に枢軸240を保持する枢支部232(枢支部232a及び枢支部232bが設けられ、ベース220aの中央近傍には、第1の係合体292と第2の保持体296とを収容する凹部236が設けられている。枢軸240は、円筒状の枢支部232a及び枢支部232bに挿通されて支持部228a及び支持部228bに固定されている。
他方(A面側)の支持部230a及び支持部230bは、その上部に枢軸242を保持する枢支部234(枢支部234a及び枢支部234bが設けられ、ベース220bの中央近傍には、第1の係合体294と第2の保持体298とを収容する凹部が設けられている。枢軸242は、円筒状の枢支部234a及び枢支部234bに挿通されて支持部230a及び支持部230bに固定されている。
凹部236は、第1の係合体292の長さ方向の長さよりやや長い幅を有し、凹部は第1の係合体294の長さ方向の長さよりやや長い幅を有している。
固定手段たるベース220a及びベース220bは、用箋等の被綴じ物Sの綴じ孔(2穴)に挿入される上下一対の第1の綴杆252を有する第1の本体254と、被綴じ物Sの綴じ孔(2穴)に挿入されるための第1の綴杆252に連架される上下一対の第2の綴杆256を有する第2の本体258とが固定される。
前記一方の支持部228(支持部228a及び支持部228bと他方の支持部230(支持部230a及び支持部230bとの間隔は、連架された第1の綴杆252と第2の綴杆256との間隔を縮めた状態で第1の本体254と第2の本体258とを固定手段たるベース220a及びベース220bに固定できるようにするために、その間に、第1の本体254と第2の本体258との間隔に対応する長さが設けられている。
この実施の形態においては、一方の裏表紙214c側(B面側)の第1の綴杆252は、パイプ状の外側挿入部を備え、他方の表表紙214b側(A面側)の第2の綴杆256は、前記第1の綴杆252の外側挿入部に挿入されるように形成された棒状の内側挿入部を有する。
一方(B面側)の第1の本体254は、第1の綴杆252を水平方向に支持するための、且つ固定手段の基板部222aより適宜な高さをおいて固定するための板状の立設部260を備え、立設部260の高さは基板部222aより第1の綴杆252を適宜な高さにおいて支持するための高さを備え、且つ、第1の綴杆252を、たとえばJIS(日本工業規格)において規定された2穴の綴じ孔の間隔に対応した上下2本の綴杆、すなわち、一対の第1の綴杆252と第1の綴杆252とを適宜な間隔をおいて支持するための長さを備えている。
又、他方(A面側)の第2の本体258は、第1の本体254と点対称に形成され、第2の綴杆256を水平方向に支持するための、且つ固定手段の基板部222aより適宜な高さをおいて固定するための板状の立設部262を備え、立設部262の高さは基板部222aより第2の綴杆256を適宜な高さにおいて支持するための高さを備え、且つ、第2の綴杆256を、たとえばJIS(日本工業規格)において規定された2穴の綴じ孔の間隔に対応した上下2本の綴杆、すなわち、一対の第2の綴杆256と第2の綴杆256とを適宜な間隔をおいて支持するための長さを備えている。
第1の本体254の立設部260の下部には、後述するように、固定手段の支持部228a及び支持部228bの枢軸240に回転自在に支持するための一対の固定部264(固定部264a及び固定部264bが、上下方向(表紙214及びベース220aを垂直に立てたときの長手方向)において二箇所に分かれて、突設されている。
又、第2の本体258の立設部262の下部にも、前記立設部260と同様に、固定手段の支持部230a及び支持部230bの枢軸242に回転自在に支持するための一対の固定部266a及び固定部266bが、上下方向(表紙214及びベース220bを垂直に立てたときの長手方向)において二箇所に分かれて、突設されている。
一対の固定部266(固定部266a及び固定部266bは、後述する第1の保持体278a及び第1の保持体278bの高さより若干高い位置において、立設部262の外側に向けて突設された、横断面倒L字型突片であり、下部が開口されている。
又、第1の本体254及び第2の本体258は、連架された第1の綴杆252と第2綴杆256との間隔を縮めた状態で第1の本体254及び第2の本体258を固定手段たるベース220a及びベース220bに固定する固定手段と、且つ、第1の綴杆252と第2の綴杆256との間隔を広げた状態で、第1の本体254及び第2の本体258を固定手段たるベース220a及びベース220bに固定するための保持手段とを有し、固定手段としては、第1の本体254に設けられた係合部268と第2の本体258に設けられた係合部270とを含む。
第1の本体254の係合部268は、立設部260の上部に適宜な長さと深さを有する凹みをもって形成され、又、第2の本体258の係合部270は、立設部262の上部に適宜な長さと深さを有する凹みをもって形成されている。
第1の本体254の立設部260の下部から第1の綴杆252の延びる水平方向に向けて延びる第1の保持部272が連設され、また、第2の本体258の立設部262の下部から第2の綴杆256の延びる水平方向に向けて延びる第2の保持部274が連設されている。立設部260と第1の保持部272とは交差し、立設部262と第2の保持部274とは交差している。
第2の保持部274は、第1の本体254及び第2の本体258を固定手段たるベース220a及びベース220bから取り外したときに、後述する第2の保持体298の突部330で保持されるように、内方に向けて突き出た板体である。第1の保持部272及び第2の保持部274は、立設部260及び立設部262から内方に向けて突設され、立設部260及び立設部262の長さ方向における両端が基板部222aの取付孔222a1及び取付孔222a2を塞ぐことがないように、立設部260及び立設部262の長さ方向における両端が切り欠かれており、取付孔222a1及び取付孔222a2にリベットなどの固定具を、第1の本体254及び第2の本体258をベース220a及びベース220bに固定した状態において、挿入して背表紙214aに固定することができるように構成されている。
前記第1の本体254及び第2の本体258に形成された固定手段と協働して第1の本体254及び第2の本体258を固定手段に連結するための固定手段が、固定手段たるベース220a及びベース220bに設けられている。
固定手段たるベース220a及びベース220bに設けられた固定手段は、係合手段290を含む。その係合手段290は、第1の本体254を固定手段たるベース220a及び第2の本体258を固定手段たるベース220bに固定する固定手段と、且つ、第1の綴杆252と第2の綴杆256との間隔を広げた状態で、第1の本体254を固定する手段ベース220a及び第2の本体258を固定手段たるベース220bに保持するための保持手段との機能を備えている。すなわち、係合手段290は、前記第1の本体254の上部に係合される第1の係合体292と、前記第1の本体254の側部を保持する第2の保持体296とを有するとともに、前記第2の本体258の上部に係合される第1の係合体294と、前記第2の本体258の側部を保持する第2の保持体298とを有する。
前記裏表紙214c側(B面側)の第1の係合体292及び第2の保持体296は、固定手段に設けられた枢軸240に揺動自在に固定される。また、表表紙214b側(A面側)の第1係合体294及び第2の保持体298は、固定手段に設けられた枢軸242に揺動自在に固定される。
裏表紙214c側(B面側)の第1の係合体292は、第1の本体254の長さ方向にのびる長さを有する係合体本体300の上部において内側(ベース220aの幅方向における内側)に向けて折り曲げられてなる上部押さえ部304と、係合体本体300の下部に設けられた枢支部308とを備える。表表紙214b側(A面側)の第1の係合体294は、第2の本体258の長さ方向にのびる長さを有する係合体本体302の上部において内側(ベース220bの幅方向における内側)に向けて折り曲げられてなる上部押さえ部306と、係合体本体302の下部に設けられた枢支部310a及び枢支部310bとを備える。
第2の保持体296及び第2の保持体298は、前記第1の係合体292及び前記第1の係合体294と協働して、連架された第1の綴杆252と第2の綴杆256との間隔を縮めた状態で綴杆体250を固定する。
すなわち、第2の保持体296と第2の保持体298とは、点対称に形成され、裏表紙214c側(B面側)の第2の保持体296は、綴杆体250の第1の本体254の側部を保持し、表表紙214b側(A面側)の第2の保持体298は、綴杆体250の第2の本体258の側部を保持する。
裏表紙214c側(B面側)の第2の保持体296は、断面略L字型で、第1の本体254の外側面と接合する当接部320が突設され、前記当接部320の下方において、固定手段たるベース220aの支持部228(支持部228a及び支持部228bの枢軸240に枢支される枢支部324が外側(ベース220aの幅方向における外側)に向けて突設されている。
当接部320の下部において、第1の綴杆252及び第2の綴杆256が連架された状態の第1の本体254を滑らせて固定手段たるベース220aの最適な位置に案内するための突部328が、内側(ベース220aの幅方向における内側)に延びるように突設されている。
表表紙214b側(A面側)の第2の保持体298は、断面略L字型で、第2の本体258の外側面と接合する当接部322が突設され、前記当接部322の下方において、固定手段たるベース220bの支持部230(支持部230a及び支持部230bの枢軸242に枢支される枢支部326が外側(ベース220bの幅方向における外側)に向けて突設されている。
当接部322の下部において、第1の本体254及び第2の本体258の間隔を縮め且つ第1の綴杆252及び第2の綴杆256が連架された状態の第2の本体258を滑らせて固定手段たるベース220bの最適な位置に案内するための突部330が、内側(ベース220bの幅方向における内側)に延びるように突設されている。
裏表紙214c側(B面側)の第1の係合体292は、その下部において適宜な間隔をあけて一対設けられた枢支部308により、固定手段の枢軸240に回動自在に枢支される。
第1の係合体292の内側には、第2の保持体296が、その上部において適宜な間隔をあけて一対設けられた枢支部324により、枢軸240に回動自在に枢支される。
表表紙214b側(A面側)の第1の係合体294は、その下部において適宜な間隔をあけて一対設けられた枢支部310a及び枢支部310bにより、固定手段の枢軸242に回動自在に枢支される。
第1の係合体294の内側には、第2の保持体298が、その上部において適宜な間隔をあけて一対設けられた枢支部326により、枢軸242に回動自在に枢支される。
枢支部324及び枢支部324は、外側(ベース220aの幅方向における外側)に向けて突設され、第1の係合体292において内側(ベース220aの幅方向における内側)に向けて突設された一対の枢支部308及び枢支部308の間において、枢軸240に枢支される。
枢支部326及び枢支部326は、外側(ベース220bの幅方向における外側)に向けて突設され、第1の係合体294において内側(ベース220bの幅方向における内側)に向けて突設された一対の枢支部310a及び枢支部310bの間において、枢軸242に枢支される。
第1の本体254及び第2の本体258を固定手段たるベース220a及びベース220bに固定し且つ係合手段290を構成する第1の係合体292及び第1の係合体294と第2の保持体296及び第2の保持体298との関係を保持するための弾発部材340及び弾発部材342が、枢軸240及び枢軸242に付設されている。
裏表紙14c側(B面側)の弾発部材340は、コイル部344の一端より上方に向けて突設された第1押圧部348と下方に向けて突設された第2押圧部352とを備える。
第1押圧部348は、直線状で、第1の係合体292の外側面に向けて突設され、第1の係合体292を内側(ベース220aの幅方向における内側)に向けて付勢する。
第2押圧部352は、第2の保持体296の外側面から下面に向けて突設された略L字型で、第2の保持体296の突部328に係止されており、枢支部324を枢軸として、第2の保持体296を内側(ベース220aの幅方向における内側)にむけて付勢する。
弾発部材340は、第1の綴杆252と第2の綴杆256とを縮めた状態で第1の本体254を固定手段たるベース220aに固定するために、第1の本体254の上部に係合した第1の係合体292を内側(ベース220aの幅方向における内側)にむけて付勢する。
表表紙14b側(A面側)の弾発部材342は、コイル部346の一端より上方に向けて突設された第1押圧部350と下方に向けて突設された第2押圧部354とを備える。
第1押圧部350は、直線状で、第1の係合体294の外側面に向けて突設され、第1の係合体294を内側(ベース220bの幅方向における内側)に向けて付勢する。
第2押圧部354は、第2の保持体298の外側面から下面に向けて突設された略L字型で、第2の保持体298の突部330に係止されており、枢支部326を枢軸として、第2の保持体298を内側(ベース220bの幅方向における内側)にむけて付勢する。
弾発部材342は、第1の綴杆252と第2の綴杆256とを縮めた状態で第2の本体258を固定手段たるベース220bに固定するために、第2の本体258の上部に係合した第1の係合体294を内側(ベース220bの幅方向における内側)にむけて付勢する。
ファイル210に用箋などの被綴じ物Sを保持するには、綴杆体250を固定手段から外した状態で、被綴じ物Sの綴じ孔に綴杆体250の第1の綴杆252に挿通する。このとき、第1の綴杆252の先端部は斜めになっているため、容易に書類等の被綴じ物Sの綴じ孔に第1の綴杆252を挿通することができる。
次に、第1の綴杆252の外側挿入部内に第2の綴杆256の棒状の内側の挿入部を挿入し、第1の本体254と第2の本体258との間に被綴じ物Sを保持させる。
次に、第1の本体254及び第2の本体258を、被綴じ物Sを保持した状態で、固定手段の係合手段290内にその上方から嵌め込む。
このとき、第1の本体254および第2の本体258の外側面が係合手段290の第1の係合体292および第1の係合体294の内側面、すなわち、上部押さえ部304および上部押さえ部306の内側面の傾斜に沿って、ベース220a及びベース220bに向けて、嵌め込まれる。
そして、第1の本体254の下部に形成された固定部264(固定部264a及び固定部264bを、固定手段の支持部228(支持部228a及び支持部228bに位置する枢軸240に係合させる。
また、第2の本体258の下部に形成された固定部266(固定部266a及び固定部266bを、固定手段の支持部230(支持部230a及び支持部230bに位置する枢軸242に係合させる。
この実施の形態においては、綴杆体250の固定部264(固定部264a及び固定部264b固定部266(固定部266a及び固定部266bは、固定手段の支持部228(支持部228a及び支持部228b支持部230(支持部230a及び支持部230bの上部に形成された枢支部232(枢支部232aと枢支部232bおよび枢支部234(枢支部234aと枢支部234bの間に形成された凹部内に嵌め込まれ、それぞれ凹部に位置する枢軸240および枢軸242に係合するように構成されている。
係合手段290に嵌め込まれるとき、第1の係合体292及び第1の係合体294は、弾発部材340および弾発部材342の付勢力に抗して、その上部が押し開かれ、綴杆体250が下方に向けて嵌め込まれるように構成されている。
そして、綴杆体250の第1の本体254及び第2の本体258は、その下部が、第2の保持体296の突部328及び第2の保持体298の突部330に突き当り、その突部328及び突部330の上面を滑り動く。
一方、第1の係合体292及び第1の係合体294は、弾発部材340及び弾発部材342の第1押圧部348及び第1押圧部350の付勢力によって綴杆体250に嵌め込まれるとき、上方が開いた状態になった後、上方の間隔が縮まり、第1の本体254の係合部268及び第2の本体258の係合部270に係合する。
すなわち、第1の係合体292の上部押え部304と第1の係合体294の上部押え部306とは、それぞれ第1の本体254の係合部268及び第2の本体258の係合部270に係合し、第2の保持体296及び第2の保持体298とは、それぞれ第1の本体254の立設部260の側部及び第2の本体258の立設部262の側部を保持する。
而して、第1の係合体292の上部押え部304の下縁及び第1の係合体294の上部押え部306の下縁が、第1の本体254の係合部268及び第2の本体258の係合部270の上部から内側縁にかけての面に係合し、且つ第1の本体254の固定部264(固定部264a及び固定部264bが枢軸240に係合するとともに第2の本体258の固定部266(固定部266a及び固定部266bが枢軸242に係合することにより、綴杆体250は固定手段たるベース220a及びベース220bに連結され固定される。
ファイル210に保持した用箋などの被綴じ物Sを取り外すときには、裏表紙214c側(B面側)の係合手段290の第1の係合体292の上部を外側に向けて引き、第1の本体254を上方にむけて引けば、第1の本体254を固定手段たるベース220aから外すことができる。
また、綴杆体250の表表紙214b側(A面側)の第2の本体258を固定手段たるベース220aから外す場合、係合手段290の第1の係合体294の上部を外側に向けて引くことにより、第1の係合体294の上部押さえ部306を綴杆体250の係合部270から外し、綴杆体250の第2の本体258を上方に持ち上げれば、固定手段たるベース220bから第2の本体258を外すことができる。
そして、第1の本体254の第1の綴杆252に被綴じ物Sが挿入された状態で、第2
の綴杆256を第1の綴杆252より引き抜き、第1の綴杆252に第2の綴杆256が
入って一部を引き抜いた状態、すなわち第1の本体254及び第2の本体258の間隔を一番狭めた状態から広げた状態とするために、レバー386の手前端を押すと、係止凹部からなるロック部382の表表紙214b側を解除してスライド部370を付勢手段366の押圧力により表表紙214b側に向けて突き出させる。
すなわち、第1の本体254及び第2の本体258の間隔を広げて、被綴じ物Sが第1の綴杆252に挿入された状態で且つ第1の綴杆252と第2の綴杆256とが連架された状態で、保持手段360たる付勢手段366及び間隔制御手段により第1の本体254と第2の本体258の間隔を広げた状態が保持される。
このように、第1の本体254と第2の本体258との間隔を広げて被綴じ物Sを見開くことができ、被綴じ物Sの閲覧が容易になる。
表表紙214bは、見開き状態から閉じ始めたとき、すなわち背表紙214aとともに同一平面になるように開いた状態から、背表紙214aを45度以上となるように閉じた際に、すなわち、開いた状態から背表紙214aとのなす角度を135度以下となるように閉じた際に、ベース220bに当たって、表表紙214bを押すことによって第2の本体258を押す力のベクトルが第2の本体258の縮む方向に略々向かうように構成されている。
表表紙214bを見開き状態から閉じた状態にするには、表表紙214bを閉じるのみで、第2の本体258は、スライド案内部362のスライド部370が摺動部364の上を摺動して、第1の本体254側に移動させることができる。
前記実施の形態においては、表表紙214bを閉じて、綴じ具212の一部、例えばベース220を押すことによって、第2の本体258と第1の本体254との間隔を縮めるように構成されているが、そのときに表紙214と綴じ具212との接触する位置 P1を高く構成すれば、第1の本体254と第2の本体258との距離L4を大きくすることができる。また、スライド案内部362を斜めにすることなく背表紙214aの内表面と平行にすることができる。
次に、前記実施の形態のファイル210を変形した実施の形態であるファイルについて、主として図20ないし23に基づいて説明する。なお、図10図示実施の形態と同じ構成については、図10図示実施の形態と同じ符号を用いて説明する。
綴じ具212は、ファイル210の一部として用いられ、ファイル210の表紙214に取り付けられる。表紙214は、背表紙214aを含み、背表紙214aの両側に表表紙214b及び裏表紙214cが形成される。そして、背表紙214aに、綴じ具212が取り付けられる。
本発明に係る綴じ具212は、表紙214の背表紙214aに取り付けられるベース420a及びベース420bと、前記ベース420aに設けられ、被綴じ物Sの綴じ孔に挿入される第1の綴杆252を有する第1の本体254と、前記第1の本体254との間隔を変えることができるように前記ベース420bに設けられ、被綴じ物Sの綴じ孔に挿入されるために前記第1の綴杆252に連架される第2の綴杆256を有する第2の本体258とを備える。
また、第1の本体254の下端部には、前記第2の本体258がスライド移動すること
を案内するためのスライド案内部562が背表紙214aの幅方向に向けて突設され、
保持手段560を実現するための構成要素として構成されている。
この実施の形態においては、保持手段560は、ベース420a及びベース420bの一部をもって構成され、第1の本体254及び第2の本体258の間隔を一番狭めた状態より広げた状態で第1の本体254及び第2の本体258を保持するように構成されている。
ベース420a及びベース420bは、第1の本体254及び第2の本体258を表紙214に固定するための固定手段を構成し、図20及び21に示すように、金属などで形成されることについては、前記実施の形態と同様である。
ベース420aは、背表紙214aから上方に向けて立ち上がる垂直部421aより折
り曲げられて、背表紙214aの内側面に平行に取り付けられる基板部を有する。
基板部は、例えばリベットなどの固定具を、基板部に貫設された取付孔及び取付孔に挿入し、表紙214を構成するシートと固定することによって、背表紙214aに固定される。
ベース420aは、表紙214の高さ方向において上下に分かれて形成された前記基板部の間において、裏表紙214c側と表表紙214bとの高さが同じ高さに形成され、背表紙214aの内側面と平行になるように形成されたスライド案内部562を構成する仕切り部563を備えている。
仕切り部563の下部で背表紙214aの内側面との間において、仕切り部563との間に適宜な間隔をあけてスライド案内部562を構成する摺動部564が形成されている。
摺動部564は、裏表紙214c側と表表紙214b側との高さが同じ高さに形成され、背表紙214aの内側面と平行になるように形成され、その表面上を後述する第2の本体258のスライド部570が円滑に摺動することができるように形成されている。
そして、スライド案内部562を構成する仕切り部563の裏側面には、スライド部5
70が表表紙214b側に向けてスライド移動するように付勢する付勢手段566が設けられている。付勢手段566は、バネで構成され、常時スライド部570の後端を押すように構成されている。
付勢手段566は、中央の付勢手段固定部566aを仕切り部563の下面の付勢手段固定片574に固定され、付勢手段固定部566aより左右に拡がりのびる足部566b及び足部566cをスライド部570の後端の係止摺動片570aに接触させられている。
そして、付勢手段566は、無負荷時には八字状であった足部566b及び足部566
cが、負荷時には開脚摺動し、圧縮されて、第2の本体258及び第1の本体254との
間隔を最も縮んだ状態において固定される。
摺動部564の表表紙214b側端には、前記スライド部570が前記スライド案内部562からスライド移動して出ることを禁止するための係止凹部からなるロック部582を形成し、後述するロック手段580を実現するための構成要素として構成されている。
さらに、第2の本体258の下端部には、前記スライド案内部562に嵌挿されてスラ
イド移動するスライド部570が背表紙214aの幅方向に向けて突設され、保持手段
560を実現するための構成要素として構成されている。
この実施の形態においては、保持手段560は、ベース420bの一部をもって構成さ
れている。
ベース420bは、背表紙214aより上方に向けて立ち上がる垂直部421bより折
り曲げられて、表表紙214b側と裏表紙214cとその高さが同じになるように形成さ
れ、背表紙214aの内側面と平行になるように形成されたスライド案内部562を構成
するスライド部570を備えている。
スライド部570は、その下面に突設された係止凸部からなるロック部584を形成し 、ロック手段580を実現するための構成要素として構成されている。
保持手段560は、第2の本体258のスライド部570がスライド移動して第1の本
体254と第2の本体258との間隔を広げた状態とするときにおいて、第1の本体25
4と第2の本体258との間隔を広げる距離を制限する間隔制御手段を有する。
間隔制御手段は、この実施の形態においては、スライド案内部562において下方に向
けて、すなわち、摺動部564側に向けて突設された停止部572と、スライド部570
の内側端において上方に向けて、すなわち摺動部564側とは反対側に向けて突設された
停止部を構成する係止摺動片570aとを備え、付勢手段566の付勢力により第2の本
体258が第1の本体254から離れる方向に押されたとき、第2の本体258を第1の
本体254との間隔が適宜な距離になったときにスライド部570の係止摺動片570aがスライド案内部562の停止部572に係合して、第2の本体258の移動を停止するように構成されている。
第1の本体254の表表紙214b側端には、表紙214の高さ方向にのびるレバー5
86が取り付けられ、ロック手段580を実現するための構成要素として構成されている 。
レバー586は、スライド案内部562の表表紙214b側に形成された係止凹部から
なるロック部582を構成する係止部によるロックを解除するためのロック解除部を備えている。そして、レバー586の手前端を押すことにより、ロック部のロック解除部を押し下げて、係止凹部からなるロック部582の表表紙214b側を解除して、スライド部570が付勢手段566の押圧力により表表紙214b側に向けて出るように構成されている。
レバー520の押す力を取り除くと、ロック部をロックする状態に戻すロック復元部がレバーを元の状態に押し戻し、ロック部が上方に向けて戻る。
そして、第1の本体254及び第2の本体258は、それらの間隔を一番狭めた状態よ
り広げた状態で保持手段560を構成する付勢手段566の付勢力より保持される。
このとき、前述した保持手段560を構成する間隔制御手段により、第2の本体258の
第2の綴杆256が第1の本体254の第2の綴杆252から抜け出ることはない。
この実施の形態においては、表紙214を筋216aの回転中心O1を枢軸として回転することにより閉じて、綴じ具212の一部(この実施の形態においては、ベース420bの角部)と接触させ、その接触する位置P1を押すことによって第2の本体258と第1の本体254との間隔を広げた状態から縮めるように構成されている。
また、前記実施の形態とは異なり、表表紙214bの内表面と綴じ具212との接触する位置P1より、接触する位置P1を回転中心O1に近づいた位置にすれば、図23に示すように、第1の本体254と第2の本体258との距離L5は、前記例より縮まるが、綴じ具212の高さを低くすることができるので、表紙214及び表表紙214bと背表紙214aの幅を長くする必要性はない。
図22及び23図示の実施の形態においては、ベース420aの垂直部421a及び摺動部564の垂直部564aの高さを、図20及び21図示の実施の形態より低く構成され、表表紙214bなどの表紙214の内表面に綴じ具212が接触する位置P2と表表紙214bを回動して開閉するときの回転中心O2との距離を小さくして、ベース420a及びベース420の高さを低くして、綴じ具212の全体の高さを低くしている。
また、前記実施の形態とは異なり、付勢手段366は、常時は縮める方向に付勢するように構成され、第2の本体258の一部、例えばベース220を表表紙214bで押すことによって、係止が解除されるとともに第2の本体258が付勢手段366により付勢されてスライド移動するように構成してもよい。
被綴じ物Sの綴じられる量を多くするように構成すると、表紙14の筋16aと筋16aとの間隔L1は、綴じ具12の全体の幅L2と略々同じ長さか、綴じ具12の全体の幅L2が若干表紙14の筋16aと筋16aとの間隔L1より短くなるように構成する。
その場合、例えば第2の本体58が第1の本体54より離されて第1の本体54と第2の本体58との間隔が最も広げられているとき、表表紙14bを閉じれば第2の本体58の一部、例えばベース20を押すことによって、第2の本体58と第1の本体54との間隔を縮めることができるようにするためには、表表紙14bと綴じ具12との接触する位置P1を高くするとよい。
そのようにすれば、背表紙14aと表表紙14bとのなす角度を45度以上として、表表紙14bによってベース20を押す力の方向が第2の本体58を縮めるために最適な方向となる。
このときには、第1の本体54と第2の本体58との距離L4を大きくすることができる。
なお、この発明にかかるファイルは、前記実施の形態に限らず、この発明の思想に基づき種々変更することが可能である。
方の表紙部(表表紙14b)及び/又は他方の表紙部(裏表紙14c)は、背表紙14aとの境の筋16a、16bを回動中心として開いた状態から閉じるように回動したときに、前記綴じ具12の第1の本体54及び第2の本体58の間隔を広げた状態において、第1の本体54、第2の本体58、固定手段(20)及び保持手段(90)のうち少なくとも一つに当たる点及び/又は線と前記回動中心(回転中心O3)とを通る面Fと、背表紙14aの内表面又は外表面とのなす角度θ1が、135度以下となるように構成してもよい。
例えば、背表紙14aを見開き状態から閉じ始めたとき、開いた状態から背表紙14aとのなす角度θを135度以下となるようにしたときに、はじめて背表紙14aが第2の本体58の固定部66に当たるのではなく、図24及び25において示すように、それより前、すなわち、閉じた状態から背表紙14aとのなす角度θが例えば140度というような135度以上の角度のときにも、第2の本体58の固定部66を押すことができるように、表表紙14bが第2の本体58の固定部66と最初に当たる部位に表表紙14bの内表面側に膨らむ凸部18を形成して、凸部18の内表面で固定部66に当たる線(点)と筋16aにおける表表紙14bを開閉するときの回動中心とを通る面Fと背表紙14aとのなす角度が135度よりも大きい場合でも、実有効角度となるようにしてもよい。
凸部18は、図24及び25において示すように、表紙14の内表面に向けて、表紙14の一部(表表紙14bの筋16aの近傍)を膨らませる加工をして、表表紙14bの上端から下端にかけて連続して膨らんだ凸部を構成してもよい。あるいは、表表紙14bの内表面に断面四角形の角柱状や半円形の円柱状の紙材や合成樹脂片を貼り付けて、部分的には出っ張るようにしてもよい。
また、図27において示すように、図22図示実施の状態の綴じ具212を固定する表紙214を、前記したように構成してもよい。
表紙214に形成された凸部218は、背表紙214aを開いた状態から閉じた際に、ベース220bに当たる領域に形成されており、表紙214を構成する表紙材が内表面に向けて膨らまされた断面円弧状の突条である。凸部218の形状及び位置等は、綴じ具212との関係において、適宜変更することができる。
この発明にかかるファイルは、たとえば2つの綴じ孔など複数の綴じ孔が形成された書類などを綴じるファイルに適用できる。
この発明の一実施の形態であるファイルの斜視図解図である。 この発明に係る綴じ具の一例を示す斜視図解図である。 図2に示す綴じ具の分解斜視図解図である。 綴じ具に被綴じ物を綴じるときの各部の様子を示す図解図である。 図1に示す綴じ具の綴杆体を固定部材に固定した状態を示す断面図解図であ る。 固定された綴じ具を解除するときの様子を示す図解図である。 固定された綴じ具を解除するときの動きを示す図解図である。 図1に示す綴じ具の綴杆体をのばし、固定部材に固定した状態を示す断面図 解図である。 表紙を閉じたときにおける綴杆体の縮む状態を示す断面図解図である。 この発明の一実施の形態であるファイルの綴じ具の平面図解図である。 図10図示綴じ具の綴杆体をのばした状態を示す平面図解図である。 図10に示す綴じ具の分解斜視図解図である。 図10に示す綴じ具の分解斜視図解図である。 図10に示す綴じ具の分解斜視図解図である。 図10に示す綴じ具の分解斜視図解図である。 図10に示す綴じ具の綴杆体を固定部材に固定した状態を示す断面図解図である。 のばされた綴じ具の綴杆体を縮めるときの様子を示す断面図解図である。 ロック手段の斜視図解図である。 ロック手段の斜視図解図である。 この発明の一実施の形態であるファイルの断面図解図である。 図20に示す綴じ具の綴杆体をのばし、固定部材に固定した状態を示す断面図解図である。 図20ファイルの変形例であるファイルの断面図解図である。 図22に示す綴じ具の綴杆体をのばし、固定部材に固定した状態を示す断面図解図である。 図1図示ファイルの表紙の変形例を示す斜視図解図である。 図1図示ファイルの表紙の変形例を示す断面図解図である。 図24図示ファイルの表紙の断面図解図である。 図22図示ファイルの表紙の変形例を示す断面図解図である。 図27図示ファイルの表紙の断面図解図である。
符号の説明
10,210 ファイル
12,212 綴じ具
14,214 表紙
14a,214a 背表紙
14b,214b 表表紙
14c,214c 裏表紙
16a,16b,216a,216b 筋
18,218 凸部
20,220a,220b,420a、420b ベース
22 基板
221a,221b,421a 垂直部
222a 基板部
222a1,222a2 取付孔
24,26,224 傾斜部
28,30,228,230,228a,228b,230a,230b 支持部
32,34,232,234,232a,232b,234a,234b 枢支部
36,38,236 凹
40,42,240,242 枢軸
50,250 綴杆体
52,252 第1の綴杆
54,254 第1の本体
56,256 第2の綴杆
58,258 第2の本体
60,62,260,262 立設部
64,66,264,266,264a,264b,266a,266b 固定部
68,70,268,270 係合部
72,272 第1の保持部
74,274 第2の保持部
76,78 係合孔
90,290 係合手段
92,94,292,294 第1の係合体
96,98,296,298 第2の保持体
100,102,300,302 係合体本体
104,106,304,306 上部押さえ部
108,110,308,310a,310b 枢支部
120,122,320,322 当接部
124,126,324,326 枢支部
128,130,328,330 突部
140,142,340,342 弾発部材
144,146,344,346 コイル部
148,150,348,350 第1押圧部
152,154,352,354 第2押圧
60,560 保持手段
362,562 スライド案内部
363,563 仕切り部
364,564 摺動部
366,566 付勢手段
366a,566a 付勢手段固定部
366b,366c,566c 足部
370,570 スライド部
370a,570a 係止摺動片
372 停止部
380,580 ロック手段
382,582 ロック部
384,584 ロック部
386,586 レバー
388a,388b ロック解除部
382a ロック復元部
S 被綴じ物

Claims (11)

  1. 表紙と、前記表紙に取り付けられる綴じ具とを備えたファイルであって、
    前記表紙は、
    背表紙部、
    前記背表紙部の幅方向における一端側に設けられる一方の表紙部、および
    前記背表紙部の幅方向における他端側に設けられる他方の表紙部を有し、
    前記綴じ具は、
    被綴じ物の綴じ孔に挿入される第1の綴杆を有する第1の本体、
    前記被綴じ物の綴じ孔に挿入されるために前記第1の綴杆に連架される第2の綴杆を有する第2の本体、
    前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態で、前記第1の本体および前記第2の本体を表紙に固定するための固定手段、および
    前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を前記一番狭めた状態より広げた状態で、前記第1の本体および前記第2の本体を保持するための保持手段を有し、
    前記第1の綴杆および前記第2の綴杆は、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態において前記背表紙に対して平行になり、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番広げた状態において前記背表紙に対して斜めになるように構成され、
    前記表紙の前記一方の表紙部及び/又は前記他方の表紙部を開くとともに前記綴じ具の前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を前記一番狭めた状態より広げた状態において、前記表紙を構成する前記一方の表紙部および前記他方の表紙部のうち広げられている表紙部を開いた状態から背表紙とのなす角度を135度以下となるように閉じた際に、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当るとともに前記綴じ具の前記第1の本体および前記第2の本体の間隔が一番狭められるように構成されている、ファイル。
  2. 前記保持手段は、前記第1の本体及び/又は第2の本体に形成されたスライド部を備え、
    前記第1の本体と第2の本体との間隔を広げ且つ縮めるため、第1の本体及び/又は第2の本体をスライド移動させるためのスライド部により構成されている、請求項1に記載のファイル。
  3. 綴じ具は、表紙に固定するための固定手段たるベースを有し、
    前記ベースは、第1の本体及び第2の本体を固定され、且つ、前記スライド部を案内するためのスライド案内部を備えている、請求項2に記載のファイル。
  4. 広げられている表紙部は、
    前記第1の本体及び前記第2の本体の間隔を広げた状態から一番狭めた状態になるようにするために、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つを押すように構成された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のファイル。
  5. 広げられている表紙部は、
    前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態になるようにするために、第1の本体および第2の本体を保持する保持手段による保持を外すように構成された、請求項1に記載のファイル。
  6. 一方の表紙部及び他方の表紙部は、
    表紙の高さ方向においてその上端から下端に亘って連続して設けられた筋を介して、背表紙部の幅方向における一端側及び他端側に連設された、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のファイル。
  7. 広げられている表紙部は、
    前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態になるようにするために、筋を中心として内側に向けて回動させて、第1の本体、第2の本体、固定手段および保持手段のうち少なくとも一つを押すように構成された、請求項6に記載のファイル。
  8. 一方の表紙部及び/又は他方の表紙部は、開いた状態から閉じた際に、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当たる領域において、内側に向けて膨らませた、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のファイル。
  9. 表紙と、前記表紙に取り付けられる綴じ具とを備えたファイルであって、
    前記表紙は、
    背表紙部、
    前記背表紙部の幅方向における一端側に設けられる一方の表紙部、および
    前記背表紙部の幅方向における他端側に設けられる他方の表紙部を有し、
    前記綴じ具は、
    被綴じ物の綴じ孔に挿入される第1の綴杆を有する第1の本体、
    前記被綴じ物の綴じ孔に挿入されるために前記第1の綴杆に連架される第2の綴杆を有する第2の本体、
    前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態で、前記第1の本体および前記第2の本体を表紙に固定するための固定手段、および
    前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を前記一番狭めた状態より広げた状態で、前記第1の本体および前記第2の本体を保持するための保持手段を有し、
    前記保持手段は、前記第1の本体及び/又は第2の本体に形成されたスライド部を備え、
    前記第1の本体と第2の本体との間隔を広げ且つ縮めるため、第1の本体及び/又は第2の本体をスライド移動させるためのスライド部により、
    前記表紙の前記一方の表紙部及び/又は前記他方の表紙部を開くとともに前記綴じ具の前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を前記一番狭めた状態より広げた状態において、前記表紙を構成する前記一方の表紙部および前記他方の表紙部のうち広げられている表紙部を閉じることによって、前記綴じ具の前記第1の本体および前記第2の本体の間隔が一番狭められるように構成され、
    一方の表紙部及び/又は他方の表紙部は、開いた状態から閉じた際に、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当たる領域において、内側に向けて膨らませた、ファイル。
  10. 前記第1の綴杆および前記第2の綴杆は、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番狭めた状態において前記背表紙に対して平行になり、前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番広げた状態において前記背表紙に対して平行になるように構成され、
    前記表紙の前記一方の表紙部および前記他方の表紙部を開くとともに前記綴じ具の前記第1の本体および前記第2の本体の間隔を一番広げた状態において、前記表紙の前記一方の表紙部および前記他方の表紙部は、開いた状態から背表紙との角度を135度以下となるように閉じた際に、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当るように構成されている、請求項9に記載のファイル。
  11. 一方の表紙部及び/又は他方の表紙部は、背表紙との境を回動中心として開いた状態から閉じるように回動したときに、前記綴じ具の第1の本体及び第2の本体の間隔を広げた状態において、第1の本体、第2の本体、固定手段及び保持手段のうち少なくとも一つに当たる点及び/又は線と前記回動中心とを通る面と、背表紙の表面とのなす角度が、135度以下となるように構成された、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のファイル。
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