JP2008093255A - 靴収納具 - Google Patents
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Abstract
【課題】場所を取らずに設置でき、かつ必要数を自在に連結できる靴収納具を提供する。
【解決手段】靴収納具(1)は、略鉛直方向に配置される背板(11)と、この背板(11)の上端部に結合されて前方に傾斜し、下端に靴止め板(31)が突設された靴置き斜板(30)とを備え、少なくとも左右または上下のいずれかの方向に連結可能となされている。前記背板(11)および靴置き斜板(30)が左右の側面板(35a)(35b)を介して結合されるとともに、一方の側面板(35a)に、他の靴収納具の他方の側面板に係止する連結用フック(36)が突設されている。また、前記背板(11)の上端部に、他の靴収納具の背板(11)の下端部(14)を嵌入させる連結用凹部(13)が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】靴収納具(1)は、略鉛直方向に配置される背板(11)と、この背板(11)の上端部に結合されて前方に傾斜し、下端に靴止め板(31)が突設された靴置き斜板(30)とを備え、少なくとも左右または上下のいずれかの方向に連結可能となされている。前記背板(11)および靴置き斜板(30)が左右の側面板(35a)(35b)を介して結合されるとともに、一方の側面板(35a)に、他の靴収納具の他方の側面板に係止する連結用フック(36)が突設されている。また、前記背板(11)の上端部に、他の靴収納具の背板(11)の下端部(14)を嵌入させる連結用凹部(13)が設けられている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、少ないスペースに効率良く靴を置くことができる靴収納具に関する。
限られた玄関スペースに多数の靴を効率良く収納するために種々の収納具が提案されている(特許文献1〜3照)。
特許文献1に記載された靴収納箱は、棚板を傾斜させることにより収納箱の奥行き寸法を小さくするとともに、棚板の後部両側端部を側板に対して回動自在に取付けることにより棚板間隔を広げて容易に靴の出し入れができるようにしたものである。
特許文献2に記載された組み立て式シューズラックは、一足の靴を載置するラックを上下方向に段積みするようにしたものである。1枚の段ボールに切り込みを入れて組み立てるものであるから、不使用時は分解して嵩を低くすることができる。
特許文献3に記載された組立式靴収納棚は、靴受け板の上面側四隅および下面側四隅に連結用の嵌合孔を設け、多数の靴受け板を別途用意した支柱を介して上下方向に連結したものである。
実用新案登録第3101161号公報
実用新案登録第3098817号公報
実開平6−52574号公報
しかしながら、特許文献1に記載された靴収納箱は、収納時は扉を閉めて体裁良く収納でき、長期間の大量収納には適しているが、数足の靴を暫時置くのには適していない。また収納箱自体が嵩張るために、相当の設置スペースが必要となる。
また、特許文献2、3に記載された組み立て式シューズラックおよび組立式靴収納棚は、略水平に靴を置くものであり、設置するには少なくとも靴の大きさ(長さ)に相当する奥行き寸法が必要になる。しかもこれらの収納具は組み立てや連結に手間がかかるという欠点がある。
本発明は、上述した現状に鑑み、場所を取らずに設置でき、かつ必要数を自在に連結できる靴収納具の提供を目的とする。
即ち、本発明の靴収納具は下記[1]〜[4]に記載の構成を有する。
[1] 略鉛直方向に配置される背板と、この背板の上端部に結合されて前方に傾斜し、下端に靴止め板が突設された靴置き斜板とを備え、少なくとも左右または上下のいずれかの方向に連結可能となされていることを特徴とする靴収納具。
[2] 前記背板および靴置き斜板が左右の側面板を介して結合されるとともに、一方の側面板に、他の靴収納具の他方の側面板に係止する連結用フックが突設されている前項1に記載の靴収納具。
[3] 前記背板の上端部に、他の靴収納具の背板の下端部を嵌入させる連結用凹部が設けられている前項1または2に記載の靴収納具。
[4] 前記靴置き斜板の左右端部に靴の倒れを防止するための突起が設けられている前項1〜3のいずれかに記載の靴収納具。
[1]に記載された発明にかかる靴収納具は、靴を斜めに立てた状態に収納することで少ないスペースで設置することができる。また、任意数の靴収納具を左右または上下に連結できるため、必要最小限の設置スペースで済む。
[2]に記載された発明にかかる靴収納具によれば、左右方向において連結することができる。
[3]に記載された発明にかかる靴収納具によれば、上下方向において連結することができる。しかも、下側の靴収納具の靴置き斜板の上方には、上側の靴収納具の背板と靴置き斜板の間に形成される空間が存在するため、下側の靴収納具への靴の出し入れがし易く、靴置き斜板からはみ出すような大きい靴でも無理なく置くことができる。ひいては、靴収納具を小型化して設置時の占有スペースを少なくすることができる。
[4]に記載された発明にかかる靴収納具によれば、靴の倒れを防止することができる。ひいては、靴置き斜板の傾斜角度をより小さくすることが可能となり、設置時の占有面積を小さくすることができる。
〔靴収納具〕
図1〜図3Bに、本発明の靴収納具の一実施形態を示す。
図1〜図3Bに、本発明の靴収納具の一実施形態を示す。
靴収納具(1)は本体(10)と上部カバー(40)とにより構成され、いずれも樹脂製の一体成形品である。また図4に示すように、前記靴収納具(1)は左右および上下に連結することができる。
前記本体(10)は、略鉛直方向に配置される背板(11)と、この背板(11)の上端部に結合されて前方に傾斜する靴置き斜板(12)とを備え、前記背板(11)および靴置き斜板(30)の下端で接地するものとなされている。
前記背板(11)の左右両端および中間部に2箇所に、後方に突出する板状リブ(12a)(12b)が上下方向に形成されている。左右両端の板状リブ(12a)は背板(11)の上端に達し、中間部の2つの板状リブ(12b)は背板(11)の上端よりも低く形成されている。そして、これらの板状リブ(12a)(12b)の幅を利用して、上下の端部に連結用凹部(13)および連結用凸部(14)が形成されている。
上端部の連結用凹部(13)は、板状リブ(12a)(12b)の端面に後面板(15)を加えることにより、背板(11)、左右両端の板状リブ(12a)および後面板(15)に囲まれた領域に形成された矩形の凹部であり、さらに中間部の板状リブ(12b)によって、両端の外凹部(16a)(16a)と中間の内凹部(16b)に3分割されている。また、外凹部(16a)における後面板(15)には、半円形の孔(17)が穿設されている。
上部カバー(40)は、前記本体(10)の連結用凹部(13)に被せて開口部を閉じるものである。靴収納具(1)を上下に連結する場合、上部カバー(40)は、下側に配置される本体部(10)から外され、最上段の本体部(10)にのみ被せられる。
下端部の連結用凸部(14)は、板状リブ(12a)(12b)の端面に後面板(20)を加えることにより形成された矩形の凸部である。前記連結用凸部(14)は、前記背板(11)および後面板(20)の幅、ならびに板状リブ(12a)(12b)の幅が連結用凹部(13)を構成するこれらよりも段付状に小さく形成され、その外寸法は連結用凹部(13)の内寸法に対応するものとなされている。さらに、前記連結用凸部(14)は先端側に向かって僅かに小さくなるテーパー状に形成されている。また、前記連結用凹部(14)は、左右方向における中間部の下端側が切り欠かれてブリッジ部(21)が形成され、このブリッジ部(21)の左右両端に脚部(22)が形成されている。さらに、前記脚部(22)における後面板(20)に、下向きの長半円形スリットを穿設することによって下向きの舌状片(23)が形成されて、該舌状片(23)の外面には突起(24)が設けられている。前記後面板(20)は樹脂製薄板で形成されているため、舌状片(23)は上端を支点として前後方向に弾性変形するものとなされている。
前記靴置き斜板(30)は、一足の靴を並べておける面積を有し、下端が略90°前方に屈曲して靴止め板(31)を形成し、上端辺を除く周縁には後方に突出するリブ(32)が形成され、このリブ(32)の縁で接地するものとなされている。また、靴置き斜板(30)の上下方向の中間部に滑り止め用の低い突条(33)が設けられ、左右の端部には倒れ防止用の板状突起(34)が突設されている。前記板状突起(34)は靴の底材にかかる高さがあれば倒れを防止できる。具体的には、5mm以上あれば倒れ防止でき、図示例の板状突起(34)の高さは10mmである。
前記背板(11)と靴置き斜板(30)とは、左右の両側上部において三角形の側面板(35a)(35b)を介して結合されている。前記背板(11)に対する靴置き斜板(30)の傾斜角度(θ)は限定されないが、傾斜角度(θ)が大きくなるほど靴収納具(1)の設置時の占有面積が大きくなって嵩張り、小さくなると靴が倒れ易くなる。これらを勘案すると、傾斜角度(θ)は15〜40°が好ましく、特に20〜30°が好ましい。なお、図示例の靴収納具(1)における靴置き斜板(30)の傾斜角度(θ)は26°である。また、上述した靴倒れ防止用の板状突起(34)を設けることで、前記傾斜角度(θ)をより小さく設定することが可能となり、設置時の占有面積を小さくすることができる(図3A参照)。
また、一方の側面板(35a)には、その下端縁に、靴収納具(1)を左右に連結するための逆L字形の連結用フック(36)が設けられている。他方の側面板(35b)には連結用フック(36)は設けられていない。
上述した靴収納具(1)において、靴は踵を靴止め板(31)に付け、靴置き斜板(30)上に上向きに置く。靴を斜めに立てるように収納することで、靴収納具の奥行き寸法は靴よりも小さくて済む。
〔靴収納具の連結方法〕
以下に、靴収納具(1A)(1B)の連結方法について説明する。これらの靴収納具(1A)(1B)は、図1〜図3Bとともに説明した上記靴収納具(1)と同一構造を有するものである。
(a)左右の連結
図5に示すように、一つの靴収納具(1A)の側面板(35a)の連結用フック(36)を、他の靴収納具(1B)の他方の側面板(35b)の下方から近づけ、側面板(35a)と連結用フック(36)との間に他方の側面板(35b)に差込み、連結用フック(36)を側面板(35b)の下端に係止する。この要領で任意数の靴収納具(1A)(1B)…を左右に連結することができる。
〔靴収納具の連結方法〕
以下に、靴収納具(1A)(1B)の連結方法について説明する。これらの靴収納具(1A)(1B)は、図1〜図3Bとともに説明した上記靴収納具(1)と同一構造を有するものである。
(a)左右の連結
図5に示すように、一つの靴収納具(1A)の側面板(35a)の連結用フック(36)を、他の靴収納具(1B)の他方の側面板(35b)の下方から近づけ、側面板(35a)と連結用フック(36)との間に他方の側面板(35b)に差込み、連結用フック(36)を側面板(35b)の下端に係止する。この要領で任意数の靴収納具(1A)(1B)…を左右に連結することができる。
連結を外す場合は、連結された左右の靴収納具(1A)(1B)を上下に離すと連結用フック(36)による係止が解かれる。
左右の連結状態において、隣接する靴収納具(1A)(1B)の靴置き斜板(30)は連続した平面となるため、1足の靴を片方ずつ2つの靴収納具(1A)(1B)に跨って置くこともできる。例えば、幅の狭い靴であれば2台の靴収納具(1A)(1B)に3足の靴を置く、といった使用方法も可能であり、靴置き斜板(30)の端部の倒れ防止用の板状突起(34)も邪魔にならない。
(b)上下の連結
図6に示すように、下側の靴収納具(1A)の上部カバー(40)を外しておき、上側の靴収納具(1B)の連結用凸部(14)を下側の靴収納具(1A)の連結用凹部(13)に嵌入して上下に連結させる。
(b)上下の連結
図6に示すように、下側の靴収納具(1A)の上部カバー(40)を外しておき、上側の靴収納具(1B)の連結用凸部(14)を下側の靴収納具(1A)の連結用凹部(13)に嵌入して上下に連結させる。
即ち、上側の靴収納具(1B)の左右の脚部(22)を下側の靴収納具(1A)の連結用凹部(13)の外凹部(16)に挿入し、上側の靴収納具(1B)のブリッジ部(21)の下端が下側の靴収納具(1A)の板状リブ(12b)の上端に当接するとともに、上側の靴収納具(1B)の脚部(22)基端の段付部が下側の靴収納具(1A)の連結用凹部(13)の上縁に当接するまで嵌入する。この嵌入過程で、上側の靴収納具(1B)の舌状片(23)の突起(24)は下側の靴収納具(1A)の後面板(15)に押圧されて前方(背板(11)側)に撓むために支障なく嵌入が進み、突起(24)が半円形の孔(17)の上端を通過すると撓んでいた舌状片(23)が復元し、突起(24)が孔(17)の上端に係止されて抜け止め状態となる。
この要領で任意数の靴収納具(1A)(1B)…を上下に連結することができる。
連結を外す場合は、上記突起(24)を押圧して前方に撓ませた状態で、上側の靴収納具(1B)の連結用凸部(14)を下側の靴収納具(1A)の連結用凹部(13)から引き抜く。
上下の連結状態において、下側の靴収納具(1A)の靴置き斜板(30)の上方、即ち下側の靴収納具(1A)に収納した靴のつま先側には、上側の靴収納具(1B)の背板(11)と靴置き斜板(30)の間に形成される空間が存在する。このため、下側の靴収納具(1A)への靴の出し入れがし易く、靴置き斜板(30)からはみ出すような大きい靴でも無理なく置くことができる。また、靴置き斜板(30)の寸法を靴の寸法よりも小さく設定しても収納が可能であるから、靴収納具(1A)(1B)を小型化して設置時の占有スペースを少なくすることができる。
本発明の靴収納具は上記実施形態に限定されるものではない。
左右の連結方法は上述した構造に限定されない。他の連結構造として、凹凸嵌合による連結構造を例示できる。
上下の連結方法もまた、上述した構造に限定されない。嵌合の凹凸を上下で逆にしても良いし、別途連結用部材を用いて連結させても良い。さらに、上側の靴収納具の背板と下側の靴収納具の靴置き斜板とを連結する場合も本発明に含まれる。
本発明の靴収納具を用いると少ないスペースに効率良く靴を置くことができるから、限られた玄関スペースを有効に利用できる。
1、1A、1B…靴収納具
11…背板
13…連結用凹部
14…連結用凸部(靴置き斜板の下端部)
30…靴置き斜板
31…靴止め板
34…靴倒れ防止用の板状突起(突起)
35a、35b…側面板
36…連結用フック
11…背板
13…連結用凹部
14…連結用凸部(靴置き斜板の下端部)
30…靴置き斜板
31…靴止め板
34…靴倒れ防止用の板状突起(突起)
35a、35b…側面板
36…連結用フック
Claims (4)
- 略鉛直方向に配置される背板と、この背板の上端部に結合されて前方に傾斜し、下端に靴止め板が突設された靴置き斜板とを備え、少なくとも左右または上下のいずれかの方向に連結可能となされていることを特徴とする靴収納具。
- 前記背板および靴置き斜板が左右の側面板を介して結合されるとともに、一方の側面板に、他の靴収納具の他方の側面板に係止する連結用フックが突設されている請求項1に記載の靴収納具。
- 前記背板の上端部に、他の靴収納具の背板の下端部を嵌入させる連結用凹部が設けられている請求項1または2に記載の靴収納具。
- 前記靴置き斜板の左右端部に靴の倒れを防止するための突起が設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の靴収納具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006280181A JP2008093255A (ja) | 2006-10-13 | 2006-10-13 | 靴収納具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006280181A JP2008093255A (ja) | 2006-10-13 | 2006-10-13 | 靴収納具 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2008093255A true JP2008093255A (ja) | 2008-04-24 |
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ID=39376732
Family Applications (1)
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JP2006280181A Pending JP2008093255A (ja) | 2006-10-13 | 2006-10-13 | 靴収納具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008093255A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011024855A (ja) * | 2009-07-28 | 2011-02-10 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 多段トレー |
CN102415701A (zh) * | 2011-11-30 | 2012-04-18 | 王莉 | 一种方便鞋架 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1057162A (ja) * | 1996-08-26 | 1998-03-03 | Yoshikawakuni Kogyosho:Kk | シューズラック |
-
2006
- 2006-10-13 JP JP2006280181A patent/JP2008093255A/ja active Pending
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JP2011024855A (ja) * | 2009-07-28 | 2011-02-10 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 多段トレー |
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