JP2004081131A

JP2004081131A - 飼育ケース

Info

Publication number: JP2004081131A
Application number: JP2002248302A
Authority: JP
Inventors: Yuzo Uda; 右田　裕三
Original assignee: Sanko Shokai Inc
Current assignee: Sanko Co Ltd
Priority date: 2002-08-28
Filing date: 2002-08-28
Publication date: 2004-03-18
Also published as: EP1393621A1; US20040045511A1

Abstract

【課題】容器本体への溝の成型が不要で、金型費用が安い飼育ケースを提供する。
【解決手段】上方開口状容器本体１の内部を区画する仕切り壁片２が、容器本体１の上端開口縁３の平行な対辺４，４に沿ってスライド自在に取付けられる。仕切り壁片２が、容器本体１の対辺４，４に係脱自在に係止する上方抜止め用係止部５，５を有する。
【選択図】　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飼育ケースに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、昆虫や小動物や魚を中に入れて飼育するための飼育ケースは、雄と雌を分離するためや、仲の悪い者同士を分離して相互にケンカするのを防止するために、容器本体に区画板片を設ける。このような分離のための区画板片を有する飼育ケースは、従来、図９に示すようなものがあった。（ただし、蓋は、図示省略する。）
【０００３】
すなわち、従来の飼育ケースは、容器本体３０の平行に相対する一対の側壁内面３１，３１に、複数対の縦方向の溝３２が設けられている。そして、一対の溝３２，３２に、区画板片３３を上方から差込んで、区画板片３３を付設していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、容器本体３０に複数本の溝３２を成型しておく必要があり、金型費用が高くなっていた。また、複数本の溝３２が目障りとなっていた。また、区画板片３３によって区画される左右両空間の大きさ（容積）が、溝３２の位置によって限られていた。（図例では区画パターンは、５段階に限られていた。）
【０００５】
そこで、本発明は、容器本体への溝の成型が不要で、金型費用が安い飼育ケースを提供することを目的とする。また、区画される左右両空間の大きさを無段階に増減することができる飼育ケースを提供することを他の目的とする。
【０００６】
また、不要なときは、仕切り壁片を容易に取外すことができる飼育ケースを提供することを他の目的とする。また、容器本体の側壁から内部の昆虫や小動物を美しく見ることができる飼育ケースを提供することを他の目的とする。また、仕切り壁片の取付け・取外しが容易な飼育ケースを提供することを他の目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る飼育ケースは、上方開口状容器本体の内部を区画する仕切り壁片が、上記容器本体の上端開口縁の平行な対辺に沿ってスライド自在に取付けられ、該仕切り壁片が、上記容器本体の上記対辺に係脱自在に係止する上方抜止め用係止部を有するものである。
【０００８】
また、係止部が弾性変形自在な抱込片部、及び、該抱込片部に突設された爪部を有するものである。また、仕切り壁片が、その両側縁に、容器本体の内面に対応する倒れ・傾き防止用帯片部を有するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
【００１０】
図１は、本発明の第１の実施の形態を示す。この飼育ケースは、中に昆虫や小動物を入れて飼育するために使用される。飼育ケースは、透明又は半透明の材料（例えば、プラスチック、ガラス等）から成る容器本体１を有する。なお、本図面に於て、蓋部は、図示省略するが、この蓋部は通気孔（網目）を有すると共に取っ手を一般に備えて、持ち運びが容易となっている。
【００１１】
上方開口状容器本体１の内部を左右に区画する仕切り壁片２が、容器本体１の上端開口縁３の平行な対辺４，４に沿って、矢印Ａ方向に無段階にスライド自在に取付けられる。仕切り壁片２を矢印Ａ_１　方向にスライドさせると、容器本体１の右側の空間Ｘが狭くなり、左側の空間Ｙが広くなる。逆に、仕切り壁片２を矢印Ａ_２　方向にスライドさせると、容器本体１の右側の空間Ｘが広くなり、左側の空間Ｙが狭くなる。
【００１２】
図２・図３に示すように、仕切り壁片２は、容器本体１の対辺４，４に係脱自在に係止する断面略門型の上方抜止め用係止部５，５を有する。係止部５は弾性変形自在な抱込片部６、及び、抱込片部６の内面側に突設された断面略直角三角形の（くさび型の）爪部７を有する。
【００１３】
図４〜図６は、仕切り壁片２を容器本体１に付設するときに、係止部５が容器本体１に係止する様子を示す。すなわち、図４に示すように、容器本体１の上方から仕切り壁片２を矢印Ｃ方向に移動させる。
【００１４】
次に、図５に示すように、爪部７が容器本体１の折返し壁部８と接触し、抱込片部６及び折返し壁部８が弾性変形する。その後、抱込片部６及び折返し壁部８の弾発的復元力によって、図６に示すように、係止部５が、容器本体１に係止する。
【００１５】
図１・図７に示すように、仕切り壁片２は、その両側縁９，９に、容器本体１の内面１０に対応する倒れ・傾き防止用帯片部１１，１１を有する。この帯片部１１によって、仕切り壁片２が、図７の矢印Ｂ，Ｂ方向にぶれる───倒れ・傾きする───のを防止することができる。
【００１６】
帯片部１１の最大幅寸法Ｗ_０　は、５ｍｍ≦Ｗ_０　≦３０ｍｍに設定される。最大幅寸法Ｗ_０　が、Ｗ_０　＜５ｍｍのときは、仕切り壁片２がぶれる方向（すなわち、図７の矢印Ｂ，Ｂ方向）に力を受けた場合、仕切り壁片２がぶれる虞れがあるとともに、仕切り壁片２が破損する虞れがある。また、最大幅寸法Ｗ_０　が、３０ｍｍ＜Ｗ_０　のときは、材料が無駄になってしまう。
【００１７】
図１に示すように、係止部５の最大幅寸法Ｗ_１　は、１０ｍｍ≦Ｗ_１　≦５０ｍｍに設定される。最大幅寸法Ｗ_１　がこの範囲にあるとき、係止部５によって、仕切り壁片２が、図７の矢印Ｂ，Ｂ方向にぶれるのを、さらに効果的に防止することができる。
【００１８】
最大幅寸法Ｗ_１　が、Ｗ_１　＜１０ｍｍのときは、仕切り壁片２がぶれる方向（すなわち、図７の矢印Ｂ，Ｂ方向）に力を受けた場合、仕切り壁片２がぶれる虞れがあるとともに、仕切り壁片２が破損する虞れがある。また、最大幅寸法Ｗ_１　が、５０ｍｍ＜Ｗ_１　のときは、材料が無駄になってしまう。
【００１９】
図８は、第２の実施の形態を示す。すなわち、仕切り壁片２（図１〜図７参照）の爪部７が、その断面形状に於て、小アール部１２を有する。このとき、仕切り壁片２を容器本体１（図１〜図７参照）に係脱する際、容器本体１を傷つけたり、指を傷つけたりする虞れをなくすことができる。
【００２０】
【発明の効果】
本発明は、上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。
【００２１】
（請求項１によれば）容器本体１への溝の成型が不要で、金型費用が安い。また、区画される左右両空間Ｘ，Ｙの大きさを無段階に増減することができる。また、仕切り壁片２が不要なときは、容易に取外すことができる。また、容器本体１の側壁から内部の昆虫や小動物を美しく見ることができる。
【００２２】
（請求項２によれば）仕切り壁片２を容易に取付け・取外しすることができる。
（請求項３によれば）仕切り壁片２が、倒れたり、傾いたりすることがなく、その垂直状態を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態を示す斜視図である。
【図２】断面側面図である。
【図３】要部拡大斜視図である。
【図４】説明用要部拡大断面側面図である。
【図５】説明用要部拡大断面側面図である。
【図６】説明用要部拡大断面側面図である。
【図７】平面図である。
【図８】第２の実施の形態を示す要部拡大断面側面図である。
【図９】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
１　容器本体
２　仕切り壁片
３　上端開口縁
４　対辺
５　（上方抜止め用）係止部
６　抱込片部
７　爪部
９　側縁
１０　内面
１１　（倒れ・傾き防止用）帯片部

Claims

上方開口状容器本体（１）の内部を区画する仕切り壁片（２）が、上記容器本体（１）の上端開口縁（３）の平行な対辺（４）（４）に沿ってスライド自在に取付けられ、該仕切り壁片（２）が、上記容器本体（１）の上記対辺（４）（４）に係脱自在に係止する上方抜止め用係止部（５）（５）を有することを特徴とする飼育ケース。
係止部（５）が弾性変形自在な抱込片部（６）、及び、該抱込片部（６）に突設された爪部（７）を有する請求項１記載の飼育ケース。
仕切り壁片（２）が、その両側縁（９）（９）に、容器本体（１）の内面（１０）に対応する倒れ・傾き防止用帯片部（１１）を有する請求項１又は２記載の飼育ケース。