JP4889012B2 - 殺菌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、食品・飲料・医薬品等を充填する容器の殺菌装置、搬送装置に関する。
食品・飲料・医薬品等の充填物を容器に充填する充填工程においては、容器に充填物を充填するに先立ち、容器の殺菌が行われる。
容器の殺菌には、過酢酸・過酸化水素や紫外線照射が多く用いられているが、近年、紫外線よりも殺菌力に勝る電子線照射による殺菌技術が注目され、鋭意開発が行われている。
電子線照射を用いる場合、電子線や、電子線の照射によって生じるX線の装置外への漏洩を確実に防ぐ必要があるため、電子線照射部の周囲を、鉄や鉛からなる遮蔽壁で囲う構造が採用されている。
飲料等の量産を行う場合、殺菌装置においては、遮蔽壁内に設けられた電子線照射部から照射される電子線の照射範囲内を、容器を順次連続的に通過させることで、容器に所定量の電子線を照射し、殺菌を行うのが通常である。
このため遮蔽壁内において容器を搬送する搬送手段が備えられている。このような搬送手段においては、容器を略一定間隔の整列状態で搬送するため、種々の整列搬送機構を備えている。
整列搬送機構の一例としては、スクリューフィーダにより、無端状のコンベア上に一定間隔ごとに容器を供給し、これをコンベアで搬送していくものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、近年では、容器の搬送路に沿って螺旋状に形成されたスクリュー部材を設け、このスクリュー部材を回転させることで、スクリューの溝によって容器を保持しながら、搬送路に沿って容器を搬送していく技術も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−203534号公報 特開2006−61558号公報
しかしながら、これら従来の技術においては、容器の搬送のためにチェーンやコンベア、スクリュー部材等の大掛かりな機構が必要となり、当然それらを駆動するための駆動機構も必要となるため、装置が複雑化して装置コストの上昇、装置重量の増加、メンテナンスの手間の増大等を招いていた。
また、このような殺菌装置においては、当然のことながら外部物質による汚染を抑えるべく、様々な工夫がなされている。ところが、上記したような搬送機構においては、容器が搬送路、スクリュー部材等と擦れる構造のものがあり、そのような構造においては、遮蔽壁内部の環境を汚染する異物等の物質が発生するという問題がある。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、装置構造を簡易なものとし、装置コスト、装置重量、メンテナンスの手間を低減することができ、しかも装置内の環境低下を抑えることのできる殺菌装置等を提供することを目的とする。
かかる目的のもとになされた本発明は、電子線を照射することで容器を殺菌する殺菌装置であって、電子線を容器に照射する電子線照射部と、電子線照射部からの電子線の照射範囲内を容器が通過するよう、容器を搬送する容器搬送部と、電子線照射部から照射される電子線および電子線の照射によって生じるX線の外部への漏洩を遮断するため、電子線照射部および容器搬送部を囲うよう設けられるとともに、内部の容器搬送部に容器を供給する供給口、および電子線照射部からの電子線により殺菌された容器を容器搬送部から外部に排出する排出口が形成された遮蔽壁と、を備え、容器搬送部は、搬送される容器を下方から支持してガイドする下部ガイドと、容器を両側方からガイドする側部ガイドとを備え、下部ガイドおよび側部ガイドは、筒状とされて内部に気体が供給されるとともに、内外を貫通する孔が複数形成され、下部ガイドは、容器と下部ガイドの間の摩擦抵抗を低減すべく、容器に向けて孔から気体を吹き出し、側部ガイドは、両側の側部ガイド間における容器の位置を制御すべく、容器に向けて孔から気体を吹き出すとともに、下部ガイド、側部ガイドは、内管と外管とからなる二重管構造とされ、内管には冷媒が供給され、内管と外管との間には気体が供給され、冷媒により気体を冷却し、電子線照射部における電子線の照射により加熱される容器に気体を吹き付けることで容器を冷却することを特徴とする。
このような殺菌装置においては、容器搬送部で容器を搬送するに際し、下部ガイドの孔からエア等の気体を吹き出すと、容器と下部ガイドとの間に気体が入り込み、これによって容器と下部ガイドとの間の摩擦抵抗を低減することができる。すると、容器が下部ガイドとの擦れを軽減できる。
また、側部ガイドから吹き出す気体により、両側の側部ガイド間における容器の位置を制御することができ、容器の転倒防止、側部ガイドへの接触防止等といった効果を発揮することができる。
さらに本発明の殺菌装置は、電子線の照射領域にある物質、例えばガイドや容器の温度上昇を抑えるために上記二重巻構造を用いることにより、ガイドや容器を効率よく冷却することができる。なおここで、冷媒とは、冷却対象よりも温度が低い流体を指し、本発明においては、いわゆる熱交換用の冷媒に限らず、冷却水等も冷媒に含むものとする。
本発明における容器搬送部は、略水平に設けることも可能であるが、搬送方向上流側から下流側に向けて漸次低くなるように設けるのが好ましく、容器を立てた状態、あるいは横倒しにした状態で搬送することができる。
本発明は、食品・飲料・医薬品等を充填する容器を対象として殺菌を行うためのものであるが、このような容器が、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PLA(ポリ乳酸)等の樹脂材料からなるものである場合に特に有効である。容器の形状・形態は何ら問うものではなく、ボトル状に限らず、カップ状、トレー状等であってもよい。
本発明によれば、容器や被搬送物と、容器搬送部や搬送装置を構成する下部ガイドとの間の摩擦抵抗を低減することが可能となるので、容器や被搬送物の下部ガイドとの擦れを軽減できる。その結果、装置内の環境低下を抑えることができ、高品位な殺菌を行うことができる。
また、このような容器搬送部や搬送装置は、チェーンやコンベア、スクリュー部材等のような大掛かりな機構も不要であるため、装置構造を簡易なものとすることができ、装置コスト、装置重量、メンテナンスの手間を低減することができる。
さらには、容器搬送部を構成する下部ガイドや側部ガイドを二重管構造とし、内部に冷媒を通すことで、電子線照射によって加熱されるガイド自体や容器を冷却することが可能となる。
以下、添付図面に示す実施形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
〔第一の実施形態〕
図1は、本実施形態におけるボトル用の殺菌装置10Aの概略構成を説明するための図である。
この図1に示す殺菌装置10Aは、ボトル(容器、被搬送物)100に飲料を充填する充填装置の前段側に設けられるものである。この殺菌装置10Aは、電子線を照射して殺菌を行う電子線照射部20と、ボトル100を搬送するボトル搬送部(容器搬送部)30Aと、これらボトル搬送部30Aおよび電子線照射部20を覆う遮蔽壁40と、を備えて構成されている。
本実施形態の電子線照射部20は、電子線発生源21と、ホーン22と、コントローラ(図示無し)とを備える。
電子線発生源21としては、いわゆる電子銃を用いることができる。この電子線発生源21では、ビーム状の電子線を発生し、これを、ボトル搬送部30Aによって搬送されるボトル100に照射する。このとき、電子線照射部20には、図示しないスキャン用磁石が備えられている。スキャン用磁石は、それぞれ、印加される電流に応じて発生する磁界が変化するものであり、コントローラの制御により発生する磁界を変化させることで、電子線発生源21で発生した電子線を所定の方向にスキャンさせるようになっている。ここでは、電子線を、ボトル100の搬送方向、あるいはボトル100の搬送方向に所定角度で交差する方向にスキャンするのが好ましい。
ホーン22は、電子線発生源21から離れるに従い、その断面寸法が拡大する筒状で、スキャン用磁石によって電子線のスキャンを行っているときの、電子線の照射範囲を取り囲むように設けられる。
ボトル搬送部30Aは、電子線照射部20の下方を横切るように設けられ、所定の方向にボトル100を搬送しながら、このボトル100に電子線照射部20からの電子線が照射されるようにするものである。
遮蔽壁40は、これら電子線照射部20、ボトル搬送部30Aを囲うように形成されている。この遮蔽壁40は、コンクリート、鉄、鉛、あるいはこれらの材料の組み合わせ等から形成され、電子線の発生に使用される電子銃における加速エネルギに応じて決まる厚さとされ、電子線、および電子線の照射によって生じるX線に対する所要の遮蔽性能を発揮する。この遮蔽壁40には、殺菌すべきボトル100を遮蔽壁40内に入れるための供給口41と、殺菌後のボトル100を遮蔽壁40外に排出するための排出口42とが形成されている。これら供給口41、排出口42には、電子線および電子線の照射によって生じるX線が外部に漏洩するのを防ぐため、ラビリンス構造、開閉可能なシャッター、回転式の扉等を適宜設けるのが好ましい。
さて、このような殺菌装置10Aにおいて、ボトル搬送部30Aでは、ボトル100を立てた状態のまま搬送する。このため、図2に示すように、ボトル搬送部30Aは、ボトル100の底部を支持する下部ガイド31と、下部ガイド31の上方両側に設けられた側部ガイド32とを備え、ボトル100を、下方および両側方でガイドしながら、所定の方向に搬送するようになっている。
ここで、図3(a)に示すように、下部ガイド31、側部ガイド32は、それぞれ二重管構造とされている。すなわち、下部ガイド31、側部ガイド32の外殻を形成する外管35と、外管35と略同心状に間隔を隔てて設けられた内管36とから形成されているのである。そして、外管35には、ボトル100に対向する側の面に、複数の孔35aが貫通形成されている。
このような下部ガイド31、側部ガイド32において、外管35と内管36の間には、図示しないポンプ等によってエアや、窒素等の不活性ガスが供給され、内管36の内部には、図示しないポンプ等により、水やその他の冷媒が供給されるようになっている。
図3(b)に示すように、外管35と内管36の間に供給されたエアや不活性ガス(以下、単にエアと称する)は、外管35に形成された孔35aから、搬送されるボトル100に向けて噴出するようになっている。
下部ガイド31においては、この噴出するエアにより、下部ガイド31とボトル100の底面との間にエアが入り込み、ボトル100を浮上させるような方向の力を作用させる。これにより、ボトル100が搬送方向に進行するときにも下部ガイド31に過度に擦れるのを防ぐことができるようになっている。このとき、ボトル搬送部30Aが、搬送方向に沿って上方から下方に向けて傾斜して設けられていれば、下部ガイド31とボトル100の間に入り込んだエアにより、下部ガイド31との間に生じる摩擦を低減できるので、ボトル100をボトル搬送部30Aに沿って少ない抵抗で滑らかに搬送することもできる。また、エアが、少なくとも、ボトル100の搬送を妨げない方向に噴出されるよう、孔35aを形成するのが好ましい。このとき、噴出するエアによってボトル100を所定の搬送方向に押し、エアをボトル100を搬送するためのエネルギとして利用することも可能である。
また、側部ガイド32においては、ボトル100の両側からエアを吹き付けることで、ボトル100がボトル搬送部30Aの中央部に位置し、側方に倒れたりしないように、ボトル100の姿勢制御を行うのが主な目的である。また、エアの噴出量をほぼ均等に保つことにより、ボトル搬送部30A上に前後に間隔を隔てて搬送されるボトル100の、搬送間隔を一定に保つこともできる。もちろん、噴出するエアにより、下部ガイド31との場合と同様に、ボトル100が過度に擦れるのを防ぐ効果もある。
図2(a)、(c)に示すように、側部ガイド32は、ボトル100の片側においては上下に2本がほぼ平行に設けられている。これは、ボトル100を、少なくとも3点で支持し、安定してガイドするためである。
また、図2(d)に示すように、ボトル搬送部30Aにおいては、ボトル100を斜めに傾けた状態で搬送する構成とすることも可能である。
ところで、下部ガイド31や側部ガイド32は、ボトル100の搬送方向に対して平行に設置するのではなく、図2(a)に示した側部ガイド32、図2(b)に示した下部ガイド31のように、ボトル100の搬送方向に対して所定角度異なる角度で設置するのが好ましい。これは、遮蔽壁40内において、ボトル搬送部30Aの下方や側方に反射板23を設け、電子線照射部20から照射される電子線を反射板23で反射させることで、ボトル100の下方や側方からも電子線を照射する場合、ボトル100の全体に電子線を照射するためである。また、ボトル100の特定箇所に下部ガイド31や側部ガイド32が接触するのを防ぐためでもある。
また、下部ガイド31、側部ガイド32の内管36には水等の冷媒が供給されているので、これによって下部ガイド31、側部ガイド32自体が冷却されるとともに、外管35、および孔35aから噴出するエアが冷却され、このエアによりボトル100を冷却することになる。電子線を用いた殺菌装置10Aにおいては、電子線の照射により下部ガイド31、側部ガイド32やボトル100が加熱されてしまうので、内管36に冷媒を流すことで、これらを冷却し、過度に加熱されてしまうのを防ぐのである。
このような下部ガイド31、側部ガイド32によってボトル搬送部30Aを構成することで、搬送時におけるボトル100のボトル搬送部30Aとの摩擦を低減することができるので、遮蔽壁40内においてボトル100が擦れることによる異物の発生等を防ぐことができ、遮蔽壁40内のクリーンな環境を維持することができる。また、このような構成のボトル搬送部30Aでは、何らの駆動装置が要らないため、装置構造を非常に簡易なものとすることができ、装置コスト、装置重量、メンテナンスの手間を低減することができる。
なお、上記実施形態の図2において、下部ガイド31、側部ガイド32の配置例を示したが、もちろんこれに限定するものではなく、ボトル100をガイドすることができるのであれば、いかなる配置構成としてもよい。
〔第二の実施形態〕
以下、本発明の第二の実施形態について示す。なお、以下の説明において、上記第一の実施形態と共通する構成については同符号を付し、その説明を省略する。
図4は、本実施形態におけるボトル用の殺菌装置10Bのボトル搬送部(容器搬送部)30Bの概略構成を説明するための図である。
この図において、第一の実施形態で示した殺菌装置10Aとの主な相違点は、ボトル搬送部30Bにおいてボトル100を横倒しにして搬送することである。
すなわち、ボトル搬送部30Bは、上記第一の実施形態と同様、下部ガイド31、側部ガイド32からなる構成を有しているが、これら下部ガイド31は横倒しにしたボトル100の外周面を支持し、側部ガイド32は、ボトル100の下部ガイド31上からの逸脱を防止するため、ボトル100の口部や底部等をガイドするようになっている。このとき、図4(b)に示すように、ボトル100の断面形状に応じ、下部ガイド31を適宜配置することができる。さらには、ボトル100が万が一跳ねた場合にこれがボトル搬送部30Bから逸脱するのを防ぐため、ボトル100の上方にも上部ガイド33を設けるようにしても良い。
この場合も、下部ガイド31、側部ガイド32は、上記第一の実施形態と同様の構成を有し、同様の機能を発揮するようになっている。
これにより、本実施形態の殺菌装置10Bにおいても、上記第一の実施形態と同様の効果を得ることができる。
第一の参考例
以下、本発明の第一の参考例について示す。なお、以下の説明において、上記第一および第二の実施形態と共通する構成については同符号を付し、その説明を省略する。
図5は、本参考例におけるボトル用の殺菌装置10Cのボトル搬送部(容器搬送部)30Cの概略構成を説明するための図である。
この図において、第一および第二の実施形態で示した殺菌装置10A、10Bとの主な相違点は、ボトル搬送部30Cにおいて、横倒しにしたボトル100を回転させるための手段を有する点にある。
すなわち、本参考例におけるボトル搬送部30Cは、上記第一および第二の実施形態で示したボトル搬送部30A、30Bと同様に、下部ガイド51と、側部ガイド52とを備えて構成されている。
これら下部ガイド51、側部ガイド52は、上記第一および第二の実施形態で示した下部ガイド31、側部ガイド32と同様に、二重管構造とし、内部に冷媒を通しつつ、エアを噴き出す構成とすることもできるが、このような構成を廃したものとし、単なる棒状、あるいは板状等とすることも可能である。しかし、少なくとも、パイプ状として、内部に冷媒を通し、電子線照射によるボトル100の加熱を抑えるような構成とするのが好ましい。
下部ガイド51は、その上面に、搬送方向において一定間隔ごとに、ストッパ53が設けられている。
そして、下部ガイド51の下方には、ストッパ53の設置間隔と同間隔で、プッシャ54が設けられている。このプッシャ54は、例えば、カム状とすることができる。このようなプッシャ54は、回転軸55に対しカム山部材56が偏心して設けられ、回転軸55を図示しないモータやその他、チェーン機構やラック&ピニオンギヤ等の駆動手段によって略鉛直面内で回転駆動させることでカム山部材56が回転し、下部ガイド51よりも上方側にまでカム山部材56の一部が突出するようになっている。
ボトル搬送部30Cによって搬送されるボトル100は、下部ガイド51上でストッパ53によって下方への移動が規制される。この状態で、回転駆動されたプッシャ54のカム山部材56が、下部ガイド51よりも上方側に突出すると、下部ガイド51上のボトル100を下方から押し上げる。このとき、プッシャ54は、ストッパ53によって下流側の端部100aの移動が規制されたボトル100の底面に対し、上流側の端部寄りの部分で接触するようになっている。そして、プッシャ54の回転方向を、下部ガイド51から上方に突出したカム山部材56が傾斜方向上流側から下流側に向けて移動するような方向とする。これにより、プッシャ54によって下方から押し上げられることで、ボトル100は、ストッパ53側の底面の端部100aを中心として回転する。プッシャ54がボトル100に接触する位置、下部ガイド51からの突出寸法を適切に調整することで、ボトル100を、ストッパ53側の底面の端部100aを中心として回転させて、ストッパ53を乗り越えさせることが可能となる。
ストッパ53を乗り越えたボトル100は、そのまま下部ガイド51上を滑り降り、一段下側のストッパ53に当たってその移動が規制される。この状態で、ボトル100は、初期の状態に対し、ボトル100が断面略四角形の場合、90°回転したことになる。
上記したようなプッシャ54の回転動作を繰り返すことで、ボトル100は、90°ずつ回転しながら、ストッパ53を一段ずつ降りていく。
ここで、電子線照射部20による電子線の照射範囲内で、ボトル100が少なくとも1回転し、その全周から電子線を照射できるように、プッシャ54の設置間隔等を設定するのが好ましい。
このようなボトル搬送部30Cは、特に、断面略矩形等、横倒しにした状態で転がりにくいような断面形状を有したボトル100を対象とする場合に特に有効である。
上述したような構成によれば、横倒しにした状態で転がりにくいような断面形状を有したボトル100においても、ボトル100を横倒しにして転がしながらこれを搬送することが可能となる。転がして搬送することで、ボトル100の特定箇所がボトル搬送部30Cに接触して擦れるのを抑制することができる。
これにより、搬送時におけるボトル100のボトル搬送部30Cとの摩擦を低減することができるので、遮蔽壁40内においてボトル100が擦れることによる異物の発生等を防ぐことができ、遮蔽壁40内のクリーンな環境を維持することができる。また、このような構成のボトル搬送部30Cでは、小型のモータ等で十分に駆動が可能であるため、装置構造を非常に簡易なものとすることができ、装置コスト、装置重量、メンテナンスの手間を低減することができる。
ところで、上記したようなプッシャ54に代えて、以下のような構成とすることも可能である。
すなわち、プッシャ54に代えて、図6に示すように、下部ガイド51から突出・退避する方向に駆動されるプッシュロッド(プッシャ)60を備えるのである。このプッシュロッド60は、下部ガイド51の下面側に設けられたガイド部材61によって、所定の駆動方向に移動可能に支持され、図示しないエアシリンダや電磁シリンダ等により、その先端60aが下部ガイド51から突出・退避するようになっている。
プッシュロッド60が下部ガイド51から突出することで、図5に示したプッシャ54と同様に、ボトル100は下方から押し上げられ、ストッパ53側の底面の端部100aを中心として回転する。プッシュロッド60がボトル100に接触する位置、下部ガイド51からの突出寸法を適切に調整することで、ボトル100を、ストッパ53側の底面の端部100aを中心として回転させて、ストッパ53を乗り越えさせることが可能となる。ストッパ53を乗り越えたボトル100は、そのまま下部ガイド51上を滑り降り、一段下側のストッパ53に当たってその移動が規制される。
このようなプッシュロッド60を用いることでも、上記図5に示した構成の場合と同様の効果を奏することができる。
第二の参考例
以下、本発明の第二の参考例について示す。なお、以下の説明において、上記第一、第二の実施形態、第一の参考例と共通する構成については同符号を付し、その説明を省略する。
図7は、本参考例におけるボトル用の殺菌装置10Dのボトル搬送部(容器搬送部)30Dの概略構成を説明するための図である。
この図において、第一の参考例で示した殺菌装置10Cとの主な相違点は、ストッパ53とプッシャ54あるいはプッシュロッド60に代えて、回転式の送り部材(プッシャ)70を備えた点にある。
すなわち、本参考例におけるボトル搬送部30Dは、下部ガイド51の下方に、一定間隔ごとに送り部材70が配置されている。
各送り部材70は、下部ガイド51の下方に略鉛直面内で回転自在に設けられた回転軸71と、回転軸71から外周側に向けて延びる羽根部材72とから形成されている。ここで、羽根部材72は、回転軸71の中心から放射状に延びるように設けても良いが、回転軸71の中心からオフセットした位置から外周側に延びるように設けるのが好ましい。このため、図7の例においては、回転軸71の外周面に略L字状に形成された羽根部材72が取り付けられた構成とされている。
このような送り部材70は、それぞれ独立してモータ等の回転駆動源を備えてもよいが、複数の送り部材70の回転軸71をチェーンやギヤ等を介して連結し、同期して回転駆動されるような構成とするのが好ましい。
また、送り部材70の回転駆動源としては、例えばエア等を用いることもできる。すなわち、羽根部材72を板状とし、この羽根部材72に、エアを吹き付けることで送り部材70を回転させるのである。
図7(a)、(b)に示すように、送り部材70が回転すると、下部ガイド51上のボトル100は、下部ガイド51から上方に突出した一つの羽根部材72によって下方から押し上げられる。このとき、下部ガイド51から上方に突出した羽根部材72に対し、搬送方向下流側に位置する羽根部材72の根元の部分71aを下部ガイド51から上方に突出するような構成とすると、下部ガイド51上のボトル100は、この根元の部分71aによって搬送方向下流側への移動が規制される。
この状態で、下部ガイド51から上方に先端を突出させた羽根部材72を回転させ続けると、図8(a)、(b)に示すように、ボトル100は下部ガイド51上で回転し、それまで下部ガイド51に接していた面に隣接する面が下部ガイド51上に接する状態となる。この状態で、図9に示すように、ボトル100は、そのまま下部ガイド51上を滑り降り、一段下側の送り部材70の羽根部材72に当たって、その移動が規制される。この状態で、ボトル100は、初期の状態に対し、ボトル100が断面略四角形の場合、90°回転したことになる。
上記したようなプッシャ54の回転動作を繰り返すことで、ボトル100は、90°ずつ回転しながら、送り部材70を一段ずつ降りていく。
ここで、電子線照射部20による電子線の照射範囲内で、ボトル100が少なくとも1回転し、その全周から電子線を照射できるように、送り部材70の設置間隔等を設定するのが好ましい。
このようなボトル搬送部30Dも、特に、断面略矩形等、横倒しにした状態で転がりにくいような断面形状を有したボトル100を対象とする場合に特に有効である。
上述したような構成によれば、横倒しにした状態で転がりにくいような断面形状を有したボトル100においても、ボトル100を横倒しにして転がしながらこれを搬送することが可能となる。転がして搬送することで、ボトル100の特定箇所がボトル搬送部30Dに接触して擦れるのを抑制することができる。
これにより、搬送時におけるボトル100のボトル搬送部30Dとの摩擦を低減することができるので、遮蔽壁40内においてボトル100が擦れることによる異物の発生等を防ぐことができ、遮蔽壁40内のクリーンな環境を維持することができる。また、このような構成のボトル搬送部30Dにおいても、送り部材70の駆動は小型のモータ等で十分に駆動が可能であるため、装置構造を非常に簡易なものとすることができ、装置コスト、装置重量、メンテナンスの手間を低減することができる。
なお、上記実施形態において示したボトル搬送部30A〜30Dにおいて、補助的にエアを噴き、このエアをボトル100の推進力に用いるような構成とすることも可能である。
また、これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
本実施形態における殺菌装置の概略構成を示す図である。 第一の実施形態におけるボトル搬送部の構成を示す図である。 下部ガイド、側部ガイドの構造を示す斜視断面図および側断面図である。 第二の実施形態におけるボトル搬送部の構成を示す図である。 一の参考例におけるボトル搬送部の構成を示す図である。 一の参考例におけるボトル搬送部の他の例を示す図である。 二の参考例におけるボトル搬送部において、ボトルを回転させる流れを示す図である。 図7に続く状態を示す図である。 図8に続く状態を示す図である。
符号の説明
10A〜10D…殺菌装置、20…電子線照射部、30A〜30D…ボトル搬送部(容器搬送部)、31…下部ガイド、32…側部ガイド、35…外管、35a…孔、36…内管、40…遮蔽壁、41…供給口、42…排出口、51…下部ガイド、52…側部ガイド、53…ストッパ、54…プッシャ、55…回転軸、56…カム山部材、60…プッシュロッド(プッシャ)、61…ガイド部材、70…送り部材(プッシャ)、71…回転軸、72…羽根部材、100…ボトル(容器、被搬送物)

Claims (3)

  1. 電子線を照射することで容器を殺菌する殺菌装置であって、
    電子線を前記容器に照射する電子線照射部と、
    前記電子線照射部からの電子線の照射範囲内を前記容器が通過するよう、前記容器を搬送する容器搬送部と、
    前記電子線照射部から照射される電子線および電子線の照射によって生じるX線の外部への漏洩を遮断するため、前記電子線照射部および前記容器搬送部を囲うよう設けられるとともに、内部の前記容器搬送部に前記容器を供給する供給口、および前記電子線照射部からの電子線により殺菌された前記容器を前記容器搬送部から外部に排出する排出口が形成された遮蔽壁と、を備え、
    前記容器搬送部は、搬送される前記容器を下方から支持してガイドする下部ガイドと、前記容器を両側方からガイドする側部ガイドとを備え、
    前記下部ガイドおよび前記側部ガイドは、筒状とされて内部に気体が供給されるとともに、内外を貫通する孔が複数形成され、
    前記下部ガイドは、前記容器と前記下部ガイドの間の摩擦抵抗を低減すべく、前記容器に向けて前記孔から前記気体を吹き出し、
    前記側部ガイドは、両側の前記側部ガイド間における前記容器の位置を制御すべく、前記容器に向けて前記孔から前記気体を吹き出すとともに、
    前記下部ガイド、前記側部ガイドは、内管と外管とからなる二重管構造とされ、前記内管には冷媒が供給され、前記内管と前記外管との間には前記気体が供給され、前記冷媒により前記気体を冷却し、前記電子線照射部における電子線の照射により加熱される前記容器に前記気体を吹き付けることで前記容器を冷却することを特徴とする殺菌装置。
  2. 前記容器搬送部は、搬送方向上流側から下流側に向けて漸次低くなるように設けられ、前記容器を立てた状態で搬送することを特徴とする請求項1に記載の殺菌装置。
  3. 前記容器搬送部は、搬送方向上流側から下流側に向けて漸次低くなるように設けられ、前記容器を横倒しにした状態で搬送することを特徴とする請求項1に記載の殺菌装置。
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