JP4573345B2 - 電子線殺菌装置 - Google Patents

電子線殺菌装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4573345B2
JP4573345B2 JP2004250136A JP2004250136A JP4573345B2 JP 4573345 B2 JP4573345 B2 JP 4573345B2 JP 2004250136 A JP2004250136 A JP 2004250136A JP 2004250136 A JP2004250136 A JP 2004250136A JP 4573345 B2 JP4573345 B2 JP 4573345B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
axis
screw
pet bottle
bottle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004250136A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006061558A (ja
Inventor
卓也 北田
廣志 黒丸
茂広 杉山
俊康 犬塚
芳人 松岡
篤志 津尾
尚信 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Food and Packaging Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Food and Packaging Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Food and Packaging Machinery Co Ltd
Priority to JP2004250136A priority Critical patent/JP4573345B2/ja
Publication of JP2006061558A publication Critical patent/JP2006061558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4573345B2 publication Critical patent/JP4573345B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

本発明は、食品容器の殺菌を行う殺菌装置に関する。
図1を参照して、ペットボトルに例示される食品容器の殺菌装置について説明する。殺菌充填装置102は、殺菌リンサ104、106と、すすぎリンサ108と、充填機110と、キャッパー112とを備えている。ペットボトル等の食品容器は多数のスターホイールにより搬送される。図中の矢印は、ペットボトルが搬送される向きを示している。
ボトル入口114から投入されたペットボトルは、殺菌リンサ104、106において薬剤によって洗浄されて殺菌される。洗浄殺菌されたペットボトルは、すすぎリンサ108において水により洗浄されて薬剤を洗い落とされる。薬剤を洗い落とされたペットボトルは、充填機110において内容物を充填され、ボトル出口116から送出される。内容物を充填されたペットボトルは、キャッパー112においてキャップをされ密封される。殺菌リンサ104、106、すすぎリンサ108、充填機110、及びキャッパー112は無菌の空気が充填されたクリーンルームとなっている。
外気より高い圧力に保持され、無菌状態に維持されるクリーンルームを有するとともに、前記クリーンルーム内に、ボトル形状をした容器を搬送する搬送手段と、搬送手段で搬送されている容器を殺菌する殺菌手段と、前記殺菌手段で殺菌された容器に充填物を充填する充填手段と、前記充填手段で充填物が充填された容器の口部が密封されるようにキャップを取り付けるキャップ取り付け手段とを備えている無菌充填装置において、殺菌手段が、電子線を照射することにより容器を殺菌するようにしたことを特徴とする無菌充填装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2002−205714号公報
本発明の目的は、薬剤を使用しなくても殺菌できる殺菌装置を提供することである。
本発明の他の目的は、使用される水の量が少ない殺菌装置を提供することである。
本発明の更に他の目的は、設置されるスペースが小さい殺菌装置を提供することである。
本発明の更に他の目的は、殺菌が均一になされる殺菌装置を提供することである。
本発明の更に他の目的は、ランニングコストを低減する殺菌装置を提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による電子線殺菌装置は、搬送物(19)に走査軸(S)に沿って電子線を照射する電子線照射部と、搬送物(19)を押す押し具(30、36、60、61、62)と、搬送物(19)に対する押し具の相対的な位置を変えるずらし手段とを備えている。
本発明による電子線殺菌装置において、押し具は、第1軸(32)に回転運動を与える第1駆動部と、第1軸(32)を中心とする螺旋形をなし、第1軸(32)を中心とする回転運動によって搬送物(19)を第1軸(32)に沿って並進運動させる第1スクリュー(30)とを備えている。第1スクリュー(30)は搬送物(19)を電子線の照射範囲の内部まで搬送する。
本発明による電子線殺菌装置において、第1軸(32)は走査軸(S)に対して斜めである。
本発明による電子線殺菌装置において、第1スクリュー(30)は中空の第1パイプによって形成されている。電子線殺菌装置は更に、第1パイプの内部に流体(44)を流す第1冷却材循環部を備えている。
本発明による電子線殺菌装置において、押し具は更に、第1軸(32)と平行でかつ同一線上にない第2軸(38)に回転運動を与える第2駆動部と、第2軸(38)を中心とする螺旋形をなし、第2軸(38)を中心とする回転運動によって搬送物(19)を第2軸(38)に沿って並進運動させる第2スクリュー(36)とを備えている。第2スクリュー(36)は、照射範囲の内部で搬送物(19)を第1スクリュー(30)から受け取って照射範囲の外部に搬送する。
本発明による電子線殺菌装置において、第2スクリュー(36)は中空の第2パイプによって形成されている。電子線殺菌装置は更に、第2パイプの内部に流体(44)を流す第2冷却材循環部を備えている。
本発明による電子線殺菌装置において、押し具(61)は、搬送物(19)を把持している状態と把持していない状態とのいずれかを取り、把持している状態と把持していない状態とで搬送物(19)に対する相対的な位置が変わる。電子線殺菌装置は更に、把持部材が搬送物(19)を把持していないときに搬送物(19)が落下しないように支持する支持部材(42、48)を備える。
本発明による電子線殺菌装置は、搬送物(19)が水平方向に移動するように支持する支持部材(42、48)を備えている。押し具は、水平方向に対して傾斜して設けられて回転するスターホイール(5)である。
本発明による電子線殺菌装置は、搬送物(19)が水平方向に移動するように支持する支持部材(42、48)を備えている。押し具は、水平方向に対して傾斜するチェーンにより搬送物(19)を押し動かす。
本発明による電子線殺菌装置において、支持部材は、搬送物(19)を下から支持する固定された金網(42)である。
本発明による電子線殺菌装置において、金網(42)は水平方向に対して傾斜した部分を有する。
本発明による電子線殺菌装置において、搬送物(19)はペットボトルであり、支持部材は、垂直に立てられたペットボトルのボトルネックを両側から支持して水平な方向にガイドする一対のレール(48)であり、一対のレールは、ペットボトルが搬送される方向に並んだ突起を有する。
本発明による電子線殺菌装置は、電子線照射部から発せられた電子線を反射して搬送物(19)に照射する反射板(43)を備えている。
本発明による電子線殺菌装置は、第1軸(S)に沿って電子線を走査する電子線照射部と、電子線の照射範囲において第1軸(S)を斜めに横切るようにペットボトル(19)を搬送する搬送部とを備えている。
本発明によれば、薬剤を使用しなくても殺菌できる殺菌装置が提供される。
更に本発明によれば、使用される水の量が少ない殺菌装置が提供される。
更に本発明によれば、設置されるスペースが小さい殺菌装置が提供される。
更に本発明によれば、殺菌が均一になされる殺菌装置が提供される。
更に本発明によれば、ランニングコストを低減する殺菌装置が提供される。
[実施の第1形態]
図2を参照すると、本発明の実施の第1形態における殺菌装置を適用した殺菌充填装置が示されている。殺菌充填装置2が適用されるペットボトルに例示される食品容器は、多数のスターホイール(図2に円形で示されている)により搬送される。図2に描かれた円形の中の矢印は、ペットボトルが搬送される向きを示している。
ボトル入口12から投入されたペットボトルは、電子線殺菌部4を通る過程で殺菌される。殺菌されたペットボトルは、すすぎリンサ6において水または空気により洗浄される。電子線殺菌を行う本発明の装置においては、すすぎリンサ6は不要な場合がある。すすぎリンサ6から送出されたペットボトルは、充填機8において内容物を充填される。内容物を充填されたペットボトルは、キャッパー10においてキャップを取り付けられ密封される。電子線殺菌部4、すすぎリンサ6、充填機8、およびキャッパー10は無菌の空気が充填されたクリーンルームとなっている。
図3を参照すると、電子線殺菌部4におけるペットボトルとスキャンホーン(電子線をペットボトルに照射する装置)との位置関係を鉛直方向の上側から見た様子が示されている。ペットボトル19は、鉛直方向の上側をペットボトル19の上側(キャップ側)として搬送されている。鉛直方向の上側は、図3においてz軸正方向として示されている。ペットボトル19は、x軸の正方向に向かって搬送される。
電子線を照射するスキャンホーン16は、ペットボトル19よりも上側にある。電子線は、x軸に対して角度θ(例えば10度)傾いたS軸に沿って、電子線を単位時間当り所定の回数、走査する。スキャンホーン16の中心は概ねペットボトル19が搬送される経路上にある。スキャンホーン16は、S軸方向に長く、水平面内でS軸に垂直な軸であるT軸方向に短い形状をしている。
図3のA−A断面図が図4に示されている。スキャンホーン16は、上部が狭く下部に広がった形状をしている。スキャンホーン16の上部には、AC磁石22(交流電流が流される電磁石)が設置されている。スキャンホーン16の下部には、DC磁石(直流電流が流される電磁石)24が設置されている。AC磁石22の上部に取り付けられた図示しない電子銃から発せられた電子ビームは、AC磁石22により所定の周波数でS軸方向に周期的に向きを変えられる。その電子ビームは、DC磁石24により鉛直方向下向き(図3のz軸下向き)に向きを変えられる。
図3のA−A断面図の他の形態が図5に示されている。スキャンホーン16の上部には、AC磁石22が設置されている。スキャンホーン16の下部には、他のAC磁石26が設置されている。AC磁石22に流される交流電流とAC磁石26に流される交流電流とは同期している。AC磁石22の上部に取り付けられた図示しない電子銃から発せられた電子ビームは、AC磁石22により所定の周波数でS軸方向に周期的に向きを変えられる。その電子ビームは、AC磁石26により鉛直方向下向き(図3のz軸下向き)に向きを変えられる。
図6を参照すると、電子線殺菌部の付近を上方(z軸正方向)から見た図が示されている。スキャンホーン16は実際にはz軸の最も正の方向に位置するが、位置を示すための輪郭線と中心線のみ描かれている。即ち、実際はスキャンホーン16よりもz軸の負方向にありスキャンホーン16に重なって見えない対象も図6においては描かれている。
ペットボトル19の搬送方向であるx軸と平行に、第1回転軸32が設けられている。第1回転軸32の周りには、第1回転軸32を中心としてらせん形をなすパイプである第1パイプスクリュー30が取り付けられている。第1パイプスクリュー30は、x軸の正方向に第1パイプスクリュー端34まで延長している。第1回転軸32は図示されないモータにより回転する。第1パイプスクリュー30は、第1回転軸32に従って回転する。第1回転軸32に平行に、第1ガイド37が設けられている。第1ガイド37は、x軸正方向に後述する第2パイプスクリュー36が存在する位置まで延長している。第1回転軸32と第1ガイド37との距離は、第1パイプスクリュー30と第1ガイド37とがちょうどペットボトル19を挟む距離である。
第1パイプスクリュー30は、らせんの1点と、同位相の隣接する1点との間の距離が、ペットボトルの幅よりも大きい。そのため第1パイプスクリュー30は、第1回転軸32の周りに回転すると、らせん形の間にペットボトルを挟んでペットボトルをx軸に平行な方向に搬送することができる。
x軸と平行に、かつペットボトルの搬送されるラインに対して第1回転軸32の中心軸と対称な軸を中心軸として、第2回転軸38が設けられている。第2回転軸38の周りには、第2回転軸38を中心としてらせん形をなすパイプである第2パイプスクリュー36が取り付けられている。第2パイプスクリュー36は、x軸の負方向に第2パイプスクリュー端40まで延長している。第2回転軸38は図示されないモータにより回転する。第2パイプスクリュー36は、第2回転軸38に従って回転する。第2回転軸38に平行に、第2ガイド31が設けられている。第2ガイド31は、x軸負方向に第1パイプスクリュー30が存在する位置まで延長している。第2回転軸38と第2ガイド31との距離は、第2パイプスクリュー40と第2ガイド31とがちょうどペットボトル19を挟む距離である。
第2パイプスクリュー36は、らせんの1点と、同位相の隣接する1点との間の距離が、第1パイプスクリュー30と同じである。そのため第2パイプスクリュー36は、第2回転軸38の周りに第1パイプスクリュー30と同じ角速度で回転すると、らせん形の間にペットボトルを挟んでペットボトルを第1パイプスクリュー30と同じ速度でx軸に平行な方向に搬送することができる。
第2パイプスクリュー端40は、第1パイプスクリュー端34よりも所定の距離だけx軸の負方向にある。その所定の距離は、少なくともペットボトル1本分の幅である。すなわち、水平面内でx軸に垂直なy軸方向から見たときに、第1パイプスクリュー30と第2パイプスクリュー36とは、x軸方向にペットボトルの幅1本分以上重なっている。この重なっている部分は、受け渡し域39と呼ばれる。受け渡し域39は、z軸方向から見たときスキャンホーン16の中心域と概ね重なっている。
第1回転軸32と第2回転軸38との距離は、受け渡し域39においてペットボトル19が第1パイプスクリュー30と第2パイプスクリュー36との両方に接触するように決められる。
図6のA−A断面が図7に示されている。ペットボトル19は、下から金網42で支持されることにより、水平方向に一定の高さを保っている。
図6のB−B断面が図8に示されている。ペットボトル19が搬送されるラインの周りには、電子線を反射する反射板43が設けられている。第1回転軸32と第1パイプスクリュー30とは補強柱46により固定されている。第1回転軸32の内部、及び第1パイプスクリュー30の内部には、図示されない冷却水供給機構により冷却水44が流される。第2回転軸38と第2パイプスクリュー36にも同様に冷却水が流される。
以上の構成を備えた殺菌充填装置2における電子線殺菌部4は、以下のように動作する。
図6を参照して、第1回転軸32と第2回転軸38とがペットボトル19を同じ方向に搬送する向きに同じ角速度で回転する。ペットボトル19は、x軸の負方向から供給される。ペットボトル19は、第1パイプスクリュー30の回転運動によって、x軸の正方向に並進運動をする。
やがてペットボトル19は、スキャンホーン16の下部に到達する。図3を参照して、電子線の走査方向とペットボトル19の搬送方向は斜めである。仮にS軸とx軸とが同一であったとすると、ペットボトルの中心付近に当る電子線の線量が大きく、側面付近に当る電子線の線量が小さくなる。S軸とx軸とが斜めであることにより、ペットボトル19の各部に照射される電子線の線量の差が小さくなり、ペットボトル19がより均一に殺菌される。
図8を参照して、ペットボトル19の周りが電子線を反射する反射板43に囲まれていることにより、反射板43に反射した電子線がペットボトル19に照射され、より効率的にペットボトル19の殺菌がなされる。ペットボトル19は下から金網で支持されており、ペットボトル19は金網(固定されている)に対して相対的に運動しているために、ペットボトル19の下面は死角なく殺菌される。
電子線が照射される部分の第1パイプスクリュー30、第1回転軸32、第2パイプスクリュー36、及び第2回転軸38は電子線を照射されることにより高熱になる。その熱は、それらの中を循環する冷却水44により冷却される。
x軸の正方向に移動するペットボトル19は、やがて受け渡し域39に到達する。受け渡し域39よりもx軸の正方向にあるペットボトル19は、第2パイプスクリュー36の回転運動によってx軸の正方向に並進運動する。
ペットボトル19が受け渡し域39よりもx軸の負方向にあるときには、ペットボトル19の一定の部分が常に第1パイプスクリュー30に接触しているために、スキャンホーン16において照射される電子線の死角になる。ペットボトル19は受け渡し域よりもx軸の正方向において第2パイプスクリュー36に受け渡されるため、第1パイプスクリュー30により死角になっていた部位にも電子線が照射されることになり、殺菌の死角がなくなる。
こうした効果がより高く得られるためには、z軸方向から見て電子線の照射される範囲と第1パイプスクリュー30、第2パイプスクリュー36の重なる範囲が小さいことが好ましい。そのため、図6に示されるように第1パイプスクリュー32が第2パイプスクリュー38よりも左上にあるときは、電子線の照射範囲はx軸に対して左下から右上に向かって傾いている方が良い。
図9、図10を参照すると、図7及び図8における金網42に代えて、ペットボトル19を一定の高さに保つ機構が示されている。図9は上面図、図10は側面図である。ペットボトル19は、ボトルネックの突起の部分を、くし歯ガイド48により下から支えられている。くし歯ガイド48は、固定されたサポート49に取り付けられている。くし歯ガイド48は、x軸方向に多数並んだくし歯状の突起を備えている。くし歯ガイド48には冷却水通水管52が設けられている。冷却水通水管52には、冷却水供給管50から冷却水が供給される。
こうしたくし歯ガイド48によってペットボトル19がガイドされると、くし歯(固定されている)に対してペットボトル19が相対的に運動するために、ペットボトル19に照射される電子線の死角がなくなり、ペットボトル19がより均一に殺菌される。
[実施の第2形態]
図11を参照すると、実施の第2形態における電子線殺菌部4aが示されている。この電子線殺菌部4aは、実施の第1形態における電子線殺菌充填装置2と同じ装置に適用される。スキャンホーン16の構成も実施の第1形態と同じである。スキャンホーン16の走査方向とペットボトルの搬送方向が斜めであることも実施の第1形態と同じである。
電子線殺菌部4aは、スキャンホーン16の下の付近において、スキャンホーン16よりも上流側に設置された低位側のスプロケット54と、スキャンホーン16よりも下流側に設置された高位側のスプロケット56と、それらの間に張られたチェーン58を備えている。高位側のスプロケット56は低位側のスプロケット54よりも高い位置にあるが、この高低は逆でもよい。チェーン58には、一定の間隔でプッシャー60(ペットボトルを押すための棒)が取り付けられている。
ペットボトル19は、固定された金網42によって下から支えられている。ペットボトル19が搬送される経路の周囲には、実施の第1形態と同じ反射板43が設置されている。金網42に代えて、図9、図10を参照して説明されたくし歯ガイド48が用いられてもよい。
こうした電子線殺菌部4aが使用されると、スキャンホーンの下部においてペットボトル19に電子線が照射されているとき、ペットボトル19に対するプッシャー60の相対的な位置が変化する。そのため、ペットボトル19には常に電子線の影になる部分がなく、ペットボトルの全ての部位が電子線殺菌される。
[実施の第3形態]
図12を参照して、実施の第3形態における電子線殺菌部4aを備えた電子線殺菌充填装置2bについて説明する。電子線殺菌充填装置2bが適用されるペットボトルに例示される食品容器は、多数のスターホイールにより搬送される。図12の中の矢印は、ペットボトルが搬送される向きを示している。
ボトル入口12から投入されたペットボトルは、スターホイール5によって回転し、電子線殺菌部4を通る過程で殺菌される。殺菌されたペットボトルは、すすぎリンサ6において水または空気により洗浄される。電子線殺菌を行う本発明の装置においては、すすぎリンサ6は不要な場合がある。すすぎリンサ6から送出されたペットボトルは、充填機8において内容物を充填される。内容物を充填されたペットボトルは、キャッパーにおいてキャップを取り付けられ密封される。電子線殺菌部4、すすぎリンサ6、充填機8、およびキャッパー10は無菌の空気が充填されたクリーンルームとなっている。
図13を参照すると、電子線殺菌部4aにおけるペットボトルとスキャンホーン(電子線をペットボトルに照射する装置)との位置関係を鉛直方向の上側から見た様子が示されている。ペットボトル19は、鉛直方向の上側をペットボトル19の上側(キャップ側)として搬送されている。鉛直方向の上側は、図3においてz軸正方向として示されている。ペットボトル19の搬送方向は、スターホイール5の一部をなしているために円弧をなしている。
電子線は、S軸に沿って走査されて照射される。図13には、電子線の走査される軸の中心を原点Oとして、水平面内でS軸に垂直な軸をT軸とする座標軸が描き込まれている。ペットボトル19は、概ねS軸の正方向に向かって動きながら、T軸の負方向から正方向に向かって導入される。ペットボトル19の中心がT軸上に来たとき、その中心は原点OよりもT軸の正方向に来る。その後、ペットボトル19はT軸の負方向に動きながらS軸の正方向に送出される。
こうした動作により、ペットボトル19がスキャンホーン16の下に入った少し後とスキャンホーン16の下から出る少し前にはペットボトル19のT軸正方向の側の側面により強く電子線が照射され、スキャンホーン16の中心付近ではペットボトル19のT軸負方向の側面により強く電子線が照射される。その結果、ペットボトル19の全体が均一に近く殺菌されることになり好ましい。
本実施の形態におけるペットボトル19はスターホイールなどにより搬送される。その場合の搬送方法を、図14を用いて説明する。ペットボトル19は、把持具61により胴部を把持されて搬送される。スキャンホーン16の下において、この把持具の把持力が弱められ、ペットボトル19と把持具61との相対的な位置がずらされる。これにより、把持具61によって常に電子線の影になっているペットボトル19の部分がなくなり、ペットボトル19が隈なく殺菌される。把持具61の把持力が弱められる部分では、ペットボトル19は実施の第1形態と同じく下から金網42によって支えられるか、ボトルネックの部分をくし歯ガイド48によって支えられる。
図14の機構に変えて、図15の機構を用いることも可能である。図15においては、スキャンホーン16の下部においてペットボトル19を下から支える金網42aが傾斜している。スキャンホーン16の下部において把持具61の把持力が弱められることにより、ペットボトル19は金網42aの傾斜に沿って自重で下方にずれる。これにより、ペットボトル19と把持具61との相対的な位置がずらされ、ペットボトル19が隈なく殺菌される。
図14、図15の機構に代えて、図16の機構を採用することも可能である。図16に示される機構においては、スターホイール5が水平面に対して傾斜して回転している。ペットボトル19は、固定された金網により下から支持されている。これにより、スターホイール5とペットボトル19の接触する部位の高さが連続的に変化し、ペットボトルに対する電子線の照射において常にスターホイールの影になっている部分がなくなり、ペットボトルが隈なく殺菌される。
図1は、背景技術における殺菌充填装置を示す。 図2は、本発明の実施の形態における殺菌充填装置を示す。 図3は、電子線殺菌部を示す。 図4は、スキャンホーンを示す。 図5は、スキャンホーンを示す。 図6は、パイプスクリューによるペットボトルの搬送を説明するための図である。 図7は、パイプスクリューによるペットボトルの搬送を説明するための図である。 図8は、パイプスクリューとペットボトルの位置関係を示す。 図9は、くし歯ガイドを示す。 図10は、くし歯ガイドとペットボトルの関係を示す。 図11は、ペットボトルをバーで搬送する方法を説明するための図である。 図12は、本発明による殺菌充填装置を示す。 図13は、電子線殺菌部を示す。 図14は、把持具とペットボトルの位置関係を示す。 図15は、把持具、ペットボトル、及び金網の位置関係を示す。 図16は、スターホイールとペットボトルの位置関係を示す。
符号の説明
2…電子線殺菌充填装置
4…電子線殺菌部
6…すすぎリンサ
8…充填機
10…キャッパー
12…ボトル入口
14…ボトル出口
16…スキャンホーン
18…ボトル侵入方向
19…ペットボトル
20…ボトル排出方向
22…AC磁石
24…DC磁石
26…AC磁石
30…第1パイプスクリュー
31…ガイド
32…第1回転軸
34…第1パイプスクリュー端
36…第2パイプスクリュー
37…ガイド
38…第2回転軸
40…第2パイプスクリュー端
42…金網
43…反射板
44…冷却水
46…補強柱
48…くし歯ガイド
49…サポート
50…冷却水供給管
52…冷却水通水管
54…スプロケット
56…スプロケット
58…チェーン
60…プッシャー
61…把持具
62…プッシャー

Claims (5)

  1. 搬送物に走査軸に沿って電子線を照射する電子線照射部と、
    前記搬送物を搬送する第1搬送部と
    前記搬送物を搬送する第2搬送部と、
    前記搬送物を下から支持する支持部材とを具備し、
    前記第1搬送部は
    1軸を中心とする螺旋形をなす第1スクリューと、
    前記第1スクリューに前記第1軸を中心とする回転運動を与える第1駆動部と、
    前記第1軸に平行に設けられた第1ガイドとを備え、
    前記搬送物は、前記第1スクリューと前記第1ガイドとの間に挟まれて前記回転運動により前記支持部材上を前記第1軸と平行な方向に搬送され、
    前記電子線は前記回転運動によって搬送されている前記搬送物に照射され
    前記第2搬送部は、
    前記第1軸と平行な第2軸を中心とする螺旋形をなす第2スクリューと、
    前記第2スクリューに前記第2軸を中心とする回転運動を与える第2駆動部と、
    前記第2軸に平行に設けられた第2ガイドとを備え、
    前記第1ガイドは前記第2スクリューが存在する位置まで延長し、
    前記第2ガイドは前記第1スクリューが存在する位置まで延長し、
    前記搬送物は、所定の領域で前記第1スクリューと前記第2スクリューとによって挟まれて搬送されることにより前記第1搬送部から前記第2搬送部に受け渡され、
    前記搬送物は、前記第2スクリューと前記第2ガイドとの間に挟まれて前記第2駆動部の与える前記回転運動により前記支持部材上を前記第2軸と平行な方向に搬送され、
    前記電子線照射部は少なくとも前記所定の領域で前記搬送物に電子線を照射する
    電子線殺菌装置。
  2. 請求項1に記載された電子線殺菌装置であって、
    前記第1軸は前記走査軸に対して斜めである
    電子線殺菌装置。
  3. 請求項1又は2に記載された電子線殺菌装置であって、
    前記第1スクリューは中空の第1パイプによって形成され、
    更に、前記第1パイプの内部に流体を流す第1冷却材循環部を具備する
    電子線殺菌装置。
  4. 請求項3に記載された電子線殺菌装置であって、
    前記第2スクリューは中空の第2パイプによって形成され、
    更に、前記第2パイプの内部に流体を流す第2冷却材循環部を具備する
    電子線殺菌装置。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1項に記載された電子線殺菌装置であって、
    更に、前記電子線照射部から発せられた電子線を反射して前記搬送物に照射する反射板
    を具備する
    電子線殺菌装置。
JP2004250136A 2004-08-30 2004-08-30 電子線殺菌装置 Expired - Lifetime JP4573345B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004250136A JP4573345B2 (ja) 2004-08-30 2004-08-30 電子線殺菌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004250136A JP4573345B2 (ja) 2004-08-30 2004-08-30 電子線殺菌装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006061558A JP2006061558A (ja) 2006-03-09
JP4573345B2 true JP4573345B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=36108516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004250136A Expired - Lifetime JP4573345B2 (ja) 2004-08-30 2004-08-30 電子線殺菌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4573345B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4721129B2 (ja) * 2005-11-04 2011-07-13 三菱重工食品包装機械株式会社 電子線殺菌装置
JP4956026B2 (ja) * 2006-03-28 2012-06-20 三菱重工食品包装機械株式会社 電子線殺菌装置
JP4730190B2 (ja) 2006-04-26 2011-07-20 澁谷工業株式会社 容器殺菌装置および容器殺菌方法
JP4940944B2 (ja) * 2006-12-28 2012-05-30 澁谷工業株式会社 容器充填システム
JP5266727B2 (ja) * 2007-01-31 2013-08-21 澁谷工業株式会社 グリッパ
JP5141185B2 (ja) 2007-10-26 2013-02-13 澁谷工業株式会社 容器殺菌装置
JP7029357B2 (ja) * 2018-06-20 2022-03-03 日揮株式会社 滅菌装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4849165A (ja) * 1971-04-07 1973-07-11
JPH11100009A (ja) * 1997-09-25 1999-04-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 殺菌処理用搬送方法及び装置
JPH11114030A (ja) * 1997-10-08 1999-04-27 Sumitomo Heavy Ind Ltd プラスチック空容器の電子線殺菌装置および殺菌方法
JPH11248892A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電子線照射方法及びその装置
JP2000203534A (ja) * 1999-01-07 2000-07-25 Asahi Soft Drinks Co Ltd 容器の電子線殺菌方法及び殺菌装置
JP2002308411A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Uehara Jushi Kogyo Kk 搬送用スクリュー及び搬送装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4849165A (ja) * 1971-04-07 1973-07-11
JPH11100009A (ja) * 1997-09-25 1999-04-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 殺菌処理用搬送方法及び装置
JPH11114030A (ja) * 1997-10-08 1999-04-27 Sumitomo Heavy Ind Ltd プラスチック空容器の電子線殺菌装置および殺菌方法
JPH11248892A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電子線照射方法及びその装置
JP2000203534A (ja) * 1999-01-07 2000-07-25 Asahi Soft Drinks Co Ltd 容器の電子線殺菌方法及び殺菌装置
JP2002308411A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Uehara Jushi Kogyo Kk 搬送用スクリュー及び搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006061558A (ja) 2006-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4940944B2 (ja) 容器充填システム
KR100843572B1 (ko) 용기 살균 장치 및 용기 살균 방법
EP2123580B1 (en) Gripper
JP4700946B2 (ja) 容器の殺菌方法及び殺菌装置
EP2052744A1 (en) Vessel sterilization apparatus
JP5951171B2 (ja) 容器洗浄装置および飲料充填装置
JP6216502B2 (ja) 電荷担体のビームによりプラスチック容器の内部及び外部を殺菌する装置
JP6406843B2 (ja) プラスチック材料プリフォームの外側殺菌装置および外側殺菌方法
JP4573345B2 (ja) 電子線殺菌装置
JP5061680B2 (ja) 電子線殺菌装置
JP5558209B2 (ja) 電子線殺菌装置
JP4983092B2 (ja) 電子線殺菌装置
JPH11114030A (ja) プラスチック空容器の電子線殺菌装置および殺菌方法
JP4918239B2 (ja) ボトルキャップ殺菌装置
JP6177827B2 (ja) 容器洗浄装置および飲料充填装置
JP7422759B2 (ja) 熱可塑性材料からなる容器の照射滅菌処理方法
US20230202771A1 (en) Apparatus and method for treating and in particular sterilising containers
JP2011213417A (ja) ボトルキャップ殺菌装置
US20050161110A1 (en) Beverage bottling plant for filling bottles with a liquid beverage having a treatment device for beverage container caps
CN114051476B (zh) 借助电子束辐照包装和/或预成型件的方法和装置
JP4974099B2 (ja) 電子線殺菌装置
JP5045140B2 (ja) 電子線殺菌システム
JP2000281183A (ja) キャッピング装置
JP4910819B2 (ja) 電子線殺菌装置
JP7274403B2 (ja) 電子線殺菌装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060313

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060315

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20070618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091007

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4573345

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350