JP2004329631A - 電子線照射装置 - Google Patents

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Yukihisa Takahashi
幸久 高橋
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Abstract

【課題】薬剤を使わずに安全性が高く、また滅菌処理のスピードアップを図ることができ、さらに被照射物を効果的に滅菌処理することができる電子線照射装置を提供することを課題とする。
【解決手段】搬送機構の一部に電子線照射器を配置し、立体形状物を滅菌処理する装置であり、搬送機構は少なくとも左右両側と上下面を適数本のパイプで構成し、また各パイプは搬送されるときに、被照射物の角度と方向が変わるように、相互のパイプの位置を変位して構成してある。また上下のパイプは左右両側のパイプによって形成される搬送路の搬送中心から外れる個所を有して構成されている。また各パイプは冷却水が流れるように構成してあり、電子線照射によるパイプの温度上昇を抑えている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子線照射装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばペットボトル用キャップを滅菌するに際しては、薬剤噴霧等の薬剤滅菌方法が一般的であった。この方法は、キャップを薬剤噴霧した後に水洗浄化し、その後無菌の空気で乾燥させ、その後過酸化水素噴霧と水洗いを行い、最後に無菌の空気乾燥で乾燥し作業を終了する。
【0003】
【特許文献1】特開平2002−211520
【特許文献2】特開平2003−66198
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この方法では工程数が多いため時間がかかるだけでなく、洗い流しが不十分だと、薬剤がキャップに残り異臭がする等の問題が生じる可能性があった。また、高価な薬剤を多量に使用するのでランニングコストが高かった。さらに、薬剤を廃棄する際には無毒処理工程が必要であり、さらなる費用が発生し、取扱も困難であった。
【0005】
このような問題を解決するために電子線などの放射線を用いて滅菌する方法が特開2002−211520に示されている。放射線を用いた滅菌では、薬剤を用いる必要がないため、生産性を上げかつ生産コストを下げることができ、薬剤による環境の汚染等の問題がない。しかしながら、特開2002−211520に示されるような電子線照射方法では、処理数量が少なく、充填機に接続することは困難である。また被照射物表面に均一な照射をすることができず、全ての部分に必要な線量を当てようとすると、電子線が過度に照射される個所が生じる欠点がある。
【0006】
そこで本発明は、充填ライン前段に薬剤を使わず、環境に対して安全度が高く、滅菌処理のスピードアップおよびコストダウンを可能にするインラインで接続可能なコンパクトな電子線照射装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に記載の本発明は、搬送機構の一部に電子線照射器を配置し、立体形状物を滅菌する電子線照射装置に関する。
同搬送機構は、少なくとも左右両側と上下面を適数本のパイプで構成し、また各パイプは搬送されるときに、被照射物の角度と方向が変わるように、相互のパイプの位置を変位して構成してある。
【0008】
請求項2に記載の発明は請求項1に記載の電子線照射装置における上下面のパイプは、左右両側のパイプによって形成せれる搬送路の搬送中心から外れる個所を有して配置され、被照射物の角度と方向が変わるように構成してある。
【0009】
請求項3に記載の発明は請求項1及び請求項2に記載の電子線照射装置における左右の適数対のパイプは高さを変え、平行でない個所を有して構成し、被照射物の角度と方向が変わるように構成してある。
【0010】
請求項4に記載の発明は請求項1乃至請求項3に記載の電子線照射装置における各パイプは金属部材で構成し、冷却水を流し、被照射物の熱変形を防止するように構成してある。
【0011】
請求項5に記載の発明は請求項1乃至請求項4に記載の電子線照射装置における搬送機構は、電子線照射部の前後2箇所に歯車を有して構成し、且つ歯車は被照射物との接触部に緩衝材を設けて構成してある。
【0012】
上記した本発明によると、充填ライン前段に薬剤を使わないので、環境に対して安全度が高く、また滅菌処理のスピードアップおよびコストダウンを可能にするインラインで接続可能なコンパクトな電子線照射装置を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図について説明する。
図1は搬送機構を有する電子線照射装置の概略図である。同図において、1は立体形状物を滅菌し得る電子線照射器、2は電子線照射器1を構成する円筒状の加速管であって、電子線照射時にX線が外部に漏洩しないように鉛遮蔽が施されている。3は電子線源4を有するターミナル、5は加速管2の搬送機構に面した個所に形成してなる照射窓で電子線が被照射物に向かって照射される。6は照射窓5の前端で搬送機構によって搬送される被照射物に向かって照射される電子線の照射室である。
【0014】
図7及び図8において、10は搬送機構であって、立体形状物を搬送し得るように構成してある。11は搬送機構の脚立、12は電子線照射器1の前段に構成してなる搬送動力機構、13は電子線照射器1の後段に構成してなる搬送動力機構、同搬送動力機構12と13は歯車14を有して構成してある。このように電子線照射器1の前段と後段に搬送動力機構を設けることにより、被照射物は滞ることなくスムースに搬送される。同歯車14によって被照射物が送り出される。被照射物15は例えばペットボトルや薬品容器のキャップ等である。16は歯車14と対応する被照射物との接触部に設けてなる緩衝材であって、例えばゴム等の弾性材で構成してある。ゴム等の弾性材で構成することより、被照射物15が搬送段階で挟まれても押力を吸収するので変形することはない。17,18は駆動ギヤ、19は電動機である。
【0015】
20,21は搬送機構を構成する左右両側のパイプであって、例えばS字形のカーブ部を有し、ステンレス材で構成してある。また左右両側のパイプ20,21は、各々左右が平行でなく、相互のパイプの位置を変位して構成し、被照射物の角度と方向が変わるように構成してある。左右両側のパイプ20,21は、例えば長手方向において、上下方向において段差を有して構成してある。例えば図3、図5、図6に示すように、被照射物は左右に約20度変えられるよう構成してある。また同左右両側のパイプ20,21は、例えば外径4mm、内径3mmの大きさに構成し、内部に冷却水が流れるように構成してある。冷却水を流すことにより、電子線照射により加熱され続ける熱は除去されて、温度は平衡状態に達し、パイプは変形することがなく、被照射物が熱的悪影響を受けることはない。
【0016】
30,31は左右両側のパイプ20,21によって形成せれる搬送路の上下に設けてなるパイプであって、左右両側のパイプ20,21と同じく例えば外径4mm、内径3mmの大きさに構成し、内部に冷却水が流れるように構成してある。また上下のパイプ30,31は、図4に示すように、左右両側のパイプ20,21によって形成せれる搬送路の搬送中心から外れる個所を有して配置され、被照射物の同一個所がパイプ30,31によって磨耗しないように構成してある。32はパイプを支持するサポートである。
【0017】
次ぎに上記した電子線照射装置におけるペットボトルのキャップの処理について説明する。
▲1▼上記した電子線照射装置の電源を投入することにより電子線が照射され、搬送機構10によって搬送される被照射物に電子線が照射される。
▲2▼被照射物は、搬送されるときに、左右両側のパイプ20,21によって、左右に角度が変えられるので、電子線は被照射物全体に照射され、被照射物は内面全体に平均的に滅菌処理される。
▲3▼また被照射物は、搬送されるときに、上下のパイプ30,31が、左右両側のパイプ20,21によって形成せれる搬送路の搬送中心から外れる個所を有して構成されているので、被照射物の同一個所が磨耗されることはない。
▲4▼また左右両側のパイプ20,21と上下のパイプ30,31には冷却水が流れているので、被照射物が高熱により変形することはない。パイプは冷却水を流さないと電子線照射により高熱となり、被照射物が変形し易くなる。
▲5▼また被照射物が歯車14によって送り出されるときに、歯車14と対応して緩衝材が設けてあるので、被照射物15が搬送段階で挟まれても押力は吸収され変形することがなくスムースに搬送される。
▲6▼また本搬送機構10によって被照射物を搬送しながら電子線を照射すると、1分間に600個のキャップを搬送することができ、効率的に滅菌処理することができる。
また電子線の加速電圧を例えば250kV、電子線量を100kGyにすることにより、電子線は被照射物を透過し、被照射物の陰の部分も滅菌することができる。
▲7▼滅菌処理された被照射物は、次工程の無菌室内の充填ラインに搬送される。ここで、滅菌処理されたキャップは乾燥工程を経ることなく、即内容物を充填した容器に螺着することができる。
【0018】
【発明の効果】
上記した本発明に係る電子線照射装置によると、薬剤を使わないので安全性が向上し、また滅菌処理のスピードアップを図ることができ、さらに被照射物全体を均一に滅菌処理することができる等の特別な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子線照射装置一部拡大正面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1に示す電子線照射装置の電子線照射部の一部拡大図。
【図4】図1に示す電子線照射装置の搬送機構の一部拡大平面図。
【図5】搬送機構により搬送される被照射物が左傾斜したときの側面図。
【図6】搬送機構により搬送される被照射物が右傾斜したときの側面図。
【図7】搬送機構の歯車により被照射物が送り出されるときの一部拡大平面図。
【図8】搬送機構の歯車に被照射物が挟まれたときの一部拡大平面図。
【符号の説明】
1 電子線照射器
2 加速管
3 ターミナル
5 照射窓
6 照射室
11 脚立
12 搬送動力機構
13 搬送動力機構
14 歯車
15 被照射物
20,21 左右両側のパイプ
30,31 上下のパイプ

Claims (5)

  1. 搬送機構の一部に電子線照射器を配置し、立体形状物を滅菌する電子線照射装置において、
    搬送機構は、少なくとも左右両側と上下面を適数本のパイプで構成し、また各パイプは搬送されるときに、被照射物の角度と方向が変わるように、相互のパイプの位置を変位して構成したことを特徴とする電子線照射装置。
  2. 上下面のパイプは、左右両側のパイプによって形成せれる搬送路の搬送中心から外れる個所を有して配置され、被照射物の角度と方向が変わるように構成したことを特徴とする請求項1記載の電子線照射装置。
  3. 左右の適数対のパイプは、カーブ部を有して構成され、また左右のパイプは高さを変えて構成し、被照射物の角度と方向が変わるように構成したことを特徴とする請求項及び請求項2記載の電子線照射装置。
  4. 各パイプは金属部材で構成し、冷却水を流し、被照射物の熱変形を防止するように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の電子線照射装置。
  5. 電子線照射部の前後2箇所に歯車を配置して構成し、且つ歯車は被照射物との接触部に緩衝材を設けて構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の電子線照射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007076730A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ボトルキャップ殺菌装置
JP2008030783A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd 殺菌装置、搬送装置
JP2011251708A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd 電子線殺菌装置

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