JPH1184100A - 電子線照射装置 - Google Patents
電子線照射装置Info
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- JPH1184100A JPH1184100A JP25423297A JP25423297A JPH1184100A JP H1184100 A JPH1184100 A JP H1184100A JP 25423297 A JP25423297 A JP 25423297A JP 25423297 A JP25423297 A JP 25423297A JP H1184100 A JPH1184100 A JP H1184100A
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Abstract
理後に被照射物が菌に再汚染されるのを防止する。 【解決手段】 被照射物2を搬送するコンベアを、電子
線10の照射前の被照射物2を搬送する上手側コンベア
6aと、電子線照射以降の被照射物2を搬送する下手側
コンベア6bとに分離した。この下手側コンベア6bの
周囲であって被照射物2への電子線照射領域14よりも
下手側をX線遮蔽容器12内において覆う無菌室容器1
6を設けた。更に、この無菌室容器16を加熱してその
表面の殺菌を行う加熱器18を設けた。
Description
品包装材、医療用具、薬品等の被照射物に電子線を照射
して、当該被照射物に殺菌(この明細書では滅菌を含
む)処理を施す電子線照射装置に関し、より具体的に
は、電子線照射後に被照射物が菌に再汚染されることを
防止する手段に関する。
に示す。この電子線照射装置は、前述したような食品等
の被照射物2を搬送するコンベア6と、このコンベアラ
インの途中の上方に設けられていて、コンベア6上の被
照射物2に電子線10を照射して被照射物2に殺菌処理
を施す電子線加速器8とを備えている。
ってX線(制動X線)が発生するので、人体に対する保
護等の理由から、電子線加速器8の上手側(上流側)か
ら下手側(下流側)にかけての領域においてコンベア6
の周囲を覆うX線遮蔽容器12を更に備えている。この
X線遮蔽容器12は、例えば鉛等のX線遮蔽材を含んで
成る。
は、被照射物2を密閉した袋や箱等の密閉容器4に入れ
た状態(図3も参照)で搬送しながら電子線10を照射
して殺菌処理を施している。これは、被照射物2だけで
電子線照射による殺菌処理を施しても、殺菌処理後に、
コンベア6からの菌付着や、X線遮蔽容器12からの菌
落下等によって、被照射物2が菌に再汚染される可能性
があり、この再汚染を密閉容器4で防ぐ必要があるから
である。
では、上記のように、殺菌後に菌に再汚染されることを
防ぐために、被照射物2を密閉容器4に入れた状態で電
子線照射する必要がある。ところが、電子線10は密閉
容器4を透過中に損失を受けるため、その分、電子線加
速器8から高いエネルギーの電子線10を引き出す必要
があり、従って本来の被照射物2の殺菌処理に必要以上
の高エネルギーの電子線加速器8が必要であるという課
題がある。
入れなくても、殺菌処理後に被照射物が菌に再汚染され
るのを防止することができる電子線照射装置を提供する
ことを主たる目的とする。
置は、前記コンベアを、電子線照射前の被照射物を搬送
する上手側コンベアと、電子線照射以降の被照射物を搬
送する下手側コンベアとに分離し、この下手側コンベア
の周囲であって被照射物への電子線照射領域よりも下手
側を前記X線遮蔽容器内において覆う無菌室容器と、こ
の無菌室容器を加熱してその表面の殺菌を行う加熱器と
を設けたことを特徴としている。
ベアと下手側コンベアとに分離しているので、上手側コ
ンベアに菌が付着していてもそれが下手側コンベアに付
着するのを防止することができる。しかも下手側コンベ
アは、無菌室容器で覆われていない電子線照射領域から
電子線照射を受けることができるので、被照射物の搬送
前に電子線を照射して殺菌することができる。従って、
被照射物を密閉容器に入れなくても、電子線照射後の被
照射物にコンベアから菌が付着するのを防止することが
できる。
表面の殺菌を行うことができるので、被照射物を密閉容
器に入れなくても、無菌室容器から菌が落下して電子線
照射後の被照射物に付着するのを防止することができ
る。また、無菌室容器は下手側コンベアの周囲を覆って
いるので、その外側のX線遮蔽容器から電子線照射後の
被照射物上に菌が落下して付着するのを防止することも
できる。
射物を密閉容器に入れなくても、殺菌処理後に被照射物
が菌に再汚染されるのを防止することができる。
射装置の一例を示す断面図である。図2の従来例と同一
または相当する部分には同一符号を付し、以下において
は当該従来例との相違点を主に説明する。
被照射物2を搬送するコンベア6を、電子線加速器8か
ら被照射物2に電子線10を照射する電子線照射領域1
4よりも上手側にあって電子線照射前の被照射物2を搬
送する上手側コンベア6aと、電子線照射領域14から
その下手側にかけての領域にあって電子線照射以降の被
照射物2を搬送する下手側コンベア6bとに分離してい
る。
って電子線照射領域14よりも下手側を前記X線遮蔽容
器12内において覆う無菌室容器16を設けている。電
子線照射領域14はこの無菌室容器16で覆っていない
ので、そこで下手側コンベア6b上の被照射物2に電子
線加速器8からの電子線10を照射して被照射物2に殺
菌処理を施すことができる。この無菌室容器16は、例
えばステンレス鋼板から成る。
室容器16を例えば100℃〜150℃前後に加熱して
無菌室容器16の表面の殺菌を行う加熱器18を設けて
いる。この加熱器18は、例えば電気ヒータである。加
熱器18は、例えば、面状のものを無菌室容器16の外
面に貼り付けたり無菌室容器16の外面に巻き付けたり
しても良いし、筒状のものを無菌室容器16の外面に被
せても良い。
で加熱するので、この無菌室容器16や加熱器18とX
線遮蔽容器12との間に図示例のように空間を設けてお
くのが好ましく、そのようにすれば、X線遮蔽容器12
を構成する鉛等のX線遮蔽材が高温になって劣化するの
を簡単に防止することができる。
上手側コンベア6aと下手側コンベア6bとに分離して
いるので、上手側コンベア6aに菌が付着していてもそ
れが下手側コンベア6bに付着するのを防止することが
できる。しかも下手側コンベア6bには、無菌室容器1
6で覆われていない電子線照射領域14から電子線10
を照射することができるので、被照射物2の搬送前にこ
の下手側コンベア6bに予め電子線10を照射して当該
下手側コンベア6bを殺菌することができる。従って、
図1に示すように、被照射物2を従来例のように密閉容
器に入れなくても、即ち被照射物2を裸で搬送しても、
電子線照射後の被照射物2にコンベアから菌が付着する
のを防止することができる。
してその表面の殺菌を行うことができるので、被照射物
2を従来例のように密閉容器に入れなくても、即ち被照
射物2を裸で搬送しても、無菌室容器16から菌が落下
して電子線照射後の被照射物2に付着するのを防止する
ことができる。また、無菌室容器16は下手側コンベア
6bの周囲を覆っているので、その外側のX線遮蔽容器
12から電子線照射後の被照射物2上に菌が落下して付
着するのを防止することもできる。
器16内が無菌ゾーンになる。従ってこの電子線照射装
置によれば、被照射物2を密閉容器に入れなくても、殺
菌処理後に被照射物2が菌に再汚染されるのを防止する
ことができる。その結果、本来の被照射物2の殺菌処理
に必要以上の高エネルギーの電子線加速器8を必要とし
なくなるので、電子線加速器8の低エネルギー化、小型
化、低コスト化等を図ることが可能になる。
4側の開口部から無菌室容器16内に、無菌フィルタ2
2を通した空気20を導入して、無菌室容器16内をこ
の空気20でブローしたり置換したりしても良く、その
ようにすれば、電子線照射後の被照射物2の空気を経由
しての再汚染をも防ぐことが可能になるので、殺菌後の
被照射物2の再汚染をより完全に防止することが可能に
なる。24は、上記空気20を吹き出すノズルである。
物を密閉容器に入れなくても、電子線照射後の被照射物
にコンベアから菌が付着するのを防止することができる
と共に、無菌室容器やその外側のX線遮蔽容器から電子
線照射後の被照射物上に菌が落下して付着するのを防止
することができるので、被照射物を密閉容器に入れなく
ても、殺菌処理後に被照射物が菌に再汚染されるのを防
止することができる。その結果、本来の被照射物の殺菌
処理に必要以上の高エネルギーの電子線加速器を必要と
しなくなるので、電子線加速器の低エネルギー化、小型
化、低コスト化等を図ることが可能になる。
面図である。
る。
面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 被照射物を搬送するコンベアと、このコ
ンベア上の被照射物に電子線を照射する電子線加速器
と、この電子線加速器の上手側から下手側にかけての領
域において前記コンベアの周囲を覆うX線遮蔽容器とを
備える電子線照射装置において、前記コンベアを、電子
線照射前の被照射物を搬送する上手側コンベアと、電子
線照射以降の被照射物を搬送する下手側コンベアとに分
離し、この下手側コンベアの周囲であって被照射物への
電子線照射領域よりも下手側を前記X線遮蔽容器内にお
いて覆う無菌室容器と、この無菌室容器を加熱してその
表面の殺菌を行う加熱器とを設けたことを特徴とする電
子線照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25423297A JP3402150B2 (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 電子線照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25423297A JP3402150B2 (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 電子線照射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1184100A true JPH1184100A (ja) | 1999-03-26 |
JP3402150B2 JP3402150B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=17262108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25423297A Expired - Fee Related JP3402150B2 (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 電子線照射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3402150B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1232760A1 (en) * | 2001-02-16 | 2002-08-21 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Method and unit for sterilizing packaging sheet material for manufacturing sealed packages of pourable food products |
WO2007099120A1 (en) | 2006-02-28 | 2007-09-07 | Novo Nordisk A/S | A method and an apparatus for sterilizing packaging material |
CN112086215A (zh) * | 2020-08-28 | 2020-12-15 | 江苏同威信达技术有限公司 | 一种辐照自屏蔽设备 |
-
1997
- 1997-09-02 JP JP25423297A patent/JP3402150B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1232760A1 (en) * | 2001-02-16 | 2002-08-21 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Method and unit for sterilizing packaging sheet material for manufacturing sealed packages of pourable food products |
WO2002066081A1 (en) * | 2001-02-16 | 2002-08-29 | Tetra Laval Holdings & Finance Sa | Method and unit for sterilizing packaging sheet material for manufacturing sealed packages of pourable food products |
WO2007099120A1 (en) | 2006-02-28 | 2007-09-07 | Novo Nordisk A/S | A method and an apparatus for sterilizing packaging material |
US7972558B2 (en) | 2006-02-28 | 2011-07-05 | Novo Nordisk A/S | Method and an apparatus for sterilizing packaging material |
CN112086215A (zh) * | 2020-08-28 | 2020-12-15 | 江苏同威信达技术有限公司 | 一种辐照自屏蔽设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3402150B2 (ja) | 2003-04-28 |
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