JPH1184100A - 電子線照射装置 - Google Patents

電子線照射装置

Info

Publication number
JPH1184100A
JPH1184100A JP25423297A JP25423297A JPH1184100A JP H1184100 A JPH1184100 A JP H1184100A JP 25423297 A JP25423297 A JP 25423297A JP 25423297 A JP25423297 A JP 25423297A JP H1184100 A JPH1184100 A JP H1184100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
irradiated
conveyor
container
beam irradiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25423297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3402150B2 (ja
Inventor
Yasuhisa Hoshi
康久 星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin High Voltage Co Ltd
Original Assignee
Nissin High Voltage Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin High Voltage Co Ltd filed Critical Nissin High Voltage Co Ltd
Priority to JP25423297A priority Critical patent/JP3402150B2/ja
Publication of JPH1184100A publication Critical patent/JPH1184100A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3402150B2 publication Critical patent/JP3402150B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被照射物を密閉容器に入れなくても、殺菌処
理後に被照射物が菌に再汚染されるのを防止する。 【解決手段】 被照射物2を搬送するコンベアを、電子
線10の照射前の被照射物2を搬送する上手側コンベア
6aと、電子線照射以降の被照射物2を搬送する下手側
コンベア6bとに分離した。この下手側コンベア6bの
周囲であって被照射物2への電子線照射領域14よりも
下手側をX線遮蔽容器12内において覆う無菌室容器1
6を設けた。更に、この無菌室容器16を加熱してその
表面の殺菌を行う加熱器18を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば食品、食
品包装材、医療用具、薬品等の被照射物に電子線を照射
して、当該被照射物に殺菌(この明細書では滅菌を含
む)処理を施す電子線照射装置に関し、より具体的に
は、電子線照射後に被照射物が菌に再汚染されることを
防止する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電子線照射装置の従来例を図2
に示す。この電子線照射装置は、前述したような食品等
の被照射物2を搬送するコンベア6と、このコンベアラ
インの途中の上方に設けられていて、コンベア6上の被
照射物2に電子線10を照射して被照射物2に殺菌処理
を施す電子線加速器8とを備えている。
【0003】被照射物2に対する電子線10の照射に伴
ってX線(制動X線)が発生するので、人体に対する保
護等の理由から、電子線加速器8の上手側(上流側)か
ら下手側(下流側)にかけての領域においてコンベア6
の周囲を覆うX線遮蔽容器12を更に備えている。この
X線遮蔽容器12は、例えば鉛等のX線遮蔽材を含んで
成る。
【0004】このような電子線照射装置によって、従来
は、被照射物2を密閉した袋や箱等の密閉容器4に入れ
た状態(図3も参照)で搬送しながら電子線10を照射
して殺菌処理を施している。これは、被照射物2だけで
電子線照射による殺菌処理を施しても、殺菌処理後に、
コンベア6からの菌付着や、X線遮蔽容器12からの菌
落下等によって、被照射物2が菌に再汚染される可能性
があり、この再汚染を密閉容器4で防ぐ必要があるから
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子線照射装置
では、上記のように、殺菌後に菌に再汚染されることを
防ぐために、被照射物2を密閉容器4に入れた状態で電
子線照射する必要がある。ところが、電子線10は密閉
容器4を透過中に損失を受けるため、その分、電子線加
速器8から高いエネルギーの電子線10を引き出す必要
があり、従って本来の被照射物2の殺菌処理に必要以上
の高エネルギーの電子線加速器8が必要であるという課
題がある。
【0006】そこでこの発明は、被照射物を密閉容器に
入れなくても、殺菌処理後に被照射物が菌に再汚染され
るのを防止することができる電子線照射装置を提供する
ことを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の電子線照射装
置は、前記コンベアを、電子線照射前の被照射物を搬送
する上手側コンベアと、電子線照射以降の被照射物を搬
送する下手側コンベアとに分離し、この下手側コンベア
の周囲であって被照射物への電子線照射領域よりも下手
側を前記X線遮蔽容器内において覆う無菌室容器と、こ
の無菌室容器を加熱してその表面の殺菌を行う加熱器と
を設けたことを特徴としている。
【0008】上記構成によれば、コンベアを上手側コン
ベアと下手側コンベアとに分離しているので、上手側コ
ンベアに菌が付着していてもそれが下手側コンベアに付
着するのを防止することができる。しかも下手側コンベ
アは、無菌室容器で覆われていない電子線照射領域から
電子線照射を受けることができるので、被照射物の搬送
前に電子線を照射して殺菌することができる。従って、
被照射物を密閉容器に入れなくても、電子線照射後の被
照射物にコンベアから菌が付着するのを防止することが
できる。
【0009】一方、無菌室容器は加熱器で加熱してその
表面の殺菌を行うことができるので、被照射物を密閉容
器に入れなくても、無菌室容器から菌が落下して電子線
照射後の被照射物に付着するのを防止することができ
る。また、無菌室容器は下手側コンベアの周囲を覆って
いるので、その外側のX線遮蔽容器から電子線照射後の
被照射物上に菌が落下して付着するのを防止することも
できる。
【0010】従ってこの電子線照射装置によれば、被照
射物を密閉容器に入れなくても、殺菌処理後に被照射物
が菌に再汚染されるのを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係る電子線照
射装置の一例を示す断面図である。図2の従来例と同一
または相当する部分には同一符号を付し、以下において
は当該従来例との相違点を主に説明する。
【0012】この電子線照射装置においては、前述した
被照射物2を搬送するコンベア6を、電子線加速器8か
ら被照射物2に電子線10を照射する電子線照射領域1
4よりも上手側にあって電子線照射前の被照射物2を搬
送する上手側コンベア6aと、電子線照射領域14から
その下手側にかけての領域にあって電子線照射以降の被
照射物2を搬送する下手側コンベア6bとに分離してい
る。
【0013】そしてこの下手側コンベア6bの周囲であ
って電子線照射領域14よりも下手側を前記X線遮蔽容
器12内において覆う無菌室容器16を設けている。電
子線照射領域14はこの無菌室容器16で覆っていない
ので、そこで下手側コンベア6b上の被照射物2に電子
線加速器8からの電子線10を照射して被照射物2に殺
菌処理を施すことができる。この無菌室容器16は、例
えばステンレス鋼板から成る。
【0014】この無菌室容器16の外側表面には、無菌
室容器16を例えば100℃〜150℃前後に加熱して
無菌室容器16の表面の殺菌を行う加熱器18を設けて
いる。この加熱器18は、例えば電気ヒータである。加
熱器18は、例えば、面状のものを無菌室容器16の外
面に貼り付けたり無菌室容器16の外面に巻き付けたり
しても良いし、筒状のものを無菌室容器16の外面に被
せても良い。
【0015】無菌室容器16は上記のように加熱器18
で加熱するので、この無菌室容器16や加熱器18とX
線遮蔽容器12との間に図示例のように空間を設けてお
くのが好ましく、そのようにすれば、X線遮蔽容器12
を構成する鉛等のX線遮蔽材が高温になって劣化するの
を簡単に防止することができる。
【0016】この電子線照射装置によれば、コンベアを
上手側コンベア6aと下手側コンベア6bとに分離して
いるので、上手側コンベア6aに菌が付着していてもそ
れが下手側コンベア6bに付着するのを防止することが
できる。しかも下手側コンベア6bには、無菌室容器1
6で覆われていない電子線照射領域14から電子線10
を照射することができるので、被照射物2の搬送前にこ
の下手側コンベア6bに予め電子線10を照射して当該
下手側コンベア6bを殺菌することができる。従って、
図1に示すように、被照射物2を従来例のように密閉容
器に入れなくても、即ち被照射物2を裸で搬送しても、
電子線照射後の被照射物2にコンベアから菌が付着する
のを防止することができる。
【0017】一方、無菌室容器16は加熱器18で加熱
してその表面の殺菌を行うことができるので、被照射物
2を従来例のように密閉容器に入れなくても、即ち被照
射物2を裸で搬送しても、無菌室容器16から菌が落下
して電子線照射後の被照射物2に付着するのを防止する
ことができる。また、無菌室容器16は下手側コンベア
6bの周囲を覆っているので、その外側のX線遮蔽容器
12から電子線照射後の被照射物2上に菌が落下して付
着するのを防止することもできる。
【0018】即ち、この電子線照射装置では、無菌室容
器16内が無菌ゾーンになる。従ってこの電子線照射装
置によれば、被照射物2を密閉容器に入れなくても、殺
菌処理後に被照射物2が菌に再汚染されるのを防止する
ことができる。その結果、本来の被照射物2の殺菌処理
に必要以上の高エネルギーの電子線加速器8を必要とし
なくなるので、電子線加速器8の低エネルギー化、小型
化、低コスト化等を図ることが可能になる。
【0019】なお、図示例のように、電子線照射領域1
4側の開口部から無菌室容器16内に、無菌フィルタ2
2を通した空気20を導入して、無菌室容器16内をこ
の空気20でブローしたり置換したりしても良く、その
ようにすれば、電子線照射後の被照射物2の空気を経由
しての再汚染をも防ぐことが可能になるので、殺菌後の
被照射物2の再汚染をより完全に防止することが可能に
なる。24は、上記空気20を吹き出すノズルである。
【0020】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、被照射
物を密閉容器に入れなくても、電子線照射後の被照射物
にコンベアから菌が付着するのを防止することができる
と共に、無菌室容器やその外側のX線遮蔽容器から電子
線照射後の被照射物上に菌が落下して付着するのを防止
することができるので、被照射物を密閉容器に入れなく
ても、殺菌処理後に被照射物が菌に再汚染されるのを防
止することができる。その結果、本来の被照射物の殺菌
処理に必要以上の高エネルギーの電子線加速器を必要と
しなくなるので、電子線加速器の低エネルギー化、小型
化、低コスト化等を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電子線照射装置の一例を示す断
面図である。
【図2】従来の電子線照射装置の一例を示す断面図であ
る。
【図3】密閉容器に入れた被照射物の一例を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
2 被照射物 6a 上手側コンベア 6b 下手側コンベア 8 電子線加速器 10 電子線 12 X線遮蔽容器 14 電子線照射領域 16 無菌室容器 18 加熱器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被照射物を搬送するコンベアと、このコ
    ンベア上の被照射物に電子線を照射する電子線加速器
    と、この電子線加速器の上手側から下手側にかけての領
    域において前記コンベアの周囲を覆うX線遮蔽容器とを
    備える電子線照射装置において、前記コンベアを、電子
    線照射前の被照射物を搬送する上手側コンベアと、電子
    線照射以降の被照射物を搬送する下手側コンベアとに分
    離し、この下手側コンベアの周囲であって被照射物への
    電子線照射領域よりも下手側を前記X線遮蔽容器内にお
    いて覆う無菌室容器と、この無菌室容器を加熱してその
    表面の殺菌を行う加熱器とを設けたことを特徴とする電
    子線照射装置。
JP25423297A 1997-09-02 1997-09-02 電子線照射装置 Expired - Fee Related JP3402150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25423297A JP3402150B2 (ja) 1997-09-02 1997-09-02 電子線照射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25423297A JP3402150B2 (ja) 1997-09-02 1997-09-02 電子線照射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1184100A true JPH1184100A (ja) 1999-03-26
JP3402150B2 JP3402150B2 (ja) 2003-04-28

Family

ID=17262108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25423297A Expired - Fee Related JP3402150B2 (ja) 1997-09-02 1997-09-02 電子線照射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3402150B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1232760A1 (en) * 2001-02-16 2002-08-21 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Method and unit for sterilizing packaging sheet material for manufacturing sealed packages of pourable food products
WO2007099120A1 (en) 2006-02-28 2007-09-07 Novo Nordisk A/S A method and an apparatus for sterilizing packaging material
CN112086215A (zh) * 2020-08-28 2020-12-15 江苏同威信达技术有限公司 一种辐照自屏蔽设备

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1232760A1 (en) * 2001-02-16 2002-08-21 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Method and unit for sterilizing packaging sheet material for manufacturing sealed packages of pourable food products
WO2002066081A1 (en) * 2001-02-16 2002-08-29 Tetra Laval Holdings & Finance Sa Method and unit for sterilizing packaging sheet material for manufacturing sealed packages of pourable food products
WO2007099120A1 (en) 2006-02-28 2007-09-07 Novo Nordisk A/S A method and an apparatus for sterilizing packaging material
US7972558B2 (en) 2006-02-28 2011-07-05 Novo Nordisk A/S Method and an apparatus for sterilizing packaging material
CN112086215A (zh) * 2020-08-28 2020-12-15 江苏同威信达技术有限公司 一种辐照自屏蔽设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3402150B2 (ja) 2003-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6554192B2 (ja) 電子線により包装容器を無菌化するための装置および方法
EP2152323B1 (en) Sterilization system for pet containers and bottles
US20130053761A1 (en) Method and arrangement for treating an object with a low-temperature plasma
KR20120034103A (ko) 이차 포장 내의 사전충전된 용기의 표면 오염제거 방법
US20090173039A1 (en) Inline processing and irradiation system
JP3402150B2 (ja) 電子線照射装置
JP2002504051A (ja) 非電離性電磁放射線の使用による材料の優先加熱方法
WO2018180464A1 (ja) 電子線滅菌装置および電子線滅菌方法
TW201605352A (zh) 果菜之殺菌方法及果菜之殺菌裝置
JP2004236806A (ja) 電子線による容器外装の滅菌装置
US6416489B1 (en) Process for effecting sterile connections of medical tubing by way of terminally sterilizing an isolated fluid filled connected area
JPH0557001A (ja) 物体移送の殺菌装置
JP2920571B2 (ja) 殺菌装置
US5825037A (en) Compact, selfshielded electron beam processing technique for three dimensional products
JP3840473B2 (ja) 電子線照射連続滅菌システム
ES2195135T3 (es) Procedimiento y aparato para esterilizar desperdicios de tipo medico y veterinario.
JP2789347B2 (ja) 複合滅菌容器
ZA939732B (en) Method of and apparatus for processing sterilising and packaging food
JP2020169058A5 (ja)
JP2003014900A (ja) 電子線照射装置
JP2020132179A (ja) スパウト付きパウチの内容物充填方法及びスパウト付きパウチ用内容物充填装置
JPS6050648B2 (ja) 電子線殺菌装置
JP3376474B2 (ja) 殺菌装置
US20230056171A1 (en) Sterilizing device and method for sterilizing an outer face of a receptacle
RU95102332A (ru) Комплекс радиационной стерилизации

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140228

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees