以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機に具体化した一実施形態を図1〜図9にしたがって説明する。
図1には、パチンコ遊技機10の機表側が略示されており、パチンコ遊技機10の機体の外郭をなす外枠12の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠13(図2に示す)が開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠13の前面側には、中央部に窓口14を有するとともに、該窓口14の下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な第1貯留皿としての上皿(貯留皿)15を一体成形した前枠16が開閉及び着脱自在に組み付けられている。前枠16の裏面側には、機内部に配置された遊技盤YBを保護し、かつ窓口14を覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱及び傾動開放可能に組み付けられている。遊技盤YBは、中枠13に装着される。また、前枠16には、窓口14のほぼ全周を囲むように、図示しない発光体(ランプ、LEDなど)の発光(点灯や点滅)により発光演出を行う電飾表示部を構成する上側枠用ランプ部17と、左側枠用ランプ部18と、右側枠用ランプ部19とが配置されている。各枠用ランプ部17,18,19は、前枠16の前面に装着される複数の発光体を、該各発光体の発する光を透過可能に成形したランプレンズ17a,18a,19aで覆って構成されている。
前枠16には、窓口14の左右上部に、各種音声を出力して音声演出を行う左スピーカ20と、右スピーカ21とが配置されている。左スピーカ20と右スピーカ21は、前枠16の裏面に装着されており、該前枠16の前面であって左スピーカ20及び右スピーカ21の装着部位に対応する部位には図示しない放音孔が複数形成されている。
中枠13の前面側であって前枠16の下部には、上皿15から溢れ出た遊技球を貯留する下皿27が装着されている。また、中枠13の前面側であって下皿27の右方には、遊技球を遊技盤YBに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル24が装着されている。そして、遊技者が発射ハンドル24を操作することにより、上皿15に貯留されている遊技球が遊技盤YBの遊技領域YBaに発射されるようになっている。また、前枠16には、下皿27の左方に、各種音声を出力して音声演出を行う下スピーカ25が配置されている。下スピーカ25は、中枠13に装着されている。
また、上皿15の上面15dには、貸し球(遊技球)の貸し受けに関しての各種操作を行うための操作部としての球貸し操作部26が装備されている。球貸し操作部26には、カードユニット装置11に遊技者に貸し出される貸出用遊技媒体としての遊技球(貸し球)と交換可能な交換媒体としてのプリペイドカードをカード投入口11aに投入した状態で遊技者が遊技球の貸し受けを指示する球貸ボタンが設けられている。また、球貸し操作部26には、カードユニット装置11に投入したプリペイドカードの返却を指示する返却ボタンが設けられている。
遊技盤YBの遊技領域YBaには、各種の表示器や各種の飾りを施した表示枠体32が装着されている。そして、表示枠体32の略中央には、液晶ディスプレイ型の表示手段としての演出表示装置33が配置されている。演出表示装置33は、液晶表示画面33aを備えており、該液晶表示画面33aが遊技領域YBaの中央に配置されるように表示枠体32に装着されている。演出表示装置33には、複数種類の図柄を変動させて複数列(本実施形態では3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出が画像表示されるようになっている。演出表示装置33の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄を用いて行われる。
また、図1において表示枠体32の右下方(演出表示装置33の右下方)には、特別図柄表示装置34が配置されている。本実施形態の特別図柄表示装置34は、図示しない発光体(LEDやランプなど)を内蔵し、その発光体をレンズカバーで覆って構成した6個の特図発光部34a、34b、34c、34d、34e、34fを備えている。そして、特別図柄表示装置34では、複数個の特図発光部34a〜34fの点灯した特図発光部の位置と個数によって区別される組み合わせを特別図柄として導出する図柄変動ゲームが表示されるようになっている。特別図柄は、大当りか否かの内部抽選(大当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。
表示枠体32の下方には、始動入賞装置22が配設されている。そして、本実施形態の始動入賞装置22は、演出表示装置33の直下に位置する上始動口22aと、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根22cを備えた下始動口22bが配設されている。始動入賞装置22(上始動口22a及び下始動口22b)の奥方には、入賞した遊技球を検知するセンサ(図示しない)が設けられている。始動入賞装置22は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。また、始動入賞装置22の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉23aを備えた大入賞口23が配設されている。そして、大当り遊技が付与されると、大入賞口扉23aの開動作によって大入賞口23が開放されて遊技球の入球が許容されるため、遊技者は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。そして、この大当り遊技は、内部抽選で大当りが決定し、図柄変動ゲームにて大当りを認識することができる図柄が停止表示されることを契機に付与される。
次に、パチンコ遊技機10の機裏側の構成を説明する。
図3には、パチンコ遊技機10の機裏側を略示している。中枠13の裏側には、該中枠13に組み付けセットされる遊技盤YBと対応する位置に保護カバー50Kが脱着可能に装着されている。なお、図3では、保護カバー50Kを破線で示し、該保護カバー50Kを取り外した状態を示している。また、中枠13の裏側上部(保護カバー50Kの上部)には、遊技場の遊技機設置設備から供給される遊技球を貯留可能な球タンク51が装着されている。
中枠13の裏側であって図3における右側方には、球タンク51内の遊技球を上皿15に向けて払出す際に遊技球を案内する通路が形成された樋部材52が装着されている。樋部材52は、図3において球タンク51の右側下方に連設されるとともに、上下方向に延設されている。樋部材52には、外部出力装置としての外部端子板53が装着されている。外部端子板53は、遊技場に設置された各パチンコ遊技機の動作状態を管理するために遊技場の管理室などに設置される外部管理装置としてのホールコンピュータHC(図6に示す)に接続する基板である。
図3及び図4に示すように、中枠13の裏側上部であって、球タンク51の下部(保護カバー50Kを脱着した場所)には、サブ統括制御基板55及び音声・ランプ制御基板57を内部に装備したサブ統括制御基板ケース55Kと、演出表示装置33、演出表示制御基板(演出制御基板)56、演出表示電源基板58及びスケーラ基板(変換基板)59などを装備しこれらを1つに収容した演出表示ユニットケース56Kとが装着されている。そして、本実施形態では、演出表示ユニットケース56Kに収容される、演出表示装置33、演出表示制御基板56、演出表示電源基板58及びスケーラ基板59により演出表示ユニット56Yを構成している。そして、サブ統括制御基板ケース55Kと、演出表示ユニットケース56Kとは、図3に示すように、遊技盤YBの裏面側に装着されており、演出表示ユニットケース56Kの一部にサブ統括制御基板ケース55Kが重なるように装着されている。
また、中枠13の裏側下部であってサブ統括制御基板ケース55K及び演出表示ユニットケース56Kの下部には、主制御基板54(図6に示す)を内部に装備した主制御基板ケース54Kが配置されている。主制御基板ケース54K(主制御基板54)は、図3に示すように、遊技盤YBの裏面側下部に装着されている。図4に示すように、演出表示ユニットケース56Kは、遊技盤YBの裏面側において、演出表示ユニット56Yの演出表示装置33が遊技盤YB(遊技領域YBa)の表面側における位置に対応するように装着されている。なお、図4では、主制御基板ケース54Kと、サブ統括制御基板ケース55Kとを脱着した図を示している。
本実施形態において、主制御基板54は、遊技の進行を制御する主制御装置として機能し、パチンコ遊技機10全体を制御する。サブ統括制御基板55は、主制御基板54が出力する制御信号を入力し、演出表示装置33、各枠用ランプ部17,18,19、各盤用ランプ部32a、及び各スピーカ20,21,25などの演出装置を統括的に制御するための制御信号を演出表示制御基板56及び音声・ランプ制御基板57に出力する。演出表示制御基板56は、演出表示装置33の表示内容を専門的に制御する。そして、演出表示制御基板56は、演出表示装置33の表示内容を制御するために当該表示内容を指示する表示信号をスケーラ基板59に対して出力する。スケーラ基板59は、演出表示制御基板56から表示信号を入力すると、演出表示装置33で要求される入力信号に変換し、変換した入力信号を演出表示装置33に出力する。そして、演出表示装置33は、スケーラ基板59で変換された表示信号をスケーラ基板59を介して入力信号として入力することで、当該信号に指示される表示内容を表示する。本実施形態においては、演出表示制御基板56からパラレル信号形式の表示信号が出力される一方で、演出表示装置33ではシリアル信号形式の入力信号を入力するように構成されている。このため、スケーラ基板59は、演出表示制御基板56から出力された表示信号の形式を、演出表示装置33に入力可能な形式に変換する(例えば、パラレル信号形式からシリアル信号形式に変換する)ようになっている。したがって、演出表示制御基板56が出力した表示信号は、演出表示装置33で要求される入力信号形式に一致する信号となって演出表示装置33に入力される。また、音声・ランプ制御基板57は、各枠用ランプ部17,18,19と盤用ランプ部32aの発光態様と、各スピーカ20,21,25の音声出力態様を専門的に制御する。
また、中枠13の裏側下部であって主制御基板ケース54Kの下部には、電源基板60(図6に示す)を内部に装備した電源基板ケース60Kと、払出制御基板61(図6に示す)を内部に装備した払出制御基板ケース61Kが装着されている。また、中枠13の裏側下部であって主制御基板ケース54Kの下部には、発射制御基板62(図6に示す)を内部に装備した発射制御基板ケース62Kが装着されているとともに、主制御中継端子板63と遊技球等貸出装置接続端子板64とが装着されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、機種毎に専用部品となる主制御基板54や、サブ統括制御基板55や、演出表示ユニット56Yを遊技盤YBに装着し、機種に関係なく流用可能な共通部品となる電源基板60、払出制御基板61及び発射制御基板62を中枠13に装着している。この構成により、遊技盤YBを交換し、その他の部材をそのまま流用して機種変更を行う場合(盤代えによる機種変更)において、主制御基板54などの遊技盤YBに装着される専用部品は交換対象の部品となり、払出制御基板61などの中枠13に装着される共通部品は非交換対象の部品となる。
また、演出表示装置33は、該演出表示装置33毎に液晶表示画面33aの大きさや、液晶表示画面33aの解像度など装置毎に異なり、パチンコ遊技機10毎に適した大きさ及び適した解像度のものが用いられるようになっており、パチンコ遊技機10に対する専用部品となる。そして、演出表示制御基板56や、スケーラ基板59は、液晶表示画面33aの大きさや解像度に合わせて演出表示装置33毎に適したものが用いられるようになっており、演出表示装置33に対する専用部品となる。また、演出表示ユニット56Yを構成する演出表示制御基板56や、スケーラ基板59とともに収容されている演出表示電源基板58は、電源基板60(図柄6に示す)から供給される電力を中継して、演出表示制御基板56に供給されている電力をスケーラ基板59、及び演出表示装置33に供給するためのものである。そして、演出表示電源基板58は、スケーラ基板59、及び演出表示装置33に対応した電力を供給する。すなわち、演出表示装置33毎に駆動に要する電力が異なる場合もあり、このような場合には、演出表示電源基板58は、演出表示装置33に対する専用部品となる。これらの構成により、図5に示すように、前記機種変更を行う際、これら演出表示制御基板56、演出表示電源基板58、スケーラ基板59、及び演出表示装置33を1つの演出表示ユニット56Yとして演出表示ユニットケース56Kに収容することで、これら専用部品を予めセットにして交換することができる。また、図5に示すように、演出表示制御基板56、演出表示電源基板58、スケーラ基板59、及び演出表示装置33を1つの演出表示ユニットケース56K内にコンパクトに収容するために、演出表示制御基板56、演出表示電源基板58、スケーラ基板59、及び演出表示装置33は、それぞれを近接(密接)させた状態で収容されている。
また、電源基板60は、電源スイッチ60bと遊技機設置設備の電源に接続される電源コード60cを有し、パチンコ遊技機10の各種制御基板や各種演出装置に対して電源を供給する。払出制御基板61は、遊技球を払出す払出ユニット65(図6に示す)の動作を制御し、賞球又は貸し球として払出す遊技球の払出しに関する払出制御を実行する。発射制御基板62は、発射ハンドル24の操作状態を検知し、その検知結果に応じて遊技球の発射間隔や発射強度などの発射制御を実行する。主制御中継端子板63は、主制御基板54と他の制御基板との間に接続される基板である。遊技球等貸出装置接続端子板64は、カードユニット装置11(図柄1に示す)と、球貸し操作部26と、払出制御基板61を接続する基板である。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について図6にしたがって説明する。
電源基板60には、遊技機設置設備の電源が接続されているとともに、主制御中継端子板63とサブ統括制御基板55とが接続されている。主制御中継端子板63には、主制御基板54と、払出制御基板61と、発射制御基板62が接続されている。発射制御基板62には、遊技球を遊技領域YBaに発射させる発射ユニット68が接続されている。そして、上皿15から機内に取り込んだ遊技球は、発射制御基板62による発射ソレノイド(図示しない)のオン/オフ制御に応じて打球杆が作動することにより遊技領域YBaへ向けて打球される。
主制御基板54には、サブ統括制御基板55と、図柄表示基板66が接続されている。図柄表示基板66には、特別図柄表示装置34が接続されており、主制御基板54が出力する制御信号を入力することにより特別図柄表示装置34の表示内容を制御する。そして、図柄表示基板66は、表示枠体32において特別図柄表示装置34と対応する位置に装着されている。
主制御基板54には、各種の遊技球検出用のスイッチが接続されている。さらに、主制御基板54には、外部端子板53が接続されているとともに、該外部端子板53にはホールコンピュータHCが接続されるようになっている。
サブ統括制御基板55には、演出表示制御基板56と音声・ランプ制御基板57とが接続されている。演出表示制御基板56には、演出表示電源基板58と、スケーラ基板59とが接続されている。演出表示電源基板58には、演出表示ユニット56Yを構成している(演出表示ケース56Kに収容されている)スケーラ基板59と演出表示装置33とが接続されている。スケーラ基板59には、演出表示装置33が接続されている。音声・ランプ制御基板57には、各枠用ランプ部17,18,19と、各盤用ランプ部32aと、各スピーカ20,21,25とが接続されている。
払出制御基板61には、遊技球の払い出しを行う払出ユニット65と、遊技球等貸出装置接続端子板64が接続されている。そして、遊技球等貸出装置接続端子板64には、カードユニット装置11と球貸し操作基板67とが接続されている。球貸し操作基板67は、上皿15の内部であって球貸し操作部26と対応する位置に装着されている。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、図5及び図6に示すように、各遊技機構成部材の中で電力の供給や、信号の送受信を行う部材(各制御基板や、各制御基板に接続される部材)は、電力供給を行う電力供給線や信号線をユニット化したハーネスhや、フラットケーブルにより各遊技機構成部材間で電力の供給や、信号の送受信を行えるようになっている。
そして、これら各遊技機構成部材の中で演出表示制御基板56とスケーラ基板59とは、信号線が表面にプリントされることで配線されるフレキシブル基板70(図5及び図7に示す)により信号の送受信が可能に接続されるようになっている。そして、フレキシブル基板70には、演出表示制御基板56と、スケーラ基板59とで、送受信する信号にノイズが混入することを防止(ノイズを除去)するためのノイズ除去部材としてのフェライトコア80を装着するようになっている。そして、フェライトコア80は、磁性材料であるフェライトから構成されている。本実施形態では、フェライトコア80を用いることにより、ノイズによって演出表示装置33の正常な動作が妨げられることを防ぐためのノイズ対策がなされている。なお、図6においては、ハーネスhやフラットケーブルで接続されている部分を実線で示し、フレキシブル基板70で接続されている部分を破線で示している。
本実施形態における演出表示制御基板56と、スケーラ基板59とを接続するフレキシブル基板70、及びフェライトコア80の構成について図7及び図8に基づき説明する。
図7(a)に示すように、フレキシブル基板70は、ポリイミドからなり、基板本体70aが図7左方に位置する第1接続部70bから図7の右方に位置する第2接続部70cに向って横長状に形成されている。そして、フレキシブル基板70の基板本体70aには、演出表示制御基板56が出力する表示信号を伝送することができる複数(本実施形態では50本)の銅箔からなる信号線S1〜S50が、第1接続部70bから第2接続部70cに向ってプリントされることで配線されている。すなわち、基板本体70aには、第1接続部70bから第2接続部70cに向って各信号線S1〜S50が延設される方向(配線延設方向)に配線パターンHPがプリントされている。なお、配線パターンHPは、ポリイミドからなる基板本体70aにプリントされるとともに、ポリイミドによりカバーされており、その両面がポリイミドにより覆われている。また、基板本体70aを絶縁性を有するポリイミドにより構成しているので、基板本体70aの両接続部70b,70cでは、各基板56,59と電気的に接続するために信号線S1〜S50をフレキシブル基板70の両面(第1接続部70bでは表側、第2接続部70cでは裏側)に露出させている。
また、基板本体70aには、フレキシブル基板70毎に管理番号を付すための拡幅部71が形成されている。拡幅部71は、配線パターンHPの途中に当該配線パターンの最外側に位置する信号線S1、及び信号線S50から配線パターンHPの延設方向に対し直交する方向に延び、かつ配線パターンHPの延設方向に沿って延びるように形成されている。そして、拡幅部71は、基板本体70aに沿って延びるように形成されており、基板本体70aの最外側から垂直に延びる拡幅端部71aを有している。
本実施形態では、フレキシブル基板70の基板本体70aの配線パターンHPの延設方向に対し直交する方向の幅L1は、配線パターンHPにおける信号線S1から信号線S50までの幅と等しく構成されている。また、拡幅部71は、フレキシブル基板70の拡幅部71の配線パターンHPの延設方向に対し直交する方向に、管理番号を付すことが可能な幅L1aを有している。このため、フレキシブル基板70の拡幅部71が形成される部分の該拡幅部71と基板本体70aとの配線パターンHPの延設方向に対し直交する方向の幅L2は、拡幅部71の幅L1aの2倍分だけ幅L1に比較して大きく形成されている。また、第1接続部70bから拡幅端部71aまでの距離L3は、第2接続部70cから拡幅端部71aまでの距離L4に比較して長くなっている。すなわち、本実施形態のフレキシブル基板70は、幅L1よりも大きい幅L2で形成される基板本体70a及び拡幅部71からなる第1幅部と、当該幅部の両側に配置した幅L1で形成される基板本体70aのみからなる一対の第2幅部とから構成されている。そして、フレキシブル基板70は、前記第2幅部の幅L1から前記第1幅部の幅L2へ切り替わる切替部としての拡幅端部71aを有している。
管理番号は、在庫管理や、出荷管理など基板管理をするためのものであり、フレキシブル基板70毎に管理番号によって製造された場所や、製造された日時、搭載されたパチンコ遊技機10や、メーカ名などの情報が識別できるようになっている。本実施形態では、拡幅部71に管理番号として、基板番号(例えば、EX−***)LNと、メーカ名(例えば、ニューギン)MNとを付すようになっている。そして、管理番号は、フレキシブル基板70において認識し易く付すために、配線パターンHPと重ならないように基板本体70aから拡幅した拡幅部71に付されるようになっている。すなわち、本実施形態において、拡幅部71は、管理番号部を設けるために形成されたものであって、管理番号部としての機能を有するものである。なお、図7(a)では、拡幅部71にメーカ名MNが付されている側を表としている。そして、図7(a)に示すように、フレキシブル基板70の表側には、メーカ名MNが付されており、図7(b)に示すように、フレキシブル基板70の裏側には、メーカ名MNが付されていない。また、これら管理番号(基板番号LN、及びメーカ名MN)は、配線パターンHPと同じようにポリイミドにより覆われており、その両面がポリイミドにより覆われている。
そして、図7(a),(b)に示すように、配線パターンHPは、フレキシブル基板70の表側に第1接続部70bから信号線S1〜S50がプリントされている第1配線パターン部HP1と、フレキシブル基板70の裏側に第2接続部70cから信号線S1〜S50がプリントされている第2配線パターン部HP2と、これら各配線パターン部HP1,HP2とを連結する連結部HP3とから構成されている。そして、第1配線パターン部HP1と、第2配線パターン部HP2とは、配線パターンHPの途中の連結部HP3において連結されている。連結部HP3においては、第1配線パターン部HP1がプリントされているフレキシブル基板70の表側と、第2配線パターン部HP2がプリントされているフレキシブル基板70の裏側とが連結されるようになっており、連結部HP3により信号線S1〜S50が連結されている。そして、連結部HP3においては、各信号線S1〜S50を反対側の面に貫通孔(スルーホール)72を形成し、その貫通孔72を介して両面の信号線S1〜S50を電気的に接続している。すなわち、各接続部70b〜70cに亘ってプリントされる各信号線S1〜S50は、連結部HP3によりプリントされる面が反転されている。このため、連結部HP3では、貫通孔72を形成するために、信号線S1〜S50同士の間隔を連結部HP3以外(各配線パターン部HP1,HP2)に比較して大きくする必要がある。したがって、本実施形態では、各配線パターン部HP1,HP2の信号線S1から信号線S50までのパターン幅を幅L1と等しくなるように構成する一方で、連結部HP3における該パターン幅を幅L1よりも大きくなるように構成している。そして、連結部HP3の一部は、基板本体70aからはみ出して拡幅部71にプリントされている。すなわち、基板本体70aよりも幅広に形成される拡幅部71を利用することで、第1配線パターン部HP1、及び第2配線パターン部HP2を連結させる連結部(第1配線パターン部HP1、及び第2配線パターン部HP2の信号線S1〜S50を反転させる反転部)HP3として用いることができる。
また、図8(a)に示すように、平板状であって所定の厚み(例えば、6〜7mm)を有する断面略長方形に形成されるフェライトコア80には、その厚み方向に沿った対向する側面80bの2面のそれぞれに開口部を有する挿入部80aが形成されている。そして、挿入部80aは、その厚み(本実施形態では、2〜3mm)がフレキシブル基板70の厚みより大きく形成され、その幅L5(本実施形態では、30〜40mm)が幅L1よりも大きく幅L2よりも小さく(幅L1<幅L5<幅L2となるように)形成されている。また、挿入部80aは、その長さL6(本実施形態では、20〜21mm)が距離L4よりも大きく距離L3よりも小さく(距離L4<長さL6<距離L3となるように)形成されている。そして、本実施形態のフェライトコア80の挿入部80aには、一方の側面80bにフレキシブル基板70を第1接続部70b側から挿入し、もう一方の側面80bから第1接続部70bを突出させるように内装することができるように構成されている。なお、一方の側面80bにフレキシブル基板70を第2接続部70c側から挿入する場合には、もう一方の側面80bから第2接続部70cが突出しないように構成されているため(距離L4<長さL6<距離L3)、第1接続部70bからのみ挿入部80aに内装することができるように構成されている。また、長さL6と距離L3とは、これらの差がなるべく存在しないように(4〜7mm)構成することで、フェライトコア80にフレキシブル基板70を内挿し、演出表示制御基板56とスケーラ基板59とを接続した状態(図9参照)における配線パターンHPの延設方向に対するあそびを減少させるように構成されている。なお、幅L5と幅L1とは、これらの差がなるべく存在しないように構成することで、フェライトコア80にフレキシブル基板70を内挿した場合の配線パターンHPの延設方向に直交する方向に対するあそびを減少させるようになっている。
そして、図8(b)に示すように、フェライトコア80にフレキシブル基板70を内挿した状態では、幅L5に対して幅L2の方が大きく構成されるため第1接続部70bが突出している側の側面80bに対向する側面80bと、拡幅部71の拡幅端部71aとが当接することとなる。そして、フェライトコア80は、フレキシブル基板70を内挿した状態において、配線パターンHPが延設される方向への移動が、拡幅端部71aにより規制され、拡幅端部71aから第2接続部70cへの移動が規制されている。すなわち、拡幅端部71aは、その端部に側面80bが当接することで、第1接続部70bから第2接続部70cの間で配線パターンHPが延設される方向へのフェライトコア80の移動を規制する規制部として機能する。したがって、拡幅端部71aを有する拡幅部71は、管理番号部としての機能と規制部としての両機能を兼用している。
次に、本実施形態におけるフェライトコア80に内挿されたフレキシブル基板70により、演出表示制御基板56とスケーラ基板59とを接続する態様について説明する。
図5及び図9に示すように、演出表示制御基板56には、フレキシブル基板70の第1接続部70bを接続するための制御基板側接続部56aが設けられている一方で、スケーラ基板59には、フレキシブル基板70の第2接続部70cを接続するためのスケーラ側接続部59aが設けられている。制御基板側接続部56aには、フレキシブル基板70の信号線S1〜S50のそれぞれに対応する接続端子が、演出表示制御基板56側から外方に設けられている。そして、制御基板側接続部56aは、演出表示制御基板56に対して第1接続部70bを平行に配置してロック(固定)する機構となっている。一方、スケーラ側接続部59aには、フレキシブル基板70の信号線S1〜S50のそれぞれに対応する接続端子が、図5及び図9の左方に向って設けられている。そして、スケーラ側接続部59aは、スケーラ基板59に対し第2接続部70cを直交するように配置して挿入(固定)する機構となっている。
このように構成されるパチンコ遊技機10において、制御基板側接続部56aは、フレキシブル基板70の表側(第1接続部70bで信号線S1〜S50が露出している側)を演出表示制御基板56に向けて裏側から固定することで、演出表示制御基板56とフレキシブル基板70とを電気的に接続する。一方、スケーラ側接続部59aは、フレキシブル基板70の裏側(第2接続部70cの信号線S1〜S50が露出している側)を図5及び図9の右方になるように挿入されることで、スケーラ基板59とフレキシブル基板70とを電気的に接続する。その結果、演出表示制御基板56と、スケーラ基板59とが電気的に接続されることで、両基板56,59間において表示信号の送受信が行われる。
また、本実施形態においては、制御基板側接続部56aにフレキシブル基板70を当該基板70の表側が演出表示制御基板56に向って配置する一方で、スケーラ側接続部59aにフレキシブル基板70を当該基板70の裏側が図5及び図9の右方に向って配置するように装着している。そして、本実施形態において演出表示制御基板56とスケーラ基板59とは、フレキシブル基板70で接続される場合に制御基板側接続部56a、及びスケーラ側接続部59aの各端子が該フレキシブル基板70の異なる面側(表側、又は裏側の各面)にそれぞれ接触するように配置されている。すなわち、フレキシブル基板70により、両基板56,59を電気的に接続するためには、フレキシブル基板70の両接続部70b,70cから異なる面側に配線パターンHPをプリントする必要がある。このため、本実施形態のフレキシブル基板70では、該基板70の異なる面側に配線パターンHPをプリントし、連結部HP3により連結させるように構成したものを用いている。
そして、このように両基板56,59を電気的に接続した状態においては、制御基板側接続部56aと、フレキシブル基板70の第1接続部70bに近い拡幅端部71aとの間にフェライトコア80が挟持されることとなる。このため、フェライトコア80は、フレキシブル基板70の第1接続部70bに近い拡幅端部71aと、制御基板側接続部56aとの間において、配線パターンHPが延設される矢印Y1(図9に示す)方向へのフェライトコア80の移動を規制することができる。すなわち、本実施形態では、フェライトコア80にフレキシブル基板70を内挿した場合に、該コア80の側面80bに当接する拡幅端部71aと、制御基板側接続部56aとが前記規制部として機能する。
そして、両基板56,59を電気的に接続した状態においては、フェライトコア80をフレキシブル基板70の中央でなく、演出表示制御基板56の制御基板側接続部56aに近接して装着することにより、該コア80の側面80bに当接する拡幅端部71aと、制御基板側接続部56aとで挟持するように構成されている。このため、フレキシブル基板70には、フェライトコア80の矢印Y1方向への移動を規制する規制部として側面80bと当接する拡幅端部71aのみが存在すればよく、管理番号部として形成される拡幅部71を規制部として兼用することで、規制部のみの機能を有する部分をわざわざ形成する必要がなくなる。また、フレキシブル基板70に制御基板側接続部56aに対応する規制部を設けなくとも、該基板70を制御基板側接続部56aに接続(固定)することのみによって、フェライトコア80の移動を規制することができる。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10では、前記規制部としての機能のみを有する部分を設けることなく、フェライトコア80の前記移動を規制することができるように構成されている。
また、本実施形態においては、基板間のノイズを除去するためのフェライトコア80を装着する基板としてフレキシブル基板70を採用するとともに、該基板70においてフェライトコア80を演出表示制御基板56の制御基板側接続部56aに近接して装着することにより、フェライトコア80のフレキシブル基板70の厚み方向であって、演出表示制御基板56に対して接離する矢印Y2方向への揺動を防止している。すなわち、本実施形態では、フェライトコア80をフレキシブル基板70の第1接続部70bに近接して装着することにより、矢印Y2方向への揺動を防止している。また、本実施形態では、各基板56,59の接続に際し、フレキシブル基板70を撓ませた状態で接続する場合(図9参照)であってもフェライトコア80の矢印Y2方向への揺動を防止することができる一方、フェライトコア80を装着した状態であっても当該コア80の自重によりフレキシブル基板70の撓みを防止することができる。そして、フェライトコア80の矢印Y1方向への移動や、矢印Y2方向への揺動を防止することにより、確実に両基板56,59の接続状態を維持している。
また、本実施形態では、図3に示すように、各遊技機構成部材がパチンコ遊技機10の機裏側に密接した関係で装着されているとともに、図5に示すように、演出表示制御基板56、演出表示電源基板58、スケーラ基板59、及び演出表示装置33が演出表示ユニットケース56K内に密接した関係で収容(装備)されている。このため、本実施形態では、両基板56,59を接続するに際し、フェライトコア80が前記移動したり前記揺動したりすることにより周辺の基板(演出表示ユニット56Y)や演出表示ユニットケース56K自体などを傷つけたりしないように、フレキシブル基板70を採用するとともに、フェライトコア80の移動や揺動を防止する構成を採用した。その結果、両基板56,59を電気的に接続した状態においては、フェライトコア80が揺動したり、移動することによって周辺の基板(演出表示ユニット56Y)や演出表示ユニットケース56K自体などを傷つけたりすることが防止される。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)演出表示制御基板56とスケーラ基板59とは、配線パターンHPをプリントしたフレキシブル基板70により接続されるようにした。このため、スケーラ基板59と演出表示制御基板56とを接続した状態において、これらを接続しているフレキシブル基板70がフェライトコア80に内挿されていたとしても該コア80の自重により撓まないので、該コア80の矢印Y2方向への揺動(図9に示す)を防止することができる。また、フレキシブル基板70の第1接続部70bと拡幅部71の拡幅端部71aとでフェライトコア80を挟持することにより、フレキシブル基板70の第1接続部70bに近接する位置にフェライトコア80を位置させるようにした。このため、フェライトコア80がフレキシブル基板70の中央に位置する場合に比較して該コア80の矢印Y2方向への揺動をより確実に防止することができる。そして、フェライトコア80が前記揺動しないため、演出表示制御基板56とスケーラ基板59との接続状態を確実に維持することができる。したがって、周辺に配設される基板などを傷つけることなく基板同士の接続状態を維持しつつ、演出表示装置33に対するノイズを除去することができる。
(2)フレキシブル基板70には、管理番号を付すための拡幅部71を形成し、当該拡幅部71を管理番号部として機能させるようにした。一方、拡幅部71を形成することにより、該拡幅部71を形成する部分のフレキシブル基板の幅L2は、フェライトコア80の幅L5よりも大きくなるようにした。このため、フレキシブル基板70をフェライトコア80に内挿する際、拡幅部71の拡幅端部71aをフェライトコア80の側面80bに当接させることで、配線パターンHPが延設される矢印Y1方向への該コア80の移動を拡幅端部71aにより規制することができる。このため、拡幅部71は、管理番号を付すための管理番号部としての機能と、フェライトコア80の移動を規制する規制部としての機能とを有することとなる。したがって、管理番号部の形成に伴う拡幅部71を規制部として兼用することで、フレキシブル基板70にわざわざ規制部を形成する必要がなくなる。
(3)演出表示制御基板56と、スケーラ基板59とを接続した状態においては、演出表示制御基板56の制御基板側接続部56aとフレキシブル基板70の拡幅部とでフェライトコア80を挟持することで、フレキシブル基板70の他の部分にフェライトコア80の移動を規制する規制部を新たに設ける必要がなくなる。すなわち、管理番号部と規制部との両機能を兼用することで、いずれかの機能のみを有する部分を設ける必要がなくなり、フレキシブル基板70の構成を簡素化することができる。
(4)フレキシブル基板70にプリントされる配線パターンHP(信号線S1〜S50)は、剥がれ落ちたり消えたりしてしまうと表示信号の送受信ができなくなってしまうため、フレキシブル基板70から剥がれ落ちたり消えたりしないように、フレキシブル基板70を構成するポリイミドにより覆われるようにした。また、管理番号(基板番号LN,及びメーカ名MN)においても、基板を管理する上で重要であるとともに、不正に改造された基板に交換されたりすることを防止するため、フレキシブル基板70から剥がされたり消えたりしないようにする必要がある。このため、管理番号は、配線パターンHP(信号線S1〜S50)同様に、フレキシブル基板70を構成するポリイミドにより覆われるようにすることで、当該基板70の管理を確実に行えるとともに、当該基板70が交換されているか否かを容易に判断することができる。
(6)フレキシブル基板70において、各接続部70b,70cから拡幅端部71aまでの距離L3,L4を異ならせることで、フェライトコア80に内挿させる場合に第1接続部70bから内挿させることを使用者に容易に認識させることができる。そして、挿入部80aの長さL6と、距離L3との差がなるべく存在しないように構成することで、フェライトコア80にフレキシブル基板70を内挿した状態において、フレキシブル基板70に対するフェライトコア80のあそびが少なくなり、該コア80の矢印Y1方向への移動をより確実に規制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態は、図10に示すように、フレキシブル基板70のいずれかの面に配線パターンを反転させることなくプリントするようにしてもよい。すなわち、フレキシブル基板70には、その同じ面側(表側及び裏側のいずれか)に配線パターンをプリントするようにしてもよい。このように構成されるフレキシブル基板70は、フレキシブル基板70によって接続される両基板56,59の各接続部56a,59aの構成がこれらを接続した状態で接続端子がフレキシブル基板70の同じ面側に位置するように構成(配置)される場合に採用することができる。
・本実施形態において第2接続部70cから拡幅端部71aまでの距離L4は、距離L3よりも長く構成してもよく、距離L3とほぼ同じに構成してもよい。そして、距離L3及び距離L4のうち少なくとも一方が挿入部80aの長さL6よりも大きく構成されていればよい。
・本実施形態においてノイズ除去部材としては、センダストや、パーマロイなどの磁性材料から構成されるものを採用してもよく、これら高透磁率材料などを採用することで磁気などによるノイズを除去(遮断)することができる。また、ノイズ除去部材としては、フェライト、センダスト、及びパーマロイなどの磁性材料を混合したもので構成するようにしてもよい。
・本実施形態において拡幅部71は、フェライトコア80の挿入部80aの幅L5よりも大きければよく、管理番号を付すことができる管理番号部を確保できる大きさや形状であればよい。
・本実施形態において拡幅部71は、第2幅部から第1幅部への切替部としての拡幅端部71aをその幅が徐々に拡幅していく斜状に形成することもできる。
・本実施形態は、管理番号を付さない場合に適用することもでき、この場合に拡幅部71を規制部としての機能のみを有することとなる。
・本実施形態において管理番号は、ポリイミドで覆われていなくてもよくフレキシブル基板70上に単にスタンプを付したり、印刷したりするものであってもよい。
・本実施形態においてフレキシブル基板70により接続される両基板56,59の各接続部56a,59aは、ともにフレキシブル基板70の両接続部70b,70cを挿入するタイプを採用することもでき、任意に変更してもよい。
・本実施形態は、演出表示制御基板56とスケーラ基板59の間にノイズ除去対策を施しつつ、スケーラ基板59と演出表示装置33の間をフレキシブル基板70で接続することで、フェライトコア80によってノイズ除去対策を施すこともできる。この構成によれば、スケーラ基板59から出力される入力信号に対してノイズ対策を施すことにより、演出表示装置33に対するノイズをより確実に除去することができる。また、演出表示装置33に拘らず、例えば、サブ統括制御基板ケース55Kに1つに収容されているサブ統括制御基板55と音声・ランプ制御基板57に対してや、音声・ランプ制御基板57と各種ランプ17〜19,32aに対してや、音声・ランプ制御基板57とスピーカ20,21,25に対してノイズ対策を施すこともできる。このように構成することで、各演出装置の誤作動を防止して、遊技者に不快感を与えることのないパチンコ遊技機10を実現することができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(イ)前記フレキシブル基板の両端部から前記拡幅部の端部までの距離が異なっており、前記フレキシブル基板の両端部から前記拡幅部の端部までの少なくとも一方の距離は、前記挿入部の長さとほぼ同じ長さで形成されていることを特徴とする遊技機。
(ロ)画像を表示させて表示演出を実行する演出表示装置と、前記演出表示装置に画像表示を指示する表示信号を出力する演出制御基板と、前記表示信号を入力し、前記演出表示装置で要求される入力信号形式に変換する変換基板とが一つのケース内に収容されており、前記変換基板と前記演出制御基板とは前記表示信号を伝送可能に配線接続されている遊技機において、前記変換基板と前記演出制御基板とを接続する配線パターンをプリントしたフレキシブル基板と、平板状であってその厚み方向に沿う側面のうち対向する2面のそれぞれに開口部を形成した前記フレキシブル基板を内挿する挿入部を有する磁性材料からなるノイズ除去部材と、を備え、前記フレキシブル基板は、配線パターン幅よりも幅広く、かつ前記ノイズ除去部材の挿入部よりも幅広く形成した第1幅部と、前記配線パターン幅と略同一幅に形成し、かつ前記第1幅部の両側に配置した一対の第2幅部を有し、前記第1幅部は、前記配線パターンの非形成部分を基板管理のための管理番号を付す管理番号部として機能させるとともに、前記第2幅部の幅から前記第1幅部の幅へ切り替わる切替部を前記ノイズ除去部材の配線延設方向への移動を規制する規制部として機能させることを特徴とする遊技機。
HP…配線パターン、S1〜S50…信号線、10…パチンコ遊技機、33…演出表示装置、56…演出表示制御基板、56a…制御基板側接続部、56K…演出表示ユニットケース、56Y…演出表示ユニット、58…演出表示電源基板、59…スケーラ基板、59a…スケーラ側接続部、70…フレキシブル基板、70a…基板本体、70b…第1接続部、70c…第2接端部、71…拡幅部、71a…拡幅端部、80…フェライトコア、80a…挿入部、80b…側面。