JP2020116297A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2020116297A
JP2020116297A JP2019011839A JP2019011839A JP2020116297A JP 2020116297 A JP2020116297 A JP 2020116297A JP 2019011839 A JP2019011839 A JP 2019011839A JP 2019011839 A JP2019011839 A JP 2019011839A JP 2020116297 A JP2020116297 A JP 2020116297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
management unit
slot machine
connector
game
effect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019011839A
Other languages
English (en)
Inventor
道人 薮本
Michito Yabumoto
道人 薮本
幸祐 西山
Kosuke Nishiyama
幸祐 西山
伊藤 一彦
Kazuhiko Ito
一彦 伊藤
孝之 米積
Takayuki Yonezeki
孝之 米積
穂積 森
Hozumi Mori
穂積 森
信也 羽川
Shinya Hagawa
信也 羽川
井上 勉
Tsutomu Inoue
勉 井上
卓 矢野
Taku Yano
卓 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamasa Co Ltd
Original Assignee
Yamasa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamasa Co Ltd filed Critical Yamasa Co Ltd
Priority to JP2019011839A priority Critical patent/JP2020116297A/ja
Publication of JP2020116297A publication Critical patent/JP2020116297A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】メダルレス遊技システムが複数並べて配置されている状況下でも、遊技者は利用すべき管理ユニットを間違うことなく利用することが可能な遊技機を提供する。【解決手段】スロットマシン1は、スロットマシン1の中央からコネクタ(スロットマシン1)にコネクタ(管理ユニット200)が接続されている管理ユニット200側に設置される左上部ランプ部21Lと、スロットマシン1の当該管理ユニット200側と反対側に設置された右上部ランプ部21Rとを備え、ランプ制御手段は、案内演出において、左上部ランプ部21Lを発光させ、右上部ランプ部21Rが発光しないように、制御する。【選択図】図6

Description

本発明は、電子データによる遊技価値の点数を基に遊技を行う遊技機と、前記遊技機に隣接して設置され、当該遊技機と接続されて遊技価値の点数の貸出及び返却をデータ通信で行う管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムに関する。
遊技店の島には、複数のメダル貸機が所定間隔を空けて配置されており、遊技機はメダル貸機間に配置される。遊技機には、特許文献1に記載のように、隣接するメダル貸機から、当該メダル貸機に設けられたノズルを経由して物理的なメダルが貸し出される。遊技者は、ノズルを見れば、遊技機の左側にあるメダル貸機を利用すれば良いのか、遊技機の右側にあるメダル貸機を利用すれば良いのかが直感的に分かる。
特開2018−42912号公報(要約など)
ところで、物理的なメダルを用いずに、電子データによる遊技価値の点数を基に遊技を行う遊技機と、遊技機に隣接して設置され、遊技機と接続されて遊技価値の点数の貸出及び返却に関するデータ通信を行う管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムが提案されている。このようなメダルレス遊技システムでは、物理的なメダルを用いないので、特許文献1のようなメダル貸機から遊技機への物理的なメダルの貸出に用いられていたノズルが必要ではなく、ノズルが設けられなくなることが想定される。このため、遊技店の島に複数のメダルレス遊技システムが配置された状況下では、遊技者は、遊技機の左側にある管理ユニットを利用すれば良いのか、遊技機の右側にある管理ユニットを利用すれば良いのかが、直感的に判断することができなくなる。このため、遊技者は、管理ユニットを間違えてしまい、トラブルが発生する虞がある。
この遊技者による管理ユニットの間違えを防ぐために、隣り合うメダルレス遊技システム間に間隔を設けることが考えられる。しかしながら、この場合には、一つの島に配置可能なメダルレス遊技システムの数が減少してしまうという問題が生じる。
また、複数のメダルレス遊技システムを並べる際に、各メダルレス遊技システムを斜めに設置することも考えられる。しかしながら、この場合には、島設備を改装しなければならないという問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電子データによる遊技価値の点数を基に遊技を行う遊技機と、前記遊技機に隣接して設置され、当該遊技機と接続されて遊技価値の点数の貸出及び返却に関するデータ通信を行う管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムにおいて、一つの島に配置可能なメダルレス遊技システムの数の減少を招かず、かつ、島設備の改装も必要とせずに、遊技者による管理ユニットの間違えの発生を防止することが可能なメダルレス遊技システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる遊技機は、電子データによる遊技価値の点数を基に遊技を行う遊技機と、前記遊技機に隣接して設置され、当該遊技機と接続されて遊技価値の点数の貸出及び返却に関するデータ通信を行う管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムにおける前記遊技機において、前記遊技機は、当該遊技機が前記管理ユニットと前記データ通信を行うために、前記管理ユニットが備える管理ユニット側接続端子に接続される遊技機側接続端子を備え、前記遊技機には、遊技中に行われる第1演出と、遊技中以外に行われる第2演出とが用意されており、前記遊技機は、前記第2演出の際に、所定の条件が成立した場合に、遊技者が当該遊技機とともに利用すべき前記管理ユニットの方向を示す案内演出を行うことを特徴としている。
この構成によれば、遊技機は、遊技中以外に行われる第2演出の際に、所定の条件が成立した場合に、遊技者が利用すべき管理ユニットの方向を示す案内演出が行われる。このため、遊技が邪魔されることのない第2演出の際に所定の条件の成立により行われる案内演出により、隣り合うメダルレス遊技システム間に間隔を設けることなく、かつ、島設備を改装することもなく、遊技者による管理ユニットの間違えの発生を防止することが可能になる。
また、前記遊技機は、当該遊技機を前方から見て、前記遊技機の中央から前記遊技機側接続端子に前記管理ユニット側接続端子が接続される前記管理ユニット側に設置される第1発光装置と、前記遊技機の中央から当該管理ユニットの反対側に設置される第2発光装置とをさらに備え、前記案内演出は、前記第1発光装置及び前記第2発光装置のうちの前記第1発光装置だけを発光させることにより行われるようにしてもよい。
この構成によれば、案内演出では第1発光装置及び第2発光装置のうちの遊技機側接続端子に管理ユニット側接続端子が接続されている管理ユニット側の第1発光装置だけが発光する。このため、遊技者は、利用すべき管理ユニットがどの管理ユニットであるかを感覚的に分かることができる。
また、前記遊技機は、表示装置をさらに備え、前記案内演出は、前記表示装置の表示画面のうちの、前記遊技機側接続端子に前記管理ユニット側接続端子が接続される前記管理ユニット側の部分を用いて行われるようにしてもよい。
この構成によれば、案内演出では表示装置の表示画面のうちの遊技機側接続端子に管理ユニット側接続端子が接続されている管理ユニット側の部分が用いられる。このため、遊技者は、利用すべき管理ユニットがどの管理ユニットであるかを感覚的に分かることができる。また、表示画面の表示内容を例えば文字や記号などで利用すべき管理ユニットを指し示すようなものにすれば、遊技者は、利用すべき管理ユニットを感覚に頼らずに分かることができる。
また、前記案内演出と、遊技量に係る注意喚起を促すための注意喚起演出とが前記表示装置の表示画面を用いて同時に表示される場合には、前記注意喚起演出は、前記表示装置の表示画面のうちの、前記案内演出に用いられる部分に対して、前記遊技機側接続端子に前記管理ユニット側接続端子が接続される前記管理ユニットと反対の部分を用いて行われるようにしてもよい。
この構成によれば、表示装置の表示画面で、案内演出が行われる部分と注意喚起演出が行われる部分とを分けることにより、遊技者に案内演出と注意喚起演出それぞれに注意を向けさせることができる。また、案内演出が注意喚起演出よりも遊技機側接続端子に管理ユニット側接続端子が接続されている管理ユニット側で行われるため、案内演出の効果を高めることができる。
また、遊技量に係る注意喚起を促すための注意喚起演出は、前記第2演出の際に、前記案内演出と異なる期間に行われるようにしてもよい。
この構成によれば、表示装置の表示画面に、案内演出が表示される期間と注意喚起演出が表示される期間とを分けることにより、遊技者に案内演出と注意喚起演出それぞれに注意を向けさせることができる。
また、前記管理ユニットは認証媒体が挿入されるとともに前記認証媒体を排出するための認証媒体挿入・排出口を備えており、前記遊技機は、前記第2演出の際に、前記所定の条件が成立しない場合には、前記案内演出を行わず、前記所定の条件は、前記認証媒体挿入・排出口から前記認証媒体が挿入されている状態において、前記遊技機により記憶されている電子データに基づく遊技価値の点数が、前記遊技機の1遊技に使用可能な遊技価値の点数未満であるようにしてもよい。
この構成によれば、認証媒体挿入・排出口から認証媒体が挿入されている状態において、遊技機により記憶されている電子データに基づく遊技価値の点数が、遊技機の1遊技に使用可能な遊技価値の点数未満である場合に行われる案内演出により、遊技者は、管理ユニットから遊技機に遊技価値の点数を貸し出すのによいタイミングで、利用すべき管理ユニットを用いて貸出操作を行うことができる。また、遊技機により記憶されている電子データに基づく遊技価値の点数が、遊技機の1遊技に使用可能な遊技価値の点数以上であれば案内演出が行われないので、不必要な案内演出により遊技者に不快感を与えることもない。
(a)は第1実施形態にかかるメダルレス遊技システムが複数配置された島を前方から見た概観図であり、(b)は(a)の島を上から見た概観図である。 図1(a),(b)に示すスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムの正面図である。 図2のスロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 図3のメイン制御基板、サブ制御基板および払出制御基板の機能を示す機能ブロック図である。 図2のスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システム及びホールコンピュータを含むシステム全体を示すブロック図である。 図2のスロットマシンにより行われる案内演出の一例を説明するための説明図である。 第2実施形態で行われる案内演出の一例を説明するための説明図である。 第2実施形態の変形例で行われる案内演出とのめり込み防止演出の一例を説明するための説明図である。 第3実施形態で行われる案内演出の一例を説明するための説明図である。 (a)は、第4実施形態にかかるスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムの正面図であり、(b)は案内演出の一例を説明するための説明図である。 第5実施形態にかかるスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムの正面図である。 第6実施形態にかかるスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムの正面図である。 (a)は第7実施形態にかかるメダルレス遊技システムが複数配置された島を前方から見た概観図であり、(b)は(a)の島を上から見た概観図である。 図13(a),(b)に示すスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムの正面図である。 (a)は第7実施形態の変形例1にかかるメダルレス遊技システムが複数配置された島を前方から見た概観図であり、(b)は(a)の島を上から見た概観図である。 図15(a),(b)に示すスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムの正面図である。 (a)は第7実施形態の変形例2にかかるメダルレス遊技システムが複数配置された島を前方から見た概観図であり、(b)は(a)の島を上から見た概観図である。 図17(a),(b)に示すスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムの正面図である。 (a)は第8実施形態にかかるメダルレス遊技システムが複数配置された島を前方から見た概観図であり、(b)は(a)の島を上から見た概観図である。 図19(a),(b)に示すスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムの正面図である。 第9実施形態にかかるスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムの一の状態での正面図である。 図21のスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムの他の状態での正面図である。 第10実施形態にかかるスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムの正面図である。 第11実施形態にかかるスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムの正面図である。 第12実施形態にかかるスロットマシンと管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムの正面図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。第1実施形態や後述する各実施形態、各変形例における遊技システムは、物理的な遊技メダルを用いずに電子データによる遊技価値を用いて遊技を行うメダルレス遊技システムである。なお、本件明細書では、記載の容易化のため、遊技メダルの代わりに遊技に用いる電子データによる遊技価値を、適宜、「疑似メダル」と記載し、電子データによる遊技価値の点数を、適宜、「疑似メダルの枚数」と記載する。
(遊技店の島の概観)
まず、遊技店の島について図1を参照して説明する。
遊技店の島では、図1(a),(b)に示すように、メダルレス遊技システムSが一列に間隔を空けずに複数(図1(a),(b)では5台)並べて配置されており、各メダルレス遊技システムSはスロットマシン1と管理ユニット200とを備える。また、図1(b)に示すように、各メダルレス遊技システムSはまっすぐに並べられている。図1(a),(b)の各メダルレス遊技システムSでは、メダルレス遊技システムSを前方から見た場合、左側に管理ユニット200があり、右側にスロットマシン1があるように配置されている。なお、メダルレス遊技システムSが本発明の「メダルレス遊技システム」に相当し、スロットマシン1が本発明の「遊技機」に相当し、管理ユニット200が本発明の「管理ユニット」に相当する。
(メダルレス遊技システム)
まず、図1(a),(b)に示すメダルレス遊技システムSについて図2および図5を参照して説明する。なお、複数のメダルレス遊技システムS(図1(a),(b)では5台のメダルレス遊技システムS)は同じ構成及び動作を行うものであり、ここでは、一つのメダルレス遊技システムSを取り上げて説明する。
図2及び図5に示すように、メダルレス遊技システムSは、疑似メダルの枚数を基に遊技を行うスロットマシン1と、スロットマシン1に隣接して設置され、当該スロットマシン1と接続されて疑似メダルの枚数の貸出及び返却に関するデータ通信を行う管理ユニット200とで構成されている。また、スロットマシン1は図5に示すようにホールコンピュータHPと接続されてホールコンピュータHPとの間でデータ通信を行う。
遊技者がスロットマシン1で遊技を実際に行うことができるのは、管理ユニット200が備えるカード挿入排出装置220(図5参照)の挿入/排出口220a(図2参照)から所定の情報(例えば、遊技者のIDデータや、遊技者が所持する現金残高に関する残高データ、スロットマシン1に貸出可能な遊技者が所持する疑似メダルの枚数(以下、適宜、「貸出可能枚数」と記載する。)を示す枚数データ(以下、適宜、「貸出可能枚数データ」と記載する。)等)が書き込まれたメダルカードが挿入されて管理ユニット200にメダルカードが収納されている場合である。このため、遊技者がスロットマシン1で遊技を行う場合には、遊技者は、メダルカードをカード挿入排出装置220の挿入/排出口220aに挿入し、挿入したメダルカードに現金残高や疑似メダルの枚数が残っていなければ、管理ユニット200が備える現金投入装置225(図5参照)の現金投入口225a(図2参照)に紙幣等の現金を投入することになる。
なお、挿入/排出口220aが本発明の「認証媒体挿入・排出口」に相当し、メダルカードが本発明の「認証媒体」に相当する。
スロットマシン1では、疑似メダルの枚数が管理ユニット200から枚数データの形式で払出制御基板83に送られ、払出制御基板83による枚数データ管理により、遊技が実行される。
また、メダルレス遊技システムSにおいて、現金残高に関する残高データ及び貸出可能枚数を示す貸出可能枚数データが管理ユニット200の貸出制御基板240のメモリ407に記憶される。また、スロットマシン1での遊技に使用可能な遊技者が所持する疑似メダルの枚数(以下、適宜、「使用可能枚数」と記載する。)を示す枚数データ(以下、適宜、「使用可能枚数データ」と記載する。)がスロットマシン1の払出制御基板83のメモリ85に記憶される。
そして、離席スイッチ230cが操作されてメダルカードを排出している状態以外の状態で、カード挿入排出装置220の挿入/排出口220aにメダルカードが挿入されて管理ユニット200に収納された場合、当該メダルカードに記憶されているIDデータ、残高データ及び貸出可能枚数データが、当該メダルカードに記憶された状態で、管理ユニット200の貸出制御基板240のメモリ407にコピーされる。
また、現金投入装置225の現金投入口225aに紙幣等の現金が投入された場合、管理ユニット200に収納されたメダルカードに記憶されている残高データが投入された紙幣等の現金の金額分加算された残高データに書き換えられる。そして、書き換え後の残高データが、当該メダルカードに記憶された状態で、メモリ407にコピーされる。
そして、管理ユニット200の貸出スイッチ230aに対する操作により、管理ユニット200からスロットマシン1に例えば所定の貸出枚数分の疑似メダルの貸出が行われる。この貸出では、管理ユニット200に収納されたメダルカードに記憶されている残高データまたは貸出可能枚数データが、スロットマシン1に貸し出す貸出枚数に相当する金額分減算された残高データまたはスロットマシン1に貸し出す貸出枚数分減算された貸出可能枚数データに書き換えられる。そして、書き換え後の残高データ又は貸出可能枚数データが、当該メダルカードに記憶された状態で、管理ユニット200の貸出制御基板240のメモリ407にコピーされる。また、スロットマシン1のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データが、管理ユニット200から貸し出される貸出枚数分加算された使用可能枚数データに書き換えられる。
また、管理ユニット200の返却スイッチ230bに対する操作により、スロットマシン1から管理ユニット200に、スロットマシン1のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データにより示される枚数分の疑似メダル(メモリ85に記憶されている疑似メダルの全て)の返却が行われる。この返却では、スロットマシン1のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データが、枚数「0」を示す使用可能枚数データに書き換えられる。また、管理ユニット200に収納されたメダルカードに記憶されている貸出可能枚数データは、返却枚数分加算された貸出可能枚数データに書き換えられる。書き換え後、メダルカードがカード挿入排出装置220の挿入/排出口220aから排出される。そして、メモリ407に記憶されているIDデータ、残高データ及び貸出可能枚数データが消去される。
また、スロットマシン1のベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8に対する操作により、ベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8に応じた所定の賭け枚数分の疑似メダルの賭けが行われる。この賭けでは、スロットマシン1のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データが、所定の賭け枚数分減算された使用可能枚数データに書き換えられる。
また、疑似メダルの払出のある役の入賞により、スロットマシン1から遊技者に対して入賞した役に応じた所定の払出枚数の疑似メダルの払出が行われる。この払出では、スロットマシン1のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データが、所定の払出枚数分加算された使用可能枚数データに書き換えられる。
また、管理ユニット200の離席スイッチ230cに対する操作により、収納しているメダルカードに書き込まれたIDデータが管理ユニット200のメモリ407に記憶された状態で、メダルカードが挿入/排出口220aから排出することができる。そして、離席スイッチ230cに対する操作によりメダルカードが排出された後に、挿入/排出口220aからメダルカードが挿入された場合には、メダルカードに書き込まれたIDデータとメモリ407に記憶されているIDデータとが照合されて、一致する場合には挿入されたメダルカードが収納されて遊技が再開可能となる。一致しない場合には挿入されたメダルカードは収納されずに挿入/排出口220aから排出される。
また、各種遊技情報がメイン制御基板63からI/F基板91を介してホールコンピュータHPに送信される。各種遊技情報は、例えば、前面パネル2の開放状態、疑似メダルの投入枚数に関する情報、疑似メダルの払出枚数に関する情報、エラー発生情報、設定変更中である旨の情報、設定確認状態である旨の情報、ボーナス状態中である旨の情報、入賞・再遊技役・ボーナス役に入賞した旨の情報、各回転リール6L,6M,6Rが停止した旨の情報などである。
また、スロットマシン1と管理ユニット200とは、スロットマシン1に設けられ、I/F基板90に接続されたコネクタC1と、管理ユニット200に設けられ、I/F基板250に接続されたコネクタC2とが接続される。このときコネクタC1に含まれる接続端子とコネクタC2に含まれる接続端子とが接続されることにより、スロットマシン1と管理ユニット200との間での疑似メダルの枚数の貸出や返却などのデータ通信を行うことが可能になる。これにより、払出制御基板83と、管理ユニット200との間で、I/F基板90、コネクタC1、コネクタC2、I/F基板250を介して双方向で情報のやり取りが行われるようになる。なお、コネクタC1に含まれる接続端子が本発明の「遊技機側接続端子」に相当し、コネクタC2に含まれる接続端子が本発明の「管理ユニット側接続端子」に相当する。
以下では、スロットマシン1と管理ユニット200について詳細に説明する。
(管理ユニット)
図5に示すように、管理ユニット200は、ユニット情報表示装置210、カード挿入排出装置220、現金投入装置225、貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230c、貸出制御基板240、I/F基板250、及び、コネクタC2を備えている。
図2に示すように、ユニット情報表示装置210の表示部210a、カード挿入排出装置220の挿入/排出口220a、現金投入装置225の現金投入口225a、貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cは、管理ユニット200の筐体の前面に配置されている。また、図2に示すように、コネクタC2は、管理ユニット200の筐体の右側面に配置されており、上述したように接続端子を有している。
ユニット情報表示装置210は、メモリ407に記憶されている残高データや貸出可能枚数データなどを表示する。ユニット情報表示装置210は、例えば、複数の7セグメントLEDにより構成されたり、液晶表示器や有機EL表示器等により構成されたりする。
カード挿入排出装置220は、挿入/排出口220aからメダルカードが挿入されると、当該メダルカードを収納するとともに、返却スイッチ230bが操作されると、収納しているメダルカードを挿入/排出口220aから排出する。また、カード挿入排出装置220は、離席スイッチ230cが操作されると、収納しているメダルカードに書き込まれたIDデータをメモリ407に記憶した状態で、当該メダルカードを挿入/排出口220aから排出する。また、カード挿入排出装置220は、離席スイッチ230cの操作によりメダルカードが排出された後に、挿入/排出口220aからメダルカードが挿入されると、メダルカードに書き込まれたIDデータとメモリ407に記憶されているIDデータとを照合し、一致する場合には挿入されたメダルカードを収納して遊技が再開可能となる。一致しない場合には挿入されたメダルカードを収納せずに挿入/排出口220aから排出する。
なお、電源投入後初めてメダルカードが挿入/排出口220aに挿入されて管理ユニット200に収納されるまでの状態、及び、返却スイッチ230bが操作されてメダルカードが挿入/排出口220aから排出されてから新たにメダルカードが挿入/排出口220aに挿入されて管理ユニット200に収納されるまでの状態を、以下では、適宜、「メダルカード挿入待ち状態」と記載する。
また、離席スイッチ230cの操作によりメダルカードが排出されてから排出されたメダルカード(メモリ407に記憶されているIDデータとIDデータが一致するメダルカード)が挿入/排出口220aに挿入されて管理ユニット200に収納されるまでの状態を、以下では、適宜、「離席状態」と記載する。
また、メダルカードが挿入/排出口220aに挿入されて管理ユニット200に収納されてからメダルカードが挿入/排出口220aから排出されるまでの状態(上記のメダルカード挿入待ち状態でも、離席状態でもない状態)を、以下では、適宜、「カード挿入状態」と記載する。
現金投入装置225は、カード挿入状態において、現金投入口225aから紙幣等の現金が投入されると、当該紙幣等の現金を収納する。ただし、カード挿入状態以外では、現金投入口225aに紙幣等の現金が投入されたとしても、現金投入装置225は、投入された紙幣等の現金を受け付けずに現金投入口225aから排出する。
また、貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cの操作が有効になるのはカード挿入状態だけであり、それ以外の状態では貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cの操作は無効であるとして受け付けない。
貸出制御基板240には、図5に示すように、管理ユニット200全体の制御を行う貸出CPU400が実装されており、貸出CPU400はメモリ407を有するとともに、受付手段401、貸出手段402、返却手段403、及び、送受信手段404として機能する。
(4−1)メモリ407
メモリ407は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、各種プログラムなどを記憶するROM部とを備えている。メモリ407のRAM部は、例えば、管理ユニット200に収納されたメダルカードに記憶されているIDデータ、残高データ及び貸出可能枚数データなどを保持する。
(4−2)受付手段401
受付手段401は、メダルカードがカード挿入排出装置220の挿入/排出口220aに挿入されて管理ユニット200に収納されると、当該メダルカードに記憶されているIDデータ、残高データ及び貸出可能枚数データを、当該メダルカードに記憶した状態で、メモリ407にコピーする。
また、受付手段401は、現金が現金投入装置225の現金投入口225aに投入されると、管理ユニット200に収容されたメダルカードに記憶されている残高データを、投入された金額分加算した残高データに書き換える。そして、受付手段401は、書き換え後の残高データを、メダルカードに記憶された状態で、メモリ407にコピーする。
(4−3)貸出手段402
貸出スイッチ230aが操作されると、スロットマシン1へ当該スロットマシン1に貸し出す貸出枚数分の枚数データに基づく信号が送受信手段404によって送信される。そして、この信号に対するスロットマシン1からのACK信号が送受信手段404によって受信される。貸出手段402は、送受信手段404によりACK信号が受信されると、管理ユニット200に収容されたメダルカードに記憶されている残高データまたは貸出可能枚数データを、スロットマシン1に貸し出した貸出枚数に相当する金額分減算した残高データまたはスロットマシン1に貸し出した貸出枚数分減算した貸出可能枚数データに書き換える。そして、貸出手段402は、この書き換え後の残高データ又は貸出可能枚数データを、メダルカードに記憶された状態で、メモリ407にコピーする。
なお、この実施形態では、スロットマシン1からのACK信号が受信されると、メダルカードやメモリ407の記憶内容が更新されるとしているが、これに限定されず、例えば、次のようにしてもよい。送受信手段404がスロットマシン1に貸し出す貸出枚数分の枚数データに基づく信号を当該スロットマシン1に送信するのと並行してメダルカードやメモリ407の記憶内容が更新されるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、メダルカードに記憶されている貸出可能枚数データに基づく疑似メダルの貸出では、貸出スイッチ230aの操作ごとに、通常、所定の貸出枚数分の疑似メダルを貸し出すようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、次のようなものであってもよい。貸出スイッチ230aが操作されると、一度にメダルカードに記憶されている疑似メダルの全てを貸し出すようにしてもよい。また、貸出スイッチ230aの短押しで所定の第1貸出枚数(例えば、遊技1回分の3枚)の貸出、長押しで所定の第2貸出枚数(例えば、50枚)の貸出としてもよい。また、貸出スイッチ230aの短押しで所定の第1貸出枚数(例えば、遊技1回分の3枚)の貸出、長押しでメダルカードに記憶されている疑似メダルの枚数の全部の貸出としてもよい。
(4−4)返却手段403
返却スイッチ230bが操作されると、返却スイッチ230bが操作されたことを特定可能な情報に基づく信号が送受信手段404によってスロットマシン1に送信され、これに対する応答としてスロットマシン1から返却枚数分の枚数データに基づく信号が送受信手段404によって受信される。返却手段403は、この信号が受信されると、管理ユニット200に収納されたメダルカードに記憶されている貸出可能枚数データを、返却枚数(枚数が「0」枚の場合もある)分加算した貸出可能枚数データに書き換える。書き換え後、返却手段403は、当該メダルカードをカード挿入排出装置220の挿入/排出口220aから排出するための制御を行うとともに、メモリ407に記憶されているIDデータ、残高データ及び貸出可能枚数データを消去する。なお、送受信手段404によってスロットマシン1から返却枚数分の枚数データに基づく信号が受信されると、送受信手段404によってこの信号に対するACK信号が当該スロットマシン1に送信される。
(4−5)送受信手段404
送受信手段404は、払出制御基板83からの各種情報に基づく信号を受信するとともに、払出制御基板83に各種情報に基づく信号を送信するものである。払出制御基板83から受信する情報としては、疑似メダルの返却枚数や、エラーなどに関する情報である。また、払出制御基板83に送信する情報としては、疑似メダルの貸出枚数や、各スイッチ230a〜230cの操作状態、メダルカードの収納の有無などに関する情報である。例えば、メダルカードの収納の有無に関する情報(以下では、「カード収納有無情報」と記載する。)は一定周期で送信される。
(スロットマシン)
続いて、スロットマシン1の構成の概略について、図2を参照して説明する。
本実施形態におけるスロットマシン1では、ベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8の操作により、遊技を開始させるための所定条件を成立させるために疑似メダルの投入が行われる。また、疑似メダルの投入により所定枚数分の賭け数が設定されて所定条件が成立したことを条件として、遊技者によりスタートスイッチ9が操作されると、各々複数個の図柄が配列された複数の回転リール6L,6M,6Rが回転を開始する。また、各ストップスイッチ10L,10M,10Rの操作により各回転リール6L,6M,6Rが停止する。このときの停止図柄表示結果が所定の入賞態様であれば、予め定められた所定の払出枚数分の疑似メダルの払出が行われることにより1回の遊技が終了する。ここで、疑似メダルの投入とは、払出制御基板83のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データを、当該遊技の賭け数に応じたメダル枚数が減算された使用可能枚数データに書き換えることをいう。また、疑似メダルの払出とは、当該遊技で入賞した場合に、払出制御基板83のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データを、入賞役に応じて設定されたメダル枚数が加算された使用可能枚数データに書き換えることをいう。
なお、疑似メダルの投入が行われ、使用可能枚数データが減算された場合であってもスタートスイッチ9の操作が行われるまでは、設定された賭け数を変更することができ、これに応じて賭け数が適宜更新され、スタートスイッチ9を操作すると賭け数として設定された分が遊技に供されることとなる。例えば、規定枚数として「3」または「1」が設定されている遊技状態において賭け数を設定する場合、最大ベットスイッチ8を操作することで賭け数として「3」が設定されるとともに、使用可能枚数データからは「3」が減算される。その後、賭け数を「1」に変更する場合、ベットスイッチ7を操作することで賭け数として「1」が設定されるとともに、使用可能枚数データには「2」が戻る(加算される)こととなる。
スロットマシン1は、例えば、図2に示すように構成されている。すなわち、このスロットマシン1では、前面が開放された箱型の筐体の前面が前面パネル2により開閉自在に閉塞されている。この筐体の左側面にはコネクタC1が配置されており、コネクタC1は、接続端子を有し、管理ユニット200の筐体の右側面に設けられたコネクタC2と接続されるものである。スロットマシン1及び管理ユニット200が遊技店の島に設置された状態では、コネクタC1の接続端子とコネクタC2の接続端子とが接続されて、スロットマシン1と管理ユニット200との間で疑似メダルの貸出や返却などに関するデータ通信が可能になる。なお、スロットマシン1のコネクタC1と管理ユニット200のコネクタC2とが接続された状態では、セキュリティ上、スロットマシン1と管理ユニット200とはぴったりくっついており、どの方向からもコネクタC1とコネクタC2とが視認しづらくなっている。このため、遊技者は、コネクタC1,C2を見て、スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200が、左側の管理ユニット200なのか、右側の管理ユニット200なのかを判断できない。
この前面パネル2のほぼ中央高さの位置に操作板3が配設されると共に、この操作板3の上方に正面板4が配設されている。そして、この正面板4には横長矩形の表示窓5が設けられている。また、表示窓5の内側には、複数種類の図柄を予め定められた順序で可変表示する左・中・右回転リール6L,6M,6Rが配置されている。
左・中・右回転リール6L,6M,6Rそれぞれの周面には、所定の個数の図柄が所定の配列で設けられている。また、左・中・右回転リール6L,6M,6Rそれぞれの周面に設けられた複数の図柄には、種類が異なる複数種類の図柄が含まれている。なお、各回転リール6L,6M,6Rは、複数種類の図柄が印刷されたリールテープが回転リールの周面に貼り付けられて形成されている。また、各回転リール6L,6M,6Rが回転すると、各回転リール6L,6M,6Rそれぞれの周面に設けられた複数種類の図柄が所定の順序でそれぞれ表示窓5に変動表示される。また、各回転リール6L,6M,6Rの回転が停止すると、各回転リール6L,6M,6Rのそれぞれについて、表示窓5の上段、中段および下段のそれぞれに1個ずつの合計3個の図柄が表示されるように設定されている。すなわち、全ての回転リール6L,6M,6Rが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示窓5に停止表示される。
また、各回転リール6L,6M,6Rをそれぞれ独立して回転駆動できるように、各回転リール6L,6M,6Rには、それぞれステッピングモータにより構成される左、中、右リールモータ27L,27M,27R(図3参照)が連結されている。また、各回転リール6L,6M,6Rを支持する支持枠体が筐体内の後壁に固定されて設けられており、各回転リール6L,6M,6Rは支持枠体に支持されて筐体内に配設されている。
また、操作板3には、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、レバー状のスタートスイッチ9、左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rが設けられている。ベットスイッチ7は、遊技者が後述する払出制御基板83のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データから1枚分ずつの疑似メダルの投入を指示する操作を行うためのものである。最大ベットスイッチ8は、遊技者が払出制御基板83のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データから1ゲーム(遊技)あたりの最大投入枚数(規定枚数:3枚に設定されている)の疑似メダルの投入を指示する操作を行うためのものである。
スタートスイッチ9は、遊技者が各回転リール6L,6M,6Rを回転させて各図柄の可変表示を開始させる操作を行うためのものである。左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rは、遊技者が左・中・右回転リール6L,6M,6Rの回転をそれぞれ停止させて各図柄の可変表示を停止させる操作を行うためのものである。なお、スタートスイッチ9は、払出制御基板83のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データから所定枚数が減算された使用可能枚数データへの書き換え(所定枚数分の疑似メダルの投入)が行われた後、有効化されるように設定されている。また、左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rは、スタートスイッチ9の操作により回転開始した各回転リール6L,6M,6Rが所定の加速期間が経過して定速回転するようになった後に有効化されるように設定されている。
本実施の形態では、1ゲーム(1回の遊技)に必要な賭け数(所定枚数)は、1枚、2枚、3枚の3種類が設定されている。また、各回転リール6L,6M,6Rそれぞれにより複数種類の図柄を可変表示する可変表示列が形成されており、各ストップスイッチ10L,10M,10Rは、各回転リール6L,6M,6Rのそれぞれに対応して設けられている。
また、正面板4の上方のほぼ中央には、動画などを表示して遊技者に当選や入賞などを告知したり、各ストップスイッチ10L,10M,10Rの操作態様を報知するなどの演出を行ったりするための液晶表示器14が設けられている。
また、正面板4の上方の左右には、音楽や音声などによる演出を行うための上部スピーカ15L,15Rが設けられている。また、操作板3の下方には、装飾画などが表示された下部パネル18が設けられ、この下部パネル18の左右には、音楽や音声などによる演出を行うための下部スピーカ16L,16Rが設けられている。
また、前面パネル2の上側の周縁部分に左・中・右上部ランプ部21L,21M,21Rが設けられ、前面パネル2の下部パネル18の左右に左・右下部ランプ部22L,22Rが設けられている。左・中・右上部ランプ部21L,21M,21Rは一体として形成されている。各ランプ部21L,21M,21R,22L,22Rそれぞれは、発光ダイオードや有機EL等の発光素子、一般的な電球などの発光手段を備え、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行う。
また、表示窓5の右下方には、遊技者が所有する疑似メダルの枚数を表示するための所持メダル表示器26が配設されている。この所持メダル表示器26は、例えば、5個の7セグメントLEDで構成され、5桁の疑似メダルの所持枚数が表示可能になっている。
また、所持メダル表示器26の隣には、払出制御基板83に関連するエラー表示を行うための3つのエラー表示ランプ30a,30b,30cが配設されている。
また、表示窓5の左下方には、疑似メダルの払出枚数を表示する払出表示器46が配設されている。この払出表示器46は、例えば、2個の7セグメントLEDで構成され、2桁の疑似メダルの払出枚数が表示可能になっている。
(スロットマシンの電気的な構成の概略)
スロットマシン1の電気的な構成の概略について、図2も参照しつつ図3を参照して説明する。図3はスロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。
左・中・右位置センサ55L,55M,55Rは、左・中・右回転リール6L,6M,6Rの回転位置をそれぞれ検出するためのもので、例えば左・中・右回転リール6L,6M,6Rにそれぞれ設けられた突起部を検出するフォトインタラプタからなり、左・中・右回転リール6L,6M,6Rが回転すると、一周ごとに突起部を検出してその検出信号をメイン制御基板63に出力する。このスロットマシン1では、例えば左・中・右位置センサ55L,55M,55Rが上記突起部を検出したときに、各回転リール6L,6M,6Rそれぞれに設定された0〜20番の図柄のコマ番号のうち、それぞれコマ番号20番の図柄が表示窓5の中段に位置するように構成されている。
変更処理開始スイッチ56は、操作ボックス49のキーシリンダの内部に設けられており、設定変更キー(図示省略)をキーシリンダに挿入して回転することによりON、OFFが切り換えられる。リセットスイッチ52は、操作ボックス49内に設けられ、設定変更中は1回押す度に1つ上位の設定値に仮設定される。電源スイッチ50は、電源のON、OFFを切り換えるものであり、操作ボックス49内に設けられている。
また、このスロットマシン1では、遊技の進行に関する制御を行うメインCPU61が実装されたメイン制御基板63と、メイン制御基板63から送信された情報に基づき遊技の進行に合わせた演出の制御を行うサブCPU71が実装されたサブ制御基板73と、遊技者が所持する疑似メダルの枚数を管理する払出CPU81が実装された払出制御基板83と、図5に示すように、外部機器と通信を行うためのI/F基板90,91が別々に設けられている。メイン制御基板63からサブ制御基板73に対して各種の遊技情報が一方向で送信される。また、メイン制御基板63と払出制御基板83とは各種の情報が双方向で送信される。
メイン制御基板63のRAM65はスロットマシン1の遊技状態などの遊技に関するデータを一時的に記憶するものであり、各種のデータを格納するための各種の記憶領域が形成されている。
また、メイン制御基板63のROM67は予め設定されたデータ(図4の役抽選テーブル671など)や遊技機用プログラム(スロットマシン1用のプログラム)を記憶するものである。
また、メイン制御基板63のメインCPU61は、タイマ割込などの割込機能を有し、ROM67に記憶された遊技機用プログラムを実行することにより、遊技の進行に関する処理を行う。また、メインCPU61は、抽選手段102(図4参照)による役抽選結果に関する情報、各ストップスイッチ10L,10M,10R、スタートスイッチ9等の遊技者により操作される操作器具の操作に関する情報などの種々の遊技情報をコマンド形式でサブ制御基板73(サブCPU71)に送信する。
また、サブ制御基板73のメモリ75は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、演出用の各種プログラムなどを記憶するROM部とを備えている。また、サブ制御基板73のサブCPU71は、タイマ割込などの割込機能を有し、サブCPU71は、メインCPU61から送信されるスロットマシン1に関する各種の遊技情報に基づいてメモリ75に格納されたプログラムを実行することで、遊技者に対する遊技に関連する演出の内容を決定する。また、サブ制御基板73のサブCPU71は、決定された演出の内容に基づいて、サブ制御基板73が有するI/Oポートを介して、液晶表示器14やスピーカ15L,15R,16L,16R、左・中・右上部ランプ部21L,21M,21R、左・右下部ランプ部22L,22Rなどの演出機器の制御を行う。
また、払出制御基板83のメモリ85は、使用可能枚数データなどの各種データを一時的に記憶するRAM部と、各種プログラムなどを記憶するROM部とを備えている。また、払出制御基板83の払出CPU81は、タイマ割込などの割込機能を有し、遊技者が所持する疑似メダルの枚数を、メモリ85に記憶される使用可能枚数データを用いて管理したり、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データに応じた疑似メダルの枚数を所持メダル表示器26に表示したりするなどの各種制御を行う。
メイン制御基板63、サブ制御基板73、払出制御基板83、I/F基板90,91それぞれは、外部から容易にアクセスできないように、カシメ機構を有する個別の基板ケース内に封印されている。不正行為を防止するための各基板の接続方法としては、それぞれに実装されたコネクタにより、直接基板間接続(BtoB接続)する方法、物理的アクセスの他に、電磁波ノイズの影響を抑えるワイヤカバーで被覆された信号線を用いて接続する方法、信号線を遊技者から視認し難い場所から引き回す方法、基板間の通信信号を暗号化する方法、各基板に設けたID情報を、定期的またはエラー発生時にやり取りする方法などがある。なお、基板それぞれに実装されたコネクタにより両基板を接続する場合は、基板の視認性が低下する積層接続ではなく、横並びに接続し、接続箇所を含めた基板ユニットとしてカバーすることでアクセスを困難にするとよい。
(払出制御基板)
払出制御基板83の機能について図4を参照して説明する。なお、図4の払出制御基板83内の各手段は図3の払出制御基板83に実装された払出CPU81により実現される機能である。
(1)受信手段300
受信手段300は、メイン制御基板63から送信される、疑似メダルの投入の指示や、入賞役にかかる疑似メダルの払出枚数に関する情報などの各種情報に基づく信号を受信するとともに、管理ユニット200から送信される疑似メダルの貸出枚数に関する情報やスイッチ230a,230b,230cに関する情報、カード収納有無情報などの各種情報に基づく信号を受信する。受信手段300は、メイン制御基板63から送信される情報に基づく信号や、管理ユニット200から送信される情報に基づく信号を受信すると、情報の種類に応じて払出制御基板83が備える各機能に通知を行う。なお、受信手段300については、メイン制御基板63からの信号を受信する手段と、管理ユニット200からの信号を受信する受信手段とが別々の手段であってもよい。
(2)所持メダル管理手段301
所持メダル管理手段301は、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データの管理を行う。
管理ユニット200の貸出スイッチ230aが操作されると、管理ユニット200からスロットマシン1に当該スロットマシン1に貸し出される貸出枚数分の枚数データに基づく信号が送信され、この信号が受信手段300により受信される。この信号が受信手段300により受信されると、所持メダル管理手段301は、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データを、スロットマシン1に貸し出される貸出枚数分加算した使用可能枚数データに書き換える。なお、受信手段300によって管理ユニット200から貸出枚数分の枚数データに基づく信号が受信されると、送信手段304によってこの信号に対するACK信号が当該管理ユニット200に送信される。
また、ベットスイッチ7や最大ベットスイッチ8が操作されると、メイン制御基板63から払出制御基板83にその旨を特定可能な情報に基づく信号が送信され、この信号が受信手段300により受信される。この信号が受信手段300により受信されると、所持メダル管理手段301は、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データを、ベットスイッチ7,8の種類のベット数に応じた枚数分減算した使用可能枚数データに書き換える。書き換え後は、その旨を特定可能な情報に基づく信号が送信手段304により払出制御基板83からメイン制御基板63に送信され、これによりスタートスイッチ9の操作が有効になる。
また、当選役の入賞により、メイン制御基板63から払出制御基板83に入賞結果に応じた払出枚数分の枚数データに基づく信号が送信され、この信号が受信手段300により受信される。この信号が受信手段300により受信された場合、所持メダル管理手段301は、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データを、払出枚数分加算した使用可能枚数データに書き換える。ただし、再遊技役に入賞しても、所持メダル管理手段301は、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データの書き換えを行わない。
また、管理ユニット200の返却スイッチ230bが操作されると、管理ユニット200からスロットマシン1にその旨を特定可能な情報に基づく信号が送信され、この信号が受信手段300により受信される。この信号が受信手段300により受信されると、スロットマシン1から管理ユニット200に、返却メダルの枚数データ(この返却メダルの枚数データにより示される枚数は、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データにより示される枚数と同じ)に基づく信号が送信手段304により送信される。この信号に対する管理ユニット200からのACK信号が受信手段300によって受信される。所持メダル管理手段301は、受信手段300によりACK信号が受信されると、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データを消去する。
なお、この実施形態では、管理ユニット200からのACK信号が受信されると、メモリ85の記憶内容が更新されるとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、次のようにしてもよい。送信手段304が返却枚数分の枚数データに基づく信号を管理ユニット200に送信するのと並行して、メモリ85の記憶内容が更新されるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データに基づく疑似メダルの返却では、返却スイッチ230bが操作されると、一度にメモリ85に記憶されている疑似メダルの全てを返却するようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、次のようなものであってもよい。返却スイッチ230bの短押しで所定の返却枚数(例えば、50枚)の返却、長押しでメモリ85に記憶されている疑似メダルの枚数の全部の返却としてもよい。
(3)所持メダル表示器制御手段302
所持メダル表示器制御手段302は、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データを基に、当該使用可能枚数データが示す疑似メダルの枚数が所持メダル表示器26に表示されるように、所持メダル表示器26の制御を行う。
(4)エラー表示ランプ制御手段303
エラー表示ランプ制御手段303は、通常の状態とは異なる異常な状態が発生している状態、いわゆるエラーが発生したか否かを検知し、検知結果に応じて3つのエラー表示ランプ30a,30b,30cの点灯/消灯を制御することにより、払出制御基板83に関連するエラーを報知する。エラーの種類は、3つのエラー表示ランプ30a,30b,30cの点灯/消灯の組み合わせで判別できるようになっている。なお、払出制御基板83で検知可能なエラーが生じた場合も、その旨の情報がメイン制御基板63に送信され、遊技が中止される。
(5)送信手段304
送信手段304は、管理ユニット200の各種スイッチの操作状態に関する情報、疑似メダルの投入や疑似メダルの払出に基づくメモリ85に記憶されている使用可能枚数データの書き換えが完了した旨の情報、払出制御基板83が検知できるエラー状態に関する情報、カード収納有無情報、使用可能枚数(メモリ85に記憶されている使用可能枚数データが示す疑似メダルの枚数)に関する情報などの各種情報に基づく信号をメイン制御基板63に送信する。例えば、カード収納有無情報や使用可能枚数に関する情報は一定周期で送信される。また、送信手段304は、管理ユニット200の返却スイッチ230bが操作された場合の返却枚数に関する情報などの各種情報に基づく信号を管理ユニット200に送信する。
(メイン制御基板)
メイン制御基板63の機能について図4を参照して説明する。なお、図4のメイン制御基板63内の各手段は図3のメイン制御基板63に実装されたメインCPU61により実現される機能である。
(1)遊技制御手段100
遊技制御手段100は、メダルレスのスロットマシン1において実行される遊技を制御する。
このスロットマシン1の遊技では、ベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8が操作されて疑似メダルの投入の指示があると、その旨を特定可能な情報に基づく信号が管理ユニット送受信手段110により払出制御基板83に送信される。この信号を受信した払出制御基板83では、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データが、疑似メダルの投入枚数分減算された使用可能枚数データに書き換えられる。このとき、書き換えたことを特定可能な情報に基づく信号が、払出制御基板83からメイン制御基板63に送信され、この信号が管理ユニット送受信手段110により受信されることにより賭け数が設定される。また、スタートスイッチ9の操作がされるまでは賭け数の変更が可能であって、これに応じてメモリ85に記憶されている使用可能枚数データも更新されることとなる。そして、所定の賭け数が設定された後にスタートスイッチ9が操作されると、まず、当選か否かを決定する抽選手段102による乱数抽選が行われ、ほぼ同時に、3個すべての回転リール6L,6M,6Rの回転が開始する。
その後に、3個のストップスイッチ10L,10M,10Rのうちの1個が操作されると、左・中・右回転リール6L,6M,6Rのうちの当該操作されたストップスイッチ10L,10M,10Rに対応した回転リールの回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ10L,10M,10Rに対する操作が終了すると、3個すべての回転リール6L,6M,6Rの回転が停止する。このとき、所定の図柄が所定の位置に停止すると入賞になり、所定枚数の疑似メダルの払出、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データの減算を行うことなく次回の遊技を実行可能なリプレイ、などの所定の利益が遊技者に対して付与される。
(2)投入制御手段101
投入制御手段101は、ベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8が操作された場合に、所定枚数の疑似メダルの投入を行うことにより賭け数を設定して、遊技を開始するための所定条件を成立させる。
ベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8が操作されると、その旨を特定可能な情報に基づく信号が管理ユニット送受信手段110により払出制御基板83に送信される。当該情報に基づく信号を受信した払出制御基板83は、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データを、ベット数に応じた枚数分減算した使用可能枚数データに書き換え、その旨を特定可能な情報に基づく信号をメイン制御基板63に送信する。この信号が管理ユニット送受信手段110により受信されると、投入制御手段101は、スタートスイッチ9の操作を有効化する。
(3)抽選手段102
抽選手段102は、本実施の形態では、スタートスイッチ9の操作を契機に、所定の範囲内(本実施の形態では、例えば、10進数で0〜65535)で乱数を発生させて抽出し、抽出した乱数と役抽選テーブル671とを基に、小役、再遊技役、ボーナス役を含む複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選を行う。
役抽選テーブル671は、抽選手段102が発生させる所定の範囲内の各乱数について、予め設定されている抽選結果のいずれかに該当するか否かが予め定められたものである。
(4)停止制御手段103
停止制御手段103は、遊技者によるストップスイッチ10L,10M,10Rに対する操作態様と抽選手段102の抽選結果とに基づき、回転リール6L,6M,6Rの停止制御を行う。
(5)判定手段104
判定手段104は、各ストップスイッチ10L,10M,10Rの操作により全ての回転リール6L,6M,6Rが停止したときの停止図柄の表示態様を判定する。本実施の形態では、各回転リール6L,6M,6Rが停止したときの図柄の表示結果が所定の入賞態様であるかどうかが判定手段104により判定される。なお、入賞と判定される表示態様は、当選役毎に異なる表示態様が予め定められている。
(6)払出制御手段105
払出制御手段105は、判定手段104により停止図柄表示結果が所定の入賞と判定された場合、所定の払出枚数の疑似メダルの払出を行う。この疑似メダルの払出では、払出制御手段105により遊技者に払い出された疑似メダルの払出枚数分の枚数データに基づく信号が管理ユニット送受信手段110により払出制御基板83に送信される。当該情報に基づく信号を受信した払出制御基板83は、メモリ85に記憶されている使用可能枚数データを、払出枚数分加算した使用可能枚数データに書き換える。
(7)エラー検知手段106
エラー検知手段106は、通常の状態とは異なる異常な状態が発生している状態、いわゆるエラーが発生したか否かを検知する。
(8)払出表示器制御手段107
払出表示器制御手段107は、払出表示器46の表示を制御する。具体的には、払出表示器制御手段107は、当選役に入賞した際、払出表示器46に当該入賞役に設定された疑似メダルの払出枚数が表示されるように払出表示器46を制御する。また、払出表示器制御手段107は、エラー検知手段106によりエラーの発生が検知された場合、払出表示器46に検知したエラーに対して予め定められた識別番号が表示されるように払出表示器46を制御する。
(9)コマンド作成手段108
コマンド作成手段108は、抽選手段102の役抽選結果に関する情報、通常遊技状態やボーナス遊技状態などの遊技状態の種類に関する情報、各回転リール6L,6M,6Rの回転・停止状態、払出制御手段105による疑似メダルの払出状態、演出内容などの種々の情報をサブ制御基板73(サブCPU71)に送信するためのコマンドを生成する。そして、コマンド作成手段108により生成されたコマンドは、後述するコマンド送信手段109によりサブ制御基板73に送信される。サブ制御基板73では、メイン制御基板63から送られてきた演出内容に関するコマンドに基づき、実行する演出を選択する。換言すれば、サブ制御基板73において実行される演出内容を指示するコマンドがコマンド作成手段108により作成される。
スロットマシン1の演出として、遊技中に行われる演出(例えば、ボーナス役の当選の煽り演出など、以下、「通常演出」と記載する。)と、遊技中以外に行われるものであって、最後の遊技が終了してからスロットマシン1に対する所定の操作(例えば、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、スタートスイッチ9に対する操作)がされることなく予め定められた時間が経過した時点から、スロットマシン1に対する所定の操作がされた時点までの期間(以下、「デモ演出期間」と記載する。)に行われる演出(以下、「デモ演出」と記載する。)とが用意されている。また、デモ演出の際に、遊技者が利用すべき管理ユニット200の方向を示す案内演出も用意されている。この案内演出では、スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200の方向が示される。なお、通常演出が本発明の「第1演出」に相当し、デモ演出が本発明の「第2演出」に相当し、案内演出が本発明の「案内演出」に相当する。
案内演出を実行するかどうかは次のようにしてコマンド作成手段108により決定される。コマンド作成手段108は、デモ演出期間に、定期的に、下記の第1案内演出実施条件が成立しているかを判定する。コマンド作成手段108は、第1案内演出実施条件が成立すれば、案内演出を行うまたは案内演出を継続することを決定する。一方、コマンド作成手段108は、第1案内演出実施条件が成立していなければ、案内演出を行わないまたは案内演出を終了することを決定する。また、コマンド作成手段108は、デモ演出期間の終了の際に、案内演出が行われていれば案内演出を終了することを決定する。これらの決定に基づき、コマンド作成手段108は、案内演出の開始に関するコマンドの作成及び案内演出の終了に関するコマンドの作成を行う。
第1案内演出実施条件は、スロットマシン1の状態が、メダルカード挿入待ち状態であるか、離席状態であることである。
この第1案内演出実施条件の成立の判定では、コマンド作成手段108は、カード収納有無情報によりメダルカードの未収納を示されれば、第1案内演出実施条件が成立し、メダルカードの収納を示されれば第1案内演出実施条件が成立しないと判定する。
なお、第1案内演出実施条件は、本発明の「所定の条件」、「認証媒体挿入・排出口から認証媒体が排出されている状態であること」に相当する。
(10)コマンド送信手段109
コマンド送信手段109は、メイン制御基板63からサブ制御基板73へ、コマンド作成手段108により作成された種々の情報を含むコマンドを一方通行で送信する。
(11)管理ユニット送受信手段110
メダル管理送受信手段110は、払出制御基板83に各種情報に基づく信号を送信するとともに、払出制御基板83から各種情報に基づく信号を受信する。払出制御基板83に送信する情報としては、例えば、入賞役に関する情報やベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8の操作に関する情報などである。また、払出制御基板83から受信する情報としては、例えば、疑似メダルの払出に関する情報、管理ユニット200の貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cの操作に関する情報、払出制御基板83のエラーに関する情報、カード収納有無情報、使用可能枚数情報などである。
(サブ制御基板)
次に、サブ制御基板73の機能について図4を参照して説明する。なお、図4のサブ制御基板73内の各手段は図3のサブ制御基板73に実装されたサブCPU71により実現される機能である。
(1)コマンド受信手段150
コマンド受信手段150は、メイン制御基板63のコマンド送信手段109により送信された種々の情報を含むコマンドを受信するものである。コマンド受信手段150は、メイン制御基板63から送信されるコマンドを受信すれば、コマンドの種類に応じてサブ制御基板73が備える各機能に通知を行う。
(2)演出内容決定手段151
演出内容決定手段151は、コマンド受信手段150により受信されたコマンドに応じて、演出の内容を決定するためのものである。具体的には、遊技の進行や、抽選手段102の役抽選結果などに対応して予め設定された演出パターンから、液晶表示器14に表示される動画を決定したり、スピーカ15L,15R,16L,16Rから流れる音楽や音声を決定したり、左・中・右上部ランプ部21L,21M,21Rや左・右下部ランプ部22L,22Rの光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの演出を決定する。
例えば、演出内容決定手段151は、コマンドが案内演出の開始に関するものであれば、案内演出を開始することを決定する。また、演出内容決定手段151は、コマンドが案内演出の終了に関するものであれば、現在実施している案内演出を終了することを決定する。
そして、演出内容決定手段151は、決定した演出内容に関するデータを含む信号を液晶表示制御手段152、音声制御手段153、及びランプ制御手段154に送信する。
(3)液晶表示制御手段152
液晶表示制御手段152は、演出内容決定手段151から送信された信号に含まれるデータに基づいて、液晶表示器14に通常演出やデモ演出用の動画(画像)を表示するなどの制御を行うものである。
(4)音声制御手段153
音声制御手段153は、演出内容決定手段151から送信された信号に含まれるデータに基づいて、スピーカ15L,15R,16L,16Rから通常演出やデモ演出用の音楽を流したり、音声を出力したりするなど制御を行うものである。例えば、音声制御手段153は、演出内容決定手段151から送信されるデータに基づいてスピーカ15L,15Rから再遊技役の入賞音を鳴らしたり、スピーカ16L,16Rからメダルの投入音を鳴らしたりする。
(5)ランプ制御手段154
ランプ制御手段154は、演出内容決定手段151から送信された信号に含まれるデータに基づいて、左・中・右上部ランプ部21L,21M,21Rや左・右下部ランプ部22L,22Rの光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの制御を行うものである。この実施形態では、案内演出は、ランプ制御手段154による左・中・右上部ランプ部21L,21M,21Rや左・右下部ランプ部22L,22Rの発光、非発光制御により行われる。
(案内演出)
第1実施形態の案内演出について図6を参照して説明する。
スロットマシン1は、スロットマシン1の中央からコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200側に設置される左上部ランプ部21Lと、スロットマシン1の中央から当該管理ユニット200の反対側に設置される右上部ランプ部21Rとを備えるとともに、これら以外にも中上部ランプ部21Mや左・右下部ランプ部22L,22Rを備える。なお、左上部ランプ部21Lが本発明の「第1発光装置」に相当し、右上部ランプ部21Rが本発明の「第2発光装置」に相当する。
ランプ制御手段154は、案内演出において、図6に示すように、左・中・右上部ランプ部21L,21M,21R及び左・右下部ランプ部22L,22Rのうちの、左上部ランプ部21Lだけを発光させ、右上部ランプ部21R等の他のランプ部21M,21R,22L,22Rが発光しないように、制御する。このように、案内演出では、スロットマシン1の中央からコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200側に設置された左上部ランプ部21Lだけが発光することにより、遊技者が利用すべき管理ユニット200(スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)の方向を示す案内が行われることになる。
したがって、この第1実施形態によれば、スロットマシン1は、遊技中以外に行われるデモ演出において、第1案内演出実施条件が成立した場合に、左・中・右上部ランプ部21L,21M,21R及び左・右下部ランプ部22L,22Rのうちのスロットマシン1の中央からコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200側に設置された左上部ランプ部21Lだけを発光させる案内演出が行われる。これにより、遊技者は、利用すべき管理ユニット200がどの管理ユニット200であるかを感覚的に分かることができる。このため、コネクタC1とコネクタC2との接続状態が視認しづらい状況下でも、遊技が邪魔されることのないデモ演出の際の案内演出により、隣り合うメダルレス遊技システムS間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、遊技者による管理ユニット200の間違えの発生を防止することが可能になる。
また、第1案内演出実施条件の成立により行われる(メダルカードが挿入されていない状態に行われる)案内演出により、遊技者は、スロットマシン1に着座してメダルカードを挿入する際に、メダルカードを間違いなく利用すべき管理ユニット200(スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)に挿入することができる。
なお、第1実施形態では、ランプ制御手段154は、案内演出において、図6に示すように、左・中・右上部ランプ部21L,21M,21R及び左・右下部ランプ部22L,22Rのうちの、左上部ランプ部21Lだけを発光させ、それ以外のランプ部21M,21R,22L,22Rが発光しないように制御しているが、これに限定されるものではなく、例えば次のようなものであってもよい。スロットマシン1が備える左・中・右上部ランプ部21L,21M,21R及び左・右下部ランプ部22L,22Rのうち、スロットマシン1の中央からコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200側に設置された左下部ランプ部22Lだけを点灯させるようにしてもよいし、左上部ランプ部21L及び左下部ランプ部22Lだけを点灯させるようにしてもよい。
また、第1実施形態では、案内演出を左上部ランプ部21Lの発光により行うとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、左上部ランプ部21Lの発光、非発光を繰り返す点滅により行うようにしてもよい。
また、第1実施形態では、案内演出の実施条件として、第1案内演出実施条件を利用する場合であるが、これに限定されず、例えば、下記のようなものであってもよい。
<第1実施形態の案内演出の実施条件の変形例1>
第1実施形態の案内演出の実施条件の変形例1では、コマンド作成手段108は、デモ演出期間に、定期的に、下記の第2案内演出実施条件が成立しているかを判定する。コマンド作成手段108は、第2案内演出実施条件が成立すれば、案内演出を行うまたは案内演出を継続することを決定する。一方、コマンド作成手段108は、第2案内演出実施条件が成立していなければ、案内演出を行わないまたは案内演出を終了することを決定する。また、コマンド作成手段108は、デモ演出期間の終了の際に、案内演出が行われていれば案内演出を終了することを決定する。これらの決定に基づき、コマンド作成手段108は、案内演出の開始に関するコマンドの作成及び案内演出の終了に関するコマンドの作成を行う。
第2案内演出実施条件は、カード挿入状態において、スロットマシン1のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データが示す疑似メダルの枚数が、スロットマシン1の1遊技に使用可能な疑似メダルの枚数の最大値未満であることである。
この第2案内演出実施条件の成立の判定では、コマンド作成手段108は、カード収納有無情報によりメダルカードの収納を示し、かつ、使用可能枚数情報により示される疑似メダルの使用可能枚数がスロットマシン1の1遊技に使用可能な疑似メダルの枚数の最大値未満であれば、第2案内演出実施条件が成立すると判定し、そうでなければ第2案内演出実施条件が成立しないと判定する。
なお、第2案内演出実施条件は、本発明の「所定の条件」、「認証媒体挿入・排出口から認証媒体が挿入されている状態において、遊技機により記憶されている電子データに基づく遊技価値の点数が、遊技機の1遊技に使用可能な遊技価値の点数未満であること」に相当する。
この第1変形例によれば、第2案内演出実施条件の成立により行われる(メダルカードが挿入されている状態において、スロットマシン1のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データが示す疑似メダルの枚数が、スロットマシン1の1遊技に使用可能な疑似メダルの枚数の最大値未満であるときに行われる)案内演出により、遊技者は、貸出スイッチ230aの操作を、適切なタイミングで、利用すべき管理ユニット200(スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)で行うことができる。また、スロットマシン1のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データが示す疑似メダルの枚数が、スロットマシン1の1遊技に使用可能な疑似メダルの枚数の最大値以上であれば案内演出が行われないので、不必要な案内演出により遊技者に不快感を与えることもない。
なお、第2案内演出実施条件は、カード挿入状態において、スロットマシン1のメモリ85に記憶されている使用可能枚数データが示す疑似メダルの枚数が、スロットマシン1の1遊技に使用可能な疑似メダルの枚数の最小値未満であるとしてもよい。
<第1実施形態の案内演出の実施条件の変形例2>
第1実施形態の案内演出の実施条件の変形例2では、コマンド作成手段108は、デモ演出期間に、定期的に、上記の第1案内演出実施条件、上記の第2案内演出実施条件のうちの何れかの案内演出実施条件が成立しているかを判定する。コマンド作成手段108は、何れかの案内演出実施条件が成立する場合には、案内演出を行うまたは案内演出を継続することを決定する。一方、コマンド作成手段108は、何れの案内演出実施条件も成立していない場合には、案内演出を行わないまたは案内演出を終了することを決定する。また、コマンド作成手段108は、デモ演出期間の終了の際に、案内演出が行われていれば案内演出を終了することを決定する。これらの決定に基づき、コマンド作成手段108は、案内演出の開始に関するコマンドの作成及び案内演出の終了に関するコマンドの作成を行う。
なお、案内演出の実施の条件は、上記に限定されるものではない。
なお、スロットマシン1が管理ユニット200にメダルカードが収納されているかどうかを判断可能にするために、管理ユニット200からスロットマシン1へカード収納有無情報を送信するとしたが、これに限定されるものではなく、例えば次のようなものであってもよい。例えば、管理ユニット200は、当該管理ユニット200がメダルカードを収納している期間だけ、スロットマシン1に当該スロットマシン1が備えるスイッチの一部又は全部の動作用の電源を供給するようにし、スロットマシン1は当該電源が供給されているかどうかで管理ユニット200にメダルカードが収納されているかどうかを判断するようにしてもよい。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について、図7を参照して説明する。ただし、第1実施形態では、スロットマシン1はランプ部21L,21M,21R,22L,22Rの発光、非発光により案内演出を行うとしたが、第2実施形態では、スロットマシン1は液晶表示器14の表示画面を利用して案内演出を行う。なお、この点を除けば、スロットマシン1及び管理ユニット200は、第1実施形態で説明した構成を有して動作を行うものであり、第2実施形態では第1実施形態と異なる点を主に説明し、それ以外の説明は第1実施形態の説明が適用できるため第2実施形態ではその説明を省略する。
第2実施形態では、案内演出の実施条件(例えば、(1)上記の第1案内実施条件、(2)上記の第2案内実施条件、(3)上記の第1案内実施条件と上記の第2案内実施条件)の成立期間に案内演出が行われる。
(案内演出)
第2実施形態で行われる案内演出について図7を参照しつつ詳細に説明する。
スロットマシン1では、液晶表示器14の表示画面14aのうちの、スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側の部分(この実施形態では左側の部分)14Lに案内演出用の表示が行われる。この部分14Lを、適宜、「案内演出使用部分14L」と記載する。案内演出使用部分14Lは、例えば、液晶表示器14の表示画面14aのうちの、中央からコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側の部分(左半分)や、左半分より小さい部分である。なお、案内演出使用部分14Lが、本発明の「表示装置の表示画面のうちの、遊技機側接続端子に管理ユニット側接続端子が接続される管理ユニット側の部分」に相当する。
液晶表示制御手段152は、案内演出において、案内演出使用部分14Lに、スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1の左側に設置されている場合、図7に示すような「左側の管理ユニットをご利用ください。」という文字の表示を行う液晶表示器14の表示制御を行う。このように、案内演出では、案内演出使用部分14Lを用いて遊技者が利用すべき管理ユニット200(スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)を報知することにより、遊技者が利用すべき管理ユニット200の方向を示す案内が行われることになる。
したがって、遊技中以外に行われるデモ演出において、案内演出の実施条件が成立した場合に、案内演出使用部分14Lを用いて遊技者が利用すべき管理ユニット200(スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)を報知する案内演出が行われる。このため、コネクタC1とコネクタC2との接続状態が視認しづらい状況下でも、遊技が邪魔されることのないデモ演出の際の案内演出により、隣り合うメダルレス遊技システムS間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、遊技者に利用すべき管理ユニット200がどの管理ユニット200であるかを感覚に頼らずに分からせることができる。
なお、案内演出において案内演出使用部分14Lに表示される内容は、遊技者が利用すべき管理ユニット200(スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)が分かるような、遊技者が利用すべき管理ユニット200の方向を示す内容であれば良い。
例えば、上記の表示内容の他、スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1の左側に設置されている場合、例えば、「ご利用される管理ユニットは」の文字とその下に「左向きの矢印」とを表示する表示内容などであってもよい。
また、第1案内演出実施条件の成立により案内演出が行われる場合、案内演出使用部分14Lに、スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1の左側に設置されている場合には、例えば「メダルカードを左側の管理ユニットに挿入してください。」など、遊技者が利用すべき管理ユニット200(スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)の方向を示す内容と、遊技者に作業内容を知らせる内容とを含む案内演出としてもよい。
また、第2案内演出実施条件の成立により案内演出が行われる場合、案内演出使用部分14Lに、スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1の左側に設置されている場合には、例えば「左側の管理ユニットの貸出スイッチを操作してください。」など、遊技者が利用すべき管理ユニット200(スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)の方向を示す内容と、遊技者に作業内容を知らせる内容とを含む案内演出としてもよい。
また、液晶表示器14の表示画面14aに遊技者にのめり込み防止を知らしめるためののめり込み防止演出を行うスロットマシン1に、上記の案内演出を行う場合、のめり込み防止演出と案内演出とが、例えば、下記の<のめり込み防止演出と案内演出(1)>や<のめり込み防止演出と案内演出(2)>のようにすることができる。
<のめり込み防止演出と案内演出(1)>
本発明の第2実施形態の変形例であるのめり込み防止演出と案内演出(1)について、図8を参照して説明する。ただし、第2実施形態の変形例であるのめり込み防止演出と案内演出(1)は、液晶表示器14の表示画面14aを用いて、のめり込み防止演出と第2実施形態で説明した案内演出とを行うものである。なお、のめり込み防止演出が、本発明の「遊技量に係る注意喚起を促すための注意喚起演出」に相当する。
第2実施形態の変形例であるのめり込み防止演出と案内演出(1)では、のめり込み防止演出の実施条件(例えば、デモ演出期間の最初の所定時間(例えば、5秒間)が成立しているが、案内演出の実施条件(例えば、(1)上記の第1案内実施条件、(2)上記の第2案内実施条件、(3)上記の第1案内実施条件と上記の第2案内実施条件)が成立していない期間では、のめり込み防止演出が行われる。このとき、のめり込み防止演出は、例えば、液晶表示器14の表示画面14aの全体など任意の個所を用いて行われる。なお、この期間では、案内演出は行われない。
また、のめり込み防止演出の実施条件が成立していないが、案内演出の実施条件が成立している期間では、案内演出が行われる。このとき、案内演出は、例えば、(1)液晶表示器14の表示画面14aの全体、(2)液晶表示器14の表示画面14aのうちの案内演出使用部分14Lなど任意の個所を用いて行われる。なお、この期間では、のめり込み防止演出は行われない。
また、のめり込み防止演出の実施条件が成立し、かつ、案内演出の実施条件が成立している期間では、のめり込み防止演出と案内演出とが同時に行われる。
案内演出及びのめり込み防止演出が同時に行われる場合における案内演出の内容及び表示位置は第2実施形態で行われる案内演出の内容及び表示位置と同様であるので、ここでは主にのめり込み防止演出について図8を参照しつつ説明する。
スロットマシン1では、第2実施形態と同様に、液晶表示器14の表示画面14aのうちの案内演出使用部分14Lに案内演出用の表示が行われる。また、液晶表示器14の表示画面14aのうちの、案内演出使用部分14Lに対して、スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200と反対の部分(ここでは、右側の部分)14Rにのめり込み防止用の表示が行われる。なお、この反対の部分14Rを、適宜、「のめり込み防止演出使用部分14R」と記載する。なお、のめり込み防止演出使用部分14Rが、本発明の「表示装置の表示画面のうちの、案内演出に用いられる部分に対して、遊技機側接続端子に管理ユニット側接続端子が接続される管理ユニットと反対の部分」に相当する。
液晶表示制御手段152は、案内演出使用部分14Lに、スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1の左側に設置されている場合、図8に示すような「左側の管理ユニットをご利用ください。」という案内演出用の文字の表示と、のめり込み防止演出使用部分14Rに、図8に示すような「適度に楽しむ遊びです。のめり込みに注意しましょう。」というのめり込み防止演出用の文字の表示とを同時に行う、液晶表示器14の表示制御を行う。なお、案内演出の表示内容は一例であって、遊技者が利用すべき管理ユニット200(スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)が分かるような遊技者が利用すべき管理ユニット200の方向を示す内容であればよい。また、のめり込み防止演出の表示内容は一例であって、遊技者にのめり込みの注意喚起を行うなどの遊技量に関わる注意喚起を促すことができる内容であればよい。また、案内演出用の表示とのめり込み防止用の表示とは同階層のレイヤーで構成されるようにして、重ねての表示を防止するようにすることが好ましい。
このように、液晶表示器14の表示画面14aで、案内演出に用いる案内演出使用部分14Lと、のめり込み防止演出に用いるのめり込み防止演出使用部分14Rとを分けることにより、遊技者に案内演出とのめり込み防止演出それぞれに注意を向けさせることができる。また、案内演出がのめり込み防止演出よりもスロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200側で行われるため、案内演出の効果を高めることができる。
<のめり込み防止演出と案内演出(2)>
本発明の第2実施形態の変形例であるのめり込み防止演出と案内演出(2)について説明する。ただし、第2実施形態の変形例であるのめり込み防止演出と案内演出(2)は、液晶表示器14の表示画面14aを用いて、のめり込み防止演出と第2実施形態で説明した案内演出とを行うものである。
第2実施形態の変形例であるのめり込み防止演出と案内演出(2)では、のめり込み防止演出の実施条件が成立している期間では、のめり込み防止演出が行われる。このとき、のめり込み防止演出は、例えば、液晶表示器14の表示画面14aの全体など任意の個所を用いて行われる。なお、この期間では、案内演出は行われない。
また、のめり込み防止演出の実施条件が成立していないが、案内演出の実施条件(例えば、(1)上記の第1案内実施条件、(2)上記の第2案内実施条件、(3)上記の第1案内実施条件と上記の第2案内実施条件)が成立している期間では、案内演出が行われる。このとき、案内演出は、例えば、(1)液晶表示器14の表示画面14aの全体、(2)液晶表示器14の表示画面14aのうちの案内演出使用部分14Lなど任意の個所を用いて行われる。なお、この期間では、のめり込み防止演出は行われない。
このように、液晶表示器14の表示画面14aに、案内演出が表示される期間とのめり込み防止演出が表示される期間とを分けることにより、遊技者に案内演出とのめり込み防止演出それぞれに注意を向けさせることができる。
なお、デモ演出の際に、案内演出とのめり込み防止演出とが異なる期間で行われるようにしてもよい。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態について、図9を参照して説明する。ただし、第1実施形態では、スロットマシン1はランプ部21L,21M,21R,22L,22Rの発光、非発光により案内演出を行うとしたが、第3実施形態では、スロットマシン1は払出表示器46の各7セグメントLEDの各セグメントの点灯、消灯により案内演出を行うものである。なお、案内演出の内容が異なる点を除けば、スロットマシン1及び管理ユニット200は、第1実施形態で説明した構成を有して動作を行うものであり、第3実施形態では第1実施形態と異なる点を主に説明し、それ以外の説明は第1実施形態の説明が適用できるため第3実施形態ではその説明を省略する。
第1実施形態では、案内演出を実施するか実施しないかの決定がコマンド作成手段108により行われるが、第3実施形態では、案内演出を実施するか実施しないかの決定が、払出表示器制御手段107により行われる。
払出表示器制御手段107は、デモ演出期間に、定期的に、上記の第1案内演出実施条件が成立しているかを判定する。払出表示器制御手段107は、第1案内演出実施条件が成立すれば、案内演出を行うまたは案内演出を継続することを決定する。一方、払出表示器制御手段107は、第1案内演出実施条件が成立していなければ、案内演出を行わないまたは案内演出を終了することを決定する。また、払出表示器制御手段107は、デモ演出期間の終了の際に、案内演出が行われていれば案内演出を終了することを決定する。なお、デモ演出が行われているか否かにかかわらず払出表示器46に疑似払出枚数やエラー表示がされていない期間に案内演出を払出表示器46に表示するようにしてもよいし、デモ演出が行われている期間のうちの払出表示器46にエラー表示がされていない期間に案内演出を払出表示器46に表示するようにしてもよい。
この第1案内演出実施条件の成立の判定では、払出表示器制御手段107は、カード収納有無情報によりメダルカードの未収納を示されれば、第1案内演出実施条件が成立し、メダルカードの収納を示されれば第1案内演出実施条件が成立しないと判定する。
(案内演出)
第3実施形態で行われる案内演出について図9を参照しつつ詳細に説明する。
払出表示器制御手段107は、案内演出において、払出表示器46に、スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1の左側に設置されている場合、図9の点線内の拡大部分に示すような左向きの矢印(黒く塗りつぶされたセグメントを点灯、黒く塗りつぶされていないセグメントを消灯)の表示を行う払出表示器46の各セグメントの点灯、消灯制御を行う。このように、案内演出では、遊技者が利用すべき管理ユニット200(スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)の方向を示す案内を、払出表示器46を用いて遊技者が利用すべき管理ユニット200を矢印で示すことにより行われる。
したがって、遊技中以外に行われるデモ演出において、第1案内演出実施条件が成立した場合に、払出表示器46を用いて遊技者が利用すべき管理ユニット200(スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)を矢印で示す案内演出が行われる。このため、コネクタC1とコネクタC2との接続状態が視認しづらい状況下でも、隣り合うメダルレス遊技システムS間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、遊技者に利用すべき管理ユニット200がどの管理ユニット200であるかを感覚に頼らずに分からせることができる。
なお、案内演出の実施の条件は、上記に限定されるものではなく、例えば、(1)上記の第2案内演出実施条件のみ、(2)上記の第1案内演出実施条件と上記の第2案内演出実施条件との組み合わせであってもよい。
この第2案内演出実施条件の成立の判定では、払出表示器制御手段107は、カード収納有無情報によりメダルカードの収納を示し、かつ、使用可能枚数情報により示される疑似メダルの使用可能枚数がスロットマシン1の1遊技に使用可能な疑似メダルの枚数の最大値未満であれば、第2案内演出実施条件が成立すると判定し、そうでなければ第2案内演出実施条件が成立しないと判定する。
なお、払出表示器46以外のスロットマシン1が備える7セグメントLEDで構成される表示器(例えば、所持メダル表示器26)を用いるようにしてもよい。
また、案内演出専用の点灯、消灯の制御が可能なセグメント複数で構成される表示器をスロットマシン1に別途設けて案内演出を行うようにしてもよく、例えばこの表示器をスロットマシン1の中央からコネクタC1にコネクタC2が接続された管理ユニット側に設けるようにしてもよい。この場合、例えばコマンド作成手段108が案内演出を行うか否かを決定するようにしてもよい。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態について、図10を参照して説明する。ただし、第1実施形態では、スロットマシン1はランプ部21L,21M,21R,22L,22Rの発光、非発光により案内演出を行うとしたが、第4実施形態では、スロットマシン1Aに別途案内演出専用のランプ部(以下、「案内演出専用ランプ部」と記載する。)1000を設けて、案内演出専用ランプ部1000の発光、非発光により案内演出を行う。なお、この点を除けば、スロットマシン1A及び管理ユニット200は、第1実施形態で説明したスロットマシン1及び管理ユニット200の構成を有して動作を行うものであり、第4実施形態では第1実施形態と異なる点を主に説明し、それ以外の説明は第1実施形態の説明が適用できるため第4実施形態ではその説明を省略する。
メダルレス遊技システムSAは、図10(a)に示すように、スロットマシン1Aと管理ユニット200とを備える。メダルレス遊技システムSAでは、スロットマシン1Aの筐体の左側面に配置されたコネクタC1と管理ユニット200の筐体の右側面に配置されたコネクタC2とが接続される。コネクタC1とコネクタC2とが接続された状態では、メダルレス遊技システムSAを前方から見て、スロットマシン1Aが右側に設置され、管理ユニット200が左側に設置される。
スロットマシン1Aは、図10(a)に示すように、案内演出に利用される案内演出専用ランプ部1000を別途備えている。この案内演出専用ランプ部1000は、前面パネル2のうちの、スロットマシン1Aを前方から見てスロットマシン1Aの中央からスロットマシン1AのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側(図10(a)では前面パネルの左上隅)に、前方を照らすように設置されている。なお、案内演出専用ランプ部1000の設置位置は、スロットマシン1Aの前面のうちの、スロットマシン1Aを前方から見てスロットマシン1Aの中央からスロットマシン1AのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側であればよい。
第4実施形態では、案内演出の実施条件(例えば、(1)上記の第1案内実施条件、(2)上記の第2案内実施条件、(3)上記の第1案内実施条件と上記の第2案内実施条件)の成立期間に案内演出が行われる。
(案内演出)
第4実施形態で行われる案内演出について図10(b)を参照しつつ詳細に説明する。
スロットマシン1Aは、前面パネル2のうちの、スロットマシン1Aを前方から見てスロットマシン1Aの中央からスロットマシン1AのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側(図10(a)では前面パネルの左上隅)に設置された案内演出専用ランプ部1000を備える。ランプ制御手段154は、案内演出において、図10(b)に示すように、案内演出専用ランプ部1000が発光するように制御する。このように、案内演出では、スロットマシン1Aの中央からコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200側に設置された案内演出専用ランプ部1000が発光することにより、遊技者が利用すべき管理ユニット200(スロットマシン1AのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)の方向を示す案内が行われることになる。
したがって、遊技者は、利用すべき管理ユニット200がどの管理ユニット200であるかを感覚的に分かることができる。このため、コネクタC1とコネクタC2との接続状態が視認しづらい状況下でも、隣り合うメダルレス遊技システムSA間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、遊技者による管理ユニット200の間違えの発生を防止することが可能になる。
なお、第4実施形態では、案内演出を案内演出専用ランプ部1000の発光により行うとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、案内演出専用ランプ部1000の発光、非発光を繰り返す点滅により行うようにしてもよい。
また、第4実施形態では、スロットマシン1Aに案内演出専用ランプ部1000を設けるようにしているが、これに限定されるものではなく、管理ユニット200に案内演出専用ランプ部を設けるようにしてもよい。この場合、案内演出専用ランプ部は、管理ユニット200を前方から見て、管理ユニット200の中央から管理ユニット200のコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1A側に設置されるようにする。
また、第4実施形態では、案内演出専用ランプ部1000が前方を照らすように発光するとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、案内演出専用ランプ部1000がスロットマシン1AのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200(スロットマシン1Aとともに利用すべき管理ユニット200)を照らすようにしてもよい。
<第5実施形態>
第5実施形態について、図11を参照して説明する。なお、第1実施形態では、スロットマシン1はランプ部21L,21M,21R,22L,22Rの発光、非発光により案内演出を行うとしたが、第5実施形態では、シールを利用して遊技者が利用すべき管理ユニット200の方向を示す案内やのめり込みの注意を喚起するものであって、スロットマシン1は案内演出機能を備えない。なお、この点を除けば、スロットマシン1及び管理ユニット200は、第1実施形態で説明した構成を有して動作を行うものであり、第5実施形態では第1実施形態と異なる点を主に説明し、それ以外の説明は第1実施形態の説明が適用できるため第5実施形態ではその説明を省略する。
スロットマシン1には、下部パネル18のうちの、スロットマシン1を前方から見てスロットマシン1の中央からスロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側(図11では、スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1の左側に設置されているので、スロットマシン1を前方から見てスロットマシン1の中央から左側)に、案内シール1010とのめり込み防止シール1015とが互いに隣り合うように添付されている。
案内シール1010には、スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1の左側に設置されている場合、図11に示すような「左側の管理ユニットをご利用ください。」という文字が印刷されている。このように、案内シール1010に印刷された文字により、遊技者が利用すべき管理ユニット200(スロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)の方向を示す案内が行われる。なお、案内シール1010の印刷内容は一例であって、遊技者がスロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200が分かるような、当該管理ユニット200の方向を示す内容であればよい。
また、のめり込み防止シール1015には、図11に示すように「適度に楽しむ遊びです。のめり込みに注意しましょう。」という文字が印刷されている。なお、のめり込み防止シール1015の印刷内容は一例であって、遊技者にのめり込みの注意喚起を行うなどの遊技量に関わる注意喚起を促すことができる内容であればよい。
したがって、コネクタC1とコネクタC2との接続状態が視認しづらい状況下でも、隣り合うメダルレス遊技システムS間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、案内シール1010の印刷内容により、遊技者による管理ユニット200の間違えの発生を防止することが可能になる。
また、案内シール1010とのめり込み防止シール1015とを隣り合って配置することにより、案内シール1010とのめり込み防止シール1015とが遊技者の目にとまりやすくなる。
なお、案内シール1010の添付位置は、スロットマシン1の前面のうちの、スロットマシン1を前方から見てスロットマシン1の中央からスロットマシン1のコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側であって、各種スイッチ、各種リール、各種表示器、各種ランプ、各種スピーカなどの遊技に関連する部品や、キャラクターや、機種名、配当表などの演出領域と重ならないような位置あるとよい。
<第6実施形態>
第6実施形態について、図12を参照して説明する。なお、第1実施形態では、スロットマシン1はランプ部21L,21M,21R,22L,22Rの発光、非発光により案内演出を行うとしたが、第6実施形態では、遊技者が利用すべき管理ユニット200を当該スロットマシン1Bの左上部ランプ部21LBの形状で分かるようにするものであって、スロットマシン1Bは案内演出機能を備えない。なお、これらの点を除けば、スロットマシン1B及び管理ユニット200は、第1実施形態で説明したスロットマシン1及び管理ユニット200の構成を有して動作を行うものであり、第6実施形態では第1実施形態と異なる点を主に説明し、それ以外の説明は第1実施形態の説明が適用できるため第6実施形態ではその説明を省略する。
メダルレス遊技システムSBは、スロットマシン1Bと管理ユニット200とを備える。メダルレス遊技システムSBでは、スロットマシン1Bの筐体の左側面に配置されたコネクタC1と管理ユニット200の筐体の右側面に配置されたコネクタC2とが接続される。コネクタC1とコネクタC2とが接続された状態では、メダルレス遊技システムSBを前方から見て、スロットマシン1Bが右側に設置され、管理ユニット200が左側に設置される。
スロットマシン1Bは、左上部ランプ部21Lの代わりに、左上部ランプ部21LBを備えている。左上部ランプ部21LBの一部は、メダルレス遊技システムSBを前方から見た場合に、スロットマシン1Bの筐体のうちのスロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側の側面(図12では、スロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1Bの左側に設置されているので、スロットマシン1Bの筐体の左側面)から、スロットマシン1Bの筐体の外側に向かってせり出した形状となっている(図12の点線B1で囲む部分を参照)。この左上部ランプ部21LBの上記の一部は、メダルレス遊技システムSBを前方から見た場合に、スロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200と重なり合っている。
この左上部ランプ部21LBの上記の一部により、スロットマシン1Bと、スロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200とが、一体的な構造物のように、遊技者に思わせることができる。
ただし、メダルレス遊技システムSBを前方から見た場合に、左上部ランプ部21LBの上記の一部が、スロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200の筐体の前面に配置された遊技者が遊技に関連して利用することがある部品(ユニット表示装置210の表示部210a、挿入/排出口220a、現金投入口225a、貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cなど)と重なり、使用を妨げることのない形状とする。
なお、前面パネル2を開ける際に、左上部ランプ部21LBが管理ユニット200の筐体と接触して前面パネル2を開けるのに支障をきたさないように、管理ユニット200の前面に凹部200aが形成されている。
スロットマシン1Bは、メダルレス遊技システムSBを前方から見た場合に、スロットマシン1Bの筐体のうちのスロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側と反対側の側面(図12では、スロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1Bの左側に設置されているので、スロットマシン1Bの筐体の右側面)から、スロットマシン1Bの筐体の外側に向かってせり出す部分を有していない。このため、スロットマシン1Bと、スロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続されていない管理ユニット200とが、一体的な構造物のように、遊技者に思わせることがないようになっている。
したがって、遊技者が、スロットマシン1Bと一体的な構造物のように見える管理ユニット200(スロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)を利用することを期待できる。このため、コネクタC1とコネクタC2との接続状態が視認しづらい状況下でも、隣り合うメダルレス遊技システムSB間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、遊技者による管理ユニット200の間違えの発生を防止することが可能になる。
なお、第6実施形態では、スロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側の側面から、スロットマシン1Bの筐体の外側に向かってせり出した左上部ランプ部21LBの一部が、スロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200と一体的な構造物と見えるように、メダルレス遊技システムSBを前方から見た場合に、当該管理ユニット200と重なっているとしているが、これに限定されるものではない。例えば、スロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200と一体的な構造物と見えれば、せり出した左上部ランプ部21LBの一部が、メダルレス遊技システムSBを前方から見た場合に、当該管理ユニット200と重なっていなくてもよい。
また、第6実施形態では、スロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側の側面から、スロットマシン1Bの筐体の外側に向かってせり出した部分は、左上部ランプ部21LBの一部であるとしているが、左下部ランプ部22Lの一部など、スロットマシン1BのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側の、スロットマシン1Bが備えるランプ部の一部であるとよい。
<第7実施形態>
第7実施形態について、図13及び図14を参照して説明する。なお、第1実施形態では、スロットマシン1はランプ部21L,21M,21R,22L,22Rの発光、非発光により案内演出を行うとしたが、第7実施形態では、遊技者が利用すべき管理ユニット200を当該スロットマシン1Cの一体形成された左・中・右上部ランプ部21LC,21MC,21RCの形状で分かるようにするものであって、スロットマシン1Cは案内演出機能を備えない。なお、これらの点を除けば、スロットマシン1C及び管理ユニット200は、第1実施形態で説明したスロットマシン1及び管理ユニット200の構成を有して動作を行うものであり、第7実施形態では第1実施形態と異なる点を主に説明し、それ以外の説明は第1実施形態の説明が適用できるため第7実施形態ではその説明を省略する。
遊技店の島では、図13(a)、(b)に示すように、メダルレス遊技システムSCが一列に間隔を空けずに複数(図13(a)、(b)では5台)並べて配置されており、各メダルレス遊技システムSCはスロットマシン1Cと管理ユニット200とを備える。また、図13(b)に示すように、各メダルレス遊技システムSCはまっすぐに並べられている。メダルレス遊技システムSCでは、図14に示すように、スロットマシン1Cの筐体の左側面に配置されたコネクタC1と管理ユニット200の筐体の右側面に配置されたコネクタC2とが接続される。コネクタC1とコネクタC2とが接続された状態では、メダルレス遊技システムSCを前方から見て、スロットマシン1Cが右側に設置され、管理ユニット200が左側に設置される。
スロットマシン1Cは、第1実施形態のスロットマシン1が備える一体形成された左・中・右上部ランプ部21L,21M,21Rの代わりに、一体形成された左・中・右上部ランプ部21LC,21MC,21RCを備える。
一体として形成された左・中・右上部ランプ部21LC,21MC,21RCは、一体形成された左・中・右上部ランプ部21LC,21MC,21RCのうちのスロットマシン1Cを前方から見た場合におけるスロットマシン1CのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側の部分(図14では、スロットマシン1CのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1Cの左側に設置されているので、スロットマシン1Cの左上部ランプ部21LCの左側の部分)から、一体形成された左・中・右上部ランプ部21LC,21MC,21RCのうちのスロットマシン1Cを前方から見た場合におけるスロットマシン1CのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側と反対側の部分(図14では、スロットマシン1CのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1Cの左側に設置されているので、スロットマシン1Cの右上部ランプ部21RCの右側の部分)にかけて、前方(メダルレス遊技システムSCが遊技店の島に設置された状況での遊技者がいる方)に向かってせり出す量が連続的に大きくなるように、せり出した構造を有している(図13(b)の点線B2で囲む部分を参照)。なお、せり出す量が連続的に大きくなる場合に限らず、例えば、せり出す量が段階的に大きくなってもよい。また、左・中・右上部ランプ部21LC,21MC,21RCが一体として形成されていない場合には、右上部ランプ部21RCのみが前方に向かってせり出す構造になっていてもよい。
なお、スロットマシン1Cの筐体の形状をほぼ左右対称とすることにより、スロットマシン1Cが設置される遊技店の島を変更する工事が必要でない。なお、この点については、後述する第9実施形態の変形例1や変形例2についても同様である。
したがって、遊技者は、一体形成された左・中・右上部ランプ部21LC,21MC,21RCのうちのせり出した部分により、自身が遊技しているスロットマシン1CのコネクタC1にコネクタC2が接続された管理ユニット200の筐体の前面に配置された遊技者が遊技に関連して利用することがある部品(ユニット表示装置210の表示部210a、挿入/排出口220a、現金投入口225a、貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cなど)が見えにくかったり使用しにくかったりすることはない。一方で、遊技者は、一体形成された左・中・右上部ランプ部21LC,21MC,21RCのうちのせり出した部分により、自身が遊技しているスロットマシン1CのコネクタC1にコネクタC2が接続されていない管理ユニット200の筐体の前面に配置された遊技者が遊技に関連して利用することがある部品が見えにくかったり使用しにくかったりする。このため、遊技者が、利用しやすい管理ユニット200(スロットマシン1CのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)を利用することを期待できる。このため、コネクタC1とコネクタC2との接続状態が視認しづらい状況下でも、隣り合うメダルレス遊技システムSC間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、遊技者による管理ユニット200の間違えの発生を防止することが可能になる。
なお、第7実施形態では、遊技者が利用すべき管理ユニット200を利用しにくくならないようにしつつ、利用すべきない管理ユニット200を利用しにくくなるように、一体形成された左・中・右上部ランプ部21LC,21MC,21RCが、スロットマシン1CのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側の部分から、スロットマシン1CのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側と反対側の部分にかけて、前方に向かってせり出す量が連続的に大きくなるように、せり出した構造を有するようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、下記の第7実施形態の変形例1や変形例2のようなものであってもよい。
<第7実施形態の変形例1>
第7実施形態の変形例1について、図15及び図16を参照して説明する。なお、第7実施形態では、遊技者がスロットマシン1Cとともに利用すべき管理ユニット200を当該スロットマシン1Cの一体形成された左・中・右上部ランプ部21LC,21MC,21RCの形状で分かるようにするものであるが、第7実施形態の変形例1では、遊技者がスロットマシン1Dとともに利用すべき管理ユニット200を当該スロットマシン1Dの液晶表示器14Dの形状で分かるようにするものである。ただし、第7実施形態のスロットマシン1Cと同様に、スロットマシン1Dは案内演出機能を備えないものである。なお、これらの点を除けば、スロットマシン1D及び管理ユニット200は、第1、第7実施形態で説明したスロットマシン1,1C及び管理ユニット200の構成を有して動作を行うものであり、第7実施形態の変形例1では第1、第7実施形態と異なる点を主に説明し、それ以外の説明は第1、第7実施形態の説明が適用できるため第7実施形態の変形例1ではその説明を省略する。
遊技店の島では、図15(a)、(b)に示すように、メダルレス遊技システムSDが一列に間隔を空けずに複数(図15(a)、(b)では5台)並べて配置されており、各メダルレス遊技システムSDはスロットマシン1Dと管理ユニット200とを備える。また、図15(b)に示すように、各メダルレス遊技システムSDはまっすぐに並べられている。メダルレス遊技システムSDでは、図16に示すように、スロットマシン1Dの筐体の左側面に配置されたコネクタC1と管理ユニット200の筐体の右側面に配置されたコネクタC2とが接続される。コネクタC1とコネクタC2とが接続された状態では、メダルレス遊技システムSDを前方から見て、スロットマシン1Dが右側に設置され、管理ユニット200が左側に設置される。
スロットマシン1Dは、液晶表示器14の代わりに、液晶表示器14Dを備える。液晶表示器14Dは、液晶表示器14Dの表示画面のうちのスロットマシン1Dを前方から見た場合におけるスロットマシン1DのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側の部分(図16では、スロットマシン1DのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1Dの左側に設置されているので、スロットマシン1Dの液晶表示器14Dの表示画面の左側の部分)から、液晶表示器14Dの表示画面のうちのスロットマシン1Dを前方から見た場合におけるスロットマシン1DのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側と反対側の部分(図16では、スロットマシン1DのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1Dの左側に設置されているので、スロットマシン1Dの液晶表示器14Dの表示画面の右側の部分)にかけて、前方(メダルレス遊技システムSDが遊技店の島に設置された状況での遊技者がいる方)に向かってせり出す量が連続的に大きくなるように、せり出した構造を有している(図15(b)の点線B3で囲む部分を参照)。なお、せり出す量が連続的に大きくなる場合に限らず、例えば、せり出す量が段階的に大きくなってもよい。
したがって、遊技者は、液晶表示器14Dのうちのせり出した部分により、自身が遊技しているスロットマシン1DのコネクタC1にコネクタC2が接続された管理ユニット200の筐体の前面に配置された遊技者が遊技に関連して利用することがある部品(ユニット表示装置210の表示部210a、挿入/排出口220a、現金投入口225a、貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cなど)が見えにくかったり使用しにくかったりすることはない。一方で、遊技者は、液晶表示器14Dのうちのせり出した部分により、自身が遊技しているスロットマシン1DのコネクタC1にコネクタC2が接続されていない管理ユニット200の筐体の前面に配置された遊技者が遊技に関連して利用することがある部品が見えにくかったり使用しにくかったりする。このため、遊技者が利用しやすい管理ユニット200(スロットマシン1DのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)を利用することを期待できる。このため、コネクタC1とコネクタC2との接続状態が視認しづらい状況下でも、隣り合うメダルレス遊技システムSD間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、遊技者による管理ユニット200の間違えの発生を防止することが可能になる。
<第7実施形態の変形例2>
第7実施形態の変形例2について、図17及び図18を参照して説明する。なお、第7実施形態では、遊技者がスロットマシン1Cとともに利用すべき管理ユニット200を当該スロットマシン1Cの一体形成された左・中・右上部ランプ部21LC,21MC,21RCの形状で分かるようにするものであるが、第7実施形態の変形例2では、遊技者がスロットマシン1Eとともに利用すべき管理ユニット200を当該スロットマシン1Eに設けられたサブ液晶表示器14SEの形状で分かるようにするものである。ただし、第7実施形態のスロットマシン1Cと同様に、スロットマシン1Eは案内演出機能を備えないものである。なお、これらの点を除けば、スロットマシン1E及び管理ユニット200は、第1、第7実施形態で説明したスロットマシン1,1C及び管理ユニット200の構成を有して動作を行うものであり、第7実施形態の変形例2では第1、第7実施形態と異なる点を主に説明し、それ以外の説明は第1、第7実施形態の説明が適用できるため第7実施形態の変形例2ではその説明を省略する。
遊技店の島では、図17(a)、(b)に示すように、メダルレス遊技システムSEが一列に間隔を空けずに複数(図17(a)、(b)では5台)並べて配置されており、各メダルレス遊技システムSEはスロットマシン1Eと管理ユニット200とを備える。また、図17(b)に示すように、各メダルレス遊技システムSEはまっすぐに並べられている。メダルレス遊技システムSEでは、図18に示すように、スロットマシン1Eの筐体の左側面に配置されたコネクタC1と管理ユニット200の筐体の右側面に配置されたコネクタC2とが接続される。コネクタC1とコネクタC2とが接続された状態では、メダルレス遊技システムSEを前方から見て、スロットマシン1Eが右側に設置され、管理ユニット200が左側に設置される。
スロットマシン1Eでは、スロットマシン1Eを前方から見た場合に、液晶表示器14に対して、スロットマシン1EのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側と反対側に、サブ液晶表示器14SEが配置されている。このサブ液晶表示器14SEは、演出内容決定手段151の演出内容決定処理およびこの演出内容決定処理による処理結果に基づく液晶表示制御手段152による表示制御により、液晶表示器14とともに各種演出表示を行ったり、液晶表示器14とは個別に各種演出表示を行ったりする。
ただし、スロットマシン1Eには、スロットマシン1Eを前方から見た場合に、液晶表示器14に対して、スロットマシン1EのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側にはサブ液晶表示器は設けられていない、
サブ液晶表示器14SEは、サブ液晶表示器14SEの表示画面のうちのスロットマシン1Eを前方から見た場合におけるスロットマシン1EのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側の部分(図18では、スロットマシン1EのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1Eの左側に設置されているので、スロットマシン1Eのサブ液晶表示器14SEの表示画面の左側の部分)から、サブ液晶表示器14SEの表示画面のうちのスロットマシン1Eを前方から見た場合におけるスロットマシン1EのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側と反対側の部分(図18では、スロットマシン1EのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200がスロットマシン1Eの左側に設置されているので、スロットマシン1Eのサブ液晶表示器14SEの表示画面の右側の部分)にかけて、前方(メダルレス遊技システムSEが遊技店の島に設置された状況での遊技者がいる方)に向かってせり出す量が連続的に大きくなるように、せり出した構造を有している(図17(b)の点線B4で囲む部分を参照)。なお、せり出す量が連続的に大きくなる場合に限らず、例えば、せり出す量が段階的に大きくなってもよい。
したがって、遊技者は、サブ液晶表示器14SEのうちのせり出した部分により、自身が遊技しているスロットマシン1EのコネクタC1にコネクタC2が接続された管理ユニット200の筐体の前面に配置された遊技者が遊技に関連して利用することがある部品(ユニット表示装置210の表示部210a、挿入/排出口220a、現金投入口225a、貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cなど)が見えにくかったり使用しにくかったりすることはない。一方で、遊技者は、サブ液晶表示器14Eのうちのせり出した部分により、自身が遊技しているスロットマシン1EのコネクタC1にコネクタC2が接続されていない管理ユニット200の筐体の前面に配置された遊技者が遊技に関連して利用することがある部品が見えにくかったり使用しにくかったりする。このため、遊技者が利用しやすい管理ユニット200(スロットマシン1EのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)を利用することを期待できる。このため、コネクタC1とコネクタC2との接続状態が視認しづらい状況下でも、隣り合うメダルレス遊技システムSE間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、遊技者による管理ユニット200の間違えの発生を防止することが可能になる。
上記した第9実施形態や、第9実施形態の変形例1、変形例2のように、スロットマシン1C,1D,1Eを前方から見た場合におけるスロットマシン1C,1D,1EのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側の部分よりも、スロットマシン1C,1D,1Eを前方から見た場合におけるスロットマシン1C,1D,1EのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200側と反対側の部分が、前方(メダルレス遊技システムSEが遊技店の島に設置された状況での遊技者がいる方)に向かってせり出した構造を有している、形状をスロットマシンが有しているとよい。
<第8実施形態>
第8実施形態について、図19及び図20を参照して説明する。なお、第1実施形態では、スロットマシン1はランプ部21L,21M,21R,22L,22Rの発光、非発光により案内演出を行うとしたが、第8実施形態では、遊技者が管理ユニット200Fを当該管理ユニット200Fの形状で分かるようにするものであって、スロットマシン1Fは案内演出機能を備えない。なお、これらの点を除けば、スロットマシン1F及び管理ユニット200Fは、第1実施形態で説明したスロットマシン1及び管理ユニット200の構成を有して動作を行うものであり、第8実施形態では第1実施形態と異なる点を主に説明し、それ以外の説明は第1実施形態の説明が適用できるため第8実施形態ではその説明を省略する。
遊技店の島では、図19(a)、(b)に示すように、メダルレス遊技システムSFが一列に間隔を空けずに複数(図19(a)、(b)では5台)並べて配置されており、各メダルレス遊技システムSFはスロットマシン1Fと管理ユニット200Fとを備える。また、図19(b)に示すように、各メダルレス遊技システムSFはまっすぐに並べられている。メダルレス遊技システムSFでは、図20に示すように、スロットマシン1Fの筐体の左側面に配置されたコネクタC1と管理ユニット200Fの筐体の右側面に配置されたコネクタC2とが接続される。コネクタC1とコネクタC2とが接続された状態では、メダルレス遊技システムSFを前方から見て、スロットマシン1Fが右側に設置され、管理ユニット200Fが左側に設置される。
管理ユニット200Fは、管理ユニット200Fの筐体の前面のうちの管理ユニット200Fを前方から見た場合における管理ユニット200FのコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1F側の部分(図19では、管理ユニット200FのコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1Fが管理ユニット200Fの右側に設置されているので、管理ユニット200Fの筐体の前面の右側の部分)から、管理ユニット200Fの筐体の前面のうちの管理ユニット200Fを前方から見た場合における管理ユニット200FのコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1F側と反対側の部分(図19では、管理ユニット200FのコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1Fが管理ユニット200Fの右側に設置されているので、管理ユニット200Fの筐体の前面の左側の部分)にかけて、前方(メダルレス遊技システムSFが遊技店の島に設置された状況での遊技者がいる方)に向かってせり出す量が連続的に大きくなるように、せり出した構造を有している(図19(b)の点線B5で囲む部分を参照)。なお、せり出す量が連続的に大きくなる場合に限らず、例えば、せり出す量が段階的に大きくなってもよい。
つまり、管理ユニット200Fでは、管理ユニット200FのコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1F側の一の側面の管理ユニット200Fの背面からの高さは、管理ユニット200FのコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1F側と反対側の他の側面の管理ユニット200Fの背面からの高さよりも高くなっている。
したがって、遊技者は、管理ユニット200Fのうちのせり出した部分により、自身が遊技しているスロットマシン1FのコネクタC1にコネクタC2が接続された管理ユニット200Fの筐体の前面に配置された遊技者が遊技に関連して利用することがある部品(ユニット表示装置210の表示部210a、挿入/排出口220a、現金投入口225a、貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cなど)が見えにくかったり使用しにくかったりすることはない。一方で、遊技者は、自身が遊技しているスロットマシン1FのコネクタC1にコネクタC2が接続されていない管理ユニット200Fのうちのせり出した部分により、当該管理ユニット200Fの筐体の前面に配置された遊技者が遊技に関連して利用することがある部品が見えにくかったり使用しにくかったりする。このため、遊技者が、利用しやすい管理ユニット200(スロットマシン1FのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200)を利用することを期待できる。このため、コネクタC1とコネクタC2との接続状態が視認しづらい状況下でも、隣り合うメダルレス遊技システムSF間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、遊技者による管理ユニット200の間違えの発生を防止することが可能になる。
なお、第8実施形態では、管理ユニット200Fの筐体の上端部から下端部までの全体が、管理ユニット200FのコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1F側の部分から、当該スロットマシン1F側と反対側の部分にかけて、前方(メダルレス遊技システムSFが遊技店の島に設置された状況での遊技者がいる方)に向かってせり出す量が大きくなるように、せり出した構造になっているが、これに限定されるものではない。例えば、管理ユニット200Fの筐体の上端部から下端部までの一部(例えば、(1)挿入/排出口220aの上端部から下端部までの部分を含む部分、(2)挿入/排出口220aの上端部から下端部までの部分と、現金投入口225aの上端部から下端部までの部分とを含む部分、(3)挿入/排出口220aの上端部から下端部までの部分と、現金投入口225aの上端部から下端部までの部分と、貸出スイッチ230aの上端部から下端部までの部分と、返却スイッチ230bの上端部から下端部までの部分と、離席スイッチ230cの上端部から下端部までの部分とを含む部分)で、管理ユニット200Fの筐体が、管理ユニット200FのコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1F側の部分から、当該スロットマシン1F側と反対側の部分にかけて、前方(メダルレス遊技システムSFが遊技店の島に設置された状況での遊技者がいる方)に向かってせり出す量が大きくなるように、せり出した構造になっていてもよい。
また、第8実施形態では、管理ユニット200Fはせり出した構造を有するようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、次のようなものであってもよい。管理ユニット200Fは、管理ユニット200Fを前方から見た場合における管理ユニット200FのコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1F側と反対側の部分から、管理ユニット200Fを前方から見た場合における管理ユニット200FのコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1F側の部分にかけて、前方(メダルレス遊技システムSFが遊技店の島に設置された状況での遊技者がいる方)に向かって、窪み量が連続的に又は段階的に大きくなるように、窪んだ構造を有するようにしてもよい。
<第9実施形態>
第9実施形態について、図21及び図22を参照して説明する。なお、第1実施形態では、スロットマシン1はランプ部21L,21M,21R,22L,22Rの発光、非発光により案内演出を行うとしたが、第9実施形態では、管理ユニット200Gに案内板1200を設けて、この案内板1200によりスロットマシン1Gとともに利用すべき管理ユニット200Gを遊技者に案内するものであり、スロットマシン1Gは案内演出機能を備えない。なお、これらの点を除けば、スロットマシン1G及び管理ユニット200Gは、第1実施形態で説明したスロットマシン1及び管理ユニット200の構成を有して動作を行うものであり、第9実施形態では第1実施形態と異なる点を主に説明し、それ以外の説明は第1実施形態の説明が適用できるため第9実施形態ではその説明を省略する。
メダルレス遊技システムSGは、スロットマシン1Gと管理ユニット200Gとを備える。メダルレス遊技システムSGでは、スロットマシン1Gの筐体の左側面に配置されたコネクタC1と管理ユニット200Gの筐体の右側面に配置されたコネクタC2とが接続される。コネクタC1とコネクタC2とが接続された状態では、メダルレス遊技システムSGを前方から見て、スロットマシン1Gが右側に設置され、管理ユニット200Gが左側に設置される。
管理ユニット200Gは、案内板1200と、案内板1200を取り付けるための上側・下側被取付部材1100,1110とを備え、案内板1200は例えば透光性の低い材料でできている。上側・下側被取付部材1100,1110は、管理ユニット200Gの筐体の前面において、挿入/排出口220a、現金投入口225a、貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cに対して、管理ユニット200GのコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1Gが設置される側と反対側(図21及び図22では、管理ユニット200GのコネクタC2にコネクタC1が接続されているスロットマシン1Gが管理ユニット200Gの右側に設置されているので、管理ユニット200Gを前方からみて、挿入/排出口220a、現金投入口225a、貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cに対して、左側)に設けられている。
上側被取付部材1100は、案内板1200の後述する上側取付部材1220が下方から挿入可能になるように挿入孔が形成されており、下側被取付部材1110は、案内板1200の後述する下側取付部材1230が上方から挿入可能になるように挿入孔が形成されている。
案内板1200は、本体部1210と、案内板1200が寝かされた状態(図21の案内板1200の状態)でスロットマシン1Gを前方から見た場合に、本体部1210の側面のうちの管理ユニット200GのコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1Gが設置される側と反対側の側面(図21では、管理ユニット200GのコネクタC2にコネクタC1が接続されているスロットマシン1Gが管理ユニット200Gの右側に設置されているので、管理ユニット200Gを前方からみて、左側面)に設けられた延在部1215と、延在部1215の上端側から上方向に延びた上側取付部材1220と、延在部1215の下端側から下方向に延びた下側取付部材1230とを備える。
案内板1200を管理ユニット200Gに取り付ける場合、案内板1200の下側取付部材1230を、管理ユニット200Gの筐体に設けられた下側被取付部材1110の挿入孔に上方から挿入し、案内板1200の上側取付部材1220を、管理ユニット200Gの筐体に設けられた上側被取付部材1100の挿入孔に下方から挿入する。なお、例えば、案内板1200の上側・下側取付部材1220,1230と上側・下側被取付部材1100,1110との寸法や硬さは、案内板1200の上側・下側取付部材1220,1230が上側・下側被取付部材1100,1110に挿入でき、かつ、案内板1200を寝かせた状態(図21の案内板1200の状態)や立てた状態(図22の案内板1200の状態)に固定可能にしつつ、作業者が力を加えることによって案内板1200を寝かせた状態から立てた状態に、立てた状態から寝かせた状態に動かすことができるようになっている。
例えば、管理ユニット200Gの搬送時に、案内板1200を図21に示す寝かせた状態にすることによって、管理ユニット200Gの搬送を容易にすることができる。
また、例えば、遊技店の営業時間などの遊技者がスロットマシン1Gで遊技可能な時間帯では、図22に示す案内板1200を立てた状態にする。
したがって、遊技者は、立てた状態の案内板1200により、自身が遊技しているスロットマシン1GのコネクタC1にコネクタC2が接続された管理ユニット200Gの筐体の前面に配置された遊技者が遊技に関連して利用することがある部品(ユニット表示装置210の表示部210a、挿入/排出口220a、現金投入口225a、貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cなど)が見えにくかったり使用しにくかったりすることはない。一方で、遊技者は、立てた状態の案内板1200により、自身が遊技しているスロットマシン1GのコネクタC1にコネクタC2が接続されていない管理ユニット200Gの筐体の前面に配置された遊技者が遊技に関連して利用することがある部品が見えにくかったり使用しにくかったりする。このため、遊技者が、利用しやすい管理ユニット200G(スロットマシン1FのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200G)を利用することを期待できる。このため、コネクタC1とコネクタC2との接続状態が視認しづらい状況下でも、隣り合うメダルレス遊技システムSG間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、遊技者による管理ユニット200Gの間違えの発生を防止することが可能になる。また、案内板1200は同時に分煙ボードとしての役割も果たすことができる。
なお、あるメダルレス遊技システムSGの管理ユニット200Gに取り付けられた案内板1200の形状や大きさは、当該あるメダルレス遊技システムSGの管理ユニット200GのコネクタC2にコネクタC1が接続されたスロットマシン1Gが設けられた側と反対側に設置された他のスロットマシン1Gで遊技している遊技者から、当該あるメダルレス遊技システムSGの管理ユニット200Gの筐体の前面に配置された遊技者が遊技に関連して利用することがある部品(ユニット表示装置210の表示部210a、挿入/排出口220a、現金投入口225a、貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230c)の少なくとも一部が見にくい又は利用しづらい大きさや形状であるとよい。
また、第9実施形態では、寝かしたり立てたりすることが可能な案内板1200を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、管理ユニット200Gのうちの、当該管理ユニット200GのコネクタC2にコネクタC1が接続されるスロットマシン1Gが設置される側と反対側の側面にスライド式の案内板を設置するようにしてもよい。なお、スライド式の案内板は、当該スライド式の案内板が設置された側面を当該側面の法線方向から見た場合に、例えば、全体が当該側面内に収まっている状態と、一部が当該側面から管理ユニット200Gの前方(メダルレス遊技システムSGが遊技店の島に配置された状況での遊技者がいる方)にはみ出す状態とがあるようにする。
また、寝かせたり立てたりすることができる案内板やスライド式の案内板などの案内板を、管理ユニット200G側ではなくて、スロットマシン1G側に設けるようにし、その設置位置はスロットマシン1Gを前方から見た場合にスロットマシン1GのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200G側と反対側とするようにしてもよい。
また、スロットマシン1Gの端に案内板を設置し、スロットマシン1GのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200G側に寝かせると、遊技者に当該スロットマシン1Gの方向を案内するための矢印等が案内板に描かれているようにしてもよい。この場合、スロットマシン1Gの左右両方の端に対して使用可能であるが、スロットマシン1GのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200G側の端に設置し、当該管理ユニット200G側に倒して使う方が、遊技者による管理ユニット200Gの間違えの発生を防止することが可能になる。このような案内板では、案内板に描かれた矢印等の案内により、遊技者による管理ユニット200Gの間違えの発生を防止することが可能になる。
<第10実施形態>
第10実施形態について、図23を参照して説明する。なお、第1実施形態では、スロットマシン1はランプ部21L,21M,21R,22L,22Rの発光、非発光により案内演出を行うとしたが、第10実施形態では、管理ユニット200Hにダミーノズル1300を設けて、このダミーノズル1300により利用すべき管理ユニット200Hを遊技者に案内するものであり、スロットマシン1Hは案内演出機能を備えない。なお、これらの点を除けば、スロットマシン1H及び管理ユニット200Hは、第1実施形態で説明したスロットマシン1及び管理ユニット200の構成を有して動作を行うものであり、第10実施形態では第1実施形態と異なる点を主に説明し、それ以外の説明は第1実施形態の説明が適用できるため第10実施形態ではその説明を省略する。
メダルレス遊技システムSHは、スロットマシン1Hと管理ユニット200Hとを備える。メダルレス遊技システムSHでは、スロットマシン1Hの筐体の左側面に配置されたコネクタC1と管理ユニット200Hの筐体の右側面に配置されたコネクタC2とが接続される。コネクタC1とコネクタC2とが接続された状態では、メダルレス遊技システムSHを前方から見て、スロットマシン1Hが右側に設置され、管理ユニット200Hが左側に設置される。
管理ユニット200Hには、筐体の前面に実際には物理的なメダルの貸出には利用されることがないダミーノズル1300が設置されている。管理ユニット200Hを前方から見た場合に、この管理ユニット200Hの筐体の前面に設置されたダミーノズル1300と、この管理ユニット200HのコネクタC2にコネクタC1が接続されたスロットマシン1Hとでは、重なり合う部分がある。なお、管理ユニット200Hを前方から見た場合に、この管理ユニット200Hの筐体の前面に設置されたダミーノズル1300と、この管理ユニット200HのコネクタC2にコネクタC1が接続されていないスロットマシン1Hとでは、重なり合う部分がない。
したがって、遊技者は、管理ユニット200Hの筐体の前面に設置されたダミーノズル1300を見ることにより、利用すべき管理ユニット200H(スロットマシン1HのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200H)がどの管理ユニット200Hであるかが分かる。このため、隣り合うメダルレス遊技システムSH間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、遊技者による管理ユニット200Hの間違えの発生を防止することが可能になる。
なお、図23に示すダミーノズル1300の形状は一例であって、ダミーノズル1300の形状は図23に示す形状に限定されるものではない。ダミーノズル1300の形状は、管理ユニット200Hから当該管理ユニット200HのコネクタC2にコネクタC1が接続されたスロットマシン1Hにメダルが送られるかのごとき形状をしていればよい。
また、ダミーノズルを可動式にして、演出に利用するようにしてもよい。
<第11実施形態>
第11実施形態について、図24を参照して説明する。なお、第1実施形態では、スロットマシン1はランプ部21L,21M,21R,22L,22Rの発光、非発光により案内演出を行うとしたが、第11実施形態では、スロットマシン1Iと管理ユニット200Iとをロックするロック機構1400を設けて、このロック機構1400により利用すべき管理ユニット200Iを遊技者に案内するものであって、スロットマシン1Iは案内演出機能を備えない。なお、これらの点を除けば、スロットマシン1I及び管理ユニット200Iは、第1実施形態で説明したスロットマシン1及び管理ユニット200の構成を有して動作を行うものであり、第11実施形態では第1実施形態と異なる点を主に説明し、それ以外の説明は第1実施形態の説明が適用できるため第11施形態ではその説明を省略する。
メダルレス遊技システムSIは、スロットマシン1Iと管理ユニット200Iとを備える。メダルレス遊技システムSIでは、スロットマシン1Iの筐体の左側面に配置されたコネクタC1と管理ユニット200Iの筐体の右側面に配置されたコネクタC2とが接続される。コネクタC1とコネクタC2とが接続された状態では、メダルレス遊技システムSIを前方から見て、スロットマシン1Iが右側に設置され、管理ユニット200Iが左側に設置される。
メダルレス遊技システムSIでは、スロットマシン1Iと管理ユニット200Iとをロックする(スロットマシン1Iを管理ユニット200Iに固定する、または、管理ユニット200Iをスロットマシン1Iに固定する)ロック機構1400を備えている。
ロック機構1400は、管理ユニット200Iの前面に設けられたピン1420と、スロットマシン1Iの前面に設けられたピン1425と、貫通孔1425及び貫通孔1427が両端に形成された平板1410とを備える。そして、管理ユニット200Iの前面に設けられたピン1420を平板1410の挿入孔1425に挿入し、スロットマシン1Iの前面に設けられたピン1425を平板1410の挿入孔1427に挿入することにより、管理ユニット200Iとスロットマシン1Iとがロック機構1400によりロックされた状態になる。例えば、遊技店の営業時間などの遊技者がスロットマシン1Iで遊技可能な時間帯では図24に示すように平板1410がスロットマシン1Iと管理ユニット200Iとに取り付けられる。このロックされた状態では、メダルレス遊技システムSIを前方から見た場合におけるスロットマシン1Iと管理ユニット200Iとの境界を含む部分において、平板1410が、前方(メダルレス遊技システムSIが遊技店の島に設置された状況での遊技者がいる方)に存在するようになっている。
したがって、複数のメダルレス遊技システム1Iが複数並べられた状況下で、遊技者は、スロットマシン1Iと左隣の管理ユニット200Iとの境界部分と、スロットマシン1Iと右隣の管理ユニット200Iとの境界部分とのうち、スロットマシン1Iとスロットマシン1IのコネクタC1にコネクタC2が接続された左隣の管理ユニット200Iとの境界部分では、前方(メダルレス遊技システムSCが遊技店の島に設置された状況での遊技者がいる方)に平板1410が見えることになる。これにより、遊技者は、スロットマシン1Iと左隣の管理ユニット200Iとの境界部分と、スロットマシン1Iと右隣の管理ユニット200Iとの境界部分とのうち、どちらの境界部分の前方で平板1410が見えるかにより、利用すべき管理ユニット200I(スロットマシン1IのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200I)がどの管理ユニット200Iであるかが分かる。このため、隣り合うメダルレス遊技システムSI間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、遊技者による管理ユニット200Iの間違えの発生を防止することが可能になる。
なお、図24に示すロック機構1400は一例であって、ロック機構1400は図24に示すものに限定されるものではない。ロック機構1400は、スロットマシン1Iを管理ユニット200Iに固定する、または、管理ユニット200Iをスロットマシン1Iに固定することができ、スロットマシン1Iとスロットマシン1IのコネクタC1にコネクタC2が接続された管理ユニット200Iとの境界部分ではロック機構1400の構成部品が前方(メダルレス遊技システムSIが遊技店の島に設置された状況での遊技者がいる方)に存在するが、スロットマシン1Iとスロットマシン1IのコネクタC1にコネクタC2が接続されていない管理ユニット200Iとの境界部分ではロック機構1400の構成部品が前方(メダルレス遊技システムSIが遊技店の島に設置された状況での遊技者がいる方)に存在しないようなものであればよい。
<第12実施形態>
第12実施形態について、図25を参照して説明する。なお、第1実施形態では、スロットマシン1はランプ部21L,21M,21R,22L,22Rの発光、非発光により案内演出を行うとしたが、第12実施形態では、貸出スイッチ230aJ、返却スイッチ230bJ、離席スイッチ230cJを管理ユニット200Jではなくてスロットマシン1Jに管理ユニット200Jよりに設置することにより利用すべき管理ユニット200Iを遊技者に案内するものであって、スロットマシン1Jは案内演出機能を備えない。なお、これらの点を除けば、スロットマシン1J及び管理ユニット200Jは、第1実施形態で説明したスロットマシン1及び管理ユニット200の構成を有して動作を行うものであり、第12実施形態では第1実施形態と異なる点を主に説明し、それ以外の説明は第1実施形態の説明が適用できるため第12実施形態ではその説明を省略する。
メダルレス遊技システムSJは、スロットマシン1Jと管理ユニット200Jとを備える。メダルレス遊技システムSJでは、スロットマシン1Jの筐体の左側面に配置されたコネクタC1と管理ユニット200Jの筐体の右側面に配置されたコネクタC2とが接続される。コネクタC1とコネクタC2とが接続された状態では、メダルレス遊技システムSJを前方から見て、スロットマシン1Jが右側に設置され、管理ユニット200Jが左側に設置される。
管理ユニット200Jには、第1実施形態の管理ユニット200のように貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cが設けられていない。この代わりに、スロットマシン1Jには、第1実施形態のスロットマシン1には設けられていない貸出スイッチ230aJ、返却スイッチ230bJ、離席スイッチ230cJが、操作板3のうちの中央からスロットマシン1JのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200J側の部分(図25では、スロットマシン1JのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200Jがスロットマシン1Jの左側に設置されているので、操作板3の左側の部分)に設けられている。なお、貸出スイッチ230aJ、返却スイッチ230bJ、離席スイッチ230cJそれぞれの操作に関する信号がスロットマシン1Jと管理ユニット200Jとをつなぐ信号線によりスロットマシン1Jから管理ユニット200Jに伝送することにより、これらのスイッチ230aJ,230bJ,230cJそれぞれの操作に関連する処理が行われる。
したがって、貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cの配置位置により、利用すべき管理ユニット200J(スロットマシン1JのコネクタC1にコネクタC2が接続されている管理ユニット200J)を遊技者に案内することができる。このため、隣り合うメダルレス遊技システムSJ間に間隔を設けず、かつ、島設備を改装せずに、遊技者による管理ユニット200Jの間違えの発生を防止することが可能になる。
なお、貸出スイッチ、返却スイッチ、離席スイッチのうちの一部のスイッチを管理ユニット200Jに設け、残りのスイッチをスロットマシン1Jに設け、当該残りのスイッチは操作板3のうちの中央からスロットマシン1JのコネクタC1にコネクタC2が接続される管理ユニット200J側の部分に配置されるようにしてもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
例えば、スロットマシンの右側面に接続端子を有するコネクタを設けるとともに、管理ユニットの左側面に接続端子を有するコネクタを備え、これらのコネクタを接続するようにしてもよい。
また、例えばメダルカードが管理ユニット200などに設けられたカード挿入排出装置220の挿入/排出口220aに挿入された場合、管理ユニット200などのコネクタC2にコネクタC1が接続されたスロットマシン1などの方向を報知する(例えば、「遊技すべきスロットマシンは右側のスロットマシンです。」と音声出力する)ようにしてもよい。これによれば、遊技者は、メダルカードを管理ユニット200などに挿入すると即座に、正しい管理ユニット200などにメダルカードを挿入したか間違った管理ユニット200などにメダルカードを挿入したかが分かる。なお、紙幣等の現金が管理ユニット200などに設けられた現金投入装置225の現金投入口225aに投入された場合や、管理ユニット200などに設けられた貸出スイッチ230a、返却スイッチ230b、離席スイッチ230cが操作された場合も同様である。
また、液晶表示器14、サブ液晶表示器14SEを有機EL表示器、サブ有機EL表示器14SLに置き換えてもよい。
また、上記した各実施形態や各変形例では、スロットマシンを対象として説明したが、これに限定されるものではなく、上記した各実施形態や各変形例はパチンコ機などの他の遊技機にも適用することができる。
また、上記した実施形態の内容と上記した変形例の内容と適宜組み合わせても良い。
そして、電子データによる遊技価値の点数を基に遊技を行う遊技機と、前記遊技機に隣接して設置され、当該遊技機と接続されて遊技価値の点数の貸出及び返却に関するデータ通信を行う管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムにおける前記遊技機に本発明を広く適用することができる。
S,SA…メダルレス遊技システム
1,1A…スロットマシン、
C1…コネクタ
14…液晶表示器
14a…表示画面
14L…案内演出使用部分
14R…のめり込み防止演出使用部分
21L…左上部ランプ部
21M…中上部ランプ部
21R…右上部ランプ部
22L…左下部ランプ部
22R…右下部ランプ部
46…払出表示器
61…メインCPU
63…メイン制御基板
107…払出表示器制御手段
71…サブCPU
73…サブ制御基板
151…演出内容決定手段
152…液晶表示制御手段
154…ランプ制御手段
81…払出CPU
83…払出制御基板
1000…案内演出専用ランプ部
200…管理ユニット
C2…コネクタ
220…カード挿入排出装置
220a…挿入/排出口
225…現金投入装置
225a…現金投入口
230a…貸出スイッチ
230b…返却スイッチ
230c…離席スイッチ
240…貸出制御基板
400…貸出CPU

Claims (6)

  1. 電子データによる遊技価値の点数を基に遊技を行う遊技機と、前記遊技機に隣接して設置され、当該遊技機と接続されて遊技価値の点数の貸出及び返却に関するデータ通信を行う管理ユニットとを備えるメダルレス遊技システムにおける前記遊技機において、
    前記遊技機は、当該遊技機が前記管理ユニットと前記データ通信を行うために、前記管理ユニットが備える管理ユニット側接続端子に接続される遊技機側接続端子を備え、
    前記遊技機には、遊技中に行われる第1演出と、遊技中以外に行われる第2演出とが用意されており、
    前記遊技機は、前記第2演出の際に、所定の条件が成立した場合に、遊技者が当該遊技機とともに利用すべき前記管理ユニットの方向を示す案内演出を行う
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技機は、当該遊技機を前方から見て、前記遊技機の中央から前記遊技機側接続端子に前記管理ユニット側接続端子が接続される前記管理ユニット側に設置される第1発光装置と、前記遊技機の中央から当該管理ユニットの反対側に設置される第2発光装置とをさらに備え、
    前記案内演出は、前記第1発光装置及び前記第2発光装置のうちの前記第1発光装置だけを発光させることにより行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技機は、表示装置をさらに備え、
    前記案内演出は、前記表示装置の表示画面のうちの、前記遊技機側接続端子に前記管理ユニット側接続端子が接続される前記管理ユニット側の部分を用いて行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記案内演出と、遊技量に係る注意喚起を促すための注意喚起演出とが前記表示装置の表示画面を用いて同時に表示される場合には、前記注意喚起演出は、前記表示装置の表示画面のうちの、前記案内演出に用いられる部分に対して、前記遊技機側接続端子に前記管理ユニット側接続端子が接続される前記管理ユニットと反対の部分を用いて行われる
    ことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 遊技量に係る注意喚起を促すための注意喚起演出は、前記第2演出の際に、前記案内演出と異なる期間に行われるものであることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  6. 前記管理ユニットは認証媒体が挿入されるとともに前記認証媒体を排出するための認証媒体挿入・排出口を備えており、
    前記遊技機は、前記第2演出の際に、前記所定の条件が成立しない場合には、前記案内演出を行わず、
    前記所定の条件は、前記認証媒体挿入・排出口から前記認証媒体が挿入されている状態において、前記遊技機により記憶されている電子データに基づく遊技価値の点数が、前記遊技機の1遊技に使用可能な遊技価値の点数未満である
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機。
JP2019011839A 2019-01-28 2019-01-28 遊技機 Pending JP2020116297A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019011839A JP2020116297A (ja) 2019-01-28 2019-01-28 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019011839A JP2020116297A (ja) 2019-01-28 2019-01-28 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020116297A true JP2020116297A (ja) 2020-08-06

Family

ID=71891619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019011839A Pending JP2020116297A (ja) 2019-01-28 2019-01-28 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020116297A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021052863A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 株式会社平和 遊技機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021052863A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 株式会社平和 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7219395B2 (ja) 遊技機
JP2019088751A (ja) 遊技機
JP2007300955A (ja) 遊技機、遊技機用プログラムおよび遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5750531B1 (ja) メダル検出装置
JP2003093582A (ja) スロットマシン
JP7333992B1 (ja) 遊技台
JP7333991B1 (ja) 遊技台
JP7333993B1 (ja) 遊技台
JP7333994B1 (ja) 遊技台
JP2020116297A (ja) 遊技機
JP5750532B1 (ja) メダル検出装置
JP2005152614A (ja) 遊技機
JP2019180873A (ja) 遊技機
JP2023078518A (ja) 遊技機
JP7448935B2 (ja) 遊技機
JP7373847B2 (ja) 遊技機
JP6631858B1 (ja) 遊技機
JP6681104B1 (ja) 遊技機
JP7368039B1 (ja) 遊技機
JP6596143B1 (ja) 遊技機
JP7311190B1 (ja) 遊技台
JP7410558B2 (ja) 遊技機
JP7426701B2 (ja) 遊技機
JP7361386B2 (ja) 遊技機
JP7345183B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20200904