JP4883048B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関(特にディーゼルエンジン)に用いられる燃料噴射弁に関するものである。
従来の燃料噴射弁は、ニードルの大径ピストン部がノズルボディのガイド孔に気密的に且つ摺動自在に挿入されて、大径ピストン部により2つの圧力室が分離され、その2つの圧力室の圧力差に基づいてニードルが往復動することにより、ニードルのシート部がノズルボディの弁座と接離して噴孔を開閉するようになっている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平10−288115号公報 特開平11−159417号公報
従来の燃料噴射弁の開弁制御方式としては、2つの圧力室のうち反弁座側に位置する第1圧力室を減圧して開弁させる減圧開弁式と、2つの圧力室のうち弁座側に位置する第2圧力室を加圧して開弁させる加圧開弁式とがある。
減圧開弁式の燃料噴射弁において、精度のよい噴射動作を実現するためには、ガイド孔と大径ピストン部との摺動部の気密性を確保しつつ摺動自在にすること、および、閉弁時における弁座とシート部との当接部のシール性を確保することが重要である。
しかしながら、摺動部の気密性を確保しつつ摺動自在にし、さらに閉弁時のシール性を確保するためには、大径ピストン部とシート部がともに形成されるニードルや、ガイド孔と弁座がともに形成されるノズルボディに対して、非常に精密な部品加工精度が要求される。より詳細には、大径ピストン部とシート部の同軸度(軸ずれ)が大きくなると、摺動し難くなったり、閉弁時のシール性が低下したりするため、その同軸度を小さくすることが要求されたり、同軸度の影響を考慮して大径ピストン部の外形寸法公差等を小さくすることが要求される。同様に、ノズルボディにおいても、ガイド孔と弁座の同軸度を小さくすることが要求される。したがって、摺動部の気密性を確保しつつ摺動自在にし、さらに閉弁時のシール性を確保することは、容易ではなかった。
また、加圧開弁式の燃料噴射弁において、精度のよい噴射動作を実現するためには、大径ピストン部よりも弁座側に形成された小径ピストン部とノズルボディのガイド孔との摺動部においても、気密性を確保しつつ摺動自在にすることが重要となる。したがって、大径ピストン部と小径ピストン部とシート部が形成されるニードルや、2つのガイド孔と弁座が形成されるノズルボディに対して、さらに高い部品加工精度が要求される。
本発明は上記点に鑑みて、摺動部の気密性を確保しつつ摺動自在であり、さらに閉弁時のシール性も良好な燃料噴射弁が、容易に得られるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、燃料出口となる噴孔(121)の上流側に弁座(122)が形成されたノズルボディ(1)と、第1圧力室(51)の圧力により閉弁向きの荷重を受けるとともに第2圧力室(52)の圧力により開弁向きの荷重を受け、第1圧力室(51)と第2圧力室(52)の圧力差に基づいて往復動し、シート部(223)が弁座(122)と接離して噴孔(121)を開閉するニードル(2)とを備え、ノズルボディ(1)とニードル(2)との間で且つ弁座(122)の上流側に形成された燃料溜まり(4)に高圧燃料が供給され、開弁時に燃料溜まり(4)の高圧燃料が噴孔(121)から噴射される燃料噴射弁において、ニードル(2)は、ノズルボディ(1)に摺動自在に挿入されて第1圧力室(51)と第2圧力室(52)とを気密的に分離し、第1圧力室(51)と第2圧力室(52)の圧力差に基づいて往復動するピストン部材(21)と、シート部(223)が形成された着座部材(22)とに分割して構成され、ピストン部材(21)と着座部材(22)は、ピストン部材(21)と着座部材(22)とが密着する向きにばね部材(61、62)によって付勢され、ノズルボディ(1)は、第1ガイド孔(111)と、この第1ガイド孔(111)よりも小径で且つ第1ガイド孔(111)と燃料溜まり(4)とを連通させる第2ガイド孔(112)とが形成され、ピストン部材(21)は、第1ガイド孔(111)に気密的に且つ摺動自在に挿入される第1ピストン部(211)と、第2ガイド孔(112)に気密的に且つ摺動自在に挿入される第2ピストン部(212)とを備え、第1ガイド孔(111)内において第1ピストン部(211)の反弁座側に第1圧力室(51)が形成され、第1ガイド孔(111)内において第1ピストン部(211)の弁座(122)側で且つ第2ピストン部(212)の外周側に第2圧力室(52)が形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明では、燃料出口となる噴孔(121)の上流側に弁座(122)が形成されたノズルボディ(1)と、第1圧力室(51)の圧力により閉弁向きの荷重を受けるとともに第2圧力室(52)の圧力により開弁向きの荷重を受け、第1圧力室(51)と第2圧力室(52)の圧力差に基づいて往復動し、シート部(223)が弁座(122)と接離して噴孔(121)を開閉するニードル(2)とを備え、ノズルボディ(1)とニードル(2)との間で且つ弁座(122)の上流側に形成された燃料溜まり(4)に高圧燃料が供給され、開弁時に燃料溜まり(4)の高圧燃料が噴孔(121)から噴射される燃料噴射弁において、ニードル(2)は、ノズルボディ(1)に摺動自在に挿入されて第1圧力室(51)と第2圧力室(52)とを気密的に分離し、第1圧力室(51)と第2圧力室(52)の圧力差に基づいて往復動するピストン部材(21)と、シート部(223)が形成された着座部材(22)とに分割して構成され、ピストン部材(21)と着座部材(22)は、ピストン部材(21)と着座部材(22)とが密着する向きにばね部材(61、62)によって付勢され、ピストン部材(21)と着座部材(22)とのクリアランスは、ノズルボディ(1)とピストン部材(21)とのクリアランスよりも大きいことを特徴とする。
これによると、ニードル(2)がピストン部材(21)と着座部材(22)とに分割して構成されていることと、ピストン部材(21)と着座部材(22)とのクリアランスが大きいこととが相俟って、シート部(223)が弁座(122)に当接した際に、着座部材(22)はシート部(223)の位置に応じて噴射弁軸線に対して容易に傾斜することができるとともに、その傾斜可能な角度を従来よりも大きくすることができる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料噴射弁において、シート部(223)は球面であることを特徴とする。
これによると、シート部(223)が弁座(122)に当接した際に着座部材(22)が噴射弁軸線に対して傾斜していても、閉弁時における弁座(122)とシート部(223)との当接部の良好なシール性を確保することができる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の燃料噴射弁において、ばね部材は、着座部材(22)をピストン部材(21)に向かって付勢する第1ばね(61)と、ピストン部材(21)を着座部材(22)に向かって付勢する第2ばね(62)とからなり、第2ばね(62)は、第2圧力室(52)に配置された皿ばねであることを特徴とする。
これによると、第2ばね(62)としてコイルスプリングを用い、ノズルボディ(1)には第2ガイド孔(112)の端部にばね受け部(114)を設け、このばね受け部(114)と第2ピストン部(212)との間に第2ばね(62)を配置する構成の燃料噴射弁と比較して、第2ガイド孔(112)の端部のばね受け部(114)が不要になるため、ノズルボディ(1)の加工が容易になるとともに、燃料噴射弁の設計自由度が高められる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の燃料噴射弁において、ばね部材(61、62)は、着座部材(22)をピストン部材(21)に向かって付勢する第1ばね(61)と、ピストン部材(21)を着座部材(22)に向かって付勢する第2ばね(62)とからなり、第2ばね(62)は、穴あき円板状で周方向に沿って波形形状になったウエーブスプリングであり、第2圧力室(52)に配置されていることを特徴とする。
これによると、第2ばね(62)としてコイルスプリングを用い、ノズルボディ(1)には第2ガイド孔(112)の端部にばね受け部(114)を設け、このばね受け部(114)と第2ピストン部(212)との間に第2ばね(62)を配置する構成の燃料噴射弁と比較して、第2ガイド孔(112)の端部のばね受け部(114)が不要になるため、ノズルボディ(1)の加工が容易になるとともに、燃料噴射弁の設計自由度が高められる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の燃料噴射弁において、ノズルボディ(1)に形成された燃料通路(115)を介して高圧燃料が燃料溜まり(4)に導かれる構成であることを特徴とする。
第1圧力室(51)に導入された高圧燃料を、着座部材(22)に設けた燃料通路(224)を介して燃料溜まり(4)に導く構成の燃料噴射弁においては、着座部材(22)を太くできない場合には燃料通路(224)の加工には高度な技術が必要となるのに対し、請求項に記載の発明では、ノズルボディ(1)に燃料通路(115)を形成するため、燃料通路(115)を容易に加工することができる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の燃料噴射弁において、ノズルボディ(1)は、第1ガイド孔(111)および第2ガイド孔(112)が形成された第1ノズルボディ(11)と、噴孔(121)および弁座(122)が形成された第2ノズルボディ(12)とからなることを特徴とする。
これによると、ノズルボディ(1)の全長が長い場合でも、弁座(122)の加工が容易である。
請求項10に記載の発明では、請求項1ないし9のいずれか1つに記載の燃料噴射弁において、ノズルボディ(1)は、第1ガイド孔(111)、第2ガイド孔(112)、噴孔(121)、および弁座(122)が、1つの部材に形成されていることを特徴とする。
これによると、ノズルボディ(1)の全長が短い場合など、弁座(122)の加工性が良ければ、ノズルボディ(1)を複数に分割する場合よりもノズルボディ(1)を安価に製作することができる。
請求項11に記載の発明では、請求項3または7に記載の燃料噴射弁において、ノズルボディ(1)は、第1ガイド孔(111)と、この第1ガイド孔(111)よりも小径で且つ第1ガイド孔(111)と燃料溜まり(4)とを連通させる第2ガイド孔(112)とが形成され、第2ガイド孔(112)よりも大径のシリンダ孔(71)が形成されるとともに、第1ガイド孔(111)に収容された筒状のシリンダ(7)を備え、ピストン部材(21)は、シリンダ孔(71)に気密的に且つ摺動自在に挿入される第1ピストン部(211)と、第2ガイド孔(112)に気密的に且つ摺動自在に挿入される第2ピストン部(212)とを備え、シリンダ孔(71)内において第1ピストン部(211)の反弁座側に第1圧力室(51)が形成され、第1ガイド孔(111)内において第1ピストン部(211)の弁座(122)側で且つ第2ピストン部(212)の外周側に第2圧力室(52)が形成されていることを特徴とする。
これによると、ピストン部材(21)とシリンダ(7)とのクリアランスを加工管理する方が、ピストン部材(21)とノズルボディ(1)とのクリアランスを加工管理するよりも加工管理が容易な場合には、全体の加工コストを低減することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る燃料噴射弁の要部構成を示す断面図である。
燃料噴射弁は、内燃機関(より詳細にはディーゼルエンジン、図示せず)のシリンダヘッドに装着され、蓄圧器(図示せず)内に蓄えられた高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴射するものである。
図1に示すように、燃料噴射弁は、噴孔121および弁座122が形成されたノズルボディ1と、弁座122と接離して噴孔121を開閉するニードル2と、蓄圧器から供給される高圧燃料が流通する高圧燃料通路31が形成されたホルダボディ3とを有している。ノズルボディ1は、第1ノズルボディ11と第2ノズルボディ12とを結合して構成されている。ニードル2は、ピストン部材21と着座部材22とに分割して構成されている。ノズルボディ1とニードル2との間には、高圧燃料通路31等を介して高圧燃料が供給される燃料溜まり4が形成されている。
第1ノズルボディ11は、ホルダボディ3側の端部に、円柱状の第1ガイド孔111を備え、第1ガイド孔111よりも燃料溜まり4側に、第1ガイド孔111よりも小径で円柱状の第2ガイド孔112を備え、第2ガイド孔112よりも燃料溜まり4側に、第2ガイド孔112よりも小径で円柱状の第3ガイド孔113を備えている。そして、第2ガイド孔112および第3ガイド孔113を介して、第1ガイド孔111と燃料溜まり4とが連通可能になっている。また、第3ガイド孔113における第2ガイド孔112側の端部は、後述するばねを受けるばね受け部114となっている。
第2ノズルボディ12は、反ホルダボディ3側の端部に、燃料溜まり4を介して供給される高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴出させる噴孔121を備え、燃料溜まり4と噴孔121との間にテーパ状の弁座122を備えている。
ピストン部材21は、第1ガイド孔111に気密的に且つ摺動自在に挿入される有底円筒状の第1ピストン部211と、第1ピストン部211よりも小径で、第2ガイド孔112に気密的に且つ摺動自在に挿入される円筒状の第2ピストン部212とを備えている。因みに、第1ガイド孔111と第1ピストン部211との摺動部クリアランスからの圧力伝播を抑制するために(すなわち気密性を確保するために)、そのクリアランスは5μm以下とするのが望ましい。同様に、第2ガイド孔112と第2ピストン部212との摺動部クリアランスからの圧力伝播を抑制するために、そのクリアランスは5μm以下とするのが望ましい。
第1ピストン部211には、後述するばね等が収容される凹部213が形成されている。第2ピストン部212には、着座部材22が挿入される貫通孔214が形成されている。第1ガイド孔111内において第1ピストン部211の反弁座側に第1圧力室51が形成され、第1ガイド孔111内において第1ピストン部211の弁座122側で且つ第2ピストン部212の外周側に第2圧力室52が形成されている。
そして、ピストン部材21は、第1圧力室51の圧力により閉弁向きの荷重を受けるとともに第2圧力室52の圧力により開弁向きの荷重を受け、第1圧力室51と第2圧力室52の圧力差に基づいて往復動するようになっている。さらに、第1圧力室51と第2ガイド孔112は、凹部213および貫通孔214を介して連通可能になっている。
着座部材22は、貫通孔214に相対移動自在に挿入された円柱状の主柱部221を備え、この主柱部221の反弁座側端部には、凹部213に収容されるとともに、第1ピストン部211における第1圧力室51側の面に気密的に当接する有底円筒状の鍔部222を備えている。主柱部221における弁座122側の端部には球面のシート部223が形成されており、このシート部223が弁座122と接離して噴孔121への燃料流路を開閉するようになっている。
着座部材22は、第1圧力室51と燃料溜まり4とを連通させる燃料通路224を備え、第1圧力室51に導入された高圧燃料が燃料通路224を介して燃料溜まり4に導かれるようになっている。
なお、ピストン部材21と着座部材22との噴射弁径方向のクリアランスは、ノズルボディ11とピストン部材21との摺動部クリアランスよりも大きく設定されている。より詳細には、第1ピストン部211における筒部211aと鍔部222における筒部222aとの噴射弁径方向のクリアランス、および、第2ピストン部212と主柱部221との噴射弁径方向のクリアランスは、第1ガイド孔111と第1ピストン部211との摺動部クリアランスや、第2ガイド孔112と第2ピストン部212との摺動部クリアランスよりも、大きく設定されている。
第1圧力室51内(より詳細には凹部213内)には、着座部材22をピストン部材21に向かって付勢する第1ばね61が配置されている。第1ばね61は、圧縮コイルスプリングであり、ホルダボディ3と鍔部222とに挟持されている。また、第2ガイド孔112内には、ピストン部材21を着座部材22に向かって付勢する第2ばね62が配置されている。第2ばね62は、圧縮コイルスプリングであり、ピストン部材21とばね受け部114とに挟持されている。
そして、ばね部材を構成する第1ばね61と第2ばね62とにより、ピストン部材21と着座部材22は、第1ピストン部211における底部211bと鍔部222における底部222bとが密着する向きに付勢されている。また、ピストン部材21と着座部材22は、第1ばね61と第2ばね62に付勢されて一体的に作動するようになっている。
この燃料噴射弁は、第2圧力室52を加圧して開弁させる加圧開弁式である。具体的には、ピエゾ素子が多数積層されて電荷の充放電により伸縮するピエゾアクチュエータ(図示せず)がホルダボディ3内に収納されており、ピエゾアクチュエータに通電されるとピエゾアクチュエータが伸張して第2圧力室52の圧力が上昇するようになっている。
次に、上記構成になる燃料噴射弁の作動を説明する。この作動説明の際に用いる記号について、図2に基づいて説明する。まず、第2圧力室52の圧力については、噴射停止状態(すなわちシート部223が弁座122に当接している状態)のときの圧力をP1、噴射停止状態から開弁に移行するときの圧力をP1’、開弁から閉弁に移行するときの圧力をP1”とする。P2は第1圧力室51の圧力、P3は燃料溜まり4の圧力である。P4は、シート部223と弁座122との当接部から噴孔121に至る空間の圧力である。なお、第1圧力室51と燃料溜まり4は燃料通路224を介して常時連通しているため、常に、P2=P3である。
F1は第1ばね61の荷重、F2は第2ばね62の荷重である。D1は第1ピストン部211の外径、D2は第2ピストン部212の外径、D3はシート部223と弁座122との当接部のシート径である。
そして、燃料噴射弁の各作動状態においてニードル2に作用する荷重は、下式(1)〜(3)で表される。なお、ニードル2に作用する荷重は、閉弁向きの荷重を正(+)とし、開弁向きの荷重を負(−)とする。
まず、噴射停止状態のときは、P1≒P2、P2=P3であり、このときにニードル2に作用する荷重Faは式(1)で表される。
Fa=F1−F2+P2×π(D12−D22+D32) /4−P1×π(D12−D22)/4−P4×πD32 /4 …式(1)
噴射停止状態から開弁に移行するときは、P2=P3であり、また、ピエゾアクチュエータの伸長により第2圧力室52の圧力が上昇して、P1’>P2となり、このときにニードル2に作用する荷重Fbは式(2)で表される。
Fb=F1−F2+P2×π(D12−D22+D32) /4−P1’×π(D12−D22)/4−P4×πD32 /4 …式(2)
開弁から閉弁に移行するときは、P2=P3、P2=P4であり、また、ピエゾアクチュエータの収縮により第2圧力室52の圧力が低下して、P1”<P2となり、このときにニードル2に作用する荷重Fcは式(3)で表される。
Fc=F1−F2+P2×π(D12−D22) /4−P1”×π(D12−D22)/4 …式(3)
そして、Fa≧0、Fb<0、Fc>0、となるように、P1、P1’、P1”、P2、P3、F1、F2、D1、D2、およびD3を設定する。
これにより、噴射停止状態時に、ピエゾアクチュエータの伸長により第2圧力室52の圧力が上昇すると、Fb<0となって開弁に移行する。すなわち、ニードル2に開弁向きの荷重が作用し、ピストン部材21と着座部材22は反弁座側に向かって一体になって移動し、シート部223が弁座122から離れて噴孔121が開かれ、燃料噴射が開始される。
また、開弁中に、ピエゾアクチュエータの収縮により第2圧力室52の圧力が低下した際には、Fc>0となって閉弁に移行する。すなわち、ニードル2に閉弁向きの荷重が作用し、ピストン部材21と着座部材22は弁座122側に向かって一体になって移動し、シート部223が弁座122に当接して噴孔121が閉じられ、燃料噴射が停止される。その後第2圧力室52の圧力が上昇するまでの間は、Fa≧0となって噴射停止状態が維持される。
本実施形態では、ニードル2は、ノズルボディ1の第1ガイド孔111および第2ガイド孔112に挿入されるピストン部材21と、弁座122と接離する着座部材22とに分割されているため、ピストン部材21は第1ガイド孔111および第2ガイド孔112に倣って位置決めされ、着座部材22は弁座122に倣って位置決めされる。したがって、従来の燃料噴射弁のようにピストン部とシート部の同軸度の影響を考慮する必要がなくなり、ニードル2の加工を容易にすることができる。よって、摺動部の気密性を確保しつつ摺動自在であり、さらに閉弁時のシール性も良好な燃料噴射弁を、容易に得ることができる。
また、ニードル2がピストン部材21と着座部材22とに分割して構成されていることと、ピストン部材21と着座部材22との噴射弁径方向のクリアランスが大きいこととが相俟って、シート部223が弁座122に当接した際に、着座部材22はシート部223の位置に応じて噴射弁軸線に対して容易に傾斜することができるとともに、その傾斜可能な角度を従来よりも大きくすることができる。そして、シート部223を球面にしているため、シート部223が弁座122に当接した際に着座部材22が噴射弁軸線に対して傾斜していても、閉弁時における弁座122とシート部223との当接部の良好なシール性を確保することができる。
さらに、ノズルボディ1は、第1ノズルボディ11と第2ノズルボディ12とを結合して構成されているため、ノズルボディ1の全長が長い場合でも、弁座122の加工が容易である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図3は第2実施形態に係る燃料噴射弁の要部構成を示す断面図である。
本実施形態は、第2ばね62の構成および配置位置が第1実施形態と異なっている。すなわち、図3に示すように、本実施形態の第2ばね62は、皿ばねであり、第2圧力室52内に配置されている。また、第2ばね62の変更に伴って、第1実施形態における第3ガイド孔113およびばね受け部114(図1参照)が廃止されている。
これによると、第1実施形態における第3ガイド孔113およびばね受け部114が不要になるため、ノズルボディ1の加工が容易になるとともに、燃料噴射弁の設計自由度が高められる。
なお、第2実施形態においては、第2ばね62として皿ばねを用いたが、図4に示す変型例のように、第2ばね62として、穴あき円板状で周方向に沿って波形形状になったウエーブスプリングを用いてもよい。
また、第1ばね61を、皿ばねやウエーブスプリングにしてもよい。この場合、圧縮コイルスプリングよりも全高を減少しやすいことから、燃料噴射弁の設計自由度が高められる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。図5は第3実施形態に係る燃料噴射弁の要部構成を示す断面図である。
本実施形態は、高圧燃料通路31から燃料溜まり4へ高圧燃料を導く経路が第1実施形態と異なっている。すなわち、図5に示すように、第1ノズルボディ11に形成された燃料通路115により、高圧燃料通路31と第2ガイド孔112内の空間とが連通されている。そして、高圧燃料は、高圧燃料通路31、燃料通路115、および第3ガイド孔113と着座部材22との間のクリアランスを介して燃料溜まり4に導かれる。また、高圧燃料を導く経路の変更に伴って、第1実施形態における着座部材22に設けた燃料通路224(図1参照)が廃止されている。
さらに、ホルダボディ3における第1圧力室51側の面に形成された圧力伝達燃料通路32により、高圧燃料通路31と第1圧力室51とが連通されている。これにより、高圧燃料通路31から圧力伝達燃料通路32を介して第1圧力室51へ高圧燃料が導かれるようになっている。
第1実施形態のように、着座部材22に燃料通路224を設ける燃料噴射弁においては、着座部材22を太くできない場合には燃料通路224の加工には高度な技術が必要となるのに対し、本実施形態のように第1ノズルボディ11に燃料通路115を設ける場合は燃料通路115の加工が容易である。
なお、第3実施形態においては、ホルダボディ3に圧力伝達燃料通路32を形成し、高圧燃料通路31から圧力伝達燃料通路32を介して第1圧力室51へ高圧燃料を導くようにしたが、図6に示す変型例のように、第1ピストン部211における第1圧力室51側の面に圧力伝達燃料通路215を形成し、燃料通路32から圧力伝達燃料通路215を介して第1圧力室51へ高圧燃料を導くようにしてもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。図7は第4実施形態に係る燃料噴射弁の要部構成を示す断面図である。
本実施形態は、ノズルボディ1の構成、第2ばね62の構成および配置位置が、第1実施形態と異なっている。すなわち、図7に示すように、ノズルボディ1は1つの部材からなり、第1ガイド孔111、第2ガイド孔112、噴孔121、および弁座122が、その1つの部材に形成されている。
これによると、ノズルボディ1の全長が短い場合など、弁座122の加工性が良ければ、ノズルボディ1を複数に分割する場合よりもノズルボディ1を安価に製作することができる。
また、第2ばね62は、ウエーブスプリングであり、第2圧力室52内に配置されている。また、第2ばね62の変更に伴って、第1実施形態における第3ガイド孔113およびばね受け部114(図1参照)が廃止されている。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。図8は第5実施形態に係る燃料噴射弁の要部構成を示す断面図である。
図8に示すように、第1ガイド孔111と第1ピストン部211との間に円筒状のシリンダ7が配置されている。また、シリンダ7は、第3ばね63によりホルダボディ3における第1圧力室51側の面に常時押し付けられ、シリンダ7とホルダボディ3との当接部は気密が保たれるようになっている。
シリンダ7は、第2ガイド孔112よりも大径の円柱状のシリンダ孔71が形成され、このシリンダ孔71に第1ピストン部211が気密的に且つ摺動自在に挿入されている。シリンダ孔71内において第1ピストン部211の反弁座122側に第1圧力室51が形成され、第1ガイド孔111内において第1ピストン部211の弁座122側で且つ第2ピストン部212の外周側に第2圧力室52が形成されている。
なお、シリンダ7と第1ピストン部211との摺動部からの圧力伝播を抑制するために(すなわち気密性を確保するために)、そのクリアランスは5μm以下とするのが望ましい。また、第1ガイド孔111とシリンダ7との噴射弁径方向のクリアランスは、シリンダ7と第1ピストン部211との摺動部クリアランスよりも大きく設定されている。
これによると、シリンダ7と第1ピストン部211との摺動部クリアランスを加工管理する方が、ノズルボディ1と第1ピストン部211との摺動部クリアランスを加工管理するよりも加工管理が容易な場合には、全体の加工コストを低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る燃料噴射弁の要部構成を示す断面図である。 図1の燃料噴射弁の作動説明に用いる記号を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料噴射弁の要部構成を示す断面図である。 第2実施形態の変型例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る燃料噴射弁の要部構成を示す断面図である。 第3実施形態の変型例を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る燃料噴射弁の要部構成を示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る燃料噴射弁の要部構成を示す断面図である。
符号の説明
1 ノズルボディ
2 ニードル
4 燃料溜まり
21 ピストン部材
22 着座部材
51 第1圧力室
52 第2圧力室
61 第1ばね(ばね部材)
62 第2ばね(ばね部材)
121 噴孔
122 弁座
223 シート部

Claims (12)

  1. 燃料出口となる噴孔(121)の上流側に弁座(122)が形成されたノズルボディ(1)と、
    第1圧力室(51)の圧力により閉弁向きの荷重を受けるとともに第2圧力室(52)の圧力により開弁向きの荷重を受け、第1圧力室(51)と第2圧力室(52)の圧力差に基づいて往復動し、シート部(223)が前記弁座(122)と接離して前記噴孔(121)を開閉するニードル(2)とを備え、
    前記ノズルボディ(1)と前記ニードル(2)との間で且つ前記弁座(122)の上流側に形成された燃料溜まり(4)に高圧燃料が供給され、開弁時に前記燃料溜まり(4)の高圧燃料が前記噴孔(121)から噴射される燃料噴射弁において、
    前記ニードル(2)は、前記ノズルボディ(1)に摺動自在に挿入されて前記第1圧力室(51)と前記第2圧力室(52)とを気密的に分離し、前記第1圧力室(51)と前記第2圧力室(52)の圧力差に基づいて往復動するピストン部材(21)と、前記シート部(223)が形成された着座部材(22)とに分割して構成され、
    前記ピストン部材(21)と前記着座部材(22)は、前記ピストン部材(21)と前記着座部材(22)とが密着する向きにばね部材(61、62)によって付勢され、
    前記ノズルボディ(1)は、第1ガイド孔(111)と、この第1ガイド孔(111)よりも小径で且つ前記第1ガイド孔(111)と前記燃料溜まり(4)とを連通させる第2ガイド孔(112)とが形成され、
    前記ピストン部材(21)は、前記第1ガイド孔(111)に気密的に且つ摺動自在に挿入される第1ピストン部(211)と、前記第2ガイド孔(112)に気密的に且つ摺動自在に挿入される第2ピストン部(212)とを備え、
    前記第1ガイド孔(111)内において前記第1ピストン部(211)の反弁座側に前記第1圧力室(51)が形成され、
    前記第1ガイド孔(111)内において前記第1ピストン部(211)の前記弁座(122)側で且つ前記第2ピストン部(212)の外周側に前記第2圧力室(52)が形成されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記ピストン部材(21)は、前記第1圧力室(51)と前記第2ガイド孔(112)とを連通させる貫通孔(214)を備え、
    前記着座部材(22)は、前記貫通孔(214)に相対移動自在に挿入されるとともに一端側に前記シート部(223)が形成された主柱部(221)と、この主柱部(221)の他端側に設けられて、前記第1ピストン部(211)における前記第1圧力室(51)側の面に気密的に当接する鍔部(222)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 燃料出口となる噴孔(121)の上流側に弁座(122)が形成されたノズルボディ(1)と、
    第1圧力室(51)の圧力により閉弁向きの荷重を受けるとともに第2圧力室(52)の圧力により開弁向きの荷重を受け、第1圧力室(51)と第2圧力室(52)の圧力差に基づいて往復動し、シート部(223)が前記弁座(122)と接離して前記噴孔(121)を開閉するニードル(2)とを備え、
    前記ノズルボディ(1)と前記ニードル(2)との間で且つ前記弁座(122)の上流側に形成された燃料溜まり(4)に高圧燃料が供給され、開弁時に前記燃料溜まり(4)の高圧燃料が前記噴孔(121)から噴射される燃料噴射弁において、
    前記ニードル(2)は、前記ノズルボディ(1)に摺動自在に挿入されて前記第1圧力室(51)と前記第2圧力室(52)とを気密的に分離し、前記第1圧力室(51)と前記第2圧力室(52)の圧力差に基づいて往復動するピストン部材(21)と、前記シート部(223)が形成された着座部材(22)とに分割して構成され、
    前記ピストン部材(21)と前記着座部材(22)は、前記ピストン部材(21)と前記着座部材(22)とが密着する向きにばね部材(61、62)によって付勢され、
    前記ピストン部材(21)と前記着座部材(22)とのクリアランスは、前記ノズルボディ(1)と前記ピストン部材(21)とのクリアランスよりも大きいことを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 前記シート部(223)は球面であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  5. 前記ばね部材は、前記着座部材(22)を前記ピストン部材(21)に向かって付勢する第1ばね(61)と、前記ピストン部材(21)を前記着座部材(22)に向かって付勢する第2ばね(62)とからなり、
    前記第2ばね(62)は、前記第2圧力室(52)に配置された皿ばねであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  6. 前記ばね部材(61、62)は、前記着座部材(22)を前記ピストン部材(21)に向かって付勢する第1ばね(61)と、前記ピストン部材(21)を前記着座部材(22)に向かって付勢する第2ばね(62)とからなり、
    前記第2ばね(62)は、穴あき円板状で周方向に沿って波形形状になったウエーブスプリングであり、前記第2圧力室(52)に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  7. 燃料出口となる噴孔(121)の上流側に弁座(122)が形成されたノズルボディ(1)と、
    第1圧力室(51)の圧力により閉弁向きの荷重を受けるとともに第2圧力室(52)の圧力により開弁向きの荷重を受け、第1圧力室(51)と第2圧力室(52)の圧力差に基づいて往復動し、シート部(223)が前記弁座(122)と接離して前記噴孔(121)を開閉するニードル(2)とを備え、
    前記ノズルボディ(1)と前記ニードル(2)との間で且つ前記弁座(122)の上流側に形成された燃料溜まり(4)に高圧燃料が供給され、開弁時に前記燃料溜まり(4)の高圧燃料が前記噴孔(121)から噴射される燃料噴射弁において、
    前記ニードル(2)は、前記ノズルボディ(1)に摺動自在に挿入されて前記第1圧力室(51)と前記第2圧力室(52)とを気密的に分離し、前記第1圧力室(51)と前記第2圧力室(52)の圧力差に基づいて往復動するピストン部材(21)と、前記シート部(223)が形成された着座部材(22)とに分割して構成され、
    前記ピストン部材(21)と前記着座部材(22)は、前記ピストン部材(21)と前記着座部材(22)とが密着する向きにばね部材(61、62)によって付勢され、
    前記着座部材(22)は、前記第1圧力室(51)と前記燃料溜まり(4)とを連通させる燃料通路(224)を備え、
    前記第1圧力室(51)に導入された高圧燃料が前記燃料通路(224)を介して前記燃料溜まり(4)に導かれる構成であることを特徴とする燃料噴射弁。
  8. 前記ノズルボディ(1)に形成された燃料通路(115)を介して高圧燃料が前記燃料溜まり(4)に導かれる構成であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  9. 前記ノズルボディ(1)は、前記第1ガイド孔(111)および第2ガイド孔(112)が形成された第1ノズルボディ(11)と、前記噴孔(121)および前記弁座(122)が形成された第2ノズルボディ(12)とからなることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  10. 前記ノズルボディ(1)は、前記第1ガイド孔(111)、第2ガイド孔(112)、前記噴孔(121)、および前記弁座(122)が、1つの部材に形成されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  11. 前記ノズルボディ(1)は、第1ガイド孔(111)と、この第1ガイド孔(111)よりも小径で且つ前記第1ガイド孔(111)と前記燃料溜まり(4)とを連通させる第2ガイド孔(112)とが形成され、
    前記第2ガイド孔(112)よりも大径のシリンダ孔(71)が形成されるとともに、前記第1ガイド孔(111)に収容された筒状のシリンダ(7)を備え、
    前記ピストン部材(21)は、前記シリンダ孔(71)に気密的に且つ摺動自在に挿入される第1ピストン部(211)と、前記第2ガイド孔(112)に気密的に且つ摺動自在に挿入される第2ピストン部(212)とを備え、
    前記シリンダ孔(71)内において前記第1ピストン部(211)の反弁座側に前記第1圧力室(51)が形成され、
    前記第1ガイド孔(111)内において前記第1ピストン部(211)の前記弁座(122)側で且つ前記第2ピストン部(212)の外周側に前記第2圧力室(52)が形成されていることを特徴とする請求項3または7に記載の燃料噴射弁。
  12. 前記第2圧力室(52)の圧力を上昇させることによって開弁させるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
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