JP5024322B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を内燃機関に噴射するための燃料噴射弁に関する。
ピエゾアクチュエータの駆動力を油圧もしくは機械的な機構を介してノズルニードルへ伝えることでノズルニードルを駆動する燃料噴射弁を、直動式と称している。そして、直動式の燃料噴射弁においては、開弁開始時にはノズルニードルを駆動するために大きな力を必要とする。また、開弁後のノズルリフト時には、ノズルニードルを閉弁向きに付勢する圧力とノズルニードルを開弁向きに付勢する圧力とがバランスするため、大きな駆動力は必要がないが、ノズルニードルの大きな変位量を確保する必要がある。
特許文献1に示された燃料噴射弁は、直動式の燃料噴射弁であり、電荷を充電してピエゾアクチュエータを伸長させることによりノズルニードルを閉弁向きに駆動し、電荷を放電させてピエゾアクチュエータを収縮させることによりノズルニードルを開弁向きに駆動するようになっている。
また、この特許文献1に示された燃料噴射弁は、開弁開始時の変位拡大率(但し、変位拡大率=ノズルニードルの変位量/ピエゾアクチュエータの伸縮量)よりも開弁後の変位拡大率が大きくなるようにしているため、開弁開始時には大きな駆動力が得られ、開弁後のノズルリフト時にはノズルニードルの大きな変位量を確保することができる。その結果、変位拡大率が一定の燃料噴射弁よりも、ピエゾアクチュエータへの充電エネルギを少なくすることができる。すなわち、エネルギ効率を良くすることができる。
米国特許第6776354号明細書
しかしながら、特許文献1に示された燃料噴射弁のように電荷を充電して閉弁させる方式の場合、内燃機関の運転中には、ピエゾアクチュエータが高電圧になっている時間が、ピエゾアクチュエータが低電圧になっている時間よりも長くなるため、ピエゾアクチュエータが絶縁破壊を生じやすく、ピエゾアクチュエータの信頼性(耐久性等)の面で望ましくない。
本発明は上記点に鑑みて、変位拡大率を変化させてエネルギ効率を良くする直動式の燃料噴射弁において、ピエゾアクチュエータの信頼性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電荷の充放電により伸縮するピエゾアクチュエータ(14)と、ピエゾアクチュエータ(14)の伸長に伴ってノズルニードル(13)の閉弁向きに駆動される被駆動部材(20〜24)と、ピエゾアクチュエータ(14)の伸長に伴う被駆動部材(20〜24)の変位を、向きを反転させてノズルニードル(13)に伝達する2種類のレバー(25、26)とを備え、2種類のレバー(25、26)はレバー比が異なり、ピエゾアクチュエータ(14)が伸長する過程において、ピエゾアクチュエータ(14)の伸長初期には、主としてレバー比が小さい方のレバーによりノズルニードル(13)が開弁向きに駆動され、ピエゾアクチュエータ(14)の伸長後期には、レバー比が大きい方のレバーによりノズルニードル(13)が開弁向きに駆動されるように構成されていることを特徴とする。
これによると、開弁開始時の変位拡大率が小さく、開弁後のノズルリフト時の変位拡大率が大きくなる直動式の燃料噴射弁を、ピエゾアクチュエータ(14)の伸長に伴って(すなわち、電荷を充電して)開弁させる方式で実現させているため、エネルギ効率を良くしつつ、ピエゾアクチュエータ(14)の信頼性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の燃料噴射弁において、被駆動部材(20〜24)は、第1シリンダガイド孔(200)が形成された有底筒状の部材であって、ピエゾアクチュエータ(14)にて駆動される第1シリンダ(20)と、第2シリンダガイド孔(210)が形成された有底筒状の部材であって、底部側が第1シリンダガイド孔(200)に摺動自在に挿入されるとともに、第1シリンダ(20)と協同して形成する第1油密室(27)の圧力により駆動される第2シリンダ(21)と、第2シリンダガイド孔(210)に摺動自在に挿入されるとともに、第2シリンダ(21)と協同して形成する第2油密室(28)の圧力により駆動されるピストン(22)とを備えることを特徴とする。
これによると、第1油密室(27)および第2油密室(28)を備えることにより、ピエゾアクチュエータ(14)とレバー(25、26)の位置の零点補正を行うことができる。換言すると、閉弁状態において、ピエゾアクチュエータ(14)からレバー(25、26)に変位を伝達する経路中のがたをなくすことができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の燃料噴射弁において、2種類のレバー(25、26)は、所定のレバー比に設定された2個の第1レバーと、第1レバーとは異なるレバー比に設定された2個の第2レバーとを備え、被駆動部材(20〜24)は、中間部が第2シリンダ(21)に当接するとともに、両端部がそれぞれ第1レバーに当接して、第2シリンダ(21)の変位を第1レバーに伝達する第1プレート(23)と、中間部がピストン(22)に当接するとともに、両端部がそれぞれ第2レバーに当接して、ピストン(22)の変位を第2レバーに伝達する第2プレート(24)とを備えることを特徴とする。
これによると、第1プレート(23)を備えることにより、2個の第1レバー(25、26)の高さ位置を補正することができる。換言すると、閉弁状態において、第1プレート(23)と2個の第1レバー間のがたをなくすことができる。また、第2プレート(24)を備えることにより、2個の第2レバーの高さ位置を補正することができる。換言すると、閉弁状態において、第2プレート(24)と2個の第2レバー間のがたをなくすことができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る燃料噴射弁の構成を示す断面図である。 (a)は図1の第1プレートの正面図、(b)は(a)の右側面図である。 図1の第1プレートの正面図である。 図1の第1てこ式駆動レバーの斜視図である。 図1の第2てこ式駆動レバーの斜視図である。 図1のA−A線に沿う要部の断面図である。 ノズルニードルに対して開弁向きに作用する荷重とノズルニードルの変位量との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料噴射弁の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本実施形態の燃料噴射弁は、内燃機関(より詳細にはディーゼルエンジン、図示せず)のシリンダヘッドに装着され、蓄圧器(図示せず)内に蓄えられた高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴射するものである。
なお、図1において、中心線xよりも左側部分と中心線xよりも右側部分は、示している断面が90度異なっている。
図1に示すように、燃料噴射弁のボデーは、略円筒状のノズルボデー10と略円筒状のピエゾボデー11に分割されており、それらのボデー10、11は噴射弁軸方向に直列に配置されて、略円筒状のリテーニングナット12によって一体的に保持されている。
ピエゾボデー11には、蓄圧器から供給される高圧燃料が流通する上流側高圧燃料通路110が形成されている。ノズルボデー10には、上流側高圧燃料通路110を介して供給される高圧燃料をノズルボデー10の先端側まで導く下流側高圧燃料通路100が形成されている。
ノズルボデー10の先端側には、下流側高圧燃料通路100を介して供給される高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴出させる噴孔101が形成されている。また、ノズルボデー10の先端側には、噴孔101の上流側にボデーシート部102が形成されている。
噴孔101を開閉する略円柱状のノズルニードル13は、ニードルピストン部130がノズルボデー10のノズルボデーガイド孔103に摺動自在に保持されている。ノズルニードル13には、噴孔101側の端部(すなわち先端部)にテーパ状のニードルシート部131が形成されており、ノズルニードル13の往復動に伴ってニードルシート部131がボデーシート部102に接離することにより噴孔101が開閉される。
ノズルニードル13の反噴孔側端部(すなわち後端部)は、ノズルボデー10の反噴孔側端面(以下、ノズルボデー後端面という)104から突出しており、このノズルニードル13の反噴孔側端部には、径方向外側に突出するニードルフランジ部132が形成されている。
上流側高圧燃料通路110には、ピエゾ素子が多数積層されて電荷の充放電により伸縮するピエゾアクチュエータ14が収容されている。また、上流側高圧燃料通路110には、被駆動部材を構成する、第1シリンダ20、第2シリンダ21、ピストン22、第1プレート23、および第2プレート24が配置されている。さらに、上流側高圧燃料通路110には、第1レバー25、および第2レバー26が配置されている。
第1シリンダ20は有底円筒状であり、第1シリンダ20には第1シリンダガイド孔200が形成されている。第1シリンダ20の底部がピエゾアクチュエータ14に当接しており、第1シリンダ20は、ピエゾアクチュエータ14の伸長に伴ってノズルニードル13の閉弁向き(図1において紙面下向き)に駆動されるようになっている。
第2シリンダ21は有底円筒状であり、第2シリンダ21には第2シリンダガイド孔210が形成されている。また、第2シリンダ21の開口端部側には、径方向外側に突出する第2シリンダフランジ部211が形成されている。そして、底部側が第1シリンダガイド孔200に摺動自在に挿入され、第2シリンダフランジ部211が第1シリンダガイド孔200から突出している。
ピストン22は円柱状であり、一端側が第2シリンダガイド孔210に摺動自在に挿入され、他端側が第2シリンダガイド孔210から突出している。
図1、図2に示すように、第1プレート23は、板状の第1プレート板部230と、第1プレート板部230の中央部に形成された第1プレート貫通孔231と、第1プレート板部230の両端から突出する2本の第1プレート脚部232とを備えている。2本の第1プレート脚部232は、第1プレート板部230に対して垂直に、且つ同じ向きに延びている。
そして、第1プレート23は、第1プレート板部230が第2シリンダフランジ部211に当接し、第1プレート脚部232がノズルボデー後端面104に向かって延びるように配置されている。また、ピストン22が第1プレート貫通孔231を貫通して第2プレート24側に向かって延びている。
図1、図3に示すように、第2プレート24は、板状の第2プレート板部240と、第2プレート板部240の中央部に形成されたテーパ状の凹部241と、第2プレート板部240の両端から突出する2本の第2プレート脚部242とを備えている。2本の第2プレート脚部242は、第2プレート板部240に対して垂直に、且つ同じ向きに延びている。
そして、第2プレート24は、凹部241にピストン22の先端が侵入し、第2プレート脚部242がノズルボデー後端面104に向かって延びるように配置されている。なお、ピストン22の先端、すなわち、凹部241に当接する部位は、球面状になっている。
図1、図4、図6に示すように、第1レバー25は、第1プレート脚部232およびニードルフランジ部132と、ノズルボデー後端面104との間に配置されている。また、第1レバー25は、ノズルニードル13を挟んで対向する位置に2個配置されている。そして、一方の第1レバー25に一方の第1プレート脚部232が当接し、他方の第1レバー25に他方の第1プレート脚部232が当接するようになっている。
第1レバー25は直方体であり、ノズルボデー後端面104に対向する面には、ノズルボデー後端面104に当接しててこの支点となる第1レバー支点突起部250が形成されている。第1レバー25における第1プレート脚部232およびニードルフランジ部132に対向する面には、第1プレート脚部232に当接しててこの力点となる第1レバー力点突起部251と、ニードルフランジ部132に当接しててこの作用点となる第1レバー作用点突起部252が形成されている。
ここで、第1レバー支点突起部250と第1レバー力点突起部251との間の距離をL1、第1レバー支点突起部250と第1レバー作用点突起部252との間の距離をL2とすると、第1レバー25のレバー比R1は、L2/L1となる。
図1、図5、図6に示すように、第2レバー26は、第2プレート脚部242およびニードルフランジ部132と、ノズルボデー後端面104との間に配置されている。また、第2レバー26は、ノズルニードル13を挟んで対向する位置に2個配置されている。さらに、第1レバー25と第2レバー26は、ノズルニードル13の周りに90度間隔で交互に配置されている。そして、一方の第2レバー26に一方の第2プレート脚部242が当接し、他方の第2レバー26に他方の第2プレート脚部242が当接するようになっている。
第2レバー26は直方体であり、ノズルボデー後端面104に対向する面には、ノズルボデー後端面104に当接しててこの支点となる第2レバー支点突起部260が形成されている。第2レバー26における第2プレート脚部242およびニードルフランジ部132に対向する面には、第2プレート脚部242に当接しててこの力点となる第2レバー力点突起部261と、ニードルフランジ部132に当接しててこの作用点となる第2レバー作用点突起部262が形成されている。
ここで、第2レバー支点突起部260と第2レバー力点突起部261との間の距離をL3、第2レバー支点突起部260と第2レバー作用点突起部262との間の距離をL4とすると、第2レバー26のレバー比R2は、L4/L3となる。そして、本実施形態では、R1<R2に設定されている。
図1に示すように、第1シリンダ20と第2シリンダ21とによって、第1油密室27が形成されている。また、第2シリンダ21とピストン22とによって、第2油密室28が形成されている。
第1シリンダ20の開口端部側と第2シリンダ21の第2シリンダフランジ部211との間には、第1スプリング29が挟持されている。この第1スプリング29は、第1シリンダ20をピエゾアクチュエータ14に向かって付勢するとともに、第2シリンダ21および第1プレート23をノズルニードル13の閉弁向きに付勢している。
第2油密室28には第2スプリング30が配置されており、この第2スプリング30は、ピストン22および第2レバー26をノズルニードル13の閉弁向きに付勢している。
次に、上記燃料噴射弁の作動を説明する。図1は燃料噴射弁の閉弁状態を示している。このときには、ピエゾアクチュエータ14は電荷が放電されて収縮している。そして、ノズルニードル13は、ノズルニードル13の後端部に作用する上流側高圧燃料通路110の燃料圧力により閉弁向きに付勢され、ニードルシート部131がボデーシート部102に当接して噴孔101を閉じている。
この閉弁状態のときには、第1シリンダ20と第2シリンダ21との摺動部のクリアランスを介して上流側高圧燃料通路110の燃料が第1油密室27に流入する。そして、この第1油密室27の圧力により、第1シリンダ20はピエゾアクチュエータ14に向かって付勢される。また、第1油密室27の圧力により、第2シリンダ21および第1プレート23が第1レバー25に向かって付勢される。これにより、ピエゾアクチュエータ14と第1レバー25の位置の零点補正が行われる。換言すると、ピエゾアクチュエータ14から第1レバー25に変位を伝達する経路中のがたがなくなる。
同様に、第2シリンダ21とピストン22との摺動部のクリアランスを介して上流側高圧燃料通路110の燃料が第2油密室28に流入する。そして、この第2油密室28の圧力により、ピストン22および第2プレート24が第2レバー26に向かって付勢される。これにより、ピエゾアクチュエータ14と第2レバー26の位置の零点補正が行われる。換言すると、ピエゾアクチュエータ14から第2レバー26に変位を伝達する経路中のがたがなくなる。
また、2個の第1レバー25の高さ位置(より詳細には、第1レバー力点突起部251の頂部の高さ位置)がずれていても、そのずれ分に合わせて第1プレート23の姿勢が変化するため、第1プレート23と2個の第1レバー25間のがたがなくなる。
同様に、2個の第2レバー26の高さ位置(より詳細には、第2レバー力点突起部261の頂部の高さ位置)がずれていても、そのずれ分に合わせて第2プレート24の姿勢が変化するため、第2プレート24と2個の第2レバー26間のがたがなくなる。
次に、ピエゾアクチュエータ14に電荷が充電されると、ピエゾアクチュエータ14が伸長し、このピエゾアクチュエータ14の伸長に伴って、第1シリンダ20はノズルニードル13の閉弁向きに駆動される。
この第1シリンダ20の移動に伴って第1油密室27の容積が縮小されて第1油密室27の圧力が上昇する。この第1油密室27の圧力上昇により、第2シリンダ21および第1プレート23がノズルニードル13の閉弁向きに駆動される。また、この第2シリンダ21の移動に伴って第2油密室28の容積が縮小されて第2油密室28の圧力が上昇する。この第2油密室28の圧力上昇により、ピストン22および第2プレート24がノズルニードル13の閉弁向きに駆動される。
そして、第1プレート脚部232により第1レバー力点突起部251が押され、第1レバー25は第1レバー支点突起部250を支点として回動され、第1レバー作用点突起部252を介してノズルニードル13にピエゾアクチュエータ14の駆動力が伝達される。この際、第1レバー25は、第1シリンダ20等の変位を、向きを反転させてノズルニードル13に伝達し、ピエゾアクチュエータ14の伸長に伴ってノズルニードル13を開弁向き(図1において紙面上向き)に付勢する。
また、第2プレート脚部242により第2レバー力点突起部261が押され、第2レバー26は第2レバー支点突起部260を支点として回動され、第2レバー作用点突起部262を介してノズルニードル13にピエゾアクチュエータ14の駆動力が伝達される。この際、第2レバー26は、第1シリンダ20等の変位を、向きを反転させてノズルニードル13に伝達し、ピエゾアクチュエータ14の伸長に伴ってノズルニードル13を開弁向きに付勢する。
このように、ノズルニードル13は、第1レバー25を介して開弁向きに付勢されるとともに、第2レバー26を介して開弁向きに付勢されるが、ピエゾアクチュエータ14が伸長する過程において、ピエゾアクチュエータ14の伸長初期(すなわち、開弁開始時)には、主としてレバー比が小さい第1レバー25を介して伝達される駆動力によりノズルニードル13が開弁向きに駆動される。これにより、ニードルシート部131がボデーシート部102から離れて噴孔101が開かれ、内燃機関の気筒内への燃料噴射が開始される。なお、本実施形態では、開弁開始時の変位拡大率=第1レバー25のレバー比、となる。
開弁開始後、ノズルニードル13の開弁向きへの移動によりレバー比の小さい第1レバー25を介して伝達される駆動力は急激に低下するが、開弁して燃料噴射が開始されると、ニードルシート部131に高圧燃料の圧力が作用するため、ノズルニードル13は小さな力で開弁向きに移動可能になる。したがって、開弁後のノズルリフト時(すなわち、ピエゾアクチュエータ14の伸長後期)には、レバー比が大きい第2レバー26を介して伝達される駆動力によりノズルニードル13を開弁向きへ移動させることが可能となり、第2レバー26を介して伝達される駆動力によりノズルニードル13が全開位置まで駆動される。なお、本実施形態では、開弁後のノズルリフト時の変位拡大率=第2レバー26のレバー比、となる。
その後、ピエゾアクチュエータ14から電荷が放電されると、ピエゾアクチュエータ14が収縮し、第1シリンダ20は第1スプリング29によりピエゾアクチュエータ14側に押し戻される。この第1シリンダ20の移動により第1油密室27の容積が拡大されて第1油密室27の圧力が低下し、第2シリンダ21は、第1シリンダ20の底部側に向かって(すなわち、ノズルニードル13の開弁向きに)駆動される。また、この第2シリンダ21の移動により第2油密室28の容積が拡大されて第2油密室28の圧力が低下し、ピストン22は、第2シリンダ21の底部側に向かって(すなわち、ノズルニードル13の開弁向きに)駆動される。
そして、ノズルニードル13の後端部に作用する高圧燃料の圧力によりノズルニードル13は閉弁向きに駆動され、ニードルシート部131がボデーシート部102に当接して噴孔101が閉じられ、燃料噴射が終了する。
次に、ピエゾアクチュエータ14に充電した際の、ノズルニードル13に対して開弁向きに作用する荷重(開弁駆動力)とノズルニードル13の変位量とに関する特性について、変位拡大率を変化させる燃料噴射弁の場合の特性と、変位拡大率が一定の燃料噴射弁の場合の特性を説明する。
図7に示すように、開弁開始時には点aのように大きな荷重が要求され、開弁後のノズルリフト時には点bのようにノズルニードル14の大きな変位量が要求される。
本実施形態の燃料噴射弁においては、ピエゾアクチュエータ14への充電エネルギを所定値に制御した場合、開弁開始時には変位拡大率が小さいため線cのような大きな荷重が得られる特性となり、開弁後のノズルリフト時には変位拡大率が大きいため線dのようなノズルニードル14の大きな変位量が得られる特性となる。そして、それらの変位拡大率を適宜に設定することにより、点aを通る特性と点bを通る特性とを設定することができる。
一方、変位拡大率が一定の燃料噴射弁の場合は、ピエゾアクチュエータへの充電エネルギを本実施形態の場合と同じ値にすると、線eのように、開弁開始時の要求荷重および開弁後のノズルリフト時の要求変位量のいずれも達成できない。そして、変位拡大率が一定の燃料噴射弁において、点a、bをともに通る特性fを得ようとすると、ピエゾアクチュエータへの充電エネルギを本実施形態の場合よりも多くしなければならない。
したがって、変位拡大率を変化させる燃料噴射弁の方が、変位拡大率が一定の燃料噴射弁よりも、ピエゾアクチュエータ14への充電エネルギを少なくすることができる。
以上述べたように、本実施形態では、開弁開始時の変位拡大率よりも開弁後のノズルリフト時の変位拡大率が大きくなるため、開弁開始時には大きな駆動力が得られ、また、開弁後のノズルリフト時にはノズルニードル13の変位量を十分に確保することができる。その結果、変位拡大率が一定の燃料噴射弁よりも、ピエゾアクチュエータ14への充電エネルギを少なくすることができる。すなわち、エネルギ効率を良くすることができる。
また、変位拡大率を変化させる直動式の燃料噴射弁を、ピエゾアクチュエータ14の伸長に伴って(すなわち、電荷を充電して)開弁させる方式で実現しているため、エネルギ効率を良くしつつ、ピエゾアクチュエータ14の信頼性を向上させることができる。
(第2実施形態)
本実施形態は、第1レバー25および第2レバー26の配置が第1実施形態と異なっている。なお、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。また、図8において、中心線xよりも左側部分と中心線xよりも右側部分は、示している断面が90度異なっている。
図8に示すように、レバー比が小さい第1レバー25を第2プレート24によって駆動し、レバー比が大きい第2レバー26を第1プレート23によって駆動するようになっている。
そして、開弁開始時には、第1レバー25を介して伝達される駆動力によりノズルニードル13が開弁向きに駆動され、開弁後のノズルリフト時には、第2レバー26を介して伝達される駆動力によりノズルニードル13が全開位置まで駆動される。
本実施形態では、開弁開始時の変位拡大率よりも開弁後のノズルリフト時の変位拡大率が大きくなるため、開弁開始時には大きな駆動力が得られ、また、開弁後のノズルリフト時にはノズルニードル13の変位量を十分に確保することができる。その結果、変位拡大率が一定の燃料噴射弁よりも、ピエゾアクチュエータ14への充電エネルギを少なくすることができる。すなわち、エネルギ効率を良くすることができる。
また、変位拡大率を変化させる直動式の燃料噴射弁を、ピエゾアクチュエータ14の伸長に伴って(すなわち、電荷を充電して)開弁させる方式で実現しているため、エネルギ効率を良くしつつ、ピエゾアクチュエータ14の信頼性を向上させることができる。
10 ノズルボデー
11 ピエゾボデー
13 ノズルニードル
14 ピエゾアクチュエータ
20 第1シリンダ(被駆動部材)
21 第2シリンダ(被駆動部材)
22 ピストン(被駆動部材)
23 第1プレート23(被駆動部材)
24 第2プレート24(被駆動部材)
25 第1レバー
26 第2レバー
100 下流側高圧燃料通路
101 噴孔
110 上流側高圧燃料通路

Claims (3)

  1. 高圧燃料が流通する高圧燃料通路(100、110)およびこの高圧燃料通路(100、110)に接続された噴孔(101)がボデー(10、11)に形成され、前記噴孔(101)をノズルニードル(13)の先端面にて開閉する燃料噴射弁であって、
    電荷の充放電により伸縮するピエゾアクチュエータ(14)と、
    前記ピエゾアクチュエータ(14)の伸長に伴って前記ノズルニードル(13)の閉弁向きに駆動される被駆動部材(20〜24)と、
    前記ピエゾアクチュエータ(14)の伸長に伴う前記被駆動部材(20〜24)の変位を、向きを反転させて前記ノズルニードル(13)に伝達する2種類のレバー(25、26)とを備え、
    前記2種類のレバー(25、26)はレバー比が異なり、
    前記ピエゾアクチュエータ(14)が伸長する過程において、前記ピエゾアクチュエータ(14)の伸長初期には、主としてレバー比が小さい方の前記レバーにより前記ノズルニードル(13)が開弁向きに駆動され、前記ピエゾアクチュエータ(14)の伸長後期には、レバー比が大きい方の前記レバーにより前記ノズルニードル(13)が開弁向きに駆動されるように構成されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記被駆動部材(20〜24)は、
    第1シリンダガイド孔(200)が形成された有底筒状の部材であって、前記ピエゾアクチュエータ(14)にて駆動される第1シリンダ(20)と、
    第2シリンダガイド孔(210)が形成された有底筒状の部材であって、底部側が前記第1シリンダガイド孔(200)に摺動自在に挿入されるとともに、前記第1シリンダ(20)と協同して形成する第1油密室(27)の圧力により駆動される第2シリンダ(21)と、
    前記第2シリンダガイド孔(210)に摺動自在に挿入されるとともに、前記第2シリンダ(21)と協同して形成する第2油密室(28)の圧力により駆動されるピストン(22)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記2種類のレバー(25、26)は、
    所定のレバー比に設定された2個の第1レバーと、
    前記第1レバーとは異なるレバー比に設定された2個の第2レバーとを備え、
    前記被駆動部材(20〜24)は、
    中間部が前記第2シリンダ(21)に当接するとともに、両端部がそれぞれ前記第1レバーに当接して、前記第2シリンダ(21)の変位を前記第1レバーに伝達する第1プレート(23)と、
    中間部が前記ピストン(22)に当接するとともに、両端部がそれぞれ前記第2レバーに当接して、前記ピストン(22)の変位を前記第2レバーに伝達する第2プレート(24)とを備えることを特徴とする請求項2に記載の燃料噴射弁。
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