JP2016048039A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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文明 有川
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本也 鎌原
大治 植田
Taiji Ueda
大治 植田
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Abstract

【課題】噴射を終了させる際の閉弁遅れを抑制するとともに、油密室から低圧部への燃料リークを少なくする。
【解決手段】ピエゾアクチュエータの伸縮に追従する第1ピストン30と、第1ピストンが摺動自在に挿入される第2ピストン40と、第2ピストンが摺動自在に挿入される第2ボデー16と、第1ピストン30と第2ピストン40とによって区画された第1油密室45と、第2ピストン40と第2ボデー16とによって区画されて第1油密室45と連通する第2油密室50とを設け、ピエゾアクチュエータの伸長に伴い、第1油密室45の燃料が第2油密室50に移動して第2ピストン40が駆動されることにより、ノズルニードル102が開弁向きに駆動され、ピエゾアクチュエータの収縮に伴い、第2油密室50の燃料が第1油密室45に移動して第2ピストン40が駆動されることにより、ノズルニードルが閉弁向きに駆動されるように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関、特にディーゼルエンジンに用いられる燃料噴射弁に関するものである。
従来、この種の燃料噴射弁として、例えば特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された燃料噴射弁は、図7に示すように、ピエゾアクチュエータJ1が低圧部に配置され、ボデー部材J2のガイド孔J21にロッドJ3が摺動自在に挿入され、ボデー部材J2のシリンダ孔J22にピストンJ4が摺動自在に挿入されている。
また、ボデー部材J2とピストンJ4とによって第1油密室J5が区画形成され、ピストンJ4とノズルニードルJ6のピストン部J61とによって第2油密室J7が区画形成されている。第1油密室J5および第2油密室J7の圧力は、基本的には、コモンレールから燃料噴射弁に供給される高圧燃料の圧力(すなわちコモンレール圧)と略同一になっている。
さらに、ノズルニードルJ6は、ニードルスプリングJ8により閉弁向きに付勢され、ピストンJ4は、ニードルスプリングJ8によってロッドJ3に押し付けられている。
そして、ピエゾアクチュエータJ1の伸縮にロッドJ3が追従し、さらにロッドJ2に追従してピストンJ4が変位することにより、第1油密室J5および第2油密室J7は一方の容積が拡大されると他方の容積が縮小され、その容積変化に伴ってノズルニードルJ6が駆動されるようになっている。
独国特許出願公開第102009002554号明細書
しかしながら、従来の燃料噴射弁においては、噴射を終了させる際にはピエゾアクチュエータJ1の電荷を放電させてピエゾアクチュエータJ1を収縮させるが、ピストンJ4はニードルスプリングJ8によってロッドJ3に押し付けられているだけであるため、ピエゾアクチュエータJ1の収縮にピストンJ4が追従できない場合がある。
その場合には、ロッドJ3とピストンJ4が離れて、第1油密室J5はロッドJ3の低圧連通孔J31を介して低圧部に連通し、第1油密室J5および第2油密室J7の圧力が急減し、ノズルニードルJ6が更に開弁向きに変位してしまう。その結果、閉弁が遅れ、噴射量が増大するという問題が発生する。
また、第1油密室J5の燃料は、ガイド孔J21の壁面とロッドJ3との隙間を介して低圧部にリークする。そして、第1油密室J5の圧力は基本的にはコモンレール圧と略同一であり、第1油密室J5と低圧部(略大気圧)との圧力差が大きいため、ガイド孔J21の壁面とロッドJ3との隙間からの燃料リーク量が大である。しかも、開弁作動時には第1油密室J5の圧力が更に高くなるため、燃料リーク量がさらに増加するという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、噴射を終了させる際の閉弁遅れを抑制するとともに、油密室から低圧部への燃料リークを少なくすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、高圧燃料供給源から供給される高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射する燃料噴射弁であって、電荷の充放電に応じて伸縮するピエゾアクチュエータ(25)と、ピエゾアクチュエータの伸縮に追従して往復運動する第1ピストン(30)と、第1ピストンが摺動自在に挿入されるピストン内シリンダ孔(4011)を有する第2ピストン(40)と、第2ピストンが摺動自在に挿入されるボデー内シリンダ孔(161)を有するボデー部材(16)と、第1ピストンと第2ピストンとによって区画されて燃料が充填され、ピエゾアクチュエータの伸長に伴う第1ピストンの変位により容積が縮小されるとともにピエゾアクチュエータの収縮に伴う第1ピストンの変位により容積が拡大される第1油密室(45)と、第2ピストンとボデー部材とによって区画されて燃料が充填され、第1油密室と連通する第2油密室(50)と、第2ピストンに追従して往復動するノズルニードル(102)がノズルボデー(101)のボデーシート面(1013)に接離して噴孔(1012)を開閉するノズル(10)とを備え、ピエゾアクチュエータの伸長に伴い、第1油密室の燃料が第2油密室に移動して第2ピストンが駆動されることにより、ノズルニードルが開弁向きに駆動され、ピエゾアクチュエータの収縮に伴い、第2油密室の燃料が第1油密室に移動して第2ピストンが駆動されることにより、ノズルニードルが閉弁向きに駆動されるように構成されていることを特徴とする。
これによると、第1油密室および第2油密室の圧力は、基本的には低圧部の圧力(略大気圧)と略同一であり、開弁作動時においても僅かに上昇するだけでコモンレール圧と比較すると極めて低圧である。したがって、第1油密室および第2油密室から低圧部への燃料リークを少なくすることができる。
また、従来の燃料噴射弁は、上述したように、噴射を終了させる際にロッドJ3とピストンJ4が離れて第1油密室J5および第2油密室J7の圧力が急減し、その結果、閉弁遅れが発生するという問題があった。
これに対し、請求項1に記載の燃料噴射弁は、従来の燃料噴射弁のロッドJ3に相当するものを備えていないため、噴射を終了させる際の閉弁遅れを抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る燃料噴射弁を示す断面図である。 第1実施形態に係る燃料噴射弁における要部の拡大断面図である。 第1実施形態に係る燃料噴射弁における他の要部の拡大断面図である。 第1実施形態に係る燃料噴射弁におけるさらに他の要部の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料噴射弁を示す断面図である。 第2実施形態に係る燃料噴射弁における要部の拡大断面図である。 従来の燃料噴射弁を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態の燃料噴射弁は、内燃機関(より詳細にはディーゼルエンジン)のシリンダヘッドに装着され、高圧燃料供給源としてのコモンレールから供給される高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射するものである。
図1〜図3に示すように、燃料噴射弁は、開弁時に燃料を噴射するノズル10を備えている。このノズル10は、ノズルボデー101と、ノズルボデー101に摺動自在に保持されたノズルニードル102と、ノズルニードル102を閉弁向きに付勢するニードルスプリング103とを有している。
ノズルボデー101には、ホルダボデー(詳細後述)に形成された高圧燃料通路を介して高圧燃料が供給される燃料溜まり1011、この燃料溜まり1011を介して供給される高圧燃料を内燃機関の燃焼室内に噴出させる噴孔1012、および噴孔1012の上流側に設けられたテーパ状のボデーシート面1013が形成されている。そして、ノズルニードル102がボデーシート面1013に接離して噴孔1012を開閉するようになっている。
ノズル10の反噴孔側には、ホルダボデーを構成する第1ボデー15〜第4ボデー18が配設され、ノズル10と第1ボデー15〜第4ボデー18は、リテーニングナット20により結合されている。第1ボデー15〜第4ボデー18は、反ノズル側からノズル10側に向かって、第1ボデー15、第2ボデー16、第3ボデー17、第4ボデー18の順に配置されている。
第1ボデー15〜第4ボデー18には、コモンレールから供給される高圧燃料が流通する高圧燃料通路15aが形成されており、高圧燃料通路15aを介して高圧燃料が燃料溜まり1011に導かれるようになっている。
第1ボデー15〜第3ボデー17には、図示しない燃料タンクにリーク燃料を戻すための低圧燃料通路15bが形成されている。
第1ボデー15にはアクチュエータ室151が形成され、このアクチュエータ室151は、第1ボデー連通孔152を介して低圧燃料通路15bに接続されている。
アクチュエータ室151には、ピエゾ素子が多数積層されて電荷の充放電により伸縮するピエゾアクチュエータ25が収納されている。
アクチュエータ室151には、第1ピストン30の第1ピストン軸部301が収容されており、また、第1ピストン30をピエゾアクチュエータ25側に向かって付勢するピストンスプリング35が収容されている。そして、第1ピストン30は、ピストンスプリング35に付勢されることにより、第1ピストン軸部301の端部がピエゾアクチュエータ25に当接して、ピエゾアクチュエータ25の伸縮に追従して往復運動するようになっている。
ボデー部材としての第2ボデー16には、ボデー内シリンダ孔161が形成されている。このボデー内シリンダ孔161に、第2ピストン40の第2ピストン本体部401が摺動自在に挿入されている。
第2ピストン本体部401には、ピストン内シリンダ孔4011が形成されている。このピストン内シリンダ孔4011に、第1ピストン30の第1ピストン本体部302が摺動自在に挿入されている。
そして、第1ピストン30と第2ピストン40とによって、燃料が充填された第1油密室45が区画されている。より詳細には、第1油密室45は、第1ピストン本体部302における反ピエゾアクチュエータ側の端面と、第2ピストン本体部401におけるピストン内シリンダ孔4011の壁面とによって区画されている。
第1油密室45は、ピエゾアクチュエータ25の伸長に伴う第1ピストン30の変位(すなわち、図3の紙面下方に向かう変位)により容積が縮小されるとともに、ピエゾアクチュエータ25の収縮に伴う第1ピストン30の変位により容積が拡大されるようになっている。
第2ピストン40と第2ボデー16とによって、燃料が充填された第2油密室50が区画されている。より詳細には、第2油密室50は、第2ピストン本体部401における反ピエゾアクチュエータ側の端面と、第2ボデー16におけるボデー内シリンダ孔161の壁面とによって区画されている。
この第2油密室50は、第2ピストン本体部401に形成された第2ピストン連通孔4012を介して、第1油密室45に接続されている。
第1ピストン本体部302におけるピエゾアクチュエータ25側の端面と、第2ピストン本体部401におけるピエゾアクチュエータ25側の端面と、ボデー内シリンダ孔161の壁面とによって区画された第2ボデー内低圧室162は、第2ボデー連通孔163を介して低圧燃料通路15bに接続されている。
第2ボデー内低圧室162には、反噴孔側(すなわち、ピエゾアクチュエータ25側)に向かう第2ピストン40の移動範囲を定める環状のシム55が配置されている。
第3ボデー17には連結室171が形成され、この連結室171は、第3ボデー連通孔172を介して低圧燃料通路15bに接続されている。
連結室171には、第2ピストン40の第2ピストン軸部402が収容されており、また、ノズルニードル102における反噴孔側の部位が収容されている。したがって、ノズルニードル102における反噴孔側(すなわち、反ボデーシート面側)の部位は、低圧燃料通路15bの圧力が常時作用する。
そして、第2ピストン軸部402における噴孔側端部とノズルニードル102における反噴孔側端部が、連結室171内において連結部材60により機械的に連結されている。
より詳細には、図3、図4に示すように、第2ピストン軸部402における噴孔側端部には、第2ピストン鍔部4021が形成され、ノズルニードル102における反噴孔側端部には、ニードル鍔部1021が形成されている。
連結部材60は、馬蹄形ないしはU字状であり、第2ピストン鍔部4021が挿入される第1収容部601、第2ピストン鍔部4021における反噴孔側端面が係合する第1係合面602、ニードル鍔部1021が挿入される第2収容部603、ニードル鍔部1021における噴孔側のテーパ状の端面が係合する第2係合面604が形成されている。
そして、連結部材60の開口部側から、第2ピストン鍔部4021を第1収容部601に挿入し、ニードル鍔部1021を第2収容部603に挿入した状態では、第2ピストン軸部402における噴孔側端面とノズルニードル102における反噴孔側端面が当接し、第2ピストン鍔部4021における反噴孔側端面が第1係合面602に係合し、ニードル鍔部1021における噴孔側のテーパ状の端面が第2係合面604に係合し、これにより、第2ピストン40に追従してノズルニードル102が往復動するようになっている。
図1、図2に示すように、仕切り部材としての第4ボデー18には、低圧部としての連結室171と高圧部としての燃料溜まり1011とを連通させるガイド孔181が形成され、このガイド孔181にノズルニードル102が摺動自在に挿入されている。
燃料溜まり1011には、ノズルニードル102が摺動自在に挿入される円筒状のニードル第1シリンダ65が配置されている。このニードル第1シリンダ65は、ニードルスプリング103によって第4ボデー18に向かって付勢されて、反噴孔側の端面がガイド孔181を囲むようにして第4ボデー18に当接している。
ここで、ニードル第1シリンダ65とノズルニードル102との摺動部の隙間は、ガイド孔181の壁面とノズルニードル102との摺動部の隙間よりも小さく設定されている。そして、ニードル第1シリンダ65は、第4ボデー18に当接することにより、ガイド孔181と燃料溜まり1011との間を気密的に隔てている。換言すると、ニードル第1シリンダ65は、ガイド孔181の壁面とノズルニードル102との摺動部の隙間を介して、燃料溜まり1011から連結室171へ燃料がリークすることを、防止ないしは抑制している。
因みに、第4ボデー18は、連結室171の燃料圧力と燃料溜まり1011の燃料圧力との圧力差により変形し易いため、ガイド孔181の壁面とノズルニードル102との摺動部の隙間を十分小さく設定することは困難である。したがって、ニードル第1シリンダ65を備えていない場合は、燃料溜まり1011から連結室171への燃料リークが多くなってしまう。
これに対し、ニードル第1シリンダ65の外周面や端面には、燃料溜まり1011の燃料圧力のみが作用するため、ニードル第1シリンダ65は変形しにくく、ニードル第1シリンダ65とノズルニードル102との摺動部の隙間は小さく設定することができる。したがって、ニードル第1シリンダ65を備えることにより、燃料溜まり1011から連結室171への燃料リークを防止ないしは抑制することができる。
次に、上記構成になる燃料噴射弁の作動を説明する。
まず、開弁作動時には、ピエゾ素子への電荷の充電によりピエゾアクチュエータ25が伸長し、このピエゾアクチュエータ25の伸長に伴って第1ピストン30が噴孔側に向かって変位して第1油密室45の容積が縮小され、第1油密室45の燃料が第2ピストン連通孔4012を介して第2油密室50に移動し、第2油密室50の容積が拡大されて第2ピストン40が反噴孔側に向かって駆動される。
この第2ピストン40の変位に伴い、連結部材60を介してノズルニードル102が反噴孔側に向かって駆動される。そして、ノズルニードル102がボデーシート面1013から離れて噴孔1012が開かれ、燃料溜まり1011を介して供給される高圧燃料が内燃機関の燃焼室内に噴射される。
ここで、第1油密室45および第2油密室50の圧力は、基本的には低圧燃料通路15bの圧力(略大気圧)と略同一であり、開弁作動時においても僅かに上昇するだけでコモンレール圧と比較すると極めて低圧である。したがって、第1油密室45および第2油密室50から低圧燃料通路15bへの燃料リークを少なくすることができる。
また、ピエゾアクチュエータ25の伸び量が変化した場合や、ピエゾ素子への充電エネルギ量が変化して第2ピストン40のリフト量が変化する場合においても、ピエゾアクチュエータ25側に向かう第2ピストン40の移動範囲がシム55にて規制されるため、常に一定のフルリフト量となり、安定した噴射が可能となる。
一方、閉弁作動時には、ピエゾ素子の電荷の放電によりピエゾアクチュエータ25が収縮し、このピエゾアクチュエータ25の収縮に伴って、第1ピストン30はピストンスプリング35に付勢されて反噴孔側に向かって変位する。この第1ピストン30の変位により第1油密室45の容積が拡大され、第2油密室50の燃料が第2ピストン連通孔4012を介して第1油密室45に移動し、第2油密室50の容積が縮小されて第2ピストン40が噴孔側に向かって駆動される。
この第2ピストン40の変位に伴い、第2ピストン軸部402における噴孔側端面とノズルニードル102における反噴孔側端面が当接してノズルニードル102が噴孔側に向かって駆動される。そして、ノズルニードル102がボデーシート面1013に当接して噴孔1012が閉じられ、噴射が終了する。
ここで、ノズルニードル102におけるボデーシート面1013と対向する面のうち、ボデーシート面1013との当接部よりも内側の部位には、開弁時には高圧燃料の圧力が作用し且つ閉弁時には噴孔1012を介して燃焼室の圧力が作用する。このノズルニードル102における、開弁時には高圧燃料の圧力が作用し且つ閉弁時には噴孔1012を介して燃焼室の圧力が作用する部位の断面積をニードルシート部受圧面積S1とする。
また、ノズルニードル102のうち、ガイド孔181に挿入された部位の断面積が、低圧燃料通路15bの圧力が常時作用する部位の受圧面積に相当し、この受圧面積をニードル低圧部受圧面積S2とする。さらに、ニードルスプリング103の付勢力をF1、高圧燃料の圧力をPとする。
そして、本実施形態では、ニードルシート部受圧面積S1とニードル低圧部受圧面積S2を同等に設定している。より詳細には、S1≦S2に設定するとともに、(S2−S1)×P≦F1に設定している。
このように、ニードルシート部受圧面積S1とニードル低圧部受圧面積S2を同等にすることにより、閉弁状態での圧力バランスをとり、閉弁状態においてノズルニードル102を閉弁向きに付勢する力を、略ニードルスプリング103の付勢力のみとすることができる。したがって、開弁作動時の駆動力を小さくすることができる(少なくともF1より大であればよい)。
また、S1≦S2に設定するとともに、(S2−S1)×P≦F1に設定することにより、閉弁状態を確実に維持することができる。
以上述べたように、本実施形態によると、第1油密室45および第2油密室50の圧力は低圧であるため、第1油密室45および第2油密室50から低圧燃料通路15bへの燃料リークを少なくすることができる。
また、ニードル第1シリンダ65にてガイド孔181と燃料溜まり1011との間を気密的に隔てているため、燃料溜まり1011から連結室171への燃料リークを防止ないしは抑制することができる。
また、ピエゾアクチュエータ25側に向かう第2ピストン40の移動範囲がシム55にて規制されるため、第2ピストン40は常に一定のフルリフト量となり、安定した噴射が可能となる。
また、ニードルシート部受圧面積S1とニードル低圧部受圧面積S2を同等(但し、S1≦S2)に設定するとともに、(S2−S1)×P≦F1に設定することにより、閉弁状態を確実に維持しつつ、開弁作動時の駆動力を小さくすることができる。
また、従来の燃料噴射弁のロッドJ3に相当するものを備えていないため、噴射を終了させる際の閉弁遅れを抑制することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、第2ピストン40とノズルニードル102とを連結部材60にて機械的に連結することにより、ノズルニードル102を第2ピストン40に追従して往復動させるようにしたが、本実施形態では、第2ピストン40とノズルニードル102とを油密室にて連絡することにより、ノズルニードル102を第2ピストン40に追従して往復動させるようにしている。
すなわち、図5、図6に示すように、連結室171には、ノズルニードル102が摺動自在に挿入される円筒状のニードル第2シリンダ70が配置されている。このニードル第2シリンダ70は、シリンダスプリング75によって第2ボデー16に向かって付勢されて、反噴孔側の端面が第2ボデー16における噴孔側の端面に当接している。
ノズルニードル102における反噴孔側の端面は、ニードル第2シリンダ70内に位置している。また、第2ピストン軸部402における噴孔側の端面は、第2ボデー16内に位置している。
そして、ノズルニードル102と第2ピストン40とによって、燃料が充填された第3油密室80が区画されている。より詳細には、第3油密室80は、ノズルニードル102における反噴孔側の端面と、第2ピストン軸部402における噴孔側の端面とによって区画されている。
上記構成において、開弁作動時には、第1実施形態と同様に、第2ピストン40が反噴孔側に向かって駆動される。この第2ピストン40の変位により第3油密室80の容積が拡大傾向になるため、ノズルニードル102は、第3油密室80の容積を縮小させる向き、すなわち反噴孔側に向かって駆動される。その結果、ノズルニードル102がボデーシート面1013(図2参照)から離れて噴孔1012(図2参照)が開かれ、高圧燃料が内燃機関の燃焼室内に噴射される。
一方、閉弁作動時には、第1実施形態と同様に、第2ピストン40が噴孔側に向かって駆動される。この第2ピストン40の変位により第3油密室80の容積が縮小傾向になるため、ノズルニードル102は、第3油密室80の容積を拡大させる向き、すなわち噴孔側に向かって駆動される。その結果、ノズルニードル102がボデーシート面1013に当接して噴孔1012が閉じられ、噴射が終了する。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2ピストン40とノズルニードル102とを第3油密室80にて連絡しているため、第2ピストン40とノズルニードル102との同軸度の保証が不要となる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
10 ノズル
16 第2ボデー(ボデー部材)
25 ピエゾアクチュエータ
30 第1ピストン
40 第2ピストン
45 第1油密室
50 第2油密室
101 ノズルボデー
102 ノズルニードル
161 ボデー内シリンダ孔
1012 噴孔
1013 ボデーシート面
4011 ピストン内シリンダ孔

Claims (6)

  1. 高圧燃料供給源から供給される高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射する燃料噴射弁であって、
    電荷の充放電に応じて伸縮するピエゾアクチュエータ(25)と、
    前記ピエゾアクチュエータの伸縮に追従して往復運動する第1ピストン(30)と、
    前記第1ピストンが摺動自在に挿入されるピストン内シリンダ孔(4011)を有する第2ピストン(40)と、
    前記第2ピストンが摺動自在に挿入されるボデー内シリンダ孔(161)を有するボデー部材(16)と、
    前記第1ピストンと前記第2ピストンとによって区画されて燃料が充填され、前記ピエゾアクチュエータの伸長に伴う前記第1ピストンの変位により容積が縮小されるとともに前記ピエゾアクチュエータの収縮に伴う前記第1ピストンの変位により容積が拡大される第1油密室(45)と、
    前記第2ピストンと前記ボデー部材とによって区画されて燃料が充填され、前記第1油密室と連通する第2油密室(50)と、
    前記第2ピストンに追従して往復動するノズルニードル(102)がノズルボデー(101)のボデーシート面(1013)に接離して噴孔(1012)を開閉するノズル(10)とを備え、
    前記ピエゾアクチュエータの伸長に伴い、前記第1油密室の燃料が前記第2油密室に移動して前記第2ピストンが駆動されることにより、前記ノズルニードルが開弁向きに駆動され、
    前記ピエゾアクチュエータの収縮に伴い、前記第2油密室の燃料が前記第1油密室に移動して前記第2ピストンが駆動されることにより、前記ノズルニードルが閉弁向きに駆動されるように構成されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記ノズルニードルにおける前記噴孔と反対側の部位は低圧燃料の圧力が常時作用するように構成され、
    前記ノズルニードルのうち、低圧燃料の圧力が常時作用する部位の受圧面積をニードル低圧部受圧面積とし、
    前記ノズルニードルのうち、開弁時には高圧燃料の圧力が作用し且つ閉弁時には前記噴孔を介して前記燃焼室の圧力が作用する部位の受圧面積をニードルシート部受圧面積としたとき、
    前記ニードル低圧部受圧面積と前記ニードルシート部受圧面積は同等であることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記ノズルニードルを閉弁向きに付勢するニードルスプリング(103)を備え、
    前記スプリングの付勢力をF1、前記ニードルシート部受圧面積をS1、前記ニードル低圧部受圧面積をS2、高圧燃料の圧力をPとしたとき、
    S1≦S2であり、また、(S2−S1)×P≦F1であることを特徴とする請求項2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記第2ピストンと前記ノズルニードルは、機械的に連結されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  5. 前記第2ピストンと前記ノズルニードルとによって区画されて燃料が充填された第3油密室(80)を備え、
    前記第2ピストンと前記ノズルニードルは、前記第3油密室によって連絡されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  6. 低圧部(171)と高圧部(1011)とを連通させるガイド孔(181)に前記ノズルニードルが挿入されて、前記低圧部と前記高圧部とを仕切る仕切り部材(18)と、
    前記高圧部に配置され、前記ノズルニードルが摺動自在に挿入されるとともに、前記仕切り部材に当接して前記ガイド孔と前記高圧部との間を気密的に隔てるシリンダ(65)とを備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
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