JPH11336642A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JPH11336642A
JPH11336642A JP14597698A JP14597698A JPH11336642A JP H11336642 A JPH11336642 A JP H11336642A JP 14597698 A JP14597698 A JP 14597698A JP 14597698 A JP14597698 A JP 14597698A JP H11336642 A JPH11336642 A JP H11336642A
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JP
Japan
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valve
nozzle
needle
nozzle needle
fuel injection
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Application number
JP14597698A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Ito
猪頭  敏彦
Akikazu Kojima
昭和 小島
Hidetsugu Takemoto
英嗣 竹本
Akinori Saito
昭則 斎藤
Kiyomi Kawamura
清美 河村
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Denso Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、着座に伴う弁体及び弁座の摩耗を抑
制できると共に、各噴孔からの噴霧のばらつきを抑制で
きるVCO型燃料噴射弁を得ることにある。 【解決手段】ノズルボディ53内にこのボディの円錐状
弁座61に接離して噴孔63を開閉する円錐状弁体85
を有するノズルニードル55を収容して、ボディ53の
ボア64とニードルとの間に噴孔への燃料供給通路86
を形成する。高圧燃料が導入されるスプリング室72を
通路86に連通して設け、この室にニードルを閉弁方向
に付勢するスプリング56を収容する。スプリング室7
2を間に置いてボディ53と反対側に設けたシリンダ7
3に、ニードルと一体のピストン82を摺動自在に挿入
する。ニードル55にくびれ部83を設ける。それによ
り、から弁座61までの距離Lを長くしたことと、着座
時にくびれ部83で閉弁力を緩衝することを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関、特に、
ディーゼルエンジン用の燃料噴射装置に備えられる燃料
噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】サックホールを有した燃料噴射弁の中に
は、排出ガス中のHCの低減に効果があるVCO(Va
lve Covered Orifice)型燃料噴射
弁がある。この種の燃料噴射弁は、特開平9−4543
号公報の図1、図3、図4に例示されるように、ノズル
ニードルが有した円錐状の弁体が接離自在に着座するノ
ズルボディの円錐状弁座に複数の噴孔を設けており、前
記弁体の着座により各噴孔が閉じるとともに、離座によ
って各噴孔を開いて燃料を噴射する。
【0003】こうした燃料噴射を可能にするために、前
記公報に記載のようにノズルボディには弁座の上側に油
溜りを設けるとともに、この油溜りに連通するフィード
ホールをノズルニードルをガイドするガイドホールに沿
って設けている。更に、前記ガイドホールを摺動自在に
貫通したノズルニードルの前記油溜り内に位置される弁
体の上部にプレッシャステージを設けて、このステージ
に作用する高圧燃料の圧力がノズルニードルを閉弁方向
に押付けるスプリングの付勢力より大きくなった時に、
開弁動作が行われるように構成されている。
【0004】又、前記公報に記載のVCO型燃料噴射弁
と同様な構成を、直噴式ディーゼルエンジンに適するロ
ングステム型ホールノズルとして適用した従来例を図4
(A)(B)に示す。
【0005】この図中1はノズルボディ、2はノズルホ
ルダ、3はリティニングナット、4はノズルニードル、
5は弁座、6は複数の噴孔、7はサックホール、8は油
溜り、9はフィードホール、10はガイドホール、11
は油溜り8から弁座5へと至る燃料供給通路である。1
2は弁座5に接離する弁体、13は弁体12の上部に設
けた第1プレッシャステージ、14は油溜り8に臨んで
ノズルニードル4に形成した第2プレッシャステージ、
15はガイドホール10に摺動自在に挿入されたノズル
ニードル4の大径部からなるピストンである。又、16
はガイドホール10の上端に連通してノズルホルダ2に
形成されたスプリング室、17はスプリング室16に収
容されてノズルニードル4と一体のプレッシャピン18
に取付けらたばね座19を介してノズルニードル4を閉
弁方向に付勢するスプリング、20はスプリング室16
に連通するドレーンポート、21はフィードホール9に
連通する高圧燃料導入用の高圧ポートである。
【0006】この燃料噴射弁において、高圧ポート21
に高圧燃料が圧送されると、その燃料圧が第1、第2の
プレッシャステージ13、14に夫々作用して、スプリ
ング17の閉弁力(スプリングの付勢力)に抗してノズ
ルニードル4をリフトさせるので、油溜り8と各噴孔6
とが燃料供給通路11を介して連通されて、各噴孔6か
ら燃料噴射が行われる。
【0007】こうした燃料噴射の際に、油溜り8は(2
0〜150)MPaの高圧となるが、スプリング室16
は1MPa以下の低いドレーン圧であるので、これらの
間の燃料のリークを抑制するために、ノズルボディ1の
ガイドホール10とノズルニードル4のピストン15と
の間のクリアランスは直径で5μm以下に加工されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、既述のよう
に燃料噴射時の燃料のリークを抑制するためにガイドホ
ールとピストンとの間のクリアランスを極小とした構成
では、ガイドホールによってノズルニードルの姿勢が拘
束される。そして、前記のように弁座とスプリング室と
の間にガイドホールを設けて、そこにノズルニードルの
ピストンを摺動自在に嵌合させた従来の構成では、前記
公報に記載のものはもちろんのこと、図4に示した前記
ロングステム型のものであっても、弁座からガイドホー
ルまでの距離lが短い。
【0009】このように弁座に近い位置でノズルニード
ルの姿勢が拘束されるため、その拘束作用は大きい。し
たがって、従来においては、ノズルボディ及びノズルニ
ードルの加工公差内でのガイドホールと弁座との軸心の
ずれ、ピストンと弁体との軸心のずれ、及び前記極小ク
リアランス内での圧力分布に起因するガイドホールとノ
ズルニードルとの軸心のずれ等が影響して、互いに円錐
状をなした弁座と弁体との軸心のずれが発生し易い。
【0010】そのため、弁体の弁座への着座時には、円
錐面により弁座と弁体との軸心のずれが矯正されるの
で、それに伴う擦れ合いにより、これら弁座及び弁体の
摩耗が促進され易いという問題がある。しかも、前記公
報及び図4に示した従来構造では、フィードホールを設
けるための大きさをノズルボディに必要とするので、こ
のボディの小径化を図る場合の障害となり易い。更に、
このようなフィードホール及びこれが連通する油溜りを
ノズルボディに形成する必要であるので、加工コストが
高いという問題もある。
【0011】又、前記公報及び図4に示したVCO型燃
料噴射弁においては、既述の弁座と弁体との軸心のずれ
に起因して、図4(B)で代表して示すようにノズルニ
ードル4の低リフト時に、弁体12の円錐面と各噴孔6
との間の隙間(流路面積)の大きさに不均一が発生し
て、各噴孔6間での噴射圧力にばらつきを生じるため、
各噴孔6ごとの噴霧A、Bの形状に大きなばらつきを生
じ易いという問題がある。
【0012】本発明が解決しようとする第1の課題は、
着座に伴う弁体及び弁座の摩耗を抑制できると共に、小
形化を図るのに適し、かつ、加工も容易な燃料噴射弁を
得ることにある。本発明が解決しようとする第2の課題
は、前記第1の課題を解決しつつ、各噴孔からの噴霧形
状のばらつきを抑制できる燃料噴射弁を得ることにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題を解決す
るために、請求項1の発明は、軸方向に延びるボアとこ
のボアに連続する円錐状弁座と噴孔とを有したノズルボ
ディをノズルホルダの先端部に固定し、前記ノズルボデ
ィ内に前記弁座に接離して前記噴孔を開閉する弁体を有
したノズルニードルを挿入して、このニードルと前記ボ
アとの間のクリアランスで前記噴孔への燃料供給通路を
形成し、高圧燃料が導入されるとともに前記ノズルニー
ドルを付勢するスプリングを収容するスプリング室を前
記燃料供給通路に連通して前記ノズルホルダに設け、前
記ノズルボディとの間に前記スプリング室を間に置いて
前記ノズルホルダにシリンダを設け、このシリンダに前
記ノズルニードルとともに軸方向に動かされるピストン
を摺動自在に挿入したことを特徴とするものである。
【0014】請求項1の発明に係る燃料噴射弁において
は、ピストンを摺動自在に案内するシリンダと弁座との
間に燃料供給通路があるだけではなくスプリング室が設
けられているから、ノズルニードルの撓み変形を容易に
できるように前記シリンダと弁座との間の距離を長く確
保して、シリンダがノズルニードルの姿勢に与える影響
を少なくできる。そのため、ノズルニードルの着座時
に、このニードルの撓み変形によって弁体が弁座上を擦
れ動くことを少なくできる。又、シリンダをノズルボデ
ィに設けないから、スプリング室に導入された高圧燃料
をノズルボディのボアとノズルニードルとの間の燃料供
給通路を通して噴孔に導くことができ、そのため、スプ
リング室を油溜りとして利用できるとともに、ボアをフ
ィードホールとして利用できるから、油溜り及びフィー
ドホールをノズルボディに加工する必要がない。
【0015】この請求項1の発明を実施するにあたり、
請求項2の発明のように、前記クリアランスを直径で1
0μm以上にするとよい。この構成においては、ボアと
ノズルニードルとが互いに遊嵌するので、これらの加工
精度を緩くして加工性を向上できる。
【0016】又、請求項1又は2の発明を実施するにあ
たり、請求項3の発明のように、前記ノズルニードルと
前記ピストンとが一体であって、このノズルニードルを
前記スプリング室を貫通して設けるとよい。この構成に
おいては、部品点数を少なくできる。
【0017】又、前記請求項1又は2の発明を実施する
にあたり、請求項7の発明のように、前記ノズルニード
ルのニードル部と前記ピストンとを別体として、これら
を互いに当接して配設し、前記ニードル部を前記スプリ
ング室に収容された開弁スプリングで開弁方向に付勢
し、前記ピストンを前記開弁スプリングより強いばね力
を有して前記シリンダに収容された閉弁スプリングで閉
弁方向に付勢して実施することもできる。
【0018】前記請求項3の発明を実施するにあたり、
請求項4の発明のように、前記ノズルニードルに低剛性
部を設けるとよい。この構成において低剛性部は、着座
時にノズルニードルの撓み変形を容易に起こさせて、ノ
ズルニードルを弁座に着座させる付勢力を与えるスプリ
ングの力の一部を吸収して、着座の際に弁体を弁座に対
して摺り動かそうとする作用を弱めるのに有効に使用さ
れる。
【0019】この請求項4の発明を実施するにあたり、
請求項5の発明のように、前記低剛性部を前記ノズルニ
ードルの前記シリンダより突出した部分に設けるとよ
い。この構成においては、低剛性部がシリンダ内に位置
されることがなく、この低剛性部の機能を発揮できる。
又、請求項6の発明のように、前記低剛性部をくびれ部
で形成するとよい。この構成においては、低剛性部を簡
単に加工できるとともに、そこでの撓み変形の方向性を
なくすことができる。
【0020】又、前記第2の課題を解決するために、請
求項1〜7のいずれかの発明に従属する請求項8の発明
に係る燃料噴射弁は、前記噴孔を前記弁座に複数設ける
とともに、前記ノズルニードルが前記弁座に着座する円
錐状の着座面を有しており、このノズルニードルの前記
弁座への着座により前記各噴孔を閉じることを特徴とす
るものである。
【0021】この請求項8の発明は請求項1〜7の発明
のいずれかに従属するので、これら請求項1〜7のいず
れかの発明の作用に加えて、次の作用がある。すなわ
ち、既述のようにノズルニードルのその撓み変形が容易
であることに伴い、低リフト時において弁座とノズルニ
ードルとの間の油圧分布が各部等しくなるようにノズル
ニードルを撓み変形させることができ、それにより、弁
座とノズルニードルとの同軸度を自然に出すことができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照して本発明の第
1の実施の形態を説明する。第1の実施の形態に係るV
CO型燃料噴射弁51はディーゼルエンジンに備えられ
るものであって、図1(A)に示されるようにノズルホ
ルダ52と、ノズルボディ53と、リティニングナット
54と、ノズルニードル55と、スプリング56とを備
えている。
【0023】ノズルホルダ52の先端部にはノズルボデ
ィ53が配置されて、このボディ53はノズルホルダ5
2に螺合されたリティニングナット54によりノズルホ
ルダ52に固定されている。ノズルボディ53は、前記
ナット54内に収容される大径部53aと、この大径部
53aの先端面中央部に一体に設けられて前記ナット5
4の外部に突出された小径部53bとから形成され、段
付き円柱状をなしている。
【0024】ノズルボディ53の小径部53bの先端部
は内外両面とも円錐形状をなした弁座61を形成してお
り、この弁座61により小径部53bの先端部は閉じら
れている。弁座61の先端部内面にはサックホール62
が形成されている。弁座61にはサックホール62より
図1において上側に位置して複数の噴孔63が開けられ
ている。これら噴孔63の入口は弁座61の内面、つま
り、サックホール62に向けて収束する円錐状のボディ
シート面61aに開口され、出口はエンジンの燃焼室等
に臨んだ弁座61の外面に開口されている。ノズルボデ
ィ53の径方向中央部には径方向の断面が円形のボア6
4が軸方向に延びて設けられている。このボア64は、
ボディシート面61aにつながっているとともに、前記
大径部53aのノズルホルダ52との接触面に開口され
ている。
【0025】ノズルホルダ52には、ボア64よりも大
径な穴71がノズルボディ53との接合面に開口して設
けられている。この穴71と前記大径部53aのノズル
ホルダ52との接触面とでボア64と連通するスプリン
グ室72が区画されている。ノズルホルダ52にはスプ
リング室72を間に置いてボア64と反対側にガイドホ
ールとして用いられるシリンダ73が設けられている。
このシリンダ73はスプリング室72に臨んでいる。こ
れらシリンダ73と、スプリング室72と、ボア64と
は同一軸線上に直列的に並んで配設されている。
【0026】ノズルホルダ52には高圧ポート74とド
レーンポート75とが夫々設けられている。高圧ポート
74はスプリング室72に連通して形成されているとと
もに、図示しない燃料供給源例えば燃料噴射ポンプに高
圧パイプを介して接続されており、このポンプから間欠
的に高圧燃料が圧送される。したがって、高圧燃料は、
スプリング室72内に溜められてここからボア64内に
導かれるようになっている。ドレーンポート75はシリ
ンダ73のスプリング室72とは反対側の端部、言い換
えれば、図1において上端部に連通して形成されてい
る。このポート75は図示しないドレーンパイプを介し
て燃料タンクに接続されている。
【0027】前記ノズルニードル55は、ボア64より
も小径なニードル部81と、このニードル部81より大
径なピストン82と、このピスン82に設けられた低剛
性部としてのくびれ部83と、ニードル部81とピスト
ン82との境界をなして設けた環形鍔状のばね座84と
から形成されている。ニードル部81とピストン82と
ばね座84とは一体である。このノズルニードル55の
外径は、ばね座84、ピストン82、ニードル部81、
くびれ部83の順に小さい。ニードル部81はその先端
部に円錐状の弁体85を一体に有している。この弁体8
5は前記弁座61のボディシート面61aに接離される
ニードルシート部85aを有している。ニードルシート
部85aは例えば弁体85を周方向に一回りする稜線で
形成されているが、ボディシート面61aに面接触する
円錐面であってもよい。このシート部85aがボディシ
ート面61aに接離することにより、弁体85が前記各
噴孔63を開閉するようになっている。
【0028】ノズルニードル55は、そのニードル部8
1をスプリング室72側からボア63に遊挿するととも
に、ピストン82をスプリング室72側からシリンダ7
3に摺動自在に挿入し、かつ、くびれ部83及びばね座
84をスプリング室72内に配して、ノズルホルダ52
とノズルボディ53とにわたって軸方向に移動自在に収
容されている。
【0029】ピストン82とシリンダ73との間のクリ
アランスは、スプリング室72からシリンダ73への燃
料のリークを抑制するために、直径で、言い換えればシ
リンダ73の内径寸法からピストン82の外径寸法を差
し引いた値が(1〜1.5)μm程度となるように極め
て小さくしてある。このシリンダ73へのピストン82
の嵌合によりノズルニードル55の姿勢が拘束される。
又、ニードル部81の外周面とボア64の内周面との間
に形成されたクリアランスは、スプリング室72に常に
連通する燃料供給通路86として用いられている。この
通路86をなすクリアランスの大きさは直径で、言い換
えれば、ボア64の内径寸法からニードル部81の外径
寸法を差し引いた値が10μm以上となるように例え
ば、(0.2〜2.00)mmに設定されている。
【0030】なお、燃料供給通路86は、ボア64内に
収容されるニードル部81の外周部にその軸方向に延び
るフラット面を作り、このフラット面とこれに対向する
ボア64の内周面との間に径方向断面が弦月形をなすク
リアランスを設けて、これを燃料供給通路86として用
いることもでき、この場合にもニードル部81の外周面
とボア64の内周面とのクリアランスの大きさは直径に
して10μm以上とすればよい。
【0031】しかし、第1の実施の形態のようにニード
ル部81及びボア64が共に断面円形をなす構造におい
ては、前記のようなフラット面を設ける加工が不要であ
るとともに、前記クリアランスの大きさが従来に比較し
て少なくとも2倍以上と大きいので、クリアランスを大
きく設定するほど加工精度を下げることができる。した
がって、ニードル部81及びボア64が比較的長いにも
拘わらず、これらの加工を容易に行える点で優れてい
る。
【0032】前記スプリング室72には、ばね座84と
スプリング室72のシリンダ73側の壁面(図1におい
て上側の壁面)とに両端を支持されて前記スプリング5
6が収容されている。このスプリング56は前記ピスト
ン82のスプリング室72に突出された部分を巻装して
いるとともに、そのばね力でノズルニードル55を図1
中下方に常に付勢し、言い換えれば、弁体85が着座す
る方向に付勢して、燃料供給通路86と前記各噴孔63
との連通を断つようになっている。
【0033】前記構成の燃料噴射弁51の作動を説明す
る。燃料噴射ポンプから高圧燃料が圧送されると、その
たびに互いに連通している高圧ポート74、スプリング
室72、及び燃料供給通路86内の燃料が(20〜15
0)MPa程度の高圧となる。こうして高まる燃料の圧
力はノズルニードル55の弁体85及びピストン82に
作用して、ノズルニードル55を上向きつまりノズルホ
ルダ52方向に作用して、スプリング56の付勢力に抗
してノズルニードル55をリフトさせる。そのため、そ
れまで弁座61に着座していた弁体85が離座して、燃
料供給通路86と各噴孔63とが連通されるので、各噴
孔63から燃料噴射が開始される。
【0034】ところで、この燃料噴射弁51においても
ノズルボディ53及びノズルニードル55の加工公差内
でのシリンダ73と弁座61との軸心のずれ、ピストン
82と弁体85との軸心のずれ等が影響して、弁座61
と弁体85との軸心にずれを生じることは妨げられな
い。
【0035】しかし、この燃料噴射弁51では、ピスト
ン82を摺動自在に案内するシリンダ73と弁座61と
の間に燃料供給通路86があるだけではなくスプリング
室72が直列に連なって設けられているから、ピストン
82との嵌め合い隙間が極小である故にノズルニードル
55の姿勢を拘束するシリンダ73と弁座61との間の
距離Lを長く確保できる。それにより、ノズルニードル
55のシリンダ73より突出した部分の撓み変形が容易
となり、シリンダ73がノズルニードル55の姿勢に与
える影響を少なくできる。すなわち、既述のようにノズ
ルニードル55がリフトした際には、ニードル部81の
周囲の燃料供給通路86には高圧燃料が通るが、この通
路86の通路断面積は少なくとも従来の2倍以上あっ
て、この通路86内での圧力分布が均一化し易いので、
こうした油圧分布に伴いノズルニードル55が容易に撓
み変形することによって、弁座61と弁体85との軸心
をずらす作用が弱められる。そのため、前記軸心のずれ
が矯正されて、弁座61と弁体85との軸心が自然に一
致化される。
【0036】しかも、こうした軸心の同軸化において、
ノズルニードル55はこのニードル55の中で最も剛性
が弱く、それ故により容易に撓むことができるくびれ部
83を有しているので、既述の矯正においてくびれ部8
3での撓みを伴って弁座61と弁体85との軸心を容易
に同軸化できる。
【0037】したがって、ノズルニードル55の低リフ
ト時においても、図1(B)に示すように弁座61と弁
体85との同軸度が自然に確保されて、弁体85の円錐
面と各噴孔63との間の隙間(流路面積)の大きさが不
均一となることが少なくなって、各噴孔63での噴射圧
力のばらつきを抑制できる。そのため、各噴孔63ごと
の噴霧Cの形状のばらつきを抑制して燃料噴射を行うこ
とができる。
【0038】そして、前記燃料噴射ポンプからの燃料の
圧送が停止すると、スプリング室72等に充填された燃
料の圧力が低下するので、燃料圧がスプリング56の付
勢力よりも小さくなった時点で、前記付勢力によりノズ
ルニードル55が押し下げられるから、その弁体85が
弁座61に着座して燃料供給通路86と各噴孔63との
連通が断たれて、各噴孔63からの燃料噴射が停止され
る。
【0039】又、既述のようにノズルニードル55のシ
リンダ73と弁座61との間の距離Lが長いことに加え
て、その撓み変形をより容易にするくびれ部83を有し
ているから、前記着座の際に加わるスプリング56の付
勢力に基づいてノズルニードル55のシリンダ73から
の突出部分を容易に撓み変形させて、言い換えれば、ス
プリング56による閉弁力をくびれ部83で緩衝して弁
体85が着座位置から動かないようにできる。それによ
り、互いに円錐状をなした弁体85が弁座61上を擦れ
動くことを少なくして、これら両者の擦れ合による摩耗
の促進を抑制でき、耐久性を向上できる。
【0040】又、前記構成の燃料噴射弁51の構成にお
いては、ノズルニードル55の姿勢を拘束するシリンダ
73をノズルボディ53に設けていないから、スプリン
グ室72に導入された高圧燃料をノズルボディ53のボ
ア64とノズルニードル55との間のクリアランスで形
成した燃料供給通路86を通して各噴孔63に導くこと
ができる。したがって、スプリング室72を油溜りとし
て利用できるとともに、ボア64をフィードホールとし
て利用できるから、これら油溜り及びフィードホールを
ノズルボディ53に加工する必要がない。
【0041】そのため、フィードホールを設けるための
大きさをノズルボディ53に必要とすることがないの
で、このボディ53の小径化を図り易くなり、ひいて
は、同様のフィードホールをノズルホルダ52にも設け
る必要がないので、燃料噴射弁51全体を小形化するの
に適している。しかも、既述のようにフィードホールを
特別に必要としないことに伴って、これが連通する油溜
りをノズルボディ53に形成する必要もない。したがっ
て、ノズルボディ53に対する加工が容易になるととも
に、ノズルボディ53等の加工コストを低減できる。
【0042】又、前記構成のようにノズルニードル55
の低剛性部をくびれ部83で形成した第1の実施の形態
においては、このくびれ部83での撓み変形に方向性が
なく前記軸心のずれがいかなる方向であっても、それに
対して容易に対応できるとともに、その加工も容易に行
える点で優れている。しかし、本発明において低剛性部
はくびれ部に代えて、当該個所に孔を開けたり、周方向
に間隔的に凹みを設けること等によって形成してもよ
い。
【0043】図2は本発明の第2の実施の形態を示して
いる。この実施形態は基本的には前記第1の実施の形態
と同様な構成であるので、その同様構成部分には前記第
1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成および作
用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
この実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる部分
は、VCO型燃料噴射弁51をコモンレールシステムの
インジェクタとして使用した点である。
【0044】すなわち、この第2の実施の形態におい
て、高圧ポート74には、燃料噴射ポンプ91から高圧
燃料が供給され、その高圧燃料を蓄える高圧燃料供給源
としてのコモンレール92が接続されている。一方、ド
レーンポート75には電磁開閉弁93が接続されてい
る。又、図2中94は電子制御ユニット(ECU)であ
り、燃料噴射ポンプ91及び電磁開閉弁93等の動作を
制御する。更に、図2中95はドレーンポート75とコ
モンレール92との連通路に設けられたオリフィスであ
って、電磁開閉弁93が閉じた後にノズルニードル55
にコモンレール92の高圧を与えるために用いられてい
る。なお、以上の点以外の構成は前記第1の実施の形態
と同じである。
【0045】この第2の実施の形態の構成においては、
高圧ポート74が常にコモンレール92に連通されてい
るので、電磁開閉弁93を閉じてドレーンポート75を
高圧に維持した時には燃料噴射が停止され、電磁開閉弁
93を開いてドレーンポート75を低圧とした時にだけ
燃料噴射を行わせることができる。そして、この実施の
形態における燃料噴射弁51は第1の実施の形態のもの
と同じであるから、この弁51においても本発明の第
1、第2の課題を解決することができる。
【0046】図3は本発明の第3の実施の形態を示して
いる。この実施形態は基本的には前記第1の実施の形態
と同様な構成であるので、その同様構成部分には前記第
1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成および作
用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
この実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる部分
は、ノズルニードルを2部材とした点と、これらに対す
る付勢構造の点である。
【0047】すなわち、この第3の実施の形態におい
て、ノズルニードル156は、ニードル部157とこれ
とは別に作られたピストン158とから形成されてい
る。ニードル部157は、ニードル部81とばね座84
とを有している。ピストン158はシリンダ73から突
出した部分にプレッシャステージ159を有していると
ともに、このピストン158の凸曲面状の先端はスプリ
ング室72内においてニードル部157の上端面に点接
触されている。そして、スプリング室72には、ノズル
ボディ53の上端面とばね座84との間に挟まれて開弁
スプリング151が収容されている。このスプリング1
51はニードル部157を離座する方向に付勢してい
る。又、シリンダ73には閉弁スプリング152が収容
されている。このスプリング152はピストン158を
ニードル部157に押付ける方向に付勢しており、その
付勢力は前記開弁スプリング151の付勢力より大き
い。そのため、無噴射時には閉弁スプリング152によ
ってノズルニードル156の弁体85が弁座61に押付
けられて、各噴孔63は閉じられている。なお、以上の
点以外の構成は前記第1の実施の形態と同じである。
【0048】この第3の実施の形態に係るVCO型燃料
噴射弁51の構成において、高圧燃料が高圧ポート74
を導入されると、その燃料圧がピストン158に作用す
るから、このピストン158が閉弁スプリング152に
抗して押し上げられると同時に、開弁スプリング151
の付勢力でニードル部157が押し上げられる。つま
り、ノズルニードル156がリフトして、その弁体85
が弁座61から離座するので、各噴孔63から燃料噴射
が開始される。そして、高圧燃料に供給が停止される
と、閉弁スプリング152の付勢力で開弁スプリング1
51の付勢力に抗して互いに軸方向に当接しているピス
トン158とともにニードル部157が押し下げられ
て、その弁体85が弁座61に着座するので、各噴孔6
3からの燃料噴射が停止される。
【0049】このように動作する燃料噴射弁51によれ
ば、ノズルニードルのピストン158はノズルホルダ5
2のシリンダ73に姿勢を拘束されるが、このピストン
158とニードル部157とは別体であって、互いに点
接触しているから、シリンダ3により姿勢拘束力をニー
ドル部157には波及しないようにできる。そのため、
この燃料噴射弁51の構成においても、本発明の第1の
課題を解決できるとともに、この弁51はVCO型であ
るので本発明の第2の課題も解決できるものである。
【0050】なお、本発明は前記各実施の形態には制約
されない。例えば、本発明はVCO型以外の燃料噴射弁
に適用でき、それによっても前記第1の課題を解決でき
る燃料噴射弁を提供できる。
【0051】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。請求項
1〜7に記載の発明に係る燃料噴射弁によれば、弁座へ
のノズルニードルの着座の際にノズルニードルの撓み変
形が容易となるようにシリンダと弁座との間の距離を長
く確保して、着座の際に弁体が弁座上を擦れ動くことを
少なくしたから、着座に伴う弁体及び弁座の摩耗を抑制
できる。しかも、前記距離を確保するためのスプリング
室を油溜りとして利用するとともにノズルボディのボア
をフィードホールとして利用したから、従来のノズルボ
ディに必要とされていた油溜り及びフィードホールをノ
ズルボディに加工する必要がなくなって、ノズルボディ
を容易に加工できるとともに、前記フィードホールの省
略に伴いノズルボディ、ひいては噴射弁全体の小形化を
図るのに適する。
【0052】請求項1〜7の発明に従属する請求項8に
記載の発明に係る燃料噴射弁によれば、請求項1〜7の
発明の効果に加えて、ノズルニードルの低リフト時に弁
座とノズルニードルとの間の油圧分布が各部等しくなる
ようにノズルニードルが撓み変形して、弁座とノズルニ
ードルとの同軸度が自然に出るので、各噴孔からの噴霧
形状のばらつきを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係るVC
O型燃料噴射弁の構成を示す概略的断面図。(B)は図
1(A)の燃料噴射弁の先端部の構成を燃料噴射の状態
で示す拡大断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るVCO型燃料
噴射弁の構成を示す概略的断面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るVCO型燃料
噴射弁の構成を示す概略的断面図。
【図4】(A)は従来例に係るVCO型燃料噴射弁の構
成を示す概略的断面図。(B)は図1(A)の燃料噴射
弁の先端部の構成を燃料噴射の状態で示す拡大断面図。
【符号の説明】
51…燃料噴射弁、 52…ノズルホルダ、 53…ノズルボディ、 55…ノズルニードル、 56…閉弁スプリング、 61…弁座、 61a…ボディシート面、 63…噴孔、 64…ボア、 72…スプリング室、 73…シリンダ、 74…高圧ポート、 75…ドレーンポート、 81…ニードル部、 82…ピストン、 83…くびれ部(低剛性部)、 85…弁体、 85a…ニードルシート部、 86…燃料供給通路、 151…開弁スプリング、 152…閉弁スプリング、 156…ノズルニードル、 157…ニードル部、 158…ピストン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 昭和 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 竹本 英嗣 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 斎藤 昭則 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 河村 清美 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に延びるボアとこのボアに連続する
    円錐状弁座と噴孔とを有したノズルボディをノズルホル
    ダの先端部に固定し、 前記ノズルボディ内に前記弁座に接離して前記噴孔を開
    閉する弁体を有したノズルニードルを挿入して、このニ
    ードルと前記ボアとの間のクリアランスで前記噴孔への
    燃料供給通路を形成し、 高圧燃料が導入されるとともに前記ノズルニードルを付
    勢するスプリングを収容するスプリング室を前記燃料供
    給通路に連通して前記ノズルホルダに設け、 前記ノズルボディとの間に前記スプリング室を間に置い
    て前記ノズルホルダにシリンダを設け、 このシリンダに前記ノズルニードルとともに軸方向に動
    かされるピストンを摺動自在に挿入したことを特徴とす
    る燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】前記クリアランスを直径で10μm以上と
    したことを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】前記ノズルニードルと前記ピストンとが一
    体であって、このノズルニードルを前記スプリング室を
    貫通して設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の燃料噴射弁。
  4. 【請求項4】前記ノズルニードルに低剛性部を設けたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の燃料噴射弁。
  5. 【請求項5】前記低剛性部を前記ノズルニードルの前記
    シリンダより突出した部分に設けたことを特徴とする請
    求項4に記載の燃料噴射弁。
  6. 【請求項6】前記低剛性部をくびれ部で形成したことを
    特徴とする請求項4又は5に記載の燃料噴射弁。
  7. 【請求項7】前記ノズルニードルのニードル部と前記ピ
    ストンとを別体として、これらを互いに当接して配設
    し、前記ニードル部を前記スプリング室に収容された開
    弁スプリングで開弁方向に付勢し、前記ピストンを前記
    開弁スプリングより強いばね力を有して前記シリンダに
    収容された閉弁スプリングで閉弁方向に付勢したことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射弁。
  8. 【請求項8】前記噴孔を前記弁座に複数設けるととも
    に、前記ノズルニードルが前記弁座に着座する円錐状の
    着座面を有しており、このノズルニードルの前記弁座へ
    の着座により前記各噴孔を閉じることを特徴とする請求
    項1〜7のうちのいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
JP14597698A 1998-05-27 1998-05-27 燃料噴射弁 Pending JPH11336642A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001280172A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Tokyo Gas Co Ltd 着火用燃料噴射装置
JP2009293512A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Nippon Soken Inc 燃料噴射弁
JP2011001865A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Hitachi Automotive Systems Ltd 高圧燃料供給ポンプ

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