JP4882710B2 - 負荷駆動装置の故障検出装置および負荷駆動用ic - Google Patents

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本発明は、電源から負荷への通電経路に設けられた駆動用MOSトランジスタをON/OFF制御することにより負荷を駆動する負荷駆動装置における、駆動用MOSトランジスタのON故障を検出する故障検出装置と、その故障検出装置が内蔵された負荷駆動用ICに関する。
従来より、電源から負荷への通電経路に駆動用のMOSトランジスタ(以下単に「駆動MOS」ともいう)を設け、この駆動MOSをON/OFF制御することにより負荷への通電を制御して負荷を駆動する負荷駆動装置が知られており、種々の負荷を駆動する回路として広く用いられている。
このように駆動MOSを用いた負荷駆動装置では、種々の原因によって駆動MOSがON故障するおそれがある。ON故障とは、駆動MOSへのゲート信号に関係なく駆動MOSのドレイン−ソース間が常時ON(短絡)した状態となることをいう。ON故障が生じると、当然ながら負荷には電流が流れ続け、負荷やその通電経路に悪影響を及ぼすおそれがあるため、ON故障が生じたらそれを検出できるようにする必要がある。ON故障を検出する方法として、駆動MOSに流れる電流を検出し、その検出結果に基づいてON故障を検出する方法が知られている。
具体的な例を、図5に示す。図5は、シャント抵抗により通電電流を検出する機能が備えられた負荷駆動装置の概略構成を示す説明図である。図5の負荷駆動回路は、電源(電源電圧VB)から負荷2への通電経路における負荷2の通電方向下流側に駆動MOS110が設けられている。この駆動MOS110はnチャネルMOSFETであり、ドレインが負荷2の一端に、ソースがシャント抵抗R61の一端に接続されている。シャント抵抗R61の他端は接地されている。駆動MOS110は、ゲートに入力されるゲート駆動信号によりON/OFFされる。
そして、シャント抵抗R61の両端の電圧は電流検出回路112に入力され、この電流検出回路112から駆動MOS110の電流値(詳しくはその値に応じた電圧値)が電流検出出力として出力される。即ち、シャント抵抗R61の一端の電圧が電流検出回路112内において入力抵抗R62を介してオペアンプ113の反転入力端子に入力され、オペアンプ113にて所定の増幅率にて増幅される。その増幅後の電圧が電流検出出力(負荷電流に応じた電圧値)として出力される。なお、オペアンプ113の非反転入力端子には制御電源の電圧Vccが抵抗R63と抵抗R65とで分圧された値が入力される。また、抵抗R64は帰還抵抗である。
この図5の負荷駆動装置は、負荷2を駆動するための駆動MOS110やシャント抵抗R61がいずれもディスクリート素子にて構成されている。このように構成された負荷駆動装置では、ゲート駆動信号がローレベルのときは駆動MOS110がOFFされてシャント抵抗R61には電流が流れず、ゲート駆動信号がハイレベルのときに駆動MOS110がONされてシャント抵抗R61に電流が流れるため、ゲート駆動信号がハイレベル・ローレベルいずれの場合にも駆動MOS110に流れる電流を検出できる。そのため、ゲート駆動信号がローレベルのときの電流検出出力をみることで、駆動MOS110のON故障を検出することが可能である。
具体的には、図6に示すように、駆動MOS110が正常ならば、ゲート駆動信号がローレベルのときは駆動MOS110はOFFされて駆動MOS110には電流は流れないため、シャント抵抗R61にも電流は流れず、電流検出回路112からはその電流値(0A)相当の電流検出出力(初期電圧)がなされる。なおこのとき、駆動MOS110のドレイン電圧は電源電圧VBにほぼ等しいレベルである。ゲート駆動信号がハイレベルになって駆動MOS110がONされると、駆動MOS110及びシャント抵抗R61には電流が流れるため、その通電電流値に応じた電流検出出力が電流検出回路112から出力される。このとき、駆動MOSのドレイン電圧は接地電圧よりもわずかに高い値(接地電圧とほぼ同等)となる。なお、図5の電流検出回路112は、駆動MOS110の通電電流が大きいほど電流検出出力(オペアンプ113の出力電圧)は小さくなるよう構成されている。
一方、ゲート駆動信号がローレベルであって駆動MOS110がOFFされているときに駆動MOS110がON故障すると、ゲート駆動信号に関係なく駆動MOS110は常時ON状態となる。そのため、駆動MOS110及びシャント抵抗R61には常時電流が流れ、電流検出回路112からはその電流に応じた電流検出出力がなされる。そのため、ゲート駆動信号がローレベルのときの電流検出出力をみることで、ON故障を検出することができるのである。
ところで、近年、負荷駆動装置の小型化が進められており、図5に示したディスクリート素子による装置構成とは異なり、駆動MOSやこれを駆動する回路、さらには駆動MOSの電流を検出する電流検出回路等がまとめて内蔵されたIC(負荷駆動用IC)が各種提供されるようになっている。
このように駆動MOSや電流検出回路を一つのICに内蔵する場合、駆動MOSの電流検出方式として図5,図6に示した負荷駆動装置と同じようなシャント抵抗による電流検出方式を用いようとすると、シャント抵抗もICに内蔵化することになる。しかし、シャント抵抗は基本的に抵抗値が小さく発熱が大きいため、このシャント抵抗をICにそのまま内蔵することは困難である。そこで、駆動MOSや電流検出回路を一つのICに内蔵する場合は、電流検出回路として、センスMOSによる電流検出方式を採用するのが一般的である。このようなセンスMOSを用いた電流検出方式は、例えば駆動MOSの過電流を検出する際にも用いられる(例えば、特許文献1参照)。
図7に、センスMOSによる電流検出回路や駆動MOSが内蔵された負荷駆動用ICの概略構成を示す。図7に示すように、負荷駆動用IC100は、負荷2を駆動する駆動MOS11に加えて、この駆動MOS11と並列に、この駆動MOS11と同じゲート駆動信号によりON/OFFされることで駆動MOS11に流れる電流に比例(1/m倍。mは1より大きい任意の実数)した電流が流れるよう構成されたセンス用MOSトランジスタ(以下単に「センスMOS」ともいう)12が設けられている。各MOSトランジスタ11,12はいずれもnチャネルMOSFETである。
駆動MOS11及びセンスMOS12のゲートには、制御回路13からのゲート駆動信号がバッファ14を介して入力される。そのため、ゲート駆動信号がハイレベルであれば各MOS11,12は共にONされ、ゲート駆動信号がローレベルであれば各MOS11,12は共にOFFされる。駆動MOS11のドレインは負荷接続端子8を介して負荷2に接続され、ソースは接地端子9を介して接地される。
なお、制御回路13には、マイコン102からの駆動制御信号が駆動制御信号入力ポート16を介して入力される。マイコン102は、駆動MOS11をONさせる際はその旨の駆動制御信号(例えばハイレベル信号)を、駆動MOS11をOFFさせる際はその旨の駆動制御信号(例えばローレベル)を出力する。制御回路13は、このマイコン102からの駆動制御信号に基づいて、各MOS11,12へ駆動信号を出力する。但し、後述するように、マイコン102から駆動MOS11をONすべき旨の駆動制御信号が入力されていても、過電流検出回路104にて過電流が検出された場合は、制御回路13は、駆動制御信号にかかわらずローレベルのゲート駆動信号を出力して駆動MOS11を強制的にOFFさせる。
また、センスMOSを用いて駆動MOSに流れる電流を検出すること自体は従来から知られている技術であり、そのごく基本的な回路としては、図4(詳細は後述)に示すように、各MOS11,12のドレイン同士も接続されて負荷2からの通電電流がそのまま各MOS11,12に分流するような回路が知られている。これに対し、図7に示した負荷駆動用IC100においては、図4のような基本的な構成ではなく、各MOS11,12のドレイン電圧が等しくなるように制御し、ひいては高精度な電流検出を実現するためのオペアンプ61が備えられている。
即ち、駆動MOS11のドレイン電圧とセンスMOS12のドレイン電圧との差がオペアンプ61にて検出され、その差に応じた出力がセンス出力第1トランジスタ62及びセンス出力第2トランジスタ63を介してセンスMOS12のドレインに入力される。これにより、センスMOS12には駆動MOS11の電流に比例した電流が流れると共にドレイン電圧が駆動MOS11のドレイン電圧と等しくなるように制御され、高精度な電流検出が可能となる。但し、オペアンプ61にはNOTゲート85を介してゲート駆動信号が入力されており、ゲート駆動信号がローレベルのときはオペアンプ61が動作しないようにされている。
また、オペアンプ61の出力は、電流検出用出力トランジスタ65のエミッタ及び過電流検出用出力トランジスタ64のエミッタにも接続され、これら各トランジスタ65,64のベースはセンス出力第1トランジスタ62のベースと共通に接続されている。つまり、これら三つのトランジスタ62,64,65はカレントミラー回路をなしており、センスMOS12に流れる電流に応じた(比例した)値の電流、ひいては駆動MOS11の電流に比例した値の電流が、電流検出用出力トランジスタ65及び過電流検出用出力トランジスタ64に流れることになる。
このうち電流検出用出力トランジスタ65の出力が電流検出用入力トランジスタ66に入力されることにより、この電流検出用入力トランジスタ66と共にカレントミラー回路をなす電流検出用ミラートランジスタ67に、駆動MOS11に流れる電流に応じた(比例した)値の電流が流れることとなる。この電流は、基準入力電圧ref2から抵抗R31を介して電流検出用ミラートランジスタ67に流れる。そして、電流検出用ミラートランジスタ67のコレクタ電圧がオペアンプ71にて増幅されることにより、その増幅後の電圧値が、駆動MOS11の電流を示す電流検出出力として電流検出出力端子17からマイコン102へ出力される。なお、抵抗R32はオペアンプ71の反転入力抵抗であり、抵抗R33は帰還抵抗である。
また、センスMOS12と共にカレントミラー回路をなす過電流検出用出力トランジスタ64のコレクタは過電流検出回路104の抵抗R41に接続されると共に過電流検出コンパレータの入力端子(正極側)にも入力されている。この過電流検出コンパレータの他方の入力端子(負極側)には、過電流検出用の電圧閾値ref1が入力されている。これにより、過電流検出回路104では、何らかの異常が生じて駆動MOS11に過電流が流れると、この過電流に応じた電流が過電流検出用出力トランジスタ64に流れ、過電流検出コンパレータ81への入力電圧(電流値に応じた電圧)は過電流検出用の電圧閾値ref1を超え、過電流検出コンパレータ81の出力はハイレベルに転じる。このハイレベル信号は、フィルタ82にてノイズ成分が除去された上で、過電流検出信号として制御回路13へ入力されると共に過電流検出出力端子18からマイコン102へも出力される。制御回路13は、マイコン6からの駆動制御信号がハイレベル(各MOS11,12をONさせるレベル)であってもそれにかかわらずローレベルのゲート駆動信号を出力して各MOS11,12を強制的にOFFさせる。
特開平2−226407号公報
しかしながら、上記のように構成された負荷駆動用IC100において、センスMOS12によって駆動MOS12に流れる電流を正しく検出するためには、駆動MOS11及びセンスMOS12のゲート電圧が等しい状態であって、且つ、各MOS11,12が共に正常である必要がある。加えて、ゲート駆動信号がハイレベルでセンスMOS12がONされている状態でなければ電流検出は行えない。そのため、センスMOS12の電流に基づく電流検出出力(オペアンプ71からの出力)を用いて駆動MOS11のON故障を検出することはできない。
駆動MOS11のON故障の検出は、そもそも、ゲート駆動信号がローレベルのときの駆動MOS11の電流をみて行うものであり、ゲート駆動信号がハイレベルのときはON故障検出はできない。つまり、ON故障を検出すべく、ゲート駆動信号をローレベルにして駆動MOS11をオフさせ、そのときの駆動MOSの電流を検出しようとしても、ゲート駆動信号がローレベルだと必然的にセンスMOS12にも電流が流れなくなる。そのため、電流検出自体ができない状態となり、「ゲート駆動信号がローレベルのときの駆動MOS11の電流」というのを検出することはできない。そのため、センスMOS12を用いた電流検出回路が内蔵された負荷駆動用IC100においては、センスMOS12による電流検出出力を用いてON故障を検出することはできないのである。
図8は、センスMOSによる電流検出方式を用いた負荷駆動用IC100の動作例を示すタイムチャートである。図8において、駆動MOS11の故障状態が「正常」である場合の動作は図6における同じく「正常」である場合の動作と全く同じである。しかし、駆動MOS11がON故障した場合、図6に示したシャント抵抗による電流検出方式の場合はON故障を検出できたのに対し、センスMOSによる電流検出方式の場合は、図8に示すように、駆動MOS11がON故障しても、ゲート駆動信号がローレベルのときは上記のようにセンスMOS12に電流が流れず電流検出ができないため、必然的にON故障が検出できない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、駆動MOS及びセンスMOSによる電流検出機能が内蔵された半導体集積回路においても、その内部で駆動MOSのON故障を検出できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、電源から負荷への通電経路に設けられ、ゲートに入力される駆動信号に応じてON/OFFすることにより通電経路を導通/遮断する駆動用MOSトランジスタと、この駆動用MOSトランジスタと並列に設けられ、駆動回路からの駆動信号がゲートに入力されることにより駆動用MOSトランジスタに流れる電流に比例した電流が流れるセンス用MOSトランジスタと、駆動信号として各MOSトランジスタをONさせるON信号又は各MOSトランジスタをOFFさせるOFF信号を生成して各MOSトランジスタのゲートへ供給することにより該各MOSトランジスタをON/OFFさせる駆動手段とを備えた負荷駆動装置において、駆動用MOSトランジスタが駆動信号に関係なくON状態となるON故障を検出するための故障検出装置である。この負荷駆動装置は、駆動用MOSトランジスタ、センス用MOSトランジスタ、及び駆動手段が同一の半導体集積回路内に形成されており、駆動手段は、この半導体集積回路の外部から入力される制御指令に従って駆動信号を生成する。
そして、本発明の故障検出装置は、負荷駆動装置が形成された半導体集積回路内に形成され、ON検出手段と、ON故障検出手段と、電流検出手段と、故障時電流検出信号変換手段とを備えている。ON検出手段は、駆動用MOSトランジスタのドレインの電圧と、該駆動用MOSトランジスタがONしていることを検出するために予め設定されたON検出閾値とを比較することにより、駆動用MOSトランジスタがONしているか否かを検出する。ON故障検出手段は、駆動手段からOFF信号が出力されているときにON検出手段により駆動用MOSトランジスタがONしていると検出された場合に、駆動用MOSトランジスタのON故障を検出する。電流検出手段は、センス用MOSトランジスタに流れる電流に基づいて駆動用MOSトランジスタに流れる電流を検出し、その検出した電流値に応じた電流検出信号を半導体集積回路の外部へ出力する。故障時電流検出信号変換手段は、ON故障検出手段により駆動用MOSトランジスタのON故障が検出されたとき、電流検出手段に対し、電流検出信号に代えてON故障が生じた旨を示すON故障検出信号を出力させる。
各MOSトランジスタは、駆動回路からの同じ駆動信号によりON/OFFされる。そのため、各MOSトランジスタが共に正常であれば、駆動回路からのON信号により各MOSトランジスタがONされると双方に電流が流れ、センス用MOSトランジスタには駆動用MOSトランジスタに比例した電流(例えば駆動用MOSトランジスタの1/m倍)が流れる。また、駆動回路からの駆動信号がOFF信号になると、各MOSトランジスタはOFFされる。そのため、駆動用MOSトランジスタのドレイン電圧は、ONしているときとオフしているときとでは異なる値となる。ON検出手段は、ON時とOFF時とで異なるドレイン電圧に基づいて、駆動用MOSトランジスタがONしているか否かを検出する。
そして、ON故障検出手段は、駆動手段から駆動信号としてOFF信号が出力されているとき、本来なら(正常なら)駆動用MOSトランジスタはオフしているはずであるにもかかわらずON検出手段によってONしていると検出された場合に、駆動用MOSトランジスタがON故障したことを検出するのである。
また、ON故障検出手段による検出結果を半導体集積回路の外部へ出力する場合、例えば、専用の出力ポート(端子)を設けてそこから検出結果を示す信号を直接出力するようにしてもよいのだが、センス用MOSトランジスタを用いて駆動用MOSトランジスタの電流を検出する電流検出手段を備えた構成においては、駆動信号がOFF信号であって各MOSトランジスタが共にOFFされている場合、電流検出手段からの電流検出信号はそのときの電流値である0A相当を示すものとなり、一方、駆動信号がOFF信号である間はON故障検出手段によるON故障検出が実行される。
そこで、駆動信号がOFF信号である間にON故障が検出されたときは、その旨を示す信号を電流検出信号とは別に出力するのではなく、電流検出手段に対して、本来出力すべき電流検出信号(0A相当の信号)に代えて、ON故障が生じた旨を示すON故障検出信号(例えば所定レベルの電流相当の信号)を出力させるのである。
従って、請求項1記載の故障検出装置によれば、駆動信号がOFF信号であるときの駆動用MOSトランジスタのドレイン電圧に基づいてON故障を検出するようにしているため、駆動MOS及びセンスMOSによる電流検出機能が内蔵された半導体集積回路においても、その内部で駆動MOSのON故障を検出することが可能となる。
また、電流検出手段による検出結果とON故障検出手段による検出結果とを個々独立の信号として出力するのではなく、実質的に一つの信号を用いて出力することができるため、半導体集積回路において電流検出結果とON故障検出結果を外部へ出力するための出力ポートを共通化でき、出力ポートを削減することができる。これにより、半導体集積回路の小型化・簡素化が可能となる。
なお、ON検出手段が用いるON検出閾値は、駆動用MOSトランジスタのON時のドレイン電圧とOFF時のドレイン電圧に基づいて、ONしていることが検出できるような値を適宜決めればよい。例えば、電源から負荷を介して電源電圧より低い基準電圧(例えば接地電位)に至る通電経路における負荷の下流側に駆動用MOSトランジスタを設ける場合(いわゆるローサイド駆動)、ON時のドレイン電圧は接地電位とほぼ同等となり、OFF時のドレイン電圧は電源電圧とほぼ同等となる。従って、ON検出閾値はこのON時及びOFF時のドレイン電圧に基づいて適宜決めればよい。また例えば、電源から負荷を介して電源電圧より低い基準電圧(例えば接地電位)に至る通電経路における負荷の上流側に駆動用MOSトランジスタを設ける場合(いわゆるハイサイド駆動)、ON時のドレイン電圧は電源電圧とほぼ同等となり、OFF時のドレイン電圧は接地電位とほぼ同等となる。従って、ON検出閾値はこのON時及びOFF時のドレイン電圧に基づいて適宜決めればよい。
請求項2に記載の発明は、電源から負荷への通電経路に設けられ、ゲートに入力される駆動信号に応じてON/OFFすることにより通電経路を導通/遮断する駆動用MOSトランジスタと、その駆動用MOSトランジスタと並列に設けられ、駆動信号がゲートに入力されることにより駆動用MOSトランジスタに流れる電流に比例した電流が流れるセンス用MOSトランジスタと、駆動信号として各MOSトランジスタをONさせるON信号又は各MOSトランジスタをOFFさせるOFF信号を生成して各MOSトランジスタのゲートへ供給することにより各MOSトランジスタをON/OFFさせる駆動手段と、が同一の半導体集積回路内に形成され、その半導体集積回路の外部から入力される制御指令に従って駆動手段が駆動信号を生成するよう構成された負荷駆動装置において、半導体集積回路内に設けられ、駆動用MOSトランジスタが駆動信号に関係なくON状態となるON故障を検出するための故障検出装置である。
そして、ON検出手段と、ON故障検出手段とを備えている。このON検出手段及びON故障検出手段は、請求項1に記載の故障検出装置が備えるON検出手段及びON故障検出手段と同じである。
更に、センス用MOSトランジスタに流れる電流に基づいて駆動用MOSトランジスタに予め設定した過電流閾値を超える過電流が流れているか否かを判定し、その判定結果に応じた過電流検出信号を半導体集積回路の外部へ出力する過電流検出手段と、ON故障検出手段により駆動用MOSトランジスタのON故障が検出されたとき、過電流検出手段に対し、過電流検出信号に代えてON故障が生じた旨を示すON故障検出信号を出力させる故障時過電流検出信号変換手段とを備えていることを特徴とする。
このように構成された請求項2に記載の故障検出装置では、ON故障検出手段が、請求項1と同様、駆動手段から駆動信号としてOFF信号が出力されているとき、本来なら(正常なら)駆動用MOSトランジスタはオフしているはずであるにもかかわらずON検出手段によってONしていると検出された場合に、駆動用MOSトランジスタがON故障したことを検出する。
また、センス用MOSトランジスタを用いて駆動用MOSトランジスタに過電流が流れていか否かを判定し、判定結果(過電流検出信号)を出力する過電流検出手段を備えた構成においては、駆動信号がOFF信号であって各MOSトランジスタが共にOFFされている場合、過電流検出手段からの過電流検出信号は過電流ではない旨の信号(例えばローレベル信号)となる。一方、駆動信号がOFF信号である間はON故障検出手段によるON故障検出が実行される。そこで、駆動信号がOFF信号である間にON故障が検出されたときは、その旨を示す信号を過電流検出信号とは別に出力するのではなく、過電流検出手段に対して、本来出力すべき過電流検出信号(ローレベル信号)に代えて、ON故障が生じた旨を示すON故障検出信号(例えばハイレベル信号)を出力させるのである。
従って、請求項2に記載の故障検出装置によれば、駆動信号がOFF信号であるときの駆動用MOSトランジスタのドレイン電圧に基づいてON故障を検出するようにしているため、駆動MOS及びセンスMOSによる電流検出機能が内蔵された半導体集積回路においても、その内部で駆動MOSのON故障を検出することが可能となる。また、過電流検出手段による検出結果とON故障検出手段による検出結果とを個々独立の信号として出力するのではなく、実質的に一つの信号を用いて出力することができるため、半導体集積回路において過電流検出結果とON故障検出結果を外部へ出力するための出力ポートを共通化でき、出力ポートを削減することができる。これにより、半導体集積回路の小型化・簡素化が可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の負荷駆動装置の故障検出装置であって、センス用MOSトランジスタに流れる電流に基づいて駆動用MOSトランジスタに予め設定した過電流閾値を超える過電流が流れているか否かを判定し、その判定結果に応じた過電流検出信号を半導体集積回路の外部へ出力する過電流検出手段と、ON故障検出手段により駆動用MOSトランジスタのON故障が検出されたとき、過電流検出手段に対し、過電流検出信号に代えてON故障が生じた旨を示すON故障検出信号を出力させる故障時過電流検出信号変換手段と、を備えていることを特徴とする。
つまり、請求項1に係る発明が備える電流検出手段及び故障時電流検出信号変換手段と、請求項2に係る発明が備える過電流検出手段及び故障時過電流検出信号変換手段と、を兼ね備えている。そのため、ON故障発生時にはON故障検出信号が電流検出手段と過電流検出手段の双方から出力されることになるため、半導体集積回路の外部においてON故障の発生を確実に知ることができる。
そして、請求項1〜3いずれかに記載の負荷駆動装置の故障検出装置が同一の半導体集積回路内に形成されてなる負荷駆動用ICは、駆動用MOSトランジスタのON故障を検出する機能を内蔵していることから、ON故障を検出する必要性があって且つ負荷駆動装置の小型化が要求されるような用途に広く用いることができ、その場合、上述した各効果が得られる。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の負荷駆動用ICの概略構成を示す説明図である。図1に示す如く、本実施形態の負荷駆動用IC4は、図7に示した従来の負荷駆動用IC100と同様、駆動MOS11とセンスMOS12を備え、駆動MOS11のドレインが負荷接続端子8を介して負荷2に接続され、駆動MOS11のソースが接地端子9を介して接地されている。そして、図7に示した従来の負荷駆動用IC100が備える各種素子・回路・機能等は本実施形態の負荷駆動用IC4も基本的に備えている。
そして、本実施形態の負荷駆動用IC4が図7の負荷駆動用IC100と異なるのは、主として、図7の負荷駆動用IC100に対して図1に二点差線で囲んだ回路が追加されたことである。そこで、図1において図7と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。そして、図7とは異なる部分(即ち二点鎖線で囲んだ部分)について、以下詳細に説明する。
図1に示す如く、本実施形態の負荷駆動用IC4では、駆動MOS11のドレイン電圧に基づいて駆動MOS11がONしているか否かを検出するための、ON状態検出コンパレータ21を中心とする回路が設けられている。
具体的には、駆動MOS11のドレイン電圧が入力抵抗R11を介してON状態検出コンパレータの入力端子(正極側)に入力される。ON状態検出コンパレータの他方の入力端子(負極側)には、制御電圧Vccが三つの分圧抵抗R13,R14,R15で分圧されることにより生成されるON検出閾値(分圧抵抗R13と分圧抵抗R14の接続点の電圧)が入力される。このON検出閾値は、駆動MOS11がONされているときの駆動MOS11のドレイン電圧(接地電位とほぼ同等)よりは大きく、駆動MOS11がOFFされているときの駆動MOSのドレイン電圧(電源電圧VBとほぼ同等)よりは小さい値の範囲内で適宜設定されるものである。なお、制御電圧Vccは負荷駆動用IC4の外部から供給される。
このような構成により、ゲート駆動信号がローレベルであって駆動MOS11がOFFされているときは、ON状態検出コンパレータ21からの出力(ON状態検出信号)はハイレベルとなる。つまり、ON状態検出コンパレータ21からのON状態検出信号がハイレベルのときは駆動MOS11がOFFされていることを示している。このとき、ON状態検出コンパレータ21からのハイレベルのON状態検出信号は、NOTゲート25により反転されてローレベルとなり、フィルタ26でノイズ成分がカットされて、ON故障検出ANDゲート27へ入力される。つまり、駆動MOS11がOFFされているときは、ON故障検出ANDゲート27にはローレベルのON状態検出信号が入力される。
これに対し、ゲート駆動信号がハイレベルであって駆動MOS11がONされているときは、ON状態検出コンパレータ21からのON状態検出信号はローレベルとなる。つまり、ON状態検出コンパレータ21からのON状態検出信号がローレベルのときは駆動MOS11がONされていることを示している。このとき、ON状態検出コンパレータ21からのローレベルのON状態検出信号は、NOTゲート25により反転されてハイレベルとなり、フィルタ26でノイズ成分がカットされて、ON故障検出ANDゲート27へ入力される。つまり、駆動MOS11がONされているときは、ON故障検出ANDゲート27にはハイレベルのON状態検出信号が入力される。
なお、ON状態検出コンパレータ21の出力は抵抗R16を介してトランジスタ23のベースにも入力されている。このトランジスタ23は、コレクタが分圧抵抗R14と分圧抵抗R15との接続点に接続されることによって、ON状態検出コンパレータ21にいわゆるヒステリシスコンパレータとしての機能を持たせるためのものである。
ON故障検出ANDゲート27には、フィルタ26からの信号と、NOTゲート28からの信号とが入力され、両者の論理積が出力される。NOTゲート28は、制御回路13からのゲート駆動信号の論理を反転させるものであり、制御回路13から駆動MOS11をOFFさせるためのローレベルのゲート駆動信号が出力されているときはNOTゲート28からハイレベルの信号がON故障検出ANDゲートに入力される。制御回路13から駆動MOS11をONさせるためのハイレベルのゲート駆動信号が出力されているときはNOTゲート28からローレベルの信号がON故障検出ANDゲートに入力される。
そのため、駆動MOS11がONされていてフィルタ26からON故障検出ANDゲート27へハイレベルの信号が入力されていても、NOTゲート28からの出力がローレベル(即ち、ゲート駆動信号がハイレベル)ならば、ON故障検出ANDゲート27の出力はローレベルのままである。
また、駆動MOS11をオフさせるべくゲート駆動信号をローレベルにしたにもかかわらず、駆動MOS11がON状態のままであってフィルタ26からON故障検出ANDゲート27へハイレベルの信号が入力されたならば、ON故障検出ANDゲート27の2つの入力はともにハイレベルとなる。そのため、ON故障検出ANDゲート27の出力はハイレベルとなる。この、ON故障検出ANDゲート27からのハイレベルの信号が、駆動MOS11のON故障を示す信号となる。
ON故障検出ANDゲート27からの出力信号は、バイアス抵抗R21,R22及びトランジスタ29からなるON故障検出出力生成回路30と、過電流・ON故障検出出力ORゲート41に入力される。
まずON故障検出出力生成回路30では、駆動MOS11がON故障することによってON故障検出ANDゲート27からハイレベルの信号が入力されると、各バイアス抵抗R21,R22により分圧されて、分圧後の電圧がトランジスタ29のベースに入力される。これによりトランジスタ29はONし、電流検出出力用のオペアンプ71への入力は接地電位付近にまで低下する。つまり、駆動MOS11が正常であれば、ゲート駆動信号がローレベルの間はトランジスタ29はOFFされていてオペアンプ71への入力は基準入力電圧ref2にほぼ近い値となるのであるが、駆動MOS11がON故障すると、ゲート駆動信号がローレベルのとき、トランジスタ29がONして電流検出出力用のオペアンプ71への入力は接地電位付近にまで低下し、このオペアンプ71からの出力(電流検出出力)も接地電位付近の値となるのである。そして、その接地電位付近の値が、電流検出出力に代わってON故障検出信号として、マイコン6へ出力される。
マイコン6は、負荷駆動用IC4の電流検出出力端子17から出力された信号に基づき、その信号の値が接地電位付近の値である場合に、ON故障検出信号であると判断し、駆動MOS11のON故障が発生したものと判断する。なお、マイコン6にはA/D変換器6aが内蔵されており、負荷駆動用IC4からのアナログの電流検出出力はこのA/D変換器6aによってデジタルデータに変換される。そして、マイコン6ではその変換後のデジタルデータに基づいて、各種判断(上述したON故障の判断や駆動MOS11の電流値の検出など)がなされる。
一方、過電流・ON故障検出出力ORゲート41には、ON故障検出ANDゲート27からの信号と過電流検出回路40からの検出信号が入力され、両者の論理和が制御回路13及びマイコン6へ出力される。そのため、過電流が検出されない限り過電流検出回路40からの出力はローレベルであるのだが、過電流が検出されなくても、駆動MOS11のON故障が検出されてON故障検出ANDゲート27からハイレベル信号が入力されると、過電流・ON故障検出出力ORゲート41からは、ハイレベルのON故障検出信号が出力される。このON故障検出信号は、過電流検出出力端子18から過電流検出信号に代わって出力される。マイコン6では、出力している駆動制御信号の内容と入力されるON故障検出信号とに基づいて、ON故障が判断されることとなる。
図2は、本実施形態の負荷駆動用IC4の動作例を示すタイムチャートである。図2に示すように、駆動MOS11が正常ならば、ゲート駆動信号がローレベルのときは、駆動MOS11はOFFされて、駆動MOS11のドレイン電圧は電源電圧VBにほぼ等しい値となり、ON状態検出コンパレータ21からの出力はハイレベルとなる。そのため、ON故障検出ANDゲート27には、フィルタ26を介してローレベルの信号が入力され、ON故障検出ANDゲート27の出力もローレベルとなる。またこのとき、電流検出出力は0A相当の初期電圧となる。
ゲート駆動信号がハイレベルになって駆動MOS11がONされると、駆動MOS11のドレイン電圧は接地電位にほぼ等しい値となり、ON状態検出コンパレータ21からの出力はローレベルとなる。そのため、ON故障検出ANDゲート27には、フィルタ26を介してハイレベルの信号が入力される。但しこの場合、ゲート駆動信号はハイレベルである(つまり駆動MOS11をONさせるべきゲート駆動信号が各MOS11,12に入力されている)ため、ON故障検出ANDゲート27にはNOTゲート28を介してローレベルの信号が入力される。そのため、ON故障検出ANDゲート27の出力はローレベルのままであり、誤ってON故障と検出されることはない。
一方、ゲート駆動信号がローレベルであって駆動MOS11がOFFされているときに駆動MOS11がON故障すると、駆動MOS11は常時ON状態となり、駆動MOS11のドレイン電圧は常時接地電位と同等のレベルとなる。そのため、
ON状態検出コンパレータ21からの出力はローレベルとなり、ON故障検出ANDゲート27には、フィルタ26を介してハイレベルの信号が入力される。このとき、ゲート駆動信号はローレベルであることから、ON故障検出ANDゲート27の他方の入力端子には、NOTゲート28からハイレベルの信号が入力される。従って、ON故障検出ANDゲート27からはON故障検出を示すハイレベル信号が出力される。
すると、ON故障検出出力生成回路30のトランジスタ29がONし、オペアンプ71からの電流検出出力は、マイコンにて予め設定されているオン故障判定閾値よりも小さな値となる。このON故障判定閾値よりも小さい電流検出出力は、既述のON故障検出信号としてマイコン6へ入力され、マイコンではこのON故障検出信号とON故障判定閾値との比較によってON故障発生を認識する。
以上説明した本実施形態の負荷駆動用IC4によれば、ゲート駆動信号がローレベルのときの駆動MOS11のドレイン電圧に基づいてON故障を検出するようにしているため、駆動MOS11及びセンスMOS12による電流検出機能が内蔵された負荷駆動用IC4においてもその内部で駆動MOS11のON故障を検出することができる。
また、ON故障が検出されたとき、電流検出出力端子17からON故障検出信号を出力すると共に、過電流検出出力端子18からON故障検出信号を出力するようにしているため、ON故障検出信号を出力するための端子を別途設ける場合に比べ、ICの出力端子削減が実現される。これにより、負荷駆動用IC4の小型化・簡素化も実現可能となる。
しかも、ON故障検出信号を上記のように2つの出力端子17,18から出力するよう構成しているため、マイコン6はON故障発生を確実に知ることができる。
尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、ON故障が検出された場合のON故障検出信号を電流検出出力端子17および過電流検出出力端子18から出力するようにしたが、図3に示す負荷駆動用ICのように、ON故障検出信号出力用の専用の端子であるON故障検出出力端子93を設け、ON故障検出ANDゲート27からのハイレベル信号をそのままON故障検出信号としてマイコン92へ出力するようにしてもよい。
ただし当然ながら、このような構成では、上述したように負荷駆動用IC91の出力端子が増えることになる。そのため、端子数の低減、ICの小型化という観点では、上記実施形態のように電流検出出力端子17あるいは過電流検出出力端子18を用いるのがよい。
また、上記実施形態では、センスMOS12を用いて駆動MOS11の電流を検出するにあたり、検出精度が良くなるよう、駆動MOS11のドレイン電圧とセンスMOS12のドレイン電圧との差に応じた出力をセンスMOS12のドレインにフィードバックする構成の回路(オペアンプ61を主とする回路)を用いたが、例えば図4に示すように、各MOS11,12のドレイン同士が接続されたごく基本的な回路に対しても、本発明を適用できる。
図4の負荷駆動用IC96は、駆動MOS11のドレインとセンスMOS12のドレインが接続されて共に負荷2に接続された構成であり、各MOS11,12を同じゲート駆動信号で駆動する。そして、駆動MOS11に流れる電流の1/m倍の電流をセンスMOS12にて検出し、最終的に抵抗R51と抵抗R52の接続点の電圧(検出電流値に比例して変化)が電流検出出力として出力される。このように構成されたごく基本的な構成の負荷駆動用回路に対しても、上記実施形態と同様、ON故障検出出力生成回路30を設けることで、ON故障が発生したときに抵抗R52の一端(通電方向下流側)が接地電位レベルに低下する。そのため、そのときの抵抗R51と抵抗R52の接続点の電圧をON故障検出信号として出力すればよい。
また、上記実施形態では、負荷2の通電方向下流側に駆動MOS11を接続するいわゆるローサイド駆動方式の場合について説明したが、負荷2の通電方向上流側に駆動MOSを接続するハイサイド駆動方式の場合であっても、同様に本発明を適用できる。なお、ハイサイド駆動の場合、駆動MOSのON時のドレイン電圧は電源電圧とほぼ同等となり、OFF時のドレイン電圧は接地電位とほぼ同等となるため、駆動MOSがONされているか否かを検出するためのON検出閾値は、このON時及びOFF時のドレイン電圧に基づいて適宜決めればよい。
本実施形態の負荷駆動用ICの概略構成を示す説明図である。 本実施形態の負荷駆動用ICの動作例を示すタイムチャートである。 負荷駆動用ICの他の例を示す説明図である。 負荷駆動用ICの他の例を示す説明図である。 シャント抵抗による電流検出方式を用いた従来の負荷駆動装置の概略構成を示す説明図である。 シャント抵抗による電流検出方式を用いた従来の負荷駆動装置の動作例を示すタイムチャートである。 センスMOSによる電流検出方式を用いた従来の負荷駆動用ICの概略構成を示す説明図である。 センスMOSによる電流検出方式を用いた従来の負荷駆動用ICの動作例を示すタイムチャートである。
符号の説明
2…負荷、4,91,96…負荷駆動用IC、6,92…マイコン、6a…A/D変換器、8…負荷接続端子、9…接地端子、11…駆動MOS、12…センスMOS、13…制御回路、14…バッファ、16…駆動制御信号入力ポート、17…電流検出出力端子、18…過電流検出出力端子、21…ON状態検出コンパレータ、25,28,85…NOTゲート、26,82…フィルタ、27…ON故障検出ANDゲート、29…トランジスタ、30…ON故障検出出力生成回路、40…過電流検出回路、41…過電流・ON故障検出出力ORゲート、61,71…オペアンプ、62…センス出力第1トランジスタ、63…センス出力第2トランジスタ、64…過電流検出用出力トランジスタ、65…電流検出用出力トランジスタ、66…電流検出用入力トランジスタ、67…電流検出用ミラートランジスタ、81…過電流検出コンパレータ、93…ON故障検出出力端子、R11…入力抵抗、R13,R14,R15…分圧抵抗、R12,R16R31,R32,R33…抵抗、R21,R22…バイアス抵抗

Claims (4)

  1. 電源から負荷への通電経路に設けられ、ゲートに入力される駆動信号に応じてON/OFFすることにより前記通電経路を導通/遮断する駆動用MOSトランジスタと、
    前記駆動用MOSトランジスタと並列に設けられ、前記駆動信号がゲートに入力されることにより前記駆動用MOSトランジスタに流れる電流に比例した電流が流れるセンス用MOSトランジスタと、
    前記駆動信号として前記各MOSトランジスタをONさせるON信号又は前記各MOSトランジスタをOFFさせるOFF信号を生成して前記各MOSトランジスタのゲートへ供給することにより該各MOSトランジスタをON/OFFさせる駆動手段と、
    が同一の半導体集積回路内に形成され、該半導体集積回路の外部から入力される制御指令に従って前記駆動手段が前記駆動信号を生成するよう構成された負荷駆動装置において、前記半導体集積回路内に設けられ、前記駆動用MOSトランジスタが前記駆動信号に関係なくON状態となるON故障を検出するための故障検出装置であって、
    前記駆動用MOSトランジスタのドレインの電圧と、該駆動用MOSトランジスタがONしていることを検出するために予め設定されたON検出閾値とを比較することにより、前記駆動用MOSトランジスタがONしているか否かを検出するON検出手段と、
    前記駆動手段から前記OFF信号が出力されているときに前記ON検出手段により前記駆動用MOSトランジスタがONしていると検出された場合に、前記駆動用MOSトランジスタのON故障を検出するON故障検出手段と、
    前記センス用MOSトランジスタに流れる電流に基づいて前記駆動用MOSトランジスタに流れる電流を検出し、その検出した電流値に応じた電流検出信号を前記半導体集積回路の外部へ出力する電流検出手段と、
    前記ON故障検出手段により前記駆動用MOSトランジスタのON故障が検出されたとき、前記電流検出手段に対し、前記電流検出信号に代えて前記ON故障が生じた旨を示すON故障検出信号を出力させる故障時電流検出信号変換手段と、
    を備えていることを特徴とする負荷駆動装置の故障検出装置。
  2. 電源から負荷への通電経路に設けられ、ゲートに入力される駆動信号に応じてON/OFFすることにより前記通電経路を導通/遮断する駆動用MOSトランジスタと、
    前記駆動用MOSトランジスタと並列に設けられ、前記駆動信号がゲートに入力されることにより前記駆動用MOSトランジスタに流れる電流に比例した電流が流れるセンス用MOSトランジスタと、
    前記駆動信号として前記各MOSトランジスタをONさせるON信号又は前記各MOSトランジスタをOFFさせるOFF信号を生成して前記各MOSトランジスタのゲートへ供給することにより該各MOSトランジスタをON/OFFさせる駆動手段と、
    が同一の半導体集積回路内に形成され、該半導体集積回路の外部から入力される制御指令に従って前記駆動手段が前記駆動信号を生成するよう構成された負荷駆動装置において、前記半導体集積回路内に設けられ、前記駆動用MOSトランジスタが前記駆動信号に関係なくON状態となるON故障を検出するための故障検出装置であって、
    前記駆動用MOSトランジスタのドレインの電圧と、該駆動用MOSトランジスタがONしていることを検出するために予め設定されたON検出閾値とを比較することにより、前記駆動用MOSトランジスタがONしているか否かを検出するON検出手段と、
    前記駆動手段から前記OFF信号が出力されているときに前記ON検出手段により前記駆動用MOSトランジスタがONしていると検出された場合に、前記駆動用MOSトランジスタのON故障を検出するON故障検出手段と、
    前記センス用MOSトランジスタに流れる電流に基づいて前記駆動用MOSトランジスタに予め設定した過電流閾値を超える過電流が流れているか否かを判定し、その判定結果に応じた過電流検出信号を前記半導体集積回路の外部へ出力する過電流検出手段と、
    前記ON故障検出手段により前記駆動用MOSトランジスタのON故障が検出されたとき、前記過電流検出手段に対し、前記過電流検出信号に代えて前記ON故障が生じた旨を示すON故障検出信号を出力させる故障時過電流検出信号変換手段と、
    を備えていることを特徴とする負荷駆動装置の故障検出装置。
  3. 請求項1に記載の負荷駆動装置の故障検出装置であって、
    前記センス用MOSトランジスタに流れる電流に基づいて前記駆動用MOSトランジスタに予め設定した過電流閾値を超える過電流が流れているか否かを判定し、その判定結果に応じた過電流検出信号を前記半導体集積回路の外部へ出力する過電流検出手段と、
    前記ON故障検出手段により前記駆動用MOSトランジスタのON故障が検出されたとき、前記過電流検出手段に対し、前記過電流検出信号に代えて前記ON故障が生じた旨を示すON故障検出信号を出力させる故障時過電流検出信号変換手段と、
    を備えていることを特徴とする負荷駆動装置の故障検出装置。
  4. 請求項1〜請求項いずれか1項に記載の負荷駆動装置の故障検出装置が同一の半導体集積回路内に形成されてなることを特徴とする負荷駆動用IC。
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