JP4882474B2 - 発振器 - Google Patents

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Description

本発明は、クロックの発生などに使用される発振器に関し、特に、MOSトランジスタを用いて集積回路化する場合に安定に製造できる発振器に関するものである。
従来、RSラッチ回路を使用した発振器として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。
この発振器は、キャパシタと、このキャパシタを充電するための電流を生成する電流源回路と、CMOSインバータからなりそのキャパシタの充放電を独立的にそれぞれ行う2つの充放電回路と、キャパシタの充電電圧の判定に応じた出力動作を行う2つの充電判定アンプと、その2つの充電判定アンプの出力を記憶するとともに2つの充放電回路の動作を制御するラッチ回路と、を備えている。
ところで、このような従来の発振器において、充電判定アンプとしてCMOSインバータを使用すると、判定レベルがしきい値電圧に依存するので、発振周期がそのしきい値電圧に依存するという不具合がある。
このため、従来の発振器の出力を、遅延時間を生成するための遅延カウンタ用のクロックとして使用すると、その遅延時間がそのCMOSインバータのしきい値電圧のばらつきによってばらつくという不具合がある。
このような不具合を改善するために、充電判定アンプとしてCMOSインバータに代えて、定電流駆動型のインバータを使用することが可能であるが、この場合にも判定レベルのしきい値電圧に対する依存性は残るため、上記の不具合を解消することはできない。
米国特許3702446号公報
そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑み、MOSトランジスタのしきい値電圧の製造によるばらつきがあっても、発振周期のばらつきが低減化された精度の良い発振出力が得られるようにした発振器を提供することにある。
上記の課題を解決し本発明の目的を達成するために、各発明は、以下のような構成からなる。
すなわち、第1の発明は、参照電流を生成する電流源回路と、キャパシタと、前記参照電流に基づいて生成される充電電流による前記キャパシタの充電と前記キャパシタの放電とを行う第1充放電回路と、前記参照電流に基づいて生成される充電電流による前記キャパシタの充電と前記キャパシタの放電とを行う第2充放電回路と、前記第1充放電回路による前記キャパシタの一端側の充電電圧が論理しきい値まで完了したか否かを判定し、この判定に応じた信号を出力する第1充電判定アンプと、前記第2充放電回路による前記キャパシタの他端側の充電電圧が論理しきい値まで完了したか否かを判定し、この判定に応じた信号を出力する第2充電判定アンプと、前記第1充電判定アンプおよび第2充電判定アンプの両出力信号に基づき、前記第1充放電回路および第2充放電回路の充放電動作を制御する制御信号をそれぞれ生成するラッチ回路と、を含み、前記第1充放電回路および前記第2充放電回路は、前記充電電流を生成する第1のMOSトランジスタをそれぞれ含み、前記第1充電判定アンプおよび第2充電判定アンプは、前記第1充電判定アンプおよび第2充電判定アンプを動作させるバイアス電流を生成する第2のMOSトランジスタをそれぞれ含み、かつ、前記バイアス電流は前記参照電流に基づいて生成されることを特徴とする。
第2の発明は、参照電流を生成する電流源回路と、第1キャパシタと、第2キャパシタと、前記参照電流に基づいて生成される充電電流による前記第1キャパシタの充電と前記キャパシタの放電とを行う第1充放電回路と、前記参照電流に基づいて生成される充電電流による前記第2キャパシタの充電と前記キャパシタの放電とを行う第2充放電回路と、前記第1充放電回路による前記キャパシタの一端側の充電電圧が論理しきい値まで完了したか否かを判定し、この判定に応じた信号を出力する第1充電判定アンプと、前記第2充放電回路による前記キャパシタの他端側の充電電圧が論理しきい値まで完了したか否かを判定し、この判定に応じた信号を出力する第2充電判定アンプと、前記第1充電判定アンプおよび第2充電判定アンプの両出力信号に基づき、前記第1充放電回路および第2充放電回路の充放電動作を制御する制御信号をそれぞれ生成するラッチ回路と、を含み、前記第1充放電回路および前記第2充放電回路は、前記充電電流を生成する第1のMOSトランジスタをそれぞれ含み、前記第1充電判定アンプおよび第2充電判定アンプは、前記第1充電判定アンプおよび第2充電判定アンプを動作させるバイアス電流を生成する第2のMOSトランジスタをそれぞれ含み、かつ、前記バイアス電流は前記参照電流に基づいて生成されることを特徴とする
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記第1のMOSトランジスタは前記参照電流に対する第1のカレントミラー回路を構成し、前記第2のMOSトランジスタは前記参照電流に対する第2のカレントミラー回路を構成し、前記第1のカレントミラー回路のミラー比をnとした場合に、発振周期がnの逆数に比例することを特徴とする
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明の発振器の第1実施形態の構成について、図1を参照して説明する。
この第1実施形態に係る発振器は、図1に示すように、電流源回路1と、キャパシタ2と、第1充放電回路3と、第2充放電回路4と、第1充電判定アンプ5と、第2充電判定アンプ6と、遅延インバータ段7と、遅延インバータ段8と、ラッチ回路9と、を備えている。
また、この第1実施形態は、上記のような各回路がMOSトランジスタから構成され、そのMOSトランジスタは同一基板上に集積回路化されている。
ここで、本発明の第1実施形態の説明に先立って、本発明の基本的な考え方について説明する。
本発明のような発振器をMOSトランジスタで構成する場合に、そのMOSトランジスタのしきい値電圧にばらつきがあると、発振器を量産する場合に発振周期にばらつきが発生するという不具合があり、これに個別的に対処するのはコストなどの点で難しい。
ところが、発振器を量産する場合には、MOSトランジスタを同一基板上に集積回路化する。このため、その集積回路化された複数のMOSトランジスタの間では、仮に、しきい値電圧がばらつくとすれば、同じ傾向にばらつくものと考えられ、このばらつきを統一的に解決するのが好ましい。
そこで、本発明では、電流源回路1と充電判定アンプ5、6との間で電流ミラーの関係を持たせ、そのミラー比をmとし、充放電判定アンプを構成する入力MOSトランジスタの導電係数をKとし、予め定義した式を使用してその両者の最適値を求め、この求めた最適値の下で設計すると、製造時にMOSトランジスタのしきい値電圧のばらつきがあっても、使用時にはそのばらつき補償されて発振周期の変動が僅かになることを見いだしたものである。
次に、この第1実施形態の概略構成について、図1を参照して説明する。
電流源回路1は、第1充放電回路3および第2充放電回路4がそれぞれキャパシタ2を充電するための充電電流Icの基準となる参照電流Irefを生成する回路であり、その参照電流Irefはバイアス端子11に供給されるバイアス電圧VBによりを外部から可変あるいは任意に設定できるようになっている。
また、電流源回路1は、第1充電判定アンプ5および第2充電判定アンプ6を駆動するバイアス電流Ijの基準となる参照電流Irefを生成するようになっている。
第1充放電回路3は、キャパシタ2の充放電を行うようになっている。第2充放電回路4は、キャパシタ2の充放電を行うようになっており、その充放電動作が第1充放電回路3による充放電動作と排他的であって重ならないようになっている。
第1充電判定アンプ5は、第1充放電回路3によるキャパシタ2の一端側の充電電圧が論理しきい値まで完了したか否かを判定し、この判定に応じた信号を出力するようになっている。第2充電判定アンプ6は、第2充放電回路4によるキャパシタ2の他端側の充電電圧が論理しきい値まで完了したか否かを判定し、この判定に応じた信号を出力するようになっている。
第1充電判定アンプ5および第2充電判定アンプ6は、入力用のMOSトランジスタと、電流源および負荷として機能するMOSトランジスタとを含む、定電流駆動型のインバータからそれぞれ構成される。
遅延インバータ段7は、第1充電判定アンプ5の出力信号を所定時間遅延させるものであり、例えば3段のインバータ71〜73とアンドゲート74で構成される。遅延インバータ段8は、第2充電判定アンプ6の出力信号を所定時間遅延させるものであり、例えば3段のインバータ81〜83で構成される。ここで、アンドゲート74は、ラッチ回路9の禁止入力を回避するためのものである。
ラッチ回路9は、2つのノアゲート91、92をたすき掛けに接続したRSラッチ回路からなる。そして、このラッチ回路9は、第1充電判定アンプ5の出力信号を遅延インバータ段7で遅延させた信号と、第2充電判定アンプ6の出力信号を遅延インバータ段8で遅延させた信号とに基づき、出力端子12に発振出力信号OUTを生成するとともに、第1充放電回路3および第2充放電回路4の充放電動作を制御する制御信号を生成するようになっている。
また、この第1実施形態では、電流源回路1が生成する参照電流Irefに基づき、第1および第2の充放電回路3、4がそれぞれキャパシタ2を充電する充電電流Ic(Ic=n×Iref)と、第1および第2の充電判定アンプ5、6をそれぞれ駆動するバイアス電流Ij(Ij=m×Iref)とを、生成するようになっている。ここで、nおよびmは、それぞれ電流ミラー比である。
このため、電流源回路1のMOSトランジスタPE8は、MOSトランジスタPE1、MOSトランジスタPE3、MOSトランジスタPE4、およびMOSトランジスタPE6との間でカレントミラー回路を構成するようになっている。
さらに、この第1実施形態では、後述のように、上記のミラー比mと、充放電判定アンプ4、5の入力MOSトランジスタの導電係数Kについて、予め定義した式を使用してその最適値を求め、この求めた最適値の下で設計するようにしている。
次に、この第1実施形態の各回路の具体的な構成について、図1を参照しながら説明する。
電流源回路1は、カレントミラー回路を構成するP型のMOSトランジスタPE7、PE8と、N型のMOSトランジスタNE5、NE6と、抵抗R1とから構成される。
MOSトランジスタPE7、PE8の各ソースおよび各基板端子は共通接続され、その共通接続部が電源端子10に接続されて電源電圧VDDが供給されるようになっている。MOSトランジスタPE8のゲートは、自己のドレインに接続されるとともに、MOSトランジスタPE7のゲートに接続されている。
MOSトランジスタPE7のドレインは、MOSトランジスタNE5を介して接地されている。MOSトランジスタPE8のドレインは、MOSトランジスタNE6および抵抗R1を介して接地されている。また、MOSトランジスタNE5のゲートはMOSトランジスタNE6のソースに接続され、MOSトランジスタNE6のゲートはMOSトランジスタNE5のドレインに接続されている。さらに、MOSトランジスタNE5、NE6の各基板端子は接地されている。
第1充放電回路3は、CMOSインバータを構成するP型のMOSトランジスタPE2およびN型のMOSトランジスタNE3と、そのCMOSインバータの電流源として機能するP型のMOSトランジスタPE1とから構成される。
そして、MOSトランジスタPE1は、電流源回路1のMOSトランジスタPE8に流れる参照電流Irefのn倍の充電電流Icを得るために、MOSトランジスタPE8との間でカレントミラー回路を構成している。
さらに詳述すると、MOSトランジスタPE2、NE3の各ゲートは共通接続され、その共通接続部がノアゲート91の出力端子に接続されるとともに、ノアゲート92の一方の入力端子に接続されている。MOSトランジスタPE2、NE3の各ドレインが共通接続され、その共通接続部がキャパシタ2の一端側に接続されるとともに、第1充電判定アンプ5のMOSトランジスタNE4のゲートに接続されている。
MOSトランジスタNE3のソースおよび基板端子は、それぞれ接地されている。MOSトランジスタPE2のソースは、MOSトランジスタPE1のドレインと接続されている。MOSトランジスタPE2の基板端子は電源端子10に接続され、電源電圧VDDが供給されるようになっている。
MOSトランジスタPE1のゲートは、電流源回路1のMOSトランジスタPE8のゲートおよびドレインに接続されている。MOSトランジスタPE1のソースおよび基板端子は共通接続され、その共通接続部が電源端子10に接続され、電源電圧VDDが供給されるようになっている。
第2充放電回路4は、CMOSインバータを構成するP型のMOSトランジスタPE5およびN型のMOSトランジスタNE2と、そのCMOSインバータの電流源として機能するP型のMOSトランジスタPE4とから構成される。
そして、MOSトランジスタPE4は、電流源回路1のMOSトランジスタPE8に流れる参照電流Irefのn倍の充電電流Icを得るために、MOSトランジスタPE8との間でカレントミラー回路を構成している。
さらに詳述すると、MOSトランジスタPE5、NE2の各ゲートは共通接続され、その共通接続部がノアゲート91の一方の入力端子に接続されるとともに、ノアゲート92の出力端子に接続されている。MOSトランジスタPE5、NE2の各ドレインが共通接続され、その共通接続部がキャパシタ2の他端側に接続されるとともに、第2充電判定アンプ6のMOSトランジスタNE1のゲートに接続されている。
MOSトランジスタNE2のソースおよび基板端子は、それぞれ接地されている。MOSトランジスタPE5のソースは、MOSトランジスタPE4のドレインと接続されている。MOSトランジスタPE5の基板端子は電源端子10に接続され、電源電圧VDDが供給されるようになっている。
MOSトランジスタPE4のゲートは、電流源回路1のMOSトランジスタPE8のゲートおよびドレインに接続されている。MOSトランジスタPE4のソースおよび基板端子は共通接続され、その共通接続部が電源端子10に接続され、電源電圧VDDが供給されるようになっている。
第1充電判定アンプ5は、入力用のN型のMOSトランジスタNE4と、その負荷および電流源として機能するP型のMOSトランジスタPE3とから構成される、定電流駆動型のインバータからなる。
そして、MOSトランジスタPE3は、電流源回路1のMOSトランジスタPE8に流れる参照電流Irefのm倍のバイアス電流Ijを得るために、MOSトランジスタPE8との間でカレントミラー回路を構成している。
さらに詳述すると、MOSトランジスタNE4のゲートには、キャパシタ2の一端側の電圧が印加されるようになっている。MOSトランジスタNE4のソースおよび基板端子はそれぞれ接地されている。また、MOSトランジスタNE4のドレインは、MOSトランジスタPE3のドレインに接続されるとともに、インバータ71の入力端子に接続されている。
MOSトランジスタPE3のゲートは、電流源回路1のMOSトランジスタPE8のゲートおよびドレインに接続されている。MOSトランジスタPE3のソースおよび基板端子は共通接続され、その共通接続部が電源端子10に接続され、電源電圧VDDが供給されるようになっている。
第2充電判定アンプ6は、入力用のN型のMOSトランジスタNE1と、その負荷および電流源として機能するP型のMOSトランジスタPE6とから構成される、定電流駆動型のインバータからなる。
そして、MOSトランジスタPE6は、電流源回路1のMOSトランジスタPE8に流れる参照電流Irefのm倍のバイアス電流Ijを得るために、MOSトランジスタPE8との間でカレントミラー回路を構成している。
さらに詳述すると、MOSトランジスタNE1のゲートには、キャパシタ2の他端側の電圧が印加されるようになっている。MOSトランジスタNE1のソースおよび基板端子はそれぞれ接地されている。また、MOSトランジスタNE1のドレインは、MOSトランジスタPE6のドレインに接続されるとともに、インバータ81の入力端子に接続されている。
MOSトランジスタPE6のゲートは、電流源回路1のMOSトランジスタPE8のゲートおよびドレインに接続されている。MOSトランジスタPE6のソースおよび基板端子は共通接続され、その共通接続部が電源端子10に接続され、電源電圧VDDが供給されるようになっている。
次に、このような構成からなる第1実施形態の動作例について、図1および図2を参照して説明する。
いま、例えば、ノアゲート91の出力がLレベルの場合には、第1充放電回路3のCMOSインバータの入力信号はLレベルとなるので、MOSトランジスタPE2がオンするとともにMOSトランジスタNE3がオフした状態にある。
このときには、ノアゲート92の出力はHレベルであるので、第2充放電回路4のCMOSインバータの入力信号はHレベルとなり、MOSトランジスタPE5がオフするとともにMOSトランジスタNE2がオンした状態にある。
このため、ノアゲート91の出力がLレベルの場合には、キャパシタ2の一端側21は電流源であるMOSトランジスタPE1に接続され、キャパシタ2の他端側22はグランドに接続される。このため、キャパシタ2は第1充放電回路3により充電される。従って、このときには、キャパシタ2の一端側の端子電圧V1は、図2の実線で示すように直線的に増加していく。一方、キャパシタ2の他端側の端子電圧V2は、図2の破線で示すように0〔V〕を維持する。
その後、キャパシタ2の端子電圧V1が、第1充電判定アンプ3の論理しきい値VTに達すると、MOSトランジスタNE4の出力がLレベルからHレベルに反転する。これにより、ノアゲート92の出力がHレベルからLレベルに変化するとともに、ノアゲート91の出力がLレベルからHレベルに変化する。
このため、第1充放電回路3のCMOSインバータの入力信号はLレベルからHレベルに変化するので、MOSトランジスタPE2がオフするとともにMOSトランジスタNE3はオンする。一方、第2充放電回路4のCMOSインバータの入力信号はHレベルからLレベルに変化するので、MOSトランジスタPE5がオンするとともにMOSトランジスタNE2がオフする。
これにより、キャパシタ2の端子電圧V1は急激にしきい値電圧VTから0〔V〕になり、一方、キャパシタ2の端子電圧V2は急激に接地電位の0〔V〕から−VT〔V〕まで低下する(図2)。
そして、キャパシタ2は、その−VT〔V〕から第2充放電回路4により充電が開始される。このときには、キャパシタ2の端子電圧V2は、図2に示すように直線的に増加していく。一方、キャパシタ2の端子電圧V1は、図2に示すように0〔V〕を維持している。
その後、キャパシタ2の他端側の電圧V2が、第2充電判定アンプ4の論理しきい値VTに達すると、MOSトランジスタNE1の出力がLレベルからHレベルに反転する。これにより、ノアゲート92の出力がLレベルからHレベルに変化するとともに、ノアゲート91の出力がHレベルからLレベルに変化する。
このような一連の動作を繰り返すことにより、出力端子12からは所望の周期からなるパルスが出力される。
次に、この第1実施形態の設計手法について説明する。
この第1実施形態では、充電判定アンプ5、6の論理しきい値VTと、電流源回路1が生成する参照電流Irefとの間には、比例定数をkとすると、次の(1)式のように一次近似的に比例関係が成立するように設計されている。
VT=k×Iref・・・(1)
ここで、この発振器の発振周期をT、キャパシタ2の容量値をCとすると、次の(2)式が成立する。
n×Iref=C×(VT/T)・・・(2)
ここで、左辺の(n×Iref)は、第1の充放電回路3または第2の充放電回路4に流れる充電電流Icであり、nはその参照電流Irefとその充電電流Icとのミラー比である。
(1)式および(2)式を用いて、発振器の発振周期Tを求めると、次の(3)式のようになる。
T=(C×k×Iref)/(n×Iref)=(k/n)×C・・・(3)
(3)式によれば一次近似が成立している。また、この(3)式によれば、発振周期Tを大きくするには、ミラー比nを小さくし、あるいは、キャパシタ2の容量値Cを大きくすれば良いことがわかる。
ここで、(3)式中の比例定数kは、電流源回路1に使用する抵抗R1の抵抗値rが十分大きい場合、例えば数百KΩ以上の時、この抵抗値rで近似できるので、(3)式は次の(4)式のようになる。
T≒C×(r/n)・・・(4)
ところで、この第1実施形態は、充電判定アンプ5、6の入力MOSトランジスタNE4、NE1のしきい値電圧Vthnのばらつきに起因する発振器の発振周期Tの変動を抑えるようにしたものである。
そこで、この第1実施形態では、そのしきい値電圧Vthnのばらつきに対処するために、後述のようにして求めることができる、電流源回路1で生成する参照電流Irefおよび充電判定アンプ5、6の論理しきい値VTに着目し、以下の(5)式のようにD値を定義するようにした。
Figure 0004882474
さらに、この第1実施形態では、入力用MOSトランジスタNE4、NE1のしきい値電圧Vthnのばらつきの範囲の下で、(5)式で定義したD値が近似的にD=1になるように、電流源回路1の参照電流Irefと充電判定アンプ5、6のバイアス電流Ijとの間で決まるミラー比m、およびその入力用MOSトランジスタNE4、NE1の導電係数Kまたはそのサイズ比(W/L)についてその最適な各値を求め、この求めた各値を使用して設計するようにした。ここで、WはMOSトランジスタのチャネル幅であり、Lはそのチャネル長さである。
具体的には、シミュレータを使用して上記の最適値を求めるようにする。数値解析でも同様な結果が得られるので、この最適化はMOSトランジスタのモデルパラメータに依存するものでないことがわかる。
また、電流源回路1の抵抗R1の抵抗値r、MOSトランジスタの酸化膜厚tox、キャリア電子の移動度μnが数10パーセント変動していても最適化にほとんど影響を与えないことがシミュレーションで確認することができた。さらに、温度による影響も十分に小さい。
次に、(5)式で定義した電流源回路1の参照電流Iref、および充電判定アンプ5、6の論理しきい値VTの導出について説明する。
図1に示す電流源回路1において、カレントミラーを構成するMOSトランジスタPE7、PE8が同じサイズで構成されているとすれば、MOSトランジスタNE5、NE6には同じ電流が流れる。
そこで、MOSトランジスタNE5が飽和領域で動作し、その動作電流である参照電流Irefは、次の(6)式で表すことができる。
Figure 0004882474
ここで、式中のrは抵抗R1の抵抗値、KoはMOSトランジスタの導電係数(トランスコンダクタンス係数)、VthnはMOSトランジスタのしきい値電圧である。
(6)式をIrefについて解くと、次の(7)式が得られる。
Figure 0004882474
また、充電判定アンプ5、6のMOSトランジスタNE4、NE1の動作電流であるバイアス電流Ijとしては、電流源回路1の参照電流Irefがm倍されたミラー電流が流れる。
そこで、充電判定アンプ5、6の論理しきい値VTは、MOSトランジスタNE4、NE1のバイアス電流Ijがそのミラー電流となるときの飽和電圧が、その近似であるため、次の(8)式が成立する。
Figure 0004882474
この(8)式について充電判定回路の論理しきい値VTについて求めると、次の(9)式のようになる。
Figure 0004882474
ここで、(7)式および(9)式を使用すると、詳細な式の変形を示さないが、K/m=ρを変数と書き直して、(5)式は、ρの関数として表すことができる。この場合には、横軸をρに縦軸をDとして数値解析することで、D=1とするための最適なρの確認が可能である。
簡易には、抵抗値rと変数ρについて r>>1 且つ ρ=K/m>>1 が成立している場合は、(7)式と(9)式から、近似的に(1)式が導かれる。
これらの結果により、この第1実施形態では、MOSトランジスタにより集積回路化する場合に、レイアウト上の素子のミスマッチが極力小さくなる工夫などして製造する限り、MOSトランジスタのしきい値電圧のばらつきに影響されない発振周期Tを実現することができる。
以上説明したように、この第1実施形態では、電流源回路1と充電判定アンプ5、6との間で電流ミラーの関係を持たせ、そのミラー比をmとし、充放電判定アンプを構成する入力MOSトランジスタの導電係数をKとし、予め定義した式を使用してその両者の最適値を求めるようにした。
このため、その求めた最適値の下で設計すると、製造時にMOSトランジスタのしきい値電圧のばらつきがあっても、使用時にはそのばらつき補償されて発振周期の変動が僅かになる。例えば、MOSトランジスタのしきい値がばらつきがあっても、そのばらつきが充電判定アンプ5、6に流れるバイアス電流によって補償される。
(第2実施形態)
本発明の発振器の第2実施形態の構成について、図3を参照して説明する。
図1に示す第1実施形態では、キャパシタ2を1つで構成し、そのキャパシタ2の両端を充電端子して使用する構成になっている。このため、充放電の切り替え時に、それまで充電されていた端子が急速に放電されると、反対側のグランドレベル端子はこれに追随できないので、瞬間的にグランド以下のレベルに下降する。
そこで、この第2実施形態では、その下降による誤差や不具合を解消するために、キャパシタ2を2つに分割し、その2つのキャパシタを交互に充放電させるようにしたものである。このような構成は、キャパシタの容量値のマッチングが問題とならず、かつ、レイアウト面積に余裕のあるときには有効である。
このために、第2実施形態は、図3に示すように、電流源回路11と、キャパシタ2Aおよびキャパシタ2Bと、第1充放電回路13と、第2充放電回路14と、第1充電判定アンプ15と、第2充電判定アンプ16と、遅延インバータ段17と、遅延インバータ段18と、ラッチ回路19と、を備えている。
また、この第2実施形態は、上記のような各回路はMOSトランジスタから構成され、そのMOSトランジスタは同一基板上に集積回路化されている。
次に、この第2実施形態の概略構成について、図3を参照して説明する。
電流源回路11は、第1充放電回路13および第2充放電回路14がそれぞれキャパシタ2A、2Bをそれぞれ充電するための充電電流Icの基準となる参照電流Irefを生成する回路であり、その参照電流Irefを外部から設定できるようになっている。
また、電流源回路11は、第1充電判定アンプ15および第2充電判定アンプ16を駆動するバイアス電流Ijの基準となる参照電流Irefを生成するようになっている。
第1充放電回路13は、キャパシタ2Aの充放電を行うようになっている。第2充放電回路14は、キャパシタ2Bの充放電を行うようになっている。
第1充電判定アンプ15は、第1充放電回路13によるキャパシタ2Aの充電電圧が論理しきい値まで完了したか否かを判定し、この判定に応じた信号を出力するようになっている。第2充電判定アンプ16は、第2充放電回路14によるキャパシタ2Bの充電電圧が論理しきい値まで完了したか否かを判定し、この判定に応じた信号を出力するようになっている。
第1充電判定アンプ15および第2充電判定アンプ16は、それぞれ、入力用のMOSトランジスタと、電流源および負荷として機能するMOSトランジスタとを含む定電流源駆動型のインバータから構成される。
遅延インバータ段17は、第1充電判定アンプ15の出力信号を所定時間遅延させるものであり、例えば3段のインバータ171〜173とアンドゲート174で構成される。遅延インバータ段18は、第2充電判定アンプ16の出力信号を所定時間遅延させるものであり、例えば3段のインバータ181〜183で構成される。
ラッチ回路19は、2つのノアゲート191、192をたすき掛けに接続したRSラッチ回路から構成される。そして、このラッチ回路19は、第1充電判定アンプ15の出力信号を遅延インバータ段17で遅延させた信号と、第2充電判定アンプ16の出力信号を遅延インバータ段18で遅延させた信号とに基づき、発振出力信号を生成するとともに、第1充放電回路13および第2充放電回路14の充放電動作を制御する制御信号を生成するようになっている。
また、この第2実施形態では、電流源回路11が生成する参照電流Irefに基づき、第1および第2の充放電回路13、14がそれぞれキャパシタ2A、2Bを充電する充電電流Ic(Ic=n×Iref)と、第1および第2の充電判定アンプ15、16をそれぞれ駆動するバイアス電流Ij(Ij=m×Iref)とを、生成するようになっている。ここで、nおよびmは、それぞれ電流ミラー比である。
このため、電流源回路11のMOSトランジスタPE8は、MOSトランジスタPE1、MOSトランジスタPE3、MOSトランジスタPE4、およびMOSトランジスタPE6との間でカレントミラー回路を構成するようになっている。
さらに、この第2実施形態では、第1実施形態と同様に、上記のミラー比mと、充放電判定アンプ14、15の入力MOSトランジスタの導電係数Kについて、予め定義した式を使用してその最適値を求め、この求めた最適値の下で設計するようにしている。
なお、この第2実施形態におけるトランジスタレベルでの具合的な構成は、第1実施形態の場合の構成と基本的に同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付してその説明は省略する。
次に、このような構成からなる第2実施形態の動作例について、図3および図4を参照して説明する。
いま、例えば、ノアゲート191の出力がLレベルの場合には、第1充放電回路13のCMOSインバータの入力信号はLレベルとなるので、MOSトランジスタPE2がオンするとともにMOSトランジスタNE3がオフした状態にある。
このため、キャパシタ2Aは電流源であるMOSトランジスタPE1に接続されるので、キャパシタ2Aは第1充放電回路13により充電される。従って、このときには、キャパシタ2Aの電圧V1は、図4の実線で示すように直線的に増加していく。
このときには、ノアゲート192の出力はHレベルであるので、第2充放電回路14のCMOSインバータの入力信号はHレベルとなり、MOSトランジスタPE5がオフするとともにMOSトランジスタNE2がオンした状態にある。
このため、キャパシタ2Bの両端がMOSトランジスタNE2により短絡した状態にあるので、キャパシタ2Bの電圧V2は、図4の破線で示すように0〔V〕を維持している。
その後、キャパシタ2Aの電圧V1が、第1充電判定アンプ13の論理しきい値VTに達すると、MOSトランジスタNE4の出力がLレベルからHレベルに反転する。これにより、ノアゲート192の出力がHレベルからLレベルに変化するとともに、ノアゲート191の出力がLレベルからHレベルに変化する。
このため、第1充放電回路13のCMOSインバータの入力信号はLレベルからHレベルに変化するので、MOSトランジスタPE2がオフするとともにMOSトランジスタNE3はオンする。このため、キャパシタ2Aの両端がMOSトランジスタNE3により短絡されるので、キャパシタ2Aの電圧V2は、図4に示すように急減に0〔V〕に低下し、以後その状態を維持する。
これらの動作に並行し、第2充放電回路14のCMOSインバータの入力信号はHレベルからLレベルに変化するので、MOSトランジスタPE5がオンするとともにMOSトランジスタNE2はオフする。このため、キャパシタ2Bは電流源であるMOSトランジスタPE4に接続されるので、キャパシタ2Bは第1充放電回路14により充電される。従って、このときには、キャパシタ2Bの電圧V2は、図4に示すように直線的に増加していく。
その後、キャパシタ2Bの電圧V2が、第2充電判定アンプ14の論理しきい値VTに達すると、MOSトランジスタNE1の出力がLレベルからHレベルに反転する。これにより、ノアゲート192の出力がLレベルからHレベルに変化するとともに、ノアゲート191の出力がHレベルからLレベルに変化する。
このような一連の動作を繰り返すことにより、出力端子12からは所望の周期からなるパルスが出力される。
なお、第2実施形態における設計手法は、第1実施形態の設計手法と基本的に同じであるので、その説明を省略する。
(第3実施形態)
本発明の発振器の第3実施形態の構成について、図5を参照して説明する。
図1または図3に示す第1または第2実施形態を低電流動作条件で使用する場合には、充電判定アンプのゲインが足りないので、例えば、図3に示すインバータ171を直接駆動させる場合には動作異常(チャタリングなど)の可能性がある。
そこで、この第3実施形態では、それを回避するために、図3に示すインバータ171181を、図5に示すように十分な利得が得られるバッファ用アンプ21、22に置き換えるようにしたものである。
さらに、この第3実施形態では、図3に示すラッチ回路19を駆動するインバータ173、183を、シュミット回路23、24に置き換え、これによりラッチ回路19にパルスを成形し、鈍った波形を矩形波にするようにした。
上記のバッファアンプ21は、図5に示すように、入力段のP型のMOSトランジスタPE11と、電流源および負荷として機能するN型のMOSトランジスタNE11とから構成される。また、バッファアンプ22は、同図に示すように、入力段のP型のMOSトランジスタPE12と、電流源および負荷として機能するN型のMOSトランジスタNE12とから構成される。
また、このバッファアンプ21、22のMOSトランジスタNE11、NE12のゲートに所望のバイアス電圧をそれぞれ供給するようになっている。このために、電流源回路11には、P型のMOSトランジスタPE13とN型のMOSトランジスタNE13とを追加し、これによりそのバイアス電圧Vbを生成し、この生成したバイアス電圧VbをMOSトランジスタNE11、NE12のゲートにそれぞれ供給するようにしている。
なお、この第3実施形態の上記の構成を除く部分は、図3に示す第2実施形態の構成を同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
次に、図5のシュミット回路23、24の具体的な構成について、図6を参照して説明する。
このシュミット回路は、図6に示すように、電源端子31とアース端子32との間に、P型のMOSトランジスタPE21、PE22およびN型のMOSトランジスタNE21、NE22を直列に接続するようになっている。そして、その4つのMOSトランジスタの各ゲートを接続し、その共通接続部が入力端子33に接続され、入力電圧VINが供給されるようになっている。また、MOSトランジスタPE22のドレインとMOSトランジスタNE21のドレインとを接続し、この共通接続部が出力端子34に接続されて、その出力端子34から出力電圧OUTを取り出すようになっている。
さらに、P型のMOSトランジスタPE23とN型のMOSトランジスタNE23の各ゲートが接続され、その共通接続部が出力端子34に接続されている。MOSトランジスタPE23は、そのソースがMOSトランジスタPE21のドレインに接続され、そのドレインがアース端子32に接続されている。さらに、MOSトランジスタNE23は、そのソースがMOSトランジスタNE21のソースに接続され、そのドレインが電源端子31に接続されている。
(その他)
各実施形態のキャパシタとしては、膜厚が良く管理されたMOSキャパシタで、特に空乏層の幅が短くするものを使用するようにしても良い。
各実施形態の電流源回路に使用される抵抗R1は、製造ばらつきの少ないN+ポリ抵抗を採用し、その抵抗値を試作評価時の中心値にトリミングする構成にしても良い。
上記の第3実施形態では、バッファ用アンプとシュミット回路とを含むようにしたが、第2の実施形態において、そのバッファ用アンプとシュミット回路を含む構成にしても良い。
本発明の発振器の第1実施形態の構成を示す回路図である。 第1実施形態の動作時における各部の波形を示す波形図である。 本発明の発振器の第2実施形態の構成を示す回路図である。 第2実施形態の動作時における各部の波形を示す波形図である。 本発明の発振器の第3実施形態の構成を示す回路図である。 シュミット回路の構成例を示す回路図である。
符号の説明
1、11・・・電流源回路、2、2A、2B・・・キャパシタ、3、13・・・第1充放電回路、4、14・・・第2充放電回路、5、15・・・第1充電判定アンプ、6、16・・・第2充電判定アンプ、7、17・・・遅延インバータ段、8、18・・遅延インバータ段、9、19・・・ラッチ回路

Claims (3)

  1. 照電流を生成する電流源回路と、
    キャパシタと、
    前記参照電流に基づいて生成される充電電流による前記キャパシタの充電と前記キャパシタの放電とを行う第1充放電回路と、
    前記参照電流に基づいて生成される充電電流による前記キャパシタの充電と前記キャパシタの放電とを行う第2充放電回路と、
    前記第1充放電回路による前記キャパシタの一端側の充電電圧が論理しきい値まで完了したか否かを判定し、この判定に応じた信号を出力する第1充電判定アンプと、
    前記第2充放電回路による前記キャパシタの他端側の充電電圧が論理しきい値まで完了したか否かを判定し、この判定に応じた信号を出力する第2充電判定アンプと、
    前記第1充電判定アンプおよび第2充電判定アンプの両出力信号に基づき、前記第1充放電回路および第2充放電回路の充放電動作を制御する制御信号をそれぞれ生成するラッチ回路と、を含み、
    前記第1充放電回路および前記第2充放電回路は、前記充電電流を生成する第1のMOSトランジスタをそれぞれ含み、
    前記第1充電判定アンプおよび第2充電判定アンプは、前記第1充電判定アンプおよび第2充電判定アンプを動作させるバイアス電流を生成する第2のMOSトランジスタをそれぞれ含み、かつ、前記バイアス電流は前記参照電流に基づいて生成されることを特徴とする発振器。
  2. 参照電流を生成する電流源回路と、
    第1キャパシタと、
    第2キャパシタと、
    前記参照電流に基づいて生成される充電電流による前記第1キャパシタの充電と前記キャパシタの放電とを行う第1充放電回路と、
    前記参照電流に基づいて生成される充電電流による前記第2キャパシタの充電と前記キャパシタの放電とを行う第2充放電回路と、
    前記第1充放電回路による前記キャパシタの一端側の充電電圧が論理しきい値まで完了したか否かを判定し、この判定に応じた信号を出力する第1充電判定アンプと、
    前記第2充放電回路による前記キャパシタの他端側の充電電圧が論理しきい値まで完了したか否かを判定し、この判定に応じた信号を出力する第2充電判定アンプと、
    前記第1充電判定アンプおよび第2充電判定アンプの両出力信号に基づき、前記第1充放電回路および第2充放電回路の充放電動作を制御する制御信号をそれぞれ生成するラッチ回路と、を含み、
    前記第1充放電回路および前記第2充放電回路は、前記充電電流を生成する第1のMOSトランジスタをそれぞれ含み、
    前記第1充電判定アンプおよび第2充電判定アンプは、前記第1充電判定アンプおよび第2充電判定アンプを動作させるバイアス電流を生成する第2のMOSトランジスタをそれぞれ含み、かつ、前記バイアス電流は前記参照電流に基づいて生成されることを特徴とする発振器。
  3. 請求項1または請求項2の発振器において、
    前記第1のMOSトランジスタは前記参照電流に対する第1のカレントミラー回路を構成し、
    前記第2のMOSトランジスタは前記参照電流に対する第2のカレントミラー回路を構成し、
    前記第1のカレントミラー回路のミラー比をnとした場合に、発振周期がnの逆数に比例することを特徴とする発振器。
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