JP4879819B2 - フェンス - Google Patents
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Description
例えば下記の特許文献1に開示されたフェンスは、石炭パイルなどのばら物の風上位置に設置され、主に防塵を目的とした構成を成す。一般に、防塵を目的としたフェンスに求められる作用・効果は、粉塵が風流によって内側から外側へ流れ出ることを最小限に防ぐことや、粉塵が渦流の如く巻い上がることを防ぐことである。そのため、特許文献1に開示のフェンスは、めくら状の下段パネルと開口率40%程度の中段パネルと開口率60%程度の上段パネルとで複合形フェンスを構成し、フェンスよりも風下側で流線の如く変化する風の摩擦速度をめくら状フェンスの後方に生じた乱流で打ち消すように減速させ、更に粗密なフェンスの組合せで受ける風圧を減少させることで、前記課題を解決できると記載されている。
間隔をあけて立てられた支柱2、2の間に支持用ロープ3が水平方向に架設され、前記支持用ロープ3に沿って、四角形状をなす複数枚の孔明きパネル4の上辺4cが同支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られ、且つ同複数枚の孔明きパネル4の隣接する端部同士の縦辺4bがラップする配置Aとされており、
更に、前記孔明きパネル4の上辺両端部と支持用ロープ3とが、平行状態を保つ吊り構造で連結されていることを特徴とする。
上辺4cを支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られた孔明きパネル4の下辺4dも、支柱2、2の間に水平方向に架設された支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られており、
更に、前記孔明きパネル4の下辺両端部と支持用ロープ3とが、平行状態を保つ吊り構造で連結されていることを特徴とする。
各孔明きパネル4の上辺4c又は上辺4cおよび下辺4dは、該上辺4c又は上辺4cおよび下辺4dに沿って設けられた孔5aに螺旋状ワイヤ5を通し支持用ロープ3と縫うように連結して平行状態に吊られており、
更に、前記孔明きパネル4の四隅部分が吊り荷重に耐える強度に補強されており、該補強箇所へ取付けた剛性部材9と10を支持用ロープ3と緊結して前記孔明きパネル4の上辺両端部、又は上辺両端部および下辺両端部が支持用ロープ3と平行状態に連結されていることを特徴とする。
支持用ロープ3の両端部が輪状に加工され、該輪状端部3aと支柱2とを連結部材8により自在状態に連結して前記支持用ロープ3が支柱2に架設されており、
孔明きパネル4の上辺端部、又は上辺端部および下辺端部は、前記支持用ロープ3の輪状両端部3aと干渉を起こさない角取り形状に切除されており、該角取り形状部分Bは補強材7を貼り付けて補強されており、前記孔明きパネル4と補強材7とに共通に設けた通し孔5aへ螺旋状ワイヤ5の終端部を通して連結と止着が行われており、同止着位置に隣接して連結用孔が設けられ、該連結用孔へ剛性部材9の一側が取付けられ、該剛性部材9の他側を前記支持用ロープ3の輪状端部3aへ通して緊結して前記孔明きパネル4の上辺端部、又は上辺端部および下辺端部が支持用ロープ3へ平行状態に吊り支持されていることを特徴とする。
複数枚の孔明きパネル4のラップ部分A又はラップ部分A近傍が補強材11を貼り付けて補強されており、該孔明きパネル4と補強材11とに共通に設けた通し孔5aへ螺旋状ワイヤ5の終端部を通して連結と止着が行われており、同止着位置に隣接して連結用孔が設けられ、該連結用孔へ剛性部材10の一側が取付けられ、該剛性部材10の他側が前記支持用ロープ3へ巻き付け緊結が行われ、前記孔明きパネル4の端部同士がラップする部分Aの上辺端部、又は上辺端部および下辺端部が支持用ロープ3へ平行状態に吊り支持されていることを特徴とする。
上辺4c、又は上辺4c及び下辺4dを支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られた孔明きパネル4は、支柱2、2間の上下方向に複数段設置されていることを特徴とする。
孔明きパネル4の孔4aは、同パネル4の全面に、支柱2、2間の方向と直交する方向に長い長円孔4aとして縦・横方向に規則的な配置で設けられていることを特徴とする。
図1〜図3に示すフェンス1は、間隔をあけて立てられた支柱2、2の間の上下に、支持用ロープ3が水平方向に2本架設され、前記支持用ロープ3に沿って、図示例の場合は左右方向に長い長方形状をなす2枚の孔明きパネル4、4の上辺4c、4cおよび下辺4d、4dが同支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られている。そして、前記2枚の孔明きパネル4、4の隣接する端部同士の縦辺4b、4bがその全長にわたりラップする配置Aとされている。前記支柱2、2の上端部は、梁材6を支柱2の取付部材2bと接合して強固に連結されている。前記支持用ロープ3としては、自在性のある例えばワイヤーやロープ等が使用されており、その自重および孔開きパネル4の重量等でカテナリー曲線を描く。前記支柱2には、例えばコンクリート柱、鋼管柱、形鋼柱、或いはトラス柱等が採用され、前記支持用ロープ3の端部を取付けるリブ2aが設けられている。なお、図示することは省略したが、前記2枚の孔明きパネル4、4の隣接する端部同士の縦辺4b、4bは、その上方部分のみがラップする配置とした構成であってもよい。
また、前記通し孔5aは必ずしも設けておく必要はなく、孔明きパネル4が上下の縁辺に沿って本来有する孔4a…へ螺旋状ワイヤ5を一連の状態に通し支持用ロープ3と縫うように平行状態に連結することもできる。
なお、図示は省略したが、前記孔明きパネル4、4がラップする部分Aに、同孔明きパネル2、2同士のこすれ合いを防止するテフロン(登録商標)シート等の潤滑性のあるシートを螺旋状ワイヤ等の貼付部材を用いて貼り付けておくことが好ましい。
また、図4に示すように、2枚の孔明きパネル4、4は、支持用ロープ3と共に上下に変位可能な構成で、風荷重や衝撃力等による負荷を受けると、その作用力を避けるように又は逃すように自在に変化して負荷を軽減化できるので、耐久性の向上及び健全性の維持に大きく寄与できる。
また、孔明きパネル4の枚数は図示した2枚に限定されない。図示することは省略したが、支持用ロープ3に沿って、3枚以上の孔明きパネル4の上辺4cおよび下辺4dが同支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られ、且つ同3枚以上の孔明きパネル4の隣接する端部同士の縦辺4bがラップする配置Aとされた構成で実施することもできる。
2 支柱
3 支持用ロープ
3a 輪状端部
4 孔明きパネル
4a 孔
5 螺旋状ワイヤ
5a 通し孔
6 梁材
7、11 補強材
8 連結部材
9、10 剛性部材
A ラップ部分
B 角取り形状部分
Claims (7)
- 間隔をあけて立てられた支柱の間に支持用ロープが水平方向に架設され、前記支持用ロープに沿って、四角形状をなす複数枚の孔明きパネルの上辺が同支持用ロープと平行状態に連結して吊られ、且つ同複数枚の孔明きパネルの隣接する端部同士の縦辺がラップする配置とされており、
更に、前記孔明きパネルの上辺両端部と支持用ロープとが、平行状態を保つ吊り構造で連結されていることを特徴とする、フェンス。 - 上辺を支持用ロープと平行状態に連結して吊られた孔明きパネルの下辺も、支柱の間に水平方向に架設された支持用ロープと平行状態に連結して吊られており、
更に、前記孔明きパネルの下辺両端部と支持用ロープとが、平行状態を保つ吊り構造で連結されていることを特徴とする、請求項1に記載したフェンス。 - 各孔明きパネルの上辺、又は上辺および下辺は、該上辺、又は上辺および下辺に沿って設けられた孔に螺旋状ワイヤを通し支持用ロープと縫うように連結して平行状態に吊られており、
更に、前記孔明きパネルの四隅部分が吊り荷重に耐える強度に補強されており、該補強箇所へ取付けた剛性部材を支持用ロープと緊結して前記孔明きパネルの上辺両端部、又は上辺両端部および下辺両端部と支持用ロープとが平行状態に連結されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載したフェンス。 - 支持用ロープの両端部が輪状に加工され、該輪状端部と支柱とを連結部材により自在状態に連結して前記支持用ロープが支柱に架設されており、
孔明きパネルの上辺端部、又は上辺端部および下辺端部は、前記支持用ロープの輪状両端部と干渉を起こさない角取り形状に切除されており、該角取り形状部分は補強材を貼り付けて補強されており、前記孔明きパネルと補強材とに共通に設けた通し孔へ螺旋状ワイヤの終端部を通して連結と止着が行われており、同止着位置に隣接して連結用孔が設けられ、該連結用孔へ剛性部材の一側が取付けられ、該剛性部材の他側を前記支持用ロープの輪状端部へ通し緊結して前記孔明きパネルの上辺端部、又は上辺端部および下辺端部が支持用ロープへ平行状態に吊り支持されていることを特徴とする、請求項3に記載したフェンス。 - 複数枚の孔明きパネルのラップ部分又はラップ部分近傍が補強材を貼り付けて補強されており、該孔明きパネルと補強材とに共通に設けた通し孔へ螺旋状ワイヤの終端部を通して連結と止着が行われており、同止着位置に隣接して連結用孔が設けられ、該連結用孔へ剛性部材の一側が取付けられ、該剛性部材の他側を前記支持用ロープへ巻き付けて緊結が行われ、前記孔明きパネルの端部同士がラップする部分の上辺端部、又は上辺端部および下辺端部が支持用ロープへ平行状態に吊り支持されていることを特徴とする、請求項3に記載したフェンス。
- 上辺、又は上辺及び下辺を支持用ロープと平行状態に連結して吊られた孔明きパネルは、支柱間の上下方向に複数段設置されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載したフェンス。
- 孔明きパネルの孔は、同パネルの全面に、支柱間の方向と直交する方向に長い長円孔として縦・横方向に規則的な配置で設けられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載したフェンス。
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