JP4879819B2 - フェンス - Google Patents

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Description

この発明は、防風、防雪、防塵、防海水飛沫、防球、投物防止、防獣、落下物防止等を目的として構築されるフェンスの技術分野に属し、更に云えば、風荷重や衝撃物等による大きな負荷を繰り返し受けても局部的な破損のおそれがなく、耐久性に優れ、長期にわたり健全に使用できるフェンスに関する。
従来、防風、防雪、防塵、防海水飛沫、防球、投物防止、防獣、落下物防止等を目的としたフェンスには各種各様の構造、形式が知られ、実施されている。
例えば下記の特許文献1に開示されたフェンスは、石炭パイルなどのばら物の風上位置に設置され、主に防塵を目的とした構成を成す。一般に、防塵を目的としたフェンスに求められる作用・効果は、粉塵が風流によって内側から外側へ流れ出ることを最小限に防ぐことや、粉塵が渦流の如く巻い上がることを防ぐことである。そのため、特許文献1に開示のフェンスは、めくら状の下段パネルと開口率40%程度の中段パネルと開口率60%程度の上段パネルとで複合形フェンスを構成し、フェンスよりも風下側で流線の如く変化する風の摩擦速度をめくら状フェンスの後方に生じた乱流で打ち消すように減速させ、更に粗密なフェンスの組合せで受ける風圧を減少させることで、前記課題を解決できると記載されている。
また、下記特許文献2に開示されたフェンスも、主に防塵を目的としたフェンスであり、飛散塵埃発生箇所の3次元的局所風速と塵埃飛散計算とをコンピュータを用いた障害物を含む3次元物理領域内の流体解析装置を用いて一貫して行ったフェンスの高さ設計に基づき構築したフェンスである。
特開昭57−127079号公報 特開2003−293325号公報
通例、フェンスは、風荷重や衝撃物等による負荷を受けても、パネルが簡単に倒れたりしないように、同パネルの両側にパネルを支える剛な支柱が設置され、更に前記支柱の間にパネルを連結するロープ又はワイヤ或いはパイプ等の横材を設置して構成されている。しかし、特許文献1に開示されたフェンスは、支柱や横材についての記載が一切なく、風荷重や衝撃物等による大きな負荷に対する強度や耐久性の点が不明である。もっとも、パネルの両側に支柱を設置し、該支柱間にパネルを連結する横材を設置したフェンスであっても、パネルの重量によりカテナリー曲線となる横材とパネルの端部とが非平行状態であると、風荷重等の大きな負荷を繰り返し受けた横材が撓みを生じ、横材の端部および中央部で横材間隔に差異が生じて、パネルの端部や同パネル端部と横材とを連結する連結部材に応力が集中して局部的に破損することが問題となっている。
上記特許文献2に開示されたフェンスは、フェンスの高さに注目し、該フェンスの高さを3次元物理領域内の流体解析装置を用いて設計した構成であり、パネルに作用する風荷重や衝撃物等による大きな負荷によるパネルの損傷については、何ら言及していない。
本発明の目的は、孔明きパネルの重量等によりカテナリー曲線となる支持用ロープと同孔明きパネルの端部とを連結する構造として、特に両者の平行状態を保つ連結構造で応力集中を防止し、もって孔明きパネル端部の強度および耐久性を高めて、風荷重や衝撃物等による大きな負荷を繰り返し受けても長期にわたり健全に使用できるフェンスを提供することである。
本発明の次の目的は、風荷重や衝撃力等による負荷を受けた孔明きパネルが支持用ロープと共に柔軟に上下に変位可能な構造として、前記負荷を軽減化し、耐久性の向上および健全性の維持に有効な構成のフェンスを提供することである。
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るフェンスは、
間隔をあけて立てられた支柱2、2の間に支持用ロープ3が水平方向に架設され、前記支持用ロープ3に沿って、四角形状をなす複数枚の孔明きパネル4の上辺4cが同支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られ、且つ同複数枚の孔明きパネル4の隣接する端部同士の縦辺4bがラップする配置Aとされており、
更に、前記孔明きパネル4の上辺両端部と支持用ロープ3とが、平行状態を保つ吊り構造で連結されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載したフェンスにおいて、
上辺4cを支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られた孔明きパネル4の下辺4dも、支柱2、2の間に水平方向に架設された支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られており、
更に、前記孔明きパネル4の下辺両端部と支持用ロープ3とが、平行状態を保つ吊り構造で連結されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載したフェンスにおいて、
各孔明きパネル4の上辺4c又は上辺4cおよび下辺4dは、該上辺4c又は上辺4cおよび下辺4dに沿って設けられた孔5aに螺旋状ワイヤ5を通し支持用ロープ3と縫うように連結して平行状態に吊られており、
更に、前記孔明きパネル4の四隅部分が吊り荷重に耐える強度に補強されており、該補強箇所へ取付けた剛性部材9と10を支持用ロープ3と緊結して前記孔明きパネル4の上辺両端部、又は上辺両端部および下辺両端部が支持用ロープ3と平行状態に連結されていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載したフェンスにおいて、
支持用ロープ3の両端部が輪状に加工され、該輪状端部3aと支柱2とを連結部材8により自在状態に連結して前記支持用ロープ3が支柱2に架設されており、
孔明きパネル4の上辺端部、又は上辺端部および下辺端部は、前記支持用ロープ3の輪状両端部3aと干渉を起こさない角取り形状に切除されており、該角取り形状部分Bは補強材7を貼り付けて補強されており、前記孔明きパネル4と補強材7とに共通に設けた通し孔5aへ螺旋状ワイヤ5の終端部を通して連結と止着が行われており、同止着位置に隣接して連結用孔が設けられ、該連結用孔へ剛性部材9の一側が取付けられ、該剛性部材9の他側を前記支持用ロープ3の輪状端部3aへ通して緊結して前記孔明きパネル4の上辺端部、又は上辺端部および下辺端部が支持用ロープ3へ平行状態に吊り支持されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項3に記載したフェンスにおいて、
複数枚の孔明きパネル4のラップ部分A又はラップ部分A近傍が補強材11を貼り付けて補強されており、該孔明きパネル4と補強材11とに共通に設けた通し孔5aへ螺旋状ワイヤ5の終端部を通して連結と止着が行われており、同止着位置に隣接して連結用孔が設けられ、該連結用孔へ剛性部材10の一側が取付けられ、該剛性部材10の他側が前記支持用ロープ3へ巻き付け緊結が行われ、前記孔明きパネル4の端部同士がラップする部分Aの上辺端部、又は上辺端部および下辺端部が支持用ロープ3へ平行状態に吊り支持されていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項1〜5のいずれか一に記載したフェンスにおいて、
上辺4c、又は上辺4c及び下辺4dを支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られた孔明きパネル4は、支柱2、2間の上下方向に複数段設置されていることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、請求項1〜6のいずれか一に記載したフェンスにおいて、
孔明きパネル4の孔4aは、同パネル4の全面に、支柱2、2間の方向と直交する方向に長い長円孔4aとして縦・横方向に規則的な配置で設けられていることを特徴とする。
本発明のフェンス1は、間隔をあけて立てられた支柱2、2の間に支持用ロープ3が水平方向に架設され、前記支持用ロープ3に沿って、四角形状をなす複数枚の孔明きパネル4の上辺4cおよび下辺4cが同支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られ、且つ同複数枚の孔明きパネル4の隣接する端部同士の縦辺4bがラップする配置Aとされたフェンス1において、風荷重や、衝撃物等による繰り返し負荷により特に応力が集中して破損しやすい、前記孔明きパネル4の上辺両端部および下辺両端部と支持用ロープ3とを平行状態に保つ吊り構造で連結したので、前記孔明きパネル4の上辺両端部および下辺両端部に作用する応力集中を防止でき、もって孔明きパネル4の端部の強度および耐久性を高めることができ、長期にわたり高い耐力を発揮し健全に使用できる。具体的には、本発明のフェンス1に200kgfの荷重を100万回繰り返して与える疲労試験を行った結果、特に応力が集中する上辺両端部および下辺両端部であっても破損することなく長期にわたり健全に使用できることが確認された。
また、本発明のフェンス1は、複数枚の孔明きパネル4は、支持用ロープ3と共に上下に変位可能な構成で、風荷重や衝撃力等による負荷を受けると、その作用力を避けるように又は逃すように自在に変化して負荷を軽減化できるので、耐久性の向上及び健全性の維持に大きく寄与できる。
本発明のフェンスは、間隔をあけて立てられた支柱2、2の間に支持用ロープ3が水平方向に架設され、前記支持用ロープ3に沿って、四角形状をなす複数枚の孔明きパネル4の上辺4cおよび下辺4dが同支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られ、且つ同複数枚の孔明きパネル4の隣接する端部同士の縦辺4bがラップする配置Aとされている。更に、前記孔明きパネル4の上辺両端部および下辺両端部と支持用ロープ3とが、平行状態を保つ吊り構造で連結されている。
以下に、本発明を図示した実施例に基づいて説明する。
図1〜図3に示すフェンス1は、間隔をあけて立てられた支柱2、2の間の上下に、支持用ロープ3が水平方向に2本架設され、前記支持用ロープ3に沿って、図示例の場合は左右方向に長い長方形状をなす2枚の孔明きパネル4、4の上辺4c、4cおよび下辺4d、4dが同支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られている。そして、前記2枚の孔明きパネル4、4の隣接する端部同士の縦辺4b、4bがその全長にわたりラップする配置Aとされている。前記支柱2、2の上端部は、梁材6を支柱2の取付部材2bと接合して強固に連結されている。前記支持用ロープ3としては、自在性のある例えばワイヤーやロープ等が使用されており、その自重および孔開きパネル4の重量等でカテナリー曲線を描く。前記支柱2には、例えばコンクリート柱、鋼管柱、形鋼柱、或いはトラス柱等が採用され、前記支持用ロープ3の端部を取付けるリブ2aが設けられている。なお、図示することは省略したが、前記2枚の孔明きパネル4、4の隣接する端部同士の縦辺4b、4bは、その上方部分のみがラップする配置とした構成であってもよい。
前記孔明きパネル4は、一例として縦、横寸法が1m×6m、厚さが1.5mm程度の焼付メッキ塗装鋼板或いは樹脂板が使用されている。孔明きパネル4の孔4aは。同パネル4の全面に、支柱2、2間の方向と直交する方向に長い長円孔4a(例えば縦長が50mm、横幅が14mm程度)として縦・横方向に規則的な配置で、例えば開口率40%に及ぶように多数設けられている。但し、前記孔明きパネル4の長円孔4aは、必ずしもパネルの全面に設ける必要はなく、面の一部分にだけ設けた構成で実施してもよい。
前記孔明きパネル4の孔4aとして支柱2、2間の方向と直交する方向に長い長円孔4aを採用した理由は、先の特願2005−189333号(特開2007−9465号)の明細書で詳述したように、当該孔明きパネル4が風圧を受けて、上下の支持用ロープ3、3間で大きな引張り荷重を受ける場合に、上記した40%に及ぶ高い開口率を達成しつつ、横方向の孔縁間隔を可及的に大きく設計して前記の引張り応力に耐える断面積を確保することに長円孔が有利だからである。横方向の孔縁間隔が大きい分だけ、相対的に薄肉の金属板を使用でき、ひいては孔明け加工が容易となり、軽量なフェンスパネルを提供できるのである。したがって、前記の配慮を格別重視しないときは、孔として丸孔や楕円形状孔ほかの形状を採用し、若しくは前記各形状の孔が混在する構成で実施することができる。
孔明きパネル4の上辺4c及び下辺4dを支持用ロープ3へ平行状態に連結して吊す構成として、各孔明きパネル4、4の上辺4c、4cまたは下辺4d、4dは、同上辺4cおよび下辺4dに沿って小ピッチに設けた通し孔5aへ螺旋状ワイヤ5を一連の状態に通し支持用ロープ3と縫うように連結して平行状態に吊られている。具体的には、孔明きパネル4の上辺4cおよび下辺4dの一方の端部に設けられた通し孔5a(始端部)へ螺旋状ワイヤ5の先端を通し、同ワイヤ5を前記支持用ロープ3を巻き込んで縫うようにくるくると回転させて隣の通し孔5aへ通していく作業を、上辺4cおよび下辺4dの他方の端部に設けられた通し孔5a(終端部)まで行った後、前記ワイヤ5の両端部をカシメ等の手段で止着する。つまり、特別な技術や専用の取付け金具類を要することなく、非常に簡単且つ迅速に孔明きパネル4の上辺4cおよび下辺4dと支持用ロープ3とを平行状態に連結することができる。但し、前記螺旋状ワイヤ5は、各孔明きパネル4の上辺及び下辺の通し孔5aへ断続的に通した構成で実施してもよい。
なお、図示は省略したが、孔明きパネル4の上辺4cおよび下辺4dを支持用ロープ3へ平行状態に連結して吊す異なる構成として、前記螺旋状ワイヤ5に代えて、例えばリング状の連結部材やカラビナ、或いは外れ止め付フック等を複数用い、該連結部材等を前記支持用ロープ3を巻き込みながら各通し孔5aへそれぞれ通して、孔明きパネル4の上辺4cまたは下辺4dと支持用ロープ3とを平行状態に連結された構成で実施することもできる。
また、前記通し孔5aは必ずしも設けておく必要はなく、孔明きパネル4が上下の縁辺に沿って本来有する孔4a…へ螺旋状ワイヤ5を一連の状態に通し支持用ロープ3と縫うように平行状態に連結することもできる。
更に、本実施例のフェンス1は、図2及び図3にそれぞれ拡大して示すように、風荷重や衝撃物等による繰り返し負荷により、特に応力が集中して破損しやすい孔明きパネル4の四隅部分が吊り荷重に耐える強度に補強されており、該補強箇所へ取付けた剛性部材9と10を支持用ロープ3と緊結して前記孔明きパネル4の上辺両端部および下辺両端部と支持用ロープ3とが平行状態を保つ吊り構造で連結されている。
図2は、孔明きパネル4の支柱2側の上辺端部および下辺端部と支持用ロープ3とを平行状態に保つ吊り構造を示す。支持用ロープ3の両端部が輪状にシンブル加工され、該シンブル3aと支柱2のリブ2aとを強化シャックル等の連結部材8により自在状態に連結して支持用ロープ3が支柱2に架設されている。孔明きパネル4の上辺端部および下辺端部は、前記支持用ロープ3のシンブル3aと干渉を起こさない角度に切除した角取り形状に形成され、該角取り形状部分Bは補強材7をリべット接合等により貼り付けて補強されている。前記孔明きパネル4と補強材7とへ共通に設けた通し孔5aへ螺旋状ワイヤ5の終端部を通して連結と止着が行われている。そして、同止着位置の外側に隣接して連結用孔が設けられ、該連結用孔へ強化シャックル等の剛性部材9が止めピン9aで取付けられ、該剛性部材9の他側が前記支持用ロープ3のシンブル3aへ通し緊結されている。
図3は、2枚の孔明きパネル4、4が隣接する中央側の端部同士がラップする部分Aと支持用ロープ3とを平行状態に保つ吊り構造を示す。孔明きパネル4のラップ部分A又はラップ部分A近傍が補強材11をリベット接合等により貼り付けて補強されており、該孔明きパネル4と補強材11とに共通に設けた通し孔5aへ螺旋状ワイヤ5の終端部を通して連結と止着が行われている。同止着位置の内側に隣接して連結用孔が設けられ、該連結用孔へ強化シャックル等の剛性部材10が止めピン10aで取付けられ、該剛性部材10の他側が前記支持用ロープ3へ巻き付け緊結が行われている。
なお、図示は省略したが、前記孔明きパネル4、4がラップする部分Aに、同孔明きパネル2、2同士のこすれ合いを防止するテフロン(登録商標)シート等の潤滑性のあるシートを螺旋状ワイヤ等の貼付部材を用いて貼り付けておくことが好ましい。
したがって、本実施例のフェンス1は上記構成であるから、風荷重や、衝撃物等による負荷を繰り返し受けても、同孔明きパネル4の端部の応力集中を防止でき、もって孔明きパネル4の端部の強度および耐久性を高めることができ、長期にわたり高い耐力を発揮し健全に使用できる。
また、図4に示すように、2枚の孔明きパネル4、4は、支持用ロープ3と共に上下に変位可能な構成で、風荷重や衝撃力等による負荷を受けると、その作用力を避けるように又は逃すように自在に変化して負荷を軽減化できるので、耐久性の向上及び健全性の維持に大きく寄与できる。
なお、本実施例のフェンス1は、図5に示すように、一定の間隔をあけて複数立てられた各支柱2…の間に、支持用ロープ3、3がそれぞれ架設され、前記各支持用ロープ3に沿って、四角形状をなす2枚の孔明きパネル4が、その上辺4c及び下辺4dを平行状態に連結して吊られ、且つ同2枚の孔明きパネル4の隣接する端部同士の縦辺4bがラップする配置Aとされた構成で実施することもできる。
また、孔明きパネル4の枚数は図示した2枚に限定されない。図示することは省略したが、支持用ロープ3に沿って、3枚以上の孔明きパネル4の上辺4cおよび下辺4dが同支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られ、且つ同3枚以上の孔明きパネル4の隣接する端部同士の縦辺4bがラップする配置Aとされた構成で実施することもできる。
図6及び図7にそれぞれ示すフェンス1’、1''は、上辺4c、4cおよび下辺4d、4dを支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られ、且つ隣接する端部同士の縦辺4b、4bがラップする配置Aとされた2枚の孔明きパネル4、4(図6を参照)、又は4枚の孔明きパネル4…(図7を参照)が、支柱2、2間の上下方向に2段設置された構成である。前記支持用ロープ3は、支柱2、2の間において上下方向に3本(図7は2本の場合を示す。)設置されており、上下の孔明きパネル4、4の中間に配置された支持用ロープ3は、上段の孔明きパネル4と下段の孔明きパネルに共通に使用される。その他の構成は、上述した実施例1のフェンス1と共通するので、詳細な説明は省略する。なお、図7に示すフェンス1''は、下段の孔明きパネル4と支持用ロープ3とを連結する螺旋状ワイヤ7が、下段の孔明きパネル4の上辺に沿って設けられた孔5aへ断続的に通されており、また、上段及び下段の孔明きパネル4の四隅部分Bに設けられた補強材7と11が、図1及び図6に示すフェンス1、1’の補強材7と11と比較して小さい形状とした構成を示している。
なお、孔明きパネル4の段数は、図示した2段に限定されない。例えば、孔明きパネル4のサイズが小さい場合には、支柱2、2の高さに合わせて、前記孔明きパネル4を支柱2の上下方向に3段以上設置してフェンス1’、1''を構成する。
以上に本発明を図示した実施例に基づいて説明したが、本発明は実施例の限りではない。本発明の目的及び趣旨を逸脱しない範囲で、当業者が行う設計変更や変形・応用の範囲で更に多様な態様で実施することができる。
本発明に係るフェンスの実施例1を示した正面図である。 図1のII部を示した拡大図である。 図1のIII部を示した拡大図である。 本発明に係るフェンスの効果を示した説明図である。 本発明に係るフェンスの応用例を示した正面図である。 本発明に係るフェンスの実施例2を示した正面図である。 本発明に係るフェンスの実施例2を示した正面図である。
符号の説明
1、1'、1'' フェンス
2 支柱
3 支持用ロープ
3a 輪状端部
4 孔明きパネル
4a 孔
5 螺旋状ワイヤ
5a 通し孔
6 梁材
7、11 補強材
8 連結部材
9、10 剛性部材
A ラップ部分
B 角取り形状部分

Claims (7)

  1. 間隔をあけて立てられた支柱の間に支持用ロープが水平方向に架設され、前記支持用ロープに沿って、四角形状をなす複数枚の孔明きパネルの上辺が同支持用ロープと平行状態に連結して吊られ、且つ同複数枚の孔明きパネルの隣接する端部同士の縦辺がラップする配置とされており、
    更に、前記孔明きパネルの上辺両端部と支持用ロープとが、平行状態を保つ吊り構造で連結されていることを特徴とする、フェンス。
  2. 上辺を支持用ロープと平行状態に連結して吊られた孔明きパネルの下辺も、支柱の間に水平方向に架設された支持用ロープと平行状態に連結して吊られており、
    更に、前記孔明きパネルの下辺両端部と支持用ロープとが、平行状態を保つ吊り構造で連結されていることを特徴とする、請求項1に記載したフェンス。
  3. 各孔明きパネルの上辺、又は上辺および下辺は、該上辺、又は上辺および下辺に沿って設けられた孔に螺旋状ワイヤを通し支持用ロープと縫うように連結して平行状態に吊られており、
    更に、前記孔明きパネルの四隅部分が吊り荷重に耐える強度に補強されており、該補強箇所へ取付けた剛性部材を支持用ロープと緊結して前記孔明きパネルの上辺両端部、又は上辺両端部および下辺両端部と支持用ロープとが平行状態に連結されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載したフェンス。
  4. 支持用ロープの両端部が輪状に加工され、該輪状端部と支柱とを連結部材により自在状態に連結して前記支持用ロープが支柱に架設されており、
    孔明きパネルの上辺端部、又は上辺端部および下辺端部は、前記支持用ロープの輪状両端部と干渉を起こさない角取り形状に切除されており、該角取り形状部分は補強材を貼り付けて補強されており、前記孔明きパネルと補強材とに共通に設けた通し孔へ螺旋状ワイヤの終端部を通して連結と止着が行われており、同止着位置に隣接して連結用孔が設けられ、該連結用孔へ剛性部材の一側が取付けられ、該剛性部材の他側を前記支持用ロープの輪状端部へ通し緊結して前記孔明きパネルの上辺端部、又は上辺端部および下辺端部が支持用ロープへ平行状態に吊り支持されていることを特徴とする、請求項3に記載したフェンス。
  5. 複数枚の孔明きパネルのラップ部分又はラップ部分近傍が補強材を貼り付けて補強されており、該孔明きパネルと補強材とに共通に設けた通し孔へ螺旋状ワイヤの終端部を通して連結と止着が行われており、同止着位置に隣接して連結用孔が設けられ、該連結用孔へ剛性部材の一側が取付けられ、該剛性部材の他側を前記支持用ロープへ巻き付けて緊結が行われ、前記孔明きパネルの端部同士がラップする部分の上辺端部、又は上辺端部および下辺端部が支持用ロープへ平行状態に吊り支持されていることを特徴とする、請求項3に記載したフェンス。
  6. 上辺、又は上辺及び下辺を支持用ロープと平行状態に連結して吊られた孔明きパネルは、支柱間の上下方向に複数段設置されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載したフェンス。
  7. 孔明きパネルの孔は、同パネルの全面に、支柱間の方向と直交する方向に長い長円孔として縦・横方向に規則的な配置で設けられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載したフェンス。
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