JP4876734B2 - 文書利用管理システム及び方法、文書管理サーバ及びそのプログラム - Google Patents

文書利用管理システム及び方法、文書管理サーバ及びそのプログラム Download PDF

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    • G06F16/93Document management systems

Description

本発明は、ユーザによる電子文書の利用を管理するためのシステムに関する。
従来より、文書や音声文書、マルチメディア文書などの電子文書(以下単に文書とも呼ぶ)をサーバに登録し、ユーザの要求に応じてその文書を提供することが行われている。
電子文書の利用管理では、ユーザに与える文書利用権限の管理が重要となる。従来、文書に関する利用権限の管理は、アクセス制御リスト(ACL:Access Control List)を用いて行われることが一般的である。よく知られるように、ACLには、管理対象の文書(ファイル)ごとに、その文書に対する各ユーザ又は各グループの権限、例えば閲覧可能/不可、書込可能/不可など、が登録される。管理システムは、ユーザからある文書に対する操作の要求を受けた場合、その操作がそのユーザの権限内のものであるかをACLに基づき判定し、その操作を許可するか否かを判定する。
また別の従来技術として、サーバがユーザに提供する文書を暗号化しておき、ユーザが自分の端末内の文書を利用する都度、サーバから復号のための情報を取得するシステムが知られている。このシステムでは、利用の都度ユーザの端末からサーバにアクセスがあるので、サーバはユーザに提供した文書に対して行われた操作を記録することができる。このようなシステムの一例として、特許文献1に示されるものがある。
また、別の従来技術では、プリンタで電子文書を印刷し、その印刷結果に記載された識別情報または座標情報を前記電子文書と対応づけて文書管理データベースに格納し、印刷された文書に対して電子ペン等の電子情報入力インタフェースまたは座標入力装置にて加筆を行うことで得られる、識別情報や座標情報に基づく電子文書の更新情報を、前記電子文書と対応づけて、履歴管理データベースや履歴管理文書フォルダに保管・更新するシステムや装置が知られている。このようなシステムの一例として、特許文献2に示されるものがある。
このような従来システムには、紙文書に対する手書きによる編集を、直接的に電子文書に反映し、電子文書の更新された版の系列を、電子文書をノードとする木構造として保持するものがある。特許文献2では、文書やファイルをノードとし、文書やファイルの更新によって生成される版を、枝分かれした版として管理する事ができる文書履歴木の例が開示されている。このようなバージョン管理システムは、CVS(Concurrent Versions System) として広く知られている。
特許文献2は、電子文書の更新に関する履歴を、更新前の電子文書を親とし、更新後の電子文書を子とするように文書履歴木を管理する方法が開示されている。
特許文献2では、文書履歴木を辿ることで変更後の電子文書または、直前の変更前の電子文書を検出するという記載がある。
特表2005−518602号公報 特開2005−135211号公報
しかしながら、ACLを用いた利用権限管理のシステムが機能するには、個々の文書について各ユーザに与える利用権限をあらかじめACLに登録しておく必要があるため、登録作業が繁雑になる場合がある。
例えばユーザ間での文書の流通を考えた場合、同じ文書が複数の流通経路に沿って流通し、その文書に対し個々の流通経路でそれぞれ個別に更新が加えられることはよくあることである。このようケースでは、更新内容は同じ流通経路上にあるユーザにのみ開示されるようにすることが望ましい。しかし、このような開示制御を仮にACLを用いた一般的なシステムで実現しようとする場合には、ある流通経路上の文書に対し更新が加えられると、その更新を反映した新文書を元の文書とは別にシステムに登録し、その流通経路上のユーザに対するその新文書の利用権限をシステムに登録する必要がある。このような登録作業は煩雑である。
また、文書を受け取ったユーザが次にその文書を渡すユーザを自由に決めるような文書流通形態をとる場合には、文書の流通経路が事前に定まらないので、文書がユーザ間で受け渡される都度、文書を受け取ったユーザの利用権限をACLに動的に登録する必要が出てくる場合も考えられる。
以上文書が更新される場合を例にとったが、文書が更新されない場合でも、同じ文書が複数の経路に分岐して流通する場合、ユーザにとって、自分が受け取った文書がどのような流通経路に沿って流れてきたものか、その経路上でどのような操作を受けたのか、などの履歴が分かることは有益な場合がある。このような経路ごとの履歴の情報をユーザに提供するためのシステムが求められる。
また特許文献1のシステムは、個々の文書に対して行われた操作の追跡には役立つが、同じ文書が複数の経路に分岐して流通する場合は想定していないので、経路ごとに個別に文書の更新が行われる場合がある。また、このシステムでは、個別に操作の履歴を記録することまではできない。
また特許文献2には、紙文書の複写について、複写手段からの指示や入力により、文書履歴木のノードを追加・更新する具体的な手段についての説明は、何ら開示されていない。同様に紙文書を破棄した際に、破棄手段からの指示や入力により、文書履歴木のノードを追加・更新する具体的な手段についての説明は、何ら開示されていない。
ここで、文書に対するアクセス制御を簡便に実施するため、文書に対して行われた操作の履歴情報を木構造で管理し、そのうちの特定のノード (文書に対する操作を表す)に対してアクセス制御情報を割り当て、そのノードから派生する操作に対してだけ所望のアクセス制御を行いたい、という場合がある。
文書に対する操作には、移動、閲覧、アクセス権の変更など、文書の更新を伴わないものが存在するため、従来システムで開示されているような、改訂された電子文書自体をノードに保持する静的な情報に基づく木構造では、表現されない操作が存在することになる。つまり、従来の文書管理方法では、文書に対する操作履歴、すなわち、事象(イベント)の時系列を直接的に表現するような動的な情報を保持することは困難であり、上述のような操作履歴に基づくアクセス制御は実現し難い。
特許文献2の方法においても、変更前の文書のノードや変更後の文書のノードに所望のアクセス制御情報を割り当てるようにすれば前述のような特定のノードから派生した操作に対するアクセス制御が可能になる。しかし、そのような方法では、文書の変更操作の都度アクセス制御情報を登録する必要があり、また、アクセス制御情報を変更する場合は修正箇所が広い範囲に及ぶなど作業が煩雑になる可能性が高い。
本発明の1つの側面では、電子文書を管理する文書管理サーバと電子文書を利用するクライアントとを含む文書利用管理システムを提供する。このシステムにおいて、文書管理サーバは、ユーザからの操作要求に応じて電子文書に操作を行った場合に、その電子文書に対応づけられた新たな操作IDをそのユーザに発行すると共に、その新たな操作IDをその操作要求に伴って受け取った操作IDの子とする派生関係を記録するID処理手段と、ユーザからの操作要求に応じて電子文書に対して操作を行った場合に、その操作に関する属性情報を、その操作に対応する操作IDに対応づけて記録する属性記録手段と、ユーザから電子文書の利用要求を受けた場合に、その利用要求に伴う操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を含む応答データをそのユーザに提供する応答データ提供手段と、前記派生関係における操作IDに対応づけて、前記属性情報の公開条件を規定する制御情報を記録する制御情報記録手段と、を備える。またクライアントは、電子文書に関する操作要求に応じて文書管理サーバから受け取った操作IDをその電子文書に対応する操作IDとして保存する操作ID管理手段と、保存された操作IDを指定してユーザから操作指示を受けた場合に、その操作IDを伴った要求を文書管理サーバへと送る要求手段と、を備える。前記応答データ提供手段は、前記制御情報記録手段により記録された制御情報に従い、前記利用要求に伴って受け取った操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を前記応答データに含めるか否かを制御する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下「実施形態」と呼ぶ)について説明する。
<副本ショートカットを用いた文書利用管理システムの概要>
まず、実施形態のシステムのベースとなる、副本ショートカットを用いた文書利用管理システムについて説明する。
図1は、この文書利用管理システムの概略構成を示すブロック図である。このシステムは、インターネットやローカル・エリア・ネットワーク等のネットワーク30を介して接続された文書管理サーバ10とクライアント端末20−1,20−2,・・・(以下、クライアント端末20と総称する)から構成される。
このシステムでは、電子文書の正本を文書管理サーバ10で管理し、クライアント端末20にはその電子文書を保存しないようにすることで、電子文書のセキュリティを確保する。クライアント端末20には、電子文書そのもののファイルの代わりに、その電子文書にアクセスするための情報を含んだ副本ショートカット(以下「副本sc」と略す)と呼ぶファイルを持たせる。副本scには、例えば、副本IDと呼ぶ管理用の識別情報と、文書管理サーバ10のホスト名又は文書閲覧要求用のURL(Uniform Resource Locator)などのアクセス情報と、副本scの属性とが含まれる。副本scの含む情報の一例を以下に示す。
"id=1234567, host=foo.fujixerox.co.jp,createDate=2005/05/24 11:12:34"
この例では、"id=1234567"が副本IDを、"host=foo.fujixerox.co.jp"が文書管理サーバ10のホスト名を、"createDate=2005/05/24 11:12:34"がその副本scの属性の1つである作成日時を示す。副本ショートカットには、漏洩防止等のために、電子文書の実体は含めない。ただし、ユーザがどの電子文書の副本scかを識別できるよう、電子文書の一部例えば1ページ目だけの情報や、電子文書の各ページのサムネイル画像などのように、その電子文書の劣化バージョンを見本として副本scに含めてもよい。
なお、副本scに組み込むアクセス情報は、副本scを利用するクライアント端末20が、その副本scに対応する正本を管理する文書管理サーバ10にアクセスする際に用いられる。ただし、ネットワーク上に、副本IDから対応の正本を管理する文書管理サーバ10のアクセス情報を解決するサーバを設けるならば(そしてこのサーバのアドレスが副本scに含まれるか、或いはビューワ22にとって既知であれば)、副本scに文書管理サーバ10のアクセス情報を含める必要はない。
図2に示すように、クライアント端末20のファイルシステム24には、他のアプリケーションのファイルとともに、副本sc26のファイルも保存される。副本sc26は、例えばアドビ社が開発したPDF(Portable Document Format)や富士ゼロックス株式会社が開発したDocuWorks(登録商標)文書などのように、文書の実体データに加え、属性情報を保持できる形式のファイルとして作成する。この場合、副本sc26のファイルには副本IDやアクセス情報等が属性情報として組み込まれる。ユーザは、文書管理サーバ10上にある電子文書に対して閲覧その他の操作を行いたい場合、通常のショートカットファイルと同様の感覚で、その電子文書に対応する副本sc26をファイルシステム24や検索ソフトが提供するファイル一覧画面で選択し、操作を行う。すると、その副本sc26のファイル形式に関連づけられたビューワ22が起動し、そのビューワ22がその副本sc26内のアクセス情報及び副本IDを用いて文書管理サーバ10にアクセスして、その副本IDに対応する電子文書のコピーである副本文書のファイルを取得する。ビューワ22は、その副本ファイルを表示したり、ユーザの操作に応じてその副本ファイルに編集等の操作を加えたりする。ここで、副本ファイルには、そのファイルが副本であることを示す情報(例えば後述する更新用副本ID)が含まれており、ビューワ22は、その情報からそのファイルが副本であることを認識する。ビューワ22は、副本ファイルはファイルシステム24には保存しない。副本ファイルは、クライアント端末20においてビューワ22が管理するメモリ領域の上で開かれるのみであり、ファイルシステム24には保存されない。ビューワ22としては例えばPDF形式に対応したアドビ社のAcrobat(登録商標)などを用いることができる。ここで、このシステム特有の副本scの取扱機能(その一部は既に説明したが、あとでも更に説明する)は、例えばプラグインの形でAcrobat等の既存ビューワに追加することができる。
このシステムでは、ユーザがクライアント端末20上の副本scを利用して文書管理サーバ10上の電子文書の正本に対して操作を行うたびに、文書管理サーバ10が更新用の副本IDを発行し、そのクライアント端末20上の副本sc内の副本IDを更新する。このようにすることで、このシステムでは、副本scを用いて電子文書に操作が行われるたびに、その副本sc内の副本IDが更新されるようにしている。例えば、あるユーザXが副本scを用いて電子文書の副本ファイルを文書管理サーバ10に要求し、副本ファイルを得て閲覧した場合、そのユーザXのクライアント端末20にあるその副本sc内の副本IDの値は、その閲覧の前後では変わってくる。したがって、そのユーザXが副本scのコピーを電子メール等に添付して他のユーザYに送った場合を考えると、閲覧の前に送ったのと閲覧のあとで送ったのとでは、ユーザYが受け取る副本scの副本IDが異なる。副本scを用いてユーザが電子文書の操作を要求する場合、その副本scに含まれる副本IDがクライアント端末20から文書管理サーバ10に送られるので、文書管理サーバ10は、その要求の元になった副本scがどの操作の段階に対応するものか(例えばユーザXが閲覧する前のものか閲覧したあとのものか)を、受け取った副本IDから識別することができる。また、副本IDを、その対象となる電子文書の正本の識別情報(「文書ID」と呼ぶ)及びその副本IDの発行の契機となった操作を行ったユーザのユーザID(或いはその副本IDの発行先のユーザID)と対応づけて文書管理サーバ10側で記録しておけば、その副本IDからどの文書に対するどのユーザの操作かを割り出すこともでき、電子文書の流通の様子を詳細に追跡することができる。
副本IDは、いわばユーザが電子文書に対して行った個々の操作に対応する、システム内で一意な識別情報である。副本IDとしては、例えば操作ごとにインクリメントされる通し番号を用いてもよいが、第三者の推測による攻撃を困難にするという観点からすれば、例えば十分に長い乱数値などのように、高い一意性を確保しつつも推測が困難な生成規則を用いて生成された値を用いることが好適である。また、副本IDの生成日時のように、副本ID発行の都度変化する属性情報のハッシュ値(十分に長い桁数のもの)や、そのような変化する属性情報に例えばその副本IDに対応する正本の識別情報などといった固定的な属性情報を組み合わせたもの(或いはこれに更に乱数値を組み合わせてもよい)のハッシュ値を、副本IDとして利用することもできる。
文書管理サーバ10は、図3に示すように、正本文書DB11,正本文書登録部13,副本sc提供部15,副本文書提供部17及びログ管理部19を備える。
正本文書DB11は、クライアント端末20からアップロードされた電子文書を、正本(原本)として保存し、管理するデータベースである。本システムの枠組みでは、正本文書DB11に保存された電子文書のみが正本として取り扱われる。この枠組みでは、仮にその電子文書のコピーがネットワーク上に存在しても、それは正本とは関係がないものとして扱うことができる。特に、上述のようにクライアント端末20のビューワ22が、副本文書のファイルをファイルシステム等に保存しないようにしておけば、正本の写しがネットワーク上に出回る可能性を大幅に低減できる。
正本文書登録部13は、クライアント端末20から正本として登録すべくアップロードされた電子文書を、正本文書DB11に登録する。このとき、正本文書登録部13は、登録する正本の電子文書ファイルに対し、「文書ID」と呼ぶ一意な識別情報を付与する。文書IDとしては、例えば十分に長い乱数値やその電子文書の十分に長いハッシュ値などを用いることができる。
副本sc提供部15は、ユーザからの操作要求に応じ、正本文書DB11内の電子文書に対する副本scをそのユーザに対して発行する。副本文書提供部17は、ユーザからの操作要求に応じ、要求対象の電子文書の副本ファイルを作成し、そのユーザへと提供する。
ログ管理部19は、クライアント端末20を介したユーザからの操作要求に応じて文書管理サーバ10が処理を行った場合に、その操作に関する情報をイベントログとして記録する。ログ管理部19には、図4に示すように、個々の操作イベントごとに、その操作の対象となる正本電子文書の文書ID、その操作イベントにおいて副本IDを提供したユーザ(この場合、その操作のために文書管理サーバ10にアクセスしてきたユーザと同じ)のユーザID(宛先ユーザID)、そのイベントの種別、そのイベントの発生日時、そのイベントにおいてその宛先ユーザに提供した副本ID、及びそのイベントの契機となる要求に含まれていた副本ID(「旧副本ID」)を、ログレコードとして記録する。このログレコードによれば、副本IDとそれに対応する正本の文書IDが対応づけられる。またこのログレコードを調べれば、副本IDに対し、文書の操作のためにこの旧副本IDを用いたアクセスに対して文書管理サーバ10が提供した新たな副本IDが対応づけられるので、操作による副本IDの変遷を把握することができる。このような副本IDの変遷は、旧副本IDから操作により新たな副本IDが派生するという関係である。副本IDの一意性から、異なる複数の旧副本IDから同じ副本IDが派生することはないので、この派生関係はツリー状となる。図4に例示したログデータが示す副本IDの派生関係を図5に示す。
文書管理サーバ10は、例えばウェブサーバとウェブアプリケーションを用いて構築することができる。この場合、文書管理サーバ10は、ユーザインタフェース画面としてウェブページをクライアント端末20に提供する。
次に、この文書利用管理システムの仕組みを具体的に示すために、図4に例示したログデータが形成された時のシステムの動作を、図6を参照して説明する。
まず、ユーザP01がクライアント端末20−P01から文書管理サーバ10に対し、電子文書"O"100の登録要求を行う。電子文書100は、クライアント端末20−P01のローカルのファイルシステム内にあるものでも、ネットワーク上のファイルサーバや文書サーバにあるものでもよい。この登録要求は、例えばビューワ22が提供するユーザインタフェースを介して行う。このユーザインタフェースは、例えばファイルシステムやネットワークファイルシステムのツリー状のディレクトリを表示するディレクトリ画面を提供し、このディレクトリ画面上でユーザP01から登録対象の電子文書の選択を受け付ける。また、ユーザインタフェースが検索画面を提供し、その検索画面に対しユーザが入力した検索条件に合致する電子文書をローカルのファイルシステム及び/又はネットワーク上のファイルサーバから検索してその検索結果をユーザに提示し、その中からユーザに登録対象の文書を選択させてもよい。クライアント端末20が発する登録要求には、ユーザP01を特定するユーザIDと、対象となる電子文書100(実体データ又はその実体データに対するリンク情報)が含まれる。ここで登録要求に含めるユーザIDとしては、クライアント端末20−P01又は本システムに対してユーザP01がログインした際に提示したユーザIDを用いることができる。
登録要求を受けた文書管理サーバ10では、正本文書登録部13が、その要求に含まれる電子文書100の実体データを取得し(要求に実体データへのリンクが含まれる場合は、そのリンクを用いて実体データを取得し)、その電子文書に一意な文書ID"D01"を付与して、その電子文書100の実体データを文書ID"D01"と対応づけて正本文書DB11に登録する。ここで、クライアント端末20から送られてきた電子文書100が、このシステムの文書フォーマット(例えばPDF)でない場合は、文書管理サーバ10がその電子文書100をシステムの文書フォーマットに変換してから正本文書DB11に登録してもよい。
次に副本sc提供部15が、一意な副本ID"a"を生成し、その副本ID"a"及びその文書管理サーバ10のホスト名などを含んだ副本sc102を生成し、この副本sc102を、例えば登録要求に対する応答に含める形で、クライアント端末20−P01に送信する。また、文書管理サーバ10では、ログ管理部19が、以上の登録イベントについてのログレコードとして、図4に示したテーブルの2行目のレコードを記録する。このレコードでは、操作イベントの対象となる正本電子文書の文書IDは"D01"であり、その操作イベントにおいて生成した新たな副本IDの宛先ユーザのIDは"P01"である。また、操作イベントの種類は"文書登録"であり、そのイベントの日時は"2006/03/03/10:00:00"である。また、そのイベントの結果として宛先ユーザに提供した副本IDは"a"であり、旧副本IDは、このケースではその操作の要求に副本IDは含まれないので"NULL"(なし)である。
登録成功の応答と共に副本sc104を受けとったクライアント端末20−P01は、その副本sc104をファイルシステム24−P01に登録する。このとき、ファイルシステム24−P01内の元の電子文書100を削除し、この代わりに副本sc104のファイルを保存するようにしても良い。このようにすれば、電子文書100の正本の実体データは文書管理サーバ10にしか存在しないことになり、その正本の原本性が保証しやすくなる。
なお、ユーザがネットワーク上のファイルサーバにある電子文書100の登録を文書管理サーバ10に要求した場合、文書管理サーバ10は、副本sc102をそのファイルサーバへと送る。これを受けたファイルサーバは、自分が保持する電子文書100を削除し、その代わりに副本sc102を保管するようにしてもよい。この場合、ユーザP01は、ネットワークファイルシステムのディレクトリ画面などで、そのファイルサーバ上にある副本sc102を見ることができる。
ここで、ユーザP01が、電子文書"O"100の副本sc102を電子メールに添付するなどの方法でユーザP03に送信したとする。すると、ユーザP03のクライアント端末20−P03のファイルシステム24−P03には、電子文書"O"を指し示すショートカットとして副本sc102が保存される。ユーザP03が電子文書"O"を閲覧するために、ビューワ22で副本sc102をオープンし、閲覧の指示を入力すると、ビューワ22がその副本sc102から副本ID"a"と文書管理サーバ10のホスト名を取り出し、そのホスト名を用いて文書管理サーバ10にアクセスし、副本ID"a"を伴った閲覧要求104を送信する。この閲覧要求104には、ユーザP03のユーザIDが含まれる。以降の各段階でも、ユーザが文書管理サーバ10に要求その他のデータを送信する場合には、その要求にそのユーザのIDが含まれるか、あるいはその送信の以前にユーザが文書管理サーバ10にログインしているなどにより、文書管理サーバ10はどのユーザからのアクセスなのかを把握することができる。
閲覧要求104を受け取った文書管理サーバ10では、副本文書提供部17が起動する。副本文書提供部17は、その閲覧要求104に伴う副本ID"a"を、例えば「提供した副本ID」の値として持つレコードをログ管理部19から求め、そのレコードの文書ID"D01"が示す電子文書"O"の実体データを正本文書DB11から求め、そのコピーを作成する。そして、副本文書提供部17は、更新用の副本ID"b"を生成し、これをそのコピーのファイルの副本ID属性にセットすることで副本ファイル106を生成し、この副本ファイル106を、閲覧要求104に対する応答としてクライアント端末20−P03に返す。
またログ管理部19は、図4のテーブルの3行目のようなログレコードを作成して記録する。閲覧要求104には副本ID"a"が含まれ、それに応じて提供した副本ファイル106には副本ID"b"が含まれるので、このログレコードでは「旧副本ID」が"a"となり、「提供した副本ID」が"b"となる。また、ログレコードには、対象となる文書IDとして"D01"が、宛先ユーザIDとして"P03"が、イベントとして"副本提供"が記録される。
クライアント端末20−P03のビューワ22は、送られてきた副本ファイル106中の文書の実体データを開いて表示する。ここで、その副本ファイル106には保存不可の属性が付されているので、ビューワ22はその副本ファイル106をファイルシステム24−P03には保存しない。例えばビューワ22は、その副本ファイル106の保存が選択できないようにしたユーザインタフェース画面を提供する。またビューワ22は、ファイルシステム24−P03中に保存された副本sc102の中の副本ID"a"を、その副本ファイル106に含まれる更新用の副本ID"b"に書き換えることで、電子文書"O"を指すショートカットを更新する。これにより、ファイルシステム24−P03中の副本sc102が、副本ID"b"を含んだ副本sc108に置き換えられる。
ユーザP03電子文書"O"の副本scを他のユーザに送信する場合を考えると、その送信が副本106の閲覧の前であれば副本ID"a"の副本sc102が送信されるが、副本閲覧の後ならば副本ID"b"の副本sc108が送信されることになる。
次に、ユーザP04が文書管理サーバ10で管理された電子文書を取得する場合を考える。この場合、ユーザP04は、クライアント端末20−P04から文書管理サーバ10に対し、ディレクトリ画面又は検索画面を要求する。文書管理サーバ10は、正本文書DB11内に登録された電子文書群を選択するためのそれらディレクトリ画面又は検索画面を生成し、それをクライアント端末20−P04に返す。ユーザP04がそれらの画面を介して所望の電子文書"O"を見つけ、その取得を指示すると、クライアント端末20は、その電子文書"O"の識別情報(例えば文書ID"D01")を伴う取得要求112を文書管理サーバ10に送る。これを受け取った文書管理サーバ10では、副本sc提供部15が新たな副本ID"c"を生成し、これを含んだ副本sc114を作成してクライアント端末20−P04に返す。そして、ログ管理部19が、このショートカット提供のイベントについてのレコード(図4に示したテーブルの4行目)を作成して記録する。
クライアント端末20−P04は、受け取った副本sc114をファイルシステム24−P04に保存する。ユーザがこの副本sc114を選んで閲覧を指示すると、ビューワ22は副本ID"c"を伴った閲覧要求116を発行する。これに応じ文書管理サーバ10は、その副本ID"c"に対応する正本のコピーを作成するとともに、更新用の副本ID"d"を生成してそのコピーのファイルの属性にセットすることで副本ファイル118を生成し、クライアント端末20−P04に返す。また、ログ管理部19は、図4のテーブルの5行目に示すようなログレコードを記録する。
クライアント端末20−P04のビューワ22は、その副本ファイル118を開いて表示すると共に、ファイルシステム24−P04内の副本sc114の副本IDを副本ファイル118に含まれる更新用の副本ID"d"へと変更する。これにより、クライアント端末20−P04が持つ電子文書"O"へのショートカットは副本sc120となる。
ユーザP04が電子文書"O"の副本閲覧後に副本sc120をユーザP08に送信し、ユーザP08がその副本sc120を用いて閲覧要求122を行うと、文書管理サーバ10は更新用の副本ID"e"を含む副本ファイル124をクライアント端末20−P08に提供し、図4のテーブルの6行目に示すログレコードを記録する。クライアント端末20−P08のビューワ22は、受け取った副本ファイル124を開いてユーザに提供し、ファイルシステム24−P08内の副本scの副本IDを、その更新用の副本ID"e"へと変更する。
図4に例示したログデータには、操作イベントにおける副本IDの提供先のユーザIDを記録したが、これに加え、そのイベントの契機となった要求を発したユーザIDを合わせて記録してもよい。以上の例では、イベントの契機となる要求を発したユーザと、そのイベントにおいて新たに生成した副本IDの提供先とは同一であるが、それらが異なる場合には、上述のように両者のユーザIDを記録することが好適である。
以上、実施形態のベースとなる文書利用管理システムの構成と処理内容について説明した。このシステムの特徴をまとめると以下のようになる。
・電子文書の正本が文書管理サーバに登録される。
・ユーザに対しては、電子文書の実体データの代わりに副本scが提供される。副本scには、副本IDが含まれる。なお、副本scを用いて文書管理サーバ10上の正本に関する何らかの操作を行う場合、正本を管理する文書管理サーバ10を特定する必要がある。このために、副本scには、対応する正本を管理する文書管理サーバ10を特定する情報を含めてもよい。
・文書管理サーバは、提供した副本scの副本IDと、それに対応する正本との対応関係を管理する。(上述の例では、副本ID−正本対応関係をログ管理部19のログレコードに含める形で管理したが、対応関係のデータは、両者の対応が分かればどのようなデータ形式であってもよい。)
・文書管理サーバ上の文書に対して何らかの操作を行う際には、操作を行う端末が持つ副本scの副本IDがそのサーバに送られる。
・文書管理サーバは、端末から受け取った副本IDに対応する正本を副本ID−正本対応関係に基づき特定し、正本に関して、要求された操作を行う。
・文書管理サーバは、正本に関する操作を行った場合、新たな副本IDを生成し、この副本IDを操作を要求したクライアント端末に送る。これを受け取ったクライアント端末は、要求に用いた副本scの副本IDを、受け取った新たな副本IDへと更新する。
・文書管理サーバは、クライアント端末からの要求に含まれていた副本IDと、その要求に係る操作を行ったことにより生成した新たな副本IDとの対応関係である、副本ID派生関係を管理する。
・文書管理サーバは、クライアント端末から電子文書の閲覧など、電子文書の実体データを必要とする操作を指示された場合、正本のコピーである副本文書データを提供する。副本文書データは、クライアント端末上で動作するビューワの管理するメモリ上の領域にのみ存在し、ディスク上には保存できない設定となっている。
以上の例では、文書管理サーバ10が記録するログレコードとして図4に示すものを例示したが、これは一例に過ぎない。例えば、ログレコードには、宛先ユーザIDに加え、又はこれに代えて、その宛先ユーザのユーザ名を記録してもよい。ユーザ名は、クライアント端末20から得ることができる。また、宛先ユーザの所属組織名を記録してもよい。所属組織名は、例えば、宛先ユーザの所属する企業や部署などの組織の名称である。所属組織名は、例えば、本システムに接続された組織情報管理データベースから得ることができる。組織情報管理データベースは、組織の各構成員の名前、所属部署、役職、連絡先などを管理する一種のディレクトリサーバである。企業内のシステムでは、このような組織情報管理データベースを備えることが多いので、そのデータベースから情報を取得すればよい。また、ユーザ名と所属組織名の情報として、ITU−Tが策定したX.509証明書の識別名(DN:Distinguished Name)を用いてもよい。DNは、例えばLDAP(Lightweght Directory Access Protocol)サーバなどから取得するようにしてもよい。また、ログレコードには、宛先ユーザが用いているクライアント端末20のIP(Internet Protocol)アドレスやMAC(Media Access Control)アドレスを記録してもよい。IPアドレスやMACアドレスは、クライアント端末20からのアクセスを受け付けるに当たって取得することができる。
また、上述の文書利用管理システムの例では、文書の登録や、副本scの取得、文書閲覧などといった操作を例示したが、これに限らず、正本の文書に関連する操作のうち、システムとして把握しておきたい操作の全てを、上記特徴的な処理の対象とすることができる。
<履歴情報の提供>
以上のようなシステムでは、電子文書を閲覧するユーザに、その電子文書の履歴情報を提供することができる。
例えば、図4〜図6に示されるような電子文書の閲覧の流れを例にとる。この場合、ユーザP03とP08とは、ユーザP01が登録した同じ正本D01に対応する電子文書を閲覧しているが、その電子文書の入手経路は互いに異なる。すなわち、ユーザP03が閲覧した電子文書は、ユーザP01から受け取ったものであるのに対し、ユーザP08が受け取った電子文書は、ユーザP04から受け取ったものである。このような入手までの履歴情報を得ることができれば、ユーザにとって便利な場合がある。そのための仕組みを以下に説明する。
この例では、文書管理サーバ10は、クライアント端末20から閲覧要求を受けた場合、図7に示すような処理を実行する。
すなわち、まず文書管理サーバ10は、その閲覧要求に伴って送られてきた副本IDを「提供した副本ID」の値として持つログレコードをログ管理部19から検索する。そして、そのログレコードの項目群の中から、ユーザに提供する項目の値を抽出し、抽出した各項目の情報を、履歴情報バッファ(図示省略)の末尾に追加する(S1)。履歴情報バッファは、ユーザに提供する履歴情報を構築するために用意した一時的な記憶領域である。ログレコードの項目群のうちユーザに提供する項目は、予めシステム管理者などが文書管理サーバ10に登録しておけばよい。
次に文書管理サーバ10は、ステップS1で取得したログレコードの中に「旧副本ID」の値があるかどうかを調べる(S2)。旧副本IDがあれば、その旧副本IDを「提供した副本ID」の値として持つログレコードをログ管理部から検索し、検索したログレコードから提供すべき項目の値を抽出し、履歴情報バッファに追加する(S3)。そして、処理はステップS2に戻り、ステップS3で取得したログレコードに旧副本IDが存在するか否かを判定する。
以上の処理を、ステップS2の判定結果がNoとなるまで繰り返す。ステップS3の判定結果がNoとなるのは、ステップS1又はS3で取得したログレコードの「旧副本ID」の値が空ということであり、これは副本IDの派生関係(例えば図5参照)において、最上位に到達したことを意味する。このように派生関係の最上位に到達すると、閲覧要求の対象である電子文書の正本のコピー(すなわち副本ファイル)を作成し、その副本ファイルにそれまで履歴情報バッファに蓄えた履歴情報を例えば属性情報として組み込んで、閲覧要求元のユーザのクライアント端末20に送信する(S4)。
なお、図示は省略したが、最上位の副本IDのログレコードの「イベント」が「文書登録」でない場合、更に要求された電子文書の文書IDを持つ「文書登録」イベントのログレコードをログ管理部19から検索し、履歴情報に追加してもよい。また、文書管理サーバ10は、当該閲覧要求に対して副本ファイルをユーザに提供するが、その副本提供イベントのログレコードの情報を履歴情報に追加して提供してもよい。
以上のような処理によれば、例えば図6の流れにおいて、ユーザP03の閲覧要求104に対して文書管理サーバ10が提供する副本ファイル106には、図8に示すような履歴情報が組み込まれる。この履歴情報は、図4のログデータから作成されたものである。この履歴情報により、ユーザP03は、ユーザP01が登録した文書をユーザP01から直接取得して閲覧(サーバ10から見れば「副本提供」)したことが分かる。一方、ユーザP08の閲覧要求122に対しては、図9に示すような履歴情報が組み込まれる。この履歴情報により、ユーザP08は、自分の閲覧している電子文書が、ユーザP01によりサーバ10に登録され、ユーザP04により閲覧された後、そのユーザP04から自分へと伝達されたことが分かる。図8及び図9に示した履歴情報の項目はあくまで一例に過ぎず、ログレコードに記録された項目であれば、どのような項目を履歴情報に組み込んでもよい。
以上説明したシステムによれば、ユーザが副本scを用いて文書閲覧を要求した場合に、その副本scの副本IDの派生関係をルート(根)ノード(以下単に「ルート」と呼ぶ)までたどっていく間に現れる各操作の履歴をユーザに提供できる。逆に言えば、派生関係をルートまでたどっていくまでの経路に現れない履歴情報はユーザに提供されないので、ユーザが閲覧要求に使用した副本scの流通経路に無関係な情報を開示してしまうこともない。
以上、閲覧要求に対応してユーザに提供する副本ファイルに履歴情報を組み込む場合を例にとったが、この他に、ユーザが自分の受け取った副本scについての履歴情報を取得するためのコマンドを用意してもよい。この場合、履歴情報取得コマンドは、例えば副本scを開く際のオプションとして提供することができる。ユーザがこのコマンドを選択した場合、文書管理サーバ10は、その副本scに含まれる副本IDから派生関係のルートに至るまでの各段階での履歴を含んだ履歴情報を生成し、ユーザに提供する。
また、閲覧要求に伴って送られてきた副本IDに対して、所定の手続きで得られる派生副本IDを求め、これを閲覧要求に伴っておくられてきた副本IDとみなして、上記に説明した処理を行うこともできる。
派生副本IDを求める手順としては、閲覧要求に伴って送られてきた副本IDの子孫に位置する副本IDの中で最後に発行されたものを選択する、という方法がある。または、副本IDに対応づけて記録された「版情報」という属性情報が「最終版」という文字列に一致するもの、など、副本IDに対応づけて記録された属性情報が所定の条件を満足するものを派生副本IDとして選択するという方法もある。
<派生文書に対するアクセス管理>
次に、文書管理サーバ10に登録された電子文書が、ユーザからユーザへと流通する過程で、内容に更新が加えられる場合を考える。登録された電子文書は、複数の経路に枝分かれして流通することがあり、その各経路で別々の更新が行われる場合がある。電子文書の流通形態の1つとして、電子文書に更新が加えられた場合に、その更新がその電子文書の流通経路におけるその更新の下流にのみ影響するようにする方式が考えられる。副本scを用いてこのような更新方式を実現する仕組みを以下に説明する。
具体例として、図10に示すような文書の流れを考える。この例は、ユーザP04が副本ファイル118を取得する段階までは、図6(及び図4)に示した流れと同様である。ここで、ユーザP04が取得した副本ファイル118を開き、ビューワ22が備える文書編集機能を用いて、その副本ファイル118の文書内容に対して更新を加えたとする。ユーザP04が、ビューワ22の操作メニューにて、更新内容を文書管理サーバ10に登録する操作を選択すると、ビューワ22は、更新された文書内容(すなわち更新されたバージョン)と副本ID"d"とを含んだ更新要求130を文書管理サーバ10に送信する。この更新要求130に応じ、文書管理サーバ10は、その文書更新内容を記録する。
文書更新内容の記録は、例えば、バージョン管理を行いつつ、更新要求130に含まれる更新バージョンの文書データを蓄積することで行うことができる。すなわち、図11に示すように、この場合の文書管理サーバ10aの正本文書登録部13aはバージョン管理機能を備えており、文書登録要求又は更新要求を受けると、その要求に伴う文書データに対してバージョン番号を付与して、正本DB11aに登録する。このとき登録する文書データは、元になる正本と同じ文書IDに対応づけて管理する。付与するバージョン番号は、正本DB11a中に同じ文書IDに対応づけて既に登録されている文書データとは重複しない番号とすればよい。
このようにして更新内容を記録すると、文書管理サーバ10は、新たな副本ID"e"を含む副本sc132を生成し、ユーザP04のクライアント端末20−P04に返す。そして、その更新処理のログレコードを生成し、ログ管理部19に登録する。
図10の例では、ユーザP04がこの副本sc132をユーザP06へと提供する。ユーザP06が、クライアント端末20−P06にてこの副本sc132を用いて閲覧要求134を行うと、文書管理サーバ10は、更新要求130により更新されたバージョンの文書データを含んだ副本ファイル136(副本ID"f")を生成し、ユーザP06に返す。
以上の流れで記録されるログデータの例を図12に示す。文書本体の「更新」を管理する方式には、それぞれの更新後の文書の完全なデータを保持する方式(以下全体管理方式)や、更新前後の差分のみを保持する方式(以下差分管理方式)がある。差分管理方式は、オリジナルの文書に対し、更新の行われた順に各更新時の差分を反映していくことで、最新の文書を得ることができる。以下では、まず文書更新を全体管理方式で管理する場合の例を説明する。
この例では、ログレコードの1項目として「文書バージョン」が含まれる。文書登録要求100(図10参照)に応じた文書登録イベントの際、正本文書登録部13aは、登録する文書データに対してバージョン番号(この例では"0")を付与し、このバージョン番号をログレコードに記録する。このとき記録されるログレコードは、図12のテーブルの2行目のレコードであり、これは文書バージョンが追加された他は、図4のテーブルの2行目のレコードと同じである。正本DB11aには、文書データが、文書IDとバージョン番号の組合せに対応づけて登録される。これは、更新の場合も同様である。また、更新要求130(図10参照)に応じた更新イベントの際には、文書管理サーバ10は、更新バージョンの文書データに対して新たなバージョン番号"1"を付与し、図12のテーブルの6行目のログレコードを作成してログ管理部19に記録する。
また、図10には示していないが、図12の例では、ユーザP04は副本sc132(副本ID"e")をユーザP08にも提供し、ユーザP08がその副本sc132を用いて文書の更新を行っている。この更新の際のログレコードが、図12の9行目(下から2行目)のレコードである。図12の例では、その後、ユーザP08は更新の結果得た副本sc(副本ID"h")をユーザP11に提供し、ユーザP11がその副本scを用いて更新後の文書を閲覧している。
図12のログデータに対応する、副本IDの派生関係ツリーを図13に示す。このツリーは、各ログレコードにおける「提供した副本ID」と「旧副本ID」との対応関係と、文書IDの情報とを用いて作成することができる。図13のツリーでは、副本IDと操作イベントとの対応関係が分かりやすくなるよう、各副本IDに対応するノードに、その操作イベントにおいて生成した副本IDの宛先ユーザ(言い換えれば、操作イベントを要求したユーザ)のID、操作イベントの種類、及び副本ID(又は正本ID)を示している。
次に、文書更新を全体管理方式で管理する場合において、クライアント端末20から閲覧要求が来た場合の文書管理サーバ10の処理手順を、図14を参照して説明する。
この手順では、文書管理サーバ10は、ユーザから閲覧要求を受け取った場合、その閲覧要求に伴う副本IDを「提供した副本ID」の値に持つログレコードをログ管理部19から取得する(S11)。そして、このログレコードの「文書バージョン」の項目にバージョン番号が登録されているか否かを判定する(S12)。含まれていなければそのログレコードの「旧副本ID」の値を「提供した副本ID」の値として持つログレコードを取得し(S13)、取得したログレコードの「文書バージョン」の項目にバージョン番号が登録されているか否かを判定する。
一方、ログレコード中にバージョン番号が登録されているとステップS12で判定された場合は、文書管理サーバ10は、正本DB11aから、当該ログレコードの文書IDとバージョン番号との組で特定される文書データを取り出し、その文書データを含む副本ファイルを作成して、要求元のユーザに提供する(S14)。
以上のような処理手順によれば、閲覧要求に用いられた副本sc中の副本IDを起点として、派生関係ツリーをルートへと遡るまでの過程において、最初に見つかったバージョン番号に対応する文書データが要求元ユーザに提供されることになる。
例えば、図10の例で、ユーザP06が閲覧要求134を発した場合、文書管理サーバ10は、その閲覧要求134に伴う副本ID"e"を「提供した副本ID」の値として持つログレコードとして、図12のテーブルの6行目のレコードを取得する。このレコードには、バージョン番号"1"が含まれるので、文書管理サーバ10は、文書ID"D01"及びバージョン番号"1"の組合せに対応する文書データを正本DB11aから読み出し、これを含んだ副本ファイルをユーザP06に提供することになる。
また、図12及び図13に示す例において、ユーザP08から取得した副本sc(副本ID"h")を用いてユーザP11が閲覧要求を行ったとすると、同様の処理により文書ID"D01"及びバージョン番号"2"で特定される文書データを含む副本ファイルが提供される。同様に、ユーザP03による閲覧要求104に対しては、文書ID"D01"及びバージョン番号"0"で特定される文書データを含む副本ファイルが提供される。
このシステムにおいて、副本IDの派生関係は、ユーザ間での電子文書の受け渡しの流れ、すなわち流通経路の情報を表している。したがって、このシステムによれば、電子文書が複数の経路に分岐して流通した場合でも、副本IDを用いた閲覧要求に対し、ルートからその副本IDに至るまでの経路における最新のバージョンの文書データを含む副本ファイルを提供することができる。
以上の例では、電子文書の内容の更新を、全体管理方式で管理していたが、これは一例に過ぎない。別の例として、更新の前後での文書内容の差分を文書管理サーバ10に保存してもよい。差分は、例えばUNIX(登録商標)オペレーティングシステムの"diff"コマンドに対応するプログラムなどのように、差分作成のためのプログラムにより作成することができる。差分のデータは、文書の編集作業を行ったビューワ22が作成し、文書管理サーバ10に更新要求と共に送ればよい。また、この代わりに、ビューワ22は更新された文書データそのものを文書管理サーバ10に送り、文書管理サーバ10が差分データを作成してもよい。いずれの場合も、文書管理サーバ10は、差分データに識別番号を付与し、正本DB11などの記憶装置に保存する。
このように差分を管理する方式(以下「差分管理方式」と呼ぶ)では、文書管理サーバ10は、電子文書の更新が行われると、図15に示すように、差分データの識別番号(「差分ID」)を含むログデータを生成する。図15のログデータは、全体管理方式の場合の図12のログデータを、差分管理方式に代えた場合の例である。
差分管理方式のシステムにおいて、文書管理サーバ10がユーザから閲覧要求を受けた場合の処理手順の一例を図16に示す。
この手順では、文書管理サーバ10は、ユーザから閲覧要求を受け取った場合、その閲覧要求に伴う副本IDを「提供した副本ID」の値に持つログレコードをログ管理部19から取得する(S21)。そして、このログレコードの「差分ID」の項目に値が登録されているか否かを判定する(S22)。登録されていれば、その差分IDに対応する差分データを記憶装置から取得し、差分情報蓄積用のバッファに追加する(S23)。そして、そのログレコードに「旧副本ID」の値が登録されているか否かを判定し(S24)、登録されていれば、その旧副本IDを「提供した副本ID」の値に持つログレコードをログ管理部19から取得し(S25)、ステップS22に戻る。ステップS22では、ステップS25で取得したログレコードに差分IDが含まれるかどうかを判定する。以上の処理を、ステップS24の判定で、ログレコードに旧副本IDが登録されていないと判定されるまで繰り返す。
ステップS24の判定で、ログレコードに旧副本IDが登録されていないと判定された場合、それは、当該電子文書の派生関係ツリーにおいてルートまで到達したことを意味する。このとき差分情報蓄積用のバッファには、その電子文書の正本に対して加えられた更新の際の差分データが、更新の順番の逆順に並んでいる。文書管理サーバ10は、ログレコードの文書IDに対応する正本の文書データを正本DB11から取得し、差分情報蓄積用のバッファに蓄積された差分データを、蓄積順序の逆順、すなわち更新の時系列順に適用していく(S26)。そして、この結果得られた文書データを、副本ファイルに組み込み、要求元のユーザに提供する(S27)。
このように差分管理方式では、副本IDを用いた閲覧要求に対し、ルートからその副本IDに至るまでの経路における全ての更新内容を反映した副本ファイルを提供することができる。
以上、電子文書本体に更新が加えられる場合について説明したが、電子文書の更新の態様としては、この他にも、電子文書本体とは別の追加データを付加したり、電子文書本体に対して添付文書を付加したりする態様もある。追加データの例としては、電子文書の任意のページの任意の位置に付加可能な付せんデータ(アノテーションデータ)などがある。このように追加データや添付文書は、差分データと同様の取扱ができる。すなわち、追加データや添付文書には識別情報を付与して文書管理サーバ10内の記憶装置に保存し、それらデータの付加操作のログレコードに、その識別情報を記録すればよい。付せんデータの場合は、付せんの内容だけでなく、その適用位置の情報も記録する。そして、閲覧要求があった場合には、その要求に伴う副本IDを起点に、派生関係のツリーをルートまで遡り、その遡及する経路の各ノード(言い換えればログレコード)に記録された追加データ又は添付文書を正本のコピーと共にユーザに提供する。付せんの場合は、全ての付せんを正本のコピー上に配置したファイルを作成して提供する。なお、1つの操作イベントにおいて、追加データと添付文書の両方を電子文書に付加できるようにしてもよいし、このような追加データや添付文書の追加を電子文書本体の更新と同時に実行可能としてもよい。
次に、副本IDの派生関係を利用して、ユーザの電子文書の利用を制御するための仕組みについて説明する。
電子文書の利用の制御としては、例えば、閲覧の制御や文書更新の制御がある。以下の例では、派生関係ツリーのノード(言い換えれば個々のログレコード)に対して制御情報を設定可能とし、その制御情報に基づいて、閲覧や文書更新の制御を行う。
設定可能な制御情報としては、次のようなものがある。
(1)アクセス期限
この制御情報は、派生関係のツリーにおいてイベント種別が「文書更新」であるノード(すなわちログデータにおいて、イベント種別が「文書更新」であるログレコード)に設定でき、そのノードの更新情報に対してアクセスできる期限を規定する。
この制御情報は、文書更新イベントの際に、その更新を行ったユーザが設定することができる。また、文書更新の後で、その更新を行ったユーザ、又はシステム管理者などの特権ユーザが、設定できるようにすることもできる。
文書更新の後で、更新を行ったユーザがこの制限情報を設定するには、更新イベントの結果として受け取った副本scを用いればよい。すなわち、この場合、副本scの操作オプションに制御情報の設定の操作項目を設けておき、ビューワ22は、副本scを開く際にこの操作項目が選択された場合、制御情報の設定用のユーザインタフェースを提供し、このユーザインタフェースを用いて入力された制御情報を、その副本scの副本IDと共に文書管理サーバ10に送信すればよい。文書管理サーバ10は、受け取った制御情報を、それに伴って受け取った副本IDを「提供した副本ID」の値として持つログレコードの制御情報の欄に書き込む。なお、更新を行ったユーザ以外の一般ユーザがそのような制御情報を設定できないようにするために、制御情報の設定要求を受けた場合に、文書管理サーバ10がユーザ認証を行うようにしてもよい。
システム管理者等の特権ユーザは、更新を行ったユーザの場合と同様、同様に副本scを用いてこの制御情報を設定してもよいし、またこのような特権ユーザのみに許されたインタフェースを通じて当該ノードにアクセスし、制御情報を設定するようにしてもよい。この場合、文書管理サーバ10は、そのインタフェースを利用しようとするユーザに対してユーザ認証を行うことで、そのユーザが特権ユーザであるか否かを判定してもよい。
アクセス期限の値は、年月日・時刻等の形式で指定できる。アクセス期限が設定されたノードが保持する更新情報(すなわちそのノードに対応するログレコードに記録されたバージョンの文書データ、又は差分データ、追加データ、添付文書)は、そのアクセス期限が過ぎた後は閲覧できなくなる。
文書更新を全体管理方式で記録するシステムでは、あるノードに設定されたアクセス期限が経過すると、そのノードが保持するバージョンの文書データと、派生関係ツリー上でそのノードの下流(子孫)にあるノードが保持するバージョンの文書データとが閲覧できなくする。また、あるノードに設定されたアクセス期限が経過すると、そのノードの下流にあるノードの副本IDを用いた閲覧要求は全て受け付けないようにすることもできる。
文書更新を差分管理方式(追加データ又は添付文書を追加する方式も含む)で記録するシステムでは、あるノードに設定されたアクセス期限が経過すると、そのノードが保持する差分データ、追加データ、添付文書は閲覧できなくするが、そのノードの上流又は下流にあるノードが保持する差分データ、追加データ、添付文書の閲覧可否はそのアクセス期限の影響は受けないようにできる。あるいは、期限が設定されたノードを含む、それより下流のノードが保持する差分データ、追加データ、添付文書を閲覧できないようにすることもできる。
さらに別の例として、期限が設定されたノードを含む、それより下流および上流のノードが保持する差分データ、追加データ、添付文書を閲覧できないようにすることもできる。このようにすることにより、期限が設定されたノードおよびその子孫ノードの副本IDを保持する副本scを使う場合には、一切の更新情報が閲覧できなくして、正本だけが閲覧できるようにすることができる。
(2)アクセス回数
この制御情報は、派生関係ツリーにおいてイベント種別が「文書更新」であるノード(すなわちログレコード)に設定でき、そのノードの更新情報に対してアクセスできる回数の上限を規定する。この制御情報は、文書更新イベントの際に、その更新を行ったユーザが設定することができる。また、文書更新の後で、その更新を行ったユーザ、又はシステム管理者などの特権ユーザが、設定できるようにすることもできる。更新を行ったユーザ、または特権ユーザがこの制御情報を設定する方式は、「アクセス期限」の場合と同様でよい。
アクセス回数が設定されたノードが保持する更新情報は、そのアクセス回数分の閲覧がなされた後は、閲覧できなくなる。アクセス回数の値は、1ユーザ当たりでもよいし、全ユーザの合計でもよく、いずれを採用するかはシステム管理者が決定すればよい。
設定されたアクセス回数に達した時の、全体管理方式及び差分管理方式のそれぞれでの閲覧制限の仕方は、アクセス期限が経過した場合と同様でよい。
(3)更新・追記の禁止
この制御情報は、派生関係ツリーの任意のノードに設定できる。あるノードにこの制御情報が設定されている場合、ユーザがそのノードから派生した副本sc(すなわちツリーにおいてそのノードの子孫にある副本ID)を用いて電子文書を開いた場合、その電子文書に対して更新・追記ができないようにする。更新・追記には、文書内容の更新、追加データの付加及び添付文書の付加などが含まれる、禁止は、それら各項目ごとに設定できるようにしてもよい。
この制御情報の設定は、例えばシステム管理者などの特権ユーザや、更新・追記禁止の制限の設定権限を持つ者として予めシステムに登録されたユーザが行う。文書管理サーバ10は、この制限情報の設定指示をユーザから受けた場合、ユーザがその設定の権限を持つ者かを判定し、権限を持つ場合にのみ設定を行う。
ユーザがある副本scを用いて文書管理サーバ10に電子文書の閲覧要求を行った場合、文書管理サーバ10は、その副本scの副本IDからルートへと派生関係ツリーを遡る過程に更新・追記禁止の制御情報が設定されたノードがあるか否かを調べ、あればそのユーザに提供する副本ファイルに対し、更新・追記禁止の属性を設定する。この副本ファイルを開くビューワ22は、更新・追記禁止の属性が設定されている場合には、例えば文書に対する更新や追記の入力を受け付けないようにすればよい。
また提供する副本ファイルに更新・追記禁止の属性を設定する代わりに、ビューワ22から更新情報がアップロードされた際に、文書管理サーバ10が、その更新情報に伴う副本IDから派生関係ツリーを遡り、更新・追記禁止の制御情報が設定されているノードがあれば、その更新情報による電子文書の更新を取りやめるようにしてもよい。
(4)アクセス制限
この制御情報は、派生関係ツリーの任意のノードに設定でき、この制御情報が設定されたノードの子孫の副本scを用いた電子文書へのアクセスの制限内容を記述する。アクセス制限の種類には、例えば(完全に)閲覧不可という制限や、条件付きで閲覧可能という制限などがある。条件付き閲覧可能という制限には、例えば、特定のサブネットからのみ閲覧可能というものや、特定の役割を持つユーザのみ閲覧可能というものがある。前者の場合、アクセス制限のパラメータの一つとして、その特定のサブネットを示すアドレス範囲などの情報が指定される。また、後者の「特定の役割」は、例えば本システムに接続された組織情報管理データベース上で定義された役職などから選ばれ、アクセス制限のパラメータの一つとして設定される。例えば、「○○事業部の課長以上にのみ閲覧可能」というアクセス制限があるノードに設定された場合、あるユーザがそのノードから派生した副本scを用いて電子文書を開こうとすると、文書管理サーバ10は、そのユーザの役割を組織情報管理データベースから求め、そのアクセス制限に記述された条件を満足する場合には閲覧を許可し、そうでない場合は閲覧を許可しない。すなわち、ユーザがある副本scを用いて文書管理サーバ10に電子文書の閲覧要求を行った場合、文書管理サーバ10は、その副本scの副本IDからルートへと派生関係ツリーを遡る経路でアクセス制限の制御情報が設定されたノードがあるか否かを調べ、あればその制限情報の値に従って、そのユーザに副本ファイルを提供するか否かを判定する。経路の中に「アクセス制限」が設定されたノードが複数ある場合は、例えば、その中に1つでも当該ユーザに閲覧を認めないような条件があれば、そのユーザに副本ファイルを提供しないようにしてもよい。
この制御情報の設定は、例えばシステム管理者などの特権ユーザや、アクセス制限の設定権限を持つ者として予めシステムに登録されたユーザが行う。文書管理サーバ10は、この制限情報の設定指示をユーザから受けた場合、ユーザがその設定の権限を持つ者かを判定し、権限を持つ場合にのみ設定を行う。
(5)表示文書指定
この制御情報は、電子文書本体の更新が行われた場合に、どの段階の電子文書を表示するかを指定する。全体管理方式での文書更新を採用する場合には、「バージョンXを表示する」(Xはバージョン番号)、「派生関係ツリーを遡る過程で最初に見つかったバージョンを表示する」、「原本(文書登録イベントで登録された文書)を表示する」などの指定ができる。また、差分管理方式で文書更新を行う場合には、「(ユーザが使用した副本scから)派生関係ツリーを遡る過程にある全ての差分データを反映させた文書を表示する」、「派生関係ツリーのルートから(ユーザが使用した副本scまでの経路にある)特定のノードまでの差分データを反映させた文書を表示する」(特定のノードはこの制御情報のパラメータとして設定する)、「原本を表示する」などの指定ができる。この制御情報は、派生関係ツリーにおける任意のノードに設定できる。
ユーザが副本scを用いて電子文書を開こうとした場合(すなわち文書管理サーバ10に副本ファイルを要求した場合)、文書管理サーバ10は、その副本scの副本IDを起点に派生関係ツリーをルートへと遡り、その遡及の過程で最初に検出したこの制御情報の値に従って、そのユーザに提供する副本ファイルの文書内容を決定する。例えば「表示文書指定」の制御情報として最初に検出したのが「バージョンXを表示する」というものであれば、バージョンXの文書データを含んだ副本ファイルをユーザに提供する。
また遡及過程で最初に検出された制御情報に従う代わりに、次のような制御も可能である。すなわち、派生関係ツリーを遡る過程で、過去に通ったノードにおける「表示文書指定」の値よりも、より厳しい内容を持つ「表示文書指定」の値が設定されたノードに行き当たった場合、後者を優先するという方式である。例えば、1つの考え方では、表示を認めるバージョンが古いほど、厳しい条件と捉えることができる。この考え方に従えば、「原本を表示する」という指定が最も厳しい条件となる。表示文書指定の指定内容の厳しさの順序、予めシステムに登録しておけばよい。この方式によれば、派生関係ツリーをルートまで遡る過程における最も厳しい条件に従って表示内容を決定することができる。
なお、遡及過程で最初に行き当たった条件を採用するか、ルートまで遡る中で最も厳しい条件を採用するかは、予めシステムに登録しておけばよい。
(6)追加データ・添付文書の表示制御
この制御情報は、電子文書の追加データまたは添付文書の表示態様を制御する情報である。表示態様には、派生関係ツリー上の各ノードに設定された追加データ・添付文書のうち、「最新の情報だけを表示する」、「全ての情報を表示する」、「それらの情報をまったく表示しない」などのレベルがある。この制御情報は、派生関係ツリーにおける任意のノードに設定できる。
ユーザが副本scを用いて電子文書を開こうとした場合、例えば、文書管理サーバ10は、その副本scの副本IDを起点に派生関係ツリーをルートへと遡り、その遡及の過程で最初に検出したこの制御情報の値に従って、そのユーザに提供する副本ファイルの文書内容を決定する。「追加データ・添付文書の表示制御」の制御情報として最初に検出したのが「最新の情報だけを表示する」というものであれば、その遡及過程で最初に検出した追加データ・添付文書のみをオリジナルの電子文書に付加した副本ファイルをユーザに提供する。
また遡及過程で最初に検出された制御情報に従う代わりに、次のような制御も可能である。すなわち、派生関係ツリーを遡る過程で、過去に通ったノードにおける「更新情報の表示制御」の値よりも、より厳しい表示制限内容を持つ「追加データ・添付文書の表示制御」の制御情報が設定されたノードに行き当たった場合、後者を優先するという方式である。この方式によれば、派生関係ツリーをルートまで遡る過程における最も厳しい表示制限を採用することができる。表示制限の値の厳しさの順序は、予めシステムに登録しておけばよい。
なお、遡及過程で最初に行き当たった制御情報を採用するか、ルートまで遡る中で最も厳しい制御情報を採用するかは、予めシステムに登録しておけばよい。
以上、制御情報の具体例について説明した。このような制御情報は、派生関係ツリーのノードに設定できる。派生関係ツリーは、副本ID間の親子関係を示したツリーであり、前述のようにログ管理部19のログデータから作成できる。したがって1つの方式として、制御情報はログレコードの1項目として設定することもできる。図17にその例を示す。
図17の例では、6行目及び9行目の文書更新イベントのログレコードに対し、「3/11まで」というアクセス期限と、「3回まで」というアクセス回数とがそれぞれ設定されている。これを派生関係ツリーの形態で示すと、図18のようになる。この例において、例えばいずれかのユーザが、副本ID"i"の副本scを用いて電子文書の副本ファイルを文書管理サーバ10に要求したとする。この場合、文書管理サーバ10は、副本ID"i"からルートまで遡る過程で、差分データ(或いは追加データまたは添付文書)を含んだノードに行き当たった場合、そのノードに「アクセス期限」または「アクセス回数」が設定されているか否かを判定する。そのノードに「アクセス期限」が設定されている場合は、現在時刻がそのアクセス期限を経過していなければそのノードの差分データをバッファに蓄積し、アクセス期限が経過していれば蓄積しない。また、そのノードに「アクセス回数」が設定されている場合は、例えばアクセス回数を計数するためのカウンタの値を1だけ増加させ、そのカウンタの値がその「アクセス回数」の値を超えなければそのノードの差分データをバッファに蓄積し、超えれば蓄積しない。「アクセス回数」が全ユーザの合計として設定されている場合は、カウンタはそのノードに1つ用意すればよいし、ユーザごとに設定されている場合は、ユーザごとにそのカウンタを設ければよい。
以上に説明した制御情報の具体例(1)〜(6)のうち(3)以外のものは、各ノードに対応づけられた更新情報の公開条件(言い換えれば、更新条件をユーザに提供するための条件)に関するものであると言える。
以上に説明した実施形態によれば、同じ電子文書が複数の経路に分かれて流通した場合に、各経路上のユーザに対しその経路でのその電子文書の履歴情報を提供できる。また、それら各経路で個別にその電子文書が更新された場合に、各経路のユーザに対してその経路での更新を反映させたデータを提供できる。また、本実施形態では、派生関係ツリーのノードに制御情報を設定できるようにし、ユーザが文書の利用要求時に文書管理サーバ10に送る副本IDから派生関係ツリーのルートまで遡る経路に現れる制御情報に応じ、そのユーザに提供する情報(更新内容、追加データなど)を制御できるようにした。これにより、ツリー状に枝分かれして流通する電子文書の流通経路ごとに、その経路上のユーザに提供する情報を制御することができる。
上記の実施形態では、副本ID同士の派生関係を示すツリーをログ管理部19に記憶されるログデータにより表現したが、派生関係ツリーをログデータとは別に作成し、総裁に応じて保守・更新するようにしてもよい。
以上の実施形態における「電子文書」には、ワードプロセッサや表計算プログラムで作成された文書データのみならず、音声データや画像データ、動画データ、マルチメディアデータなど、様々なデータが含まれ得る。したがって「電子文書」の「閲覧」という概念の中には、音声データや画像データ、動画データ、マルチメディアデータを再生することも含まれる。すなわち、上記実施形態における「電子文書」の「閲覧」には、電子文書の「利用」すること一般が広く含まれる。すなわち、副本scを用いるシステムでは、文書管理サーバ10は、ユーザからの電子文書の「取得要求」に対しては、その電子文書に対応づけられた副本scをユーザに提供し、その副本scを用いた電子文書の「利用要求」に対しては、その電子文書のコピー(又はそれに対して差分データ、追加データを反映したもの)を含む副本ファイルを、その「利用」のためにユーザに提供する。
以上に説明したシステムを構成する文書管理サーバ10は、典型的には、汎用のコンピュータにて上述の各部の機能又は処理内容を記述したプログラムを実行することにより実現される。コンピュータは、例えば、ハードウエアとして、図19に示すように、CPU(中央演算装置)40、メモリ(一次記憶)42、各種I/O(入出力)インタフェース44等がバス46を介して接続された回路構成を有する。また、そのバス46に対し、例えばI/Oインタフェース44経由で、ハードディスクドライブ48やCDやDVD、フラッシュメモリなどの各種規格の可搬型の不揮発性記録媒体を読み取るためのディスクドライブ50が接続される。このようなドライブ48又は50は、メモリに対する外部記憶装置として機能する。実施形態の処理内容が記述されたプログラムがCDやDVD等の記録媒体を経由して、又はネットワーク経由で、ハードディスクドライブ48等の固定記憶装置に保存され、コンピュータにインストールされる。固定記憶装置に記憶されたプログラムがメモリに読み出されCPUにより実行されることにより、実施形態の文書管理サーバ10の処理が実現される。実施形態のクライアント端末20も、同様に、汎用のコンピュータを用いて実現することができる。
副本ショートカットを用いた文書利用管理システムの概略構成を示すブロック図である。 クライアント端末の内部構成の例を示す図である。 文書管理サーバの内部構成の例を示す図である。 ログ管理部が生成するログデータの一例を示す図である。 図4のログデータが示す副本IDの派生関係のツリーを示す図である。 図4のログデータが生成される場合のシステムの動作を説明するための図である。 履歴情報提供処理の手順の一例を示すフローチャートである。 履歴情報の一例を示す図である。 履歴情報の別の一例を示す図である。 文書更新を含んだシステムの動作を説明するための図である。 文書の更新を全体管理方式で処理する文書管理サーバの内部構成の例を示す図である。 全体管理方式で文書更新が行われる場合のログデータの例を示す図である。 図12のログデータに対応する、副本IDの派生関係ツリーを示す図である。 全体管理方式を採用した例において、閲覧要求が到来した場合の文書管理サーバの処理手順の一例を示す図である。 差分管理方式で文書更新が行われる場合のログデータの例を示す図である。 差分管理方式を採用した例において、閲覧要求が到来した場合の文書管理サーバの処理手順の一例を示す図である。 制御情報が設定されたログデータの例を示す図である。 図17のログデータに対応する派生関係ツリーを示した図である。 実施形態の文書管理サーバ又はクライアント端末の基礎となるコンピュータのハードウエア構成の一例を示す図である。
符号の説明
10 文書管理サーバ、11 正本文書DB、13 正本文書登録部、15 副本sc(ショートカット)提供部、17 副本文書提供部、19 ログ管理部、20 クライアント端末、22 ビューワ、24 ファイルシステム、30 ネットワーク。

Claims (15)

  1. 電子文書を管理する文書管理サーバと電子文書を利用するクライアントとを含む文書利用管理システムであって、
    前記文書管理サーバは、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に操作を行った場合に、その電子文書に対する操作に対応づけられた新たな操作IDを発行すると共に、その新たな操作IDをその操作要求に伴って受け取った操作IDの子とする派生関係を記録するID処理手段と、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に対して操作を行った場合に、その操作に関する属性情報を、その操作に対応する操作IDに対応づけて記録する属性記録手段と、
    ユーザから電子文書の利用要求を受けた場合に、その利用要求に伴って受け取った操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を含む応答データをそのユーザに提供する応答データ提供手段と、
    前記派生関係における操作IDに対応づけて、前記属性情報の公開条件を規定する制御情報を記録する制御情報記録手段と、
    を備え、
    前記クライアントは、
    電子文書に関する操作要求に応じて文書管理サーバから受け取った操作IDをその電子文書に対応する操作IDとして保存する操作ID管理手段と、
    前記操作ID管理手段により保存された操作IDを指定してユーザから操作指示を受けた場合に、その操作IDを伴った要求を文書管理サーバへと送る要求手段と、
    を備え、
    前記応答データ提供手段は、前記制御情報記録手段により記録された制御情報に従い、前記利用要求に伴って受け取った操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を前記応答データに含めるか否かを制御する、
    ことを特徴とする文書利用管理システム。
  2. 請求項記載の文書利用管理システムであって、
    前記制御情報は、当該制御情報が設定された操作IDに対応づけて記録された属性情報についての公開条件を規定するものである、
    ことを特徴とする文書利用管理システム。
  3. 請求項記載の文書利用管理システムであって、
    前記制御情報は、当該制御情報が設定された操作IDに対して、前記派生関係において子孫となる操作IDに対応づけて記録された属性情報についての公開条件を規定するものである、
    ことを特徴とする文書利用管理システム。
  4. 請求項記載の文書利用管理システムであって、
    前記制御情報は、前記利用要求に伴って受け取った操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れるいずれかの操作IDに対応付けられている、
    ことを特徴とする文書利用管理システム。
  5. 請求項1記載の文書利用管理システムであって、
    前記属性情報は、前記電子文書の更新情報又は前記電子文書に付加された付加情報を含み、
    前記応答データ提供手段は、前記利用要求に伴って受け取った操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた更新情報又は付加情報と、前記操作IDに対応づけられた電子文書とを含む応答データを提供する、
    ことを特徴とする文書利用管理システム。
  6. 電子文書を管理する文書管理サーバと電子文書を利用するクライアントとを含む文書利用管理システムであって、
    前記文書管理サーバは、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に操作を行った場合に、その電子文書に対する操作に対応づけられた新たな操作IDを発行すると共に、その新たな操作IDをその操作要求に伴って受け取った操作IDの子とする派生関係を記録するID処理手段と、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に対して操作を行った場合に、その操作に関する属性情報を、その操作に対応する操作IDに対応づけて記録する属性記録手段と、
    ユーザから電子文書の利用要求を受けた場合に、その利用要求に伴って受け取った操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を含む応答データをそのユーザに提供する応答データ提供手段と、
    前記派生関係における操作IDに対応づけて、前記電子文書に対する更新又は前記電子文書に対する付加情報の付加を許可するか否かを示す制御情報を記録する制御情報記録手段と、
    ユーザからの要求に伴って受け取った操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に、前記電子文書に対する更新又は前記電子文書に対する付加情報の付加を禁止する制御情報が設定された操作IDがある場合、前記電子文書に対する更新又は前記電子文書に対する付加情報の付加を禁止するよう制御する更新制御手段と、
    を備え、
    前記クライアントは、
    電子文書に関する操作要求に応じて文書管理サーバから受け取った操作IDをその電子文書に対応する操作IDとして保存する操作ID管理手段と、
    前記操作ID管理手段により保存された操作IDを指定してユーザから操作指示を受けた場合に、その操作IDを伴った要求を文書管理サーバへと送る要求手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする文書利用管理システム。
  7. 電子文書を管理する文書管理サーバと電子文書を利用するクライアントとを含む文書利用管理システムであって、
    前記文書管理サーバは、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に操作を行った場合に、その電子文書に対する操作に対応づけられた新たな操作IDを発行すると共に、その新たな操作IDをその操作要求に伴って受け取った操作IDの子とする派生関係を記録するID処理手段と、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に対して操作を行った場合に、その操作に関する属性情報を、その操作に対応する操作IDに対応づけて記録する属性記録手段と、
    ユーザから電子文書の利用要求を受けた場合に、その利用要求に伴って受け取った操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を含む応答データをそのユーザに提供する応答データ提供手段と、
    を備え、
    前記クライアントは、
    電子文書に関する操作要求に応じて文書管理サーバから受け取った操作IDをその電子文書に対応する操作IDとして保存する操作ID管理手段と、
    前記操作ID管理手段により保存された操作IDを指定してユーザから操作指示を受けた場合に、その操作IDを伴った要求を文書管理サーバへと送る要求手段と、
    を備え、
    前記操作IDに対応づけて記録される属性情報は、当該電子文書の更新操作の結果得られた更新バージョンの文書データを含み、
    前記応答データ提供手段は、前記利用要求に伴って受け取った操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる操作IDに対応づけて記録された更新バージョンの文書データを含む応答データを提供する、
    ことを特徴とする文書利用管理システム。
  8. 請求項記載の文書利用管理システムであって、
    前記文書管理サーバは、前記派生関係における操作IDに対応づけて、前記電子文書の原本又は1以上の前記更新バージョンのうちのいずれをユーザに提供するか規定する制御情報を記録する制御情報記録手段、を更に備え、
    前記応答データ提供手段は、前記利用要求に伴って受け取った操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる操作IDに対応づけられた前記原本又は前記更新バージョンの文書データのうちいずれを応答データに含めるかを、前記制御情報記録手段により記録された制御情報に従って決定する、
    ことを特徴とする文書利用管理システム。
  9. 電子文書を管理する文書管理サーバと電子文書を利用するクライアントとを含む文書利用管理システムであって、
    前記文書管理サーバは、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に操作を行った場合に、その電子文書に対する操作に対応づけられた新たな操作IDを発行すると共に、その新たな操作IDをその操作要求に伴って受け取った操作IDの子とする派生関係を記録するID処理手段と、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に対して操作を行った場合に、その操作に関する属性情報を、その操作に対応する操作IDに対応づけて記録する属性記録手段と、
    ユーザから電子文書の利用要求を受けた場合に、その利用要求に伴って受け取った操作IDに対して所定の手続を施すことで派生操作IDを求め、前記派生操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を含む応答データをそのユーザに提供する応答データ提供手段と、
    前記派生関係における操作IDに対応づけて、前記属性情報の公開条件を規定する制御情報を記録する制御情報記録手段と、
    を備え、
    前記クライアントは、
    電子文書に関する操作要求に応じて文書管理サーバから受け取った操作IDをその電子文書に対応する操作IDとして保存する操作ID管理手段と、
    前記操作ID管理手段により保存された操作IDを指定してユーザから操作指示を受けた場合に、その操作IDを伴った要求を文書管理サーバへと送る要求手段と、
    を備え
    前記応答データ提供手段は、前記制御情報記録手段により記録された制御情報に従い、前記派生操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を前記応答データに含めるか否かを制御する、
    ことを特徴とする文書利用管理システム。
  10. 電子文書を管理する文書管理サーバと電子文書を利用するクライアントとを含むシステムにおける文書利用管理方法であって、
    前記文書管理サーバは、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に操作を行った場合に、その電子文書に対応づけられた新たな操作IDをそのユーザに発行すると共に、その新たな操作IDをその操作要求に伴って受け取った操作IDの子とする派生関係を記録するステップと
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に操作を行った場合に、その操作に関する属性情報を、その操作に対応する操作IDに対応づけて記録するステップと
    ユーザから電子文書の利用要求を受けた場合に、その利用要求に伴う操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を含む応答データをそのユーザに提供する応答データ提供ステップと
    前記派生関係における操作IDに対応づけて、前記属性情報の公開条件を規定する制御情報を記録する制御情報記録ステップと、
    を実行し、
    前記クライアントは、
    電子文書に関する操作要求に応じて文書管理サーバから受け取った操作IDをその電子文書に対応する操作IDとして保存するステップと
    前記操作ID管理手段により保存された操作IDを指定してユーザから操作指示を受けた場合に、その操作IDを伴った要求を文書管理サーバへと送るステップと
    を実行し、
    前記応答データ提供ステップでは、記制御情報記録ステップにより記録された制御情報に従い、前記利用要求に伴って受け取った操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を前記応答データに含めるか否かを制御する、
    ことを特徴とする文書利用管理方法。
  11. ユーザに提供した電子文書を管理する文書管理サーバであって、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に操作を行った場合に、その電子文書に対応づけられた新たな操作IDをそのユーザに発行すると共に、その新たな操作IDをその操作要求に伴って受け取った操作IDの子とする派生関係を記録するID処理手段と、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に対して操作を行った場合に、その操作に関する属性情報を、その操作に対応する操作IDに対応づけて記録する属性記録手段と、
    ユーザから電子文書の利用要求を受けた場合に、その利用要求に伴う操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を含む応答データをそのユーザに提供する応答データ提供手段と、
    前記派生関係における操作IDに対応づけて、前記属性情報の公開条件を規定する制御情報を記録する制御情報記録手段と、
    備え、
    前記応答データ提供手段は、前記制御情報記録手段により記録された制御情報に従い、前記利用要求に伴って受け取った操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を前記応答データに含めるか否かを制御する、
    ことを特徴とする文書管理サーバ。
  12. ユーザからの操作要求に応じて電子文書に操作を行った場合に、その電子文書に対応づけられた新たな操作IDをそのユーザに発行すると共に、その新たな操作IDをその操作要求に伴って受け取った操作IDの子とする派生関係を記録するID処理手段
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に対して操作を行った場合に、その操作に関する属性情報を、その操作に対応する操作IDに対応づけて記録する属性記録手段
    ユーザから電子文書の利用要求を受けた場合に、その利用要求に伴う操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を含む応答データをそのユーザに提供する応答データ提供手段
    前記派生関係における操作IDに対応づけて、前記属性情報の公開条件を規定する制御情報を記録する制御情報記録手段、
    としてコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記応答データ提供手段は、前記制御情報記録手段により記録された制御情報に従い、前記利用要求に伴って受け取った操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を前記応答データに含めるか否かを制御する、
    ことを特徴とするプログラム
  13. 電子文書を管理する文書管理サーバと電子文書を利用するクライアントとを含む文書利用管理システムにおける文書管理方法であって、
    前記文書管理サーバは、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に操作を行った場合に、その電子文書に対する操作に対応づけられた新たな操作IDを発行すると共に、その新たな操作IDをその操作要求に伴って受け取った操作IDの子とする派生関係を記録するステップと
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に対して操作を行った場合に、その操作に関する属性情報を、その操作に対応する操作IDに対応づけて記録するステップと
    ユーザから電子文書の利用要求を受けた場合に、その利用要求に伴って受け取った操作IDに対して所定の手続を施すことで派生操作IDを求め、前記派生操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を含む応答データをそのユーザに提供する応答データ提供ステップと
    前記派生関係における操作IDに対応づけて、前記属性情報の公開条件を規定する制御情報を記録する制御情報記録ステップと、
    を実行し、
    前記クライアントは、
    電子文書に関する操作要求に応じて文書管理サーバから受け取った操作IDをその電子文書に対応する操作IDとして保存するステップと
    前記操作ID管理手段により保存された操作IDを指定してユーザから操作指示を受けた場合に、その操作IDを伴った要求を文書管理サーバへと送るステップと
    を実行し、
    前記応答データ提供手段は、前記制御情報記録手段により記録された制御情報に従い、前記派生操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を前記応答データに含めるか否かを制御する、
    ことを特徴とする文書利用管理方法。
  14. ユーザに提供した電子文書を管理する文書管理サーバであって、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に操作を行った場合に、その電子文書に対する操作に対応づけられた新たな操作IDを発行すると共に、その新たな操作IDをその操作要求に伴って受け取った操作IDの子とする派生関係を記録するID処理手段と、
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に対して操作を行った場合に、その操作に関する属性情報を、その操作に対応する操作IDに対応づけて記録する属性記録手段と、
    ユーザから電子文書の利用要求を受けた場合に、その利用要求に伴って受け取った操作IDに対して所定の手続を施すことで派生操作IDを求め、前記派生操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を含む応答データをそのユーザに提供する応答データ提供手段と、
    前記派生関係における操作IDに対応づけて、前記属性情報の公開条件を規定する制御情報を記録する制御情報記録手段と、
    を備え
    前記応答データ提供手段は、前記制御情報記録手段により記録された制御情報に従い、前記派生操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を前記応答データに含めるか否かを制御する、
    ことを特徴とする文書管理サーバ。
  15. ユーザからの操作要求に応じて電子文書に操作を行った場合に、その電子文書に対する操作に対応づけられた新たな操作IDを発行すると共に、その新たな操作IDをその操作要求に伴って受け取った操作IDの子とする派生関係を記録するID処理手段
    ユーザからの操作要求に応じて電子文書に対して操作を行った場合に、その操作に関する属性情報を、その操作に対応する操作IDに対応づけて記録する属性記録手段
    ユーザから電子文書の利用要求を受けた場合に、その利用要求に伴って受け取った操作IDに対して所定の手続を施すことで派生操作IDを求め、前記派生操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を含む応答データをそのユーザに提供する応答データ提供手段
    前記派生関係における操作IDに対応づけて、前記属性情報の公開条件を規定する制御情報を記録する制御情報記録手段、
    としてコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記応答データ提供手段は、前記制御情報記録手段により記録された制御情報に従い、前記派生操作IDから前記派生関係のルートノードまでの経路に現れる少なくとも1つの操作IDに対応づけられた属性情報を前記応答データに含めるか否かを制御する、
    ことを特徴とするプログラム
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