JP4873630B2 - ピッチ偏差表示方法、調律器 - Google Patents

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Description

本発明は、入力音から判別されたピッチ(音高)と前記ピッチから判別されたノート(音階音名)から決まる基準ピッチとのピッチ偏差を表示するピッチ偏差表示方法とその方法を用いた調律器に関し、特に楽器の調律を行う際に用いる。
楽器の調律を行う際に、従来から楽器の入力音から判別された入力音ピッチと入力音ピッチから判別されたノートの基準ピッチとのピッチ偏差を表示する装置(調律器)を用いていた。図1は、ギターやピアノの様な弦を使用した楽器から音を出した場合の入力音の変化を示す図である。図1Aは入力音のピッチの変化を、図1Bは入力音の音量の変化を示している。図1Cは、図1Aと図1Bに示す音が入力された場合に、従来の調律器で検出されるピッチ偏差の変化を示している。通常、ギターやピアノの様な弦を使用した楽器の場合、音を出した最初は高いピッチで、次第に低いピッチに変化し、ほぼ一定となり、その後、音量が減衰していく。そして、音量が検出不能範囲になると、ピッチ偏差は判別できなくなる。音の最初の部分をアタック、次第に低音に変化する部分をディケイ、ほぼ一定となる部分をサスティーン、音が消えていく部分をリリースという。
図2に、従来の調律器で検出されるピッチ偏差の変化(図1Cと同じ)と、従来の調律器が表示するピッチ偏差の変化を示す。図2には、LEDによってピッチ偏差を示す場合(上段)と、LCDによってピッチ偏差を示す場合(下段)が示されている。
機械式の調律器(針が指す位置でピッチ偏差を示す装置)のなごりもあり、従来の調律器では、無音状態あるいは入力音のピッチが検出されない状態のときに左端が点灯している。そして、音が入力され入力音ピッチが検出されると、針が振れるように、入力音ピッチの値を示す位置まで、点灯するLEDまたはLCDが移動する。針が振れるように移動するのは、人の目がピッチ偏差の変化に追従しやすいことも1つの理由である。その後は、徐々に入力音ピッチが下がっていくので、入力音ピッチに追従して点灯するLEDまたはLCDも移動し、サスティーンで入力音ピッチが安定した時に移動が停止し、入力音ピッチが検出不能状態になった時点で左端に戻る。この方法では、アタックでのピッチ偏差が正確に表示できない。しかし、調律では、サスティーンでの入力音ピッチ調節することが一般的なので、このような表示器でも問題なかった。
その後、音楽の流行の中で、アタックでの音の高さを調節する要求が生まれ、図2の表示器では対応できなくなった。そこで、アタックでの調律を可能にするための表示器として、アタックピッチ検出時にアタック時のピッチ情報を表示し、その後入力音のピッチが変化してもアタックでの入力音ピッチを保持する表示器もある(特許文献1)。
ところが、アタックでの入力音ピッチとサスティーンでの入力音ピッチの両方や、音の変化を確認しながら調律することも求められるようになり、従来の技術では対応できなくなった。
特開2000−66667号公報
公開されている情報ではないが、図2のように動作する従来の調律器の機能構成例と処理フローを示す。図3は従来の調律器の機能構成例を示す図、図4は従来の調律器の処理フロー例を示す図である。調律器900は、入力部910、ピッチ検出部920、ノート判別部930、ピッチ偏差判別部940、ピッチ偏差表示制御部950、ノート表示制御部955、ピッチ偏差表示部960(960’)、ノート表示部965、記録部990から構成される。ピッチ偏差表示制御部950は割り込みタイマー951を有している。また、ピッチ偏差表示部960は表示素子としてLEDを用いており、ピッチ偏差表示部960’は表示素子としてLCDを用いている。
調律器900の電源を入れると、記録部990は記録部990内のデータをリセットする(S901、S902)。データには、ピッチ偏差表示部960(960’)が表示状態としている表示素子がどれかを示す情報(DISP)、ピッチ偏差の情報(PITCH)、およびノートの情報(NOTE)が含まれる。ピッチ偏差表示制御部950とノート表示制御部955は、ピッチ偏差表示部960(960’)とノート表示部965の表示状態を初期化する(S969)。入力部910は、入力音を取り込む(S910)。また、必要に応じて入力音を増幅する。ピッチ検出部920は、入力音のピッチ(音高)を判定する(S921)。また、入力部910またはピッチ検出部920が、入力音の状態がピッチ(音高)を検出できる状態かを判断する(S922)。検出できない状態の場合には、ステップS902に戻る。検出できる状態の場合には、ノート判別部930が、ピッチ検出部920で検出された入力音のピッチからノート(音階音名)を判別し(S930)、記録部に記録する(S931)。ピッチ偏差判別部940は、ピッチとノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を求め、記録部に記録する(S940)。そしてステップS910に戻り、処理を繰り返す。ピッチ偏差表示制御部950内の割り込みタイマー951が、割り込みを発生させると(S951)、ノート表示制御部955が、記録部990のノートの情報(NOTE)を読込み、ノート表示部965を制御してノートの情報を表示する(S955、S965)。ピッチ偏差表示制御部950は、記録部990のピッチ偏差の情報(PITCH)を読込み、直前に表示状態となっている表示素子からピッチ偏差に対応する表示素子まで、表示状態となる表示素子が段階的に移動するようにピッチ偏差表示部960(960’)を制御する(S950、S960)。
従来の調律器900は上記のように動作し、図2に示したようにピッチ偏差が表示されるので、アタック時のピッチ偏差が正確に表示されない。したがって、アタックでの入力音ピッチとサスティーンでの入力音ピッチの両方や、音の変化を確認しながら調律したいという流行に対応できないという問題があった。
本発明は、アタックでの入力音ピッチとサスティーンでの入力音ピッチの両方や、入力音ピッチの変化を確認しながら調律できるピッチ偏差表示方法や調律器を提供することを目的とする。
本発明では、入力音から判別されたピッチと前記ピッチから判別されたノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を、次のように表示位置によって示す。無音状態あるいはピッチ検出不能状態からピッチ検出可能状態になった場合、またはノートが変化した場合には、遅延無くピッチ偏差に対応する表示位置を示す。その他の場合には、表示位置を、直前の表示位置から最新のピッチ偏差に対応する表示位置まで段階的に移動させる。ここで、表示位置とは、複数のLEDやLCDのような表示素子を有する場合にはのどの表示素子を表示状態にするかを意味する。また、段階的に移動させるとは、例えば、表示位置を変更するタイミングごとの表示位置の変化を、あらかじめ定めた範囲内とし、機械式の調律器の針の動きのように、最新のピッチ偏差に対応する表示位置まで移動させることである。なお、入力音は、調律器に内蔵させたマイクから入力してもよいし、外付けのマイクから電気信号として入力してもよい。また、表示位置を示す表示手段は、調律器が有していてもよいし、外部の表示手段の表示位置を制御してもよい。
さらに具体的には、本発明の調律器では、入力部、ピッチ検出部、ノート判別部、ピッチ偏差判別部、ピッチ偏差表示制御部、ピッチ偏差表示部を有する。入力部は、入力音を取り込む。ピッチ検出部は、入力音のピッチを検出する。ノート判別部は、ピッチ検出部で判定された入力音のピッチからノートを判別する。ピッチ偏差判別部は、ピッチとノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を求める。ピッチ偏差表示制御部は、ノートが変化した場合には、ピッチ偏差に対応する表示素子を表示状態にし、その他の場合には、直前に表示状態となっている表示素子からピッチ偏差に対応する表示素子まで、表示状態となる表示素子を段階的に移動させる。ピッチ偏差表示部は、LEDやLCDのような表示素子を備え、ピッチ偏差を表示する。
また、調律器に、さらに、少なくともノートの情報を記録する記録部を備えさせ、ノート判別部が、ノートを判別した後に、前記記録部にノートのデータが記録されていない場合と、前記記録部のノートの情報と前記ノート判別ステップで判別したノートとが異なる場合には、ジャンプメータフラグをONにすると共に、前記記録部のノートの情報を前記ノート判別ステップで判別したノートに変更する。そして、ピッチ偏差表示制御部が、ジャンプメータフラグがONの場合には、ピッチ偏差に対応する表示素子を表示状態にし、ジャンプメータフラグがONではない場合には、直前に表示状態となっている表示素子からピッチ偏差に対応する表示素子まで、表示状態とする表示素子を段階的に移動させるようにしてもよい。
また、表示素子がLCDの場合には、ピッチ偏差表示制御部が、表示状態とするLCDが所定の範囲以上に変化する時は、表示状態とするLCDの他に、当該LCDと隣接するLCDも所定の時間表示状態となるように制御してもよい。
本発明のピッチ偏差表示方法とその方法を利用した調律器によれば、無音状態あるいはピッチ検出不能状態からピッチ検出可能状態になった場合、またはノートが変化した場合には、遅延無くピッチ偏差に対応する表示位置を示す。その他の場合には、表示位置を、直前の表示位置から最新のピッチ偏差に対応する表示位置まで段階的に移動させる。
したがって、アタックでの音とサスティーンでの音の両方や、音の変化を確認できる。また、ノートが異なった範囲までピッチ偏差が変化した場合には、直前の入力音ピッチのピッチ偏差の表示位置に拘わらず、遅滞なく新しいノートと新しい入力音ピッチのピッチ偏差の表示位置を表示することで、ピッチ偏差の変化が同一のノートの範囲を超えた場合でも、新しいアタックでの入力音ピッチを表示することができる。
また、表示素子がLCDの場合には、ピッチ偏差表示制御部が、表示状態とするLCDが所定の範囲以上に変化する時は、表示状態とするLCDの他に、当該LCDと隣接するLCDも所定の時間表示状態となるように制御する。したがって、ピッチ偏差の変化が激しい場合でも、表示位置を判別し易くできる。
以下では、説明の重複を避けるため同じ機能を有する構成部や同じ処理を行う処理ステップには同一の番号を付与し、説明を省略する。
[第1実施形態]
図5に本発明の第1実施形態の調律器の機能構成例を、図6にこの調律器の処理フローを示す。調律器100は、入力部910、ピッチ検出部920、ノート判別部130、ピッチ偏差判別部940、ピッチ偏差表示制御部150(150’)、ピッチ偏差表示部960(960’)、記録部190を備えている。また、従来の調律器と同じように、ノート表示制御部955とノート表示部965も備えてもよい。ノート判別部130は、ジャンプ判定手段131を有しており、ピッチ偏差表示制御部150(150’)は割り込みタイマー951とジャンプ確認手段152を有している。また、ピッチ偏差表示部960は表示素子としてLEDを用いており、ピッチ偏差表示部960’は表示素子としてLCDを用いている。ピッチ偏差表示制御部150は、ピッチ偏差表示部960を制御するためのピッチ偏差表示制御部であり、ピッチ偏差表示制御部150’は、ピッチ偏差表示部960’を制御するためのピッチ偏差表示制御部である。
図3に示した従来の調律器900と異なる構成部は、ノート判別部130、ピッチ偏差表示制御部150(150’)、記録部190である。ノート判別部130はジャンプ判定手段131が付加された点が異なり、ピッチ偏差表示制御部150(150’)は、ジャンプ確認手段152が付加された点が異なる。また、ジャンプ判定手段131とジャンプ確認手段152の付加に伴い、記録部190には、ジャンプ判定手段131の結果の情報としてジャンプメータフラグ(JMPMETER)も記録される。
図6の処理フローは、ステップS930までは図4の処理フローと同じである。ノート判別部130では、ステップS930でノートを判別した後、ジャンプ判定手段131が、判別したノートが記録部190に記録されているノート(前回判定したノートに該当する)と同一かを確認する(S131)。ノートのデータが記録されていない場合、記録部のノートの情報と前記ノート判別ステップで判別したノートとが異なる場合には、ステップS131は、NOである。この場合は、ジャンプメータフラグ(JAMPMETER)をONにし、記録部190に記録する(S132)。また、新しいノートを記録部190に記録する(S931)。ステップS131がYESの場合には、ステップS940に進む。ステップS940(ピッチ偏差の計算と記録)が修了するとステップS910に戻り、処理を繰り返すことは図4と同じである。
図6の割り込み発生時の処理では、割り込みが発生すると、ジャンプ確認手段152が、ジャンプメータフラグがONかを確認し、ジャンプメータフラグをリセットする(S152)。ステップS152がNOの場合には、ピッチ偏差を記録部190から読込み、直前に表示状態となっている表示素子からピッチ偏差に対応する表示素子まで、表示状態となる表示素子が段階的に移動するようにピッチ偏差表示部960(960’)を制御する(S150、S960)。ここで、段階的に移動させるとは、例えば、表示位置を変更するタイミングごとの表示位置の変化を、あらかじめ定めた範囲内とし、機械式の調律器の針の動きのように、最新のピッチ偏差に対応する表示位置まで移動させることである。ステップS152がYESの場合には、ピッチ偏差表示制御部150(150’)が、ピッチ偏差の情報を記録部190から読込み、ピッチ偏差表示部960(960’)を制御してピッチ偏差を表示する(S153(S153’)、S960)。なお、LCDを用いたピッチ偏差表示部960’の場合には、表示状態にするLCDが所定の範囲以上に変化する時は、表示状態にするLCDの他に、そのLCDと隣接するLCD(または近傍のLCD)も一定時間表示状態とする。このように表示することで、急激な表示位置の変化にも人が判別しやすくなる。なお、割り込み処理のタイミングは、割り込みタイマー951により設定できる。例えば、8ミリ秒ごとに割り込みを発生させれば、ピッチ偏差表示部960(960’)の表示を8ミリ秒ごとに変化させることができる。
図7は、楽器の音が本発明の調律器に入力された場合にLEDを用いたピッチ偏差表示部960の変化を示す図である。上述のような機能構成と処理フローなので、調律器は次のように動作する。無音状態あるいは入力音ピッチの検出不能な範囲の音量の時には、左端のLEDが点灯している。アタックでの音をピッチ検出部920が検出すると、ノート判別部130は、ノートを判別し、ジャンプメータフラグをONにする。ピッチ偏差判別部940は、ピッチ偏差を求め、記録部190に記録する。割り込みが発生すると、ピッチ偏差表示制御部150が、記録部190に記録されたピッチ偏差とジャンプメータフラグを読み込み、ピッチ偏差表示部960がピッチ偏差を表示する。その後は、楽器の音の高さに追従して、対応するLEDが点灯していく。そして、最終的には入力音が検出不能な範囲の音量となり、初期状態である左端のLEDが点灯している状態に戻る。
図8は、楽器の音が本発明の調律器に入力された場合のLCDを用いたピッチ偏差表示部960’の変化を示す図である。図5と図6のような機能構成と処理フローなので、調律器は次のように動作する。無音状態あるいは入力音ピッチが検出不能な範囲の音量の時には、左端のLCDが表示状態となっている。アタックでの音をピッチ検出部920が検出すると、ノート判別部130は、ノートを判別し、ジャンプメータフラグをONにする。ピッチ偏差判別部940は、ピッチ偏差を求め、記録部190に記録する。割り込みが発生すると、ピッチ偏差表示制御部150’が、記録部190に記録されたピッチ偏差とジャンプメータフラグを読み込み、ピッチ偏差表示部960がピッチ偏差を表示する。このときは、無音状態あるいは検出不能な範囲の音量の時(左端のLCDが)からアタックでの音のピッチ偏差に大きく変化するので、複数のLCDが表示状態となっている。その後は、ピッチ偏差の変化が小さくなるので、表示状態のLCDの数が減る。そして、楽器のピッチの高さに追従して、対応するLCDが表示状態となっていく。そして、最終的には音が検出不能な範囲となり、初期状態である左端のLCDが表示状態となる。
このような処理なので、アタックでの音とサスティーンでの音の両方や、音の変化を確認できる。また、ノートが異なった範囲までピッチ偏差が変化した場合には、直前の入力音ピッチのピッチ偏差の表示位置に拘わらず、遅滞なく新しいノートと新しい入力音ピッチのピッチ偏差の表示位置を表示することで、ピッチ偏差の変化が同一のノートの範囲を超えた場合でも、新しいアタックでの入力音ピッチを表示することができる。
[第2実施形態]
図9に、第2実施形態の調律器の機能構成例を示す。また、図10に、第2実施形態の調律器の処理フローを示す。調律器200は、入力部210、入力音のピッチを検出するピッチ検出部220、入力音のピッチに最も近いノートを判別するノート判別部230、入力音のピッチとノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を判別するピッチ偏差判別部240、LED素子の点灯によってピッチ偏差を表示するピッチ偏差表示部960、ピッチ偏差表示部960を制御するピッチ偏差表示制御部250から構成される。入力部210は、楽器の音を取り込み、電気信号として出力する構成部である。楽器の音を取り込む方法としては、入力部210に内蔵マイクを備えさせ、内蔵マイクから音を取り込む方法、外付けのマイクから電気信号として取り込む方法などがある。
調律器200の電源がONになると、ピッチ偏差表示制御部250は、初期状態で点灯することとしているピッチ偏差表示部960のLEDを点灯させる(S201)。入力部210は入力音を取り込む(S210)。入力部210またはピッチ検出部220は、入力音がピッチを検出できる状態かを確認する(S211)。入力音ピッチが検出可能である場合には、ピッチ検出部220が入力音のピッチを検出する(S220)。ノート判別部230は、入力音のピッチに最も近いノートを判別する(S230)。ピッチ偏差判別部240は、入力音のピッチとノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を判別する(S240)。なお、この判別では、ピッチ偏差を求める処理を複数回行った平均値をピッチ偏差としてもよい。ピッチ偏差表示制御部250は、ピッチ偏差判別部240の出力に応じて、ピッチ偏差表示部960のLEDを点灯させる(S250)。例えば、ピッチ偏差表示部960のLEDごとに対応するピッチ偏差の範囲を決めておけば、ピッチ偏差判別部240の出力に応じて該当するLEDを点灯させることができる。また、前記のピッチ偏差の範囲の境界付近のピッチ偏差が、ピッチ偏差判別部240から出力された場合に、LEDの明るさを調整しながら複数のLEDを点灯させてもよい。ステップS250の処理が終了すると、ステップS2l0に戻り、調律器200の電源がOFFとなるまで、この処理が繰り返される。なお、調律器200にノート表示制御部955とノート表示部965を付加し、ノートを示す情報(ノート判別部230の出力)も表示してもよい。
このような処理なので、楽器の音が入力された場合のLEDを用いたピッチ偏差表示部960の変化は、図7と同じとなる。したがって、アタックでの音とサスティーンでの音の両方や、音の変化を確認できる。また、ノートが異なった範囲までピッチ偏差が変化した場合には、直前の入力音ピッチのピッチ偏差の表示位置に拘わらず、遅滞なく新しいノートと新しい入力音ピッチのピッチ偏差の表示位置を表示することで、ピッチ偏差の変化が同一のノートの範囲を超えた場合でも、新しいアタックでの入力音ピッチを表示することができる。
[変形例]
図11に、第2実施形態の変形例の調律器の機能構成例を示す。また、図12に、本変形例の調律器の処理フローを示す。調律器300は、入力部210、入力音のピッチを検出するピッチ検出部220、入力音のピッチに最も近いノートを判別するノート判別部230、入力音のピッチとノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を判別するピッチ偏差判別部240、LCD素子の点灯によってピッチ偏差を表示するピッチ偏差表示部960’、ピッチ偏差表示部960’を制御するピッチ偏差表示制御部350から構成される。図9の調律器200との違いは、ピッチ偏差表示制御部350とピッチ偏差表示部960’である。
処理フローもステップS240までは同じである。ステップS240の処理が終了すると、ピッチ偏差表示制御部350は、ピッチ偏差判別部240の出力に応じたピッチ偏差表示部960’のLCDを点灯させる(S350)。例えば、ピッチ偏差表示部960’のLCDごとに対応するピッチ偏差の範囲を決めておけば、ピッチ偏差判別部240の出力に応じて該当するLCDを点灯させることができる。また、前記のピッチ偏差の範囲の境界付近のピッチ偏差が、ピッチ偏差判別部240から出力された場合に、LCDの表示の濃さを調整しながら複数のLCDを表示状態にしてもよい。
LCDを表示素子として用いる場合、LCDが目立ちにくいため、ステップS350では、以下のような処理を行えば、ピッチ偏差が大きく変化した場合でも操作者に分かりやすい表示ができる。例えば、l00ms以内や処理の繰り返し5回以内のように、時間的な範囲をあらかじめ決めておき、この時間内でのピッチ偏差の変化があらかじめ定めた範囲内かを、ピッチ偏差表示制御部350が判断する(S352)。ステップS352がYESの場合には、ピッチ偏差表示制御部350は、ピッチ偏差に応じたLCDを表示状態にする(S353)。ステップS352がNOの場合には、ピッチ偏差表示制御部350は、ピッチ偏差に応じたLCDとその周辺のLCD(例えば、両隣のLCDを含む3つのLCD、又はその隣のLCDも含む5つのLCD)を表示状態にする(S354)。
ステップS350の処理が終了すると、ステップS2l0に戻り、調律器300の電源がOFFとなるまで、この処理が繰り返される。なお、調律器300にノート表示制御部955とノート表示部965を付加し、ノートを示す情報(ノート判別部230の出力)も表示してもよい。
このような処理なので、楽器の音が入力された場合のLEDを用いたピッチ偏差表示部960’の変化は、図8と同じとなる。したがって、アタックでの音とサスティーンでの音の両方や、音の変化を確認できる。また、ノートが異なった範囲までピッチ偏差が変化した場合には、直前の入力音ピッチのピッチ偏差の表示位置に拘わらず、遅滞なく新しいノートと新しい入力音ピッチのピッチ偏差の表示位置を表示することで、ピッチ偏差の変化が同一のノートの範囲を超えた場合でも、新しいアタックでの入力音ピッチを表示することができる。さらに、ピッチ偏差の変化が激しい場合でも、表示位置を判別し易くできる。
ギターやピアノの様な弦を使用した楽器から音を出した場合の入力音の変化を示す図。 従来の調律器で検出されるピッチ偏差の変化と、従来の調律器が表示するピッチ偏差の変化を示す図。 従来の調律器の機能構成例を示す図。 従来の調律器の処理フロー例を示す図。 第1実施形態の調律器の機能構成例を示す図。 第1実施形態の調律器の処理フローを示す図。 本発明の調律器に楽器の音が入力された場合にLEDを用いたピッチ偏差表示部の変化を示す図。 本発明の調律器に楽器の音が入力された場合のLCDを用いたピッチ偏差表示部の変化を示す図。 第2実施形態の調律器の機能構成例を示す図。 第2実施形態の調律器の処理フローを示す図。 第2実施形態の変形例の調律器の機能構成例を示す図。 第2実施形態の変形例の調律器の処理フローを示す図。

Claims (6)

  1. 入力音から判別されたピッチと前記ピッチから判別されたノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を、複数の表示素子のどの表示素子を表示状態にするかによって示すピッチ偏差表示方法であって、
    入力音を取り込む入力ステップと、
    入力音がピッチを検出できる状態かを判断する検出判断ステップと、
    入力音のピッチを検出するピッチ検出ステップと、
    前記検出判断ステップでピッチを検出できる状態と判断した場合に、前記ピッチ検出ステップで判定された入力音のピッチからノートを判別するノート判別ステップと、
    前記ピッチと前記ノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を求めるピッチ偏差判別ステップと、
    前記ノートが変化した場合には、前記ピッチ偏差に対応する表示素子を表示状態にし、その他の場合には、直前に表示状態となっている表示素子から前記ピッチ偏差に対応する表示素子まで、表示状態となる表示素子を段階的に移動させるピッチ偏差表示制御ステップと
    を有するピッチ偏差表示方法。
  2. 請求項記載のピッチ偏差表示方法であって、
    さらに、
    記録部のデータを初期化するリセットステップと、
    記録部にノートのデータが記録されていない場合、記録部のノートの情報と前記ノート判別ステップで判別したノートとが異なる場合には、ジャンプメータフラグをONにするジャンプ判断ステップと、
    記録部のノートの情報を前記ノート判別ステップで判別したノートに変更するノート記録ステップと
    を有し、
    前記ピッチ偏差表示制御ステップが、
    ジャンプメータフラグがONの場合には、前記ピッチ偏差に対応する表示素子を表示状態にし、ジャンプメータフラグがONではない場合には、直前に表示状態となっている表示素子から前記ピッチ偏差に対応する表示素子まで、表示状態とする表示素子を段階的に移動させる
    ことを特徴とするピッチ偏差表示方法。
  3. 請求項または記載のピッチ偏差表示方法であって、
    前記表示素子がLCDであり、
    前記ピッチ偏差表示制御ステップでは、表示状態にするLCDが所定の範囲以上に変化する時は、前記表示状態にするLCDの他に、当該LCDと隣接するLCDも所定の時間表示状態とする
    ことを特徴とするピッチ偏差表示方法。
  4. 複数の表示素子を備え、入力音から判別されたピッチと前記ピッチから判別されたノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を、どの表示素子を表示状態にするかによって示す調律器であって、
    入力音を取り込む入力部と、
    入力音のピッチを検出するピッチ検出部と、
    前記入力部または前記ピッチ検出部が、入力音がピッチを検出できる状態と判断した場合には、前記ピッチ検出部で判定された入力音のピッチからノートを判別するノート判別部と、
    前記ピッチと前記ノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を求めるピッチ偏差判別部と、
    前記ノートが変化した場合には、前記ピッチ偏差に対応する表示素子を表示状態にし、その他の場合には、直前に表示状態となっている表示素子から前記ピッチ偏差に対応する表示素子まで、表示状態となる表示素子を段階的に移動させるピッチ偏差表示制御部と、
    前記表示素子を備え、ピッチ偏差を表示するピッチ偏差表示部と
    を有する調律器。
  5. 請求項記載の調律器であって、
    さらに、少なくともノートの情報を記録する記録部を有し、
    前記ノート判別部は、
    ノートを判別した後に、前記記録部にノートのデータが記録されていない場合と、前記記録部のノートの情報と前記ノート判別で判別したノートとが異なる場合には、ジャンプメータフラグをONにすると共に、前記記録部のノートの情報を前記ノート判別で判別したノートに変更し、
    前記ピッチ偏差表示制御部は、
    前記ジャンプメータフラグがONの場合には、前記ピッチ偏差に対応する表示素子を表示状態にし、前記ジャンプメータフラグがONではない場合には、直前に表示状態となっている表示素子から前記ピッチ偏差に対応する表示素子まで、表示状態とする表示素子を段階的に移動させる
    ことを特徴とする調律器。
  6. 請求項または記載の調律器であって、
    前記表示素子がLCDであり、
    前記ピッチ偏差表示制御部では、表示状態とするLCDが所定の範囲以上に変化する時は、前記表示状態とするLCDの他に、当該LCDと隣接するLCDも所定の時間表示状態とする
    ことを特徴とする調律器。
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