JP4872865B2 - マルチフィラメントおよび高密度織物 - Google Patents
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Description
カバーファクター=経糸密度(本/2.54cm)×(経糸繊度(dtex))1/2+緯糸密度(本/2.54cm)×(緯糸繊度(dtex)1/2
さらに、織物の機械的特性を保持するため、得られる高密度織物の、経方向および緯方向いずれの引裂き強力も100〜500cNとなるように設計することが好ましい。高密度織物の組織は特に限定するものではなく、用途に応じていずれも組織も好ましく適用することができる。製織機は特に限定しないが、細繊度であることから、スルーザー、レピア織機を好ましく用いることができる。
A.固有粘度
オルトクロロフェノール10mlに対し試料0.10gを溶解し、温度25℃においてオストワルド粘度計を用いて測定した。
B.酸化チタン一次粒子径分布
酸化チタン粒子を、エチレングリコールのスラリーとし、HORIBA製CAPA−700を用い、吸光度が1.0〜0.5の範囲となるようにスラリー濃度を調整しサンプルを作製した後、遠心沈降させながら粒径分布を測定した。N=10で測定し、0.1〜0.6μmの一次粒子径の存在割合(%)の平均値を求めた。
C.破断強伸度
東洋ボールドウィン社製テンシロン引張り試験機を用いて試長20cm、引張り速度20cm/分の条件で、応力−歪み曲線から破断点での値を求めた。
D.引裂き強力
得られた織物について、経方向および緯方向の引裂き強力をJIS L1096.8.15.5D法(ペンジュラム法)に準じて測定した。
E.製糸性
後述する実施例の方法でモノフィラメントを得るに当たり、チップ原料1000kgから得られたマルチフィラメントの収率が100%以下90%以上を○○、90%未満〜80%以上を○、80%未満〜70%以上を△、70%未満を×とし、○○および○を合格とした。
F.製織工程通過性
製織工程での通過性(糸切れ、毛羽発生)について、○○、○、△、×の4段階で相対的に評価し、○○および○を合格とした。
G.総合評価
各評価項目について総合的に判断し、○○、○、△、×の4段階で評価し、○○および○を合格とした。
固有粘度0.78、酸化チタン含有量0.5重量%のポリエチレンテレフタレートを溶融し、300℃で紡糸パックに導き、800m/分の速度で一旦未延伸糸を巻き取った。次いで4.3倍で延伸、130℃で熱処理することにより、12デシテックス5フィラメントのマルチフィラメントを得た。製糸性に問題はなく、良好であった。使用したポリエチレンテレフタレートに添加した酸化チタンは、全粒子数の68%が、一次粒子径0.1〜0.6μmの範囲であった。また、マルチフィラメントの破断強度および伸度はそれぞれ5.6cN/dtex、34%であった。
ポリエチレンテレフタレートの固有粘度を表1および表2に示すように変更した以外は実施例1と同様の方法によりマルチフィラメントを得、さらに実施例1と同様の方法で織物を得た。結果を表1および表2にまとめる。
ポリエチレンテレフタレート中の酸化チタン量を表1および表2に示すように変更した以外は実施例1と同様の方法によりマルチフィラメントを得、さらに実施例1と同様の方法で織物を得た。結果を表1および表2にまとめる。
酸化チタン一次粒子径分布の異なるポリエチレンテレフタレートを用いた以外は実施例1と同様の方法によりマルチフィラメントを得、さらに実施例1と同様の方法で織物を得た。結果を表1および表2にまとめる。
紡糸時の吐出量を変更し、それ以外は実施例1と同様の方法で、実施例7では4dtex3フィラメント、実施例8では15dtex6フィラメント、比較例6では25dtex10フィラメント、比較例7では3dtex2フィラメントのマルチフィラメントを得た。比較例7は製糸性が極めて悪く、織物とするだけのマルチフィラメントがえられなかった。得られたマルチフィラメントについて、実施例7では経糸密度650本/2.54cm、緯糸密度650本/2.54cm、実施例8では経糸密度340本/2.54cm、緯糸密度340本/2.54cm、比較例6では経糸密度240本/2.54cm、緯糸密度240本/2.54cmの織物を、実施例1と同様の方法でそれぞれ得た。比較例6では織物の高密度化が困難であり、軽量性にかける織物であった。結果を表1および表2にまとめる。
紡糸時の口金を変更し、それ以外は実施例1と同様の方法で、実施例9では12dtex8フィラメント、実施例10では15dtex3フィラメント、比較例8では12dtex14フィラメント、比較例9では12dtex2フィラメントのマルチフィラメントを得た。得られたマルチフィラメントについて、実施例10では経糸密度340本/2.54cm、とした以外は、実施例1と同様の方法でそれぞれ織物を得た。比較例9はマルチフィラメントの収束性が悪く、工程通過性が悪い上に得られた織物の風合いが硬かった。結果を表1および表2にまとめる。
実施例1で得られたマルチフィラメントを経糸および緯糸に用い、経糸密度310本/2.54cm、緯糸密度310本/2.54cmとした以外は実施例1と同様の方法で織物を得た。結果を表1に示す。
実施例1に対し、紡糸時の吐出量および延伸倍率を変更し、比較例10,11を得た。結果を表2にまとめる。
Claims (2)
- 固有粘度が0.70〜1.20、全酸化チタン粒子数の60%以上が一次粒子径0.1〜0.6μmである酸化チタンを0.3〜0.8重量%含有したポリエチレンテレフタレートからなり、総繊度4〜15dtex、単糸繊度1.3〜5.0dtex、破断強度5.0〜7.0cN/dtex、破断伸度25〜45%であることを特徴とするマルチフィラメント。
- 請求項1に記載のマルチフィラメントを経糸および緯糸に用い、下記式に示すカバーファクターが2500以上、引き裂き強力が100〜500cNであることを特徴とする高密度織物。
カバーファクター=経糸密度(本/2.54cm)×(経糸繊度(dtex))1/2+緯糸密度(本/2.54cm)×(緯糸繊度(dtex)1/2
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