JP4872757B2 - 多段式生物処理装置および多段式生物処理方法 - Google Patents

多段式生物処理装置および多段式生物処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、生物処理槽を2段以上、直列接続した多段式の生物処理装置および生物処理方法に関し、特に、担体を保持する多段式生物処理装置および多段式生物処理方法に関する。
従来、有機物含有水の生物処理装置として、複数の生物処理槽を直列接続した多段式の生物処理装置が知られている。多段式の生物処理装置では、例えば第1の生物処理槽と第2の生物処理槽とを直列に並べ、第1の生物処理槽を高負荷で運転することで高い分解速度を得る。このため、生物処理槽を小型化できるが、第1の生物処理槽では微生物が分散状態で増殖するので、第2の生物処理槽を低負荷で運転して分散した微生物を凝集(フロック化)させる。
このような多段式生物処理装置について、多量の微生物を保持するために生物処理槽に担体を添加した装置も提案されている(例えば特許文献1)。担体は、微生物を培養する際にも用いられ、様々な材質または形状の担体が開発されている。例えば、担体の材質としては、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレングリコール(PEG)、およびポリウレタン等が挙げられ、形状としては、直方体、球体、筒体、および糸状体等が挙げられる。多面体、筒体等の担体は、生物処理槽内を自由に移動可能であり、これら担体は流動担体と呼ばれ、流動担体を添加した生物処理槽は流動床式生物処理槽と呼ばれる。
特開2000−42584号公報
生物処理槽に担体を添加すれば、生物処理槽内に保持される微生物量を増やすことができるため、生物処理槽を高負荷で運転することができ、生物処理装置を小型化させることができる。一方で、生物処理槽に担体を添加し、高負荷で運転すると、担体を添加しない浮遊式の生物処理槽に比べて余剰汚泥の発生が多くなる。また、後段側に設けた第2の生物処理槽に、原生動物等を保持して第1の生物処理槽で増殖した微生物を捕食させれば、余剰汚泥の発生量を低減することは可能ではあるが、後段側の生物処理槽で汚泥を減容化しつつフロック化を進行させる条件の維持は容易ではない。
本発明は上記課題に対し、多段式生物処理装置において、生物処理槽に担体を添加して高負荷運転を図りつつ、余剰汚泥の発生量を低減できる生物処理装置および生物処理方法を提供する。
本発明者は、2以上の生物処理槽を直列接続した生物処理装置において、各生物処理槽に目の粗さの異なる担体を添加し、特に後段側の生物処理槽に、一定の大きさ以上の空隙が形成された担体を添加して生物処理を行うことで上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
(1)有機物含有水が導入される第1の生物処理槽および前記第1の生物処理槽と接続され前記第1の生物処理槽からの流出水が導入される第2の生物処理槽を含む有機物含有水の多段式生物処理装置であって、
前記第1の生物処理槽および前記第2の生物処理槽のうち、少なくとも1つの生物処理槽は、酸素供給手段を備え、
前記第1の生物処理槽は、1μm〜500μmの大きさの空隙が形成され且つ1インチあたりのセル数が50以上のスポンジ担体を該処理槽容積に対して10〜50容量%で保持し、3kg−BOD/m /日以上10kg−BOD/m /日以下の負荷であって、
前記第2の生物処理槽は、550μm〜2mmの大きさの空隙が形成され且つ1インチあたりのセル数が24以上40以下のスポンジ担体を該処理槽容積に対して30〜50容量%で保持し、0.1kg−BOD/m /日以上1kg−BOD/m /日以下の負荷であることを特徴とする多段式生物処理装置。
(2)有機物含有水を、第1の生物処理槽で処理した後、前記第1の生物処理槽の後段に設けた第2の生物処理槽で処理する多段式生物処理方法であって、
前記第1の生物処理槽および前記第2の生物処理槽のうち、少なくとも1つの生物処理槽は、酸素供給手段を備え、
前記第1の生物処理槽に、1μm〜500μmの大きさの空隙が形成され且つ1インチあたりのセル数が50以上のスポンジ担体を該処理槽容積に対して10〜50容量%で添加して、3kg−BOD/m /日以上10kg−BOD/m /日以下の負荷で生物処理し、
前記第2の生物処理槽に、550μm〜2mmの大きさの空隙が形成され且つ1インチあたりのセル数が24以上40以下のスポンジ担体を該処理槽容積に対して30〜50容量%で添加して、0.1kg−BOD/m /日以上1kg−BOD/m /日以下の負荷で生物処理する多段式生物処理方法。
第1の生物処理槽は、活性汚泥による生物処理を行う処理槽であって、有機物含有水に含まれる生物化学的酸素消費量で表される溶解性有機物(BOD)の大部分(例えば70%以上、特に80%以上)が分解されるように負荷を設定する。具体的には、第1の生物処理槽は1kg−BOD/m/日以上の高負荷とし、特に3kg−BOD/m/日以上10kg−BOD/m/日以下の負荷とするとよい。一方、第2の生物処理槽は、第1の生物処理槽より負荷を低くし、例えば0.1kg−BOD/m/日以上1kg−BOD/m/日以下の負荷とするとよい。
第2の生物処理槽には、空隙が形成された流動担体を添加する。第2の生物処理槽に添加する担体(第2の担体)としては、空隙の大きさが550μm〜2mmの担体、例えば1インチが10〜45程度に区画された(すなわちセル数が10〜45の)スポンジ担体を用いればよく、これと同等の大きさの空隙が形成された筒状担体等も使用できる。なお、空隙はその最大幅が550μm〜2mmであればよく、例えば空隙が円形の場合であれば、その直径(楕円形の場合は長径)が550μm〜2mmであればよく、空隙が矩形であれば辺(長方形であれば長辺)の長さが550μm〜2mmであればよい。
担体は、第1の生物処理槽にも添加してよく、この場合、第1の生物処理槽と第2の生物処理槽には、それぞれ空隙の大きさが異なる担体を添加する。生物処理槽は2段以上、直列接続して、後段側の生物処理槽の流動担体ほど大きな空隙を有するようにするとよい。換言すると、前段側の生物処理槽ほど内部構造が緻密な、きめの細かい流動担体を保持するようにすればよい。
流動担体の形状や材質は限定されない。流動担体の具体例としては、細孔がランダムに形成されたスポンジのような多孔体を直方体、八面体、球体等にした多孔性担体、同一の形の空隙が規則的に並べられたハニカム構造を有するハニカム担体、プラスチック製の円筒等の筒状担体等が挙げられる。空隙は、担体全体に形成された細孔やハニカムの空間、あるいは担体の対向する面を貫く貫通孔等であってよい。第1の生物処理槽に添加する担体については、空隙の大きさは1〜500μm程度がよい。
例えば、スポンジ担体を用いる場合であれば、単位体積あたりの細孔数が異なるものを用いればよく、第1の生物処理槽にはセル数が50程度以上の(すなわち1インチが50程度以上に区画された)第1の担体を添加するとよい。一方、第2の生物処理槽には、1インチが10〜45程度、好ましくは10〜25程度のセルに区画された第2の担体を添加するとよい。繊維を固めた多孔体であれば、第1の担体としてはセル数ゼロのものを用いてもよく、この場合、第2の担体としては第1の担体よりも太い繊維の担体を用いればよい。また、貫通孔を有する円筒であれば、内径が1mm以下の担体を第1の担体として用いて、内径が1.5mm以上の担体を第2の担体として用いるとよい。
担体の添加量は、第1の生物処理槽については処理槽容積に対して10〜50容量%程度、第2の生物処理槽については30〜50容量%程度とすればよい。担体の添加量は、第1の生物処理槽および第2の生物処理槽それぞれの負荷に応じて設定すればよい。
各生物処理槽は、被処理水の水質により酸素を供給する好気的処理槽、または酸素を供給しない嫌気的処理槽としてよい。例えば、被処理水が有機物以外に窒素化合物を含む場合、第1の生物処理槽を好気的処理槽とし、第2の生物処理槽を嫌気的処理槽とすることで、第1の生物処理槽でBODを酸化分解すると共にアンモニア態窒素を硝化して、第2の生物処理槽で硝酸体窒素または/および亜硝酸態窒素を窒素ガスとして除去することができる。あるいは、第1の好気的生物処理槽、第1の好気的生物処理槽より低負荷の第2の好気的処理槽、第3の嫌気的生物処理槽および第4の好気的処理槽をこの順に直列接続して、BOD除去、硝化、脱窒、BOD除去(再曝気)をこの順で行ってもよい。
第3の生物処理槽以降の生物処理槽に添加する担体は、第1の生物処理槽の担体より大きな空隙を有するものであればよく、第2の生物処理槽の担体と同じであってもよい。しかし、第3の生物処理槽以降の生物処理槽についても、各処理槽の担体として空隙の大きさが異なるようにし、特に、後段側の生物処理槽ほど、空隙の大きな、目の粗い担体を保持するようにすることが好ましい。
本発明によれば、直列に接続された複数の生物処理槽の後段側処理槽に、目の粗い担体を添加することで、大型の原生動物等を保持して活性汚泥を捕食させることで余剰汚泥の発生量を低減できる。
以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。以下、同一部材には同一符号を付し、説明を省略または簡略化する。図1は、本発明の第1実施形態に係る有機物含有水の多段式生物処理装置(以下、単に「処理装置」という)1の模式図である。処理装置1は、2つの生物処理槽が互いに直列に並べられた二段活性汚泥処理装置であり、第1の生物処理槽11と第2の生物処理槽12とがこの順に直列接続されている。
第1の生物処理槽11には原水管31が接続され、原水管31を介して有機物含有水が第1の生物処理槽11に導入される。第1の生物処理槽11は、活性汚泥を担持する第1の担体15を保持しており、高負荷で運転して分散性の細菌を増殖させる。第1の生物処理槽11の好ましい運転条件は上述したとおりである。第1の担体15の添加量は、上述した範囲であればよく、一般的には、全有機物濃度(TOC)10〜2,000mg/L程度の有機物含有水を、2〜10kg/m/日程度の負荷で処理して80%程度のBOD分解率を得られるよう、10〜50%程度とすればよい。第1の生物処理槽11には、高負荷条件下でも溶存酸素(DO)濃度が1〜2mg/L程度を維持できるように、酸素供給手段としてエジェクタ16を設置している。
第1の生物処理槽11は、第1の処理液管32により第2の生物処理槽12と接続されている。第2の生物処理槽12は、第2の担体17が添加量30〜50%程度で添加された流動床式で、酸素供給手段として散気管18が設置されている。第2の生物処理槽12の好ましい運転条件は上述したとおりである。第2の生物処理槽12は、第2の処理液管33を介して沈殿池21と接続されている。
第1の担体15および第2の担体17は、ここではポリウレタン製のスポンジ担体であり、材料および外径は実質的に同一であるが、第2の担体17は、第1の担体15に比べて、1インチあたりに存在するセル数が少なく、第1の担体より目が粗く空隙が大きい。なお、第1の生物処理槽11および第2の生物処理槽12には、担体15、17の流出を防ぐため、スクリーンが設けられているが、ここでは図示を省略している。
第2の生物処理槽12から流出した処理液は、沈殿池21で固液分離されて分離液は処理水として処理水管34取り出し、分離汚泥は汚泥管35から引き抜く。分離汚泥は、一部を返送汚泥として第2の生物処理槽12に返送し、他部を余剰汚泥として排出するか、または汚泥の返送は行なわず、全量を余剰汚泥として排出する。分離汚泥は、第1の生物処理槽11に返送してもよく、オゾン反応槽等で構成された減容装置(図示せず)で減容化してもよい。
図2は、本発明の第2実施態様に係る生物処理装置2の模式図である。生物処理装置2では、第1の担体15Bおよび第2の担体17Bとして円筒形のプラスチック製担体を用いている。また、生物処理装置2では、第1の生物処理槽11Bが第1実施態様に係る生物処理装置1の第1の生物処理槽11と異なり、嫌気的生物処理槽である。具体的には、生物処理装置2の第1の生物処理槽11Bでは、エジェクタ16を設ける代わりに攪拌器26を設けて槽内の第1の担体15Bを流動させるようにしている。第2の生物処理槽12Bは、担体17Bが異なる以外は第1実施態様の第2の生物処理槽12と同様である。
さらに、第2の処理液管33から循環配管36を分岐させ、循環配管36の出口端を第1の生物処理槽13へ返送するように構成している。このように、生物処理装置2は、第1の生物処理槽11Bを嫌気的条件で運転される脱窒槽とした、窒素除去可能な生物処理装置としている。
生物処理装置1では、第1の担体15が第2の担体17より目が細かいため、第1の担体15の空隙は第2の担体より小さい。また、生物処理装置2では、第2の担体17Bは、円筒の内径が第1の担体15Bより大きいので第1の担体より空隙が大きい。よって、第2の担体17、17Bは、ワムシやツリガネムシ等の原生動物または/および後生動物を保持する。生物処理装置1、生物処理装置2は、このように、後段側に空隙の大きな担体を保持するため、第1の担体15、15Bから剥がれて第1の生物処理槽11から流出する第1の処理液に含まれる活性汚泥は、第2の担体17、17Bに保持された原生動物等に捕食され、余剰汚泥として排出される微生物量が低減される。
[実施例1]
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく説明する。食品製造過程で排出されるBOD濃度520mg/L、溶解性全窒素(ケルダール窒素)濃度80mg/Lの有機物含有水を、図1に示す生物処理装置1を模した実験装置で処理した。第1の生物処理槽11には、酸素供給手段としてエジェクタではなく散気管18を設け、担体として、1辺の長さが5mmの立方体としたセル数50の第1のウレタンスポンジ15を、40容積%の添加率で添加した。
第2生物処理槽12には、外形は前記第1のウレタンスポンジ15と同じで、セル数を変えて空隙を第1のウレタンスポンジ15より大きくした第2のウレタンスポンジ17を40容積%の添加率で添加した。第2のウレタンスポンジ17のセル数は24とした。その他の第1の生物処理槽11および第2の生物処理槽12の仕様および処理条件は以下である。
〈第1の生物処理槽〉
容積 ;5L
BOD負荷 ;4.2kg/m/日
〈第2の生物処理槽〉
容積 ;5L
生物処理槽1の処理水量は1.7L/hrとして2ヶ月間、実験を行った。実施例1では、処理水管34から取出された処理水のBOD濃度は4〜18mg/L、溶解性全窒素濃度は67〜73mg/Lであった。また、汚泥管35から引き抜かれた余剰汚泥量から、BODに対する余剰汚泥の生成率(原水のBOD量に対して発生した余剰汚泥量の比率)を求めたところ、17%であった。
[実施例2]
実施例2では、図2に示す窒素除去可能な生物処理装置2を模した実験装置で、実施例1で用いた排水と同等の排水を処理した。第1の生物処理槽11Bには、実施例1で第1の生物処理槽11に添加した担体と同じ第1のウレタンスポンジ15を、40容積%の添加率で添加した。第2生物処理槽12にも、実施例1で第2の生物処理槽12に添加した担体と同じ第2の第2のウレタンスポンジ17を40容積%の添加率で添加した。その他の第1の生物処理槽11Bおよび第2の生物処理槽12の仕様および処理条件は以下である。
〈第1の生物処理槽〉
容積 ;5L
滞留時間 ;2.94時間
〈第2の生物処理槽〉
容積 ;10L
滞留時間 ;5.88時間
生物処理槽1の処理水量は実施例1と同様に1.7L/hrとして2ヶ月間、実験を行った。実施例2では、処理水管34から取出された処理水のBOD濃度は3〜12mg/L、溶解性全窒素濃度は13〜19mg/Lであった。また、BODに対する余剰汚泥の生成率は、16%であった。
[実施例3]
実施例3では、4槽の生物処理槽を直列に接続して構成した図3に示す生物処理装置3を模した実験装置を用いた。各生物処理装置3は、第1の生物処理槽11C、第2の生物処理槽12C、第3の生物処理槽13、第4の生物処理槽14をこの順に接続管32A〜Dで互いに接続して構成されている。第1の生物処理槽11Cは、容量5Lで酸素供給手段として散気管18を設けた。また、担体として繊維を固めて外径4mm、長さ5mmの円柱状とした第1の繊維担体15Cを40容積%の添加率で添加した。第1の繊維担体15Cには、直径が1〜200μm程度の大きさ空隙がランダムに形成されている。
第2の生物処理槽12Cは、容積10Lで、酸素供給手段として散気管18を設けた。また、第1の担体15Cと同じ素材の繊維を第1の繊維担体15Cと同じ外径となるように固めた円筒状の第2の繊維担体17Cを添加した。第2の繊維担体17Cには、空隙として円柱の両端に開口する内径2mmの貫通孔が形成されている。第2の生物処理槽12Cについての第2の繊維担体17Cの添加率は、実施例1と同様に40容積%とした。
第3の生物処理槽13は、容積5Lとし、酸素供給手段を設けずに攪拌器26を設け、脱窒を行なう嫌気的生物処理槽とした。また、生物処理装置3に導入される原水に対して250mg/Lの添加量となるように、第3の生物処理槽13でメタノール添加を行った。さらに第3の生物処理槽13には、第2の生物処理槽12Cに添加した第2の繊維担体17Cを40容積%で添加した。
第4の生物処理槽14は、容積2Lとして、酸素供給手段として散気管18を設けた。また、第2の生物処理槽12Cに添加した第2の繊維担体17Cを40容積%で添加した。第1〜第4の生物処理槽の処理条件を以下に記載する。
〈第1の生物処理槽〉
容積 ;5L
BOD負荷 ;4.2kg/m/日
〈第2の生物処理槽〉
容積 ;10L
滞留時間 ;5.88時間
〈第3の生物処理槽〉
容積 ;5L
滞留時間 ;2.94時間
〈第4の生物処理槽〉
容積 ;2L
滞留時間 ;1.2時間
上記生物処理装置3で、実施例1と同等の水質の原水を、実施例1と同様に処理水量1.7L/hrで2ヶ月間、処理する実験を行った。実施例3では、処理水管34から取出された処理水のBOD濃度は3〜9mg/L、溶解性全窒素濃度は0.7〜1.6mg/Lであった。また、BODに対する余剰汚泥の生成率は、14%であった。
[比較例1]
比較例1として、生物処理槽を1槽とした図4の生物処理装置4で実施例1と同等の水質の原水を処理した。生物処理装置4の生物処理槽は、容積10Lの第1の生物処理槽11Dのみで、第1の生物処理槽11Dからの流出水は、接続管33で沈殿池21に導入される。
第1の生物処理槽11Dには、実施例1の第1生物処理槽11と同様に酸素供給手段として散気管18を設けた。また、第1の生物処理装置11に添加した担体と同等の第1のウレタンスポンジ15を40容積%の添加率で添加した。この生物処理装置4で、実施例1で処理した原水と同等の水質の原水を、実施例1と同様に処理水量1.7L/hrで2ヶ月処理した。比較例1では、処理水管34から取出された処理水のBOD濃度は16〜21mg/L、溶解性全窒素濃度は59〜66mg/Lであった。また、BODに対する余剰汚泥の生成率は、44%であった。
[比較例2]
比較例2として、実施例1において、第2の生物処理槽12に添加した担体を、第2のウレタンスポンジ17とする代わりに第1のウレタンスポンジ15とした以外は実施例1と同じ条件で、実施例1と同等の水質の原水を、処理水量17L/hrで処理した。比較例2では、処理水管34から取出された処理水のBOD濃度は8〜24mg/L、溶解性全窒素濃度は57〜67mg/Lであった。また、BODに対する余剰汚泥の生成率は、41%であった。
[参考例]
参考例として、実施例1において、第2の生物処理槽12に添加する担体として、セル数の異なる4種類のスポンジ担体を添加して、余剰汚泥の生成率を調べた。結果は、図5に示すように、第の生物処理槽12に添加する担体のセル数が40を超えると急に余剰汚泥生成率が高くなることが判明した。
以上のように、本発明によれば、余剰汚泥の発生量を低減できることが示された。
本発明は、有機物含有水の処理に用いることができる。
本発明の第1実施形態に係る生物処理装置の模式図。 本発明の第2実施形態に係る生物処理装置の模式図。 本発明の第3実施形態に係る生物処理装置の模式図。 比較例1で用いた生物処理装置の模式図。 参考例の結果を示すグラフ図。
符号の説明
1 生物処理装置
11 第1の生物処理装置
12 第2の生物処理装置
13 第3の生物処理槽
14 第4の生物処理槽
15 第1の担体
16 エジェクタ(酸素供給手段)
17 第2の担体
18 酸気管(酸素供給手段)

Claims (2)

  1. 有機物含有水が導入される第1の生物処理槽および前記第1の生物処理槽と接続され前記第1の生物処理槽からの流出水が導入される第2の生物処理槽を含む有機物含有水の多段式生物処理装置であって、
    前記第1の生物処理槽および前記第2の生物処理槽のうち、少なくとも1つの生物処理槽は、酸素供給手段を備え、
    前記第1の生物処理槽は、1μm〜500μmの大きさの空隙が形成され且つ1インチあたりのセル数が50以上のスポンジ担体を該処理槽容積に対して10〜50容量%で保持し、3kg−BOD/m /日以上10kg−BOD/m /日以下の負荷であって、
    前記第2の生物処理槽は、550μm〜2mmの大きさの空隙が形成され且つ1インチあたりのセル数が24以上40以下のスポンジ担体を該処理槽容積に対して30〜50容量%で保持し、0.1kg−BOD/m /日以上1kg−BOD/m /日以下の負荷であることを特徴とする多段式生物処理装置。
  2. 有機物含有水を、第1の生物処理槽で処理した後、前記第1の生物処理槽の後段に設けた第2の生物処理槽で処理する多段式生物処理方法であって、
    前記第1の生物処理槽および前記第2の生物処理槽のうち、少なくとも1つの生物処理槽は、酸素供給手段を備え、
    前記第1の生物処理槽に、1μm〜500μmの大きさの空隙が形成され且つ1インチあたりのセル数が50以上のスポンジ担体を該処理槽容積に対して10〜50容量%で添加して、3kg−BOD/m /日以上10kg−BOD/m /日以下の負荷で生物処理し、
    前記第2の生物処理槽に、550μm〜2mmの大きさの空隙が形成され且つ1インチあたりのセル数が24以上40以下のスポンジ担体を該処理槽容積に対して30〜50容量%で添加して、0.1kg−BOD/m /日以上1kg−BOD/m /日以下の負荷で生物処理する多段式生物処理方法。
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