JP4872167B2 - 小型局部用照明器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人間だけでなく動物を含めた医療用や金型の内部検査を行う産業用として用いることができる小型局部用照明器に関し、特に歯科検診の場で、口腔内を照明し、う蝕(虫歯ともいう)の有無を視診(目視認知)する目的において、中でも見逃しがちな比較的初期のう蝕状態をより確実に視診できるように透過光法により検診(視診)するために有効となる透過用光源を持つ小型局部用照明器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に上記う蝕の検診方法として、例えば診療室等では、チェアーに付属の照明器を使って視診する方法の他、レントゲン検査やインピーダンス検査など種々の方法が用いられている。
前記チェアーに付属の照明器により検診する方法は、歯に対して外側から照らし、その照らされた歯の外面の状態を見ることでう蝕であるかどうかの判断をするものである。しかしながら、初期のう蝕状態とは、酸によってエナメル質の内側からカルシウムやリンが溶け出す現象のことをいい、外側は健康的に見えても内側部分はスカスカ状態(脱灰とも言う)になっている現象であるため、前記のように歯の外面の状態を見るだけではう蝕であるかどうかの判断が難しいものであった。又、口腔の外側から奥の方へ向けて照らされるのが一般的なので、奥歯の裏側等は歯の陰になってしまい、暗くて見え難い。このため、デンタルミラーなどを併用することになるが、目視でも見え難い歯の隣接部においては、なおさらう蝕であるかどうかの判断をすることが難しいものであった。
又、前記レントゲンにより検診する方法は、被爆の軽減対策問題や多人数を迅速に検診することができないだけでなく、観察することができない部位(例えば歯の重なる部位や補綴物の金属が陰になる部位等)のう蝕があった。
そこで、前記不都合を解消するものとして、歯科用照明器からの光を歯や歯の隣接部位等に照射し、歯内を通過した透過光を観察し、変色や陰の度合い等からう蝕を判断する透過光法による検診(視診)が近年行われている。
その具体的なものとして、例えば特開平10−165419号公報に示されるものが挙げられる。これは、ハンドピースの先端に先端部が直角に折り曲げられた筒状のアームを取り付け、このアームの先端に発光ダイオード(LED)を内装し、前記ハンドピースの基端部から電源に接続するための電源リード線を延出させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように光源として発光ダイオードを用いることによって、発熱や消費電力の問題等において有利にすることができるものの、例えば集団検診を行う場合等において、次の検診者を検診する際に前の検診者で使用した歯科用照明器を洗浄する洗浄時間が必要になるため、連続して検診を行うことができず、検診を能率良く行うことができない不都合があった。因みに、前記歯科用照明器を多数備えさせておき、使用済みの歯科用照明器から洗浄していく方法が考えられるが、前記歯科用照明器は高価なものであることから、本数分に対してコストが倍増してしまい、実際には前記のように一本の歯科用照明器を洗浄しながら使用することが一般的であった。
又、歯科用照明器を洗浄する場合に、切り替えスイッチを備えるハンドピースを濡らすことがないように慎重に洗浄作業を行わなければならず、洗浄作業が多くの時間を要する煩わしいものであった。
又、電源に接続するための電源リード線を備えているため、通常診察する診察室以外の場所での検診時において、電源リード線が電源に届く範囲でのみ歯科用照明器の使用が可能となるため、使用場所が限定されるだけでなく、洗浄時には電源リード線を電源から一々抜いてから洗浄場所まで移動しなければならず、取扱上において不便であった。
又、検診者によっては、先端部が直角に折り曲げられた筒状のアームの角度が合わず、非常に検診作業がやり難いことがあった。この場合も、屈曲角度の異なる多数の歯科用照明器を備えさせることが考えられるが、前記のように歯科用照明器は高価なものであることから、本数分に対してコストが倍増してしまい、実際には前記一本の歯科用照明器を使用することが一般的であった。
【0004】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、コスト面及び洗浄面あるいは使用面(取扱面)において有利な小型局部用照明器を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の小型局部用照明器は、前述の課題解決のために、乾電池又は二次電池等の電源を備えたケーシングに発光部を先端に備えた筒状のアームを取り付け、前記アームをそれの先端側箇所で所定角度湾曲させた形状とし、かつ、該アームの基端部を前記ケーシングに着脱自在に取り付けたことを特徴としている。
上記のようにアームの基端部をケーシングに着脱自在に取り付けることによって、アームをケーシングから取り外してアームを容易迅速に洗浄することができるだけでなく、同一のアーム又は異種のアームに取り替えることができる。前記同一のアームに取り替えることによって、アームが付け替えられた小型局部用照明器により検診を行いながら、取り外したアームの洗浄作業を行うことができる。しかも、アームそのものは小型局部用照明器に比べて非常に安価なものであることから、コストの高騰を抑えることができ、発光部の劣化や損傷に対して予備品として対応することもできる。又、前記異種のアーム、例えば湾曲角度の異なるアームを用意しておけば、検診者に応じてアームを変更して検診を確実かつ容易迅速に行うことができる。
尚、発光部として、単一の発光ダイオードを用いることによって、発熱がほとんど無いから、発光ダイオードを歯や歯茎等に接近させる又は接触させた状態で使用することができるだけでなく、電力消費量が少ないと共に長寿命であり、好ましい。しかも、単一の発光ダイオードであっても、検診に必要な輝度(単位面積当たりの光量)を確保することができる。
【0006】
前記ケーシングを一直線状に長い断面形状がほぼ円形の形状とし、前記ケーシングの中心線と前記アームのケーシング側の中心線とがほぼ一致する状態で該ケーシングの一端に該アームの基端部を取り付けることによって、ケーシングを持ってアームの先端の照射部を歯の裏側に位置させて検診する場合に、アームとケーシングとの位置関係を容易に把握することができるから、アームの先端位置を容易迅速に所定箇所に移動させることができる。
【0007】
前記ケーシングに形成の開口に差し込むことにより前記アームを装着し、かつ、前記差し込まれたアームを360度以内の回転により離脱自在に構成している。
上記のようにケーシングに形成の開口にアームを差し込むことによって、アームの装着を完了することができ、ねじ込み式等に比べてケーシングに対するアームの着脱を容易迅速に行うことができる。又、装着されたアームを360度以内の回転によりケーシングから抜き取ることができる。
【0008】
前記アームのケーシング側端部外面に該ケーシングへの該アームの挿入状態において該アームを回転させることにより該ケーシングに形成の壁部に接当して該アームの抜き側への移動を阻止するための接当部を設けている。
上記のようにケーシングへのアームの挿入状態においてアームを回転させてアームの抜き側への移動を阻止することによって、アームが回転操作されない限りケーシングから外れてしまうことがない。
【0009】
前記ケーシングへの前記アームの挿入に伴って該アームの被係止部に係止して該アームの抜き側への移動を阻止するための係止部を該ケーシングに備えさせ、前記アームを回転させることにより前記被係止部に対して係止している係止部を係止解除自在に構成してもよい。
【0010】
前記被係止部を前記アームの差し込み側端部外面の周方向一箇所以上に形成された切欠きから構成し、前記係止部を前記アームの切欠きに入り込んで挟持する二股状の挟持部材から構成することによって、請求項4のような接当部がアームから突出することがない。つまり、アームの挿入時において請求項4のような接当部を逃がすために形成した溝にアームを合致させることが不要になり、ケーシングに対してアームをどの位置から差し込んでも係止させることができる利点がある。
【0011】
前記ケーシングが、前記電源をアーム側へ弾性力により移動付勢した状態で収納する金属製のケーシング本体と、このケーシング本体の先端に形成の開口縁にねじ込み可能で、かつ、前記アームを挿通可能なアームホルダーとからなり、前記挟持部材が、弾性復元力を有する金属材料で構成され、かつ、前記アームホルダーのねじ込み部の一部に形成された凹部に入り込む一対の固定部と、これら固定部の一端から前記アームを横切る姿勢に屈曲形成され、かつ、前記アームの切欠きを挟持する一対の挟持部と、前記固定部の他端から前記ケーシング本体と前記アームホルダーとの間から外側に突出して端部同士を連結するアーチ状の突出部とからなっている。
ケーシング本体に対してアームホルダーをねじ込んでいくと、アームホルダーに備えている挟持部材の突出部をケーシング本体の開口端面に押し付けて、ケーシング本体と突出部との接触圧力を高めることができる。又、挟持部材を固定部、挟持部、突出部の3つの部分から構成することによって、挟持部の弾性復元力を確実に発揮させて切欠きに対する挟持力を高めることができる。
【0012】
前記アームを金属から構成し、このアームに形成された前記切欠きがほぼ矩形状であり、その切欠きを構成する電源側端面、この電源側端面とアーム長手方向で対向位置するアーム側端面、及びそれら2つの端面の周方向両端同士間をアーム長手方向で連結する一対の連結端面のうち、該電源側端面及び該一対の連結端面をフラット面に構成することによって、電源のアーム側への移動付勢力により電源側端面から挟持部が外れることがなく、該移動付勢力を確実に受け止めて挟持部に電源側端面から移動付勢力相当の接触圧を作用させることができるだけでなく、連結端面に対して挟持部の挟持作用を確実に発揮させてアームの回転止め(位置方向止め)効果を発揮させることができる。尚、前記電源側端面は、アームの長手方向と直交する方向に沿ったフラット面とし、前記連結端面がアームの長手方向に沿ったフラット面にする場合が最も好ましい。
【0013】
前記アームの先端側箇所での湾曲角度、つまり該アームの基端部の中心線と該アームの先端部の中心線とのなす角度を15度以上で60度以下に設定することによって、特に歯の裏側にアームの先端を位置させる場合に有利になる。
【0014】
前記発光部が発光ダイオードからなり、この発光ダイオードと前記電源との間に抵抗を介在させて発光ダイオードに流れる電流値を制限することによって、輝度の調節を行うことができるだけでなく、発光ダイオードの寿命を伸ばすことができる。
【0015】
前記発光部の外周に前記アームの内径よりも大きな外径を有する環状部と、この環状部よりも大きな外径を有し、かつ、前記アームの先端部の端面に接当する鍔部とからなるシール部材を外嵌し、前記シール部材が外嵌された発光ダイオードを前記アームの一端から内挿し、前記アームの他端開口をキャップにて閉塞することによって、アームの一端において発光部とアームとの間に発生する隙間をシール部材にて無くすと共に、アームの他端をキャップにて閉塞することができるから、例えばアルコール中に漬けて洗浄するアルコール洗浄時に、アーム内にアルコールが入り込むことを確実に回避することができる。前記シール部材の環状部の外径をアームの内径よりも少し大きな寸法にすることにより、シール部材が外嵌された発光部をアームにスムーズに内挿することができる。又、シール部材を発光部の位置決め部材とすることができ、アームに対して常に同一向きに位置させることができる。又、シール部材の鍔部がアームの先端部の端面に接当するまでアームにシール部材の環状部を内挿することによって、アームの端面に対する発光部の先端位置を常に同一位置に位置させることができる。
【0016】
前記アームが金属製であり、前記電源と発光部とを電気的に断続するための接点を弾性を有する波形の板バネから構成し、前記接点を前記アームの外面に押し付ける状態と該アームの外面から離間させる状態とに切り替え操作するためのスイッチを設けている。
従って、スイッチを操作することによって、接点をアームの外面に押し付ける状態とアームの外面から離間させる状態とに切り替えることができる。しかも、接点をアームの外面に押し付ける状態では、波形の板バネの弾性力により接点を常にアームの外面に押し付けることができるから、製作誤差や長期使用による接触不良等の発生を確実に阻止することができる。又、波形の板バネの接点部先端も波形の形状にしてあるので、例えばスイッチを接触側(点灯側)へ操作したまま、それに気づかずアームを着脱しても、板バネは損傷されることなく着脱できる。もちろん、この状態でその都度スイッチをON又はOFFすることなくアームの着脱を行うことによって、点灯、消灯を行いつつ、継続使用することも可能である。
【0017】
前記発光ダイオードの指向角がほぼ60度以下である場合には、照射面への輝度を高めることが出来て、検診がし易くなる他、誤って光源を直視してしまう角度範囲が限定されてくるので安全性も高まる。前記指向角は、より好ましくはほぼ35度以下にする場合がよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に、本発明の小型局部用照明器の一例としての歯科用照明器が示されている。この歯科用照明器は、電源としての3個の乾電池1を一直線上に直列状態で収納可能な空間を備えたケーシング2、このケーシング2に着脱自在に取り付け、かつ、先端に指向角(照射角)Hがほぼ60度(より好ましくは35度)以下の単一の発光ダイオード(LED)3を備えた円筒状の金属製のアーム4等から構成している。前記ケーシング2の中心線と前記アーム4のケーシング側の中心線とがほぼ一致する状態でケーシング2の一端にアーム4の基端部を取り付けている。前記歯科用照明器は、特に診療室外での歯科検診において有利なコードレスタイプ(ハンディタイプ)に構成している。前記乾電池は、単5サイズの1.5Vのものを使用し、3個で4.5V(照明用として使用できる単一の発光ダイオードでは現状(入手できるもの)では最低3.5Vは必要)の電圧を発生させ、連続使用時間を50時間以上としているが、3.5V以上の電圧を発生できるものであれば、どのような乾電池でもよい。又、前記乾電池に代えて、鉛蓄電池、アルカリ蓄電池、ニッケル・カドミウム蓄電池等の各種の蓄電池(二次電池)等でもよい。又、ケーシング2に通常のペンライトのケーシング部分を流用し、それの一端部にアームを取り付ける構造として構成してもよい。ここでは、歯科用の検査に最適な歯科用照明器を示しているが、人間や動物の歯、耳、鼻等を照らして検査を行うために使用する医療用の小型局部用照明器として用いる他、金型の内部損傷等の検査の産業用の小型局部用照明器としても用いることができる。ここでは、発光部として発光ダイオード3を用いているが、抵抗等が不要となる豆球等を用いることもできる。
【0019】
前記発光ダイオード3としては、う蝕検診用に白色光のものを用いているが、検診の内容や使用目的等に応じて緑色光、赤色光、青色光等を発するものでもよいし、フルカラー発光ダイオードを用いてもよい。又、ここでは、単一の発光ダイオード3を用いているが、複数の発光ダイオードを束ねたものを用いることによって、光量を増大させることができる歯科用照明具(小型局部用照明器)であってもよい。又、発光ダイオードの先端部形状について、各図では球面、半球面としているが、先端面が矩形状でかつ平面であったり、円錐状で先端に丸味を帯びた尖り先状のものであってもよく、検診部位に応じて(発光ダイオードを備えたアームごと)選択して使用できるようにしてもよい。
【0020】
前記アーム4は、図1に示すように、人間の口腔内に差し込むにほどよい長さであって、先端一箇所で湾曲され、その湾曲角度、つまりアーム4の基端部の中心線A1とアーム4の先端部の中心線A2とのなす角度aをほぼ40度(15度から60度の範囲であればどのような角度にしてもよい)に設定している。前記湾曲箇所を発光ダイオード3の先端から距離(30mm以下が好ましい)Lの地点に設定している。
又、図3及び図4に示すように、前記アーム4の先端に、シール部材5が外嵌された前記発光ダイオード3を圧入(内挿)することによって、発光ダイオード3とアーム4との間に隙間が発生することがなく、アーム4の一端を密閉状態にしている。前記シール部材5は、外周にアーム4の内径4aよりも少し大きな外径5aを有する環状部5Aと、この環状部5Aよりも大きな外径を有し、かつ、前記アーム4の先端部の端面4Aに接当する鍔部5Bとからなる樹脂等の弾力性を有すると共に絶縁性を有する材料でなっている。又、前記シール部材5の内径5bは、前記発光ダイオード3のレンズ外径よりも少し小さくしている方が、シール部材5と発光ダイオード3の間のシール性において有利である。前記シール部材5の鍔部5Bを形成することによって、アーム4の先端に鍔部5Bを突出させているのは、例えば鉄板等の導電体に歯科用照明器を置いた時に、後述の金属製の本体ハンドル12の表面と前記金属製のアーム4の先端が導電体に接触して導通状態になり、後述のスイッチ16がOFFになっているにも拘わらず、発光ダイオード3が点灯してしまうことを絶縁部材であるシール部材5の鍔部5Bにより回避するためである。コスト高にはなるが、前記アーム4の少なくとも先端表面部を樹脂コーティングなどを行って絶縁処理すれば、前記鍔部5Bは無くてもよい。又、前記アーム4の基端に、アーム4の内径4aよりも少し大きな外径を有する挿入部6Aと、この挿入部6Aに一体形成され、かつ、アーム4の端面に接当する蓋部6Bとからなる絶縁性を有する樹脂製のキャップ6を圧入(内挿)することによって、アーム4の基端を密閉状態にしている。尚、金属製のアームは、可撓性のある(フレキシブルな)材料であってもよく、先端側箇所で適宜曲げて(湾曲させて)使用してもよい。
【0021】
図2及び図3に示すように、前記乾電池1のプラス極と接触するほぼ半球状の接触子(頭部)7Aと前記キャップ6の中心に隙間を有することなく、貫通する脚部(棒状部)7Bとからなる金属製のピン体7を設けると共に、このピン体7の脚部7Bと前記発光ダイオード3のプラス側端子3Aとを一部がコイル状に形成されたリード線8、電流制限用の抵抗9を介して接続している。又、前記発光ダイオード3のマイナス側端子3Bを前記アーム4の内面に接触させている。図2に示す10は、前記両端子3A,3Bがショートすることがないように一方の端子3Aを覆う役目とマイナス側端子3Bをアーム4の内面に常時押さえ力を保って接触させるためのシリコンチューブである。図3に示す3Tは、例えばプリント基板に差し込んだ時にストッパーとして機能させるために前記端子3A,3Bにそれぞれ備えさせた四角形の出っ張りである。
【0022】
図2、図3及び図4に示すように、前記キャップ6の蓋部6Bの外周面の特定箇所に、前記ケーシング2の一端に形成の開口2Aを通してアーム4を挿入した最大挿入位置においてアーム4を回転させることによりケーシング2に形成の壁部2Kに接当してアーム4の抜き側への移動を接当阻止するための接当部としてのアームストッパー11を、アーム4の長手方向と直交する方向に突出した状態で一体形成している。詳述すれば、図5及び図6に示すように、前記ケーシング2の一端に前記アーム4を挿通可能にするための円形の貫通孔15Aと、この貫通孔15Aと連通し、かつ、前記アーム4のアームストッパー11の挿通を許容するための溝部15Bとを形成している。従って、ケーシング2に対してアーム4を特定位置に合わせる、つまりケーシング2の溝部15Bにアーム4のアームストッパー11が挿通可能となる位置に合わせた後、ケーシング2内にアーム4をアーム4の接触子7Aが乾電池1の先端に接当する位置(最大挿入位置)まで挿入する。アーム4を最大挿入位置まで挿入した状態において一方向に回転操作することによって、ケーシング2に形成の壁部2Kにアームストッパー11の発光ダイオード3側端面が接当してケーシング2に対するアーム4の抜け止めが完了する。尚、前記アーム4を取り外す場合には、アーム4を前記回転方向とは反対方向に回転させることにより、壁部2Kに対するアームストッパー11の接当を解除した後、アーム4を引き抜き操作して取り外すことができる。
又、図6に示すように、前記アーム4を最大挿入位置まで挿入した状態においてアーム4の回転を規制するための壁面15C,15Dを設けておけば、アーム4を最大挿入位置まで挿入した後、一方の壁面15Cがアーム4の反対方向、つまり図5において時計周りの回転を阻止し、反時計周りの回転を許容する状態となり、前記反時計周りにほぼ90度回転させることにより他方の壁面15Dにアームストッパー11の一側が接当してそれ以上の回転を阻止するようにしている。
【0023】
前記ケーシング2は、前記乾電池1を収納するための断面形状がほぼ円形の筒状で金属製の本体ハンドル12と、この本体ハンドル12の一端の外面に形成の雄ねじ部12Aに螺合可能な雌ねじ部14Aを備え、かつ、該螺合により本体ハンドル12の一端開口部を閉塞することで前記乾電池1のマイナス極を弾性的に押圧する金属製のコイルスプリング13を備えた有底筒状で金属製の蓋体14と、前記貫通孔15A、溝部15B、壁部2Kが形成され、かつ、前記本体ハンドル12の他端に接着剤等を用いて内嵌固定される樹脂製の先端部材15等から構成している。従って、前述のようにアーム4をケーシング2の先端部材15に差し込むことによって、アーム4の接触子7Aが先頭に位置する乾電池1のプラス極に接当する。このとき、コイルスプリング13が前記接当力を吸収すると共に、アーム4の回転操作後においてアーム4と先端部材15との間にガタツキが発生することがないようにアーム4を弾性的に押圧できるようにしている。
【0024】
図2及び図7に示すように、前記ケーシング2の先端部材15の外面に、前記発光ダイオード3を点灯及び消灯を行うためのスライド式の樹脂製のスイッチ16を取付部材18を介して取り付けると共に、乾電池1と発光ダイオード3とを電気的に断続するための波形状の板バネでなる接点17の一端を前記ケーシング2の内壁に接触させて固定している。従って、スイッチ16をアーム先端側の点灯位置にスライドさせることにより、スイッチ16の下面に一体形成した突出片16Aが接点17の山部を押し下げて前記アーム4の外面に押し付ける状態(図2参照)になり、導通状態とし、発光ダイオード3を点灯させるのである。又、スイッチ16を前記点灯位置とは反対側、つまり蓋体14側の消灯位置にスライドさせることにより、接点17の山部を押し下げていた突出片16Aが接点17の谷部に位置させて、接点17を前記アーム4の外面から離間させる状態(図7参照)になり、非導通状態とし、発光ダイオード3を消灯させるのである。前記スイッチ16をスライド式に構成する他、押しボタン式に構成したり、回転式に構成する等、接点17を前記2状態に操作するためのスイッチの具体構成は自由に変更できる。
前記導通状態について説明すれば、乾電池1のマイナス極が、コイルスプリング13、蓋体14、本体ハンドル12を介して接点17に接続されており、乾電池1のプラス側が、ピン体7、リード線8、抵抗9を介して発光ダイオード3のプラス側端子3Aに接続されている。そして、アーム4に発光ダイオード3のマイナス側端子3Bを接触させていることから、前記のように接点17をアーム4の外面に接触させることにより、導通状態にすることができるのである。
【0025】
図1で示した歯科用照明器及び図9で示す歯科用照明具は、図8に示すようにアーム4の先端の発光ダイオード3の光出射面を歯Dの裏側で、かつ、2つの歯D,D間に接触させる又は接近した位置に位置させた状態にして、歯を透過した光Cを観察することによって、う蝕(虫歯)であるかどうか等を確実に把握することができるようにしている。前記歯を透過した光Cを目視により観察する他、CCDカメラ等の撮像手段及びその撮像手段からの情報を映し出すモニタ等を設けて実施してもよい。もちろん、う蝕の検診のみならず、他の用途(例えば歯石の付着状態、歯肉の状態など)の検診用照明器としても容易に使用可能である。又、図1に示すように前記歯科用照明器を覆うための袋状の使い捨て用透明フィルムカバー(図9では図示せず)19を用いて検診すれば、検診者毎に透明フィルムカバー19を付け替えるだけで歯科用照明器のアーム4を洗浄しなくても済む利点がある。尚、前記発光ダイオード3から高熱が発生することがないから、前記透明フィルムカバー19を発光ダイオード3の熱で溶かすことがないのである。
【0026】
次に、別の構成の歯科用照明具を、図9から図17に基づいて説明する。特に、図1〜図7のものと異なる構成の部分を重点的に説明し、同一構成の部分は説明を省略する。
図9に示す歯科用照明具は、先端に発光ダイオード3を備えたアーム4と、このアームを着脱自在に備えたケーシング2と、前記ケーシング2の基端(一端)に備えたON−OFF用のスイッチノブ20を有するスイッチ部21とを主要構成部材としている。図9に示すKは、歯科用照明器をポケット等に保持させるために備えさせたクリップであり、無くてもよい。
【0027】
前記スイッチノブ20は、押し込んで手を離すことにより押し込む前の突出位置に復帰するようにバネ等により付勢されており、このスイッチノブ20を1回押し込み操作すると、例えば歯科用照明具をOFF状態からON状態に切り換えてその状態を維持し、この状態からもう一回スイッチノブ20を押し込み操作すると、前記ON状態からOFF状態に切り換えてその状態を維持するように前記スイッチ部21を構成しているが、他の構成であってもよい。尚、前記押し込み操作により歯科用照明具をON−OFFできる構成とすることによって、回転操作式に比べて歯科用照明具を持った片手で容易迅速に操作することができる利点がある。
【0028】
前記アーム4について説明すれば、前記同様に金属製の筒状に構成され、図10に示すように、先端に発光ダイオード3をシール部材5を介して固定している。前記シール部材5の照射側端部には、アーム4の端部から発光ダイオード3の突出外面に向かって斜めに傾斜した傾斜面5Kを有しており、アルコール消毒した後のアルコールを傾斜面5Kから容易に拭き取ることができるようにしている。又、前記発光ダイオード3からのマイナス側端子3Bが、図に示すようにUの字状に折り曲げた状態でアーム4内に押し込んで配置されており、マイナス側端子3Bの先端をアーム4の内面に強く接触させた状態を維持させて、接触不良が発生しないようにしている。
【0029】
前記アーム4の挿入側端部(基端部)について説明すれば、図10、図12(a),(b)及び図13に示すように、前述同様に、乾電池のプラス極と接触するほぼ半球状に形成された接触子7Aの脚部7Bに嵌合された絶縁性を有する樹脂製のキャップ6をアーム4の基端部の開口から圧入(挿入)している。そして、前記アーム4のケーシング側端部外面の周方向ほぼ180度位置がずれた二箇所に、後述する一対の挟持部26A,26Aにて挟み込み可能な矩形状の切欠き部22,22を形成し、これら切欠き部22,22に対応する前記キャップ6の部位を該切欠き部22,22内に位置することがないように切り欠いている。前記各切欠き部22は、電源側端面22Aと、この電源側端面22Aとアーム長手方向で対向位置するアーム側端面22Bと、それら2つの端面22A,22Bの周方向両端同士間をアーム長手方向で連結する一対の連結端面22C,22Cからなり、これら端面のうち、電源側端面22Aをアーム4の長手方向と直交する方向に沿ったフラット面に構成し、一対の連結端面22C,22Cをアーム4の長手方向に沿ったフラット面に構成している。ここでは、アーム側端面22Bもアーム4の長手方向と直交する方向に沿ったフラット面に構成しているが、アーム側端面22Bは、フラット面でなくても差し支えない。又、フラット面の方向は、図に示す方向が最適であるが多少異なる方向であってもよい。
【0030】
前記ケーシング2について説明すれば、図9及び図10に示すように、基端に内装されたコイルスプリング13によりアーム4側へ移動付勢した状態で前記乾電池1を収納するための金属製で円筒状のケーシング本体23と、このケーシング本体23の先端に形成の開口縁に内側に突出形成された被螺合部23Aにねじ込み可能な螺旋状のネジ部24Aを基端部外面に備え、かつ、前記アーム4を挿通可能な貫通孔24Bをほぼ中心に備えた樹脂製のアームホルダー24とを備えている。前記アームホルダー24の基端部(ケーシング本体23側端部)に前記アーム4の挿入側端部に備えた前記キャップ6に形成した先端部ほど先細りとなる先細り部6Cを受け止める受止部25Aを備えた円筒状の筒部25を一体形成している。そして、前記アームホルダー24と筒部25との間に、周方向2箇所に前記切欠き22,22に挟持部材26の挟持部26Aを入り込ませるための貫通孔27,27を形成している(図13及び図14参照)。前記貫通孔27,27のアーム挿入方向での寸法を挟持部26A,26Aの直径寸法よりも大きく設定することによって、挟持部26A,26Aの組み付けを容易に行えるだけでなく、乾電池1からの付勢力により挟持部26A,26Aをアーム先端側に移動させることにより、挟持部26A,26Aの弾性復元力を有効に利用して挟持部26A,26Aとアーム4との接触をより一層確実に行うことができる。
【0031】
前記挟持部材26は、図10、図15及び図16に示すように、断面形状ほぼ円形でステンレス製の弾性復元力を有する一本の線材を折り曲げて形成され、具体的には、前記アームホルダー24のネジ部24Aの周方向一箇所に形成された凹部24Cに入り込む一対の固定部26B,26Bと、これらアーム4と平行な姿勢の固定部26B,26Bの一端からアーム4を横切る方向になるようにほぼ90度折り曲げ形成された前記一対の挟持部26A,26Aと、前記固定部26B,26Bの他端からほぼ90度折り曲げて前記ケーシング本体23とアームホルダー24との間から外側に突出し、かつ、それら突出端同士を連結するアーチ状の突出部26Cとから、挟持部材26を構成している。前記挟持部材26の断面形状は、円形の他、正方形や長方形の矩形状又は三角形あるいは楕円形等、どのような形状でもよいが、矩形状にすることによって、前記切欠き22を構成する端面に面接触させることができ、係止作用を高めることができる利点がある。前記一方の挟持部26Aを他方の挟持部26Aよりも長くし、端部側の一箇所で折り曲げることにより、折り曲げられた端部26Tの先端を他方の挟持部26Aに接近するように構成し、例えば乾電池1の交換を行う場合に、アームホルダー24をケーシング2から螺合解除(取り外した)したときに、挟持部材26がアームホルダー24から浮き上がって容易に外れることがないようにしている。
【0032】
前記ケーシング2の組み付け及び組み付けたケーシングにアーム4を装着する手順について説明すれば、まず、乾電池1が入ったケーシング本体23の開口端にアームホルダー24をねじ込むことによって、ケーシング2の組み付けを完了すると共に、挟持部材26の突出部26Cのケーシング本体23側端面をケーシング本体23の開口端面にねじ込み力に応じた圧接力にて圧接することができる(図14参照)。
次に、アーム4をアームホルダー24の貫通孔24Bに挿入する。図11に示すように、前記挿入完了手前において貫通孔24B内に突出している挟持部材26の挟持部26A,26Aに接当し、挟持部26A,26Aをキャップ6の先細り部6Cの案内作用により徐々に押し広げられ、アーム4の外面に乗り上げた後、図12(b)に示すように、挟持部26A,26Aが弾性復元力により切欠き22,22に入り込んでアーム4を挟持し、アーム4を抜けない状態で固定している。前記アーム4の挿入時において、前記アーム4の外面に形成した方向合わせマーク4Mとアームホルダー24の外面に形成した方向合わせマーク24Mを位置合わせした状態でアーム4を挿入するだけで、挟持部26A,26Aに切欠き22,22を確実に挟持させることができる利点があるが、位置合わせをしないでアーム4を挿入した後、アーム4を所定角度回転させることにより挟持部26A,26Aに切欠き22,22を挟持させるようにしてもよい。前記マーク4M,24Mは、凸部や凹部をアーム4やアームホルダー24に一体形成する他、アーム4やアームホルダー24の外面に塗料等を付着させて形成することができる。前記アーム4の挿入が完了した時点においてコイルスプリング13による付勢力にて乾電池1を介してアーム4を抜き側へ押すことになるが、前記挟持部26A,26Aが受け止めることによりバランスし、そのときの付勢力相当の接触圧力により挟持部26A,26Aとアーム4の電源側端面22Aの接触導通性が確実に得られるようにしている。前記アーム4の非装着状態では、前記挟持部26A,26Aが筒部25側に位置しているが、アーム4の装着状態では、コイルスプリング13による付勢力にて乾電池1、アーム4を介して挟持部26A,26Aがアーム4抜き側へ移動することにより、挟持部26A,26Aの弾性復元力を有効に利用することができ、挟持部26A,26Aとアーム4の電源側端面22Aの接触導通性がより一層確実に得られることになる。
前記アーム4をケーシング2から抜く(離脱させる)場合には、図13に示すように、アーム4をほぼ90度回転させる(回転方向は時計周り又は反時計周りのどちらでもよい)ことにより切欠き22,22から挟持部26A,26Aを離脱させて挟持を解除してから、アーム4を抜くことができる。
【0033】
前記切欠き22を周方向二箇所に設けることによって、一対の挟持部26A,26Aを切欠き22,22に挟持させて確実に挟持させることができるようにしたが、図17(a),(b)に示すように、製造面において有利になるように前記切欠き22を一箇所のみ設けて実施してもよい。この場合、挟持が容易に外れることがないように挟持部26A,26Aの挟持圧を設定することになる。又、前記切欠き22を三箇所以上設けて実施することもできる。前記切欠き22を三箇所以上設ける場合には、アーム4を挿入した後、切欠き22に挟持部22A,22Aを挟持させるために回転させる回転角度を小さくすることができる利点がある。
【0034】
図1で示したスイッチ16や図9で示したスイッチノブ20を省略して実施してもよい。つまり、アーム4をケーシング2に差し込んでいる状態では、導通状態(発光ダイオード3がON状態)になり、アーム4をケーシング2から抜いた状態では、非導通状態(発光ダイオード3がOFF状態)になるように構成することによって、部品点数を削減することができ、安価な小型局部用照明器を提供することができる。
【0035】
【発明の効果】
アームの基端部をケーシングに着脱自在に取り付けることによって、アームをケーシングから取り外してアームを容易迅速に洗浄することができ、使用面(取扱面も含む)において有利になるだけでなく、小型局部用照明器に比べて安価な同一のアーム又は異種のアームに取り替えることができ、従来のように小型局部用照明器を多数揃えておくものに比べてコスト面において有利になる。又、前記異種のアーム、例えば湾曲角度の異なるアームを用意しておけば、検診者に応じてアームを変更して検診を確実かつ容易迅速に行うことができる利点もある。
又、発光部として単一の発光ダイオードを用いることによって、発熱がほとんど無いから、発光ダイオードを歯や歯茎等に接近させる又は接触させた状態で使用することができるだけでなく、電力消費量が少ないと共に長寿命であり、長期間に渡って良好に使用することができる。
【0036】
ケーシングを一直線状に長い断面形状がほぼ円形の形状とし、ケーシングの中心線と前記アームのケーシング側の中心線とがほぼ一致する状態でケーシングの一端にアームの基端部を取り付けることによって、ケーシングを持ってアームの先端の照射部を歯の裏側に位置させて検診する場合に、アームとケーシングとの位置関係を容易に把握することができるから、アームの先端位置を容易迅速に所定箇所に移動させることができ、検診を効率よく行うことができる。
【0037】
ケーシングに対してアームを抜き差しする構成にすることによって、ねじ込み式等に比べてケーシングに対するアームの着脱を容易迅速に行うことができ、検診を一層迅速に行うことができる。
【0038】
被係止部をアームの差し込み側端部外面の周方向一箇所以上に形成された切欠きから構成し、係止部をアームの切欠きに入り込んで挟持する二股状の挟持部材から構成することによって、接当部がアームから突出することがなく、そのような接当部をアームの挿入時において逃がすためにケーシング側に形成した溝にアームを合致させることが不要になり、ケーシングに対してアームをどの位置から差し込んでも係止させることができる利点があり、操作性において有利である。
【0039】
ケーシング本体に対してアームホルダーをねじ込んでいくと、アームホルダーに備えている挟持部材の突出部をケーシング本体の開口端面に押し付けて、ケーシング本体と突出部との接触圧力を高めることができ、接触不良のない信頼性の高い小型局部用照明器を提供することができる。又、挟持部材を固定部、挟持部、突出部の3つの部分から構成することによって、挟持部の弾性復元力を確実に発揮させて切欠きに対する挟持力を高めることができ、アームの抜け止め作用を確実に発揮させることができる。
【0040】
電源側端面及び一対の連結端面をフラット面に構成することによって、電源のアーム側への移動付勢力により電源側端面から挟持部が外れることがなく、移動付勢力を確実に受け止めて挟持部に電源側端面から移動付勢力相当の接触圧を作用させることができるだけでなく、連結端面に対して挟持部の挟持作用を確実に発揮させてアームの回転止め(位置方向止め)効果を発揮させることができ、商品価値(完成度)の高い小型局部用照明器を提供することができる。
【0041】
アームの湾曲角度、つまりアームの基端部の中心線とアームの先端部の中心線とのなす角度を15度以上で60度以下に設定することによって、特に歯の裏側にアームの先端を位置させる場合に直線のアームを角度変更するものに比べて有利になり、検診を確実かつ迅速に行える。
【0042】
発光ダイオードと電源との間に抵抗を介在させて発光ダイオードに流れる電流値を制限することによって、輝度の調節を行うことができるだけでなく、発光ダイオードの寿命を伸ばすことができ、検診の種類等に応じた小型局部用照明器を提供することができる。
【0043】
発光部の外周に前記アームの内径よりも大きな外径を有する環状部と、この環状部よりも大きな外径を有し、かつ、前記アームの先端部の端面に接当する鍔部とからなるシール部材を外嵌し、シール部材が外嵌された発光部をアームの一端から内挿し、アームの他端開口をキャップにて閉塞することによって、アームの一端において発光部とアームとの間に発生する隙間をシール部材にて無くすと共に、アームの他端をキャップにて閉塞することができるから、例えばアルコール中に漬けて洗浄するアルコール洗浄時に、アーム内にアルコールが入り込むことを確実に回避することができ、洗浄によるトラブル発生のない小型局部用照明器を提供することができる。又、シール部材を発光部の位置決め部材とすることができ、アームに対して常に同一向きに位置させることができ、長期使用において発光部の照射方向が変更されるといったトラブル発生がない。又、シール部材の鍔部がアームの先端部の端面に接当するまでアームにシール部材の環状部を内挿することによって、アームの端面に対する発光部の先端位置を常に同一位置に位置させることができ、製品のバラツキの発生を回避することができる。
【0044】
スイッチを操作して、接点をアームの外面に弾性力を利用して押し付けることができるから、接点を常にアームの外面に押し付けることができ、製作誤差や長期使用による接触不良等の発生を確実に阻止して良好に使用することができる。
【0045】
発光ダイオードの指向角がほぼ60度以下である場合には、照射面への輝度を高めることが出来て、検診がし易くなる他、誤って光源を直視してしまう角度範囲が限定されてくるので安全性も高まり、使用面及び安全面のいずれの面においても有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯科用照明器の側面図である。
【図2】歯科用照明器の縦断側面図である。
【図3】アームの具体構成を示す一部省略の縦断側面図である。
【図4】アームを取り外した状態の歯科用照明器の斜視図である。
【図5】アームをケーシングに差し込む直前の状態を示す説明図である。
【図6】アームストッパーと壁部との関係を示す縦断面図である。
【図7】スイッチをOFF状態にした要部の縦断側面図である。
【図8】歯科用照明器の先端を歯の裏側に配置して透過光を観察する状態を示す斜視図である。
【図9】別の歯科用照明器の側面図である。
【図10】図9で示した歯科用照明器のアームの縦断側面図である。
【図11】図9で示した歯科用照明器の要部の断面図を示し、ケーシングにアームを挿入している状態を示している。
【図12】図9で示した歯科用照明器の要部を示し、(a)はアームのケーシング側端部の側面図、(b)はケーシングにアームの装着を完了した状態の断面図である。
【図13】図9で示した歯科用照明器の要部の断面図を示し、アームを回転させて挟持部との挟持を解除した状態を示している。
【図14】図9で示した歯科用照明器の要部の断面図を示し、ケーシングからアームを抜き取った状態を示している。
【図15】挟持部材の装着部を示すアームホルダーの平面図である。
【図16】挟持部材の装着部を示すアームホルダーの背面図である。
【図17】(a)は一つの切欠きのみが形成された別のアームの側面図、(b)は(a)のアームをケーシングに装着した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 乾電池 2 ケーシング
2A 開口 2K 壁部
3 発光ダイオード 3A プラス側端子
3B マイナス側端子 3T 出っ張り
4 アーム 4A 端面
4a 内径 4M マーク
5 シール部材 5a 外径
5A 環状部 5B 鍔部
5b 内径 5K 傾斜面
6 キャップ 6A 挿入部
6B 蓋部 6C 先細り部
7 ピン体 7A 接触子
7B 脚部 8 リード線
9 抵抗 10 シリコンチューブ
11 アームストッパー 12 本体ハンドル
12A 雄ねじ部 13 コイルスプリング
14 蓋体 14A 雌ねじ部
15 先端部材 15A 貫通孔
15B 溝部 15C,15D 壁面
16 スイッチ 16A 突出片
17 接点 18 取付部材
19 透明フィルムカバー
20 スイッチノブ 21 スイッチ部
22 切欠き部 22A 電源側端面
22B アーム側端面 22C 連結端面
23 ケーシング本体 23A 螺合部
24 アームホルダー 24A ネジ部
24B 貫通孔 24C 凹部
24M マーク 25 筒部
25A 受止部 26 挟持部材
26A 挟持部 26B 固定部
26C 突出部 27 貫通孔
A1,A2 中心線 a 角度
C 光 D 歯
K クリップ L 距離
H 指向角

Claims (6)

  1. 乾電池又は二次電池等の電源を備えたケーシングに発光部を先端に備えた筒状のアームを取り付け、前記アームをそれの先端側箇所で所定角度湾曲させた形状とし、かつ、該アームの基端部を前記ケーシングに着脱自在に取り付けてなる小型局部用照明器であって、前記発光部が単一の発光ダイオードからなり、該発光ダイオードを前記アームの先端から突出させ、該発光ダイオードは、シール部材を外嵌させた状態で前記アームの先端に圧入し、これにより前記発光ダイオードと前記アーム先端との間を前記シール部材により隙間のない密閉状態としてなり、前記シール部材は外周に前記アームの内径よりも大きな外径を有する環状部と、該環状部よりも大きな外径を有し、かつ前記アームの先端部の端面に接当する鍔部とよりなる弾性部材であり、前記アームの先端から前記発光ダイオードおよび前記鍔部が突出しており、前記突出した発光ダイオードを歯や歯茎等に接近又は接触させて使用する歯科用の小型局部用照明器。
  2. 前記シール部材の照射側端部に、アーム端部から発光ダイオード突出外面に向かって斜めに傾斜した傾斜面を形成してなる請求項に記載の小型局部用照明器。
  3. 乾電池又は二次電池等の電源を備えたケーシングに発光部を先端に備えた筒状のアームを取り付け、前記アームをそれの先端側箇所で所定角度湾曲させた形状とし、かつ、該アームの基端部を前記ケーシングに着脱自在に取り付けてなる小型局部用照明器であって、前記発光部が単一の発光ダイオードからなり、該発光ダイオードを前記アームの先端から突出させ、該発光ダイオードは、シール部材を外嵌させた状態で前記アームの先端に圧入し、これにより前記発光ダイオードと前記アーム先端との間を前記シール部材により隙間のない密閉状態としてなり、前記シール部材の照射側端部に、アーム先端から発光ダイオード突出外面に向かって斜めに傾斜した傾斜面を形成し、前記突出した発光ダイオードを歯や歯茎等に接近又は接触させて使用する歯科用の小型局部用照明器。
  4. 前記シール部材は、外周に前記アームの内径よりも大きな外径を有する環状部と、該環状部よりも大きな外径を有し、かつ前記アームの先端部の端面に接当する鍔部とよりなる弾性部材であり、前記アームの先端から前記発光ダイオードおよび前記鍔部が突出している請求項3記載の小型局部用照明器。
  5. 前記シール部材が絶縁部材であり、かつ前記アームが金属製であり、前記電源と発光部とを電気的に接続するための接点を弾性を有する波形の板バネから構成し、前記接点を前記アームの外面に押し付ける状態と該アームの外面から離間させる状態とに切り替え操作するためのスイッチを設けてなる請求項1,2又は4記載の小型局部用照明器。
  6. 前記発光ダイオードの指向角がほぼ60度以下である請求項1〜5の何れか1項に記載の小型局部用照射器。
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