JP4871716B2 - 駆動伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機・レーザプーリーンタ・ファクシミリ等の画像形成装置に代表される精密機器に用いれば好適な駆動伝達装置(ベルト駆動伝達装置)に関する。
代表的な精密機器としてカラー画像形成装置を例にして説明する。カラー画像形成装置には、異なる色のトナー像を形成する複数の画像形成ステーションを、転写材搬送ベルト又は中間転写ベルトの移動方向に沿って並べて配設したものが知られている。なお、以下では、転写材搬送ベルトと中間転写ベルトとをまとめて「転写ベルト」というものとする。
この種の画像形成装置において、各画像形成ステーションの感光ドラムに対する駆動伝達装置として、駆動モータと、モータ軸から感光ドラム軸を回転させるための減速機構としてギア減速機構を主に用いている。
同様に、転写ベルトの駆動伝達装置としても、モータと、モータの駆動を転写ベルト駆動ローラに伝達するギア減速機構を用いている。転写ベルトは転写ベルト駆動ローラの回転に伴い搬送される。
これらの回転部材である像担持体(感光ドラムや転写ベルト)は一般的に高精度な画像精度を保証するために一定速度で安定的に駆動することが望まれている。このことにより画像は高精度に位置決めされて転写材へ転写されるため、成果物として、色ずれや画像ムラ、または位置ずれのない高品位な出力画像を得られることになる。
ギアを用いて駆動を伝達する構成では、ギア同士の噛み合いピッチムラが感光ドラムや転写ベルトの回転に影響するため、このピッチムラの画像への影響を小さくする構成として、ベルトを用いて駆動を伝達する構成が好ましい。
そこで、特許文献1のように、複数ベルトを駆動源となるモータ軸から駆動を分割して連結する構成が挙げられる。
しかしながら、ベルトによる駆動伝達においては、ベルトとプーリー間でのスリップを防止するために、ベルトテンションを大きくすることがある。その結果、モータ軸や感光ドラム軸に対してベルトテンションに伴う軸倒れを生じさせることがある。軸倒れは、駆動速度を変動させて、色ずれや部分的な画像倍率の収縮から画像ムラを生じさせる虞がある。
この軸倒れを防止する為に、特許文献2に開示されているように、2枚の支持フレーム間に高精度に軸間距離や平行度を規定して軸倒れを防止している。
特開平6−161205号公報 特開2004−183860号公報
しかし、特許文献2の構成のように強度を高めても、ベルトの張力による軸への負荷は軽減されないため、この負荷があることで回転軸の駆動安定性が低下する虞がある。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものである。その目的とするところは、プーリーとベルトを用いた駆動伝達装置において、ベルトの張力による軸への負荷を軽減し、プーリーの回転安定性を高める駆動伝達装置を提供するものである。
上記の目的を達成するための本発明に係る駆動伝達装置の代表的な構成は、軸に支持されて駆動源からの駆動により回転する第一プーリーと、外径が前記第一プーリーの外径より大きくて軸に支持されて回転可能な第二プーリーと、前記第一プーリーと前記第二プーリーとに懸回張設されたベルトと、を有する駆動伝達装置において、前記第一プーリーと前記第二プーリーとの間の一方側のベルト部分の外面と他方側のベルト部分の外面とにそれぞれ弾性的に圧接されてベルトに張りを与える回転可能なテンショナーローラと、前記ベルトの回転方向において前記第一プーリーの上流側と下流側とにそれぞれ設けられ、弾性押圧部材により付勢されて前記ベルトを介して前記第一プーリーを押圧する複数の回転可能な押圧部材であって、前記第一プーリーに対する押圧部は前記第一プーリーの回転中心よりも前記テンショナーローラの側に設けられていて前記第一プーリーの周面上で揺動可能である前記複数の回転可能な押圧部材と、を有し、前記テンショナーローラと前記複数の回転可能な押圧部材は前記第一プーリーの回転中心と前記第二プーリーの回転中心とを結ぶ線を境にしてほぼ対称に配設されていることを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明に係る駆動伝達装置の他の代表的な構成は、軸に支持されて駆動源からの駆動により回転する第一プーリーと、外径が前記第一プーリーの外径より大きくて軸に支持されて回転可能な第二プーリーと、前記第一プーリーと前記第二プーリーとに懸回張設されたベルトと、を有する駆動伝達装置において、前記第一プーリーと前記第二プーリーとの間の一方側のベルト部分の外面と他方側のベルト部分の外面とにそれぞれ弾性的に圧接されてベルトに張りを与える回転可能なテンショナーローラと、
前記ベルトの回転方向において前記第二プーリーの上流側と下流側とにそれぞれ設けられ、弾性押圧部材により付勢されて前記ベルトを介して前記第二プーリーを押圧する複数の回転可能な押圧部材であって、前記第二プーリーに対する押圧部は前記第二プーリーの回転中心よりも前記テンショナーローラの側に設けられていて前記第二プーリーの周面上で揺動可能である前記複数の回転可能な押圧部材と、を有し、前記テンショナーローラと前記複数の回転可能な押圧部材は前記第一プーリーの回転中心と前記第二プーリーの回転中心とを結ぶ線を境にしてほぼ対称に配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、ベルトの張力による軸への負荷を軽減しつつ、ベルトとプーリーとの接触性を高め、回転安定性を向上させることができる。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
[実施例1]
(1)画像形成部
図1は本発明に従うベルト駆動伝達装置を用いた画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の画像形成装置は、電子写真方式、レーザビーム走査露光方式、中間転写ベルト方式の4色フルカラー複写機であり、リーダ部1Rとプーリーンタ部1Pとを備えており、プーリーンタ部1Pには並列(タンデム)に配設した4個の画像形成ステーションを有する、
1)リーダ部1R
リーダ部1Rは原稿の画像情報を光電読取りするイメージリーダである。原稿台ガラス81の上に、複写すべき原稿Oを画像面を下向きにして所定の載置基準に従って載置し、原稿押え板82を被せる。不図示の操作部の複写スタートキーが押されると、画像読取機構部83が動作して、ガラス81上の原稿Oの下向き画像面が光電読取りされる。画像読取機構部83は光学系移動型のイメージリーダであり、原稿照明光源84、反射ミラー85〜87、結像レンズ系88、CCDアレイ等の画像読取素子89等を有する。画像読取素子89で光電読取りされた原稿画像の電気的情報が画像処理部71を経て制御ユニット70に入力し、画像変調されたデジタル画像信号となる。
2)プーリーンタ部1P
プーリーンタ部1Pは大別して、画像形成部10、給紙ユニット20、中間転写ユニット30、定着ユニット40、及び制御ユニット70等を有する。
画像形成部10は、4個の同じ構成の画像形成ステーション(以下、ステーションと記す)a・b・c・dを有する。各ステーションa〜dにおいて、それぞれ、第1の像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと略記する)11a〜11dがドラム中心で軸支され、後述するドラム駆動系であるベルト駆動伝達装置によって矢印の反時計方向に回転駆動される。ドラム11a〜11dの外周面に対向してドラム回転方向に沿って、一次帯電器12a〜12d、光学系13a〜13d、折り返しミラー16a〜16d、現像器14a〜14d、ドラムクリーニング装置15a〜15dが配置されている。
一次帯電器12a〜12dによって、ドラム11a〜11dの表面は、所定の極性、所定の電位に均一に帯電される。帯電後のドラム表面は、次いで光学系13a〜13dにより露光されることによって、静電潜像が形成される。
光学系13a〜13dは、本例の場合はレーザ走査露光装置であり、レーザ光源、ポリゴンミラー等を有する。そして、制御ユニット70から入力するデジタル画像信号に対応して変調されたレーザ光を出力して折り返しミラー16a〜16dを介してドラム11a〜11dの面を走査露光する。
ドラム11a〜11dの面に形成された静電潜像は、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの色トナー(現像剤)が収納されている現像器14a〜14dによってトナー像として現像される。このトナー像が一次転写領域Ta、Tb、Tc、Tdにおいて、中間転写ユニット30の、矢印Bの方向に回転駆動される、第2の像担持体としての無端状の中間転写ベルト(以下、転写ベルトと記す)31に転写される。転写ベルト31に転写されずにドラム11a〜11d上に残されたトナーは、ドラムクリーニング装置15a〜15dによりドラム表面から掻き落とされる。これにより、ドラム11a〜11dは表面が清掃されて、繰り返して作像に供される。
上記の画像形成プロセスが各ステーションa〜dにおいて所定の制御タイミングで実行されて、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーによる画像形成が順次に行われる。
給紙ユニット20は、転写材(シート状の記録材、記録媒体)Pを積載収納させた、上下2段の第1と第2の給紙カセット21a・21b、及び手差しトレイ27を有する。また、給紙カセット21a又は21b、或いは手差しトレイ27から転写材Pを1枚ずつ送り出すためのピックアップローラ22a・22b・26を有する。また、各ピックアップローラから送り出された転写材Pをレジストローラ対25a・25bまで搬送するための給紙ローラ対23及び給紙ガイド24を有する。レジストローラ対25a・25bは、所定の制御タイミングで転写材Pを二次転写領域Teへ送り出すためのローラである。
中間転写ユニット30は、中間転写体としての、無端状の転写ベルト31を備えている。転写ベルト31は、該ベルトに駆動を伝達する駆動ローラ33と、該ベルトに張りを付与するテンションローラ32と、二次転写対向ローラ34と、の3本のローラに架け回してある。駆動ローラ33とテンションローラ32との間に一次転写平面Aが形成され、各ドラム11a〜11dと転写ベルト31とが対向する一次転写領域Ta〜Tdには、ベルト31の裏面(内周面)に一次転写用の帯電器35a〜35dが配置されている。
転写ベルト31は、駆動ローラ33が後述する転写ベルト駆動系であるベルト駆動伝達装置によって駆動されることによって回転駆動される。駆動ローラ33は、金属ローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタン又はクロロプレン)をコーティングして転写ベルト31とのスリップを防いでいる。テンションローラ32と二次転写対向ローラ34は転写ベルト31の回転に従動して回転する。
二次転写対向ローラ34に対向して二次転写ローラ36が配置され、転写ベルト31とのニップによって二次転写領域Teを形成している。二次転写ローラ36は、転写ベルト31に対して適度な圧力で加圧されている。
また、駆動ローラ33の転写ベルト巻き架け部において、転写ベルト31の画像形成面をクリーニングするベルトクリーニング装置50が配設されている。このベルトクリーニング装置50は、転写ベルト31の画像形成面に付着した二次転写残トナーなどを除去するためのクリーニングブレード51と、除去した二次転写残トナーを廃トナーとして収納する廃トナーボックス52とを有している。
定着ユニット40は、内部にハロゲンヒータなどの熱源41aを有する定着ローラ46と、内部に熱源41bを有し定着ローラ46に当接された加圧ローラ47とを有する。
二次転写領域Teを通った転写材Pはガイド43に案内されて定着ユニット40の定着ニップ部に導入される。そして、定着ニップ部から出た転写材Pが内排紙ローラ44により定着ユニット外に排出され、更に外排紙ローラ45により中継ぎされて排紙トレイ48へ排出される。
制御ユニット70は、上述の各ユニット内の機構の動作を制御するための制御基板や、モータドライブ基板(不図示)などを備えている。
画像形成動作開始信号が発せられると、例えば、ピックアップローラ22aにより、第1の給紙カセット21aから転写材Pが1枚ずつ送り出される。そして給紙ローラ対23によって転写材Pが給紙ガイド24の間を案内されてレジストローラ対25a・25bまで搬送される。そのときレジストローラ対25a・25bは回転が停止されており、転写材Pの先端はニップ部に突き当たる。その後、レジストローラ対25a・25bは所定の制御タイミングで回転を始める。この回転開始タイミングは、転写材Pの先端部と、各ステーションa〜dから転写ベルト31上に一次転写されたトナー像の先端部とが二次転写領域Teにおいて一致するように設定されている。
各ステーションa〜dでは、画像形成動作開始信号が発せられると、前述した画像形成プロセスが順次に開始される。そして、転写ベルト31の回転方向において一番上流側にあるステーションdのドラム11d上に形成されたイエロートナー像が一次転写領域Tdにおいて、高電圧が印加された一次転写用の帯電器35dによって、転写ベルト31に一次転写される。転写ベルト31に一次転写されたイエロートナー像は、次の一次転写領域Tcまで搬送される。各ステーションa〜d間では、各ステーション間をトナー像が搬送される時間だけ遅延して画像形成プロセスが行われており、転写ベルト31上の前のトナー像の上にレジストを合わせて次のトナー像が転写されることになる。以下も同様の工程が繰り返され、最終的に、転写ベルト31上に、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、ブラックトナー像の4色のトナー像が一次転写されて重ね合わされる。
その後、転写ベルト31の回転に伴って転写材Pが二次転写領域Teに進入し、転写ベルト31に接触すると、転写材Pの通過タイミングに合わせて二次転写ローラ36に高電圧が印加される。これにより、転写ベルト31上の4色の重ね合わせトナー像が転写材Pの表面に一括で二次転写される。
その後、転写材Pは搬送ガイド43によって、定着ユニット40の定着ローラ46と加圧ローラ47との定着ニップ部まで正確に案内される。そして、転写材Pは、これらローラ46・47により加熱・加圧されて表面にトナー像が定着される。その後、内・外排紙ローラ44・45によって排紙トレイ48上に排出される。
(2)ドラム駆動系と転写ベルト駆動系
続いて、ベルトを用いて駆動源からドラムに駆動を伝達するベルトの配置構成及び駆動源から転写ベルトに駆動を伝達するベルトの配置構成を示す。図2と図3は、画像形成部10におけるドラム11a〜11dの駆動系110と、中間転写ユニット30における転写ベルト31の駆動系210とを模式化した概念図である。
(2−1)ドラム駆動系110
まず、ドラム駆動系110について説明する。各ドラム11a〜11dは、それぞれ、装置筐体(装置枠体、シャーシ)の互いに対向させた第1と第2の側板2a・2b間に、ドラム軸111a〜111dの両端側を軸受部材3を介して回転自由に保持させて、並行に配列してある。この各ドラム軸111a〜111dにドラム駆動モータ(駆動源)115のモータ軸115aの回転力がドラム駆動系110としてのベルト駆動伝達装置により伝達されて、各ドラム11a〜11dが所定の同じ回転方向及び回転速度にて駆動される。
モータ115は、第2の側板2bに対向させた第3の側板2cに定置固定して配設してある。このモータ115のモータ軸115aには駆動モータプーリー(第一プーリー:以下、駆動プーリーと記す)117を同心一体に固着して配設(連結)してある。また、第2の側板2bと、この側板に対向させた第4の側板2dとの間に両端側を軸受部材4を介して回転自由に保持させて回転部材であるアイドラプーリー軸5を配設してある。このアイドラプーリー軸5には、第1から第5の5つのアイドラプーリー(従動プーリー)112、112a〜112dを同心一体に配設(連結)してある。また、各ドラム軸111a〜111dの第2の側板2b側の端部には、それぞれ、ドラムプーリー118a〜118dを固着して配設してある。このアイドラプーリー軸5の軸中心とアイドラプーリー112、112a〜112dの中心は実質的に一致している。
駆動プーリー117(第一プーリー)と第1のアイドラプーリー112(第二プーリー)との間には金属製の平ベルトからなる駆動伝達ベルト(以下、ベルトと記す)116を架け回してある(懸架、懸回張設)。そして、このベルト116にテンションを付与するテンショナーローラ120a・120bと、ベルト116のテンションによる駆動軸であるモータ軸115aの軸倒れを防止するための複数のバックアッププーリー(押圧部材)119a・119bを配設してある。このテンショナーローラ120a・120bと、バックアッププーリー119a・119bについては後述する。この駆動軸115aの中心と駆動プーリー117の中心は実質的に一致している。
第2のアイドラプーリー112aとドラムプーリー118aとの間には金属製の平ベルトからなるベルト113aを架け回してある。このベルト113aはテンショナーローラ114aによりテンションが付与されている。第3のアイドラプーリー112bとドラムプーリー118bとの間には金属製の平ベルトからなるベルト113bを架け回してある。このベルト113bはテンショナーローラ114bによりテンションが付与されている。第4のアイドラプーリー112cとドラムプーリー118cとの間には金属製の平ベルトからなるベルト113cを架け回してある。このベルト113cはテンショナーローラ114cによりテンションが付与されている。第4のアイドラプーリー112dとドラムプーリー118dとの間には金属製の平ベルトからなるベルト113dを架け回してある。このベルト113dはテンショナーローラ114dによりテンションが付与されている。
駆動プーリー117に対して第1のアイドラプーリー112は大径プーリーにしてある。即ち、第1のアイドラプーリー112の外径は駆動プーリー117の外径よりも大きい。第1〜第5のアイドラプーリー112、112a〜112dと、ドラムプーリー118a〜118dは本例では同径プーリーにしてある。モータ軸115aの軸線、アイドラプーリー軸5の軸線、ドラム軸111a〜111dの軸線は並行である。
モータ115のモータ軸115aの回転力は駆動プーリー117とベルト116を介して第1のアイドラプーリー112に伝達され、アイドラプーリー軸5が回転駆動される。駆動プーリー112に対して第1のアイドラプーリー112が大径プーリーであるので、モータ軸115aの回転速度は減速されてアイドラプーリー軸5に伝達される。アイドラプーリー軸5の回転により、この軸5に同心一体の第2〜第5のアイドラプーリー112も回転する。そして、第2のアイドラプーリー112aの回転が、ベルト113a、ドラムプーリー118aを介してドラム軸111aに伝達されて、ドラム11aが回転駆動される。第3のアイドラプーリー112bの回転が、ベルト113b、ドラムプーリー118bを介してドラム軸111bに伝達されて、ドラム11aが回転駆動される。第4のアイドラプーリー112cの回転が、ベルト113c、ドラムプーリー118cを介してドラム軸111cに伝達されて、ドラム11cが回転駆動される。第5のアイドラプーリー112dの回転が、ベルト113d、ドラムプーリー118dを介してドラム軸111dに伝達されて、ドラム11dが回転駆動される。
(2−2)転写ベルト駆動系210
中間転写ユニット30において、転写ベルト31を回転駆動する駆動ローラ33は、装置筐体の第1と第2の側板2a・2b間に、ローラ軸33aの両端側を軸受部材6を介して回転自由に保持させて配列してある。二次転写対向ローラ34も同様に、装置筐体の第1と第2の側板2a・2b間に、ローラ軸34aの両端側を軸受部材を介して回転自由に保持させて、駆動ローラ33に並行に配列してある。テンションローラ32は、ローラ軸32aの両端側を移動可能に保持させた軸受部材7により回転自由に保持させるとともに、その軸受部材7を転写ベルト31にテンションを付与する方向に移動付勢させてある。駆動ローラ33の軸線、二次転写対向ローラ34の軸線、テンションローラ32の軸線は、ドラム軸111a〜111dの軸線に並行である。
駆動ローラ33のローラ軸33aに転写ベルト駆動モータ(駆動源)201のモータ軸201aの回転力が転写ベルト駆動系210としてのベルト駆動伝達装置により伝達されて、転写ベルト31が所定の回転方向及び回転速度にて駆動される。
モータ201は、第2の側板2bに対向させた第5の側板2eに定置固定して配設してある。このモータ201のモータ軸201aには駆動プーリー202を同心一体に固着して配設してある。また、駆動ローラ33のローラ軸33aの第2の側板2b側の端部には転写ベルトプーリー203を固着して配設してある。
駆動プーリー202と転写ベルトプーリー203との間には金属製の平ベルトからなる駆動伝達ベルト204を架け回してある。そして、このベルト204にテンションを付与するテンショナーローラ205a・205bと、駆動ベルト204のテンションによるモータ軸201aの軸倒れを防止するためのバックアッププーリー(押圧部材)206a・206bを配設してある。このテンショナーローラ205a・205bと、バックアッププーリー206a・206bについては後述する。
モータ軸201aの軸線と駆動ローラ33のローラ軸33aの軸線は並行である。駆動プーリー202に対して転写ベルトプーリー203は大径プーリーにしてある。
モータ201のモータ軸201aの回転力は駆動プーリー202とベルト204を介して転写ベルトプーリー203に伝達され、駆動ローラ33のローラ軸33aが回転駆動される。駆動プーリー202に対して転写ベルトプーリー203は大径プーリーであるので、モータ軸201aの回転速度が減速されてローラ軸33aに伝達されて、駆動ローラ33が回転駆動される。これにより、転写ベルト31が所定の回転方向及び回転速度にて駆動される。
(2−3)モータ軸の軸倒れ低減対策
回転部材であるドラム11の駆動系110においては、ドラム駆動モータ(駆動源)115のモータ軸115aの回転速度を、駆動プーリー117(第一プーリー)とこのプーリーよりも大径の第1のアイドラプーリー112(第二プーリー)とこの両プーリー間に架け回したベルト116とから構成される。
一般に、ドラム11a〜11dの回転速度は、ドラム駆動モータ115として汎用のDCモータやパルスモータの定格回転数に比べて遅い。そして、ドラム軸111a〜111dは、ドラムに対するクリーニング部材15a〜15dの当接負荷や転写部Ta〜Tdの高電圧に伴うドラムに対する転写ベルト吸着よって、多大な駆動負荷トルクを受ける。そのため、モータ115からドラム11a〜11dへの駆動力伝達は、減速機構によるトルクマージンの確保が必要不可欠である。
図4はドラム駆動系110における上記の減速機構部分の斜視模型図、図5は正面模型図である。図5において、Cは、駆動側プーリーである駆動プーリー117の軸中心Dと従動側プーリーである第1のアイドラプーリー112の軸中心Eとを結んだ軸線である。駆動プーリー117とアイドラプーリー112とに架け回したベルト116に張りを付与するテンショナーローラ120a・120bは、駆動プーリー117とアイドラプーリー112との間の一方側のベルト部分の外面と他方側のベルト部分の外面とにそれぞれ弾性的に圧接されており、上記の軸線Cを境とする略対称の位置に配設してある。このテンショナーローラ120a・120bは、それぞれ、テンションバネ121a・121bによりベルト外面に圧接されてベルト116に張りを付与する。テンショナーローラ120a・120bから得られるベルトテンションはテンショナーローラ120a・120bの配置と加圧力から算出できる。
本実施形態においては上記の駆動伝達ベルト116として金属製の平ベルトを用いている。歯付ベルトとの対比において、金属製の噛合い歯のない平ベルトやVベルトを用い高いテンションを付与することで、噛み合いに伴うピッチムラも生じず、高い駆動伝達トルクを確保することが可能となる。
ベルト116には金属製の平ベルトを用いているため高いテンションを必要とすることになる。特に、減速構成として、駆動側プーリーである駆動プーリー117は従動側のアイドラプーリー112に比べてプーリー半径が小さく構成されるため、モータ115のモータ軸115aは比較的小径の軸となる。このため、ベルトスリップを防止する高いベルトテンションに対して、剛性の低いモータ軸115aがベルトテンションに引っ張られて軸倒れを生じる虞がある。そこで、このモータ軸115aの軸倒れ低減対策としてバックアッププーリー(押圧部材)119aと119bを配してこれら問題を解消している。
バックアッププーリー119a・119bは、それぞれ、前記軸線Cを境とする略対称の位置に配設してあり、ベルト116を駆動プーリー117との間に挟ませて、駆動プーリー117に対して押圧させてある。即ち、ベルト116の回転方向において駆動プーリー117に対して上流側と下流側のそれぞれにバックアッププーリーを配置している。さらに、本実施例では、バックアッププーリー119a・119bは、駆動プーリー117に対するベルト116の巻き架け量(駆動プーリー117とベルト116との接触領域)を増加させるように、かつアイドラプーリー112側から駆動プーリー117の略軸中心に向かって押圧させている。そして、バックアッププーリーの駆動プーリーに対する押圧部分は、駆動プーリーの回転中心(回転軸線)よりもアイドラプーリー側に位置する。そうすることで、バックアッププーリーの駆動プーリーに対する力が軸倒れする方向とは逆向きに軸115aにかかるため、軸倒れを軽減することができる。
各バックアッププーリー119a・119bは、それぞれ、軸部122a・122bを中心に回動自由の揺動アーム123a・123bに回転自由に支持させてある。そして、揺動アーム123a・123bをそれぞれ押圧バネ(弾性押圧部材)124a・124bにより駆動プーリー117側に回動付勢することで、バックアッププーリー119a・119bをベルト116を挟んで駆動プーリー117に対して圧接させている。即ち、各バックアッププーリー119a・119bは駆動プーリー117の周面上で揺動可能である。
更に、本実施例では、バックアッププーリー119a・119bは、図6〜図8に示すように、ベルトテンションとの力関係において合力が0となるようベルト116を巻き架けた外側からバックアップ力を駆動プーリー117に付与している。
具体的には、駆動プーリー117に作用する力を求めてバックアッププーリー119a・119bのバックアップ力を以下のように求めることで容易に設計できる。
図6に示されるように、ベルト116がテンショナーローラ120a・120bから受ける加圧力Fとしたとき、そのベルト巻き角の分力としてベルトテンションTが得られる。ベルトテンションTは、各々バックアッププーリー119a・119bと駆動プーリー117に各々P、Qなる合力を与える。
このとき、図7に示すように、バックアッププーリー119a・119bと駆動プーリー117に架かる合力P、Qを、水平方向と垂直方向の力に分力すると、駆動プーリー117には水平方向にPなる力がかかる。バックアッププーリー119a・119bの合力Qは水平分力Qと垂直分力Qに分力される。
ここで、バックアッププーリー119a・119bと駆動プーリー117の垂直分力はバックアッププーリー119a・119bを対向配置していることと、ベルト116の架け回し角度の位相が前記軸線Cに対して対向位相であるため、分力の和は0となっている。また、水平分力においては、駆動プーリー117に掛るPと、バックアッププーリー119a・119bのおのおのに掛るQとなる。この偏った水平分力P+2Qがモータ軸115aに軸倒れを生じる力となる。
したがって、図8に示すように、この偏った水平分力P+2Qを打ち消すように、バックアッププーリー119a・119bのそれぞれに、水平分力でP/2+Qとなる合力Q’のバックアップ力を駆動プーリー117へ付与する。これによって、上記の軸倒れを生じさせる力P+2Qを打ち消すことが可能となる。
このとき、バックアッププーリー119a・119bの駆動プーリー117に対するバックアップ力Q’・Q’は略モータ軸115aの中心(回転軸線)に向かっている。しかしながら、上記説明したように偏った水平方向の分力P+2Qを打ち消せれば軸倒れ問題は解消できる。そのため、必ずしも駆動プーリー117の軸中心であるモータ軸115aの中心に向ってバックアッププーリー119a・119bのバックアップ力Q’・Q’を与える必要はない。
また、バックアッププーリー119a・119bの配置において、前記軸線Cに対して必ずしも対称位置に配置せずともよい。すなわち、ある程度(モータ軸周りで約±5°)の配置ずれを生じても、垂直方向の分力和として0に近づく配置でも軸倒れにおける効果を発揮することが可能である。
したがって、軸倒れを保護する軸とバックアッププーリーの当接力の和が垂直分力の和と水平分力の和において打ち消しあう力関係となる配置関係と当接力関係であればよい。
バックアッププーリー119a・119bは、駆動プーリー117に対するベルト116の巻き架け量を増加させるように当接させる。そして、同時に、ベルトテンションによってモータ軸115aに係る軸倒れ方向の力を打ち消すようバックアップ力Q’・Q’を付与する。この軸倒れ低減構成は、ベルトの巻き架け量を多くすることでベルトの回転の安定性を高められるだけでなく、軸倒れ低減の効果を上げることができる。
なお、上記の構成では軸倒れ方向の力を打ちける力がバックアッププーリー等から付与されたが、本発明では、必ずしも同等の力が付与される必要はなく、同等でない力であっても、軸倒れ低減の効果を上げることはできる。
また、上記の実施例では、ベルトの巻き架け量が増加するようにバックアッププーリーを配置した。しかし、巻き架け量が増加しない位置であっても、押圧部分が駆動プーリーの回転中心(回転軸線)よりもアイドラプーリー側に位置することで、軸倒れ低減の効果を上げることができる。
さらに、このときの駆動プーリー117とバックアッププーリー119a・119bのベルト巻き架け部の断面形状(周面形状)は、図9に示すように、クラウン形状と逆クラウン形状とにし、平ベルト116を挟み込むことでスラスト方向におけるベルト寄りを規制している。駆動プーリー117側を逆クラウン形状、バックアッププーリー119a・119b側をクラウン形状にしてもよい。
一般的なプーリーリブでベルトのスラスト規制を行うと、金属製で高いテンション設定のベルト116の摺擦に伴いリブの耐久的破損を生じる恐れがある。また複雑な寄り防止機構を設ける必要もなく寄り防止機能を有することが可能となる。
図10は回転部材である転写ベルト31の駆動系210における減速機構部分の正面模型図である。この駆動系210においても、転写ベルト駆動モータ(駆動源)201のモータ軸201aの回転速度を、駆動プーリー(第一プーリー)202と、このプーリーよりも大径の転写ベルトプーリー(第二プーリー)203と、この両プーリー間に架け回した金属製の平ベルト204とを減速機構として減速させている。そして、上記ドラム駆動系の減速機構部分と同様な構成にて、テンショナーローラ205a・205bと、バックアッププーリー(押圧部材)206a・206bを配設して、ベルト204に張りを付与するとともに、モータ軸201aの軸倒れを低減している。
Gは、駆動側プーリーである駆動プーリー202の軸中心Hと従動側プーリーである転写ベルトプーリー203の軸中心Iとを結んだ軸線である。駆動プーリー202と転写ベルトプーリー203とに架け回したベルト204に張りを付与するテンショナーローラ205a・205bは、上記の軸線Gを境とする略対称の位置に配設してある。テンショナーローラ205a・205bは、それぞれ、引っ張りバネ207a・207bによりベルト外面に圧接されてベルト204に張りを付与する。
この転写ベルト駆動系210においても、モータ軸201aの軸倒れ低減対策としてバックアッププーリー206aと206bを配してこれら問題を解消している。
バックアッププーリー206a・206bは、それぞれ、前記軸線Gを境とする略対称の位置に配設してあり、ベルト204を駆動プーリー202との間に挟ませて、駆動プーリー202に対して押圧させてある。この場合、バックアッププーリー206a・206bは、駆動プーリー202に対するベルト204の巻き架け量を増加させるように、かつ転写ベルトプーリー203側から駆動プーリー202の略軸中心に向かって押圧させている。
各バックアッププーリー206a・206bは、それぞれ、軸部208a・208bを中心に回動自由の揺動アーム209a・209bに回転自由に支持させてある。そして、揺動アーム209a・209bをそれぞれ押圧バネ210a・210bにより駆動プーリー202側に回動付勢することで、バックアッププーリー206a・206bをベルト204を挟んで駆動プーリー202に対して圧接させている。
バックアッププーリー206a・206bは、ベルトテンションとの力関係において合力が0となるようベルト204を巻き架けた外側からバックアップ力を駆動プーリー202に付与している。このバックアップ力等については、上述したドラム駆動系110の減速機構の場合(図4〜図9)と同様であるから、説明を省略する。
本実施例の構成によれば、軸倒れを防止すると共に、ベルトのプーリーへの巻きつけ角度(ベルトの架かり量)を増加させることが可能となりベルトとプーリー間の駆動伝達力を増大させることが可能となる。金属製ベルトであるためベルト収縮が少なく安定的な駆動伝達を行うことが可能となる。これにより、駆動伝達トルクを高く確保した比較的安価なベルト駆動伝達装置が得られる。また、精密機器として代表される画像形成装置において、感光ドラムや転写ベルトにおけるプロセス駆動装置としてこのベルト駆動伝達装置を用いることで色ずれや画像ムラない高品位な出力画像を得られる。
[参考例]
本例は、実施例1のドラム駆動系110における機構において、バックアッププーリー119a・119bをテンショナーローラに兼用させた構成である。
すなわち、図11のように、バックアッププーリー119a・119bを、それぞれ、モータ軸115aを中心に回動可能な揺動アーム123a・123bに回転可能に、かつアーム長手方向に形成した長穴(スリット)に沿ってスライド移動可能に配設してある。そして、揺動アーム123a・123bをそれぞれバックアップバネ124a・124bにより駆動プーリー117側に回動付勢することで、バックアッププーリー119a・119bをベルト116を挟んで駆動プーリー117に対して圧接させている。また、バックアッププーリー119a・119bをそれぞれテンションバネ125a・125bによりベルト116の外面に押圧して、ベルト116に張りを付与している。
この構成により、駆動プーリー117にベルト116を巻き架けた外側からバックアッププーリー119a・119bにより、バックアップ力と、ベルトテンションを同時に付与するよう設定することが可能である。このため、モータ軸115aに対して軸倒れ力を生じさせない当接力とベルトテンションを同時に設定することが可能であり、テンショナー構成を別途設けずとも高いベルトテンションと駆動プーリーへの巻き架かり量を確保することが可能となる。
本例のドラム駆動系110の減速機構構成は、転写ベルト駆動系210の減速機構にも適用できる。
[特記事項]
(1)実施例1・参考例においては、駆動側のプーリー117(202)に対してバックアッププーリー119a・119b(206a・206b)を配して軸倒れを防止すると同時に、ベルト巻き架かり量を増大させることができた。従動側のプーリー112(203)に対して、第二の複数の回転可能な押圧部材としてのバックアッププーリー119a・119b(206a・206b)を配して軸倒れを防止すると同時に、ベルト巻き架かり量を増大させる構成にしても同様の効果を期待することができる。この場合には、バックアッププーリー119a・119b(206a・206b)を、駆動側プーリー側から従動側プーリーの軸中心(軸線)に向かって押圧する。駆動側のプーリー117(202)と従動側のプーリー112(203)の両方にバックアッププーリー119a・119b(206a・206b)を配して軸倒れを低減すると同時に、ベルト巻き架かり量を増大させる構成にしても同様の効果を期待することができる。また、上記の実施例では、駆動側のプーリーに対して設けていたが、もちろん従動側のプーリーに対してバックアップ部材を設けても軸倒れ低減する効果を上げられることは言うまでもない。
(2)実施例1・参考例においては、駆動伝達ベルト116、113a〜113b、204を金属製の平ベルトにして、前述したバックアップ構成を用いることで特に大きな効果を得ることができた。駆動伝達ベルトとして、歯付ベルトやVベルト、または弾性的なゴム製ベルト等を用いたとしても略同様の効果を期待することが可能である。
(3)上記の実施例では、回転部材は別のプーリーを回転させるための回転軸であったが、回転部材が回転体としての感光ドラムの回転軸であっても問題ない。また、同様に、回転部材が中間転写体を駆動する駆動ローラの軸であっても問題ない。
(4)実施例1・参考例においては、精密機器として代表的なカラー画像形成装置におけるベルト駆動伝達装置として本発明の有用性を示した。しかし、本発明のベルト駆動伝達装置は、カラー画像形成装に限らず、その他の精密機器や電気製品、機械装置におけるベルト駆動伝達装置としても同様の効果を得ることが可能である。
実施例1における画像形成装置の概略構成図 ドラム駆動系と転写ベルト駆動系の模式図(その1) ドラム駆動系と転写ベルト駆動系の模式図(その2) ドラム駆動系の減速機構部分の斜視模型図 ドラム駆動系の減速機構部分の正面模型図 ベルトテンションとバックアップ力の力関係の説明図(その1) ベルトテンションとバックアップ力の力関係の説明図(その2) ベルトテンションとバックアップ力の力関係の説明図(その3) ベルトを挟んで圧接している駆動プーリーとバックアッププーリーの部分的拡大断面図 転写ベルト駆動系の減速機構部分の正面模型図 参考例におけるドラム駆動系の減速機構部分の斜視模型図
1P・・プーリーンタ部、1R・・リーダ部、10・・画像形成部、11(a〜d)・・感光ドラム、20・・給紙ユニット、30・・中間転写ユニット、31・・中間転写ベルト、32・・テンションローラ、33・・駆動ローラ、40・・定着ユニット、110・・ドラム駆動系、111(a〜d)・・ドラム軸、112・112(a〜d)・・アイドラプーリー、116・113(a〜d)・・駆動伝達ベルト、114(a〜d)・・テンショナー、115・・ドラム駆動モータ、117・・駆動プーリー、118(a〜d)・・ドラムプーリー、119(a・b)・・バックアッププーリー、120(a・b)・・テンショナー、124(a・b)・・バックアップバネ、125(a・b)・・テンションバネ、201・・転写ベルト駆動モータ、202・・駆動プーリー、203・・転写ベルトプーリー、204・・駆動伝達ベルト、210・・転写ベルト駆動系

Claims (7)

  1. 軸に支持されて駆動源からの駆動により回転する第一プーリーと、外径が前記第一プーリーの外径より大きくて軸に支持されて回転可能な第二プーリーと、前記第一プーリーと前記第二プーリーとに懸回張設されたベルトと、を有する駆動伝達装置において、
    前記第一プーリーと前記第二プーリーとの間の一方側のベルト部分の外面と他方側のベルト部分の外面とにそれぞれ弾性的に圧接されてベルトに張りを与える回転可能なテンショナーローラと、
    前記ベルトの回転方向において前記第一プーリーの上流側と下流側とにそれぞれ設けられ、弾性押圧部材により付勢されて前記ベルトを介して前記第一プーリーを押圧する複数の回転可能な押圧部材であって、前記第一プーリーに対する押圧部は前記第一プーリーの回転中心よりも前記テンショナーローラの側に設けられていて前記第一プーリーの周面上で揺動可能である前記複数の回転可能な押圧部材と、
    を有し、前記テンショナーローラと前記複数の回転可能な押圧部材は前記第一プーリーの回転中心と前記第二プーリーの回転中心とを結ぶ線を境にしてほぼ対称に配設されていることを特徴とする駆動伝達装置。
  2. 前記複数の押圧部材により前記第一プーリーと前記ベルトとの接触領域が増加することを特徴とする請求項1に記載の駆動伝達装置。
  3. 前記押圧部材の周面形状は逆クラウン形状であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の駆動伝達装置。
  4. 前記ベルトの回転方向において前記第二プーリーの上流側と下流側とにそれぞれ設けられ、弾性押圧部材により付勢されて前記ベルトを介して前記第二プーリーを押圧する複数の回転可能な押圧部材であって、前記第二プーリーに対する押圧部は前記第二プーリーの回転中心よりも前記テンショナーローラの側に設けられていて前記第一プーリーの周面上で揺動可能である前記複数の回転可能な押圧部材を有し、この複数の押圧部材は前記第一プーリーの回転中心と前記第二プーリーの回転中心とを結ぶ線を境にしてほぼ対称に配設されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の駆動伝達装置。
  5. 軸に支持されて駆動源からの駆動により回転する第一プーリーと、外径が前記第一プーリーの外径より大きくて軸に支持されて回転可能な第二プーリーと、前記第一プーリーと前記第二プーリーとに懸回張設されたベルトと、を有する駆動伝達装置において、
    前記第一プーリーと前記第二プーリーとの間の一方側のベルト部分の外面と他方側のベルト部分の外面とにそれぞれ弾性的に圧接されてベルトに張りを与える回転可能なテンショナーローラと、
    前記ベルトの回転方向において前記第二プーリーの上流側と下流側とにそれぞれ設けられ、弾性押圧部材により付勢されて前記ベルトを介して前記第二プーリーを押圧する複数の回転可能な押圧部材であって、前記第二プーリーに対する押圧部は前記第二プーリーの回転中心よりも前記テンショナーローラの側に設けられていて前記第二プーリーの周面上で揺動可能である前記複数の回転可能な押圧部材と、
    を有し、前記テンショナーローラと前記複数の回転可能な押圧部材は前記第一プーリーの回転中心と前記第二プーリーの回転中心とを結ぶ線を境にしてほぼ対称に配設されていることを特徴とする駆動伝達装置。
  6. 前記複数の押圧部材により前記第二プーリーと前記ベルトとの接触領域が増加することを特徴とする請求項5に記載の駆動伝達装置。
  7. 前記押圧部材の周面形状は逆クラウン形状であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の駆動伝達装置。
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