JPH11310348A - シート搬送装置及び該シート搬送装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】シート搬送ベルトの横ずれを防止し、高精度の
シート搬送を可能とするシート搬送装置を提供する。 【解決手段】シート搬送方向に駆動ローラ３８とテンシ
ョンローラ４０とを所定の間隔で配置し、これら駆動ロ
ーラ３８とテンションローラ４０に無端状のシート搬送
ベルト３７を巻掛けて、このシート搬送ベルト３７を駆
動ローラ３８で駆動することにより、シート搬送方向に
複数配置した感光体ドラム２８にシートを順次搬送す
る。シート搬送ベルト３７の内周側両端部には、駆動ロ
ーラ３８及びテンションローラ４０の両端面７２，７３
外周側に係合する突部７０，７１を形成してある。駆動
ローラ３８及びテンションローラ４０の間には、シート
搬送ベルト３７の両側面８２，８３位置を規制するベル
トガイド手段８０，８１を配置してある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、紙やプラスチッ
クシート等のシートに画像を形成するプリンタ，複写
機，ファクシミリ等の画像形成装置に使用されるシート
搬送装置及びこのシート搬送装置を備えた画像形成装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、紙等のシートにカラー画像を形
成する画像形成装置は、一般に転写ドラム方式，中間転
写方式，タンデム方式及び多重現像方式の４種の記録方
式に分類される。このうち、近年の高速記録化の要請の
下、記録速度において他の方式よりも優れたタンデム方
式が多く採用されるようになっている。このタンデム方
式の画像形成装置は、シートの搬送方向にブラック，シ
アン，マゼンタ，イエローの各画像形成手段を適宜配置
し、これら各画像形成手段にシート搬送装置でシートを
順次搬送して、各画像形成手段で形成した各色のトナー
画像を順次シートに転写した後、定着デバイス（定着手
段）で所望のカラー画像をシートに定着させるようにな
っている。

【０００３】ここで、このようなタンデム方式の画像形
成装置に使用されるシート搬送装置は、複数の画像形成
手段がシート搬送方向に一列に配置されているため、給
紙部から送り出されるシートを、駆動ローラと従動ロー
ラに巻掛けられた無端状のベルトで吸着搬送するように
なっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のようなタンデム
方式の画像形成装置は、各色の画像を精度良くシートに
形成しないと色ずれを生じる。ところが、駆動ローラと
従動ローラに巻掛けられた無端状のベルトは、駆動ロー
ラと従動ローラの平行度の誤差等に起因して、作動中に
シート搬送方向と直交する方向に横ズレを生じることが
ある。このようなベルトの横ズレが生じると、最初の画
像形成手段から最後の画像形成手段に向かうにしたがっ
て、シート搬送方向と直交する方向の画像形成位置が徐
々にずれていき、これが色ずれとなって表れることにな
る。

【０００５】このような不具合を改善することを目的と
して、ベルトに突部を形成し、この突部を駆動ローラ及
び従動ローラの溝に係合させて、ベルトの横ズレを防止
するようにした技術が既に案出されている（特開昭６３
−２７７１４７号公報参照）。しかし、この従来技術に
おいては、ベルトの突部がローラの溝から抜け出てしま
う場合があり、ベルトの横ズレ防止技術としては未だ充
分でなかった。そのため、ベルトの横ズレを効果的に防
止することができる技術の開発が要望されていた。

【０００６】本発明は、このような要望に応えるために
案出されたものであり、効果的にベルトの横ズレを防止
し、精度良くシートを搬送することができるシート搬送
装置及び色ずれが生じにくく、高画質化の要望に応える
ことができる画像形成装置を提供することを目的として
いる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のシート搬送装置
は、シート搬送方向に駆動ローラと従動ローラとを所定
の間隔で配置し、これら駆動ローラと従動ローラに無端
状のシート搬送ベルトを巻掛けて、このシート搬送ベル
トを前記駆動ローラで駆動することにより、シート搬送
方向に複数配置した画像形成手段にシートを順次搬送す
るようになっている。そして、前記駆動ローラ及び従動
ローラの間のシート搬送ベルトのテンションの小さくな
る部位に、前記シート搬送ベルトの両側面位置を規制す
るベルトガイド手段を配置してある。ここで、ベルトガ
イド手段は、シート搬送ベルトの走行を円滑にガイド
し、かつシート搬送ベルトの横ズレを防止し得るもので
あればよく、例えば、シート搬送装置の支持フレームに
取り付けられたガイド板，ガイドブロック，コロ等を含
むものである。

【０００８】このような構成のシート搬送装置は、シー
ト搬送ベルトにシート搬送方向と直交する方向の力が作
用しても、シート搬送ベルトのテンションが小さくなる
部位で、シート搬送ベルトの両側面位置がシートガイド
手段によって規制され、シート搬送ベルトが横ズレを生
じることなく走行する。

【０００９】又、本発明のシート搬送装置は、シート搬
送方向に駆動ローラと従動ローラとを所定の間隔で配置
し、これら駆動ローラと従動ローラに無端状のシート搬
送ベルトを巻掛けて、このシート搬送ベルトを前記駆動
ローラで駆動することにより、シート搬送方向に複数配
置した画像形成手段にシートを順次搬送するようになっ
ている。そして、前記シート搬送ベルトの内周側両端部
には、前記駆動ローラ及び従動ローラの両端面外周側に
係合する突部を形成してある。又、前記駆動ローラ及び
従動ローラの間には、前記シート搬送ベルトの両側面位
置を規制するベルトガイド手段を配置してある。

【００１０】このような構成を備える本発明によれば、
シート搬送ベルトは、その内周側端部の突部が駆動ロー
ラ及び従動ローラの外周側端面に当接し、又、その側面
が駆動ローラと従動ローラの間に位置するベルトガイド
手段によって走行がガイドされ、横ズレすることなくシ
ートを各画像形成手段に順次搬送する。

【００１１】又、本発明のシート搬送装置は、前記ベル
トガイド手段を前記シート搬送ベルトのテンションが小
さくなる部分に配置してある。

【００１２】このような構成を採用することにより、本
発明は、シート搬送ベルトがベルトガイド手段に摺接し
ても、シート搬送ベルトとベルトガイド手段の摺接部に
生じる面圧が比較的小さくなるので、シート搬送ベルト
の磨耗が少なくなる。そのため、本発明のシート搬送装
置は、長期に亘り円滑に且つ高精度にシートを搬送す
る。

【００１３】又、本発明の画像形成装置は、上記のよう
なシート搬送装置と、このシート搬送装置によって搬送
されるシートに順次画像を形成する画像形成手段とを備
えている。このような構成の画像形成装置は、横ズレと
いう不具合を生じることなく高精度で搬送されるシート
に、複数の画像形成手段が高精度の画像を順次形成す
る。又、本発明の画像形成装置は、上記のようなシート
搬送装置と、このシート搬送装置によって搬送されるシ
ートに順次画像を形成する感光体ドラムとを備え、前記
感光体ドラムの両端部外周がベアリングによって直接支
持されたことを特徴としている。

【００１４】このような構成の画像形成装置は、感光体
ドラムの回転精度に起因する画像ズレが防止され、しか
もシート搬送ベルトの横ズレが防止されるようになって
いるため、画像ズレのない良質の画像が形成される。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。

【００１６】［第１の実施の形態］図１は、本発明の第
１の実施の形態に係るシート搬送装置が使用されるカラ
ープリンタ（画像形成装置）の概略構成図である。又、
図２は、本発明の第１の実施の形態に係るシート搬送装
置の外観斜視図である。更に、図３は、同シート搬送装
置の要部断面図（図２のＡ−Ａ線に沿う断面図）であ
る。

【００１７】先ず、図１に基づいてカラープリンタ２の
概略構成を説明する。カラープリンタ２は、転写体とし
てのシート３を一枚ずつ送り出す給紙部４と、この給紙
部４から送り出されたシートを後述する作像部５まで搬
送する搬送部６と、この搬送部６によって搬送されたシ
ートに転写すべきトナー画像を形成する作像部５と、前
記搬送部６によって搬送されたシートを受け取り、その
シートを所定方向に搬送すると共に、そのシートに作像
部５で形成されたトナー像を転写する転写搬送部（シー
ト搬送装置）７と、この転写搬送部７によって搬送され
たシート上のトナー像をシートに定着させる定着部８
と、この定着部８から排出されたシートを受け取る排紙
部１０と、前記作像部５に向けて露光用のレーザ光を照
射する光学ユニット１１と、を備えている。

【００１８】給紙部４は、第１の給紙トレイ１２上に積
載したシート３を給紙ローラ１３とリバースローラ１４
とで一枚ずつ送り出す第１給紙部１５と、手差しトレイ
１６上のシート（図示せず）を給紙ローラ１７で送り出
す第２給紙部１８とからなっている。

【００１９】搬送部６は、第１給紙部１５から送り出さ
れたシート３の移動を案内する搬送路２０と、この搬送
路２０の途中に配置された搬送ローラ２１と、この搬送
ローラ２１からシートを受け取り、シートの斜行を補正
して作像部５に送り込むレジストローラ対２２と、この
レジストローラ対２２よりもシート搬送方向上流側の搬
送路２０に接続される手差し搬送路２３とからなってい
る。

【００２０】作像部５は、シート搬送方向上流側から順
に、ブラックのトナー（以下、ブラックと略称する）を
有する第１作像部２４、マゼンタ顔料を含むトナー（以
下、マゼンタと略称する）を有する第２作像部２５、シ
アン顔料を含むトナー（以下、シアンと略称する）を有
する第３作像部２６及びイエロー顔料を含むトナー（以
下、イエローと略称する）を有する第４作像部２７とか
らなっている。そして、第１から第４の各作像部２４〜
２７は、円筒状の感光体ドラム（画像形成手段）２８
と、この感光体ドラム２８の外周面にトナー画像を作成
する現像デバイス３０と、感光体ドラム２８上の残留ト
ナーを除去するファーブラシ３１及びクリーニングブレ
ード３２を備えたクリーニングデバイス３３と、感光体
ドラム２８に電荷を付与して感光体ドラム２８を帯電さ
せる帯電デバイス３４とを有している。尚、この作像部
５は、その支持フレーム３５と一体で画像形成装置本体
３６から引き出すことができるようになっている。又、
シート搬送方向に順次配置された各感光体ドラム２８
は、回転ムラを抑えて高精度の回転が可能となるよう
に、その両端部外周がベアリングで直接支持され、又、
図示しない駆動手段（例えば、遊星ローラ減速機付サー
ボモータ）によって高精度に回転駆動されるようになっ
ている。その結果、感光体ドラム２８の回転精度に起因
する画像ズレを防止することが可能になる。

【００２１】転写搬送部（シート搬送装置）７は、フッ
素系樹脂材料製の無端状転写ベルト（シート搬送ベル
ト）３７と、この転写ベルト３７を巻掛ける駆動ローラ
３８及びテンションローラ（従動ローラ）４０と、各感
光体ドラム２８と対向する位置にそれぞれ配置された転
写ローラ４１ａ，４１ｂ，４１ｃ，４１ｄとを有してい
る。そして、これら転写ローラ４１ａ〜４１ｄと各感光
体ドラム２８とで転写ベルト３７を挟むようになってい
る。又、転写ベルト３７の内周側の適当な位置にベルト
ガイドローラ４２，４３が配置されている。尚、この転
写搬送部７は、感光体ドラム２８，転写ローラ及び転写
ベルト３７の劣化防止のため、プリント停止時に２点鎖
線位置まで下降させると共に、テンションローラ４０を
僅かに駆動ローラ側に移動させ、感光体ドラム２８と転
写ローラ４１ａ〜４１ｄに作用する圧力、及び転写ベル
ト３７に作用するテンションを解放するようになってい
る。又、この転写搬送部７は、白黒画像のみを作成する
場合、他のマゼンタ，シアン，イエローの各転写ローラ
４１ｂ〜４１ｄを感光体ドラム２８から離間させる機構
（図示せず）を備えている。ここで、駆動ローラ３８
は、図示しないトルクリミッタを介して図示しない駆動
モータに連繋されており、所定以上のトルクが作用する
と駆動モータに対してすべりを生じるようになってい
る。したがって、転写ベルト３７は、駆動ローラ３８に
よって駆動力を付与されているが、感光体ドラム２８の
回転に従動することになる。

【００２２】定着部８は、ヒータを内蔵した加熱ローラ
４４と、定着ローラ４５と、これら加熱ローラ４４と定
着ローラ４５とに巻掛けられた金属製の無端状ベルト４
６と、定着ローラ４５に押し付けられる加圧ローラ４７
とを有している。そして、無端状ベルト４６の外表面に
油を供給するドナーローラ４８と、このドナーローラ４
８にころがり接触するオイルローラ５０とクリーニング
ローラ５１とが配置されている。

【００２３】排紙部１０は、定着部８から排出されたシ
ートを排出路５３を介して画像形成装置本体３６上部に
導き、画像形成面を裏にして積載する排紙トレイ５４を
有している。尚、排紙カバー５２は、ジャム処理時には
画像形成装置本体３６から引き出し、ジャム処理しない
場合には画像形成装置本体３６内に収納することができ
るようになっている。

【００２４】光学ユニット１１は、ポリゴンスキャナミ
ラー５５と結像レンズ５６，５７及びミラー５８とが各
感光体ドラム２８に対応して配置されており、レーザー
光を光学ユニット支持板６０に形成されたスリット６１
から感光体ドラム２８に向けて照射するようになってい
る。

【００２５】このように構成されたカラープリンタ２
は、第１給紙部１５又は第２給紙部１８からシートが送
り出されると、そのシートが搬送部６によって第１作像
部２４の感光体ドラム２８と転写搬送部７の転写ベルト
３７との間に送り込まれる。そして、シートは、感光体
ドラム２８と転写ローラ４１ａ〜４１ｄとの間を転写ベ
ルト３７で搬送される間に、ブラック，マゼンタ，シア
ン，イエローの各感光体ドラム２８に形成されたトナー
像が順次転写される。そして、カラー画像の転写が終了
したシートは、転写ベルト３７によって定着部８の定着
ローラ４５と加圧ローラ４７との間に送り込まれ、ここ
で加熱・加圧されてカラートナー像が定着される。定着
作業が終了したシートは、排紙トレイ５４に排出される
ことになる。

【００２６】次ぎに、上記カラープリンタ２に使用され
る転写搬送部（シート搬送装置）７の詳細を図２及び図
３に基づいて説明する。

【００２７】ここで、シート搬送装置７の転写ベルト
（シート搬送ベルト）３７は、その内周側両端部にゴム
材料製の突部７０，７１がそれぞれ形成されており、こ
れら突部７０，７１の内側側面７０ａ，７１ａが駆動ロ
ーラ３８とテンションローラ４０の外周側端面７２，７
３に係合するようになっている。ここで、突部７０，７
１は、ゴム材料製のリング部材を転写ベルト３７の内周
側両端部に接着することにより形成されている。尚、各
ローラ３８，４０，４１ａ〜４１ｄ，４２，４３は、そ
の回転軸７４，７５がそれぞれ軸受７６，７７を介して
シート搬送装置７の支持フレーム７８に回転自在に支持
されている。

【００２８】又、シート搬送装置７は、駆動ローラ３８
とテンションローラ４０の間の転写ベルト３７のテンシ
ョンの比較的低い部位（ゆるみ側）にベルトガイド手段
８０，８１が配置されている。そして、このベルトガイ
ド手段８０，８１が、転写ベルト３７の両側面８２，８
３に配置され、転写ベルト３７の両側面８２，８３位置
を規制すると共に、転写ベルト３７の円滑な走行をガイ
ドするようになっている。尚、ベルトガイド手段８０，
８１は、転写ベルト３７の走行を円滑にガイドし、かつ
転写ベルト３７の横ズレを防止し得るものであればよ
く、例えば、シート搬送装置７の支持フレーム７８に取
り付けられたガイド板，ガイドブロック，コロ等を含む
ものである。又、ベルトガイド手段８０，８１は、図６
に示すように、転写ベルト３７の側面８２に対して若干
傾けて配置すれば、常に転写ベルト３７の走行を円滑に
ガイドする。

【００２９】以上のように構成されたシート搬送装置７
は、転写ベルト３７に横ズレを生じさせるような何らか
の力が作用しても、突部７０，７１が各ローラ３８，４
０，外周側端面７２或いは７３に当接し、又、転写ベル
ト３７の側面８２或いは８３がベルトガイド手段８０或
いは８１に当接する。具体的には、図３において、転写
ベルト３７が図中左方向へずれようとすると、転写ベル
ト３７の左側側面８２がベルトガイド手段８０に当接
し、図中右側の突部７１の内側側面７１ａが各ローラ３
８，４０の右側端面７３に当接して、転写ベルト３７の
位置決めがなされ、転写ベルト３７の図中左方向への横
ズレが防止される。一方、転写ベルト３７が図３中右側
方向へずれようとすると、転写ベルト３７の右側側面８
３がベルトガイド手段８１に当接し、図中左側の突部７
０の内側側面７０ａが各ローラ３８，４０の左側端面７
２に当接して、転写ベルト３７の位置決めがなされ、転
写ベルト３７の図中右側方向への横ズレが防止される。

【００３０】したがって、このような構成のシート搬送
装置７によれば、シートを円滑に且つ精度良く各感光体
ドラム２８に搬送することができる。その結果、このよ
うなシート搬送装置７を使用したカラープリンタ２は、
色ずれを抑えることができ、高精度のカラー画像を形成
することができる。尚、前記したように、感光体ドラム
２８の回転精度に起因する画像ズレが防止されているの
で、本実施の形態のように転写ベルト３７によるシート
の搬送精度を向上させることにより、画像ズレをより一
層確実に防止することが可能になる。換言すれば、画像
ズレのない高精度の画像形成を可能にするには、感光体
ドラム２８側において画像ズレを防止するだけでは不十
分であり、シートを搬送する転写ベルト３７の横ズレを
も充分に防止する必要がある。

【００３１】又、本実施の形態のシート搬送装置７は、
ベルトガイド手段８０，８１が転写ベルト３７のテンシ
ョンの小さな部位をガイドするようになっているため、
転写ベルト３７がベルトガイド手段８０，８１に摺接し
ても、転写ベルト３７とベルトガイド手段８０，８１と
の摺接部に生じる接触圧が比較的小さく、転写ベルト３
７の磨耗を低減することができる。したがって、本実施
の形態によれば、転写ベルト３７の耐久性、ひいてはシ
ート搬送装置７の耐久性を向上することができ、長期に
亘り高精度のカラー画像の形成を可能とする。尚、ベル
トガイド手段８０，８１を転写ローラの近傍に配置し、
そのベルトガイド手段８０，８１で転写ベルト３７をガ
イドすると、転写ベルト３７には大きなテンションが作
用しているため、転写ベルト３７とベルトガイド手段８
０，８１との摺接部の面圧が高くなり、転写ベルト３７
が早期に磨耗するという不都合を生じる。しかし、本実
施の形態は、上記のように、転写ベルト３７のテンショ
ンの小さな部位をベルトガイド手段８０，８１でガイド
するようになっているので、このよう不都合を生じるこ
とがない。

【００３２】［第１の実施の形態の変形例］上記第１の
実施の形態は、転写ベルト３７の内周側両端部に突部７
０，７１を形成し、これら突部７０，７１を各ローラ３
８，４０の両端面７２，７３外周側に係合すると共に、
転写ベルト３７のテンションが小さくなる部位をベルト
ガイド手段８０，８１によってガイドするようになって
いるが、転写ベルト３７のテンションが小さくなる部位
をベルトガイド手段８０，８１によってガイドする構成
のみでも転写ベルト３７の横ズレを抑えることができ
る。

【００３３】但し、上記第１の実施の形態によれば、突
部７０，７１及びベルトガイド手段８０，８１により転
写ベルト３７の横ズレを防止するようになっているた
め、第１の実施の形態の変形例より一層効果的に転写ベ
ルト３７の横ズレを抑制することができる。又、上記第
１の実施の形態によれば、突部７０，７１の側面７０
ａ，７１ａと転写ベルト３７の側面８２，８３が、シー
ト搬送方向に対して直交する方向の力を分担して支持す
ることになり、突部７０，７１の側面７０ａ，７１ａ及
び転写ベルト３７の側面８２，８３に作用する面圧が上
記第１の実施の形態の変形例よりも小さくなるため、転
写ベルト３７の耐久性においても上記第１の実施の形態
の変形例よりも優れている。

【００３４】加えて、上記第１の実施の形態は、転写ベ
ルト３７の内周側両端部に突部７０，７１を形成し、こ
れら突部７０，７１を各ローラ３８，４０の両端面７
２，７３外周側に係合するようになっているが、少なく
とも駆動ローラ３８とテンションローラ４０の両端面７
２，７３外周側に係合させるだけでも、転写ベルト３７
の横ズレを抑えることができる。

【００３５】更に加えて、上記第１の実施の形態は、転
写ベルト３７のテンションの小さくなる部位を選択して
ベルトガイド手段８０，８１でガイドするようになって
いるが、これに限らず、転写ベルト３７のテンションが
比較的高い部位にも適宜ベルトガイド手段８０，８１を
配置するようにしてもよい。これは、上記したように、
突部７０，７１と転写ベルト３７とで分担してシート搬
送方向と直交する方向の力を受けるので、転写ベルト３
７の側面８２，８３に作用する面圧は、突部７０，７１
がない場合よりも小さくなるからである。但し、転写ベ
ルト３７の耐久性向上という観点からは、前記第１の実
施の形態の方が好ましい。

【００３６】［第２の実施の形態］以下、本発明の第２
の実施の形態を図４に基づき説明する。

【００３７】図４は、本実施の形態に係るシート搬送装
置７の要部断面図（図１のＡ−Ａ線に沿った断面図に対
応する図）を示すものである。この図４に示すように、
本実施の形態は、駆動ローラ３８，テンションローラ４
０の両側端面７２，７３に小径部８４，８５を張り出し
形成し、この小径部８４，８５で突部７０，７１を支持
するようになっている。このように構成することによ
り、図５に示すような、転写ベルト３７の両側端部３７
ａの内周側（図中下側）への倒れ込みを防止することが
でき、転写ベルト３７のシート支持面を平坦に保持する
ことができる。又、本実施の形態は、図５に示すような
転写ベルト３７の倒れ込みを防止できるため、転写ベル
ト３７のベルトガイド手段８０への片当たりや、突部７
０のローラ端面７２への片当たりを防止することがで
き、転写ベルト３７の耐久性を向上させることができ
る。

【００３８】尚、上記各実施の形態に係るシート搬送装
置７は、画像形成装置としてのカラープリンタに適用す
る例を説明したが、これに限られず、ファクシミリ，複
写機等に広く適用することができる。又、上記各実施の
形態は、電子写真式の画像形成装置に使用する例を採っ
て説明したが、本発明に係るシート搬送装置７は、イン
クジェット方式の画像形成装置にも適用することができ
る。

【００３９】

【発明の効果】以上のように本発明のシート搬送装置
は、駆動ローラ及び従動ローラの間のシート搬送ベルト
のテンションの小さくなる部位に、シート搬送ベルトの
両側面位置を規制するベルトガイド手段を配置してある
ため、シート搬送ベルトが横ズレを生じることなくシー
トを搬送する。又、シート搬送ベルトとベルトガイド手
段との摺接部の面圧が低くなり、シート搬送ベルトの磨
耗が低減され、シート搬送ベルトの耐久性が向上する。

【００４０】又、本発明のシート搬送装置は、シート搬
送ベルトの内周側端部に形成した突部が駆動ローラ及び
従動ローラの外周側端面に当接し、又、シート搬送ベル
トの側面が駆動ローラと従動ローラの間に位置するベル
トガイド手段によってガイドされるため、シート搬送ベ
ルトが横ズレするのを一層効果的に防止することができ
る。したがって、本発明のシート搬送装置によれば、よ
り一層確実にシート搬送することができる。

【００４１】又、本発明のシート搬送装置は、ベルトガ
イド手段をシート搬送ベルトのテンションが小さくなる
部分に配置してあるため、シート搬送ベルトがベルトガ
イド手段に摺接しても、シート搬送ベルトとベルトガイ
ド手段の摺接部に生じる面圧が比較的小さくなるので、
シート搬送ベルトの磨耗が少なくなり、耐久性が向上す
る。そのため、本発明のシート搬送装置は、長期に亘り
円滑に且つ高精度にシートを搬送することができる。

【００４２】又、本発明の画像形成装置は、横ズレとい
う不具合を生じることなく高精度で搬送されるシート
に、複数の画像形成手段が高精度の画像を順次形成する
ようになっているため、色ずれという不具合を生じるこ
とがなく、高画質化の要望に応えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る画像形成装置の概略構成図であ
る。

【図２】本発明の第１の実施の形態を示すシート搬送装
置の外観斜視図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図４】本発明の第２の実施の形態を示すシート搬送装
置の要部断面図である。

【図５】シート搬送ベルトの端部拡大図である。

【図６】シート搬送ベルトとガイド手段との関係を示す
断面図である。

【符号の説明】

２……カラープリンタ（画像形成装置）、３……シー
ト、７……転写搬送部（シート搬送装置）、２８……感
光体ドラム（画像形成手段）、３７……転写ベルト（シ
ート搬送ベルト）、３８……駆動ローラ、４０……テン
ションローラ（従動ローラ）、７０，７１……突部、７
２，７３……端面、８０，８１……ベルトガイド手段、
８２，８３……側面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｇ０３Ｇ 15/16 Ｇ０３Ｇ 15/16

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート搬送方向に駆動ローラと従動ロー
   ラとを所定の間隔で配置し、これら駆動ローラと従動ロ
   ーラに無端状のシート搬送ベルトを巻掛けて、このシー
   ト搬送ベルトを前記駆動ローラで駆動することにより、
   シート搬送方向に複数配置した画像形成手段にシートを
   順次搬送するシート搬送装置において、 前記駆動ローラ及び従動ローラの間のシート搬送ベルト
   のテンションの小さくなる部位に、前記シート搬送ベル
   トの両側面位置を規制するベルトガイド手段を配置した
   ことを特徴とするシート搬送装置。
2. 【請求項２】 シート搬送方向に駆動ローラと従動ロー
   ラとを所定の間隔で配置し、これら駆動ローラと従動ロ
   ーラに無端状のシート搬送ベルトを巻掛けて、このシー
   ト搬送ベルトを前記駆動ローラで駆動することにより、
   シート搬送方向に複数配置した画像形成手段にシートを
   順次搬送するシート搬送装置において、 前記シート搬送ベルトの内周側両端部には、前記駆動ロ
   ーラ及び従動ローラの両端面外周側に係合する突部を形
   成し、 前記駆動ローラ及び従動ローラの間には、前記シート搬
   送ベルトの両側面位置を規制するベルトガイド手段を配
   置したことを特徴とするシート搬送装置。
3. 【請求項３】 前記ベルトガイド手段を前記シート搬送
   ベルトの張力が小さくなる部分に配置したことを特徴と
   する請求項２記載のシート搬送装置。
4. 【請求項４】 前記請求項１から請求項３のいずれか１
   項に記載のシート搬送装置と、このシート搬送装置によ
   って搬送されるシートに順次画像を形成する複数の画像
   形成手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
5. 【請求項５】 前記請求項１から請求項３のいずれか１
   項に記載のシート搬送装置と、このシート搬送装置によ
   って搬送されるシートに順次画像を形成する感光体ドラ
   ムとを備え、前記感光体ドラムの両端部外周がベアリン
   グによって直接支持されたことを特徴とする画像形成装
   置。