JP2007114504A - 定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007114504A
JP2007114504A JP2005306049A JP2005306049A JP2007114504A JP 2007114504 A JP2007114504 A JP 2007114504A JP 2005306049 A JP2005306049 A JP 2005306049A JP 2005306049 A JP2005306049 A JP 2005306049A JP 2007114504 A JP2007114504 A JP 2007114504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
movable
fixing
fixed
movable roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005306049A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4756635B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Shimada
浩幸 島田
Masaaki Yoshikawa
政昭 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005306049A priority Critical patent/JP4756635B2/ja
Publication of JP2007114504A publication Critical patent/JP2007114504A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4756635B2 publication Critical patent/JP4756635B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】位置不動に支持された固定ローラと、その固定ローラに対して移動可能に支持された可動ローラとを有し、定着動作時には、固定ローラと可動ローラを圧接させると共に、可動ローラの一方の長手方向端部に固定された駆動ギアを、これに噛み合う相手ギアによって回転させて、可動ローラを回転駆動し、固定ローラと可動ローラの間に記録媒体を通過させ、記録媒体上のトナー像を定着する定着装置において、定着動作時に、駆動ギアが固定された側の可動ローラの端部が記録媒体搬送方向にずれ動いて、記録媒体の搬送性が低下することを阻止する。
【解決手段】可動ローラ36が固定ローラ37から離れるとき、駆動ギア38が相手ギア39に噛み合ったまま、その可動ローラ36が記録媒体Pの搬送方向Cに直交する向きに移動し、次いで駆動ギア38が相手ギア39に沿って移動するように、可動ローラ36を案内する。
【選択図】図5

Description

本発明は、加圧ローラと定着ローラが直接、又は該定着ローラと他の少なくとも1つの支持ローラに巻き掛けられた定着ベルトを介して圧接し、前記加圧ローラと定着ローラの間、又は加圧ローラと定着ベルトの間に、トナー像を担持した記録媒体を通過させ、このとき該トナー像に熱と圧力を加えて、当該トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、前記加圧ローラと定着ローラのうちの一方のローラが他方のローラに対して移動可能に支持され、その移動可能なローラを可動ローラ、位置不動に支持されたローラを固定ローラとしたとき、該可動ローラには、当該可動ローラと同心状に駆動ギアが固定され、該駆動ギアに噛み合った相手ギアの回転によって駆動ギアと可動ローラが回転駆動され、前記可動ローラが固定ローラに対して移動するとき、該可動ローラを案内するガイド手段を有している定着装置と、その定着装置を具備する画像形成装置に関するものである。
電子複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの複合機などとして構成される画像形成装置に採用される定着装置は従来より周知である(例えば特許文献1参照)。かかる定着装置のうち、上述した形式の定着装置は、加圧ローラと定着ローラの間、又は加圧ローラと定着ベルトの間に記録媒体が詰まったとき、これらのローラのうちの可動ローラを、他方の固定ローラに対して離間させることができるので、詰まった記録媒体を容易に除去することができる。記録媒体の除去後、可動ローラを固定ローラに再び圧接させる。
図8は、加圧ローラ21Aを可動ローラ36Aとして構成し、定着ローラ22Aを固定ローラ37Aとして構成した従来の定着装置を示す説明図である。定着動作時に、記録媒体Pは、矢印Cで示すように搬送され、実線で示した加圧ローラ21Aと定着ローラ22Aとの間、又はその加圧ローラ21Aと図示していない定着ベルトの間を通過する。可動ローラ36Aの一方の長手方向端部には、該ローラ36Aと同心状の駆動ギア38Aが固定され、この駆動ギア38Aに相手ギア39Aが噛み合っている。図8においては、固定ローラ37Aから離間させたときの可動ローラ36Aと駆動ギア38Aを破線で示してあり、両ギア38A,39Aのピッチ円は一点鎖線で示してある。定着装置のケーシング26Aの各側板27Aに形成されたガイド穴30Aに、可動ローラ36Aの長手方向各端部が軸受29Aを介して移動可能に嵌合していて、そのガイド穴30Aによって可動ローラ36Aを案内するガイド手段が構成されている。
可動ローラ36Aを固定ローラ37Aから離間させたとき、可動ローラ36Aに固定された駆動ギア38Aが、相手ギア39Aの歯から外れてしまったとすると、再び可動ローラ36Aを固定ローラ37Aに圧接させるべく、その可動ローラ36Aを固定ローラ37Aに接近させたとき、駆動ギア38Aと相手ギア39Aの歯同士が衝突して、両ギア38A,39Aの歯が正しく噛み合わなくなるおそれがある。
そこで、従来の定着装置においては、可動ローラ36Aが固定ローラ37Aに対して離間し、又は接近するとき、駆動ギア38Aのピッチ円が、静止した相手ギア39Aのピッチ円上を転動するように、可動ローラ36Aをガイド穴30Aによって案内していた。このようにすれば、可動ローラ36Aの移動時も、駆動ギア38Aと相手ギア39Aの歯が常に噛み合ったままであるため、可動ローラ36Aを固定ローラ37Aに圧接させるときに、駆動ギア38Aの歯が相手ギア39Aの歯に正しく噛み合わなくなる不具合を阻止できる。
ところで、定着動作時には、可動ローラ36Aと固定ローラ37Aが、直接、又は定着ベルトを介して、図示していないばねの作用で互いに圧接し、この状態で駆動ギア38Aが相手ギア39Aにより回転駆動され、可動ローラ36Aが回転するが、このとき駆動ギア38Aには、相手ギア39Aによって、可動ローラ36Aが固定ローラ37Aから離れる向きの推力が加えられる。その際、駆動ギア38Aは、可動ローラ36Aの一方の長手方向端部に固定されているので、可動ローラ36Aは、その一方の長手方向端部にだけ、相手ギア39Aから推力を受ける。このため、可動ローラ36Aの一方の端部が固定ローラ37Aに対して極くわずかにずれ動き、その結果、可動ローラ36Aと、固定ローラ37Aの平行度が崩れてしまう。その際、可動ローラ36Aの一方の長手方向端部は、円弧状に形成されたガイド穴30Aに沿って動くので、その一方の端部は、固定ローラ37Aに対して記録媒体Pの搬送方向Cにずれ動くと共に、その搬送方向Cに対して直交する方向にもずれ動く。このように、可動ローラ36Aの一方の端部が記録媒体Pの搬送方向Cにずれ動くことにより、記録媒体Pに対する搬送性能が低下し、記録媒体がスキューするおそれがある。定着ベルトを有する定着装置の場合には、その定着ベルトの寄りが発生し、場合によってはその定着ベルトが破損するおそれもある。また、可動ローラ36Aの一方の端部が記録媒体Pの搬送方向Cに対して直交する方向にずれ動くことにより、トナー像の定着性が低下する。
可動ローラ36Aの一方の端部が記録媒体Pの搬送方向Cに対して直交する方向にずれ動くことにより、トナー像の定着性が低下する不具合は、固定ローラ37Aと可動ローラ36Aを圧接させるばねのばね力を強めることによって解消できるが、可動ローラ36Aが記録媒体の搬送方向にずれ動くことに対する代用対策がないため、可動ローラ36Aのこの方向のずれ動きにより生じる不具合は、定着装置にとって重要な問題となる。
上述した不具合は、定着ローラ22Aを可動ローラとして構成し、加圧ローラ21を固定ローラとして構成した定着装置の場合にも同様に生じるものである。
特開2002−123111号公報
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去した定着装置と、その定着装置を有する画像形成装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の定着装置において、前記可動ローラと固定ローラが直接、又は前記定着ベルトを介して圧接して、定着動作実行可能な状態にあるときの可動ローラ中心と固定ローラ中心を結んだ線分を軸間線分としたとき、前記ガイド手段は、前記可動ローラが固定ローラから離れるときに、先ず前記駆動ギアが前記相手ギアに噛み合ったまま、可動ローラが前記軸間線分に対してほぼ平行に移動し、次いで前記駆動ギアが相手ギアに噛み合ったまま、可動ローラが前記軸間線分に対して平行ではない方向に移動するように、可動ローラを案内することを特徴とする定着装置を提案する(請求項1)。
また、上記請求項1に記載の定着装置において、前記可動ローラと固定ローラが直接、又は前記定着ベルトを介して圧接して、定着動作実行可能な状態にあるとき、可動ローラの長手方向各端部に当接して、該可動ローラがそれ以上固定ローラの側に移動することを禁止するローラ移動規制手段を有していると有利である(請求項2)。
さらに、上記請求項2に記載の定着装置において、前記ガイド手段が、前記可動ローラと固定ローラを支持するケーシングの各側板に形成されたガイド穴により構成され、該ガイド穴の端部によって前記ローラ移動規制手段が構成されていると有利である(請求項3)。
また、本発明は、上記目的を達成するため、請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置を具備する画像形成装置を提案する(請求項4)。
本発明によれば、定着動作時に、相手ギアからの推力によって、可動ローラがずれ動いても、記録媒体に対する搬送性能が低下することを防止できる。
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
図1は、画像形成装置本体11内に配置された作像装置1と、定着装置2とを有する画像形成装置の部分断面概略図である。図1に示した作像装置1は、ドラム状の感光体として構成された第1乃至第4の像担持体3Y,3C,3M,3BKを有し、その各像担持体上にイエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成される。第1乃至第4の像担持体3Y乃至3BKに対向して中間転写ベルト4が配置され、この中間転写ベルト4は、支持ローラ5,6,7,7aに巻き掛けられて矢印A方向に回転駆動される。
第1の像担持体3Yは、図1における反時計方向に回転駆動され、このとき帯電ローラ8によって像担持体3Yが所定の極性に帯電され、次いでその帯電面に、レーザ書き込みユニット9から出射する光変調されたレーザビームLが照射される。これによって像担持体3Yに静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置10によってイエロートナー像として可視像化される。
中間転写ベルト4を挟んで、像担持体3Yと反対側に一次転写ローラ12が配置され、この一次転写ローラ12に転写電圧が印加されることにより、像担持体3Y上のトナー像が、矢印A方向に走行する中間転写ベルト4上に一次転写される。トナー像転写後の像担持体3Y上に付着する転写残トナーはクリーニング装置13によって除去される。全く同様にして、図1に示した第2乃至第4の像担持体3C,3M,3BK上にシアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像がイエロートナー像の転写された中間転写ベルト4上に順次重ねて一次転写され、中間転写ベルト4上に重ねトナー像が形成される。
一方、図1に示すように、画像形成装置本体11内の下部には、例えば転写紙より成る記録媒体Pを収容した給紙カセット14と、給紙ローラ15を有する給紙装置16が配置され、給紙ローラ15の回転によって最上位の記録媒体Pが矢印B方向に送り出される。送り出された記録媒体Pは、レジストローラ対17によって、所定のタイミングで、支持ローラ5に巻き掛けられた中間転写ベルト4の部分と、これに対置された二次転写ローラ18との間に給送される。このとき、二次転写ローラ18には所定の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト4上の重ねトナー像が記録媒体Pに二次転写される。
トナー像を二次転写された記録媒体Pは、矢印Cで示すように、さらに上方に搬送されて定着装置2を通り、このとき記録媒体上のトナー像が熱と圧力の作用により定着される。定着装置2を通過した記録媒体は、画像形成装置本体11の上部の排紙部19に排出される。また、トナー像転写後の中間転写ベルト4上に付着する転写残トナーはクリーニング装置20によって除去される。
図2は図1に示した定着装置2の拡大正面図であり、図3はこの定着装置2の一部の構成要素だけを示した部分断面平面図である。図1乃至図3に示した定着装置2は、加圧ローラ21と、定着ローラ22と、テンションローラ23と、加熱ローラ24とを有し、この定着ローラ22とテンションローラ23と加熱ローラ24には無端状の定着ベルト25が巻き掛けられている。このように、本例の定着装置の定着ベルト25は、3本の支持ローラ22,23,24に巻き掛けられているが、その支持ローラの数は適宜選択できる。要は、定着ベルト25が、定着ローラ22と、他の少なくとも1つの支持ローラに巻き掛けられていればよい。定着ローラ22と加熱ローラ24の長手方向各端部は、軸受45,46を介して、ケーシング26の各側板27に回転可能ではあるが、位置不動に支持されている。また、テンションローラ23の長手方向各端部は、軸受47を介して各側板27に回転可能に、かつ矢印D方向に移動可能に支持され、圧縮ばね28によって定着ベルト25の裏面に押圧されている。これにより、定着ベルト25に適度なテンションが付与される。
一方、加圧ローラ21は、その長手方向各端部に配置された各軸受29を介してケーシング26の各側板27に形成されたガイド穴30に移動可能に嵌合し、これによってその加圧ローラ21が各側板27に回転可能に支持されている。また、各側板27には、加圧ローラ21の長手方向各端部に嵌合した軸受29に当接した加圧部材31がそれぞれ加圧ローラ21と共に移動可能に配置され、その加圧部材31と、各側板27に突設されたピン32には、引張ばね33の各端部が係止され、これによって、加圧ローラ21が加圧されて、該加圧ローラ21と定着ローラ22が、定着ベルト25を介して圧接する。
また、加熱ローラ24と加圧ローラ21の内部には、ヒータ34,35がそれぞれ内設され、これによって加圧ローラ21と定着ベルト25が加熱され、加圧ローラ21と定着ベルト25がトナー像の定着に適した温度に保たれる。加圧ローラ21が図1及び図2に矢印Eで示した方向に回転駆動され、これによって定着ベルト25が矢印F方向に走行駆動され、これに伴って定着ローラ22と加熱ローラ24がそれぞれ矢印G,Hで示した方向に従動回転する。このとき、前述のように図1に示した中間転写ベルト4から二次転写されたトナー像Tを担持した記録媒体Pが、図1及び図2に矢印Cで示すように、加圧ローラ21と定着ベルト25の間のニップに送り込まれ、そのトナー像が定着ベルト25の表面に接触する。これにより、記録媒体Pに担持されたトナー像に熱と圧力が加えられ、そのトナー像のトナーが溶融して該トナー像が記録媒体Pに定着される。
上述のように、本例の定着装置2は、加圧ローラ21と定着ローラ22が、その定着ローラ22と他の少なくとも1つの支持ローラに巻き掛けられた定着ベルト25を介して圧接し、加圧ローラ21と定着ベルト25の間に、図2に矢印Cで示すように、トナー像Tを担持した記録媒体Pを、そのトナー像Tが定着ベルト25に接する向きにして通過させ、このとき該トナー像に熱と圧力を加えて、そのトナー像を記録媒体Pに定着するように構成されている。
定着ローラ22と定着ベルト25との間を記録媒体Pが通過しているとき、その記録媒体Pが搬送トラブル(ジャム)を起こすと、加圧ローラ21と定着ベルト25の回転が停止する。しかも、その詰まった記録媒体を加圧ローラ21と定着ベルト25の間から容易に取り出せるように、加圧ローラ21と定着ローラ22のうちの一方のローラが他方のローラに対して移動可能に支持されている。図示した定着装置2においては、定着ローラ22の長手方向各端部が、各側板27に位置不動に支持され、加圧ローラ21が定着ローラ22に対して移動可能に各側板27に支持されている。
詰まった記録媒体を除去するには、オペレータが、加圧ローラ21に連結された図示していない取手に手を掛け、その加圧ローラ21を定着ローラ22から離間する向きに移動させる。これにより詰まった記録媒体を容易に除去することができる。記録媒体の除去後、加圧ローラ21を引張ばね33の作用で定着ローラ22に圧接させる。これによって画像形成動作を再開することができる。
図4は、図1及び図2に示した定着装置2と異なる形式の定着装置2を示す、図2と同様な正面図である。ここに示した定着装置は、図1及び図2に示した加熱ローラ24、テンションローラ23及び定着ベルト25を有しておらず、加圧ローラ21と定着ローラ22が直接、圧接している。加圧ローラ21と定着ローラ22は、それぞれ矢印E,Gで示した方向に回転する。加圧ローラ21と定着ローラ22の内部にそれぞれヒータ35,34が配置され、これらのヒータによって加圧ローラ21と定着ローラ22が加熱され、これらのローラ21,22がトナー像の定着に適した温度に保たれる。かかる加圧ローラ21と定着ローラ22の間に、トナー像Tを担持した記録媒体Pが矢印Cで示すように送り込まれ、該記録媒体Pが加圧ローラ21と定着ローラ22の間を通過する。このとき、そのトナー像が定着ローラ22に接触し、該トナー像Tに熱と圧力が加えられて、当該トナー像が記録媒体Pに定着される。また、この形式の定着装置2においても、加圧ローラ21と定着ローラ22のうちの一方のローラが他方のローラに対して移動可能に支持されていて、図示した例では、この場合も加圧ローラ21が、位置不動に支持された定着ローラ22に対して移動可能となっている。
定着ローラ22と加圧ローラ21の間に記録媒体が詰まったときは、この場合も加圧ローラ21を定着ローラ22から離間させ、これらの間に詰まった記録媒体を除去し、その後、加圧ローラ21を定着ローラ22に圧接させる。図4に示した定着装置2の他の構成は、図1乃至図3に示した定着装置と実質的に異なるところはない。図4における図2と同様な部分には、図2に付した符号と同一の符号を付してある。
ここで、加圧ローラ21を駆動する駆動系の構成と、加圧ローラ21を定着ローラ22に対して接離させる構成は、図1乃至図3に示した定着装置と、図4に示した定着装置において実質的に相違はないので、以下にこれらをまとめて説明する。
図5は、定着装置2の側板27を仮想線で簡略化して示し、かつ図2乃至図4に示した加圧部材31と引張ばね33の図示を省略して、定着ローラ22と、加圧ローラ21と、その加圧ローラ21を駆動する駆動系の構成を明らかにした図である。また、以下の説明では、必要に応じて、加圧ローラ21と定着ローラ22のうちの移動可能な方のローラ(図示した例では加圧ローラ21)を可動ローラ36と称し、位置不動に支持されたローラ(図示した例では定着ローラ22)を固定ローラ37と称することにする。
図3及び図5に示すように、可動ローラ36の一方の長手方向端部には、その可動ローラ36と同心状に駆動ギア38が固定され、この駆動ギア38には、ケーシング26の奥側の側板27に回転可能に支持された相手ギア39が噛み合っている。相手ギア39は、画像形成装置本体に支持された図示していないモータによって、直接、又は他の中間ギアを介して、図5に矢印で示した方向に回転駆動され、その回転が駆動ギア38に伝えられ、加圧ローラ(可動ローラ)21が前述のように矢印E方向に回転駆動される。駆動ギア38に噛み合った相手ギア39の回転によって、駆動ギア38と、これが固定された可動ローラ36が回転駆動されるのである。なお、駆動ギア38が固定された可動ローラ36の一方の長手方向端部とは、該ローラ36の一方の長手方向末端部のほかに、その末端部よりも、可動ローラ長手方向中央部寄りの部分も含むものである。
一方、前述のように、可動ローラ36を固定ローラ37に対して移動させるとき、その可動ローラ36は、当該可動ローラ36と固定ローラ37を支持するケーシング26の各側板27に形成された前述のガイド穴30より成るガイド手段によって案内される。かかるガイド穴30は次のようにに構成されている。
図5は、可動ローラ36と固定ローラ37が直接(図4)、又は定着ベルト25(図2)を介して圧接し、定着動作を実行可能な状態にあるときの様子を示しているが、このときの可動ローラ36の中心と固定ローラ37の中心を結んだ線分を軸間線分Xと称することにする。この状態から、可動ローラ36を固定ローラ37から離間させ始めると、先ず駆動ギア38が相手ギア39に噛み合ったまま、駆動ギア38と可動ローラ36が図6に示すように軸間線分Xに対してほぼ平行に移動する。次いで駆動ギア38が相手ギア39に噛み合ったまま、可動ローラ36が、駆動ギア38と共に、図7に示すように軸間線分Xに対して平行ではない方向であって、可動ローラ36が固定ローラ37からさらに離間する方向に移動する。可動ローラ36がこのような動きをするように、ガイド穴30より成るガイド手段が可動ローラ36を案内するのである。より具体的には、がイド穴30が、図5に示すように、軸間線分Xに対してほぼ平行に延びる第1の部分40と、斜めに湾曲して延びる第2の部分41とから成り、可動ローラ36が固定ローラ37から離れるとき、可動ローラ36の軸線方向各端部に嵌合した軸受29が、先ずガイド穴30の第1の部分40に案内されながら矢印M方向に移動し、可動ローラ36の歯が相手ギア39の歯から外れる直前に、その軸受29がガイド穴30の第2の部分41に移行して、その第2の部分41に案内されながら、図6に矢印Nで示す方向に移動する。このとき、駆動ギア38の歯が相手ギア39の歯から外れないように、第2の部分41が形成されている。
可動ローラ36を固定ローラ37に圧接させるときは、可動ローラ36を上述したところと逆に移動させる。このように可動ローラ36を移動させる間、駆動ギア38の歯は常に相手ギア39の歯に噛み合っているので、可動ローラ36を固定ローラ37に圧接させる際に、駆動ギア38の歯と相手ギア39の歯が衝突して噛み合わなくなることはない。
図3に示すように、駆動ギア38は、可動ローラ36の一方の長手方向端部に固定されているので、相手ギア39の回転が駆動ギア38に伝達されるとき、可動ローラ36は、その一方の長手方向端部にのみ、相手ギア39から推力を受ける。ところが、ガイド穴30の第1の部分40が軸間線分Xとほぼ平行に延びているので、可動ローラ36の一方の軸線方向端部が、記録媒体Pの搬送方向Cに対して直交する方向にずれ動くことがあっても、その記録媒体Pの搬送方向Cにずれ動くことはない。このため、記録媒体Pの搬送性が低下して、記録媒体がスキューを起こしたり、定着ベルト25を有する定着装置の場合には、その定着ベルト25に寄りが生じる不具合を防止できる。
また、可動ローラ36の一方の長手方向端部が、記録媒体Pの搬送方向Cに対して直交する方向(すなわち軸間線分Xの方向)にずれ動くことを防止するには、駆動ギア38が固定された側の可動ローラ36の端部を加圧する引っ張りばね33のばね力を強くすればよい。このようにすれば、可動ローラ36と固定ローラ37との圧接力をその軸線方向に亘って均一にすることができ、記録媒体Pの全体に亘って偏りのない定着性が得られる。ところが、このように可動ローラ36と固定ローラ37との圧接力が均一となるように、両引張ばね33のばね力を調整することは容易ではない。
そこで、本例の定着装置2には、図2乃至図4に示すように、可動ローラ36と固定ローラ37が直接、又は定着ベルト25を介して圧接して、定着動作実行可能な状態にあるとき、可動ローラ36の長手方向各端部に当接して、その可動ローラ36がそれ以上、固定ローラ37の側に移動することを禁止するローラ移動規制手段が設けられている。より具体的に示すと、可動ローラ36と固定ローラ37が互いに圧接した状態で、可動ローラ36の長手方向各端部が、各引張ばね33によって加圧されて、各ガイド穴30の固定ローラ37側の端部42に軸受29を介して圧接している。これにより、両引張ばね33のばね力に相違があっても、可動ローラ36の長手方向各端部が、軸受29を介して各ガイド穴30の端部42に圧接するだけのばね力を持った引張ばね33を用いさえすれば、可動ローラ36と固定ローラ37の圧接力を、その長手方向に亘って均一にすることができる。これにより、記録媒体P上のトナー像を、その全体に亘って確実に定着することができる。このように、本例の定着装置2においては、可動ローラ36を案内するガイド手段が、可動ローラ36と固定ローラ37を支持するケーシング26の各側板27に形成されたガイド穴30により構成されていると共に、そのガイド穴30の端部42によって、前述のローラ移動規制手段が構成されている。
以上、加圧ローラ21が可動ローラ36として構成され、定着ローラ22が固定ローラ37として構成された定着装置を説明したが、これとは逆に、定着ローラが可動ローラとして構成され、加圧ローラが固定ローラとして構成された定着装置にも、上述した各構成を適用することができる。
画像形成装置の一例を示す概略断面図である。 図1に示した定着装置の拡大正面図である。 図2に示した定着装置の一部の構成要素だけを示した部分断面平面図である。 加圧ローラと定着ローラが直に圧接する形式の定着装置の正面図である。 可動ローラの駆動系を示す説明図であって、可動ローラと固定ローラが圧接しているときの様子を示す図である。 可動ローラが軸間線分に対して平行に移動したときの様子を示す、図5と同様な説明図である。 駆動ギアがほぼ相手ギアに沿って移動したときの様子を示す、図5と同様な説明図である。 従来の定着装置の可動ローラの駆動系を示す説明図である。
符号の説明
2 定着装置
21 加圧ローラ
22 定着ローラ
25 定着ベルト
30 ガイド穴
36 可動ローラ
37 固定ローラ
38 駆動ギア
39 相手ギア
42 端部
P 記録媒体
T トナー像
X 軸間線分

Claims (4)

  1. 加圧ローラと定着ローラが直接、又は該定着ローラと他の少なくとも1つの支持ローラに巻き掛けられた定着ベルトを介して圧接し、前記加圧ローラと定着ローラの間、又は加圧ローラと定着ベルトの間に、トナー像を担持した記録媒体を通過させ、このとき該トナー像に熱と圧力を加えて、当該トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、前記加圧ローラと定着ローラのうちの一方のローラが他方のローラに対して移動可能に支持され、その移動可能なローラを可動ローラ、位置不動に支持されたローラを固定ローラとしたとき、該可動ローラには、当該可動ローラと同心状に駆動ギアが固定され、該駆動ギアに噛み合った相手ギアの回転によって駆動ギアと可動ローラが回転駆動され、前記可動ローラが固定ローラに対して移動するとき、該可動ローラを案内するガイド手段を有している定着装置において、
    前記可動ローラと固定ローラが直接、又は前記定着ベルトを介して圧接して、定着動作実行可能な状態にあるときの可動ローラ中心と固定ローラ中心を結んだ線分を軸間線分としたとき、前記ガイド手段は、前記可動ローラが固定ローラから離れるときに、先ず前記駆動ギアが前記相手ギアに噛み合ったまま、可動ローラが前記軸間線分に対してほぼ平行に移動し、次いで前記駆動ギアが相手ギアに噛み合ったまま、可動ローラが前記軸間線分に対して平行ではない方向に移動するように、可動ローラを案内することを特徴とする定着装置。
  2. 前記可動ローラと固定ローラが直接、又は前記定着ベルトを介して圧接して、定着動作実行可能な状態にあるとき、可動ローラの長手方向各端部に当接して、該可動ローラがそれ以上固定ローラの側に移動することを禁止するローラ移動規制手段を有している請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ガイド手段が、前記可動ローラと固定ローラを支持するケーシングの各側板に形成されたガイド穴により構成され、該ガイド穴の端部によって前記ローラ移動規制手段が構成されている請求項2に記載の定着装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置を具備する画像形成装置。
JP2005306049A 2005-10-20 2005-10-20 定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置 Expired - Fee Related JP4756635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005306049A JP4756635B2 (ja) 2005-10-20 2005-10-20 定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005306049A JP4756635B2 (ja) 2005-10-20 2005-10-20 定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007114504A true JP2007114504A (ja) 2007-05-10
JP4756635B2 JP4756635B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=38096750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005306049A Expired - Fee Related JP4756635B2 (ja) 2005-10-20 2005-10-20 定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4756635B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009098580A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US20150139705A1 (en) * 2013-11-18 2015-05-21 Yuusuke Furuichi Belt device, fixing device and image forming apparatus
CN105487360A (zh) * 2014-10-02 2016-04-13 株式会社理光 带装置、定影装置及图像形成装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102826356B (zh) * 2012-09-18 2014-10-08 昆山特力伯传动科技有限公司 输送带矫正单元
CN102942017A (zh) * 2012-11-26 2013-02-27 昆山特力伯传动科技有限公司 输送带部件的输送驱动部件

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05270690A (ja) * 1992-03-23 1993-10-19 Ricoh Co Ltd ローラ対の固定機構
JPH08254905A (ja) * 1995-03-16 1996-10-01 Canon Inc カラー画像形成装置
JPH1124486A (ja) * 1997-06-27 1999-01-29 Nitto Kogyo Co Ltd 定着装置
JPH11143282A (ja) * 1997-11-05 1999-05-28 Canon Inc 駆動機構、定着装置及びこれらを搭載する画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05270690A (ja) * 1992-03-23 1993-10-19 Ricoh Co Ltd ローラ対の固定機構
JPH08254905A (ja) * 1995-03-16 1996-10-01 Canon Inc カラー画像形成装置
JPH1124486A (ja) * 1997-06-27 1999-01-29 Nitto Kogyo Co Ltd 定着装置
JPH11143282A (ja) * 1997-11-05 1999-05-28 Canon Inc 駆動機構、定着装置及びこれらを搭載する画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009098580A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US20150139705A1 (en) * 2013-11-18 2015-05-21 Yuusuke Furuichi Belt device, fixing device and image forming apparatus
CN104656399A (zh) * 2013-11-18 2015-05-27 株式会社理光 带装置,定影装置,以及图像形成装置
CN105487360A (zh) * 2014-10-02 2016-04-13 株式会社理光 带装置、定影装置及图像形成装置
JP2016075715A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 株式会社リコー ベルト装置、定着装置及び画像形成装置
CN105487360B (zh) * 2014-10-02 2018-09-18 株式会社理光 带装置、定影装置及图像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4756635B2 (ja) 2011-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5121406B2 (ja) 画像形成装置
JP6288320B2 (ja) 画像形成装置
JP5645013B2 (ja) 定着装置、及びこれを用いた画像形成装置
JP6555967B2 (ja) 画像形成装置
JP5910207B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP2009145784A (ja) 離間機構及び画像形成装置
JP4756635B2 (ja) 定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置
JP4988245B2 (ja) ローラ装置、ベルト装置、及び画像形成装置
JP2016109783A (ja) 画像形成装置
JP2018159809A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2015118114A (ja) 画像形成装置
JP5165077B2 (ja) 二次転写ユニットの変位機構及び画像形成装置
JP2010262062A (ja) 画像形成装置
JP3261095B2 (ja) シート搬送装置及び該シート搬送装置を備えた画像形成装置
JP2018072542A (ja) 画像形成装置
JP2007093782A (ja) 画像形成装置及び該装置における画像形成方法
JP4854223B2 (ja) 画像形成装置
JP5156364B2 (ja) 画像形成装置
JP5990794B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP6555515B2 (ja) 画像形成装置
JP5772095B2 (ja) 画像形成装置
JP3757997B2 (ja) 画像形成装置
JP5203120B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2017167232A (ja) 張力付与装置および画像形成装置
JP2007078795A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4756635

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140610

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees