JP2009098580A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の構成が比較的簡易で装置が大型化、高コスト化することなく、定着装置単体でも圧接解除の操作性が高い、定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】加圧部材31に係合して加圧部材31及び定着部材を圧接状態にする加圧レバー40と、加圧レバー40を押動して加圧部材31及び定着部材の圧接状態を解除する解除レバー41と、を備える。解除レバー41は、圧接状態を解除するときに、加圧レバー40の変位が開始された後に加圧レバー40の被当接部40dに当接して加圧レバー40の解除位置を定める当接部41dを具備する。
【選択図】図4

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、そこに設置される定着装置と、に関し、特に、定着部材と加圧部材との圧接・解除をおこなう定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置に設置される定着装置おいて、定着ローラ、定着ベルト等の定着部材と、加圧ローラ、加圧ベルト、加圧パッド等の加圧部材と、の圧接状態を解除する技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
定着装置は、定着部材と加圧部材とが加圧手段によって圧接状態になっていて、双方の部材の間にニップ部(定着ニップ部)が形成されている。そして、ヒータ、励磁コイル等の加熱手段によって定着部材が加熱されて、ニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー像が熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着される。
このような定着装置には、定着部材と加圧部材との圧接状態を解除する解除機構が設けられている。そして、ニップ部にて記録媒体のジャム(紙詰まり)が発生したとき等に、ユーザーが解除機構を操作してジャム処理を容易におこなえるようにしている。
ここで、特許文献1等には、圧解除レバー(解除レバー)が圧解除位置にあるときに、画像形成装置本体のカバーの閉動作に連動して圧解除レバーが圧解除位置から加圧位置に移動する技術が開示されている。さらに、圧解除レバーの圧解除位置を定めるために、圧解除レバーに係合するストッパを装置の筐体に設ける技術も開示されている。
また、特許文献2等には、定着部材と加圧部材との圧接状態を解除する動作を、画像形成装置本体のカバーの開動作に連動しておこなう技術が開示されている。
特許第3896235号公報 特開2006−48005号公報
特許文献1等の定着装置は、圧解除レバーの圧解除位置を定めるストッパが装置の筐体に設置されているために、筐体の形状や大きさに制限が生じてしまっていた。したがって、定着装置が大型化、高コスト化してしまう可能性があった。
また、特許文献2等の定着装置は、定着部材と加圧部材との圧接状態を解除する動作を画像形成装置本体のカバーの開動作に連動しておこなっているために、画像形成装置本体から取出された状態では圧解除位置が定まらずに、定着装置単体としての操作性が不充分であった。したがって、定着装置を画像形成本体から取出しておこなうような作業(例えば、定着装置を取出しなければ処理できないようなジャム処理作業等である。)の作業性が悪かった。さらに、装置の構成が複雑で、装置が大型化、高コスト化してしまう可能性もあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置の構成が比較的簡易で装置が大型化、高コスト化することなく、定着装置単体でも圧接解除の操作性が高い、定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、トナー像を加熱・溶融して記録媒体上に定着する定着部材と、前記定着部材に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する加圧部材と、付勢手段に付勢されて前記加圧部材又は前記定着部材に直接的又は間接的に係合して前記加圧部材及び前記定着部材を圧接状態にする加圧レバーと、前記加圧レバーを押動して当該加圧レバーを変位させて前記加圧部材及び前記定着部材の圧接状態を解除する解除レバーと、を備え、前記解除レバーは、前記加圧部材及び前記定着部材の圧接状態を解除するときに、前記加圧レバーの変位が開始された後に当該加圧レバーの被当接部に当接して当該加圧レバーの解除位置を定める当接部を具備したものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記解除レバーは、前記解除位置にある前記加圧レバーを変位させて前記加圧部材及び前記定着部材を圧接状態に戻すときに、前記加圧レバーの変位が開始された後に当該加圧レバーの第2の被当接部に当接して当該加圧レバーの停止位置を定める第2の当接部を具備したものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項2に記載の発明において、前記停止位置は、装置が稼動して前記定着部材及び前記加圧部材が熱膨張した状態で制限される前記加圧レバーの位置と、装置が停止して前記定着部材及び前記加圧部材の熱膨張がない状態で制限される前記加圧レバーの位置と、の間の位置に設定されたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記解除レバーは、カム部を備えるとともに支軸を中心に回動可能に構成され、回動動作にともない前記カム部が前記加圧レバーの平面部上を摺動して当該加圧レバーを変位させるものである。
また、請求項5記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記加圧レバー又は/及び前記解除レバーは、金属材料で形成されたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記加圧レバーは、前記加圧部材又は前記定着部材を軸支する軸受に係合して前記加圧部材及び前記定着部材を圧接状態にするものである。
また、請求項7記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項6に記載の発明において、前記軸受は、前記加圧レバーの変位にともない装置のフレームに対して移動可能に保持されたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項7に記載の発明において、前記軸受は、前記加圧部材又は前記定着部材の軸上に設置された従動ギアに噛合して駆動力を伝達するギアの回転中心を中心にして前記フレーム上を移動するものである。
また、請求項9記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記解除レバーは、画像形成装置本体に開閉自在に設置されたカバーの閉動作に連動して前記解除位置にある前記加圧レバーの加圧位置に向けての変位を開始させるものである。
また、この発明の請求項10記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
本発明は、定着部材と加圧部材との圧接状態を解除するとき、加圧レバーの変位が開始された後に加圧レバーの被当接部に当接して加圧レバーの解除位置を定める当接部を、解除レバーに設けている。これにより、装置の構成が比較的簡易で装置が大型化、高コスト化することなく、定着装置単体でも圧接解除の操作性が高い、定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、本実施の形態における画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、除電部(不図示である。)等が配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、不図示の駆動モータによって図1中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20のニップ部(定着ベルト21と加圧ローラ31とが圧接する位置である。)に搬送される。そして、ニップ部(定着ニップ部)で、定着ベルト21及び加圧ローラ31による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
なお、装置本体1の側方には、カバー110(本体カバー)が開閉自在に設置されている。カバー110を支軸110aを中心にして図1の矢印A方向に開放すると、定着装置20が露呈した状態になる。そして、ユーザーやサービスマンは、定着装置20を露呈した状態で、定着装置20の位置でジャムした記録媒体Pの処理(ジャム処理)をおこなったり、定着装置20を装置本体1から取出して定着装置20のメンテナンスをおこなったりする。
次に、図2にて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2に示すように、定着装置20は、定着部材としての定着ベルト21、定着補助ローラ22、加熱ローラ23、加圧部材としての加圧ローラ31、テンションローラ35、等で構成される。
ここで、定着部材としての定着ベルト21は、ポリイミド樹脂からなる層厚90μmのベース層上に、弾性層、離型層が順次積層された多層構造の無端ベルトである。定着ベルト21の弾性層は、層厚が200μm程度であって、シリコーンゴム、フッ素ゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。定着ベルト21の離型層は、層厚が20μm程度であって、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等で形成されている。定着ベルト21の表層に離型層を設けることにより、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保されることになる。定着ベルト21は、複数のローラ部材(定着補助ローラ22、加熱ローラ23、テンションローラ35である。)に張架・支持されて、図2中の矢印方向に走行する。
定着補助ローラ22は、SUS304等の芯金22a上に、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性層22b(層厚が14mmである。)が形成された外径が52mmの円筒部材であって、加圧部材としての加圧ローラ31に定着ベルト21を介して当接してニップ部(定着ニップ部)を形成する。定着補助ローラ22は、図2中の時計方向に回転する。
加熱ローラ23は、アルミニウム等の金属材料からなる円筒体(肉厚が0.6mm、外径が35mmである。)であって、その円筒体の内部にはヒータ25(熱源)が固設されている。
加熱ローラ23のヒータ25は、ハロゲンヒータであって、その両端部が定着装置20のフレームに固定されている。そして、装置本体1の電源部(交流電源)により出力制御されたヒータ25からの輻射熱によって加熱ローラ23が加熱されて、さらに加熱ローラ23によって加熱された定着ベルト21の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる。ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面に非接触で対向するサーモパイル(不図示である。)によるベルト表面温度の検知結果に基いておこなわれる。詳しくは、サーモパイルの検知結果に基づいて定められる通電時間だけ、ヒータ25に交流電圧が印加される。このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度(目標制御温度)に調整制御することができる。
また、加圧部材としての加圧ローラ31は、肉厚が1mmの中空芯金32上に、シリコーンゴム、フッ素ゴム、発泡性シリコーンゴム等からなる層厚が1.5mmの弾性層33が形成されたものである。加圧ローラ31は、外径が50mm程度に設定されている。なお、弾性層33の表層にPFA等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。
そして、加圧ローラ31は、加圧機構(後で図3等により詳しく説明する。)によって定着ベルト21を介して定着補助ローラ22に圧接する。こうして、加圧ローラ31と定着ベルト21との間に、所望のニップ部(定着ニップ部)が形成される。ここで、加圧ローラ31は、不図示の駆動モータによって回転駆動されるが、その詳細については後で図9を用いて説明する。
なお、本実施の形態において、加圧ローラ31を直接的に加熱するヒータ等の加熱手段を設置することもできる。
図示は省略するが、定着ベルト21と加圧ローラ31との当接部(ニップ部である。)の入口側には、記録媒体Pの搬送を案内するガイド板が配設されている。また、加圧ローラ31に当接する位置であって、ニップ部の出口側近傍には、ニップ部から送出された記録媒体P(定着工程後の記録媒体である。)が加圧ローラ31に巻き付く不具合を抑止する分離板が設置されている。
上述のように構成された定着装置20は、次のように動作する。
装置本体1の電源スイッチが投入されると、交流電源からヒータ25に交流電圧が印加(給電)されるとともに、不図示の駆動モータによって加圧ローラ31が図2中の矢印方向の回転駆動が開始されて、それと同時に定着ベルト21(定着補助ローラ22、加熱ローラ23)が従動回転する。
その後、給紙部12から記録媒体Pが給送されて、2次転写ニップの位置で記録媒体P上に未定着画像が担持される。未定着画像T(トナー像)が担持された記録媒体Pは、図2の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。そして、定着ベルト21による加熱と、定着ベルト21(定着補助ローラ22)及び加圧ローラ31の押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、回転する定着ベルト21及び加圧ローラ31によってそのニップ部から送出された記録媒体Pは、矢印Y11方向に搬送される。
以下、図3〜図10を用いて、本実施の形態において特徴的な、定着装置20の構成・動作について説明する。
図3は定着ベルト21と加圧ローラ31とが圧接状態であるときの定着装置を示す側面図であり、図4はその圧接状態を解除したとき(解除状態)の定着装置を示す側面図である。また、図5は、加圧ローラ31が定着装置のフレーム38に設置された状態を示す斜視図である。図6は、フレーム38単体を示す図である。図7はフレーム38に設置された軸受55の圧接状態時の位置を示す図であり、図8は軸受55の解除状態時の位置を示す図である。また、図9は、フレーム38にギア列61〜65が設置された状態を示す斜視図である。図10は、解除レバー41が装置本体1のカバー110に係合した状態を示す図である。
図3及び図4を参照して、加圧ローラ31は、軸受55(ボールベアリング)を介してフレーム38に回転自在に支持されている。同様に、定着補助ローラ22や加熱ローラ23も、軸受を介してフレーム38に回転自在に支持されている。
定着装置20の加圧機構は、加圧レバー40、解除レバー41、付勢手段としてのスプリング50(引張スプリング)、等で構成されている。加圧レバー40は、スプリング50(付勢手段)に付勢されて加圧ローラ31に係合(軸受55を介した間接的な係合である。)して、加圧ローラ31及び定着ベルト21を圧接状態にするためのものである。解除レバー41は、加圧レバー40を押動して加圧レバー40を変位(回動)させて加圧ローラ31及び定着ベルト21の圧接状態を解除するためのものである。
詳しくは、加圧レバー40は、支軸40aを中心にして回動自在にフレーム38に支持されている。加圧レバー40の一端側(支軸40aから離れた位置である。)には、スプリング50のフックが接続される引掛部40bが形成されている。一方、スプリング50のもう一方のフックは、フレーム38の引掛部に接続されている。また、加圧レバー40の中央部は、加圧ローラ31を軸支する軸受55(加圧ローラ31の軸部31aに設置されている。)に当接している。このような構成により、加圧レバー40は、スプリング50のスプリング力によって、加圧ローラ31を定着ベルト21側に付勢することになる。これにより、加圧ローラ31と定着ベルト21との間に所望のニップ部が形成される。ここで、加圧レバー40は、機械的強度を確保するために、金属材料で形成されている。
また、加圧レバー40には、解除レバー41に係合する、平面部40c(曲げ加工により形成されている。)、被当接部40d(第1被当接部)、第2の被当接部40e(第2被当接部)、が設けられている。
解除レバー41は、支軸41aを中心にして回動自在にフレーム38に支持されている。解除レバー41の一端側(支軸41aから離れた位置である。)には、ユーザーやサービスマンが把持するための把持部41bが設けられている。さらに、解除レバー41の中央部には、加圧レバー40の平面部40cに係合するカム部41cが形成されている。カム部41cは、支軸41aを中心にした解除レバー41の回動動作にともない、加圧レバー40の平面部40c上を摺動して加圧レバー40を変位させる。
また、解除レバー41には、加圧レバー40に係合する、当接部41d(第1当接部)、第2の被当接部41e(第2当接部)、も設けられている。なお、解除レバー41も、機械的強度を確保するために、金属材料で形成されている。
図3及び図4を参照して、定着装置20の加圧機構の動作について詳述する。
圧接状態を解除するとき(加圧位置から解除位置へ移動するときである。)には、把持部41bを把持して支軸41aを中心にして解除レバー41を図3の時計方向に回転させる。これにより、カム部41cによって平面部40cが押動されて、加圧レバー40がスプリング50の力に抗するように支軸40aを中心にして図3の時計方向に回転する。このとき、カム部41cは、曲げ加工にてカム部41cに対向するように形成された平面部40cを安定した摩擦抵抗によって摺動するために、解除レバー41を操作する操作者にとっての操作性が向上する。なお、カム部41cと平面部40cとの摺動抵抗をさらに低減するために、カム部41cと平面部40cとの間に、グリスを塗布したり低摩擦部材を設置したりすることができる。
その後、解除レバー41の図3の時計方向の回転操作が進むと(加圧レバーの変位が開始された後に)、やがて第1当接部41dが加圧レバー40の第1被当接部40dに当接して、加圧レバー40の解除位置(停止位置)を定まることになる。すなわち、解除レバー41の第1当接部41dが加圧レバー40の第1被当接部40dに当接して、加圧レバー40の時計方向の回転移動が規制される(図4の状態である。)。このとき、解除レバー41の支軸41aには、スプリング50のスプリング力により加圧レバー40を介して解除レバー41を解除方向(図4の時計方向)に回転するモーメントが作用して、当接部41dと被当接部40dとの当接によって釣り合い状態が保たれる。
このように、本実施の形態では、定着ベルト21と加圧ローラ31との圧接状態を解除するとき、加圧レバー40の変位が開始された後に加圧レバー40の被当接部40dに当接して加圧レバー40の解除位置(停止位置)を定める当接部41dを、解除レバー41に設けているため、定着装置20の構成が比較的簡易で定着装置20が大型化、高コスト化することなく、定着装置20単体でも圧接解除の操作性を向上させることができる。
これに対して、定着装置20単体で、解除状態から圧接状態に戻すとき(解除位置から加圧位置へ移動するときである。)には、把持部41bを把持して支軸41aを中心にして解除レバー41を図4の反時計方向に回転させる。これにより、スプリング50のスプリング力によって、加圧レバー40が加圧位置に向かって移動(図4の反時計方向の移動である。)するとともに、平面部40c上をカム部41cが摺動しながら解除レバー41も図4の反時計方向に回転して、やがて加圧位置に停止する(図3の状態である。)。このとき、加圧レバー40はスプリング50によって加圧位置の方向(加圧方向)に付勢されるために、解除レバー41の把持部41bを操作するのに必要な力は僅かなものである。
なお、本実施の形態では、画像形成装置本体1に開閉自在に設置されたカバー110の閉動作に連動して、解除レバー41が、解除位置にある加圧レバー40の加圧位置に向けての変位を開始させるように構成されている。
具体的に、図10を参照して、定着装置20を画像形成装置本体1に設置した状態で、解除状態から圧接状態に戻すときには、操作者がカバー110を支軸110aを中心にして図10の矢印A´方向に閉鎖すると、カバー110に設置された突起部110bが解除レバー41の把持部41bを押動して、その後に解除レバー41及び加圧レバー40は上述した手動時と同様に動作することになる。
このような構成により、定着装置20の位置で記録媒体Pのジャムが発生して操作者が上述の解除操作をおこなってジャム処理をおこなう場合であって、操作者が上述の解除レバー41の戻し操作を忘れてしまった場合であっても、装置の稼動を再開する際にはカバー110の閉動作が必ずおこなわれるために、定着装置20が解除状態のまま稼動してしまう不具合を未然に防止することができる。
ここで、圧接状態時の加圧レバー40の停止位置(加圧位置)は、加圧ローラ31と定着ベルト21とが当接する位置で定めることができる。すなわち、加圧ローラ31と定着ベルト21とが当接することで、加圧レバー40の図3の反時計方向の回転移動が規制されて、加圧ローラ31と定着ベルト21との圧接状態が保持される。
これに対して、本実施の形態では、図3を参照して、解除位置にある加圧レバー40を変位(回転移動)させて圧接状態に戻すときに、加圧レバー40の変位(回転移動)が開始された後に加圧レバー40の第2被当接部40eに当接して加圧レバー40の停止位置(加圧位置)を定める第2当接部41eを、解除レバー41に設けている。すなわち、解除レバー41と加圧レバー40とが加圧方向に移動するとき、加圧ローラ31と定着ベルト21とが当接して、加圧レバー40の移動が規制される前に、第2被当接部40eと第2当接部41eとを当接させて、加圧レバー40の移動を規制させている。
ただし、この場合の停止位置(加圧位置)は、定着装置20が稼動して定着ベルト21(定着補助ローラ22)や加圧ローラ31が熱膨張した状態で移動が制限される加圧レバー40の位置と、定着装置20が停止して定着ベルト21(定着補助ローラ22)や加圧ローラ31の熱膨張がない状態(長時間放置等により冷却された状態である。)で移動が制限される加圧レバー40の位置と、の間の位置に設定されている。
定着ベルト21(定着補助ローラ22)や加圧ローラ31は稼動時(定着可能状態時)には熱膨張していているため、冷えている状態のときに比べて、加圧レバー40が解除方向に押し戻されている。したがって、加圧レバー40の停止位置(加圧位置)を上述の範囲に設定することで、定着装置20を長時間稼動させないときに、加圧力によって定着ベルト21(定着補助ローラ22)や加圧ローラ31に永久歪が生じる不具合を防止することができる。また、定着装置20の稼動時(熱膨張時)には、加圧ローラ31と定着ベルト21との当接により加圧レバー40の移動が規制されるため(第2被当接部40eと第2当接部41eとの当接により加圧レバー40の移動が規制されないため)、加圧ローラ31と定着ベルト21との圧接不良によるニップ部におけるニップ幅の不足は生じない。なお、ニップ幅の不足(ニップ幅減少)が生じた場合には、出力画像上にコールドオフセット等の定着不良が生じてしまうことになる。
以下、図5〜図8を用いて、加圧レバー40が係合する軸受55と、フレーム38と、の関係について詳述する。
先に説明したように、本実施の形態では、加圧ローラ31は、その軸部31aに軸受55(止め輪53によって回転軸方向の位置が定められている。)が挿設されていて、軸受55を介してフレーム38に回転自在に支持されている(図5を参照できる。)。そして、加圧レバー40は、スプリング50に付勢されて軸受55を介して加圧ローラ31を定着ベルト21側に加圧している。
ここで、加圧ローラ31の加圧位置と解除位置との移動を可能にするために、加圧ローラ31を軸支する軸受55は、加圧レバー40の変位(回動)にともないフレーム38に対して移動可能に保持されている。
詳しくは、図6に示すように、フレーム38には、軸受55を加圧方向・解除方向に移動させるための異形穴38cが形成されている。この異形穴38cには、軸受55の回転軸方向(図6の紙面垂直方向である。)の移動を規制するための受け部38aが複数設けられている(他端は止め輪53によって規制される。)。さらに、異形穴38cには、軸受55の加圧方向・解除方向の移動を案内するガイド部38bが設けられている。
そして、このような構成により、フレーム38の異形穴38cに設置された軸受55は、加圧位置と解除位置との間を移動することになる。図7は軸受55が加圧位置にある状態(圧接状態時の状態である。)を示し、図8は軸受55が解除位置にある状態(解除状態時の状態である。)を示すものである。
なお、図6に示すフレーム38において、穴部38eには定着補助ローラ22を軸支する軸受が設置され、穴部38fには加熱ローラ23を軸支する軸受が設置される。また、フレーム38上に起立するスタッド38dには、加圧ローラ31の軸31a上に設置される従動ギア63に噛合して従動ギア63に駆動力を伝達するギア62(アイドラギア)が設置される(図9をも参照できる。)。
以下、図9を用いて、加圧レバー40が係合する軸受55と、定着装置20の駆動部と、の関係について詳述する。
図9を参照して、本実施の形態では、不図示の駆動モータによってギア61(駆動ギア)に駆動入力されて、ギア62(アイドラギア)を介して加圧ローラ31の従動ギア63(加圧ローラ31と一体的に回転する。)に駆動力が伝達される。さらに、駆動ギア61は、定着補助ローラ22の軸22aに設置されたギア64にも駆動伝達するとともに、ギア65を介して排紙部(図1の排紙ローラ対99等が設置されている。)へも駆動伝達している。
ここで、図示は省略するが、定着補助ローラ22の軸22aと、ギア64と、の間にはワンウェイクラッチが設置されている。これにより、加圧ローラ31の線速(外周面上の線速である。)に比べて、定着ベルト21の線速(ニップ部における線速である。)は僅かに小さくなる。したがって、定着ベルト21は、ワンウェイクラッチの効果により加圧ローラ31との接触により従動回転することになる。このような構成により、ニップ部において加圧ローラ31と記録媒体Pとの間に滑りが生じた場合に、ワンウェイクラッチがロック状態になって定着ベルト21によって記録媒体Pが補助的に搬送されることになる。
なお、本実施の形態では、加圧ローラ31を主たる駆動ローラとして機能させたが、定着補助ローラ22を主たる駆動ローラとして機能させることもできる。さらに、上述したワンウェイクラッチの構成をとらずに、単純に定着ベルト21を加圧ローラ31との接触力のみで従動させることもできる。
ここで、本実施の形態では、加圧ローラ31を軸支する軸受55が、アイドラギア62(従動ギア63に駆動力を伝達するギアである。)の回転中心を中心にしてフレーム38上を移動するように構成している。
具体的に、図6を参照して、軸受55の加圧方向・解除方向の移動を案内するガイド部38bは、アイドラギア62の回転中心を中心にした円弧状の軌跡を描くように形成されている。
このような構成により、加圧ローラ31の位置にかかわりなく、従動ギア63とアイドラギア62との軸心ピッチが一定に維持されることになる。したがって、加圧ローラ31の変位によって回転ムラ等の不具合が生じるのを抑止することができる。
以上説明したように、本実施の形態においては、定着ベルト21(定着部材)と加圧ローラ31(加圧部材)との圧接状態を解除するとき、加圧レバー40の変位が開始された後に加圧レバー40の被当接部40dに当接して加圧レバー40の解除位置を定める当接部41dを、解除レバー41に設けている。これにより、定着装置20の構成が比較的簡易で定着装置20が大型化、高コスト化することなく、定着装置単体20でも圧接解除の操作性を高めることができる。
なお、本実施の形態では、定着部材として定着ベルト21を用いて加圧部材として加圧ローラ31を用いた定着装置に対して本発明を適用したが、定着部材として定着ローラを用いた定着装置(ベルト部材を用いないで、2つのローラ部材によってニップ部を形成する装置である。)や、加圧部材として加圧ベルトや加圧パッドを用いた定着装置に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、加熱手段としてヒータ25を用いた定着装置20に対して本発明を適用したが、加熱手段として励磁コイルを用いた電磁誘導加熱方式の定着装置や、転写工程と定着工程とを同時におこなう定着装置(転写定着装置)に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、加圧レバー40が軸受55を介して加圧ローラ31に間接的に係合する構成としたが、加圧レバー40が加圧ローラ31に直接的に係合する構成(例えば、加圧ローラ31の軸31aに加圧レバー40が係合する構成である。)とすることもできる。
さらに、本実施の形態では、加圧レバー40が加圧部材31に係合して圧接状態を形成する構成としたが、加圧レバーが定着部材(例えば、定着ローラに加圧レバーが係合する構成である。)に係合して圧接状態を形成する構成とすることもできる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 定着装置を示す構成図である。 圧接状態の定着装置を示す側面図である。 解除状態の定着装置を示す側面図である。 加圧ローラがフレームに設置された状態を示す斜視図である。 フレームを示す図である。 フレームに設置された軸受の圧接状態時の位置を示す図である。 フレームに設置された軸受の解除状態時の位置を示す図である。 ギア列が設置された状態を示す斜視図である。 解除レバーが装置本体のカバーに係合した状態を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20 定着装置、
21 定着ベルト(定着部材)、
22 定着補助ローラ、
23 加熱ローラ、
25 ヒータ(加熱手段)、
31 加圧ローラ(加圧部材)、
38 フレーム、
40 加圧レバー、
40a 支軸、 40c 平面部、
40d 被当接部、 40e 第2の被当接部、
41 解除レバー、
41a 支軸、 41c カム部、
41d 当接部、 41e 第2の当接部、
50 スプリング(付勢手段)、 55 軸受、
61〜65 ギア、 110 カバー、 P 記録媒体。

Claims (10)

  1. トナー像を加熱・溶融して記録媒体上に定着する定着部材と、
    前記定着部材に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する加圧部材と、
    付勢手段に付勢されて前記加圧部材又は前記定着部材に直接的又は間接的に係合して前記加圧部材及び前記定着部材を圧接状態にする加圧レバーと、
    前記加圧レバーを押動して当該加圧レバーを変位させて前記加圧部材及び前記定着部材の圧接状態を解除する解除レバーと、
    を備え、
    前記解除レバーは、前記加圧部材及び前記定着部材の圧接状態を解除するときに、前記加圧レバーの変位が開始された後に当該加圧レバーの被当接部に当接して当該加圧レバーの解除位置を定める当接部を具備したことを特徴とする定着装置。
  2. 前記解除レバーは、前記解除位置にある前記加圧レバーを変位させて前記加圧部材及び前記定着部材を圧接状態に戻すときに、前記加圧レバーの変位が開始された後に当該加圧レバーの第2の被当接部に当接して当該加圧レバーの停止位置を定める第2の当接部を具備したことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記停止位置は、装置が稼動して前記定着部材及び前記加圧部材が熱膨張した状態で制限される前記加圧レバーの位置と、装置が停止して前記定着部材及び前記加圧部材の熱膨張がない状態で制限される前記加圧レバーの位置と、の間の位置に設定されたことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記解除レバーは、カム部を備えるとともに支軸を中心に回動可能に構成され、回動動作にともない前記カム部が前記加圧レバーの平面部上を摺動して当該加圧レバーを変位させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記加圧レバー又は/及び前記解除レバーは、金属材料で形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記加圧レバーは、前記加圧部材又は前記定着部材を軸支する軸受に係合して前記加圧部材及び前記定着部材を圧接状態にすることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記軸受は、前記加圧レバーの変位にともない装置のフレームに対して移動可能に保持されたことを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記軸受は、前記加圧部材又は前記定着部材の軸上に設置された従動ギアに噛合して駆動力を伝達するギアの回転中心を中心にして前記フレーム上を移動することを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記解除レバーは、画像形成装置本体に開閉自在に設置されたカバーの閉動作に連動して前記解除位置にある前記加圧レバーの加圧位置に向けての変位を開始させることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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