JP2021026153A - 駆動装置、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ニップを構成するローラへの引込力を低減するための駆動装置の提供。【解決手段】第一のアイドラギヤと噛合し回動部材54の回転中心軸上に第二のアイドラギヤと、を備える駆動装置であって、前記第一の回転体の回転中心と前記第一のアイドラギヤの回転中心との距離をLとしたときに、前記回動部材54の回転中心は、前記第一のアイドラギヤの回転中心を中心にした直径が1.5×Lの円の外側かつ直径が1.8×Lの円の内側の領域に存在していることを特徴とする駆動装置。【選択図】図4

Description

本発明は、駆動装置、定着装置および画像形成装置に関する。
記録媒体上にトナー像を形成し、トナー像を加圧・加熱することで画像を定着させる定着装置を備える画像形成装置が知られている。
このような定着装置においては、記録媒体を挟み込んで加圧・加熱するために一対のローラなどのニップ形成部材が用いられている。かかるローラ軸にギヤを取り付けてローラを駆動させる駆動装置においては、駆動力によってニップを形成するローラがニップ方向に引き込まれる引込力を受けることが知られている。
通常、ローラの駆動は片側において行われるから、引込力も片側に偏重して生じてしまう。このような荷重偏差によって異常画像が生じてしまったり、耐久性の低下が生じてしまう懸念がある。
さて、こうしたニップ形成部材のようなローラ軸において、引込力を低減するための引込力キャンセル機構を備えた駆動装置がいくつか考えられている(例えば特許文献1、2等参照)。
しかしながら、このような引込力キャンセル機構によっても相殺しきれない残留引込力が存在し、十分とは言えないという問題があった。
また、駆動装置の大型化を招いてしまうという懸念も生じていた。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、ニップを構成するローラへの引込力を低減するための駆動装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の駆動装置は、第一の回転体と、前記第一の回転体とニップを形成する第二の回転体と、前記第一の回転体の軸部を回転可能に保持する軸受と、前記第一の回転体が前記第二の回転体に対して接離する方向に移動できるように前記軸受を保持する筐体と、前記第一の回転体の軸部に設置されて、前記第一の回転体とともに回転する駆動ギヤと、前記駆動ギヤに噛合する第一のアイドラギヤと、前記第一のアイドラギヤを回転可能に保持するアイドラギヤ支持部を具備して前記筐体において回転中心軸を中心に回動する回動部材と、前記第一のアイドラギヤと噛合し前記回動部材の回転中心軸上に第二のアイドラギヤと、を備える駆動装置であって、前記第一の回転体の回転中心と前記第一のアイドラギヤの回転中心との距離をLとしたときに、前記回動部材の回転中心は、前記第一のアイドラギヤの回転中心を中心にした直径が1.5×Lの円の外側かつ直径が1.8×Lの円の内側の領域に存在していることを特徴とする。
本発明によれば、ニップを構成するローラへの引込力を低減することで荷重偏差を小さくすることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成の一例を示す図である。 図1に示した画像形成装置の定着装置を示す図である。 図2に示した定着装置を構成する駆動装置の一例を示す図である。 駆動装置の構成の一例を示す図である。 駆動装置の一部を構成するアイドラギヤの噛み合わせの一例を示す図である。 駆動装置による回転駆動により生じる力の一例を示す図である。 駆動引込力キャンセル機構の構成の一例を示す図である。 駆動引込力キャンセル機構の動作の一例を示す図である。 駆動引込力キャンセル機構によって低減される引込力のシミュレーション結果の一例を示す図である。 図9に示した結果から導かれるアイドラギヤの好適な配置の一例を示す図である。
本発明の実施形態の一例として図1に画像形成装置1の概略構成を示す。
本発明の第1の実施形態における定着装置20を有する画像形成装置1は、記録剤としてのトナーを用いて、複写、印刷等により記録媒体の一例である用紙Sに画像を形成するタンデム型カラープリンタである。
図1に示すように、本実施の形態1における画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置1は、本体上方に配置されたボトル収容部101と、ボトル収容部101内に収められたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4つの各色に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kと、を有している。
画像形成装置1は、中間転写ユニット85と、中間転写ベルト78と、中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kと、レーザーを用いて感光体を感光させる光書き込み手段である露光部3と、を有している。
画像形成装置1は、本体下方に配設されて記録媒体たるシートPを複数枚重ねて収納する給紙部12と、給紙部12からシートPを搬送するための給紙ローラ97とレジストローラ対98と、を有している。
画像形成装置1は、シートP上に形成されたトナー像を加熱・加圧によって定着させる定着装置20と、画像が定着されたシートPを装置外部に設けられたスタック部100へと排紙するための排紙ローラ対99と、を有している。
ボトル収容部101には、トナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
中間転写ユニット85は、ボトル収容部101の下方に配設されている。中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。
また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、除電部、等が配設されている。
各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、駆動モータによって図1中の時計方向に回転駆動される。
帯電部75は、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面を一様に帯電する(帯電工程)。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達すると、かかる照射位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程)。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像部76との対向位置において、トナーの移動によって静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程)。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程)。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達すると、かかる位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像は、中間転写ベルト78上に重ねて転写されるから、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等を有している。
中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。
1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kには、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加されるので、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達したときにトナー像が転写される。
中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。かかる対向位置すなわち2次転写位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。
中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体であるシートP上に転写される。
さて、2次転写位置を通過した後の中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存している。中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達すると、中間転写クリーニング部80によって中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
2次転写ニップの位置に搬送されたシートPは、画像形成装置1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98等を経由して搬送されたものである。
かかる給紙の構成について説明する。給紙部12には、転写紙等のシートPが複数枚重ねて収納されており、給紙ローラ97が図中の反時計方向に回転駆動されることで、一番上のシートPがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送されたシートPは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。
レジストローラ対98は、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて回転駆動されて、シートPが2次転写ニップに向けて搬送され、既に述べたように中間転写ベルト78に形成された4色のトナー像が転写される。
2次転写ニップの位置でカラー画像が転写されたシートPは、定着装置20へと搬送される。
定着装置20は、定着ベルト21と、加圧ローラ31と、を有している。
定着ベルト21と加圧ローラ31とは、定着ニップを形成しており、定着ベルト21と加圧ローラ31とで加圧・加熱されることで、シートPの表面に転写されたトナー像はカラー画像として定着される。
シートPは、定着装置20を通過すると、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。
以上が画像形成装置1における、一連の画像形成プロセスである。
図2〜図4を用いて、画像形成装置1に設けられた定着装置20の構成及び動作について詳述する。
定着装置20は、図2に示すように、第二の回転体たるベルト部材としての定着ベルト21と、固定部材26と、加熱部材22と、固定部材26の補強部材として機能する支持部材23と、加熱源たるヒータ25と、第一の回転体としての加圧回転体たる加圧ローラ31と、温度センサ40と、分離部材41と、を有している。
定着装置20はまた、筐体50と、筐体50に取り付けられて加圧ローラ31が定着ベルト21に圧接するように加圧ローラ31を付勢する付勢部として機能する加圧機構である加圧レバー51と、一端が筐体50に取り付けられて加圧レバー51を加圧ローラ31へ向けて付勢する加圧スプリング52と、を有している。なお、本実施形態では、筐体50は筐体部分の特に側板であるが、その他筐体であってもよく、設置面に対して不動な不動部分であればよい。
定着ベルト21と加圧ローラ31とは、加圧ローラ31が加圧スプリング52と加圧レバー51とによって定着ベルト21側へと付勢されることで、定着ニップを形成している。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を備える無端状ベルトであり、図2において反時計方向に回転する。
定着ベルト21は、内周面側から、基材層、弾性層、離型層が順次積層されており、定着ベルト21の全体の厚みは1mm以下になるように設計されている。基材層は層厚30〜100μmのニッケル、ステンレス等の金属材料や、ポリイミド等の樹脂材料で形成される。弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成される。かかる弾性層によって、定着ニップにおける定着ベルト21の表面の微小な凹凸が緩和され、シートP上のトナー像Tに均一に熱が伝わるから、所謂柚子肌画像等の発生が抑止される。
離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。
かかる離型層により、トナー像に対する離型性(剥離性)を確保することができる。
定着ベルト21の直径は、本実施形態では30mm程度になるように構成されているが、かかる構成に限定されるものではなく、例えば15〜120mmになるように設定されるとしても良い。
加圧ローラ31は、定着ベルト21の外周面に当接して定着ニップを形成する加圧回転体である。
加圧ローラ31は、芯金32と、芯金32上に形成された弾性層33とを有する直径30〜40mm程度の円筒形状の回転体である。
弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどの材料で構成されている。なお弾性層33の表層には、PFA、PTFE等の薄肉の離型層を設けるとしても良い。
固定部材26は、液晶ポリマー等の耐熱樹脂材料で構成される。固定部材26と、定着ベルト21との間に、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の弾性部材を設けることにより、定着ニップにおいてシートPの表面の微小な凹凸にベルト表面が追従して、シートP上のトナー像に均一に熱が伝わり、柚子肌画像の防止に効果がある。
固定部材26は、加圧ローラ31側の面が加圧ローラ31の曲率に倣うように断面形状が凹状に形成されている。かかる構成により、シートPは加圧ローラ31の曲率に倣うように定着ニップから送出されるために、定着工程後のシートPが定着ベルト21に吸着して分離しないような不具合を抑止することができる。
なお、ニップ部を形成する固定部材26の形状を平面状に形成したり、平面から凹形状に連続的に変化するように形成したりすることもできる。
ニップ形状を任意の形状とすることによって、ニップ部の形状がシートPの画像面に対してほぼ平行となる場合には、シートPにしわが発生するのを防止する効果がある。
また、凹状の断面形状に近付けることによって、定着ベルト21とシートPとの密着性が高くなり、定着性が向上する。
さらにニップ部の出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、ニップ部から送出されたシートPを定着ベルト21から容易に分離することができる。
加熱部材22は、肉厚が0.2mm以下のパイプ状部材である。加熱部材22の材料としては、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属熱伝導体(熱伝導性を有する金属である)を用いることができる。加熱部材22の肉厚を0.2mm以下に設定することで、定着ベルト21の内周面に近接もしくは接触するように形成され、ニップ部の位置には内部に凹状に形成されるとともに開口部が形成された凹部が設けられている。ここで、常温時における定着ベルト21と加熱部材22とのギャップA(かかるギャップAはニップ部を除く位置のギャップである)は、0mmより大きく1mm以下とすることが好ましい(0mm<A<1mm)。
かかる構成によれば、加熱部材22と定着ベルト21とが摺接する面積が大きいので、定着ベルト21の摩耗が加速する不具合を抑止するとともに、加熱部材22と定着ベルト21とが離れすぎて定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合をも抑止することができる。
さらに、加熱部材22が定着ベルト21に近設されることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持されるので、定着ベルト21の変形による劣化や破損を低減することができる。
なお、加熱部材22と定着ベルト21との摺動抵抗を低下させるために、加熱部材22の摺接面を摩擦係数の低い材料で形成したり、定着ベルト21の内周面21aにフッ素を含む材料からなる表面層を形成したりすることもできる。なお、図2では、加熱部材22の断面形状がほぼ円形になるように形成したが、加熱部材22の断面形状が多角形になるように形成することもできる。
また、ヒータ25からの熱をベルト部材に均一に伝達し、かつ駆動時のベルト部材の走行安定性を確保する手段が別途用意されている場合には、加熱部材22を有さず、定着ベルト21を直接加熱する方式の定着器を構成することも可能である。その場合は、定着器全体としての熱容量の内、加熱部材22の熱容量が排除されるため、より昇温性能や省エネ性能に優れた定着器を構成できる利点がある。
また、補強部材たる支持部材23は、ニップ部を形成する固定部材26を補強、支持するためのもので、定着ベルト21の内周面側に固定して設けられている。
加熱部材22は、幅方向両端部が定着装置20の筐体50にフランジ部材を介して固定支持されている。加熱部材22は、ヒータ25の輻射熱(輻射光)により加熱されて定着ベルト21を加熱する。すなわち、加熱部材22がヒータ25(加熱手段)によって直接的に加熱されて、加熱部材22を介して定着ベルト21がヒータ25によって間接的に加熱されることになる。なお、ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面にサーミスタ等の温度センサ40によるベルト表面温度の検知結果に基いて行われる。
また、このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。
このように、定着装置20は、定着ベルト21の一部のみが局所的に加熱されるのではなく、加熱部材22によって定着ベルト21が周方向にわたってほぼ全体的に加熱されることになるために、定着装置20を高速化した場合であっても定着ベルト21が充分に加熱されて定着不良の発生を抑止することができる。
なお図2においては、ヒータ25の例としてハロゲンヒータを用いたが、熱源の種類はハロゲンヒータに限定されるものではなく、例えば誘導加熱方式の熱源を有する定着装置であっても良い。
支持部材23は、幅方向の長さが固定部材26と同等になるように形成されていて、幅方向両端部が筐体50に固定支持されている。支持部材23が固定部材26、定着ベルト21を介して加圧ローラ31に当接することで、定着ニップ部において固定部材26が加圧ローラ31の加圧力を受けて大きく変形する不具合を抑止している。なお、支持部材23は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
また、本実施形態のようにヒータ25がハロゲンヒータなど輻射熱を利用して加熱する方式の熱源である場合には、支持部材23におけるヒータ25に対向する面の一部又は全部に、断熱部材を設けたり、BA処理や鏡面研磨処理を施したりしても良い。
かかる構成とすれば、ヒータ25から支持部材23に向かう輻射熱(支持部材23を加熱する熱)が加熱部材22の加熱に用いられることになるために、定着ベルト21(および加熱部材22)の加熱効率がさらに向上することになる。
加圧ローラ31には図3に記載したように、駆動ギヤ70が端部に設置させており、アイドラギヤ71、72を介して駆動源たるモータから動力をもらうことで図2の時計回りに回転駆動される。また、加圧ローラ31は、図4に示すように幅方向両端部に軸受53を設けることで摩擦による回転負荷の増加を抑えている。
軸受53は、後述するように駆動引込力キャンセル機構54と筐体50とによってニップと垂直な方向に移動可能な状態で保持されてる。
なお、加圧ローラ31の内部には、ハロゲンヒータ等の熱源を設けることもできる。また加圧ローラ31の弾性層33を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部に作用する加圧力を減ずることができるために、固定部材26に生じる撓みを軽減することができる。
さらに、加圧ローラ31の断熱性が高められて、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31側に移動しにくくなるために、定着ベルト21の加熱効率が向上する。
また、図2では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径と略同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成しても良い。その場合、ニップ部における定着ベルト21の曲率が加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるために、ニップ部から送出されるシートPが定着ベルト21から分離され易くなる。
また、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも大きくなるように形成することもできるが、定着ベルト21の直径と加圧ローラ31の直径との関係によらず、加圧ローラ31の加圧力が加熱部材22に作用しないように構成されている。
さらに、定着装置20には、定着ベルト21に対して加圧ローラ31を加圧する加圧機構として加圧レバー51と、加圧スプリング52とが設けられている。
加圧レバー51は、一端側に設けられた回転中心たる支軸51aを中心として筐体50の側板に回転自在に支持されている。加圧レバー51の中央部は、加圧ローラ31を押圧可能なように、軸受53に当接している。また、加圧レバー51の支軸51aに対する他端側には、加圧スプリング52が接続されている。
かかる構成により、加圧レバー51が支軸51aを中心にして回転して、加圧ローラ31が固定部材26に接近する方向に移動し、加圧ローラ31の反発力と加圧スプリング52の圧縮力の釣り合った地点で加圧ローラ31の位置が決まる。また、これら加圧機構を用いて、通常の定着工程時には、加圧ローラ31は定着ベルト21を加圧して所望のニップ部を形成し、通常の定着工程時以外のとき(ジャム処理時や待機時等である。)には、加圧ローラ31は定着ベルト21から離脱する(又は、定着ベルト21を減圧する)ように自在に制御可能である。以下、上述のように構成された定着装置20の、通常時の動作について簡単に説明する。
画像形成装置1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ31の図2中の時計回り方向の回転駆動が開始される。これにより、加圧ローラ31との摩擦力によって、定着ベルト21も図2の反時計回り方向に従動回転する。
給紙部12から上述したように記録媒体たるシートPが給送されてくると、2次転写ローラ89の位置で、シートP上に未定着のカラー画像が担持(転写)される。未定着画像(トナー像T)が担持されたシートPは、ガイド板に案内されながら画像形成装置1の搬送路上を図2のY10方向に沿って搬送されて、定着ベルト21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。ヒータ25及びヒータ25に加熱される加熱部材22を介して加熱された定着ベルト21による加熱と、支持部材23によって補強された固定部材26と加圧ローラ31との押圧力とによって、シートPの表面にトナー像Tが定着される。
その後、シートPは分離部材41によって定着ベルト21から分離され、矢印Y11方向に搬送されて既に述べたように定着装置20から排紙される。
このような加圧ローラ31と定着ベルト21とで形成される定着ニップにおいては、加圧ローラ31を回転駆動する必要がある。そこで、本実施形態では、定着装置20は加圧ローラ31を回転駆動するための駆動装置60を有している。
駆動装置60は、図5に示すように、加圧ローラ31の駆動装置の一部として、モータ61と、モータ61からの駆動力を伝えるためのギヤ62と、駆動ギヤ70と、1組のアイドラギヤたる第1アイドラギヤ71と、第2アイドラギヤ72と、を有している。
駆動装置60はまた、後に詳述する駆動引込力キャンセル機構54を有している。
駆動ギヤ70は、加圧ローラ31の回転軸に設置されていて、加圧ローラ31とともに回転する平歯車またはハスバ歯車である。
第1アイドラギヤ71は、駆動ギヤ70に噛合する遊び車であって、後述するように駆動引込力キャンセル機構54に設けられた軸56を回転中心に挿通されて、回転可能に保持される。
第2アイドラギヤ72は、第1アイドラギヤ71と噛合するとともに、駆動ギヤ70が第1アイドラギヤ71と噛合することで、モータからの駆動力を駆動ギヤ70へと伝達するためのギヤセットを構成する遊び車である。なお、図5においては、破線でかかるモータ61からの駆動力を伝達するためのギヤ62を示した。
一例として、ギヤ62が図5左回りに回転するとき、第2アイドラギヤ72は右回り、第1アイドラギヤ71が左回り、駆動ギヤ70が右回りとなって、加圧ローラ31も右回りで回転することとなる。
通常、このような駆動装置60は、例えば加圧ローラ31の片側を駆動する構成がよく知られているが、片側にかかる駆動力によって、加圧ローラ31がニップ方向に引き込まれる引込力と呼ばれる力が生じることが知られている。
すなわちモータの回転によって駆動ギヤ70に駆動力F3が印加されると、図6に例示するように、加圧ローラ31をニップ方向に引き込むような引込力F3’が生じることが知られている。
こうした引込力F3’は、非駆動側すなわち駆動ギヤ70の反対側においては非常に弱いので、引込力F3’により加圧ローラ31の駆動ギヤ70側のみがニップ方向に引き込まれるような力を受けることとなる。従来の構成では、かかる引込力F3’によりニップ幅やニップ荷重の不均一が発生し、さらにはかかる力の偏りによって、本実施形態のように可撓性を有する定着ベルト21を用いた場合にはかかるトルクが増大し、定着不良等の画像不良や、定着ベルト21の破損などを生じる虞がある。
そこで、本実施形態では、駆動装置60は、かかる引込力をキャンセルするように回動する回動部材として、図7に示すような駆動引込力キャンセル機構54を有している。
駆動引込力キャンセル機構54は、軸受53を保持する保持部材55と、第1アイドラギヤ71の軸56と、第2アイドラギヤ72の回転中心O1を一体化した金属製の板状部材で構成されている。
本実施形態では特に、第2アイドラギヤ72の回転中心O1は、駆動引込力キャンセル機構54の回転中心O1と一致するように、第2アイドラギヤ72の回転中心が嵌まり込む空隙部57が形成されている。
さてここで、図8を用いて本実施形態における駆動引込力キャンセル機構54の動作について詳細に説明する。
軸56には、図8に示すように、第1アイドラギヤ71が回転可能に保持されている。すなわち、軸56は、第1アイドラギヤ71を回転可能に支持するためのアイドラギヤ支持部としての機能を有するスタッド状の部材である。
軸56には第2アイドラギヤ72が第1アイドラギヤ71を駆動させる駆動力F1と、第1アイドラギヤ71が駆動ギヤ70を駆動させる駆動力F2と、が加わる。
このとき、駆動引込力キャンセル機構54は、軸56に対して駆動力F1と駆動力F2の合力として、図8の右方向に破線で示す合力F4が生じる。
本実施形態では駆動引込力キャンセル機構54の回転中心O1は第2アイドラギヤ72の回転中心でもあるから、かかる合力F4は、駆動引込力キャンセル機構54を右回りに回転させる方向へ回転させる力である。
かかる右回りの回転力は、保持部材55と軸受53を介して加圧ローラ31を定着ニップから離間させる方向へ作用する。
他方、第1アイドラギヤ71から駆動ギヤ70を駆動させる駆動力F3に対して、図8中左方向の射影が引込力F3’である。
引込力キャンセル機構54は、かかる引込力F3’と、合力F4のうち加圧ローラ31を定着ニップから離間する方向へ作用する成分とが上手くキャンセルするように、回転中心O1や軸56の位置等を決定することが求められている。
そこで、発明者らは、引込力F3’に対して、駆動引込力キャンセル機構54によって相殺された後の引込力の比を引込力残率として、駆動引込力キャンセル機構54の回転中心O1の位置を種々に変化した時の引込力残率を可視化することで図9を得た。なお、図9において点描で塗りつぶしている範囲が、本実施形態における引込力残率5%以内を達成可能な望ましい範囲内を示している。
また、図9をさらに解析することで、回転中心O1の望ましい範囲内は、『第1アイドラギヤ71の中心である軸56と、駆動ギヤ70の回転中心(つまり軸受53の中心)とを結んだ線と、第1アイドラギヤ71の基準円の接点とから開始する第1アイドラギヤ71の基準円のインボリュート曲線』(第1のインボリュート曲線91)と、『第1のインボリュート曲線91の開始点を第1のインボリュート曲線と駆動ギヤ70の基準円の接点になるようにスライドさせた第2のインボリュート曲線92』との間にあることが明らかとなった。
なお、かかる図9のシミュレーションにおいては、駆動ギヤ70と、第1アイドラギヤ71と、第2アイドラギヤ72の全てのギヤの圧力角が20度であるとし、また駆動ギヤ70の回転中心と第1アイドラギヤ71の回転中心とを結ぶ直線は、駆動装置60の設置される地面と平行な直線に対して90°±5°の範囲内の角度に収まるとした。また、本実施形態では、定着装置200は図1に示したように縦方向にシートPを搬送するものであるから、地面と平行な直線に対して90°±5°の範囲内の角度としたが、加圧ローラ31が定着ベルト21と接離する際に移動する方向に対して90°±5°の範囲内の角度であるとしても良い。このような範囲内の配置とすることにより、一般にかかる接離方向は搬送方向に対して直交するので、シートPの搬送方向に沿った方向に駆動ギヤ70と第1アイドラギヤ71とが並ぶこととなり、駆動装置60の小型化に寄与する。
図9の結果を基に、実際の軸56の位置と回転中心O1の位置関係とを模式的に示したのが図10である。
図10から明らかなように、駆動ギヤ70の回転中心(つまり軸受53の中心)と第1アイドラギヤ71の回転中心たる軸56との距離をLとしたときに、駆動引込力キャンセル機構54の回転中心O1は、図9に一点鎖線で示した軸56を中心にした「直径」が1.5×Lの円Aの外側であって、かつ直径が1.8×Lの円Bの内側の領域に存在していることがより好ましい。
言い換えると、加圧ローラ31の軸受53の中心と、軸56の中心との間の距離をLとしたとき、空隙部57の中心あるいは第2アイドラギヤ72の回転中心O1は、軸56からの距離L2が0.90L≧L2≧0.75Lの範囲内に収まるように位置することが望ましい。
さらに、本実施形態では、駆動ギヤ70と、第1アイドラギヤ71と、第2アイドラギヤ72の全てのギヤの圧力角が20度である。なお、ここで圧力角とは「歯面の1点(普通はピッチ点)において、その半径線と歯形への接線とのなす角度」を示している。
また、本実施形態では、軸受53は、定着ニップから垂直方向に移動可能なように、一方側を筐体50によって、他方側を駆動引込力キャンセル機構54によってそれぞれ保持されている。
かかる構成により、駆動力F3の射影のうち、上下方向へ作用する力の成分については、駆動引込力キャンセル機構54と軸受53との間の上下動によって緩衝されることとなり、引込力F3’以外が駆動引込力キャンセル機構54に与える影響を低減することができる。
また本実施形態では、駆動ギヤ70の回転中心と第1アイドラギヤ71の回転中心とを結ぶ直線LCは、駆動装置60の設置される地面と平行な直線に対して90°±5°の範囲内の角度に収まる。
かかる構成によれば、軸受53と保持部材55との間の嵌合が、略鉛直方向においては自由に移動可能であり、鉛直方向に対する水平方向においては図8に示したように軸受53の移動に伴って引込力キャンセル機構54も移動するような嵌合となる。
言い換えれば、保持部材55には、駆動装置60の設置される地面に対する鉛直方向に長穴形状の、軸受53を受けるための嵌合部58が形成されている。
また本実施形態では、第2アイドラギヤ72の中心が、第1アイドラギヤ71の歯先円の最も鉛直方向において下方側よりも上方に配置される。
図8において、合力F4によって右回り方向に力が生じるためには、回転中心O1よりも軸56の位置は上方にあることが重要である。
さらに、第2アイドラギヤ72の回転中心O1の位置は、第1アイドラギヤ71の歯先円の最も下部よりも、鉛直方向において上側に配置されていることが望ましい。
かかる構成により、上下方向に狭い範囲内で引込力キャンセル機構54を設けることができるので、駆動装置60の小型化に寄与する。
また、本実施形態では、駆動ギヤ70の回転中心と第1アイドラギヤ71の回転中心とを結ぶ直線LCと、第2アイドラギヤ72の回転中心と第1アイドラギヤ71の回転中心とを結ぶ直線LDと、の間でなす角θが、100°以下となるように配置される。
かかる構成により、駆動ギヤ70と第1アイドラギヤ71と第2アイドラギヤ72との配置を近接して配置しながらも、駆動引込力キャンセル機構54を設けることができるので、駆動装置60の小型化に寄与する。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、本実施形態では、画像形成装置1の一部として、定着装置20内に組みこまれた駆動装置60についてのみ述べたが、単なる駆動装置あるいは定着装置として本発明を適用しても良い。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 画像形成装置
20 定着装置
21 第二回転体(定着ベルト)
31 第一回転体(加圧ローラ)
51 付勢部(加圧レバー)
52 付勢部(加圧スプリング)
54 回動部材(駆動引込力キャンセル機構)
56 アイドラギヤ支持部(軸)
60 駆動装置
70 駆動ギヤ
71 第一アイドラギヤ(第1アイドラギヤ)
O1 回転中心軸
72 第二アイドラギヤ(第2アイドラギヤ)
P 記録媒体(シート)
T トナー像
特許第5950152号公報 特開2018−194695号公報

Claims (8)

  1. 第一の回転体と、
    前記第一の回転体とニップを形成する第二の回転体と、
    前記第一の回転体の軸部を回転可能に保持する軸受と、
    前記第一の回転体が前記第二の回転体に対して接離する方向に移動できるように前記軸受を保持する筐体と、
    前記第一の回転体の軸部に設置されて、前記第一の回転体とともに回転する駆動ギヤと、
    前記駆動ギヤに噛合する第一のアイドラギヤと、
    前記第一のアイドラギヤを回転可能に保持するアイドラギヤ支持部を備え、前記筐体において回転中心軸を中心に回動する回動部材と、
    前記第一のアイドラギヤと噛合し前記回動部材の回転中心軸上に第二のアイドラギヤと、
    を備える駆動装置であって、
    前記第一の回転体の回転中心と前記第一のアイドラギヤの回転中心との距離をLとしたときに、前記回動部材の回転中心は、
    前記第一のアイドラギヤの回転中心を中心にした直径が1.5×Lの円の外側かつ直径が1.8×Lの円の内側の領域に存在していることを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置であって、
    前記駆動ギヤと、前記第一のアイドラギヤと、第二のアイドラギヤと、の全てのギヤについて圧力角が20度であることを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載の駆動装置であって、
    前記軸受は前記第一の回転体と前記第二の回転体とが形成する前記ニップから垂直方向に移動可能に前記筐体と前記回動部材とによって保持されることを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載の駆動装置であって、
    前記駆動ギヤの回転中心と前記第一のアイドラギヤの回転中心とを結ぶ直線は、前記第一の回転体が接離する際に移動する方向に対して90°±5°の範囲内の角度に収まることを特徴とする駆動装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載の駆動装置であって、
    前記第二のアイドラギヤの中心が、前記第一のアイドラギヤの歯先円の最も鉛直方向において下方側よりも上方に配置されることを特徴とする駆動装置。
  6. 請求項1乃至4の何れか1つに記載の駆動装置であって、
    前記駆動ギヤの回転中心と前記第一のアイドラギヤの回転中心とを結ぶ直線と、前記第二のアイドラギヤの回転中心と前記第一のアイドラギヤの回転中心とを結ぶ直線と、でなす角が、100°以下となるように配置されることを特徴とする駆動装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1つに記載の駆動装置を有し、
    前記第一の回転体および/または前記第二の回転体の少なくとも一方に加熱源を備え、前記ニップにおいて加圧・加熱によって記録媒体上に形成された像の定着を行うことを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1乃至6の何れか1つに記載の駆動装置または請求項7に記載の定着装置と、
    記録媒体上にトナー像を形成する画像形成部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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