JP2013182106A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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健介 山地
Masaaki Yoshikawa
政昭 吉川
Kenji Ishii
賢治 石井
Yuji Arai
裕司 荒井
Sadafumi Ogawa
禎史 小川
Hirotada Takagi
啓正 高木
Yoshinori Yamaguchi
嘉紀 山口
Naoki Iwatani
直毅 岩谷
Teppei Kawada
哲平 川田
Arinobu Yoshiura
有信 吉浦
Takahiro Imada
高広 今田
So Goto
創 後藤
Toshihiko Shimokawa
俊彦 下川
Akira Suzuki
明 鈴木
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Abstract

【課題】定着ベルトの寄りを防止して、定着ベルトの破損を防止できる定着装置を提供するものである。
【解決手段】可撓性を有する輪形帯状の定着ベルト33と、前記定着ベルト33の内周面と面接触しながら前記定着ベルト33を回転自在に支持する概ね筒状の支持部材と、前記定着ベルト33を挟んで前記支持部材とニップ部を形成する加圧部材と、前記定着ベルト33のスラスト方向の端部33bでその端面Eに対向して設けられ前記定着ベルト33のスラスト方向への移動を規制するフランジ38と、を備え、前記ニップ部で画像を担持した記録材に画像を定着する定着装置において、前記フランジ38に前記定着ベルト33のスラスト方向の端面を柔軟に保持する伸縮部材43を設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、回転可能で可撓性を有する定着ベルトを備えた定着装置、およびそれを用いた画像形成装置に関するものである。
近年、プリンタ・複写機・ファクシミリなどの画像形成装置に対し、省エネルギー化、高速化の要望が強くなりつつある。それに加えて、長期間の継続使用に耐えられる長寿命化、さらに印刷時の動作音が静かである静粛性も要望されている。これらの要望のうち、特に長寿命化を実現するため、現在の画像形成装置では、それを構成する個々の部品に対し、耐久性の向上が重視されている。さらにそれ以前に、各部品への機械的負荷を軽減させる技術も有効と考えられている。
しかし、高速化のために各動作部品を軽量化すると、強度が弱くなるので高速化と長寿命化を両立させることは困難である。したがって、従来の画像形成装置の動作を高速化し、かつ長寿命化することに限界があると考えられている。
ここで、従来の定着装置を図13に沿って説明する。図13は従来の定着装置の要部正面図である。図13に示す定着装置30’は、可撓性を有する輪形帯状の定着ベルト33と、その定着ベルト33を摺動自在、すなわち面接触して滑るように巻き掛けて支持する支持部材により主要部が構成されている。この支持部材は概ね筒状であり、定着ベルト33の内周面と面接触しながら、それを支持する構成である。ただし、図13において、支持部材の大半は、定着ベルト33の内側に隠れている。
その支持部材の一部は、熱伝導パイプを兼用している。また、一対のフランジ38´が、支持部材の両端に設けられ、定着ベルト33のスラスト方向端部(以下、ベルト端部という)を両側から挟むように対向している。そのため、一対のフランジ38´は、定着ベルト33のスラスト方向f(以下、単にスラスト方向fという)への移動を規制するように作用する。
ただし、一対のフランジ38´の間に設定されたベルト掛け用のスペースにおいて、定着ベルト33が円滑に高速回転するため、定着ベルト33がスラスト方向fに、ある程度動ける余裕が必要である。したがって、定着ベルト33のそれぞれの端部33a,33bとフランジ38´の対向面との間には所定のすき間が設けてある。
そして、定着ベルト33にスラスト方向fの寄り力(以下、寄り力、または単に寄りともいう)が発生する場合がある。しかし、この寄り力をコントロールすることは難しい。特に後述する加圧部材を構成するローラと定着ベルト33に平行度のズレやニップ圧の左右差が大きくなると強い寄り力が発生する。
したがって、定着ベルト33は、一対のフランジ38´間のスペース、すなわちベルト幅よりわずかに広く設けられたベルト掛け用のスペースにおいて、寄り力を受けることにより、スラスト方向fに移動する。
定着ベルト33が、寄り力に押されて一方向へ偏って移動すると寄り過ぎる。寄り過ぎると定着ベルト33の端面(以下、単にベルト端面ともいう)に応力が集中して定着ベルト33が変形するばかりでなく、破壊に至ることもある。このような障害を防止するため、図13に示すように、干渉部材39を、定着ベルト33のそれぞれの端部33a,33bと、フランジ38´の対向面との間に設けていた。この干渉部材39は定着ベルト33に寄りが生じても、寄り止めとして定着ベルト33の移動を阻止するように干渉して効力を発揮していた。
なお、定着ベルトに相当する回転部材のスラスト方向の端部に応力が集中することを防止する技術として、フィルム加熱方式の加熱装置において、金属フィルムで定着装置を構成し、そのフィルム端部にクラックを発生させないようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、プリンタ・複写機・ファクシミリなどの画像形成装置の高速化に伴って、高速回転する定着ベルトのベルト端部に過度の寄り力が作用し、定着ベルトが寄り止めを乗り越えた結果、ベルト端部がフランジに接触することによって損傷するという問題があった。
なお、特許文献1に開示されている技術は、定着ベルトに相当する回転部材として金属フィルムを用いて定着装置を構成し、そのフィルム端部にクラックを発生させないようにしたものであって、定着ベルトが、そのスラスト方向に偏って寄ることを規制するものではない。したがって、定着ベルトのベルト端部がフランジに接触して損傷するという問題を解決するための手段を示唆していない。
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、定着ベルトがスラスト方向へ寄り付くことによって、劣化および破損することを防止できる定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、可撓性を有する輪形帯状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周面と面接触しながら前記定着ベルトを回転自在に支持する概ね筒状の支持部材と、前記定着ベルトを挟んで前記支持部材とニップ部を形成する加圧部材と、前記定着ベルトのスラスト方向の端部でその端面に対向して設けられ前記定着ベルトのスラスト方向への移動を規制するフランジと、を備え、前記ニップ部で画像を担持した記録材に画像を定着する定着装置において、前記フランジに前記定着ベルトのスラスト方向の端面を柔軟に保持する伸縮部材を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、定着ベルトのスラスト方向への寄り付きによる定着ベルトの劣化および破損を防止できる定着装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置を使用した画像形成装置の全体略図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の要部断面図である。 本発明の実施形態に係るフランジの外形図であって、図3(a)は正面図、図3(b)は側面図である。 本発明の実施形態に係るフランジの正面図である。 本発明の実施形態に係る定着ベルトが通紙時に生ずる寄りの説明図である。 本発明の実施形態に係る定着ベルトが待機時に生ずる寄りの説明図である。 本発明の実施形態に係る定着装置において、予想される不具合の説明図である。 本発明の実施形態に係る補強部材の概略説明図であって、図8(a)は側面図、図8(b)は正断面図である。 本発明の第2実施形態に係る補強部材の概略説明図であって、図9(a)は側面図、図9(b)は正断面図である。 本発明の第3実施形態に係る補強部材の正面図である。 本発明の第4実施形態に係る定着装置の要部側面図である。 本発明の第4実施形態に係る定着装置の要部正面図である。 従来の定着装置の要部正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図12を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る定着装置を使用したプリンタとしての画像形成装置の全体略図である。このプリンタは、画像形成装置本体1の下部に記録材としての用紙11が収納される複数の給紙トレイ12A,12B(以下、単に給紙トレイ12ともいう)を備えた給紙部2が配設され、その上方に画像形成部3を配置した構成となっている。なお、本実施形態に係る用紙11,11Aは、本発明に係る記録材に該当する。
画像形成部3には、像担持体として感光体ドラム10Y,10M,10C,10K(以下、単に感光体ドラム10ともいう)を有する作像ユニット8Y,8M,8C,8K(以下、単に作像ユニット8ともいう)と、複数のローラ4,5,6に巻き掛けられた可撓性を有する中間転写体としての中間転写ベルト7Aを有する中間転写ユニット7と、各感光体ドラムに光書込みを行う書込ユニット15と、用紙11に未定着トナー画像Tを定着させる定着装置30とが配設されている。給紙部2から定着装置30までの間には、用紙11を搬送する給紙ローラ18A,18Bを備えた搬送路16が形成されている。
各作像ユニット8は、各感光体ドラム10と、その周囲に図1では不図示の帯電装置、現像装置、ベルトクリーニング装置がそれぞれ配置され、画像形成装置本体1から着脱可能である。各作像ユニット8Y,8M,8C,8Kが有する現像装置には、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが収納されている。なお、イエローはY、マゼンタMは、シアンはC、ブラックはKの文字がそれぞれ対応づけられており、それら各色を適宜Y,M,C,Kと略す。
各現像装置は、トナーが減ると、不図示のトナーボトルから補給用のトナーがそれぞれ供給されるように構成されている。中間転写ベルト7Aは、各感光体ドラム10Y,10M,10C,10Kと対向して配置され、不図示の駆動モータで何れかのローラが駆動されることにより、図1における反時計回りに回転移動する。
各感光体ドラム10と対向する中間転写ベルト7Aの内側には、一次転写手段としての転写ローラ14Y,14C,14M,14K(以下、単に転写ローラ14ともいう)が、それぞれ配置され、一次転写用の転写バイアスが印加されるように構成されている。ローラ4と対向する部位には、ベルト表面を清掃するベルトクリーニング装置17が配設されている。これら中間転写ベルト7Aと、それを巻き掛けた複数のローラ4〜6と、転写ローラ14およびベルトクリーニング装置17は一体のユニットとして構成されていて、画像形成装置本体1に対して着脱可能である。
中間転写ベルト7Aには、二次転写バイアスが印加される二次転写手段としての二次転写ローラ20が、ローラ6と対向する部位で当接している。二次転写ローラ20と中間転写ベルト7Aの一部は搬送路23に臨むように配設されている。
書込ユニット15は、光変調されたレーザ光を各感光体ドラム10の表面に照射して、感光体表面にY,M,C,K各色の潜像を形成するものである。書込ユニット15は、作像ユニット8Y,8M,8C,8Kの下方に配置されていて、装置下方から装置上方に向かってレーザ照射が行われるように構成されている。
つぎに、プリンタの動作を図1に沿って簡単に説明する。画像形成動作が開始されると、各作像ユニット8の感光体ドラム10が不図示の駆動手段によって時計方向に回転駆動され、各感光体ドラム10の表面が各帯電装置によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体ドラム10の表面には、書込ユニット15からレーザ光がそれぞれ照射されて、それぞれの表面に静電潜像が形成される。
この時、各感光体ドラムに露光する画像情報は所望のフルカラー画像をY,M,C,K各色別の色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像は、各感光体ドラム10と現像装置との間を通る時に、各現像装置のトナーによって画像形成されたトナー画像として可視化される。
中間転写ベルト7Aが、不図示の駆動手段によって反時計回り方向に移動することにより、中問転写ベルト7Aの表面にフルカラーのトナー画像を担持する。詳しくは、ベルト移動方向の最上流から下流に向かって、Y,M,C,K各色の順に転写ローラ14M,14C,14Kによって中問転写ベルト7Aの表面に重ね転写される。
まず、イエローのトナー画像(以下、Y画像という)が、Y専用の現像装置を備えた作像ユニット8Yで形成される。そのY画像は、転写ローラ14Yによって中問転写ベルト7Aの表面に転写される。転写されたY画像の上に、作像ユニット8Mで形成されたマゼンタのM画像が、転写ローラ14Mにより重ね転写される。その上に、作像ユニット8Cで形成されたシアンのC画像が、転写ローラ14Cにより重ね転写される。その上さらに、作像ユニット8Kで形成されたブラックのK画像が、転写ローラ14Kにより重ね転写される。このようにして中問転写ベルト7Aは、その表面にフルカラーのトナー画像を担持する。
各感光体ドラム10の表面は、トナー画像が転写された後に残留トナーが付着している。この残留トナーは、ベルトクリーニング装置17によって除去される。各感光体ドラム10の表面は、このように、クリーニングされた後、不図示の除電装置によって除電処理されることにより、表面電位が初期化されて次の画像形成に備えて待機する。
一方、用紙11は、給紙ローラ18Aまたは給紙ローラ18Bの回転駆動により、給紙部2から給紙されて搬送路16へと送られる。なお、用紙11の大きさや厚みを検知するために、搬送路16に不図示の用紙検知機構を設けることが好ましい。
搬送路16へ送られた用紙11は、二次転写ローラ20よりも給紙側の搬送路16上に設けられたレジストローラ対19によって、給紙タイミングをコントロールされ、ローラ6と二次転写ローラ20との対向部に送られる。
二次転写ローラ20には、中間転写ベルト7Aの表面に担持されたトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されている。この逆極性の転写電圧によって中間転写ベルト7Aの表面のトナー画像が用紙11上に一括して転写される。なお、レジストローラ対19は二次転写ローラ20よりも給紙側、すなわち上流側の搬送路16上に設けられている。
トナー画像を転写された用紙11は、定着装置30へと搬送され、定着装置30を通過する際に熱と圧着力が加えられ、トナー画像が溶融されて用紙11上に定着される。トナー画像が定着された用紙11Aは、搬送路23の終端に位置する排出部21に向かって搬送される。
排出部21へ搬送された用紙11Aは、画像形成装置本体1の上部に設けられた排紙トレイ22へと排出される。なお、トナー画像を用紙11に転写した後の中間転写ベルト7Aは、このベルトに残留したトナーを、ベルトクリーニング装置17によって除去される。
つぎに、図2に沿って定着装置に関する構成と動作を併せて説明する。図2は、本実施形態に係る定着装置の拡大断面図である。図2に示す定着装置30は、定着ベルト33と、加圧部材31と、ニップ形成部材32と、熱伝導パイプ34と、赤外線ヒータ36と、不図示のサーモスタット機能部および駆動源等を備えている。
定着ベルト33は、可撓性を有する輪形帯状で回転可能である。加圧部材31は、定着ベルト33の径方向外側に設けられ、定着ベルト33を径方向内側に押圧するローラであり、ニップ部29を構成している。ニップ形成部材32は、定着ベルト33の径方向内側に設けられ、加圧部材31との間に定着ベルト33と記録材としての用紙11を挟んで互いに押圧する。定着ベルト33は、トナー画像を担持した用紙11を加熱することにより、トナー画像を用紙11に定着させる。
熱伝導パイプ34は、概ね筒状であり、定着ベルト33の内周側に設けられ、定着ベルト33を回転可能に支持する。赤外線ヒータ36は熱伝導パイプ34の内部に設けられ、熱伝導パイプ34を加熱する。熱伝導パイプ34は、その外周に面接触して滑るように定着ベルト33を支持している。赤外線ヒータ36は熱伝導パイプ34から、定着ベルト33を介して用紙11を加熱する。トナー画像を担持した用紙11は、加熱されることにより、トナー画像を定着する。
なお、本実施形態に係るニップ部29、加圧部材31、定着ベルト33は、本発明に係るニップ部、加圧部材、定着ベルトである。また、本実施形態に係る熱伝導パイプ34およびニップ形成部材32は、本発明に係る支持部材に該当する。
加圧部材31は例えば金属の芯金とシリコーンゴムで構成されている。ニップ形成部材32は、例えばフッ素ゴム等をPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)シート等で巻いて構成された部材である。定着ベルト33は、例えばSUS(ステンレス鋼)やNi(ニッケル)等の基材とシリコーンゴムの弾性層とPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)の離型層で構成される部材である。
熱伝導パイプ34は、例えばSUSやNi等の基材からなり,定着ベルト33と接する外周面にはスベリ性と耐摩耗性を兼ね揃えた性質(以下、摺動性という)の塗装、例えば、フッ素系の塗装を施すことが望ましい。熱伝導パイプ34は、その内部側を固定板35aにより固定されている。また、熱伝導パイプ34は、その外部側で固定板35bにより固定されている。そして、補強ステー37により熱伝導パイプ34の内部側の各部を連結して補強するように構成されている。
加圧部材31は、不図示のスプリングや板バネ等の弾性部材の付勢手段によりニップ形成部材32にニップ圧を加えている。なお、加熱手段は、熱伝導パイプ34のニップ上流側、すなわち図2に示す熱伝導パイプ34の下側を瞬時に加熱する作用効果のある構成であれば、赤外線ヒータ36に限定する必要はない。すなわち、赤外線ヒータ36に代わる加熱手段として、誘導加熱、抵抗発熱体等であっても構わない。さらに、熱伝導パイプ34を用いずに定着ベルト33を加熱させる方法があればそれでも良い。
赤外線ヒータ36が発熱すると熱伝導パイプ34が加熱され、熱伝導パイプ34に面接触している定着ベルト33に熱が伝わる。熱伝導パイプ34から定着ベルト33への、熱伝導率の向上するために、熱伝導パイプ34と定着ベルト33を均一かつ緊密に接触させる良好な接触性が必要である。
特に、熱伝導パイプ34と定着ベルト33が局部的に非接触になることで空気層を生じる。この空気層による断熱部が熱伝導率を悪化させ、定着ベルト33への熱供給を不足させる。これに対して規定の温度を維持するため、より多く加熱する必要があり、当然に省エネ性に反する結果となる。また、熱伝導パイプ34を規定温度以上に過熱するため、表面の塗膜の耐久性、すなわち寿命にも悪影響を及ぼす。
一方、熱伝導パイプ34と定着ベルト33の接触性を高めるような設定のため、摩擦が過度に増加すると定着ベルト33の回転負荷が大きくなり、定着ベルト33の回転に支障をきたす。つまり、定着ベルト33が不図示の駆動源により回転駆動される加圧部材31の外周面に対してスリップするという問題が生じる。
定着ベルト33がスリップすると回転による熱の拡散がなくなり、局所的な過熱によって部品が劣化し、耐久性の低下に繋がる。また、転写材の搬送性も低下し、熱の供給量に偏差が生じて定着不良や光沢偏差等の画質異常を生じる。したがって、熱伝導パイプ34の外周面の摺動性、すなわちスベリ性と耐摩耗性を兼ね揃えた性質が、省エネ性、耐久性および画質を決める重要な要素となる。
熱伝導パイプ34は、開口面積により外周長が定められ、その開口部は、内部の固定板35aとの固定板35bに挟持された構造である。そして、寸法に制約のある熱伝導パイプ34の内部に、赤外線ヒータ36などを、スペースの無駄なく収納するように構成されている。
これらの固定板35a,35bは、それぞれの断面がコの字形(U字形)であり、固定板35bの凹部にニップ形成部材32が保持されている。定着ベルト33は加圧部材31とニップ形成部材32からニップ圧を受けて挟まれている。加圧部材31が不図示の駆動源により回転駆動されると、摩擦力の反作用を受けた定着ベルト33も従動的に回転するように構成されている。
熱伝導パイプ34の過熱と、定着ベルト33のスリップを防止するため、定着ベルト33の内周長L2と熱伝導パイプ34の外周長L1の関係を下式のように設定している。
0.5mm≦L2−L1≦0.9mm
また、スリップ防止のため、定着ベルト33の内周面にグリースを塗布し、定着ベルト33の内周面と熱伝導パイプ34の外周面に低摺動塗膜、すなわちスベリ性と耐摩耗性を兼ね揃えた性質の被膜をコーティングすることにより、摩擦抵抗を低減している。定着ベルト33を接線方向に引っ張り、回転する際の荷重は2000g以下であることが望ましい。
図2に示すトナーTによって画像が形成された転写紙Pは、ニップ部29で加圧部材31による圧力と定着ベルト33の熱により定着される。定着動作により温度が下がった定着ベルト33は、再び赤外線ヒータ36で加熱される。なお、不図示のサーモスタット機能部により、目標温度で安定するように、赤外線ヒータ36のON/OFF制御を行う。なお、本実施形態に係るニップ部29は、本発明に係るニップ部である。
(第1実施形態)
以下、本実施形態に係る伸縮部材を設けたフランジについて説明する。図3は、本発明の実施形態に係るフランジの外形図であって、図3(a)は正面図、図3(b)は側面図である。
図3に示すフランジ38は、定着ベルト33を保持する定着ベルト巻掛部41と、フランジ38自身を保持する基部42との間に蛇腹状の伸縮部材43を設けた構成である。この伸縮部材43が、蛇腹を収縮する方向に押圧力を受けると、蛇腹を収縮することによって押圧力を吸収する。吸収した力は、蛇腹を伸長するように反発動作する。なお、本実施形態に係るフランジ38と、伸縮部材43は、それぞれ本発明に係るフランジと、伸縮部材である。
図4は、本発明の実施形態に係るフランジの正面図である。伸縮部材43を設けたフランジ38は、耐熱性樹脂や金属部材で構成されている。これらの材料の有する剛性により、伸縮部材43の過度の変形を防止できる。フランジ38は、直径の大きい基部42を定着装置の構成部材、例えば不図示の筐体等に固定され、直径の小さい定着ベルト巻掛部41に、定着ベルト33を回転自在に巻き掛ける構成である。
図5は、本実施形態に係る定着ベルト33が、通紙時に生ずる寄りの説明図である。フランジ38の外周面において、干渉部材39が、定着ベルト33のスラスト方向の端部33bでその端面Eに対向して端部に対面して干渉する位置に、寄り止めとして設けられている。伸縮部材43は、干渉部材39と基部42の間に介在するように設けられている。そして、フランジ38自身を保持する基部42が定着装置30および画像形成装置本体1の筐体等に固定されている。
なお、本実施形態に係る「フランジ38の外周面において、干渉部材39が、定着ベルト33のスラスト方向の端部33bでその端面Eに対向して端部に対面して干渉する位置に、寄り止めとして設けられている」とは、本発明に係る「定着ベルトのスラスト方向の端部でその端面に対向して設けられ前記定着ベルトのスラスト方向への移動を規制するフランジ」に該当する。
定着ベルト33の端面Eは、干渉部材39を介した伸縮部材43によって保持される。したがって、定着ベルト33のスラスト方向の寄りに対し、ベルト端面Eの一部に応力が集中することなく、ベルト端面Eの全体、すなわち、より広い面積で応力を受容することができる構成となっている。なお、図4〜図7では、フランジ38や定着ベルト33の片側の構成を示しているが、不図示の反対側も左右対称に構成されている。
つぎに、定着ベルト33に発生する寄りに関し、各図を用いて説明する。定着装置30において、定着ベルト33の回転に応じて用紙11を通紙する際、定着ベルト33と加圧部材31との接触摩擦等が必ずしも用紙11に均等でない。それに加えて、回転機械の精度の問題等により、図5に示すように、定着ベルト33は、h方向の寄りが生じてしまう。なお、寄りの方向は、部品の寸法精度誤差をはじめ、スラスト方向の温度偏差等、影響する要因が多いため、h方向に限らず予測が困難である。
つぎに、蛇腹状の伸縮部材43の作用を説明する。干渉部材39は、定着ベルト33の端面Eを広い面積で柔軟に保持するため、伸縮部材43と一体構成、または別部品による合体構成である。したがって、干渉部材39の受け面Dは、伸縮部材43の受け面Dとみなせる。ここで、伸縮部材43の受け面Dが定着ベルト33の端面Eからh方向の寄り力を受けると、図5に示すように、蛇腹状の伸縮部材43により柔軟に動作する受け面Dが、ばねのように圧縮されてh方向の寄り力を吸収する。また、h方向の逆方向でも同様に、寄り力を吸収する。したがって、伸縮部材43を設けたフランジ38を用いることで、スラスト方向のどちらに定着ベルト33の寄り力が発生しても、定着ベルト33の端部にかかる有害な負荷を減らすことができる。
伸縮部材43を蛇腹状にしていることの作用を続けて説明する。下記(1)(2)の理由によって、定着ベルト33の端面Eと干渉部材39との間には局部的接触が発生する危険性があった。
(1)定着ベルト33と加圧部材31とは強い力で押圧されている。
(2)定着ベルト33の端面Eに対面する、フランジ38側の受け面Dが完全に平行ではない。しかし、定着ベルト33の端面Eが、それと平行でない受け面Dによって対面し、接触する場合であっても、ように蛇腹を屈曲させながら受け面Dが傾斜することで、両者が平行になる。つまり、伸縮部材43を蛇腹状にしていることにより、端面Eと受け面Dが、より広い接触面積によって柔軟に保持される。
つぎに、定着ベルト33が寄り切ってしまった場合の作用について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施形態に係る定着ベルトが待機時に生ずる寄りの説明図である。伸縮部材43を設けたフランジ38を使用していても、定着ベルト33が寄り切ってしまった場合、負荷を低減させることはできない。そのため、定着ベルト33が寄り切る前に、寄りと逆方向に定着ベルト33を戻す必要がある。
プリンタが画像形成動作を待機している時には、定着ベルト33から加圧部材31が離間するように動作する。この時、定着ベルト33にかかるストレスはほぼ無くなる。そのため、伸縮部材43を設けたフランジ38を用いれば、図6に示すように、伸縮部材43の復元力により定着ベルト33を寄り力とは逆方向jに押し戻す力が作用するので、定着ベルト33の寄り過ぎを防止することができる。つまり、定着ベルト33の端部が破損される原因は、寄り過ぎたままで連続使用されることが要因の1つであるため、この機能により耐久性が向上する。
つぎに、プリンタを酷使することによる寄りを防止する特殊制御を行う制御部について説明する。プリンタで断続的に数枚の印刷を行う場合は、定着ベルト33が寄り過ぎる影響は少ない。しかし、プリンタで連続して数百枚単位の印刷する場合は、定着ベルト33が寄り過ぎる危険性が高くなる。なお、本実施形態に係る制御部は本発明に係る制御部である。
不図示の制御部は、プリンタを酷使することによる寄りを防止する特殊制御を行う。すなわち、制御部は、プリンタにおける連続印刷の枚数が、例えば200枚を超えた場合、印刷を一時的停止させるとともに、定着ベルト33から加圧部材31を離間させる離間操作制御を行う。この離間操作制御を含む特殊制御を行うことにより、定着ベルト33は、伸縮部材43からの反力jによって押し戻され、寄りが生じにくい定位置まで戻される。その結果、定着ベルト33にかかる負荷を減らすことができる。
なお、本実施形態に係る「プリンタにおける連続印刷の枚数が、例えば200枚を超えた場合、印刷を一時的停止させるとともに、定着ベルト33から加圧部材31を離間させる離間操作制御」は、本発明に係る「記録材への連続印刷の枚数が所定量を超えた場合に、前記連続印刷を一時停止させるとともに前記定着ベルトから前記加圧部材を離間させるように制御」に該当する。
上述したように、記録材の連続搬送量が所定量を超えた場合の特殊制御を行うことで、定着ベルトの破損を防止することができる。すなわち、寄りによるベルト端部への応力集中を緩和できる。さらに、離間時には、定着ベルトに寄りと逆方向の力を伸縮部材から付与することで、寄りを防止できる。それらの結果、定着ベルトにかかる負荷を減らし、定着ベルトの破損を防止することが可能になる。
つぎに、予想される不具合への対応策について主に図2と図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施形態に係る定着装置において、予想される不具合の説明図である。一方、図2に示すように、定着ベルト33の内周側には、熱伝導パイプ34と、さらにその内部に配設された補強ステー37がある。これら熱伝導パイプ34および補強ステー37が、定着ベルト33を内周側から外周側の方向へ支えているため、伸縮部材43が過剰に伸縮・屈曲して定着ベルト33を外周側から内周側の方向へ凹ませることは制限される。したがって、伸縮部材43そのものが、定着ベルト33を損傷するような過剰伸縮・屈曲の動作は制限される。
一方、プリンタを長時間連続使用する等の酷使することにより、フランジ38の伸縮部材43が、図7に示すような、偏った変形が復元できないことがある。その場合、定着ベルト33の端部から少し奥まった箇所で、図7の符号Sで示すように、内周側から定着ベルト33を損傷する危険性がある。
図8は、本発明の実施形態に係る補強部材の概略説明図であって、図8(a)は側面図、図8(b)は正断面図である。図8に示す補強部材44は、定着ベルト33の端部33a,33bに嵌め込むことにより、定着ベルト33における外周と、端部33a,33bの近傍の内周のみを補強している。
そして、図8に示す補強部材44は、定着ベルト33の端部において、ベルトストッパtが示すように嵌め込み位置を設定され、着脱可能に嵌め込まれている。この補強部材44により、干渉部材39とベルト端部33a,33bが面接触する際に、両者の接触面積が増えるので、ベルト端部33a,33bの変形を防ぐことができる。なお、本実施形態に係る補強部材44は、本発明に係る嵌め込み式で着脱可能な補強部材に該当する。
補強部材44が大き過ぎると、定着ベルト33と、それを位置規制するフランジ38との摩擦抵抗が増えるため、必要な駆動トルクも増加することになる。したがって、補強部材44は最低限の大きさで良い。基本的には定着ベルト33の外周面の補強のみに限定することが好ましい。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態に係る補強部材の概略説明図であって、図9(a)は正面図、図9(b)は側断面図である。
図9に示す補強部材45は、二重筒状の構造であり、筒底の端面45aで外筒45bと内筒45cを結合して一体構造となっている。この補強部材45は、定着ベルト33のベルト端部33a,33b近傍の内外周を補強するために、ベルト端面Eから奥向きに嵌め込んで使用される。特に図7で説明した予想される不具合への対応策を考慮し、補強部材45も、定着ベルト33の内周側を、より確実に補強するようにしたものである。なお、本実施形態に係る補強部材45は、本発明に係る嵌め込み式で着脱可能な補強部材に該当する。
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態に係る補強部材の正面図である。図10に示す定着ベルト33の両方の端部33a,33bから所定の領域Gに、フッ素等のコーティング補強を施すことにより、面接触による摩擦や摩耗を少なくした構成である。なお、本実施形態に係る「所定の領域Gに、フッ素等のコーティング補強を施す」とは、本発明に係る「所定領域に補強を施した」に該当する。
定着ベルト33の端部近傍において、面接触による摩擦や摩耗を低減することが可能な、フッ素樹脂等のコーティングによる補強(以下、単にコーティング補強、またはコーティングという)を施す。このコーティング補強で、ベルト端部の変形やキンクの低減に成功している。なお、コーティングの範囲は、画像に影響を与えない範囲、すなわち用紙11の通紙範囲xの範囲外に限定している。
コーティング補強は、原則として、定着ベルト33の端面Eおよびベルト端面E近傍の外周側を補強するものとする。なお、例外として、定着ベルト33の内周側を補強する場合、特に加熱手段を定着ベルト33の内部に配置された構成であれば、以下の点に注意を要する。
(1)コーティング自体の熱変形・劣化。
(2)スラスト方向のベルト温度差によるキンク。
(3)定着ベルトとフランジとの摩擦抵抗および回転負荷の増加に伴うスリップ。
原則通りに、定着ベルト33の両端部33a、33b近傍における外周側の領域Gを、コーティング補強する場合であっても、相当の注意を要する。すなわち、コーティング厚が厚過ぎると、加圧部材31を接触させた時に、以下の副作用が予想される。
(1)定着ベルト33のベルト端部の厚みが増加すると、相対的にベルト中央部の押込量が不足する。
(2)コーティング領域Gと加圧部材31の摩擦低減によるスリップ。
(3)コーティング補強されたベルト端部のエッジ部で加圧部材31を傷付ける。
上述した予想される副作用への対策とその結果は以下のとおりである。
(1)ベルト中央部の押込量が不足して、通紙範囲でニップ圧着される用紙11へのトナーの定着性が悪化する対策として、加圧部材31をより強く圧縮させると、加圧部材31の耐久性が低下する。
(2)スリップによる用紙11の搬送不全への対策として、搬送力を上げるためにグリップ部を設けていても同様の問題が残る。
(3)加圧部材31の材質にもよるが、一般的なPFAの離型層の場合、1か所が傷付くとその傷が周囲へ進展していく可能性が高い。
上述した(1)〜(3)の副作用に配慮した上で、定着ベルト33に対するコーティングに関する実験を重ねたところ、以下の場合に、最も効果的であることが分かった。
(1)コーティング厚は0.05mm〜0.3mmとする。
(2)コーティング範囲は、スラスト方向に対し、用紙11の通紙範囲xの外側で、かつベルト端部33a,33bから10mm以内の領域とする。
なお、本実施形態に係る「コーティング範囲は、スラスト方向に対し、用紙11の通紙範囲xの外側で、かつベルト端部33a,33bから10mm以内の領域とする」とは、本発明に係る「定着ベルトのスラスト方向の両端部から所定領域に補強を施した」に該当する。
(第4実施形態)
図11は、本発明の第4実施形態に係る定着装置の側面図である。図12は、本発明の第4実施形態に係る定着装置の要部正面図である。
図11および図12に示す長方形の定着分離板50は、定着ベルト33の上を覆う位置に設けられ、その略中央部を、スラスト方向fに平行な直線、すなわち折り曲げによって約120°に折り曲げられ、その折り曲げられた端部が定着ベルト33の外周面に接触する構造である。この定着分離板50は、長方形の4つの角のうち定着ベルト33から離れた2か所の角位置を固定部材52によって、プリンタまたは定着装置30の筐体等の構造部材に固定されている。
また、定着分離板50は、折り曲げ線を基準として、固定部材52に対して略対称な2か所の角位置に突当部材51を備えている。この突当部材51は、定着ベルト33における端部33a,33b近傍の外周面Qに対して、適切な摺接状態を保持するように設定されている。すなわち、定着分離板50は、定着ベルト33との相対位置を維持するように突当部材51を定着ベルト33の端部33a,33b近傍の外周面Qに接触させている。
なお、上述の摺接状態が不適切である場合、定着ベルト33を破損する虞がある。すなわち、摺接する押圧力が強過ぎる場合は、定着ベルト33の外周面のPFAおよび弾性層であるシリコーンゴムを変形させる程に、定着ベルト33の外周面の離型層を削ってしまう。
そこで、図10に沿って説明したように、定着ベルト33における端部33a,33b近傍の外周面Qに対して、コーティング補強を施すことにより、上述したような定着ベルト33の外周面の離型層が削れてしまうことを防止することができる。
なお、定着分離板50は、ニップ部29より排出される記録材すなわち、画像が転写された転写紙Pを定着ベルト33から分離させる機能を有する。そして、本実施形態に係る定着分離板は、本発明に係る定着分離板に該当する。
以上のように、本実施形態に係る定着装置30および画像形成装置は、定着ベルト33に寄りが発生した時、定着ベルト33の端面Eを、フランジ38側の伸縮部材43が、直接または間接的に、より広い面積の受け面Dで柔軟に保持しながら、定着ベルト33のスラスト方向fへの移動を規制する。すなわち、定着ベルト33に寄りが発生した時、定着ベルト33の端面Eに対して、フランジ38の定着ベルトに対する受け面Dが自動的に倣う作用により、定着ベルト33がフランジ38に寄り付くことによるベルト端部33a,33bへの応力集中を緩和できる。その結果、定着ベルト33の破損を防止することができる。逆に定着ベルト33がフランジ38から離間している時には、寄りとは逆方向の力を伸縮部材43から定着ベルト33に付与し続けることにより、寄りを常時防止することが可能である。したがって、定着ベルト33のスラスト方向fへの寄り付きによる定着ベルト33の劣化および破損を防止できる。
29 ニップ部
30,30’ 定着装置
31 加圧部材
32 ニップ形成部材
33 定着ベルト
34 熱伝導パイプ(支持部材)
38,38´ フランジ
43 伸縮部材
44,45 補強部材
E ベルト端面
f スラスト方向
特開2006−293225号公報

Claims (7)

  1. 可撓性を有する輪形帯状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周面と面接触しながら前記定着ベルトを回転自在に支持する概ね筒状の支持部材と、前記定着ベルトを挟んで前記支持部材とニップ部を形成する加圧部材と、前記定着ベルトのスラスト方向の端部でその端面に対向して設けられ前記定着ベルトのスラスト方向への移動を規制するフランジと、を備え、前記ニップ部で画像を担持した記録材に画像を定着する定着装置において、
    前記フランジに前記定着ベルトのスラスト方向の端面を柔軟に保持する伸縮部材を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ベルトのスラスト方向の両端部近傍の所定領域に補強を施したことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記補強としてコーティングを施したことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記補強を施す所定領域に、嵌め込み式で着脱可能な補強部材を備えたことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  5. 前記補強部材は、前記ニップ部より排出される前記記録材を前記定着ベルトから分離させるための定着分離板が、前記定着ベルトに接触する箇所に設けたことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記記録材への連続印刷の枚数が所定量を超えた場合に、前記連続印刷を一時停止させるとともに前記定着ベルトから前記加圧部材を離間させるように制御する制御部を備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の定着装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015075577A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP2015161851A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP2016148816A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 富士ゼロックス株式会社 回転装置、定着装置及び画像形成装置
JP2017156609A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置

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