JP3835144B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機やプリンター、あるいはファクシミリ等の画像形成装置に使用される給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記複写機やプリンター、あるいはファクシミリ等の画像形成装置においては、画像の複写やプリント等を行うため、複写機やプリンター等の本体内部に配設された給紙カセットや、装置本体の外部に配設された手差しトレイなどの給紙装置によって、普通紙や厚紙、あるいはOHPシート等の用紙を給紙するように構成されている。
【0003】
上記複写機やプリンター等の画像形成装置に使用されている給紙装置は、給紙すべき用紙を給紙用のトレイ上に載置して、当該給紙用のトレイ上に載置された用紙の先端部を、分離パッドによって半月状や円形状に形成された給紙ロールに押圧し、この給紙ロールに押圧する分離パッドによって、給紙用のトレイ上に載置された用紙を1枚ずつ分離して給紙するように構成されている。
【0004】
かかる給紙装置において、半月型の給紙ローラを使用している装置においては、そのままでは、用紙の積載量によって用紙に対する半月型の給紙ローラの接触点が異なるため、この接触点が変動しないように、あらかじめ用紙に接触し、かつ前記半月型の給紙ローラよりも半径が小さい補助ローラを設けるように構成されている。こうすることによって、用紙の積載量が変動しても、用紙に対する半月型の給紙ローラの接触点は、その変動量が、あらかじめ用紙に接触している補助ローラと半月型の給紙ローラの半径の差に抑えることができ、用紙の積載量に応じて半月型の給紙ローラの接触点が大きく変動し、当該半月型の給紙ローラの食い込み量が変化してしまい、用紙の給紙不良等が発生するのを防止することができる。
【0005】
一方、上記半月型の給紙ローラによって給紙される用紙を、1枚ずつ分離する用紙分離方式としては、分離パッドを用いたものがある。この分離パッドを用いた方式は、半月型の給紙ローラに分離パッドを圧接し、当該半月型の給紙ローラによって給紙される用紙と分離パッドとの摩擦力を、給紙ローラと用紙との摩擦力よりも小さく、かつ用紙と用紙との摩擦力よりも大きく設定することで、用紙を1枚ずつ分離するものである。
【0006】
従来の給紙装置においては、省スペース、低コストの観点から、これら半月型の給紙ローラ及び補助ローラと、分離パッドの2つの技術を組み合わせて使用することは少なくないが、前記補助ローラと前記半月型の給紙ローラの半径差によって、分離パッドに圧力差と隙間が生じ、これにより用紙分離時に後続の用紙が分離パッド内に突入し、多数枚送り(重送)が発生してしまい、信頼性が低いという問題点を有していた。
【0007】
かかる問題点に対処し得る技術としては、特開平11−292318号公報に開示されているように、半月型の給紙ローラの両端部に、当該給紙ローラの円弧部分の径に略等しい径のつば部を、給紙時に用紙に対して前記給紙ローラのゴム部よりも先に当接し、しかも分離パッドに当接してから前記ゴム部が用紙に当接する位置に設けるように構成し、給紙ローラを駆動する負荷を分散させるものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開平11−292318号公報に係る給紙装置の場合には、前記半月型給紙ローラ先端のつば部と、当該半月型給紙ローラのゴム部の半径が同じであるため、用紙を給紙位置に配置する際の用紙先端方向のずれに対して余裕がなく、当該用紙先端のセット位置がずれると、用紙の走行不良が生じたり、磨耗によって半月型給紙ローラのゴム部の半径が、半月型給紙ローラ先端のつば部の半径よりも小さくなると、当該半月型給紙ローラのゴム部による十分な搬送力が得られなくなり、給紙できなくなるという問題点を有している。
【0009】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、用紙先端のセット位置がずれても、用紙の走行不良が生じることなく、用紙を1枚ずつ確実に分離して給紙することができ、しかも半月型の給紙ローラが磨耗しても確実に給紙することが可能な給紙装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載された発明は、略半月状の給紙ローラに分離パッドを圧接させることにより、搬送媒体を1枚ずつ分離した状態で給紙する給紙装置において、前記略半月状の給紙ローラの軸方向側部に補助ローラを併設し、前記略半月状の給紙ローラの外周面は、搬送媒体との摩擦係数が大きい搬送部と、同摩擦係数が小さいスリップ部とで構成し、前記スリップ部を前記略半月状の給紙ローラの回転先導部に設け、これに連続して前記搬送部を設けるとともに、前記スリップ部の半径は、前記搬送部の半径よりも小さく、かつ前記補助ローラの半径よりも大きく設定し、且つ、前記略半月状の給紙ローラは、当該給紙ローラの側面に設けられた円弧状の凹部に、前記スリップ部の円弧状の凸部を嵌合することにより、これら給紙ローラとスリップ部とが一体的に組み付けられるように構成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置の開閉機構を適用した画像形成装置としてのタンデム型のデジタルカラープリンターを示すものである。また、図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置の開閉機構を適用した画像形成装置としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を示すものである。
【0013】
図2及び図3において、1はタンデム型のデジタルカラープリンター及び複写機の本体を示すものであり、デジタルカラー複写機の場合には、図3に示すように、本体1の上部に、原稿2を一枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)3と、当該自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る原稿読取装置4が配設されている。この原稿読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8、9及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画像読取素子11によって原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
【0014】
上記原稿読取装置4によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとしてIPS(Image Processing System)12に送られ、このIPS12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。また、IPS12は、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに対しても、所定の画像処理を行なうようになっている。
【0015】
そして、上記の如くIPS12で所定の画像処理が施された画像データは、同じくIPS12によって、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)(各8ビット)の4色の原稿再現色材階調データに変換され、次に述べるように、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13KのROS(Raser Output Scanner)14に送られ、この画像露光装置としてのROS14では、所定の色の原稿再現色材階調データに応じてレーザ光LBによる画像露光が行われる。
【0016】
ところで、上記タンデム型のデジタルカラープリンター及び複写機本体1の内部には、図2及び図3に示すように、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されている。
【0017】
これらの4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kは、すべて同様に構成されており、大別して、所定の速度で回転駆動される像担持体としての感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の表面を一様に帯電する一次帯電用の帯電ロール16と、当該感光体ドラム15の表面に所定の色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する画像露光装置としてのROS14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を所定の色のトナーで現像する現像器17と、感光体ドラム15の表面を清掃するクリーニング装置18とから構成されている。これらの感光体ドラム15と周辺に配置される画像形成部材は、一体的にユニット化されており、プリンター及び複写機本体1から個別に交換可能に構成されている。
【0018】
上記ROS14は、図2及び図3に示すように、4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通に構成されており、図示しない4つの半導体レーザを各色の原稿再現色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザからレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを階調データに応じて出射するように構成されている。なお、上記ROS14は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成しても勿論よい。上記半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しないf−θレンズを介してポリゴンミラー19に照射され、このポリゴンミラー19によって偏向走査される。上記ポリゴンミラー19によって偏向走査されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しない結像レンズ及び複数枚のミラーを介して、感光体ドラム15上の露光ポイントに、斜め下方から走査露光される。
【0019】
上記ROS14は、図2に示すように、下方から感光体ドラム15上に画像を走査露光するものであるため、このROS14には、上方に位置する4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの現像器17などからトナー等が落下して、汚損される虞れを有している。そのため、ROS14は、その周囲が直方体状のフレーム20によって密閉されているとともに、当該フレーム20の上部には、4本のレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15上に露光するため、シールド部材としての透明なガラス製のウインドウ21Y、21M、21C、21Kが設けられている。
【0020】
上記IPS12からは、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通して設けられたROS14に、各色の画像データが順次出力され、このROS14から画像データに応じて出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、対応する感光体ドラム15の表面に走査露光され、静電潜像が形成される。上記感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、現像器17Y、17M、17C、17Kによって、それぞれイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像として現像される。
【0021】
上記各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15上に、順次形成されたイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの上方にわたって配置された転写ユニット22の中間転写ベルト25上に、4つの一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kによって多重に転写される。これらの一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kは、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15に対応した中間転写ベルト25の裏面側に配設されている。この実施の形態における一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kの体積抵抗値は、105 〜108 Ωcmに抵抗調整されたものを使用している。そして、一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kには、転写バイアス電源(図示しない)が接続されており、所定のトナー極性とは逆極性(本実施の形態では正極性)の転写バイアスが所定のタイミングで印加されるようになっている。
【0022】
また、上記中間転写ベルト25は、図2に示すように、ドライブロール27と、テンションロール24と、バックアップロール28との間に一定のテンションで掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブロール27により、矢印方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。上記中間転写ベルト25は、例えば、チャージアップを起こさないべルト素材(ゴムまたは樹脂)にて構成されており、その体積抵抗値は、105 〜1012Ωcm程度に抵抗調整されたものが使用されている。
【0023】
上記中間転写ベルト25上に多重に転写されたイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、図2に示すように、バックアップロール28に圧接する二次転写ロール29によって、圧接力及び電界で記録媒体としての記録用紙30上に二次転写され、これらの各色のトナー像が転写された記録用紙30は、上方に位置する定着器31へと搬送される。上記二次転写ロール29は、バックアップロール28の側方に圧接しており、下方から上方に搬送される記録用紙30上に、各色のトナー像を二次転写するようになっている。そして、上記各色のトナー像が転写された記録用紙30は、定着器31によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、排出ロール32によって本体1の上部に設けられた排出トレイ33上に排出される。
【0024】
上記記録用紙30は、図2及び図3に示すように、給紙カセット34から所定のサイズのものが、給紙ローラ35及び用紙分離搬送用のローラ対36により用紙搬送路37を介して、レジストロール38まで一旦搬送され、停止される。給紙された記録用紙30の搬送経路37は、垂直方向上向きとなっている。上記給紙カセット34から供給された記録用紙30は、所定のタイミングで回転するレジストロール38によって中間転写ベルト35の二次転写位置へ送出される。
【0025】
なお、上記デジタルカラープリンター及び複写機において、フルカラー等の両面コピーをとる場合には、片面に画像が定着された記録用紙30を、排出ロール32によって排出トレイ33上にそのまま排出せずに、図示しない切替ゲートによって搬送方向を切り替え、用紙搬送用のローラ対39を介して両面用搬送ユニット40へと搬送する。そして、この両面用搬送ユニット40では、搬送径路41に沿って設けられた図示しない搬送用のローラ対により、記録用紙30の表裏が反転された状態で、再度レジストロール38へと搬送され、今度は、当該記録用紙30の裏面に画像が転写・定着された後、排出トレイ33上に排出される。
【0026】
図2及び図3中、44Y、44M、44C,44Kは、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の現像器17に、所定の色のトナーを供給するトナーカートリッジをそれぞれ示している。
【0027】
図4は上記デジタルカラープリンター及び複写機の各画像形成ユニットを示すものである。
【0028】
上記イエロー色、マジェンタ色、シアン色及びブラック色の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kは、図5に示すように、すべてが同様に構成されており、これらの4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kでは、上述したように、それぞれイエロー色、マジェンタ色、シアン色及びブラック色のトナー像が所定のタイミングで順次形成されるように構成されている。上記各色の画像形成ユニット13Y、13M,13C、13Kは、上述したように、感光体ドラム15を備えており、これらの感光体ドラム15の表面は、一次帯電用の帯電ロール16によって一様に帯電される。その後、上記感光体ドラム15の表面は、ROS14から画像データに応じて出射される画像形成用のレーザ光LBが走査露光されて、各色に対応した静電潜像が形成される。上記感光体ドラム15上に走査露光されるレーザ光LBは、当該感光体ドラム15の直下よりやや右側寄りの斜め下方から露光されるように設定されている。上記感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの現像器17の現像ロール17aによってそれぞれイエロー色、マジェンタ色、シアン色、ブラック色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、これらの可視トナー像は、一次転写ロール26の帯電によって中間転写ベルト25上に順次多重に転写される。
【0029】
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム15の表面は、クリーニング装置18によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。上記クリーニング装置18は、クリーニングブレード42を備えており、このクリーニングブレード42によって、感光体ドラム15上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。また、トナー像の転写工程が終了した後の中間転写ベルト25の表面は、図2及び図3に示すように、クリーニング装置43によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。上記クリーニング装置43は、クリーニングブラシ43a及びクリーニングブレード43bを備えており、これらのクリーニングブラシ43a及びブレード42によって、中間転写ベルト25上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。
【0030】
また、上記デジタルカラープリンター及び複写機本体1の側面(図示例では、左側面)には、図2に示すように、手差しトレイ47が取り付けられており、この手差しトレイ47からは、記録用紙30等の所望のシートを給紙可能となっている。上記手差しトレイ47から給紙された記録用紙30等の所望のシートは、後述する給紙ローラ46等によってレジストロール38へと搬送されるように構成されている。
【0031】
ところで、この実施の形態では、略半月状の給紙ローラに分離パッドを圧接させることにより、搬送媒体を1枚ずつ分離した状態で給紙する給紙装置において、前記略半月状の給紙ローラの軸方向側部に補助ローラを併設し、前記略半月状の給紙ローラの外周面は、搬送媒体との摩擦係数が大きい搬送部と、同摩擦係数が小さいスリップ部とで構成し、前記スリップ部を前記略半月状の給紙ローラの回転先導部に設け、これに連続して前記搬送部を設けるとともに、前記スリップ部の半径は、前記搬送部の半径よりも小さく、かつ前記補助ローラの半径よりも大きく設定するように構成されている。
【0032】
図5はこの発明の一実施の形態に係る給紙装置としての手差しトレイを示す斜視構成図である。
【0033】
図5において、51は手差しトレイの本体を示すものであり、この手差しトレイ本体51は、プリンター及び複写機本体1の側面に取り付けられている。上記手差しトレイ本体51は、記録用紙52を載置するための用紙載置板部53を備えており、この用紙載置板部53は、必要に応じて、記録用紙52を載置した状態で、当該記録用紙52の先端部を後述する略半月状の給紙ローラ54に圧接するように上方に移動するように付勢されている。また、上記用紙載置板部53は、その幅方向の一端部(図示例では、右側の端部)を基準にして、記録用紙52を載置した状態で給紙する、いわゆる”サイドエッジフィード”方式を採用しており、当該用紙載置板部53の幅方向の一端部には、用紙の端部を揃えるサイドガイド55が固定した状態で設けられている。
【0034】
さらに、上記手差しトレイ本体51には、図5に示すように、用紙載置板部53の上方奥側に、記録用紙52を給紙するための複数(図示例では、2つ)の半月状給紙ローラ54と、当該半月状給紙ローラ54の外側にそれぞれ配置された複数(図示例では、2つ)の補助ローラ56が設けられている。上記2つの給紙ローラ54は、図示しない駆動手段によって回転駆動されるシャフト57に、固定した状態で取り付けられている。また、上記2つの給紙ローラ54は、図1及び図6に示すように、ゴム等の材料によって、略半月状に形成されており、記録用紙52の先端部を間欠的に給送するように構成されている。一方、上記2つの補助ローラ56は、図7に示すように、合成樹脂等の材料によって、円形状に形成されているとともに、当該補助ローラ56の半径cは、給紙ローラ54の半径aよりも小さく設定されている。これにより、用紙載置板部53上に載置される記録用紙52の積載量が変動しても、記録用紙52に対する半月状の給紙ローラ54の接触点は、その変動量が、あらかじめ記録用紙52に接触している補助ローラ56と半月状の給紙ローラ54の半径の差に抑えることができ、記録用紙52の積載量に応じて半月状の給紙ローラ54の接触点が大きく変動し、当該半月型の給紙ローラ54の食い込み量が変化してしまい、記録用紙52の給紙不良等が発生するのを防止することが可能となっている。
【0035】
また、この実施の形態では、図1及び図6に示すように、半月状の給紙ローラ54の先端部に、当該給紙ローラ54よりも摩擦係数が小さい材料からなるスリップ部65が設けられており、前記スリップ部65の半径bは、半月状の給紙ローラ54の半径aよりも小さく、かつ前記補助ローラ56の半径cよりも大きく設定されている。上記半月状給紙ローラ54のスリップ部65は、例えば、合成樹脂によって形成されており、ゴム等から形成される給紙ローラ54よりも摩擦係数が小さく設定されている。さらに、上記半月状給紙ローラ54のスリップ部65の半径は、当該半月状の給紙ローラ54の半径よりも、例えば0.5mm程度小さく設定されている。
【0036】
上記半月状給紙ローラ54とスリップ部65は、図6に示すように、一体的に構成されており、当該半月状給紙ローラ54のローラ部54aは、ゴム等の材料によって略半月状に形成されているとともに、スリップ部65は、合成樹脂等の材料によって半月状給紙ローラ54のローラ部54aの先端部に所定の長さLに渡って、円弧状に形成されている。そして、上記半月状給紙ローラ54のローラ部54aは、当該ローラ部54aに設けられた円弧状の凹部54bに、スリップ部65の円弧状の凸部65aが嵌合されることにより、これらローラ部54aとスリップ部65とが一体的に組み付けられて、半月状給紙ローラ54を構成している。
【0037】
尚、図示例では、左側の補助ローラ56から離れた位置に、同じく補助ローラ58が、シャフト57に固定した状態で取り付けられている。この補助ローラ58は、給紙ローラ54と反対側に位置する記録用紙52に対して、補助的な搬送力を作用させるようになっている。
【0038】
また、上記2つの給紙ローラ54と補助ローラ56には、図1及び図8に示すように、分離パッド59が圧接するように構成されている。この分離パッド59は、図1に示すように、支点60を中心にして、給紙ローラ54に対して接離する方向に揺動自在に取り付けられているとともに、図示しないスプリング等の圧接手段によって、所定の押圧力で給紙ローラ54に圧接するように構成されている。
【0039】
以上の構成において、この実施の形態に係る給紙装置では、次のようにして、用紙先端のセット位置がずれても、用紙の走行不良が生じることなく、用紙を1枚ずつ確実に分離して給紙することができ、しかも半月型の給紙ローラが磨耗しても確実に給紙することが可能となっている。
【0040】
すなわち、この実施の形態に係る給紙装置では、図1及び図5に示すように、手差しトレイを用いて用紙を給紙する際に、用紙載置板部53上に記録用紙52を載置した状態で、当該用紙載置板部53を上方に付勢することにより、記録用紙52の先端部が補助ローラ56に圧接される。この状態で、給紙ローラ54をシャフト57によって回転駆動すると、記録用紙52の先端部は、図9(a)〜(d)に示すように、給紙ローラ54の給送力によって給送され、記録用紙52の給紙動作が行われる。
【0041】
その際、上記半月状給紙ローラ54のスリップ部65の半径bは、図1に示すように、当該半月状給紙ローラ54のローラ部54aの半径aよりも小さく設定されているので、記録用紙52を用紙載置板部53上の給紙位置に配置する際、記録用紙52の先端方向に位置ずれがある場合であっても、当該スリップ部65と給紙ローラ54の半径差によって最上位の記録用紙52を分離パッド59と当接する所定の位置まで移動させることができ、記録用紙52を1枚ずつ確実に分離して給紙することができる。
【0042】
また、上記半月状給紙ローラ54のスリップ部65の半径bは、当該半月状給紙ローラ54のローラ部54aの半径aよりも小さく設定されているので、半月状給紙ローラ54のローラ部54aが多少磨耗しても、スリップ部65の半径よりも小さくならない限り、当該ローラ部54aの摩擦力によって記録用紙52を確実に給紙することができる。
【0043】
さらに、上記半月状給紙ローラ54のスリップ部65の半径bは、当該半月状給紙ローラ54のローラ部54aの半径aよりも小さく設定されているので、当該スリップ部65と分離パッド59との圧接力は、ローラ部54aと分離パッド59との圧接力よりも小さく、当該スリップ部65を設けることによって、半月状給紙ローラ54を起動する際に駆動するモータにかかる負荷トルクが過大となるのを防止することができ、駆動モータの大型化を回避することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、用紙先端のセット位置がずれても、用紙の重送が生じることなく、用紙を1枚ずつ確実に分離して給紙することができ、しかも半月型の給紙ローラが磨耗しても確実に給紙することが可能な給紙装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る給紙装置の要部を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る給紙装置を適用した画像形成装置としてのデジタルカラープリンタを示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る給紙装置を適用した画像形成装置としてのデジタルカラー複写機を示す構成図である。
【図4】 図4はこの発明の実施の形態1に係る給紙装置を適用した画像形成装置の画像形成部を示す構成図である。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係る給紙装置を示す斜視構成図である。
【図6】 図6(a)(b)はこの発明の実施の形態1に係る給紙装置の給紙ローラの表面側及び裏面側をそれぞれ示す斜視図である。
【図7】 図7はこの発明の実施の形態1に係る給紙装置の補助ローラを示す斜視図である。
【図8】 図8はこの発明の実施の形態1に係る給紙装置の要部を示す断面構成図である。
【図9】 図9(a)〜(d)はこの発明の実施の形態1に係る給紙装置の給紙動作をそれぞれ示す説明図である。
【符号の説明】
54:半月状の給紙ローラ、54a:ローラ部、56:補助ローラ、65:スリップ部。

Claims (1)

  1. 略半月状の給紙ローラに分離パッドを圧接させることにより、搬送媒体を1枚ずつ分離した状態で給紙する給紙装置において、前記略半月状の給紙ローラの軸方向側部に補助ローラを併設し、前記略半月状の給紙ローラの外周面は、搬送媒体との摩擦係数が大きい搬送部と、同摩擦係数が小さいスリップ部とで構成し、前記スリップ部を前記略半月状の給紙ローラの回転先導部に設け、これに連続して前記搬送部を設けるとともに、前記スリップ部の半径は、前記搬送部の半径よりも小さく、かつ前記補助ローラの半径よりも大きく設定し、且つ、前記略半月状の給紙ローラは、当該給紙ローラの側面に設けられた円弧状の凹部に、前記スリップ部の円弧状の凸部を嵌合することにより、これら給紙ローラとスリップ部とが一体的に組み付けられていることを特徴とする給紙装置。
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