JP3991645B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式などを採用したフルカラーや白黒の画像等を形成することが可能な複写機やプリンター、あるいはファクシミリ等の画像形成装置に関し、更に詳しくは画像形成装置の露光部の汚れを防止する汚れ防止部材を駆動する手段を利用して、帯電部材のクリーニング動作を行うように構成した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電子写真方式などを採用したフルカラーや白黒の画像等を形成することが可能な複写機やプリンター等の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面を帯電ローラー等の帯電装置によって一様に帯電した後、当該感光体ドラムの表面に、ROSやLEDアレイ等の画像露光装置によって画像露光を施して、画像情報に応じた静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して記録用紙上に転写・定着することにより、白黒やフルカラーの画像を形成するように構成されている。
【0003】
かかる複写機やプリンター等の画像形成装置としては、フルカラーの画像を高速に形成可能とするため、感光体ドラム上に所定の色の画像を形成する複数の画像形成ユニットを、互いに並列的に配置し、これら複数の画像形成ユニットで形成された色の異なる画像を、中間転写ベルト上に一旦多重に一次転写した後、当該中間転写ベルトから記録用紙上に一括して二次転写するように構成した所謂タンデム型のフルカラー画像形成装置が、種々提案されており、本出願人によって既に製品化されてもいる。
【0004】
このような所謂タンデム型のフルカラー画像形成装置のうち、本出願人は、装置の小型化等を実現しつつ、白黒画像の生産性をも向上させたフルカラー画像形成装置として、中間転写ベルトを上方に配置するとともに、当該中間転写ベルトの下方に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)等の各色の画像形成ユニットを、互いに並列的に配置し、各画像形成ユニットの感光体ドラムの表面に、当該感光体ドラムの下方に配置されたROSやLEDアレイ等の画像露光装置によって画像露光を施して、画像情報に応じた静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して記録用紙上に転写・定着することにより、フルカラーの画像を形成するように構成したものを提案し、実際に製品化してきている。
【0005】
かかる中間転写ベルトが上方に位置し、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)等の各色の画像形成ユニットが下方に位置する画像形成装置では、各画像形成ユニットの感光体ドラムの表面に、画像露光を行う画像露光装置を、感光体ドラムの下方に配置する必要がある。そのため、この種の画像形成装置においては、感光体ドラムに隣接する現像装置から、下方に位置する画像露光装置の光路上に位置する透明部材などにトナーが落下して付着すると、画像露光を遮ってしまい、画質が劣化することになる。
【0006】
そこで、本出願人は、画像形成ユニットが中間転写ベルトの下方に位置するタイプの画像形成装置において、トナー等の粉塵によって画像露光装置が汚損さ れ、画質が劣化するのを防止するため、特願平11−244077号に開示されているような防塵装置について、既に提案している。
【0007】
この特願平11−244077号に係る防塵装置は、種々の構成を含むものであるが、その一つの態様として、画像露光装置の光路上にシャッター部材を設けるとともに、当該シャッター部材をモーターやソレノイド等からなる駆動手段によって駆動し、現像装置等から落下したトナーが、画像露光装置を汚損するのを防止するように構成したものを含んでいる。
【0008】
一方、上記のような所謂タンデム型のフルカラー画像形成装置では、感光体ドラムの表面を、画像露光に先立って一様に帯電する帯電装置として、オゾン等の発生が少なく、電源の小型化等も可能な接触型の帯電ローラーが、多く使用されるようになってきている。
【0009】
かかる接触型の帯電装置としての帯電ローラーは、感光体ドラムの表面に接触して回転しつつ、当該感光体ドラムの表面を一様に帯電するものであるため、トナーや当該トナーの外添剤などが付着して汚損され易く、帯電不良を起こして画質が低下するという問題点が知られている。
【0010】
かかる問題点は、高画質化や高転写性等を得るために、球形トナーを使用すると、球形状ゆえにクリーニングが困難であるトナーの特性と、帯電特性などを制御するために使用される外添剤の量が、不定形トナーに比べて多くなると言った理由により、特に顕著になることが、本発明者らの検討によっても明らかとなっている。
【0011】
そこで、本出願人は、特願2000−307626号に開示されているよう に、帯電ローラーの表面をクリーニングする技術について、既に提案している。
【0012】
この特願2000−307626号に係る画像形成装置は、像担持体の表面に接触して回動する帯電部材と、前記帯電部材の表面をクリーニングするクリーニング部材とを備えた画像形成装置において、前記画像形成装置によって形成される画像の画素数を計数する計数手段と、前記計数手段の計数値が所定の値に達したタイミング毎に、前記帯電部材の表面に一定時間だけ接触するように前記クリーニング部材を接離させる接離手段とを備えるように構成したものである。
【0013】
上記接離手段は、例えば、モーター等の駆動手段と、当該駆動手段の駆動力を伝達するリンクやカム等の駆動力伝達手段によって構成されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記従来の画像形成装置の場合には、画像露光装置がトナー等の粉塵によって汚損されるのを防止するため、シャッター部材を画像露光タイミングに同期させて開閉したり、帯電ローラーの表面を清掃するため、クリーニング部材を帯電ローラーの表面に当接させる必要があるが、シャッター部材を駆動するモーターや、クリーニング部材を駆動するモーターの駆動を制御するソフトウエアのタイミングやモーター動作の設計が非常に困難であり、且つ各部品の寸法公差や回転力等に高い精度が要求され、コスト高になるという問題点を有していた。
【0015】
また、上記従来の画像形成装置においては、モーターの一時的なトルク不足や一時的な回転不良、あるいはシャッター動作やクリーニング動作の不良、または関連部品が故障や破損した場合に、露光部の汚れ防止がされないままで帯電ローラーのクリーニング動作を行うと、露光部が汚れて画質不良を発生するという問題点を有していた。
【0016】
さらに、上記従来の画像形成装置の場合には、露光部の汚れ防止と、帯電ローラーのクリーニングを行うために、別々の駆動装置や駆動力伝達装置が必要となり、高コスト及び装置の大型化を招くという問題点をも有していた。
【0017】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、シャッター部材やクリーニング部材を駆動する駆動源を制御するソフトウエアや駆動源の設計が容易であり、しかも各部品に高い精度が要求されず、コストダウンが可能であるとともに、露光部の汚れを確実に防止することが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0018】
また、この発明の他の目的とするところは、シャッター部材とクリーニング部材を駆動する駆動手段を共通化することにより、コストダウン及び装置の小型化が可能な画像形成装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載された発明は、少なくとも1つ以上の像担持体と、前記像担持体の表面に接触して当該像担持体の表面を帯電させる帯電ローラーと、前記像担持体上に静電潜像を形成する画像露光手段と、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像手段と、前記像担持体上に現像されたトナー像を転写する転写手段と、前記画像露光手段近傍の汚れを防止する開閉可能なシャッター部材と、前記帯電ローラーの表面をクリーニングする接離可能なクリーニング部材とを備えた画像形成装置において、
前記シャッター部材とクリーニング部材とを、同一の駆動手段によって駆動するように構成し、
前記シャッター部材が非画像形成時に前記画像露光手段近傍の汚れを防止するように閉じた状態で、前記クリーニング部材が前記帯電ローラーの表面をクリーニングすることを特徴とする画像形成装置である。
【0020】
請求項2に記載された発明は、少なくとも1つ以上の像担持体と、前記像担持体の表面に回転可能に配設された像担持体と、前記像担持体の表面に接触して当該像担持体の表面を帯電させる帯電ローラーと、前記像担持体上に静電潜像を形成する画像露光手段と、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像手段と、前記像担持体上に現像されたトナー像を転写する転写手段と、前記画像露光手段近傍の汚れを防止する開閉可能なシャッター部材と、前記帯電ローラーの表面をクリーニングする接離可能なクリーニング部材とを備えた画像形成ユニットを複数有し、各画像形成ユニットによって互いに異なる色のトナー像を形成するように構成した画像形成装置において、
前記各画像形成ユニットに設けられたすべてのシャッター部材とクリーニング部材とを、同一の駆動手段によって駆動するように構成し、
前記シャッター部材が非画像形成時に前記画像露光手段近傍の汚れを防止するように閉じた状態で、前記クリーニング部材が前記帯電ローラーの表面をクリーニングすることを特徴とする画像形成装置である。
【0021】
さらに、請求項3に記載された発明は、前記駆動手段が、駆動源と、前記駆動源によって往復駆動される作動部材とを備え、前記作動部材によってシャッター部材とクリーニング部材とを回動させるように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置である。
【0022】
又、請求項4に記載された発明は、前記シャッター部材が画像露光手段近傍の汚れを防止するように移動する方向と、前記クリーニング部材が帯電ローラーの表面をクリーニングするように移動する方向とが、同方向になるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置であ る。
【0023】
例えば、上記シャッター部材とクリーニング部材を同一のアーム部材を用いて駆動する場合、当該アーム部材のホームポジションでは、シャッター部材が既に閉じており、このアーム部材をホームポジションから更に時計回り方向に回動することによって、クリーニング部材がクリーニングポジションに移動するように構成される。なお、この場合、上記アーム部材をホームポジションから反時計回り方向に回動することによって、シャッター部材が開くように設定されている。したがって、上記アーム部材をシャッター部材が開いた状態から、ホームポジションに向けて時計回り方向に回動することによって、シャッター部材が閉じる が、このホームポジションでは、未だ、クリーニング部材がクリーニングポジションにはなく、更に時計回り方向に、つまりシャッター部材が閉じる方向と同方向にアーム部材を回動することによって、はじめてクリーニング部材がクリーニングポジションに移動するように構成される。このクリーニング部材のクリーニングポジションでは、当然、シャッター部材が閉じたままの状態となっている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0025】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のデジタルカラープリンターを示すものである。また、図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を示すものである。
【0026】
図2及び図3において、1はタンデム型のデジタルカラープリンター及び複写機の本体を示すものであり、デジタルカラー複写機の場合には、図3に示すように、本体1の上部に、原稿2を一枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)3と、当該自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る原稿読取装置4が配設されている。この原稿読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8、9及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画像読取素子11によって原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
【0027】
上記原稿読取装置4によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとしてIPS(Image Processing System)12に送られ、このIPS12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。また、IPS12は、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに対しても、所定の画像処理を行なうようになっている。
【0028】
そして、上記の如くIPS12で所定の画像処理が施された画像データは、同じくIPS12によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8ビット)の4色の原稿再現色材階調データに変換され、次に述べるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13KのROS(Raser Output Scanner)14に送られ、この画像露光装置としてのROS14では、所定の色の原稿再現色材階調データに応じてレーザ光LBによる画像露光が行われる。
【0029】
ところで、この実施の形態に係る画像形成装置では、各々色の異なるトナー像を形成する複数の画像形成ユニットを並列的に配置するとともに、前記複数の画像形成ユニットの上部にわたって、当該複数の画像形成ユニットで形成された各色のトナー像が転写されるベルト状の中間転写体を配置し、更に前記複数の画像形成ユニットの下方に、各画像形成ユニットの像担持体に画像の書き込みを行なう画像書込手段を配置するように構成されている。
【0030】
また、この実施の形態では、前記ベルト状の中間転写体からトナー像が転写される転写媒体を、鉛直方向の下方から上方に向けて搬送し、前記ベルト状の中間転写体から転写媒体上にトナー像を転写する二次転写手段を、当該中間転写ベルトの側方に設けるように構成されている。
【0031】
さらに、この実施の形態では、前記複数の画像形成ユニットのうち、前記ベルト状の中間転写体の移動方向の最下流側に、黒色のトナー像を形成する画像形成ユニットを配置するように構成されている。
【0032】
すなわち、上記タンデム型のデジタルカラープリンター及び複写機本体1の内部には、図1及び図2、図3に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されている。
【0033】
これらの4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kは、すべて同様に構成されており、大別して、所定の速度(例えば、104mm/sec)で回転駆動される像担持体としての感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の表面を一様に帯電する帯電装置としての帯電ロール16と、当該感光体ドラム15の表面に所定の色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する画像露光手段としてのROS14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を所定の色のトナーで現像する現像手段としての現像器17と、感光体ドラム15の表面を清掃するクリーニング装置18とから構成されている。これらの感光体ドラム15と周辺に配置される画像形成部材は、一体的にユニット化されており、プリンター及び複写機本体1から個別に交換可能に構成されている。但し、各現像器17は、画像形成ユニットとは別体となっており、プリンター及び複写機本体1に取り付けられている。
【0034】
上記ROS14は、図2及び図3に示すように、4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通に構成されており、図示しない4つの半導体レーザを各色の原稿再現色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザからレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを階調データに応じて出射するように構成されている。なお、上記ROS14は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成しても勿論よい。上記半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しないf−θレンズを介してポリゴンミラー19に照射され、このポリゴンミラー19によって偏向走査される。上記ポリゴンミラー19によって偏向走査されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しない結像レンズ及び複数枚のミラーを介し て、感光体ドラム15上の露光ポイントに、斜め下方から走査露光される。
【0035】
上記ROS14は、図2に示すように、下方から感光体ドラム15上に画像を走査露光するものであるため、このROS14には、上方に位置する4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの現像器17などからトナー等が落下して、汚損される虞れを有している。そのため、ROS14は、その周囲が直方体状のフレーム20によって密閉されているとともに、当該フレーム20の上部には、4本のレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15上に露光するため、シールド部材としての透明なガラス製のウインドウ21Y、21M、21C、21Kが設けられている。
【0036】
上記IPS12からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通して設けられたROS14に、各色の画像データが順次出力され、このROS14から画像データに応じて出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、対応する感光体ドラム15の表面に走査露光され、静電潜像が形成され る。上記感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、現像器17Y、17M、17C、17Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン (C)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。
【0037】
上記各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15上に、順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒 (K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの上方にわたって配置された転写ユニット22の中間転写ベルト(ベルト状の中間転写体)25上に、4つの一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kによって多重に転写される。これらの一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kは、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15に対応した中間転写ベルト25の裏面側に配設されている。この実施の形態では、所望の体積抵抗値に調整されたロールを使用している。そして、一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kには、転写バイアス電源(図示しない)が接続されており、所定のトナー極性とは逆極性(本実施の形態では正極性)の転写バイアスが所定のタイミングで印加されるようになっている。
【0038】
また、上記中間転写ベルト25は、図2に示すように、ドライブロール27 と、テンションロール24と、バックアップロール28との間に一定のテンションで掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブロール27により、矢印方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。尚、図2においては、中間転写ベルト25が、ドライブロール27と、テンションロール24と、バックアップロール28を含む3本のロールによって支持された場合を示している。上記中間転写ベルト25は、例えば、チャージアップを起こさないべルト素材(ゴムまたは樹脂)にて抵抗調整されたものが使用されている。
【0039】
上記中間転写ベルト25上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ (M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、図2に示すように、当該中間転写ベルト25の側面に配置されたバックアップロール28に圧接する二次転写ロール29によって、圧接力及び電界で記録媒体としての記録用紙30上に二次転写され、これらの各色のトナー像が転写された記録用紙30は、上方に位置する定着器31へと搬送される。上記二次転写ロール29は、バックアップロール28の側方に圧接しており、鉛直方向の下方から上方に搬送される記録用紙30上に、各色のトナー像を二次転写するようになっている。そして、上記各色のトナー像が転写された記録用紙30は、定着器31によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、排出ロール32によって本体1の上部に設けられた排出トレイ33上に排出される。
【0040】
上記記録用紙30は、図2及び図3に示すように、装置本体1の内部に配設された給紙装置34から、所定のサイズのものが、ナジャーロール35及び用紙分離搬送用のフィードロール36により、1枚ずつ分離された状態で用紙搬送路37に設けられたレジストロール38まで一旦搬送され、停止される。給紙された記録用紙30の搬送経路37は、鉛直方向上向きとなっている。上記給紙装置34から供給された記録用紙30は、所定のタイミングで回転するレジストロール38によって中間転写ベルト35の二次転写位置へ送出される。
【0041】
なお、上記デジタルカラープリンター及び複写機において、フルカラー等の両面コピーをとる場合には、片面に画像が定着された記録用紙30を、排出ロール32によって排出トレイ33上にそのまま排出せずに、図示しない切替ゲートによって搬送方向を切り替え、用紙搬送用のローラ対39を介して両面用搬送ユニット40へと搬送する。そして、この両面用搬送ユニット40では、搬送径路41に沿って設けられた図示しない搬送用のローラ対により、記録用紙30の表裏が反転された状態で、再度レジストロール38へと搬送され、今度は、当該記録用紙30の裏面に画像が転写・定着された後、排出トレイ33上に排出される。
【0042】
図2及び図3中、44Y、44M、44C,44Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像器17に、所定の色のトナーを供給するトナーカートリッジをそれぞれ示している。
【0043】
図4は上記デジタルカラープリンター及び複写機の各画像形成ユニットを示すものである。
【0044】
上記イエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kは、図4に示すように、すべてが同様に構成されており、これらの4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kで は、上述したように、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色のトナー像が所定のタイミングで順次形成されるように構成されている。上記各色の画像形成ユニット13Y、13M,13C、13Kは、上述したように、感光体ドラム15を備えており、これらの感光体ドラム15の表面は、帯電用の帯電ロール16によって一様に帯電される。その後、上記感光体ドラム15の表面は、ROS14から画像データに応じて出射される画像形成用のレーザ光LBが走査露光されて、各色に対応した静電潜像が形成される。上記感光体ドラム15上に走査露光されるレーザ光LBは、当該感光体ドラム15の直下よりやや右側寄りの斜め下方から露光されるように設定されている。上記感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの現像器17の現像ロール17aによってそれぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、これらの可視トナー像は、一次転写ロール26の帯電によって中間転写ベルト25上に順次多重に転写される。
【0045】
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム15の表面は、クリーニング装置18によって残留トナー等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。上記クリーニング装置18は、クリーニングブレード42を備えており、このクリーニングブレード42によって、感光体ドラム15上の残留トナー等を除去するようになっている。また、トナー像の転写工程が終了した後の中間転写ベルト25の表面は、図2及び図3に示すように、クリーニング装置43によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。上記クリーニング装置43は、クリーニングブラシ43a及びクリーニングブレード43bを備えており、これらのクリーニングブラシ43a及びブレード43bによって、中間転写ベルト25上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。
【0046】
ところで、この実施の形態では、少なくとも1つ以上の像担持体と、前記像担持体の表面に接触して当該像担持体の表面を帯電させる帯電ローラーと、前記像担持体上に静電潜像を形成する画像露光手段と、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像手段と、前記像担持体上に現像されたトナー像を転写する転写手段と、前記画像露光手段近傍の汚れを防止する開閉可能なシャッター部材と、前記帯電ローラーの表面をクリーニングする接離可能なクリーニング部材とを備えた画像形成装置において、
前記シャッター部材とクリーニング部材とを、同一の駆動手段によって駆動するように構成されている。
【0047】
また、この実施の形態では、前記駆動手段が、駆動源と、前記駆動源によって往復駆動される作動部材とを備え、前記作動部材によってシャッター部材とクリーニング部材とを回動させるように構成されている。
【0048】
さらに、この実施の形態では、前記シャッター部材が画像露光手段近傍の汚れを防止するように移動する方向と、前記クリーニング部材が帯電ローラーの表面をクリーニングするように移動する方向とが、同方向になるように設定されている。
【0049】
すなわち、上記デジタルカラープリンター及び複写機本体1には、図1、図5乃至図7に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒 (K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに、画像露光装置の光路を開閉するシャッター部材70が設けられている。このシャッター部材70は、図6に示すように、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの下方に配設される合成樹脂製のフレーム部材67に、図5に示す軸部71を中心にして回動自在に取り付けられており、その軸方向の一端部に設けられた合成樹脂製の板状弾性部材等からなるアーム部材72により、矢印方向に沿って開閉駆動されるように構成されている。また、上記シャッター部材70は、通 常、図1等に示すように、コイルスプリング等からなる付勢部材73によって、時計回り方向(閉じる方向)に付勢されており、当該シャッター部材70の先端に取り付けられたフィルム状部材74が、現像器17のハウジングに当接することにより、画像露光装置の光路を遮蔽し、上方から落下するトナー等の粉塵が画像露光装置に付着するのを防止するようになっている。
【0050】
また、帯電装置50は、図8に示すように、感光体ドラム15の表面に接触して、当該感光体ドラム15の表面を所定の電位に帯電する帯電ローラー16と、この帯電ローラー16の一側面と下側の端面をほぼ覆うハウジング部材51とを備えている。このハウジング部材51は、図9に示すように、帯電ローラー16の一側面を覆う側壁部52と、この側壁部52の長手方向の両端部に一体的に設けられ、帯電ローラー16の金属製の軸部材16aを回転自在に支持する軸受け部53と、帯電ローラー16の下端面を覆う底壁部を兼ねるクリーニング部材54とから構成されている。なお、上記軸受け部53には、帯電ローラー16の金属製の軸部材16aを回転自在に支持する軸受け部材55が、感光体ドラム15と接離する方向に移動自在に取り付けられている。また、上記軸受け部材55 は、軸受け部53に取り付けられたコイルスプリング56によって、感光体ドラム15と接近する方向に付勢されている。
【0051】
上記クリーニング部材54は、図10に示すように、帯電ローラー16の下側に位置する平板部57と、当該平板部57の左端から上方に短く起立した側壁部58とから構成されており、平板部57の略山形に形成された上面57aには、図8に示すように、クリーニングブラシ59が両面テープによる接着等の手段で固着されている。また、このクリーニング部材54は、図9及び図11に示すように、ハウジング部材51の軸受け部53に、軸部60を中心にして回動自在に取り付けられているとともに、当該クリーニング部材54は、その一部に設けられた図示しないストッパーが、軸受け部53と係合することによって、図9に示すように、側壁部52と略直交した状態で停止するように構成されている。さらに、上記クリーニング部材54は、図12に示すように、反時計回り方向に回動した状態で、その幅方向の先端部54aが、側壁部52内面の下端部に設けられたストッパー61に当接することによって、停止するようになっている。
【0052】
さらに、上記タンデム型のデジタルカラープリンター及び複写機本体1には、図13及び図14に示すように、クリーニング部材54を回動し、当該クリーニング部材54に設けられたクリーニングブラシ59を、所定のタイミングで、帯電ローラー16の表面に当接又は離間させる駆動手段としての接離手段62が設けられている。なお、この接離手段62は、前記シャッター部材70をも駆動するように構成されている。
【0053】
この接離手段62は、図15及び図16に示すように、イエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色の各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kにおいて、帯電装置50のハウジング部材51の下方に配置され、クリーニング部材54を帯電ローラー16の表面に接離させる方向に駆動するカム状部材63を備えている。このカム状部材63は、図16に示すように、断面略円形状の細長い棒状に形成された軸部64と、この軸部64の上面に長手方向に沿って一体的に形成された幅の狭い平板部65と、この平板部65上に両面テープによる接着等によって固着された弾性部材としての薄い合成樹脂製のフィルム状部材であるマイラーフィルム(商品名)66とから構成されている。このマイラーフィルム(商品名)66としては、例えば、厚さ125μmのものが用いられる。なお、マイラーフィルム(商品名)66は、その厚さの異なるものを使用することにより、当該マイラーフィルムが弾性変形することによって、クリーニングブラシ59を帯電ローラー16の表面に当接させる押圧力を調節することができる。
【0054】
上記カム状部材63は、図5及び図6に示すように、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの下方に配設される合成樹脂製のフレーム部材67に、軸部64の両端を中心にして回動自在に取り付けられており、当該カム状部材63の軸方向の一端部に設けられたアーム部68により、矢印方向に沿って回動されるように構成されている。そして、このカム状部材63は、図13に示すように、後述するように、当該カム状部材63をアーム部68によって回動することにより、マイラーフィルム66によって、クリーニング部材54の背面を押し上げ、クリーニング部材54を図13中反時計回り方向に回動することで、クリーニング部材54に設けられたクリーニングブラシ59を帯電ローラー16の表面に当接させるようになっている。なお、上記マイラーフィルム66は、クリーニング部材54を回動させる際に、弾性変形しやすく(特に中央部が)、当該クリーニング部材54の回動が不十分となるのを防止するため、クリーニング部材54の背面中央部には、図13に示すように、リブ69が複数本突設されている。
【0055】
さらに、上記デジタルカラープリンター及び複写機本体1には、図1、図13及び図15に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに、そのフロント側に接離手段62の駆動機構74が配設されている。
【0056】
上記駆動機構74は、図1、図13及び図15に示すように、画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kのフロント側であって、黒色の画像形成ユニット13Kの側方に、駆動源としての駆動モーター75を備えている。この駆動モーター75の駆動ギア76には、2段の減速ギア77、78を介して、アーム部材79に一体的に設けられた扇型のギア80が噛み合わされている。そして、上記アーム部材79は、駆動モーター75を所定量だけ回転駆動することによって、矢印方向に沿って揺動可能となっている。
【0057】
また、上記アーム部材79には、図1等に示すように、所定の形状に折り曲げた状態に形成された板金からなる作動ロッド81が連結されている。この作動ロッド81は、図7及び図17に示すように、アーム部材79に第1の切り欠き部82によって連結された水平板部83と、当該水平板部83から斜め下方に傾斜した状態で設けられた短い傾斜板部84と、当該傾斜板部84の端部に水平に設けられた連結板部85と、当該連結板部85から斜め上方に傾斜した状態で設けられた短い作動板部86とを1つのセットとして、他の3つの画像形成ユニットにわたって連設して形成されている。さらに、上記作動ロッド81の各水平板部83には、シャッター部材70を駆動するための第2の切り欠き部87が所定の位置に穿設されている。なお、上記アーム部材79は、図15等に示すように、黒(K)の画像形成ユニット13Kに設けられたカム状部材63のアーム部68を、突起79aによって直接押動するように構成されている。
【0058】
上記作動ロッド81は、図7等に示すように、当該作動ロッド81が図中左方向に所定量だけ移動した状態で、各水平板部83に設けられた第2の切り欠き部87のエッジによって、シャッター部材70の端部に設けられた作動用の板状部材72を介して、当該シャッター部材70が反時計回り方向に回動され、露光部を開放するようになっている。また、上記作動ロッド81は、図7等に示すように、当該作動ロッド81が図中右方向に所定量だけ移動すると、各水平板部83に設けられた第2の切り欠き部87のエッジによって、シャッター部材70の端部に設けられた作動用の板状部材72の係止状態が開放され、当該シャッター部材70は、スプリング73の付勢力によって時計回り方向に回動され、露光部を閉じるようになっている。
【0059】
さらに、上記作動ロッド81は、図7等に示すように、当該作動ロッド81が図中右方向に更に所定量だけ移動すると、作動板部86がカム状部材63の軸方向の端部に設けられたアーム部68を押動し、カム状部材63を反時計回り方向に所定量だけ回動させるように構成されている。そのため、上記カム状部材63のマイラーフィルム66によって、図13に示すように、帯電ローラー16のクリーニング部材54が回動され、当該クリーニング部材54に設けられたクリーニングブラシ59が帯電ローラー16の表面に当接するようになっている。
【0060】
以上の構成において、この実施の形態に係るプリンター及び複写機において は、次のようにして、クリーニング部材を駆動する駆動手段の部品精度によらずに、クリーニング部材を帯電ローラーの表面に適度な押圧力で当接させることができ、帯電ローラーの磨耗や傷を防止しつつ、良好なクリーニング性を得ることができ、しかも、クリーニング部材が帯電ローラーの表面から確実に離間させることが可能となっている。
【0061】
すなわち、この実施の形態に係るデジタルカラープリンター及び複写機では、図2乃至図4に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kにおいて、各感光体ドラムの表面を、帯電ローラーによって所定の電位に一様に帯電した 後、当該各感光体ドラム15の表面に、ROS20によって画像露光を施して、画像情報に応じた静電潜像を形成し、この静電潜像を各色の現像器17で現像することによってトナー像を形成して、当該各感光体ドラム15上に形成されたトナー像を、中間転写ベルト25上に順次多重に一次転写するとともに、中間転写ベルト25上から記録用紙30上に一括して二次転写し、定着器31によって定着処理を施すことにより、フルカラー又は白黒の画像が形成される。
【0062】
その際、上記デジタルカラープリンター及び複写機では、図4に示すように、感光体ドラム15の表面を、接触方式の帯電ローラー16によって一様に帯電するように構成されており、当該感光体ドラム15の表面は、帯電ローラー16による帯電工程に先だって、クリーニング装置18によって、残留トナーやトナーの外添剤、あるいは紙粉等の異物が除去される。
【0063】
ところが、上記デジタルカラープリンター及び複写機では、高画質化等のために、各現像器17で特に球形状トナーなどを使用すると、球形状トナーの形状に起因するクリーニングの困難性や、球形状トナーゆえに多くの外添剤の使用などにより、これらの残留トナーやトナーの外添剤等の異物を、クリーニング装置18によって感光体ドラム15の表面から完全に除去することが困難であり、クリーニング装置18を通過したトナーや外添剤などの異物が、帯電ローラー16の表面に徐々に付着することになる。なお、本発明の実施の形態は、特に球形状トナーなどを使用した場合に有効であるが、これに限定される訳ではなく、球形状トナーを使用した場合以外にも有効であることは勿論である。
【0064】
そのため、上記上記デジタルカラープリンター及び複写機では、画像形成プロセスを長期間繰り返すと、帯電ローラー16の表面にトナーや外添剤などの異物が局所的に付着して堆積し、当該帯電ローラー16によって感光体ドラム15の表面を帯電する際に、帯電不良や異常放電などが発生し、画質劣化を引き起こすことになる。
【0065】
そこで、この実施の形態では、図9及び図13などに示すように、帯電装置50に設けられたクリーニング部材54によって、帯電ローラー16の表面をクリーニングし、当該帯電ローラー16の表面に付着して堆積したトナーや外添剤などの異物を除去するようになっている。
【0066】
通常、上記デジタルカラープリンター及び複写機では、図1や図7などに示すように、画像形成工程が終了すると、トナー等によって画像露光装置20が汚損されるのを防止するために、駆動モーター75を駆動してアーム部材79を回動させ、当該アーム部材79に連結された作動ロッド81を、図1中、右方向に移動させて、シャッター部材70を閉じるように構成されている(図1はシャッター部材70が閉じた状態を図示)。ただし、上記の如く、シャッター部材70を単に閉じた状態では、帯電ローラー16の下方に配置されたカム状部材63は作動せず、クリーニング部材54は、図18に示すように、帯電ローラー16の表面から離間した状態となっている。
【0067】
この実施の形態に係るデジタルカラープリンター及び複写機では、累積したプリント枚数やプリントした画像の累積画素数を、図示しないカウント回路によってカウントしており、当該カウント回路のカウント値が所定の値(例えば、累積プリント枚数が2500枚)に達した場合に、非画像形成時、即ち、シャッター部材70を閉じた状態で、駆動モーター75を駆動してアーム部材79を更に図1及び図13中更に時計回り方向に回動させ、当該アーム部材79に連結された作動ロッド81を、更に右方向に移動させて、作動ロッド81の作動部86によってカム状部材63のアーム部68を押動する。すると、カム状部材63は、図1及び図13等に示すように、反時計回り方向に回動して、当該カム状部材63に設けられたマイラーフィルム66が、帯電装置50のクリーニング部材54の背面に当接し、更にクリーニング部材54を反時計回り方向に回動させる。
【0068】
こうすることによって、上記クリーニング部材54に設けられたクリーニングブラシ59は、帯電ローラー16の表面に、マイラーフィルム66の変形に伴う弾性力によって決定される押圧力で当接し、帯電ローラー16の表面は、クリーニングブラシ59によってクリーニングされ、帯電ローラー16の表面に付着して堆積したトナーや外添剤などの異物が除去される。なお、上記クリーニングブラシ59が帯電ローラー16の表面に当接している時間は、適宜設定される。
【0069】
次に、上記デジタルカラープリンター及び複写機では、帯電ローラー16表面のクリーニングが終了すると、駆動モーター75を逆方向に所定量だけ回動し、作動ロッド81を図1や図13中左方向に所定量だけ移動させると、当該作動ロッド81の作動部86によるカム状部材63のアーム部68の押動状態が解除されるため、カム状部材63のマイラーフィルム66の弾性復元力によって、カム状部材63は、図18に示す元の状態に戻り、クリーニング部材54は、帯電ローラー16の表面から確実に離間して、クリーニング動作を終了する。
【0070】
なお、作動ロッド81の第2の切り欠き部87は、左側のエッジ部が余裕を持って右側のエッジ部から離れて形成されており、当該作動ロッド81が更に右方向に移動した際に、シャッター部材70に更に閉じる方向の力が作用することはない。
【0071】
このように、上記実施の形態では、シャッター部材70とクリーニング部材54とを、同一の駆動機構(駆動手段)74によって駆動するように構成するとともに、クリーニング部材54が作動するときには、必ず、シャッター部材70が閉じているので、シャッター部材70やクリーニング部材54を駆動する駆動源を制御するソフトウエアや駆動源の設計が容易であり、しかも各部品に高い精度が要求されず、コストダウンが可能であるとともに、露光部の汚れを確実に防止することが可能となっている。
【0072】
また、上記実施の形態では、接離手段62が、クリーニング部材54に対して帯電ローラー16の表面に接離する駆動力を伝達する駆動力伝達部材として、マイラーフィルム(商品名)66を用いているため、接離手段62を構成するカム状部材63や作動ロッド81などの部品に、寸法誤差や取付位置の誤差がある程度存在しても、マイラーフィルム(商品名)66が弾性変形することによって、クリーニング部材54のクリーニングブラシ59を、帯電ローラー16の表面に当接させるので、当該マイラーフィルム(商品名)66の変形量の差に伴う押圧力の変動幅が小さく、クリーニング部材を駆動する駆動手段の部品精度によらずに、クリーニング部材54を帯電ローラー16の表面に適度な押圧力で当接させることができ、帯電ローラーの磨耗や傷を防止しつつ、良好なクリーニング性を得ることができる。また、同様に、感光体ドラム15及び帯電ローラー16が複数設けられているタンデム型の画像形成装置であっても、各クリーニング部材54を略同様の押圧力で作用させることができる。さらに、上記クリーニング部材54によるクリーニング動作が終了した後は、カム状部材63を退避させる方向に回動させることによって、マイラーフィルム(商品名)66の弾性復元力により、クリーニング部材54を帯電ローラー16の表面から瞬時にしかも確実に離間させることが可能となっている。
【0073】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、シャッター部材やクリーニング部材を駆動する駆動源を制御するソフトウエアや駆動源の設計が容易であり、しかも各部品に高い精度が要求されず、コストダウンが可能であるとともに、露光部の汚れを確実に防止することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0074】
また、この発明によれば、シャッター部材とクリーニング部材を駆動する駆動手段を共通化することにより、コストダウン及び装置の小型化が可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのデジタルカラープリンター及び複写機の要部を示す斜視図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのデジタルカラープリンターを示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのデジタルカラー複写機を示す構成図である。
【図4】 図4はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置の画像形成部を示す構成図である。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのデジタルカラープリンター及び複写機の要部を示す斜視図である。
【図6】 図6はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのデジタルカラープリンター及び複写機の要部を示す斜視図である。
【図7】 図7はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのデジタルカラープリンター及び複写機の要部を示す斜視図である。
【図8】 図8は帯電ローラーを示す斜視図である。
【図9】 図9は帯電ローラーのハウジング部材を示す斜視図である。
【図10】 図10はクリーニング部材を示す斜視図である。
【図11】 図11はクリーニング部材を示す斜視図である。
【図12】 図12は帯電ローラーのハウジング部材を示す斜視図である。
【図13】 図13はクリーニング部材の動作状態を示す正面図である。
【図14】 図14はクリーニング部材の動作状態を示す斜視図である。
【図15】 図15はクリーニング部材の動作状態を示す正面図である。
【図16】 図16はカム状部材を示す斜視図である。
【図17】 図17は作動ロッドを示す斜視図である。
【図18】 図18はクリーニング部材の非動作状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1:デジタルカラープリンター本体、13Y、13M、13C、13K:イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット、14:ROS、15:感光体ドラム、17:現像器、25:中間転写ベルト(ベルト状の中間転写体)、26:一次転写ロール、29:二次転写ロール、30:記録用紙、31:定着器、54:クリーニング部材、59:クリーニングブラシ、62:接離手段、70:シャッター部材、74:駆動機構。
+

Claims (4)

  1. 少なくとも1つ以上の像担持体と、前記像担持体の表面に接触して当該像担持体の表面を帯電させる帯電ローラーと、前記像担持体上に静電潜像を形成する画像露光手段と、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像手段と、前記像担持体上に現像されたトナー像を転写する転写手段と、前記画像露光手段近傍の汚れを防止する開閉可能なシャッター部材と、前記帯電ローラーの表面をクリーニングする接離可能なクリーニング部材とを備えた画像形成装置において、
    前記シャッター部材とクリーニング部材とを、同一の駆動手段によって駆動するように構成し、
    前記シャッター部材が非画像形成時に前記画像露光手段近傍の汚れを防止するように閉じた状態で、前記クリーニング部材が前記帯電ローラーの表面をクリーニングすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 回転可能に配設された像担持体と、前記像担持体の表面に接触して当該像担持体の表面を帯電させる帯電ローラーと、前記像担持体上に静電潜像を形成する画像露光手段と、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像手段と、前記像担持体上に現像されたトナー像を転写する転写手段と、前記画像露光手段近傍の汚れを防止する開閉可能なシャッター部材と、前記帯電ローラーの表面をクリーニングする接離可能なクリーニング部材とを備えた画像形成ユニットを複数有し、各画像形成ユニットによって互いに異なる色のトナー像を形成するように構成した画像形成装置において、
    前記各画像形成ユニットに設けられたすべてのシャッター部材とクリーニング部材とを、同一の駆動手段によって駆動するように構成し、
    前記シャッター部材が非画像形成時に前記画像露光手段近傍の汚れを防止するように閉じた状態で、前記クリーニング部材が前記帯電ローラーの表面をクリーニングすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記駆動手段は、駆動源と、前記駆動源によって往復駆動される作動部材とを備え、前記作動部材によってシャッター部材とクリーニング部材とを回動させるように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記シャッター部材が画像露光手段近傍の汚れを防止するように移動する方向と、前記クリーニング部材が帯電ローラーの表面をクリーニングするように移動する方向とが、同方向になるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
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