JP4325104B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置の現像装置に関し、より詳しくは、現像装置に新たに供給される現像剤のブロッキングを解消する技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来から、トナー供給装置から現像装置に対して供給される現像剤のソフトブロッキング(比較的結合力の弱い凝集体、凝集状態)が問題となっていた。現像剤がソフトブロッキング状態で現像装置へ供給されると、その大部分は搬送途中において現像剤搬送部材により撹拌され、ブロッキング状態は解消されるのであるが、その一部は現像ロール上の現像剤層厚を規制するトリマー部を通過する際に崩れ、その崩れた部分が画像領域であれば画像上に筋状の画像欠陥が生じてしまう虞がある。
【0003】
このような現像剤のソフトブロッキングを解消するために、従来から様々な対策が提案されている。例えば、特開平6−167876号公報には、らせん形状のはねを有する現像剤搬送部材において、そのらせん形状のはねとはねとの間にそのはねに垂直なはねを複数個形成したものが提案されている。また特開平11−119529号公報には、現像剤搬送部材により搬送される現像剤に内向きの圧力を与える内心部材を設ける構成や、同じく現像剤に外向きの圧力を与える外心部材を設ける構成が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、現像剤搬送部材をこのように構成しても、現像剤の供給量や現像剤搬送部材の回転数によっては、ソフトブロッキング状態の現像剤が上記垂直はねや内心部材や外心部材が引き起こす現像剤の乱流部分の中に入らず、搬送領域の壁際や表層部を経由して上記トリマー部にまで達してしまう場合がある。
【0005】
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、現像剤搬送部材に達するまでにできるだけ供給される現像剤のソフトブロッキング現象を解消することができる現像装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、内部に現像剤が充填される現像剤搬送領域と、内部に回転するトナー供給部材が設けられ当該搬送領域に新たなトナーを供給するトナー供給領域とを備える現像装置において、当該トナー供給部材の回転軸に取り付けられトナー供給部材の回転と共に周囲のトナーを加圧する弾性フィルム部材を有するものである。現像装置をこのように構成することにより、回転される弾性フィルム部材により周囲のトナーが(トナー供給領域を形成する壁側に)加圧され、ソフトブロッキング状態が生じていてもそれを解消することができる。したがって、現像剤搬送領域に対してはソフトブロッキングのない、好ましい現像剤を供給することができ、現像剤のソフトブロッキングに起因する画像欠陥が生じることもない。
【0007】
ここで、弾性フィルム部材により周囲のトナーを確実に加圧するためには、前記トナー供給部材がらせん形状からなる場合には、前記弾性フィルム部材の回転軸方向長さが、当該らせん形状の1ピッチ分以上の長さであることが好ましい。弾性フィルム部材の回転軸方向の長さが当該らせん形状の1ピッチ分以上あると、らせん形状の間がからソフトブロッキング状態のトナーがすり抜けて搬送されることがなく、より確実にソフトブロッキング状態を崩すことができ好ましい。特に、トナーに定着補助剤としてのワックスを内添するものはそのトナーの付着力が増大し、トナー同士が軽い凝集体を形成するソフトブロッキング現象が生じやすいため、そのようなトナーを使用する画像形成装置(現像装置)に本発明を適用すれば、その効果が顕著に発揮され好ましい。
【0008】
さらに、弾性フィルム部材により周囲のトナーを確実に加圧するためには、前記弾性フィルム部材の一端(先端)がトナー供給領域の内壁を摺擦することが好ましい。弾性フィルム部材の一端がトナー供給領域の内壁を摺擦するためには、少なくともトナー供給部材の回転軸からトナー供給領域の内壁までの距離と、トナー供給部材の回転軸から弾性フィルム部材の一端(先端)までの距離とが等しいことが必要である。
【0009】
また、周囲のトナーをより確実に加圧するためには、前記弾性フィルム部材の一端(先端)が弾性変形した状態でトナー供給領域の内壁を摺擦することが好ましい。弾性フィルム部材の一端が弾性変形した状態でトナー供給領域の内壁を摺擦するためには、トナー供給部材の回転軸からトナー供給領域の内壁までの距離よりも、トナー供給部材の回転軸から弾性フィルム部材の一端(先端)までの距離が長いことが必要である。さらに、弾性フィルム部材の一端は、トナー供給領域の内壁全面を摺擦するものでもよいし、内壁の一部を摺擦するものでもよい。但し、内壁の一部を摺擦する場合には、その内壁の鉛直方向下側の一部(底部分)を摺擦するように構成することが好ましい。
【0010】
また、前記現像剤搬送領域内部には回転する現像剤搬送部材が設けられるとともに、当該現像剤搬送部材の回転軸とトナー供給部材の回転軸とが同一軸上に設けられるよう構成することもできる。現像装置をこのように構成することにより、弾性フィルム部材の回転のために特別な装置を必要とせず、現像剤搬送部材の回転を利用することができ装置の構成を簡易なものとすることができる。
【0011】
なお、ここで現像剤とはトナーのみ、あるいはトナーとキャリアとを所定割合で混ぜ合わせたもの、それらに添加剤を混ぜ合わせたものなどをいう。またここで、新たなトナーとは、トナーのみ、あるいはトナーとキャリアとを上記所定割合よりもトナーの割合を多くして混ぜ合わせたもの(トナーリッチ現像剤)などをいう。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施の形態に係る現像装置を適用した画像形成装置としてのタンデム型のデジタルカラープリンターを示すものである。また、図2はこの発明の実施の形態1に係る現像装置を適用した画像形成装置としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を示すものである。
【0013】
図1及び図2において、1はタンデム型のデジタルカラープリンター及び複写機の本体を示すものであり、デジタルカラー複写機の場合には、図2に示すように、本体1の上部に、原稿2を一枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)3と、当該自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る原稿読取装置4が配設されている。この原稿読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8、9及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画像読取素子11によって原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
【0014】
上記原稿読取装置4によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとしてIPS(Image Processing System)12に送られ、このIPS12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。また、IPS12は、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに対しても、所定の画像処理を行なうようになっている。
【0015】
そして、上記の如くIPS12で所定の画像処理が施された画像データは、同じくIPS12によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8ビット)の4色の原稿再現色材階調データに変換され、次に述べるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13KのROS(Raster Output Scanner)14に送られ、この画像露光装置としてのROS14では、所定の色の原稿再現色材階調データに応じてレーザ光LBによる画像露光が行われる。
【0016】
ところで、上記タンデム型のデジタルカラープリンター及び複写機本体1の内部には、図1及び図2に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されている。
【0017】
これらの4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kは、すべて同様に構成されており、大別して、所定の速度で回転駆動される像担持体としての感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の表面を一様に帯電する一次帯電用の帯電ロール16と、当該感光体ドラム15の表面に所定の色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する画像露光装置としてのROS14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を所定の色のトナーで現像する現像装置17と、感光体ドラム15の表面を清掃するクリーニング装置18とから構成されている。
【0018】
上記ROS14は、図1及び図2に示すように、4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通に構成されており、図示しない4つの半導体レーザを各色の原稿再現色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザからレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを階調データに応じて出射するように構成されている。なお、上記ROS14は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成しても勿論よい。上記半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しないf−θレンズを介して回転多面鏡19に照射され、この回転多面鏡19によって偏向走査される。上記回転多面鏡19によって偏向走査されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しない複数枚の反射ミラーを介して感光体ドラム15上に、斜め下方から走査露光される。
【0019】
上記ROS14は、図1及び図2に示すように、下方から感光体ドラム15上に画像を走査露光するものであるため、このROS14には、上方に位置する4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの現像装置17などからトナー等が落下して、汚損される虞れを有している。そのため、ROS14は、その周囲が直方体状のフレーム20によって密閉されているとともに、当該フレーム20の上部には、4本のレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15上に露光するため、シールド部材としての透明なガラス製のウインドウ21Y、21M、21C、21Kが設けられている。そして、これらのガラス製のウインドウ21Y、21M、21C、21Kは、画像露光装置としてのROS14のレーザ光LBに沿った光路上において、最も上方に位置する部材となっている。
【0020】
上記IPS12からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通して設けられたROS14に、各色の画像データが順次出力され、このROS14から画像データに応じて出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、対応する感光体ドラム15の表面に走査露光され、静電潜像が形成される。上記感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、現像装置17Y、17M、17C、17Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。
【0021】
上記各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15上に、順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの上方にわたって配置された中間転写ベルト25上に、一次転写ロール26によって多重に転写される。この中間転写ベルト25は、ドライブロール27と、バックアップロール28との間に一定のテンションで掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブロール27により、矢印方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。上記中間転写ベルト25としては、例えば、可撓性を有するPET等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものが用いられる。
【0022】
上記中間転写ベルト25上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、バックアップロール28に圧接する二次転写ロール29によって、圧接力及び静電気力で転写用紙30上に二次転写され、これらの各色のトナー像が転写された転写用紙30は、上方に位置する定着器31へと搬送される。上記二次転写ロール29は、バックアップロール28の側方に圧接しており、下方から上方に搬送される転写用紙30上に、各色のトナー像を二次転写するようになっている。そして、上記各色のトナー像が転写された転写用紙30は、定着器31によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、排出ロール32によって本体1の上部に設けられた排出トレイ33上に排出される。
【0023】
上記転写用紙30は、図1及び図2に示すように、給紙カセット34から所定のサイズのものが、給紙ローラ35及び用紙分離搬送用のローラ対36により用紙搬送路37を介して、レジストロール38まで一旦搬送され、停止される。上記給紙カセット34から供給された転写用紙30は、所定のタイミングで回転するレジストロール38によって中間転写ベルト35の二次転写位置へ送出される。
【0024】
なお、上記デジタルカラープリンター及び複写機において、フルカラー等の両面コピーをとる場合には、片面に画像が定着された転写用紙30を、排出ロール32によって排出トレイ33上にそのまま排出せずに、図示しない切替ゲートによって搬送方向を切り替え、用紙搬送用のローラ対39を介して両面用搬送ユニット40へと搬送する。そして、この両面用搬送ユニット40では、搬送径路41に沿って設けられた図示しない搬送用のローラ対により、転写用紙30の表裏が反転された状態で、再度レジストロール38へと搬送され、今度は、当該転写用紙30の裏面に画像が転写・定着された後、排出トレイ33上に排出される。
【0025】
図1及び図2中、44Y、44M、44C,44Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像装置17に、所定の色のトナーを供給するトナーカートリッジをそれぞれ示している。この実施形態で使用されるトナーは、少なくとも結着樹脂、着色料及びワックスを含有するトナーであり、ワックスに利用する離型剤としては、炭素数8以上のパラフィン、ポリオレフィン等が好ましく、例えば、パラフィンワックス、パラフィンラテックス、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス等、又はポリプロピレン、ポリエチレン等が挙げられ、これらを単独或いは併用して用いることができる。なお、本実施形態に係る現像装置17はこのようなトナーを使用する場合に顕著な効果を発揮するものであるが、勿論他の構成のトナーを使用することもできる。
【0026】
図3は上記デジタルカラープリンター及び複写機の各画像形成ユニットを示すものである。
【0027】
上記イエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kは、図1及び図2に示すように、すべてが同様に構成されており、これらの4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kでは、上述したように、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色のトナー像が所定のタイミングで順次形成されるように構成されている。上記各色の画像形成ユニット13Y、13M,13C、13Kは、上述したように、感光体ドラム15を備えており、これらの感光体ドラム15の表面は、一次帯電用の帯電ロール16によって一様に帯電される。その後、上記感光体ドラム15の表面は、ROS14から画像データに応じて出射される画像形成用のレーザ光LBが走査露光されて、各色に対応した静電潜像が形成される。上記感光体ドラム15上に走査露光されるレーザ光LBは、当該感光体ドラム15の直下よりやや右側寄りの斜め下方から、所定の傾斜角度αで露光されるように設定されている。上記感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの現像装置17の現像ロール17aによってそれぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、これらの可視トナー像は、一次転写ロール26の帯電によって中間転写ベルト25上に順次多重に転写される。
【0028】
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム15の表面は、クリーニング装置18によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。上記クリーニング装置18は、クリーニングブレード42を備えており、このクリーニングブレード42によって、感光体ドラム15上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。また、トナー像の転写工程が終了した後の中間転写ベルト25の表面は、図1及び図2に示すように、クリーニング装置43によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。上記クリーニング装置43は、クリーニングブラシ43a及びクリーニングブレード43bを備えており、これらのクリーニングブラシ43a及びブレード42によって、中間転写ベルト25上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。
【0029】
図4及び図5は上記各画像形成ユニット13Y、13M,13C、13Kに使用される現像装置17を示すものである。
【0030】
この現像装置17は、図4及び図5に示すように、対応する画像形成ユニット13Y、13M,13C、13Kの色のトナーとキャリアとからなる二成分系の現像剤46を有する現像装置にて形成されており、その構造は、現像装置ハウジング47の感光体ドラム15側に配設される現像剤担持体としての現像ロール48と、現像剤搬送部材としての第一オーガ(現像剤搬送部材)50、第二オーガ(現像剤搬送部材)51と、現像ロール48により搬送される現像剤46を層厚規制するブレード52とを備えている。また、第一及び第二オーガ50、51は、現像剤搬送領域Bとしての第一現像剤搬送路(現像剤搬送領域)60、第二現像剤搬送路(現像剤搬送領域)61内に配置されており、これら第一現像剤搬送路60と第二現像剤搬送路61とは、仕切り板53によって互いに仕切られていとともに、その両端部の通路53A、Bにおいて繋がっている。
【0031】
なお、上記現像ロール48は、例えば、アルミニウム合金やステンレス鋼等の非磁性導電性部材からなる図示しない現像スリーブと、その内部に固定状態に配置された図示しないマグネットロールとから構成されている。
【0032】
一方、トナー供給領域Aは略円筒状のフロントカバー56により囲まれて形成されている。そして、当該現像装置17とは別体に構成されたトナーカートリッジ44から、トナー補給用のモータを回転駆動することにより、図示しない補給用のオーガによって、所定の色のトナー中にキャリアを混合した現像剤(新たなトナー)がフロントカバー56の一部に形成される開口部54に供給されるようになっている。このフロントカバー56内には、開口部54から供給される現像剤を第二現像剤搬送路61内に搬送する供給オーガー(トナー供給部材)55が配置されている。
【0033】
開口部54から供給されたトナーを多く含む現像剤は、供給オーガ55、第二オーガ51によって、当該現像装置17の長手方向に沿って搬送されつつ現像剤46と攪拌混合され、仕切り板53の端部に設けられた通路53Bを通して、第一オーガ50に受け渡される。この第一オーガ50に受け渡された現像剤46は、当該第一オーガ50の軸方向に沿って搬送されつつ現像剤46と攪拌混合され、仕切り板53の他方の端部に設けられた通路53Aを通して、一方の第二オーガ51に再度供給される。このように、上記現像装置17の内部に供給された現像剤は、現像装置17内の現像剤46と共に、第一及び第二オーガ50、51によって搬送され攪拌混合されるとともに、キャリアによって所定の極性の帯電量に摩擦帯電され、現像ロール48へと搬送され、感光体ドラム15上の静電潜像の現像に使用される。
【0034】
上記現像装置17では、第一オーガ50の軸方向の端部に設けられた排出口62から、劣化した現像剤46の一部を所定のタイミングで排出することにより、現像剤の寿命を延ばすことが可能な、所謂トリクル現像方式を採用している。しかし、この発明は、トリクル現像方式を採用した現像装置に限定されるものではなく、通常の現像方式を採用した現像装置にも適用できることは勿論である。
【0035】
◎実施例 ところで、このような現像装置17においてトナーカートリッジ44から供給されるトナーのソフトブロッキングをトナー供給領域A内で解消するために、次のような構成を採用している。以下、かかる構成を本発明の実施例として説明する。
【0036】
図6は、図5に示した現像装置17の供給オーガ55及び第二オーガ51の構成を示す斜視図である。同図に示すように、この供給オーガ55と第二オーガ51とはそれらの回転軸を同一とており、さらに供給オーガ55の回転軸にはその略中央部分に柔軟フィルム(弾性フィルム部材)100が熱溶着により取り付けられている。図7は、図6の点線Kで示す供給オーガ55の周辺を拡大したものである。この柔軟フィルム100の回転軸長手方向の長さをL、供給オーガ55のらせん形状の回転軸長手方向のピッチをPとすると、長さLとピッチPとの間には、P<Lの関係が成り立つ。
【0037】
図8は、図7に示す供給オーガ55がフロントカバー56内に収容されている状態を示す。同図において、実線で描かれているのが供給オーガ55、柔軟フィルム100、第二オーガ51であり、フロントカバー56をはじめとしてその他の部材は、二点鎖線で描かれている。ここで、供給オーガ55の回転軸Jからフロントカバー56の内壁までの距離をhとし(図8参照)、同じく供給オーガ55の回転軸Jから柔軟フィルム100の先端までの長さをHとすると、距離hと長さHとの間には、h<Hの関係が成り立つ。なお、この柔軟フィルム100は、所定の弾性を有する樹脂により構成されている。
【0038】
図9(a)は、画像形成状態におけるトナー供給領域Aの回転軸Jに垂直な平面による断面を示すものである。同図に示すように、供給オーガ55及び第二オーガ51の回転軸Jの回転とともに、柔軟フィルム100もフロントカバー56の内部で回転する。ここで、上述のように柔軟フィルム100の長さLと供給オーガ55のピッチPとの間にはP<Lの関係が成り立つため、開口部54から供給される現像剤は、必ず柔軟フィルム100部分を通過する。また、上述のように、供給オーガ55の回転軸Jからフロントカバー56の内壁までの距離hと、同じく供給オーガ55の回転軸Jから柔軟フィルム100の先端までの長さHとの間には、h<Hの関係が成り立つため、柔軟フィルム100の先端部分が弾性変形した状態で(図中ΔH参照フロントカバー56の内壁56Iを常に摺擦し、柔軟フィルム100部分の現像剤は柔軟フィルム100によりその内壁56Iに押し付けられ、ソフトブロッキング現象が生じていても確実に崩される。そして、現像剤搬送領域Bには、ソフトブロッキングの生じていない現像剤を安定して供給することができる。
【0039】
なお、図9(b)に示すように、柔軟フィルム100の長さLをより短く構成することも可能であるが、ソフトブロッキング現象を確実に解消するためには、少なくともフロントカバー56の内壁56Iのうち、その底部56Bを摺擦可能なように構成することが必要である。この底部56Bとは、一般にはフロントカバー56の内壁56Iの鉛直方向下側の一部をいい、さらに具体的には、開口部54から供給される現像剤が搬送される領域をいう。したがって、供給される現像剤が多ければ、底部56Bの領域は広くなり、供給される現像剤が少なければ、底部56Bの領域は狭くなる。
【0040】
◎変形例
実施例においては、現像装置17内のトナー供給領域内のトナー供給部材に弾性フィルム部材を設ける構成を説明したが、この他にも、例えば、図10に示すように、各トナーカートリッジ44から各現像装置17に至るまでのトナー供給領域45内のトナー供給部材に弾性フィルム部材を同様に設けることもできる。
このような画像形成装置では、トナーカートリッジ44から現像装置17に至るまでのトナー供給領域45内において、トナー供給部材の回転とともに弾性フィルム部材がトナー供給領域45の内壁を摺擦し、実施例と同様にトナーのブロッキング状態を効果的に解消することができる。
【0041】
◎実験例 本発明者らは本発明を完成するまでに様々な実験を行ったが、ここではその一例として、本発明の効果を確認する実験を説明する。この実験では、実施例に係る現像装置を備える画像形成装置と、従来の現像装置(すなわち弾性フィルム部材を備えない構成)を備える画像形成装置とをある複数(▲1▼〜▲6▼)の条件下において使用し、出力画像の画質を評価するものである。ここで、画像形成装置の使用条件としては、各現像装置に意図的にソフトブロッキングトナーを供給し、エリアカバレッジ50%のハーフトーン画像を連続して25枚形成することとした。また画質の評価方法としては、記録用紙上に形成される色筋の数や、その大きさをG0(良い)〜G3.0(悪い)の6段階のグレードに分け、許容範囲であるG2.0を超えたプリント枚数により、それぞれの現像装置の性能を評価した。
【0042】
【表1】
Figure 0004325104
【0043】
表1は、この実験の結果をまとめたものである。同表に示すように、従来の現像装置ではG2.0以上のプリント枚数が20枚であるのに対し、実施例に係る現像装置では僅か4枚にとどまる。この実験結果から、本発明により、ソフトブロッキングトナーの影響による色筋の発生が少ない安定した画像形成が可能であることがわかる。
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、現像剤搬送部材に達するまでにできるだけ供給される現像剤のソフトブロッキング現象を解消することができる現像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施態様に係る現像装置を適用した画像形成装置(フルカラープリンタ)の断面概略図である。
【図2】図2は、実施態様に係る現像装置を適用した画像形成装置(フルカラー複写機)の断面概略図である。
【図3】図3は、図1、図2に示した画像形成装置の画像形成ユニットの断面概略図である。
【図4】図4は、実施態様に係る現像装置の断面概略図である。
【図5】図5は、実施態様に係る現像装置の斜視図である。
【図6】図6は、図5に示した現像装置の供給オーガ及び第二オーガの斜視図である。
【図7】図7は、図6の一部を拡大した図である。
【図8】図8は、柔軟フィルムの収容状態を説明するものである。
【図9】図9は、柔軟フィルムの作用を説明するものである。
【図10】図10は、本発明の変形例を説明するものである。
【符号の説明】
17…現像装置、48…現像ロール、50…第一オーガ(現像剤搬送部材)、51…第二オーガ(現像剤搬送部材)、54…開口部、55…供給オーガ(トナー供給部材)、56…フロントカバー、56I…内壁、56B…底部、60…第一現像剤搬送路(現像剤搬送領域)、61…第二現像剤搬送路(現像剤搬送領域)、A…トナー供給領域、B…現像剤搬送領域、J…回転軸、100…柔軟フィルム(弾性フィルム部材)

Claims (4)

  1. 現像ロールと、
    内部に現像剤が充填され、前記現像ロールに供給する現像剤が循環して搬送される現像剤搬送領域と、
    内部に回転するトナー供給部材が設けられ当該現像剤搬送領域に新たなトナーを供給するトナー供給領域と
    前記トナー供給領域に対して前記トナー供給部材よりも上側から新たなトナーを供給する開口部と、
    前記トナー供給部材の回転軸に取り付けられ当該トナー供給部材の回転と共に周囲のトナーを加圧する弾性フィルム部材とを有し、
    前記弾性フィルム部材は、前記開口部に対して前記トナー供給部材の搬送方向下流側にずらした状態で配置されるとともに、前記トナー供給領域の内壁を摺擦するように構成されていることを特徴とする現像装置。
  2. 現像ロールと、
    内部に現像剤が充填され、前記現像ロールに供給する現像剤が循環して搬送される現像剤搬送領域と、
    内部に回転するトナー供給部材が設けられ当該現像剤搬送領域に新たなトナーを供給するトナー供給領域と、
    前記トナー供給領域に対して前記トナー供給部材よりも上側から新たなトナーを供給する開口部と、
    前記トナー供給部材の回転軸に取り付けられ当該トナー供給部材の回転と共に周囲のトナーを加圧する弾性フィルム部材とを有し、
    前記弾性フィルム部材は、前記開口部における少なくとも前記トナー供給部材の搬送方向下流側の端部と重複する状態で配置されるとともに、前記トナー供給領域の内壁の鉛直方向下側の一部を摺擦するように構成されていることを特徴とする現像装置。
  3. 前記トナー供給部材がらせん形状からなり、前記弾性フィルム部材の回転軸方向長さが、当該らせん形状の1ピッチ分以上の長さである請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記現像剤搬送領域の内部には回転する現像剤搬送部材が設けられるとともに、当該現像剤搬送部材の回転軸とトナー供給部材の回転軸とが同一軸上に設けられる請求項1〜3のいずれかに記載の現像装置。
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