JPH1179459A - ベルト蛇行補正装置 - Google Patents

ベルト蛇行補正装置

Info

Publication number
JPH1179459A
JPH1179459A JP9243025A JP24302597A JPH1179459A JP H1179459 A JPH1179459 A JP H1179459A JP 9243025 A JP9243025 A JP 9243025A JP 24302597 A JP24302597 A JP 24302597A JP H1179459 A JPH1179459 A JP H1179459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
roller
driven roller
correction device
meandering correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9243025A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatomo Kinoshita
敬知 木下
Kimio Hara
公雄 原
Hirotaka Yamashita
浩貴 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP9243025A priority Critical patent/JPH1179459A/ja
Publication of JPH1179459A publication Critical patent/JPH1179459A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト蛇行補正装置において、複雑な機構を
必要とすることなく、簡単な構成で正確にベルトの偏動
を補正することができるようにする。 【解決手段】 ベルト15が偏動した場合、軸支構造体
19によって、従動ローラ18がベルト15の捻れる方
向に回動可能に軸支する。これにより、ベルト15が偏
動したとき、ベルト15が従動ローラ18に与える張力
の差でもって軸支構造体19により軸支された従動ロー
ラ18が回動する。その結果、ベルト15の撓み等が吸
収され、ベルト15の蛇行が補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置等に
用いられる各種ベルト、例えば、感光体ベルト、トナー
像を転写材に転写する転写ベルト、転写材を搬送するベ
ルト等の偏動を補正するベルト蛇行補正装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子写真式による画像形成装
置においては、感光体層を表面に有した感光体ベルト、
感光体ドラムに担持されたトナー像を転写材に転写する
転写ベルト、又は、転写材(記録用紙)を搬送する搬送
ベルトが用いられている。これらのベルトは、互いに平
行に配置した複数本のローラに掛け渡された構成とさ
れ、プラスチックフィルム等の弾性変形しにくい基材か
ら構成されている。このため、ローラに対してベルト張
力のアンバランス等が生じると、ベルト自体の変形によ
って張力差を吸収することができず、ベルトがローラの
軸方向へ偏動してしまうという問題がある。
【0003】そこで、こうしたベルトの偏動を防止する
ために、複数本のローラの内、1本のローラの片側にこ
れらのローラとは独立したローラを設け、ベルトが偏動
したときに、この独立ローラに向かってベルトが蛇行す
るように構成し、ベルトが独立ローラに接触すると独立
ローラが回転して、その回転力でもって、ベルトが掛け
渡されているローラ軸の端部が移動され、ベルトに逆方
向の偏動成分が与えられるようにすることで、ベルトの
蛇行を防止する装置が知られている(例えば、特開平5
−149395号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のベルト蛇行補正装置においては、ベルトを
回転させるための複数本のローラに加えて、別個の独立
ローラが必要であり、この独立ローラがベルトの偏動に
応じて回転するように構成しなければならないため、必
要な部品点数が多くなってしまい、装置内に収容された
部品の寸法設定や、各ローラの取付に精度が要求され、
さらに、ベルト端部が別個の独立ローラに対して常に滑
っている状態にあるため、ベルトに対してダメージを与
えるという問題がある。また、これによって、画像形成
装置の製造コストの増加を引き起こしていた。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、複雑な機構を必要とすることな
く、簡単な構成で正確にベルトの偏動を補正することが
できるベルト蛇行補正装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、駆動ローラと従動ローラとの間にベルトが
張架され、このベルトが蛇行したときにその偏動を補正
するベルト蛇行補正装置であって、少なくとも駆動ロー
ラ又は従動ローラのいずれかのローラをベルトが捻れる
方向に回動可能に軸支する軸支構造体を備え、ベルトが
偏動したことにより該ベルトがローラに与える張力の差
でもって軸支構造体により軸支されたローラが回動する
ようにしたものである。
【0007】この構成においては、ベルトが偏動してロ
ーラに対してアンバランス張架となったとき、ローラに
与えられるベルトの張力がローラ各部で均一でなくな
り、ベルトの張力による引張力に差が生じる。このベル
ト張力による引張力の差により、上記軸支構造体の構成
に起因して回動分力差が発生し、この回動分力によって
該軸支構造体により軸支されているローラは軸回りに回
動する。この軸回りの回動により、ベルトには張架ねじ
れが付与される。その張架ねじれにより、ベルトはロー
ラに対するアンバランスが是正される方向に作用を受
け、結果的にベルトの偏動は補正されることになる。
【0008】また、軸支構造体の回動支軸は、ローラの
軸方向の略中央部分であって、ローラに対するベルトの
出口方向側に傾けて配置することが好ましい。この構成
により、上記の作用が的確に得られるものとなる。
【0009】また、本発明は、駆動ローラと従動ローラ
との間にベルトが張架され、このベルトが蛇行したとき
にその偏動を補正するベルト蛇行補正装置であって、少
なくとも駆動ローラ又は従動ローラのいずれかのローラ
を、その軸方向一方端においてベルトが捻れる方向に変
位可能に支持する弾性体を備え、ベルトが偏動したこと
により該ベルトがローラに与える張力の差でもって弾性
体により支持されたローラが変位するようにしたもので
ある。
【0010】この構成においては、ベルトが偏動してロ
ーラに対してアンバランス張架となったとき、ローラに
与えられるベルトの張力がローラ各部で均一でなくな
り、ベルトの張力による引張力に差が生じる。このベル
ト張力による引張力の差により、上記弾性体による支持
に起因して変位分力差が発生し、この変位分力によって
該弾性体により支持されているローラは変位する。この
変位により、ベルトには張架ねじれが付与される。その
張架ねじれにより、ベルトはローラに対するアンバラン
スが是正される方向に作用を受け、結果的にベルトの偏
動は補正されることになる。
【0011】また、本発明は、駆動ローラと従動ローラ
との間にベルトが張架され、このベルトが蛇行したとき
にその偏動を補正するベルト蛇行補正装置であって、少
なくとも前記駆動ローラ又は従動ローラのいずれかのロ
ーラをベルトが捻れる方向に回動可能に構成し、ベルト
が偏動したことによる、ベルトが捻れる方向に回動可能
に構成されたローラの端部に発生する圧力又は変位を検
出するセンサと、センサからの入力に応じて、ローラを
ベルトの偏動を補正する方向に駆動する駆動手段とを備
えたものである。
【0012】この構成においては、ベルトが捻れる方向
に回動可能に構成されたローラの端部に発生する圧力又
は変位をセンサによって検出し、この検出結果に応じ
て、駆動手段が、ローラをベルトの偏動を補正する方向
に駆動するので、ローラの回動によるベルトのアンバラ
ンス是正を積極的に支援することができる。また、ロー
ラが過度に回動してベルトの偏動を是正できないように
なるといった事態を回避することができ、ベルトの偏位
に応じたローラの回動調整をより正確に行うことができ
る。センサとしては、ローラの両軸端部近傍に設けた圧
力−電力変換センサや位置センサ等を用いることがで
き、駆動手段としては、モータや電力−変位アクチュエ
ータを用いることができる。センサの検出値の差や検出
値の変化速度によって補正量を決定してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
ベルト蛇行補正装置について図面を参照して説明する。
本実施形態は、ベルト蛇行補正装置を画像形成装置の一
例である複写機に適用したものである。
【0014】図1は複写機1の全体の構成を示す概略図
である。同図に示すように複写機1は、原稿画像を読み
取るイメージリーダ部10と、読み取った画像を記録シ
ートS上にプリントして再現するプリンタ部20とから
構成されている。
【0015】イメージリーダ部10は、原稿ガラス板
(不図示)に載置された原稿の画像をスキャナを移動さ
せて読み取る公知のものであって、原稿画像は、赤
(R)、緑(G)、青(B)の3色に色分解されて、不
図示のCCDイメージセンサ(以下、「CCDセンサ」
という)により電気信号に変換され、これにより原稿の
R、G、Bの画像データが得られる。
【0016】このイメージリーダ部10で得られた各色
成分毎の画像データは、プリンタ部20内の制御部30
において各種のデータ処理を受け、更にシアン(C)、
マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各
再現色の画像データに変換される(以下、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラックの各再現色をC、M、Y、K
と表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのC、
M、Y、Kを添字として付加する)。この画像データ
は、制御部30内の画像メモリに各再現色毎に格納され
る。
【0017】プリンタ部20は、公知の電子写真方式に
より画像を形成するものであって、レーザビームを走査
して感光体ドラム上にトナー像を形成する作像部40
と、記録シートSを供給する給紙部50と、この供給さ
れた記録シートSを各色の転写位置に搬送するためのシ
ート搬送部60、トナーが転写された記録シートSを定
着する定着部70等からなる。
【0018】制御部30内の画像メモリから、各再現色
の画像データが、それぞれ走査ライン毎に読み出されて
作像部40のプリンタヘッド41へ出力され、内部のレ
ーザダイオードが駆動されて、各色に対応した4本のレ
ーザビームが射出される。各レーザビーム光は、それぞ
れ折り返しミラー群45により光路長を等しくなるよう
に調整されながら光路変更され、該当する感光体ドラム
44C〜44Kの周面を主走査方向に露光走査して静電
潜像を形成する。この静電潜像は、それぞれ現像器42
C〜42KからC、M、Y、Kのトナーの供給を受けて
トナー像として顕像化される。
【0019】一方、給紙部50から、記録シートSが1
枚ずつ給紙され、シート搬送部(ベルト蛇行補正装置)
60により上記各感光体直下の転写位置へと搬送され
る。このシート搬送部60は、転写のために記録シート
Sを搬送する搬送ベルト64を駆動ローラ61と従動ロ
ーラ62とで張架してテンションローラ63で必要な張
力を与え、駆動ローラ61を回転駆動することにより、
上記各色毎の作像動作に同期して所定の搬送速度で記録
シートSを搬送するように構成される。
【0020】各色の転写位置における搬送ベルト64の
直下には転写チャージャ43C〜43Kが配設され、こ
れらの静電力により、感光ドラム44C〜44K表面の
トナー像が順次、記録シートS上に転写される。この
際、各色の作像動作は、そのトナー像が搬送されてくる
記録シートSの同じ位置に重ねて転写されるように、当
該搬送方向の上流側から下流側に向けてタイミングをず
らして実行される。各色のトナー像が転写された記録シ
ートSは、定着部70にまで搬送されて、ここで高温で
加圧されて記録シートS表面のトナーがシート表面に溶
融付着して定着し、その後、排紙トレイ80上に排出さ
れる。
【0021】次に、上記のシート搬送部60と同等の構
成でなるベルト蛇行補正装置について図2を参照して説
明する。図2(a)はベルト、駆動ローラ、従動ロー
ラ、及び軸支構造体を示す斜視図、(b)は同上面図、
(c)は同側面図、(d)は同正面図である。本実施形
態においては、テンションローラ63を省略した構成の
ベルト蛇行補正装置100を説明する。ベルト蛇行補正
装置100には、転写材を搬送するベルト15と、ベル
ト15を回転駆動する駆動ローラ17と、駆動ローラ1
7に対して平行な位置に配置され、ベルト15及び駆動
ローラ17の回転に従って回転する従動ローラ18と、
従動ローラ18を両軸端部で回転自在に軸支する軸支構
造体19とが備えられている。
【0022】軸支構造体19は回動支軸19aによって
回動自在に軸支されており、この回動支軸19aは、従
動ローラ18の軸方向の略中央部分であって、従動ロー
ラ18に対するベルト15の出口方向側に傾けて配置さ
れている(図2(c)参照)。これにより、従動ローラ
18及び軸支構造体19は回動支軸19aに垂直な面で
回動が可能となる。図2(c)においては、ベルト15
は時計回り方向に回転するものとされ、その場合には、
ベルト15は従動ローラ18の下側から出ていくことに
なるので、回動軸支19aは下側に向けて傾斜させて配
置される。ベルト15の回転方向が反対方向(反時計回
り方向)の場合は、回動支軸19aは上側に向けて傾斜
させて配置される。また、回動支軸19aは、回動支軸
19aの傾斜にあわせて傾斜されたケース固定部23に
回転自在に取り付けられる。
【0023】上記のベルト蛇行補正装置100による補
正メカニズムについて図3を参照して説明する。図3
(a)はベルト15、駆動ローラ17、及び従動ローラ
18部分を示す上面図、(b)はベルト15、従動ロー
ラ18、及び軸支構造体19部分を示す上面図、(c)
は軸支構造体19の正面図、(d)はベルト15、駆動
ローラ17、及び従動ローラ18部分の側面図であっ
て、従動ローラ18が回動した様子の一例を示す図、
(e)は従動ローラ18が回動した場合の補正量を示す
図である。
【0024】図3(a)に示す矢印方向に駆動ローラ1
7が回転し、矢印方向にベルト15が走行しており、ベ
ルト15が矢印方向に横ずれ(偏位)した場合について
説明する。従動ローラ18の軸方向中央部を基準とし
て、ベルト15による張力をみると、ベルト15が横ず
れを生じる前は、中央部の両側における張力は同等であ
るが、ベルト15が図に示すように横ずれを生じると、
ベルト15のずれた側の方が従動ローラ18に対するベ
ルト15の張力が大きくなる。図3(b)でいえば、張
力Aの方が張力Bよりも大きくなる。これにより、ベル
ト15がずれた側の軸端部が、張力Aと張力Bとの差に
よって駆動ローラ17側へ引き寄せられることになる。
【0025】これにより、軸支構造体19の構成に起因
して、図4に示すように回動分力差が発生し、この回動
分力によって軸支構造体19により軸支されているロー
ラは、図3(c)に示すように反時計回りに回動し、従
動ローラ18の姿勢は図3(d)に示すように、従動ロ
ーラ18の張力A側の端部(実線で示す)が下側へ移動
し、張力B側の端部(破線で示す)が上側へ移動する。
この回動により、ベルト15には張架ねじれが付与され
る。その張架ねじれにより、ベルト15は従動ローラ1
8に対するアンバランスが是正される方向に作用を受
け、結果的にベルト15の偏動は、図3(e)に示すよ
うな補正量でもって補正されることになる。
【0026】次に、ベルト蛇行補正装置100の他の実
施形態について図5を参照して説明する。図5(a)は
他の実施形態に係るベルト蛇行補正装置の上面図、
(b)は同側面図、(c)は同正面図である。この実施
形態に係るベルト蛇行補正装置101は、ベルト15
と、駆動ローラ17と、従動ローラ18と、従動ローラ
18をその軸方向一方端においてベルトが捻れる方向に
変位可能に支持するバネ(弾性体)22とで構成されて
いる。
【0027】バネ22は、ベルト15の走行方向に対し
て右側の従動ローラ18の軸端部に取り付けられ、駆動
ローラ17側に傾斜させて取り付けられている。これに
より、バネ22が取り付けられている従動ローラ18の
軸端部は、図5(b)に示す矢印方向へ変位することが
可能とされている。また、図5においては、ベルト15
は時計回り方向に回転する場合のバネ22の取付位置を
示しているが、ベルト15の回転方向が反対方向(反時
計回り方向)の場合は、バネ22は、図5とは反対側の
従動ローラ18の軸端部に取り付けられ、駆動ローラ1
7とは反対方向に傾斜させて取り付けられる。
【0028】上記のベルト蛇行補正装置101による補
正メカニズムについて図6を参照して説明する。図6
(a)はベルト15、駆動ローラ17、及び従動ローラ
18部分を示す上面図、(b)はベルト15及び従動ロ
ーラ18部分を示す上面図、(c)は従動ローラ18が
変位する前のベルト蛇行補正装置101の側面図、
(d)は従動ローラ18が変位した後のベルト蛇行補正
装置101の側面図、(e)は従動ローラ18が変位し
た場合の補正量を示す図である。
【0029】図6(a)に示す矢印方向に駆動ローラ1
7が回転し、矢印方向にベルト15が走行しており、ベ
ルト15が矢印方向に横ずれ(偏位)した場合について
説明する。ベルト15が図6(b)に示すように横ずれ
を生じ、張力Aの方が張力Bよりも大きくなると、上述
したように、ベルト15がずれた側(張力A側)の軸端
部は、張力Aと張力Bとの差によって駆動ローラ17側
へ引き寄せられることになる。
【0030】これにより、従動ローラ18の端部に取り
付けられたバネ22による付勢力に起因して、上記の図
4で示した回動分力差が発生し、この回動分力によっ
て、バネ22が取り付けられている側の従動ローラ18
の端部は、図6(c)に示す矢印方向に移動し、従動ロ
ーラ18の姿勢は、図6(d)に示すように変位する。
この変位により、ベルト15には張架ねじれが付与さ
れ、この張架ねじれにより、ベルト15は従動ローラ1
8に対するアンバランスが是正される方向に作用を受
け、結果的にベルト15の偏動は、図6(e)に示すよ
うな補正量でもって補正されることになる。
【0031】このように、本実施形態のベルト蛇行補正
装置100,101によれば、ベルト15が走行時に横
ずれを生じ、ベルト15が偏動した場合、従動ローラ1
8の各部において、ベルト15の張力による引張力に差
が生じ、張力の軸支回動(変位)分力差でもって従動ロ
ーラ18が回動するので、従動ローラ18の張架ねじれ
によりベルト15の偏動がアンバランス是正方向に補正
される。これにより、簡単なメカ構成でベルト15の蛇
行を補正することができるので、装置の低コスト化を図
ることができる。
【0032】次に、本発明の更に他の実施形態について
図7を参照して説明する。図7(a)は更に他の実施形
態に係るベルト蛇行補正装置の上面図、(b)は同側面
図、(c)は従動ローラ支持部分の上断面図、(d)は
同側断面図、(e)は軸支構造体19の正面図である。
この実施形態に係るベルト蛇行補正装置102は、ベル
ト蛇行補正装置100の構成に、更にベルト張力を検出
するセンサS1,S2、及びこのセンサS1,S2から
の出力に応じて軸支構造体19を回転させる電動のアク
チュエータ(駆動手段)26が備えられたものである。
【0033】センサS1,S2は、従動ローラ18の軸
18aを支持する軸支構造体19の各々の軸受部19b
であって、軸18aの駆動ローラ17側にそれぞれ設け
られており、軸受部19bにおける圧力変化を検出し、
検出した圧力を電力に変換して出力することでベルト1
5の張力を検出する。これは、ベルト15が偏動する
と、ベルト15の張力が大きくなった方の従動ローラ1
8端部が駆動ローラ17側へ変位し、この変位した従動
ローラ18端部を支持する軸受部19bは、軸18aの
駆動ローラ17側にかかる圧力が大きくなることに基づ
くものである。また、アクチュエータ26は、ベルト蛇
行補正装置100と同様にベルト15の出口方向に傾斜
させて設けられた回動軸支19aに対して、ギヤ26
a,26bを介して駆動力を伝達する構成とされてい
る。
【0034】センサS1,S2からの出力に応じた従動
ローラ18の回転制御処理について図8を参照して説明
する。図8はこの処理の流れを示すフローチャートであ
る。ベルト蛇行補正装置102において、ベルト15が
図7(a)の矢印方向に回転している場合、センサS
1,S2が検出する出力値の差Sに変化がないか(#
1)、センサS1,S2の出力値に差がないか(#2)
がチェックされる。この出力値の差Sに変化がなく、両
者の値にも差がない場合は(#1でNO,#2でYE
S)、ベルト15が偏動していないということであるの
で、アクチュエータ26によって従動ローラ18を回転
させることなく処理を終了する。ここで、センサS1,
S2が検出する出力値の差に変化が発生したか(#1で
YES)、又はセンサS1,S2が検出する出力値に差
が発生した場合は(#2でNO)、その差Sが正である
か負であるかが判断され(#3)、差Sが正であるとき
は(#3でYES)、従動ローラ18が図7(e)で時
計回り方向に所定量回転するようにアクチュエータ26
が駆動される(#4)。また、差Sが負であるときは
(#3でNO)、従動ローラ18が図7(e)で反時計
回り方向に所定量回転するようにアクチュエータ26が
駆動される(#5)。こうして、ベルト15が偏位した
ときの是正をアクチュエータを用いて積極的に支援する
ことができ、確実な蛇行補正が可能となる。
【0035】また、上記のベルト蛇行補正装置102で
は、センサS1,S2からの出力に応じて回転支軸19
aを中心にして、従動ローラ18をアクチュエータ26
で回転させるようにしているが、この構成に限定される
ものではなく、例えば、センサS1,S2の検出値に応
じてアクチュエータ26を駆動することにより、従動ロ
ーラ18のセンサS1側又はセンサS2側の一方の端部
を、ベルト15の張力に対して直角方向の成分を含む上
下方向に移動させるように構成してもよく、さらには、
従動ローラ18のセンサS1側及びセンサS2側の端部
が同時に反対方向に移動するように構成してもよい。ま
た、上述したアクチュエータ26による従動ローラ18
の回転制御は、センサS1,S2の検出値の変化速度、
即ち、所定時間あたりのベルト張力変化量に応じて行う
ようにしてもよい。
【0036】また、上記実施の形態では、従動ローラ1
8が、軸支構造体19によってベルト15の偏動に応じ
て変位するように構成されているが、必ずしもこの構成
に限定されるものではなく、駆動ローラ17がベルト1
5の偏動に応じて変位するように構成してもよい。さら
には、従動ローラ18及び駆動ローラ17の両ローラが
変位するように構成してもよい。また、上記実施形態で
は、ベルト蛇行補正装置100,101を、転写材を搬
送するベルト15の蛇行補正に適用する場合について説
明しているが、これに限定されるものではなく、例え
ば、レーザプリンタ内で使用される感光ベルトや、トナ
ー像を転写材に転写するための転写ベルト等の蛇行を補
正する場合にも適用が可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明に係るベルト蛇行補
正装置によれば、ローラの張架捻れにより、ベルトの偏
動がアンバランス是正方向に修正されるので、簡単なメ
カ構成でベルトの蛇行を補正することができ、装置の低
コスト化を図ることができる。また、回動支軸は、ロー
ラの軸方向の略中央部分であって、ローラに対するベル
トの出口方向側に傾けて配置することにより、上記効果
は的確に得られる。
【0038】また、本発明に係るベルト蛇行補正装置に
よれば、ベルトが偏動すると、ローラの軸方向一方端に
取り付けられた弾性体によって、ベルトの偏動に応じて
ローラが変位し、ローラの張架捻れにより、ベルトの偏
動がアンバランス是正方向に修正されるので、簡単なメ
カ構成でベルトの蛇行を補正することができ、装置の低
コスト化を図ることができる。
【0039】また、本発明に係るベルト蛇行補正装置に
よれば、ベルトの偏位に基づく張力の差により発生する
ローラ軸両端部での圧力差又は変位を検出することによ
り、この検出値に基づいてベルトの偏位を補正する方向
にローラを回動するので、ベルトの偏動補正を積極的に
支援することができると共に、ローラが過度に回転する
ことによるベルトの偏動是正の失敗をなくし、さらに
は、ベルトの偏位に応じたローラの回動調整をより正確
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベルト蛇行補正装置を備えた複写装置
の中央断面図である。
【図2】本発明のベルト蛇行補正装置の一実施形態を示
し、(a)はベルト、駆動ローラ、従動ローラ及び軸支
構造体を示す斜視図、(b)は同上面図、(c)は同側
面図、(d)は同正面図である。
【図3】上記ベルト蛇行補正装置の作用を説明するため
の図であり、(a)はベルト、駆動ローラ及び従動ロー
ラ部分を示す上面図、(b)はベルト、従動ローラ及び
軸支構造体部分を示す上面図、(c)は軸支構造体の正
面図、(d)はベルト、駆動ローラ及び従動ローラ部分
の側面図、(e)は従動ローラが回動した場合の補正量
を示す図である。
【図4】ベルト張力、軸分力及び回動分力の関係を示す
図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係るベルト蛇行補正装
置を示し、(a)はその上面図、(b)は同側面図、
(c)は同正面図である。
【図6】上記ベルト蛇行補正装置の作用を説明するため
の図であり、(a)はベルト、駆動ローラ及び従動ロー
ラ部分を示す上面図、(b)はベルト及び従動ローラ部
分を示す上面図、(c)は従動ローラが変位する前のベ
ルト蛇行補正装置の側面図、(d)は従動ローラが変位
した後のベルト蛇行補正装置の側面図、(e)は従動ロ
ーラが変位した場合の補正量を示す図である。
【図7】(a)は更に他の実施形態に係るベルト蛇行補
正装置の上面図、(b)は同側面図、(c)は従動ロー
ラ支持部分の上断面図、(d)は同側断面図、(e)は
軸支構造体の正面図である。
【図8】センサからの出力に応じた従動ローラの回転制
御処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
15 ベルト 17 駆動ローラ 18 従動ローラ 19 軸支構造体 19a 回動支軸 22 弾性体(バネ) 100,101,102 ベルト蛇行補正装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 浩貴 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動ローラと従動ローラとの間にベルト
    が張架され、このベルトが蛇行したときにその偏動を補
    正するベルト蛇行補正装置において、 少なくとも前記駆動ローラ又は従動ローラのいずれかの
    ローラをベルトが捻れる方向に回動可能に軸支する軸支
    構造体を備え、 前記ベルトが偏動したことにより該ベルトが前記ローラ
    に与える張力の差でもって前記軸支構造体により軸支さ
    れたローラが回動するようにしたことを特徴とするベル
    ト蛇行補正装置。
  2. 【請求項2】 前記軸支構造体の回動支軸を前記ローラ
    の軸方向の略中央部分であって、ローラに対する前記ベ
    ルトの出口方向側に傾けて配置したことを特徴とする請
    求項1に記載のベルト蛇行補正装置。
  3. 【請求項3】 駆動ローラと従動ローラとの間にベルト
    が張架され、このベルトが蛇行したときにその偏動を補
    正するベルト蛇行補正装置において、 少なくとも前記駆動ローラ又は従動ローラのいずれかの
    ローラを、その軸方向一方端においてベルトが捻れる方
    向に変位可能に支持する弾性体を備え、前記ベルトが偏
    動したことにより該ベルトが前記ローラに与える張力の
    差でもって前記弾性体により支持されたローラが変位す
    るようにしたことを特徴とするベルト蛇行補正装置。
  4. 【請求項4】 駆動ローラと従動ローラとの間にベルト
    が張架され、このベルトが蛇行したときにその偏動を補
    正するベルト蛇行補正装置において、 少なくとも前記駆動ローラ又は従動ローラのいずれかの
    ローラをベルトが捻れる方向に回動可能に構成し、 前記ベルトが偏動したことによって、前記ベルトが捻れ
    る方向に回動可能に構成されたローラの端部に発生する
    圧力又は変位を検出するセンサと、 前記センサからの入力に応じて、前記ローラを前記ベル
    トの偏動を補正する方向に駆動する駆動手段とを備えた
    ことを特徴とするベルト蛇行補正装置。
JP9243025A 1997-09-08 1997-09-08 ベルト蛇行補正装置 Withdrawn JPH1179459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9243025A JPH1179459A (ja) 1997-09-08 1997-09-08 ベルト蛇行補正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9243025A JPH1179459A (ja) 1997-09-08 1997-09-08 ベルト蛇行補正装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1179459A true JPH1179459A (ja) 1999-03-23

Family

ID=17097759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9243025A Withdrawn JPH1179459A (ja) 1997-09-08 1997-09-08 ベルト蛇行補正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1179459A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9256184B2 (en) 2012-06-04 2016-02-09 Canon Kabushiki Kaisha Belt conveyance apparatus and image forming apparatus having an endless belt
US9499342B2 (en) 2011-09-30 2016-11-22 Canon Kabushiki Kaisha Belt driving apparatus and image forming apparatus
US11524854B2 (en) 2019-08-30 2022-12-13 Canon Kabushiki Kaisha Belt conveyance device and image forming apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9499342B2 (en) 2011-09-30 2016-11-22 Canon Kabushiki Kaisha Belt driving apparatus and image forming apparatus
US9256184B2 (en) 2012-06-04 2016-02-09 Canon Kabushiki Kaisha Belt conveyance apparatus and image forming apparatus having an endless belt
US11524854B2 (en) 2019-08-30 2022-12-13 Canon Kabushiki Kaisha Belt conveyance device and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7801471B2 (en) Transfer unit and image forming apparatus
EP2648051B1 (en) Image forming apparatus
JPH11322112A (ja) ベルト装置
JP3288072B2 (ja) 画像形成装置
JP2002287527A (ja) ベルト駆動装置及び画像形成装置
JP2000034031A (ja) ベルト駆動装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4928167B2 (ja) 画像形成装置
JPH10260590A (ja) 無端ベルトの蛇行補正装置、および画像形成装置
JPH1179459A (ja) ベルト蛇行補正装置
JPH1191977A (ja) ベルト駆動装置
JP2008230734A (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置
JP6186937B2 (ja) 無端ベルト装置及び画像形成装置
JPH04181276A (ja) 画像記録装置
JP2004264396A (ja) 光走査装置用走査レンズ、光走査装置、および画像形成装置
JPH11119504A (ja) 画像形成装置
JPH10123794A (ja) 転写材搬送手段及びこれを備えた画像形成装置
JP3512307B2 (ja) 電子写真装置
JPH11160933A (ja) 電子写真画像形成装置
EP1895367B1 (en) Image forming apparatus to form an image using a display unit, and printing method thereof
JP3868318B2 (ja) 画像形成装置
JP2004198630A (ja) 複数トナー画像転写方法及び装置・画像形成装置
JP2001337536A (ja) 画像形成装置
JP3241970B2 (ja) 画像形成装置
JP2005351302A (ja) ベルト装置
JPH06115752A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041207