JP2008230734A - 用紙搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オペレータに調整作業の手間をかけずに、連続用紙の位置ずれを修正する。
【解決手段】用紙搬送装置の構成として、連続用紙2に逆張力を付与するもので、連続用紙を挟み込むロール対56〜60を有し、それらのロール対の挟み込み圧P1〜P5を個別に調整する圧力調整手段を有する逆張力付与部と、用紙幅方向の片側に設定された制御基準位置Kで連続用紙の側端位置を規制するサイドガイド39と、連続用紙の走行にしたがって回転する案内ロール44の回転軸を傾ける傾き駆動機構と、用紙搬送方向の異なる位置で連続用紙の側端位置を検出するセンサ45,46と、用紙幅方向の一方側と他方側で連続用紙の移動速度を検出するセンサ37,38と、センサ37,38の検出結果に基づいて圧力調整手段の駆動を制御する第1の制御処理と、センサ45,46の検出結果に基づいて傾き駆動機構の駆動を制御する第2の制御処理とを順に行なう制御手段とを備える。
【選択図】図6
【解決手段】用紙搬送装置の構成として、連続用紙2に逆張力を付与するもので、連続用紙を挟み込むロール対56〜60を有し、それらのロール対の挟み込み圧P1〜P5を個別に調整する圧力調整手段を有する逆張力付与部と、用紙幅方向の片側に設定された制御基準位置Kで連続用紙の側端位置を規制するサイドガイド39と、連続用紙の走行にしたがって回転する案内ロール44の回転軸を傾ける傾き駆動機構と、用紙搬送方向の異なる位置で連続用紙の側端位置を検出するセンサ45,46と、用紙幅方向の一方側と他方側で連続用紙の移動速度を検出するセンサ37,38と、センサ37,38の検出結果に基づいて圧力調整手段の駆動を制御する第1の制御処理と、センサ45,46の検出結果に基づいて傾き駆動機構の駆動を制御する第2の制御処理とを順に行なう制御手段とを備える。
【選択図】図6
Description
本発明は、用紙搬送装置及び画像形成装置に関する。
一般に、画像の形成に使用される連続用紙は、搬送用の穴があいたタイプと穴無しのタイプに大別される。穴あきタイプの連続用紙は、その穴にピンを差し込んで用紙の搬送を行なうため、用紙搬送方向と直交する方向(用紙幅方向)に対しては連続用紙の位置ずれが生じにくいが、穴無しタイプの連続用紙ではそうした位置ずれが生じやすくなる。用紙幅方向における連続用紙の位置ずれは、例えば、所定のレイアウトで枠線が印刷された連続用紙の枠内に文字を印刷する場合に、印刷した文字の一部が枠線に重なったり枠線からはみ出したりする原因になる。
そこで、例えば下記特許文献1には、用紙搬送方向に対して回転軸が斜めに交差したロール(以下、「斜行ロール」と記す)で連続用紙を用紙幅方向の一端側に寄せて当該用紙の側端をサイドガイドに突き当てることにより、連続用紙の位置ずれを補正する技術が開示されている。
上記斜行ロールとサイドガイドを用いた方式は、走行中の連続用紙を一定の力でサイドガイド側に幅寄せするものである。このため、例えば元々の用紙のくせ等の影響により、走行中の連続用紙に自然発生する用紙幅方向への移動力が、サイドガイドから離れる方向である場合は、斜行ロールの幅寄せ力を強くする必要があり、上記移動力がサイドガイドに近づく方向である場合は、斜行ロールの幅寄せ力に上記移動力が加わることで、連続用紙の側端をサイドガイドに押し付ける力が大きくなりすぎて用紙端が破損する恐れがある。このため、オペレータは画像形成装置に連続用紙をセットするたびに、手作業で斜行ロールの向きやピンチ圧などを調整している。
本発明は、オペレータに調整作業の手間をかけずに、連続用紙の位置ずれを適切に修正することができる仕組みを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、連続用紙に搬送力を付与して当該連続用紙を用紙搬送方向に搬送する用紙搬送手段と、前記用紙搬送手段によって搬送される前記連続用紙に前記用紙搬送方向と逆方向の張力を付与するものであって、前記連続用紙を挟み込んで回転する複数の加圧ころを用紙幅方向に配列し、前記複数の加圧ころの挟み込み圧を個別に調整することで前記用紙搬送方向に対する前記連続用紙の傾きを変化させる圧力調整手段を有する逆張力付与手段と、前記用紙搬送方向において前記用紙搬送手段と前記張力付与手段の間に配置され、前記用紙幅方向における連続用紙の位置ずれを補正するものであって、前記用紙幅方向の片側に設定された制御基準位置で前記連続用紙の側端位置を規制する規制手段と、前記連続用紙が巻き掛けられるとともに、前記連続用紙の走行にしたがって回転する回転部材と、前記回転部材の回転軸を傾けることで前記用紙幅方向における前記連続用紙の走行位置を変化させる傾き駆動機構と、前記用紙搬送方向の異なる位置で前記連続用紙の側端位置を検出する用紙側端検出手段と、前記用紙幅方向の一方側と他方側で前記連続用紙の移動速度を検出する速度検出手段とを有する用紙位置補正手段と、前記速度検出手段の検出結果に基づいて前記圧力調整手段の駆動を制御する第1の制御処理と、前記用紙側端検出手段の検出結果に基づいて前記傾き駆動機構の駆動を制御する第2の制御処理とを順に行なう制御手段とを備えることを特徴とする用紙搬送装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の用紙搬送装置において、前記制御手段は、前記第1の制御処理と前記第2の制御処理の後に、前記用紙側端検出手段の検出結果に基づいて前記圧力調整手段の駆動を制御する第3の制御処理を行なうことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、連続用紙に搬送力を付与して当該連続用紙を用紙搬送方向に搬送する用紙搬送手段と、前記用紙搬送手段によって搬送される前記連続用紙に画像を形成する画像形成手段と、前記用紙搬送手段によって搬送される前記連続用紙に前記用紙搬送方向と逆方向の張力を付与するものであって、前記連続用紙を挟み込んで回転する複数の加圧ころを用紙幅方向に配列し、前記複数の加圧ころの挟み込み圧を個別に調整することで前記用紙搬送方向に対する前記連続用紙の傾きを変化させる圧力調整手段を有する逆張力付与手段と、前記用紙搬送方向において前記用紙搬送手段と前記張力付与手段の間に配置され、前記用紙幅方向における連続用紙の位置ずれを補正するものであって、前記用紙幅方向の片側に設定された制御基準位置で前記連続用紙の側端位置を規制する規制手段と、前記連続用紙が巻き掛けられるとともに、前記連続用紙の走行にしたがって回転する回転部材と、前記回転部材の回転軸を傾けることで前記用紙幅方向における前記連続用紙の走行位置を変化させる傾き駆動機構と、前記用紙搬送方向の異なる位置で前記連続用紙の側端位置を検出する用紙側端検出手段と、前記用紙幅方向の一方側と他方側で前記連続用紙の移動速度を検出する速度検出手段とを有する用紙位置補正手段と、前記速度検出手段の検出結果に基づいて前記圧力調整手段の駆動を制御する第1の制御処理と、前記用紙側端検出手段の検出結果に基づいて前記傾き駆動機構の駆動を制御する第2の制御処理とを順に行なう制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に記載の発明によれば、オペレータに調整作業の手間をかけずに、連続用紙の位置ずれを適切に修正することができる。また、連続用紙の位置ずれを修正するにあたって、用紙搬送方向に対する連続用紙の傾きを補正した状態で、連続用紙の側端を制御基準位置に沿わせることができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1の制御処理と第2の制御処理を順に行なった後で連続用紙に傾きが生じている場合に、その傾きを圧力調整手段の駆動によって補正することができる。
請求項3に記載の発明によれば、オペレータに調整作業の手間をかけずに、連続用紙の位置ずれを適切に修正し、所望の位置に画像を形成することができる。また、画像が形成される連続用紙の位置ずれを修正するにあたって、用紙搬送方向に対する連続用紙の傾きを補正した状態で、連続用紙の側端を制御基準位置に沿わせることができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。図示した画像形成装置1は、記録媒体として取り扱う連続用紙2に画像を形成する電子写真式のカラー印刷装置である。画像形成装置1は、大きくは、用紙供給部3と、複数の画像形成部4,5,6,7と、用紙収容部8と、定着器9と、用紙搬送装置とを備えた構成となっている。
用紙供給部3は、ロール状に巻かれた連続用紙(ロール紙)2が装着される用紙巻き出し部11を有している。画像形成の対象となる連続用紙2は、回転する用紙巻き出し部11から順に巻き出される。
複数の画像形成部4,5,6,7は、それぞれ異なる色の可視画像を形成し、この可視画像を連続用紙2に転写するものである。画像形成装置1がイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックといった4色のトナーを用いてフルカラーの画像を形成するものとすると、画像形成部4は、イエローのトナーを用いて可視画像を形成し、画像形成部5は、マゼンタのトナーを用いて可視画像を形成し、画像形成部6は、シアンのトナーを用いて可視画像を形成し、画像形成部7は、ブラックのトナーを用いて可視画像を形成する。以降の説明では、各々の画像形成部4,5,6,7でトナーを用いて形成される可視画像を「トナー画像」とも記す。
各々の画像形成部4,5,6,7は、用紙搬送方向の上流側から下流側に向かって順に配置されている。すなわち、用紙搬送方向において、画像形成部5は画像形成部4の下流側に配置され、画像形成部6は画像形成部5の下流側に配置され、画像形成部7は画像形成部6の下流側に配置されている。ちなみに、連続用紙2の長さ方向は、用紙搬送方向に相当し、連続用紙2の幅方向は、用紙搬送面に平行でかつ用紙搬送方向と直交する方向に相当する。
各々の画像形成部4,5,6,7は互いに共通の構成を有するものである。したがって、ここでは画像形成部4の構成を代表例として説明する。画像形成部4にはドラム形状の感光体(以下、「感光体ドラム」と記す)401が設けられている。感光体ドラム401は所定の速度で矢印方向に回転するものである。感光体ドラム401の周囲には、当該感光体ドラム401の回転方向に沿って帯電器402、レーザ露光器403、現像器404、転写ロール405、クリーナブレード406、除電器407が順に設けられている。また、用紙搬送方向において、転写ロール405の両側(上流側と下流側)には案内ロール408,409が設けられている。
帯電器402は、感光体ドラム401の表面を一様な電位に帯電させるものである。レーザ露光器403は、感光体ドラム401の表面にレーザ光の露光走査によって静電潜像を形成するものである。現像器404は、感光体ドラム401の表面に形成された静電潜像をトナーによって現像するものである。転写ロール405は、感光体ドラム401の表面に形成されたトナー画像を用紙に転写するものである。クリーナブレード406は、感光体ドラム401に残留する不要なトナーを取り除くものである。除電器407は、感光体ドラム401に残留する不要な電荷を取り除くものである。案内ロール408,409は、感光体ドラム401と転写ロール405の間を通過する連続用紙2の搬送を案内するものである。
用紙収容部8は、連続用紙2を巻き取るための用紙巻き取り部12を有している。用紙搬送の途中で画像が形成された連続用紙2は、回転する用紙巻き取り部12によってロール状に巻き取られる。
定着器9は、各々の画像形成部4,5,6,7によって連続用紙2に形成(転写)されたトナー画像を紙面に定着させるものである。定着器9は、光の照射によって画像の定着を行なう光定着装置、さらに詳しくは、用紙搬送方向に並べられた複数のフラッシュランプを用いて画像の定着を行なうフラッシュ定着装置によって構成されている。この定着器9は、連続用紙2に形成されたトナー画像を、フラッシュランプの発光による熱エネルギーを利用して用紙に定着させる。
用紙搬送装置は、用紙供給部3から複数の画像形成部4,5,6,7を経由して用紙収容部8に至る用紙搬送路に沿って連続用紙2を搬送するものである。用紙搬送装置は、主として、第1の用紙搬送機構部13と第2の用紙搬送機構部14とに分けられる。第1の用紙搬送機構部13は用紙搬送方向で画像形成部4の上流側に配置され、第2の用紙搬送機構部14は用紙搬送方向で画像形成部7の下流側に配置されている。
第1の用紙搬送機構部13は、用紙供給部3から画像形成部4に至る用紙搬送路上で連続用紙2を搬送するものである。第1の用紙搬送機構部13は、用紙搬送方向の上流側から下流側に向かって、案内ロール15、逆張力付与部16、用紙位置補正部17、案内ロール18、搬送基準ロール20、バックアップロール21、案内ロール22を順に配置した構成となっている。
案内ロール15は、用紙供給部3から用紙巻き出し部11の回転にしたがって巻き出される連続用紙2を逆張力付与部16に向けて案内するものである。逆張力付与部16は、連続用紙2に対して用紙搬送方向と逆方向の張力(バックテンション)を付与するものである。
用紙位置補正部17は、用紙幅方向における連続用紙2の位置ずれを補正するものである。用紙位置補正部17に関しては、後段で詳しく説明する。案内ロール18は、用紙位置補正部17から送り出された連続用紙2を搬送基準ロール20に向けて案内するものである。
搬送基準ロール20は、図示しない搬送モータの駆動にしたがって回転するものである。バックアップロール21は、図示しない付勢部材(例えば、ばね部材など)によって搬送基準ロール20に所定の圧力で接触する状態で配置されている。搬送基準ロール20は、バックアップロール21との間に連続用紙2を挟み込んだ状態で回転することにより、連続用紙2に搬送力を付与して当該連続用紙2を用紙搬送方向に搬送するものである。
搬送基準ロール20は、連続用紙2の搬送速度を制御するうえで、当該搬送速度を決める基準となる搬送ロールである。このため、搬送基準ロール20の周速は、画像形成部4における感光体ドラム401の周速や、他の画像形成部5,6,7における感光体ドラムの周速と同じ速度に設定されている。搬送基準ロール20の外周部は、連続用紙2との間に滑りが生じないように、摩擦抵抗の高い部材によって形成されている。
これに対して、上記逆張力付与部16は、連続用紙2を挟み込んで回転する複数のロールを用いて構成されている。この逆張力付与部16では、搬送基準ロール20よりも遅い速度で連続用紙2を搬送することにより、当該速度差を利用して連続用紙2に逆張力を付与する仕組みになっている。また、逆張力付与部16を構成するロールの外周部は、連続用紙2との間に滑りを生じるように、搬送基準ロール20よりも摩擦抵抗の低い部材によって形成されている。このため、連続用紙2の搬送速度は、搬送基準ロール20の周速に依存したものとなる。案内ロール22は、搬送基準ロール20によって搬送された連続用紙2を画像形成部4に向けて案内するものである。
第2の用紙搬送機構部14は、画像形成部7から用紙収容部8に至る用紙搬送路上で連続用紙2を搬送するものである。第2の用紙搬送機構部14は、用紙搬送方向の上流側から下流側に向かって、案内ロール24〜27、張力検出ロール28、案内ロール29、搬送案内部材30、ピンチロール31、案内ロール32、搬送ロール対33、案内ロール34,35を順に配置した構成となっている。
案内ロール24〜27は、画像形成部7から送り出された連続用紙2の搬送方向を、定着器9を経由するように案内するものである。さらに詳述すると、案内ロール24は、画像形成部7と案内ロール25の間で連続用紙2の搬送を案内し、案内ロール25は連続用紙2の搬送方向を水平方向から垂直方向(上向き)に変換するように案内し、案内ロール26は連続用紙2の搬送方向を垂直方向から水平方向に変換するように案内し、案内ロール27は連続用紙2の搬送方向を水平方向から垂直方向(上向き)に変換するように案内する。定着器9は、案内ロール26から案内ロール27に至る用紙搬送路の途中に設けられている。
張力検出ロール28は、連続用紙2の張力を検出するためのロールであって、案内ロール27と案内ロール29との間で連続用紙2に所定の圧力で接触する状態に配置されている。張力検出ロール28は図の左右方向に移動するように支持されている。また、張力検出ロール28は、図示しない付勢部材(例えば、ばね部材)によって図の左方向に付勢され、この付勢力をもって連続用紙2に接触している。このため、連続用紙2の張力が相対的に弱まると張力検出ロール28の位置は図の左方向に移動し、連続用紙2の張力が相対的に強まると張力検出ロール28の位置は図の右方向に移動する。したがって、張力検出ロール28の位置が規定の位置にあるか、規定の位置よりも右側にあるか、規定の位置よりも左側にあるかによって、連続用紙2の張力の強さ(強弱)を検出する仕組みになっている。
搬送案内部材30は、連続用紙2が巻き掛けられる円弧状の曲面を有し、この曲面に沿って連続用紙2の搬送を案内するものである。ピンチロール31は、連続用紙2を搬送案内部材30の曲面に押し付けつつ、連続用紙2の走行にしたがって回転するものである。案内ロール32は、搬送案内部材30に沿って案内された連続用紙2を搬送ロール対33に向けて案内するものである。
搬送ロール対33は、当該搬送ロール対33を構成する一対のロールの間に連続用紙2を挟み込んだ状態で回転することにより、連続用紙2を搬送するものである。搬送ロール対33の回転速度は、張力検出ロール28を用いて検出される連続用紙2の張力に基づいて制御(増減)される。すなわち、連続用紙2の張力が規定の下限値を下回ると搬送ロール対33の回転速度が増速され、連続用紙2の張力が規定の上限値を超えると搬送ロール対33の回転速度が減速される。案内ロール34及び案内ロール35は、搬送ロール対33によって搬送された連続用紙2を用紙収容部8に向けて案内するものである。
上記構成からなる画像形成装置1においては、画像形成の対象となる連続用紙2が、第1の用紙搬送機構部13及び第2の用紙搬送機構部14により、用紙供給部3から4つの画像形成部4,5,6,7と定着器9を順に経由して用紙収容部8へと搬送される。その際、案内ロール22から案内ロール24に向けて搬送される連続用紙2に対して、各々の画像形成部4,5,6,7によりイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー画像が順に転写され、かつ当該トナー画像が定着器9によって定着される。トナー画像の定着を終えた連続用紙2は、案内ロール34と案内ロール35を経由して用紙収容部8に収容される。また、第1の用紙搬送機構部13は、画像形成部4の上流側で連続用紙2を搬送する動作を行ない、第2の用紙搬送機構部14は、画像形成部7の下流側で連続用紙2を搬送する動作を行なう。
また、画像形成部4においては、一定の速度で回転する感光体ドラム401の表面を帯電器402が一様な電位に帯電し、その帯電部分をレーザ露光器403がレーザ光で露光走査することにより、感光体ドラム401の表面に静電潜像を形成する。この静電潜像を現像器404がトナー画像に現像した後、転写ロール405が連続用紙2にトナー画像を転写する。クリーナブレード406は、連続用紙2への画像転写後に感光体ドラム401に残留するトナーを除去する。また、除電器407は、連続用紙2への画像転写後に感光体ドラム401を除電する。これと同様の動作が他の画像形成部5,6,7でも行なわれる。
図2は用紙位置補正部17の構成を示すもので、図中(A)はその斜視図、(B)は(A)のZ矢視図である。なお、図2(A)においては、用紙位置補正部17の構成が容易に理解できるように、図1とは用紙位置補正部17の向きを変えている。用紙位置補正部17には4つの案内ロール41,42,43,44が設けられている。これら4つの案内ロール41〜44は、それぞれ用紙搬送方向に直交する向きで配置されている。各々の案内ロール41〜44の長さは連続用紙2の幅よりも大きく設定されている。また、4つの案内ロール41〜44は用紙幅方向から見て横U字形の用紙搬送路を形成し、この用紙搬送路上で連続用紙2が各々の案内ロール41,42,43,44に巻き掛けられている。このため、搬送基準ロール20による搬送力を受けて連続用紙2が用紙搬送方向に走行すると、これにしたがって各々の案内ロール41,42,43,44が回転する。
上記4つの案内ロール41,42,43,44のうち、用紙搬送方向の上流側から数えて3つ目までの案内ロール41,42,43の回転軸は互いに平行に配置されている。これに対して、用紙搬送方向で最も下流側に配置された案内ロール44の回転軸は、当該案内ロール44の一端を支点にして当該案内ロール44の他端を図中矢印方向に移動するように支持することにより、第1の傾き方向Y1と第2の傾き方向Y2に傾斜する構成になっている。案内ロール44は「回転部材」として設けられたものである。案内ロール44の回転軸の傾き方向として、第2の傾き方向Y2は、用紙搬送方向と直交する軸を基準にして、案内ロール44から連続用紙2が送り出される方向になっており、第1の傾き方向Y1は、それと反対の方向になっている。
また、案内ロール43から案内ロール44に至る用紙搬送路の途中にはコ字形の用紙側端検出センサ45が配置され、案内ロール44の用紙搬送方向下流側にもコ字形の用紙側端検出センサ46が配置されている。これら2つの用紙側端検出センサ45,46は、用紙搬送方向の異なる位置で連続用紙2の側端位置を検出する用紙側端検出手段として設けられたものである。各々の用紙側端検出センサ45,46は、用紙幅方向で共通の用紙側端位置を検出するものである。用紙側端検出センサ45,46は互いに同様の構成を有するため、ここでは用紙側端検出センサ45の構成を代表例として説明する。
用紙位置検出センサ45は、例えば図3に示すように、発光器45Aと受光器45Bを用いて構成されている。発光器45Aは、一直線状に配列された複数の発光素子(例えば、発光ダイオード等)を有し、受光器45Bは、一直線状に配列された複数の受光素子を有するものである。発光器45Aと受光器45Bは、用紙搬送路に沿って搬送される連続用紙2を介して対向する状態に配置されている。具体的には、用紙幅方向の一方の用紙端(用紙側端)を挟み込む位置関係で発光器45Aと受光器45Bが対向状態に配置されている。
このような配置状態のもとでは、発光器45Aから発光した光の一部が連続用紙2によって遮られる。受光器45Bは、発光器45Aからの光を受光することで、受光量に応じた電気信号(例えば、電流)を出力するものである。つまり、受光器45Bの出力信号は、受光量に応じて変化する。これは、発光器45Aで発光させた光の一部が連続用紙2によって遮られることにより、受光器45Bで光を受光する受光素子の数が変化するためである。このため、用紙幅方向で連続用紙2の側端位置がずれると、それに応じて受光器45Bの出力信号(例えば、出力電流値)が変化する。
このことから、用紙位置検出センサ45においては、発光器45Aを発光させたときの受光器45Bの出力信号に基づいて、用紙幅方向の連続用紙2の側端位置を検出する仕組みになっている。例えば、発光器45Aからの光がすべて連続用紙2に遮られた場合に受光器45Bから出力される電流値が0mAであり、発光器45Aからの光が連続用紙2によって50%遮られた状況で受光器45Bから出力される電流値が50mAであり、発光器45Aからの光が連続用紙2で遮られることなく受光器45Bに到達した場合に受光器45Bから出力される電流値が100mAである場合、つまり連続用紙2の側端位置の変動に伴って受光器45Bから出力される電流値がリニアに変化するものと仮定すると、発光器45Aを発光させた状況で受光器45Bから出力される電流値を基に用紙端位置を検出することになる。
ただし、受光器45Bにおける受光素子の配列方向で、発光器45Aからの光を受光している受光素子と受光していない受光素子の境界部(図中、一点鎖線で示す位置)を連続用紙2の側端位置として検出してもよい。さらに、受光器45Bから出力される電流値が0mAである場合は、用紙端位置がセンサ感知範囲よりも用紙幅方向の外側にずれた位置に存在し、受光器45Bから出力される電流値が100mAである場合は、用紙端位置がセンサ感知範囲よりも用紙幅方向の内側にずれた位置に存在していると判断してもよい。用紙幅方向の外側とは、用紙幅の中心位置から離れる側をいい、用紙幅方向の内側とは、用紙幅の中心位置に近づく側をいう。
また、用紙位置補正部17には一対の速度検出センサ37,38が設けられている。一対の速度検出センサ37,38は、用紙幅方向の一方側と他方側で連続用紙の移動速度を検出する速度検出手段として設けられたものである。各々の速度検出センサ37,38は、用紙搬送方向において、案内ロール43から案内ロール44に至る用紙搬送路の途中に設けられている。各々の速度検出センサ37,38は、用紙搬送方向では互いに同じ位置で連続用紙2の移動速度を検出し、用紙幅方向では互いに異なる位置で連続用紙2の移動速度を検出する。
用紙幅方向における速度検出センサ37,38の配置間隔は、連続用紙2の走行位置が用紙幅方向に最大想定量ずれても、連続用紙2の両側端が各々の速度検出センサ37,38の検出位置から外れない条件で、例えば連続用紙2の幅寸法の1/2以上に設定されている。また、具体的な速度検出方式としては、例えば連続用紙2の紙面に回転自在な回転子を接触させ、連続用紙2の移動にしたがって回転子が回転したときの、単位時間あたりの回転量をロータリーエンコーダ等を用いて検出する方式を採用すればよい。
さらに、用紙位置補正部17にはサイドガイド39が設けられている。サイドガイド39は、用紙搬送方向において案内ロール44と用紙側端検出センサ46の間に配置されている。サイドガイド39は、連続用紙の側端位置を規制する規制手段として設けられたものである。サイドガイド39は用紙幅方向の片側に設けられている。サイドガイド39は、用紙幅方向で上記用紙側端検出センサ45,46と同じ側に設けられている。サイドガイド39は平坦な基準面40を一体に有している。サイドガイド39の基準面40は、用紙搬送方向に沿うように、当該用紙搬送方向と平行に配置されている。用紙幅方向における連続用紙2の側端位置は、当該用紙側端をサイドガイド39の基準面40に接触させることにより規制される。
図4(A)〜(C)は案内ロール44の回転軸を傾ける傾き駆動機構の構成と動作を示す図である。図において、支持アーム48は、アーム長さ方向の中間部に設けられた支軸49を中心に揺動自在に支持されている。支持アーム48の一端部には案内ロール44の一端部が回転自在に支持されている。支持アーム48の他端部には偏心カム50が接触している。支持アーム48の他端部は、図示しない付勢手段により常に偏心カム50の外周面に接触する状態に維持されている。偏心カム50は、例えばパルスモータからなる傾き調整モータ51の駆動にしたがって回転するものである。傾き調整モータ51の回転力は、歯車等の動力伝達機構を介して偏心カム50に伝達してもよい。
まず、図4(A)において、偏心カム50が所定の角度で停止している状況で、案内ロール44の回転軸が支持アーム48によって他の案内ロール41,42,43の回転軸と平行に支持され、この状態で搬送中の連続用紙2が案内ロール44の軸方向(用紙幅方向)に移動せずに安定して走行するものと仮定する。
そうした場合、図4(B)に示すように、傾き調整モータ51の駆動により偏心カム50を反時計回り方向に回転させると、偏心カム50の偏心量に応じて支持アーム48が支軸49を中心にα方向に揺動する。これにより、案内ロール44の一端部が第1の傾き方向Y1に移動し、これにしたがって案内ロール44の回転軸が第1の傾き方向Y1に傾く。そうすると、案内ロール44に巻き掛けられて走行している連続用紙2の位置は、用紙幅方向においてX1方向に移動する。
これに対して、図4(C)に示すように、傾き調整モータ51の駆動により偏心カム50を時計回り方向に回転させると、偏心カム50の偏心量に応じて支持アーム48が支軸49を中心にβ方向(α方向と反対方向)に揺動する。これにより、案内ロール44の一端部が第2の傾き方向Y2に移動し、これにしたがって案内ロール44の回転軸が第2の傾き方向Y2に傾く。そうすると、案内ロール44に巻き掛けられて走行している連続用紙2の位置は、用紙幅方向においてX2方向に移動する。
図5は逆張力付与部16の具体的な構成例を模式的に示すもので、(A)は用紙搬送方向から見た図、(B)は用紙幅方向から見た図を示している。逆張力付与部16は、回転駆動側となるドライブロール55と、回転従動側となる複数のピンチロール対56〜60とを用いて構成されている。各々のピンチロール対56〜60は、「加圧ころ」として設けられたものである。ドライブロール55のロール幅(回転軸方向のロール長さ)は、連続用紙2の用紙幅よりも大きく設定されている。各々のピンチロール対56〜60のロール幅は、連続用紙2の用紙幅よりも小さく設定されている。ドライブロール55は図示しないモータによって回転駆動されるものである。各々のピンチロール対56〜60は、ドライブロール55との間に連続用紙2を挟み込んだ状態で、ドライブロール55の回転にしたがって回転するものである。
ピンチロール対56は、ドライブロール55の回転軸方向に並ぶ2つのロールによって構成されている。ピンチロール対56には、「圧力調整手段」として、次のような圧力調整機構が連結されている。すなわち、ピンチロール対56はブラケット61を用いて回転自在に支持されている。ブラケット61には圧縮コイルばね62が接触している。圧縮コイルばね62は、押し付け部材63によってブラケット61に押し付けられている。
また、押し付け部材63には楕円形のカム64が接触している。カム64は図示しない圧力調整モータの駆動にしたがって回転するものである。圧力調整モータの駆動によってカム64を回転させると、押し付け部材63の位置が変動するため、ブラケット61に加わる圧縮コイルばね62の圧力が変化する。よって、ドライブロール55に対するピンチロール対56の接触圧も変化する。したがって、ドライブロール55とピンチロール対56の間に連続用紙2を挟み込んだ状態では、ピンチロール対56による連続用紙2の挟み込み圧が変化することになる。
これと同様に、ピンチロール対57には、ブラケット65,圧縮コイルばね66,押し付け部材67,カム68を用いた圧力調整機構が連結され、ピンチロール対58には、ブラケット69,圧縮コイルばね70,押し付け部材71,カム72を用いた圧力調整機構が連結されている。また、ピンチロール対59には、ブラケット73,圧縮コイルばね74,押し付け部材75,カム76を用いた圧力調整機構が連結され、ピンチロール対60には、ブラケット77,圧縮コイルばね78,押し付け部材79,カム80を用いた圧力調整機構が連結されている。
以降の説明では、ドライブロール55に対するピンチロール対56の接触圧を「P1」、ドライブロール55に対するピンチロール対57の接触圧を「P2」、ドライブロール55に対するピンチロール対58の接触圧を「P3」、ドライブロール55に対するピンチロール対59の接触圧を「P4」、ドライブロール55に対するピンチロール対60の接触圧を「P5」とする。各々の接触圧P1〜P2は、ドライブロール55と複数のピンチロール対56〜60との間に連続用紙2を挟み込んだ場合の挟み込み圧となる。すなわち、接触圧P1は、ピンチロール対56による連続用紙2の挟み込み圧となり、接触圧P2は、ピンチロール対57による連続用紙2の挟み込み圧となる。また、接触圧P3は、ピンチロール対58による連続用紙2の挟み込み圧となり、接触圧P4は、ピンチロール対59による連続用紙2の挟み込み圧となり、接触圧P5は、ピンチロール対60による連続用紙2の挟み込み圧となる。
なお、図5においては、用紙幅方向に5つのピンチロール対56〜60を並べて設けた例を示したが、ピンチロール対は、用紙幅方向において、連続用紙2の中心位置を挟む位置関係で少なくとも2つ設けるようにすればよい。
図6は用紙搬送路を平面的に展開したレイアウト図である。図6においては、用紙幅方向で連続用紙2の側端位置を合わせるための基準となる制御上の目標位置(以下、制御基準位置」)Kを一点鎖線で示している。したがって、サイドガイド39の基準面40や、各々の用紙側端検出センサ45,46は、制御基準位置Kに合わせて、当該制御基準位置Kと同一直線上に配置されている。また図6では、速度検出センサ37によって検出される連続用紙2の移動速度を「Vf」とし、速度検出センサ38によって検出される連続用紙2の移動速度を「Vr」としている。そうした場合、連続用紙2の一方側と他方側での移動速度差ΔVは、「ΔV=Vf−Vr」の演算式によって求められる。
図7は連続用紙2の傾きと移動速度差(|Vf−Vr|)の関係を示す図である。図7から分かるように、用紙幅方向の一方と他方における連続用紙2の移動速度差が大きくなると、それにしたがって用紙搬送方向に対する連続用紙2の傾きが大きくなる。したがって、移動速度差ΔVは用紙搬送方向に対する連続用紙2の傾きを反映したものとなる。また、上記図6において、移動速度差ΔVが正の値である場合(Vf>Vrの場合)は、用紙搬送方向に対して連続用紙2が時計回り方向に傾き、移動速度差ΔVが負の値である場合(Vf<Vrの場合)は、用紙搬送方向に対して連続用紙2が反時計回り方向に傾くことになる。
図8は本発明の実施形態に係る画像形成装置1の制御系の構成として、特に、用紙搬送装置の制御系の構成例を示すブロック図である。図8において、制御部81には、上記速度検出センサ37,38、用紙側端検出センサ45,46及び傾き調整モータ51とともに、複数の圧力調整モータ83〜87が電気的に接続されている。
圧力調整モータ83はピンチロール対56に対応して設けられたものである。また、圧力調整モータ84はピンチロール対57に対応して設けられたもので、圧力調整モータ85はピンチロール対58に対応して設けられたものである。さらに、圧力調整モータ86はピンチロール対59に対応して設けられたもので、圧力調整モータ87はピンチロール対60に対応して設けられたものである。
圧力調整モータ83は、ドライブロール55に対するピンチロール対56の接触圧を調整するためのモータであって、カム64を回転させる駆動源となる。同様に、圧力調整モータ84は、ドライブロール55に対するピンチロール対57の接触圧を調整するためのモータであって、カム68を回転させる駆動源となる。圧力調整モータ85は、ドライブロール55に対するピンチロール対58の接触圧を調整するためのモータであって、カム72を回転させる駆動源となる。圧力調整モータ86は、ドライブロール55に対するピンチロール対59の接触圧を調整するためのモータであって、カム76を回転させる駆動源となる。圧力調整モータ87は、ドライブロール55に対するピンチロール対60の接触圧を調整するためのモータであって、カム80を回転させる駆動源となる。
制御部81は、各々の速度検出センサ37,38の検出結果や、各々の用紙位置検出センサ45,46の検出結果に基づいて、傾き調整モータ51の駆動や、複数の圧力調整モータ83〜87の駆動を制御するものである。
図9は画像形成装置1で連続用紙2に画像を形成する場合に、制御部81によって実行される用紙搬送制御処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態においては、用紙側端検出センサ45で検出した連続用紙2の側端位置が制御基準位置Kに一致するときに、用紙側端検出センサ45がオンするものと仮定する。また、用紙側端検出センサ46についても同様に、用紙側端検出センサ46で検出した連続用紙2の側端位置が制御基準位置Kに一致するときに、用紙側端検出センサ46がオンするものと仮定する。
図示した一連の用紙搬送制御処理は、第1の制御処理(ステップS1,S2)、第2の制御処理(ステップS3,S4)及び第3の制御処理(ステップS5,S6)の順に行なわれる。
まず、ステップS1においては、速度検出センサ37,38を用いて連続用紙2の移動速度(Vf、Vr)を検出する。
次に、ステップS2においては、移動速度差ΔVがゼロになるように圧力調整モータ83〜87を駆動する。
具体的には、一方の速度検出センサ37で検出した連続用紙2の移動速度Vfが、他方の速度検出センサ38で検出した連続用紙2の移動速度Vrよりも速い場合(Vf>Vrの場合)は、用紙幅方向において速度検出センサ37側が速度検出センサ38側よりもピンチロール対の挟み込み圧が相対的に大きくなる第1の条件(例えば、P1>P2>P3>P4>P5の条件、P1=P2>P3>P4=P5の条件、P1=P2>P3=P4=P5の条件、P1=P2=P3>P4=P5の条件など)で、各々の圧力調整モータ83〜87を駆動する。
反対に、一方の速度検出センサ37で検出した連続用紙2の移動速度Vfが、他方の速度検出センサ38で検出した連続用紙2の移動速度Vrよりも遅い場合(Vf<Vrの場合)は、用紙幅方向において速度検出センサ37側が速度検出センサ38側よりもピンチロール対の挟み込み圧が相対的に小さくなる第2の条件(例えば、P1<P2<P3<P4<P5の条件、P1=P2<P3<P4=P5の条件、P1=P2<P3=P4=P5の条件、P1=P2=P3<P4=P5の条件など)で、各々の圧力調整モータ83〜87を駆動する。
第1の条件で圧力調整モータ83〜87を駆動すると、上記図6において、用紙搬送方向に対する連続用紙2の傾きが反時計回り方向に変化する。また、第2の条件で圧力調整モータ83〜87を駆動すると、上記図6において、用紙搬送方向に対する連続用紙2の傾きが時計回り方向に変化する。このため、用紙搬送方向に対して連続用紙2の傾きが小さくなる方向で連続用紙2の姿勢が補正される。
次に、ステップS3,S4においては、用紙側端検出センサ45で検出した連続用紙2の側端位置が制御基準位置Kに一致するまで傾き調整モータ51を駆動する。
具体的には、用紙側端検出センサ45で検出した連続用紙2の側端位置が制御基準位置Kよりも用紙幅方向の内側に存在する場合は、案内ロール44の回転軸を第1の傾き方向Y1に傾けるように傾き調整モータ51を駆動することにより、用紙幅方向で連続用紙2の走行位置をX1方向に移動させる。
また、用紙側端検出センサ45で検出した連続用紙2の側端位置が制御基準位置Kよりも用紙幅方向の外側に存在する場合は、案内ロール44の回転軸を第2の傾き方向Y2に傾けるように傾き調整モータ51を駆動することにより、用紙幅方向で連続用紙2の走行位置をX2方向に移動させる。
ステップS3で傾き調整モータ51を駆動するにあたっては、案内ロール44の傾き動作に伴って連続用紙2の姿勢(傾き)が変化するため、上記ステップS2で調整したVf=Vrの関係が崩れる。このため、ステップS3,S4においては、用紙側端検出センサ45がオンするように予め設定された所定量ずつ傾き調整モータ51を駆動し、用紙側端検出センサ45がオンした後に、案内ロール44の傾きをデフォルトの状態に戻すことにより、Vf=Vrの関係を維持した状態で用紙側端検出センサ45がオンするように傾き調整モータ51の駆動を制御する。また、傾き調整モータ51を駆動してから連続用紙2の走行位置が安定するまでにはタイムラグがある。したがって、ステップS4においては、上記タイムラグを見込んだ所定のタイミングで用紙側端検出センサ45の検出結果を確認する。
次に、ステップS5においては、用紙側端検出センサ46で検出した連続用紙2の側端位置が制御基準位置Kに一致するかどうかを判断し、一致しない場合は、ステップS6において、用紙側端検出センサ46で検出した連続用紙2の側端位置が制御基準位置Kに一致するまで圧力調整モータ83〜87を駆動する。
具体的には、上記ステップS3,S4において、傾き調整モータ51の駆動により、用紙側端検出センサ45で検出した連続用紙2の側端位置が制御基準位置Kに一致したときに、用紙側端検出センサ46で検出した連続用紙2の側端位置が制御基準位置Kよりも用紙幅方向の内側に存在する場合は、上記図6において、画像形成部6が反時計回り方向に傾くように圧力調整モータ83〜87を駆動する。
また、上記ステップS3,S4において、傾き調整モータ51の駆動により、用紙側端検出センサ45で検出した連続用紙2の側端位置が制御基準位置Kに一致したときに、用紙側端検出センサ46で検出した連続用紙2の側端位置が制御基準位置Kよりも用紙幅方向の外側に存在する場合は、上記図6において、画像形成部6が時計回り方向に傾くように圧力調整モータ83〜87を駆動する。
以上のような手順で連続用紙2の位置ずれを修正することにより、用紙幅方向の一方側と他方側で連続用紙2に加わる張力の均衡を良好に保ちつつ、連続用紙2の走行状態の安定化が図られる。したがって、上記手順にしたがって連続用紙2の位置ずれを修正した後に、画像形成部4〜7と定着器9を用いた画像形成動作を開始することにより、色合わせのずれが改善されることになる。
1…画像形成装置、2…連続用紙、3…用紙供給部、4,5,6,7…画像形成部、8…用紙収容部、9…定着器、16…逆張力付与部、17…用紙位置補正部、20…搬送基準ロール、39…サイドガイド、44…案内ロール、37,38…速度検出センサ、45,46…用紙側端検出センサ、51…傾き調整モータ、55…ドライブロール、56〜60…ピンチロール対、81…制御部、83〜87…圧力調整モータ
Claims (3)
- 連続用紙に搬送力を付与して当該連続用紙を用紙搬送方向に搬送する用紙搬送手段と、
前記用紙搬送手段によって搬送される前記連続用紙に前記用紙搬送方向と逆方向の張力を付与するものであって、前記連続用紙を挟み込んで回転する複数の加圧ころを用紙幅方向に配列し、前記複数の加圧ころの挟み込み圧を個別に調整することで前記用紙搬送方向に対する前記連続用紙の傾きを変化させる圧力調整手段を有する逆張力付与手段と、
前記用紙搬送方向において前記用紙搬送手段と前記張力付与手段の間に配置され、前記用紙幅方向における連続用紙の位置ずれを補正するものであって、前記用紙幅方向の片側に設定された制御基準位置で前記連続用紙の側端位置を規制する規制手段と、前記連続用紙が巻き掛けられるとともに、前記連続用紙の走行にしたがって回転する回転部材と、前記回転部材の回転軸を傾けることで前記用紙幅方向における前記連続用紙の走行位置を変化させる傾き駆動機構と、前記用紙搬送方向の異なる位置で前記連続用紙の側端位置を検出する用紙側端検出手段と、前記用紙幅方向の一方側と他方側で前記連続用紙の移動速度を検出する速度検出手段とを有する用紙位置補正手段と、
前記速度検出手段の検出結果に基づいて前記圧力調整手段の駆動を制御する第1の制御処理と、前記用紙側端検出手段の検出結果に基づいて前記傾き駆動機構の駆動を制御する第2の制御処理とを順に行なう制御手段と
を備えることを特徴とする用紙搬送装置。 - 前記制御手段は、前記第1の制御処理と前記第2の制御処理の後に、前記用紙側端検出手段の検出結果に基づいて前記圧力調整手段の駆動を制御する第3の制御処理を行なう
ことを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。 - 連続用紙に搬送力を付与して当該連続用紙を用紙搬送方向に搬送する用紙搬送手段と、
前記用紙搬送手段によって搬送される前記連続用紙に画像を形成する画像形成手段と、
前記用紙搬送手段によって搬送される前記連続用紙に前記用紙搬送方向と逆方向の張力を付与するものであって、前記連続用紙を挟み込んで回転する複数の加圧ころを用紙幅方向に配列し、前記複数の加圧ころの挟み込み圧を個別に調整することで前記用紙搬送方向に対する前記連続用紙の傾きを変化させる圧力調整手段を有する逆張力付与手段と、
前記用紙搬送方向において前記用紙搬送手段と前記張力付与手段の間に配置され、前記用紙幅方向における連続用紙の位置ずれを補正するものであって、前記用紙幅方向の片側に設定された制御基準位置で前記連続用紙の側端位置を規制する規制手段と、前記連続用紙が巻き掛けられるとともに、前記連続用紙の走行にしたがって回転する回転部材と、前記回転部材の回転軸を傾けることで前記用紙幅方向における前記連続用紙の走行位置を変化させる傾き駆動機構と、前記用紙搬送方向の異なる位置で前記連続用紙の側端位置を検出する用紙側端検出手段と、前記用紙幅方向の一方側と他方側で前記連続用紙の移動速度を検出する速度検出手段とを有する用紙位置補正手段と、
前記速度検出手段の検出結果に基づいて前記圧力調整手段の駆動を制御する第1の制御処理と、前記用紙側端検出手段の検出結果に基づいて前記傾き駆動機構の駆動を制御する第2の制御処理とを順に行なう制御手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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