JP4870206B2 - 電線のダブル圧着装置 - Google Patents
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Description
次いで、一対の電線1,2の後端1a,2aをそれぞれストリップした後、後端1a,2a同士を互いに重ね合わせた状態で一つの端子3の圧着部3aに一体にダブル圧着する。
すなわち、図16(a)に示したように一対の回転ローラ6a,6bで一方の電線1を挟持し、図示する紙面に対して垂直な方向に電線1を供給する。
次いで、図16(b)に示したように一対の回転ローラ6a,6bを離間させた後、図16(c)に示したように電線切換機構7を図示上方に変位させて、他方の電線2を一対の回転ローラ6a,6b間に位置決めする。
その後、図16(d)に示したように一対の回転ローラ6a,6bによって他方の電線2を挟持し、図示する紙面に対して垂直な方向に電線2を供給する。
そこで、従来のダブル圧着装置においては、図17(a)に示したように一対の電線保持金具8a,8b間に一対の電線1,2の末端1b,2bを配置した後、図17(b)に示したように一対の電線保持金具8a,8bを接近させて一対の電線1,2の末端1b,2bを挟持するようになっている。
互いに接近して一方の電線を挟持する、接離自在に配設された左右一対の第1の電線挟持部材と、
互いに接近して他方の電線を挟持する、前記左右一対の第1の電線挟持部材にそれぞれ相対変位自在に取り付けられた左右一対の第2の電線挟持部材と、
前記左右一対の第2の電線挟持部材を前記他方の電線を挟持する方向に付勢する付勢手段と、を備える。
これにより、ダブル圧着する一対の電線間に直径差がある場合でも、一対の電線をそれぞれ正確に位置決めして、ダブル圧着の品質精度を大幅に高めることができる。
なお、左右一対の第2の電線挟持部材間にリンク機構を介装することにより、左右一対の第2の電線挟持部材の相対変位量を等しくすることができる。
これにより、ダブル圧着する一対の電線間に直径差がある場合でも、一対の電線をそれぞれ正確に位置決めして、ダブル圧着の品質精度を大幅に高めることができる。
なお、以下の説明においては、同一の部分には同一の符号を用いてその説明を省略するとともに、電線を供給する方向を前後方向と、電線供給方向に対して垂直でかつ水平な方向を左右方向と、鉛直方向を上下方向と言う。
上下方向に延びる支軸C1の回りに回転するプーリ14には、駆動歯車15が同軸一体に回転するように設けられている。
また、駆動歯車15には、支軸C1と平行に延びる支軸C2の回りに回転する従動歯車16が噛み合い、駆動歯車15と反対方向に回転する。
この支軸C3には、駆動歯車15と噛み合う被駆動歯車18、およびこの被駆動歯車18と同軸一体に回転する回転ローラ19がそれぞれ回転自在に設けられている。
この支軸C4には、従動歯車16と噛み合う被駆動歯車21、およびこの被駆動歯車21と同軸一体に回転する回転ローラ22がそれぞれ回転自在に設けられている。
これにより、エアシリンダ25を伸張させてピストン26を図2において図示左方向に往動させると、レバー17およびレバー20の揺動によって一対の回転ローラ19,22を互いに離間させることができる。
このとき駆動モータ11を所定の回転数だけ回転させることにより、電線1を所定の長さだけ前方(図2において図示右側)に供給することができる。
この支軸C5には、駆動歯車15と噛み合う被駆動歯車28、およびこの被駆動歯車28と同軸一体に回転する回転ローラ29がそれぞれ回転自在に設けられている。
この支軸C6には、従動歯車16と噛み合う被駆動歯車31、およびこの被駆動歯車31と同軸一体に回転する回転ローラ32がそれぞれ回転自在に設けられている。
これにより、エアシリンダ35を伸張させてピストン36を図2において図示右方向に往動させると、レバー27およびレバー30の揺動によって一対の回転ローラ29,32を互いに離間させることができる。
このとき駆動モータ11を所定の回転数だけ回転させることにより、電線2を所定の長さだけ前方(図2において図示右側)に供給することができる。
これにより、図16に示した従来技術のように、供給する電線1,2を選択するための時間を全く必要としない。
これにより、一方の回転ローラを互いに接近させる動作と、他方の回転ローラを互いに離間させる動作とを同時に行うことができる。
さらに、両方のエアシリンダ25,35を伸張させることにより、各回転ローラ19,22,29,32と各電線1,2との摩擦係合を同時に解除できるから、両方の電線1,2をこの電線供給機構10にセットする作業を容易に行うことができる。
着する手順について説明する。
ガイドチューブ38,39は、図1に示した首振り機構40の揺動端に左右方向に位置をずらすとともに上下方向には位置を揃えて配設された保持部41,42にそれぞれ接続されている。
電線2の前端2bに端子5を圧着する際には、カッタ44によって切断されて形成された電線2の前端2bを、ストリップ手段45によってストリップした後、端子圧着機47を用いて端子5を圧着する。
なお、電線1,2の前端1b,2bにそれぞれ圧着する端子4,5が同一である場合には、端子圧着機46を用いる。
なお、ベッド62が左右方向に往復動する距離は、ストリップ手段51と保持手段52および端子圧着機53同士の間隔に等しい。
第2クランプ64は、開閉動作する一対の開閉腕64a,64bによって電線1の後端1aおよび電線2の後端2aを把持する。
これらの保持部材73,74は、図示されないエアシリンダにより駆動され、図7に示したように互いに離間して電線1,2の受入および排出が可能な位置と、図8に示したように互いに接近して電線1,2を保持する位置との間で往復動することができる。
これにより、左右一対の保持部材73,74が互いに接近すると、電線1を上下左右に正確に位置決めしつつ挟持して保持することができる。
しかしながら、左右一対のスライド部材75,76にそれぞれ貫設された左右方向に延びる長孔75a,76aに、左右一対の保持部材73,74にそれぞれ植設されたピン73b,74bがそれぞれ挿通されているので、左右一対のスライド部材75,76がスライドして左右一対の保持部材73,74から脱落することはない。
さらに、左右一対のスライド部材75,76の先端には、上下一対の傾斜面を組み合わせた係合凹部75a,76aがそれぞれ左右対称に凹設されている。
これにより、左右一対のスライド部材75,76が互いに接近して電線2を挟持する際には、電線1と電線2との直径差にかかわりなく、電線2を上下左右に正確に位置決めしつつ挟持することができる。
次いで、電線供給機構10を用いて電線1を所定の長さだけ前方に供給し、カッタ44を通過させて電線1の前端1b側を傾斜台48上に移載する。
その後、搬送機構60の第1クランプ63によって電線1を保持しつつ、カッタ44を用いて電線1を切断すると、電線1の後端1aが形成される。
この作業が終了した状態は、図6に模式的に示されている。
この作業が終了した状態は、図9に模式的に示されている。
これにより、第1クランプ63の一対の開閉腕63a,63bを開いて電線1を離した後、搬送機構60のベッド62を所定距離だけ図示右方向にスライドさせる。
そして、この作業が終了すると、首振り機構40が揺動して電線2の前端2bをカッタ44に対向させる。
次いで、電線供給機構10を用いて電線2を所定の長さだけ前方に供給し、カッタ44を通過させて電線2の前端2b側を傾斜台48上に移載する。
その後、搬送機構60の第1クランプ63によって電線2を保持しつつ、カッタ44を用いて電線2を切断すると、電線2の後端2aが形成される。
同時に、搬送機構60の第2クランプ64により、持ち替えクランプ54によって保持されていた電線1の後端1aを保持する。
この作業が終了した状態は、図10に模式的に示されている。
このとき、第1クランプ63が保持している電線2の後端2aを、ストリップ手段51を用いてストリップする作業を同時に行う。
この作業が終了した状態は、図11に模式的に示されている。
同時に、第1クランプ63により、カッタ44によって切断された電線1の後端1aを保持する。
これにより、保持手段52の上側の開閉腕52aが電線1の後端1aを保持するとともに、保持手段52の下側の開閉腕52bが電線2の後端2aを保持する状態となる。
このとき、第1クランプ63が保持している電線1の後端1aを、ストリップ手段52を用いてストリップする作業を同時に行う。
この作業が終了した後に搬送機構60のベッド63をわずかに図示右側にスライドさせた状態が、図12に模式的に示されている。
このとき、保持手段52の上下の開閉腕52a,52bが保持している電線1,2の後端1a,2aを、電線保持機構70によって保持する。
なお、電線保持機構70を図示右側に変位させる前には、昇降シリンダ71によってベース72を降下させ、保持手段52の上下の開閉腕52a,52bがそれぞれ保持している電線1,2との干渉を防止する。
そして、図示右側に移動して保持手段52と対向する位置に達した後に、昇降シリンダ71によってベース72を上昇させ、保持手段52の上側の開閉腕52aが保持している電線1の後端1aに左右一対の保持部材73,74を対向させるとともに、保持手段52の下側の開閉腕53aが保持している電線2の後端2aに左右一対の保持部材75,76を対向させる。
このとき、前述したように電線保持機構70が電線1,2の後端1a,2aを正確に位置決めしつつ保持しているから、電線1,2の後端1a,2aを端子3にダブル圧着する際の品質精度を高めることができる。
なお、ダブル圧着する作業と同時に、第2クランプ64が保持している電線1を保持手段52の上側開閉腕52aに受け渡す作業、および持ち替えクランプ54によって保持されている電線2を第1クランプ63が保持する作業を行う。
これにより、電線1,2を交互に供給する動作を迅速に行うことができるから、電線をダブル圧着する作業の効率を大幅に向上させることができる。
これにより、電線1,2を端子3にダブル圧着する作業を高速で行う際にも、電線1,2を確実にダブル圧着することができる。
例えば上述した実施形態においては、左右一対のエアシリンダ25,35によって電線1,2を供給する動作を個別に制御しているが、2対の回転ローラ組をリンク機構を用いて接続し、一つのエアシリンダで制御することもできる。
また、エアシリンダに限らず、電動モータ等の電気的に動作する他のアクチュエータを用いることもできる。
さらに、上述した実施形態においては、左右一対のスライド部材75,76を左右一対のコイルスプリング77,78よって個別に付勢しているが、両スライド部材75,76間にリンク機構を介装することにより、左右一対のスライド部材75,76のスライド量が等しくなるように規制することもできる。
2 電線
3 ダブル圧着端子
4,5 端子
6a,6b 回転ローラ
7 電線切換機構
8a,8b 電線保持金具
10 電線供給機構
11 駆動モータ
12 プーリ
13 ベルト
14 プーリ
15 駆動歯車
16 従動歯車
17 レバー
18 被駆動歯車
19 回転ローラ
20 レバー
21 被駆動歯車
22 回転ローラ
23 リンク
24 リンク
25 エアシリンダ
26 ピストン
27 レバー
28 被駆動歯車
29 回転ローラ
30 レバー
31 被駆動歯車
32 回転ローラ
33 リンク
34 リンク
35 エアシリンダ
36 ピストン
38,39 ガイドチューブ
40 首振り機構
41,42 保持部
43 基端
44 カッタ
45 ストリップ手段
46,47 端子圧着機
48 傾斜台
51 ストリップ手段
52 保持手段
52a 上側開閉腕
52b 下側開閉腕
53 端子圧着機
54 持ち替えクランプ
60 搬送機構
61 エアシリンダ
62 ベッド
63 第1クランプ
64 第2クランプ
70 電線保持機構
71 昇降シリンダ
72 ベース
73,74 保持部材
75,76 スライド部材
77,78 コイルスプリング
100 電線のダブル圧着装置
Claims (1)
- 一対の電線の末端同士を一つの端子の圧着部に一体に圧着する電線のダブル圧着装置であって、
互いに接近して一方の電線を挟持する、接離自在に配設された左右一対の第1の電線挟持部材と、
互いに接近して他方の電線を挟持する、前記左右一対の第1の電線挟持部材にそれぞれ相対変位自在に取り付けられた左右一対の第2の電線挟持部材と、
前記左右一対の第2の電線挟持部材を前記他方の電線を挟持する方向に付勢する付勢手段と、
を備えることを特徴とする電線のダブル圧着装置。
Priority Applications (1)
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JP2009298404A JP4870206B2 (ja) | 2009-12-28 | 2009-12-28 | 電線のダブル圧着装置 |
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JP2009298404A JP4870206B2 (ja) | 2009-12-28 | 2009-12-28 | 電線のダブル圧着装置 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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