JP4869999B2 - ワーク支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばIC等の部品が搭載されるプリント基板をワークとし、ワークを複数のロッドにより支持するワーク支持装置に関する。
プリント基板に対してIC,LSI,コンデンサおよび抵抗体等の電子部品を搭載する場合には、コンベア等によりチップマウンタの搭載ステージに搬送されたプリント基板に対し、チップマウンタの装着ヘッドによって部品収容部の部品を搭載するようにしている。この装着ヘッドとしては、部品をフィンガー等により掴んでプリント基板に搬送するタイプや、部品を装着ノズル等により真空吸着して搬送するタイプ等がある。チップマウンタの搭載ステージにはプリント基板をその下面で支持するために複数のロッドを有するワーク支持装置が設けられている。
プリント基板の両面に電子部品を搭載する場合には、一方面に電子部品を搭載した後に反対側面にも電子部品を搭載することになる。反対側面に電子部品を搭載する際には、既に電子部品が搭載された一方面を下側としてその下側面でプリント基板を支持することになる。このため、既に下面に搭載された部品にロッドが接触して部品を破損させないようにする必要がある。同様に、一方面に電子部品が搭載されたプリント基板の反対側面にクリームハンダを塗布する場合にも、一方面に搭載された電子部品を破損させないようにプリント基板をロッドにより支持する必要がある。
このようなプリント基板をワークとしてワークを支持するためのワーク支持装置として、例えば、特許文献1に記載されるものが開発されている。このワーク支持装置は、ワークを支持するための複数のピストンロッドのうち選択された任意のピストンロッドを所定のストローク後退移動させると、そのピストンロッドは後退限位置まで移動するという構造になっている。したがって、複数のピストンロッドにより支持するようにしたワークの支持面に部品などが突出している面があると、その面に対応するピストンロッドは後退移動し、所定の支持面にのみピストンロッドが当接してワークを支持することができるため、1台のワーク支持装置によって様々な種類のワークに対応することができる。
またワーク支持装置として、例えば、特許文献2に記載されるものが開発されている。このワーク支持装置は、スプール弁を排出位置に移動させることにより突出させる支持ロッドが選択され、選択されない支持ロッドを後退限位置に移動させた状態のもとで前進用圧力室に流体を供給すると、選択された支持ロッドは突出移動してワークを支持するというものである。
特開2003−347799号公報 特開2006−332430号公報
上記従来のワーク支持装置において、特許文献1に記載のワーク支持装置は、基板に設けられた電子部品により支持ロッドを下降させるようにしているため、支持ロッドが電子部品に強い負荷を加えないようにする必要がある。一方、特許文献2に記載のワーク支持装置は上昇させる支持ロッドを選択するようにしているので、上昇させる支持ロッドの本数が上昇させない支持ロッドの本数よりも多い場合には、上昇させる支持ロッドの選択に多くの時間を費やしてしまうという問題点を有している。
本発明の目的は、ワークに対応させて短時間で支持ロッドをワーク支持位置に設定し得るようにしたワーク支持装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ワークを支持しない支持ロッドのみを選択してそれ以外の支持ロッドを上昇させるようにしたワーク支持装置を提供することにある。
本発明のワーク支持装置は、支持ロッドをワークに接触する前進限位置と後退限位置との間に移動する支持ピストンをそれぞれ往復動自在に収容し、前記支持ピストンの後端面側の前進用圧力室と前記支持ピストンの前端面側の後退用圧力室とに区画される複数のシリンダ室が形成された支持台と、前記前進用圧力室に連通させて前記支持台に形成された弁室内に軸方向に往復動自在に収容され、前記支持ピストンの後端面に対向して前記前進用圧力室を形成する対向面、当該対向面の反対側に設けられ当該対向面よりも大径の受圧面および前記対向面と前記受圧面とを連通させる貫通孔が形成された切換弁と、前記弁室に連通させて前記支持台に形成された収容孔内に前記切換弁の前記受圧面に対向して往復動自在に収容され、前記切換弁を介して前記支持ピストンを前記前進限位置と前記後退限位置との間の段取り位置に駆動する切換ピストンと、前記支持台に形成され、前記切換ピストンに前記段取り位置に向かう流体圧を供給する切換流路と、前記支持台に形成され、前記切換ピストンにより前記切換弁を介して前記支持ピストンが前記段取り位置に移動した状態のもとでは前記切換弁の前記貫通孔を介して前記前進用圧力室に連通する一方、前記支持ピストンが前記後退限位置に移動した状態のもとでは前記前進用圧力室との連通が前記切換弁により遮断される前進用流路と、前記支持台に形成され前記後退用圧力室に連通する後退用流路と、前記後退限位置に移動した前記支持ピストンを前記後退限位置に保持し、前記段取り位置に移動した前記支持ピストンを前記前進用流路に流体圧を供給して前記前進限位置に駆動する流路切換弁とを有し、前記流路切換弁が前記前進用流路に流体圧を供給したときに、前記後退限位置に移動した前記支持ピストンを前記後退限位置に保持し、前記段取り位置に移動した前記支持ピストンを前記前進限位置に駆動することを特徴とする。
本発明のワーク支持装置は、前記切換弁の前記受圧面と前記切換ピストンの間に、前記切換弁の前記貫通孔を介して前記前進用圧力室に連通する背圧スペースを設けることを特徴とする。本発明のワーク支持装置は、前記支持台に形成され、前記支持ピストンが後退限位置に移動した状態のもとでは前記切換弁の前記貫通孔を介して前記前進用圧力室に連通する一方、前記切換ピストンにより前記切換弁を介して前記支持ピストンが前記段取り位置に移動した状態のもとでは前記前進用圧力室との連通が前記切換弁により遮断される排気ポートを有することを特徴とする。
本発明のワーク支持装置は、前記切換弁を往復動自在に収容する弁室が形成された支持スリーブと、前記切換ピストンを往復動自在に収容する収容孔が形成された収納スリーブとを有することを特徴とする。
本発明のワーク支持装置は、前記支持ピストンが後退限位置に移動したときの前記支持ロッドの先端面を前記支持台の表面とほぼ一致させることを特徴とする。
クリームハンダが塗布される実装基板を多数本の支持ロッドで支持する場合などにおいては、ワークである実装基板を支持する支持ロッドの本数のほうがワークを支持しない支持ロッドの本数よりも圧倒的に多い。本発明は、ワークを支持しない支持ロッドを選択してこれを上昇させないようにし、ワークを支持する支持ロッドを流体圧により上昇させるようにするので、支持ロッドの選択を短時間で行うことができ、速やかにワーク支持状態を設定することができる。
すなわち、全ての支持ロッドを段取り位置に設定した状態のもとで、まず、ワークを支持しない支持ロッドを選択してこれを後退限位置まで移動させる。後退限位置にまで移動した支持ロッドは切換弁を駆動して前進用圧力室を閉塞する。この状態で前進用流路から流体を供給すると、後退限位置に移動した支持ロッドは前進用圧力室が閉塞されているため後退限位置を維持する一方、段取り位置のままの支持ロッドはワーク支持位置である前進限位置にまで前進駆動される。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はワーク支持装置の一部を示す斜視図であり、図2は図1の一部を拡大して示す断面図である。
図1に示すように、このワーク支持装置は、それぞれ基台プレート11が下面に固定される直方体形状の支持ブロック12を有し、支持ブロック12の上面にはカバープレート13が取り付けられている。図1に示される支持ブロック12は、1つの支持ブロック12に対して基台プレート11とカバープレート13とが7本のねじ部材14により固定され、基台プレート11と支持ブロック12とカバープレート13とにより支持台15が形成されている。支持ブロック12には図2に示すように図において複数のシリンダ室16が上下方向に形成されており、それぞれのシリンダ室16に対応させてカバープレート13には貫通孔17が形成されている。シリンダ室16および貫通孔17は、図1においてX方向およびY方向に一定間隔毎に形成され、X方向に3行、Y方向に23列となってマトリックス状に配列されている。ただし、ねじ部材14が設けられた部分にはシリンダ室16は形成されておらず、支持ブロック12には7本のねじ部材14が設けられているので、合計62個のシリンダ室16が支持ブロック12に形成されている。なお、支持ブロック12に形成されるシリンダ室16の数は図示する場合に限られず、任意の数とすることができる。また、シリンダ室16は、X方向とY方向に一定のピッチで形成されているが、シリンダ室16相互の間隔も任意に設定することができる。
それぞれのシリンダ室16内には、図2に示すように、それぞれ支持ピストン18が図において上下方向に往復動自在に収容され、それぞれの支持ピストン18にはワークに接触する支持ロッド19が設けられており、それぞれの支持ロッド19はカバープレート13を貫通して上方に突出可能となっている。支持ブロック12の上部には支持ロッド19が貫通するロッドカバー20が設けられており、ロッドカバー20には、支持ロッド19とロッドカバー20との間をシールするシール材と、ロッドカバー20と支持ブロック12との間をシールするシール材とが設けられている。図1においては7本の支持ロッド19が突出限位置となった状態で示され、1本の支持ロッド19が段取り位置となった状態で示され、他の支持ロッド19は支持台15の表面と同じ高さの後退限位置まで引っ込んだ状態で示されている。
図2に示すようにそれぞれの支持ピストン18は支持ロッド側が前端面となり、反対側の端面が後端面となっており、それぞれのシリンダ室16は、支持ピストン18により前端面側の後退用圧力室21と後端面側の前進用圧力室22とに区画されている。後退用圧力室21はこの中に流体が供給されると、支持ロッド19を支持台15内に引き込む方向に支持ピストン18を移動させる圧力室であり、前進用圧力室22はこの中に流体が供給されると、支持ロッド19を突出させる方向に支持ピストン18を移動させる圧力室である。両方の圧力室21,22は支持ピストン18に装着されたシール材18aによりシールされている。支持ピストン18は、後退限位置と、前端面がロッドカバー20のストッパ面20aに当接する前進限位置との間を往復動するようになっている。支持ピストン18が前進限位置にあるときには支持ロッド19は貫通孔17から突出して実装基板Wを支持する状態となる。また、支持ピストン18が後退限位置にあるときには支持ロッド19は完全に支持台15内に収容され、支持ロッド19とカバープレート13の表面とが同じ高さになる。さらに、支持ロッド19は前進限位置と後退限位置との間の段取り位置に駆動される。
図2に示すようにそれぞれのシリンダ室16と同軸状に支持ブロック12には取付孔16aが形成されており、それぞれの取付孔16aはシリンダ室16の後端部側に連なっている。それぞれの取付孔16aはシリンダ室16よりも内径が大きくなっており、取付孔16aには円筒状の支持スリーブ23が設けられ、支持スリーブ23の内部には前進用圧力室22に連通する略円筒状の弁室24が形成されている。それぞれの弁室24内には、前進用圧力室22に連通する流路を切り換えるための略円筒状の切換弁25が往復動自在に収容されている。切換弁25の先端部には、支持スリーブ23の端部に形成された貫通孔からシリンダ室16内に突出する小径作動部26が設けられている。小径作動部26の外径はシリンダ室16の内径よりも小さく設定されており、切換弁25の後端部には小径作動部26よりも大径の受圧部27が設けられている。小径作動部26が突出する段差面と小径作動部26の端面はともに支持ピストン18の後端面に対向する面であり、両者を合わせて対向面28となっている。対向面28は支持ピストン18とともに前進用圧力室22を形成している。また、対向面28に対して反対側の受圧部27の端面は対向面28よりも大径の受圧面29となっている。
取付孔16a内には支持スリーブ23に隣接させて収納スリーブ31が組み込まれている。収納スリーブ31内には支持スリーブ23内の弁室24に連通する収納孔31aが形成され、切換ピストン32が往復動自在に収容されている。収納孔31aの内径が受圧面29の外径よりも小さく設定されており、切換弁25は受圧面29が収納スリーブ31の前端面に当接する後退限位置と、小径作動部26の段差部が支持スリーブ23のストッパ面23aに当接する前進限位置との間を往復動する。切換弁25が前進限位置に移動すると小径作動部26の端面がシリンダ室16内に突出して支持ピストン18の後端面に当接し、支持スリーブ23の前端面に当接して後退限位置となっていた支持ピストン18は段取り位置にまで駆動される。一方、切換弁25が後退限位置に移動すると小径作動部26の端面はシリンダ室16内から弁室24内に後退移動する。
切換ピストン32は収納孔31aから迫り出して切換弁25を前進限位置に駆動する前進限位置と、収納孔31a内に入り込む後退限位置との間を往復動する。切換ピストン32は収納スリーブ31に形成された連通孔33から圧力室34内に供給される流体により前進限位置まで駆動され、一方、支持ロッド19の先端面がカバープレート13の表面と同一面となる位置まで支持ロッド19が押し下げられると、切換弁25を介して後退限位置まで駆動される。
切換弁25と切換ピストン32との間には背圧スペース35が設けられており、背圧スペース35は切換弁25内に軸方向に貫通して形成され対向面28と受圧面29とを連通させる貫通孔36により前進用圧力室22に連通している。背圧スペース35が切換弁25に設けられたシール材25aにより弁室24に対してシールされ、切換ピストン32に設けられたシール材32aにより圧力室34に対してシールされている。
図2に示すように、支持ブロック12には、それぞれの前進用圧力室22に流体を供給して支持ピストン18を前進限位置に移動させるための前進用流路41と、それぞれの前進用圧力室22内の流体を外部に排出するための排出用流路42とが形成されている。さらに、基台プレート11にはそれぞれの連通孔33を介して圧力室34に流体を供給するための切換用流路43が形成され、支持ブロック12にはそれぞれの後退用圧力室21に流体を供給して支持ピストン18を後退限位置に移動させるための後退用流路44が形成されている。基台プレート11に形成された切換用流路43、支持ブロック12に形成された前進用流路41、排出用流路42および後退用流路44は、基台プレート11と支持ブロック12に格子状に張り巡らされており、前進用流路41と排出用流路42は全ての前進用圧力室22に連通し、切換用流路43は全ての圧力室34に連通し、後退用流路44は全ての後退用圧力室21に連通している。
切換弁25には、切換弁25が前進限位置となると前進用流路41と貫通孔36とを連通させ、切換弁25が後退限位置となると排出用流路42と貫通孔36とを連通させる連通孔45が形成されており、連通孔45は切換弁25の径方向に貫通して切換弁25に形成されている。支持スリーブ23には前進用流路41と連通孔45とを連通させる開口部46が形成されるとともに、排出用流路42と連通孔45とを連通させる開口部47とが形成されている。切換弁25が前進限位置となって前進用流路41と連通孔45とが連通しているときには連通孔45と排出用流路42との連通を遮断し、切換弁25が後退限位置となって排出用流路42と連通孔45とが連通しているときには連通孔45と前進用流路41との連通を遮断するために複数のシール材48が切換弁25に設けられている。
図1に示すように、支持ブロック12の側面には、前進用流路41に連通する給排ポート41aと、排出用流路42に連通する排気ポート42aとが形成されるとともに、切換用流路43に連通する給排ポート43aと、後退用流路44に連通する給排ポート44aとが形成されている。図2に示すように、流体圧供給部50aと給排ポート41aとを連通させる配管には流路切換弁51が設けられており、給排ポート41aを介して前進用流路41には圧力P1の圧縮空気が供給されるようになっている。流体圧供給部50bと給排ポート43aとを連通させる配管には流路切換弁52が設けられており、給排ポート43aを介して切換用流路43には圧力P2の圧縮空気が供給されるようになっている。さらに、流体圧供給部50cと給排ポート44aとを連通させる配管には流路切換弁53が設けられており、給排ポート44aを介して後退用流路44には圧力P3の圧縮空気が供給されるようになっている。なお、排気ポート42aは大気に開放されるようになっている。このように、それぞれの給排ポート41a,43a,44aにはそれぞれ所定の圧力の圧縮空気が供給されるようになっており、圧力の大小関係は、P1>P3となっている。それぞれの流体圧供給部50a〜50cには、コンプレッサやサージタンクなどからなる共通の空気圧源からの圧縮空気が調圧弁により相互に相違した圧力に調整されて供給されるが、別々の空気圧源からそれぞれの流体圧供給部50a〜50cに流体つまり圧縮空気を供給するようにしても良い。それぞれの流路切換弁51〜53としては、電磁弁が使用されており、図示しないコントローラからの制御信号によって、流体を流路に供給するオン状態と、流体の供給を停止するオフ状態とに作動する。
給排ポート43aから切換用流路43に流体を供給すると、切換ピストン32が図2に示す後退限位置から図3に示す前進限位置まで駆動されて切換弁25は前進限位置になり、支持ロッド19は支持ピストン18と一体となって段取り位置まで前進移動する。この状態のもとで切換用流路43内の流体を排出しても、支持ピストン18と切換ピストン32と切換弁25は、それぞれに設けられたシール材の摩擦により前進限位置を保持する。このように、切換弁25が前進限位置となると、前進用流路41は開口部46と連通孔45および貫通孔36を介して前進用圧力室22に連通する。このように切換弁25が前進限位置にあるときには、支持ピストン18の後端面が切換弁25の小径作動部26の端面により押圧されて支持ピストン18も切換弁25のストローク分だけ前進方向に移動し、支持ロッド19も切換弁25のストローク分だけカバープレート13の表面から突出する。これにより、支持ロッド19は段取り位置となる。一方、切換弁25が後退限位置となると、排出用流路42は開口部47と連通孔45を介して貫通孔36に連通し、貫通孔36を通じて前進用圧力室22は排出用流路42に連通する。この状態のもとで給排ポート44aから後退用圧力室21に流体を供給すると、支持ピストン18は後退限位置まで駆動される。
次に、上述したワーク支持装置によるワーク支持手順について説明すると、図2には図1に示された多数の支持ロッド19のうち相互に隣り合う2本の支持ロッドが拡大して示されている。図2においては、支持ピストン18は後退限位置となっており、切換弁25および切換ピストン32も後退限位置となっている。また、前進用流路41、切換用流路43および後退用流路44のいずれにも流体は供給されておらずワーク支持装置は初期状態つまり待機状態となっている。
図3は流路切換弁52をオンさせて切換用流路43に流体を供給した状態を示す断面図である。図2に示す初期状態のもとで切換用流路43に流体を供給すると、圧力室34に供給された流体により切換ピストン32は前進限位置まで移動し、切換ピストン32により切換弁25を介して全ての支持ピストン18が段取り位置まで上方に移動する。
図4は切換用流路43への流体の供給を切断した状態を示す断面図である。図3に示された段取り位置の状態から切換用流路43への流体の供給を切断すると、切換ピストン32、切換弁25および支持ピストン18に対する上方への推力が失われる。しかしながら、切換ピストン32、切換弁25および支持ピストン18にはそれぞれシール材が装着されているため、シール材の摩擦力により下方に移動することはなく、全ての支持ロッド19は段取り位置のままの状態を保つ。
図5はワーク支持位置まで上昇させない支持ロッドを選択するための支持ロッドを振り分けた状態を示す断面図である。図4に示すように段取り位置となった支持ロッド19のうち、上昇させない支持ロッド19を選択し、選択された支持ロッド19の先端を作動部材55により押し下げる。これにより、支持ロッド19は支持ピストン18が後退限位置となるまで作動部材55により押し下げられ、支持ピストン18により切換弁25および切換ピストン32も後退限位置となるまで移動させられる。図5においては、右側の支持ロッド19が押し下げられた状態で示されており、この支持ロッド19に対応する切換弁25はシール材48により前進用流路41と貫通孔36との連通を遮断する。これに対し、図5における左側の支持ロッド19は段取り位置のままであるため、前進用流路41と前進用圧力室22は貫通孔36を介して連通している。
ワークの支持を行わない支持ロッドの選択は、ワーク支持装置に設けられた全ての支持ロッド19を段取り位置に移動させた状態のもとで、作動部材55を図示しないロボットアームにより移動させて行われる。作動部材55により支持ロッド19はその先端面がカバープレート13の表面とほぼ一致する位置となるまで押し下げられるが、支持ロッド19の押し下げにより切換弁25が前進用流路41を遮断することができれば、押し下げが終了したときに支持ロッド19の先端面がカバープレート13の表面よりも突出した状態となるようにしても良い。ただし、押し下げたときに支持ロッド19の先端面がカバープレート13の表面とほぼ一致するようにすると、作動部材55はカバープレート13に衝突することになるので、作動部材55の衝撃力が支持ロッド19に加わることを防止できる。
図6は流路切換弁51をオンして前進用流路41に流体を供給した状態を示す断面図である。図6における左側の支持ロッド19は段取り位置となっていたので、前進用流路41に流体を供給すると。貫通孔36を介して前進用圧力室22に流体が供給され、支持ピストン18は前進限位置となるまで上方に押し上げられる。さらに、前進用流路41から供給される流体は貫通孔36から背圧スペース35内にも供給され、切換ピストン32を後退限位置まで下降させる。このとき切換弁25の対向面28とこれとは反対側の受圧面29の両方に流体圧が加わることになるが、切換弁25の対向面28の受圧面積よりも受圧面29の受圧面積のほうが大きいため、切換弁25を上方へ移動させる推力の方が大きくなり、切換弁25は前進限位置、すなわち段取り位置を保持することになる。これにより、前進用流路41と貫通孔36との連通が遮断されることはない。一方、右側の支持ロッド19は既に押し下げられており、切換弁25は後退限位置にあるため、シール材48により前進用流路41と貫通孔36との連通が遮断されているので、支持ピストン18、切換弁25および切換ピストン32はともに後退限位置を保持することになる。
図7は前進用流路41に流体を供給したまま、さらに流路切換弁53をオンにして後退用流路44に流体を供給した状態を示す断面図である。図7において右側の支持ロッド19は既に初期状態にあり、後退用流路44から後退用圧力室21に流体が流れ込むことにより、支持ピストン18の前端面に加わる流体圧により支持ロッド19は固定され、支持ロッド19がガタつくことを防止できる。一方、図7において左側の支持ロッド19は前進限位置にあり、後退用流路44から後退用圧力室21に流体が流れ込むことにより支持ピストン18の前端面にも支持ロッドを下方に押し下げようとする流体圧がかかるが、前進用圧力室22に供給される流体圧P1は後退用圧力室21に供給さる流体圧P3よりも高く、しかも流体圧P1が加わる支持ピストン18の受圧面積は、流体圧P3が加わる支持ピストン18の受圧面積よりも支持ロッド19の断面積分だけ大きいので、支持ピストン18は前進限位置を保持する。
図8は前進限位置にまで突出した支持ロッド19によりワークを支持している状態を示す断面図である。前進用流路41および後退用流路44に流体が供給された状態のままワーク支持装置に実装基板Wが搬入され、上昇している支持ロッド19により実装基板Wは支持される。図8においては左側の支持ロッド19により実装基板Wが支持されることになる。この状態のもとで、クリームハンダを塗布する操作をしたり、実装基板Wの上面に他の部品の搭載を行ったりすることができ、上面への作業を行う際には下面に予め搭載されている部品Waには支持ロッド19が接触することなく部品に負荷が加わることを防止できる。
図9はワークの支持作業が終了した後に、流路切換弁51をオフすることにより前進用流路41から流体を外部に排出し、全ての支持ロッド19を初期位置に戻した状態を示す断面図である。図9に示すように、前進用流路41に供給されていた流体を排出すると、図8の左側の支持ロッド19は後退用流路44から供給される流体によって支持ピストン18が初期状態まで押し下げられる。この状態のもとで、流路切換弁53を作動させて後退用圧力室21内の流体を排出すると、図2に示す初期状態となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、図1に示すワーク支持装置における支持ロッド19は、マトリックス状に配置することなく、ランダムに配置するようにしても良い、さらに、図示するワーク支持装置にあっては、支持ロッド19が上下方向に移動するようにしているが、水平方向でも傾斜方向でも任意の方向に前進後退移動させて使用することがきる。
本発明の一実施の形態であるワーク支持装置の一部を示す斜視図である。 図1の一部を拡大して示す断面図である。 切換用流路に流体を供給した状態における図2と同一の部分を示す断面図である。 切換用流路への流体の供給を切断した状態における図2と同一の部分を示す断面図である。 ワーク支持位置まで上昇させない支持ロッドを振り分けた状態における図2と同一の部分を示す断面図である。 前進用流路に流体を供給した状態における図2と同一の部分を示す断面図である。 前進用流路に流体を供給した状態のもとで後退用流路に流体を供給した状態における図2と同一の部分を示す断面図である。 前進限位置にまで突出した支持ロッドによりワークを支持している状態における図2と同一の部分を示す断面図である。 全ての支持ロッドを初期位置に戻した状態における図2と同一の部分を示す断面図である。
符号の説明
11 基台プレート
12 支持ブロック
13 カバープレート
14 ねじ部材
15 支持台
16 シリンダ室
16a 取付孔
17 貫通孔
18 支持ピストン
18a シール材
19 支持ロッド
20 ロッドカバー
20a ストッパ面
21 後退用圧力室
22 前進用圧力室
23 支持スリーブ
23a ストッパ面
24 弁室
25 切換弁
25a シール材
26 小径作動部
27 受圧部
28 対向面
29 受圧面
31 収納スリーブ
31a 収納孔
32 切換ピストン
32a シール材
33 連通孔
34 圧力室
35 背圧スペース
36 貫通孔
41 前進用流路
41a 給排ポート
42 排出用流路
42a 排気ポート
43 切換用流路
43a 給排ポート
44 後退用流路
44a 給排ポート
45 連通孔
46,47 開口部
48 シール材
50a〜50c 流体圧供給部
51〜53 流路切換弁
55 作動部材
W 実装基板
Wa 部品

Claims (5)

  1. 支持ロッドをワークに接触する前進限位置と後退限位置との間に移動する支持ピストンをそれぞれ往復動自在に収容し、前記支持ピストンの後端面側の前進用圧力室と前記支持ピストンの前端面側の後退用圧力室とに区画される複数のシリンダ室が形成された支持台と、
    前記前進用圧力室に連通させて前記支持台に形成された弁室内に軸方向に往復動自在に収容され、前記支持ピストンの後端面に対向して前記前進用圧力室を形成する対向面、当該対向面の反対側に設けられ当該対向面よりも大径の受圧面および前記対向面と前記受圧面とを連通させる貫通孔が形成された切換弁と、
    前記弁室に連通させて前記支持台に形成された収容孔内に前記切換弁の前記受圧面に対向して往復動自在に収容され、前記切換弁を介して前記支持ピストンを前記前進限位置と前記後退限位置との間の段取り位置に駆動する切換ピストンと、
    前記支持台に形成され、前記切換ピストンに前記段取り位置に向かう流体圧を供給する切換流路と、
    前記支持台に形成され、前記切換ピストンにより前記切換弁を介して前記支持ピストンが前記段取り位置に移動した状態のもとでは前記切換弁の前記貫通孔を介して前記前進用圧力室に連通する一方、前記支持ピストンが前記後退限位置に移動した状態のもとでは前記前進用圧力室との連通が前記切換弁により遮断される前進用流路と、
    前記支持台に形成され前記後退用圧力室に連通する後退用流路と
    前記後退限位置に移動した前記支持ピストンを前記後退限位置に保持し、前記段取り位置に移動した前記支持ピストンを前記前進用流路に流体圧を供給して前記前進限位置に駆動する流路切換弁とを有し、
    前記流路切換弁が前記前進用流路に流体圧を供給したときに、前記後退限位置に移動した前記支持ピストンを前記後退限位置に保持し、前記段取り位置に移動した前記支持ピストンを前記前進限位置に駆動することを特徴とするワーク支持装置。
  2. 請求項1記載のワーク支持装置において、前記切換弁の前記受圧面と前記切換ピストンの間に、前記切換弁の前記貫通孔を介して前記前進用圧力室に連通する背圧スペースを設けることを特徴とするワーク支持装置。
  3. 請求項1または2記載のワーク支持装置において、前記支持台に形成され、前記支持ピストンが後退限位置に移動した状態のもとでは前記切換弁の前記貫通孔を介して前記前進用圧力室に連通する一方、前記切換ピストンにより前記切換弁を介して前記支持ピストンが前記段取り位置に移動した状態のもとでは前記前進用圧力室との連通が前記切換弁により遮断される排気ポートを有することを特徴とするワーク支持装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワーク支持装置において、前記切換弁を往復動自在に収容する弁室が形成された支持スリーブと、
    前記切換ピストンを往復動自在に収容する収容孔が形成された収納スリーブとを有することを特徴とするワーク支持装置。
  5. 請求高1〜4のいずれか1項に記載のワーク支持装置において、前記支持ピストンが後退限位置に移動したときの前記支持ロッドの先端面を前記支持台の表面とほぼ一致させることを特徴とするワーク支持装置。
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