JP3878525B2 - ワーク支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数のロッドにより板状のワークを支持するワーク支持装置に関し、たとえば、ICなどの部品が搭載されるプリント基板などを支持するために適用して有用なワーク支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板ないし実装基板にクリームハンダを塗布する際には、ハンダの塗布パターンが形成されたマスキング板材がそのプリント基板などの所定の位置に位置決めされ、そのプリント基板がハンダ塗布ステージにまで搬送されて所定の位置に位置決めしてからクリームハンダを塗布するようにしている。また、プリント基板に対してIC、LSI、コンデンサおよび抵抗体などの部品を搭載する場合には、プリント基板をコンベアなどにより搭載ステージにまで搬送し所定の位置に位置決めした後に、チップマウンタとも言われる搭載装置の搬送ヘッドによって部品収容部から部品を掴んで搭載したり、部品を真空吸着してプリント基板まで搬送して搭載するようにしている。
【0003】
このようなハンダ塗布ステージや搭載ステージにはプリント基板や実装基板を支持するために、ワーク支持装置が設けられている。従来のワーク支持装置としてはそれぞれ同時に上下動する複数本の棒材を有するものがあり、プリント基板などをその下面で棒材により支持して所定の位置に位置決めするようにしている。
【0004】
しかしながら、ハンダ塗布ステージではプリント基板などの下面に電子部品が搭載された状態で上面にクリームハンダを塗布することがある。また、搭載ステージでもプリント基板などの種類によっては下面に電子部品が搭載された状態でさらに上面にも電子部品が搭載されることがある。そのような場合には、プリント基板などの下面をワーク支持装置の複数の支持棒材で支持する際に、既に下面に搭載された部品に支持棒材が接触して部品を破損させることのないようにする必要がある。
【0005】
従来では、作業前の設定として、プリント基板の下面に搭載する部品の高さを対応する位置の各支持棒材にティーチングし、所定の高さを下回る支持棒材だけを振り分けて後退限位置(最下方位置)まで退避させる機構を備えたワーク支持装置が開発されている。振り分け移動後には、前進限位置(最上方位置)に待機する支持棒材だけが位置決め後のプリント基板の下面に接触して支持するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このワーク支持装置では前進限位置の支持棒材はその位置(高さ)を維持して待機するだけであったため、プリント基板の搬送時には下面に搭載した部品と前進限位置の支持棒材とが接触し部品を破損させることになる。
【0007】
この対策としてプリント基板の水平方向の搬送は前進限位置にある支持棒材上の載置位置より十分高い位置で搬送し、その搬送路の所定の水平位置と支持棒材上の載置位置との間は基板用マウンター装置を用いて昇降移動させる構成が考えられるが、この基板用マウンター装置はハンダ塗布装置及び部品搭載装置を大型化するとともに製造コスト及び運用コストを増加させるといった問題がある。
【0008】
本発明の目的は、プリント基板などの搬送時に下面に搭載した部品と支持棒材とを接触させることのないワーク支持装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のワーク支持装置は、振り分けロッドが設けられた複数の振り分けピストンと、ワークを支持する前進限位置、前進限位置の振り分けロッドの先端に接触する中間位置および後退限位置に移動し、それぞれの振り分けピストンにほぼ同心状に配置される支持ロッドが設けられた複数の支持ピストンとが設けられた支持台と、この支持台に形成された流路であって振り分けピストンの後端面側の前進用空気圧室に連通する前進用流路と、振り分けピストンの前端面側の後退用空気圧室に連通する後退用流路と、支持ピストンの前端面側の戻し用空気圧室に連通する戻し用流路と、支持ピストンの後端面側の突出用空気圧室に連通する突出用流路と、振り分けピストンに設けられ、振り分けピストンが前進限位置となったときに後退用流路と後退用空気圧室との連通を遮断して後退用流路と前進用空気圧室とを連通させ、振り分けピストンが支持ピストンにより所定の振り分け位置まで後退したときに後退用流路と後退用空気圧室とを連通させて後退用流路と前進用空気圧室との連通を遮断する主切換部材と、支持ピストンに設けられ、支持ピストンが後退限位置となったときに突出用流路と突出用空気圧室との連通を遮断し、支持ピストンが後退限位置から前進したときに突出用流路と突出用空気圧室とを連通させる副切換部材とを有することを特徴とする。
【0010】
このように、本発明にあっては、主切換部材が振り分けピストンに設けられており、前進限位置と振り分け位置とで後退用流路は前進用空気圧室と後退用空気圧室との接続を切り換えられるので、後退用流路からの圧縮空気によって前進限位置の振り分けロッドにはその位置を保持する推力が加えられ、振り分け位置の振り分けロッドは後退限位置に退避移動する。これにより戻し用流路から戻し用空気圧室に圧縮空気を供給した場合、前進限位置にある振り分けロッドに当接する支持ロッドは中間位置を保持し、退避移動した振り分けロッドに対応する支持ロッドは後退限位置に退避移動する。副切換部材が支持ピストンに設けられており、中間位置と後退限位置とで突出用流路は突出用空気圧室との接続状態と閉塞状態を切り換えられるので、突出用流路からの圧縮空気によって中間位置の支持ロッドはワークを支持する前進限位置に移動し、後退限位置の支持ロッドは推力を加えられずその位置を保持する。
【0011】
本発明のワーク支持装置は、主切換部材が振り分けピストンの先端部側に設けた振り分け前方シール部材と、後端部側に設けた振り分け後方シール部材を有しており、副切換部材が支持ピストンの後端部側に設けた支持後方シール部材を有していることを特徴とする。これにより、振り分け前方シール部材が後退用流路と後退用空気圧室との連通及び遮断を切り換え、それと同時に振り分け後方シール部材が後退用流路と前進用空気圧室との連通及び遮断を切り換えるよう作動し、また支持後方シール部材が突出用流路と突出用空気圧室との連通及び遮断を切り換えるように作動する。
【0012】
本発明のワーク支持装置は、全ての支持ロッドが中間位置に保持され、全ての振り分けロッドが前進限位置に保持されて、突出用流路と戻し用流路と前進用流路と後退用流路に対する圧縮空気の供給を停止した状態でいずれかの支持ロッドをワーク又はダミー部材により振り分け移動することを特徴とする。このように、圧縮空気の供給を停止した状態で振り分け移動させるので、ワーク又はダミー部材を小さな押し付け力で押し付けて支持ロッドを振り分け移動させることができ、ワーク又はダミー部材に大きな荷重が付加するのを防ぐことができる。
【0013】
本発明のワーク支持装置は、複数の支持ロッドのうちいずれかが振り分け移動した後に、後退用流路を介して前進限位置の振り分けピストンの前進用空気圧室と、振り分け位置の振り分けピストンの後退用空気圧室とにそれぞれ圧縮空気を供給することにより振り分け位置の振り分けロッドのみを後退移動することを特徴とする。本発明のワーク支持装置は、振り分け位置の振り分けロッドを後退移動した後に、戻し用流路を介して全ての支持ピストンの後退用空気圧室に圧縮空気を供給することにより振り分け位置の支持ロッドのみを後退限位置まで後退移動することを特徴とする。本発明のワーク支持装置は、振り分け位置の支持ロッドを後退限位置まで後退移動した後に、突出用流路を介して中間位置の支持ピストンの突出用空気圧室に圧縮空気を供給することにより中間位置の支持ロッドのみを前進限位置まで前進移動することを特徴とする。
【0014】
本発明のワーク支持装置は、戻し用流路に供給する圧縮空気より前進用流路に供給する圧縮空気の方が圧力が高いことを特徴とし、または支持ピストンより振り分けピストンの径が大きいことを特徴とする。これにより、支持ピストンを後退移動させる推力よりも前進限位置の振り分けピストンにその位置を保持させる推力の方が大きくなるため、支持ロッドを中間位置まで後退移動させる際に支持ピストンが振り分けロッドに当接しても所定の中間位置より下がることがなくなる。
【0015】
本発明のワーク支持装置は、前進用流路と空気圧源との間に振り分け前進用バルブが設けられ、後退用流路と空気圧源との間に振り分け後退用バルブが設けられ、突出用流路及び戻し用流路とそれらの空気圧源との間に支持ロッド移動用バルブが設けられていることを特徴とする。
【0016】
本発明のワーク支持装置は、前進用流路に供給された圧縮空気を前進用空気圧室に案内し、後退用流路から前進用空気圧室に圧縮空気が供給された場合には前進用流路を閉じる流路開閉バルブをそれぞれの振り分けシリンダ孔に対応させて支持台に設けたことを特徴とする。本発明のワーク装置は、振り分けロッドが後退限位置となると流路開閉バルブは前進用流路を開くことを特徴とする。この流路開閉バルブによって前進用流路からの圧縮空気を前進用空気圧室に案内することができるとともに、後退持用流路からの圧縮空気が前進用流路に漏れるのを防止できる。
【0017】
本発明のワーク支持装置は、それぞれの振り分けロッドが前進限位置となったときに振り分けピストンを往復動自在に収容する振り分けシリンダ孔の内周面へ振り分け前方シール部材がしめしろをもって挿入されることにより振り分けロッドを前進限位置で保持することを特徴とする。本発明のワーク装置は、それぞれの支持ロッドまたは振り分けロッドが前進限位置となったときに支持ロッドまたは振り分けロッドを前進限位置で保持するマグネットをそれぞれの支持ピストンまたは振り分けピストンに対応させて支持台に設けたことを特徴とする。本発明のワーク支持装置は、それぞれの支持ロッドまたは振り分けロッドに係合溝を設け、それら係合溝に係合して支持ロッド又は振り分けロッドを前進限位置で保持する係合部材をそれぞれの支持ピストンまたは振り分けピストンに対応させて支持台に設けたことを特徴とする。このように支持ロッド及び振り分けロッドは所定の制動力で保持されることになり、前進用空気圧室内及び突出用空気圧室内の圧縮空気を排気しても前進限位置の各ロッドはその位置を保持することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるワーク支持装置を示す斜視図であり、図2(A)は図1における2A−2A線に沿う拡大断面図であり、図2(B)は図1における2B−2B線に沿う拡大断面図であり、図2(C)は図1における2C−2C線に沿う拡大断面図であり、図2(D)は図1における2D−2D線に沿う拡大断面図であり、図3は図1における3−3線に沿って概略的に示した拡大断面図であり、図4から図9は図3におけるワーク支持装置の一部を示す拡大断面図である。
【0019】
図1に示すように、このワーク支持装置は、直方体を上下2つに分割した形状の上方支持ブロック1cと下方支持ブロック1bを有し、下方支持ブロック1bは基台プレート1aの上に固定され、上方支持ブロック1cの上面にはカバー部材1dが設けられている。これらが重なった状態でカバー部材1dと上方支持ブロック1cと下方支持ブロック1bは複数本のねじ部材2により基台プレート1aに固定され、これらの部材により支持台1が形成されている。
【0020】
図3に示すように上方支持ブロック1cと下方支持ブロック1bには、それぞれ上下方向を向いた支持シリンダ孔3aと振り分けシリンダ孔3bが複数形成されており、それらはほぼ同心状に配置されてシリンダ孔対3が形成されている。図示するワーク支持装置にあっては、図1においてX方向に一行となって13個のシリンダ孔対3が形成され、Y方向に一列となって11個のシリンダ孔対3が形成されており、シリンダ孔対3は13行11列となってマトリックス状に形成されている。ただし、シリンダ孔対3の数は13行11列の143個に限られることなく、任意の数に設定することができる。また、それぞれのシリンダ孔対3はX,Y両方向に一定のピッチで形成されているが、シリンダ孔対3相互間の間隔も任意に設定することができる。また、支持シリンダ孔3aと振り分けシリンダ孔3bは同心であってもよい。
【0021】
各シリンダ孔対3を構成する支持シリンダ孔3aと振り分けシリンダ孔3b内には、図3に示されるように、それぞれ支持ピストン4と振り分けピストン5が上下方向に往復動自在に収容されている。それぞれの支持ピストン4にはワーク支持ロッドつまり支持ロッド6が設けられており、それぞれの支持ロッド6はカバー部材1dを貫通して上方に突出可能となっている。それぞれの支持シリンダ孔3aは、支持ピストン4によってピストン後端面4a側の突出用空気圧室8と、前端面4b側の戻し用空気圧室9とに区画形成される。またそれぞれの振り分けピストン5には、支持ロッド6の中間位置(詳細は後述する)を規定するロッドつまり振り分けロッド7が設けられており、それぞれの振り分けロッド7は支持シリンダ孔3a内に突出可能となっている。それぞれの振り分けシリンダ孔3bは、振り分けピストン5によってピストン後端面5a側の前進用空気圧室10と、前端面5b側の後退用空気圧室11とに区画形成される。
【0022】
上方支持ブロック1cには、図2(A)に示すように、X方向に延びて共通の戻し用流路12が形成されており、この戻し用流路12はY方向に延びて上方支持ブロック1cに形成された複数の分岐流路12aに連通し、分岐流路12aを介して共通の戻し用流路12はそれぞれの戻し用空気圧室9に連通するようになっている。上方支持ブロック1cには、図2(B)に示すように、X方向に延びて共通の突出用流路13が形成されており、この突出用流路13はY方向に延びて上方支持ブロック1cに形成された複数の分岐流路13aに連通し、分岐流路13aを介して共通の突出用流路13はそれぞれの支持シリンダ孔3aの下端部に連通するようになっている。
【0023】
下方支持ブロック1bには、図2(C)に示すように、X方向に延びて共通の後退用流路14が形成されており、この後退用流路14はY方向に延びて下方支持ブロック1bに形成された複数の分岐流路14aに連通し、分岐流路14aを介して共通の後退用流路14はそれぞれの振り分けシリンダ孔3bの上端部に連通するようになっている。下方支持ブロック1bには、図2(D)に示すように、X方向に延びて共通の前進用流路15が形成されており、この前進用流路15はY方向に延びて下方支持ブロック1bに形成された複数の分岐流路15aに連通し、分岐流路15aを介して共通の前進用流路15はそれぞれの前進用空気圧室10に連通するようになっている。
【0024】
共通の戻し用流路12の一端部には、図1および図2(A)に示すように、給排ポート12bが形成され、共通の突出用流路13の一端部には、図1および図2(B)に示すように、給排ポート13bが形成されている。共通の後退用流路14の一端部には、図1および図2(C)に示すように、給排ポート14bが形成され、共通の前進用流路15の一端部には、図1および図2(D)に示すように、給排ポート15bが形成されている。それぞれの流路12,13,14,15の他端部はボールなどからなる図示しない閉塞部材により閉塞されている。また、それぞれの分岐流路12a,13a,14a,15aの両端部は、図2に示されるように、ボールなどからなる閉塞部材12c,13c,14c,15cにより閉塞されている。
【0025】
図3に示すように、支持用空気圧源16と戻し用流路12及び突出用流路13との間には支持ロッド移動用バルブ17が設けられており、この支持ロッド移動用バルブ17は突出用流路13を大気に開放させて戻し用流路12を支持用空気圧源16に連通させる戻し用供給位置▲1▼と、突出用流路13と戻し用流路12を大気開放する排気位置▲2▼と、突出用流路13を支持用空気圧源16に連通させて戻し用流路12を大気に開放させる突出用供給位置▲3▼との3位置に作動する。
【0026】
また振り分け用空気圧源18と後退用流路14との間に接続される空気供給路19には、後退用バルブ20が設けられており、この後退用バルブ20は振り分け用空気圧源18と後退用流路14との連通を遮断して後退用流路14を大気に開放させる排気位置▲1▼と、振り分け用空気圧源18と後退用流路14との連通を遮断して後退用流路14を閉じる閉塞位置▲2▼と、後退用流路14を振り分け空気圧源18に連通させる供給位置▲3▼との3位置に作動する。
【0027】
さらに振り分け用空気圧源18と前進用流路15との間に接続される空気供給路21には、前進用バルブ22が設けられており、この前進用バルブ22は前進用流路15を振り分け用空気圧源18に連通させる供給位置▲1▼と、この連通を遮断して前進用流路15を大気に開放させる排気位置▲2▼との2位置に作動する。支持用空気圧源16が供給する圧縮空気の圧力は例えば0.4MPaであり、振り分け用空気圧源18が供給する圧縮空気の圧力はそれよりも高い例えば0.5MPaである。
【0028】
図4から図9に示すように、下方支持ブロック1bの下部にはそれぞれの前進用空気圧室10に連通して前進用空気圧室10の内径よりも大径の取付孔23が形成され、この取付孔23には円筒部24aとこれの上部に設けられた端壁部24bとを有する弁体収容筒体24が組み込まれている。この弁体収容筒体24にはその内部と前進用流路15とを連通させる開口24cが形成され、弁体収容筒体24の内部に軸方向に往復動自在に組み込まれる流路開閉バルブ25には、端壁部24bに形成され開口24cと前進用空気圧室10とを連通させる連通孔24dより小径の弁軸25aが設けられている。この弁軸25aには連通孔24dに嵌合して閉じるシール部材25bが設けられており、下方支持ブロック1bに取り付けられたプラグ26と流路開閉バルブ25との間に装着された圧縮コイルばね27によって弁軸25aとシール部材25bが連通孔24dを閉じる方向に力が加えられている。さらに、圧縮コイルばね27のばね力に抗して弁軸25aに対して連通孔24dを開く方向に推力を加える大径の受圧部25cが流路開閉バルブ25に設けられている。
【0029】
したがって、前進用バルブ22を供給位置▲1▼に設定すると、前進用流路15に供給される圧縮空気が受圧部25cを加圧することになる。この結果、ばね力に抗して流路開閉バルブ25の弁軸25aのシール部材25bが連通孔24dから離れる位置まで後退移動し、連通孔24dと弁軸25aとの間に形成される隙間28を介して前進用空気圧室10内には前進用流路15に供給された圧縮空気が流入し、振り分けピストン5は前進限位置まで前進駆動される。
【0030】
振り分けピストン5が前進限位置にあって後退用流路から圧縮空気が入った場合には、閉じている流路開閉バルブ25において大径の受圧部25cではなく小径の受圧部(弁軸25aおよびシール部材25b)で圧力を受けることになり、それよりも圧縮コイルばね27の押圧力の方が大きいため流路開閉バルブ25は開くことはない。
【0031】
プラグ26にはブリードポートつまり息付き孔26aが形成され、それぞれの息付き孔26aは共通の息付き孔29を介して支持台1の外部に連通している。それぞれの流路開閉バルブ25には弁体収容筒体24の内部に流入した空気が息付き孔26aから外部に漏出するのを防止するために、シール部材30が設けられている。
【0032】
それぞれの振り分けピストン5には、先端部側に振り分け前方シール部材31が設けられ、この振り分け前方シール部材31に対して所定の距離だけ離れた後端部側に振り分け後方シール部材32が設けられている。
【0033】
図4から図9に示すように、下方支持ブロック1bの上部には、それぞれの後退用空気圧室11に連通させて後退用空気圧室11の内径よりも大径の取付孔33が形成され、この取付孔33には円筒部34aとこれの上部に設けられた端壁部34bとを有する振り分けピストン保持筒体34が組み込まれている。ピストン保持筒体34にはピストン保持筒体34と振り分けロッド7との間をシールするためのシール部材39が組み込まれている。
【0034】
それぞれの振り分けピストン保持筒体34の円筒部34aには、その内部と後退用流路14とを連通させる開口34cが形成され、開口34cが設けられた部分の円筒部34aの内径は振り分けシリンダ孔3bの内径よりも大径となっている。さらに、振り分けロッド7つまり振り分けピストン5が前進限位置となったときに振り分け前方シール部材31がしめしろをもって挿入される接触面34dが円筒部34aに形成されている。したがって、振り分けロッド7が前進限位置となって端壁部34bに振り分けピストン5が接触すると、振り分け前方シール部材31が接触面34dにしめしろをもって嵌合することから、振り分けロッド7に対してはその位置を保持させる保持力が加えられる。しかも、振り分けロッド7が前進限位置となると、振り分け前方シール部材31によって後退用流路14と後退用空気圧室11との連通が遮断される。
【0035】
このように振り分けロッド7が前進限位置となると、振り分けピストン5に設けられた振り分け後方シール部材32は、前進用空気圧室10を形成するシリンダ内周面と接触しなくなり、振り分け後方シール部材32と振り分けシリンダ孔3bとの間に隙間35が形成されて、後退用流路14と前進用空気圧室10とが連通する。したがって、振り分けピストン5が前進限位置となると、前進用流路15から前進用空気圧室10内に流入した空気は隙間35を介して後退用流路14と連通状態となるとともに、後退用流路14から流入した空気は隙間35を介して前進用空気圧室10と連通状態となる。
【0036】
このようにして、全ての振り分けロッド7が前進限位置となった振り分け待機位置の状態(詳細は後述する)のもとで、一部の振り分けロッド7の先端にだけ所定の押し付け力が後方へ加えられると、それらだけが所定のストロークだけ後退方向に振り分け移動することになる。振り分け移動すると、振り分け前方シール部材31は接触面34dから離れて振り分け前方シール部材31とピストン保持筒体34との間には隙間36が形成されて、後退用流路14と後退用空気圧室11とが連通状態となる。一方、振り分け後方シール部材32は後退用流路14と前進用空気圧室10との連通を遮断する。
【0037】
したがって、振り分けが完了した状態のもとで後退用流路14に圧縮空気を供給すると、振り分け時に後方への押し付け力が加えられずに前進限位置の状態のままとなっている振り分けロッド7には前進用空気圧室10に供給される圧縮空気により前進方向の推力が加えられる。このときには流路開閉バルブ25により前進用流路15は閉じられているので、前進用空気圧室10内に流入した空気が外部に漏出することを防止できる。これに対して、振り分け位置にまで後退した振り分けロッド7は、後退用空気圧室11に圧縮空気が供給されるので、後退限位置に向けて後退移動することになる。このときには、振り分けロッド7が後退限位置まで移動すると、振り分けピストン5が圧縮コイルばね27に抗して弁軸25aとシール部材25bを押し下げて流路開閉バルブ25は前進用流路15を開くことになる。
【0038】
このように、流路開閉バルブ25は前進用流路15に供給された圧縮空気を前進用空気圧室10に案内し、後退用流路14から前進用空気圧室10内に圧縮空気が供給されたときには前進用流路15を閉じるように機能する。さらに、振り分けロッド7が後退限位置まで後退移動すると、振り分けピストン5によって前進用流路15が開かれることになる。
【0039】
図4から図9に示すように、上方支持ブロック1cの上部には、それぞれの戻し用空気圧室9に連通させて戻し用空気圧室9の内径よりも大径の取付孔37が形成され、この取付孔37にはロッドカバー38が組み込まれており、それぞれのロッドカバー38はカバー部材1dにより固定されている。ロッドカバー38の前方部分の外径は取付孔37に嵌合する径であり、その後方部分の外径はそれよりも小径となっており、また前後方向の長さは取付孔37の深さより少し短くなっている。したがってロッドカバー38を取付孔37に組み込んだ状態では、ロッドカバー38の後方部分の外周及び後端面と取付孔37との間には隙間が形成され、それらの隙間を介して戻し用流路12と戻し用空気圧室9が連通されている。ロッドカバー38にはロッドカバー38と支持ロッド6との間をシールするためのシール部材39が組み込まれている。
【0040】
それぞれの支持ピストン4には、先端部側に支持前方シール部材41が設けられ、この支持前方シール部材41に対して所定の距離だけ離れた後端部側に支持後方シール部材42が設けられている。
【0041】
図4から図9に示すように、上方支持ブロック1cの下部には、それぞれの突出用空気圧室8に連通させて突出用空気圧室8の内径よりも大径の取付孔43が形成され、この取付孔43には円筒部44aとこれの下部に設けられた端壁部44bとを有する支持ピストン保持筒体44が組み込まれている。
【0042】
それぞれの支持ピストン保持筒体44の円筒部44aには、その内部と突出用流路13とを連通させる開口44cが形成され、開口44cが設けられた部分の円筒部44aの内径は支持シリンダ孔3aの内径よりも大径となっている。さらに、支持ロッド6つまり支持ピストン4が後退限位置となったときに支持後方シール部材42が入り込んで接触する接触面44dが円筒部44aに形成されている。したがって、支持ロッド6が後退限位置となって端壁部44bに支持ピストン4が接触すると、支持後方シール部材42によって突出用流路13と突出用空気圧室8との連通が遮断される。
【0043】
また支持ロッド6が後退限位置となっても、支持ピストン4に設けられた支持前方シール部材41は、戻し用空気圧室9を形成するシリンダ内周面と接触しており、突出用流路13と戻し用空気圧室9との連通は遮断される。したがって、支持ピストン4がどの位置にあっても戻し用流路12から戻し用空気圧室9内に流入した空気は突出用流路13と連通しないことになる。また支持ピストン4が後退限位置となると、突出用流路13から流入した空気は戻し用空気圧室9及び突出用空気圧室8の両方とも連通しない状態となる。
【0044】
したがって、戻し用流路12に圧縮空気を供給すると、支持ロッド6がどのような位置にあっても後退方向の推力が加えられ、前進限位置となっている振り分けロッド7の先端に支持ピストン4の後端面4aが当接する中間位置(詳細は後述する)か、又は支持ピストン4の後端面4aが端壁部44bに接触する後退限位置まで後退移動する。これに対して、突出用流路13に圧縮空気を供給しても支持ロッド6が後退限位置となっている場合には突出用空気圧室8に空気が供給されないため支持ロッド6はその後退限位置を保持する。しかし支持ロッド6が中間位置などのように後退限位置より前方に位置している場合には、支持後方シール部材42が接触面44dから離れて突出用流路13と突出用空気圧室8とを連通状態としているため、突出用流路13に圧縮空気を供給すると突出用空気圧室8に連通され、支持ロッド6は前進方向の推力が加えられて前進限位置に向けて前進移動することになる。
【0045】
図1においては、最も右側の1列の支持ロッド6が前進限位置となって示されている。また、図3においては、図1に示された多数の支持ロッド6のうち符号a〜lが付された12本の支持ロッド6とそれらに対応する振り分けロッド7が示されており、これらの12本の支持ロッド6及び振り分けロッド7を、ワーク支持装置の作動状態を説明するためにそれぞれ異なった状態として示している。
【0046】
図4から図9は、図3のうちから前進用バルブ22、後退用バルブ20及び支持ロッド移動用バルブ17の流路切換位置と、それに対応する2組の支持ロッド6及び振り分けロッド7の作動状態とを示す拡大断面図であり、図4から図9において符号6a〜6l及び7a〜7lは図3における同様の符号の支持ロッド6a〜6l及び振り分けロッド7a〜7lに対応する。
【0047】
図4において、支持ロッド移動用バルブ17を排気位置▲2▼に設定し、後退用バルブ20を排気位置▲1▼に設定し、前進用バルブ22を排気位置▲2▼に設定すると、ワーク支持装置は初期状態となる。このときには、前進用流路15、後退用流路14、突出用流路13及び戻し用流路12の全ての流路は大気に開放されるので、全ての支持ロッド6及び振り分けロッド7を小さい押し付け力で後退移動させることができる。また振り分けロッド7を後退移動させた状態とすると、図示するように圧縮コイルばね27によって前進限位置となっている弁軸25aに振り分けピストン5の後端面5aが接触し、振り分けピストン5は弁体収容筒体24から離れた状態となる。
【0048】
この状態のもとで、前進用バルブ22を供給位置▲1▼に設定すると、図5に示すように前進用流路15に振り分け用空気圧源18からの圧縮空気が弁体収容筒体24内に流入する。これにより、流路開閉バルブ25の受圧部25cに加わる空気圧によって流路開閉バルブ25は圧縮コイルばね27のばね力に抗して下方に移動し、弁軸25aと連通孔24dとの間の隙間28を介して前進用空気圧室10内に前進用流路15からの圧縮空気が流入する。したがって、振り分けロッド7c,7dは図示するように前進限位置まで移動し、その結果この前進限位置まで前進した振り分けロッド7c,7dの先端に当接される支持ロッド6c,6dは、前進限位置と後退限位置の間の中間位置に位置して待機準備状態となる。図3及び図5においては、振り分けロッド7c,7dに対応する前進用空気圧室10には点を付して圧縮空気が入り込んだ状態を示している。
【0049】
この待機準備状態のもとでは、振り分けピストン5と振り分けピストン保持筒体34との間には隙間35が形成されるので、前進用流路15を介して前進用空気圧室10内に流入した空気は後退用流路14を介して後退用バルブ20の排気ポートから外部に流出することになる。そこで、振り分けロッド7c,7dが前進限位置となったことを検出したり、後退用バルブ20の排気ポートから空気が流出したことを検出したり、タイマーによって所定時間が経過したことを検出したら、後退用バルブ20を排気位置▲1▼から閉塞位置▲2▼に切り換える。これにより、振り分けロッド7c,7dは待機完了状態となる。
【0050】
待機完了状態のもとで、後退用バルブ20を排気位置▲1▼に切り換えるとともに前進用バルブ22を排気位置▲2▼に切り換えると、前進用空気圧室10内の圧縮空気は後退用流路14を介して外部に排出されて振り分けロッド7が支持ロッド6とともに振り分け移動が可能な状態となる。この振り分け移動可能状態では振り分け前方シール部材31がピストン保持筒体34の接触面34dにしめしろをもって挿入され嵌合しているので、振り分けロッド7は後退移動することはなく前進限位置に保持される。この振り分け移動可能状態のもとで、下面に電子部品Waが搭載されたプリント基板Wを、それぞれ中間位置となっている支持ロッド6の上に配置された状態のもとでプリント基板Wの下面が直接支持ロッド6の先端に接触するまで支持台1に向けて接近させると、電子部品Waに接触する支持ロッド6f及び対応する振り分けロッド7fは、図6に示すように電子部品Waの厚みに対応する所定のストロークSだけ共に後退移動することになり、プリント基板Wの下面に直接接触する支持ロッド6e及び対応する振り分けロッド7eは共に前進限位置を保持することになる。
【0051】
このようにして振り分けが完了した後に、後退用バルブ20を供給位置▲3▼に切り換えると、図7に示すように前進限位置となっている振り分けロッド7gに対応する前進用空気圧室10には後退用流路14から隙間35を介して圧縮空気が供給され、振り分け位置(所定のストロークSだけ後退移動した位置)となっている振り分けロッド7hに対応する後退用空気圧室11には隙間36(図6参照)を介して圧縮空気が供給されることになる。これにより、中間位置となっている支持ピストン4の後端面4aに当接しながら前進限位置となっている振り分けピストン5には前進方向の推力が加えられることになるので、振り分けロッド7gは確実に前進限位置を保持し、支持ロッド6gは確実に中間位置を保持することになる。
【0052】
一方、所定のストロークだけ電子部品Waにより後退移動した振り分け位置の振り分けロッド7hに対応する後退用空気圧室11に圧縮空気が供給されるので、図示するように後退限位置まで後退移動する。図3及び図7においては、振り分けロッド7gに対応する前進用空気圧室10と、振り分けロッド7hに対応する後退用空気圧室11にはそれぞれ点を付して圧縮空気が流入した状態を示している。
【0053】
このようにして振り分け位置となった振り分けロッド7hを後退移動させた後に、支持ロッド移動用バルブ17を戻し用供給位置▲1▼に切り換えると、図8に示すように中間位置や振り分け位置に関係なく全ての支持ロッド6に対応する後退用空気圧室11には後退用流路14から圧縮空気が供給されることになる。これにより、中間位置となっている支持ロッド6iは振り分けロッド7iの先端に当接しながら後退方向の推力が加えられることになるが、前述したように支持用空気圧源16から後退用空気圧室11に供給される圧縮空気の圧力は0.4MPaであるのに対して、振り分け用空気圧源18から前進用空気圧室10に供給される圧縮空気の圧力は0.5MPaであるため、この気圧差が支持力となって振り分けロッド7iの前進限位置と支持ロッド6iの中間位置は保持される。または支持ピストン4の外径とその支持シリンダ孔3aの内径よりも、振り分けピストン5の外径とその振り分けシリンダ孔3bの内径が大きくても同様の効果が得られる。これにより支持ロッド6iは基板搬送時の支持待機状態となる。
【0054】
一方、振り分け位置となっている支持ロッド6jは、それに対応する振り分けロッド7jがすでに後退限位置まで後退移動しているため、何ら当接支持されることなく後退限位置まで後退移動する。図3及び図8においては、振り分けロッド7iに対応する前進用空気圧室10と、振り分けロッド7jに対応する後退用空気圧室11及び戻し用空気圧室9には点を付して圧縮空気が入り込んだ状態を示している。
【0055】
このようにして振り分け位置となった支持ロッド6jを後退移動させた後に、支持ロッド移動用バルブ17を突出用供給位置▲3▼に切り換えると、図9に示すように中間位置となっている支持ロッド6kに対応する突出用空気圧室8には突出用流路13から圧縮空気が供給され、後退限位置となっている支持ロッド6lに対応する突出用流路13は実質的に閉塞した状態となって突出用空気圧室8及び戻し用空気圧室9のどちらにも圧縮空気が供給されないことになる。これにより、中間位置となっている支持ロッド6kはその先端がプリント基板Wをその下面で直接支持する前進限位置まで前進移動することになる。またこのような基板支持状態となった支持ロッド6kには前進方向の推力が加えられることになるので、支持ロッド6kに対してプリント基板Wから強い押し付け力を加えても支持ロッド6kは確実に前進限位置を保持することになる。
【0056】
一方、振り分け移動時に所定のストロークだけ電子部品Waにより後退移動し、その後に後退限位置まで後退した支持ロッド6lは、それに対応する突出用空気圧室8及び戻し用空気圧室9のどちらにも圧縮空気が供給されないためそのまま後退限位置を保持する。図3及び図9においては、振り分けロッド7kに対応する前進用空気圧室10と、振り分けロッド7lに対応する後退用空気圧室11及び支持ロッド6kに対応する突出用空気圧室8にはそれぞれ点を付して圧縮空気が流入した状態を示している。
【0057】
図10は下面に電子部品Waが搭載されたプリント基板Wを支持するための手順を示す工程図であり、図3に示した待機準備状態から基板支持状態までに対応する。図10にあっては、ワーク支持装置に対するワークの装填手順を概略的に示すために、多数の支持ロッド6のうち4本のみが示されている。
【0058】
図10(A)は初期状態から前進用バルブ22を供給位置▲1▼に入れて図5の待機準備状態に対応する状態を示しており、振り分け移動を行うために全ての支持ロッド6を中間位置に設定している。この状態のもとで前進用バルブ22を排気位置▲2▼に切り換えて振り分け移動可能状態とした後に、図10(B)に示すようにワークであるプリント基板Wをその下面表面に支持ロッド6の先端が接触するまで上から押し付けて各支持ロッド6の振り分け移動が行われる。ここで図10(B)中において、中間位置のままとなっている支持ロッド6m,6qは図6中の支持ロッド6eに対応し、図10(B)中の振り分け位置となっている支持ロッド6n,6pはそれぞれ図6中の支持ロッド6fに対応している。
【0059】
次にプリント基板Wを外した後で、後退用バルブ20を供給位置▲3▼に切り換えて振り分け位置の振り分けロッド7を後退移動させ(図7参照)、その後に支持ロッド移動用バルブ17を戻し用供給位置▲1▼に切り換えることにより振り分け位置の支持ロッド6n,6pだけが後退限位置まで退避移動し、その結果図10(C)に示すような中間位置の支持ロッドだけが突出する支持待機状態となる。この状態では支持ロッド6m,6qはそれぞれ図8中の支持ロッド6iに対応し、図10(C)中の支持ロッド6n,6pは図8中の支持ロッド6jに対応している。この支持待機状態でプリント基板Wが横方向に移動して所定位置まで搬入された後、支持ロッド移動用バルブ17を突出用供給位置▲3▼に切り換えることで図9に対応する基板支持状態となり、図10(D)に示すように中間位置にあった支持ロッド6m,6qだけが前進限位置まで移動してプリント基板Wの下面に接触支持する。
【0060】
そして基板上面へ部品を搭載するなどの処理を終えた後に、支持ロッド移動用バルブ17を戻し用供給位置▲1▼に切り換えることにより前進限位置でプリント基板Wに接触支持していた支持ロッド6m,6qが中間位置まで退避移動し支持待機状態に戻ることになる。この状態で図10(E)に示すようにプリント基板Wが同じ高さを保持したまま横方向に移動して搬出される。以降、図10(C)、図10(D)、図10(E)の状態を繰り返すことになる。
【0061】
ここで図10(C)の基板搬入時と図10(E)の基板搬出時の支持待機状態おいては、支持ロッド6m,6qがプリント基板Wの下面に接触する前進限位置より十分に低い中間位置にまで退避していることから、プリント基板Wは高さを保持したまま横方向に搬送移動しても基板下面に搭載されている電子部品Waと支持ロッド6の接触を回避できる。したがって本発明のワーク支持装置によれば、プリント基板Wに対して大型で高価なマウンター装置などを用いて昇降移動しなくともベルトコンベアなどによる横方向移動のみでプリント基板Wの搬送と支持を繰り返すことができる。
【0062】
図11(A)および図11(B)はそれぞれ本発明の他の実施の形態であるワーク支持装置の一部を示す断面図であり、これらの図においては前述した場合と共通する部材には同一の符号が付されている。図11(A)に示す場合において、振り分けピストン5の前端面5b側のピストン保持筒体34には振り分けロッド7を囲むようにマグネット45が装着されており、振り分けロッド7つまり振り分けピストン5が前進限位置となったときには、振り分け前方シール部材31と円筒部34aの接触面34dとの嵌合力に加えて、振り分けピストン5はマグネット45の磁力により前進限位置に保持される。また同様に支持ピストン4の前端面4b側のロッドカバー38においても支持ロッド6を囲むようにマグネット45が装着されており、支持ロッド6及び支持ピストン4が前進限位置となったときには磁力により前進限位置に保持される。したがって、この場合には振り分けピストン5及び支持ピストン4としては磁性材料を使用したり、マグネットを埋め込むことになる。なお、マグネット45の形状は、振り分けロッド7や支持ロッド6を囲むようなリング形状でもよいが、他にも立方体などのブロック形状のものでも同様の機能が得られる。
【0063】
図11(B)に示す場合には、ロッドカバー38には支持ロッド6rに形成された係合溝46に係合する係合部材47が装着されており、支持ロッド6rが前進限位置となったときには、支持ピストン4は係合部材47が係合溝46に係合することにより保持力が加えられる。また同様に振り分けピストン5の前端面5b側の振り分けピストン34においても、振り分けロッド7rに形成された係合溝46に係合する係合部材47が装着されており、振り分けピストン5は係合部材47が係合溝46に係合することにより保持力が加えられる。図11(A),(B)にあっては、それぞれ1組の支持ロッド6、振り分けロッド7の部分を示すが、他の全ての支持ロッド6、振り分けロッド7についても同様の構造となっている。
【0064】
流路開閉バルブ25は、前進用流路15に供給された圧縮空気を前進用空気圧室10に案内し、後退用流路14から前進用空気圧室10に圧縮空気が供給された場合には前進用流路15を閉じる逆止弁としての機能と、振り分けロッド7が後退限位置となったときには前進用流路15を開放する機能を有していれば、図示する構造に限られるものではない。
【0065】
各支持ロッド6の振り分け移動の作業は、図10(B)に示すように下面に電子部品を搭載した実際の実装基板を押し付ける方法に限られるものではなく、例えば支持ロッド6と同じ径のダミー部材を制御装置によって部品に対応する配置の支持ロッド6に巡回させ、それら1つ1つの先端を押し込むようにしてティーチングすることにより振り分け移動の作業を行うことも可能である。
【0066】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、図1に示すワーク支持装置は、ワークであるプリント基板Wを支持してその上面に電子部品を搭載する場合を示すが、プリント基板Wの上面にクリームハンダを塗布する際などにも本発明のワーク支持装置を使用することができる。また、支持ロッド6は、図1に示すように、マトリックス状に配置することなく、ランダムに配置するようにしても良い。さらに、図示するワーク支持装置にあっては、支持ロッド6が上下方向に移動するようにしているが、水平方向でも傾斜方向でも任意の方向に前進後退移動させて使用することができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、多数併設されている支持ロッドのうち任意の配置の支持ロッドを選択して基板の下面に接触支持させることができるとともに、その基板を支持する支持ロッドを中間位置と支持位置の間に往復移動させることができるため、基板は高さを保持したまま横方向に移動して搬送させても基板下面に搭載されている部品と支持ロッドとの接触を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるワーク支持装置を示す斜視図である。
【図2】(A)は図1における2A−2A線に沿う拡大断面図であり、(B)は図1における2B−2B線に沿う拡大断面図であり、(C)は図1における2C−2C線に沿う拡大断面図であり、(D)は図1における2D−2D線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1における3−3線に沿って概略的に示した拡大断面図である。
【図4】初期状態となっているワーク支持装置の一部を示す拡大断面図である。
【図5】待機完了状態となっているワーク支持装置の一部を示す拡大断面図である。
【図6】振り分け移動中の状態のワーク支持装置の一部を示す拡大断面図である。
【図7】振り分け移動後の状態となっているワーク支持装置の一部を示す拡大断面図である。
【図8】支持待機状態となっているワーク支持装置の一部を示す拡大断面図である。
【図9】基板支持状態となっているワーク支持装置の一部を示す拡大断面図である。
【図10】(A)〜(E)は下面に電子部品が搭載されたプリント基板を支持するための手順を示す工程図である。
【図11】(A)、(B)はそれぞれ本発明の他の実施の形態であるワーク支持装置の一部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持台
1a 基台プレート
1b 下方支持ブロック
1c 上方支持ブロック
1d カバー部材
2 ねじ部材
3 シリンダ孔対
3a 支持シリンダ孔
3b 振り分けシリンダ孔
4 支持ピストン
5 振り分けピストン
6 支持ロッド
7 振り分けロッド
8 突出用空気圧室
9 戻し用空気圧室
10 前進用空気圧室
11 後退用空気圧室
12 戻し用流路
13 突出用流路
14 後退用流路
15 前進用流路
16 支持用空気圧源
17 支持ロッド移動用バルブ
18 振り分け用空気圧源
20 後退用バルブ
22 前進用バルブ
25 流路開閉バルブ
31 振り分け前方シール部材
32 振り分け後方シール部材
35 隙間
36 隙間
41 支持前方シール部材
42 支持後方シール部材
45 マグネット
46 係合溝
47 係合部材
W プリント基板
Wa 電子部品

Claims (13)

  1. 前進限位置および後退限位置に移動しそれぞれ振り分けロッドを有する複数の振り分けピストンと、ワークを支持する前進限位置、前進限位置の前記振り分けロッドの先端に接触する中間位置および後退限位置に移動し、それぞれの振り分けピストンにほぼ同心状に配置されてワークを支持する支持ロッドを有する複数の支持ピストンとが設けられた支持台と、
    それぞれの前記振り分けピストンの後端面側の前進用空気圧室に連通して前記支持台に形成された前進用流路と、
    前記振り分けピストンの前端面側の後退用空気圧室に連通して前記支持台に形成された後退用流路と、
    前記支持ピストンの前端面側の戻し用空気圧室に連通して前記支持台に形成された戻し用流路と、
    前記支持ピストンの後端面側の突出用空気圧室に連通して前記支持台に形成された突出用流路と、
    前記振り分けピストンに設けられ、前記振り分けピストンが前進限位置となったときに前記後退用流路と前記後退用空気圧室との連通を遮断して前記後退用流路と前記前進用空気圧室とを連通させ、前記振り分けピストンが前記支持ピストンにより所定の振り分け位置まで後退したときに前記後退用流路と前記後退用空気圧室とを連通させて前記後退用流路と前記前進用空気圧室との連通を遮断する主切換部材と、
    前記支持ピストンに設けられ、前記支持ピストンが後退限位置となったときに前記突出用流路と前記突出用空気圧室との連通を遮断し、前記支持ピストンが前記後退限位置から前進したときに前記突出用流路と前記突出用空気圧室とを連通させる副切換部材とを有することを特徴とするワーク支持装置。
  2. 請求項1記載のワーク支持装置において、前記主切換部材が前記振り分けピストンの先端部側に設けた振り分け前方シール部材と、後端部側に設けた振り分け後方シール部材を有しており、前記副切換部材が前記支持ピストンの後端部側に設けた支持後方シール部材を有していることを特徴とするワーク支持装置。
  3. 請求項1または2記載のワーク支持装置において、全ての支持ロッドが中間位置に保持され、全ての振り分けロッドが前進限位置に保持されて、前記突出用流路と前記戻し用流路と前記前進用流路と前記後退用流路に対する圧縮空気の供給を停止した状態でいずれかの前記支持ロッドをワーク又はダミー部材により振り分け移動することを特徴とするワーク支持装置。
  4. 請求項3記載のワーク支持装置において、複数の前記支持ロッドのうちいずれかが振り分け移動した後に、前記後退用流路を介して前進限位置の前記振り分けピストンの前進用空気圧室と、振り分け位置の前記振り分けピストンの後退用空気圧室とにそれぞれ圧縮空気を供給することにより振り分け位置の前記振り分けロッドのみを後退移動することを特徴とするワーク支持装置。
  5. 請求項4記載のワーク支持装置において、振り分け位置の前記振り分けロッドを後退移動した後に、前記戻し用流路を介して全ての支持ピストンの後退用空気圧室に圧縮空気を供給することにより振り分け位置の前記支持ロッドのみを後退移動することを特徴とするワーク支持装置。
  6. 請求項5記載のワーク支持装置において、振り分け位置の前記支持ロッドを後退限位置まで後退移動した後に、前記突出用流路を介して中間位置の前記支持ピストンの突出用空気圧室に圧縮空気を供給することにより中間位置の前記支持ロッドのみを前進移動することを特徴とするワーク支持装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のワーク支持装置において、前記戻し用流路に供給する圧縮空気より前記前進用流路に供給する圧縮空気の方が圧力が高いことを特徴とするワーク支持装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のワーク支持装置において、前記支持ピストンの径よりも前記振り分けピストンの径の方が大きいことを特徴とするワーク支持装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のワーク支持装置において、前記前進用流路と空気圧源との間に振り分け前進用バルブが設けられ、前記後退用流路と空気圧源との間に振り分け後退用バルブが設けられ、前記突出用流路及び前記戻し用流路とそれらの空気圧源との間に支持ロッド移動用バルブが設けられていることを特徴とするワーク支持装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のワーク支持装置において、前記前進用流路に供給された圧縮空気を前記前進用空気圧室に案内し、前記後退用流路から前記前進用空気圧室に圧縮空気が供給された場合には前記前進用流路を閉じる流路開閉バルブをそれぞれの振り分けシリンダ孔に対応させて前記支持台に設けたことを特徴とするワーク支持装置。
  11. 請求項10記載のワーク支持装置において、前記振り分けロッドが後退限位置となると前記流路開閉バルブは前記前進用流路を開くことを特徴とするワーク支持装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のワーク支持装置において、それぞれの前記振り分けロッドが前進限位置となったときに前記振り分けピストンを往復動自在に収容する振り分けシリンダ孔の内周面へ前記振り分け前方シール部材がしめしろをもって挿入されることにより前記振り分けロッドを前進限位置で保持することを特徴とするワーク支持装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のワーク支持装置において、それぞれの前記支持ロッドまたは振り分けロッドが前進限位置となったときに前記支持ロッドまたは振り分けロッドを前進限位置で保持するマグネットをそれぞれの前記支持ピストンまたは振り分けピストンに対応させて前記支持台に設けたことを特徴とするワーク支持装置。
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