JP4868161B2 - 部品供給装置 - Google Patents

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Description

この発明は、仮止室に一時係止されている部品を進退動作式の供給ロッドで目的箇所へ供給するものに関している。
特許第2579258号公報に示されているように、移送されてきたプロジェクションナットのような部品を仮止室に一時係止して、進退動作をする供給ロッドで目的箇所へ供給することが行われている。このような供給においては、部品が仮止室に進入するときに、部品がストッパ壁に当たったときの反発などにより、仮止室の出口開口から飛び出したり、位置ずれを起こしたりする。このような部品の挙動を防止するため、出口開口に開閉部材を取付けて、部品の停止姿勢を正常化することが行われている。
特許第2579258号公報
上述のように、出口開口を開閉部材で開閉する場合には、開閉部材を進退させる機構の動作が、部品供給装置全体の動作に対して、有機的な関係を保って良好な関係で行われるようにする必要がある。そして、このような開閉部材の動作は、信頼性の高い動作方式でなければならず、さらには部品の構造態様にも適合したものであることが要求される。また、開閉動作のサイクル時間をできるだけ短縮するものであることが望まれる。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、信頼性が高く部品の構造態様に適合し動作時間の短い部品供給装置の提供を目的とする。
問題を解決するための手段
請求項1記載の発明は、四角い本体の中央部にねじ孔が設けられ前記本体の片側四隅に溶着用突起が設けられたプロジェクションナットが供給の対象部品とされるものであり、内部に供給通路が形成された供給管に供給 ロッドを進退可能な状態で支持するガイド筒を結合することによりこの結合箇所に仮止室が形成され、前記仮止室の出口開口がその開口仮想平面が前記供給ロッドの進退軸線に対して垂直となる状態で形成され、前記供給ロッドの進出により前記仮止室に一時係止されている部品を前記ねじ孔に前記供給ロッドが貫通した状態で仮止室の出口開口を経て目的箇所へ供給する形式のものにおいて、
前記出口開口を前記供給ロッドの進退軸線に対して垂直な方向に開閉する開閉部材が設けられ、前記開閉部材に供給ロッドの通過を許容する通過部が形成され、前記開閉部材を開閉動作させる開閉駆動手段が設けられ、この開閉駆動手段は前記供給ロッドの後退動作の途上で動作するセンサーからの信号によって閉じ方向に動作するように構成され、前記開閉部材の閉じ方向の移動は供給ロッドの後退動作の途中で発せられる前記信号によって行われ、前記閉じ方向に移動してきた前記通過部内に相対的に供給ロッドが入り込むことにより、供給ロッドの復帰動作と開閉部材の閉じ動作を重複させて同時に進行させることを特徴とする部品供給装置である。
発明の効果
前記開閉部材の開閉駆動手段は、供給ロッドの後退動作で発せられる信号によって閉じ方向に動作するものであるから、開閉部材の閉じ動作が供給ロッドの後退動作と良好な関係のもとで行われる。開閉部材は供給ロッドの進退空間に進入した状態、たとえば進退空間を横切った状態で開閉するものであるから、上述のように供給ロッドの後退動作が開閉部材の閉じ動作に関連づけられていることにより、開閉部材が供給ロッドに干渉しない状態で閉じ動作をすることができる。
記供給ロッドは、部品の開口部を貫通する形式のものであり、このような形式において、前記開閉部材に供給ロッドの通過を許容する通過部が形成され、前記開閉駆動手段は供給ロッドの後退動作の途中で発せられる信号によって閉じ方向に動作するように構成した。
たとえば、部品がプロジェクションナットのように孔あき部品であるときには、ねじ孔に供給ロッドを貫通させた後、開閉部材を開いて部品供給が行われる。このような場合に備えて、開閉部材に供給ロッドの通過を許容する通過部が設けてあるので、供給ロッドは開閉部材に支持されている状態の部品を串刺し状に貫通して、確実に目的箇所へ部品供給をすることができる。さらに、供給ロッドが部品供給を完了して復帰するときには、復帰途上で供給ロッドに干渉することなく開閉部材を閉じ方向に移動させることができる。このような開閉部材の閉じ方向移動は、供給ロッドの後退動作の途中で発せられる信号によって行われるため、供給ロッドの後退動作と開閉部材の閉じ動作が同時に行われる。したがって、供給ロッドの復帰動作と開閉部材の閉じ動作を重複させて同時に進行させることができ、部品供給装置の動作サイクル時間の短縮にとって効果的である。
記供給ロッドは、その先端部に部品を保持する形式のものであり、このような形式において、前記開閉部材は前記出口開口をほぼ全閉する形状とされ、前記開閉駆動手段は供給ロッドが開閉部材に干渉しない箇所に後退した状態で発せられる信号によって閉じ方向に動作するように構成した。
たとえば、部品がプロジェクションナットでありそのねじ孔にドーム型の蓋が付いているような場合には、上述のような串刺し状にすることができないので、供給ロッドの先端部に磁石などによって部品を保持する必要がある。このような場合、前記開閉部材で出口開口を全閉にすることによって、部品を安定した状態で開閉部材上に支持し、そこへ供給ロッドを進出させることにより部品を確実に供給ロッド先端部に保持することが可能となる。そして、開閉部材が再び閉じるときの動作は、供給ロッドが開閉部材に干渉しない箇所に後退した状態で発せられる信号によって行われるため、供給ロッドの後退後に開閉部材が閉じるという順序が設定され、開閉部材が供給ロッドに干渉することが回避でき、部品供給装置の円滑な動作が確保できる。
記開閉駆動手段は、供給ロッドの進出を行わせる信号によって開方向に動作するように構成した。
供給ロッドの進出を行わせる信号によって開閉部材が開方向に動作するものであるから、供給ロッドの進出で部品が仮止室から送出されるときには、確実に開閉部材を開いた状態にすることができて、円滑な部品送出が実現する。
記開閉駆動手段は、部品が仮止室に一時係止状態とされたことを示す信号によって開方向に動作するように構成した。
上述のように、部品が仮止室に入ったことを示す信号で開閉部材が開くものであるから、仮止室内で部品が開閉部材に確実に支持された後に開閉部材が開くこととなる。したがって、仮止室における安定した部品の支持状態が成立してから部品送出がなされ、部品供給装置としての動作が正確に行われる。
つぎに、本発明の部品供給装置を実施するための最良の形態を説明する。
図1〜図6は実施例1を示す。
部品供給装置の全体構造について説明する。
部品供給装置全体は符号100で示されている。図5および図6は、部品の開口部を供給ロッドが貫通する場合の装置である。ここで供給される部品は、図1に示されている鉄製のプロジェクションナット1である。プロジェクションナット1は、ねじ孔の軸線方向から見た形状が正方形をしたもので、四角い本体2の中央部にねじ孔3が設けられ、本体2の片側の四隅に溶着用突起4が設けられている。以下の説明において、プロジェクションナットを単にナットと表現する場合もある。
ステンレス鋼などで作られた矩形断面の供給管5は直線的に真っ直ぐな状態で配置され、その内部に供給通路6(図1参照)が形成されている。前記矩形断面によって、四角いナット1が通過するようになっている。真っ直ぐな供給管5は、その端部側に湾曲部7が形成され、そこに接続された供給ホース8がパーツフィーダ9に接続されている。
供給ロッド10は、ナット1のねじ孔3を貫通する貫通ロッド11と、それよりも大径の摺動ロッド12によって構成され、貫通ロッド11と摺動ロッド12の境界部に押出し面23が設けてある。供給ロッド10は、前記供給管5とほぼ直交する向きに配置されている。この供給ロッド10を進退可能な状態で支持するガイド筒13が、供給管5とほぼ直交した状態で供給管5に溶接してあり、この結合箇所に仮止室14が形成されている。このようにして、供給通路6は仮止室14に連通している。摺動ロッド12がガイド筒13内を摺動するようになっている。なお、仮止室14や後述の出口開口等は、図1(E)に理解しやすく図示してある。
前記ガイド筒13にエアシリンダ16が結合され、このエアシリンダ16によって供給ロッド10が進退するようになっている。ガイド筒13に固定ロッド17が結合され、これが機枠などの静止部材18に固定してある。このようにして部品供給装置100が静止部材18に取付けてある。なお、前記エアシリンダ16を進退動作式の電動モータに換えることも可能である。
ガイドピン21を有する固定電極19に鋼板部品20が載置され、ガイドピン21が鋼板部品20を貫通して突出している。貫通ロッド11がねじ孔3を貫通してナット1がガイドピン21に供給される。したがって、ここでの部品供給の目的箇所は、鋼板部品20におけるナット1の溶接箇所である。固定電極19に対向して可動電極22が配置されている。
つぎに、仮止室について説明する。
前記仮止室14を形成するために、図1(F)に示すように、供給管5の左右から上下と前方が開放した突片15,15を突出させ、その上側にガイド筒13が溶接され、前側にストッパ部材24が設けられている。このストッパ部材24が供給通路6の延長方向の仮止室14の内面を形成している。このストッパ部材24のストッパ面形状は、ナット1の形状に合致するようになっており、ここでのナット1のような場合には、本体2の横側面を受け止める平面25である。ストッパ部材24には磁石26が埋設してあり、ナット1を仮止室14へ引き込むようになっている。上述のようにして、供給管5とガイド筒13とが交差する箇所に仮止室14が形成されている。
図1(E)に示すように、仮止室14の下側に開口した状態で出口開口27が形成されている。この出口開口27の開口仮想平面は供給ロッド10の進退方向すなわち進退軸線O−Oに対して垂直となっている。
つぎに、開閉部材について説明する。
前記出口開口27を開閉する開閉部材29は平板状の部材で構成され、進退軸線O−Oに対してほぼ垂直な方向に開閉する。この開閉部材29を開閉する開閉駆動手段30は、エアシリンダ31を主要な構成部材として形成され、供給ロッド10の進退方向にほぼ垂直な方向で見て供給管5の横隣に沿って配置されている。換言すると、エアシリンダ31は、その進退軸線が供給管5の横隣に供給管5の長手方向と平行な状態で配置されているのである。
上述のような供給管5とエアシリンダ31との位置関係を設定するために、図1に示すように、供給管5の上側の角部に厚板状のブラケット32が溶接され、その下側にガイド部材33が溶接してある。このガイド部材33には図1(D)に示すように、下向きに開放したガイド溝34が形成され、そこにガイドロッド35が進退可能な状態で挿入されている。ガイドロッド35がガイド溝34から落下しないようにするために、蓋板36がガイド部材33の下面にボルト(図示していない)などで固定してある。ガイド部材33に前記エアシリンダ31が取付けられ、そのピストンロッド37がガイドロッド35に結合してある。なお、(C)図のD−D断面図が(D)図である。
このようにして開閉駆動手段30は、その主要な構成部材がエアシリンダ31とされ、それに付随するガイドロッド35が含まれた態様で形成されている。そして、エアシリンダ31とガイドロッド35は一直線上に配置され、これが図1(C)に示すように、供給管5と平行に並んだ配置とされている。
開閉部材29の端部を供給ロッド10の進退方向に対してほぼ垂直な方向に延ばして結合部38が形成されている。この結合部38がガイドロッド35の先端部分の下面に固定されている。開閉部材29の下面は図1(B)や(E)に示すように、ガイドロッドの中心軸線から符号Lで示された距離のオフセットが付与されている。このようなオフセットLが設置された状態で開閉駆動手段30が配置されている。したがって、開閉駆動手段30が出口開口27から供給ロッド10の進退方向に突き出ないようになっている。
前記ガイドロッド35は図1に示すように、四角い断面とされ、断面コ字型のガイド溝34内にはまり込んでいる。つまり回転方向の運動が不可能な断面とされている。したがって、ガイドロッド35の回転方向の位置を正確に設定すれば、開閉部材29は図1(B)で見て左右いずれの側にも傾斜することなく、出口開口27を正確に開閉することができる。
図1における部品は、ナット1の開口部であるねじ孔3を供給ロッド10が貫通する形式のものである。したがって、開閉部材29には供給ロッド10が通過できる通過部39がU字型切欠きの態様で設けられている。
つぎに、ストッパ片について説明する。
パーツフィーダ9から高速で移送されてきたナット1がストッパ部材24を直撃すると、ストッパ部材24のストッパ面が早期のうちに窪んだりする。このような現象を防止するために、供給通路6内に進入してナット1を一旦停止させるストッパ片41が設けられている。このストッパ片41は供給管5に取り付けた進退駆動手段すなわちエアシリンダ42によって進退する。そして、エアシリンダ42の進退方向は、供給ロッド10の軸線に沿って平行に配置されている。
図1に示した部品供給装置の動作について説明する。
ナット1が高速で移送されてくると、供給通路6内に突出しているストッパ片41によって一旦停止の状態となる。ついで、エアシリンダ42の動作でストッパ片41が後退すると、ナット1は磁石26の吸引力で仮止室14内に引き込まれ、ストッパ部材24に受止められる。このときにはすでに開閉部材29が出口開口27を閉じているので、ナット1は開閉部材29上を滑動しながら入ってくる。
それからエアシリンダ16の動作で供給ロッド10が進出して、貫通ロッド11がねじ孔3と通過部39を貫通する。前記押出し面23が本体2の上面に当たる前に開閉部材29が後退して、出口開口27が開かれる。その後、押出し面23がナット1を押し出して図5に示すように、ガイドピン21にナット1が供給される。それから供給ロッド10が後退して可動電極22が進出して、加圧通電が行われてナット1が鋼板部品20に溶接される。
その後、供給ロッド10が後退すると、その後退途上で開閉部材29が出口開口27を閉じる方向に移動し、つぎのナット1の進入に備える。
つぎに、制御回路について説明する。
図4(A)において、矢線は信号を送る送信線であり、それ以外の線は空気切換弁からエアシリンダに動作空気を吸排する空気管である。図4(A)に示した制御回路は、部品に開口部がある場合すなわちねじ孔3を有するナット1の場合である。シーケンス回路や簡単なコンピュータ装置で構成された制御装置は符号200で示されている。
作業者が操作する起動スイッチ45はペダル操作式であり、そこからの起動信号が制御装置200に送信される。この信号によって空気切換弁46に動作信号が送られて、エアシリンダ16が進出するように空気が吸排され、供給ロッド10の進出が開始される。この供給ロッド10の進出を行わせる信号によって、空気切換弁47に動作信号が送られて、出口開口27を閉じていた開閉部材29が開方向に動作する。このようにエアシリンダ31に動作空気が吸排されて開閉部材29が開くことによって、ナット1が出口開口27を通過できるようになる。
ナット1がガイドピン21に供給されると、制御装置200に内蔵したタイマーの動作で供給ロッド10を後退させる動作信号が空気切換弁46に送られて、供給ロッド10の後退が開始される。この後退動作の途上で信号を送信するために、エアシリンダ16の全ストロークの中央近傍で発信するセンサー49が設けられ、ここからの信号が制御装置200に送られて、空気切換弁47から開閉部材29を閉じ方向に動作する動作空気がエアシリンダ31に送られる。供給ロッド10の通過を許容する通過部39が設けられているので、供給ロッド10が完全に戻りきる前にセンサー49からの信号で開閉部材29を閉じ方向に復帰させるのである。こうすることによって、供給ロッド10の後退と開閉部材29の閉じ動作を同時に進行させて、部品供給装置100の動作サイクルタイムを短縮することができる。図4(A)に2点鎖線で示したストローク完了位置にセンサー49が取付けられていると、信号発信までに長時間を要することとなる。
なお、前記センサー49としては種々な形式のものが採用できるが、ここではエアシリンダ16のピストンの動きに反応して信号を発するものであり、磁気的に動作する近接作動型のものである。
前述のストッパ片41は、供給ロッド10が進出しているときには、供給通路6内に進出している。したがって、供給ロッド10を進出させる起動スイッチ45からの起動信号によって空気切換弁48に動作信号が送られて、エアシリンダ42に動作空気が吸排される。供給ロッド10が後退してセンサー49からの信号が送信されると、今度はストッパ片41を後退させるように動作空気がエアシリンダ42に吸排され、仮止室14へのナット導入ができるようになる。
仮止室14にナット1が一時係止状態になったときに開閉部材29が開方向に動作するようにする。そのために、制御装置200に組み込んだタイマーを作動させて開閉部材29の開動作開始時期が設定される。この時期の計時開始時点は、いくつかの方法が採用できるが、ここではストッパ片41の後退開始時点とされている。
つぎに、部品に供給ロッドが貫通できない場合について説明する。
図2は、ナット1の本体2にドーム型の蓋28が付いている場合であり、このようなナット1には供給ロッド10を貫通させることができない。したがって、供給ロッド10の先端部にナット1を保持するようにしている。この保持を行うために、供給ロッド10の先端部にナット1の外形に適合する形状の凹部40が設けられている。この凹部40が部品に合致する形状のストッパ部材24である。
ナット1には供給ロッド10が貫通できないので、図2(B)に示すように、開閉部材29には前述のような通過部39は設けられていない。
また、供給ロッド10が進出したときにナット1の落下を防止するために、供給ロッド10に磁石43が内蔵されている。供給ロッド10は、中空のアウタロッド50とこの中に進退自在な状態で挿入されたインナロッド51によって構成され、磁石43はインナロッド51に埋設されている。供給ロッド10全体が進出して目的箇所の近傍で停止すると、インナロッド51が引き込まれ磁石43がナット1から遠ざかって吸引力が消滅し、ナット1が落下するのである。それ以外の構成は、図示されていない部分も含めて図1に示したものと同じであり、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
つぎに、この場合の制御回路について説明する。
図4(B)は、同図(A)と異なる点を図示している。この例では開閉部材29に前述のような通過部39が形成されていないので、供給ロッド10が開閉部材29に干渉しない箇所に後退してから開閉部材29を閉じ方向に動作させる必要がある。そのために、エアシリンダ16の最後退位置にセンサー49が配置され、その位置で制御装置200に閉じ信号が送信され、供給ロッド10が完全に戻りきった状態で供給ロッド10の先端部が開閉部材29の開閉空間から離隔した時期に、開閉部材29が出口開口27を閉じるようになっている。
なお、図4(B)において、供給ロッド10の先端部に保持されたナット1は、固定状態とされたボルト44に供給されるようになっている。したがって、この例ではナット1の供給の目的箇所がボルト44ということになる。
つぎに、部品姿勢を維持する補助部材について説明する。
図3に示すように、ここでの部品は、フランジ付きボルト53である。これは、雄ねじが形成された軸部54と、それと一体に設けられた円形のフランジ55によって構成されている。供給通路6は、フランジ55が通過する通過通路56と、それに連なった軸部54が通過する通過通路57によって構成され、ボルト53は首吊り状態で仮止室14に進入する。ここでの供給ロッド10は図2(A)における供給ロッド10と同じ形式である。
開閉部材29に突起状の補助部材58が固定されている。この補助部材58には、軸部54を受入れる保持溝59が設けられ、軸部54が開閉部材29に干渉するのを防止するために、通過溝60が形成してある。図3(A)に2点鎖線で示すように、開閉部材29が閉じているところへボルト53が進入してくると、フランジ55が磁石43に吸引され、そのときに軸部54が保持溝59内にはまり込む。これによって、軸部54が揺動しようとしても保持溝59に拘束されて、ボルト53が安定した状態で供給ロッド10に保持される。それ以外の構成は、図示されていない部分も含めて図2や図1に示したものと同じであり、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
上述の実施例で採用されている各種のエアシリンダに換えて、進退出力をする電動モータを採用することもできる。
以上に説明した実施例の作用効果を列記すると、つぎのとおりである。
前記開閉部材29の開閉駆動手段30は、供給ロッド10の後退動作で発せられる信号によって閉じ方向に動作するものであるから、開閉部材29の閉じ動作が供給ロッド10の後退動作と良好な関係のもとで行われる。開閉部材29は供給ロッド10の進退空間に進入した状態、たとえば進退空間を横切った状態で開閉するものであるから、上述のように供給ロッド10の後退動作が開閉部材29の閉じ動作に関連づけられていることにより、開閉部材29が供給ロッド10に干渉しない状態で閉じ動作をすることができる。
前記供給ロッド10は、ナット1のねじ孔3を貫通する形式のものであり、このような形式において、前記開閉部材29に供給ロッド10の通過を許容する通過部39が形成され、前記開閉駆動手段30は供給ロッド10の後退動作の途中で発せられる信号によって閉じ方向に動作するように構成した。
プロジェクションナットのように孔あき部品において、ねじ孔3に供給ロッド10の貫通ロッド11を貫通させた後、開閉部材29を開いてナット供給が行われる。このような場合に備えて、開閉部材29に供給ロッド10の通過を許容する通過部39が設けてあるので、供給ロッド10は開閉部材29に支持されている状態のナット1を串刺し状に貫通して、確実に目的箇所である溶接箇所へナット供給をすることができる。さらに、供給ロッド10がナット供給を完了して復帰するときには、復帰途上で供給ロッド10に干渉することなく開閉部材29を閉じ方向に移動させることができる。このような開閉部材29の閉じ方向移動は、供給ロッド10の後退動作の途中で発せられる信号によって行われるため、供給ロッド10の後退動作と開閉部材29の閉じ動作が同時に行われる。したがって、供給ロッド10の復帰動作と開閉部材29の閉じ動作を重複させて同時に進行させることができ、部品供給装置100の動作サイクル時間の短縮にとって効果的である。
前記供給ロッド10は、その先端部に蓋28が付いたナット1を保持する形式のものであり、このような形式において、前記開閉部材29は前記出口開口27をほぼ全閉する形状とされ、前記開閉駆動手段30は供給ロッド10が開閉部材29に干渉しない箇所に後退した状態で発せられる信号によって閉じ方向に動作するように構成した。
ドーム型の蓋28が付いていろプロジェクションナットのような部品において、供給ロッド10の先端部の磁石43でナット1を保持する。このような場合、前記開閉部材29で出口開口27を全閉にすることによって、ナット1を安定した状態で開閉部材29上に支持し、仮止室14内で待機している供給ロッド10の凹部40により、供給通路6からのナット1を直接受け止める。そして、開閉部材29が再び閉じるときの動作は、供給ロッド10が開閉部材29に干渉しない箇所に後退した状態で発せられる信号によって行われるため、供給ロッド10の後退後に開閉部材29が閉じるという順序が設定され、開閉部材29が供給ロッド10に干渉することが回避でき、部品供給装置100の円滑な動作が確保できる。あるいは、図示していないが、仮止室14内に待機しているナット1に対して供給ロッド10を進出させて凹部40にナット1を保持することもできる。
前記開閉駆動手段30は、供給ロッド10の進出を行わせる信号によって開方向に動作するように構成した。
供給ロッド10の進出を行わせる信号によって開閉部材29が開方向に動作するものであるから、供給ロッド10の進出でナット1やボルト53が仮止室14から送出されるときには、確実に開閉部材29を開いた状態にすることができて、円滑な部品送出が実現する。
開閉駆動手段30は、ナット1やボルト53が仮止室14に一時係止状態とされたことを示す信号によって開方向に動作するように構成した。
上述のように、ナット1やボルト53が仮止室14に入ったことを示す信号で開閉部材29が開くものであるから、仮止室14内でナット1やボルト53が開閉部材29に確実に支持された後に開閉部材29が開くこととなる。したがって、仮止室14における安定した部品の支持状態が成立してから部品送出がなされ、部品供給装置100としての動作が正確に行われる。
上述のように、本発明によれば、信頼性が高く部品の構造態様に適合し動作時間の短い部品供給装置であるから、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の板金溶接工程などの広い産業分野で利用できる。
仮止室の部分を示す断面図や斜視図である。 他の部品の仮止室の部分を示す断面図である。 さらに他の部品の仮止室の部分を示す断面図である。 装置の制御回路図である。 部品供給装置全体を示す図である。 部品供給装置全体を示す斜視図である。
符号の説明
1 プロジェクションナット
5 供給管
6 供給通路
10 供給ロッド
13 ガイド筒
14 仮止室
21 ガイドピン
24 ストッパ部材
27 出口開口
29 開閉部材
30 開閉駆動手段
31 エアシリンダ
33 ガイド部材
35 ガイドロッド
38 結合部
39 通過部
40 凹部
41 ストッパ片
42 エアシリンダ
49 センサー
53 フランジ付きボルト
58 補助部材
100 部品供給装置
200 制御装置
L オフセット距離
O−O 供給ロッドの進退軸線

Claims (1)

  1. 四角い本体の中央部にねじ孔が設けられ前記本体の片側四隅に溶着用突起が設けられたプロジェクションナットが供給の対象部品とされるものであり、内部に供給通路が形成された供給管に供給ロッドを進退可能な状態で支持するガイド筒を結合することによりこの結合箇所に仮止室が形成され、前記仮止室の出口開口がその開口仮想平面が前記供給ロッドの進退軸線に対して垂直となる状態で形成され、前記供給ロッドの進出により前記仮止室に一時係止されている部品を前記ねじ孔に前記供給ロッドが貫通した状態で仮止室の出口開口を経て目的箇所へ供給する形式のものにおいて、
    前記出口開口を前記供給ロッドの進退軸線に対して垂直な方向に開閉する開閉部材が設けられ、前記開閉部材に供給ロッドの通過を許容する通過部が形成され、前記開閉部材を開閉動作させる開閉駆動手段が設けられ、この開閉駆動手段は前記供給ロッドの後退動作の途上で動作するセンサーからの信号によって閉じ方向に動作するように構成され、前記開閉部材の閉じ方向の移動は供給ロッドの後退動作の途中で発せられる前記信号によって行われ、前記閉じ方向に移動してきた前記通過部内に相対的に供給ロッドが入り込むことにより、供給ロッドの復帰動作と開閉部材の閉じ動作を重複させて同時に進行させることを特徴とする部品供給装置。
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