JP7300605B2 - 部品の一時係止制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、仮止室に一時係止されている部品を供給ロッドによって目的箇所へ供給する、部品の一時係止制御方法に関している。
特開平5-039122号公報には、仮止室に入ってきたナットを載置部材に載せて一時係止することが記載されている。しかし、ここには載置部材の進退動作を、供給ロッドの動作に関連づけてどのような時期に行うかについては、何も触れられていない。
特開2006-075899号公報には、供給ロッドがナットを固定電極のガイドピンに供給してから、エアシリンタのピストンロッドの戻り位置をエアシリンダに取り付けたセンサーで検知し、この検知信号により可動電極を進出させることが記載されている。
特開平5-039122号公報 特開2006-075899号公報
特許文献1においては、仮止室に入ってきたナットを載置部材に載せて一時係止することが記載されているが、載置部材の進退動作をどのような時期に行うかについては、何も触れられていない。この進退動作は、供給ロッドの進退動作と関連づけて行い、載置部材と供給ロッドの干渉問題を回避する必要がある。
特許文献2においては、上記センサーからの検知信号をトリガー信号にして可動電極を進出させることは記載されているが、仮止室に一時係止されている部品の係止安定性や、この安定性を供給ロッドの動作と関連づけることに関しては、何も記載されていない。
本発明は、仮止室に一時係止されている部品の落下を規制部材によって防止し、この規制部材の進退動作を供給ロッドの進退動作に関連づけて行うことを目的とする。
請求項1記載の発明は、
供給の対象とされる部品は、ナット本体の中央にねじ孔を有するとともに、溶着用突起が設けられたプロジェクションナットであり、
部品供給用の供給ロッドが収容された断面円形の外筒に、供給ロッドを進退させるエアシリンダが接合され、前記外筒と部品搬送用の部品供給管の結合箇所に仮止室が形成され、部品吸引用の磁石を有するストッパ部材が仮止室の端部に配置された形式のものにおいて、
前記供給ロッドは、外筒内を摺動する大径の摺動ロッドと前記ねじ孔に串刺し状に進入する小径のガイドロッドから構成され、
前記摺動ロッドと前記ガイドロッドの境界部に押出し面が形成され、
前記仮止室の出口開口を開閉して部品が出口開口から落下することを防止する進退作動式の規制部材が設けられ、
前記規制部材に前記ガイドロッドが通過できる切欠きが形成され、
前記エアシリンダのピストンが最も後退した状態における、前記供給ロッドの押出し面から、仮止室で一時係止されているプロジェクションナットの上面までの距離が、前記エアシリンダのピストンが最も後退した後退端から、エアシリンダに取り付けたセンサーの検知位置までの距離よりも長く設定され、
前記センサーは、エアシリンダのストローク方向に位置調節ができるように構成された供給装置を準備し、
前記供給ロッドの進出で得られる前記センサーからの指令信号によって前記規制部材の開動作を開始し、
前記供給ロッドの後退で得られる前記センサーからの指令信号によって前記規制部材の閉動作を開始することを特徴とする部品の一時係止制御方法である。
部品供給管からの部品が仮止室に進入し、仮止室の端部に配置された磁石付きのストッパ部材で受け止められる時には、部品がストッパ部材から弾き返されたり、ストッパ部材に対する部品の当たり面積が小さかったり、あるいは供給装置が何等かの原因で振動したりすると、部品の一時係止姿勢に傾きなどが発生し、これが原因になって仮止室の出口開口から落下する恐れがある。
本願発明においては、仮止室の出口開口を開閉する規制部材が設けられているので、出口開口を閉鎖することにより、仮止室に進入してきた部品が出口開口の方へ移動することが発生しても、部品は規制部材上に載置された状態になり、出口開口からの部品落下が防止される。
供給ロッドの進出で得られる指令信号によって規制部材の開動作を開始するので、供給ロッドの進出で部品が出口開口を通過するときには、規制部材が後退、すなわち開状態になって退避しているので、進出し始めた部品が規制部材に干渉することが防止される。
供給ロッドの後退で得られる指令信号によって規制部材の閉動作を開始するので、閉動作の開始時期を適正に選定することにより、後退中の供給ロッドに規制部材が干渉することが防止される。
装置全体の断面図と部分箇所の断面図と平面図である。 装置を作動させるための制御系統図である。 他の装置全体の断面図と部分箇所の平面図である。 装置を作動させるための制御系統図である。
つぎに、本発明の部品の一時係止制御方法を実施するための形態を説明する。
図1および図2は、本発明の実施例1を示す。
対象となる部品について説明する。
供給の対象とされる部品は、プロジェクションナットである。
以下、本明細書および特許請求の範囲において、プロジェクションナットを単にナットと表現する場合もある。
鉄製のプロジェクションナット1は、図1に示すように、六角形のナット本体2の中央にねじ孔3が形成され、円形のフランジ4がナット本体2と一体に設けられている。フランジ4の下面に3つの溶着用突起5が、120度間隔で形成されている。以下、本願発明の方法に用いられる供給装置について説明する。
最初に、外筒について説明する。
傾斜姿勢とされた断面円形の外筒6内に、供給ロッド7が収容されている。供給ロッド7は、外筒6内を摺動する大径の摺動ロッド8と、ねじ孔3に串刺し状に進入する小径のガイドロッド9から構成されている。摺動ロッド8とガイドロッド9の境界部に押出し面10が形成されている。押出し面10は、供給ロッド7の中心軸線に対して垂直になった仮想平面上に存在している。供給ロッド7を進退させる進退駆動手段として、エアシリンダ11が採用されている。エアシリンダ11は、外筒6に接合されている。エアシリンダ11のピストンロッド12が、摺動ロッド8に結合してある。
つぎに、部品供給管について説明する。
部品供給管14は、ナット1が通過できる矩形の断面形状とされている。部品供給管14は、パーツフィーダ15に接続され、空気噴射管16からの噴射空気によってナット1が搬送されるようになっている。外筒6の下端部が部品供給管14の上面に溶接してあり、溶接部は、図1(A)や(C)に符号17で示してある。図において、黒く塗り潰した箇所が溶接部17である。部品供給管14の端部に、部品吸引用の永久磁石18を有するストッパ部材19が結合してある。
部品供給管14の上部に、供給ロッド7が貫通して進出するための通孔13が開けてある。
つぎに、仮止室について説明する。
ナット1を一時係止するための仮止室20が、外筒6と部品供給管14の結合箇所に設けてある。ストッパ部材19は、仮止室20の端部に配置してある。部品供給管14によって搬送されてきたナット1は仮止室20内に入り、永久磁石18で吸引されて所定の位置に一時係止される。この状態では、供給ロッド7、通孔13、ねじ孔3が中心軸線O-Oと同軸になっている。符号21は、仮止室20の出口開口であり、エアシリンダ11の動作で供給ロッド7が進出すると、ガイドロッド9がねじ孔3内に進入し、押出し面10がナット1の上面に当たって押し出され、目的箇所へ供給される。目的箇所は、図示していないが、電気抵抗溶接装置の電極である。
つぎに、規制部材について説明する。
規制部材23は、仮止室20の出口開口21を開閉してナット1が出口開口21から落下することを防止する。規制部材23の作動は、進退作動式である。規制部材23の形状としては種々なものが採用できるが、ここでは板材で作られた規制部材23によって出口開口21を開閉する。ナット1を下側から受け止める規制板24に、供給ロッド7のガイドロッド9が通過できる、切欠き25が形成してある。
図1(B)は、構造要部の平面図であり、規制板24に右側が開放された切欠き25を設けて、横U字型の規制板24とされている。切欠き25が設けられて、横向きのフォーク状の形をしている。横U字型の部分でナット1を下から受け止めるようになっている。規制部材23を左右に進退させて出口開口21を開閉する。そのために、駆動手段であるエアシリンダ26で規制部材23を進退させる。規制板24の右側が開放されているので、ガイドロッド9が切欠き25に進入していても、規制部材23を左側へ後退させることができるようになっている。
規制部材23の進退駆動手段としては、エアシリンダ、進退出力式の電動モータなど種々なものが採用できる。ここでは、エアシリンダである。エアシリンダ26は、部品供給管14の横側面に結合してあり、そのピストンロッド27が規制部材23の突片28に結合してある。ピストンロッド27の進退方向は、ナット1が仮止室20に進入する方向と平行になっていて、規制部材23が出口開口21を開閉するようになっている。
つぎに、供給ロッドと規制部材の動作について説明する。
なお、ここでは理解しやすくするために、実施例1の作用効果で述べるべき事項も合わせて記載してある。
図2は、エアシリンダ11、エアシリンダ26および規制部材23などの制御系統図である。細線の矢線は信号線を示し、それ以外の実線は、作動空気の給排管を示している。
センサー30は、鉄製のピストン11aの前進端と後退端の間におけるピストン11aの位置を検知して、規制部材23を進退させる指令信号を発信する。センサー30の形式としては、磁界内の磁性体検出型やリードスイッチ型など種々なものが採用できる。ここでは、前者のタイプである。センサー30は、エアシリンダ11の外筒面に取り付けられ、エアシリンダ11のストローク方向に位置調節ができるようになっている。
作業者が起動操作、例えば、足踏み式の起動スイッチ31を閉じると、その起動信号が装置全体の動作を行わせている制御装置32に伝えられ、そこで処理された信号が空気切換弁33に伝えられる。制御装置32は、簡単なコンピュータ装置やシーケンス回路などで構成されている。
制御装置32からの信号にしたがって、空気切換弁33が作動空気の切りかえを行う。制御装置32からの信号で空気切換弁33が切り替えられて、エアシリンダ26が作動し、規制部材23が出口開口を閉じ、この状態のところへナット1が移送されてきて、ナット1はストッパ部材19で受け止められて、仮止室20における所定の位置に一時係止される。このときに、上述の原因でナット1が出口開口21の方へ移動しても、ナット1は規制部材23(規制板24)上に載置された状態になって、出口開口21から落下することがない。
その後、制御装置32からの信号が空気切換弁33に送信されると、空気切換弁33から送出された空気の空気圧が、後退端に待機しているピストン11aに作用するので、供給ロッド7は進出を開始し、ガイドロッド9が、仮止室20に一時係止されているナット1のねじ孔3と、規制部材23の切欠き25を貫通する。
図2に示すように、供給ロッド7の押出し面10から、仮止室20で一時係止されているナット1の上面までの距離S1が、ピストン11aが最も後退した後退端から、エアシリンダ11に取り付けたセンサー30の検知位置までの距離S2よりも長く設定されている。センサー30をずらしてその検知位置を適正に求めて、距離S1>距離S2が設定されている。
このため、供給ロッド7の進出時には、押出し面10がナット1の上面に当たるまでに、センサー30からの指令信号が発信されて規制部材23の後退動作が開始されるので、押出し面10で押されたナット1は、規制部材23(規制板24)に対して異常な接触や干渉をすることなく、円滑に出口開口21から送出される。
また、規制部材23にガイドロッド9が通過する切欠き25が設けてあるので、ガイドロッド9がナット1のねじ孔3を十分な長さにわたって貫通してから規制部材23が後退する。規制部材23の後退時期がこのように設定されているので、ガイドロッド9が進出し、押出し面10がナット上面に当たるまでの区間におけるナット1の一時係止の安定性が維持され、正確な送給動作が確保できる。つまり、規制部材23が後退してからも、ガイドロッド9がねじ孔3を貫通しているので、ガイドロッド9によってナットが正確に導かれ、信頼性の高いナット供給が達成できる。
図示していないが、ナット1の供給先は、電気抵抗溶接の電極ガイドピンである。
上述の供給ロッド7の進出時においては、供給ロッド7の進出で得られる指令信号によって規制部材23の開動作を開始することが実現しているのである。
供給ロッド後退時には、押出し面10が、仮止室20で一時係止されているナット1の上面に相当する位置を通過するときには、距離S1>距離S2によって、センサー30から指令信号が発信されているので、ピストン11aがエアシリンダ11の後退端に達するまでに、規制部材23の閉動作が開始される。このため、閉動作がピストン11aの戻り完了までに、先行的に開始されてアイドル時間が消去され、サイクルタイムの短縮が達成できる。切欠き25が設けてあるので、規制部材23が閉じ方向に異動しても、ガイドロッド9に干渉することがない。
押出し面10が、一時係止されているナット1の上面に相当する位置を戻り通過するときには、センサー30からの信号で、規制部材23の閉動作をピストン11aが後退端に達する前に開始することができて、規制部材23の閉動作と距離S2区間の戻り動作が重複してえられる。したがって、この重複動作に相当する時間が短縮できて、サイクルタイムの短縮にとって有効である。
なお、上記各種のエアシリンダに換えて、進退出力をする電動モータを採用することもできる。
上述の各エアシリンダの進退動作や空気噴射などの動作は、図2に示したような一般的に採用されている制御手法で容易に行うことが可能である。制御装置またはシーケンス回路からの信号で動作する空気切換弁や、エアシリンダの所定位置で信号を発して前記制御装置に送信するセンサー等を組み合わせることによって、所定の動作を確保することができる。
以上に説明した実施例1の作用効果は、つぎのとおりである。
部品供給管14からのナット1が仮止室20に進入し、仮止室20の端部に配置された磁石付きのストッパ部材19で受け止められる時には、ナット1がストッパ部材19から弾き返されたり、ストッパ部材19に対する部品の当たり面積が小さかったり、あるいは供給装置が何等かの原因で振動したりすると、ナット1の一時係止姿勢に傾きなどが発生し、これが原因になって仮止室20の出口開口21から落下する恐れがある。
本願発明においては、仮止室20の出口開口21を開閉する規制部材23が設けられているので、出口開口21を閉鎖することにより、仮止室20に進入してきたナット1が出口開口21の方へ移動することが発生しても、ナット1は規制部材23上に載置された状態になり、出口開口21からのナット落下が防止される。
供給ロッド7の進出で得られる指令信号によって規制部材23の開動作を開始するので、供給ロッド7の進出でナット1が出口開口21を通過するときには、規制部材23が後退、すなわち開状態になって退避しているので、進出し始めたナット1が規制部材23に干渉することがない。
供給ロッド7の後退で得られる指令信号によって規制部材23の閉動作を開始するので、閉動作の開始時期を適正に選定することにより、後退中の供給ロッド7に規制部材23が干渉することが防止される。
供給ロッド7の押出し面10から、仮止室20で一時係止されているナット1の上面までの距離S1が、エアシリンダ11のピストン11aが最も後退した後退端から、エアシリンダ11に取り付けたセンサー30の検知位置までの距離S2よりも長く設定されている。このため、供給ロッド進出時には、押出し面10がナット上面に当たるまでに、センサー30からの指令信号が発信されて規制部材23の後退動作が開始されるので、ナット1は規制部材23に対して異常な接触や干渉をすることなく、円滑に出口開口21から送出される。
また、規制部材23にガイドロッド9が通過する切欠き25が設けてあるので、ガイドロッド9がナット1のねじ孔3を十分な長さにわたって貫通し、ナット保持が安定してから規制部材23が後退する。したがって、ガイドロッド9によってナット1が正確に導かれ、信頼性の高いナット供給が達成できる。
供給ロッド後退時には、押出し面10が、仮止室20で一時係止されているナット1の上面に相当する位置を通過するときには、距離S1>距離S2によって、センサー30から指令信号が発信されているので、ピストン11aがエアシリンダ11の後退端に達するまでに、規制部材23の閉動作が開始される。このため、この閉動作が、ピストン11aの戻り完了までに、先行的に開始されてアイドル時間が消去され、サイクルタイムの短縮が達成できる。
閉じている規制部材23を開くときには、エアシリンダ26やピストンロッド27の進出方向、すなわち部品供給管14におけるナット1の進出方向に開くようになっている。このため、規制部材23の進退作動空間が確保しやすくなり、コンパクトな装置を本方法に用いることができる。規制部材23を上記方向とは反対側に移動する場合であれば、規制部材23が部品供給管14の下部と干渉したりするので、好ましくない。
図3および図4は、本発明の実施例2を示す。
対象となる部品について説明する。
実施例1における部品は、フランジ付きのプロジェクションナットであり、供給ロッドがねじ孔を貫通できる形式である。したがって、規制部材23には、ガイドロッド9が通過する切欠き25も設けてある。一方、実施例2における部品は、部品を貫通する孔がない形式の部品を対象としている。
ここでの部品は、鉄製のドームナット36である。このドームナット36は、実施例1におけるプロジェクションナット1のナット本体2に、半球形の蓋部材37を溶接したものである。このようなドームナット36には供給ロッド7のガイドロッド9を貫通することができないので、ドームナット36を供給ロッド7の先端部で外側からかかえ込むような方式とされている。
供給ロッド1の先端部にドームナット36を受け入れる凹部38が形成されている。この凹部38は、部品供給管14の方に開放した形状とされている。凹部38に受け入れられたドームナット36を保持する永久磁石39が供給ロッド7の先端部に埋設してある。
この実施例では、供給ロッド7がドームナット36を貫通する形式ではないので、規制部材23には、実施例1に示した切欠き25のような構造は採用されていない。
供給ロッド7が目的箇所へ到達したときには、永久磁石39の吸引力を消滅させてドームナット36を解放する必要がある。そのために、供給ロッド7は、中空軸40内にインナ軸41が進退可能な状態で挿入してあり、インナ軸41に固定した規制ピン42が中空軸40に開けた長孔43を経てガイド筒6内に突き出ている。インナ軸41の上端部と中空軸40の内端面との間に圧縮コイルスプリング44が介装され、その張力はインナ軸41を押し出す方向に作用し、この張力によって規制ピン42が長孔43の下端に当たっている。
ガイド筒6の外側面に、エアシリンダ46が固定され、そのピストンロッド47に係合片48が結合してあり、ガイド筒6に開けた長孔49を貫通して外筒6の内部に突出している。この係合片48と規制ピン42は、供給ロッド1が所定長さのストローク移動をしたら、規制ピン42が係合片48に対面できるように、両者の相対位置が設定してある。
センサー30は、エアシリンダ11のピストン11aが後退端に達したときに指令信号を発信するように、エアシリンダ11の端部に取り付けてある。それ以外の構成は、図示されていない部分も含めて先の実施例1と同じであり、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
ドームナット36では、供給ロッド7がドームナット36を貫通しないので、供給ロッド7が進出を開始する少し前に、規制部材23を後退させる必要がある。そのために、制御装置32において、規制部材23の後退開始後に遅れてピストン11aが進出を開始するような補助制御回路を配置しておく。この補助制御回路は、遅延タイマーを用いることによって、簡単に実施することができる。それ以外の作用効果は、先の実施例1と同じである。
供給ロッド7が目的箇所である電気抵抗溶接の電極まで進出すると、エアシリンダ46の動作でインナ軸41が後退し、ドームナット36に対する永久磁石39の吸引力が消滅する。これによって、ドームナット36が電極の電極ピンに供給される。
上述のように、本発明の装置によれば、仮止室に一時係止されている部品の落下を規制部材によって防止し、この規制部材の進退動作を供給ロッドの進退動作に関連づけて行う。したがって、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の板金溶接工程などの広い産業分野で利用できる。
1 プロジェクションナット
2 ナット本体
3 ねじ孔
4 フランジ
5 溶着用突起
6 外筒
7 供給ロッド
8 摺動ロッド
9 ガイドロッド
10 押出し面
11 エアシリンダ、進退駆動手段
11a ピストン
14 部品供給管
19 ストッパ部材
20 仮止室
21 出口開口
23 規制部材
24 規制板
25 切欠き
26 エアシリンダ
30 センサー
36 ドームナット
S1 押出し面からナット上面までの距離
S2 ピストン後退端からセンサーの検知位置までの距離

Claims (1)

  1. 供給の対象とされる部品は、ナット本体の中央にねじ孔を有するとともに、溶着用突起が設けられたプロジェクションナットであり、
    部品供給用の供給ロッドが収容された断面円形の外筒に、供給ロッドを進退させるエアシリンダが接合され、前記外筒と部品搬送用の部品供給管の結合箇所に仮止室が形成され、部品吸引用の磁石を有するストッパ部材が仮止室の端部に配置された形式のものにおいて、
    前記供給ロッドは、外筒内を摺動する大径の摺動ロッドと前記ねじ孔に串刺し状に進入する小径のガイドロッドから構成され、
    前記摺動ロッドと前記ガイドロッドの境界部に押出し面が形成され、
    前記仮止室の出口開口を開閉して部品が出口開口から落下することを防止する進退作動式の規制部材が設けられ、
    前記規制部材に前記ガイドロッドが通過できる切欠きが形成され、
    前記エアシリンダのピストンが最も後退した状態における、前記供給ロ ッドの押出し面から、仮止室で一時係止されているプロジェクションナットの上面までの距離が、前記エアシリンダのピストンが最も後退した後退端から、エアシリンダに取り付けたセンサーの検知位置までの距離よりも長く設定され、
    前記センサーは、エアシリンダのストローク方向に位置調節ができるように構成された供給装置を準備し、
    前記供給ロッドの進出で得られる前記センサーからの指令信号によって前記規制部材の開動作を開始し、
    前記供給ロッドの後退で得られる前記センサーからの指令信号によって前記規制部材の閉動作を開始することを特徴とする部品の一時係止制御方法。
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