JP2009023078A - ヘッド部材付き軸状部品の供給装置 - Google Patents

ヘッド部材付き軸状部品の供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 供給管の出口開口から落下させたヘッド部材付き軸状部品を、ほぼ水平方向に進退する供給ロッドの先端部に設けた係止部材に対して、正確に係止することのできる供給装置を提供する。
【解決手段】 供給ロッド5でヘッド部材付き軸状部品1を目的箇所16へ供給する形式のものであって、部品1の供給管9を供給ロッド5に対して鋭角をなす向きで供給ロッド5の上側に配置し、供給管9の保持空間12に出口開口13が下向きに設けられ、出口開口13を開閉するゲート部材14が設けられ、このゲート部材14が開くことによって出口開口13から落下する状態で出てきた部品1を係止する係止部材7が供給ロッド5の先端部に設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、ヘッド部材付き軸状部品を供給ロッドの先端部に垂下した状態で保持して目的箇所へ供給するものに関している。
特公平7−29248号公報に記載されているように、供給管と鋭角をなした状態で進退式の供給ロッドが配置され、供給管の端部に設けられた出口開口を保持片によって開閉し、保持片が開くとボルトが供給ロッドの先端部へ移行するように構成したヘッド部材付き軸状部品の供給装置が知られている。そして、この装置において出口開口から供給ロッド先端部へのボルト移行は、供給ロッド側に配置したマグネットの吸引力に依存している。
特公平7−29248号公報
上述のような構造においては、ボルトが磁石の吸引力で移行するため、磁石の位置が何等かの原因で狂ったりしていると、ボルトを供給ロッド先端部の所定の箇所に正確に保持することが困難になることが発生する。また、特許文献1のようなものであると、供給ロッドの進退方向に対して垂直な向きにボルトを支持することが困難であり、目的箇所へのボルト供給に制約が生じる。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、供給管の出口開口から落下させたヘッド部材付き軸状部品を、ほぼ水平方向に進退する供給ロッドの先端部に設けた係止部材に対して、正確に係止することのできるヘッド部材付き軸状部品の供給装置の提供を目的とする。
問題を解決するための手段
請求項1記載の発明は、ほぼ水平方向に進退する供給ロッドの先端部にヘッド部材付き軸状部品を保持して目的箇所へ供給する形式のものであって、前記部品の供給管を供給ロッドの進退方向に対して鋭角をなす向きであるとともに供給ロッドの上側に位置するように配置し、前記供給管の端部に部品を保持する保持空間が設けられているとともにこの保持空間から部品を供給ロッドの先端部方向に送出する出口開口が下向き開口した状態で設けられ、前記出口開口を開閉し部品を前記保持空間に停止させるゲート部材が設けられ、このゲート部材が開くことによって出口開口から落下する状態で出てきた部品を係止する係止部材が供給ロッドの先端部に設けられていることを特徴とするヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
発明の効果
パーツフィーダ等から移送されてきたヘッド部材付き軸状部品は、供給管端部の保持空間においてゲート部材に支持された状態で停止する。それからゲート部材が開くと、軸状部品は出口開口から落下する状態で供給ロッドの係止部材に受止められる。これによって軸状部品は係止部材の所定の箇所に係止され、その後、供給ロッドが進出して軸状部品が目的箇所に供給される。
上述のように、ゲート部材の開動作によって軸状部品は出口開口から係止部材に落下するので、出口開口と係止部材との相対位置を所定どおりに設定しておくだけで、軸状部品は係止部材の所定箇所に正確に到達することとなる。したがって、軸状部品は正確に係止部材に係止され、信頼性の高い部品供給が実現する。さらに、係止部材の構造を選定することにより、軸状部品の係止姿勢を所望の状態にすることができ、供給箇所の状態に適合させることが行いやすくなる。
請求項2記載の発明は、前記出口開口は、少なくとも部品のへッド部材が通過するヘッド通過部と、部品の軸部が通過する軸部通過部によって構成されている請求項1記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
上述のような出口開口の形状であるから、軸状部品はゲート部材が開くと直ちに出口開口から円滑に落下し、正常な動作がなされる。
請求項3記載の発明は、前記係止部材に、部品のヘッド部材を係止して軸部を垂下した状態で支持する係止凹部が供給ロッドの進出方向に開放した状態で設けられている請求項1または請求項2記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
部品の軸部が係止凹部を貫通した状態で鉛直方向に垂下し、ヘッド部材が係止部材の受け面に受止められる。したがって、軸状部品は係止凹部においていわゆる首吊り状態になって係止され、軸部がほぼ鉛直方向の姿勢で目的箇所へ供給される。
請求項4記載の発明は、前記係止部材に、落下してきた部品のヘッド部材の位置決めを行う位置決め段部が前記係止凹部に隣り合った状態で設けられている請求項1〜請求項3のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
落下してきた部品のヘッド部材は、位置決め段部において位置決めが行われ、ヘッド部材と係止部材との相対位置が正確に設定される。このように両者の前記相対位置が維持されたまま、引き続いて隣接している係止凹部内へ軸部が倒れ込むようにして垂下状態で係止され、ヘッド部材が受け面に受け止められた状態になる。したがって、ヘッド部材と係止部材との相対位置が正確に設定されるのに引き続いて軸部が係止凹部内へ入り込むこととなり、最終的には軸状部品と係止部材との相対位置が所定どおりに確保されて、正確な部品供給が可能となる。
請求項5記載の発明は、前記位置決め段部は、ほぼ鉛直方向に起立しているストッパ縦面と、ほぼ水平方向に配置されているストッパ水平面によって構成されている請求項4記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
軸状部品が位置決め段部に落下してきたときには、一時的に、部品の外周面がストッパ水平面に受け止められ、部品の端面がストッパ縦面に受止められる。したがって、軸状部品は直径方向と長手方向の両方向にわたって位置決めされ、係止部材と軸状部品との相対位置が正確に求められる。このような一時的な位置決め機能が果たされてから、係止凹部に軸部が倒れ込んで行くのであり、上述のように、係止部材における部品係止が確実に果たされる。
請求項6記載の発明は、前記係止部材に、部品の係止状態を維持する吸引手段が設けられている請求項1〜請求項5のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
この吸引手段により、部品が係止部材に係止された状態が維持されるので、ヘッド部材と係止部材との相対位置が高い精度のもとで設定される。
請求項7記載の発明は、前記吸引手段の吸引力は、出口開口から出てきた部品のヘッド部材が前記位置決め段部の所定位置に接触するように作用するものである請求項6記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
前記吸引手段により、部品のヘッド部材が位置決め段部の所定位置すなわちストッパ縦面とストッパ水平面に密着するので、位置決め段部に対してヘッド部材が正確に密着して、係止部材と軸状部品との相対位置が正しく求められる。
請求項8記載の発明は、前記吸引手段は、係止凹部の所定位置に軸部が入り込んだ状態を維持するものである請求項6または請求項7記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
この吸引手段により、係止凹部の所定位置に軸部が入り込んだ状態が維持される。したがって、垂下姿勢が正常に保たれ、垂下している軸部に何等かの部材が接触したりしても、軸部の係止位置が容易に狂うようなことがない。
請求項9記載の発明は、前記保持空間の終端部に軸部の先端部を受け止めるストッパ面が形成され、このストッパ面は保持空間内に保持されている軸部の軸線に垂直な仮想平面に対して出口開口側に拡開した向きとされている請求項1〜請求項8のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
このストッパ面は前記仮想平面に対して出口開口側に拡開しているので、部品が出口開口から落下するときに軸部の先端がストッパ面にひっかかることがなく、円滑な部品落下がえられる。また、使用期間が長くなると軸部先端がストッパ面に衝突してストッパ面に窪みができることがある。このような窪みができても、ストッパ面が拡開しているので軸部先端が窪みにひっかかることがない。
請求項10記載の発明は、ゲート部材に保持空間から突き出た軸部の先端部を受け止めるストッパ片が設けられ、このストッパ片の位置を出口開口の開口面に沿って変更する位置調節手段が設けられている請求項1〜請求項8のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
本装置を軸部の長い部品に切り換えて使用することがある。このようなときには、前記保持空間におけるヘッド部材の停止位置は不変にしておいて、部品落下時のヘッド部材と係止部材との相対位置を所定どおりとし、軸部が保持空間から突き出た状態を許容するようにする必要がある。ここでは、上述のようなゲート部材にストッパ片が設けられ、ゲート部材の位置調整が可能となっているので、上記の必要性を満足することができ、長さの異なった軸状部品に対して供給装置を対応させることが可能となり、供給装置としての有用性が向上する。
請求項11記載の発明は、目的箇所に供給された部品の軸部を加圧して軸部の回転に制動力を付与する加圧部材が設けられている請求項1〜請求項10のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
このように軸部に回転方向の制動力が付与されているので、例えば、ねじ締め装置の回転ソケットがヘッド部材に係合するときに、部品が供回りをすることがなく確実なソケット係合が可能となる。
請求項12記載の発明は、前記部品はヘッド部材付きボルトであり、前記加圧部材にボルト軸部の雄ねじに合致する雌ねじが形成してある請求項11記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
このように加圧部材の雌ねじがボルト軸部の雄ねじに合致するので、雄ねじのねじ山を傷めることのない状態で制動作用を果たすことができる。さらに、このような雌ねじと雄ねじの合致状態のもとでヘッド部材が回転されると、その締め付け推力によってヘッド部材が相手方部材に押し付けられる。この押し付けによってヘッド部材に対する制動力が一層高く維持できて、部品の供回りが防止できる。
請求項13記載の発明は、前記供給ロッドの進退軸線と平行になった回転出力軸線を有する駆動手段が配置され、この駆動手段によって供給ロッドが前記回転出力軸線を中心にして揺動するように構成された請求項1〜請求項12のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
前記係止部材に垂下した状態で係止されている軸部を、供給の目的箇所において傾斜した方向に差し込むようなことがある。上述のような構成によって、駆動手段の動作で供給ロッドが揺動すると、軸部も傾斜して目的箇所に対して円滑に挿入することができる。
請求項14記載の発明は、前記係止部材に係止されている部品のヘッド部材が部品の軸線方向に抜け出るのを抑制する制止部材を、係止部材とともに進退する状態で設けた請求項1〜請求項13のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
例えば、供給の目的箇所が軸部を挿入する受入孔であるときには、軸部が受入孔の開口角部にひっかかると、円滑に挿入されない現象が発生し、係止部材からヘッド部材が浮上することとなる。しかし、上述のような制止部材が配置されているので、制止部材による押し込み動作によってヘッド部材が逆戻りするような浮上現象が防止され、円滑な供給動作がえられる。
請求項15記載の発明は、前記制止部材は、係止部材に支持部材を介して取付けられた進退駆動手段によって係止部材に係止された部品の軸線方向に進退できる状態で配置されている請求項14記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
上述のように、前記進退駆動手段は制止部材とともに係止部材に対して支持部材を介して取付けられているので、制止部材と係止部材との相対位置を正確にもとめることが可能である。そして、制止部材は係止部材に係止された部品の軸線方向に進退できるので、部品の軸部を受入孔に挿入するときに、制止部材を進出させて押し込み部材として機能させることができる。したがって、前述の浮上防止の機能に加えて押し込み機能がえられ、部品供給が確実に行われる。
請求項16記載の発明は、前記支持部材は、供給ロッドが後退して係止部材が供給管の前記端部の下側に復帰したとき、前記端部に制止部材が干渉することのない寸法と形状になっている請求項15記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置である。
前記支持部材の寸法や形状を選定することによって、前記進退駆動手段により後退した制止部材が供給管の端部に干渉しないようにすることが容易に実現できる。したがって、供給管の端部、係止部材および制止部材の3部材が正常に機能して干渉することのない状態で存在させることができて、装置としてのまとまりが良好にえられる。
つぎに、本発明のヘッド部材付き軸状部品の供給装置を実施するための最良の形態を説明する。
図1〜図6は実施例1を示す。
まず、ヘッド部材付き軸状部品について説明する。
ヘッド部材付き軸状部品としては、種々なものがある。例えば、ボルトやフランジ付き軸部材のようなものがある。この実施例では、鉄製のボルト1である。このボルト1は、六角型の頭部2と、それと同心状の円形のフランジ3と、フランジ3と同軸状で雄ねじが形成された軸部4によって形成されている。ボルト1の各部の寸法は、軸部2のねじ山の直径が10mm、軸部の長さが27mm、フランジ3の直径と厚さがそれぞれ20mmと1.5mm、頭部2の高さが10mm、頭部2の径方向寸法が14mmと16mmである。
つぎに、装置全体について説明する。
図1は装置全体の側面図、図2は供給管の部分の平面図である。供給装置全体は、符号100で示されている。ほぼ水平方向に進退する供給ロッド5は、ほぼ水平方向に配置されたエアシリンダ6によって進退動作をする。その進退軸線は、符号O−Oで示されている。この供給ロッド5の先端部に係止部材7が取付けられ、ここにボルト1がその軸部4が鉛直方向に垂下した状態、つまり首吊り状態で係止されている。
機枠等の静止部材8に固定された供給管9は、供給ロッド5の進退軸線O−Oに対して鋭角をなす向きで、しかも供給管9の上側に配置されている。供給管9の一端はウレタン樹脂のような合成樹脂で作られた供給ホース10に接続され、この供給ホース10はパーツフィーダ11に接続されている。
供給管9の他端部に保持空間12が形成され、パーツフィーダ11から送出されたボルト1は保持空間12内に保持されるようになっている。この保持空間12に下側に開口している出口開口13が設けられ、それを開閉する進退動作式のゲート部材14が配置されている。このゲート部材14が出口開口13を閉じていることによって、ボルト1が保持空間12に停止するようになっている。
図1(B)に示すように、供給装置100が動作してボルト1は相手方部材15に形成した受入孔16に挿入される。したがって、この受入孔16が供給の目的箇所である。この受入孔16はほぼ鉛直方向に形成されており、ボルト1もほぼ鉛直方向に下降する。そのために、静止部材8にエアシリンダ19が取付けられている。このエアシリンダ19のピストンロッド20はほぼ鉛直方向に進退するもので、その上端に前記エアシリンダ6が固定されている。
したがって、供給管9の出口開口13からの落下したボルト1が係止部材7に係止されると、供給ロッド5が進出する。供給ロッド5はボルト1が受入孔16と同軸になった位置で停止する。それからエアシリンダ19の動作でエアシリンダ6がほぼ鉛直方向に下降すると、ボルト1の軸部4が受入孔16に挿入される。
つぎに、供給管の端部の形状について説明する。
図3に示すように、供給管9の端部に端部材21が接続され、その内部に保持空間12が形成されている。この保持空間12の出口開口13は、頭部2やフランジ3からなるヘッド部材が通過するヘッド通過部22と、軸部4が通過する軸部通過部23から構成されている。そして、出口開口13は供給管9の端部下側に形成した平坦面24に開口している。この平坦面24は、ゲート部材14が出口開口13を完全に閉塞するために形成されている。なお、図3(A)のB矢視図が同図の(B)図である。
図3(A)から明らかなように、2点鎖線で示したゲート部材14が出口開口13を閉じることによって、ボルト1が保持空間12内に停止するようになっている。軸部4の先端部を受け止めるストッパ面25が保持空間12の端部に形成されている。このストッパ面25は平坦面であり、出口開口13側に拡開した状態になっている。すなわち、保持空間12内に保持されている軸部4の軸線に垂直な位置関係となる仮想平面26に対して出口開口13側に拡開している。この拡開角度がθ1で示されている。
つぎに、ゲート部材について説明する。
前述のように、このゲート部材14は、平たい厚板で構成され、前記平坦面24の面方向に進退することによって出口開口13を開閉する。図2に示すように、供給管9を静止部材8に固定するための結合部材28からアーム部材29を突出させ、これにエアシリンダ30が固定されている。このエアシリンダ30のピストンロッド31は、進退軸線O−Oと直角に食い違う向きに進退するもので、その先端にゲート部材14が固定されている。ゲート部材14は、図2の実線図示の位置が出口開口13を開いた位置であり、同図の2点鎖線図示の位置が出口開口13を閉じた位置である。したがって、ゲート部材14が出口開口13を開くとボルト1が落下する。
つぎに、係止部材について説明する。
図4に示すように、前記係止部材7は階段状の形状であり、上面が受け面32とされた厚板状の載置部33に、供給ロッド5の進出方向に開放した状態で係止凹部34が形成されており、その奥部に軸部4の外周部が密着できる円弧部35が形成されている。
前記受け面32とそれよりも一段高くなった平面36の段差によって、位置決め段部37が構成されている。この位置決め段部37は、前記係止凹部34に隣り合った位置に設けてある。そして、位置決め段部37は、ほぼ鉛直方向に起立しているストッパ縦面38とほぼ水平方向に配置されているストッパ水平面39によって構成されている。このストッパ水平面39は、前記受け面32と同一平面上に存在している。
図4(B)と(C)に示すように、吸引手段である2個の永久磁石41,42が係止部材7に埋設してある。永久磁石41,42の吸引力は、出口開口13から出てきたボルト1のヘッド部材が、前記位置決め段部37の所定位置に接触するように作用するものであるとともに、係止凹部34の所定位置すなわち円弧部35に軸部4が密着した状態を維持するように作用するものである。したがって、永久磁石41,42の配置位置は、円弧部35から進退軸線O−O方向に変位しているとともに、進退軸線O−Oの両側に離隔した位置とされている。
係止部材7が最も後退した位置において、出口開口13から落下してきたボルト1が位置決め段部37に受け止められるように、出口開口13と係止部材7の相対位置が設定されている。永久磁石41,42の吸引力をボルト1に対してより強く作用させるために、係止部材7は非磁性材料であるステンレス鋼で製作するのが望ましい。さらに、永久磁石41,42を電磁石にすることも可能である。
ゲート部材14が開いて出口開口13からボルト1が落下してくると、図4(D)に示すように、フランジ3の外周部がストッパ水平面39に受け止められ、フランジ3の端面がストッパ縦面38に密着する。このような図4(D)に示す状態は、永久磁石41,42の吸引力によって促進されるが、このような位置決め動作はボルト1の落下ないし係止凹部34内への倒れ込みの動作中の過渡的なものとして存在している。
その後、図4(E)に示すように、フランジ3の外周部が位置決め段部37付近に位置したまま軸部4が係止凹部34内へ倒れ込み、同図(F)に示すように、フランジ3の端面が受け面32に密着するとともに、円弧部35に軸部4が密着して、係止部材7へのボルト1の係止が完了する。この状態で前述のように、永久磁石41,42の吸引力が作用して、フランジ3が受け面32に密着することと、軸部4が円弧部35に密着することが維持される。
前記永久磁石41,42は2個のものが一対になっているが、図4(G)に示すものは1個の永久磁石43とされた場合である。1個の永久磁石43が進退軸線O−O上において係止部材7内に埋設されている。
前記のものは吸引手段が永久磁石で形成されているが、図4(H)に示すものは空気吸引すなわちバキュームを利用したものである。ストッパ縦面38とストッパ水平面39に空気吸引口44,45があけられ、これらが吸引ホース46を経て吸引ポンプ(図示していない)に接続されている。このようにしてフランジ3の外周面が空気吸引口44に吸引され、また、フランジ3の端面が空気吸引口45に吸引されて、ボルト1が位置決め段部37に吸引される。
したがって、係止部材7における吸引手段を実現する具体的な構成としては、2個の永久磁石41,42を用いたもの、1個の永久磁石43を用いたもの、空気吸引を空気吸引口44,45から利かせるもの等があげられる。
図5に示した例は、ボルト1にフランジがない場合である。したがって、ストッパ縦面38には頭部2の端面が密着し、ストッパ水平面39には頭部2の側面が密着するようになっている。それ以外の構成は、図示されていない部分も含めて先の例と同じであり、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
何等かの原因でボルト1が係止部材7に係止されないことが発生した場合に備えて、図1(A)に示すように、検知センサー18が配置されている。この検知センサー18はボルト1の下端部を検知するもので、エアシリンダ6に結合したブラケット27に固定してある。この検知センサー18は一般的に使用されているものでよく、ここでは近接スイッチ式のものである。ボルト1が係止部材7に係止されていないことが検知されると、その信号が制御装置(図示していない)に送られて、警報を発するとともに供給ロッド5の進出が停止される。
つぎに、供給の目的箇所について説明する。
図6に示された前記受入孔16が供給の目的箇所である。この受入孔16の内径は11mmであり、そこに外径10mmの軸部4が挿入されている。相手方部材15はボルト1の頭部を所定位置に待機させる機能を果たすもので、ここではナットランナー47の回転軸48とそれに固定されたソケット部材49が図示されている。ソケット部材49には六角形のソケット孔50が形成され、ナットランナー47が回転しながら下降してくると、頭部2とソケット孔50の六角形が合致して、頭部2が相対的にソケット孔50内に進入する。
この進入の過渡期にボルト1がソケット部材49と供回りをしてはならないので、軸部4に加圧部材52を押し付けて軸部4に回転方向の制動力を付与している。この制動力を一層高めるために、加圧部材52に円弧状の凹部53を形成しその内面に軸部4の雄ねじに合致する雌ねじ54が形成されている。加圧部材52を進退させるために、エアシリンダ51が相手方部材15に固定され、そのピストンロッド55が加圧部材52に結合されている。
ボルト1が受入孔16に挿入されてから、加圧部材52が進出して軸部4に押し付けられると、軸部4の雄ねじに対して雌ねじ54が合致する。この状態で制動力が付与される。ここでソケット部材49が回りながら下降してくると頭部2が供回りをするが、供回りの開始と同時に軸部4は雌雄両ねじのリードによって下向きの推力が発生し、フランジ3の下面が相手方部材15の上面に圧接される。この圧接によって頭部2の供回りが停止するので、ソケット孔50に頭部2が直ちに相対的に進入してソケット部材48への頭部2の合致が成立する。
なお、上記供給装置100においては各種のエアシリンダ6,19,30等が採用されているが、これらに換えて進退出力をする電動モータを採用することもできる。後述の各種エアシリンダについても同様である。
上述の動作を、制御装置またはシーケンス回路や、それからの動作信号で作動空気を送り出す空気切換弁や、エアシリンダの所定位置で信号を発して前記制御装置に送信するセンサー等の一般的に使用されている制御手段によって確保することができる。
以上に説明した実施例1の作用効果は、つぎのとおりである。
パーツフィーダ11等から移送されてきたボルト1は、供給管端部の保持空間12においてゲート部材14に支持された状態で停止する。それからゲート部材14が開くと、ボルト1は出口開口13から落下する状態で供給ロッド5の係止部材7に受止められる。これによってボルト1は係止部材7の所定の箇所に係止され、その後、供給ロッド5が進出してボルト1が目的箇所に供給される。
上述のように、ゲート部材14の開動作によってボルト1は出口開口13から係止部材7に落下するので、出口開口13と係止部材7との相対位置を所定どおりに設定しておくだけで、ボルト1は係止部材7の所定箇所に正確に到達することとなる。したがって、ボルト1は正確に係止部材7に係止され、信頼性の高い部品供給が実現する。さらに、係止部材7の構造を選定することにより、ボルト1の係止姿勢を所望の状態にすることができ、供給箇所の状態に適合させることが行いやすくなる。
前記出口開口13は、少なくともボルト1の頭部2が通過するヘッド通過部22と、ボルト1の軸部4が通過する軸部通過部23によって構成されている。
上述のような出口開口13の形状であるから、ボルト1はゲート部材14が開くと直ちに出口開口13から円滑に落下し、正常な動作がなされる。
前記係止部材7に、ボルト1の頭部2を係止して軸部4を垂下した状態で支持する係止凹部34が供給ロッド5の進出方向に開放した状態で設けられている。
ボルト1の軸部4が係止凹部34を貫通した状態で鉛直方向に垂下し、頭部2が係止部材7の受け面32に受止められる。したがって、ボルト1は係止凹部34においていわゆる首吊り状態になって係止され、軸部4がほぼ鉛直方向の姿勢で目的箇所へ供給される。
前記係止部材7に、落下してきたボルト1の頭部2の位置決めを行う位置決め段部37が前記係止凹部34に隣り合った状態で設けられている
落下してきたボルト1の頭部2は、位置決め段部37において位置決めが行われ、頭部2と係止部材7との相対位置が正確に設定される。このように両者の前記相対位置が維持されたまま、引き続いて隣接している係止凹部34内へ軸部4が倒れ込むようにして垂下状態で係止され、フランジ3の端面が受け面32に受け止められた状態になる。したがって、ヘッド部材と係止部材7との相対位置が正確に設定されるのに引き続いて軸部4が係止凹部34内へ入り込むこととなり、最終的にはボルト1と係止部材7との相対位置が所定どおりに確保されて、正確な部品供給が可能となる。
前記位置決め段部37は、ほぼ鉛直方向に起立しているストッパ縦面38と、ほぼ水平方向に配置されているストッパ水平面39によって構成されている。
ボルト1が位置決め段部37に落下してきたときには、一時的に、フランジ3の外周面がストッパ水平面39に受け止められ、フランジ3の端面がストッパ縦面38に受止められる。したがって、ボルト1は直径方向と長手方向の両方向にわたって位置決めされ、係止部材7とボルト1との相対位置が正確に求められる。このような一時的な位置決め機能が果たされてから、係止凹部34に軸部4が倒れ込んで行くのであり、上述のように、係止部材7におけるボルト係止が確実に果たされる。
前記係止部材7に、ボルト1の係止状態を維持する吸引手段すなわち2個の永久磁石41,42や、1個の永久磁石43あるいは空気吸引口44,45が設けられている。
この吸引手段により、ボルト1が係止部材7に係止された状態が維持されるので、ヘッド部材と係止部材7との相対位置が高い精度のもとで設定される。
前記吸引手段の吸引力は、出口開口13から出てきたボルト1のヘッド部材が前記位置決め段部37の所定位置に接触するように作用するものである。
前記吸引手段により、ボルト1のヘッド部材が位置決め段部37の所定位置すなわちストッパ縦面38とストッパ水平面39に密着するので、位置決め段部37に対してヘッド部材が正確に密着して、係止部材7とボルト1との相対位置が正しく求められる。
前記吸引手段は、係止凹部34の所定位置である円弧部35に軸部4が入り込んだ状態を維持するものである。
この吸引手段により、係止凹部34の円弧部35に軸部4が入り込んだ状態が維持される。したがって、垂下姿勢が正常に保たれ、垂下している軸部4に何等かの部材が接触したりしても、軸部4の係止位置が容易に狂うようなことがない。
前記保持空間12の終端部に軸部4の先端部を受け止めるストッパ面25が形成され、このストッパ面25は保持空間12内に保持されている軸部4の軸線に垂直な仮想平面26に対して出口開口13側に拡開した向きとされている。
このストッパ面25は、前記仮想平面26に対して出口開口13側に角度θ1にわたって拡開しているので、ボルト1が出口開口13から落下するときに軸部4の先端がストッパ面25にひっかかることがなく、円滑なボルト落下がえられる。また、使用期間が長くなると軸部先端がストッパ面25に衝突してストッパ面25に窪みができることがある。このような窪みができても、ストッパ面25が拡開しているので軸部4の先端が窪みにひっかかることがない。
目的箇所である受入孔16に供給されたボルト1の軸部4を加圧して軸部4の回転に制動力を付与する加圧部材52が設けられている。
このように軸部4に回転方向の制動力が付与されているので、例えば、ねじ締め装置の回転ソケットが頭部2に係合するときに、ボルト1が供回りをすることがなく確実なソケット係合が可能となる。
前記部品は頭部2を有するボルト1であり、前記加圧部材52にボルト軸部4の雄ねじに合致する雌ねじ54が形成してある。
このように加圧部材52の雌ねじ54がボルト軸部4の雄ねじに合致するので、雄ねじのねじ山を傷めることのない状態で制動作用を果たすことができる。さらに、このような雌ねじ54と雄ねじの合致状態のもとで頭部2が回転されると、その締め付け推力によってフランジ3の端面が相手方部材15の上面に押し付けられる。この押し付けによってヘッド部材に対する制動力が一層高く維持できて、ボルト1の供回りが防止できる。
図7は、実施例2を示す。
この実施例2は、ゲート部材の形状を変えて、異なった長さのボルトに対応できるようにしたものである。端部材21には前記ストッパ面25が設けられておらず、軸部4が保持空間12から突き出る状態になっている。ゲート部材14の端部を屈曲させた形状にして、ストッパ片17が設けてある。保持空間12から突き出た標準長さよりも長いボルト1は、ストッパ片17に突き当たって停止する。
ボルト1の長短に対応するために、ストッパ片17の位置を出口開口13の開口面に沿って変更する位置調節手段56が図7(B)に示すように、設けられている。ピストンロッド31に細長い板状の調節片57が結合され、そこに設けた長孔58に調節ボルト59を貫通させて、ゲート部材14にねじ込んである。長孔58は供給管9の軸線方向と平行に延びた状態とされている。このような位置調節手段56によって、ストッパ片17の位置がボルト1の長さに応じて調節される。この調節は、頭部2やフランジ3からなるヘッド部材を出口開口13のヘッド通過部22に位置させ、そのときの軸部4の先端位置にストッパ片17を合致させる。したがって、図7(A)に示すボルト1よりもさらに長い場合には、位置調節手段56を用いて2点鎖線図示の位置にストッパ片17を移動する。それ以外の構成は、図示されていない部分も含めて先の実施例1と同じであり、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
以上に説明した実施例2の作用効果は、つぎのとおりである。
ゲート部材14に保持空間12から突き出た軸部4の先端部を受け止めるストッパ片17が設けられ、このストッパ片17の位置を出口開口13の開口面に沿って変更する位置調節手段56が設けられている。
本装置100を軸部4の長いボルト1に切り換えて使用することがある。このようなときには、前記保持空間12におけるヘッド部材の停止位置は不変にしておいて、部品落下時のヘッド部材と係止部材7との相対位置を所定どおりとし、軸部4が保持空間12から突き出た状態を許容するようにする必要がある。ここでは、上述のようなゲート部材14にストッパ片17が設けられ、ゲート部材14の位置調整が可能となっているので、上記の必要性を満足することができ、長さの異なった軸部4に対して供給装置100を対応させることが可能となり、供給装置100としての有用性が向上する。それ以外の作用効果は、先の実施例1と同じである。
図8は、実施例3を示す。
この実施例3は、供給の目的箇所である受入孔16の軸線61が鉛直線62に対して傾斜している場合である。その傾斜角はθ2であり図8(A)に記載してある。このような傾斜角θ2に対応するために、供給ロッド5に係止されているボルト1を傾斜させて図示のように挿入する。
図8(A)に示すように、回転出力軸線63を有する駆動手段64が静止部材8に固定され、この駆動手段64によって供給ロッド5が前記回転出力軸線63を中心にして揺動する。そのために、回転出力軸線63は供給ロッド5の進退軸線O−Oと平行になっている。駆動手段64は回転出力をする駆動装置であればよい。ここではステッピングモータを採用しており、その出力軸65がエアシリンダ19の横側面に結合してある。駆動手段64の出力で供給ロッド5が揺動し、傾斜角θ2に達した位置で駆動手段64の回転動作が停止する。これにより図8(B)のようになる。その後、受入孔16にボルト1が挿入される動作は実施例1の場合と同じである。それ以外の構成は、図示されていない部分も含めて先の実施例1および実施例2と同じであり、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
以上に説明した実施例3の作用効果は、つぎのとおりである。
前記供給ロッド5の進退軸線O−Oと平行になった回転出力軸線63を有する駆動手段64が配置され、この駆動手段64によって供給ロッド5が前記回転出力軸線63を中心にして揺動するように構成されている。
前記係止部材5に鉛直方向に垂下した状態で係止されている軸部4を、受入孔16において傾斜した方向に差し込むようなことがある。上述のような構成によって、駆動手段64の動作で供給ロッド5が揺動すると、軸部4も傾斜して受入孔16に対して円滑に挿入することができる。それ以外の作用効果は、先の実施例1および実施例2と同じである。
図9は、実施例4を示す。
この実施例4は、ボルト1が係止部材7から浮上しないように制止部材を動作させる場合である。図9(B)に示すように、係止部材7の両側に細長い支持部材66,67を溶接して起立させてある。この支持部材66,67の上部に取付け板68が溶接され、そこに進退駆動手段であるエアシリンダ69が固定してある。このエアシリンダのピストンロッド70が係止されているボルト1と同軸方向に進退するようになっており、その先端に平板状の制止部材71が固定してある。
図9(B)に示すように、係止部材7、支持部材66,67、取付け板68が四角い枠状の形を形成しており、これによって枠内に空間部72が設置されている。制止部材71が上方へ引き上げられて供給ロッド5が最も後退しているときに、前記空間部72内に供給管9の端部材21が相対的に進入しても、供給管9の先端部やゲート部材14が係止部材7、支持部材66,67、取付け板68等に干渉しないようになっている。なお、取付け板68にエアシリンダ69が固定されているが、これに換えて支持部材66,67を上方に延ばして、その延びた部分にエアシリンダ69を取り付けるようにしてもよい。
供給ロッド5が前進を開始して空間部72が供給管9の先端部から離隔した位置に達すると、係止部材7に係止されているボルト1の頭部2を制止部材71で押さえ付けるか、あるいはわずかな隙間が残る位まで制止部材71を接近させる。したがって、供給ロッド5が上記の進出位置に達した時点で、エアシリンダ69が進出動作をする信号を制御装置(図示していない)に送信する。そのために、エアシリンダ6の所定位置にセンサー73が取付けられている。このセンサー73は、エアシリンダ6のピストンの動きを検知して信号を発するものであり、ここでは一般的に使用されている近接スイッチ式のものである。
図9(A)や(C)に示すように、制止部材71が供給ロッド5の進出方向に延びている長さは、係止部材7の載置部33の長さよりも長く突出させてある。したがって、(C)図に示すように、ボルト1が受入孔16に挿入されて供給ロッド5が後退するときに、軸部4が係止凹部34から離隔しても、制止部材71は頭部2を押さえることができる状態になっている。この状態でエアシリンダ69によりさらに頭部2を押さえ込むと、完全に軸部4が受入孔16内に入り込む。
図9(C)に示すように、軸部4が受入孔16に挿入されてから係止部材7が後退すると、フランジ3と相手方部材15の上面との間に間隔Lが残ることがある。これは、軸部4のねじ山が受入孔16の開口角部にひっかかったりすることによって発生する。この間隔Lは、載置部33の厚さと、載置部33と相手方部材15の上面との所要の空隙によって形成される。したがって、このような間隔Lが残存していると、軸部4の挿入が不安定になるので、(C)図の状態からさらに制止部材71で押し込むことによって完全な挿入がなされる。このような動作がえられるのは、制止部材71が供給ロッド5の進出方向に延びている長さが、係止部材7の載置部33の長さよりも長く突出させてあるからである。
間隔Lが残存するようないわゆる不完全挿入は、図8に示した実施例3において一層発生しやすくなる。同図(B)から明らかなように、受入孔16が傾斜しているので開口角部に軸部4のねじ山がひっかかりやすいために、発生しやすくなっている。このような場合に、図9(C)に示すような構造を採用することによって、良好な挿入が可能となる。
以上に説明した実施例4のさらなる作用効果は、つぎのとおりである。
前記係止部材7に係止されているボルト1のヘッド部材がボルト1の軸線方向に抜け出るのを抑制する制止部材71を、係止部材7とともに進退する状態で設けたものである。
軸部4のねじ山が受入孔16の開口角部にひっかかると、円滑に挿入されない現象が発生し、係止部材7からヘッド部材が相対的に浮上することとなる。しかし、上述のような制止部材71が配置されているので、制止部材71による押し込み動作によってヘッド部材が逆戻りするような浮上現象が防止され、円滑な供給動作がえられる。
前記制止部材71は、係止部材7に支持部材66,67を介して取付けられたエアシリンダ69によって係止部材7に係止されたボルト1の軸線方向に進退できる状態で配置されている。
上述のように、前記進退駆動手段であるエアシリンダ69は制止部材71とともに係止部材7に対して支持部材66,67を介して取付けられているので、制止部材71と係止部材7との相対位置を正確にもとめることが可能である。そして、制止部材71は係止部材7に係止されたボルト1の軸線方向に進退できるので、ボルト1の軸部4を受入孔16に挿入するときに、制止部材71を進出させて押し込み部材として機能させることができる。したがって、前述の浮上防止の機能に加えて押し込み機能がえられ、部品供給が確実に行われる。
前記支持部材66,67は、供給ロッド5が後退して係止部材7が供給管9の前記端部の下側に復帰したとき、前記端部に制止部材71が干渉することのない寸法と形状になっている。
前記支持部材66,67の寸法や形状を選定することによって、前記エアシリンダ69により後退した制止部材71が供給管9の端部に干渉しないようにすることが容易に実現できる。したがって、供給管9の端部、係止部材7および制止部材71の3部材が正常に機能して干渉することのない状態で存在させることができて、装置100としてのまとまりが良好にえられる。
上述のように、本発明によれば、供給管の出口開口から落下させたヘッド部材付き軸状部品を、ほぼ水平方向に進退する供給ロッドの先端部に設けた係止部材に対して、正確に係止することのできるので、自動車の車体組立工程や、家庭電化製品の板金組立工程などの広い産業分野で利用できる。
供給装置全体の側面図である。 供給管端部の部分の平面図である。 供給管端部の断面図である。 係止部材各部の斜視図、断面図である。 異なった形状の軸状部品の例を示す断面図である。 軸状部品が目的箇所に挿入されている状態を示す断面図である。 ゲート部材の変形例を示す断面図と平面図である。 供給ロッドを揺動させる場合の側面図と正面図である。 制止部材を組み込んだ場合の側面図、正面図である。
符号の説明
1 ボルト
2 頭部
3 フランジ
4 軸部
5 供給ロッド
7 係止部材
9 供給管
12 保持空間
13 出口開口
14 ゲート部材
15 相手方部材
16 受入孔、目的箇所
17 ストッパ片
21 端部材
22 ヘッド通過部
23 軸部通過部
24 平坦面
25 ストッパ面
θ1 拡開角度
32 受け面
33 載置部
34 係止凹部
35 円弧部
37 位置決め段部
38 ストッパ縦面
39 ストッパ水平面
41 永久磁石
42 永久磁石
43 永久磁石
47 ナットランナー
52 加圧部材
53 凹部
54 雌ねじ
56 位置調節手段
θ2 揺動角度
63 回転出力軸線
64 駆動手段
66 支持部材
67 支持部材
69 進退駆動手段、エアシリンダ
71 制止部材
72 空間部
L 間隔
100 供給装置

Claims (16)

  1. ほぼ水平方向に進退する供給ロッドの先端部にヘッド部材付き軸状部品を保持して目的箇所へ供給する形式のものであって、前記部品の供給管を供給ロッドの進退方向に対して鋭角をなす向きであるとともに供給ロッドの上側に位置するように配置し、前記供給管の端部に部品を保持する保持空間が設けられているとともにこの保持空間から部品を供給ロッドの先端部方向に送出する出口開口が下向き開口した状態で設けられ、前記出口開口を開閉し部品を前記保持空間に停止させるゲート部材が設けられ、このゲート部材が開くことによって出口開口から落下する状態で出てきた部品を係止する係止部材が供給ロッドの先端部に設けられていることを特徴とするヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  2. 前記出口開口は、少なくとも部品のヘッド部材が通過するヘッド通過部と、部品の軸部が通過する軸部通過部によって構成されている請求項1記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  3. 前記係止部材に、部品のヘッド部材を係止して軸部を垂下した状態で支持する係止凹部が供給ロッドの進出方向に開放した状態で設けられている請求項1または請求項2記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  4. 前記係止部材に、落下してきた部品のヘッド部材の位置決めを行う位置決め段部が前記係止凹部に隣り合った状態で設けられている請求項1〜請求項3のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  5. 前記位置決め段部は、ほぼ鉛直方向に起立しているストッパ縦面と、ほぼ水平方向に配置されているストッパ水平面によって構成されている請求項4記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  6. 前記係止部材に、部品の係止状態を維持する吸引手段が設けられている請求項1〜請求項5のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  7. 前記吸引手段の吸引力は、出口開口から出てきた部品のヘッド部材が前記位置決め段部の所定位置に接触するように作用するものである請求項6記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  8. 前記吸引手段は、係止凹部の所定位置に軸部が入り込んだ状態を維持するものである請求項6または請求項7記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  9. 前記保持空間の終端部に軸部の先端部を受け止めるストッパ面が形成され、このストッパ面は保持空間内に保持されている軸部の軸線に垂直な仮想平面に対して出口開口側に拡開した向きとされている請求項1〜請求項8のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  10. ゲート部材に保持空間から突き出た軸部の先端部を受け止めるストッパ片が設けられ、このストッパ片の位置を出口開口の開口面に沿って変更する位置調節手段が設けられている請求項1〜請求項8のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  11. 目的箇所に供給された部品の軸部を加圧して軸部の回転に制動力を付与する加圧部材が設けられている請求項1〜請求項10のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  12. 前記部品はヘッド部材付きボルトであり、前記加圧部材にボルト軸部の雄ねじに合致する雌ねじが形成してある請求項11記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  13. 前記供給ロッドの進退軸線と平行になった回転出力軸線を有する駆動手段が配置され、この駆動手段によって供給ロッドが前記回転出力軸線を中心にして揺動するように構成された請求項1〜請求項12のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  14. 前記係止部材に係止されている部品のヘッド部材が部品の軸線方向に抜け出るのを抑制する制止部材を、係止部材とともに進退する状態で設けた請求項1〜請求項13のいずれかに記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  15. 前記制止部材は、係止部材に支持部材を介して取付けられた進退駆動手段によって係止部材に係止された部品の軸線方向に進退できる状態で配置されている請求項14記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
  16. 前記支持部材は、供給ロッドが後退して係止部材が供給管の前記端部の下側に復帰したとき、前記端部に制止部材が干渉することのない寸法と形状になっている請求項15記載のヘッド部材付き軸状部品の供給装置。
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