JP2004314213A - 締結装置、締結具供給装置および締結具規整装置 - Google Patents

締結装置、締結具供給装置および締結具規整装置 Download PDF

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元三 入江
Akira Inoue
明 井上
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Abstract

【課題】締結具を締結手段に確実かつ迅速に供給することができる締結装置、締結具供給装置および締結具規整装置を提供する。
【解決手段】ドライバユニット21と、ねじ26を収容可能でかつドライバユニット21に別体に設けられるねじ供給機25と、ねじ供給機25からねじ整列機構24にねじを搬送するねじ圧送機構と、ドライバユニット21に一体に設けられ、ねじを予め定める姿勢に規整するねじ整列機構24とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば電子機器などにビスおよびボルトなどのねじを自動的に装着するねじ締め機などに適用される締結装置、締結具供給装置および締結具規制装置に関する。
【0002】
本発明において、「略鉛直方向」は鉛直方向を含み、「略円柱状」は円柱状を含む。
【0003】
【従来の技術】
従来、たとえば電子機器などにねじを自動的に装着するねじ締め機が種々実用に供されている。これらねじ締め機には、主に、後述するねじ1個取り方式のものと、ねじエアー圧送方式のもの(特許文献1)と、ねじ供給一体式のもの(特許文献2)とがある。
【0004】
図28は、ねじ1個取り方式のねじ締め機1を表す図であり、(a)はねじ締め機1の斜視図、(b)はねじ締めドライバ2とねじ供給機3とワーク4との関係を概略示す図である。ねじ締めドライバ2は、ねじ供給機3およびワーク4に対し、直交三軸方向に移動駆動可能に構成されている。ねじによってワーク4を締結する際には、ねじ締めドライバ2を、ねじ供給機3まで移動させて1個のねじを取った後、このねじ締めドライバ2をワーク4まで移動させた後、1個のねじ締め操作を実行する。
【0005】
図29は、ねじエアー圧送方式のねじ締め機を表す図であり、(a)はねじ締めドライバ5およびねじ供給機6を概略示す斜視図、(b)はねじ送りチューブ7の断面図である。このねじ締め機においては、ねじ供給機6からねじ8を圧送エアーによってねじ締めドライバ5の軸線方向一端側に送り、ねじ締め操作を実行する。
【0006】
図30は、ねじ供給一体式のねじ締め機を概略表す図である。このねじ締め機においては、ねじ締めドライバ9とねじ供給機10とが一体化され、ねじ供給機10に付設されるシュート11からねじをねじ締めドライバ9の軸線方向一端側に送り、ねじ締め操作を実行する。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−8071号公報
【特許文献2】
特開平8−25156号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ねじ1個取り方式のねじ締め機1では、ねじを1個ずつねじ供給機3まで取りに行きワーク4まで移動させて1個のねじ締め操作を実行しなければならないので、ワーク1つあたりのねじ締め時間が長くなる。したがって、サイクルタイムが長くなる。
【0009】
ねじエアー圧送方式のねじ締め機では、たとえば頭部に対しねじ部の軸線方向長さが相対的に短いねじ8を、ねじ送りチューブ7で圧送すると、このねじ送りチューブ7内でねじ8が回転する。これによってねじ締めドライバ5の軸線方向一端側に送られたねじ8が、予め定める締結可能な姿勢から外れた姿勢となる。したがってねじ締めミスを起こす。
【0010】
ねじ供給一体式のねじ締め機では、ねじ締めドライバ9の重量にねじ供給機10およびねじ供給機10内のねじの重量が加わる分、ねじ締め機の全体重量が重くなる。したがって、たとえばこのねじ締め機をロボットで支持する際には、前記ロボットが大形化する。しかも、ねじ供給機10に下り傾斜状に付設されるシュート11において、ねじ詰まりを起こすおそれがある。
【0011】
したがって本発明の目的は、締結具を締結手段に確実かつ迅速に供給することができる締結装置、締結具供給装置および締結具規整装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、締結具を用いて、複数の被締結部材を締結作業位置で締結可能な締結手段と、
締結具を収容可能でかつ、締結手段に別体に設けられる収容手段と、
収容手段から締結手段に締結具を搬送する搬送手段とを備えることを特徴とする締結装置である。
【0013】
本発明に従えば、締結手段に別体に設けられる収容手段に、締結具が収容される。この締結具は、搬送手段によって締結手段に搬送される。その後締結手段は、締結具を用いて、複数の被締結部材を締結作業位置で締結する。特に収容手段は、締結手段に別体に設けられるので、締結手段が収容手段に一体化されたものと比べて、締結手段の軽量化を図ることができる。これによってたとえばロボットなどの搬送機構を大形化することなく、締結手段だけを前記搬送機構で容易に支持することが可能となる。しかも搬送手段によって、締結具を締結手段に確実に搬送することが可能となるので、従来のものよりも、締結具を確実かつ迅速に締結手段に搬送したうえで、複数の被締結部材を締結作業位置で締結することができる。
【0014】
請求項2記載の本発明は、締結手段に一体に設けられ、締結具を予め定める姿勢に規整して締結手段に送り出す規整手段をさらに備えることを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、締結手段に規整手段が一体に設けられる。規整手段は、締結具を予め定める姿勢に規整して、締結手段に送り出す。このように規整手段は、締結具を予め定める姿勢に規整することができるので、たとえば収容手段において、締結具を予め定める姿勢に規整する必要がなくなる。換言すれば、締結具を、搬送方向上流側の収容手段で規整することなく、収容手段よりも搬送方向下流側の規整手段であって締結手段に一体の規整手段において規整している。したがってたとえば締結具の搬送速度を従来のものよりも上げることができ、サイクルタイムを短縮することが可能となる。
【0016】
請求項3記載の本発明は、規整手段は、
略円柱状の被締結部と、被締結部の軸線方向一端部に設けられる被締結部よりも大径の頭部とを有する締結具を予め定める姿勢に規整する規整手段であって、上方に向かうにつれて拡開するように相互に間隔をあけて配置され、締結具の頭部を係止して支持する複数の支持体と、
複数の支持体のうち少なくともいずれか1つの支持体を、他の支持体に対して相対的に移動駆動する駆動手段とを有することを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、締結具は、複数の支持体によって支持される。これら複数の支持体は、上方に向かうにつれて拡開するように相互に間隔をあけて配置され、締結具の頭部を係止して支持する。仮に複数の支持体が頭部を係止していなくても、駆動手段によって、複数の支持体のうち少なくともいずれか1つの支持体を、他の支持体に対して相対的に移動駆動する。これによって略円柱状の被締結部よりも大径の頭部が、複数の支持体で確実に係止され支持される。このように締結具が予め定める姿勢に確実に規整される。
【0018】
請求項4記載の本発明は、締結手段は、規整機構から送り出される複数の締結具を、整列させた状態で略鉛直方向に締結作業位置付近まで案内する案内部を有することをことを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、規整機構から送り出される複数の締結具は、締結手段の案内部によって、整列させた状態で略鉛直方向に締結作業位置付近まで案内される。特に複数の締結具は、整列させた状態で略鉛直方向に案内されるので、締結具の重力を利用して締結具を締結作業位置付近まで案内することができる。つまり締結具が案内途中で不所望に停止することを防止することができる。
【0020】
請求項5記載の本発明は、締結手段は、案内部に案内される各締結具を、1つずつ払い出す払い出し機構を有することを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、案内部に案内される各締結具は、払い出し機構によって1つずつ払い出される。つまり各締結具は案内部によって案内され、締結具の重力を利用して払い出し機構によって1つずつ確実に払い出される。
【0022】
請求項6記載の本発明は、払い出し機構によって払い出される締結具を、締結作業位置に送る送り手段をさらに有することを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、払い出し機構によって払い出される締結具は、送り手段によって、締結作業位置に送られる。したがって締結具が締結作業位置付近で不所望に停止することを防止し、締結具を締結作業位置に確実に送ることができる。
【0024】
請求項7記載の本発明は、締結手段は、
締結具が締結作業位置から変位することを阻止する阻止部と、
締結具によって各被締結部材を締結する締結操作を実行する締結部とを有することを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、締結手段は阻止部と締結部とを有し、締結具は、阻止部によって締結作業位置から変位することを阻止された状態で、締結部によって締結操作が実行される。
【0026】
請求項8記載の本発明は、締結手段は、
締結部によって締結操作された締結具による締結状態を検知する締結検知手段をさらに有することを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、締結部によって締結操作された締結具による締結状態は、締結検知手段によって検知される。換言すれば、締結検知手段によって締結具が締結されているか否かを検知することができる。
【0028】
請求項9記載の本発明は、締結部は、締結具に係合した状態で締結具を操作する機構であり、
締結手段は、
締結部を締結具に係合させるとき、締結具の変位を規制する規制手段をさらに有することを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、締結具の変位を規制手段によって規制した状態で、締結部を締結具に係合させることができる。逆に言えば、締結部を締結具に係合させるとき、締結具の変位が規制されているので、締結具への締結部の係合を簡単化することができる。
【0030】
請求項10記載の本発明は、締結部は、締結具に係合した状態で締結具を操作する機構であり、
締結手段は、締結部と締結具との係合状態を検知する検知手段とを有することを特徴とする。
【0031】
本発明に従えば、検知手段によって、締結部と締結具との係合状態を検知することができる。この検知手段によって、締結部と締結具とが係合状態にあると検知された後、締結部によって締結具を操作することができる。
【0032】
請求項11記載の本発明は、締結手段は、
締結部と被締結部材との衝突を阻止する衝突阻止部をさらに有することを特徴とする。
【0033】
本発明に従えば、衝突阻止部によって、締結部と被締結部材との衝突が阻止される。したがって前記衝突に起因する締結部および被締結部材の変形、破損を防止することが可能となる。
【0034】
請求項12記載の本発明は、収容手段は、複数の収容領域を有し、
搬送手段は、各収容領域に収容される締結具を選択的に規整手段に供給することを特徴とする。
【0035】
本発明に従えば、各収容領域に収容される締結具は、搬送手段によって選択的に規整手段に供給される。これによってたとえば、締結対象となる締結具の種類を変更することが可能となる。
【0036】
請求項13記載の本発明は、搬送手段は、収容手段から予め定める2個以上の個数の締結具を締結手段に一度に搬送することを特徴とする。
【0037】
本発明に従えば、搬送手段によって、予め定める2個以上の個数の締結具を、収容手段から締結手段に一度に搬送することができる。このように複数の締結具を締結手段に一度に搬送することができるので、サイクルタイムの短縮を図ることができる。
【0038】
請求項14記載の本発明は、搬送手段は、直進フィーダを備えることを特徴とする。
【0039】
本発明に従えば、直進フィーダを用いて、締結手段への締結具の搬送を実現することができる。
【0040】
請求項15記載の本発明は、搬送手段は、締結具をカートリッジに収納して搬送することを特徴とする。
【0041】
本発明に従えば、締結具をカートリッジに収納して搬送することができるので、たとえばカートリッジ単位で締結具の種類を変更することができる。カートリッジにたとえば複数の締結具を収納しておき、締結手段にこれら複数の締結具を一度に搬送することができる。
【0042】
請求項16記載の本発明は、搬送手段は、磁気力を利用して締結具を搬送することを特徴とする。
【0043】
本発明に従えば、締結具を磁気力を利用して搬送することができる。したがって締結具を搬送するための機構を極力簡単化することができる。
【0044】
請求項17記載の本発明は、搬送手段は、締結具の受け取り位置と、締結具の払い出し位置とにわたって変位自在に設けられる締結具保持体を有し、締結具を受け取り位置で受け取って払い出し位置まで搬送し、払い出し位置で締結手段に払い出すことを特徴とする。
【0045】
本発明に従えば、締結具保持体は、締結具の受け取り位置と、締結具の払い出し位置とにわたって変位自在に設けられる。この締結具保持体によって、締結具を受け取り位置で受け取って払い出し位置まで搬送し、払い出し位置で締結手段に払い出すことができる。このように締結具の受け取りおよび払い出しを実現することができる。
【0046】
請求項18記載の本発明は、締結具保持体は、締結具保持体に対する締結具の位置ずれを阻止して、締結具を保持する保持部が設けられることを特徴とする。
【0047】
本発明に従えば、締結具は締結具保持体の保持部に設けられる。この保持部によって、締結具保持体に対する締結具の位置ずれを阻止することができる。したがって締結具を締結手段に確実に搬送し、この締結具を用いて、複数の被締結部材を締結作業位置で確実に締結することが可能となる。
【0048】
請求項19記載の本発明は、保持部は、締結具が部分的に嵌まり込む凹所が形成されることを特徴とする。
【0049】
本発明に従えば、保持部に形成される凹所に、締結具が部分的に嵌まり込む。これによって締結具保持体に対する締結具の位置ずれ阻止を実現することができる。
【0050】
請求項20記載の本発明は、保持部は、磁気力を利用して位置ずれを阻止することを特徴とする。
【0051】
本発明に従えば、磁気力を利用することで、締結具保持体に対する締結具の位置ずれ阻止を実現することができる。これによってたとえば締結具保持体の構造を簡単化することができる。
【0052】
請求項21記載の本発明は、締結具を収容可能な収容手段と、
収容手段に収容される締結具を、非整列状態で流体圧力を利用して搬送するための搬送手段とを備えることを特徴とする締結具供給装置である。
【0053】
本発明に従えば、締結具を収容手段に収容しておき、この収容手段に収容される締結具を、搬送手段によって非整列状態で流体圧力を利用して搬送することができる。このように締結具を非整列状態で流体圧力を利用して搬送することができるので、たとえば複数の締結具を、搬送途中で不所望に詰まらせることなく確実に搬送することができる。
【0054】
請求項22記載の本発明は、略円柱状の締結部と、締結部の軸線方向一端部に設けられる締結部よりも大径の頭部とを有する締結具を予め定める姿勢に規整する締結具規整装置であって、
上方に向かうにつれて拡開するように相互に間隔をあけて配置され、締結部の頭部を係止して支持する複数の支持体と、
複数の支持体のうち少なくともいずれか1つの支持体を、他の支持体に対して相対的に移動駆動する駆動手段とを有することを特徴とする締結具規整装置である。
【0055】
本発明に従えば、締結具は、複数の支持体によって支持される。これら複数の支持体は、上方に向かうにつれて拡開するように相互に間隔をあけて配置され、締結具の頭部を係止して支持する。仮に複数の支持体が頭部を係止していなくても、駆動手段によって、複数の支持体のうち少なくともいずれか1つの支持体を、他の支持体に対して相対的に移動駆動する。これによって略円柱状の被締結部よりも大径の頭部が、複数の支持体で確実に係止され支持される。このように締結具が予め定める姿勢に確実に規整される。
【0056】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るねじ締め機20の斜視図である。図2は、ねじ締め機20の正面図である。本実施形態は、たとえば電子機器などにねじを自動的に装着するねじ締め機に、本発明の締結装置を適用した場合の一例を示す。締結装置としてのねじ締め機20は、主に、締結手段としてのドライバユニット21と、ねじ押し機構22およびねじ出し機構23と、ねじ整列機構24と、ねじ供給機25と、図示外のドライバユニット用電源とを有する。ねじ供給機25から供給される締結具であるねじ26は、ねじ整列機構24などを経由した後、ねじ押し機構22およびねじ出し機構23によって締結作業位置P1に送られる。送られたねじ26を用いて、複数の被締結部材をドライバユニット21で締結するようになっている。
【0057】
図3は、ねじ供給機25の構造を概略示す斜視図である。図1および図2も参照しつつ説明する。ねじ供給機25は、ケーシング27と、直進フィーダ28と、ねじ圧送機構29とを有する。ケーシング27は、複数のねじ26と直進フィーダ28とを収容するケーシング27であって、ドライバユニット21に別体にかつたとえば床面に固定的に設けられる。この床面に略垂直な方向をZ方向と定義する。
【0058】
ねじ圧送機構29は、直進フィーダ28から送られるねじ26を、ねじ整列機構24に圧送する機構であり、図示外の空気圧供給源と圧送チューブ30とを有する。圧送チューブ30は、可撓性を有し、ケーシング27および後述するねじ整列機構24に対して変位可能になっている。圧送チューブ30の内径は、圧送対象のねじ26の頭部の直径よりも大径に設定される。
【0059】
この圧送チューブ30の長手方向一端部に、空気圧供給源からの圧縮空気が供給される。換言すれば圧送チューブ30の長手方向一端部は、空気圧供給源およびケーシング27に接続される。圧送チューブ30の長手方向他端部は、ねじ整列機構24まで延びこのねじ整列機構24に接続される。ねじ26は、直進フィーダ28から順次供給され、圧送チューブ30を通って非整列状態で流体圧力を利用してねじ整列機構24に供給される。ケーシング27が収容手段に相当する。直進フィーダ28およびねじ圧送機構29が搬送手段に相当する。ねじ供給機25が締結具供給装置に相当する。
【0060】
図4は、ねじ整列機構24の2枚の支持体31を表す斜視図である。図5は、支持体31とねじ26との関係を表し、支持体31をねじ26の搬送方向に垂直な仮想平面で切断して見た断面図である。図1および図2も参照しつつ説明する。規整手段および締結具規整装置としてのねじ整列機構24は、後述するドライバユニット21に一体に設けられる。ねじ整列機構24は、ねじ26を予め定める姿勢に規整して、ドライバユニット21のねじ整列部32に送り出す機構である。またこのねじ整列機構24は、ねじ部26aと頭部26bとを有するねじ26を、予め定める姿勢に規整する機構である。ねじ部26aが被締結部に相当する。
【0061】
ねじ整列機構24は、複数の支持体31と、支持体ベース部材33と、駆動機構34とを有する。支持体ベース部材33は、ドライバユニット21のベース板体34にブラケットなどを介して固着される。この支持体ベース部材33の一表面部に、複数の支持体31と駆動機構34とが支持される。複数の支持体31は、矢符Z1にて示すZ方向一方に向かうにつれて拡開するように相互に間隔をあけて配置される。
【0062】
これら支持体31の成す角度αは、たとえば約10度以上30度以下に設定される。ただしこれら支持体31の成す角度αは、必ずしも前記設定角度に限定されるものではない。各支持体31は、長方形状に形成され、その長手方向の一辺がZ方向に垂直なX方向に沿って配置される。このように複数の支持体31は、拡開するように相互に間隔をあけて配置され、ねじ26の頭部26bを係止して支持するように構成されている。
【0063】
駆動手段としての駆動機構34は、支持体31をX方向に移動駆動する機構であって、たとえばエアシリンダ34aなどによって実現される。たとえば支持体ベース部材33に、2つのエアシリンダ34aのシリンダ本体が支持され、各エアシリンダ34aのロッド部が支持体31にそれぞれ連結される。このエアシリンダ34aによって各支持体31はX方向に移動するように構成されている。
【0064】
本実施形態においては2つのエアシリンダ34aを設けているが、必ずしもこの形態に限定されるものではない。たとえば一方の支持体31を移動駆動する1つのエアシリンダ34aを設け、他方の支持体31を支持体ベース部材33に固定して設けた構成にすることも可能である。すなわち駆動機構34は、複数の支持体31のうち少なくともいずれか1つの支持体31を、他の支持体31に対して相対的に移動駆動する機構であればよい。
【0065】
前述の駆動機構34によって支持体31を移動駆動することで、ねじ26を予め定める姿勢、具体的にはねじ26の軸線方向が略鉛直方向向きとなる姿勢でかつねじ部26aが矢符Z2にて示すZ方向他方に向かう姿勢に確実に規整するとともに、ねじ26の頭部26bを複数の支持体31で係止して支持することができる。すなわちねじ部26aが複数の支持体31に規制されない条件で、かつ、ねじ部26aのうちの頭部26b寄りの軸線方向一端側部分に、ねじ26の重心が存在することに起因して、頭部26bの外周部分が複数の支持体31で支持され、このねじ26が略鉛直方向向きとなる姿勢に支持される。
【0066】
仮に、複数の支持体31がねじ26の頭部26bを係止していなくても、駆動機構34によって支持体31をX方向に移動駆動することによって、略円柱状のねじ部26aよりも大径の頭部26bが、複数の支持体31で確実に係止され支持され、このねじ26は、ねじ部26aがZ方向他方Z2に向かう略鉛直方向向きとなる姿勢に支持される。図5の2点鎖線で示すように、仮に、ねじ部26aがZ方向一方Z1に向かう姿勢にねじ26が支持されていたとしても、前記と同様に駆動機構34によって支持体31をX方向に移動駆動することによって、ねじ部26aよりも大径の頭部26bが、複数の支持体31で確実に係止され支持され、このねじ26は、ねじ部26aがZ方向他方Z2に向かう略鉛直方向向きとなる姿勢に支持される。
【0067】
図6は、ねじ整列部32を、ねじ供給方向から見た端面図である。図7は、ねじ整列部32およびねじエスケープ機構35の要部を拡大して示す図である。図2も参照しつつ説明する。ねじ整列機構24によって予め定める姿勢に規制されたねじ26は、案内部としてのねじ整列部32に送られる。このねじ整列部32はドライバユニット21のベース板体34に一体に設けられる。つまりドライバユニット21はねじ整列部32を有し、ねじ整列部32は、ねじ整列機構24から送り出される複数のねじ26を、整列させた状態で略鉛直方向に締結作業位置付近まで案内する。
【0068】
具体的にねじ整列部32は、一定間隔を隔てて平行に配置される2本のレール部材36を備えている。これらレール部材36の長手方向は、Z方向向きに配置される。一方のレール部材36と他方のレール部材36との間に、ねじ部26aが供給される。しかも頭部26bの座面が、2本のレール部材36の一側縁部36aに略摺接するように規制される。ねじ整列機構24から送り出される複数のねじ26は、ねじ整列部32によって、整列させた状態で略鉛直方向に締結作業位置付近まで案内される。特に複数のねじ26は、整列させた状態で略鉛直方向に案内されるので、ねじ26の重力を利用してねじ26を締結作業位置付近まで案内することができる。つまりねじ26が案内途中で不所望に停止することを防止することができる。
【0069】
ドライバユニット21は、払い出し機構としてのねじエスケープ機構35を備えている。ねじエスケープ機構35は、ねじ整列部32に案内される各ねじ26を1つずつ払い出す機構であって、2つのエアシリンダ37と、各エアシリンダ37に設けられるエスケープピン38とを有する。これらエアシリンダ37は、それぞれX方向向きに平行にドライバユニット21に固着される。しかも2つのエアシリンダ37は、Z方向に所定小距離間隔をあけて配置される。
【0070】
ドライバユニット37のベース板体34に一体に設けられるブラケット39に、各エアシリンダ37のロッド部が固着され、そのシリンダ本体に2本のエスケープピン38が付設される。シリンダ本体からエスケープピン38がX方向一方に平行に突出するように配設される。また2本のエスケープピン38は、ねじ26の頭部26bの直径よりもやや小さい間隔δを隔てて配設される。しかも2本のエスケープピン38は、X方向およびZ方向に直交するY方向に並んで配設される。
【0071】
2つのエアシリンダ37のうちZ方向一方のエアシリンダ37を伸長した状態で、そのシリンダ本体に付設される2本のエスケープピン38が、ねじ整列部32の案内方向一方のねじ26の頭部26bを支持する。この状態においてZ方向他方のエアシリンダ37を伸長させ、その2本のエスケープピン38をX方向一方に突出する。次にZ方向一方のエアシリンダ37を収縮させ、その2本のエスケープピン38をX方向他方に退入させる。これによって前記案内方向一方のねじ26の頭部26bを、突出した状態にある2本のエスケープピン38によって支持する。
【0072】
次に、Z方向一方のエアシリンダ37を伸長させ、ねじ26の頭部26bと、このねじ26に隣接するねじ26の頭部26bとの間に、このエアシリンダ37の2本のエスケープピン38を突出させる。これによって案内方向に隣接する前記ねじ26の頭部26bを支持することができる。その後Z方向他方のエアシリンダ37を収縮させ、その2本のエスケープピン38をX方向他方に退入させる。これによってねじ整列部32に案内される各ねじ26を確実に1つずつ払い出すことができる。
【0073】
図8は、ねじ押し機構22とねじ26との関係を部分的に表す図である。図9は、ねじ押し機構22およびねじ出し機構23を部分的に表す図である。図10は、ねじ押し機構22とねじ26との関係を部分的に表す斜視図である。これらねじ押し機構22およびねじ出し機構23は、ねじエスケープ機構35によって払い出されるねじ26を締結作業位置P1に送る機構であり、ドライバユニット21に一体に設けられる。
【0074】
ねじ出し機構23は、保持板体40をX方向に移動させる機能を有する。つまりねじ出し機構23は、X方向向きに配置される第1のエアシリンダ41を有し、そのロッド41aに、ねじ26を保持するための保持板体40が連結されている。ねじ押し機構22は、X方向向きに配置される第2のエアシリンダ42を有する。そのロッドに、ねじ26を押圧するための押圧板体22aが連結されている。
【0075】
ねじエスケープ機構35によって払い出されたねじ26は、ねじ支持部材43に送られる。このねじ支持部材43は、Y方向に見て湾曲するように形成され、ねじ整列部32に一体に設けられる。ねじ支持部材43は、レール部材44,45とねじ脱落防止部材46とを有する。レール部材44,45は、Y方向に一定間隔を隔てて平行に配置される。レール部材44とレール部材45との間にねじ部26aを挿入しつつ、頭部26bの座面をこれらレール部材44,45の一表面部で支持する。これらレール部材44,45のZ方向一方に所定の間隔を隔ててねじ脱落防止部材46が設けられる。つまりねじ脱落防止部材46もレール部材44,45と略同様に湾曲形成されている。したがってねじエスケープ機構43によって払い出されたねじ26は、レール部材44とレール部材45との間に支持されつつ湾曲面に沿って滑り落ちるとともに、ねじ脱落防止部材46によって脱落を防止される。
【0076】
ねじ26がねじ支持部材43の送り方向下流側に到着したとき、ねじ押し機構22によって、レール部材44とレール部材45との間に、押圧板体22aを突出させる。ねじ支持部材43にあるねじ26は、この押圧板体22aに押圧されて、ねじ支持部材43から離隔して保持板体40の凹所40aに確実に支持される。その後ねじ出し機構23によって、保持板体40およびこの保持板体40に支持されたねじ26を締結作業位置P1に確実に移送することができる。これらねじ押し機構22およびねじ出し機構23が、送り手段に相当する。
【0077】
図11は、ねじ吸着用スリーブ47およびねじ浮き検知スリーブ48を、ドライバビット49の軸線を含む仮想平面で切断して示す断面図である。図1および図2も参照しつつ説明する。ドライバユニット21は、主に、ベース板体34と、エアーシリンダ50と、ねじ締めヘッド51とを有する。ベース板体34に、エアーシリンダ50のシリンダ本体がZ方向向きに固着され、そのロッド部50aにブラケット52を介してねじ締めヘッド51が連結されている。つまりこのエアーシリンダ50によってねじ締めヘッド51は、ベース板体34に対してZ方向に変位可能である。
【0078】
ねじ締めヘッド51は、モータ52と、締結部としてのドライバビット49と、案内筒としてのねじ吸着用スリーブ47と、締結検知機構53と、規制機構54と、検知機構55とを有する。ブラケット52には、前記モータ52のハウジング52aが固定されている。このモータ52は、ねじ締めのための正逆回転可能なモータ52であり、たとえばステッピングモータなどによって実現される。
【0079】
モータ52の出力軸には、ねじ26を締めるためのドライバビット49であって、ねじ26に係合した状態でねじ26を操作する機構であるドライバビット49が固定される。ドライバビット49に、検知用スリーブ48を介して、阻止部としてのねじ吸着用スリーブ47であってドライバビット49の先端部にねじ26を吸着させて保持するためのねじ吸着用スリーブ47がルーズに挿通される。また吸着用スリーブ47によって、ねじ26が締結作業位置P1から変位することを阻止される。ドライバビット49に対し、その軸線方向に変位可能に検知用スリーブ48が挿通される。この検知用スリーブ48に対し、その軸線方向に変位可能に吸着用スリーブ47が挿通される。これら検知用スリーブ48および吸着用スリーブ47は、略円筒形状に形成されている。しかも検知用スリーブ48および吸着用スリーブ47は、たとえば図示外の圧縮コイルばねによって矢符Z2にて示すZ方向他方に付勢される。
【0080】
締結検知手段としての締結検知機構53は、ドライバビット49によって締結操作されたねじ26による締結状態を検知する機構である。この締結検知機構53は、高さ検知センサ56と被検知片57とを有する。ねじ吸着用スリーブ47の外周におけるZ方向一端部に高さ検知センサ56が取り付けられている。この高さ検知センサ56は、ねじ吸着用スリーブ47とねじ検知用スリーブ48との段差d1を検知するセンサである。ねじ検知用スリーブ48の外周には、被検知片57が半径方向外方に突出し、かつ高さ検知センサ56に対向するように配設されている。
【0081】
ねじ吸着用スリーブ47の長手方向一端部は、圧縮コイルばねの付勢力によって、ねじ26の頭部26b外周を囲み被締結部材Wに当接する。これとともにねじ検知用スリーブ48の長手方向一端部は、圧縮コイルばねの付勢力によって、ねじ26の頭部26bに常に当接している。ドライバビット49によってねじ26を締結操作した後、高さ検知センサ56と被吸着片57との相対変位によって、ねじ26が被締結部材Wに正常に締結されたか否かが検知される。
【0082】
換言すれば、ねじ26が被締結部材Wに正常に締結されて、ねじ26の頭部26bの座面が被締結部材Wに密接に当接された状態になると、高さ検知センサ56と被吸着片57との相対変位量、つまり相対距離が予め定める範囲に入ることで、たとえば高さ検知センサ56がオンとなる。これによってねじ26が被締結部材Wに正常に締結されたと判定される。ねじ26の座面が被締結部材Wに当接された状態にならなければ、高さ検知センサ56と被吸着片57との相対距離が予め定める範囲から外れ、たとえば高さ検知センサ56がオフとなる。これによってねじ26は被締結部材Wが正常に締結されていないと判定される。相対変位量が予め定める範囲に入るとき、高さ検知センサ56がオフとなり、相対変位量が予め定める範囲から外れるとき、高さ検知センサ56がオンとなるように締結検知機構53を構成することも可能である。
【0083】
図12は、ねじ吸着用スリーブ47およびねじ検知用スライド板58を、ドライバビット49の軸線を含む仮想平面で切断して示す断面図である。本実施形態においては、ねじ検知用スリーブ48を設け、ねじ吸着用スリーブ47とねじ検知用スリーブ48との相対変位量によって、ねじ26が被締結部材Wに正常に締結されたか否かを判定しているが、必ずしもこの形態に限定されるものではない。
【0084】
たとえば図12に示すように、ドライバビット49にねじ吸着用スリーブ47が挿通され、このねじ吸着用スリーブ47の半径方向外方に、検知用スライド板58が半径方向に変位可能に設けられる構成にすることも可能である。ねじ吸着用スリーブ47の軸線方向一端部には、検知用スライド片58の一端部58aが通過可能なスリット47aが形成されている。ドライバビット49によってねじ26を締結操作した後、吸着用スリーブ47に設けられる高さ検知センサ59と、検知用スライド片58の他端部58bとの半径方向の相対変位によって、ねじ26が被締結部材Wに正常に締結されたか否かが検知される。
【0085】
換言すれば、ねじ26が被締結部材Wに正常に締結されて、ねじ26の頭部26bの座面が被締結部材Wに密接に当接された状態になると、検知用スライド片58の一端部58aがその頭部26bの外周面に当接する。これによって高さ検知センサ59と検知用スライド片58の他端部58bとの半径方向の相対変位量が予め定める範囲に入ることで、たとえば高さ検知センサ59がオンとなる。これによってねじ26が被締結部材Wに正常に締結されたと判定される。
【0086】
ねじ26の座面が被締結部材Wに当接された状態にならなければ、検知用スライド片58の一端部58aが座面と被締結部材Wとの隙間d2に進入する。これによって高さ検知センサ59と検知用スライド片58の他端部58bとの半径方向の相対変位量が予め定める範囲から外れ、たとえば高さ検知センサ59がオフとなる。これによってねじ26は被締結部材Wに正常に締結されていないと判定される。相対変位量が予め定める範囲に入ったとき、高さ検知センサ59がオフとなり、相対変位量が予め定める範囲から外れたとき、高さ検知センサ59がオンとなるように構成することも可能である。
【0087】
図13は、ドライバビット49と、ねじ26の変位を規制する規制機構54との関係を示す図である。規制手段としての規制機構54は、ドライバビット49をねじ26に係合させるとき、ねじ26の変位を規制する機構である。この規制機構54は、規制部材60と図示外のアクチュエータとを有する。規制部材60は、ねじ部26aをこのねじ部26aの半径方向の両側から挟んで軸線まわりの変位を規制する部材である。
【0088】
規制部材60にアクチュエータが連結され、アクチュエータによって、規制部材60がねじ部26aを挟む規制状態と、規制部材60がねじ部26aから離隔する開放状態とにわたって位置切り換え可能に構成されている。具体的にアクチュエータによって、規制部材60をねじ部26aを挟む規制状態に位置切り換えした後、ドライバビット49をねじ26に係合させる。その後、アクチュエータによって、規制部材60を開放状態に位置切り換えした後、締結操作を実行する。
【0089】
図14は、ドライバビット49とねじ26との係合状態を検知する検知機構55を表す図である。検知機構55は、検知センサ61と、被検知部材62と、圧縮コイルばね63と、ピン64とを有する。ドライバビット49の軸中心にはピン64が挿入され、このピン64はドライバビット49に対し軸線方向に相対変位可能に設けられる。ピン64の長手方向一端部には、被検知部材62を介して圧縮コイルばね63が設けられている。ピン64の長手方向他端部64aは、圧縮コイルばね63の付勢力によって矢符Z2にて示すZ方向他方に付勢されて、ドライバビット49の先端部から所定小距離突出可能に構成されている。
【0090】
被検知部材62は、ドライバビット49よりもやや半径方向外方に突出するとともに、ピン64と一体に軸線方向に変位する。検知センサ61は、被検知部材62に対向するようにドライバビット49の半径方向外方に配置される。この検知センサ61と被検知部材62との相対変位によって、ドライバビット49がねじ26に係合されたか否かが判定される。
【0091】
具体的にドライバビット49がねじ26に係合された状態になると、ピン64が圧縮コイルばね63の付勢力に抗してドライバビット49に対して軸線方向に変位する。すなわちピン64の長手方向他端部64aがドライバビット49の先端部に退避する。これによって検知センサ61と被検知部材62との相対変位量が予め定める範囲に入ることで、たとえば検知センサ61がオンとなる。これによってドライバビット49がねじ26に係合されたと判定される。
【0092】
ドライバビット49がねじ26に係合されていない状態では、ピン64が圧縮コイルばね63の付勢力によって、ドライバビット49の先端部から所定小距離突出する。これによって検知センサ61と被検知部材62との相対変位量が予め定める範囲から外れることで、たとえば検知センサ61がオフとなる。これによってドライバビット49はねじ26に係合されていないと判定される。検知センサ61と被検知部材62との相対変位量が予め定める範囲に入ったとき、検知センサ61がオフとなり、相対変位量が予め定める範囲から外れたとき、検知センサ61がオンとなるように構成することも可能である。
【0093】
図15は、ドライバビット49の先端部と被締結部材Wとの衝突を阻止する衝突阻止部65を表す図である。たとえばドライバビット49には、ドライバビット49の先端部49aと被締結部材Wとの衝突を阻止する衝突阻止部65が設けられている。ドライバビット49の先端部49aは、矢符Z1にて示すZ方向一方に向かうに従って半径方向外方に連なるテーパ形状に形成されている。衝突阻止部65は、このテーパ形状部分の基端部から半径方向外方に連なるように平坦状に形成される。しかも衝突阻止部65の直径寸法Dsは、ねじ孔の直径寸法Dnよりもやや大きくなるように形成される。
【0094】
被締結部材Wのねじ孔にねじ26が存在しない状態では、衝突阻止部65が少なくともねじ孔付近の一表面部Wsに当接する。これによってドライバビット49の先端部49aと被締結部材Wとの衝突を確実に阻止することができる。したがってねじ孔がドライバビット49の先端部49aによって変形することを防止することができる。
【0095】
図16および図17は、ねじ26の種類を切り替える一手段を説明する図である。図3も参照しつつ説明する。ねじ圧送機構29A〜29Cおよび直線フィーダ28は、各収容領域に収容されるねじ26を選択的にねじ整列機構24に供給するように構成されている。たとえば図16に示すように、圧送チューブ30の圧送エアーを切り替えることで、各収容領域に収容されるねじ26、すなわちねじ26の種類を切り替えることができる。また図17に示すように、ねじ圧送機構29A〜29Cの圧送チューブ30を、所望のねじ圧送機構29A(29B,29C)とねじ整列機構24とにわたって接続することで、各収容領域に収容されるねじ26、すなわちねじ26の種類を切り替えることができる。
【0096】
以上説明した第1の実施形態のねじ締め機20によれば、特にねじ26の収容手段は、ドライバユニット21に別体に設けられるので、ドライバユニット21が収容手段に一体化されたものと比べて、ドライバユニット21の軽量化を図ることができる。これによってたとえばロボットの搬送機構を大形化することなく、ドライバユニット21だけを前記搬送機構で容易に支持することが可能となる。しかも直進フィーダ28およびねじ圧送機構29によって、ねじ26をねじ整列機構24に確実に搬送することが可能となるので、従来のものよりも、ねじ26を確実かつ迅速にドライバユニット21に搬送したうえで、複数の被締結部材Wを締結作業位置P1で締結することができる。
【0097】
ねじ締め機20によれば、ドライバユニット21にねじ整列機構24が一体に設けられ、このねじ整列機構24は、ねじ26を予め定める姿勢に規整して、ねじ整列部32に送り出す。このようにねじ整列機構24は、ねじ26を予め定める姿勢に規整することができるので、たとえばねじ供給機25において、ねじ26を予め定める姿勢に規整する必要がなくなる。換言すれば、ねじ26を搬送方向上流側のねじ供給機25で規整することなく、ねじ供給機25よりも搬送方向下流側のねじ整列機構24であってドライバユニット21に一体のねじ整列機構24において規整している。したがってたとえばねじ26の搬送速度を従来のものよりも上げることができ、サイクルタイムを短縮することが可能となる。
【0098】
ねじ整列機構24において、ねじ26は複数の支持体31によって支持される。これら複数の支持体31は、上方に向かうにつれて拡開するように相互に間隔をあけて配置され、ねじ26の頭部26bを係止して支持する。仮に複数の支持体31が頭部26bを係止していなくても、駆動機構34によって、支持体31を移動駆動することで、略円柱状のねじ部26aよりも大径の頭部26bが、複数の支持体31で確実に係止され支持される。このようにねじ26が予め定める姿勢に確実に規整される。
【0099】
ねじ整列部32において、複数のねじ26は、整列させた状態で略鉛直方向に案内されるので、ねじ26の重力を利用してねじ26を締結作業位置付近まで案内することができる。つまりねじ26が案内途中で不所望に停止することを防止することができる。このねじ整列部32に案内される各ねじ26は、ねじエスケープ機構35によって1つずつ払い出される。つまり各ねじ26はねじ整列部32によって案内され、ねじ26の重力を利用してねじエスケープ機構35によって1つずつ確実に払い出される。ねじエスケープ機構35によって払い出されるねじ26は、ねじ押し機構22およびねじ出し機構23によって、締結作業位置P1に送られる。したがってねじ26が締結作業位置付近で不所望に停止することを防止し、ねじ26を締結作業位置P1に確実に送ることができる。
【0100】
ドライバユニット21は、吸着用スリーブ47とドライバビット49とを有し、ねじ26は、吸着用スリーブ47によって締結作業位置P1から変位することを防止された状態で、ドライバビット49によって締結操作が実行される。ドライバビット49によって締結操作されたねじ26による締結状態は、締結検知機構53によって検知される。換言すれば、締結検知機構53によって、ねじ26が締結されているか否かを検知することができる。
【0101】
ねじ26の変位を規制機構54によって規制した状態で、ドライバビット49をねじ26に係合させることができる。逆に言えば、ドライバビット49をねじ26に係合させるとき、ねじ26の変位が規制されるので、ねじ26へのドライバビット49の係合を簡単化することができる。また検知機構55によって、ドライバビット49とねじ26との係合状態を検知することができる。この検知機構55によって、ドライバビット49とねじ26とが係合状態にあると検知された後、ドライバビット49によってねじ26を操作することができる。
【0102】
ドライバビット49には、衝突阻止部65が設けられ、この衝突阻止部65によって、ドライバビット49の先端部49aと被締結部材Wとの衝突が阻止される。したがって前記衝突に起因するドライバビット49の先端部49aおよび被締結部材Wの変形および破損を防止することが可能となる。ねじ圧送機構29A(29B,29C)および直線フィーダ28は、各収容領域に収容されるねじ26を選択的にねじ整列機構24に供給するように構成されている。これによってたとえば、締結対象となるねじ26の種類を簡単に変更することが可能となる。
【0103】
図18は、本発明の第2の実施形態に係るねじ締め機20Aの正面図である。図19は、ドライバユニット21Aと複数のねじ供給機25とを示す斜視図である。図20は、ねじ供給機25と直進フィーダ66とドライバユニット21Aとの関係を示す斜視図である。ただし前記実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。締結装置としてのねじ締め機20Aは、締結手段としてのドライバユニット21Aと、搬送手段としてのねじ供給機67と、図示外のドライバユニット用電源とを有する。
【0104】
ねじ供給機67は、直進フィーダ68と、ねじ供給停止機構69と、ねじ有無検知機構70を有する。直進フィーダ68の搬送方向下流側に、ねじ供給停止機構69が付設される。このねじ供給停止機構69はたとえばエアシリンダによって実現される。つまりエアシリンダのロッドによってねじ26の供給路が遮断可能に構成される。
【0105】
具体的にエアシリンダが伸長状態にあるときには、ねじ26の供給路が遮断される。エアシリンダが収縮状態にあるときには、ねじ26の供給路が確保される。ねじ供給停止機構69の直ぐ搬送方向下流側にねじ有無検知機構70が配設される。ねじ有無検知機構70は、非接触式のセンサによって実現される。このセンサは、ねじ26の供給路に臨んで配置される。このようなねじ供給機67を設けることで、ねじ供給機67から任意の個数のねじ26を、直進フィーダ66を介してドライバユニット21Aに一度に送ることが可能となる。
【0106】
図19に示すように、ねじ供給機25にドライバユニット21Aを別体に設けたうえで、複数のねじ供給機25のうちの所望のねじ供給機25に対し、ドライバユニット21Aを移動させる構成にすることも可能である。これによってたとえば、ねじ26の種類を簡単に切り替えることができる。
【0107】
図21は、ドライバユニット21Aと、複数のねじ供給機25およびカートリッジ71との関係を示す斜視図である。図22は、ねじ送り用磁石片72によって、複数のねじ26をカートリッジ71に収容する技術を説明する斜視図である。図23は、ドライバユニット21Aとカートリッジ71とねじ供給機25との関係を示す斜視図である。
【0108】
ドライバユニット21Aとねじ供給機25とを別体に設け、ねじ供給機25で整列させた2個以上のねじ26、たとえば10個分のねじ26をカートリッジ71に収納し、そのカートリッジ71をドライバユニット21Aにセッティングさせた後、ねじ締め操作を実行する構成にしてもよい。複数のねじ供給機25のうちの所望のねじ供給機25に対し、ドライバユニット21Aを移動させ、カートリッジ71を切り替えることでねじ26の種類を切り替えることができる。ねじ供給機25からねじ26をカートリッジ71に収納するとき、カートリッジ71の一表面部に配置される磁石体72を移動させることによって、つまり磁気力を利用して、ねじ26をカートリッジ71に移動させ収納させるように構成することも可能である。
【0109】
図24は、ドライバユニット21Aと締結具保持体73とねじ供給機25との関係を示す斜視図である。図25は、図24の要部を拡大して示す斜視図である。図26は、保持部73aが形成される締結具保持体73の斜視図である。図27は、磁石片73bが付設される締結具保持体73の斜視図である。
【0110】
ねじ供給機25は、締結具保持体73を有する構成にすることも可能である。このねじ供給機25とドライバユニット21Aとは別体に設けられる。円板状の締結具保持体73は、ねじ26の受け取り位置Puと、ねじ26の払い出し位置Phとにわたって変位自在すなわち回転自在に設けられる。本締結具保持体73によれば、ねじ供給機25で整列させたねじ26を受け取り位置Puで受け取って払い出し位置Phまで搬送し、払い出し位置Phでドライバユニット21Aに払い出すことができる。
【0111】
締結具保持体73には、ねじ26を保持する保持部73aが設けられる。保持部73aは、たとえば図26に示すように、ねじ26が部分的に嵌まり込む凹所が形成される。このような保持部73aによって、締結具保持体73に対するねじ26の位置ずれを阻止して、ねじ26を確実に保持することができる。また保持部はたとえば図27に示すように、締結具保持体73の一表面部のうちねじ支持箇所73c付近に付設される磁石片73bによってすなわち磁気力を利用して、ねじ26の位置ずれを阻止する形態であってもよい。
【0112】
以上説明した第2の実施形態のねじ締め機20Aによれば、ねじ供給機67(25)によって、予め定める2個以上の個数のねじ26を、ドライバユニット21Aに一度に搬送することができる。このように複数のねじ26をドライバユニット21Aに一度に搬送することができるので、サイクルタイムの短縮を図ることができる。また直進フィーダ66を用いて、ドライバユニット21Aへのねじ26の搬送を実現することができる。
【0113】
ねじ26をカートリッジ71に収納して搬送することができるので、たとえばカートリッジ71単位でねじ26の種類を変更することができる。カートリッジ71にたとえば複数のねじ26を収納しておき、ドライバユニット21Aにこれら複数のねじ26を一度に搬送することができる。ねじ26を磁気力を利用して搬送することができる。したがってねじ26を搬送するための機構を極力簡単化することができる。
【0114】
締結具保持体73は、ねじ26の受け取り位置Puと、ねじ26の払い出し位置Phとにわたって変位自在に設けられる。この締結具保持体73によって、ねじ26を受け取り位置Puで受け取って払い出し位置Phまで搬送し、払い出し位置Phでドライバユニット21Aに払い出すことができる。このようにねじ26の受け取りおよび払い出しを実現することができる。
【0115】
ねじ26は締結具保持体73の保持部73aに設けられる。この保持部73aによって、締結具保持体73に対するねじ26の位置ずれを阻止することができる。したがってねじ26をドライバユニット21Aに確実に搬送し、このねじ26を用いて、複数の被締結部材Wを締結作業位置P1で確実に締結することが可能となる。たとえば保持部73aに形成される凹所に、ねじ26が部分的に嵌まり込む。これによって締結具保持体73に対するねじ26の位置ずれ阻止を実現することができる。たとえば磁気力を利用することで、締結具保持体73に対するねじ26の位置ずれ阻止を実現することもできる。これによってたとえば締結具保持体73の構造を簡単化することができる。その他第1または第2の実施形態に、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において種々の部分的変更を行う場合もある。
【0116】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、特に収容手段は、締結手段に別体に設けられるので、締結手段が収容手段に一体化されたものと比べて、締結手段の軽量化を図ることができる。これによってたとえばロボットなどの搬送機構を大形化することなく、締結手段だけを前記搬送機構で容易に支持することが可能となる。しかも搬送手段によって、締結具を締結手段に確実に搬送することが可能となるので、従来のものよりも、締結具を確実かつ迅速に締結手段に搬送したうえで、複数の被締結部材を締結作業位置で締結することができる。
【0117】
請求項2記載の本発明によれば、締結手段に規整手段が一体に設けられる。規整手段は、締結具を予め定める姿勢に規整して、締結手段に送り出す。このように規整手段は、締結具を予め定める姿勢に規整することができるので、たとえば収容手段において、締結具を予め定める姿勢に規整する必要がなくなる。換言すれば、締結具を、搬送方向上流側の収容手段で規整することなく、収容手段よりも搬送方向下流側の規整手段であって締結手段に一体の規整手段において規整している。したがってたとえば締結具の搬送速度を従来のものよりも上げることができ、サイクルタイムを短縮することが可能となる。
【0118】
請求項3記載の本発明によれば、締結具は、複数の支持体によって支持される。これら複数の支持体は、上方に向かうにつれて拡開するように相互に間隔をあけて配置され、締結具の頭部を係止して支持する。仮に複数の支持体が頭部を係止していなくても、駆動手段によって、複数の支持体のうち少なくともいずれか1つの支持体を、他の支持体に対して相対的に移動駆動する。これによって略円柱状の被締結部よりも大径の頭部が、複数の支持体で確実に係止され支持される。このように締結具が予め定める姿勢に確実に規整される。
【0119】
請求項4記載の本発明によれば、特に複数の締結具は、整列させた状態で略鉛直方向に案内されるので、締結具の重力を利用して締結具を締結作業位置付近まで案内することができる。つまり締結具が案内途中で不所望に停止することを防止することができる。
【0120】
請求項5記載の本発明によれば、案内部に案内される各締結具は、払い出し機構によって1つずつ払い出される。つまり各締結具は案内部によって案内され、締結具の重力を利用して払い出し機構によって1つずつ確実に払い出される。
【0121】
請求項6記載の本発明によれば、払い出し機構によって払い出される締結具は、送り手段によって、締結作業位置に送られる。したがって締結具が締結作業位置付近で不所望に停止することを防止し、締結具を締結作業位置に確実に送ることができる。
【0122】
請求項7記載の本発明によれば、締結手段は阻止部と締結部とを有し、締結具は、阻止部によって締結作業位置から変位することを阻止された状態で、締結部によって締結操作が実行される。
【0123】
請求項8記載の本発明によれば、締結部によって締結操作された締結具による締結状態は、締結検知手段によって検知される。換言すれば、締結検知手段によって締結具が締結されているか否かを検知することができる。
【0124】
請求項9記載の本発明によれば、締結具の変位を規制手段によって規制した状態で、締結部を締結具に係合させることができる。逆に言えば、締結部を締結具に係合させるとき、締結具の変位が規制されているので、締結具への締結部の係合を簡単化することができる。
【0125】
請求項10記載の本発明によれば、検知手段によって、締結部と締結具との係合状態を検知することができる。この検知手段によって、締結部と締結具とが係合状態にあると検知された後、締結部によって締結具を操作することができる。
【0126】
請求項11記載の本発明によれば、衝突阻止部によって、締結部と被締結部材との衝突が阻止される。したがって前記衝突に起因する締結部および被締結部材の変形、破損を防止することが可能となる。
【0127】
請求項12記載の本発明によれば、各収容領域に収容される締結具は、搬送手段によって選択的に規整手段に供給される。これによってたとえば、締結対象となる締結具の種類を変更することが可能となる。
【0128】
請求項13記載の本発明によれば、搬送手段によって、予め定める2個以上の個数の締結具を、収容手段から締結手段に一度に搬送することができる。このように複数の締結具を締結手段に一度に搬送することができるので、サイクルタイムの短縮を図ることができる。
【0129】
請求項14記載の本発明によれば、直進フィーダを用いて、締結手段への締結具の搬送を実現することができる。
【0130】
請求項15記載の本発明によれば、締結具をカートリッジに収納して搬送することができるので、たとえばカートリッジ単位で締結具の種類を変更することができる。カートリッジにたとえば複数の締結具を収納しておき、締結手段にこれら複数の締結具を一度に搬送することができる。
【0131】
請求項16記載の本発明によれば、締結具を磁気力を利用して搬送することができる。したがって締結具を搬送するための機構を極力簡単化することができる。
【0132】
請求項17記載の本発明によれば、締結具保持体は、締結具の受け取り位置と、締結具の払い出し位置とにわたって変位自在に設けられる。この締結具保持体によって、締結具を受け取り位置で受け取って払い出し位置まで搬送し、払い出し位置で締結手段に払い出すことができる。このように締結具の受け取りおよび払い出しを実現することができる。
【0133】
請求項18記載の本発明によれば、締結具は締結具保持体の保持部に設けられる。この保持部によって、締結具保持体に対する締結具の位置ずれを阻止することができる。したがって締結具を締結手段に確実に搬送し、この締結具を用いて、複数の被締結部材を締結作業位置で確実に締結することが可能となる。
【0134】
請求項19記載の本発明によれば、保持部に形成される凹所に、締結具が部分的に嵌まり込む。これによって締結具保持体に対する締結具の位置ずれ阻止を実現することができる。
【0135】
請求項20記載の本発明によれば、磁気力を利用することで、締結具保持体に対する締結具の位置ずれ阻止を実現することができる。これによってたとえば締結具保持体の構造を簡単化することができる。
【0136】
請求項21記載の本発明によれば、締結具を収容手段に収容しておき、この収容手段に収容される締結具を、搬送手段によって非整列状態で流体圧力を利用して搬送することができる。このように締結具を非整列状態で流体圧力を利用して搬送することができるので、たとえば複数の締結具を、搬送途中で不所望に詰まらせることなく確実に搬送することができる。
【0137】
請求項22記載の本発明によれば、締結具は、複数の支持体によって支持される。これら複数の支持体は、上方に向かうにつれて拡開するように相互に間隔をあけて配置され、締結具の頭部を係止して支持する。仮に複数の支持体が頭部を係止していなくても、駆動手段によって、複数の支持体のうち少なくともいずれか1つの支持体を、他の支持体に対して相対的に移動駆動する。これによって略円柱状の被締結部よりも大径の頭部が、複数の支持体で確実に係止され支持される。このように締結具が予め定める姿勢に確実に規整される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るねじ締め機20の斜視図である。
【図2】ねじ締め機20の正面図である。
【図3】ねじ供給機25の構造を概略示す斜視図である。
【図4】ねじ整列機構24の2枚の支持体31を表す斜視図である。
【図5】支持体31とねじ26との関係を表し、支持体31をねじ26の搬送方向に垂直な仮想平面で切断して見た断面図である。
【図6】ねじ整列部32を、ねじ供給方向から見た端面図である。
【図7】ねじ整列部32およびねじエスケープ機構35の要部を拡大して示す図である。
【図8】ねじ押し機構22とねじ26との関係を部分的に表す図である。
【図9】ねじ押し機構22およびねじ出し機構23を部分的に表す図である。
【図10】ねじ押し機構22とねじ26との関係を部分的に表す斜視図である。
【図11】ねじ吸着用スリーブ47およびねじ浮き検知スリーブ48を、ドライバビット49の軸線を含む仮想平面で切断して示す断面図である。
【図12】ねじ吸着用スリーブ47およびねじ検知用スライド板58を、ドライバビット49の軸線を含む仮想平面で切断して示す断面図である。
【図13】ドライバビット49と、ねじ26の変位を規制する規制機構54との関係を示す図である。
【図14】ドライバビット49とねじ26との係合状態を検知する検知機構55を表す図である。
【図15】ドライバビット49の先端部と被締結部材Wとの衝突を阻止する衝突阻止部65を表す図である。
【図16】ねじ26の種類を切り替える一手段を説明する図である。
【図17】ねじ26の種類を切り替える一手段を説明する図である。
【図18】本発明の第2の実施形態に係るねじ締め機20Aの正面図である。
【図19】ドライバユニット21Aと複数のねじ供給機25とを示す斜視図である。
【図20】ねじ供給機25と直進フィーダ66とドライバユニット21Aとの関係を示す斜視図である。
【図21】ドライバユニット21Aと、複数のねじ供給機25およびカートリッジ71との関係を示す斜視図である。
【図22】ねじ送り用磁石片72によって、複数のねじ26をカートリッジ71に収容する技術を説明する斜視図である。
【図23】ドライバユニット21Aとカートリッジ71とねじ供給機25との関係を示す斜視図である。
【図24】ドライバユニット21Aと締結具保持体73とねじ供給機25との関係を示す斜視図である。
【図25】図24の要部を拡大して示す斜視図である。
【図26】保持部73aが形成される締結具保持体73の斜視図である。
【図27】磁石片73bが付設される締結具保持体73の斜視図である。
【図28】ねじ1個取り方式のねじ締め機を表す図であり、(a)はねじ締め機1の斜視図、(b)はねじ締めドライバ2とねじ供給機3とワーク4との関係を概略示す図である。
【図29】ねじエアー圧送方式のねじ締め機を表す図であり、(a)はねじ締めドライバ5およびねじ供給機6を概略示す斜視図、(b)はねじ送りチューブ7の断面図である。
【図30】ねじ供給一体式のねじ締め機を概略表す図である。
【符号の説明】
20,20A ねじ締め機
21,21A ドライバユニット
22 ねじ押し機構
23 ねじ出し機構
24 ねじ整列機構
26 ねじ
26a ねじ部
26b 頭部
27 ケーシング
28 直進フィーダ
29 ねじ圧送機構
31 支持体
32 ねじ整列部
34 駆動機構
35 ねじエスケープ機構
47 ねじ吸着用スリーブ
49 ドライバビット
51 締結検知機構
54 規制機構
55 検知機構
65 衝突阻止部
66 直進フィーダ
71 カートリッジ
73 締結具保持体
73a 保持部
W 被締結部材
P1 締結作業位置
Pu 受け取り位置
Ph 払い出し位置

Claims (22)

  1. 締結具を用いて、複数の被締結部材を締結作業位置で締結可能な締結手段と、
    締結具を収容可能でかつ、締結手段に別体に設けられる収容手段と、
    収容手段から締結手段に締結具を搬送する搬送手段とを備えることを特徴とする締結装置。
  2. 締結手段に一体に設けられ、締結具を予め定める姿勢に規整して締結手段に送り出す規整手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の締結装置。
  3. 規整手段は、
    略円柱状の被締結部と、被締結部の軸線方向一端部に設けられる被締結部よりも大径の頭部とを有する締結具を予め定める姿勢に規整する規整手段であって、
    上方に向かうにつれて拡開するように相互に間隔をあけて配置され、締結具の頭部を係止して支持する複数の支持体と、
    複数の支持体のうち少なくともいずれか1つの支持体を、他の支持体に対して相対的に移動駆動する駆動手段とを有することを特徴とする請求項2記載の締結装置。
  4. 締結手段は、規整機構から送り出される複数の締結具を、整列させた状態で略鉛直方向に締結作業位置付近まで案内する案内部を有することをことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の締結装置。
  5. 締結手段は、案内部に案内される各締結具を、1つずつ払い出す払い出し機構を有することを特徴とする請求項4記載の締結装置。
  6. 払い出し機構によって払い出される締結具を、締結作業位置に送る送り手段をさらに有することを特徴とする請求項5記載の締結装置。
  7. 締結手段は、
    締結具が締結作業位置から変位することを阻止する阻止部と、
    締結具によって各被締結部材を締結する締結操作を実行する締結部とを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の締結装置。
  8. 締結手段は、
    締結部によって締結操作された締結具による締結状態を検知する締結検知手段をさらに有することを特徴とする請求項7記載の締結装置。
  9. 締結部は、締結具に係合した状態で締結具を操作する機構であり、
    締結手段は、
    締結部を締結具に係合させるとき、締結具の変位を規制する規制手段をさらに有することを特徴とする請求項7または8記載の締結装置。
  10. 締結部は、締結具に係合した状態で締結具を操作する機構であり、
    締結手段は、締結部と締結具との係合状態を検知する検知手段とを有することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の締結装置。
  11. 締結手段は、
    締結部と被締結部材との衝突を阻止する衝突阻止部をさらに有することを特徴とする7〜10のいずれかに記載の締結装置。
  12. 収容手段は、複数の収容領域を有し、
    搬送手段は、各収容領域に収容される締結具を選択的に規整手段に供給することを特徴とする請求項2〜11のいずれかに記載の締結装置。
  13. 搬送手段は、収容手段から予め定める2個以上の個数の締結具を締結手段に一度に搬送することを特徴とする請求項1記載の締結装置。
  14. 搬送手段は、直進フィーダを備えることを特徴とする請求項13記載の締結装置。
  15. 搬送手段は、締結具をカートリッジに収納して搬送することを特徴とする請求項13または14記載の締結装置。
  16. 搬送手段は、磁気力を利用して締結具を搬送することを特徴とする請求項15記載の締結装置。
  17. 搬送手段は、締結具の受け取り位置と、締結具の払い出し位置とにわたって変位自在に設けられる締結具保持体を有し、締結具を受け取り位置で受け取って払い出し位置まで搬送し、払い出し位置で締結手段に払い出すことを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載の締結装置。
  18. 締結具保持体は、締結具保持体に対する締結具の位置ずれを阻止して、締結具を保持する保持部が設けられることを特徴とする請求項17記載の締結装置。
  19. 保持部は、締結具が部分的に嵌まり込む凹所が形成されることを特徴とする請求項18記載の締結装置。
  20. 保持部は、磁気力を利用して位置ずれを阻止することを特徴とする請求項18記載の締結装置。
  21. 締結具を収容可能な収容手段と、
    収容手段に収容される締結具を、非整列状態で流体圧力を利用して搬送するための搬送手段とを備えることを特徴とする締結具供給装置。
  22. 略円柱状の締結部と、締結部の軸線方向一端部に設けられる締結部よりも大径の頭部とを有する締結具を予め定める姿勢に規整する締結具規整装置であって、
    上方に向かうにつれて拡開するように相互に間隔をあけて配置され、締結部の頭部を係止して支持する複数の支持体と、
    複数の支持体のうち少なくともいずれか1つの支持体を、他の支持体に対して相対的に移動駆動する駆動手段とを有することを特徴とする締結具規整装置。
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