JP4867410B2 - ポリエステルコアヤーンミシン糸 - Google Patents
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Description
長繊維フィラメントを芯糸とし、短繊維スパン糸を鞘糸とする複合糸で構成されるコアヤーンミシン糸において、芯糸であるフィラメントの単糸繊度を細くすることによって、鞘糸であるスパン糸の被覆性を向上させ、高速可縫性を安定的にすること、また、コアヤーン強度をアップさせるためにスパン糸の切断付近におけるマルチフィラメントの中間強度をアップさせることにより可能とした。
以上
上撚係数は三子撚りの場合は130〜170が好ましい。この範囲の理由としては、130以下になるとコアヤーン使用時に糸割れ(撚りが戻る現象)が発生する。また、スパン繊維の根本拘束力が強くなるため高速可縫時にスパン繊維が切断する欠点がある。撚係数が190以上の場合は糸強力が低下するためである。同様の理由で双糸の場合は上撚係数が150〜190とするのが好ましい。
(1)固有粘度
35℃のo−クロロフェノール溶液を用いて測定した値である。
(2)引張強度および破断伸度
JIS L 1073(合成繊維フィラメント試験方法)に準じ、自記録式引張試験機を用いて試長25cm、引張速度30cm/分で測定した数値である。
(3)高速可縫性
本縫1本針ミシン糸を用い、4000rpmの速度、ミシン針#14でT/Rサージ3枚を縫製して、ミシン糸の切断が多発した場合は×、ミシン糸の切断が1〜5回の場合は△、全く切断しなかった場合は◎で示した。
(4)延伸優等率
芯糸の製造工程において、図2で示す延伸機144錘建てを用いて、延伸速度600m/分、3.0kg巻を仕掛け錘数に対して糸切れ、単巻きが無く巻上げた錘数の比率を延伸優等率とした。延伸優等率が95.0%以上を○、95.0%未満を×、99.0%以上を◎とした。
(5)被覆性評価
得られたコアヤーンの側面を25倍の顕微鏡で観察し、糸長1m当たりに芯糸のフィラメントが表層部から確認できる数により判断した。判断基準は芯糸FYの露出部分の発生カ所が0カ所で◎、1〜5カ所で○、6〜9カ所で△、10カ所以上で×の4段階評価で行った。
コアヤーンを構成する芯糸と鞘糸のポリマがPETあるいは共重合PETからなり固有粘度が芯糸0.65、鞘糸0.63であり、芯糸を構成するフィラメントの単糸繊度が1.0dtexでかつトータル繊度が50dtex、10%伸長時の強度が6.5cN/dtexであり、
図3に示した装置を用いてドラフトされた綿の繊維束と重ね合わせ撚り係数3.5でよりかけして複合糸となした。得られた長短複合糸を用い下撚り加工した。下撚り加工した長短複合糸を3本引き揃え上撚り加工を行った。その結果、鞘糸であるスパン糸がコアヤーン全重量の40重量%を占めているポリエステルコアヤーンミシン糸を得た。コアヤーンミシン糸の強度は8.0cN/dtexと高いものであった。
コアヤーンを構成する芯糸と鞘糸のポリマがPETあるいは共重合PETからなり固有粘度が芯糸0.65、鞘糸0.63であり、芯糸を構成するフィラメントの単糸繊度が1.0dtexでかつトータル繊度が50dtex、10%伸長時の強度が6.0cN/dtexであり、図3に示した装置を用いてドラフトされた綿の繊維束と重ね合わせ撚り係数3.5でよりかけして複合糸となした。得られた長短複合糸を用い下撚り加工した。下撚り加工した長短複合糸を3本引き揃え上撚り加工を行った。その結果、鞘糸であるスパン糸がコアヤーン全重量の40重量%をしめているポリエステルコアヤーンミシン糸を得た。原糸の延伸優等率が実施例1対比良好であった。
コアヤーンを構成する芯糸と鞘糸のポリマがPETあるいは共重合PETからなり固有粘度が芯糸0.70、鞘糸0.63であり、芯糸を構成するフィラメントの単糸繊度が1.6dtexでかつトータル繊度が50dtex、10%伸長時の強度が6.5cN/dtexであり、図3に示した装置を用いてドラフトされた綿の繊維束と重ね合わせ撚り係数3.5でよりかけして複合糸となした。得られた長短複合糸を用い下撚り加工した。下撚り加工した長短複合糸を3本引き揃え上撚り加工を行った。その結果、鞘糸であるスパン糸がコアヤーン全重量の40重量%をしめているポリエステルコアヤーンミシン糸を得た。原糸の延伸優等率が実施例1対比良好であった。
コアヤーンを構成する芯糸と鞘糸のポリマがPETあるいは共重合PETからなり固有粘度が芯糸0.65、鞘糸0.63であり、芯糸を構成するフィラメントの単糸繊度が0.6dtexでかつトータル繊度が50dtex、10%伸長時の強度が6.0cN/dtexであり、、図3に示した装置を用いてドラフトされた綿の繊維束と重ね合わせ撚り係数3.5でよりかけして複合糸となした。得られた長短複合糸を用い下撚り加工した。下撚り加工した長短複合糸を3本引き揃え上撚り加工を行った。その結果、鞘糸であるスパン糸がコアヤーン全重量の40重量%をしめているポリエステルコアヤーンミシン糸を得た。コアヤーン芯糸原糸の延伸優等率は90.0%と製糸性レベルの低い結果となった。また、高速可縫性については3回と△の結果であった。
コアヤーンを構成する芯糸と鞘糸のポリマがPETあるいは共重合PETからなり固有粘度が芯糸0.65、鞘糸0.63であり、芯糸を構成するフィラメントの単糸繊度が2.0dtexでかつトータル繊度が50dtex、10%伸長時の強度が6.0cN/dtexであり、図3に示した装置を用いてドラフトされた綿の繊維束と重ね合わせ撚り係数3.5でよりかけして複合糸となした。得られた長短複合糸を用い下撚り加工した。下撚り加工した長短複合糸を3本引き揃え上撚り加工を行った。その結果、鞘糸であるスパン糸がコアヤーン全重量の40重量%をしめているポリエステルコアヤーンミシン糸を得た。被覆性に劣る結果となった。
コアヤーンを構成する芯糸と鞘糸のポリマがPETあるいは共重合PETからなり固有粘度が芯糸0.65、鞘糸0.63であり、芯糸を構成するフィラメントの単糸繊度が1.0dtexでかつトータル繊度が50dtex、10%伸長時の強度が5.0cN/dtexであり、図3に示した装置を用いてドラフトされた綿の繊維束と重ね合わせ撚り係数3.5でよりかけして複合糸となした。得られた長短複合糸を用い下撚り加工した。下撚り加工した長短複合糸を3本引き揃え上撚り加工を行った。その結果、鞘糸であるスパン糸がコアヤーン全重量の40重量%をしめているポリエステルコアヤーンミシン糸を得た。コアヤーン強度が4.0cN/dtexと目標対比低めの結果となった。
コアヤーンを構成する芯糸と鞘糸のポリマがPETあるいは共重合PETからなり固有粘度が芯糸0.65、鞘糸0.63であり、芯糸を構成するフィラメントの単糸繊度が1.0dtexでかつトータル繊度が50dtex、10%伸長時の強度が6.0cN/dtexであり、図3に示した装置を用いてドラフトされた綿の繊維束と重ね合わせ撚り係数3.5でよりかけして複合糸となした。得られた長短複合糸を用い下撚り加工した。下撚り加工した長短複合糸を3本引き揃え上撚り加工を行った。その結果、鞘糸であるスパン糸がコアヤーン全重量の20重量%をしめているポリエステルコアヤーンミシン糸を得た。被覆性に劣る結果となった。
B.無撚のコア層
C.からみ繊維
D.ニップローラー
E.給糸ローラー
F.予熱ローラー
G.延伸ローラー
H.熱セットローラー
I.弛緩熱処理ローラー
J.パーン
K.ポリエステル短繊維
L.ポリエステル長繊維
M−1.引き取りローラー1
M−2.引き取りローラー2
O.巻取機
Claims (1)
- 長繊維フィラメントを芯糸とし、短繊維スパン糸を鞘糸とする複合糸で構成されるコアヤーンミシン糸において、芯糸、鞘糸のポリマの固有粘度を0.63〜0.80とし、芯糸であるフィラメントの単糸繊度を0.8〜1.6dtexで、かつ10%伸長時の強度が6.0〜6.5cN/dtexとし、フィラメントのトータル繊度を40〜60dtexとし、かつ鞘糸のスパン糸がコアヤーン全重量の30〜50重量%を占めることを特徴とするポリエステルコアヤーンミシン糸。
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