JP4865649B2 - オイルストレーナ - Google Patents
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Description
また、本願の今一つの発明に係るオイルストレーナは、中空状のストレーナ本体の内部にフィルタユニットが挿入して配設されるオイルストレーナであって、前記ストレーナ本体は、前記ストレーナ本体の一端側に設けられオイルが流出する出口開口部と、前記ストレーナ本体の他端側でストレーナ本体の長手方向軸線に沿った中心線を有しフィルタを挿入させる挿入開口部と、これら両開口部の間で前記長手方向軸線に交差する中心線を有しオイルが流入する入口開口部とを備え、前記フィルタユニットは、フィルタを有するユニット本体と、該ユニット本体の端末側に形成され前記挿入開口部を閉塞する閉塞部とを備えており、前記ユニット本体が前記挿入開口部から前記長手方向軸線に沿ってストレーナ本体内に挿入された状態で、前記挿入開口部の周縁部と前記閉塞部の外周部とが接合され、前記フィルタユニットの閉塞部の外周部は前記挿入開口部の周縁部に嵌合し、その嵌合部分で溶着接合されており、前記挿入開口部の周縁部は、端末側から順に、第1内周面と、これよりも小さい第2内周面と、これよりも更に小さい第3内周面とを有すると共に、第1内周面と第2内周面との間に斜面で連結された内周段部を備える一方、前記閉塞部の外周部は、端末側から順に、第1外周面と、これよりも小さい第2外周面と、これよりも更に小さい第3外周面とを有すると共に、第2外周面と第3外周面との間に斜面で連結された外周段部を備え、前記挿入開口部の周縁部に前記閉塞部の外周部を嵌合させた際には、前記外周段部が前記内周段部に突き当たると共に、前記第2外周面と前記第1内周面の間に環状の第1空隙部が形成され、且つ、前記第3外周面と前記第2内周面の間に環状の第2空隙部が形成され、前記外周段部が前記内周段部に突き当たった部分が溶融することで、前記閉塞部の外周部が前記挿入開口部の周縁部に溶着接合されている、ことを特徴としたものである。
この場合において、前記フィルタユニットのユニット本体の側面部は、ストレーナ本体の内周部に形成された溝部に嵌合していることが好ましい。
挿入開口部をより確実に閉塞し、該挿入開口部と閉塞部の接合部分のシール性をより十分に確保することができる。
また、本願の今一つの発明によれば、出口開口部および入口開口部とは別に、ストレーナ本体の長手方向軸線に沿った中心線を有する挿入開口部を備えたことにより、入口開口部の中心線がストレーナ本体の長手方向軸線に交差し該入口開口部からフィルタユニットのユニット本体を挿入することができない場合でも、前記挿入開口部からストレーナ本体の長手方向軸線に沿って前記ユニット本体を支障なくストレーナ本体内へ挿入することができる。そして、ユニット本体が前記挿入開口部から前記長手方向軸線に沿ってストレーナ本体内に挿入された状態で、前記挿入開口部の周縁部と前記閉塞部の外周部とが接合される。この場合、接合されるのは挿入開口部の周縁部と閉塞部の外周部の間だけであるので、ストレーナ本体を二つ割りの分割体で形成しフィルタユニットを挟み込んで分割体どうしを接合する従来の構造に比して、接合作業が容易となり、また、接合部分の面積を大幅に小さくすることができるので、より確実なシール性を安定して得ることができる。特に、前記フィルタユニットの閉塞部の外周部は前記挿入開口部の周縁部に嵌合し、その嵌合部分で溶着接合されていることにより、挿入開口部をより確実に閉塞し、該挿入開口部と閉塞部の接合部分のシール性をより十分に確保することができる。また、特に、この場合において、好ましくは、挿入開口部の周縁部に閉塞部の外周部を嵌合させた際には、閉塞部の外周段部が挿入開口部の内周段部に突き当たり、その突き当たった部分は環状の第1及び第2空隙部で挟まれている。従って、前記外周段部が前記内周段部に突き当たった部分が溶融して閉塞部の外周部が挿入開口部の周縁部に溶着接合される際には、余剰な溶融樹脂は第1及び第2空隙部内に溜まり、内側および外側に漏れ出ることはない。これにより、接合部の内外に溶着バリがはみ出ることを防止できる。
この場合において、好ましくは、フィルタユニットのユニット本体の側面部はストレーナ本体の内周部に形成された溝部に嵌合していることにより、フィルタユニットのストレーナ本体内への挿入作業がより容易かつ確実に行え、また、フィルタユニットをストレーナ本体内により安定して保持させることができる。
図1は本発明の第1の実施形態に係るオイルストレーナの全体斜視図、図2は前記オイルストレーナのストレーナ本体の縦断面図、図3はフィルタユニットのストレーナ本体内への挿入工程を示す斜視図、図4は図1におけるY4−Y4線に沿った前記オイルストレーナの断面図、図5は図4の要部を拡大して示す説明図、また、図6は図4におけるY6−Y6線に沿った前記オイルストレーナの断面図である。
前記ストレーナ本体B1は、好ましくは断面形状が略円形の管状体で、より好ましくは合成樹脂材料を用いて例えば射出成形法により一体成形されており、フィルタユニットU1は、ストレーナ本体B1の挿入開口部A3から長手軸Lbに沿って挿入されることにより、ストレーナ本体B1内に組み込まれている(図3参照)。
また、フィルタユニットU1の閉塞部15の周壁部17が挿入開口部A3の周縁部に嵌合し、その嵌合部分で溶着接合されることにより、挿入開口部A3をより確実に閉塞し、該挿入開口部A3と閉塞部15の接合部分のシール性をより十分に確保することができる。
図5により詳しく示すように、前記端末ボス部3の内周部は、上流側から順に、第1内周面H1と、これよりも小さい第2内周面H2と、これよりも更に小さい第3内周面H3とを備え、第1内周面H1と第2内周面H2との間に斜面で連結された内周段部Hdが形成されている。
図9は本発明の第2の実施形態に係るオイルストレーナS2の縦断面図である。
この第2の実施形態に係るオイルストレーナS2は、フィルタユニットU2の閉塞部25が板状に形成されている点、つまり、縦壁部と周壁部とで構成されるのではなく、縦壁部のみで構成されている点、が第1の実施形態に係るオイルストレーナS1と異なっている。
この第3の実施形態に係るオイルストレーナS3は、ストレーナ本体B3が略矩形状断面の管状体で構成されている点、及びストレーナ本体B3の入口側(上流側)に入口管部は設けられておらず、入口開口部A1がストレーナ本体B3の直管部分の入口側端末に直接に形成されている点、が第2の実施形態に係るオイルストレーナS2と異なっている。
この第4の実施形態に係るオイルストレーナS4は、例えば第1の実施形態のオイルストレーナS1を対象とし、そのストレーナ本体B1の外側に略平板状のバッフルプレートPbを一体的に設けたものである。このバッフルプレートPbは、周知のように、オイルパン(不図示)内のオイルの波立ちを抑制するものであり、オイルパンの内周に適合した形状および寸法に設定されている。
尚、図11の例では、第1の実施形態のオイルストレーナS1を対象としているが、他の実施形態のオイルストレーナについて、同様にストレーナ本体の外側にバッフルプレートを一体的に設けることもできる。
このように、一対の半割体を衝合させ接合して中空体を得る場合、特に合成樹脂製の中空体を成形する方法として、合成樹脂製の半割体どうしを衝合させるとともに、この衝合部の周縁に沿って形成された内部通路または金型壁面との間に形成された通路内に溶融樹脂を充填することにより、上記半割体どうしを接合して中空成形品を得る方法は公知である。また、半割体どうしをこのようにして接合する際に、上記通路への溶融樹脂の充填を、半割体を成形する成形型内で行えるようにした方法が知られている。
かかる方法を採用することにより、従来の接着や熱溶融による場合に比べて、半割体どうしの接合強度や衝合部の密封性をより安定して確保することができる。
このDSI法によれば、半割体の成形と衝合・接合とを全く別工程で行っていた従来に比べて、大幅に生産性を高めることができる。
図14に示すように、ストレーナ本体B5の内周面と前記内部通路49の間には、好ましくは、フィルタユニットU5のユニット本体41に対応する部位に長手方向に沿った一対の嵌合溝部43が設けられており、フィルタユニットU5がストレーナ本体B5内に挿入される際には、ユニット本体41の左右の側面部(つまり、フィルタフレーム42の左右側部)が前記嵌合溝部43内に嵌合して挿入される。
尚、フィルタユニットU5の閉塞部45は、第2の実施形態における場合と同様に円形の略板状に形成されている。これにより、ストレーナ本体B5の挿入開口部A3にボス部を設ける必要は無い。また、ストレーナ本体B5の入口側では、第2の実施形態における場合と同様に、入口管部が設けられておらず、入口開口部A1がストレーナ本体B5の直管部分の入口側端末に直接に形成されている。従って、よりコンパクトなオイルストレーナS5が得られる。
このように、本発明は、上記実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更や改良等が可能であることは言うまでもない。
11,31,41 (フィルタユニットの)ユニット本体
15,25,35,45 (フィルタユニットの)閉塞部
A1 入口開口部
A2 出口開口部
A3 挿入開口部
B1,B2,B3,B4,B5 ストレーナ本体
F フィルタ
H1,H2,H3 (端末ボス部の)第1,第2,第3内周面
Hd (端末ボス部の)内周段部
J1,J2 第1,第2空隙部
K1,K2,K3 (閉塞部の)第1,第2,第3内周面
Kd (閉塞部の)内周段部
L2,L3 (出口開口部,挿入開口部の)中心線
Kb (ストレーナ本体の)長手軸
Pb バッフルプレート
S1,S2,S3,S4,S5 オイルストレーナ
U1,U2,U3,U4,U5 フィルタユニット
Claims (7)
- 中空状のストレーナ本体の内部にフィルタユニットが挿入して配設されるオイルストレーナであって、
前記ストレーナ本体は、前記ストレーナ本体の一端側に設けられオイルが流出する出口開口部と、前記ストレーナ本体の他端側でストレーナ本体の長手方向軸線に沿った中心線を有しフィルタを挿入させる挿入開口部と、これら両開口部の間で前記長手方向軸線に交差する中心線を有しオイルが流入する入口開口部とを備え、
前記フィルタユニットは、フィルタを有するユニット本体と、該ユニット本体の端末側に形成され前記挿入開口部を閉塞する閉塞部とを備えており、
前記挿入開口部は前記ストレーナ本体の長手方向軸線に直交する面内に形成され、前記ストレーナ本体は、前記ユニット本体を前記挿入開口部から前記長手方向軸線と同一方向に挿入させることができるように構成されており、
前記ユニット本体が前記挿入開口部から前記長手方向軸線に沿ってストレーナ本体内に挿入された状態で、前記挿入開口部の周縁部と前記閉塞部の外周部とが接合されている、
ことを特徴とするオイルストレーナ。 - 前記フィルタユニットのユニット本体の側面部は、前記ストレーナ本体の内周部に形成された溝部に嵌合していることを特徴とする請求項1に記載のオイルストレーナ。
- 前記フィルタユニットの閉塞部の外周部は前記挿入開口部の周縁部に嵌合し、その嵌合部分で溶着接合されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のオイルストレーナ。
- 前記挿入開口部の周縁部は、端末側から順に、第1内周面と、これよりも小さい第2内周面と、これよりも更に小さい第3内周面とを有すると共に、第1内周面と第2内周面との間に斜面で連結された内周段部を備える一方、
前記閉塞部の外周部は、端末側から順に、第1外周面と、これよりも小さい第2外周面と、これよりも更に小さい第3外周面とを有すると共に、第2外周面と第3外周面との間に斜面で連結された外周段部を備え、
前記挿入開口部の周縁部に前記閉塞部の外周部を嵌合させた際には、前記外周段部が前記内周段部に突き当たると共に、前記第2外周面と前記第1内周面の間に環状の第1空隙部が形成され、且つ、前記第3外周面と前記第2内周面の間に環状の第2空隙部が形成され、
前記外周段部が前記内周段部に突き当たった部分が溶融することで、前記閉塞部の外周部が前記挿入開口部の周縁部に溶着接合されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のオイルストレーナ。 - 中空状のストレーナ本体の内部にフィルタユニットが挿入して配設されるオイルストレーナであって、
前記ストレーナ本体は、前記ストレーナ本体の一端側に設けられオイルが流出する出口開口部と、前記ストレーナ本体の他端側でストレーナ本体の長手方向軸線に沿った中心線を有しフィルタを挿入させる挿入開口部と、これら両開口部の間で前記長手方向軸線に交差する中心線を有しオイルが流入する入口開口部とを備え、
前記フィルタユニットは、フィルタを有するユニット本体と、該ユニット本体の端末側に形成され前記挿入開口部を閉塞する閉塞部とを備えており、
前記ユニット本体が前記挿入開口部から前記長手方向軸線に沿ってストレーナ本体内に挿入された状態で、前記挿入開口部の周縁部と前記閉塞部の外周部とが接合され、
前記フィルタユニットの閉塞部の外周部は前記挿入開口部の周縁部に嵌合し、その嵌合部分で溶着接合されており、
前記挿入開口部の周縁部は、端末側から順に、第1内周面と、これよりも小さい第2内周面と、これよりも更に小さい第3内周面とを有すると共に、第1内周面と第2内周面との間に斜面で連結された内周段部を備える一方、
前記閉塞部の外周部は、端末側から順に、第1外周面と、これよりも小さい第2外周面と、これよりも更に小さい第3外周面とを有すると共に、第2外周面と第3外周面との間に斜面で連結された外周段部を備え、
前記挿入開口部の周縁部に前記閉塞部の外周部を嵌合させた際には、前記外周段部が前記内周段部に突き当たると共に、前記第2外周面と前記第1内周面の間に環状の第1空隙部が形成され、且つ、前記第3外周面と前記第2内周面の間に環状の第2空隙部が形成され、
前記外周段部が前記内周段部に突き当たった部分が溶融することで、前記閉塞部の外周部が前記挿入開口部の周縁部に溶着接合されている、
ことを特徴とするオイルストレーナ。 - 前記フィルタユニットのユニット本体の側面部は、前記ストレーナ本体の内周部に形成された溝部に嵌合している、ことを特徴とする請求項5に記載のオイルストレーナ。
- 前記ストレーナ本体には、その外周の一部から外側へ広がる略平板状のバッフルプレートが一体的に設けられていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のオイルストレーナ。
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