JP5331617B2 - オイルストレーナ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車の内燃機関のオイルパン内に配設され、該内燃機関内に供給するオイルを濾過するオイルストレーナに関する。
従来、オイルパン内に配設されるオイルストレーナとして、例えば特許文献1に、管状のストレーナ本体が、一端側に設けられたオイル排出口と、他端に設けられフィルタユニットを挿入する挿入用開口と、これらオイル排出口と挿入口との間でストレーナ本体の管軸(長手軸)に交差する中心線を有する流入管に設けられたオイル吸入口とを備え、全体形状が板状に形成された板状部分に所定メッシュの平面網状のフィルタ部を有する上記フィルタニットを、ストレーナ本体の内周部に長手方向に沿って形成された一対の嵌合溝部に上記挿入用開口から挿入し、該挿入用開口の周縁部とフィルタユニットにおける閉塞部の外周部とを接合している構造が開示されている。
また、特許文献2に、上流側が開放するとともに下流側が閉塞した籠状フィルタユニットを、該フィルタユニットの上流側をストレーナ本体に支持したオイルストレーナ構造が開示されている。
特開2009ー11960号公報 特開2008ー82314号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたオイルストレーナは、全体形状がオイル流通方向に長尺の板状フィルタユニットがストレーナ本体の長手方向に延びる嵌合溝部に挿入用開口から挿入嵌合されるため、フィルタユニットと嵌合溝部との間に微小な隙間が生じ、この隙間からフィルタユニットの平面網状フィルタ部を通過しないオイルがオイル排出口側へ漏出する。しかも、長尺フィルタユニットの長尺状周縁とこれに対応した上記嵌合溝部との嵌合が帯状をなしているため、フィルタユニットの周縁部と嵌合溝部との嵌合面積が多くなり、その分両者間における隙間が全体的に増え、これによりフィルタ部を通過しないオイル漏出量が必然的に多くなり、フィルタ部のオイル濾過効率が低下して好ましいものではない。
さらに、オイル吸入口を有する流入管部の中心線がストレーナ本体の管軸と交差するように構成されているため、オイル吸入口から吸入されたオイルは、上記交差部付近、即ちフィルタ部の上流側に集中して流れ、該交差部付近におけるフィルタ部の目詰まりが多くなるという問題があり、オイルをフィルタ部全域に亘って略均一に通過させてフィルタ部の濾過効率を向上させることが望まれる。
一方、上記特許文献2に開示されたオイルストレーナのフィルタユニットは、該フィルタユニットの上流側端部がストレーナ本体に片持ち状態で支持されているため、その支持構造を強固なものにしなければならず、その結果、支持部付近が厚肉となってオイルストレーナの重量が増大するとともに大型化するという問題がある。そして、ストレーナ本体が長くなるに伴ってフィルタユニットの長さが長くなる場合に特に上記問題が顕著となる。この場合、一層長尺となったフィルタユニットの先端が、オイルの脈動、内燃機関の振動等によって破損しないように剛性の高い構造にしなければならず、フィルタユニットが高価なものとなる。
そこで、本発明は、フィルタユニットのストレーナ本体への取付構造に工夫を凝らし、フィルタ部の濾過効率を向上させるとともにオイルストレーナの重量増大化、大型化を抑制した安価なオイルストレーナを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、オイル流通方向に延びる管状の樹脂製ストレーナ本体の長手方向一端側に設けられオイルを吸入する吸入口と、上記ストレーナ本体の長手方向他端側に設けられ上記ストレーナ本体内のオイルを排出する排出口と、上記吸入口から吸入されたオイルを濾過して上記排出口から排出するように上記ストレーナ本体内に挿入された樹脂製フィルタユニットとを備えたオイルストレーナを前提とする。
具体的には、請求項1に係る発明は、上記ストレーナ本体の長手方向一端には、該ストレーナ本体の管軸に沿って上記フィルタユニットを挿入する挿入口が形成され、上記ストレーナ本体の長手方向一端寄りには、当該ストレーナ本体から外方に一体に突出し、且つ、上記吸入口を突出端に有する吸入管部が形成され、該吸入管部は、当該吸入管部の管軸が上記ストレーナ本体の管軸と交差しないように、且つ、オイル流通方向から見て上記フィルタユニットが上記吸入口の一部領域に対応するように上記ストレーナ本体の管軸に対して偏芯して形成され、上記フィルタユニットは、上記挿入口を閉塞する閉塞部と、該閉塞部から上記ストレーナ本体の管軸に沿って当該ストレーナ本体の長手方向他端側に向けて一体に突出し、かつ突出端に上記排出口に連通する開放口を有するとともに周壁に多数の細孔を有し内部に内側流路が形成された管状フィルタ部と、上記開放口に対応するフィルタ部外周に外周面が環状をなしストレーナ本体の内周面に向けて突出する板状支持部とが一体に形成され、上記フィルタユニットが上記挿入口からストレーナ本体内に挿入された状態において、上記挿入口の周縁部と上記閉塞部の周縁部とが液密に接合されるとともに上記支持部が上記ストレーナ本体の内周面に嵌合して支持され、かつ該ストレーナ本体の内周面とフィルタ部の外周面との間に上記吸入口に連通する外側流路が形成され、該外側流路における上記ストレーナ本体の長手方向他端が上記支持部によって閉塞されているオイルストレーナである。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記フィルタユニットよりも上記ストレーナ本体の長手方向他端側のストレーナ本体内周面に、上記フィルタユニットにおける上記ストレーナ本体の長手方向他端部に近接又は当接する整流用膨出部が形成され、該膨出部は内周面が環状をなし、その内径がフィルタユニットの上記開放口内径よりも大きく、かつ該開放口近傍のストレーナ本体の内径よりも小さく設定されていることを特徴とするオイルストレーナである。
また、請求項に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記フィルタユニットの開放口は、その内周面が上記ストレーナ本体の長手方向他端側に向けて拡径するように形成されていることを特徴とするオイルストレーナ。
請求項1に係る発明は、フィルタユニットの板状支持部がストレーナ本体内に嵌合支持されることによって濾過されていないオイルが流通する上記外側流路におけるストレーナ本体の長手方向他端が閉塞され、即ち支持部が板状をなし、その外周面がストレーナ本体の内周面に対して略液密に嵌合しているため、その嵌合面積は、支持部の外周面積となり、上記特許文献1に比べて小さく、フィルタ部を通過しないで上記嵌合部から漏洩するオイル漏出量が少なくなって、フィルタ部のオイル濾過効率が向上する。
また、フィルタユニットは、上流端の閉塞部と下流端の支持部とが、即ちフィルタユニットの長手方向両端が、ストレーナ本体に支持されている。このため、フィルタユニットを、オイルの脈動、内燃機関の振動等によって破損させることがなく、ストレーナ本体に安定して支持できるばかりでなく、上記特許文献2のように片持ち状態で支持していないので、当該特許文献2に比べて支持部及び閉塞部周辺を強固な構造にする必要がなく、さらには、フィルタ部自体の剛性も低くできる。これにより、オイルストレーナの重量増大化、大型化を抑制できるとともに安価なオイルストレーナを得ることができる。
さらに、吸入管部の管軸がストレーナ本体の管軸と交差しないようにストレーナ本体の管軸に対して偏芯して形成されているため、吸入管部からストレーナ本体内に流入するオイルは、全オイルが直接フィルタ部におけるストレーナ本体の長手方向一端側に集中して衝突することなく、該フィルタ部とストレーナ本体の内周面とに分散して衝突するので、吸入管部近傍のフィルタ部に集中して目詰まりするのを抑制することができる。
また、請求項に係る発明は、請求項1に係る発明の上記効果に加え、フィルタユニットにおける上記ストレーナ本体の長手方向他端部に近接又は当接するように膨出部をストレーナ本体内周面に形成し、該膨出部の内径をフィルタユニットの開放口内径よりも大きく、かつ該開放口近傍のストレーナ本体の内径よりも小さく設定、即ち膨出部の内径をフィルタユニットの上記開放口内径と該開放口近傍のトレーナ本体内径との中間に設定している。これにより、上記開放口と該開放口近傍のストレーナ本体内周面との間の段差が小さくなり、該開放口直下流側でオイルが整流され、乱流することなく排出口からスムースに流出されてオイルの吸入効率の低下を抑制することができる。
また、請求項に係る発明は、請求項1に係る発明の上記効果に加え、フィルタユニットの開放口内周面をストレーナ本体の長手方向他端側に向けて拡径するように形成したので、該開放口がストレーナ本体の長手方向他端側に向けて拡径してラッパ状となり、該開放口と当該開放口近傍のストレーナ本体の内周面との間の段差が急激に大きくならず、ストレーナ本体の長手方向他端側に向けて徐々に大きくなっている。これにより、オイルが開放口で整流され、乱流することなく排出口からスムースに流出されてオイルの吸入効率の低下を抑制することができる。
さらに、この請求項に係る発明では、フィルタユニットの開放口とストレーナ本体の内周面との間の段差が急激に大きく変化しないように該開放口内周面をストレーナ本体の長手方向他端側に向けて拡径するように形成し、上記段差の急激な変化抑制をフィルタユニット側で対応したので、請求項3に係る発明のようにストレーナ本体内周面に膨出部を形成する必要がなくなり、ストレーナ本体の成形自由度が向上して、その成形が容易となる。
本発明の実施形態に係るオイルストレーナの斜視図である。 図1のオイルストレーナの分解斜視図である。 図1のIII-III線断面図である。 図1のIV-IV線断面図である。 実施形態の変形例に係る図3相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係るオイルストレーナ1の全体斜視図、図2は図1の分解斜視図である。このオイルストレーナ1は、オイルの流通方向に延びる断面円形の管状樹脂製ストレーナ本体3を有し、該ストレーナ本体3のオイル流通方向上流側(長手方向一端側)に設けられ当該ストレーナ本体3内にオイルを吸入する吸入口5と、オイル流通方向下流側(長手方向他端側)に設けられ当該ストレーナ本体3内のオイルを排出する排出口7と、上記吸入口5から吸入されたオイルを濾過して上記排出口7から排出するようにストレーナ本体3内に挿入された樹脂製フィルタユニット9とを備えている。以下、「上流」、「下流」とは、オイルの流通方向に対して言う。
上記ストレーナ本体3の長手方向一端には、該ストレーナ本体3の管軸(管中心線)X1に沿って当該ストレーナ本体3内に上記フィルタユニット9を挿入する挿入口11が形成されている。上記ストレーナ本体3の長手方向他端側は、直線状の上記管軸X1におけるストレーナ本体3の長手方向他端から上方に向けて屈曲するように屈曲管部3aが形成され、該屈曲管部3aの上端(下流端)に上記排出口7が開口されているとともに該排出口7の外周縁にボルト挿通口8aを有するフランジ部8が外側へ張り出すように形成されている。上記フランジ部8は、内燃機関のシリンダブロック(図示せず)にボルトにより締結される。そして、上記ストレーナ本体3の長手方向一端寄りには、該ストレーナ本体3内の本体流路Aに連通する吸入流路Bを有する吸入管部3bが長尺状の当該ストレーナ本体3から分岐するように外方に一体に突設され、該吸入管部3bの突出端に上記吸入口5が開口ている。上記吸入管部3bは、図4に示すように長辺がストレーナ本体3の長手方向に沿う断面矩形状の長方形をなし、当該吸入管部3bの管軸(管中心線)X2がストレーナ本体3の上記管軸X1と交差しないように、且つ、オイル流通方向から見て上記フィルタユニット9が上記吸入口5の一部領域に対応するように上記ストレーナ本体3の管軸X1に対して偏芯して形成されている。そして、上記吸入管部3bにおける外側の長辺即ち管軸X1から遠い側の長辺は、長尺のストレーナ本体3に対して接線をなして長手方向に沿って形成されている。上記吸入管部3bの断面形状を上記のように長方形に形成しているのは、該吸入管部3bの管軸X2が上記管軸X1に対して偏芯しているので、吸入管部3bの開口面積、つまり吸入流路Bの断面積を増大させてオイルを効率よく吸入させるためである。上記吸入管部3bは、内燃機関に設けられたオイルパン(図示せず)内のオイル中にその吸入口5が浸漬されるように配置される。
一方、上記フィルタユニット9は、図2,3に示すように該フィルタユニット9を上記挿入口11に挿入嵌合して該挿入口11を液密に閉塞するように該挿入口11の形状に対応した形状を有する板状閉塞部13と、該閉塞部13から上記ストレーナ本体3の管軸X1に沿って当該ストレーナ本体3の長手方向他端側に向けて一体に突出し、かつ突出端に上記排出口7と連通する開放口15を有するとともに板状周壁19aに多数のオイル濾過用細孔17を有し内部に内側流路Cが形成された管状フィルタ部19と、上記開放口15に対応するフィルタ部19(周壁19a)の外周に上記ストレーナ本体3の内周面に向けて突出する板状支持部21とが一体に形成されている。上記支持部21の外周面は、円形の環状をなし、当該支持部21をストレーナ本体3の円形内周面に略液密に嵌合支持可能な外径に設定されている。そして、上記フィルタ部19は、図4に示すように6辺からなる板状周壁19aが断面6角形の管状に形成されている。これにより、上記開放口15及び上記内側流路Cは6角形をなしている。そして、上記周壁19aの各辺には当該周壁19aを貫通する上記細孔17が多数形成されている。このようにフィルタ部19の周壁19aを多角形の管状に形成しているのは、フィルタユニット9の成形時に上記細孔17の成形を容易にするためであり、その角数は本実施形態の6角に限定されることなく、4角〜5角、7角等であってもよい。より好ましい角数は、フィルタ部19の濾過面積及びその成形性の観点から5角〜7角である。
フィルタユニット9の管軸X3とストレーナ本体3の管軸X1とは、図3に示すようにフィルタユニット9をストレーナ本体3内に挿入嵌合した状態で一致し、該フィルタユニット9のフィルタ部19の外周面、即ち周壁19aとストレーナ本体3の内周面との間に外側流路Dが形成されている。そして、該外側流路Dは、ストレーナ本体3の長手方向一端側で上記吸入管部3bの吸入流路Bに連通するとともに、フィルタユニット9の上記支持部21外周面をストレーナ本体3の内周面に嵌合支持することによって上記フィルタユニット9におけるストレーナ本体3の長手方向他端が略液密に閉塞されている。これにより、ストレーナ本体3の上記本体内流路Aは、フィルタユニット9によって上記内側流路Cと外側流路Dとに区画され、各流路C,Dにおけるストレーナ本体3の長手方向一端が上記閉塞部13によって閉塞されている。このため、上記吸入流路Bから流入したオイルは、フィルタ部19で濾過されて上記内側流路C内に流入し、上記開放口15及び屈曲管部3a内を経て排出口7から排出される。ここで、上記略液密とは、フィルタユニット9の支持部21をストレーナ本体3内に圧入すれば、該支持部21により外側流路Dの下流端をほぼ完全に液密に閉塞可能であるが、本発明のフィルタユニット9は、樹脂製でかつ軽量化の観点から厚肉化を避けるため高剛性にできない。このため上記支持部21の外周面をストレーナ本体3内周面に対して可能な限り圧接状態で摺接させながら嵌合するが、このような嵌合の場合、ストレーナ本体3内周面と支持部21外周面との間に微小な隙間が生じることから、該隙間から微量のオイルがフィルタ部19を通過せずに排出口7側へ漏出することを意味する。
また、ストレーナ本体3の上記挿入口11周縁には、ストレーナ本体3の内径より大きい棚部3cが形成される一方、フィルタユニット9の上記閉塞部13には上記棚部3cに嵌合する小径部13aと、上記棚部3cの外側に張り出す大径部13bとが形成されている。そして、フィルタユニット9における上記閉塞部13の上記小径部13aがストレーナ本体3の上記棚部3cに嵌合した状態で、上記閉塞部13の外周縁がストレーナ本体3の挿入口11周縁に熱板溶着、高周波溶着等の溶着手段で液密に接合される。
このように本実施形態では、フィルタユニット9の板状支持部21がストレーナ本体3内に嵌合支持されることによって濾過されていないオイルが流通する上記外側流路におけるストレーナ本体3の長手方向他端が閉塞され、即ち支持部21は板状であり、その円環状外周面がストレーナ本体3の内周面に対して略液密に嵌合しているため、その嵌合面積は、支持部21の外周面積となり、上記特許文献1に比べて小さく、フィルタ部19を通過しないで上記嵌合部から漏洩するオイル漏出量が少なくなって、フィルタ部19のオイル濾過効率が向上する。
また、フィルタユニット9は、上流端の閉塞部13と下流端の支持部21とが、即ちフィルタユニット9の長手方向両端が、ストレーナ本体3に支持されている。このため、フィルタユニット9を、オイルの脈動、内燃機関の振動等によって破損させることがなく、ストレーナ本体3に安定して支持できるばかりでなく、上記特許文献2のように片持ち状態で支持していないので、当該特許文献2に比べて支持部及び閉塞部周辺を強固な構造にする必要がなく、さらには、フィルタ部19自体の剛性も低くできる。これにより、オイルストレーナ1の重量増大化、大型化を抑制できるとともに安価なオイルストレーナ1を得ることができる。
また、吸入管部3bの管軸X2がストレーナ本体3の管軸X1と交差しないように該管軸X1に対して偏芯して形成されているため、吸入管部3bからストレーナ本体3内に流入するオイルは、全オイルが直接フィルタ部19におけるストレーナ本体3の長手方向一端側に集中して衝突することなく、該フィルタ部19とストレーナ本体3の内周面とに分散して衝突するので、吸入管部3b近傍のフィルタ部19に集中して目詰まりするのを抑制することができる。
さらに、断面長方形の上記吸入管部3bにおける外側の長辺が長尺の管状ストレーナ本体3に対して接線をなして形成されているため、上記吸入口5から吸入されたオイルは、ストレーナ本体3の内周面に沿って上記外側流路D内を旋回するようにしてスムースに流通する。これにより、オイルの吸入抵抗が低減され、オイルの吸入効率が向上する。
次に、フィルタユニット9よりも上記ストレーナ本体3の長手方向他端側のストレーナ本体3内周面には、図3に示すように該フィルタユニット9におけるストレーナ本体3の長手方向他端部、即ち上記開放口15と若干の隙間Sを有するように近接して、内面円環状の整流用膨出部23が当該トレーナ本体3の一般部肉厚よりも厚肉になるように縮径して一体に形成されている。該膨出部23は、フィルタユニット9の開放口15から流出したオイルが該開放口15直下流側で乱流を生じないようにオイルの流れを整流するもので、その内周面は円形の環状をなしている。そして、その内径d1はフィルタユニット9の上記6角形状開放口15の最大内径d2(図4参照)と同等またはこれよりも大きく、かつフィルタユニット9におけるストレーナ本体3の長手方向他端側近傍、即ち上記開放口15近傍のストレーナ本体3の内径d3よりも小さく設定されている。つまり、これら内径d1、d2、d3の関係は、d2≦d1<d3で、膨出部23の内径d1は、上記開放口15の6角形の最大内径d2と同等または該内径d2と該開放口15近傍のストレーナ本体3の内径d3との中間に設定されている。さらに、上記膨出部23は、上記開放口15の近傍からストレーナ本体3の長手方向他端側に向けて上記屈曲管部3aの上流端まで所定長さ形成されている。
ここで、6角形状開放口15の内径のうち最大内径d2(管軸X1を横切り相対向する頂点即ち角部を結ぶ直径)を設定したのは、開放口15内周面が6角形状であり、かつ膨出部23内周面が円形状であるということに起因して、該開放口15から流出するオイルが膨出部23におけるストレーナ本体3の長手方向一端面に衝突してオイルの吸入抵抗が増大しないようにするためである。
また、上記膨出部23の内周面を円形状に形成したが、これは6角形状の開放口15を有するフィルタユニット9を挿入口11からストレーナ本体3に挿入する際に、該フィルタユニット9の周方向の如何なる位置に関係なく、任意にフィルタユニット9を挿入可能にして、フィルタユニット9のストレーナ本体3への組付けを容易にするためである。
このように、上記開放口15内周面と該開放口15近傍のストレーナ本体3内周面との間の段差が小さくなり、つまり該段差が急激に大きく変化しなくなり、該開放口15直下流側でオイルが整流され、乱流することなく排出口7からスムースに排出されてオイルの吸入効率の低下を抑制することができる。
なお、上記フィルタユニット9のフィルタ部19は、6角形管状に形成したが、円形管状であってもよい。この場合、開放口15内周面が膨出部23内周面と同じ円形状であるため、膨出部23の内径は開放口15の内径と同等にすることなく、該開放口15の内径よりも大きく設定する必要がある。
また、上記膨出部23の内周面を円形状に形成したが、膨出部23の内周面をフィルタユニット9の6角形状開放口15と対応するように6角形状の内周面に形成してもよい。この場合、膨出部23の6角形と開放口15の6角形とが周方向の位相が一致するように、フィルタユニット9の周方向位置決め部をフィルタユニット9の閉塞部13及びストレーナ本体3の挿入口11に形成することが好ましい。
また、上記膨出部23は、フィルタユニット9におけるストレーナ本体3の長手方向他端と若干の隙間Sを有して形成されているが、これはストレーナ本体3及びフィルタユニット9の成形の際、成形誤差が生じ、フィルタユニット9の上記閉塞部13をストレーナ本体3の挿入口11に液密に閉塞できなくなることを回避するためのものであって、上記成形誤差が大きい場合には膨出部23におけるストレーナ本体3の長手方向一端とフィルタユニット9におけるストレーナ本体3の長手方向他端とは当接することもある。この場合、上記成形誤差は、上記閉塞部13を挿入口11に液密に閉塞できる程度の成形誤差である。
また、上記膨出部23をストレーナ本体3の一般部肉厚よりも厚肉に形成したが、該膨出部23はフィルタユニット9におけるストレーナ本体3の長手方向他端部の直下流近傍で、内径がフィルタユニット9の開放口15内径と支持部21の外径、即ち開放口15近傍のストレーナ本体3の内径との中間になるように、ストレーナ本体3の一般部肉厚と同等の肉厚でストレーナ本体3を縮径してもよい。したがって、この場合、膨出部23を含み、該膨出部23よりも下流側のストレーナ本体3は、内径及び外径が共に膨出部23よりも上流側のストレーナ本体3に対して小さくなる。
また、上記ストレーナ本体3は断面円形状としたが、断面楕円形状であってもよい。
さらに、本実施形態では、フィルタユニット9の開放口15から流出したオイルを整流させる手段として、開放口15直下流近傍のストレーナ本体3の内周面に厚肉の膨出部23を形成したが、図5に示す変形例のようにストレーナ本体3側に膨出部23を形成せず、フィルタユニット9における開放口15の内周面、即ち支持部21の内周面に、該内周面が上記ストレーナ本体3の長手方向他端側に向けて拡径するように傾斜面15aを形成してもよい。この変形例の支持部21は、上記外側流路Dにおけるストレーナ本体3の長手方向他端側を閉塞する外面が開放口15の傾斜面15aと同様にストレーナ本体3の長手方向他端側に向けて拡径するとともに支持部21の外周面が上記実施形態と同様に円形状をなしている。また、この変形例の開放口15内周面は、フィルタユニット9のフィルタ部19の6角形内周面に連続した6角形をなしている。なお、開放口15の内周面は、上記傾斜面15aの他にストレーナ本体3の長手方向他端側が拡径するとともに開放口15の内側に向けて膨出する円弧状であってもよい。
これにより、この変形例では、フィルタユニット9の開放口15とストレーナ本体3の内周面との間の段差が急激に大きく変化することなく、開放口15の内径がストレーナ本体3の長手方向他端側に向けて徐々に拡径するため、該開放口15でオイルが整流され、乱流することなく排出口7からスムースに排出されてオイルの吸入効率の低下をさらに抑制することができる。また、上記段差の急激な変化の抑制をフィルタユニット9側で対応したので、上記実施形態のようにストレーナ本体3に厚肉の膨出部23を設ける必要がなくなり、その分ストレーナ本体3の成形の自由度が向上してその成形が容易となる。さらに、上記変形例では、支持部21に跨ってその開放口15に傾斜面15aを形成したので、その傾斜角を小さく設定して開放口15を一層緩やかにストレーナ本体3の長手方向他端側に向けて拡径でき、フィルタユニット9の開放口15とストレーナ本体3の内周面との間の急激な段差を効果的に解消することができる。
以上説明したように、本発明に係るオイルストレーナは、例えば、自動車の内燃機関のオイルパン内に配設するのに適している。
1 オイルストレーナ
2 ストレーナ本体
5 吸入口
7 排出口
9 フィルタユニット
11 挿入口
13 閉塞部
15 開放口
19 フィルタ部
21 支持部
23 膨出部
C 内側流路
D 外側流路
X1、X2 管軸

Claims (3)

  1. オイル流通方向に延びる管状の樹脂製ストレーナ本体(3)長手方向一端側に設けられオイルを吸入する吸入口(5)と、上記ストレーナ本体(3)の長手方向他端側に設けられ上記ストレーナ本体(3)内のオイルを排出する排出口(7)と、上記吸入口(5)から吸入されたオイルを濾過して上記排出口(7)から排出するように上記ストレーナ本体(3)内に挿入された樹脂製フィルタユニット(9)とを備えたオイルストレーナであって、
    上記ストレーナ本体(3)長手方向一端には、該ストレーナ本体(3)の管軸(X1)に沿って上記フィルタユニット(9)を挿入する挿入口(11)が形成され、
    上記ストレーナ本体(3)の長手方向一端寄りには、当該ストレーナ本体(3)から外方に一体に突出し、且つ、上記吸入口(5)を突出端に有する吸入管部(3b)が形成され、
    該吸入管部(3b)は、当該吸入管部(3b)の管軸(X2)が上記ストレーナ本体(3)の管軸(X1)と交差しないように、且つ、オイル流通方向から見て上記フィルタユニット(9)が上記吸入口(5)の一部領域に対応するように上記ストレーナ本体(3)の管軸(X1)に対して偏芯して形成され、
    上記フィルタユニット(9)は、上記挿入口(11)を閉塞する閉塞部(13)と、該閉塞部(13)から上記ストレーナ本体(3)の管軸(X1)に沿って当該ストレーナ本体(3)の長手方向他端側に向けて一体に突出し、かつ突出端に上記排出口(7)に連通する開放口(15)を有するとともに周壁に多数の細孔(17)を有し内部に内側流路(C)が形成された管状フィルタ部(19)と、上記開放口(15)に対応するフィルタ部(19)外周に外周面が環状をなしストレーナ本体(3)の内周面に向けて突出する板状支持部(21)とが一体に形成され、
    上記フィルタユニット(9)が上記挿入口(11)からストレーナ本体(3)内に挿入された状態において、上記挿入口(11)の周縁部と上記閉塞部(13)の周縁部とが液密に接合されるとともに上記支持部(21)が上記ストレーナ本体(3)の内周面に嵌合して支持され、かつ該ストレーナ本体(3)の内周面とフィルタ部(19)の外周面との間に上記吸入口(5)に連通する外側流路(D)が形成され、該外側流路(D)における上記ストレーナ本体(3)の長手方向他端が上記支持部(21)によって閉塞されていることを特徴とするオイルストレーナ。
  2. 請求項1に記載のオイルストレーナにおいて、
    上記フィルタユニット(9)よりも上記ストレーナ本体(3)の長手方向他端側のストレーナ本体(3)内周面に、上記フィルタユニット(9)における上記ストレーナ本体(3)の長手方向他端部に近接又は当接する整流用膨出部(23)が形成され、該膨出部(23)は内周面が環状をなし、その内径がフィルタユニット(9)の上記開放口(15)内径よりも大きく、かつ該開放口(15)近傍のストレーナ本体(3)の内径よりも小さく設定されていることを特徴とするオイルストレーナ。
  3. 請求項1に記載のオイルストレーナにおいて、
    上記フィルタユニット(9)の開放口(15)は、その内周面が上記ストレーナ本体(3)の長手方向他端側に向けて拡径するように形成されていることを特徴とするオイルストレーナ。
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