JP4863831B2 - 発泡樹脂製容器 - Google Patents

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Description

本発明は、水を張った容器内に、エアポンプから吹き出す空気により、活魚等の魚介類を生存させたまま保管、輸送に供するための発泡樹脂製容器に関する。
発泡樹脂容器で活魚等を輸送するため、発泡樹脂容器内に満たした水中に収容した活魚等にエアポンプで空気を供給しながら輸送するという手法が従来より広く利用されている。その際、エアポンプを収容したエアポンプ収納部に、水が浸入することによるエアポンプの稼動停止を防止するのが大きな課題の1つであり、種々の試みがなされて来た。その代表的な例が、例えば特許文献1の技術である。
すなわち、特許文献1の内容は、図11及び図12に示される。容器本体2に形成されたポンプ収納部20に収容するポンプPと、容器本体内に収容する空気分散器Sとを接続するエアチューブTを導通するための凹溝を、隔壁を含まない容器壁に設け、この凹溝は容器本体外へ一旦迂回開放された排水用凹部Xを介してポンプ収容室に通ずる隔壁と連通形成されていることを特徴とする活魚輸送用容器を提供している。なお、Yは、排水部である。また、特許文献2の図5にも、ポンプ室を形成する隔壁を迂回してエアチューブを配置した技術が開示されている。
特開2004−113140号公報 特開2004−16125号公報
既述したように、従来の活魚等の輸送用容器においては、エアチューブは、容器本体外へ一旦迂回開放された凹溝を経てポンプ収容室に連通されていた。これは、エアチューブを容器本体外へ迂回させ、出来るだけ外側に押しやることにより、ポンプ収容室に水への浸入を防止するものである。しかし、水の浸入を防止するため、エアチューブを容器本体の外側へ押しやればやるほど、活魚収容の作業時に、容器本体外へ迂回したエアチューブを引っ掛けて、エアチューブが引き出され、再度容器本体内へ引き戻す作業が必要となったり、極端な場合には、エアチューブを損傷してしまう等のトラブルが発生し、作業性が低下し易い等の欠点が指摘されている。更に、容器本体外へ一旦大きく迂回開放することにより、作業時、輸送時の容器側壁への水の漏出は大きくなり、容器側壁への汚染の程度も高い傾向にあった。
本発明は、前記のごとく活魚等の輸送容器においてエアを吹き込むエアチューブを伝ってエアポンプ収納部に浸入しようとする水を防止するにつき、エアチューブを容器本体外へ一旦大きく迂回開放させることなく、エアチューブの導通路を、容器本体側壁上端面の嵌合用凸条に設けたエアチューブ用凹溝に留め、すなわち、該エアチューブを該エアチューブ用凹溝に挿入することにより、挿入された該エアチューブの最外面が、エアチューブ用凹溝13が設けられている該嵌合用凸条の外側面と面一、又はそれより内側にすることによって、所期の目的を達しようとするものであって、次の構成からなる。
すなわち、本発明は、
魚介類収納部30とエアポンプ収納部20とが隔壁11、12を設けることによって区画された容器本体と、蓋体とからなり、水と魚介類を収容して保管、輸送に供する発泡樹脂製容器において、
容器本体側壁上端面5に嵌合用凸条9を設け、蓋体下端面7の容器本体側壁上端面5との接触面に、前記嵌合用凸条9と互いに嵌合する嵌合用凹条10を設けてなる容器であって、
エアポンプ収納部20から魚介類収納部30へエアチューブを連通させ空気の吹き込みを行うに際し、
エアポンプ収納部20から魚介類収納部30に至るエアチューブ用凹溝13を、容器本体側壁上端面の嵌合用凸条に設け、該エアチューブ用凹溝13の外面側が容器外方に開放されている開放部14を有すると共に、
該エアチューブTを該エアチューブ用凹溝13に挿入することにより、挿入された該エアチューブの最外面が、エアチューブ用凹溝13が設けられている該嵌合用凸条の外側面と面一、又はそれより内側としたことを特徴とする発泡樹脂製容器に関する。
好ましい実施態様としては、前記エアチューブ凹溝13の内面側に1以上の突起15を設け、エアチューブ用凹溝13に挿入するエアチューブを該突起15に懸架することを特徴とする前記記載の発泡樹脂製容器に関し、
別の好ましい実施態様としては、蓋体下端面7の嵌合用凹条10の内、嵌合用凸条9に設けたエアチューブ用凹溝13の、魚介類収容部側開口13bに対応する位置、あるいは、その近傍に、下向きに凸である隆起部45を設けることにより、エアチューブTを下方に押下げることを特徴とする、前記記載の発泡樹脂製容器に関し、
さらに別の好ましい態様としては、エアポンプ収納部20を構成する側壁3Aの上端面の嵌合用凸条と隔壁11、12の高さが、魚介類収納部30の側壁3B上端面の嵌合用凸条よりも高いことを特徴とする前記記載の発泡樹脂製容器に関する。
本発明は、非常に簡単な構成により、活魚等の輸送容器におけるエアポンプ収納部への浸入水を良好に防止することを可能とし、エアチューブの容器外への露出を最小限にすることにより、作業中にエアチューブを引っ掛けて、容器外へ延長してしまったり、損傷したりすることが有効に防止出来、より理想的な活魚等の輸送を実現し得るので工業的に好ましい。特に、エアチューブ用凹溝の内面側に1以上の突起を設けることにより、エアポンプ収納部側に向かって高い位置に位置するようにする場合においては、水がエアポンプ収納部側に流れないように設定できると共に、この突起自体が、水の流動を阻止する機能を持つことになり、極めて良好な流動阻止を達成し得る。
本発明の容器本体および蓋体からなる発泡樹脂容器を構成する発泡樹脂としては、ポリスチレン等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン等のポリウレタン系樹脂等の合成樹脂に発泡剤を含浸圧入等させることにより発泡性を付与し、発泡させて得られるものであり、中でもポリスチレン系樹脂が、特性、コストの点から好適に使用される。
また、本発明のエアポンプとは、電池等で駆動し、水槽等に空気を吹き込むためのごく一般的に市販されているエアポンプをいう。空気の吹き込み容量、ないし吹き込み時間等により適宜、市販品の中から選択すれば良い。そして、こうしたエアポンプを使用して、魚介類を生かしたままで輸送するため、容器本体内に存在させる塩分を含んだ水、または海水あるいは淡水(以後、本発明では、いずれであっても単に、「水」と表記する)等を選択し、該水中に空気を吹き込む。
エアポンプは、価格や性能面からほとんどの場合、防水機能を有していないので、エアポンプに直接水がかかったり、浸水するとポンプが停止し、空気の吹き込みが止まるため、活魚が死滅してしまう結果に陥る。本発明では、適宜位置に設けたエアポンプ収納部中に出来るだけ浸水しない排水構造を提案するものであるが、更に、必要により、エアポンプ収納部に防水シートを貼付したり、又は、エアポンプ収納部を閉蓋することができる蓋を使用するのが好ましい。このエアポンプ収納部を閉蓋する蓋は、エアポンプ収納部のみを閉蓋する蓋であっても、エアポンプ収納部と、容器本体を共に閉蓋する蓋であっても良い。
エアポンプ収納部は、容器本体の側壁の内、エアポンプ収納部を構成する側壁部分、並びにエアポンプ収納部を区画する隔壁によって形成されている。そして、本発明では、エアポンプ収納部を構成する側壁部分(以下、「エアポンプ部側壁」と略称することが有る)とエアポンプ収納部を構成する側壁部分以外の部分(以下、「魚介類収容部側壁」と略称することが有る)とを、総称して側壁を表現する場合には、単に側壁と称することが有る。
エアポンプ収納部においては、隔壁の高さを、側壁上端面の嵌合用凸条と同一高さに構成するのを通常とし、この構成が単純なので好ましい。
更に、他の態様としては、エアポンプ部側壁上端面の嵌合用凸条を、魚介類収容部側壁上端面の嵌合用凸条より高く設定し、かつ、隔壁の高さを、エアポンプ部側壁上端面の嵌合用凸条と同一高さに構成することもできる。この構成にすることにより、エアポンプ収納部の周囲が、他よりも高くなるので、水がエアポンプ収納部に浸入するのを効率良く防止することが可能となり極めて有効な態様となる。
エアポンプから空気吹き込みに使用するエアチューブは、エアポンプ部側壁上端面の嵌合用凸条を経由した後、魚介類収容部側壁上端面の嵌合用凸条を経由して容器本体の水収容部の底に至り空気吹き出し口を終端とする。この構造で空気を吹き込むと、魚種の違いや、魚の量、水の量等により非常に泡立つことが有る。こうした水泡は、エアチューブを逆流してエアポンプ収納部中のエアポンプを損傷して、ポンプを停止させてしまう問題が発生する。本発明においては、これを防止する為に、エアポンプ部側壁上端面の嵌合用凸条にエアチューブ用凹溝を設けると共に、魚介類収容部側壁上端面の嵌合用凸条にもエアチューブ用凹溝を設け、かつ該エアチューブの最外面が、該嵌合用凸条の外側面と面一、又はそれより内側になるようにする。すなわち、該エアチューブの最外面が、該嵌合用凸条の外側面と面一を越えることはない。そして,該エアチューブ用凹溝の外面側が容器外方に開放される(この開放された部分を「開放部」と称する)ようにし、該エアチューブ用凹溝内に侵入した水を該開放部より、容器外に排水されるようにする。該エアチューブの最外面がエアポンプ部側壁上端面の嵌合用凸条外側面および魚介類収容部側壁上端面の嵌合用凸条外側面と面一、又はそれ以内になることにより、エアチューブが作業中に作業者と接触することを顕著に減少させることができる。従って、作業者がエアチューブを引っ掛けることにより、セット状態のエアチューブを引きずり出してしまったり、更には、エアチューブの損傷や切断といった交換を要する大きなトラブルの発生を防止することが出来るので、作業効率が向上する。
また、エアチューブを引っ掛けたり、損傷や切断などのトラブルを起しにくいという観点からは、エアチューブの最外面が面一の面よりも内側にあるほうがより好ましい。
エアポンプ収納部に向かって逆流することのある水泡や水は、開放部から自由に容器外に流出するので、それ以上の逆流を阻止できる。その際、エアチューブ用凹溝の開放部において、エアチューブ用凹溝の内面側に1ないしは複数の突起を設けるのが好ましい。この突起の高さは、嵌合用凸条外側面と面一になる高さ以下であり、エアチューブを懸架できる高さであれば良い。この突起は、エアチューブ用凹溝に挿入するエアチューブを該突起に懸架することにより、魚介類収納部側に向かって下り傾斜を付与するためのものである。本発明では、魚介類収納部側に向かって下り傾斜となるので、水泡がエアチューブを逆流してエアポンプ収納部中に浸入することを極めて効果的に防止する。さらに、エアチューブを懸架した突起は、逆流する水泡や水を立ち切る水止めの役割を果すので逆流阻止効果は累積的なものとなる。
また、エアポンプ収納部に水が入らない事を前提として、水抜き目的でエアチューブ用凹溝13の底部に側壁内外方向の傾斜を設けても構わない。
この突起を設ける際、前記したごとく、エアポンプ部側壁上端面の嵌合用凸条と隔壁の高さを同一高さとしかつ、これら高さを魚介類収容部側壁上端面の嵌合用凸条より高く設定した場合には、エアポンプ収納部側に向かって昇り傾斜がより急傾斜と設定できるので逆流阻止効果は抜群の態様となる。
本発明の発泡樹脂製容器は、魚介類の輸送用として使用されるが、該容器中に収容される内容物、すなわち被輸送物は、水と共に輸送される魚類に限定されず、海老、蟹等の甲殻類、鮑、サザエ等の貝類等の生きたまま輸送されうる魚介類等広義に用いられるものとし、更には海藻、その他、生鮮度を保って輸送することが要求される水産物等にも広く採用可能でありこれらも含むものである。
次に図面を用いて本発明を説明するが、これらは、単なる実施態様であることから、こうした記述により本発明はなんら制限されるものではない。
図1は、本発明の発泡樹脂製容器1の斜視図である。容器本体2は、一面が開口しており、側壁3と底壁4から構成され、その開口は蓋体6により閉蓋される。容器本体2の側壁3の上端面5には嵌合用凸条9を設けており、蓋体6の下端面7と容器本体2の側壁3の上端面5との接触面には、該嵌合用凸条9と互いに嵌合する嵌合用凹条10を設けている。嵌合用凸条9と嵌合用凹条10の形状については、互いに嵌合するものであれば特に限定はない。これらの嵌合用凸条9、嵌合用凹条10は、容器本体2と蓋体6との接触面に連続した環状に設けるのが一般的であるが、部分的に途切れた構造としても良い。そして、嵌合構造は、容器本体内に満たされた水が、閉蓋した後に容器外に漏れ出さない程度にしっかりしたものが好ましく、更に輸送時の衝撃等によっても開蓋しない程度のものがより好ましい。しかし、例え嵌合が緩い場合であっても、粘着テープ等で補強できるので、特に制限はない。
容器本体2は、エアポンプ収納部20が、魚介類収容部30と隔壁11、12で区画されている。魚介類収容部30には、活魚等を水と共に収容して輸送、保管に供する。エアポンプ収納部20中にはエアポンプが収納される。このエアポンプ収納部20には、万が一水が浸入した際に、排水可能なように適宜排水できる排水孔23を設けておくことが好ましい。
エアポンプ収納部20は、容器本体2の側壁3の内、エアポンプ収納部20を構成する側壁部分、すなわち、エアポンプ部側壁3Aと、エアポンプ収納部を区画する隔壁11、12によって形成されている。なお、本発明では、側壁3は、エアポンプ部側壁3Aとエアポンプ部側壁3A以外の部分、すなわち、魚介類収容部側壁3Bとから成り立っている。
図1では、エアポンプ収納部20の隔壁11、12の高さは、側壁3の上端面5の嵌合用凸条9(厳密に表現すれば、エアポンプ部側壁3Aの上端面5の嵌合用凸条9及び魚介類収容部側壁3Bの上端面5の嵌合用凸条9)と同一高さに構成している。通常は、このように、隔壁11、12の高さと側壁3の上端面5の嵌合用凸条9高さを同一高さにするのが単純なので好ましい。隔壁11を挟んだエアポンプ部側壁3Aの上端面5の嵌合用凸条9と魚介類収容部側壁3Bの上端面5の嵌合用凸条9には、図4に示すようにエアチューブ用凹溝13が設けられる。
図2は、蓋体6の斜視図である。蓋体6の天板43には空気抜き孔を空ける為の孔埋め部40が設けられ、孔埋め部40を棒状物で突いて開孔させた場合の水や水泡の流下を助ける溝42が形成されている。このA−A矢視図が図3である。蓋体6の下端面7の接触面には、容器本体2の嵌合用凸条9と互いに嵌合する凹条10を設けている。なお、この図3の例では、エアポンプ収納部20を閉蓋する部分の凹条10’は、隔壁11、12を跨いで嵌合する形状にしている。図4に示されるエアチューブ用凹溝13は、略水平で、エアチューブTを挿入可能に設けられ、このエアチューブ用凹溝13にはエアポンプ部側開口13aと、魚介類収容部側開口13bを有する。
このエアチューブ用凹溝13にエアチューブTを挿入した場合には、挿入されたエアチューブTの最外面は、嵌合用凸条9の外側面と面一となるように設計されている。そして、嵌合用凸条9の外側面からエアチューブを見た場合には、エアチューブ用凹溝13からエアチューブTの一部が容器外方に開放されているので見える状態となる。このエアチューブTが嵌合用凸条9の外側面から見える部分が開放部14である。魚介類収容部側開口13bからエアチューブTを伝って逆流することのある水泡等は、この開放部14から自由に容器外に流出するので、それ以上の逆流を阻止できる。なお、魚介類収容部30の底壁4には、エアチューブTないしは空気分散器Sが自由に動き回るのを止める目的のため、図1や図4で示される溝35や凹部36を設けたり、図11に示されるごとき止着部37を設けたりすることができる。
エアチューブ用凹溝13の部分を拡大した平面図が図5である。図5に示されるエアチューブ用凹溝13は、略水平で、エアポンプ部側開口13aの深さと、魚介類収容部側開口13bの深さは同一という例を示したが、このような場合においては、開放部14の位置におけるエアチューブ用凹溝13の内面側に、容器外方に向かって突起15を設けるのが好ましい。突起15の数は、1個でも良いが、2以上の複数個でも良い。この突起15の側壁厚み方向の高さは、嵌合用凸条外側面と面一になる高さ以下であり、エアチューブTを懸架できる高さであれば良い。この突起15にエアチューブを懸架することでエアチューブTは、エアポンプ部側開口13aから魚介類収容部側開口13bに向かって下り傾斜となるので水泡の逆流を良好に阻止することができる。
図6は、図5の正面図を表わす。突起15の形状は、エアチューブTが懸架できれば良いので全く自由であるが、例えば、図5、図6に示される形状のものが例示される。この例示では、突起15の垂直方向の高さは、エアチューブTの好ましい傾斜に合致させている。突起15の水平方向の長さは図示したものよりも長くすることにより、エアチューブTの傾斜をより安定させることが出来るので好ましい。開放部14には、この開放部14に連続させ、側壁上端面5から側壁に渡って排水傾斜16を設けている。
一般にエアポンプで使用するエアチューブTは、かなりの形態保持性を有しているので、エアチューブ用凹溝13が略水平であっても、突起15にエアチューブTを懸架することにより傾斜を付与する事が可能である。
本発明の別の態様としては、エアチューブ用凹溝13は、略水平としておき、エアポンプ部側開口13aの深さを浅くし、魚介類収容部側開口13bの深さを深くすることによっても、ある程度の逆流防止効果を得ることも出来るが、この対応に突起15を付加するとより効果が増すので好ましい。または、エアチューブ用凹溝13を、略水平とせず、エアポンプ部側から魚介類収容部側に向かって下り傾斜とし、その際、エアポンプ部側開口13aの深さと、魚介類収容部側開口13bの深さも、このエアチューブ用凹溝13の傾斜に対応したものであれば、前記した突起15を省略する事も出来る。
このような工夫をする場合において、蓋体6の下端面7に設ける嵌合用凹条10に次の構造を付加する事で、エアチューブTの傾斜をより確実につけることができるので、逆流をより有効に防止することが出来る。すなわち、図7及び図8に示される蓋体下端面の嵌合用凹条10の内、嵌合用凸条9に設けたエアチューブ用凹溝13の、魚介類収容部側開口13bに対応する位置、あるいは、その近傍に対応する位置において、蓋体下端面の嵌合用凹条10には、下向きに凸である隆起部45を設ける。この隆起部45により、エアチューブTは、閉蓋した時に、強制的に下方に押下げられるので、エアポンプ部側開口13aよりも魚介類収容部側開口13bにおけるエアチューブTの位置を常に低く固定することが可能となり好ましい。上記の内容は、図7に蓋体6の下端面7からの部分平面図で表し、図8には、図7のB−B矢視の部分断面を示している。
図9は、容器本体2の別の実施態様を示すものであって、エアポンプ部側壁3Aの上端面5の嵌合用凸条9を、魚介類収容部側壁3Bの上端面5の嵌合用凸条9より高く設定している。そして、隔壁の高さは、エアポンプ部側壁3Aの上端面5の嵌合用凸条9と同一高さに構成している。この構成にすることで、エアポンプ収納部20の周囲が、他の部位の嵌合用凸条9の高さよりも高くなるので、水がエアポンプ収納部20に浸入するのを効率良く防止することが可能となり極めて有効である。この構造でエアチューブ用凹溝13を設ければ、エアポンプ収納部20側に設けたエアポンプ部側開口13a方向におけるエアチューブTの昇り傾斜は、より急勾配となるので逆流阻止効果はより強力にすることができる。更には、この構造に突起15を付加することにより、勾配のコントロールはより自在に、より急勾配にすることも可能であるから、効果は大となる。
本発明の発泡樹脂製容器の一実施態様を示す斜視図である。 蓋体の1実施態様を示す斜視図である。 蓋体のA−A矢視図である。 図1の平面図である。 図4の一部を拡大した平面図である。 図5の正面図を表わす。 蓋体の下端面から見た部分平面図である。 図7のB−B矢視の部分断面である。 本発明の発泡樹脂製容器の他の実施態様を示す斜視図である。 図9の一部を拡大した斜視図である。 従来の実施態様を示す平面図である。 図11の一部を拡大した側面図である。
符号の説明
1 発泡樹脂製容器
2 容器本体
3 側壁
3A エアポンプ部側壁
3B 魚介類収容部側壁
4 底壁
5 上端面
6 蓋体
7 下端面
9 嵌合用凸条
10 嵌合用凹条
11、12 隔壁
13 エアチューブ用凹溝
13a エアポンプ部側開口
13b 魚介類収容部側開口
14 開放部
15 突起
16 排水傾斜
20 エアポンプ収納部
30 魚介類収容部
23 排水孔
40 孔埋め部
42 溝
43 天板
45 隆起部
P ポンプ
T エアチューブ
S 空気分散器

Claims (4)

  1. 魚介類収納部30とエアポンプ収納部20とが隔壁11、12を設けることによって区画された容器本体と、蓋体とからなり、水と魚介類を収容して保管、輸送に供する発泡樹脂製容器において、
    容器本体側壁上端面5に嵌合用凸条9を設け、蓋体下端面7の容器本体側壁上端面5との接触面に、前記嵌合用凸条9と互いに嵌合する嵌合用凹条10を設けてなる容器であって、
    エアポンプ収納部20から魚介類収納部30へエアチューブを連通させ空気の吹き込みを行うに際し、
    エアポンプ収納部20から魚介類収納部30に至るエアチューブ用凹溝13を、容器本体側壁上端面の嵌合用凸条に設け、該エアチューブ用凹溝13の外面側が容器外方に開放されている開放部14を有すると共に、
    該エアチューブTを該エアチューブ用凹溝13に挿入することにより、挿入された該エアチューブの最外面が、エアチューブ用凹溝13が設けられている該嵌合用凸条の外側面と面一、又はそれより内側としたことを特徴とする発泡樹脂製容器。
  2. 前記エアチューブ用凹溝13の内面側に1以上の突起15を設け、エアチューブ用凹溝13に挿入するエアチューブを該突起15に懸架することを特徴とする請求項1記載の発泡樹脂製容器。
  3. 蓋体下端面の嵌合用凹条10の内、嵌合用凸条に設けたエアチューブ用凹溝13の、魚介類収容部側開口13bに対応する位置、あるいは、その近傍に、下向きに凸である隆起部45を設けることにより、エアチューブを下方に押下げることを特徴とする請求項1又は2記載の発泡樹脂製容器。
  4. エアポンプ収納部20を構成する側壁3Aの上端面の嵌合用凸条と隔壁11、12の高さが、魚介類収納部30の側壁3Bの上端面の嵌合用凸条よりも高いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の発泡樹脂製容器。
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