JP5945482B2 - 発泡樹脂製容器 - Google Patents
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Description
また、このような散気装置としては、乾電池等で駆動可能とされた携帯型のものが知られており、該携帯型散気装置が食用魚介類や観賞用魚介類の搬送に際して広く用いられている。
このような散気装置とともに魚介類を搬送するための容器としては、軽量性、及び、断熱性に優れながらも強度と緩衝性とに優れることから、従来、発泡スチロールなどの発泡性樹脂ビーズどうしを熱融着させて形成された発泡樹脂製容器が広く用いられている(下記特許文献1参照)。
例えば、下記特許文献1においては、ポンプ室と魚介類収容室との間に直接的にエアチューブを配設するのではなく、ポンプ室から一旦容器外へと迂回させた後に魚介類収容室に至るような形でエアチューブの配設経路が設けられて魚介類収容室からポンプ室への水の浸入を防止することが記載されている(段落0004等参照)。
また、下記特許文献1においては、ポンプ室に排水孔を設けて水の蓄積を防止することなどが記載されている(段落0023等参照)。
そのため従来の発泡樹脂製容器には、魚介類収容室を閉塞させている部分に空気抜き用の貫通孔を設けた蓋体が広く採用されている。
そのために、一端側を魚介類収容室に対応する箇所に位置させ、且つ、他端側を蓋体の側縁部にまで到達する溝を蓋体の上面側に形成させて該溝の前記一端側に貫通孔を形成させることにより、上面側が塞がれた状態になった場合でも前記溝を通じて空気を側面側から逃がすことができるように工夫された発泡樹脂製容器が広く用いられている。
そして、本発明者がその使用方法について調査、研究を行ったところ魚市場や厨房などにおいては、調理台を洗浄する際に、この調理台のそばに置かれた発泡樹脂製容器が被水される場合があり、そのような場合には、蓋体の上面を流れる水が空気を逃がすための溝を通じて貫通孔に流入され易いことを見出した。
例えば、洗剤が含まれた水を流入させたり、海水魚を収容している発泡樹脂製容器内に淡水を流入させたりした場合には魚を衰弱させる等の問題を生じさせるおそれを有する。
なお、このような問題は、魚類のみならず貝類、甲殻類、頭足類、及び、棘皮動物などといった魚類以外の魚介類でも同じであり、魚市場や厨房以外の場所で用いられる場合においても同様に発生し得る問題である。
従って、本発明は、上記のような問題を解決することを目的としており、蓋体に設けられた貫通孔を通じて外部から魚介類収容室に水が流入することを抑制させ得る発泡樹脂製容器を提供することを課題としている。
しかも、該貫通孔は、蓋体の側縁部まで到達する溝の一端側に形成されていることから、発泡樹脂製容器どうしを積み重ねるなどして上側が閉塞される状態になった場合でも、この溝を通じて側方から空気を排出させ得る。
さらに、本発明の発泡樹脂製容器においては、蓋体の上面側に溝を包囲する第一の領域と該第一の領域を包囲する第二の領域とを有し、前記第一の領域が前記第二の領域よりも一段高くなるように形成されていることから、この第一の領域を蓋体の上面を流れる水の堰き止めに活用することができる。
即ち、該第一の領域によって貫通孔を通じて外部から魚介類収容室に水が流入することを抑制させ得る。
本実施形態の発泡樹脂製容器1は、上部開口を有する容器本体10と、該容器本体の前記上部開口を閉塞すべく前記容器本体に着脱自在に取り付けられる蓋体20とを備え、該蓋体20及び前記容器本体10が発泡性樹脂ビーズどうしを熱融着させた発泡体によって形成されている。
本実施形態の発泡樹脂製容器1は、具体的には、図1にも示されているように前記蓋体20で前記容器本体10に蓋をした場合に、その全体形状が略直方体となるように形成されている。
より具体的には、本実施形態の発泡樹脂製容器1には、平面視における輪郭形状が長方形となる矩形板状の底壁11と該底壁11の上面周縁部に沿って立設された矩形枠(角筒)状の本体側壁12とを有し上部に長方形の開口を有する容器本体10が備えられている。
なお、以下においては、本体側壁12の内、容器本体の長方形の開口の短辺側を構成している部分を「本体側壁短辺部12a」と称し、長辺側となる部分を「本体側壁長辺部12b」と称して本体側壁を部分ごとに呼び分けることがある。
これら2つのポンプ室120は、その形状を共通させており、本実施形態においては、縦長で横幅に比べて厚みの薄い直方体形状のエアポンプ(図示せず)を収容させ得るように該ポンプ室120が前記本体側壁12の角部12cを構成している本体側壁短辺部12aの一部及び本体側壁長辺部12bの一部と、該本体側壁12の一部と同じ高さを有する仕切壁13とによって上部に開口した角筒状に形成され、且つ、水平方向における断面形状が収容させるエアポンプよりも一回り大きな長方形となる角筒状に形成されている。
ここで、本実施形態においては、平面視における前記第二壁部13bの形成長さが、前記第一壁部13aよりも長くなるように前記ポンプ室120が形成されており、当該ポンプ室120の上部開口は、本体側壁長辺部12b沿う方向が長辺となる長方形となっている。
即ち、本実施形態においては、ポンプ室120を形成している一部分を除いた残りの本体側壁12と前記仕切壁13とに囲まれた空間が魚介類収容室110となるように容器本体10が形成されている。
この魚介類収容室110を形成している部分において、前記本体側壁12は、容器内側部分が容器外側部分よりも一段高くなるように形成されており、その頂部において高段部12xと低段部12yとが形成されている。
なお、前記ポンプ室120を形成している部分においては、前記本体側壁12に段差が設けられておらず、前記高段部12xと同じ高さとなっている。
また、前記仕切壁13についても、前記高段部12xと同じ高さに形成されている。
また、本実施形態における前記容器本体10は、ポンプ室120を形成している本体側壁12と仕切壁13とに上下方向に延在し、断面形状が三角形となるリブ122が複数条形成されており、前記エアポンプをポンプ室120に収容させた際に、前記リブ122の突出方向先端部をエアポンプに当接させてエアポンプと仕切壁13や本体側壁12との間に適度な隙間を形成させ得るように形成されている。
即ち、本実施形態における前記容器本体10は、ポンプ室120に水が流入した際に、水がこの隙間を通って速やかに前記排水孔121から排出されるように形成されている。
そのために、当然のことながら被水する機会も、低減される方が好ましい。
即ち、排水孔を底壁11を貫通するように形成させると、魚介類を収容させた本実施形態の発泡樹脂製容器1どうしを積み重ねた際に、上位の発泡樹脂製容器においてポンプ室に侵入した水を下位の発泡樹脂製容器の蓋体上面に向かって排出させることになるために前記排水孔121としては本体側壁12を貫通するように形成させることが好ましいといえる。
即ち、本実施形態の容器本体10は、仕切壁13を迂回する形でポンプ室120から魚介類収容室110までの間にエアチューブを配設することができるように構成されている。
即ち、本実施形態の前記蓋体20は、容器本体10を上方から全面的に覆うように形成されており、略矩形板状に形成された天壁21と、該天壁21の下面側周縁部に沿って設けられた蓋体側壁22とを備えている。
なお、以下においては、この長方形の長辺側の寸法を蓋体20の“長さ”と称し、短辺側の寸法を蓋体20の“幅”と称することがある。
また、本実施形態の蓋体20の下面側には前記ポンプ室120の開口縁に相当する外縁形状を有する一部切欠を備えた環状突起23が2箇所に形成されているとともに前記魚介類収容室110の開口縁に相当する外縁形状を有する環状突起24が形成されており、これらの環状突起23,24は、蓋体20を容器本体10に取り付けたときにそれぞれ容器本体10の2箇所のポンプ室120、及び、魚介類収容室110に嵌入されるように配置されている。
そして、該条溝25の前記一端側には該蓋体20を上下に貫通する貫通孔26が形成されている。
より具体的には、本実施形態における平面視長方形の前記蓋体20には、その四周縁の内の短辺側の側縁部からそれぞれ延びる2本の条溝25が形成されており、この2本の条溝は、1本の長さが蓋体20の長さの1/8程度となって、それぞれ蓋体20の角部20cと角部20cとの中間位置から蓋体20の中心に向かって直線的に延在されている。
即ち、本実施形態の発泡樹脂製容器1は、前記容器本体10に前記蓋体20を取り付けて前記散気装置によって魚介類収容室内において散気を行った場合に、該貫通孔26を空気の排出口として機能させ得るように形成されており、前記のような条溝25の一端側に貫通孔26を形成させることで該条溝25が上方から覆われるようなことがあった場合でも、条溝25を通じて天壁側面の開口から空気を排出し得るように形成されている。
具体的には、前記条溝25を包囲するU字状の領域(第一の領域20x)が、蓋体上面側の4つの角部からそれぞれ長さ方向及び幅方向へと延びる平面視L字状の天壁リブ27と同様に、それ以外の領域(第二の領域20y)よりも2mm〜5mm高くなるように形成されている。
従って、本実施形態の発泡樹脂製容器1は、魚介類の搬送途中において前記魚介類収容室110に収容した水とは異質な、魚介類に悪影響を及ぼすおそれのある水によって被水した場合でも、前記水が、前記蓋体20の上面側から前記第二の領域20yを伝って周縁部から流れ落ちることになり、前記第一の領域20xを乗り越えて条溝25に水が浸入することがなく、あるいは、浸入したとしても従来に比べて僅かな量とすることができるために貫通孔26を通じて魚介類収容室110へと水が浸入することを従来に比べて十分抑制させることができる。
しかし、本実施形態において第一の領域20xを第二の領域20yに比べて高さを高くさせようとすると、蓋体20のトータル厚み(蓋体側壁22の下端から第一の領域20xの上端までの厚み)を厚くさせるか、第二の領域20yにおける蓋体厚みを薄くさせるかしなければならなくなる。
即ち、本実施形態において第一の領域20xと第二の領域20yとの間に大きな段差を確保しようとすると発泡樹脂製容器を必要以上に嵩高いものにさせたり、蓋体の強度不足を招いたりするおそれを有する。
一方で、第一の領域20xの形成幅を過度に広くすると第一の領域自体が被水する確率が高くなってしまい、結果として溝に水を流入させやすくなるおそれを有する。
従って、第一の領域20xの形成幅は、最も広いところでも15mm以下とすることが好ましく、10mm以下とすることがより好ましい。
この場合、第二の領域20y’については厚みが薄くはなってしまうもののその他の領域20z’については所定の厚みを確保することができるため、蓋体20’が強度不足に陥るおそれを抑制しつつ第一の領域20x’と第二の領域20y’との段差を大きく確保して溝25’及び該溝25’の一端25a’側に形成された貫通孔26’を通じて水が浸入することを防止することができる。
さらに、この第二の領域を蓋体の外周縁に向けて先下がり傾斜となるように形成させることで排水性を高めるようにしてもよい。
また、溝25’についても同様に外周縁に向けての先下がり傾斜を設けて前記貫通孔26’への水の進入を抑制させても良い。
10 容器本体
11 底壁
12 本体側壁
13 仕切壁
20 蓋体
20x 第一の領域
20y 第二の領域
20z 第三の領域
21 天壁
22 蓋体側壁
23 環状突起
24 環状突起
25 溝
25a 一端
25b 他端
26 貫通孔
27 天壁リブ
110 魚介類収容室
120 ポンプ室
121 排水孔
122 リブ
123 切欠部
124 切欠部
Claims (1)
- 上部開口を有する容器本体と、該容器本体の上部開口を閉塞させるための蓋体とが備えられ、該蓋体、及び、前記容器本体が発泡性樹脂ビーズどうしを熱融着させて形成されており、前記容器本体に水とともに魚介類を収容し、エアポンプを備えた散気装置によって前記水の中で散気を実施して前記魚介類を生かしたまま搬送すべく用いられ、
前記容器本体には、前記魚介類及び前記水を収容するための魚介類収容室と、前記エアポンプを収容するためのポンプ室とが形成されており、
前記蓋体が、上面側に溝を有し、該溝が前記魚介類収容室を閉塞させるための領域に一端側を位置させ、他端側を前記蓋体の側縁にまで到達させており、前記蓋体には、該溝の前記一端側において当該該蓋体を上下に貫通する貫通孔がさらに形成されている発泡樹脂製容器であって、
前記蓋体は、前記上面側に前記溝を包囲する第一の領域と該第一の領域を包囲する第二の領域とを有し、前記第一の領域が前記第二の領域よりも一段高くなるように形成されていることを特徴とする発泡樹脂製容器。
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