JP4862457B2 - 電気光学装置及びプロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、例えばプロジェクタのライトバルブとして用いられる電気光学装置及びプロジェクタに関する。
プロジェクタのライトバルブとして用いられる電気光学装置には光源から光が照射されるが、その大部分が電気光学装置を構成する電気光学パネルなどの各構成部材に吸収される。そのため、電気光学装置は、光を吸収することで発熱する。ところで、例えば液晶装置では、液晶装置を構成する液晶パネルによる画像の表示を適正に行うための温度範囲が定められている。そのため、液晶装置は、発熱によって液晶パネルが高い温度状態で長時間保持されると、液晶パネルを構成する液晶層や配向膜などが劣化するという問題がある。
そこで、液晶パネルを冷却する冷却機構を有する液晶装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この液晶装置は、液晶パネルを筐体内に収納し、液晶パネルで発生した熱を液晶パネルの表面から筐体に伝熱させ、筐体に設けられたペルチェ素子やヒートシンクで放散させる構成となっている。
特開2005−250249号公報
しかしながら、上記従来の液晶装置においても、以下の課題が残されている。すなわち、上記従来の液晶装置では、液晶パネルと筐体とを接触させることで液晶パネルと筐体との導電性を確保しているが、高温に対して劣化しやすく、冷却することが求められる液晶層や配向膜における発熱が冷却機構に伝熱しにくいという問題がある。このため、液晶パネルの冷却効果を十分に得ることができない。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、冷却効率を向上させて長寿命化が図れる電気光学装置及びプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明にかかる電気光学装置は、電気光学層と、該電気光学層を介して対向配置された一対の基板とを有する電気光学パネルを備える電気光学装置であって、前記一対の基板のうち一方が、平面状に配列された複数の画素領域の境界領域に沿って複数のプリズム部が形成された集光基板を構成し、前記プリズム部が、該プリズム部に入射した光を前記画素領域に向けて反射させて前記電気光学層に入射させてなり、前記プリズム部の少なくとも一部に、前記集光基板よりも熱伝導率の高い伝熱性材料で構成された伝熱部が形成され、該伝熱部が、前記一対の基板の少なくとも一方に形成されて前記電気光学パネルの外部との間で熱交換する放熱部に接続されていることを特徴とする。
この発明では、画素領域の境界領域に沿って伝熱部を配置することで、伝熱部を介して外部との熱交換による放熱が効率よく行われる。これにより、電気光学パネルの冷却効率の向上が図れる。
すなわち、伝熱部は、外部から照射された光を吸収することや電気光学パネルを駆動することによって電気光学層などにおいて発生した熱を放熱部に伝導し、電気光学パネルの外部と熱交換して排出する。ここで、プリズム部が集光基板のうち画素領域の境界領域に沿って配置されているため、電気光学パネルの面内の中央部における熱を、電気光学パネルの外部に効率よく伝熱することができる。このとき、伝熱部の熱伝導率を集光基板よりも高くすることで、電気光学パネルにおける発熱を効率よく吸熱して電気光学パネルの外部に排出する。
また、プリズム部が画素領域の境界領域に向けて入射した光を画素領域に向けて反射することで、光が画素領域の境界領域に到達することを抑制する。これにより、画素領域の境界領域において、光の吸収による発熱を低減することができる。
したがって、電気光学パネルの冷却効率が向上して発熱による電気光学層の劣化を抑制し、電気光学装置の長寿命化が図れる。
ここで、放熱部は、一対の基板のうちの少なくとも一方に形成されていれば、プリズム部が形成された一方の基板である集光基板に形成されても、他方の基板に形成されても、双方の基板に形成されてもよい。
また、本発明にかかる電気光学装置は、前記プリズム部が、前記集光基板に形成された溝部によって構成されており、前記伝熱部が、前記溝部に充填された前記伝熱性材料で構成されていることが好ましい。
この発明では、溝部に伝熱性材料を充填することで、同じ伝熱性材料を溝部の一部に設けた場合と比較して電気光学パネルの内部と外部との間の伝熱性が向上する。したがって、電気光学パネルの冷却効率がより向上する。
また、本発明にかかる電気光学装置は、前記伝熱性材料が、金属材料であることとしてもよい。
この発明では、集光基板の内部からプリズム部に向けて入射する光を吸収することなく画素領域に向けて反射させる。これにより、外部から入射した光の光利用効率が向上する。
また、本発明にかかる電気光学装置は、前記放熱部が、前記集光基板よりも熱伝導率の高い放熱部材に接続され、該放熱部材を介して熱交換されることとしてもよい。
この発明では、伝熱部の放熱部から放熱部材を介して効率よく熱を外部に放出できる。
また、本発明にかかる電気光学装置は、前記放熱部材に、前記電気光学パネルを収容する収容部と、前記電気光学パネルのうち前記複数の画素領域で構成される画像表示領域に対応する開口部とが形成されていることとしてもよい。
この発明では、収容部内に電気光学パネルを収容して伝熱部と放熱部材とを接続することで、伝熱部から放熱部材を介して効率よく熱を外部に放散できる。
また、本発明にかかる電気光学装置は、前記集光基板上に、前記電気光学層を駆動する一対の電極の一方が形成されていることが好ましい。
この発明では、集光基板上に電極を形成することで、伝熱部と電気光学層とがより接近する。このため、電気光学層における発熱をより効率よく伝熱部に伝導させ、液晶パネルの冷却効率をより向上させることができる。
また、本発明にかかるプロジェクタは、上記記載の電気光学装置を備えることを特徴とする。
この発明では、上述した電気光学装置を備えているので、電気光学パネルの冷却効率を向上させると共にプロジェクタの長寿命化が図れる。
[第1の実施形態]
以下、本発明による電気光学装置及びプロジェクタの第1の実施形態を、図面に基づいて説明する。
(プロジェクタ)
まず、本実施形態のプロジェクタについて説明する。ここで、図1は、プロジェクタの概略構成図である。
プロジェクタ10は、図1に示すように、観察者側に設けられたスクリーン11に光を照射し、このスクリーン11で反射した光を観察する、いわゆる投影型のプロジェクタである。そして、プロジェクタ10は、光源12と、ダイクロイックミラー13、14と、空間光変調装置(液晶装置)15〜17と、導光手段18と、クロスダイクロイックプリズム19と、投射光学系20とを備えている。
光源12は、赤色光、緑色光及び青色光を含む光を供給する超高圧水銀ランプで構成されている。
ダイクロイックミラー13は、光源12からの赤色光を透過させると共に緑色光及び青色光を反射する構成となっている。また、ダイクロイックミラー14は、ダイクロイックミラー13で反射された緑色光及び青色光のうち青色光を透過させると共に緑色光を反射する構成となっている。このように、ダイクロイックミラー13、14は、光源12から出射した光を赤色光と緑色光と青色光とに分離する色分離光学系を構成する。
ここで、ダイクロイックミラー13と光源12との間には、インテグレータ21及び偏光変換素子22が光源12から順に配置されている。インテグレータ21は、光源12から照射された光の照度分布を均一化する構成となっている。また、偏光変換素子22は、光源12からの光を例えばS偏光のような特定の振動方向を有する偏光にする構成となっている。
空間光変調装置15は、ダイクロイックミラー13を透過して反射ミラー23で反射した赤色光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置である。そして、空間光変調装置15は、λ/2位相差板15a、第1偏光板15b、液晶パネル(電気光学パネル)15c及び第2偏光板15dを備えている。ここで、空間光変調装置15に入射する赤色光は、ダイクロイックミラー13を透過しても光の偏光は変化しないことから、S偏光のままである。
λ/2位相差板15aは、空間光変調装置15に入射したS偏光をP偏光に変換する光学素子である。また、第1偏光板15bは、S偏光を遮断してP偏光を透過させる偏光板である。そして、液晶パネル15cは、P偏光を画像信号に応じた変調によってS偏光に変換する構成となっている。さらに、第2偏光板15dは、P偏光を遮断してS偏光を透過させる偏光板である。したがって、空間光変調装置15は、画像信号に応じて赤色光を変調し、S偏光の赤色光をクロスダイクロイックプリズム19に向けて出射する構成となっている。
なお、λ/2位相差板15a及び第1偏光板15bは、偏光を変換させない透光性のガラス板15eに接した状態で配置されている。これにより、λ/2位相差板15a及び第1偏光板15bが発熱によって歪むことを回避できる。
空間光変調装置16は、ダイクロイックミラー13で反射した後にダイクロイックミラー14で反射した緑色光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置である。そして、空間光変調装置16は、空間光変調装置15と同様に、第1偏光板16b、液晶パネル(電気光学パネル)16c及び第2偏光板16dを備えている。ここで、空間光変調装置16に入射する緑色光は、ダイクロイックミラー13、14で反射されていることから、S偏光となっている。
第1偏光板16bは、P偏光を遮断してS偏光を透過させる偏光板である。また、液晶パネル16cは、S偏光を画像信号に応じた変調によってP偏光に変換する構成となっている。そして、第2偏光板16dは、S偏光を遮断してP偏光を透過させる偏光板である。したがって、空間光変調装置16は、画像信号に応じて緑色光を変調し、P偏光の緑色光をクロスダイクロイックプリズム19に向けて出射する構成となっている。
空間光変調装置17は、ダイクロイックミラー13で反射し、ダイクロイックミラー14を透過した後で導光手段18を経た青色光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置である。そして、空間光変調装置17は、空間光変調装置15、16と同様に、λ/2位相差板17a、第1偏光板17b、液晶パネル(電気光学パネル)17c及び第2偏光板17dを備えている。ここで、空間光変調装置17に入射する青色光は、ダイクロイックミラー13で反射してダイクロイックミラー14を透過した後に導光手段18の後述する2つの反射ミラー25a、25bで反射することから、S偏光となっている。
λ/2位相差板17aは、空間光変調装置17に入射したS偏光をP偏光に変換する光学素子である。また、第1偏光板17bは、S偏光を遮断してP偏光を透過させる偏光板である。そして、液晶パネル17cは、P偏光を画像信号に応じた変調によってS偏光に変換する構成となっている。さらに、第2偏光板17dは、P偏光を遮断してS偏光を透過させる偏光板である。したがって、空間光変調装置17は、画像信号に応じて青色光を変調し、S偏光の青色光をクロスダイクロイックプリズム19に向けて出射する構成となっている。
なお、λ/2位相差板17a及び第1偏光板17bは、ガラス板17eに接した状態で配置されている。
導光手段18は、リレーレンズ24a、24b及び反射ミラー25a、25bを備えている。
リレーレンズ24a、24bは、青色光の光路が長いことによる光損失を防止するために設けられている。ここで、リレーレンズ24aは、ダイクロイックミラー14と反射ミラー25aとの間に配置されている。また、リレーレンズ24bは、反射ミラー25a、25bの間に配置されている。
反射ミラー25aは、ダイクロイックミラー14を透過してリレーレンズ24aから出射した青色光をリレーレンズ24bに向けて反射するように配置されている。また、反射ミラー25bは、リレーレンズ24bから出射した青色光を空間光変調装置17に向けて反射するように配置されている。
クロスダイクロイックプリズム19は、2つのダイクロイック膜19a、19bをX字型に直交配置した色合成光学系である。このダイクロイック膜19aは青色光を反射して緑色光を透過する膜であり、ダイクロイック膜19bは赤色光を反射して緑色光を透過する膜である。したがって、クロスダイクロイックプリズム19は、空間光変調装置15〜17のそれぞれで変調された赤色光と緑色光と青色光とを合成し、投射光学系20に向けて出射するように構成されている。
なお、空間光変調装置15、17からクロスダイクロイックプリズム19に入射する光は、S偏光となっている。また、空間光変調装置16からクロスダイクロイックプリズム19に入射する光は、P偏光となっている。このようにクロスダイクロイックプリズム19に入射する光の偏光を異ならせることで、クロスダイクロイックプリズム19において各空間光変調装置15〜17から出射した光を有効に合成できる。ここで、一般に、ダイクロイック膜19a、19bはS偏光の反射特性に優れている。このため、ダイクロイック膜19a、19bで反射される赤色光及び青色光をS偏光とし、ダイクロイック膜19a、19bを透過する緑色光をP偏光としている。
投射光学系20は、投影レンズ(図示略)を有しており、クロスダイクロイックプリズム19で合成された光をスクリーン11に投射するように構成されている。
(液晶パネル)
次に、本実施形態の液晶パネル15c〜17cについて説明する。なお、液晶パネル15c〜17cは、変調する光の波長領域が異なるだけであって、その基本的構成が同一である。したがって、以下、液晶パネル15cを代表例として説明する。ここで、図2は液晶パネルの全体構成図、図3は液晶パネルの部分斜視図、図4は液晶パネルの断面図、図5は対向基板の裏面図である。なお、図2では、対向基板を省略して図示している。
液晶パネル15cは、図2から図4に示すように、対向基板(一方の基板)31とTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)基板(他方の基板)32とを備えており、シール材33で対向基板31とTFT基板32とを貼り合わせている。また、液晶パネル15cは、TFT基板32、対向基板31及びシール材33で区画された領域に封止された液晶層(電気光学層)34を有している。そして、液晶パネル15cのうちシール材33の形成領域の内側には、周辺見切りとなる周辺遮光膜35が形成されている。
対向基板31は、図3及び図4に示すように、基板本体(集光基板)41と、基板本体41の液晶層34側の表面に形成された対向電極42及び配向膜43とを備えている。
基板本体41は、例えばガラスなどの透光性材料によって構成されている。また、基板本体41のうち液晶層34側の内部には、複数のプリズム部44からなるプリズム群45が形成されている。なお、基板本体41としては、上述したガラスに限らず、石英やホウ珪酸ガラス、ソーダライムガラス(青板ガラス)、クラウンガラス(白板ガラス)など、他の透光性材料を用いてもよい。
複数のプリズム部44は、基板本体41のうち平面視で後述する画素電極(電極)62、信号線(図示略)及び走査線(図示略)で区画される画素領域の境界領域と重なる位置に格子状に形成されている。すなわち、複数のプリズム部44は、平面視で上記画素電極62、信号線及び走査線と重なるように形成されている。そして、各プリズム部44の間に形成されて平面視で画素領域と重なる領域が上記プリズム群45の開口部45aとなっている。
プリズム部44は、基板本体41に形成された溝部51によって構成されている。この溝部51は、断面がほぼ二等辺三角形状であって、斜面部51a、51bを有している。そして、プリズム部44は、溝部51の斜面部51a、51bにおいて、基板本体41の内部からプリズム部44に向けて入射する光を上記画素領域に向けて反射させる構成となっている。ここで、プリズム部44は、画素領域と対応するように格子状に形成されているため、基板本体41の内部から入射する光のうち画素領域の境界領域に向かう光を反射して画素領域に向かわせることで、光利用効率を向上させる集光手段として機能する。
また、プリズム部44を構成する溝部51には、基板本体41よりも高い熱伝導率を有する伝熱性材料が充填されている。そして、溝部51内に充填された伝熱性材料によって、伝熱部52が構成されている。
伝熱部52を構成する伝熱性材料としては、基板本体41を構成するガラスよりも高い熱伝導率を有していればよく、例えばAl(アルミニウム:熱伝導率240W/mK(100℃))やAg(銀:熱伝導率422W/mK(100℃))、Au(金:熱伝導率313W/mK(100℃))、Cu(銅:熱伝導率395W/mK(100℃))、真鍮(熱伝導率128W/mK(100℃))、Mg(マグネシウム:熱伝導率154W/mK(100℃))、Mo(モリブデン:熱伝導率135W/mK(100℃))、Be(ベリリウム:熱伝導率168W/mK(100℃))などを含む金属材料やC(炭素)を含むダイヤモンドライクカーボン(DLC:熱伝導率700W/mK)材料などが挙げられる。なお、伝熱性材料としては、基板本体41よりも高い熱伝導率を有していればよく、Cr(クロム)やPt(白金)、Ti(チタン)、Ni(ニッケル)など他の金属材料や炭素を含む材料などを用いてもよい。
ここで、プリズム部44は、溝部51内に充填される伝熱性材料として金属材料など光源12から照射される光を透過しない材料を用いた場合に、基板本体41の内部から入射する光のうち上記画素領域の境界領域に向かう光を遮光することで、遮光手段として機能する。
また、図5に示すように、基板本体41のうち平面視でTFT基板32から張り出している領域にも、上述した伝熱性材料が伝熱部52と接続するように層状に形成されており、放熱部53を構成している。このため、液晶パネル15cは、基板本体41の中央部と外縁部との間での熱交換が可能となっている。なお、図5では、伝熱性材料が設けられた領域にハッチングを施している。
配向膜43は、例えばポリイミド膜などの透光性の有機膜にラビング処理などの所定の配向処理を施すことで形成されている。
また、対向基板31のうち液晶層34から離間する側の表面には、防塵ガラス55が透光性を有する接着層56によって接着固定されている。ここで、接着層56としては、例えば、基板本体41及び防塵ガラス55に対して屈折率がほぼ等しく、硬化後において透明なシリコン系接着剤やアクリル系接着剤を用いることができる。
そして、対向基板31のうち平面視でシール材33の角部と重なる箇所には、図2に示すように、対向基板31とTFT基板32との間で電気的な導通をとるための基板間導通材57が配設されている。
TFT基板32は、図2から図4に示すように、基板本体61と、基板本体61の液晶層34側の表面に形成された画素電極62、画素電極を駆動するTFT素子63及び配向膜64とを備えている。
基板本体61は、基板本体41と同様に、例えばガラスなどの透光性材料によって構成されている。
画素電極62は、図3及び図4に示すように、基板本体61上にマトリックス状に複数配置されており、平面視でプリズム群45の開口部45aと重なる領域であってプリズム部44と重ならない領域に配置されている。また、画素電極62は、例えばITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)膜などの透光性の導電材料によって構成されている。
TFT素子63は、基板本体61上に画素電極62のそれぞれと対応するように複数配置されており、平面視でプリズム部44と重なる領域に配置されている。また、TFT素子63は、基板本体61上に部分的に形成された非晶質ポリシリコン膜または非晶質ポリシリコン膜を結晶化させたポリシリコン膜から形成されている。
配向膜64は、配向膜43と同様に、透光性の有機膜にラビング処理などの所定の配向処理を施すことで形成されている。ここで、配向膜43、64は、互いの配向方向がほぼ直交するように形成されている。
また、基板本体61の液晶層34側の表面のうち平面視でシール材33の形成領域の内側となる領域には、各画素電極62やTFT素子63を接続する信号線(図示略)や走査線(図示略)が形成されている。この信号線及び走査線は、平面視でプリズム部44と重なる領域に形成されている。そして、TFT素子63や上記信号線、走査線によって画素領域が区画され、平面視でプリズム部44と重ならない領域によって画素領域が形成され、プリズム部44と重なる領域によって画素領域の境界領域が形成される。また、これら画素領域によって画像表示領域が形成される。
また、TFT基板32のうち液晶層34から離間する側の表面には、防塵ガラス65が透光性を有する接着層66によって接着固定されている。ここで、接着層66としては、接着層56と同様に、例えば、基板本体61及び防塵ガラス65に対して屈折率がほぼ等しく、硬化後において透明なシリコン系接着剤やアクリル系接着剤を用いることができる。
また、図2に示すように、TFT基板32のうち平面視でシール材33の形成領域の外側となる領域には、データ線駆動回路71及び外部回路実装端子72がTFT基板32の一辺に沿って形成されている。そして、TFT基板32のうち上記領域には、走査線駆動回路73がTFT基板32の上記一辺に隣接する2辺に沿って形成されている。さらに、TFT基板32のうち上記領域には、上記画像表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路73の間を接続するための複数の配線74が設けられている。
なお、データ線駆動回路71及び走査線駆動回路73をTFT基板32の上に形成する代わりに、例えば、駆動用LSIが実装されたTAB(Tape Automated Bonding)基板とTFT基板32の周辺部に形成された端子群とを異方性導電膜を介して電気的及び機械的に接続してもよい。
液晶層34は、図2から図4に示すように、配向膜43、64の間で所定の配向状態となっている。この液晶層34の液晶モードとしては、TN(Twisted Nematic)モードのほか、VAN(Vertical Aligned Nematic)モード、STN(Super Twisted Nematic)モード、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モード、OCB(Optical Compensated Bend)モードなどを採用することができる。
以上のような構成の液晶パネル15cは、図6に示すように、筐体(放熱部材)81内に収納されている。この筐体81は、平面視ほぼ矩形状の枠部材であって、例えば黒色などの遮光性を有し、基板本体41よりも高い熱伝導性を有する合成樹脂などによって構成されている。
筐体81の中央部には、表裏を貫通するように平面視で矩形状の孔部81aが形成されている。そして、筐体81には、筐体81の側面と孔部81aとを連通する連通孔(図示略)が形成されている。このため、筐体81は、この連通孔に沿って液晶パネル15cをスライドさせることによって液晶パネル15cを孔部81a内に収容する構成となっている。そして、孔部81aによって、液晶パネル15cを収容する収容部が構成されている。
また、筐体81のうち孔部81aの開口端には、孔部81aの開口端の中央に向けて突出する突出部82a、82bがそれぞれ形成されている。この突出部82a、82bによって形成される開口部の大きさは、液晶パネル15cの画像表示領域の大きさと同等となっている。したがって、この突出部82a、82bによって、液晶パネル15cの画像表示領域に対応する開口部が構成されている。
また、筐体81の孔部81aの内周壁には、段差部83が形成されている。この段差部83は、対向基板31とTFT基板32との大きさに合わせて形成されており、少なくとも一部が対向基板31を構成する基板本体41の外縁部に形成された放熱部53と接触する構成となっている。ここで、筐体81に収容される液晶パネル15cと段差部83との間に、導電性グリースを充填してもよい。これにより、基板本体41の外縁部における放熱部53と筐体81との間に微小な間隙が形成されている場合であっても、導電性グリースがこの間隙を埋めると共に、両者の熱的接触をより確実に行うことができる。
(液晶パネルの製造方法)
次に、以上のような構成の液晶パネル15cの製造方法について説明する。
まず、以下のようにして、基板本体41に溝部51を形成する。
最初に、基板本体41上にレジスト層85を形成する(図7(a))。ここでは、基板本体41と同様に透光性材料で構成された基板本体41上に、スピンコーティング法などによって厚さが例えば50μm〜200μmのレジスト層85を形成する。このレジスト層85としては、例えばSU−8やKMPR(いずれもマイクロケム社の登録商標)を用いることができる。
そして、レジスト層85のパターニングを行う(図7(b))。ここでは、レジスト層85上に所定の形状の開口が形成されたマスク(図示略)を配置し、レジスト層85を露光、現像することで上記マスクの開口領域と同様の形状をパターニングする。パターニング後、約60分、約100℃でベーキングを行う。
次に、基板本体41にドライエッチングを行う(図7(c))。ここでは、レジスト層85をハードマスクとし、例えば高密度プラズマを形成可能なICP−RIE(Inductive Coupled Plasma-Reactive Ion Etching:誘導結合プラズマ−反射型イオンエッチング)法などのドライエッチング法を用いる。これにより、基板本体41に断面が二等辺三角形状の溝部51が形成される。ここで、エッチャントガスとしては、ガラスを化学的にエッチングするC(オクタフルオロシクロブテン)やCHF(トリフルオルメタン)などのフッ化系ガスが挙げられる。また、エッチング時に基板本体41の温度を設定することで溝部51の傾斜角を所望の角度に設定することができる。
ここで、基板本体41の材料及びレジスト層85の材料をエッチングの選択比が例えば4:1となるように選択することで、レジスト層85の厚みに対してほぼ4倍の深さを有する溝部51を基板本体41に形成することができる。また、エッチング環境によるレジストの炭化を防止することを目的として、チラーを用いて基板本体41を冷却することや、エッチングサイクル間に冷却時間を設けることとしてもよい。SU−8(登録商標)を用いるドライエッチングプロセスは、例えば、Takayuki Fukasawaらの「Deep Dry Etching of Quartz Plate Over 100μm in Depth Employing Ultra-Thick Photoresist(SU-8)」(Japanese Journal of Applied Physics.Vol.42(2003)pp3702-3706、The Japan Society of Applied Physics)に掲載されている。このようにして形成された溝部51の壁面がプリズム部44の斜面部51a、51bとなる。以上のようにして、基板本体41に溝部51を形成する。
次に、以下のようにして、溝部51内に伝熱性材料を充填する。
まず、溝部51に伝熱性材料86を充填する(図7(d))。ここでは、基板本体41に形成された溝部51に無電解メッキ法やCVD(Chemical Vapor Deposition:化学蒸着)法、スパッタ法などを用いて伝熱性材料86を溝部51に充填する。そして、リフトオフ工程によりレジスト層85を除去する(図7(e))。その後、基板本体41の表面を、CMP(Chemical Mechanical Planarization:化学的機械研磨)法などを用いて研磨する(図7(f))。これにより、伝熱部52が形成される。以上のようにして、溝部51内に伝熱性材料86を充填する。このとき、基板本体41の外縁部には、放熱部53が伝熱部52と同時に形成される。
その後、基板本体41の表面に対向電極42や配向膜43を形成することで、対向基板31を製作する。そして、別途製作したTFT基板32と貼り合わせ、液晶層34を対向基板31とTFT基板32との間に封止することで、液晶パネル15cを製造する。
(液晶パネルの作用)
以上のような構成の空間光変調装置15において、光源12からの光が入射すると、液晶パネル15cの対向基板31は、以下のようにして光を画素領域に向けて出射させる。なお、図8において、光線は屈折率差のある界面で反射または屈折するが、説明を簡略化するために屈折率差が微小な界面では光線を直進させて光路を示している。
まず、プリズム部44を経由することなくプリズム群45の開口部45aへ直接入射する光線について説明する。空気中を進行してきた光線L1は、対向基板31を構成する基板本体41へ入射面から入射する。そして、光線L1は、基板本体41を透過し、開口部45aから対向電極42、液晶層34及びTFT基板32を透過する。ここで、液晶パネル15cに供給された画像信号に応じて液晶層34で変調された光線L1は、接着層66及び防塵ガラス65を透過して出射する。ここで、光線L1の出射角度は、投射光学系20を構成する上記投影レンズの開口率NAで定まる最大角度よりも小さいため、光線L1がスクリーン11へ投射される。
続いて、プリズム部44を経由してプリズム群45の開口部45aへ入射する光線について説明する。基板本体41に入射した光線L2は、基板本体41中を進行してプリズム部44の斜面部51aに入射する。ここで、プリズム部44は、基板本体41に形成された溝部51で構成されており、この溝部51に伝熱性材料として金属材料が充填されている。このため、光線L2は、斜面部51aからプリズム部44内に入射することなく、斜面部51aで反射され、プリズム群45の開口部45aに向けて偏向される。そして、開口部45aへ入射された光線L2は、上述と同様に、TFT基板32、接着層66及び防塵ガラス65を透過する。
以上のようにして、対向基板31は、入射した光を画素領域に向けて出射させる。したがって、上記画素領域の境界領域に配置されているTFT素子63に光が照射されることを防止して、TFT素子63が光を吸収することによって発熱して誤動作などの発生を防止する。ここで、光線L1は、光路を大きく変換されることなく液晶パネル15cから出射する。また、プリズム部44がマイクロレンズと異なり集光機能を有していないため、光線L2は、その出射角度が入射角度よりと比較して著しく異なることがない。したがって、液晶パネル15cから出射する、変調された光もほぼ平行光となっている。
次に、空間光変調装置15による液晶パネル15cの冷却方法について説明する。空間光変調装置15では、液晶パネル15cにおいて発生した熱を伝熱部52及び放熱部53によって筐体81まで伝導させ、筐体81で放散する。すなわち、光源12から光が照射することや、液晶パネル15cを駆動することによって液晶パネル15cが発熱し、液晶層34や配向膜43、64が高温状態となる。そして、伝熱部52は、液晶層34や配向膜43、64から熱を吸収し、伝熱部52に沿って放熱部53を介して液晶パネル15cの外部に設けられている筐体81まで熱を伝導する。その後、伝熱部52によって液晶パネル15cの外部まで伝導された熱は、筐体81によって空間光変調装置15の外部に放散される。
ここで、液晶層34と近接した位置に設けられている基板本体41に伝熱部52が形成されていることから、液晶層34や配向膜43、64の熱が効率よく伝熱部52に伝導される。また、伝熱部52が上記画素領域の境界領域に沿って配置されているので、液晶パネル15cの中央部において発生した熱も伝熱部52によって効率よく液晶パネル15cの外部に伝導される。さらに、対向基板31を構成する基板本体41の外縁部に形成されている放熱部53と筐体81とが段差部83において接触しているため、液晶パネル15cと筐体81との間の熱的接触が確保されているので、液晶パネル15cから筐体81に伝導した熱が筐体81から外部に効率よく放散される。
以上のようにして、液晶パネル15cを冷却する。このため、液晶パネル15cの液晶層34や配向膜43、64が長時間にわたって高温状態で保持されることを回避し、液晶層34を構成する液晶分子や配向膜43、64を構成する有機材料を劣化させることを防止する。
以上のように、本実施形態における空間光変調装置15〜17及びプロジェクタ10によれば、液晶層34の近傍であって画素領域の境界領域に沿って伝熱部52を配置しており、伝熱部52から放熱部53を介して空間光変調装置15〜17の外部との熱交換による放熱が効率よく行われる。これにより、液晶パネル15c〜17cの冷却効率の向上が図れる。したがって、発熱による液晶層34や配向膜43、64などの劣化を抑制し、空間光変調装置15〜17の長寿命化が図れる。
ここで、基板本体41の液晶層34側の表面に対向電極42を形成することで、伝熱部と液晶層34とが近接して配置されるので、液晶パネル15c〜17cの冷却効率がより向上する。
なお、本実施形態では、基板本体41に形成された溝部51に、無電解メッキ法やCVD法、スパッタ法などを用いて伝熱性材料を充填しているが、以下のようにして伝熱性材料を充填してもよい。ここで、伝熱性材料としては、金属材料などの伝熱性材料の微粒子を樹脂材料内に分散させた伝熱性樹脂材料を用いている。この樹脂材料としては、例えば、アクリル系樹脂やエポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、ポリイミド系樹脂などで構成されており、紫外線を照射することで硬化する材料となっている。
まず、溝部51が形成された基板本体41を真空チャンバ100の基台101上に載置し、基板本体41上に充填型102を配置する(図9(a))。この状態で、真空チャンバ100の通気口103に設けられたポンプ104を駆動させてバルブ105を開き、真空チャンバ100の内圧を約18Pa以下に減圧する。このとき、バルブ106を閉状態としておく。
そして、ヒータ107を駆動させて真空チャンバ100内を約60℃に加熱し、あらかじめ軟化点温度まで加熱して軟化された伝熱性樹脂材料108を充填型102に注ぎ込む(図9(b))。これと同時に、基台101に設けられた伝熱線などの加熱機構101aを作動させ、基台101を介して基板本体41を真空チャンバ100内の温度とほぼ等しくなるように約60℃に加熱する。
次に、バルブ106を開き、真空チャンバ100内の圧力を600Pa程度まで加圧し、真空チャンバ100内を大気開放する(図10(a))。この大気開放によって、伝熱性樹脂材料108の図中上側の表面に大気圧が加わり、この圧力によって基板本体41上に形成された溝部51内に伝熱性樹脂材料108が流れ込む。溝部51に流れ込んだ後は、毛細管現象によって溝部51に沿って伝熱性樹脂材料108が広がっていく。このように、流動性材料を用いることで、溝部51への充填が容易に行える。
続いて、例えば石英などの透光性材料で形成された加圧板109を充填型102上に載置し、充填型102で基板本体41を押圧させる(図10(b))。充填型102が基板本体41を押圧することで、伝熱性樹脂材料108の表面が表面張力によって溝部51からはみ出すことが防止できる。この状態で紫外線ランプ110を点灯し、伝熱性樹脂材料108を硬化させる。このように伝熱性樹脂材料108を硬化させることで、伝熱部52が形成される。その後、充填型102を基板本体41から離間させる。以上のようにして、伝熱性材料を溝部51内に充填する。
また、伝熱性材料として伝熱性樹脂材料108を用いた場合には、上記の製造方法のほか、スピンコーティング法やインクジェット法など、他の方法によって溝部51に伝熱性樹脂材料108を充填してもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明による電気光学装置及びプロジェクタの第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態とプリズム部の構成が異なるため、この点を中心に説明すると共に、上記実施形態で説明した構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
(プリズム部)
本実施形態におけるプリズム部120は、図11に示すように、基板本体41の溝部51上に膜状の伝熱部121が形成されており、溝部51の開口領域に封止材122が充填されている。
膜状の伝熱部121は、上述した第1の実施形態と同様に、金属材料やDLC材料などが用いられており、スパッタ法などによって形成されている。例えば、伝熱部121を構成する伝熱性材料としてDLC材料を用いた場合には、その膜厚が例えば5nm〜300nmとなっている。なお、伝熱部121は、基板本体41のうち平面視でTFT基板32から張り出している領域にも形成されている。
封止材122は、例えばアクリル系樹脂やエポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、ポリイミド系樹脂などで構成されている。封止材122の充填方法は、例えば上述と同様の方法を用いることができる。
また、基板本体41のうち外縁部においても、上述した第1の実施形態と同様に、伝熱部121が形成されている。
このような構成のプリズム部120を有する液晶パネル及びプロジェクタにおいても、上述した第1の実施形態と同様の作用、効果を奏する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、集光基板に形成されてプリズム部を構成する溝部の断面形状は、プリズム部によって液晶パネルの画素領域に光を集光できればよく、二等辺三角形状に限らず、例えば以下に示すような他の形状であってもよい。
図12(a)に示す溝部201は、断面において曲率半径が一定の曲線である曲面201a、201bを有している。ここで、図12(b)に示すように、曲面202a、202bの断面における曲率半径が一定でない溝部202としてもよく、図12(c)に示すように、先端部の断面が水平の直線である溝部203としてもよい。また、図12(d)に示すように、断面が開口端を基準として集光基板の厚さ方向に延びる垂線よりも一部が外側に位置する曲面204a、204bを有する溝部204としてもよい。
また、図13(a)に示す溝部206は、断面が1箇所で屈曲する屈曲線である屈曲面206a、206bを有している。ここで、図13(b)に示すように、断面が複数箇所で屈曲する屈曲線である屈曲面207a、207bを有する溝部207としてもよく、図13(c)に示すように、先端部の断面が水平の直線である溝部208としてもよい。また、図13(d)に示すように、断面が開口端を基準として集光基板の厚さ方向に延びる垂線よりも一部が外側に位置する屈曲面209a、209bを有する溝部209としてもよい。
そして、図14(a)に示す溝部211は、断面が開口端側で直線であって先端部側で曲線である曲面211a、211bを有している。ここで、図14(b)に示すように、断面が開口端側で曲線であって先端部側で直線である曲面212a、212bを有する溝部212としてもよく、図14(c)、(d)に示すように、断面が連続する複数の曲線である曲面213a、213bを有する溝部213や曲面214a、214bを有する溝部214としてもよい。
さらに、図15(a)〜(c)に示すような溝部216〜218としてもよい。
また、対向基板を構成する基板本体によって集光基板を構成してプリズム部を形成しているが、プリズム部を形成した集光基板を、対向基板の液晶層から離間する側の表面に別途配置してもよい。
また、対向基板を構成する基板本体の液晶層側の表面に、平面視で画素領域と重なる領域に開口部を有する遮光膜を形成してもよい。これにより、プリズム部を構成する溝部に伝熱性材料として透光性を有する材料を設けた場合であって、プリズム部に光が進入するようなときでも、遮光膜でこの光を遮光する。したがって、平面視で画素領域の境界領域と対応する領域に光を出射させることを防止できる。
また、対向基板に形成された放熱部と筐体とが直接接触しているが、TFT基板に放熱部を設け、この放熱部を筐体に接触させることで、伝熱部の筐体を介した熱交換を行ってもよい。
また、電気光学装置を液晶装置としているが、液晶装置に限らず、電界により物質の屈折率が変化して光の透過率を変化させる電気光学効果を有するものの他、電気エネルギーを光学エネルギーに変換するものなどとしてもよい。例えば、有機EL(Electroluminescence)を用いる有機EL装置や無機ELを用いる無機EL装置、電気光学物質としてプラズマ用ガスを用いるプラズマディスプレイ装置などとしてもよい。さらに、電気泳動ディスプレイ装置(EPD:Electrophoretic Display)やフィールドエミッションディスプレイ(FED:Field Emission Display)などとしてもよい。
本発明の第1の実施形態におけるプロジェクタを示す概略構成図である。 図1の液晶パネルを示す平面図である。 図2の液晶パネルの部分斜視図である。 図2の液晶パネルの部分断面図である。 図2の対向基板の裏面図である。 図2の液晶パネルを収容する筐体の断面図である。 図2の液晶パネルの製造工程を示す断面図である。 図2の液晶パネルの作用を示す説明図である。 図2の液晶パネルの他の製造工程を示す断面図である。 同じく、図2の液晶パネルの他の製造工程を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態における対向基板を示す断面図である。 本発明を適用可能なプリズム部の他の形状を示す断面図である。 同じく、本発明を適用可能なプリズム部の他の形状を示す断面図である。 同じく、本発明を適用可能なプリズム部の他の形状を示す断面図である。 同じく、本発明を適用可能なプリズム部の他の形状を示す断面図である。
符号の説明
10 プロジェクタ、15〜17 空間光変調装置(液晶装置)、15c〜17c 液晶パネル(電気光学パネル)、31 対向基板(一方の基板)、32 TFT基板(他方の基板) 34、液晶層(電気光学層)、41 基板本体(集光基板)、42 対向電極(電極)、44、120 プリズム部、51、201〜204、206〜209、211〜214、216〜218 溝部、52、121 伝熱部、53 放熱部、62 画素電極(電極)、81 筐体(放熱部材)、86 伝熱性材料、108 伝熱性樹脂材料(伝熱性材料)

Claims (6)

  1. 電気光学層と、該電気光学層を介して対向配置された一対の基板とを有する電気光学パネルを備える電気光学装置であって、
    前記一対の基板のうち一方が、平面状に配列された複数の画素領域の境界領域に沿って複数のプリズム部が形成された集光基板を構成し、
    前記プリズム部が、該プリズム部に入射した光を前記画素領域に向けて反射させて前記電気光学層に入射させてなり、
    前記プリズム部の少なくとも一部に、前記集光基板よりも熱伝導率の高い伝熱性材料で構成された伝熱部が形成され、
    該伝熱部が、前記一対の基板の少なくとも一方に形成されて前記電気光学パネルの外部との間で熱交換する放熱部に接続されており、
    前記集光基板には平面視において他方の基板から張り出した張出領域を有し、
    該張出領域に前記伝熱部と接続された前記放熱部が形成されており、
    該放熱部が、前記集光基板よりも熱伝導率の高い放熱部材の一部に面接触しており、該放熱部材を介して熱交換されることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記プリズム部が、前記集光基板に形成された溝部によって構成されており、
    前記伝熱部が、前記溝部に充填された前記伝熱性材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記伝熱性材料が、金属材料であることを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置。
  4. 前記放熱部材に、前記電気光学パネルを収容する収容部と、前記電気光学パネルのうち前記複数の画素領域で構成される画像表示領域に対応する開口部とが形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  5. 前記集光基板上に、前記電気光学層を駆動する一対の電極の一方が形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電気光学装置。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の電気光学装置を備えることを特徴とするプロジェクタ。
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