JP2004347692A - 空間光変調装置及びプロジェクタ - Google Patents

空間光変調装置及びプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】入射光を効率的に使用することができる空間光変調装置、及び明るい投写像を得られるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】入射光を画像信号に応じて変調する変調部である開口部203b、液晶層205等と、開口部203bの近傍に設けられ、入射光を開口部203bの方向へ反射させるための光路偏向部であるプリズム素子211とを有する。プリズム素子211は、入射光を画素部の方向へ反射する斜面211aを有している。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空間光変調装置及びプロジェクタに関し、特に液晶型空間光変調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空間光変調装置、特に液晶型の空間光変調装置では、画像表示領域内に、データ線、走査線、容量線等の各種配線や、薄膜トランジスタ(以下適宜、TFT(Thin Film Transistor)と称す)、薄膜ダイオード等の各種電子素子が形成されている。このため、各画素において、実際に表示に寄与する光が透過又は反射する領域は、各種配線や電子素子等の存在により限定される。ここで、各画素の開口率は、各画素について、全領域に対する、実際に表示に寄与する光が透過又は反射する領域(即ち、各画素の開口領域)の比率である。そして、各画素の開口率は、例えば70%程度である。例えば、空間光変調装置に入射する光源部からの光は、略平行光である。そして、空間光変調装置に入射した全光量のうち、有効に変調されるのは、各画素の開口率に応じた光量である。
【0003】
そこで従来は、各画素に対応する複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを対向基板に形成することが行われている。マイクロレンズは、各画素において、開口領域の周辺の上述の配線等が存在している非開口領域に向かって進行する光を、各画素単位で集光する機能を有する。マイクロレンズで集光された光は、空間光変調装置の液晶層を透過するときに、各画素の開口領域内に導かれる。空間光変調装置にマイクロレンズアレイを利用することは、例えば、本出願人により、すでに提案されている(例えば、特願2002−171892)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、空間光変調装置は、該装置単体で使用することよりも、変調された光を投写するための投射光学系と共に使用されることが多い。そして、投写光学系は、その開口数(Numerical Aperture。以下、「NA」という。)に応じた入射角度の光のみを透過させる。上述のように、従来のマイクロレンズアレイを用いる空間光変調装置では、マイクロレンズにより開口領域に所定のNAで光が集光される。開口領域に入射した光は、例えば液晶部で画像信号に応じて変調された後、略入射時と同じ所定のNAの光として射出する。
【0005】
空間光変調装置からの光は、マイクロレンズの集光作用により屈折した光線と光軸との成す角度が大きくなる。以下この光線角度を屈折光線角度という。投写光学系のNAよりも大きい屈折光線角度を有している場合が多い。この場合、投写光学系のNAよりも大きい屈折光線角度は、投写光学系でけられてしまう。このため、変調光が、例えばスクリーンに投写されることがない。このように、マイクロレンズアレイを用いる空間光変調装置では、光源部からの光を開口領域に効率的に導いた場合でも、変調された光が投射光学系でけられてしまい光量を損失してしまうという問題を生ずることがある。光量損失の問題は、マイクロレンズアレイで集光させる屈折光線角度を大きくすると、投射光学系でけられる光量が多くなるためさらに顕著となる。
【0006】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、入射光を効率的に使用することができる空間光変調装置、及び明るい投写像を得られるプロジェクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、入射光を画像信号に応じて変調する変調部と、前記変調部の周辺に設けられ、前記入射光を前記変調部の方向へ反射させるための光路偏向部とを有することを特徴とする空間光変調装置を提供できる。
【0008】
本発明の空間光変調装置の変調部に対しては、例えば光源部から様々な入射角度の光が変調部の方向へ進行してくる。変調部へ直接入射する光は、そのまま変調部で変調されて射出する。これに対して、変調部の周辺の非変調領域の方向へ入射する光は、変調部の周辺に設けられている光路偏向部に入射する。光路偏向部に入射した光は、変調部の方向へ反射される。これにより、本来は変調部へ入射しない光の光路を偏向させることで、入射光を効率良く変調部へ導くことができる。さらに、従来技術と比較して説明する。上述のように、本発明では、変調部へ直接入射する光は、そのまま変調部へ入射する。これに対して、従来技術の構成では、変調部へ入射する光は、全てマイクロレンズを透過する。このため、変調部へ入射する光は、光軸上の光を除いて全てマイクロレンズによる屈折作用を受ける。この結果、従来技術の構成では、空間光変調装置を射出する光は、全てマイクロレンズによる集光光のNAに応じた屈折光線角度を有してしまう。従って、空間光変調装置を射出した後に、投射光学系に入射する場合、投写光学系のNAよりも大きい屈折光線角度の光は投写光学系でけられてしまう。本発明では、変調部に光路偏向部を経由せずに入射する光は、そのまま変調部に入射する。このため、例えば、変調部に略平行光が入射する場合、変調された光も略平行光で射出する。また、光路偏向部は、屈折による集光機能を有していない。このため、光路偏向部を経由した光と光軸が成す角を光線角度と以下称し、その光線角度が大きくなることは殆どない。従って、空間光変調装置に略平行光が入射した場合、略平行光が射出する。そして、略平行光で射出した光は光線角度が略ゼロであるため、投射光学系でけられること無く投写される。このように、本発明では、空間光変調装置を射出する光の光線角度を大きくすることが無い。さらに加えて、光路偏向部で反射した光を変調部へ導くこともできる。この結果、本発明では、入射光を効率的に使用することができるという効果を奏する。
【0009】
本発明のさらなる効果について説明する。空間光変調装置の変調部は、例えば液晶層等で構成されている。液晶層へ入射光が集光すると、エネルギー集中により配向膜が劣化してしまうおそれがある。本発明は、マイクロレンズのようなレンズ成分を有していない。このため、空間光変調装置へ入射する光を集光させることがない。従って、変調部の一部部分へ入射光が集光されないで略均一なため、上述のようなエネルギー集中を避けることができる。この結果、変調部の長寿命化を図ることができるという、さらなる効果を奏する。
【0010】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記変調部は、行列状に配列されている複数の画素部と、前記複数の画素部どうしの間に設けられている遮光部とを有し、前記光路偏向部は、入射光を前記画素部の方向へ反射する斜面を備えるプリズム素子であり、前記プリズム素子は、前記遮光部の位置に対応して設けられていることが望ましい。これにより、遮光部の方向へ進行してくる光であっても、プリズム素子の斜面で画素部の方向へ反射される。このため、空間光変調装置へ入射する光を効率的に画素部へ導くことができる。また、空間光変調装置を射出する光の光線角度が大きくなることを低減できる。
【0011】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記プリズム素子は、三角形形状の断面形状を有し、前記三角形形状の底辺の長さは、同等、又は前記遮光部よりも大きいことが望ましい。これにより、光路偏向部はプリズム素子であるため斜面の方向又は角度を適宜設定することにより、入射光の光路を反射により偏向させる方向又は偏向量を容易に制御することができる。また、前記三角形形状の底辺の長さが、少なくとも前記遮光部よりも大きいことにより、従来入射光の変調に寄与しない遮光部近傍の領域を有効に使用することができる。
【0012】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記光路偏向部は、入射光を前記画素部の方向へ反射する斜面を備えるプリズム素子であり、前記プリズム素子は、略三角形形状の断面形状を有し、かつ格子状に配置されたことが望ましい。これにより、これにより、空間光変調装置へ入射する光を効率的に画素部へ導くことができる。また、空間光変調装置を射出する光の光線角度が大きくなることを低減できる。
【0013】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記プリズム素子を構成する部材は、入射光側の部材より低い屈折率を有することが望ましい。これにより、プリズム素子の斜面で反射による光量損失を略ゼロにすることができる。
【0014】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記プリズム素子の斜面に金属反射膜または、多層膜反射膜を有することが望ましい。これにより、プリズム素子の斜面で効率良く反射させることができる。
【0015】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記変調部上に硝子基板をさらに有し、前記硝子基板は、三角形形状の断面形状の空洞孔部を有し、前記空洞孔部が前記プリズム素子を構成することが望ましい。これにより、防塵硝子と空洞孔部とで、プリズム素子の反射界面を形成することができる。この結果、入射光を確実に全反射させることができる。また、プリズム素子の製造工程において、プリズム素子の内部を樹脂等の部材で充填する工程を省略できる。このため、プリズム素子の生産性、ひいては空間光変調素子の生産性が向上する。
【0016】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記空洞孔部は、前記硝子基板との界面で入射光を反射させるような屈折率を有する光学的樹脂材料で充填されていることが望ましい。これにより、硝子基板子の屈折率と、光学的樹脂材料の屈折率との差を適当に設定できる。この結果、プリズム素子の反射面である反射界面で、入射光を効率良く反射できる。
【0017】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記空洞孔部は、所定値以下に減圧されていることが望ましい。空間光変調装置へ光を供給する光源部は、明るい像を得るためには高出力なものを用いる場合がある。そして、高出力な光源部からの光が継続的に照射されることにより、空間光変調装置の温度が上昇する。空間光変調装置の温度が上昇すると、プリズム素子の空洞孔部内の空気の体積が膨張する。これにより、プリズム素子近傍の接着部材が剥離してしまうこと等により空間光変調装置が破損してしまうという問題を生ずる。本態様によれば、プリズム素子を構成する空洞孔部の内部が所定値以下の減圧されている。このため、プリズム素子自体の温度上昇に伴うプリズム素子内の空洞孔部の空気の体積の熱膨張を低減できる。この結果、プリズム素子の体積の熱膨張によるプリズム素子近傍の接着部材の剥離を防止できる。従って、高い信頼性の空間光変調装置を提供できる。さらに、好ましくは、空洞孔部を−5Pa以下に減圧することが望ましい。これにより、より確実に空洞孔部の空気の膨張による接着剤の剥離等による空間光変調装置の破損を防止できる。
【0018】
さらに、プリズム素子近傍においては、遮光部又はカバー硝子等を貼り合わせて固定している。貼り合わせに際して、接着剤に気泡が混入してしまう場合がある。気泡の存在は、不要な光散乱の原因となるために好ましくない。本態様では、空洞孔部が減圧されているため、上述の気泡の発生を低減できる。このため、気泡による光散乱を低減できる。
【0019】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記プリズム素子と前記変調部との間に設けられているカバー硝子をさらに有し、前記硝子基板の線膨張係数と、前記カバー硝子の線膨張係数との比は7倍以下であることが望ましい。具体的には、前記硝子基板の線膨張係数を、前記カバー硝子の線膨張係数で除した値は7倍以下であることが望ましい。上述のように、高出力な光源部からの光が照射されることで、空間光変調素子を構成する部材、特に、入射側に設けられている硝子基板及びカバー硝子は熱膨張する。このとき、各部材の線膨張係数が異なると、熱膨張により分解又は剥離等を生ずる。本態様では、前記硝子基板の線膨張係数と、前記カバー硝子の線膨張係数との比は7倍以下であるため、熱膨張による分解・剥離を低減できる。さらに好ましくは、上記線膨張係数の比は5倍以下、又は等倍であることが望ましい。これにより、さらに高出力な光源部を用いる場合でも、空間光変調装置の分解又は剥離を防止できる。なお、両部材の線膨張係数が等倍とは、例えば前記硝子基板と前記カバー硝子とを同一の材料で構成した場合である。
【0020】
また、本発明によれば、第1色光、第2色光、及び第3色光を含む光を供給する光源部と、前記光源部から供給される光を前記第1色光と、前記第2色光と、前記第3色光とに分離する色分離光学系と、前記第1色光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置と、前記第2色光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置と、前記第3色光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置と、前記第1色光用空間光変調装置、前記第2色光用空間光変調装置、及び前記第3色光用空間光変調装置でそれぞれ変調された前記第1色光と、前記第2色光と、前記第3色光とを合成する色合成光学系と、前記色合成光学系にて合成された光を投写する投写光学系とを有し、前記第1色光用空間光変調装置と、前記第2色光用空間光変調装置と、前記第3色光用空間光変調装置とは、上述の空間光変調装置であることを特徴とするプロジェクタを提供できる。
【0021】
本発明では、上述の空間光変調装置を用いているため、光源部からの光を効率的に空間光変調装置に導くことができる。さらに、空間光変調装置を射出した光のNAである光線角度を小さくできるため投写光学系でけられることがない。従って、明るい投写像を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
(プロジェクタ全体説明)
初めに図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの概略構成を説明する。次に、図2以降を参照して、本実施形態の特徴的な構成を説明する。まず、図1において、光源部である超高圧水銀ランプ101は、第1色光である赤色光(以下、「R光」という。)、第2色光である緑色光(以下、「G光」という。)、及び第3色光である青色光(以下、「B光」という。)を含む光を供給する。インテグレータ104は、超高圧水銀ランプ101からの光の照度分布を均一化する。照度分布を均一化された光は、偏光変換素子105にて特定の振動方向を有する偏光光、例えばs偏光光に変換される。s偏光光に変換された光は、色分離光学系を構成するR光透過ダイクロイックミラー106Rに入射する。以下、R光について説明する。R光透過ダイクロイックミラー106Rは、R光を透過し、G光、B光を反射する。R光透過ダイクロイックミラー106Rを透過したR光は、反射ミラー107に入射する。反射ミラー107は、R光の光路を90度折り曲げる。光路を折り曲げられたR光は、第1色光であるR光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置110Rに入射する。第1色光用空間光変調装置110Rは、R光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。なお、ダイクロイックミラーを透過しても、光の偏光方向は変化しないため、第1色光用空間光変調装置110Rに入射するR光は、s偏光光のままの状態である。
【0023】
第1色光用空間光変調装置110Rは、λ/2位相差板123R、硝子板124R、第1偏光板121R、液晶パネル120R、及び第2偏光板122Rを有する。液晶パネル120Rの詳細な構成については後述する。λ/2位相差板123R及び第1偏光板121Rは、偏光方向を変換させない透光性の硝子板124Rに接する状態で配置される。これにより、第1偏光板121R及びλ/2位相差板123Rが、発熱により歪んでしまうという問題を回避できる。なお、図1において、第2偏光板122Rは独立して設けられているが、液晶パネル120Rの射出面や、クロスダイクロイックプリズム112の入射面に接する状態で配置しても良い。
【0024】
第1色光用空間光変調装置110Rに入射したs偏光光は、λ/2位相差板123Rによりp偏光光に変換される。p偏光光に変換されたR光は、硝子板124R及び第1偏光板121Rをそのまま透過し、液晶パネル120Rに入射する。液晶パネル120Rに入射したp偏光光は、画像信号に応じた変調により、R光がs偏光光に変換される。液晶パネル120Rの変調により、s偏光光に変換されたR光が、第2偏光板122Rから射出される。このようにして、第1色光用空間光変調装置110Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム112に入射する。
【0025】
次に、G光について説明する。R光透過ダイクロイックミラー106Rで反射された、G光とB光とは光路を90度折り曲げられる。光路を折り曲げられたG光とB光とは、B光透過ダイクロイックミラー106Gに入射する。B光透過ダイクロイックミラー106Gは、G光を反射し、B光を透過する。B光透過ダイクロイックミラー106Gで反射されたG光は、第2色光であるG光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置110Gに入射する。第2色光用空間光変調装置110GはG光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。第2色光用空間光変調装置110Gは、液晶パネル120G、第1偏光板121G及び第2偏光板122Gを有する。液晶パネル120Gの詳細に関しては後述する。
【0026】
第2色光用空間光変調装置110Gに入射するG光は、s偏光光に変換されている。第2色光用空間光変調装置110Gに入射したs偏光光は、第1偏光板121Gをそのまま透過し、液晶パネル120Gに入射する。液晶パネル120Gに入射したs偏光光は、画像信号に応じた変調により、G光がp偏光光に変換される。液晶パネル120Gの変調により、p偏光光に変換されたG光が、第2偏光板122Gから射出される。このようにして、第2色光用空間光変調装置110Gで変調されたG光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム112に入射する。
【0027】
次に、B光について説明する。B光透過ダイクロイックミラー106Gを透過したB光は、2枚のリレーレンズ108と、2枚の反射ミラー107とを経由して、第3色光であるB光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置110Bに入射する。第3色光用空間光変調装置110Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。
【0028】
なお、B光にリレーレンズ108を経由させるのは、B光の光路の長さがR光及びG光の光路の長さよりも長いためである。リレーレンズ108を用いることにより、B光透過ダイクロイックミラー106Gを透過したB光を、そのまま第3色光用空間光変調装置110Bに導くことができる。第3色光用空間光変調装置110Bは、λ/2位相差板123B、硝子板124B、第1偏光板121B、液晶パネル120B、及び第2偏光板122Bを有する。なお、第3色光用空間光変調装置110Bの構成は、上述した第1色光用空間光変調装置110Rの構成と同様なので、詳細な説明は省略する。
【0029】
第3色光用空間光変調装置110Bに入射するB光は、s偏光光に変換されている。第3色光用空間光変調装置110Bに入射したs偏光光は、λ/2位相差板123Bによりp偏光光に変換される。p偏光光に変換されたB光は、硝子板124B及び第1偏光板121Bをそのまま透過し、液晶パネル120Bに入射する。液晶パネル120Bに入射したp偏光光は、画像信号に応じた変調により、B光がs偏光光に変換される。液晶パネル120Bの変調により、s偏光光に変換されたB光が、第2偏光板122Bから射出される。第3色光用空間光変調装置110Bで変調されたB光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム112に入射する。このように、色分離光学系を構成するR光透過ダイクロイックミラー106RとB光透過ダイクロイックミラー106Gとは、超高圧水銀ランプ101から供給される光を、第1色光であるR光と、第2色光であるG光と、第3色光であるB光とに分離する。
【0030】
色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム112は、2つのダイクロイック膜112a、112bをX字型に直交して配置して構成されている。ダイクロイック膜112aは、B光を反射し、G光を透過する。ダイクロイック膜112bは、R光を反射し、G光を透過する。このように、クロスダイクロイックプリズム112は、第1色光用空間光変調装置110R、第2色光用空間光変調装置110G、及び第3色光用空間光変調装置110Bでそれぞれ変調されたR光、G光及びB光を合成する。投写光学系114は、クロスダイクロイックプリズム112で合成された光をスクリーン116に投写する。これにより、スクリーン116上でフルカラー画像を得ることができる。
【0031】
なお、上述のように、第1色光用空間光変調装置110R及び第3色光用空間光変調装置110Bからクロスダイクロイックプリズム112に入射される光は、s偏光光となるように設定される。また、第2色光用空間光変調装置110Gからクロスダイクロイックプリズム112に入射される光は、p偏光光となるように設定される。このようにクロスダイクロイックプリズム112に入射される光の偏光方向を異ならせることで、クロスダイクロイックプリズム112において各色光用空間光変調装置から射出される光を有効に合成できる。ダイクロイック膜112a、112bは、通常、s偏光光の反射特性に優れる。このため、ダイクロイック膜112a、112bで反射されるR光及びB光をs偏光光とし、ダイクロイック膜112a、112bを透過するG光をp偏光光としている。
【0032】
(液晶パネルの構成)
次に、図2を用いて液晶パネルの詳細について説明する。図1で説明したプロジェクタ100では、3つの液晶パネル120R、120G、120Bを備えている。これら3つの液晶パネル120R、120G、120Bは変調する光の波長領域が異なるだけであり、基本的構成は同一である。このため、液晶パネル120Rを代表例にして以後の説明を行う。
【0033】
図2は液晶パネル120Rの斜視断面図である。超高圧水銀ランプ101からのR光は、図2の上側から液晶パネル120Rに入射し、下側からスクリーン116の方向へ射出する。防塵硝子である入射側防塵硝子200の内側には、接着層201を介してカバー硝子202が固着されている。カバー硝子202の射出側には、遮光のためのブラックマトリックス部203aが設けられ、さらに、対向電極204が形成されている。
【0034】
また、射出側防塵硝子208の内側には、接着層207を介して液晶を配向させるための配向膜206cやTFT(薄膜トランジスタ)や透明電極206aを有するTFT基板206が形成されている。そして、対向電極204とTFT基板206とを対向させて、入射側防塵硝子200と射出側防塵硝子208とを貼り合わせる。対向電極204とTFT基板206との間には、画像表示のための液晶層205が封入されている。また、液晶層205の入射光側には遮光のためのブラックマトリックス部203aを有する。
【0035】
入射側防塵硝子200には、複数のプリズム素子211からなるプリズム群210が形成されている。プリズム群210の構成及び作用の詳細については後述する。なお、図1で示した構成では、第1偏光板121R、第2偏光板122Rを、液晶パネル120Rに対して別体に設けている。しかし、これに代えて、入射側防塵硝子200と対向電極204との間、射出側防塵硝子208とTFT基板206との間などにも偏光板を設けることもできる。さらに、プリズム群210は、第1偏光板121Rに形成してもよい。
【0036】
(プリズム素子の構成)
図3は、液晶パネル120Rの断面構成図である。ブラックマトリックス部203aは、直交する方向に格子状に形成されている。また、ブラックマトリックス部203aに囲まれている矩形状の領域は開口部203bを形成する。開口部203bは、超高圧水銀ランプ101からのR光を通過させる。開口部203bを透過するR光は、図3に示したように対向電極204と、液晶層205と、TFT基板206とを透過する。そして、R光は画像信号に応じて液晶層205において偏光成分が変調される。このように、投写された画像における画素部を形成するのは、開口部203bと、液晶層205と、TFT基板206とを透過して変調を受けた光である。換言すると、開口部203bと、液晶層205と、TFT基板206とは変調部を構成する。また、複数の開口部203bは画素部を構成する。画素部に対応する開口部203bは、行列状に配列されている。そして、開口部203bどうしの間に遮光部であるブラックマトリックス部203aが設けられている。
【0037】
光路偏向部であるプリズム素子211は、入射光を開口部203bの方向へ反射させる。プリズム素子211の斜面211aは、入射光を画素部である開口部203bの方向へ反射する。斜面211aで反射される光線については、後述する。プリズム素子211は、ブラックマトリックス部203aの位置に対応して設けられている。これにより、ブラックマトリックス部203aへ入射する光量を低減できる。
【0038】
また、図3から明らかなように、プリズム素子211は、略三角形形状の断面形状を有する。これにより、斜面211aの方向又は角度を適宜設定することにより、入射光の光路を反射により偏向させる方向又は偏向量を容易に制御することができる。三角形形状の頂点C1は、ブラックマトリックス部203aの中心位置C2に略対応している。さらに、略三角形形状の底辺の長さW1(2次元的には底面積)と、少なくともブラックマトリックス部203aの長さW2(2次元的には面積)とは略同じ長さ(大きさ)である。これにより、入射光の変調に寄与しないブラックマトリックス部203a近傍の領域を有効に使用することができる。さらに好ましくは、三角形形状の底辺の長さW1(面積)は、ブラックマトリックス部203aの長さW2(面積)よりも大きいことが望ましい。これにより、液晶パネル120Rに斜め方向から入射する光線が、ブラックマトリックス部203aに入射することを防止するためのマージン領域を確保できる。
【0039】
(プリズム素子における反射の説明)
次に、図4を参照してプリズム素子211の作用について説明する。図4は、液晶パネル120Rへ入射する光線L1、L2の概略光路図である。光線は、屈折率差のある界面で反射又は屈折する。図4の説明においては、説明の簡単のため、屈折率差が微小な界面では光線を直進させて光路を示している。
【0040】
まず、プリズム素子211を経由しないで、開口部203bへ直接入射する光線L1について説明する。空気中を進行してきた光線L1は、例えば石英硝子からなる入射側防塵硝子200へ入射面200aから入射する。そして、光線L1は、入射側防塵硝子200と、接着層201と、カバー硝子202とを透過する。上述したように、開口部203bと対向電極204と液晶層205とTFT基板206とで変調部を構成する。画像信号に応じて変調された光線L1は、接着層207を透過して射出側防塵硝子208から射出する。光線L1の射出角度θ3は、投写光学系114のNAで定まる最大角度θ4よりも小さいため、光線L1は不図示のスクリーン116へ投写される。
【0041】
次に、光線L1とは異なる位置に入射する光線L2について説明する。光線L2は、入射側防塵硝子200へ入射面200aにおいて入射する。入射側防塵硝子200内を進行する光線L2は、プリズム素子211の斜面211aの位置P1に入射する。プリズム素子211は、入射側防塵硝子200よりも屈折率が小さい部材で構成されている。反射における光量損失を低減するために、プリズム素子211は、入射する光線L2が画素部に対応する開口部203bの方向へ全反射するような屈折率を有することが望ましい。なお、プリズム素子211における反射作用、及びその構成部材の詳細に関しては、図5を用いて後述する。
【0042】
光線L2は、プリズム素子211で全反射されることにより、開口部203bの方向へ光路を偏向される。斜面211aで反射された光線L2は、接着層201と、カバー硝子202とを透過して、開口部203bへ入射する。開口部203bへ入射した光線L2は、上述の光線L1と同様に進行して射出側防塵硝子208から射出する。
【0043】
(反射角度、射出角度)
次に、光線L2の入射角度、反射角度、射出角度の関係について、図4を続けて参照して説明する。入射側防塵硝子200は、入射面200aと射出面200bとからなる平行平板である。位置P1を通り、かつ入射面220a又は射出面200bに垂直な法線N1と、光線L2とのなす角度を入射角度θ1とする。また、プリズム素子211の斜面211aは、入射側防塵硝子200の射出面200bと傾斜角度αをなすように形成されている。さらに、液晶パネル120R内を進行し、射出側防塵硝子208から射出する光線L2の角度を射出角度θ2とする。ここで、図4において光線L2は、液晶層205上の位置P2、及び画素電極206a上の位置P3で界面における屈折率差のために屈折するように記載されている。光線L2の入射角度θ1、及び射出角度θ2を説明するに際して、簡単のために、これら位置P2、P3においては、光線L2は殆ど屈折せずに、そのまま直進するものとして扱う。この扱いの下では、以下の式(1)が成立する。
α=(1/2)・(θ2−θ1)・・・・(1)
【0044】
上式(1)から、明らかなように、斜面211aの傾斜角度αを適宜設定することにより、光線L2の入射角度θ1を、射出角度θ2へ変換して射出することができる。そして、光線L2の射出角度θ2を、投写光学系114のNAで定まる最大角度θ4よりも小さくすることにより、光線L2は不図示のスクリーン116へ投写される。
【0045】
上述したように、開口部203bに対しては、例えば光源部である超高圧水銀ランプ101から様々な入射角度の光線L1、L2が進行してくる。開口部203bへプリズム素子211を介さずに入射する光線L1は、そのまま画像信号に応じて変調されて射出側防塵硝子208から射出する。これに対して、開口部203bの周辺の非変調領域であるブラックマトリックス部203aの方向へ入射する光線L2は、開口部203bの周辺に設けられている光路偏向部であるプリズム素子211に入射する。プリズム素子211に入射した光線L2は、開口部203bの方向へ反射される。これにより、本来は開口部203bへ入射しない光線L2の光路を反射により偏向させることで、効率良く開口部203bへ導くことができる。さらに、光線L1は、光路を大きく変換されることなく液晶パネル120Rから射出する。加えて、プリズム素子211は、マイクロレンズとは異なり集光機能を有していない。このため、プリズム素子211で反射した光線L2も、その射出角度θ2は入射角度θ1に比較して著しく異なることはない。このため、例えば、略平行光が液晶パネル120Rへ入射する場合、変調された光も略平行光で射出する。そして、略平行光で射出した光はNAが略ゼロであるため、投写光学系114でけられること無くスクリーン116に投写される。このように、本実施形態では、開口部203bへ効率良く光線L1、L2を導くことができることに加えて、第1色光用空間光変調装置110Rを射出する光線L1、L2のNAである光線角度を大きくすることを低減できる。従って、液晶パネル120Rを射出した光は投写光学系114でけられることないので、明るい投写像を得ることができるという効果を奏する。
【0046】
また、液晶層205へ入射光が集光すると、エネルギー集中により液晶分子が劣化してしまうおそれがある。本実施形態は、マイクロレンズのようなレンズ成分を有していない。このため、配向膜206cへ入射する光を集光させることがない。従って、変調部を構成する配向膜206cの一部部分へ入射光が集光されないで略均一なため、上述のようなエネルギー集中を避けることができる。この結果、配向膜206cの長寿命化を図ることができ、さらには液晶パネル120Rの長寿命化を図れる。
【0047】
次に、図5を参照して、プリズム素子211の構成及び反射作用についてさらに説明する。上述したように、斜面211aでは反射による光量損失を低減するために、光線L2を全反射させることが望ましい。全反射するためには、次式の条件を満足することが必要である。
sinθin=n2/n1 (n1>n2)・・・・(2)
【0048】
ここで、θinは位置P1における法線N2に対する入射角度、n1は入射側防塵硝子200の屈折率、n2はプリズム素子211の屈折率をそれぞれ示す。例えば図4で定義する入射角度θ1=12°の場合、全反射させるための屈折率n1=1.46(石英)、n2=1.43となる。
【0049】
また、プリズム素子211は、以下のように構成することでもきる。入射側防塵硝子200は、三角形形状の断面形状の空洞孔部を211bを有する。そして、空洞孔部211bがプリズム素子211を構成する。空洞孔部211b内は空気(屈折率nは略1.0)が存在している。これにより、入射側防塵硝子200と空洞孔部211bとで、プリズム素子211の反射界面211cを形成することができる。この結果、入射光である光線L2を確実に反射界面211cにおいて全反射させることができる。具体的には、プリズム素子211の空洞孔部211bを空気とすることで、図5及び式(2)で定義する入射角度θin=43°(n1=1.46の時)となる。従って、入射角度θin=43°以上の光線を斜面211aで全反射できる。
【0050】
また、空洞孔部211bを形成することにより、プリズム素子211の製造工程において、プリズム素子211の内部を樹脂等の部材で充填する工程を省略できる。このため、プリズム素子211の生産性、ひいては液晶パネル120Rの生産性が向上する。
【0051】
さらに、空洞孔部211bは、所定値以下に減圧されている構成でも良い。超高圧水銀ランプ101は、スクリーン116において明るい投写像を得るためには高出力なものを用いる場合がある。例えば、スクリーン116上において1000〜3000ルーメンの明るさが求められている。このような、高出力な超高圧水銀ランプ101からの光が継続的に照射されることにより、液晶パネル120Rの温度が上昇する。液晶パネル120Rの温度が上昇すると、プリズム素子211の空洞孔部211b内の空気の体積が膨張する。これにより、プリズム素子211近傍の接着層201が剥離してしまうおそれがある。このとき、空洞孔部211bの内部を所定値以下に減圧しておくと、空洞孔部211bの空気の体積の熱膨張を低減できる。この結果、プリズム素子211の体積の熱膨張によるプリズム素子211近傍の接着層201の剥離を防止できる。従って、高い信頼性の液晶パネル120Rを提供できる。さらに、好ましくは、空洞孔部211bを−5Pa以下に減圧することが望ましい。これにより、より確実に空洞孔部211bの空気の膨張による接着層201の剥離等による液晶パネル120Rの破損を防止できる。また、プリズム素子211近傍においては、ブラックマトリックス部203又はカバー硝子202等を貼り合わせて固定している。貼り合わせに際して、接着剤に気泡が混入してしまう場合がある。気泡の存在は、不要な光散乱の原因となるために好ましくない。本態様では、空洞孔部211bが減圧されているため、上述の気泡の発生を低減できる。このため、気泡による光散乱を低減できる。
【0052】
また、空洞孔部211bの内部を空気の状態にする代わりに、入射側防塵硝子200との界面で入射光である光線L2を反射させるような屈折率を有する光学的樹脂材料で充填しても良い。これにより、入射側防塵硝子200の屈折率n1と、光学的樹脂材料の屈折率n2との差を適当に設定できる。この結果、プリズム素子211の反射界面211cで、光線L2を効率良く反射できる。
【0053】
また、プリズム素子211の斜面211aには、反射膜層を設けても良い。反射膜層としては、Ag、Al、これらの合金、又は反射多層膜で構成できる。斜面211aの傾斜角度α(図5)、反射界面211cの屈折率差、又は斜面221aの表面の凹凸等により、上記式(2)の全反射条件を満足しない場合がある。この場合でも、斜面211aに反射膜層であるAlやAgあるいはその合金などの金属反射膜や誘電体多層膜反射層、を形成することにより、入射光線を反射させることができる。
【0054】
(線膨張係数の説明)
図5を参照して、硝子基板である入射側防塵硝子200とカバーガラス202との線膨張係数について説明する。本実施形態では、入射側防塵硝子200の線膨張係数と、カバー硝子202の線膨張係数との比、即ち入射側防塵硝子200の線膨張係数を、カバー硝子202の線膨張係数で除した値は7倍以下であることが望ましい。上述のように、高出力な超高圧水銀ランプ101からの光が照射されることで、液晶パネル120Rを構成する部材、特に、入射側に設けられている入射側防塵硝子200及びカバー硝子202は熱膨張する。このとき、各部材の線膨張係数が異なると、熱膨張により分解又は剥離等を生ずる。本実施形態では、入射側防塵硝子200の線膨張係数と、カバー硝子202の線膨張係数との比は7倍以下であるため、熱膨張による分解・剥離を低減できる。具体的には、カバー硝子202を石英(線膨張係数=0.4〜0.55)で構成する。また、上述の説明においては、入射側防塵硝子200も石英で構成するとしているが、これに限られず、例えば、フリント硝子(線膨張係数=約8.0)又はパイレックス(R)(線膨張係数=2.8)で構成してもよい。さらに好ましくは、上記線膨張係数の比は5倍以下、又は等倍であることが望ましい。例えば、線膨張率の比が7倍の場合、液晶パネル120Rの温度が60℃に上昇しても液晶パネル120Rは破壊されることがない。また、線膨張率の比が5倍の場合、液晶パネル120Rの温度が70℃に上昇しても液晶パネル120Rは破壊されることがない。このように高出力な超高圧水銀ランプ101を用いる場合でも、液晶パネル120Rの分解又は剥離を防止できる。なお、両部材の線膨張係数が等倍とは、例えば入射側防塵硝子200とカバー硝子202とを同一の材料、例えば石英で構成した場合である。
【0055】
(傾斜角度αと投写効率の説明)
次に、図4に戻って、プリズム素子211の傾斜角度αと投写光学系114で投写できる効率との関係を説明する。傾斜角度α=1.9°の場合、投写光学系114では、液晶パネル120Rを射出した光の70パーセント以上を投写できる。また、傾斜角度α=0.5°の場合、投写光学系114では、液晶パネル120Rを射出した光の97パーセント以上を投写できる。また、上述のように、三角形形状の頂点C1は、ブラックマトリックス部203aの中心位置C2に対応している。これにより、斜面211aの傾斜角度αを小さくできるため、投写できる光の利用効率を向上できる。さらに、入射側防塵硝子200、及び射出側防塵硝子208は平行平板で構成されている。このため、プリズム素子211を経由しない光、例えば光線L1の液晶パネル120Rへの入射角度は、略保存された状態で射出する。この結果、光線L1が略平行光の場合などは、投写光学系114で略100パーセント投写される。なお、本実施形態では三角形形状のプリズム素子211を用いて説明しているが、これに限られず、反射により入射する光線L2の光路を偏向できる素子であれば良い。
【0056】
(偏光方向の説明)
図2の斜視図で示すように、プリズム素子211は直交する格子状に形成されている。また、図1において説明したように、本実施形態に係るプロジェクタ100は偏光光を用いている。ここで、例えば45°で入射する光が全反射する場合、反射により位相変化が生ずる。位相変化により、例えば、p偏光光はs偏光光に変換されてしまうので望ましくない。本実施形態では、プリズム素子211に入射する光の偏光面は、格子状に配列されている斜面211aに対して、平行又は垂直となるように構成されている。これにより、斜面211aでの反射による位相変化を低減できる。この結果、液晶層205へ所望の方向の偏光光を効率良く入射させることができるため、明るい投写像を得られる。
【0057】
(製造方法)
次に、プリズム素子211の製造方法について説明する。図2において、プリズム素子211の底辺の長さW1と高さHとの比、いわゆるアスペクト比は20〜1000程度の値である。このようなアスペクト比を有するプリズム素子211を製造する代表的な方法としては、以下の方法(1)〜(5)を挙げることができる。
(1)専用のバイトを製造し、このバイトで透明硝子を切削してプリズム素子211を製造する方法。
(2)切削法又はフォトリソグラフィ法で型を製造し、この型を転写してプリズム素子211を製造する方法。
(3)エッチングの速度が遅くなるような所定のイオンを透明硝子中にドーピング(打ち込む)する。イオンをドーピングされた領域は、他の領域に比較してエッチングの速度が遅くなる。このエッチング速度の差異を利用して、透明硝子をウエットエッチングすることでプリズム素子211を製造する方法。
(4)透明硝子にレーザを照射し、透明硝子を溶解、気化させるレーザアブレーションによりプリズム素子211を製造する方法。
(5)透明硝子にレーザを照射し、照射領域を改質させる。そして、改質領域と他の領域とのエッチング速度の差異を利用して、透明硝子をエッチングすることでプリズム素子211を製造する方法。
【0058】
また、プリズム素子211を液晶パネル120Rの入射側防塵硝子200内に加えて、射出側防塵硝子208内に形成しても良い。これにより、液晶パネル120Rを射出する光線をよりテレセントリックにすることができる。これにより、投写光学系114のNAをさらに小さく(Fナンバーを大きく)することができる。この結果、投写光学系114の設計、製造コストの負担を軽減しつつ、投写する光量を増加できる。また、射出側防塵硝子208内にプリズム素子211を形成することで、ブラックマトリックス部203aの投写像がスクリーン116において形成されることを低減できる。
【0059】
なお、ブラックマトリックス部203aへは、光を入射させる必要はない。このため、ブラックマトリックス部203aへ光を入射させないためのプリズム素子211を形成する底面積のマージン(余裕領域)を考慮すると、底面にブラックマトリックス部203aを直接形成する場合が、最も望ましい。即ち、プリズム素子211を形成する底面積のマージン(余裕領域)の観点からは、プリズム素子211と遮光部であるブラックマトリックス部203aとの間には、接着層201及びカバー硝子202が存在しないほうが望ましい。例えば、プリズム素子211の底面にブラックマトリックス部203aを堆積(デポジット)させる方法、又は樹脂材料でブラックマトリックス部203aを形成する方法等で製造できる。
【0060】
(第2実施形態)
本発明に係る空間光変調装置を直視型表示装置へ適用した第2実施形態について図6を参照して説明する。直視型表示装置600は、図6の矢印で示す方向Aから表示像を観察する構成である。光源部601からの光は、くさび形状の導光部602内を繰り返し反射しながら伝播する。導光部602を射出した光線L3は、平行平板硝子603に入射する。平行平板硝子603内には、上述したものと同様の構成のプリズム素子610が形成されている。プリズム素子610の斜面610aへ入射した光線L3は、全反射されて液晶層605へ入射する。また、プリズム素子610と、ブラックマトリックス部606aとは対応した位置に設けられている。なお、画素電極等の詳細は簡単のため記載を省略する。液晶層605で画像信号に応じて変調された光線L3は、防塵硝子607を射出する。また、導光部602からの光のうち、プリズム素子610で反射しないで、開口部606bへ直接入射する図示しない光は、そのまま液晶層605で変調されて射出する。これにより、光源部601からの光を変調部である液晶層605へ効率良く導くことができる。この結果、明るい表示像を直視できる。
【0061】
(応用例)
図7を参照して、上述のプリズム素子211を映像受光素子に適用した応用例を説明する。映像受光素子700は、例えばCCDやC−MOSセンサーである。外部から進行してくる光線L4は、平行平板からなる防塵硝子701を透過して、半導体受光素子703に入射する。半導体受光素子703は、ラインセンサの場合は、ライン状に設けられている。また、2次元的なセンサの場合は、半導体受光素子703は、例えば矩形等の所定の領域内に設けられている。また、防塵硝子701内には上述と同様の構成を有するプリズム素子702が形成されている。プリズム素子702の斜面702aに入射する光線L5は、斜面702aで半導体受光素子703の方向へ全反射される。これにより、入射する光線L4、L5を効率良く半導体受光素子703へ導くことができる。この結果、高感度な映像受光素子700を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの概略構成図。
【図2】第1実施形態における液晶パネルの斜視図。
【図3】第1実施形態における液晶パネルの断面図。
【図4】第1実施形態における液晶パネル内の光路図。
【図5】第1実施形態におけるプリズム素子の断面図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る直視型表示装置の概略構成図。
【図7】プリズム素子を適用した映像受光素子の断面図。
【符号の説明】
100 プロジェクタ、101 超高圧水銀ランプ、104 インテグレータ、105 偏光変換素子、106R R光透過ダイクロイックミラー、106G B光透過ダイクロイックミラー、107 反射ミラー、108 リレーレンズ、110R 第1色光用空間光変調装置、110G 第2色光用空間光変調装置、110B 第3色光用空間光変調装置、112 クロスダイクロイックプリズム、112a ダイクロイック膜、112b ダイクロイック膜、114 投写光学系、116 スクリーン、120R、120G、120B 液晶パネル、121R 第1偏光板、121G 第1偏光板、121B 第1偏光板、121R 第1偏光板、122R 第2偏光板、122G 第2偏光板、122B 第2偏光板、123R λ/2位相差板、123B λ/2位相差板、124R 硝子板、124B 硝子板、200b 射出面、200 入射側防塵硝子、200a入射面、201 接着層、202 カバー硝子、203a ブラックマトリックス部、203b 開口部、204 対向電極、205 液晶層、206a 画素電極、206 TFT基板、206a 透明電極、206c 配向膜、207接着層、208 射出側防塵硝子、210 プリズム群、211 プリズム素子、211b 空洞孔部、211a 斜面、211c 反射界面、220a 入射面、600 直視型表示装置、601 光源部、602 導光部、603 平行平板硝子、605 液晶層、606a ブラックマトリックス部、606b 開口部、607 防塵硝子、610 プリズム素子、610a 斜面、700 映像受光素子、701 防塵硝子、702 プリズム素子、702a 斜面、703 半導体受光素子、C1 頂点、C2 中心位置、L1〜L5 光線、N1、N2 法線、P1、P2 位置、α 傾斜角度、θ1 入射角度、θ2 射出角度、θ3 射出角度、θ4 最大角度、θin 入射角度

Claims (11)

  1. 入射光を画像信号に応じて変調する変調部と、
    前記変調部の近傍に設けられ、前記入射光を前記変調部の方向へ反射させるための光路偏向部とを有することを特徴とする空間光変調装置。
  2. 前記変調部は、行列状に配列されている複数の画素部と、前記複数の画素部どうしの間に設けられている遮光部とを有し、
    前記光路偏向部は、入射光を前記画素部の方向へ反射する斜面を備えるプリズム素子であり、
    前記プリズム素子は、前記遮光部の位置に対応して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空間光変調装置。
  3. 前記プリズム素子は、略三角形形状の断面形状を有し、
    前記三角形形状の底辺の長さは、少なくとも前記遮光部と略等しい、又は大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の空間光変調装置。
  4. 前記光路偏向部は、入射光を前記画素部の方向へ反射する斜面を備えるプリズム素子であり、
    前記プリズム素子は、略三角形形状の断面形状を有し、かつ格子状に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の空間光変調装置。
  5. 前記プリズム素子を構成する部材は、入射光側の部材より低い屈折率を有することを特徴とする請求項2に記載の空間光変調装置。
  6. 前記プリズム素子の斜面に金属反射膜または、多層膜反射膜を有することを特徴とする請求項2に記載の空間光変調装置。
  7. 前記変調部上に硝子基板をさらに有し、
    前記硝子基板は、三角形形状の断面形状の空洞孔部を有し、
    前記空洞孔部が前記プリズム素子を構成することを特徴とする請求項2に記載の空間光変調装置。
  8. 前記空洞孔部は、前記防塵硝子との界面で入射光を反射させるような屈折率を有する光学的樹脂材料で充填されていることを特徴とする請求項7に記載の空間光変調装置。
  9. 前記空洞孔部は、所定値以下に減圧されていることを特徴とする請求項5に記載の空間光変調装置。
  10. 前記プリズム素子と前記変調部との間に設けられているカバー硝子をさらに有し、
    前記硝子基板の線膨張係数と、前記カバー硝子の線膨張係数との比は7倍以下であることを特徴とする請求項8に記載の空間光変調装置。
  11. 第1色光、第2色光、及び第3色光を含む光を供給する光源部と、
    前記光源部から供給される光を前記第1色光と、前記第2色光と、前記第3色光とに分離する色分離光学系と、
    前記第1色光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置と、
    前記第2色光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置と、
    前記第3色光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置と、
    前記第1色光用空間光変調装置、前記第2色光用空間光変調装置、及び前記第3色光用空間光変調装置でそれぞれ変調された前記第1色光と、前記第2色光と、前記第3色光とを合成する色合成光学系と、
    前記色合成光学系にて合成された光を投写する投写光学系とを有し、
    前記第1色光用空間光変調装置と、前記第2色光用空間光変調装置と、前記第3色光用空間光変調装置とは、請求項1〜10の何れか一項に記載の空間光変調装置であることを特徴とするプロジェクタ。
JP2003142040A 2003-05-20 2003-05-20 空間光変調装置及びプロジェクタ Withdrawn JP2004347692A (ja)

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