JP4862127B2 - 残り湯供給用ホースの殺菌洗浄方法及びその殺菌洗浄方法に使用するホース用薬剤と洗濯機の洗浄方法及びその洗浄方法に使用する洗濯機の洗浄用薬剤 - Google Patents

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Description

本発明は、風呂の残り湯(以下、単に残り湯という。)を洗濯機の洗濯槽へ供給する残り湯の供給用ホース、さらには、その残り湯供給用ホースを一体とする家庭用洗濯機を殺菌洗浄するための洗濯用薬剤、及び該薬剤を用いた洗濯機の洗浄方法に関する。
近年の家庭用洗濯機の多くは風呂の残り湯を洗濯用の水として使用するための残り湯供給用ホースを備えていることが多い。残り湯供給用ホースは、通常4メートル程度の長さがあり、浴槽に貯留された残り湯を洗濯機に内蔵されるポンプによって汲み上げて洗濯槽内へ送る際に用いられる。この残り湯供給用ホースを使用して、残り湯を洗濯用の水として供給することは、家庭における水道使用量の低減につながるため,非常によく使用される。
ところで、残り湯は入浴に使用され、使用後ある程度の時間も経過していることもあって、老廃物や不快臭、雑菌を有することが非常に多い。従って、長期に亘って残り湯を洗濯用の水として使用すると、残り湯供給用ホース内にこれら老廃物や雑菌等が付着してぬめりを生ずる。
そして、前記老廃物や不快臭、雑菌を有する残り湯は、残り湯供給用ホース内で更に汚染されて、洗濯槽内へ供給されるため、洗濯物に老廃物や不快臭が付着することとなり、衛生上問題であった。
これら老廃物や不快臭、雑菌を除去するものとしては、例えば、残り湯が流通する通水路を有し、該通水路のいずれかの箇所に脱臭剤及び殺菌剤が充填されたカートリッジが配されている残り湯浄化装置(例えば、特許文献1参照。)が公知である。
特開2002−126723号公報
当該特許文献1に係る残り湯浄化装置は。老廃物をカートリッジのフィルタで除去し、不水溶性の脱臭剤と水溶性の殺菌剤によって残り湯の脱臭と殺菌を行い、残り湯供給用ホースへの汚れ成分の付着を防止しようとするものである。そして、衣類等の洗濯を行う際に、当該残り湯浄化装置を装着しながら使用して、浄化した残り湯で洗濯を行うものである。
しかしながら、上記残り湯浄化装置は、基本的に残り湯を浄化することを目的としてなされており、付随的に残り湯供給用ホース等に付着した汚れ成分に繁殖する細菌やカビ類を抑制するものである。従って、長期間残り湯を使用して残り湯供給用ホースが汚染された洗濯機に使用するには、適さないものであった。
具体的には、残り湯供給用ホース全体がぬめりを生じている状態では、水溶性の殺菌剤は残り湯の殺菌を行う上に、洗濯槽へすぐに流出されるため残り湯供給用ホースに付着した大量のぬめりを十分に除去できない。このため、不水溶性の脱臭剤と水溶性の殺菌剤で浄化された残り湯は、再度残り湯供給用ホース内で汚染されることとなり、結局十分な衛生状態を確保することができないものであった。その一方で、多少の残り湯供給用ホースに付着したぬめりや毛髪などの老廃物が剥がれる可能性があり、洗濯時にあわせて洗浄を行うことで、これら汚染物が残り湯供給用ホースの内面から剥がれ、洗濯物に付着する虞があった。
更に、多くの場合殺菌剤は酸性であることから、洗濯機内の金属材料部分が腐食され、洗濯機の寿命を低下させる原因となっていた、
本発明は以上の事情を鑑みてなされたものであり、長期に亘って老廃物等が付着した残り湯供給用ホースの内部の当該老廃物やぬめり等を確実に除去できる残り湯供給用ホースの薬剤と、該薬剤を用いた残り湯供給用ホースの洗浄方法の提供を、発明が解決しようとする課題とする。
請求項1の発明は、残り湯供給用ホースの供給側先端部内のフィルターを除去するとともにそこに殺菌剤と発泡剤とを含有するホース用薬剤を配置し、前記供給側先端部を水内に浸し、前記供給側先端部から給水して前記残り湯供給用ホース内を通過させ接続側端部から排出して行うことを特徴とする残り湯供給用ホース殺菌洗浄方法を提供する。
請求項2の発明は、残り湯供給用ホースの供給側先端部内にホース用薬剤を配置し、前記供給側先端部から給水して前記残り湯供給用ホース内を通過させ接続側端部から洗濯槽内に供給する残り湯供給用ホース殺菌洗浄工程と、前記洗濯槽内に洗濯槽薬剤を投入して前記供給される水に溶かした状態において、前記洗濯槽内の水を撹拌する洗濯槽殺菌洗浄工程と、前記残り湯供給用ホース内及び前記洗濯槽内の水を排出する工程と、前記残り湯供給用ホース内及び前記洗濯槽内のすすぎを行うすすぎ工程とを備えることを特徴とする残り湯供給用ホース及び洗濯槽の殺菌洗浄方法を提供する。
請求項1の発明によれば、残り湯供給用ホースの供給側先端部内のフィルターを除去するとともにそこに殺菌剤と発泡剤とを含有するホース用薬剤を配置して供給側先端部を水内に浸すことで供給側先端部内においてホース用薬剤が泡状の洗浄水となり、供給側先端部から給水して記残り湯供給用ホース内を通過させ接続側端部から排出することでその通過に際し泡状となった洗浄水がホース内壁面に付着しながら移動し、これにより、ホース内壁面の汚れが剥がれて十分な洗浄がなされるとともに殺菌が行われる。この殺菌洗浄方法は残り湯供給用ホースを浴槽の残り湯を使用する際と同様の形態で実施できるので、その操作が誰にでも容易になされる。また、フィルターを除去することでホース用薬剤は十分なスペースに安定して配置できるとともにフィルターのホース用薬剤による劣化損傷が回避され、さらに、フィルターがないことで洗浄水のホース内の通過がスムーズになされる。
請求項2の発明によれば、残り湯供給用ホースの供給側先端部内にホース用薬剤を配置して供給側先端部から給水して残り湯供給用ホース内を通過させ接続側端部から排出することでその通過に際しホース用薬剤の洗浄水によりホース内が殺菌洗浄される。さらに、洗濯槽内に洗濯槽薬剤を投入して供給される水に溶かした状態において洗濯槽内の水を撹拌することで洗濯槽内が殺菌洗浄される。次に洗浄水が排水され、さらに、すすがれることで残り湯供給用ホース及び洗濯槽の殺菌洗浄がなされる。このようにして、この発明によれば残り湯供給用ホース及び洗濯槽の殺菌洗浄が一連にしてなされることで、時間を無駄とすることなく、また、簡略な操作によって殺菌洗浄がなされる。言い換えるならば、この発明の一連の工程は残り湯の供給後は洗濯(撹拌)、排水、すすぎの洗濯機における全自動運転によりなされるもので、汎用の全自動洗濯機において容易に実施できる利点がある。くわえて、洗濯槽内の殺菌洗浄の際、残り湯供給用ホースからの給水がホース用薬剤を含有するので、その洗浄効果が併せ発揮されて高い殺菌洗浄効果が得られる利点もある。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明において、さらに、泡状となった洗浄水がホース内壁面に付着することで十分な殺菌洗浄がなされる効果が発揮される。くわえて、フィルターを除去することでホース用薬剤は十分なスペースに安定して配置できるとともにフィルターのホース用薬剤による劣化損傷が回避され、さらに、フィルターがないことで洗浄水のホース内の通過がスムーズになされる効果が発揮される。
図1は本発明の実施例に係る残り湯供給用ホースの殺菌洗浄方法とその残り湯供給用ホースの殺菌洗浄方法を含む洗濯機の洗浄方法においてフィルタケース31内にホース用薬剤を収納する状態を示す説明図、図2は、(イ)残り湯供給用ホース殺菌洗浄工程、(ロ)洗濯槽殺菌洗浄工程中洗濯槽用薬剤投入状態、(ハ)洗濯槽殺菌洗浄工程中攪拌状態を示す説明図、図3は、(二)排水工程を示す説明図、(ホ)すすぎ工程を示す説明図、(ヘ)すすぎ工程の終了状態を示す説明図である。
本実施例に係る残り湯供給用ホース30を洗浄可能な洗濯機3の洗浄方法は、基本的に、洗濯を同時に行わずに、洗浄作業のみを行うものである。即ち、洗濯物の洗濯を行いながら残り湯供給用ホース30の洗浄をするものではない。これは、既に残り湯供給用ホース30内に老廃物や雑菌等付着して生じる大量のぬめりを除去する際に、これらが洗濯物と接触することを避けるためである。
本実施例に係る残り湯供給用ホース30を洗浄可能な洗濯機3の洗浄方法は、錠剤としたホース用薬剤1と、顆粒とした塩基性薬剤である洗濯槽用薬剤2とからなる薬剤を用いて、殺菌洗浄を行うものである。ホース用薬剤1と洗濯槽用薬剤2は、夫々異なるアルミ製袋体に封入した上で、スタンディングパウチに収納されている。使用時にスタンディングパウチ内のアルミ製袋体から必要量を取り出して使用するものである。
ホース用薬剤1は、殺菌剤としてジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、発泡剤として過炭酸塩、その他アルカリビルダーを含有する。アルカリビルダーは、界面活性成分(洗浄剤)としてイオン系界面活性剤を使用し、その他キレート剤、成形助剤、着色剤を含有する。成分の重量比率は殺菌剤(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム)が約40%、発泡剤(加炭酸塩)が約20%、アルカリビルダーが約40%である。以上の本実施例に係るホース用薬剤1は、約3g程度の錠剤である。
洗濯槽用薬剤2は、殺菌剤としてジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、アルカリビルダーを含有する。アルカリビルダーは、洗浄剤としてアルカリ剤(メタ珪酸ナトリウム)、界面活性成分(洗浄剤)として非イオン系界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)を使用し、その他キレート剤を含有する。成分の重量比率は殺菌剤(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム)が約35%、アルカリビルダーが約65%としている。本実施例での、1回当たりの使用量は120gである。
洗濯機3は一般的な構成を有するものであり、付属する残り湯供給用ホース30の供給側先端部300にはフィルタケース31を備えている。フィルタケース31は多数の通水穴311を有する蓋部310を備え、フィルタケース31の内部にはフィルタ32を備えている。当該洗濯機3は、残り湯供給用ポンプの作動によって、残り湯供給用ホース30から残り湯5を洗濯槽33内に汲み上げ、洗濯後には排水用ホースから洗濯槽33内の洗浄水を排出するものである。
(残り湯供給用ホースを洗浄可能な洗濯機の洗浄方法)
先ず図1に示すように、フィルタケース31の蓋部310を外して内部のフィルタ32を取り外す。次いで、フィルタケース31内にホース用薬剤1を2錠(計6g)入れ、再度フィルタケース31の蓋部310を取付ける。
(残り湯供給用ホース殺菌洗浄工程)
次に、図2(イ)に示すように、前記フィルタケース31を含めた残り湯供給用ホース30の供給側先端部300を、残り湯5の貯留された浴槽4内へ入れる。この時点でフィルタケース31内のホース用薬剤1が発泡する、
洗濯機3の残り湯供給機能を用いて、残り湯5の供給を開始する。残り湯5が汲み上げられ、残り湯供給用ホース30の内壁に前記ホース用薬剤1からなる泡状の洗浄水が付着する。ホース用薬剤1は発泡を続け、その後完全に水溶する。
(洗濯槽殺菌洗浄工程)
残り湯供給用ホース殺菌洗浄工程で使用した残り湯5が洗濯槽33内に供給されるのと同時に、図2(ロ)に示すように、洗濯槽用薬剤2を洗濯槽33に投入する。給水は洗濯槽33内の残り湯5の水位が高水位となるまで行う。洗濯機3の機種や設定等で相違するが、本実施例では5分乃至10分程度の給水時間で、約65リットルの水(洗浄水)を供給している。
本実施例では、ホース用薬剤1を水65リットルに水溶した状態でのPHは約8程度である。また洗濯槽用薬剤2が水溶した状態でのPHは約10程度である。そしてこれらが洗濯槽内で攪拌された場合、洗濯槽用薬剤2に含まれる防錆剤(メタ珪酸ナトリウム)の成分がベースになり、洗濯槽用薬剤のPHが略維持され、低腐食性の効果を持続して発揮し、洗濯槽内の金属性部品の腐食を抑制する。
一方、塩素濃度に関しては、ホース用薬剤1を含有する洗浄水は単位リットル当たり0.028g程度であり、洗濯槽用薬剤2を含有する洗浄水は単位リットル当たり0.09g程度である。そしてこれらが洗濯槽内で攪拌された場合、全体で塩素濃度が単位リットル当たり約0.001g乃至0.002g以上増加する。このため、有機物に対する分解力、殺菌力を向上することができる。
尚、高水位の条件は限定しないが、水位が高ければ高いほど洗濯槽33の多くの部分を洗浄することができるので好ましい。一般的な洗濯機3には固有の高水位設定があるため、この高水位設定を利用することができる。
また、上記65リットル全てを残り湯5とする必要は無く、併せて水道水を供給することができる。残り湯5に対する水道水の比率を大きくすることによって、残り湯供給用ホース30内に、より長時間泡状のホース用薬剤1を滞留させることができる。
次に、洗濯槽への洗浄水の供給後、洗濯機3の基本的な動作である。洗濯、排水、すすぎを順次に行う。洗濯、排水、すすぎの工程は通常の洗濯機3の全自動運転等の工程に含まれるため洗濯機3の全自動運転を行うことで簡単に実現できる。尚、洗濯機3の全自動運転においてすすぎ工程の後に脱水工程があっても何ら問題は生じない。
尚、上記洗濯の工程は、洗濯槽33内で攪拌を行う洗濯槽殺菌洗浄工程に含まれる。また、上記洗濯機3における排水、すすぎは、それぞれ本発明における排水工程、すすぎ工程に相当する。
洗濯槽殺菌洗浄工程では、図2(ハ)に示すように、洗濯槽33内を攪拌することによって、洗濯槽用薬剤2を十分に洗濯槽33内へ接触させることができ、殺菌洗浄効果を向上させることができる。前記残り湯供給用ホース殺菌洗浄工程と略並行して行われる5分程度の洗濯槽殺菌洗浄工程とによって、残り湯供給用ホース30と洗濯槽33内はほぼ完全に洗浄することができる。
尚、本実施例におけるホース用薬剤1は着色剤を含有していることから、残り湯供給用ホース30から洗濯槽33へ流れ出る洗浄水が、着色された状態から無色となることによって、ホース用薬剤1がすべて水溶したかどうかを確認することができる。
(排水工程)
殺菌洗浄が終了した後、洗濯槽33内及び残り湯供給用ホース30内の洗浄水を排出する。(図3(二)参照)
(すすぎ工程)
洗浄水の排水後、図3(ホ)に示すように、すすぎ工程を行う。すすぎ工程は、残り湯供給用ホース30内に付着残留したホース用薬剤1を完全に洗い流すためのものであるから、残り湯供給用ホース30から洗浄水を供給する。通常は残り湯5を使用することができるが、残り湯5による僅かな汚染をも完全に排除するのであれば、浴槽に水道水を新たに貯留して供給することもできる。
また、上記すすぎ工程を行う際に、すぐにすすぎを行わず、残り湯及び水道水を供給した状態で、洗濯機3を停止させて、残り湯及び水道水を洗濯槽33及び残り湯供給用ホース30内に滞留させるつけおき工程を設けることができる。
以上の全工程が終了した後、図3(ヘ)に示すように排水を行い、フィルタケース31にフィルタ32を取り付け、残り湯5が滞留していた浴槽4を水洗することで完了する。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、本実施例では、ホース用薬剤1は錠剤としているが、これに代えて顆粒状若しくは粉末状とし、残り湯供給用ホース殺菌洗浄工程で、パウチ等の耐水性袋体内に、顆粒状若しくは粉末状としたホース用薬剤1を水溶して保持し、残り湯供給用ホース30の供給側先端部300を、前記耐水性袋内に挿入して残り湯供給用ポンプで吸引する方法を用いることもできる。しかしながら、上記実施例のように、ホース用薬剤1は錠剤とすることによって、ホース用薬剤の溶解速度を遅らせて長時間に亘って発泡させることができる。また、顆粒状、粉末状とした場合はフィルタケースに投入すると通水穴311を塞いだり、フィルタケースから浴槽内に大量にこぼれる可能性もあるため、錠剤とすることによってこれらの不具合を招来せず、取扱い性を大幅に向上させている。
一方、塩基性薬剤である洗濯槽用薬剤2は錠剤や粉末とすることもできる。しかしながら、上記実施例では、顆粒とすることによって、錠剤よりも速やかに洗浄水に水溶する効果を得ることができる。また、粉末状のように細かな飛沫とすると投入時の粉立ちによって使用者が洗濯装用薬剤2を吸引する可能性があることから、顆粒状とすることで吸引の可能性を低減し、使用者の健康に対する安全性を確保することができる。
また、排水工程後に行うすすぎ工程のすすぎの回数に制限は無く、排水工程とすすぎ工程を複数回繰り返して行うこともできる。また、洗濯機3に設定された全自動工程を繰返し行うことで、すすぎを行うこともできる。
尚、本実施例に係るホース用薬剤1と塩基性薬剤である洗濯槽用薬剤2とからなる二剤式薬剤は、月に1回乃至2回程度の使用により、洗濯槽33内及び残り湯供給用ホース30の衛生状態を非常に良好に保つことができる。また、本実施例では節水の観点から残り湯を用いて洗浄する実施例を示したが、他の実施例として、予め浴槽4に水道水を貯留して、残り湯供給用ホース殺菌洗浄行程からすすぎ行程に至る全工程において、残り湯5を全く使用せずに洗浄を行うこともできる。この場合には、節水の効果は得られないものの、洗浄水を供給する過程で新たな老廃物等が混入することが無く、さらに殺菌洗浄効果を高めることができる。
また、本実施例では、ホース用薬剤1の発泡剤として過炭酸塩を用いたが、本発明はこれに限るものではなく、ホース用薬剤1は、水溶性と発泡性を備えたものであれば足りる。他のホース用薬剤1の発泡剤としては、例えば、重炭酸塩等を用いることができる。尚、重炭酸塩を用いる場合には、発泡させるために酸を別途使用する必要があるため、液性が酸性となる可能性が高い。このため、全体を塩基性とするための処方とすることで、塩素剤を安定化し、塩素ガスの発生を抑制し、金属材料への腐食性を低減することができる。また、ホース用薬剤1を含有した洗浄水の液性を塩基性としなくても、洗濯槽殺菌洗浄工程で使用する塩基性薬剤と中和することによって、洗濯槽33で混合された洗浄水の液性を中性若しくは塩基性とすることができる。
尚、ホース用薬剤1としては、例えば、日産科学製の酸素ガス系発泡製剤ミニタブBー2(商品名)を使用することができる。また、洗濯槽用薬剤2としては、例えば、日産化学製のサンプラントNS(商品名)を使用することができる。
また、上記実施例では残り湯供給用ホース30の殺菌洗浄を洗濯機3の洗浄とともに行ったが、残り湯供給用ホース30の殺菌洗浄工程のみを単独で行ってもよい。また、洗濯機3として残り湯供給用ホース30を一体に備えないタイプのものがあり、そのもので残り湯を利用して洗濯する場合には別途購入したポンプ付きの残り湯供給用ホースを用いる。以下、その種の洗濯機残り湯供給用ホースの殺菌洗浄について、図4を参照して説明する。
先ず、洗濯槽33内に水をため、その中に上記実施例で用いたホース用薬剤である錠剤を投入するとともに、上記の実施例と同様にして残り湯供給用ホース30のフィルタケース31内のフィルタを取り外す。ポンプはフィルタケース31の基部に内蔵され、リード線40により接続されるスイッチ41の操作により作動される。ホース用薬剤としては、上記実施例で使用したものと同様のものを用いる。次にホース用薬剤の錠剤が溶けきったことを確認した後、フィルタケース31を含めた残り湯供給用ホース30の供給側先端部300と洗濯機3への接続側端部301とをともに洗濯槽3の錠剤が溶けた洗浄水内に手を携える等して納める。次に、スイッチ41を操作してポンプを作動させ、これにより残り湯供給用ホース30に内に洗浄水を約5分間循環させる。その後一旦その洗浄水を排出し、更に洗濯槽33内に低水位に給水して再びその水を5分間循環させて残り湯供給用ホース30内のすすぎを行い、その水を排水した後洗濯槽33内に中水位に給水して排水することで洗濯槽33内の洗浄を行う。
上記の殺菌洗浄行程において、上記実施例と同様にして残り湯供給用ホース30内の殺菌洗浄が行われる。洗浄水をためる容器としては洗濯槽の他に浴槽、バケツ等の適宜のものが使用できる。また、ホース用薬剤としては錠剤の他に顆粒、粉末等適宜の形態のものが使用できる。
本発明の実施例に係る洗濯機の洗浄方法においてフィルタケース内にホース用薬剤を収納する状態を示す説明図である。 (イ)残り湯供給用ホース殺菌洗浄工程、(ロ)洗濯槽殺菌洗浄工程中洗濯槽用薬剤投入状態、(ハ)洗濯槽殺菌洗浄工程中攪拌状態を示す説明図である。 (二)排水行程を示す説明図、(ホ)すすぎ行程を示す説明図、(ヘ)すすぎ行程の終了状態を示す説明図である。 本発明の他の実施例の残り湯供給用ホース殺菌洗浄方法の説明図である。
符号の説明
1 ホース用薬剤
2 洗濯槽用薬剤
3 洗濯機
30 残り湯供給用ホース
300 供給側先端部
31 フィルタケース
310 蓋部
311 通水穴
32 フィルタ
33 洗濯槽
34 排水用ホース
4 浴槽
5 残り湯

Claims (3)

  1. 残り湯供給用ホースの供給側先端部内のフィルターを除去するとともにそこに殺菌剤と発泡剤とを含有するホース用薬剤を配置し、前記供給側先端部を水内に浸し、前記供給側先端部から給水して前記残り湯供給用ホース内を通過させ接続側端部から排出して行うことを特徴とする残り湯供給用ホース殺菌洗浄方法。
  2. 残り湯供給用ホースの供給側先端部内にホース用薬剤を配置し、前記供給側先端部から給水して前記残り湯供給用ホース内を通過させ接続側端部から洗濯槽内に供給する残り湯供給用ホース殺菌洗浄工程と、前記洗濯槽内に洗濯槽薬剤を投入して前記供給される水に溶かした状態において、前記洗濯槽内の水を撹拌する洗濯槽殺菌洗浄工程と、前記残り湯供給用ホース内及び前記洗濯槽内の水を排出する工程と、前記残り湯供給用ホース内及び前記洗濯槽内のすすぎを行うすすぎ工程と、を備えることを特徴とする残り湯供給用ホース及び洗濯槽の殺菌洗浄方法。
  3. 前記残り湯供給用ホースの供給側先端部内のフィルターを除去するとともにそこに殺菌剤と発泡剤とを含有するホース用薬剤を配置する請求項2記載の残り湯供給用ホース及び洗濯槽の殺菌洗浄方法。
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