JP3210322U - 循環経路の洗浄装置 - Google Patents

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浩光 望月
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Abstract

【課題】より効率的な洗浄作業の実施が可能な循環経路の洗浄装置を提供する。【解決手段】一端が水槽11の吸入口18に接続され、他端が水槽11の送出口17に接続され、吸入口18と送出口17を結ぶ経路の途中に濾過器14を含む循環経路19を洗浄するための洗浄装置100であって、洗浄液を貯留するための貯留槽101と、貯留槽101から洗浄液を貯留槽101の外部に送出させるポンプ104と、一端が洗浄液内に配置され、他端が吸入口18と送出口17のうちの一方に接続され、ポンプ104の駆動により洗浄液を循環経路19へ送出する第1管路102と、一端が吸入口18と送出口17のうちの残りの一方に接続され、他端が貯留槽101に配置され、循環経路19を通過した洗浄液を貯留槽101に排出する第2管路103と、を含む。【選択図】図1

Description

本開示は、浴槽、プール、人工池などの水槽に貯水された水又は湯を循環させるための循環経路の洗浄のための洗浄装置に関する。
従来より、例えば浴槽において、温泉水や水道水の使用量を少なくする目的で、浴槽の湯を濾過器に通して循環させることにより、浴槽内の湯を清潔に保つ循環式浴槽が知られていた。このような循環式浴槽では、浴槽の中の湯が人の入浴によって汚れ、この汚れた湯が浴槽から排出され循環経路内を通って循環すると、循環経路内にレジオネラ属菌等が増殖し、入浴者に感染して重大な事故を誘発させる不都合があった(特許文献1)。
特許文献1には、レジオネラ属菌等の増殖を防止するために、循環経路内に滅菌装置を接続し、そこから循環経路を循環する循環水に常に消毒剤を供給して循環経路内を消毒することが記載されているが、このような方法に加えて定期的な循環経路の洗浄作業の必要性が知られていた。
しかし、その洗浄作業を実施するには、一般的に湯水が張られた浴槽に所定の消毒液を添加して、その消毒液を含む湯水を循環経路内に循環させる。その後、浴槽内の消毒液が添加された湯水を全て排水し、次に再度きれいな湯水を浴槽に張って、すすぎのために再度循環経路内を循環させる。その後、再度その湯水を全て排水し、最後に入浴のために湯水を張る。したがって、この洗浄作業を行うには、最低でも2度の排水と、2度のお湯張りを行う必要があり、特に銭湯や温泉などの大型の浴槽の場合には、洗浄作業の長時間化と湯水の使用量の増大化が大きな問題となっていた。
特開2005−000857号公報
そこで、上記のような技術を踏まえ、本開示では、様々な実施形態により、より効率的な洗浄作業の実施が可能な循環経路の洗浄装置を提供する。
本開示の一態様によれば、「一端が水槽の吸入口に接続され、他端が前記水槽の送出口に接続され、前記吸入口と前記送出口を結ぶ経路の途中に濾過器を含む循環経路を洗浄するための洗浄装置であって、洗浄液を貯留するための貯留槽と、前記貯留槽から前記洗浄液を前記貯留槽の外部に送出させるポンプと、一端が前記洗浄液内に配置され、他端が前記吸入口と前記送出口のうちの一方に接続され、前記ポンプの駆動により前記洗浄液を前記循環経路へ送出する第1管路と、一端が前記吸入口と前記送出口のうちの残りの一方に接続され、他端が前記貯留槽に配置され、前記循環経路を通過した洗浄液を前記貯留槽に排出する第2管路と、を含む洗浄装置」が提供される。
本開示の様々な実施形態によれば、より効率的な洗浄作業の実施が可能な循環経路の洗浄装置を提供することができる。
なお、上記効果は説明の便宜のための例示的なものであるにすぎず、限定的なものではない。上記効果に加えて、または上記効果に代えて、本開示中に記載されたいかなる効果や当業者であれば明らかな効果を奏することも可能である。
図1は、本開示の第1の実施形態に係る洗浄装置及び浴室の構成を示す図である。 図2は、本開示の第2の実施形態に係る洗浄装置及び浴室の構成を示す図である。 図3は、本開示の第3の実施形態に係る洗浄装置及び浴室の構成を示す図である。
<本開示に係る洗浄装置の概要>
本開示の様々な実施形態において用いられる洗浄装置は、浴槽、プール、人工池などの水槽に貯水された水又は湯を循環させるための循環経路の洗浄に用いられる。なお、水槽としては、浴槽、プール、人工池を例示しているものの、水槽に溜められた水又は湯を循環させる循環経路を有するものであればいずれでも好適に本開示に係る洗浄装置を適用することが可能である。
<第1の実施形態>
1.第1の実施形態に係る洗浄装置100の構成
本実施形態は、温泉や銭湯などのような大型の浴槽11を有する浴室1において用いられる洗浄装置100について説明する。図1は、本開示の第1の実施形態に係る洗浄装置100及び浴室1の構成を示す図である。図1を参照すると、浴室1は、水又は湯を張るための水槽として浴槽11と、湯又は水を供給するための水栓12と、一端が浴槽11の吸入口18に接続され他端が浴槽11の送出口17に接続され、浴槽11に張られた湯又は水を循環させるための循環経路19と、浴槽11に張られた湯又は水を循環経路19に吸入するための吸入口18と、循環経路19を通過した湯又は水を再び浴槽11に送出するための送出口17と、循環経路19に吸入された湯又は水に含まれる毛髪などの混入物を除去するための集毛器16と、循環経路19を用いて湯又は水を循環させるための循環用ポンプ15と、循環経路19に吸入された湯又は水を濾過するための濾過器14と、循環経路19に吸入された湯又は水を再び適温に温めるための加熱器13と、を含む。
なお、上記浴室1の構成は一例であり、本実施形態に係る洗浄装置100を適用する場所に応じて、いくつかの構成要素を省略することも可能であるし、他の構成要素と置き換えることも可能である。
ここで、上記循環経路19は、浴槽11中の湯が人の入浴によって汚れ、この汚れた湯が浴槽11から排出され循環経路19内を通って循環すると、循環経路内にレジオネラ属菌等が増殖し得た。そこで、本実施形態では、洗浄装置100を用いて循環経路19の内部を洗浄する。
再び図1に戻って、本実施形態に係る洗浄装置100について説明する。本実施形態に係る洗浄装置100は、洗浄液を貯留するための貯留槽101と、その洗浄液を第1管路102内に引き込んで貯留槽101の外部に送出するためのポンプ104と、当該ポンプ104の駆動により第1管路102内に洗浄液を供給するための吸水口105と、循環経路19とポンプ104とを接続して循環経路19内に洗浄液を供給する送出するための第1管路102と、循環経路19に送出口17を介して接続され貯留槽101内に循環経路19を循環してきた洗浄液を再び排出するための第2管路103と、当該第2管路103を通る洗浄液を再び貯留槽101内に排出するための排出口106と、水栓12すなわちすすぎ用洗浄水の供給装置からすすぎ用洗浄水を第1管路102内に供給するための第3管路109と、加圧エアを発生させるエア供給器107と、エア供給器107と第1管路102とを接続する第4管路108と、を含む。
本実施形態において、洗浄装置100は、吸入口18、送出口17、水栓12等に各管路を常に接続させ、常設して利用することも可能であるが、必要に応じてその都度浴室1内に洗浄装置100を移動させ、各管路にその都度接続して利用することも可能である。
また、上記洗浄装置100の構成は一例であり、本実施形態に係る洗浄装置100の適用場所に応じて、いくつかの構成要素を省略することも可能であるし、他の構成要素と置き換えることも可能である。
貯留槽101は、循環経路19内に供給される洗浄液を貯留するためのものである。当該貯留槽101は、一例としては、浴槽11内にその使用時に移動させて配置される。貯留槽101の容量は、ポンプ104、第1管路102、第2管路103、排出口106、吸水口105等を浸すのに十分な大きさであれば適宜調節することが可能である。一例としては、10L〜200L、好ましくは20L〜120L、より好ましくは30L〜60Lの容量の貯留槽が用いられる。10Lの容量があれば循環経路19内の洗浄に用いる十分な量の洗浄液を貯留することが可能であるし、200Lの容量以下であれば洗浄装置100の小型化の観点で望ましい。
貯留槽101は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等のプラスチック材料、ステンレス、トタン等の金属材料など、貯留する洗浄液の有効成分や持ち運びの観点から、所望の材料で形成することができる。
貯留槽101に貯留される洗浄液は、過酸化水素の複合体(炭酸ナトリウム過酸化水素複合物)等の過酸化水素系薬剤、塩素化イソシアヌル酸及びその塩(トリクロロイソシアヌル酸ナトリウム、トリクロロイソシアヌル酸カリウム、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌル酸カリウム等)等の塩素系薬剤、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム(さらし粉又は高度さらし粉等)等の次亜塩素酸系薬剤、及び二酸化塩素系薬剤からなる群から選択される少なくとも一つの薬剤を含む。
薬剤として過酸化水素系薬剤を用いる場合には、洗浄液中の過酸化水素濃度が0.1%〜20.0%、好ましくは1.0%〜10.0%、より好ましくは2.0%〜6.0%となるように、洗浄液を調製することが可能である。また、薬剤として塩素系又は次亜塩素酸系薬剤を用いる場合には、洗浄液中の遊離残留塩素が、0.01mg/L〜200.0mg/L、好ましくは0.1mg/L〜100.0mg/L、より好ましくは0.2mg/L〜50.0mg/Lとなるように、洗浄液を調製することが可能である。さらに、薬剤として二酸化塩素系薬剤を用いる場合には、洗浄液中の二酸化塩素濃度が、0.001mg/L〜100.0mg/L、好ましくは0.01mg/L〜10.0mg/L、より好ましくは0.1mg/L〜3.0mg/Lとなるように、洗浄液を調製することが可能である。
ポンプ104は、その吸水口105が洗浄液に浸かるように配置され、一端が接続された第1管路102、循環経路19、及び第2管路103を経て貯留槽101の貯留された洗浄水を循環させるよう駆動される。
第1管路102は、一端102aが貯留槽に配置され、他端102bが浴槽11の吸入口18に接続される。また、第1管路102の途中には、洗浄液を貯留槽101の外部へ送出するためのポンプ104が配置されている。また、第1管路102は、すすぎ用洗浄水の供給器である水栓12に端部が接続された第3管路109を接続するための分岐102c、及び加圧エアを発生させるためのエア供給器107に端部が接続された第4管路108を接続するための分岐102dを、それぞれ含む。
第3管路109は、一端がすすぎ用洗浄水の供給器である水栓12に接続され他端が第1管路102の分岐102cに接続される。
第4管路は、一端がエア供給器107に接続され、他端が第1管路102の分岐102dに接続される。
なお、各管路には、所定の位置にバルブを備え、バルブの開閉によりその流量及び液体の送出のオン/オフが制御される。また、各管路の端部は、ねじ溝を利用した嵌合や、フランジをねじ留めする、ゴム栓やパッキンを併用するなどの方法によって、各口と接続される。なお、本実施形態においては、洗浄装置100は、浴槽11又は浴室1に対して常に接続されているのではなく、洗浄時のみ移動して接続することが好ましい。したがって、各管路と各口との接続は、各管路が各口に対して着脱自在に接続されていればいずれの方法を用いても良い。
エア供給器107は、一例としてはエアコンプレッサが用いられる。当該エア供給器107で加圧エアを発生させ、接続された第3管路109を介して第1管路102内に加圧エアを供給し、第1管路102内を通過する洗浄液中に細かなバブルを発生させる。
第2管路103は、一端103aが浴槽11の送出口17に接続され、他端103bが貯留槽101に配置され、排出口106から循環した洗浄水を貯留槽101に排出するように構成される。
なお、本実施形態においては、第1管路102を通って吸入口18から循環経路19に洗浄液を供給し、循環経路19内を通過した洗浄液を送出口17から第2管路103に排出する場合について説明した。しかし、第1管路102を送出口17に接続し、第2管路103を吸入口18に接続し、送出口17から循環経路19に洗浄液を供給し、循環経路19内を通過した洗浄液を吸入口18から第2管路103に排出するようにしても良い。
2.第1の実施形態に係る洗浄方法
本実施形態において、洗浄装置100は、以下の方法で循環経路19の洗浄に用いられる。すなわち、本実施形態に係る洗浄方法は、一端が水槽の吸入口に接続され、他端が前記水槽の送出口に接続され、前記吸入口と前記送出口を結ぶ経路の途中に濾過器を含む循環経路を洗浄するための方法であって、水槽内又は水槽外に当該水槽を洗浄するための洗浄装置に含まれる貯留槽に洗浄液を貯留する段階と、一端が洗浄液内に配置され他端が当該吸入口と当該送出口のうちの一方に接続された第1管路からポンプの駆動により当該洗浄液を当該循環経路へ送出する段階と、一端が当該吸入口と当該送出口のうちの残りの一方に接続され他端が貯留槽に配置された第2管路から当該循環経路を通過した洗浄液を当該貯留槽に排出する段階と、を含む方法、である。
また、このような循環経路の洗浄方法、以下の水槽の洗浄方法のうちの一部として実施することが可能である。すなわち、本実施形態に係る水槽の洗浄方法は、水槽から使用済みの水又は湯を排出する段階と、水槽内または水槽外の水槽近傍に水槽の洗浄装置を配置する段階と、上記循環経路の洗浄方法を実施する段階と、すすぎ用洗浄水を第1管路に供給し循環経路内に残留した洗浄液をすすぐ段階と、を含む方法、である。
なお、本実施形態においては、上記循環経路の洗浄方法を実施する段階と、上記循環経路内をすすぐ段階は、所定回数繰り返して実施することも可能である。
以下に、本実施形態に係る水槽の洗浄方法、及び循環経路の洗浄方法を、具体的に説明する。まず、本実施形態において、浴槽11の洗浄のために、使用済みの残り水又は湯が吸入口18を介して外部に排出される(その管路は図示していない)。この際、浴槽11から完全に残り水又は湯を排出する必要はなく、浴槽11の外壁や底面等をブラッシングするのに利用する程度の量や、上記洗浄装置100を浴槽11内に配置するのに邪魔にならない程度の量を残すことも可能である。また、上記洗浄装置100を浴槽11の外部に配置する場合など必ずしも残り水又は湯を排出する必要はない場合もある。
次に、洗浄装置100を浴槽11内又は浴槽11外であって浴室1内に移動させて配置する。そして、貯留槽101内に所定の洗浄液を貯留させる。次に、一端が洗浄液に浸かるように配置され、他端が吸入口18に接続された第1管路102を介して、ポンプ104の駆動により洗浄液を循環経路19内に送出する。次に、一端が送出口17に接続され他端が貯留槽101に配置された第2管路103から循環経路19を通過した洗浄液を貯留槽101に排出する。そして、循環経路19内への洗浄液の送出と、循環経路19から貯留槽101への洗浄液の排出を所定時間継続し、循環経路19内の洗浄を実施する。なお、洗浄時間は、10分〜1日、好ましくは15分〜6時間、より好ましくは30分〜2時間で実施される。
次に、すすぎ用洗浄水の供給器である水栓12に接続された第3管路109を介して第1管路102内にすすぎ水を供給する。当該すすぎ水は、第1管路102を経て循環経路19内を通過し、第2管路103から貯留槽101内に排出される。このすすぎ水の供給と排出を所定時間継続し、循環経路19内に残留した洗浄液を完全にすすぐ。なお、すすぎ時間は、1分〜3時間、好ましくは2分〜1時間、より好ましくは5分〜30分で実施される。
上記循環経路19の洗浄とすすぎは、それぞれ1回〜10回ずつ、好ましくは1回〜5回ずつ、より好ましくは1回〜3回ずつ繰り返して実施される。
なお、本実施形態においては、循環経路19の洗浄時に、エア供給器107から加圧エアを第1管路102内に供給し、第1管路102内を流れる洗浄液に微小なバブルを発生させる。これによりバブルの破裂等により洗浄効果をより増強することが可能となる。
次に、循環経路19の洗浄及びすすぎが終了すると、吸入口18及び送出口17にそれぞれ接続された第1管路102及び第2管路103を吸入口18及び送出口17から取り外し、洗浄装置100を浴槽11内又は浴室1内から移動させる。これにより本実施形態に係る浴室1の洗浄が終了する。
なお、本実施形態に係る洗浄方法では、第1管路102を通って吸入口18から循環経路19に洗浄液又はすすぎ水を送出し、循環経路19内を通過した洗浄液を送出口17から第2管路103に排出する場合について説明した。しかし、第1管路102を送出口17に接続し、第2管路103を吸入口18に接続し、送出口17から循環経路19に洗浄液を送出し、循環経路19内を通過した洗浄液又はすすぎ水を吸入口18から第2管路103に排出するようにしても良い。
従来は、循環経路の洗浄に際しては、浴槽に張られた湯水に洗浄剤を添加して、その湯水を循環経路内に循環させて洗浄した。そして洗浄が終了した後は、一旦浴槽の湯水を廃棄して、再度すすぎのために浴槽内にきれいな湯水を張って、すすぎ完了後に再度その湯水を廃棄していた。したがって、この洗浄及びすすぎを行い、再び浴槽を利用可能なように湯水を張るまでに、最低でも2度の排水とお湯張りを行う必要があった。しかし、本実施形態においては、循環経路19の洗浄は貯留槽101に貯留した洗浄液を使用し、循環経路19のすすぎは第3管路109を介して供給されたすすぎ水を利用する。したがって、浴槽の湯水の排水とお湯張りを一度ずつで実施することが可能である。また、従来は、洗浄剤を浴槽の湯水に添加していたので有効成分を所望の濃度にするために多量の洗浄剤を添加する必要があった。しかし、本実施形態においては、浴槽の容量よりも小さい所定の容量の貯留槽101内に洗浄液を用意するので、洗浄剤の使用量を削減することができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る洗浄装置100及び洗浄方法では、第1の実施形態に係る洗浄装置100及び洗浄方法と同様に、浴槽11内に配置されて実施される。以下、本実施形態に係る洗浄装置100の具体的な構成及び洗浄方法の具体的な手順について説明するが、第1の実施形態と同様である点について、その詳細な説明は省略する。
図2は、本開示の第2の実施形態に係る洗浄装置100及び浴室1の構成を示す図である。図2を参照すると、本実施形態に係る洗浄装置100は、第1の実施形態に係る洗浄装置100と比較して、超音波振動ユニット121を含む点において相違する。
本実施形態において、超音波振動ユニット121は、第1管路102中に配置され、一例としては、ポンプ104の後段に配置される。超音波振動ユニットは、洗浄液中に超音波を照射することで微細なバブルを発生させ、当該バブルの作用により洗浄液による殺菌効果をより高めることが可能となる。なお、超音波振動ユニットで発生させる超音波の周波数は、期待する洗浄効果に応じて適宜調整することが可能である。
また、循環経路19の洗浄方法において、その洗浄時に第1管路102内に送出された洗浄液に超音波振動ユニット121によって超音波を照射し微細なバブルを発生させる段階を含む。これにより、当該バブルの作用により洗浄液による殺菌効果をより高めることが可能となる。
なお、本実施形態においては、超音波振動ユニット121とエア供給器107とを併用しているが、超音波振動ユニット121のみを用いてエア供給器107は省略することも可能である。
また、本実施形態においては、超音波振動ユニット121はポンプ104の後段の第1管路102中に配置しているが、貯留槽101に配置することも可能である。この場合、貯留槽101中の洗浄液に直接超音波を照射し、貯留槽101内で微細なバブルを発生させ、その微細なバブルを含む洗浄液を第1管路102中に送出することとなる。
以上、本実施形態においては、第1の実施形態と同様に、循環経路19の洗浄は貯留槽101に貯留した洗浄液を使用し、循環経路19のすすぎは第3管路109を介して供給されたすすぎ水を利用する。したがって、浴槽の湯水の排水とお湯張りを1度ずつで実施することが可能である。また、本実施形態においては、浴槽の容量よりも小さい所定の容量の貯留槽101内に洗浄液を用意するので、洗浄剤の使用量を削減することができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態に係る洗浄装置100及び洗浄方法では、第1の実施形態に係る洗浄装置100及び洗浄方法と同様に、浴槽11内に配置されて実施される。以下、本実施形態に係る洗浄装置100の具体的な構成及び洗浄方法の具体的な手順について説明するが、第1の実施形態と同様である点について、その詳細な説明は省略する。
図3は、本開示の第3の実施形態に係る洗浄装置及び浴室の構成を示す図である。図3を参照すると、本実施形態に係る洗浄装置100は、第1の実施形態係る洗浄装置100と比較して、浴槽11が複数の吸入口18a及び18bを、また複数の送出口17a及び17bを有し、洗浄装置100の第1管路102及び第2管路103もその数に応じて複数の管路に分岐している点において相違する。
具体的には、本実施形態に係る洗浄装置100は、すすぎ用洗浄水の供給器である水栓12を接続するための第3管路109が接続された分岐の後段(すなわち、他端側)において第1管路102がさらに分岐し、吸入口18aを介して循環経路19に洗浄液を供給するための管路と、吸入口18bを介して循環経路19に洗浄液を供給するための管路とを備える。
また、循環経路19は、加熱器13の後段において分岐され送出口17a及び17bに接続される。したがって、本実施形態に係る洗浄装置100の第2管路103は、送出口17aに接続される管路と、送出口17bに接続される管路を備え、両管路から循環経路19を通過した洗浄液を排出することが可能となる。
なお、本実施形態においても、第2の実施形態と同様に、超音波振動ユニット121を配置することが可能であるし、所望に応じて、エア供給器107を省略することも可能である。
以上、本実施形態においては、第1の実施形態と同様に、循環経路19の洗浄は貯留槽101に貯留した洗浄液を使用し、循環経路19のすすぎは第3管路109を介して供給されたすすぎ水を利用する。したがって、浴槽の湯水の排水とお湯張りを1度ずつで実施することが可能である。また、本実施形態においては、浴槽の容量よりも小さい所定の容量の貯留槽101内に洗浄液を用意するので、洗浄剤の使用量を削減することができる。
<変形例>
第1〜第3の実施形態では、超音波振動ユニット121やエア供給器107を洗浄液と併用したが、これらに代えて、あるいはこれらと組み合わせて銀イオン供給ユニットを用いることも可能である。一例としては、第1管路102のポンプの後段に銀イオン供給ユニットを配置する。銀イオンは殺菌効果を有するものとして知られており、例えば数100ppb程度の濃度で銀イオンを洗浄液に添加して用いることが可能である。
第1〜第3の実施形態では、浴槽11内に洗浄装置100の貯留槽101が配置される場合について説明したが、貯留槽101は浴室1内に配置することも可能である。また、第1〜第3の実施形態では、浴槽11の循環経路19の洗浄のために洗浄装置100を用いたが、浴槽11以外にも、プール、人工池などの水槽に溜められた水又は湯を循環させる循環経路の洗浄のために洗浄装置100を用いても良い。この場合、プール、人工池などの水槽内、又は水槽近傍に洗浄装置100を配置しても良い。
1 浴室
11 浴槽
100 洗浄装置
101 貯留槽
102 第1管路
103 第2管路
104 ポンプ
105 吸水口
106 排出口
107 エア供給器
108 第4管路
109 第3管路

Claims (9)

  1. 一端が水槽の吸入口に接続され、他端が前記水槽の送出口に接続され、前記吸入口と前記送出口を結ぶ経路の途中に濾過器を含む循環経路を洗浄するための洗浄装置であって、
    洗浄液を貯留するための貯留槽と、
    前記貯留槽から前記洗浄液を前記貯留槽の外部に送出させるポンプと、
    一端が前記洗浄液内に配置され、他端が前記吸入口と前記送出口のうちの一方に接続され、前記ポンプの駆動により前記洗浄液を前記循環経路へ送出する第1管路と、
    一端が前記吸入口と前記送出口のうちの残りの一方に接続され、他端が前記貯留槽に配置され、前記循環経路を通過した洗浄液を前記貯留槽に排出する第2管路と、
    を含む洗浄装置。
  2. 前記第1管路に接続されるエア供給器をさらに含む、請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記第1管路に配置されるか、前記貯留槽に配置される超音波振動器をさらに含む、請求項1又は2に記載の洗浄装置。
  4. 一端がすすぎ用洗浄水の供給器に接続され他端が前記第1管路に接続される、すすぎ用洗浄水を供給するための第3管路をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗浄装置。
  5. 移動可能な、請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗浄装置。
  6. 前記貯留槽は前記水槽の内部に配置される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗浄装置。
  7. 前記水槽は浴槽であり、
    前記循環経路は、加熱器と前記浴槽内の水又は湯を前記循環経路に循環させるための循環用ポンプと、をさらに含む、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の洗浄装置。
  8. 前記洗浄液は、過酸化水素系薬剤、塩素系薬剤、次亜塩素酸系薬剤、及び二酸化塩素系薬剤からなる群から選択される少なくとも一つの薬剤を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の洗浄装置。
  9. 前記洗浄液は過酸化水素系薬剤を含む、請求項8に記載の洗浄装置。
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