JP4861253B2 - 画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、画像処理に関し、より詳細には、画素を挿入することにより、画像データの画像拡大補正を行なう画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体に関する。
近年、ますます画像形成装置の性能に対する要求が高まってきているが、画像形成処理の高速化、高精細化や高品質化への要求に応えるためには、種々の考慮するべき問題点がある。例えば、自動両面印刷においては、定着加熱による微小な紙縮みにより、転写紙の第1面と第2面とに形成される形成画像の位置ズレを生じさせてしまう可能性がある。これは、画像形成処理速度の向上および画像形成装置の小型化に伴い、第1面から第2面までの画像形成処理の時間間隔および搬送距離が短縮化されたことが1つの要因とされている。また、電子写真方式のカラー印刷では、高速化に有利なタンデム方式が好適に採用されているが、各色の画像形成ユニットによる画像形成の際の位置ズレを生じさせてしまう可能性がある。
上述のような位置ズレによる画質の低下を抑制するために、画像形成する前に、検出された変化量あるいは予期される変化量に応じて、元の画像データに対して画素を挿入または削除する処理を施し、画像データを望ましい画像サイズへ補正することが提案されている。しかしながら、画素の挿入または削除といった画像操作に周期性がある場合には、その画素操作の空間周波数でのスジムラ、モアレなどの形成画像の画質劣化を生じさせてしまうという問題が有り、回避策を講じる必要がある。
図13は、画素挿入による画像拡大補正処理の実施形態を模式的に示す。なお図13では、画素が□により示され、画素の2次元配列として画像データの画像が示されている。またグレイで示した画素は、挿入画素に対応する。図13において、画像データ600は、画像拡大補正処理前の画像のデータを例示し、画像データ610は、画素挿入により画像が副走査方向に拡大された後の画像のデータを例示する。図に示した処理後の画像データ610は、原画像データ600に対して、10走査ライン毎に1走査ラインの画素を挿入したものであり、画素の挿入に従って、後続する画素が拡大方向にシフトされ、挿入画素数分で拡大されている。しかしながら、処理後の画像データ610のように、画素が一定間隔で挿入される場合には、画素挿入により位置ズレが補正されたとしても、その周期性により、形成画像において視覚的に顕著なスジ状濃度ムラ、所謂、バンディングといった画像欠陥を生じさせる可能性がある。
バンディングは、人間の視覚特性に強く依存しており、5〜10cycle/deg程度の空間周波数の濃度ムラが最も目立つことが知られている。これは、観察距離を350mmと仮定すると、0.8〜1.6cycle/mmの空間周波数に相当する。例えば、48走査ライン毎に1走査ラインの画素を挿入することによって、画像を約2%拡大することができるが、解像度が1200dpiである場合には、約1cycle/mmの濃度変調が生じてしまい、視覚上バンディングが顕著となってしまうことが予想される。
画像補正と関連して、特開2001−5245号公報(特許文献1)は、複数の感光体を有する電子写真方式のカラー画像形成装置において、各色の主走査方向の画像幅の差を補正することを目的として、転写材に転写される複数色のトナー像の画像幅のずれ量を検出するずれ量検出手段と、ずれ量検出手段により検出されたずれ量に基づいて複数色のトナー像の画像幅が一致するように複数色の画像データの各々に画素を追加するずれ量補正手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置を開示する。同時に特許文献1は、画素の追加間隔をランダムとすることにより、あらゆる方向への模様の発生が無くなり、印字品質の高いカラー画像を得ることができる旨を開示する。
また特開2005−117615号公報(特許文献2)は、画像データに対してスクリーン処理を施すスクリーン処理部と、画像データに対して既定の配列で画素の追加または削除を行うことにより色ズレを補正する位置補正部とを有し、スクリーン処理部は、画像に含まれる各画像領域の特性に応じて、適用するスクリーンを切換え、位置補正部は、これらのスクリーンと少なくとも印刷画像で0.5mm以下の範囲で周期が一致しない配列周期で画素を追加または削除する画像形成装置を開示する。
なお、バンディングの程度の評価方法としては、米田純一、”感熱記録システムの濃度ムラ定量化”,FUJIFILM
RESEARCH & DEVELOPMENT, No. 42, pp40−47, 1997(非特許文献1)に開示される方法がある。その他、画像補整に関連して、特開2007−8132号公報(特許文献3)は、走査ムラや走査幅の補正について開示する。
特開2001−5245号公報 特開2005−117615号公報 特開2007−8132号公報 米田純一、"感熱記録システムの濃度ムラ定量化",FUJIFILMRESEARCH & DEVELOPMENT, No. 42, pp40−47, 1997
上述したように、画素の挿入または削除による画像変倍処理において、いくつかのバンディングの発生を抑制する技術が提案されているものの、特許文献1や特許文献2に開示される従来技術では、好適な画素挿入位置を決定する際に、複雑な演算および余分なメモリ領域を必要としてしまい、コストが増大するという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、画像拡大補正における演算コストやメモリコストの増加を低減し、かつ、形成画像の画質劣化を好適に抑制することを可能とする画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
本発明は、画像形成処理のための画像データ中、転写部材上の形成画像において万線や網点となる画像領域の略中央を通るように、白画素などの画像領域に含まれる画素よりも低濃度の階調値を有する画素からなるラインを挿入した場合であって、特にその論理上の線幅が画像形成装置の実効解像度の以上に精細であった場合に、画素挿入に周期性を有するにも関わらず、バンディングが好適に抑制されたとの知見に基づいてなされたものである。
本発明では、上記課題を解決するために、画像拡大補正の対象となる画像データ中、所定の画像領域の略中央を挿入画素の挿入位置として特定する挿入位置特定手段と、この画像領域の画素よりも低濃度の階調値が設定される挿入画素を、特定された挿入位置に挿入し、挿入に応じて画素を拡大方向にシフトさせる画素挿入手段とを含む画像処理装置との構成を採用する。
前記挿入位置特定手段は、例えば、画像拡大補正の前段階の画像処理によって万線や網点の画像部とされる画像領域の略中央を挿入位置として特定する。画素挿入手段は、この挿入位置に、画像領域の画素よりも低濃度の画素を挿入する。この画素挿入の操作により、画像データは、挿入された画素分だけ所定方向に拡大される。
このとき、画像データの少なくとも拡大方向についての解像度が、当該画像データに応じて画像形成を行なう画像形成手段の実効解像度よりも高い場合には、既定濃度以上の階調値が設定される画素と、その間に挿入された低濃度の画素とが、充分に境界を有するように解像されず、このため、例え画素の挿入間隔に周期性があった場合であっても、形成画像におけるバンディングを好適に抑制することが可能となる。
すなわち本発明によれば、対象となる画像データに対して画像拡大補正を行なう画像処理装置であって、前記画像処理装置は、
前記対象となる画像データ中、既定濃度以上の階調値が設定される画素からなる画像領域の略中央を、挿入画素の挿入位置として特定する挿入位置特定手段と、
前記画像領域の画素よりも低濃度の階調値が設定される挿入画素を、前記特定された挿入位置に挿入し、前記挿入に応じて画素を拡大方向にシフトさせる画素挿入手段と
を含む、画像処理装置が提供される。
前記画像処理装置は、前記拡大方向での拡大率に対応した画素の挿入間隔を判定する判定手段を含み、前記挿入位置特定手段は、前記挿入間隔に応じた前記挿入位置を特定することができる。
さらに前記画像処理装置は、入力される原画像データに対してスクリーン処理を施す画像処理手段をさらに含むことができ、前記挿入位置特定手段は、前記スクリーン処理のパターン特性に応じて、前記画像領域を識別し、前記挿入位置を特定することができる。前記スクリーン処理手段は、前記原画像データの階調を、万線の線幅または網点の大きさによって表現し、前記挿入位置特定手段は、前記画素の挿入間隔と、前記万線または前記網点の繰返し周期および位相とに応じて、前記挿入位置を特定することができる。さらに前記画像処理装置は、画素を分割して高解像度化する解像度変換手段を含むことができ、前記対象となる画像データは、前記解像度変換手段により少なくとも所定方向について高解像度化されているものを用いることができる。さらに、前記対象となる画像データの前記階調値は、2値表現され、前記挿入画素は、非画像部に対応する階調値が設定され、前記既定濃度以上の階調値は、画像部に対応する階調値が設定されるものを用いることができる。また前記拡大方向は、主走査方向または副走査方向、またはこれらの両方とすることができる。
また本発明によれば、上記のいずれかの画像処理装置と、光ビームにより感光体を像状露光させることによって画像形成を行なう画像形成手段とを含む画像形成装置であって、
前記光ビームの、ピーク強度の1/e強度となる空間サイズにより規定される拡大方向での直径ωと、
記録密度の逆数により規定される前記感光体上の拡大方向での画素間隔λとが、下記式
Figure 0004861253
の関係を満たす、画像形成装置が提供される。
さらに本発明によれば、上記いずれかの画像処理装置を含む画像形成装置であって、前記画像形成装置は、両面印刷が指定される場合に、転写部材の第1面に対する画像形成処理について、前記画像処理装置に前記画像拡大補正を行なわせる画像形成装置が提供される。
さらに本発明によれば、装置を、上記の各手段として機能させるための装置実行可能なプログラムが提供される。さらに本発明によれば、上記のプログラムを記録した装置可読な記録媒体が提供される。
以下、本発明の実施形態を図面をもって説明するが、本発明の実施形態は、以下の実施形態に限定されるものではない。なお本実施形態では、画像処理装置の一例として、コピー、ファクシミリ、スキャナ、プリント等の画像を扱う複合機能を有する複合機100を用いた例を説明する。
図1は、複合機100の実施形態を示す。図に示した複合機100は、半導体レーザ素子、ポリゴンミラーなどの光学要素を含む光学装置102と、感光体ドラム、帯電装置、現像装置などを含む像形成部125と、定着ユニット、搬送ベルト、中間転写ベルトなどを含む転写・定着ユニット130とを含んで構成される。
光学装置102は、図示しないレーザ出力ユニットを含み、レーザ出力ユニットから射出された光ビームは、図示しないシリンドリカルレンズにより集光され、ポリゴンミラー104により、反射ミラー106へと偏向される。光ビームLは、図示した実施形態ではシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色に対応した数発生されていて、各々結像レンズを経て、感光体ドラム115K〜Mを像状露光し、静電潜像を形成する。
感光体ドラム115上に照射される光ビームLの露光スポットの直径は、例えば、光ビームの中心ピーク強度の概ね1/e強度となる範囲の空間サイズにより、主走査方向および副走査方向について定義される。複合機100の各走査方向についての実効解像度は、この露光スポットの直径に依存する。なお、以下、主走査方向を、光ビームの走査方向として定義し、副走査方向を、主走査方向に対して直交する方向として定義する。
形成された静電潜像は、各色の感光体ドラム115が回動するにつれて現像ユニット120へと搬送される。静電潜像は、現像剤により現像され、感光体ドラム115上に現像剤像が形成され、担持される。現像剤像は、感光体ドラム115の回動につれて、転写・定着ユニット130へと搬送される。転写・定着ユニット130は、給紙カセット108、109、110と、給紙ユニット111、112、113と、縦搬送ユニット114と、搬送ベルト116と、定着ユニット117とを含み構成される。各給紙カセット108〜110に積載された上質紙やプラスチックシートなどの転写部材は、それぞれ各給紙ユニット111〜113により給紙され、縦搬送ユニット114により感光体ドラム115に当接する位置まで搬送される。
各色の感光体ドラム115上の現像剤像は、転写バイアス電位の下で搬送ベルト116に静電吸着された転写部材に転写される。転写後、画像が形成された転写部材は、定着ユニット117に供給される。定着ユニット117は、シリコーンゴム、フッソゴムなどを含む定着ローラなどの定着部材を含んで構成されていて、転写部材と多色現像剤像とを加圧加熱し、形成された画像を転写部材上に定着させる。この定着時の加熱処理は、転写部材に微小な縮みを生じさせる可能性を含んでいる。
定着後の印刷物は、排紙ユニット118により、排紙トレイ119上に排紙される。また両面印刷を行う場合には、印刷物は、分離爪121を上側にセットすることにより、排紙トレイ119上に導かれずに、両面印刷用給紙ユニット122に、搬送されることとなる。その後、両面印刷用給紙ユニット122に搬送された印刷物は、裏面に画像を転写するために再給紙される。画像が両面に形成され定着された両面印刷物は、分離爪121を下側にセットすることにより、排紙トレイ119上に排紙されることとなる。
さらに本実施形態の複合機100は、詳細な説明は省略するが、図示しない画像読取ユニットを含み構成され、ADF(Auto Document Feeder)によりコンタクト・ガラス上に搬送された原稿を画像読み取りする構成とされている。
図2は、本複合機100の制御ユニット200の概略的な機能ブロック図を示す。制御ユニット200は、スキャナ部202と、プリンタ部208と、主制御部230とを含んで構成されている。スキャナ部202は、画像を読み取る手段として機能しており、図示しないスキャナが読み取った信号をA/D変換して黒オフセット補正、シェーディング補正、画素位置補正を行うVPU204と、取得された画像に対して所定の画像処理を行うIPU206とを含んで構成されている。スキャナ部202が取得した読み取り画像は、直接あるいは、一旦画像メモリなどに格納された後、ディジタル画像データとしてプリンタ部208へと送られる。
プリンタ部208は、スキャナ部202または画像メモリから入力される画像データに応じてプリンタ部208の全体を統括的に制御するGAVD210と、GAVD210が出力する信号により半導体レーザ素子を駆動させるための電流を半導体レーザ素子に供給するLDドライバ212と、半導体レーザ素子を実装し、感光体ドラムに静電潜像の結像を行なうLDユニット214とを含んで構成される。
また、スキャナ部202およびプリンタ部208は、インタフェース部216を介して主制御部230と接続されていて、主制御部230の指令により、画像読み取りおよび画像形成が制御されている。主制御部230は、中央処理装置(以下、CPUとして参照する)220と、CPU220の初期設定データ、制御データ、プログラムなどをCPU220が利用可能に格納するROM224と、CPU220が処理のために使用する処理空間を提供するRAM222と、画像データを格納する画像メモリ226とを含み、システムバスによって相互接続されている。CPU220は、これまで知られたいかなるCPUでも使用することができ、例えば、PENTIUM(登録商標)シリーズ、またはその互換CPUなどとすることができる。
さらに主制御部230は、オペレータからの指示を待ち受ける操作部228を含んで構成され、オペレータは、操作部228を介して、給紙トレイ、濃度、両面印刷指定、印刷部数などの印刷パラメータの設定や処理のスタート指示を行うことができる。CPU220は、操作部228からのオペレータからの指令を受領して、指令に対応する処理を実行するプログラムモジュールを呼び出し、コピー、ファクシミリ、スキャナ、イメージストレージなどの処理を実行させる。例えば、コピーのスタート要求を受領した場合には、CPU220は、スキャナ部202に対して画像読取りの実行を指令し、読取られた画像データを印刷パラメータとともにプリンタ部208へ出力させ、画像形成処理の実行を指令する。
スキャナ部202が読み取った画像データをプリンタ部208を駆動して感光体ドラム115などに静電潜像として画像を出力する場合、CPU220は、上質紙、プラスチックシートなどの転写部材の副走査位置制御を実行する。CPU220は、副走査方向に走査させる場合、GAVD210にスタート信号を出力し、GAVD210は、受信したスタート信号を基準として、バッファメモリなどに格納した画像データを読出し、主走査方向の走査ライン単位で画像データを処理し、LDドライバにLDユニット214の駆動制御信号を出力し、LDユニットの半導体レーザ素子を点灯させる。
また、主制御部230は、IEEE1294、USBなどのパラレル・インタフェース(I/F)、シリアルバス・インタフェース(I/F)、またはイーサネット(登録商標)に接続するためのネットワーク・インタフェース(I/F)などを実装することができ、プリンタ部208は、ホスト・コンピュータからの画像データを受取って、画像形成処理を実行することもできる。
図3は、GAVD210のより詳細な機能ブロックを示す。GAVD210は、入力される画像データを格納するメモリブロック240を備えていて、入力された画像データに対して速度変換およびフォーマット変換を施して、画像処理部242に渡している。画像処理部242は、メモリブロック240から画像データを読込んで、画像データの解像度変換処理、スクリーン処理および画素挿入による画像拡大補正処理などを実行する。画像データは、主走査方向に規定される主走査ラインアドレス値および副走査方向に規定される副走査ラインアドレス値により、感光体ドラム115に対して露光される位置が規定されている。
出力データ制御部244は、画像処理部242が生成した画像データに対応する駆動制御信号を生成し、LDドライバ212に伝送する。駆動制御信号を受領したLDドライバ212は、画像データに対応する駆動制御信号とPLL246とにより、1走査ライン毎に位相が設定された動作クロックに従い、LDユニット214を駆動し、半導体レーザ素子の発光時間を制御することによって、1主走査ライン毎に、感光体ドラム115上の静電潜像を制御する。
以下、画像拡大補正処理について詳細を説明する。図4は、図3に示した画像処理部242におけるデータフローを示す。画像処理部242は、スクリーン処理部250と、画素挿入部252と、挿入位置特定部254と、補正量判定部256と、パラメータ記憶部258とを含み構成され、メモリブロック240から取得した原画像データについて、スクリーン処理および画素挿入による画像拡大補正処理を施して、処理後の画像データを出力データ制御部244へ出力する。本実施形態では、スクリーン処理部250へ入力される原画像データは、多値階調表現されており、スクリーン処理部250は、各色の原画像データに対して所定のスクリーン・パターンでスクリーニングを実行し、所定の解像度の2値化された画像データを生成して、画素挿入部252へ出力する。またスクリーン処理部250は、万線や網点などのスクリーン・パターンの種類やスクリーン線数といった特性値を、補正量判定部256に対して出力する。さらにスクリーン処理部250は、上記パターンの特性値と、パターンの位相情報とを挿入位置特定部254へ出力する。ここで、位相情報とは、挿入位置特定部254側で、スクリーン処理部250が施したスクリーン・パターンの画像領域を識別するために、基準となる情報である。
パラメータ記憶部258は、例えば定着加熱時の転写部材の縮みに対して画像拡大補正を行なう場合には、その際の画素の挿入数あるいは挿入間隔を算出するために、転写部材の種類と、種類毎に縮み量の見込値から算出した拡大率とを対応づけるルックアップテーブルなどを格納している。拡大率は、主走査方向および副走査方向について、個別に登録することができる。なお、本実施形態の画像拡大補正処理の用途は、特に限定されるものではない。
補正量判定部256は、印刷パラメータによって特定される転写部材の種類の識別値を検索キーとして、ルックアップテーブルから取得される拡大率と、スクリーン処理部250から入力されたスクリーン・パターンの特性値と、画像データの解像度とに応じて、スクリーン・パターンの周期によって規定される画素の挿入間隔を求め、挿入位置特定部254へ出力する。なお、この画素の挿入間隔は、適切な演算手段により算出する構成とすることができる。他の実施形態では、また、上述のパラメータの代表値と、この挿入間隔とを対応付ける所与のルックアップテーブルを参照することによって求める構成とすることもできる。
挿入位置特定部254は、スクリーン処理部250から入力されたスクリーン・パターンの特性値および位相情報と、補正量判定部256から入力される画素の挿入間隔とから、適切な画素挿入位置を特定し、その挿入位置情報を画素挿入部252へ出力する。画素挿入部252は、挿入位置特定部254から入力された挿入位置情報に従って、スクリーン処理部250から入力される画像データに対して、画素データを追加し、この画素データの挿入に応じて、後続する画素が拡大方向にシフトするように画像データを操作する。
以下、上記挿入位置の特定について、画素挿入の特定の様態を例示して、説明を加える。図5は、画素挿入の様態を一例として示す。なお図5では、画素が「□」により示され、画素の2次元配列として画像データの画像が示されている。またグレイで示した画素は、挿入画素に対応する。また「■」が標された画素は、転写部材上でトナーが転写される画像部に対応する階調値が設定された画素であること示し、それ以外は、非画像部に対応する階調値が設定された画素であること示している。
図に示した画像データ500は、画素挿入前の画像のデータを例示し、画像データ510は、画素挿入によって画像が副走査方向に拡大された画像のデータを例示する。画像データ500は、解像度が1200dpi(dot per inch)であり、200スクリーン線数(line per inch)の主走査方向に平行な万線スクリーン処理が施されている。なお解像度は、単位長さ当たりの画素数によって定義され主走査方向および副走査方向について同一であっても同一でなくともよいが、説明の便宜上、同一である実施形態について例示的に説明する。
図5に示した処理後の画像データ510は、8スクリーン周期毎に、1走査ライン分の挿入画素512が挿入され、画像データ500を副走査方向に約2%拡大したものである。処理後の画像データ510では、画像部に対応する画素からなる万線の略中央の位置に、非画像部に対応する画素が挿入されている。そして、各主走査ラインアドレス値における後続する画素列は、拡大方向である副走査方向にシフトさせられている。なお、万線などの画像領域の略中央とは、画像領域の中心近傍の画素位置を示し、中心は、所定の拡大方向について、画像領域が偶数の画素長さを有する場合には、画像領域をちょうど二分する位置、画像領域が奇数の画素長さを有する場合には、その画素長さMを2で割った商をQとし、画像領域をQ画素と(M−Q)画素とで二分する位置によって定義される。
図4に示した補正量判定部256は、拡大方向である副走査方向について、解像度とスクリーン線数から、1スクリーン周期当たりの画素数nを算出し、拡大率に適合するように、1走査ライン分の画素を挿入させるスクリーン周期の数Nを求める。挿入位置特定部254は、1スクリーン周期当たりの画素数nと、スクリーン処理部250から入力される位相情報から、万線に対応する画像領域を識別し、万線の略中央となる位置を特定し、例えばカウンタなどによってスクリーン周期の数をカウントしながら、Nスクリーン周期毎に挿入位置として特定する。画素挿入部252は、走査ライン単位毎に画像データを処理し、挿入位置特定部254により特定されたタイミングで、1走査ライン分の非画像の値が入力された挿入画素データを画像データに追加する。これにより、画像データが副走査方向に拡大される
また図5は、8スクリーン周期毎に1走査ライン分の画素を挿入して、約102%の拡大率で画像拡大補正を行なう場合を例示する。ただし、本実施形態は、画像拡大補正は、Nスクリーン周期毎に1走査ライン分の画素を挿入し、{1+1/(N×n+1)}×100[%]の拡大率とするものに限定されるものではない。例えば、Nスクリーン周期毎に行なう1走査ライン分の画素挿入と、Nスクリーン周期毎に行なう1走査ライン分の画素挿入とを組み合わせることよって、複雑な演算を要することなく、より精細に所望の拡大率を得ることができる。
図6は、画素挿入の別の様態を一例として示す。画像データ520は、画素挿入前の画像のデータを例示し、画像データ530は、画素挿入により副走査方向に拡大された画像のデータを例示する。図6は、網点スクリーン処理が施された画像データ520を示し、処理後の画像データ530は、図5の場合と同様に、8スクリーン周期毎に1走査ライン分の挿入画素532が挿入され、副走査方向に約2%拡大されている。この場合も、画像部の画素からなる網点の略中央を通るように、1走査ライン分の非画像部に対応する画素が挿入されている。なお、挿入位置特定部254は、図6に示すように、非画像部からなる領域を挿入位置として特定することを妨げるものではない。
図7は、画素挿入のさらに他の様態を一例として示す。画像データ540は、画素挿入前の画像のデータを例示し、画像データ550は、画素挿入により副走査方向に拡大された画像のデータを例示する。図7に示した画像データ540は、主走査方向に対して所定の角度を有する万線スクリーン処理が施された画像データであり、処理後の画像データ550は、図5および図6の場合と同様に、8スクリーン周期毎に1走査ライン分の画素が挿入され、副走査方向に約2%拡大されている。この場合も、画像部の画素からなる万線の略中央を通るように、1走査ライン分の非画像部に対応する画素が挿入されている。
図7に示した例では、図5および図6の場合とは異なり、画素の挿入は、1走査ラインに対する操作では完了せず、複数の走査ラインにわたって行なわれている。挿入位置特定部254は、各主走査ラインアドレス値のスクリーン・パターンの位相ズレを規定するオフセット値に応じて、各主走査ラインアドレス値毎に挿入位置の判定を行ない、画素挿入部252は、画素データの追加を行ない、例えばバッファメモリなどを使用して、後続する画素をシフトさせる。なお、各主走査ラインアドレス値のオフセット値は、例えば、スクリーン処理部250からの位相情報として取得したり、スクリーン・パターンの特性値として取得するパターン角度から算出することができる。
上記各機能手段の連携による画素挿入により、画像データを、拡大率に応じて画像拡大し、好適に補正することが可能となる。また、画像処理部242が定着加熱時の転写部材の縮みを考慮した拡大率を保持しているため、両面印刷が指定される場合に、第1面の印刷の際に画像拡大補正を行なうことにより、両面の形成画像間の位置ズレを好適に抑制することが可能となる。また上述では、副走査方向への画像拡大補正を例として説明してきたが、主走査方向を拡大方向としても同様に、画像拡大補正を施すことができる。
以下、画像拡大補正処理について、別の実施形態を説明する。図8は、図3に示した画像処理部の別の実施形態のデータフローを示す。画像処理部342は、スクリーン処理部350と、解像度変換部360と、画素挿入部352と、挿入位置特定部354と、補正量判定部356と、パラメータ記憶部358とを含み構成され、メモリブロック240から取得した原画像データについて、スクリーン処理、高解像度化処理、および画素挿入による画像拡大補正処理を施して、処理後の画像データを出力データ制御部244へ出力する。
図4に示した実施形態と同様に、スクリーン処理部350は、各色の原画像データに対してスクリーニングを実行し、所定の解像度の2値化された画像データを生成し、解像度変換部360へ出力する。またスクリーン処理部350は、スクリーン・パターンの特性値を補正量判定部356へ出力し、上記パターンの特性値と、位相情報とを挿入位置特定部354へ出力する。
解像度変換部360は、入力された画像データの各画素を分割して、高解像度化された画像データを画素挿入部352へ出力する。解像度変換部360は、例えば、入力解像度1200dpiの画像データを、主走査ラインアドレスおよび副走査ラインアドレスで4分割し、解像度4800dpiの画像データに変換することができる。この場合、入力画像データの1画素は、4×4の画素に分割され、各分割画素には、同一の階調値を設定することができる。
パラメータ記憶部358は、図4に示したものと同様の機能構成を備えるため、説明は割愛する。補正量判定部356は、ルックアップテーブルから取得する拡大率と、スクリーン処理部350から入力されたスクリーン・パターンの特性値と、解像度変換後の画像データの解像度とに応じて、スクリーン周期によって規定される画素の挿入間隔を求め、挿入位置特定部354へ出力する。
挿入位置特定部354は、スクリーン処理部350から入力されたスクリーン・パターンの特性値および位相情報と、補正量判定部356から入力される画素の挿入間隔とから、好適な画素挿入位置を特定し、その挿入位置情報を画素挿入部352へ出力する。画素挿入部352は、挿入位置特定部354から入力された挿入位置情報に従って、解像度変換部360から入力される画像データに対して、画素を挿入するための画素データを追加し、この画素の挿入に応じて、後続する画素が拡大方向にシフトさせる。以下、本実施形態の上記挿入位置の特定について、画素挿入の様態を例示して説明を加える。
図9は、解像度変換される場合の画素挿入の様態を一例として示す。高解像度化画像データ560は、高解像度化後であって画素挿入前の画像のデータを例示し、画像データ570は、画素挿入により画像が副走査方向に拡大された画像のデータを例示する。図に示した画像データ560は、解像度が1200dpi(dot per inch)、200スクリーン線数の主走査方向に平行な万線スクリーン処理が施された画像データが、主副走査方向について4倍密度で高解像度化されている画像データである。
図9に示した処理後の画像データ570は、2スクリーン周期毎に、1走査ライン分の挿入画素572が挿入され、図5の場合と同様に、画像データ560が副走査方向に約2%拡大されている。処理後の画像データ570は、画像部に対応する画素からなる万線の略中央の位置に、非画像部に対応する画素が挿入されている。そして、後続する画素列は、拡大方向である副走査方向にシフトされている。この画像データ570は、図5の場合と同様に、48画素毎に1画素の挿入を行なっているが、この高解像度化処理によって、画素挿入操作の転写部材上の空間周波数が高周波数側へシフトされ、より好適に形成画像上のバンディングを抑制することができる。
図8に示した補正量判定部356は、拡大方向である副走査方向について、変換後の解像度とスクリーン線数とから、1スクリーン周期当たりの画素数n’を算出し、拡大率に適合するように、1走査ライン分のスクリーン周期の数N’を求める。なお画素数n’は、高解像度化前の画像データの画素数nに、高解像度化の倍密度Pを乗算した値となる。挿入位置特定部254は、1スクリーン周期当たりの画素数n’と、スクリーン処理部250から入力される位相情報とから、万線に対応する画像領域を識別し、万線の略中央となる位置を、N’スクリーン周期毎に挿入位置として特定する。これにより、画像データが副走査方向に拡大される。
本実施形態の複合機100では、上記各機能手段の連携によって、画像データが画素挿入により画像拡大補正され、この補正された画像データに従って、画像形成処理が実行される。この画像拡大補正処理では、画像データ中、万線などの画像領域の略中央の位置が、画素の挿入位置として特定され、非画像部の階調値を有する画素が挿入される。このとき、スクリーン処理後の画像データに設定される少なくとも拡大方向についての解像度が、画像形成手段の実効解像度よりも高い場合に、例え画素の挿入間隔に周期性があった場合であっても、バンディングを好適に抑制することが可能となる。この理由は、形成画像において、画像部の画素とその間に挿入される非画像部の画素とが充分な境界を有するように解像されないためである。特に、画素挿入位置が、万線などの画像領域の中央に近くなるにつれ、より好適にバンディングを抑制することができる。また、画素挿入には、複雑な演算も、大きな画像メモリも必要なく、画像拡大処理にかかる演算コストおよびメモリコストが低減され、もって、画像形成装置の製造コストを削減することが可能となる。
特に上述した実施形態の画像拡大補正処理は、走査方向に垂直または水平な万線スクリーン、網点スクリーンに対して有効である。一般に、万線や網点によって表現される形成画像では、バンディングが目立ちやすい傾向にあるが、本実施形態の画像拡大補正では、余分な演算コストやメモリコストをかけずに、好適にバンディングの発生を抑制することができる。
また画像形成装置の実効解像度は、複合機100のような電子写真方式の画像形成装置は、光ビームのスポット直径と相関している。少なくとも拡大方向に関して、光ビームのスポット直径が、画像データにおける画素の論理上の空間サイズより大きい場合に、画素挿入の視覚上の影響を好適に低減させることが可能となる。このとき、画像データ上で画像部の階調値が設定される画素に対応する感光体上の画素領域に照射された露光スポットが、画像データ上で非画像部の階調値が設定されている挿入画素に対応する感光体上の画素領域と大きく重なり合うため、挿入画素は、充分なコントラストで解像されず、上記効果が得られることとなる。
特に本実施形態では、光ビームのピーク強度の1/e強度となる空間サイズにより規定される、拡大方向での直径ωと、
記録密度の逆数により規定される、感光体ドラム115上の拡大方向での画素間隔λとが、下記式
Figure 0004861253
の関係を満たす場合に、より好適にバンディングを抑制することができる。
以下、画像拡大補正について、実験例を用いて説明する。
(実験例1)画像拡大補正
画素の挿入位置および挿入画素の階調値の相違によるバンディング抑制の効果の違いを検証するために、スクリーン処理および画像拡大補正処理をシミュレートする画像データを作成して画像形成処理を行ない、非特許文献1に開示される評価方法に準じた方法によって、出力された形成画像のバンディングを評価した。実験条件は、下記の通りである。
実験条件1
画像形成には、電子写真方式のプリンタであるimagio Neo C285(登録商標)相当機種を使用し、主走査方向1/e直径約60μm、副走査方向1/e直径約60μmの光ビーム直径を有するものを使用した。画像形成に使用した画像データは、解像度1200dpi、200線数の密度の主走査方向に平行な万線、モノクロ2値表現でスクリーン・パターンが施されたものを使用した。画素の挿入位置および挿入画素の階調値の相違によるバンディング抑制の効果の違いを検証するため、画素挿入位置および挿入画素の階調値を変更した複数のサンプル・データを使用した。
図10は、画素挿入前および画素挿入後の画像データを模式的に示す。図10(A)は、画素挿入前の画像データを示し、6走査ライン毎に2走査ラインの黒画素による万線が示されている。図10(B)〜(D)は、画素の挿入位置および挿入画素の階調値を変化させた画素挿入後の画像データを示し、8スクリーン周期毎に1走査ラインの画素が挿入されたものであり、以下、それぞれパターン1、パターン2、パターン3として参照する。パターン1は、万線に対応する黒画素に隣接して白画素が挿入された画像データを示し、パターン2、万線に対応する黒画素間に白画素が挿入されたもの、パターン3は、万線に対応する黒画素の間に黒画素が挿入されたものを示す。本実験条件で、パターン2は、実施例に対応し、パターン1およびパターン3は、比較例に対応する。
表1には、図10(B)〜(D)に模式的に示した各パターンの画像データによる形成画像に対する評価結果を示す。評価は、プリンタから出力された形成画像を目視にて判断し、スジ状濃度ムラが目視で確認できないレベルを○とし、スジ状濃度ムラが目視で確認できるが、不快とならないレベルを△とし、スジ状濃度ムラが目視にて確認でき、かつ、不快となるレベルを×とした。
実験条件1では、画素の挿入位置および挿入画素の階調値に依存して、評価が相違した。実施例であるパターン2および比較例であるパターン3は、挿入位置が同一であり、挿入画素の階調値が相違している。また、本実験条件は、人間の視覚特性上、最もバンディングが目立ちやすい空間周波数で画像操作を行なったものである。表1によると、図10(C)に示すように、黒画素からなる万線の中央に白画素を挿入することによって、スジ状濃度ムラが目視で確認できないレベルまでバンディングを抑制できていることが示されている。
Figure 0004861253
以下、画像データの論理上の解像度と、画像形成手段の実効解像度との関係により相違するバンディング抑制の効果の違いを検証するために、以下の実験条件による形成画像の評価を行なった。
実験条件2(比較例)
画像形成には、KODAK社製のレーザ熱昇華型プリンタAPPROVAL(登録商標)XP4を使用した。画像形成に使用した画像データは、実験条件1と同様に、解像度1200dpi、主走査方向万線の200線数、モノクロ2値表現でスクリーン・パターンが施されたものを使用し、パターン1〜3に示した画素挿入位置および挿入画素の階調値での複数のサンプル・データを使用した。表1に、各パターンの画像データによる形成画像に対する評価結果を示す。表1に示すように、すべての条件で顕著なバンディングが見られた。
実験条件3(比較例)
画像形成は、実験条件1と同じく、電子写真方式のプリンタを使用し、主走査方向1/e直径60μm、副走査方向1/e直径60μmの光ビーム径を有していた。画像形成に使用したサンプルの画像データは、解像度300dpi、主走査方向万線の50線数、2値表現でスクリーン処理され、実験条件1と同様に、モノクロ2値表現でスクリーン・パターンが施されたものを使用した。なお、実験条件3で使用した画像データは、実験条件1および実験条件2で示した画素のパターンと同じのものとなり、パターン1〜3に示した画素挿入位置および挿入画素の階調値での複数のサンプルについて評価した。表1に示すように、すべての条件で顕著なバンディングが発生した。
実験条件4(比較例)
画像形成装置の走査光学系の特性として、光ビーム径が、主走査方向1/e直径15μm、副走査方向1/e直径15μmであることを除いて、実験条件1と同一条件で出力された形成画像をシミュレーションし、評価した。表1に示すように、すべてのパターンで、顕著なバンディングが発生した。
実験例1における形成画像の観察
実施例に対応する実験条件1のパターン2によって出力された形成画像と、比較例に対応する実験条件2のパターン2によって出力された形成画像とを、ルーペにより拡大観察を行なった。実験条件2のパターン2の画像データにより形成された画像を観察すると、画素が挿入された黒画素の万線が、挿入された白画素ラインにより分割され、2本の細線が孤立線として再現されていた。一方、良好な結果を与えた実験条件1のパターン2の形成画像(実施例)を観察すると、画素が挿入された黒画素の万線がそのまま1本の線として解像され、挿入した白画素ラインが明瞭に解像されていなかった。この結果は、孤立ドットや細線の再現性に優れたレーザ熱昇華型プリンタと、光ビーム径、露光パワー、感光体の特性などにより実効解像度が影響を受け、また比較的に実効解像度が小さくなる電子写真方式との相違によるものであるものと考えられる。
実験条件1によって出力された形成画像をより詳細に解析すると、画像部の最大反射率は、パターン1〜3の各パターンによる相違は小さいが、画素挿入された万線の幅は、パターン3>パターン2>パターン1となっていた。また、非画像部の最大反射率は、オプティカル・ドットゲインの影響により、パターン3<パターン2<パターン1となっていた。人間の視覚特性は、線幅の変化よりも最大反射率の変化に敏感である。よって、パターン1では、白スジとして、パターン3は黒スジとして現れ、パターン2は、バンディングとして認識されにくいことが示された。
また、実験条件1と実験条件3とを比較すると、実験条件3の各パターンによる画像データは、実験条件1の場合の4分の1の論理上の解像度となり、上記式2の関係が満足されていないためである。さらに実験条件1と実験条件4とを比較すると、実験条件4の各パターンによる画像データの解像度は、実験条件1の場合と同一であるが、装置の実効解像度に相関する、光スポット直径が4分の1となり、上記式2の関係が満足されていないためである。
以上の実験結果から、画像部中に非画像部の画素を挿入し、転写部材上の形成画像において、挿入画素が、充分なコントラストで非画像部として解像されないことを条件として、バンディングを抑制する効果が好適に得られることが示された。上記式2は、光ビームの直径が、記録密度の逆数で定義される画素間隔よりも大きくなることを条件として得られたものである。このような条件下では、画素間での露光分布の重なりが大きくなり、画像部中に挿入された非画像部が、露光漏れにより露光されてしまい、充分なコントラストで解像できなくなるものと考えられる。
(実験例2)高解像度化後の画像拡大補正
高解像度化後の画像拡大補正について、画素の挿入位置の相違によるバンディング抑制の効果の違いを検証するために、スクリーン処理、高解像度化処理および画像拡大補正処理をシミュレートする画像データを作成して、画像形成処理を行ない、実験例1と同様に、非特許文献1に開示される評価方法に準じた方法により、出力された形成画像のバンディングを評価した。実験条件は、下記の通りである。
実験条件5
画像形成には、電子写真方式のプリンタを使用し、主走査方向1/e直径約60μm、副走査方向1/e直径約60μmの光ビーム直径を有するものを使用した。画像形成に使用した画像データは、解像度1200dpi、200線数の密度の主走査方向に平行な万線、モノクロ2値表現でスクリーン・パターンが施されたものを4倍密度で高解像度化したデータに相当する画像データを使用した。画素の挿入位置の相違によるバンディング抑制の効果の違いを検証するため、画素挿入位置を変更した複数のサンプル・データを使用した。
図11および図12は、実験条件5の画素挿入前および画素挿入後の画像データを模式的に示す。図11(A)は、画素挿入前の画像データを示し、24走査ライン毎に8走査ラインの黒画素による万線が示されている。図11(B)、(C)および図12(D)〜(F)は、画素の挿入位置を変化させた画像挿入後の画像データを示し、2スクリーン周期毎に1走査ラインの画素が挿入され、副走査方向に2%拡大されたものであり、以下それぞれ、パターン4〜8として参照する。パターン4は、万線に対応する黒画素に隣接して白画素が挿入された画像データを示し、パターン5〜8は、この順に万線に対応する黒画素の内側方向へ挿入位置を移動させて、黒画素間に白画素を挿入したパターンを示す。パターン5〜8は、実施例に対応し、パターン4は、比較例に対応する。
表2には、実験条件5の各パターン4〜8の画像データによる形成画像に対する評価結果を示す。実験条件5では、画素の挿入位置に依存して、評価が相違した。これらの中で、万線のちょうど中心に挿入位置が特定されるパターン8が、最もバンディングが目立たず、良好な画像が得られた。
Figure 0004861253
画素の挿入位置が万線の中央に近づくほど、バンディングが好適に抑制された。また表2は、白画素が黒画素の間に挿入される場合には、少なからずバンディングが改善されることを示している。また、同じ拡大率であれば書込解像度1200dpiの場合と比較すると、解像度が4倍であって挿入画素間隔の空間サイズが4分の1となるが、形成画像は、画像操作の空間周波数が高周波側にシフトし、人間の視覚特性上の敏感な範囲から外れることと相まって、より好適にバンディングが抑制された。
以上説明したように、本実施形態によれば、画像拡大補正における演算コストやメモリコストの増加を低減し、かつ、形成画像の画質劣化を好適に抑制することを可能とする画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体を提供することができる。
なお、上述までの実施形態では、画像拡大補正の対象となる画像データは、2値表現されたものとして説明してきたが、画像形成手段の表現性能に応じて、多値階調表現されたものとすることもできる。この場合には、画像データに挿入される画素は、露光パワーの弱い画素、つまり濃度の低い階調値を有する画素とすることができる。挿入位置は、万線や網点に対応した露光パワーが強く、既定濃度以上の階調値を有する画素からなる画像領域の略中央を挿入位置として特定することができる。なお、省メモリおよび感光体のライフタイムの観点からは、2値表現された画像データとした方が好ましい。
また上述までは、画像処理装置の一実施形態として、複数機能を備えた画像形成装置(複合機)を例に説明してきた。しかしながら本発明の他の実施形態では、画像処理装置は、複写機、レーザプリンタ、などの他の画像形成装置として構成することもできる。また、さらに他の実施形態では、上記の画像処理部を含むLSIチップなどの半導体デバイスとして画像処理装置を構成することもできる。
また上記機能は、アセンブラ、C言語などのプログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して頒布することができる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
複合機の実施形態を示す図。 本実施形態の複合機の制御ユニットの概略的な機能ブロック図。 GAVDの詳細な機能ブロック図 画像処理部のデータフロー図。 画素挿入の様態の一例を示す図。 画素挿入の様態の別の一例を示す図。 画素挿入の様態のさらに別の一例を示す図。 画像処理部の他の実施形態のデータフロー図。 解像度変換される場合の画素挿入の様態の一例を示す図。 画素挿入前および画素挿入後の画像データを模式的に示す図。 解像度変換される場合の画素挿入前および画素挿入後の画像データを模式的に示す図。 解像度変換される場合の画素挿入前および画素挿入後の画像データを模式的に示す図。 画素挿入による画像拡大補正処理の実施形態を模式的に示す図。
符号の説明
100…複合機、102…光学装置、104…ポリゴンミラー、106…反射ミラー、108〜110…給紙カセット、111〜113…給紙ユニット、114…縦搬送ユニット、115…感光体ドラム、116…搬送ベルト、117…定着ユニット、118…排紙ユニット、119…排紙トレイ、120…現像ユニット、121…分離爪、122…両面印刷用給紙ユニット、125…像形成部、130…転写・定着ユニット、200…制御ユニット、202…スキャナ部、204…VPU、206…IPU、208…プリンタ部、210…GAVD、212…LDドライバ、214…LDユニット、216…インタフェース部、220…CPU、222…RAM、224…ROM、226…画像メモリ、228…操作部、230…主制御部、240…メモリブロック、242…画像処理部、244…出力データ制御部、246…PLL、250…スクリーン処理部、252…画素挿入部、254…挿入位置特定部、256…補正量判定部、258…パラメータ記憶部、342…画像処理部、350…スクリーン処理部、352…画素挿入部、354…挿入位置特定部、356…補正量判定部、358…パラメータ記憶部、360…解像度変換部、500,520,540…画像データ、510,530,550…処理後の画像データ、512,532,552…挿入画素、560…高解像度化画像データ、570…処理後の画像データ、572…挿入画素

Claims (12)

  1. 光ビームにより感光体を像状露光させることによって画像形成を行なう画像形成手段とともに用いられ、対象となる画像データに対して画像拡大補正を行なう画像処理装置であって、前記画像処理装置は、
    前記対象となる画像データ中、既定濃度以上の階調値が設定される画素からなる画像領域の略中央を、挿入画素の挿入位置として特定する挿入位置特定手段と、
    前記画像領域の画素よりも低濃度の階調値が設定される挿入画素を、前記特定された挿入位置に挿入し、前記挿入に応じて画素を拡大方向にシフトさせる画素挿入手段と
    含み、
    前記画像形成手段の光ビームの、ピーク強度の1/e 強度となる空間サイズにより規定される拡大方向での直径ωと、記録密度の逆数により規定される前記感光体上の拡大方向での画素間隔λとが、下記式
    Figure 0004861253
    の関係を満たすことを特徴とする、画像処理装置。
  2. 前記画像処理装置は、前記拡大方向での拡大率に対応した画素の挿入間隔を判定する判定手段を含み、前記挿入位置特定手段は、前記挿入間隔に応じた前記挿入位置を特定する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理装置は、入力される原画像データに対して、該原画像データの階調を万線の線幅または網点の大きさによって表現するスクリーン処理を施す画像処理手段をさらに含み、
    前記挿入位置特定手段は、前記スクリーン処理のパターンの種類およびスクリーン線数を含む特性に応じて、前記画像領域を識別し、前記画素の挿入間隔と、前記万線または前記網点の繰返し周期および位相とに応じて、前記挿入位置を特定する、請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理装置は、画素を分割して高解像度化する解像度変換手段を含み、
    前記対象となる画像データは、前記解像度変換手段により少なくとも所定方向について高解像度化されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記対象となる画像データの前記階調値は、2値表現され、前記挿入画素は、非画像部に対応する階調値が設定され、前記既定濃度以上の階調値は、画像部に対応する階調値が設定される、請求項1〜のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記拡大方向は、主走査方向または副走査方向、またはこれらの両方である、請求項1〜のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の画像処理装置と、光ビームにより感光体を像状露光させることによって画像形成を行なう前記画像形成手段とを含む画像形成装置
  8. 両面印刷が指定される場合に、前記画像形成手段による転写部材の第1面に対する画像形成処理について、前記画像処理装置に前記画像拡大補正を行なわせる、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 画像処理装置を、請求項1〜のいずれか1項に記載の各手段として機能させるための装置実行可能なプログラム。
  10. 請求項に記載のプログラムを記録した装置可読な記録媒体。
  11. 画像形成装置を、請求項またはに記載の各手段として機能させるための装置実行可能なプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを記録した装置可読な記録媒体。
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